JP2009013895A - 内燃機関の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノッキングの誤判定に起因した影響を抑制する。
【解決手段】エンジンECU200は、ノックセンサにより検出された振動の波形とノック波形モデルとの相関係数KがK(0)よりも大きく、ノック強度NがV(0)よりも大きいと(S114)、ノッキングを判定するステップ(S116)と、ノイズ誤判定中でなければ(S118にてNO)、点火時期を遅角するステップ(S120)と、ノイズ誤判定中であって(S118にてYES)、ノイズ回避進角中でないと(S122にてNO)、点火時期を保持するステップ(S124)と、ノイズ回避進角中であると(S122にてYES)、点火時期を進角するステップ(S128)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図9
【解決手段】エンジンECU200は、ノックセンサにより検出された振動の波形とノック波形モデルとの相関係数KがK(0)よりも大きく、ノック強度NがV(0)よりも大きいと(S114)、ノッキングを判定するステップ(S116)と、ノイズ誤判定中でなければ(S118にてNO)、点火時期を遅角するステップ(S120)と、ノイズ誤判定中であって(S118にてYES)、ノイズ回避進角中でないと(S122にてNO)、点火時期を保持するステップ(S124)と、ノイズ回避進角中であると(S122にてYES)、点火時期を進角するステップ(S128)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図9
Description
本発明は、内燃機関の点火時期の制御に関し、特に、ノッキングの誤判定の度合に応じて点火時期を適切に制御する技術に関する。
従来より、内燃機関において発生するノッキング(ノック)を検出する様々な方法が提案されている。たとえば、内燃機関の振動の強度がしきい値よりも高いとノッキングが発生したと判定する技術がある。しかしながら、機械ノイズなどのよる振動の強度がしきい値よりも高くてもノッキングが発生したと判定するため、ノッキングを誤判定する可能性がある。たとえば、ノイズをノッキングとして誤判定されると、過度の点火時期の遅角が実施されて、燃費悪化、出力低下および排気温度の過上昇等の問題がある。また、ノイズであると誤判定されてノッキングが検出できないと、エンジンの耐久性の悪化等の問題がある。
このような問題に鑑みて、実開平5−64470号公報(特許文献1)は、ノッキング以外の機関振動でノッキング制御をしないようにする内燃機関のノッキング制御装置を開示する。このノッキング制御装置は、機関運転状態に応じて基本点火時期を設定する基本点火時期設定手段と、機関振動を検出する機関振動検出手段と、機関振動の検出値と所定の基準値とを比較し前者が後者より大であるときにノッキングと判定するノッキング判定手段と、ノッキング発生の有無に応じて基本点火時期の進遅角補正量を設定する進遅角補正量設定手段と、を備えた内燃機関のノッキング制御装置において、進遅角補正手段による遅角方向の補正が所定回以上継続した状態でノッキング発生有りと判定された時、点火時期の進遅角補正量の使用を停止する補正量使用停止手段を備えたことを特徴とする。
この公報に開示されたノッキング制御装置によると、遅角方向の補正が所定回以上継続した状態でノッキング発生有りと判定された時、ノッキング以外の機関振動が原因と判断して点火時期の進遅角補正量の使用を停止することにより、ノッキング以外のノイズ等に起因する機関振動による誤制御を防止でき、制御の精度及び内燃機関の性能が向上する。
実開平5−64470号公報
しかしながら、上述した公報に開示されたノッキング制御装置においては、遅角方向の補正が所定回数以上継続した状態であったときにノッキング発生ありと判定されたときにノッキング以外の機関振動が発生していると判定しているが、必ずしもノッキング以外の機関振動が発生しているとは限らないため、ノッキングをノイズと誤判定する可能性がある。また、遅角方向の補正が所定回数以上継続するまでにおいて、ノッキングが発生していると判定されたとしても、ノッキング以外の機関振動が発生している場合があるため、ノイズをノッキングと誤判定する可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ノッキングの誤判定に起因した影響を抑制する内燃機関の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関において生じる振動を検出するための手段と、検出された振動の強度に基づいて内燃機関にノッキングに対応する振動が発生したか否かを判定するための判定手段と、判定結果に基づいて内燃機関の点火時期を制御するための制御手段と、検出された振動と内燃機関の点火時期とに基づいて、ノッキングの誤判定の度合を算出するための算出手段と、算出された誤判定の度合が大きくなると誤判定の度合の増加が抑制されるように内燃機関を制御するための抑制制御手段とを含む。第10の発明に係る内燃機関の制御方法は、第1の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第1の発明によると、ノッキングに対応する振動は、点火時期が遅角されれば収束する傾向にあるのに対して、ノッキング以外の機械ノイズは、点火時期を遅角しても収束しない。したがって、たとえば、点火時期が遅角側への遅角量が増加しているにも関わらず、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加している状態においては、ノイズをノッキングとして誤判定している可能性が高い。この場合に、たとえば、遅角側への点火時期の制御を抑制したり、ノッキングに対応する強度のしきい値を上昇させるなどして、誤判定の度合の増加が抑制されるように内燃機関を制御することにより、過度の点火時期の遅角が抑制されるため、燃費悪化、出力低下および排気温度の過上昇を抑制することができる。したがって、ノッキングの誤判定に起因した影響を抑制する内燃機関の制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、算出手段は、内燃機関の点火時期の遅角量が増加し、かつ、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加する状態となる度合を算出するための手段を含む。第11の発明に係る内燃機関の制御方法は、第2の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第2の発明によると、内燃機関の点火時期の遅角量が増加し、かつ、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加する状態においては、ノイズをノッキングとして誤判定している可能性が高い。そのため、このような状態となる度合を算出することにより、誤判定の度合を精度高く算出することができる。
第3の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、算出手段は、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度の変化量を算出するための第1の変化量算出手段と、内燃機関の点火時期の遅角量の変化量を算出するための第2の変化量算出手段と、頻度の変化量および遅角量の変化量がいずれも増加すると、誤判定の度合が大きくなるように算出するための手段とを含む。第12の発明に係る内燃機関の制御方法は、第3の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第3の発明によると、内燃機関の点火時期の遅角量が増加し、かつ、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加する状態においては、ノイズをノッキングとして誤判定している可能性が高い。そのため、頻度の変化量および遅角量の変化量がいずれも増加すると誤判定の度合が大きくなるように算出することにより、誤判定の度合を精度高く算出することができる。
第4の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、第1の変化量算出手段は、内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、検出された振動の強度がノッキングに対応する予め定められた強度以上となる頻度を算出するための手段と、算出された頻度と、前回の計算により算出された頻度との差を算出するための手段とを含む。第13の発明に係る内燃機関の制御方法は、第4の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第4の発明によると、内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、検出された振動の強度がノッキングに対応する予め定められた強度以上となる頻度と前回算出された頻度との差を算出することにより、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加する状態を精度高く算出することができる。
第5の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、第2の変化量算出手段は、内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、内燃機関の点火時期の平均値を算出するための手段と、算出された点火時期の平均値と、前回の計算により算出された点火時期の平均値との差を算出するための手段とを含む。第14の発明に係る内燃機関の制御方法は、第5の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第5の発明によると、内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける平均点火時期と前回算出された平均点火時期との差を算出することにより、内燃機関の点火時期の遅角量が増加している状態を精度高く算出することができる。
第6の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、判定手段は、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度のしきい値以上であると内燃機関にノッキングが発生したことを判定するための手段を含む。抑制制御手段は、算出された誤判定の度合が大きいとノッキングに対応する強度のしきい値を上昇するための手段を含む。第15の発明に係る内燃機関の制御方法は、第6の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第6の発明によると、誤判定の度合がノッキングに対応する強度のしきい値を上昇させることにより、検出された振動の強度がノッキングに対応する振動であると判定される頻度の増加を抑制することができる。すなわち、誤判定の度合の増加を抑制することができる。
第7の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、抑制制御手段は、算出された誤判定の度合が大きいと内燃機関の点火時期の遅角側への制御を抑制するための手段を含む。第16の発明に係る内燃機関の制御方法は、第7の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第7の発明によると、内燃機関の点火時期の遅角側への制御を抑制することにより、遅角側になるほど増大するノッキング以外の振動の発生を抑制することができる。すなわち、誤判定の度合の増加を抑制することができる。
第8の発明に係る内燃機関の制御装置は、第7の発明の構成に加えて、遅角側への制御が抑制されてから予め定められた時間が経過した後に、内燃機関の点火時期が進角側になるように内燃機関を制御するための手段をさらに含む。第17の発明に係る内燃機関の制御方法は、第8の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第8の発明によると、制御手段は、遅角側への制御が抑制されてから予め定められた時間が経過した後に、内燃機関の点火時期が進角側になるように内燃機関を制御する。これにより、誤判定による不必要な遅角量を解消することができる。そのため、ノッキング以外のノイズの振動の増大、出力低下および燃費の悪化を抑制することができる。
第9の発明に係る内燃機関の制御装置は、第8の発明の構成に加えて、内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、検出された振動の強度がノッキングに対応する
予め定められた強度以上となる頻度を算出するための手段と、算出された頻度が増加すると、遅角側への制御の抑制を中止するための手段とをさらに含む。第18の発明に係る内燃機関の制御方法は、第9の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
予め定められた強度以上となる頻度を算出するための手段と、算出された頻度が増加すると、遅角側への制御の抑制を中止するための手段とをさらに含む。第18の発明に係る内燃機関の制御方法は、第9の発明に係る内燃機関の制御装置と同様の構成を有する。
第9の発明によると、内燃機関の点火時期が進角側に制御されることによりノッキングに対応する振動が発生し得る。そのため、算出された頻度が増加すると、遅角側への制御の抑制を中止することにより、ノッキングの発生に応じて点火時期を遅角側になるように制御することができる。そのため、ノッキングによるエンジンへの悪影響を低減することができる。
第19の発明に係るプログラムは、第10〜18のいずれかの発明に係る内燃機関の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムであって、第20の発明に係る記録媒体は、第10〜18のいずれかの発明に係る内燃機関の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した媒体である。
第19または第20の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第10〜18のいずれかの発明に係る内燃機関の制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両のエンジン100について説明する。このエンジン100には複数の気筒が設けられる。本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、たとえばエンジンECU(Electronic Control Unit)200が実行するプログラムにより実現される。
エンジン100は、エアクリーナ102から吸入された空気とインジェクタ104から噴射される燃料との混合気を、燃焼室内で点火プラグ106により点火して燃焼させる内燃機関である。点火時期は、出力トルクが最大になるMBT(Minimum advance for Best
Torque)になるように制御されるが、ノッキングが発生した場合など、エンジン100の運転状態に応じて遅角されたり、進角されたりする。
Torque)になるように制御されるが、ノッキングが発生した場合など、エンジン100の運転状態に応じて遅角されたり、進角されたりする。
混合気が燃焼すると、燃焼圧によりピストン108が押し下げられ、クランクシャフト110が回転する。燃焼後の混合気(排気ガス)は、三元触媒112により浄化された後、車外に排出される。エンジン100に吸入される空気の量は、スロットルバルブ114により調整される。
エンジン100は、エンジンECU200により制御される。エンジンECU200には、ノックセンサ300と、水温センサ302と、タイミングロータ304に対向して設けられたクランクポジションセンサ306と、スロットル開度センサ308と、車速センサ310と、イグニッションスイッチ312と、エアフローメータ314とが接続されている。
ノックセンサ300は、エンジン100のシリンダブロックに設けられる。ノックセンサ300は、圧電素子により構成されている。ノックセンサ300は、エンジン100の振動により電圧を発生する。電圧の大きさは、振動の大きさと対応した大きさとなる。ノックセンサ300は、電圧を表わす信号をエンジンECU200に送信する。水温センサ302は、エンジン100のウォータージャケット内の冷却水の温度を検出し、検出結果
を表わす信号を、エンジンECU200に送信する。
を表わす信号を、エンジンECU200に送信する。
タイミングロータ304は、クランクシャフト110に設けられており、クランクシャフト110と共に回転する。タイミングロータ304の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ306は、タイミングロータ304の突起に対向して設けられている。タイミングロータ304が回転すると、タイミングロータ304の突起と、クランクポジションセンサ306とのエアギャップが変化するため、クランクポジションセンサ306のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。クランクポジションセンサ306は、起電力を表わす信号を、エンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角およびクランクシャフト110の回転数を検出する。
スロットル開度センサ308は、スロットル開度を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。車速センサ310は、車輪(図示せず)の回転数を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、車輪の回転数から、車速を算出する。イグニッションスイッチ312は、エンジン100を始動させる際に、運転者によりオン操作される。エアフローメータ314は、エンジン100に吸入される空気量を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。
エンジンECU200は、電源である補機バッテリ320から供給された電力により作動する。エンジンECU200は、各センサおよびイグニッションスイッチ312から送信された信号、ROM(Read Only Memory)202に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン100が所望の運転状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、エンジンECU200は、ノックセンサ300から送信された信号およびクランク角に基づいて予め定められたノック検出ゲート(予め定められた第1クランク角から予め定められた第2クランク角までの区間)におけるエンジン100の振動の波形(以下、振動波形と記載する)を検出し、検出された振動波形に基づいてエンジン100にノッキングが発生したか否かを判定する。本実施の形態におけるノック検出ゲートは、燃焼行程において上死点(0度)から90度までである。なお、ノック検出ゲートはこれに限らない。
ノッキングが発生した場合、エンジン100には、図2において実線で示す周波数付近の周波数の振動が発生する。ノッキングに起因して発生する振動の周波数は一定ではなく、所定の帯域幅を有する。そのため、本実施の形態においては、図2に示すように、第1の周波数帯A、第2の周波数帯Bおよび第3の周波数帯Cを包含する第4の周波数帯Dの振動を検出する。なお、図2におけるCAは、クランク角(Crank Angle)を示す。また、ノッキングに起因して発生する振動の周波数帯は3つに限られない。
図3を参照して、エンジンECU200についてさらに説明する。エンジンECU200は、A/D(アナログ/デジタル)変換部400と、バンドパスフィルタ410と、積算部420とを含む。
A/D変換部400は、ノックセンサ300から送信されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。バンドパスフィルタ410は、ノックセンサ300から送信された信号のうち、第4の周波数帯Dの信号のみを通過させる。すなわち、バンドパスフィルタ410により、ノックセンサ300が検出した振動から、第4の周波数帯Dの振動のみが抽出さ
れる。
れる。
積算部420は、バンドパスフィルタ410により選別された信号、すなわち振動の強度を、クランク角で5度分づつ積算する。以下、積算された値を積算値と表わす。クランク角に対応させて積算値を算出することにより、図4に示すように、エンジン100の振動波形が検出される。
検出された振動波形は、図5に示すようにエンジンECU200のROM202に記憶されたノック波形モデルと比較される。ノック波形モデルは、エンジン100にノッキングが発生した場合の振動波形のモデルとして予め作成される。
ノック波形モデルにおいて、振動の強度は0〜1の無次元数として表され、振動の強度はクランク角と一義的には対応していない。すなわち、本実施の形態のノック波形モデルにおいては、振動の強度のピーク値以降、クランク角が大きくなるにつれ振動の強度が低減することが定められているが、振動の強度がピーク値となるクランク角は定められていない。
本実施の形態におけるノック波形モデルは、ノッキングにより発生した振動の強度のピーク値以降の予め定められたクランク角分の振動に対応している。なお、ノッキングに起因した振動の立ち上がり以降の振動に対応したノック波形モデルを記憶してもよい。
ノック波形モデルは、実験などにより、強制的にノッキングを発生させた場合におけるエンジン100の振動波形を検出し、この振動波形に基づいて予め作成されて記憶される。
ノック波形モデルは、エンジン100の寸法やノックセンサ300の出力値が、寸法公差やノックセンサ300の出力値の公差の中央値であるエンジン100(以下、特性中央エンジンと記載する)を用いて作成される。すなわち、ノック波形モデルは、特性中央エンジンに強制的にノッキングを発生させた場合における振動波形である。なお、ノック波形モデルを作成する方法は、これに限られず、その他、シミュレーションにより作成してもよい。
検出された波形とノック波形モデルとの比較においては、図6に示すように、正規化された波形とノック波形モデルとが比較される。ここで、正規化とは、たとえば、検出された振動波形における積算値の最大値で各積算値を除算することにより、振動の強度を0〜1の無次元数で表わすことである。なお、正規化の方法はこれに限らない。
本実施の形態において、エンジンECU200は、正規化された振動波形がノック波形モデルに類似する度合を表わす(振動波形とノック波形モデルとの偏差を表わす)相関係数Kを算出する。正規化後の振動波形において振動の強度が最大になるタイミングとノック波形モデルにおいて振動の強度が最大になるタイミングとを一致させた状態で、正規化後の振動波形における強度とノック波形モデルにおける強度との差の絶対値(ズレ量)をクランク角ごと(5度ごと)に算出することにより、相関係数Kが算出される。なお、5度以外のクランク角ごとに振動波形における強度とノック波形モデルにおける強度との差の絶対値を算出するようにしてもよい。
ここで、正規化後の振動波形における強度とノック波形モデルにおける強度とのクランク角ごとの差の絶対値をΔS(I)(Iは自然数)とおく。ノック波形モデルにおける振動の強度のクランク角ごとの合計、すなわち、ノック波形モデルの面積をSとおく。相関係数Kは、
K=(S−ΣΔS(I))/S・・・(1)
として算出される。ここで、ΣΔS(I)は、振動波形とノック波形モデルとが比較されるクランク角におけるΔS(I)の総和である。また、相関係数Kの算出方法はこれに限らない。
K=(S−ΣΔS(I))/S・・・(1)
として算出される。ここで、ΣΔS(I)は、振動波形とノック波形モデルとが比較されるクランク角におけるΔS(I)の総和である。また、相関係数Kの算出方法はこれに限らない。
さらに、エンジンECU200は、積算値の最大値(ピーク値)に基づいて、振動の強度を表わすノック強度Nを算出する。積算値の最大値をPとし、エンジン100にノッキングが発生していない状態におけるエンジン100の振動の強度を表わす値をBGL(Back Ground Level)とおくと、ノック強度Nは、N=P/BGLという方程式で算出される。なお、BGLはたとえばシミュレーションや実験などに基づいて予め定められ、ROM202に記憶される。また、ノック強度Nの算出方法はこれに限らない。
本実施の形態において、エンジンECU200は、算出されたノック強度NとROM202に記憶されたノッキングに対応するしきい値とを比較し、さらに検出された波形と記憶されたノック波形モデルとを比較して、エンジン100にノッキングが発生したか否かを1点火サイクルごとに判定する。
また、エンジンECU200は、ノッキングが判定されると、エンジン100の点火時期が遅角側の点火時期になるように制御する。たとえば、図7に示すように、ノッキングが頻繁に発生することに応じて、点火時期は遅角側の点火時期になるように制御される。ここで、図7において、横軸は、点火サイクルを示し、縦軸は、点火時期、振動強度の判定結果およびノッキングであると判定された回数を示す。図7に示すように、点火時期が遅角側の点火時期になるように制御されると、ノッキングの発生頻度が低下する。このとき、点火時期は略一定の遅角量に収束するように制御される。
しかしながら、ノッキング以外の機械ノイズの強度がノッキングに対応する強度のしきい値を超えてノイズをノッキングとして誤判定されるような場合においては、ノッキングが発生していないにも関わらず、点火時期が遅角側の点火時期になるように制御される場合がある。図8に示すように、ノッキング以外の機械ノイズがノッキングに対応する強度のしきい値を超えると、点火時期は、遅角側に制御される。ノッキング以外の機械ノイズは点火時期が遅角側に制御されても収束しない。また、遅角量が増大するとノッキング以外の機械ノイズの振動の強度が増大してノッキングに対応する強度のしきい値を超える頻度が増加する可能性があり、点火時期が過度に遅角側の点火時期に制御される可能性がある。
そこで、本発明は、エンジンECU200が、検出された振動とエンジン100の点火時期とに基づいて、算出されたノッキングの誤判定の度合が大きくなると、誤判定の度合の増加が抑制されるようにエンジン100を制御する点に特徴を有する。
具体的には、エンジンECU200は、エンジン100の点火時期の遅角量が増加し、かつ、ノックセンサ300により検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加する状態となる度合を算出する。すなわち、エンジンECU200は、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度の変化量を算出する。さらに、エンジンECU200は、エンジン100の点火時期の遅角量の変化量を算出する。さらに、エンジンECU200は、頻度の変化量および遅角量の変化量がいずれも増加すると、誤判定の度合が大きくなるように算出する。本実施の形態においては、頻度の変化量が予め定められたしきい値よりも大きく、点火時期の変化量が予め定められたしきい値よりも小さい(すなわち、遅角側への変化量が大きい)と、ノイズ誤判定カウント値を予め定められた値(本実施の形態においては、「1」)だけ増加させる。
さらに、エンジンECU200は、算出された誤判定の度合が大きいと(ノイズ誤判定カウント値がしきい値以上になると)エンジン100の点火時期の遅角側への制御を抑制する。さらに、エンジンECU200は、遅角側への制御が抑制されてから予め定められた時間が経過した後に、エンジン100の点火時期が進角側になるようにエンジン100を制御する。そして、エンジンECU200は、エンジン100の予め定められた回数の点火サイクルにおける、検出された振動の強度がノッキングに対応する予め定められた強度以上となる頻度を算出して、算出された頻度が増加すると、遅角側への制御の抑制を中止する。
図9を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU200が、ノッキングが発生したか否かを1点火サイクルごとに判定して点火時期を制御するために実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、エンジン回転数NEを検出するとともに、エアフローメータ314から送信された信号に基づいて、吸入空気量KLを検出する。
S102にて、エンジンECU200は、ノックセンサ300から送信された信号に基づいて、エンジン100の振動の強度を検出する。振動の強度は、ノックセンサ300の出力電圧値で表される。なお、ノックセンサ300の出力電圧値と対応した値で振動の強度を表してもよい。強度の検出は、燃焼行程において上死点から90度(クランク角で90度)までの間で行なわれる。
S104にて、エンジンECU200は、ノックセンサ300の出力電圧値(振動の強度を表わす値)を、クランク角で5度ごとに(5度分だけ)積算した値(積算値)を算出する。積算値の算出により、エンジン100の振動波形が検出される。
S106にて、エンジンECU200は、エンジン100の振動波形における積算値のうち、最も大きい積算値(ピーク値P)を算出する。
S108にて、エンジンECU200は、エンジン100の振動波形を正規化する。ここで、正規化とは、算出されたピーク値で、各積算値を除算することにより、振動の強度を0〜1の無次元数で表わすことをいう。
S110にて、エンジンECU200は、ピーク値Pのクランク角とノック波形モデルにおいて振動の強度が最大になるタイミングとを一致させて、相関係数Kを算出する。S112にて、エンジンECU200は、ピーク値PをBGLで除算してノック強度Nを算出する。
S114にて、エンジンECU200は、相関係数Kがしきい値K(0)より大きく、かつノック強度Nがしきい値V(0)よりも大きいか否かを判別する。なお、本実施の形態においては、相関係数Kおよびノック強度Nに基づいてノッキングに対応する振動が発生したか否かを判定するとして説明するが、少なくともノック強度Nに基づいてノッキングに対応する振動が発生したか否かを判定すればよい。また、ノック強度Nの算出方法については、上述した方法に特に限定されるものではなく、周知の技術を用いてもよい。相関係数Kがしきい値K(0)より大きく、かつノック強度Nがしきい値V(0)よりも大きいと(S114にてYES)、処理はS116に移される。もしそうでないと(S114にてNO)、処理はS126に移される。
S116にて、エンジンECU200は、ノッキングが発生したと判別する。S118にて、エンジンECU200は、ノイズ誤判定中であるか否かを判定する。「ノイズ誤判定」とは、ノッキング以外の機械ノイズをノッキングであると誤判定していることをいう。ノイズ誤判定中であるか否かの判定については別途実行される判定処理(1)により行なわれるものであってその詳細は後述する。たとえば、エンジンECU200は、ノイズ誤判定中に対応するフラグがオンであると、ノイズ誤判定中であることを判定する。ノイズ誤判定中であると(S118にてYES)、処理はS120に移される。もしそうでないと(S118にてNO)、処理はS122に移される。S120にて、エンジンECU200は、点火時期を遅角する。
S122にて、エンジンECU200は、ノイズ回避進角中であるか否かを判定する。「ノイズ回避進角」とは、ノッキング以外の機械ノイズによる振動が点火時期の遅角側への制御により増大することを回避するため、点火時期を進角側に制御することをいう。ノイズ回避進角中であるか否かの判定については別途実行される判定処理(2)により行なわれるものであってその詳細は後述する。たとえば、エンジンECU200は、ノイズ回避進角中に対応するフラグがオンであると、ノイズ回避進角中であることを判定する。ノイズ回避進角中であると(S122にてYES)、処理はS128に移される。もしそうでないと(S122にてNO)、処理はS124に移される。S124にて、エンジンECU200は、点火時期を保持する。
S126にて、エンジンECU200は、ノッキングが発生していないと判別する。S128にて、エンジンECU200は、点火時期を進角する。
次に、図10を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU200が、ノイズ誤判定中であるかノック判定中であるか否かを判定するために実行する判定処理(1)のプログラムの制御構造について説明する。
S200にて、エンジンECU200は、10点火毎にオンされるトリガ(以下、10点火トリガと記載する)がオンであるか否かを判定する。たとえば、エンジンECU200は、エンジン100の点火サイクル毎に予め定められたカウント値を増分してき、カウント値が10回の点火回数に対応する値になると、点火回数が10回目となる点火サイクルにおいてトリガをオンする。なお、エンジンECU200は、10点火トリガのオンとともにカウント値を初期値にリセットするようにしてもよい。10点火トリガがオンであると(S200にてYES)、処理はS202に移される。もしそうでないと(S200にてNO)、処理はS226に移される。
S202にて、エンジンECU200は、頻度Aを算出する。頻度Aは、10点火中(10点火トリガのオフ後オンされるまでの間)にノック強度Nがしきい値よりも大きい振動が生じた回数である。
S204にて、エンジンECU200は、頻度Aの変化量dAを算出する。エンジンECU200は、S202にて算出された頻度Aと、前回算出された10点火中における頻度A’との差A−A’を変化量dAとして算出する。
S206にて、エンジンECU200は、平均点火時期Bを算出する。平均点火時期Bは、10点火中(10点火トリガのオフ後オンされるまでの間)の点火時期の平均値である。エンジンECU200は、10点火中における点火時期の総和を点火回数である「10」で除算することにより平均点火時期Bを算出する。なお、本実施の形態においては、平均点火時期Bは、進角側を正の値とし遅角側を負の値として説明するが、平均点火時期Bに代えて、遅角側を正の値とする遅角量を用いてもよい。
S208にて、エンジンECU200は、平均点火時期Bの変化量dBを計算する。エンジンECU200は、S206にて算出された平均点火時期Bと、前回算出された10点火中における平均点火時期B’との差B−B’を変化量dBとして算出する。
S210にて、エンジンECU200は、ノイズ回避進角中であるか否かを判定する。ノイズ回避進角中であると(S210にてYES)、処理はS222に移される。もしそうでないと(S210にてNO)、処理はS212に移される。
S212にて、エンジンECU200は、変化量dAがしきい値A(0)よりも大きく、かつ、変化量dBがしきい値B(0)よりも小さいか否かを判定する。なお、しきい値A(0)およびB(0)は、実験等により適合されればよく、特に限定されるものではない。変化量dAがしきい値A(0)よりも大きく、かつ、変化量dBがしきい値B(0)よりも小さいと(S212にてYES)、処理はS214に移される。もしそうでないと(S212にてNO)、処理はS220に移される。
S214にて、エンジンECU200は、ノイズ誤判定カウント値Caをカウントアップする。すなわち、エンジンECU200は、ノイズ誤判定カウント値Caに予め定められた値を加算する。
S216にて、エンジンECU200は、ノイズ誤判定カウント値Caが予め定められたしきい値Ca(0)以上であるか否かを判定する。なお、しきい値Ca(0)は、実験等により適合されればよく、特に限定されるものではない。ノイズ誤判定カウント値Caが予め定められたしきい値Ca(0)以上であると(S216にてYES)、処理はS218に移される。もしそうでないと(S216にてNO)、処理はS220に移される。
S218にて、エンジンECU200は、ノッキング以外の機械ノイズをノッキングであるとして誤判定していることを判定する。S220にて、エンジンECU200は、正常にノッキングを判定していることを判定する。
S222にて、エンジンECU200は、変化量dAがしきい値A(1)よりも大きく、かつ、変化量dBがしきい値B(1)以上であるか否かを判定する。なお、A(1)は、A(0)と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、B(1)は、B(0)と同じで値であってもよいし、異なる値であってもよい。変化量dAがしきい値A(0)よりも大きく、かつ、変化量dBがしきい値B(0)よりも大きいと(S222にてYES)、処理はS224に移される。もしそうでないと(S222にてNO)、処理はS218に移される。
S224にて、エンジンECU200は、通常ノック判定への復帰処理を実施する。すなわち、ノイズ誤判定カウント値Caを初期値(たとえば、「0」)にリセットする。さらに、遅角中断カウント値Cbを初期値(たとえば、「0」)にリセットする。なお、遅角中断カウント値Cbの詳細については後述する。
S226にて、エンジンECU200は、ノイズ回避進角中であるか否かを判定する。ノイズ回避進角中であると(S226にてYES)、処理はS218に移される。もしそうでないと(S226にてNO)、処理はS216に移される。
次に、図11を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU200が、ノイズ回避進角中であるかあるいは遅角中断中であるかを判定するために実行する判定処理(2)のプログラムの制御構造について説明する。
S300にて、エンジンECU200は、ノイズ誤判定カウント値CaがCa(1)以上であるか否かを判定する。なお、Ca(1)は、Ca(0)と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。ノイズ誤判定カウント値CaがCa(1)以上であると(S300にてYES)、処理はS302に移される。もしそうでないと(S300にてNO)、この処理は終了する。
S302にて、エンジンECU200は、CaがCa(1)以上となった後に10点火トリガがオンされた否かを判定する。10点火トリガがオンされると(S302にてYES)、処理はS304に移される。もしそうでないと(S302にてNO)、処理はS308に移される。
S304にて、エンジンECU200は、遅角中断カウント値Cbをカウントアップする。すなわち、エンジンECU200は、遅角中断カウント値Cbに予め定められた値を加算する。
S306にて、エンジンECU200は、遅角中断カウント値Cbがしきい値Cb(0)以上であるか否かを判定する。しきい値Cb(0)は、予め定められた値である。遅角中断カウント値Cbが予め定められたしきい値Cb(0)以上であると(S306にてYES)、処理はS308に移される。もしそうでないと(S306にてNO)、処理はS310に移される。
S308にて、エンジンECU200は、ノイズを回避するための進角中であることを判定する。たとえば、エンジンECU200は、ノイズ回避進角中に対応するフラグをオンする。S310にて、エンジンECU200は、遅角中断中であることを判定する。たとえば、エンジンECU200は、遅角中断中に対応するフラグをオンしてもよいし、ノイズ回避進角中に対応するフラグをオフするようにしてもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU200の動作について説明する。
エンジン100の運転中において、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、エンジン回転数NEが検出されるとともに、エアフローメータ314から送信された信号に基づいて、吸入空気量KLが検出される(S100)。また、ノックセンサ300から送信された信号に基づいて、エンジン100の振動の強度が検出される(S102)。
燃焼行程における上死点から90度までの間において、5度ごとの積算値が算出される(S104)。これにより、前述した図4に示すようなエンジン100の振動波形が検出される。
5度ごとの積算値により振動波形を検出することにより、強度が細かく変化することが抑制された振動波形を検出することができる。そのため、検出された振動波形とノック波形モデルとの比較を容易にすることができる。
算出された積算値に基づいて、エンジン100の振動波形における積算値のピーク値Pが算出される(S106)。
算出されたピーク値Pでエンジン100の振動波形における積算値が除算されて、振動波形が正規化される(S108)。正規化により、振動波形における振動の強度が0〜1
の無次元数で表される。これにより、振動の強度に関係なく検出された振動波形とノック波形モデルとの比較を行なうことができる。そのため、振動の強度に対応した多数のノック波形モデルを記憶しておく必要がなく、ノック波形モデルの作成を容易にすることができる。
の無次元数で表される。これにより、振動の強度に関係なく検出された振動波形とノック波形モデルとの比較を行なうことができる。そのため、振動の強度に対応した多数のノック波形モデルを記憶しておく必要がなく、ノック波形モデルの作成を容易にすることができる。
正規化後の振動波形において振動の強度が最大になるタイミングとノック波形モデルにおいて振動の強度が最大になるタイミングとを一致させ(図6参照)、この状態で、相関係数Kが算出される(S110)。
これにより、検出された振動波形とノック波形モデルとの一致度合を数値化して客観的に判定することができる。また、振動波形とノック波形モデルとを比較することで、振動の減衰傾向など、振動の挙動からノッキング時の振動であるか否かを分析することができる。
さらに、ピーク値PをBGLで除算することにより、ノック強度Nが算出される(S112)。これにより、振動の強度に基づいて、エンジン100の振動がノッキングに起因した振動であるか否かをより詳細に分析することができる。
相関係数Kがしきい値K(0)以下であるか、または、ノック強度Nがしきい値V(0)以下である場合(S114にてNO)、ノッキングが発生していないと判定され(S126)、点火時期が進角される(S128)。
また、相関係数Kがしきい値K(0)よりも大きく、かつ、ノック強度Nがしきい値V(0)よりも大きい場合(S114にてYES)、ノッキングが発生したと判定され(S116)、ノイズ誤判定中でなければ(S118にてNO)、点火時期が遅角されて(S120)、ノッキングの発生が抑制される。このようにして、ノック強度Nとしきい値V(0)とを比較することにより1点火サイクルごとにノッキングが発生したか否かが判定され、点火時期が遅角されたり、進角されたりする。
また、ノイズ誤判定中であって(S118)、ノイズ回避進角中であると(S122にてYES)、点火時期が進角される(S128)。さらに、ノイズ誤判定中であって(S118)、ノイズ回避進角中でないと(S122にてNO)、点火時期が保持されるため、(S124)、遅角側にも進角側にも制御されない。
たとえば、エンジン100にノッキング以外のノイズの振動が発生している場合を想定する。図12において、横軸が点火サイクルを示し、縦軸が点火時期、ノッキングの判定結果およびその判定回数を示すものとする。このとき、ノイズ回避進角中に対応するフラグがオフであるとする。また、図12の点火時期と点火サイクルとの関係を示すグラフにプロットされる白点は、10点火サイクル間における平均点火時期Bを示し、図12の判定回数と点火サイクルとの関係を示すグラフにプロットされる黒点は、10点火サイクル間における頻度Aを示す。
点火サイクルCt(1)にて、10点火トリガがオンされると(S200にてYES)、10点火間(Ct(0)からCt(1)までの間)における、ノッキングであると判定された頻度Aが算出される(S202)。そして、算出された頻度Aと前回算出された頻度A’との差(変化量dA)が算出される(S204)。さらに、10点火間における、平均点火時期Bが算出され(S206)、平均点火時期Bと前回算出された平均点火時期B’との差(変化量dB)が算出される(S206)。
ノイズ回避進角中ではなく(S210にてNO)、変化量dAがA(0)よりも大きく
(ノッキングの判定頻度が大きく増加し)、変化量dBがB(0)よりも小さいと(遅角量がより大きく増加すると)(S212にてYES)、ノイズ誤判定カウント値Caがカウントアップされる(S214)。
(ノッキングの判定頻度が大きく増加し)、変化量dBがB(0)よりも小さいと(遅角量がより大きく増加すると)(S212にてYES)、ノイズ誤判定カウント値Caがカウントアップされる(S214)。
また、変化量dAがA(0)以下であるかまたは変化量dBがB(0)以上であったり(S212にてNO)、ノイズ誤判定カウント値Caがしきい値Ca(0)以上でなかったりすると(S216にてNO)、ノック判定中であると判定される(S220)。このとき、ノイズ誤判定中に対応するフラグがオフあるいはオフ状態が維持される。そのため、ノイズ誤判定中に対応するフラグがオフである間においては、ノイズ誤判定中ではないと判定されるため(S118にてNO)、点火時期の遅角制御は継続されることとなる。
点火サイクルCt(3)にて、ノイズ誤判定カウント値Caがしきい値C(0)以上になると(S216にてYES)、ノイズ誤判定中であると判定される(S218)。そのため、相関係数Kがしきい値K(0)よりも大きくかつノック強度Nがしきい値V(0)よりも大きくなって(S114にてYES)、ノッキングが発生したと判定されても(S116)、ノイズ誤判定中であって(S118にてYES)、ノイズ回避進角中ではないため(S122にてNO)、Ct(3)からCt(4)までの点火サイクルにおいて、遅角制御が中断されて点火時期が保持される(S124)。
点火サイクルCt(4)にて、ノイズ誤判定カウント値CaがC(1)以上であって(S300にてYES)、その後に10点火トリガがオンされたり(S302にてYES)、10点火トリガがオフであっても(S302にてNO)、カウントアップされた遅角中断カウント値Cbがしきい値Cb(0)以上であったりすると(S304,S306にてYES)、ノイズ回避進角中であることが判定されて、ノイズ回避進角中に対応するフラグがオンされる。そのため、ノッキングが判定されて(S116)、ノイズ誤判定中であっても(S118にてYES)、ノイズ回避進角中であるため(S122にてYES)、Ct(4)からCt(5)までの点火サイクルにおいて、点火時期は進角側に制御される(S128)。
点火サイクルCt(5)にて、10点火トリガがオンされると(S200)、頻度A、変化量dA、平均点火時期Bおよび変化量dBが算出され(S202〜S208)、ノイズ回避進角中であるため(S210にてYES)、変化量dAがA(1)よりも大きく(ノッキングの判定頻度が大きく増加し)、変化量dBがB(1)以上であると(進角量が増加すると)、Ct(5)からCt(6)までの点火サイクルにおいて、通常ノック判定への復帰処理が実行される(S224)。そのため、ノイズ誤判定カウント値Caおよび遅角中断カウントCbが初期値にリセットされる。なお、このとき、ノイズ回避進角中に対応するフラグをオフするようにしてもよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置によると、ノッキングに対応する振動は、点火時期が遅角されれば収束する傾向にあるのに対して、ノッキング以外の機械ノイズは、点火時期を遅角しても収束しない。したがって、たとえば、点火時期が遅角側への遅角量が増加しているにも関わらず、検出された振動の強度がノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加している状態においては、ノイズをノッキングとして誤判定している可能性が高い。この場合に、遅角側への点火時期の制御を抑制することにより、ノイズ誤判定カウント値Caの増加が抑制されるようにエンジンが制御されて、過度の点火時期の遅角が抑制されるため、燃費悪化、出力低下および排気温度の過上昇を抑制することができる。したがって、ノッキングの誤判定に起因した影響を抑制する内燃機関の制御装置および制御方法を提供することができる。
また、エンジンの点火時期の遅角量が増加し、かつ、検出された振動の強度がノッキン
グに対応する強度以上となる頻度が増加する状態においては、ノイズをノッキングとして誤判定している可能性が高い。そのため、このような状態をノイズ誤判定カウント値として数値的に算出することにより、誤判定の度合を精度高く算出することができる。
グに対応する強度以上となる頻度が増加する状態においては、ノイズをノッキングとして誤判定している可能性が高い。そのため、このような状態をノイズ誤判定カウント値として数値的に算出することにより、誤判定の度合を精度高く算出することができる。
さらに、エンジンECU、遅角側への制御が抑制されてから予め定められた時間が経過した後に、進角側になるようにエンジンの点火時期を制御する。これにより、誤判定による不必要な遅角量を解消することができる。そのため、出力低下および燃費の悪化を抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、エンジンECUが、ノイズ誤判定中であると判定されると、ノイズ回避進角中でなければ、エンジンの点火時期を保持して遅角側への点火時期制御を抑制するものとして説明したが、特にこれに限定されるものではなく、たとえば、ノック強度Nのしきい値V(0)の値が増加するようにしてもよい。このようにしても、ノイズ誤判定カウント値Caの増加を抑制することができるため、過度の点火時期の遅角を抑制することができる。
さらに、本実施の形態においては、遅角側への点火時期制御を抑制してから予め定められた時間経過後に、点火時期が進角側になるように制御するとして説明したが、たとえば、図13に示すように、遅角側への点火時期制御の抑制を継続して実施するようにしてもよい。このようにしても、過度の点火時期の遅角を抑制することができる。なお、遅角の抑制は、たとえば、頻度Aの低下により解除するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 エンジン、102 エアクリーナ、104 インジェクタ、106 点火プラグ、108 ピストン、110 クランクシャフト、112 三元触媒、114 スロットルバルブ、200 エンジンECU、202 ROM、300 ノックセンサ、302
水温センサ、304 タイミングロータ、306 クランクポジションセンサ、308
スロットル開度センサ、310 車速センサ、312 イグニッションスイッチ、314 エアフローメータ、320 補機バッテリ、400 A/D変換部、410 バンドパスフィルタ、420 積算部。
水温センサ、304 タイミングロータ、306 クランクポジションセンサ、308
スロットル開度センサ、310 車速センサ、312 イグニッションスイッチ、314 エアフローメータ、320 補機バッテリ、400 A/D変換部、410 バンドパスフィルタ、420 積算部。
Claims (20)
- 内燃機関において生じる振動を検出するための手段と、
前記検出された振動の強度に基づいて前記内燃機関にノッキングに対応する振動が発生したか否かを判定するための判定手段と、
判定結果に基づいて前記内燃機関の点火時期を制御するための制御手段と、
前記検出された振動と前記内燃機関の点火時期とに基づいて、前記ノッキングの誤判定の度合を算出するための算出手段と、
前記算出された誤判定の度合が大きくなると前記誤判定の度合の増加が抑制されるように前記内燃機関を制御するための抑制制御手段とを含む、内燃機関の制御装置。 - 前記算出手段は、前記内燃機関の点火時期の遅角量が増加し、かつ、前記検出された振動の強度が前記ノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加する状態となる度合を算出するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記算出手段は、
前記検出された振動の強度が前記ノッキングに対応する強度以上となる頻度の変化量を算出するための第1の変化量算出手段と、
前記内燃機関の点火時期の遅角量の変化量を算出するための第2の変化量算出手段と、
前記頻度の変化量および前記遅角量の変化量がいずれも増加すると、前記誤判定の度合が大きくなるように算出するための手段とを含む、請求項2に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記第1の変化量算出手段は、
前記内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、前記検出された振動の強度がノッキングに対応する予め定められた強度以上となる頻度を算出するための手段と、
前記算出された頻度と、前回の計算により算出された頻度との差を算出するための手段とを含む、請求項3に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記第2の変化量算出手段は、
前記内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、前記内燃機関の点火時期の平均値を算出するための手段と、
前記算出された点火時期の平均値と、前回の計算により算出された点火時期の平均値との差を算出するための手段とを含む、請求項3に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記判定手段は、前記検出された振動の強度がノッキングに対応する強度のしきい値以上であると前記内燃機関にノッキングが発生したことを判定するための手段を含み、
前記抑制制御手段は、前記算出された誤判定の度合が大きいと前記ノッキングに対応する強度のしきい値を上昇するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。 - 前記抑制制御手段は、前記算出された誤判定の度合が大きいと前記内燃機関の点火時期の遅角側への制御を抑制するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
- 前記制御装置は、前記遅角側への制御が抑制されてから予め定められた時間が経過した後に、前記内燃機関の点火時期が進角側になるように前記内燃機関を制御するための手段をさらに含む、請求項7に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記制御装置は、
前記内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、前記検出された振動の強度がノッキングに対応する予め定められた強度以上となる頻度を算出するための手段と、
前記算出された頻度が増加すると、前記遅角側への制御の抑制を中止するための手段とをさらに含む、請求項8に記載の内燃機関の制御装置。 - 内燃機関において生じる振動を検出するステップと、
前記検出された振動の強度に基づいて前記内燃機関にノッキングに対応する振動が発生したか否かを判定する判定ステップと、
判定結果に基づいて前記内燃機関の点火時期を制御する制御ステップと、
前記検出された振動と前記内燃機関の点火時期とに基づいて、前記ノッキングの誤判定の度合を算出する算出ステップと、
前記算出された誤判定の度合が大きくなると前記誤判定の度合の増加が抑制されるように前記内燃機関を制御するための抑制制御ステップとを含む、内燃機関の制御方法。 - 前記算出ステップは、前記内燃機関の点火時期の遅角量が増加し、かつ、前記検出された振動の強度が前記ノッキングに対応する強度以上となる頻度が増加する状態となる度合を算出するステップを含む、請求項10に記載の内燃機関の制御方法。
- 前記算出ステップは、
前記検出された振動の強度が前記ノッキングに対応する強度以上となる頻度の変化量を算出する第1の変化量算出ステップと、
前記内燃機関の点火時期の遅角量の変化量を算出する第2の変化量算出ステップと、
前記頻度の変化量および前記遅角量の変化量がいずれも増加すると、前記誤判定の度合が大きくなるように算出するステップとを含む、請求項11に記載の内燃機関の制御方法。 - 前記第1の変化量算出ステップは、
前記内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、前記検出された振動の強度がノッキングに対応する予め定められた強度以上となる頻度を算出するステップと、
前記算出された頻度と、前回の計算により算出された頻度との差を算出するステップとを含む、請求項12に記載の内燃機関の制御方法。 - 前記第2の変化量算出ステップは、
前記内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、前記内燃機関の点火時期の平均値を算出するステップと、
前記算出された点火時期の平均値と、前回の計算により算出された点火時期の平均値との差を算出するステップとを含む、請求項12に記載の内燃機関の制御方法。 - 前記判定ステップは、前記検出された振動の強度がノッキングに対応する強度のしきい値以上であると前記内燃機関にノッキングが発生したことを判定するステップを含み、
前記抑制制御ステップは、前記算出された誤判定の度合が大きいと、前記ノッキングに対応する強度のしきい値を上昇するステップを含む、請求項10〜14のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。 - 前記抑制制御ステップは、前記算出された誤判定の度合が大きいと、前記内燃機関の点火時期の遅角側への制御を抑制するステップを含む、請求項10〜14のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。
- 前記制御方法は、前記遅角側への制御が抑制されてから予め定められた時間が経過した後に、前記内燃機関の点火時期が進角側になるように前記内燃機関を制御するステップを
さらに含む、請求項16に記載の内燃機関の制御方法。 - 前記制御方法は、
前記内燃機関の予め定められた回数の点火サイクルにおける、前記検出された振動の強度がノッキングに対応する予め定められた強度以上となる頻度を算出するステップと、
前記算出された頻度が増加すると、前記遅角側への制御の抑制を中止するステップとをさらに含む、請求項17に記載の内燃機関の制御方法。 - 請求項10〜18のいずれかに記載の内燃機関の制御方法をコンピュータで実現されるプログラム。
- 請求項10〜18のいずれかに記載の内燃機関の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した記録媒体。
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JP2007177379A JP2009013895A (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 内燃機関の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007177379A JP2009013895A (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 内燃機関の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40355084
Family Applications (1)
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JP2007177379A Withdrawn JP2009013895A (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 内燃機関の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009013895A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021050638A (ja) * | 2019-09-24 | 2021-04-01 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
-
2007
- 2007-07-05 JP JP2007177379A patent/JP2009013895A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021050638A (ja) * | 2019-09-24 | 2021-04-01 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
CN112629648A (zh) * | 2019-09-24 | 2021-04-09 | 丰田自动车株式会社 | 内燃机的点火正时控制装置 |
CN112629648B (zh) * | 2019-09-24 | 2022-10-25 | 丰田自动车株式会社 | 内燃机的点火正时控制装置 |
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