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JP2009010733A - 異種網回線通信装置、方法及びプログラム - Google Patents

異種網回線通信装置、方法及びプログラム Download PDF

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JP2009010733A
JP2009010733A JP2007170683A JP2007170683A JP2009010733A JP 2009010733 A JP2009010733 A JP 2009010733A JP 2007170683 A JP2007170683 A JP 2007170683A JP 2007170683 A JP2007170683 A JP 2007170683A JP 2009010733 A JP2009010733 A JP 2009010733A
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Masahiko Hayashi
雅彦 林
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Abstract

【課題】呼の発生によりコアネットワーク上の通信帯域を確保し、呼の切断により通信帯域を開放できるようにする。
【解決手段】本発明の異種網回線通信装置は、それぞれ異なる複数のネットワークと接続し、少なくとも呼制御サーバーを有する第1のネットワークと、第1の無線通信方式に従って、通信端末毎の通信品質のコネクションを確立し、第1のネットワークと無線通信する網側無線通信手段と、第1の無線通信方式と異なる通信方式に従って、少なくとも1以上のネットワークのそれぞれを構成する通信端末と通信する1又は複数の通信手段と、網側無線通信手段又は各通信手段が受信した受信パケットに含まれている呼制御メッセージを識別するパケット識別手段と、パケット識別結果に応じて、網側無線通信手段と第1のネットワークとの間のコネクションの確立制御をするパケット転送制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異種網回線通信装置、方法及びプログラムに関し、例えば、それぞれ異なる複数のネットワークに接続し、各ネットワーク間のパケット中継を行なうネットワーク装置に適用し得るものである。
近年、長距離の高速無線通信技術として、例えば、IEEE802.16に準拠する無線通信方式(WiMAX(登録商標))が注目されており、図2は、この高速無線通信方式を用いてコアネットワークNTと接続するゲートウェイ装置100の内部構成を示す。
図2に示すゲートウェイ装置100は、例えばIEEE802.11に準拠する無線通信方式(WiFi(登録商標))の無線通信機能を備えると共に、例えばEthernet(登録商標)等の有線ネットワークと通信する通信機能を備えている。
これにより、ゲートウェイ装置100は、無線ネットワーク、有線ネットワーク、コアネットワークNTのそれぞれのネットワーク間で、パケットの中継処理を行なうことができる。図2では、特に、ゲートウェイ装置100が、SIP(Session Initiation Protocol)パケットや音声パケットを各ネットワーク間で中継して、異種アクセス回線間でVoIP通信を実現する場合を示している。
以下では、無線端末200とVoIP端末600との間でVoIP通信を実現する場合の、ゲートウェイ装置100における処理を簡単に説明する。
まず、無線端末200がゲートウェイ装置100の無線エリアに入ると、ゲートウェイ装置100は、IEEE802.11及びIEEE802.1Xに準拠する無線通信方式に従って、無線端末200と無線接続し、無線端末200から認証情報を取得する。
そうすると、ゲートウェイ装置100のパケットルート制御部106は、回線側制御部105に対して、基地局(BS)300との間のコネクション接続を要求する。
このとき、回線側制御部105及び回線側無線部102は、IEEE802.16に準拠する無線通信方式に従って、基地局(BS)300との間で、コネクション接続の手順に従って、IEEE802.16に準拠するコネクション接続処理が開始される。
無線端末200の認証情報は、基地局(BS)300に向けて送信されて、ASN−GW(Access Service Network Gateway)400を経由し、認証サーバー500に与えられて、認証サーバー500により所定の認証処理が行なわれる。
認証サーバー500は、無線端末200の認証情報に基づいて認証処理を行ない、認証が成功すると、無線端末200のVoIP通信に係るQoSタイプ情報や暗号キー情報等を、ASN−GW400に向けて送信し、基地局(BS)300に与えられる。
ここで、認証サーバー500には、無線端末200がVoIP通信を行なうものであると、予め登録されているものとし、無線端末200のVoIP通信に使用されるQoSタイプ情報としては、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプであると指定されているものとする。
そして、無線端末200のVoIP通信に係るQoSタイプ情報が、基地局(BS)300に与えられると、基地局(BS)300は、この指定されたQoSタイプに従って、ゲートウェイ装置100との間で、ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクションを確立し、暗号キー情報をゲートウェイ装置100に与える。
ゲートウェイ装置100では、端末側制御部107及び端末側無線部103が、IEEE802.11に従って、暗号キー情報に基づく暗号化を含んだ無線通信を実現する。
以上のようにして、無線端末200のVoIP通信について、ゲートウェイ装置100は、基地局(BS)300との間のコネクションとして、ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクションを確立する。
その後、無線端末200がVoIP端末600に対してVoIP通信の発呼を行なう場合、無線端末200は、SIPメッセージを格納したパケットを、ゲートウェイ装置100に向けて送信する。ゲートウェイ装置100では、基地局(BS)300との間でコネクションが既に確立されているから、SIPパケットは、このコネクションを介して基地局(BS)300に与えられ、ASN−GW400を経由して、SIPサーバー501に与えられる。そして、SIPサーバー500は、無線端末200とVoIP端末600との間の呼制御を行ない、無線端末200とVoIP端末600との間でVoIP通信が行なわれる。
また、VoIP端末600から無線端末200への着呼を行なう場合、着呼メッセージは、SIPサーバー501から、ASN−GW400、基地局(BS)300を経由して、既に確立されているコネクションを介して、ゲートウェイ装置100に与えられる。ゲートウェイ装置100では、受信パケットの宛先アドレスを判断して、端末側制御部107及び端末側無線部103により、着呼メッセージのパケットが無線端末200に与えられる。そして、無線端末200とSIPサーバー501との間、及び、SIPサーバー500とVoIP端末600との間で、SIPメッセージが通信され、呼が確立し、同様の流れで、無線端末200とVoIP端末との間で音声パケットが通信され、VoIP通信が行なわれる。
なお、有線ネットワーク端末210とVoIP端末との間のVoIP通信についても、IEEE802.11の手順を行なわないだけで、基本的には、上述した手順と同様である。
また、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクションを1つ確立しているが、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクション及びベストエフォートタイプのQoSタイプのコネクション等、複数のコネクションを確立する場合もある。
IEEE802.16標準規格 IEEE802.11標準規格
上述したように、従来のゲートウェイ装置は、VoIP通信が可能な無線端末が無線接続すると、VoIP通信の品質を確保するために、基地局との間のコネクションを確立するものとしている。
しかしながら、ゲートウェイ装置を通じて複数の同時通信を行なう場合、同時通信が可能な端末数は、基地局との間の高速無線通信の通信帯域を、1個のコネクションで保証される通信帯域で割った数以下の数に限られてしまうという問題がある。これは、電話システムの場合、すべての端末が同時に通話することはないということを前提として、ネットワーク設計することが通常行なわれているため、待機端末の数を増やすことが困難である。
そのため、コアネットワークに接続すると共に、他のネットワークと接続するものであって、同時通信をするときにでも、同時通信が可能な端末数を、基地局との間の高速無線通信の通信帯域を、1個のコネクションで保証される通信帯域で割った数以上の数とすることができる異種網回線通信装置、方法及びプログラムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の異種網回線通信装置は、それぞれ異なる複数のネットワークと接続する異種網回線通信装置において、(1)少なくとも呼制御サーバーが設けられている第1のネットワークと、第1の無線通信方式に従って、通信端末毎に設定された通信品質のコネクションを確立し、第1のネットワークと無線通信する網側無線通信手段と、(2)第1の無線通信方式とはそれぞれ異なる通信方式に従って、少なくとも1以上のネットワークのそれぞれを構成する通信端末と通信する1又は複数の通信手段と、(3)網側無線通信手段又は各通信手段が受信した受信パケットに含まれている呼制御メッセージを識別するパケット識別手段と、(4)受信パケットの宛先に応じた通信方式のパケット構成に変換して転送制御をすると共に、パケット識別手段による識別結果に応じて、網側無線通信手段と第1のネットワークとの間のコネクションの確立制御をするパケット転送制御手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明の異種網回線通信方法は、それぞれ異なる複数のネットワークと接続する異種網回線通信装置の異種網回線通信方法において、(1)網側無線通信手段が、少なくとも呼制御サーバーが設けられている第1のネットワークと、第1の無線通信方式に従って、通信端末毎に設定された通信品質のコネクションを確立し、第1のネットワークと無線通信する網側無線通信工程と、(2)1又は複数の通信手段が、第1の無線通信方式とはそれぞれ異なる通信方式に従って、少なくとも1以上のネットワークのそれぞれを構成する通信端末と通信する1又は複数の通信工程と、(3)パケット識別手段が、網側無線通信手段又は各通信手段が受信した受信パケットに含まれている呼制御メッセージを識別するパケット識別工程と、(4)パケット転送制御手段が、受信パケットの宛先に応じた通信方式のパケット構成に変換して転送制御をすると共に、パケット識別手段による識別結果に応じて、網側無線通信手段と第1のネットワークとの間のコネクションの確立制御をするパケット転送制御工程とを有することを特徴とする。
第3の本発明の異種網回線通信プログラムは、それぞれ異なる複数のネットワークと接続する異種網回線通信装置の異種網回線通信プログラムにおいて、コンピュータに、(1)少なくとも呼制御サーバーが設けられている第1のネットワークと、第1の無線通信方式に従って、通信端末毎に設定された通信品質のコネクションを確立し、第1のネットワークと無線通信する網側無線通信手段、(2)第1の無線通信方式とはそれぞれ異なる通信方式に従って、少なくとも1以上のネットワークのそれぞれを構成する通信端末と通信する1又は複数の通信手段、(3)網側無線通信手段又は各通信手段が受信した受信パケットに含まれている呼制御メッセージを識別するパケット識別手段、(4)受信パケットの宛先に応じた通信方式のパケット構成に変換して転送制御をすると共に、パケット識別手段による識別結果に応じて、網側無線通信手段と第1のネットワークとの間のコネクションの確立制御をするパケット転送制御手段として機能させるものである。
本発明によれば、コアネットワークに接続すると共に、他のネットワークと接続するものであって、同時通信をするときにでも、同時通信が可能な端末数を、基地局との間の高速無線通信の通信帯域を、1個のコネクションで保証される通信帯域で割った数以上の数とすることができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の異種網回線通信装置、方法及びプログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態では、IEEE802.11に準拠する無線ネットワークと、Ethernet(登録商標)等の有線ネットワークと、IEEE802.16に準拠する無線通信方式に従って接続するコアネットワークとの間で、SIPパケットや音声パケットを中継処理する、VoIP通信に用いられるゲートウェイ装置に、本発明を適用する場合を例に挙げて説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態のネットワーク構成及びゲートウェイ装置の内部構成を示す図である。なお、図1では、図2に示す構成要素と対応する構成要素については、それぞれ対応する符号を付している。
図1において、第1の実施形態のゲートウェイ装置100Aは、IEEE802.16に準拠する無線通信方式(WiMAX(登録商標))に従って、コアネットワークNTと接続可能なものである。
また、ゲートウェイ装置100Aは、IEEE802.11に準拠する無線通信方式(WiFi(登録商標))による無線ネットワークと接続可能なものであり、さらに、Ethernet(登録商標)等の有線ネットワークと接続可能なものである。
ゲートウェイ装置100Aは、これらネットワーク(コアネットワークNT、無線ネットワーク、有線ネットワーク)と接続可能なものであって、これらのネットワーク間で、SIPメッセージを含むパケットや音声パケットを中継するものである。これにより、異種アクセス回線間でのVoIP通信を実現することができる。
図1において、ゲートウェイ装置100Aは、制御部101A、回線側無線部102、端末側無線部103、有線回線インタフェース部104、を少なくとも有して構成される。また、制御部101Aとしては、回線側制御部105、パケットルート制御部106、端末側制御部107、有線回線制御部108、パケット識別部109、SIPパケット作成部110を有する。
回線側無線部102は、IEEE802.16に準拠する無線通信方式(WiMAX(登録商標))に従って、基地局(BS;Base Station)300との間で、無線通信を行なうものである。これにより、コアネットワークNTとの接続が可能となり、コアネットワークNT上の、認証サーバー500、SIPサーバー501、VoIP端末600と通信することができる。
回線側制御部105は、IEEE802.16の手順に従って、高速無線通信を実現するために必要な認証処理やコネクション確立処理などを制御するものである。回線側制御部105は、パケットルート制御部106の制御の下、基地局(BS)300との間で確立するコネクションのQoSタイプを制御するものである。
端末側無線部103は、IEEE802.11に準拠する無線通信方式(WiFi(登録商標))に従って、無線エリアに存在している無線端末200及び201と、無線通信を行なうものである。
端末側制御部107は、IEEE802.11やIEEE802.1x等に準拠する手順に従って、無線端末200との間の無線通信を制御するものである。
有線回線インタフェース部104は、有線回線と接続しており、有線ネットワーク端末210及び211との間の通信インタフェースである。
有線回線制御部108は、所定の通信方式に従って、有線ネットワークとの間の通信制御を行なうものである。
パケットルート制御部106は、受信したパケットのヘッダ情報に含まれている宛先アドレスに基づいて、パケットの宛先に向けた転送制御を行なうものである。つまり、パケットルート制御部106は、転送先のプロトコルに合わせて、パケット構成を変換する機能を有している。
また、パケットルート制御部106は、パケット識別部109を備え、パケット識別部109によるパケット識別結果に基づいて、当該パケットの送信要求をしたり、コネクションの確立制御をしたり、新たなSIPメッセージの作成指示をしたりする。このパケットルート制御部106の処理は、動作の項で詳細において説明する。
パケット識別部109は、受信パケットのSIPメッセージが、発呼メッセージ、着呼メッセージ、切断完了メッセージであるか否かを判断するものである。
SIPパケット作成部110は、パケットルート制御部106からの指示に応じて、受信メッセージの送信元を宛先として、BUSYメッセージを含むパケットを作成し、この作成したSIPパケットをパケットルート制御部106に与えるものである。
図1において、コアネットワークNTには、認証サーバー500、SIPサーバー501、VoIP端末600、ASN−GW400が接続されており、また、ゲートウェイ装置100Aと高速無線通信を行なう基地局(BS)300が、ASN−GW400と接続されている。
認証サーバー500は、所定の認証方式に従って、VoIP通信を行なう端末の認証処理を行なうものである。認証サーバー500は、VoIP通信を行なう各端末に対して、確立するコネクションのQoS情報及び暗号キー情報等を保持するものである。
なお、第1の実施形態では、ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプが、VoIP通信を行なう無線端末200に対するQoSタイプとして、認証サーバー500に設定されているものとする。
SIPサーバー501は、SIPにより呼処理を行なうサーバーであり、VoIP端末600は、SIP(Session Initiation Protocol)に基づいて呼を行なう端末である。
ASN−GW(Access Service Network Gateway)400は、基地局(BS)300の無線通信を制御する装置であり。第1の実施形態のASN−GW400は、認証サーバー500での認証処理が成功した、VoIP通信に係る端末に対するQoS情報を管理し、少なくなくともコネクションの確立処理を制御するものである。
無線端末200及び201は、IEEE802.11に準拠する無線通信方式に従って、無線通信を行なう無線端末であって、VoIP通信機能を有しているものである。
有線ネットワーク端末210及び211は、所定の通信プロトコル(例えば、TCP/IP等)により通信する通信端末であり、この実施形態では、VoIP通信機能を備えるものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態のゲートウェイ装置100Aにおける処理の動作を図面を参照しながら詳細に説明する。
以下では、ゲートウェイ装置100Aを介して、無線端末200とVoIP端末600との間でVoIP通信を実現する場合を例に挙げて、ゲートウェイ装置100Aにおける処理を説明する。
図1において、無線端末200が、ゲートウェイ装置100Aの無線エリアに入ると、無線端末200及びゲートウェイ装置100Aは、IEEE802.11及びIEEE802.1xに準拠する無線通信方式に従って、無線接続を行ない、無線端末200は、ゲートウェイ装置100Aに向けて認証情報を送信する。
無線端末200の認証情報が、ゲートウェイ装置100Aの端末側無線部103に受信されると、認証情報は、端末側制御部107を介して、パケットルート制御部106に与えられる。
このとき、パケットルート制御部106は、回線側制御部105に対して、認証情報を与えると共に、基地局(BS)300との間のコネクション接続を要求する。
パケットルート制御部106からコネクション接続の要求がなされると、回線側制御部105及び回線側無線部102は、IEEE802.16に従った手順により、基地局(BS)300との間で、コネクション接続処理を開始し、回線側無線部102は、認証情報を基地局(BS)300に向けて送信する。
無線端末200からの認証情報が、基地局(BS)300を通じて、ASN−GW400に与えられると、ASN−GW400は、コアネットワークNTを通じて、無線端末200の認証情報を認証サーバー500に与える。
認証サーバー500は、無線端末200の認証情報が与えられると、この認証情報に基づいて、所定の認証処理を行ない、認証が成功すると、無線端末200のVoIP通信に係るQoSタイプ情報や暗号キー情報等を、ASN−GW400に向けて送信する。
認証サーバー500からの無線端末200のVoIP通信に係るQoSタイプ情報や暗号キー情報等が、ASN−GW400に与えられると、ASN−GW400は、QoSタイプがベストエフォートタイプであるコネクションを確立するよう、基地局300に対して指示する。
基地局300は、ゲートウェイ装置100Aとの間で、ベストエフォートタイプのQoSタイプのコネクションを確立して、無線端末200のVoIP通信に係る暗号キー情報を、ゲートウェイ装置100Aに対して与える。
ゲートウェイ装置100Aでは、端末側制御部107及び端末側無線部103が、IEEE802.11に従って、暗号キー情報に基づく暗号化を含んだ無線通信を実現する。
以上のようにして、ゲートウェイ装置100Aと基地局(BS)300との間の、無線端末200のVoIP通信に係る当初のコネクションとして、ベストエフォートタイプのQoSタイプのコネクションを確立することができる。
次に、無線端末200からVoIP端末600に対して発呼する場合の、ゲートウェイ装置100Aにおける動作を説明する。
まず、無線端末200は、発呼メッセージを作成し、この発呼メッセージを格納したSIPパケットをゲートウェイ装置100Aに向けて送信する。
無線端末200からのSIPパケットは、ゲートウェイ装置100Aの端末側無線部103により受信され、端末側制御部107に与えられる。端末側制御部107では、受信パケットの宛先アドレスが取得され、宛先アドレスに基づいて、自局に帰属している無線端末宛であるか否かを判断する。
自局に帰属している無線端末宛でないと判断すると、受信パケットは、端末側制御部107からパケットルート制御部106に与えられる。なお、自局に帰属している無線端末宛であると判断すると、端末側制御部107は受信パケットを端末側無線部103に与え、端末側無線部103が当該パケットを宛先に向けて送信する。
無線端末200からのSIPパケットがパケットルート制御部106に与えられると、パケットルート制御部106、回線側制御部105及び回線側無線部102では、図3に示すような処理を行なう。
パケットルート制御部106に受信パケットが与えられると(ステップS101)、パケットルート制御部106により、宛先アドレスに基づいて当該パケットの宛先が判断され(ステップS102)、パケット識別部109により、パケットのメッセージ種類が識別される(ステップS103)。
パケット識別部109により、当該パケットが発呼メッセージ及び切断メッセージでないと判断した場合、パケットルート制御部106は回線側制御部105に対して当該パケットの送信を要求する(ステップS104)。
この場合、回線側制御部105は、送信元の無線端末200に対するQoSタイプのコネクションが確立されているか、すなわち、ベストエフォートタイプよりも優先度の高いQoSタイプのコネクションが既に確立されているか否かを判断すると共に(ステップS105)、当該パケットがSIPパケット又は音声パケットであるか否かを判断する(ステップS106)。
そして、送信元の無線端末200に対して、無線端末200のQoSタイプのコネクション(ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクション)が既に確立されており、かつ、当該パケットがSIPパケット又は音声パケットであるときには、既に確立されている、ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクションを介して、当該パケット(SIPパケット又は音声パケット)を送信する(ステップS107)。
これに対して、上記以外の場合(すなわち、ベストエフォートタイプよりも優先度の高いQosタイプのコネクションが確立されていない場合や、ベストエフォートタイプよりも優先度の高いコネクションが既に確立されているが、当該パケットがSIPパケット又は音声パケットでない場合)には、ベストエフォートタイプのコネクションを介して、当該パケットを送信する(ステップS108)。
次に、パケット識別部109により、当該パケットが発呼メッセージであると判断した場合、パケットルート制御部106は、回線側制御部105に対して、送信元の無線端末200に対するコネクションとして、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが既に確立されているか否かを確認する(ステップS110)。
そして、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクションが確立されていない場合、パケットルート制御部106は、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクションを確立するよう、回線側制御部105に要求する(ステップS111)。
コネクション確立の要求を受けると、回線側制御部105、回線側無線部102、基地局(BS)300及びASN−GW400との間で、ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクション確立処理が行なわれる(ステップS112)。
このとき、ASN−GW400は、認証サーバー500から取得した情報(つまり、無線端末200のVoIP通信に係るQoSタイプ情報等)及び現在の帯域占有率等を参照して、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクションが確立できるか否かを判断する。そして、ASN−GW400による判断結果に基づいて、基地局(BS)300と、回線側無線部102及び回線側制御部105との間で、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションを確立させる。
ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが確立されなかった場合(ステップS112)、パケットルート制御部106は、当該発呼メッセージを有するパケットを、SIPパケット作成部110に与える。
そして、SIPパケット作成部110は、このパケットに基づいて、発呼メッセージの送信元アドレス(無線端末200のアドレス)を宛先アドレスとして、BUSYメッセージを有するパケットを作成し(ステップS114)、この作成したパケットをパケットルート制御部106に与える。このとき、SIPパケット作成部110は、発呼メッセージを有するパケットを廃棄する(ステップS115)。
SIP作成部110からBUSYメッセージを有するパケットが、パケットルート制御部106に与えられると、パケットルート制御部106は、このBUSYメッセージを有するパケットを端末側制御部107に与え、無線端末200に向けて送信させる(ステップS114)。
一方、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが確立されると(ステップS112)、この確立された、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションを介して、発呼メッセージを有するパケットを送信する(ステップS113)。これにより、発呼メッセージは、基地局(BS)300に与えられ、ASN−GW400を介して、コアネットワークNT上のSIPサーバー501に与えられる。
これ以降、無線端末200からのSIPパケット及び音声パケット、又は、無線端末200宛のSIPパケット及び音声パケットは、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションを介して、VoIP通信が行なわれる。
次に、パケット識別部109により、当該パケットが切断完了メッセージであると判断した場合、パケットルート制御部106は、回線側制御部105に当該パケットを与え(ステップS116)、該当無線端末でのベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが確立されているか否かを確認し(ステップS117)、コネクションが確立されている場合、このベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションを開放する(ステップS118)。
続いて、VoIP端末600から無線端末200への着呼する場合の、ゲートウェイ装置100Aにおける動作を説明する。
VoIP端末600が無線端末200へ発呼する場合は、VoIP端末600がSIPサーバー500に対して発呼要求し、これを受けて、SIPサーバー500が、ゲートウェイ装置100Aを介して、着呼メッセージを有するパケットを、無線端末200に対して送信する。
SIPサーバー500から送信された着呼メッセージを有するパケットは、コアネットワークNT、ASN−GW400及び基地局(BS)300に与えられ、基地局(BS)300とゲートウェイ装置100Aとの間の、既に確立されているベストエフォートタイプのコネクションを介して、ゲートウェイ装置100Aに与えられる。
SIPサーバー500からの着呼メッセージを有するパケットが、ゲートウェイ装置100Aに与えられると、回線側無線部102、回線側制御部105及びパケットルート制御部106では、図4に示すような処理を行なう。
受信パケットは、回線側無線部102及び回線側制御部105を介して、パケットルート制御部106に与えられる(ステップS201)。
パケットルート制御部106では、受信パケットの宛先アドレスに基づいて、当該パケットの宛先が、自局に帰属している無線端末200宛であることが判断され(ステップS202)、パケット識別部109により、パケットのメッセージ種類が識別される(ステップS203)。
このとき、パケット識別部109により、当該パケットが着呼メッセージ及び切断メッセージでないと判断されると、パケットルート制御部106は受信パケットを端末側制御部107に与えて(ステップS204)、端末側無線部103が、IEEE802.11の無線通信方式に従って、無線端末200に向けて送信する。
次に、パケット識別部109により、当該パケットが着呼メッセージであると判断されると、パケットルート制御部106は、回線側制御部105に対して、送信元の無線端末200に対するコネクションとして、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが既に確立されているか否かを確認する(ステップS207)。
そして、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクションが確立されていない場合、パケットルート制御部106は、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクションを確立するよう、回線側制御部105に要求する(ステップS208)。
コネクション確立の要求を受けると、回線側制御部105、回線側無線部102、基地局(BS)300及びASN−GW400との間で、ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクション確立処理が行なわれる(ステップS209)。
このとき、ASN−GW400は、認証サーバー500から取得した情報(つまり、無線端末200のVoIP通信に係るQoSタイプ情報等)及び現在の帯域占有率等を参照して、ベストエフォートタイプより優先度が高いQoSタイプのコネクションが確立できるか否かを判断する。そして、ASN−GW400による判断結果に基づいて、基地局(BS)300と、回線側無線部102及び回線側制御部105との間で、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションを確立させる。
ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが確立されなかった場合(ステップS209)、パケットルート制御部106は、当該発呼メッセージを有するパケットを、SIPパケット作成部110に与える。
そして、SIPパケット作成部110は、このパケットに基づいて、着呼メッセージの送信元アドレス(VoIP端末600のアドレス)を宛先アドレスとして、BUSYメッセージを有するパケットを作成し(ステップS211)、この作成したパケットをパケットルート制御部106に与える。このとき、SIPパケット作成部110は、発呼メッセージを有するパケットを廃棄する(ステップS212)。
SIP作成部110からBUSYメッセージを有するパケットが、パケットルート制御部106に与えられると、パケットルート制御部106は、このBUSYメッセージを有するパケットを回線側制御部105に与え、回線側無線部102がベストエフォートタイプのコネクションを介して送信させる(ステップS211)。
一方、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが確立されると(ステップS209)、パケットルート制御部106は、当該着呼メッセージを端末側制御部103に与える(ステップS210)。これ以降、無線端末200からのSIPパケット及び音声パケット、又は、無線端末200宛のSIPパケット及び音声パケットは、ベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションを介して、VoIP通信が行なわれる。
次に、パケット識別部109により、当該パケットが切断完了メッセージであると判断した場合、パケットルート制御部106は、端末側制御部103に当該パケットを与え(ステップS213)、該当無線端末でのベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションが確立されているか否かを確認し(ステップS214)、コネクションが確立されている場合に、このベストエフォートタイプより優先度の高いQoSタイプのコネクションを開放する(ステップS215)。
図3及び図4では、無線端末200とVoIP端末600との間のVoIP通信を行なう際のゲートウェイ装置100Aにおける動作を例に挙げて説明したが、有線ネットワーク端末210とVoIP端末600との間のVoIP通信を行なう場合も、IEEE802.11に準拠する無線通信手順がないだけで、同様に適用することができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、VoIP通信の呼が発生するときに、IEEE8002.16に準拠する高速無線通信上の通信帯域が確保され、呼が開放されたときは通信帯域も開放されるので、この高速無線通信上の通信帯域を指定された1個のコネクションで保証する帯域で割った数以上の数の待機中の端末を接続でききる。
また、第1の実施形態によれば、BUSYメッセージが送られることから、ユーザの操作性も向上する。
これらにより、すべての端末が同時に通話することはない前提で待機端末の数を含めてネットワーク設計が行なわれた、通常の電話システムを構築することができるという効果が得られる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の異種網回線通信装置、方法及びプログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、IEEE802.11に準拠する無線ネットワークと、Ethernet(登録商標)等の有線ネットワークと、IEEE802.16に準拠する無線通信方式に従って接続するコアネットワークとの間で、SIPパケットや音声パケットを中継処理する、VoIP通信に用いられるゲートウェイ装置に、本発明を適用する場合を例に挙げて説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図5は、第2の実施形態のネットワーク構成及びゲートウェイ装置の内部構成を示す図である。なお、図5では、図1及び図2に示す構成要素と対応する構成要素については、それぞれ対応する符号を付している。
図5において、第2の実施形態のゲートウェイ装置100Bは、制御部101B、回線側無線部102、端末側無線部103、有線回線インタフェース部104、を少なくとも有して構成される。また、制御部101Bが、回線側制御部105、パケットルート制御部206、端末側制御部107、有線回線制御部108、パケット識別部209、SIPパケット作成部110、帯域占有・ルート監視部211を有する。
第2の実施形態では、パケットルート制御部206、パケット識別部209及び帯域占有・ルート監視部211の構成を中心に説明し、第1の実施形態で既に説明した構成要素の説明については省略する。
パケット識別部209は、受信パケットに含まれている発呼メッセージ、着呼メッセージ、切断完了メッセージに加えて、呼接続完了メッセージを識別するものである。
パケットルート制御部206は、パケット識別部109による識別結果に基づいて、第1の実施形態に係る処理制御の他に、帯域占有・ルート監視部111の処理を制御するものである。
パケットルート制御部206の処理については、動作の項で詳説するが、パケット識別部209が呼接続完了メッセージを識別したときには、パケットルート制御部206は、新たなVoIP通信が確立したことを帯域占有・ルート監視部111に通知し、当該VoIP通信の通信ルートに応じて、基地局(BS)300との間の不要なコネクションの開放を制御する。
また、パケット識別部209が切断完了メッセージを識別したときに、パケットルート制御部206は、VoIP通信が終了したことを、帯域占有・ルート監視部211に通知する。
さらに、パケット識別部209が発呼メッセージ又は着呼メッセージを識別したときには、パケットルート制御部206は、帯域占有・ルート監視部211に対して、新たなVoIP通信に必要な帯域のコネクションを確立できるか否かを確認させ、可能であるときに、ベストエフォートよりも優先度が高いQoSタイプのコネクションを確立させ、不可能であるときに、第1の実施形態と同様に、BUSYメッセージを通知させる。
帯域占有・ルート監視部211は、パケットルート制御部206の制御の下、IEEE802.16の無線通信方式側の帯域占有率と、IEEE802.11の無線通信方式側の帯域占有率とをそれぞれ計算して、それぞれの帯域占有率を保存するものである。
また、帯域占有・ルート監視部211は、受信パケットに含まれているSIPメッセージに基づいて、VoIP通信の通信ルートを判断し、各VoIP通信の通信ルートを保存するものである。
具体的に、帯域占有・ルート監視部211は、VoIP通信の通信ルートとして、コアネットワークNT−無線ネットワーク間、コアネットワークNT−有線ネットワーク間、無線ネットワーク又は有線ネットワーク−有線ネットワーク又は無線ネットワーク間、を判断して管理する。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態のゲートウェイ装置100Bにおける処理動作を、図面を参照しながら説明する。
なお、以下では、ゲートウェイ装置100Bが、コアネットワークNT、無線ネットワーク及び有線ネットワークのそれぞれの異種ネットワーク間でのVoIP通信を実現する場合を例に挙げて説明する。
図6は、第2の実施形態のゲートウェイ装置100Bにおける処理を示すフローチャートである。
基地局(BS)300、無線端末200及び201、又は、有線ネットワーク端末210及び211から送信されたパケットが、ゲートウェイ装置100Bに受信されると、パケットルート制御部206では、図6に示す処理を行なう。
まず、パケットルート制御部206にパケットが受信されると(ステップS301)、当該パケットの宛先アドレスが識別され(ステップS302)、パケット識別部209により、当該パケットに含まれているメッセージ種類が識別される(ステップS303)。
パケット識別部209により、当該パケットが呼接続完了メッセージであると判断されると、パケットルート制御部206は、帯域占有・ルート監視部211に対して、新たなVoIP通信が確立したことを通知する(ステップS304)。
このとき、帯域占有・ルート監視部211は、受信したSIPメッセージに含まれている当該VoIP通信の通信モード(例えば、コーデック種別情報、RTP間隔情報等)に基づいて、当該VoIP通信に必要な、IEEE802.16の無線通信方式側の帯域、及び又は、IEEE802.11の無線通信方式側の帯域をそれぞれ計算する。そして、今回計算した当該VoIP通信に必要な帯域を加算して、帯域占有・ルート監視部211が管理している、IEEE802.16の無線通信方式側の帯域占有率及びIEEE802.11の無線通信方式側の帯域占有率をそれぞれ更新する(ステップS305)。
次に、帯域占有・ルート監視部211は、受信したSIPメッセージに基づいて、当該VoIP通信の通信ルートを確認し(ステップS306)、当該通信ルートを保存する。
そして、当該VoIP通信の通信ルートが、無線ネットワーク又は有線ネットワーク−有線ネットワーク又は無線ネットワーク間であると判断すると、帯域占有・ルート監視部211はパケットルート制御部206にその旨を通知し、パケットルート制御部206が、該当無線端末又は有線ネットワーク端末での優先度の高いQoSタイプのコネクションを開放する(ステップS308)。
なお、当該VoIP通信の通信ルートが、無線ネットワーク又は有線ネットワーク−有線ネットワーク又は無線ネットワーク間以外のときには、基地局(BS)300との間のコネクションの接続処理を維持する(ステップS309)。
また、パケット識別部209により、当該パケットが切断完了メッセージであると判断されると、パケットルート制御部209は、帯域占有・ルート監視部211に対して、VoIP通信が終了したことを通知する(ステップS310)。
そうすると、帯域占有・ルート監視部211は、今回終了したVoIP通信に係る帯域を減算して、IEEE802.16の無線通信方式側の帯域占有率及びIEEE802.11の無線通信方式側の帯域占有率をそれぞれ更新する(ステップS211)。
また、パケット識別部209により、当該パケットが発呼メッセージ又は着呼メッセージであると判断すると、パケットルート制御部206は、帯域占有・ルート監視部211に対して、新たなVoIP通信に必要な帯域を占有するコネクションの確立が可能であるか否かを問い合わせする。
帯域占有・ルート監視部211は、IEEE802.16の無線通信方式側の帯域占有率及びIEEE802.11の無線通信方式側の帯域占有率に基づいて、新たなVoIP通信に必要な帯域を占有できるコネクションの確立が可能であるか否かを確認する(ステップS312)。
そして、可能である場合(ステップS313)、第1の実施形態の場合と同様に、パケットルート制御部206は、回線側制御部105に対して、ベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクションを確立するよう要求し(ステップS314)、コネクションが確立すると、このベストエフォートタイプよりも優先度が高いQoSタイプのコネクションを介して接続処理を行なう(ステップS315)。
一方、不可能である場合(ステップS313)、第1の実施形態の場合と同様に、パケットルート制御部206は、SIPパケット作成部110に当該パケットを与えて、BUSYメッセージを含むSIPパケットを作成させ、このBUSYメッセージを含むSIPパケットを通知させると共に(ステップS316)、当該パケットの受信メッセージを廃棄させる(ステップS317)。
なお、呼接続完了メッセージ、切断完了メッセージ、発呼又は着呼メッセージ以外のメッセージである場合の処理は、第1の実施形態で説明した処理を適用することができるので、ここでの説明は省略する。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した効果に加え、IEEE802.11の無線通信側でのVoIP通信品質の確保が可能となり、また、LAN間でのVoIP通信において、IEEE802.16の無線通信方式での不要な通信帯域の占有がなくすことができる効果が得られる。
(C)他の実施形態
上述の第1及び第2の実施形態では、IEEE802.16に準拠する無線通信方式(WiMAX(登録商標))と、IEEE802.11に準拠する無線通信方式(WiFi(登録商標))との間の変換機能を備えるゲートウェイ装置を例に説明した。しかし、無線通信方式としては、特に限定されるものではなく、他の無線通信方式を広く適用することができる。
上述の第1及び第2の実施形態では、呼制御プロトコルとしてSIPプロトコルを例に説明したが、呼制御プロトコルは、SIP以外の他のプロトコルを適用することができる。また、VoIP通信を実現する場合を例に挙げたが、音声パケット通信に限定されることなく、映像(画像を含む)通信等の他のメディア通信にも広く適用することができる。
上述の第1及び第2の実施形態において、図1及び図5に示すネットワーク構成は一例であり、各端末や各サーバー等のそれぞれの種類や数は、特に限定されるものではない。また、図3、図4、図6に示す動作フローチャートも一例であり、処理順序を適宜変更することができる。
第1及び第2の実施形態で説明したゲートウェイ装置の各機能は、物理的に同一の装置が実装する必要はなく、各機能が連動して、第1及び第2の実施形態で説明した機能を実現できるのであれば、各機能構成が分散配置されるようにしてもよい。
第1及び第2の実施形態のゲートウェイ装置の各機能は、ソフトウェア処理により実現される。例えば、ゲートウェイ装置は、ハードウェアとして、CPU、ROM、RAM、EEPROM等を有して構成される。そして、ゲートウェイ装置の各機能は処理プログラムとしてROMに格納され、CPUが各処理プログラムを実行することにより、第1及び第2の実施形態の各機能を実現することができる。なお、可能であれば、電気回路等のハードウェア構成で、第1及び第2の実施形態の各機能を実現するようにしてもよい。
第1の実施形態のネットワーク構成及びゲートウェイ装置の内部構成を示す構成図である。 従来のネットワーク構成及びゲートウェイ装置の内部構成を示す構成図である。 第1の実施形態において、無線端末がVoIP端末に対して発呼をしたときのゲートウェイ装置における処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態において、VoIP端末が無線端末に対して着呼したときのゲートウェイ装置における処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態のネットワーク構成及びゲートウェイ装置の内部構成を示す構成図である。 第2の実施形態のゲートウェイ装置における処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…ネットワークシステム、100A及び100B…ゲートウェイ装置、200及び201…無線装置、210及び211…有線ネットワーク端末、NT…コアネットワーク、300…基地局(BS;Base Station)、400…ASN−GW(Access Service Network Gateway)、500…認証サーバー、501…SIPサーバー、600…VoIP端末、
101A及び101B…制御部、102…回線側無線部、103…端末側無線部、104…有線回線インタフェース部、105…回線側制御部、106及び206…パケットルート制御部、107…端末側制御部、108…有線回線制御部、109及び209…パケット識別部、110…SIPパケット作成部、211…帯域占有・ルート監視部。

Claims (7)

  1. それぞれ異なる複数のネットワークと接続する異種網回線通信装置において、
    少なくとも呼制御サーバーが設けられている第1のネットワークと、第1の無線通信方式に従って、通信端末毎に設定された通信品質のコネクションを確立し、上記第1のネットワークと無線通信する網側無線通信手段と、
    第1の無線通信方式とはそれぞれ異なる通信方式に従って、少なくとも1以上のネットワークのそれぞれを構成する通信端末と通信する1又は複数の通信手段と、
    上記網側無線通信手段又は上記各通信手段が受信した受信パケットに含まれている呼制御メッセージを識別するパケット識別手段と、
    上記受信パケットの宛先に応じた通信方式のパケット構成に変換して転送制御をすると共に、上記パケット識別手段による識別結果に応じて、上記網側無線通信手段と上記第1のネットワークとの間のコネクションの確立制御をするパケット転送制御手段と
    を備えることを特徴とする異種網回線通信装置。
  2. 上記パケット転送制御手段が、呼接続を行なう場合には、通信を行なう通信端末に設定された通信品質のコネクションを確立させるようにし、それ以外の場合には、当該通信端末に設定された通信品質のコネクションを開放させることを特徴とする請求項1に記載の異種網回線通信装置。
  3. 呼接続を行なう場合において、通信を行なう通信端末に設定された通信品質のコネクションが確立できなかったとき、上記呼接続メッセージの発信元を宛先として、呼接続不可を示すメッセージを作成するメッセージ作成手段を備え、
    上記パケット転送制御手段が、上記メッセージ作成手段により作成された上記メッセージを含むパケットを送信させることを特徴とする請求項2に記載の異種網回線通信装置。
  4. 上記パケット識別手段により呼接続完了メッセージが識別されると、上記呼接続メッセージに基づいて当該通信に要する無線帯域を判断し、上記網側無線通信手段と上記第1のネットワークとの間の無線帯域占有割合を求める無線帯域管理手段と、
    上記呼接続完了メッセージに基づいて、当該通信に係る通信ルートを管理する通信ルート管理手段と
    を備え、
    上記パケット転送制御手段は、上記通信に係る通信ルートが上記第1のネットワークを介さないものであるときに、当該通信端末に設定された通信品質のコネクションを開放させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の異種網回線通信装置。
  5. 上記線帯域管理手段は、上記パケット識別手段により切断完了メッセージが識別されると、上記切断完了メッセージに基づいて当該通信に要した無線帯域を判断し、上記網側無線通信手段と上記第1のネットワークとの間の無線帯域占有割合を更新することを特徴とする請求項4に記載の異種網回線通信装置。
  6. それぞれ異なる複数のネットワークと接続する異種網回線通信装置の異種網回線通信方法において、
    網側無線通信手段が、少なくとも呼制御サーバーが設けられている第1のネットワークと、第1の無線通信方式に従って、通信端末毎に設定された通信品質のコネクションを確立し、上記第1のネットワークと無線通信する網側無線通信工程と、
    1又は複数の通信手段が、第1の無線通信方式とはそれぞれ異なる通信方式に従って、少なくとも1以上のネットワークのそれぞれを構成する通信端末と通信する1又は複数の通信工程と、
    パケット識別手段が、上記網側無線通信手段又は上記各通信手段が受信した受信パケットに含まれている呼制御メッセージを識別するパケット識別工程と、
    パケット転送制御手段が、上記受信パケットの宛先に応じた通信方式のパケット構成に変換して転送制御をすると共に、上記パケット識別手段による識別結果に応じて、上記網側無線通信手段と上記第1のネットワークとの間のコネクションの確立制御をするパケット転送制御工程と
    を有することを特徴とする異種網回線通信方法。
  7. それぞれ異なる複数のネットワークと接続する異種網回線通信装置の異種網回線通信プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    少なくとも呼制御サーバーが設けられている第1のネットワークと、第1の無線通信方式に従って、通信端末毎に設定された通信品質のコネクションを確立し、上記第1のネットワークと無線通信する網側無線通信手段、
    第1の無線通信方式とはそれぞれ異なる通信方式に従って、少なくとも1以上のネットワークのそれぞれを構成する通信端末と通信する1又は複数の通信手段、
    上記網側無線通信手段又は上記各通信手段が受信した受信パケットに含まれている呼制御メッセージを識別するパケット識別手段、
    上記受信パケットの宛先に応じた通信方式のパケット構成に変換して転送制御をすると共に、上記パケット識別手段による識別結果に応じて、上記網側無線通信手段と上記第1のネットワークとの間のコネクションの確立制御をするパケット転送制御手段
    として機能させる異種網回線通信プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015029190A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 株式会社日立製作所 通信システム、及び、通信方法

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