JP2009012212A - タイヤ用ビードコアの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造するビードコアのサイズ切り替えに要する時間を短縮する。
【解決手段】周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられるとともに、外周面にビードコア成形用の周方向溝11が設けられた複数の弧状セグメント12を有する成形フォーマ13が備えられ、複数の弧状セグメント12を半径方向外側に移動させ成形フォーマ13を拡径させた状態で周方向溝11内にビードワイヤを複数段巻き付けてビードコアWを成形するタイヤ用ビードコアの製造装置10であって、成形フォーマ13をその径方向外方から全周にわたって囲繞するように配置されるとともに、複数の弧状セグメント12を半径方向外側に移動させたときに、内周面がこれらの弧状セグメント12の各外周面に当接して、周方向溝11を画成する両側壁11aのうちの少なくとも一方を構成するリング状の側壁構成部材30が着脱可能に設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられるとともに、外周面にビードコア成形用の周方向溝11が設けられた複数の弧状セグメント12を有する成形フォーマ13が備えられ、複数の弧状セグメント12を半径方向外側に移動させ成形フォーマ13を拡径させた状態で周方向溝11内にビードワイヤを複数段巻き付けてビードコアWを成形するタイヤ用ビードコアの製造装置10であって、成形フォーマ13をその径方向外方から全周にわたって囲繞するように配置されるとともに、複数の弧状セグメント12を半径方向外側に移動させたときに、内周面がこれらの弧状セグメント12の各外周面に当接して、周方向溝11を画成する両側壁11aのうちの少なくとも一方を構成するリング状の側壁構成部材30が着脱可能に設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤ用ビードコアの製造装置に関するものである。
この種のタイヤ用ビードコアの製造装置として、例えば下記特許文献1に示されるような、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられるとともに、外周面にビードコア成形用の周方向溝が設けられた複数の弧状セグメントを有する成形フォーマが備えられ、これらの弧状セグメントを半径方向外側に移動させ前記成形フォーマを拡径させた状態で周方向溝内にビードワイヤを複数段巻き付けてビードコアを成形する構成が知られている。
ところで近年では、空気入りタイヤの種類が多岐にわたっており、これに伴いビードコアも形状や幅寸法を異ならせて多くの種類が製造されている。
特開2003−154581号公報
ところで近年では、空気入りタイヤの種類が多岐にわたっており、これに伴いビードコアも形状や幅寸法を異ならせて多くの種類が製造されている。
しかしながら、前記従来のタイヤ用ビードコアの製造装置では、製造するビードコアの形状や幅寸法を異ならせるサイズ切り替え時に、例えば周方向溝の形状や幅寸法が異なる他の弧状セグメントに取り替える必要があり、しかも複数の弧状セグメントを全て取り替える必要があるので、このサイズ切り替えに多くの時間を要するという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、製造するビードコアのサイズ切り替えに要する時間を短縮することができるタイヤ用ビードコアの製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のタイヤ用ビードコアの製造装置は、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられるとともに、外周面にビードコア成形用の周方向溝が設けられた複数の弧状セグメントを有する成形フォーマが備えられ、前記複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させ前記成形フォーマを拡径させた状態で前記周方向溝内にビードワイヤを複数段巻き付けてビードコアを成形するタイヤ用ビードコアの製造装置であって、前記成形フォーマをその径方向外方から全周にわたって囲繞するように配置されるとともに、前記複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させたときに、内周面がこれらの弧状セグメントの各外周面に当接して、前記周方向溝を画成する両側壁のうちの少なくとも一方を構成するリング状の側壁構成部材が着脱可能に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、前記側壁構成部材が着脱可能に設けられているので、製造するビードコアの形状や幅寸法を異ならせるサイズ切り替え時に、複数の弧状セグメントは取り替えずにリング状の側壁構成部材のみを取り替えるようにすることが可能になる。したがって、サイズ切り替え時に取り替える部品点数を抑えることが可能になり、この切り替えに要する時間を短縮することができる。
この発明によれば、前記側壁構成部材が着脱可能に設けられているので、製造するビードコアの形状や幅寸法を異ならせるサイズ切り替え時に、複数の弧状セグメントは取り替えずにリング状の側壁構成部材のみを取り替えるようにすることが可能になる。したがって、サイズ切り替え時に取り替える部品点数を抑えることが可能になり、この切り替えに要する時間を短縮することができる。
ここで、前記弧状セグメントの外周面における前記周方向に沿う曲率半径が、前記側壁構成部材の内周面の半径と同等となってもよい。
この場合、複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させたときに、前記側壁構成部材の内周面に、複数の弧状セグメントの各外周面を前記周方向における全長にわたって一様に当接させることが可能になる。
したがって、側壁構成部材を例えば成形フォーマが組み付けられたブラケットに取り付ける等しなくても、複数の弧状セグメントの各外周面と側壁構成部材の内周面との間に発生する摩擦力によって、この側壁構成部材を成形フォーマに強固に固定することが可能になり、このように側壁構成部材を成形フォーマに固定した状態で、ビードコアを成形することができる。これにより、側壁構成部材を設けたことによってタイヤ用ビードコアの製造装置が複雑になり高コストになるのを防ぐこともできる。
さらにまた、前述したように、複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させたときに、側壁構成部材の内周面に、複数の弧状セグメントの各外周面を前記周方向における全長にわたって一様に当接させることが可能になることから、側壁構成部材を、ブラケット等を介さずに前記摩擦力によって成形フォーマに固定するようにすると、これらの弧状セグメントの各外周面が側壁構成部材の内周面に前述のように一様に当接したときに、側壁構成部材の軸心が成形フォーマの軸心に自然と精度良く一致することになる。
したがって、サイズ切り替え時に、側壁構成部材の軸心を成形フォーマの軸心に一致させる調整作業、つまり側壁構成部材の芯出し作業を省くことが可能になり、サイズ切り替えに要する時間を確実に短縮することができる。
この場合、複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させたときに、前記側壁構成部材の内周面に、複数の弧状セグメントの各外周面を前記周方向における全長にわたって一様に当接させることが可能になる。
したがって、側壁構成部材を例えば成形フォーマが組み付けられたブラケットに取り付ける等しなくても、複数の弧状セグメントの各外周面と側壁構成部材の内周面との間に発生する摩擦力によって、この側壁構成部材を成形フォーマに強固に固定することが可能になり、このように側壁構成部材を成形フォーマに固定した状態で、ビードコアを成形することができる。これにより、側壁構成部材を設けたことによってタイヤ用ビードコアの製造装置が複雑になり高コストになるのを防ぐこともできる。
さらにまた、前述したように、複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させたときに、側壁構成部材の内周面に、複数の弧状セグメントの各外周面を前記周方向における全長にわたって一様に当接させることが可能になることから、側壁構成部材を、ブラケット等を介さずに前記摩擦力によって成形フォーマに固定するようにすると、これらの弧状セグメントの各外周面が側壁構成部材の内周面に前述のように一様に当接したときに、側壁構成部材の軸心が成形フォーマの軸心に自然と精度良く一致することになる。
したがって、サイズ切り替え時に、側壁構成部材の軸心を成形フォーマの軸心に一致させる調整作業、つまり側壁構成部材の芯出し作業を省くことが可能になり、サイズ切り替えに要する時間を確実に短縮することができる。
この発明によれば、製造するビードコアのサイズ切り替えに要する時間を短縮することができる。
以下、本発明に係るタイヤ用ビードコアWの製造装置10の一実施形態を、図1から図3を参照しながら説明する。
このタイヤ用ビードコアWの製造装置10は、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられるとともに、外周面にビードコア成形用の周方向溝11が設けられた複数の弧状セグメント12を有する成形フォーマ13と、成形フォーマ13をその軸線O回りに回転させる回転手段14と、複数の弧状セグメント12を半径方向に同期して移動させることにより成形フォーマ13を拡径および縮径させる拡縮手段15と、隣接する弧状セグメント12同士の間に配置され、ビードワイヤの始端を挟持可能な図示されないチャックと、を備えている。
このタイヤ用ビードコアWの製造装置10は、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられるとともに、外周面にビードコア成形用の周方向溝11が設けられた複数の弧状セグメント12を有する成形フォーマ13と、成形フォーマ13をその軸線O回りに回転させる回転手段14と、複数の弧状セグメント12を半径方向に同期して移動させることにより成形フォーマ13を拡径および縮径させる拡縮手段15と、隣接する弧状セグメント12同士の間に配置され、ビードワイヤの始端を挟持可能な図示されないチャックと、を備えている。
回転手段14は、図示されないモータおよびベルトを有する駆動部と、前記軸線Oと同軸上に延設され一端部が前記ベルトを介して前記モータに連結された回転軸16と、この回転軸16の他端面に前記軸線Oと同軸に固定された円板状の支持プレート17と、を備え、前記モータの作動により前記ベルトを介して回転軸16に駆動力が伝達されて回転軸16が支持プレート17とともに前記軸線O回りに回転するようになっている。
拡縮手段15は、回転手段14の支持プレート17と成形フォーマ13との間に設けられている。
すなわち、拡縮手段15は、支持プレート17において回転軸16が固定された表面と反対側の表面に、周方向に等間隔をあけて複数対敷設されたガイドレール18と、ガイドレール18にスライドベアリング19を介して半径方向に移動可能に設けられた弧状のスライダ26と、回転軸16の他端部に前記軸線Oと同軸に固定された筒状のスプリングボックス20と、スプリングボックス20の外側に前記軸線O方向に移動可能に嵌合された筒状の可動体21と、可動体21の外周面に前記軸線O回りに等間隔をあけて複数配置されるとともに、半径方向外側に向けて突設されて基端部を中心に先端部側が前記軸線O方向に揺動可能な連結リンク22と、前記軸線Oに沿って延在し一端がスライダ26に連結され他端が連結リンク22の先端部に連結されたブラケット23と、を備えている。
すなわち、拡縮手段15は、支持プレート17において回転軸16が固定された表面と反対側の表面に、周方向に等間隔をあけて複数対敷設されたガイドレール18と、ガイドレール18にスライドベアリング19を介して半径方向に移動可能に設けられた弧状のスライダ26と、回転軸16の他端部に前記軸線Oと同軸に固定された筒状のスプリングボックス20と、スプリングボックス20の外側に前記軸線O方向に移動可能に嵌合された筒状の可動体21と、可動体21の外周面に前記軸線O回りに等間隔をあけて複数配置されるとともに、半径方向外側に向けて突設されて基端部を中心に先端部側が前記軸線O方向に揺動可能な連結リンク22と、前記軸線Oに沿って延在し一端がスライダ26に連結され他端が連結リンク22の先端部に連結されたブラケット23と、を備えている。
なお、各対のガイドレール18は互いに平行でほぼ半径方向に延在している。
ここで、スプリングボックス20は、前述のように前記軸線O方向に沿って延在した筒状とされ、その他端開口部が壁部20aで閉塞されている。そして、このスプリングボックス20内には、その一端部に前記軸線O方向に移動可能に嵌合された筒状のリテーナ24と、このスプリングボックス20の壁部20aとリテーナ24との間に介装されたコイルスプリング25と、が設けられている。リテーナ24の一端には径方向内方に向けて突出するフランジ部24aが設けられ、このフランジ部24aとスプリングボックス20の壁部20aとの間にコイルスプリング25が介装されている。
ここで、スプリングボックス20は、前述のように前記軸線O方向に沿って延在した筒状とされ、その他端開口部が壁部20aで閉塞されている。そして、このスプリングボックス20内には、その一端部に前記軸線O方向に移動可能に嵌合された筒状のリテーナ24と、このスプリングボックス20の壁部20aとリテーナ24との間に介装されたコイルスプリング25と、が設けられている。リテーナ24の一端には径方向内方に向けて突出するフランジ部24aが設けられ、このフランジ部24aとスプリングボックス20の壁部20aとの間にコイルスプリング25が介装されている。
ここで、可動体21とリテーナ24とはスプリングボックス20に形成された前記軸線O方向に延びるスリット20bに挿入された連結ピン27によって互いに連結され、可動体21には支持プレート17に取り付けられ前記軸線O方向に延設された図示されないシリンダが連結されている。そして、可動体21がコイルスプリング25の付勢力により前記軸線O方向の一端に位置しているときには、連結リンク22が半径方向に沿って延在した直立姿勢になり、前述したブラケット23、スライダ26およびスライドベアリング19を介して弧状セグメント12を半径方向外側端に位置させ、また、可動体21が前記シリンダによりコイルスプリング25の付勢力に抗して前記軸線O方向の他端に移動したときには、連結リンク22が前記基端部を中心に半径方向に対して傾いた傾斜姿勢になり、前述したブラケット23、スライダ26およびスライドベアリング19を介して弧状セグメント12を半径方向内側端に位置させるようになっている。
そして、本実施形態では、成形フォーマ13をその径方向外方から全周にわたって囲繞するリング状の側壁構成部材30が着脱可能に設けられている。この側壁構成部材30は、複数の弧状セグメント12を半径方向外側に移動させたときに、内周面がこれらの弧状セグメント12の各外周面に当接して、周方向溝11を画成する両側壁11aのうちの一方を構成するようになっている。
図示の例では、弧状セグメント12の外周面は、前記軸線O方向の一端側から他端側に向かうに従い半径方向内側に向けて傾斜し、この弧状セグメント12の外周面における他端部には半径方向外方に向けて突出した凸部が設けられており、この凸部が周方向溝11を画成する両側壁11aのうちの他方を構成している。
また、側壁構成部材30の内周面は、弧状セグメント12の外周面と同等の傾斜角度で、前記軸線O方向の一端側から他端側に向かうに従い半径方向内側に向けて傾斜している。
また、側壁構成部材30の内周面は、弧状セグメント12の外周面と同等の傾斜角度で、前記軸線O方向の一端側から他端側に向かうに従い半径方向内側に向けて傾斜している。
さらに本実施形態では、弧状セグメント12の外周面において前記軸線O方向の一端側の部分における成形フォーマ13の周方向に沿った曲率半径が、側壁構成部材30の内周面の半径と同等となっている。
これにより、複数の弧状セグメント12が半径方向外側に向けて移動する過程で、弧状セグメント12の外周面上を側壁構成部材30が前記軸線O方向の他端側から一端側に向けて摺動しつつ、側壁構成部材30の軸心が成形フォーマ13の軸心に一致するとともに、側壁構成部材30の内周面に、複数の弧状セグメント12の各外周面が成形フォーマ13の周方向における全長にわたって一様に当接する。
この際、各弧状セグメント12の外周面に周方向溝11が形成されるとともに、これらの弧状セグメント12の各外周面において前記軸線O方向の一端側の部分を、成形フォーマ13の周方向に沿って結んだ仮想線が、前記軸線Oを中心とした真円となり、その直径が、側壁構成部材30の内周面の直径と同等になる。
これにより、複数の弧状セグメント12が半径方向外側に向けて移動する過程で、弧状セグメント12の外周面上を側壁構成部材30が前記軸線O方向の他端側から一端側に向けて摺動しつつ、側壁構成部材30の軸心が成形フォーマ13の軸心に一致するとともに、側壁構成部材30の内周面に、複数の弧状セグメント12の各外周面が成形フォーマ13の周方向における全長にわたって一様に当接する。
この際、各弧状セグメント12の外周面に周方向溝11が形成されるとともに、これらの弧状セグメント12の各外周面において前記軸線O方向の一端側の部分を、成形フォーマ13の周方向に沿って結んだ仮想線が、前記軸線Oを中心とした真円となり、その直径が、側壁構成部材30の内周面の直径と同等になる。
次に、以上のように構成されたタイヤ用ビードコアWの製造装置10を用いてタイヤ用ビードコアWを成形する方法について説明する。
まず、前述のようにして成形フォーマ13を拡径させ複数の弧状セグメント12の各外周面と側壁構成部材30の内周面とを当接させ、各弧状セグメント12の外周面に周方向溝11を形成する。
次に、図示されないワイヤ供給装置から、成形フォーマ13の外周面に向けてその接線方向に沿って、スチール製のコード若しくはモノフィラメントからなるビードワイヤを繰り出し、その始端を、周方向で隣接する弧状セグメント12同士の間に配置されたチャックにより挟持させる。
その後、前記ワイヤ供給装置からビードワイヤを成形フォーマ13に向けて繰り出しながら、回転手段14により成形フォーマ13を前記軸線O回りに回転させて、周方向溝11内でビードワイヤを螺旋状に複数段巻き付けることによりタイヤ用ビードコアWを成形する。
そして、拡縮手段15により複数の弧状セグメント12を半径方向内側に移動させ成形フォーマ13を縮径させて、その外径を、成形したタイヤ用ビードコアWの内径よりも小さくし、成形フォーマ13からタイヤ用ビードコアWを外して次工程に搬送する。
まず、前述のようにして成形フォーマ13を拡径させ複数の弧状セグメント12の各外周面と側壁構成部材30の内周面とを当接させ、各弧状セグメント12の外周面に周方向溝11を形成する。
次に、図示されないワイヤ供給装置から、成形フォーマ13の外周面に向けてその接線方向に沿って、スチール製のコード若しくはモノフィラメントからなるビードワイヤを繰り出し、その始端を、周方向で隣接する弧状セグメント12同士の間に配置されたチャックにより挟持させる。
その後、前記ワイヤ供給装置からビードワイヤを成形フォーマ13に向けて繰り出しながら、回転手段14により成形フォーマ13を前記軸線O回りに回転させて、周方向溝11内でビードワイヤを螺旋状に複数段巻き付けることによりタイヤ用ビードコアWを成形する。
そして、拡縮手段15により複数の弧状セグメント12を半径方向内側に移動させ成形フォーマ13を縮径させて、その外径を、成形したタイヤ用ビードコアWの内径よりも小さくし、成形フォーマ13からタイヤ用ビードコアWを外して次工程に搬送する。
以上説明したように、本実施形態によるタイヤ用ビードコアWの製造装置10によれば、側壁構成部材30が着脱可能に設けられているので、製造するビードコアWの形状や幅寸法を異ならせるサイズ切り替え時に、複数の弧状セグメント12は取り替えずにリング状の側壁構成部材30のみを取り替えるようにすることが可能になる。したがって、サイズ切り替え時に取り替える部品点数を抑えることが可能になり、この切り替えに要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、弧状セグメント12の外周面における成形フォーマ13の周方向に沿う曲率半径が、側壁構成部材30の内周面の半径と同等となっているので、複数の弧状セグメント12を半径方向外側に移動させたときに、側壁構成部材30の内周面に、複数の弧状セグメント12の各外周面を成形フォーマ13の周方向における全長にわたって一様に当接させることが可能になる。
したがって、側壁構成部材30を例えば成形フォーマ13が組み付けられたブラケットに取り付ける等しなくても、複数の弧状セグメント12の各外周面と側壁構成部材30の内周面との間に発生する摩擦力によって、この側壁構成部材30を成形フォーマ13に強固に固定することが可能になり、このように側壁構成部材30を成形フォーマ13に固定した状態で、ビードコアWを成形することができる。これにより、側壁構成部材30を設けたことによってタイヤ用ビードコアの製造装置10が複雑になり高コストになるのを防ぐこともできる。
さらにまた、前述したように、複数の弧状セグメント12を半径方向外側に移動させたときに、側壁構成部材30の内周面に、複数の弧状セグメント12の各外周面を成形フォーマ13の周方向における全長にわたって一様に当接させることが可能になることから、側壁構成部材30を、ブラケット等を介さずに前記摩擦力によって成形フォーマ13に固定するようにすると、これらの弧状セグメント12の各外周面が側壁構成部材30の内周面に前述のように一様に当接したときに、側壁構成部材30の軸心が成形フォーマ13の軸心に自然と精度良く一致することになる。
したがって、サイズ切り替え時に、側壁構成部材30の軸心を成形フォーマ13の軸心に一致させる調整作業、つまり側壁構成部材30の芯出し作業を省くことが可能になり、サイズ切り替えに要する時間を確実に短縮することができる。
したがって、サイズ切り替え時に、側壁構成部材30の軸心を成形フォーマ13の軸心に一致させる調整作業、つまり側壁構成部材30の芯出し作業を省くことが可能になり、サイズ切り替えに要する時間を確実に短縮することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、回転手段14および拡縮手段15は前記実施形態で示した構成に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、側壁構成手段30により、周方向溝11を画成する両側壁11aのうちの一方を構成させたが、両側壁11aともに側壁構成手段30により構成させてもよい。
例えば、回転手段14および拡縮手段15は前記実施形態で示した構成に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、側壁構成手段30により、周方向溝11を画成する両側壁11aのうちの一方を構成させたが、両側壁11aともに側壁構成手段30により構成させてもよい。
さらに、周方向溝11の前記軸線O方向に沿った縦断面視形状は、図示した形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、弧状セグメント12の外周面における成形フォーマ13の周方向に沿った曲率半径を、側壁構成部材30の内周面の半径と同等としたが、互いに異ならせてもよい。
さらに、側壁構成部材30の内周面、および複数の弧状セグメント12の各外周面にそれぞれ、互いに係合可能で、かつ側壁構成部材30が成形フォーマ13に対して少なくともその周方向に移動するのを規制する係合部を形成してもよい。この場合、成形フォーマ13に側壁構成部材30をより一層確実に固定することが可能になり、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
また、前記実施形態では、弧状セグメント12の外周面における成形フォーマ13の周方向に沿った曲率半径を、側壁構成部材30の内周面の半径と同等としたが、互いに異ならせてもよい。
さらに、側壁構成部材30の内周面、および複数の弧状セグメント12の各外周面にそれぞれ、互いに係合可能で、かつ側壁構成部材30が成形フォーマ13に対して少なくともその周方向に移動するのを規制する係合部を形成してもよい。この場合、成形フォーマ13に側壁構成部材30をより一層確実に固定することが可能になり、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
製造するビードコアのサイズ切り替えに要する時間を短縮することができる。
10 タイヤ用ビードコアの製造装置
11 周方向溝
11a 側壁
12 弧状セグメント
13 成形フォーマ
30 側壁構成部材
W ビードコア
11 周方向溝
11a 側壁
12 弧状セグメント
13 成形フォーマ
30 側壁構成部材
W ビードコア
Claims (2)
- 周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられるとともに、外周面にビードコア成形用の周方向溝が設けられた複数の弧状セグメントを有する成形フォーマが備えられ、
前記複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させ前記成形フォーマを拡径させた状態で前記周方向溝内にビードワイヤを複数段巻き付けてビードコアを成形するタイヤ用ビードコアの製造装置であって、
前記成形フォーマをその径方向外方から全周にわたって囲繞するように配置されるとともに、
前記複数の弧状セグメントを半径方向外側に移動させたときに、内周面がこれらの弧状セグメントの各外周面に当接して、前記周方向溝を画成する両側壁のうちの少なくとも一方を構成するリング状の側壁構成部材が着脱可能に設けられていることを特徴とするタイヤ用ビードコアの製造装置。 - 請求項1記載のタイヤ用ビードコアの製造装置であって、
前記弧状セグメントの外周面における前記周方向に沿う曲率半径が、前記側壁構成部材の内周面の半径と同等となっていることを特徴とするタイヤ用ビードコアの製造装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013145192A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | 不二精工 株式会社 | ビードリング巻取装置 |
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2007
- 2007-07-02 JP JP2007173944A patent/JP2009012212A/ja not_active Withdrawn
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