JP2009010138A - 熱電変換素子回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の熱電変換素子の直列接続あるいは並列接続への切替えを可能とすると共に、並列接続時の各熱電変換素子を独立に能力調整可能とする熱電変換素子回路を提供する。
【解決手段】被対象部位を加熱あるいは冷却する複数の熱電変換素子111、112と、複数の熱電変換素子111、112への通電状態を制御する制御器150とを備える熱電変換素子回路において、制御器150は、複数のスイッチ素子141、142を同時に開状態とし、接続線130によって複数の熱電変換素子111、112を直列に接続して直列作動させる直列モードと、複数のスイッチ素子111、112のすべてが同時に閉状態とならないように、複数のスイッチ素子141、142を独立して開閉することで、複数の熱電変換素子111、112を時分割で並列に接続して独立作動させる独立モードとを切換え可能とする。
【選択図】図2
【解決手段】被対象部位を加熱あるいは冷却する複数の熱電変換素子111、112と、複数の熱電変換素子111、112への通電状態を制御する制御器150とを備える熱電変換素子回路において、制御器150は、複数のスイッチ素子141、142を同時に開状態とし、接続線130によって複数の熱電変換素子111、112を直列に接続して直列作動させる直列モードと、複数のスイッチ素子111、112のすべてが同時に閉状態とならないように、複数のスイッチ素子141、142を独立して開閉することで、複数の熱電変換素子111、112を時分割で並列に接続して独立作動させる独立モードとを切換え可能とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば車両の乗員へ空調風を供給するシート空調装置に適用して好適な熱電変換素子回路に関するものである。
従来の熱電変換素子を用いた車両用のシート空調装置として、特許文献1に示されるものが知られている。このシート空調装置は、シートに設けられた複数の熱電変換素子と、複数の熱電変換素子の接続状態を切換えるリレーと、複数の熱電変換素子に印加される電圧の極性を反転させるスイッチと、送風用の電動ファンとを備えている。
このシート空調においては、電動ファンから送風される空気が熱電変換素子によって加熱あるいは冷却されて、シート表面のエア吹出孔から乗員に吹出されるようになっている。熱電変換素子は、反転スイッチによって、加熱モードあるいは冷却モードに切替え可能となっている。そして、リレーによって複数の熱電変換素子の接続状態が、並列接続または直列接続に切換えられるようになっており、各熱電変換素子に印加される電圧が変更されて、加熱あるいは冷却能力が調整されるようになっている。
特許第3656226号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、複数の熱電変換素子に対して並列接続または直列接続のいずれかの切換えを行うだけのものであり、例えば並列接続されたそれぞれの熱電変換素子への通電電力を変更して、複数の熱電変換素子の加熱あるいは冷却能力を独立させて調整する考えはない。よって、複数の熱電変換素子の配置される部位ごとに、きめ細かな空調を行うことができない。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、複数の熱電変換素子を備えるものにおいて、直列接続あるいは並列接続への切替えを可能とすると共に、並列接続時の各熱電変換素子を独立に能力調整可能とする熱電変換素子回路を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、被対象部位を加熱あるいは冷却する複数の熱電変換素子(111、112)と、複数の熱電変換素子(111、112)への通電状態を制御する制御器(150)とを備える熱電変換素子回路において、複数の熱電変換素子(111、112)を直列に接続する接続線(130)と、複数の熱電変換素子(111、112)のそれぞれに対して並列に配置されて接続線(130)に接続されると共に、制御器(130)によって通電時のデューティ比が調節可能に開閉される複数のスイッチ素子(141、142)とを備え、制御器(150)は、複数のスイッチ素子(141、142)を同時に開状態とし、接続線(130)によって複数の熱電変換素子(111、112)を直列に接続して直列作動させる直列モードと、複数のスイッチ素子(111、112)のすべてが同時に閉状態とならないように、複数のスイッチ素子(141、142)を独立して開閉することで、複数の熱電変換素子(111、112)を時分割で並列に接続して独立作動させる独立モードとを切換え可能としたことを特徴としている。
このように、複数のスイッチ素子(141、142)のデューティ比の調節を伴う切換えによって、複数の熱電変換素子(111、112)の直列接続あるいは並列接続への切換え、および並列接続時の複数の熱電変換素子(111、112)の独立作動(独立モード)を可能とすることができる。
請求項2に記載の発明では、複数の熱電変換素子(111、112)および複数のスイッチ素子(141、142)のプラス電源側もしくはアース側に設けられて、制御器(150)によって通電時のデューティ比が調節可能に開閉される電源側スイッチ素子(143)を備えることを特徴としている。
これにより、複数の熱電変換素子(111、112)および複数のスイッチ素子(141、142)に入力される電力量を調整することができるので、要求に応じた熱電変換素子(111、112)の加熱能力または冷却能力に調整することができる。
請求項3に記載の発明では、制御器(150)は、複数の熱電変換素子(111、112)の加熱あるいは冷却に対する必要能力が所定能力よりも高い場合に、直列モードに切換え、必要能力が所定能力よりも低い場合に、独立モードに切換えることを特徴としている。
これにより、必要能力が高い場合には、複数の熱電変換素子(111、112)を直列モードにすることで、一つずつの熱電変換素子(111、112)に対する印加電圧を低くして、効率重視の加熱あるいは冷却が可能となる。
また、必要能力が低い場合には、複数の熱電変換素子(111、112)を独立モードにすることで、各熱電変換素子(111、112)を独立作動させて、被対象部位でのきめ細かな加熱あるいは冷却が可能となる。
請求項4に記載の発明では、制御器(150)は、独立モードにおいて、複数のスイッチ素子(141、142)のすべてが同時に閉状態とならないようにするために、複数のスイッチング素子(141、142)のすべてを同時に所定時間以上開状態とする同時開状態時間帯(ttoff)を設けることを特徴としている。
これにより、制御器(150)からの切換え指示に対して各スイッチ素子(141、142)のスイッチング動作に遅れがあっても、同時開状態時間帯(ttoff)において、確実にすべてのスイッチ素子(141、142)を開状態とすることができるので、複数のスイッチ素子(141、142)のすべてが同時に閉状態となることを防止できる。よって、すべてのスイッチ素子(141、142)に大電流が流れて熱電変換素子回路(100)に過大電流が流れてしまうことを防止できる。
請求項5に記載の発明では、制御器(150)は、複数の熱電変換素子(141、142)の消費電力が所定電力(Wmax)以下となるように、電源側スイッチ素子(143)によって通電状態を制御することを特徴としている。
これにより、電力の供給側に対して、複数の熱電変換素子(111、112)による過大な電力消費を防止することができる。
請求項6に記載の発明では、制御器(150)に制御されて、複数の熱電変換素子(111、112)および複数のスイッチ素子(141、142)へ流れる電流の向きを反転させる反転用回路(160)を備えることを特徴としている。
これにより、電流の向きを反転させることで、熱電変換素子(111、112)に加熱および冷却の両機能を持たせることができる。
そして、請求項7に記載の発明のように、複数の熱電変換素子(111、112)による被対象部位は、車両用シート(11)の乗員側部位として好適であり、乗員への空調を可能とする車両用シート(11)とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図8を用いて説明する。図1はシート空調装置10の全体構成を示す斜視図、図2は熱電変換素子回路100を示す回路図、図3は冷却能力(必要能力)に対する電源側スイッチ素子143へのデューティ比を示すマップ、図4は図2における直列モード時の電流の流れを示す回路図、図5は独立モード時の各スイッチ素子141〜143の開閉状態を示すタイムチャート、図6は図2における独立モード時(熱電変換素子111作動)の電流の流れを示す回路図、図7は図2における独立モード時(熱電変換素子112作動)の電流の流れを示す回路図、図8は印加電圧に対する熱電変換素子111、112の吸熱量Qcと成績係数COPとを示すグラフである。
本発明の第1実施形態について図1〜図8を用いて説明する。図1はシート空調装置10の全体構成を示す斜視図、図2は熱電変換素子回路100を示す回路図、図3は冷却能力(必要能力)に対する電源側スイッチ素子143へのデューティ比を示すマップ、図4は図2における直列モード時の電流の流れを示す回路図、図5は独立モード時の各スイッチ素子141〜143の開閉状態を示すタイムチャート、図6は図2における独立モード時(熱電変換素子111作動)の電流の流れを示す回路図、図7は図2における独立モード時(熱電変換素子112作動)の電流の流れを示す回路図、図8は印加電圧に対する熱電変換素子111、112の吸熱量Qcと成績係数COPとを示すグラフである。
図1に示すように、シート空調装置10は、車両用のシートに適用されたものであり、シート11、送風機14、熱電変換素子111、112、および熱電変換素子回路100等を備えている。
シート11は、乗員が着座するものであり、座部を構成するシートクッション11aと、背もたれを構成するシートバック11bとを備えている。
シートクッション11a、シートバック11bの反乗員側で略中央部には、後述する各ダクト15a、15bの反送風機側先端(他端側)が接続される吸入口が開口されている。また、シートクッション11a、シートバック11bの内部には、上記の吸入口から分岐してシートクッション11a、シートバック11bの表面側に繋がる複数の空気通路が形成されている。複数の空気通路は、シートクッション11aにおいては主に乗員の臀部、膝部に対応する領域の表面側に繋がるように配置されており、また、シートバック11bにおいては主に乗員の腰部、背中部に対応する領域の表面側に繋がるように配置されている。そして、シートクッション11a、シートバック11bの表面には、例えば皮革から形成されて、φ1mm程度の多数の微細孔が設けられた表皮部材が張り合わされている。よって、シートクッション11a、シートバック11bにおいては、上記吸入口、複数の空気通路、多数の微細孔が、吸入口→複数の空気通路→多数の微細孔の順に乗員側に向けて連通している。
送風機14は、例えばモータによって回転駆動される扁平の遠心式ファンを備える送風手段であり、シートクッション11aの下側に配設されている。送風機14の空気吸入側には、吸入ダクト12の一端側が接続されている。吸入ダクト12の他端側は下側に向けて開口しており、この他端側の内部には、空気中の塵や埃を除去するフィルタ13が設けられている。
また、送風機14の空気吐出側には、クッション用ダクト15a、およびシート用ダクト15bの一端側がそれぞれ接続されている。そして、各ダクト15a、15bの他端側の内部は、それぞれ2つの流路に区画されており、一方の流路は、シートクッション11a、シートバック11bのそれぞれの吸入口に接続され、他方の流路は車室内に向けて開口している。
熱電変換素子111、112は、ペルチェモジュールを用いた熱交換手段であり、上記各ダクト15a、15bの他端側内部に配設されている。熱電変換素子111、112は、例えば1.5mm角ほどの大きさのP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とが電極部材によって交互に直列に複数(例えば数百個)接続されて、更に、電極部材に放熱フィンが接合されて形成されている。
複数のP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とによって形成される直列回路に電圧を印加して、P→N→Pの順に直流電流を流した場合(以下、正方向電流とする)、N型熱電変換素子からP型熱電変換素子に電流が流れる電極部材は吸熱電極部となる。吸熱電極部は、正方向電流によって低温の状態(吸熱状態)となる電極部である。また、P型熱電変換素子からN型熱電変換素子に電流が流れる電極部材は放熱電極部となる。放熱電極部は、ペルチェ効果によって高温の状態(放熱状態)となる電極部である。
そして、熱電変換素子111、112の吸熱電極部は、各ダクト15a、15bの他端側における一方の流路内にそれぞれ配置され、放熱電極部は、各ダクト15a、15bの他端側における他方の流路内にそれぞれ配置されている。つまり、熱電変換素子111、112へ正方向電流を流した時に、送風機14からの送風空気(図1中のハッチング矢印)は、各熱電変換素子111、112の吸熱電極部によって冷却されて、シートクッション11a、シートバック11bの吸入口に供給されることになる(図1中の白矢印)。尚、各熱電変換素子111、112の放熱電極部によって加熱された送風空気は、車室内に放出されることになる(図1中の黒矢印)。
送風機14および熱電変換素子111、112は、シートクッション11aのサイド側内部に配設された制御器150によって、その作動が制御されるようになっている。送風機14および熱電変換素子111、112は、図2に示すように制御器150に接続されており、熱電変換素子回路100を形成している。
熱電変換素子回路100において、送風機14は車両電源(バッテリ)のプラス側となる電源ライン120からマイナス側に接続されている。送風機14は制御器150内のマイコン151に接続されており、マイコン151から出力されるデューティ信号によってデューティ制御されるようになっている。
また、熱電変換素子回路100は、電源ライン120からマイナス側に接続される接続線130を有している。この接続線130には、熱電変換素子111、112が直列配置となるようにそれぞれ接続されている。
そして、各熱電変換素子111、112に対して、並列配置となるように、スイッチ素子141、142が接続線130に接続されている。また、熱電変換素子111、112およびスイッチ素子141、142のプラス(電源ライン120)側となる接続線130には、電源側スイッチ素子143が介在されている。
各スイッチ端子141〜143は、例えば電界効果トランジスタ(FET)であり、制御器150内のマイコン151にそれぞれ接続されている。各スイッチ素子141〜143は、マイコン151からそれぞれ出力されるデューティ信号(後述するT、A、B)によって、内部の接点の開閉状態がデューティ制御されるようになっている。即ち、各スイッチ素子141〜143は、それぞれデューティ信号のデューティ比に応じた接点の閉状態(ON状態)を形成して車両電源からの通電を可能としている。
また、制御器150には、図示しない作動スイッチおよび冷却能力設定スイッチが接続されている。作動スイッチは乗員の操作によって制御器150(熱電変換素子回路100)のON−OFFが設定されるスイッチである。
また、冷却能力設定スイッチは乗員の操作によって送風機14の送風量の大小、および熱電変換素子111、112の冷却能力の大小が設定されるスイッチである。冷却能力設定スイッチのダイヤルがゼロであれば、マイコン151から送風機14、および各スイッチ141〜143に出力されるデューティ信号のデューティ比はゼロであり、冷却能力設定スイッチのダイヤルが大きくなるほど、マイコン151から送風機14、各スイッチ141〜143に出力されるデューティ信号のデューティ比が大きくなるようにしている。特に、電源側スイッチ素子143に対しては、予め制御器150のマイコン151記憶されたマップ(図3)に基づいて、冷却能力に応じたデューティ比のデューティ信号が与えられるようになっている(詳細後述)。
次に、上記のように形成されるシート空調装置10の作動について説明する。
本シート空調装置10においては、乗員によって作動スイッチがONされ、冷却能力設定スイッチでの冷却能力(必要能力)の設定がなされると、制御器150によって、以下の直列モードあるいは独立モードの切換えが行われて、着座した乗員に対する適切な冷却風の供給が行われるようになっている。直列モードは、乗員が設定する冷却能力が例えば最大能力に対する中間能力(所定能力)よりも高い場合において実行され、独立モードは、冷却能力が中間能力以下の場合において実行される。
1.直列モード
冷却能力(必要能力)が高い場合においては、制御器150のマイコン151は、図3に示すように、電源側スイッチ素子143に対して、中間能力時にデューティ比を50%として、冷却能力が高くなるほどデューティ比を上げていき、最大能力時にディーティ比が100%となるようにデューティ信号Tを出力する。
冷却能力(必要能力)が高い場合においては、制御器150のマイコン151は、図3に示すように、電源側スイッチ素子143に対して、中間能力時にデューティ比を50%として、冷却能力が高くなるほどデューティ比を上げていき、最大能力時にディーティ比が100%となるようにデューティ信号Tを出力する。
また、マイコン151は、両スイッチ素子141、142に対して、共にデューティ比0%のデューティ信号(A、B)を出力する。デューティ比0%のデューティ信号(A、B)によって、図4に示すように、両スイッチ素子141、142は共に開状態(OFF状態)となって、車両電源からの電流は接続線130、電源側スイッチ素子143を通り、熱電変換素子111、熱電変換素子112の順に流れる。つまり、電流は、接続線130において直列接続される熱電変換素子111、112に流れる。
ここで、車両電源の電圧を12Vとすると、熱電変換素子111、112の間には12Vの電圧が印加され、1つの熱電変換素子111(112)には、Vp=6Vの電圧が印加されることになる。そして、冷却能力最大時において、電源側スイッチ素子143にはディーティ比100%のデューティ信号Tが出力されて100%の閉状態(ON状態)が形成されることから、熱電変換素子111、112には直列状態で12Vに対応する100%電力が供給されて、1つの熱電変換素子111、(112)には50%電力が供給されることになる。
そして、冷却能力が中間能力側に移行するにつれて、電源側スイッチ素子143へのデューティ比が50%まで低下されていき、中間能力では熱電変換素子111、112には直列状態で12Vの100%電力に対して50%に対応する電力が供給され、1つの熱電変換素子111(112)には、25%電力が供給されることになる。
このように、本直列モードは、冷却能力が中間能力よりも高い側に設定された場合に、2つの熱電変換素子111、112を直列に接続して、1つの熱電変換素子111(112)に印加される電圧を電源電圧の1/2にすると共に、電源側スイッチ素子143によって熱電変換素子111、112に対して冷却能力に応じたデューティ比の電力を供給して、熱源熱電変換素子111、112を作動させるものとしている。
そして、マイコン151から送風機14に対しては、冷却能力に応じたデューティ比のデューティ信号が出力されて、送風機14は作動される。つまり、送風機14は冷却能力設定スイッチによって設定される冷却能力が大きくなるほど、送風量が増大するように制御される。送風機14の作動によって、車室内の空気が吸入ダクト12から吸入されて、吸入された空気はフィルタ13によって塵、埃等が除去された後に、クッション用ダクト15a、バック用ダクト15bに送風される。そして、各ダクト15a、15bを流通した送風空気は、両熱電変換素子111、112の吸熱電極部によって冷却されて、シートクッション11a、シートバック11bの吸入口、複数の空気通路、多数の微細孔を通り、乗員側に吹出される。
2.独立モード
冷却能力(必要能力)が低い場合においては、制御器150のマイコン151は、図3に示すように、電源側スイッチ素子143に対して、中間能力時にデューティ比を50%として、冷却能力が低くなるほどデューティ比を下げていき、最小能力時にディーティ比が0%となるようにデューティ信号Tを出力する。
冷却能力(必要能力)が低い場合においては、制御器150のマイコン151は、図3に示すように、電源側スイッチ素子143に対して、中間能力時にデューティ比を50%として、冷却能力が低くなるほどデューティ比を下げていき、最小能力時にディーティ比が0%となるようにデューティ信号Tを出力する。
また、マイコン151は、両スイッチ素子141、142に対して、図5に示すようなデューティ信号A、Bをそれぞれ出力する。デューティ信号A、Bは、デューティ信号TのON領域内において、同時にON状態とならないように時分割された信号となっている。そして、デューティ信号A、Bの各デューティ比は、両者を足し合わせた時にデューティ信号Tのデューティ比以下となるように分配設定されている。
ディーティ信号A、Bのデューティ比の分配比率は、シートクッション11a、およびシートバック11bにおける冷却の必要性に応じて適宜決定できる。通常、乗員の臀部、膝部は冷却風に対して鈍感であり、また、乗員の腰部、背中部は冷却風に対して敏感であること、更には、真夏日等で日射が直接当たる臀部、膝部は冷却能力を高く確保する必要がある反面、日射が直接当たらない腰部、背中部では冷却能力は低くても良い、といったことから、シートバック11bよりもシートクッション11aでの冷却能力を優先するとすれば、スイッチ素子141のデューティ比(デューティ信号B)よりもスイッチ素子142のデューティ比(ディーティ信号A)を大きくすると、上記冷却の必要性に適した、きめ細かな冷却制御が可能となる。
以下、説明を簡単にするために、デューティ信号A、B共にデューティ比を同一に設定した場合として説明する。
例えば、中間能力時において、電源側スイッチ素子143へのデューティ信号Tのデューティ比が50%であるとすると、スイッチ端子141、142へのディーティ信号A、Bのデューティ比はそれぞれ25%ずつに分配されている。そして、スイッチ素子142に対してON状態とする時にスイッチ素子141をOFF状態とし、逆にスイッチ素子142に対してOFF状態とする時にスイッチ素子141をON状態とするデューティ信号(A、B)としている。
上記のような時分割されたデューティ信号A、Bにおいて、スイッチ素子141へのデューティ信号BがOFFであり、スイッチ素子142へのデューティ信号AがONであると、電流は、以下(図6)のように熱電変換素子回路100を流れる。即ち、熱電変換素子112の電気抵抗(例えば数Ω)は、スイッチ素子142の電気抵抗(例えば数mΩ)よりも格段に高いため、図6に示すように、車両電源からの電流は接続線130、電源側スイッチ素子143から、熱電変換素子111を通った後に、スイッチ素子142側に流れる。つまり、電流は、接続線130において2つの熱電変換素子111、112のうち、電変換素子111側を流れる。
また、スイッチ素子141へのデューティ信号BがONであり、スイッチ素子142へのデューティ信号AがOFFであると、電流は、以下(図7)のように熱電変換素子回路100を流れる。即ち、熱電変換素子111の電気抵抗(例えば数Ω)は、上記と同様にスイッチ素子141の電気抵抗(例えば数mΩ)よりも格段に高いため、図7に示すように、車両電源からの電流は接続線130、電源側スイッチ素子143から、スイッチ素子141側を流れた後に、熱電変換素子112側に流れる。つまり、電流は、接続線130において2つの熱電変換素子111、112のうち、熱電変換素子112側を流れる。
ここで、車両電源の電圧を12Vとすると、各熱電変換素子111、112にはそれぞれVp=12Vの電圧が印加されることになる。そして、冷却能力が中間能力時において、電源側スイッチ素子143にディーティ比50%のデューティ信号Tが出力されると、50%の閉状態(ON状態)が形成されることから、熱電変換素子111、112にはそれぞれ並列状態で12Vの100%電力に対して50%×分配分(1/2)に対応する電力が供給されることになる。
そして、冷却能力が最小側に移行するにつれて、電源側スイッチ素子143へのデューティ比が10%まで低下されると、熱電変換素子111、112にはそれぞれ並列状態で12Vの100%電力に対して10%×分配分(1/2)に対応する電力が供給されることになる。
このように、本独立モードは、冷却能力が中間能力よりも低い側に設定された場合に、2つの熱電変換素子111、112を時分割で並列に接続して、1つの熱電変換素子111(112)に印加される電圧を電源電圧(Vp=12V)としつつも、電源側スイッチ素子143に与えられるデューティ比、および各スイッチ素子141、142に与えられるデューティ比によって電力を制限して熱源熱電変換素子111、112を作動させるものとしている。
そして、マイコン151によって、送風機14の送風量が冷却能力に応じて制御され、送風機14の作動によって送風される空気は、各熱電変換素子111、112によって冷却されて、シートクッション11a、シートバック11bの微細孔から乗員側に吹出される。
以上のように本実施形態では、接続線130に直列接続される熱電変換素子111、112に対して、それぞれ並列配置となるように各スイッチ素子141、142を設けるようにして、各スイッチ素子141、142の開閉をデューティ制御するようにしているので、2つの熱電変換素子111、112を直列に接続して同時作動させる直列モードと、2つの熱電変換素子111、112を時分割で並列に接続して作動させる独立モードとの切換えを可能とすることができる。
また、熱電変換素子111、112、およびスイッチ素子141、142のプラス電源側に電源側スイッチ素子143を設けるようにしているので、熱電変換素子111、112、およびスイッチ素子141、142に入力される電力量を調整することができ、冷却能力(必要能力)に応じた熱電変換素子111、112の冷却能力に調整することができる。
また、制御器150(マイコン151)は、熱電変換素子111、112による冷却能力(必要能力)が最大能力に対する中間能力(所定能力)よりも高い場合に、直列モードに切換え、冷却能力(必要能力)が中間能力よりも低い場合に、独立モードに切換えるようにしている。
これにより、冷却能力が高い場合には、熱電変換素子111、112を直列モードにすることで、一つずつの熱電変換素子111、112に対する印加電圧を低くして、効率重視の冷却が可能となる。これは、図8に示すように、熱電変換素子における効率特性(成績係数COP)によるものである。つまり、一般に熱電変換素子においては、印加電圧を上昇させるほど吸熱量Qcは増大していくが、熱電変換素子自身が発熱を伴うことから、ある電圧を境に吸熱量Qcが低下してしまう。これに伴い、熱電変換素子の成績係数COPは電圧が上昇するほど、低下する特性となる。よって、熱電変換素子111、112に印加される電圧を小さくすることで成績係数COPを稼ぐことができ、更に、2つの熱電変換素子111、112を同時作動させることで高冷却能力への対応が可能となるようにしている。
一方、冷却能力が低い場合には、所定分配比率で時分割にして、且つ同時ONとしないデューティ信号A、Bを用いて熱電変換素子111、112を独立モードにすることで、各熱電変換素子111、112を独立作動させて、シートクッション11a、およびシートバック11bでのきめ細かな冷却が可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図9に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、スイッチ素子141、142に対するデューティ信号A、Bの形成に当たって、同時開状態時間帯ttoffを設定するようにしたものである。
本発明の第2実施形態を図9に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、スイッチ素子141、142に対するデューティ信号A、Bの形成に当たって、同時開状態時間帯ttoffを設定するようにしたものである。
通常、デューティ信号(T、A、B)に対する各スイッチ素子141〜143の作動においては、OFFからONへの立上がり時、およびONからOFFへの立下り時にそれぞれton、toffの動作遅れが発生する。よって、デューティ信号TのON領域(ONの長さ)をデューティ信号A、BのON領域(ONの長さ)に単純に分配すると、上記動作遅れ部において、両ディーティ信号A、Bが共にON状態となって、独立モード制御時に両スイッチ素子141、142に同時に大電流が流れてしまうおそれが生ずる。この場合、車両の安全保護回路としてのヒューズが切れるといった問題が発生する。
そこで、本実施形態では、デューティ信号A、Bの形成において、図9に示すように、各スイッチ素子141、142の動作遅れ分を加味して、両デューティ信号A、Bにおいて同時に所定時間以上OFFとなる同時開状態時間帯ttoffを意図的に設けるようにしている。同時開状態時間帯ttoffの長さは、スイッチ素子の特性に依存するが、例えば数百μSというレベルで設定可能である。
これにより、制御器150のマイコン151からの切換え指示に対して各スイッチ素子141、142のスイッチング動作に遅れがあっても、同時開状態時間帯ttoffにおいて、確実にすべてのスイッチ素子141、142を開状態とすることができるので、スイッチ素子141、142のすべてが同時に閉状態となることを防止できる。よって、すべてのスイッチ素子141、142に大電流が流れてしまうことを防止できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図10に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、熱電変換素子回路100における消費電力を許容最大電力Wmax以下に制御するようにしたものである。
本発明の第3実施形態を図10に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、熱電変換素子回路100における消費電力を許容最大電力Wmax以下に制御するようにしたものである。
車両電源は、通常、種々の補機に対して電力を供給するため、充放電収支の管理(制御)が非常に重要となる。以下、本実施形態での熱電変換素子回路100における電力制御の考え方を説明する。
図10は、2つの熱電変換素子111、112の吸熱量(冷却能力)Qと消費電力Wとの関係を示している。熱電変換素子111、112の放熱側の条件(風量や温度)は一定とする。直列モード時において出力可能な直列最大吸熱量は、Qmaxs(1/2Vp)であり、その時の直列最大消費電力は、Wmaxs(1/2Vp)である。
一方、独立モード時において出力可能な並列最大吸熱量は、2つの熱電変換素子111、112の合計でQmaxp(Vp)であり、その時の並列最大消費電力は、Wmaxp(Vp)である。
ここで、車両において許容される許容最大消費電力(所定電力)をWmax(Car)とすると、直列モード時に出力できる最大吸熱量は、Qmax1(Car1)となり、また、独立モード時に出力できる合計の最大吸熱量は、Qmax2(Car2)となる。
よって、乗員により指示された冷却能力Qが、Qmax2(Car2)以上の時は、直列モードで両熱電変換素子111、112を作動させ、その時の電源側スイッチ素子143へのデューティ信号Tのデューティ比を、Duty=Q/Qmaxs(1/2Vp)とする。
一方、乗員により指示された冷却能力Qが、Qmax2(Car2)以下の時は、独立モードで両熱電変換素子111、112を作動させ、その時の電源側スイッチ素子143へのデューティ信号Tのデューティ比を、Duty=Q/Qmaxp(Vp)とする。そして、スイッチ素子141、142を、それぞれのデューティ比で開閉作動させる。
このように制御することで、車両で割り当てられた消費電力(Wmax)を越えることなく制御できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図11に示す。第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、反転用回路160を追加したものである。
本発明の第4実施形態を図11に示す。第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、反転用回路160を追加したものである。
反転用回路160は、熱電変換素子111、112、およびスイッチ素子141、142に流れる電流の向きを反転させる機器であり、電源側スイッチ素子143と、熱電変換素子111およびスイッチ素子141との間に介在されて、マイコン151によって制御されるようになっている。
ここで、熱電変換素子111、112の直列回路に流す電流の向きを上記第1実施形態で説明した正方向電流に対して逆方向(以下、逆方向電流)とすると、吸熱電極部は高温の状態となり、放熱電極部は低温の状態となり、吸熱、放熱の作動位置が逆になるように切換えることができる。
よって、シート空調装置10において、反転用回路160によって図11中の実線矢印の方向に電流を流すと、上記第1実施形態で説明したように、熱電変換素子111、112には正方向電流が流れ、吸熱電極部によって送風空気を冷却することができる。
一方、反転用回路160によって図11中の破線矢印の方向に電流を流すと、熱電変換素子111、112には逆方向電流が流れ、吸熱電極部は放熱電極部となって、送風空気を加熱することができる。
このように、反転用回路160によって電流の向きを反転させることで、熱電変換素子111、112に加熱および冷却の両機能を持たせることができ、冷暖房を可能とするシート空調装置10とすることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図12に示す。第5実施形態は、上記第1実施形態に対して、熱電変換素子113、スイッチ素子144を追加したものである。
本発明の第5実施形態を図12に示す。第5実施形態は、上記第1実施形態に対して、熱電変換素子113、スイッチ素子144を追加したものである。
熱電変換素子113は3つ目の素子であり、接続線130に熱電変換素子111、112と共に直列に接続されており、また、スイッチ素子144は熱電変換素子113に対して並列に配置されて接続線130に接続されている。スイッチ素子144は、マイコン151によってその開閉状態がデューティ制御されるようになっている。
本実施形態は、熱電変換素子113の追加によって、3つの被対象部位の冷却(あるいは加熱)を可能としている。
(その他の実施形態)
上記第1〜第5実施形態では、熱電変換素子回路100を車両用シート11に適用したものとして説明したが、これに限らず、冷蔵庫(冷凍室、冷蔵室)、あるいは複数の温度管理領域を備えるワインセラー、保温器等にも適用可能である。
上記第1〜第5実施形態では、熱電変換素子回路100を車両用シート11に適用したものとして説明したが、これに限らず、冷蔵庫(冷凍室、冷蔵室)、あるいは複数の温度管理領域を備えるワインセラー、保温器等にも適用可能である。
また、各スイッチ素子141〜144として、電界効果トランジスタ(FET)を用いたが、これに代えて、通常のトランジスタやリレー等を用いるようにしても良い。
また、電源側スイッチ143は、接続線130において熱電変換素子111、112およびスイッチ素子141、142のプラス(電源ライン120)側となる位置に設けられるようにしたが、これに限らず、熱電変換素子111、112およびスイッチ素子141、142のマイナス(アース)側に設けられるようにしても良い。
また、細かな充放電収支の管理が不要であれば、電源用スイッチ素子143は廃止しても良い。この場合は、直列モードにおいて100%の電力を受けて、各熱電変換素子111、112はそれぞれ50%の電力で作動される。また独立モードにおいては、100%の電力を受けて、各熱電変換素子111、112は、両者を足し合わせて100%以下となるデューティ比となるデューティ信号A、Bで時分割で作動される。
100 熱電変換素子回路
111、112 熱電変換素子
130 接続線
141、142 スイッチ素子
143 電源側スイッチ素子
150 制御器
160 反転用回路
111、112 熱電変換素子
130 接続線
141、142 スイッチ素子
143 電源側スイッチ素子
150 制御器
160 反転用回路
Claims (7)
- 被対象部位を加熱あるいは冷却する複数の熱電変換素子(111、112)と、
複数の前記熱電変換素子(111、112)への通電状態を制御する制御器(150)とを備える熱電変換素子回路において、
複数の前記熱電変換素子(111、112)を直列に接続する接続線(130)と、
複数の前記熱電変換素子(111、112)のそれぞれに対して並列に配置されて前記接続線(130)に接続されると共に、前記制御器(130)によって通電時のデューティ比が調節可能に開閉される複数のスイッチ素子(141、142)とを備え、
前記制御器(150)は、複数の前記スイッチ素子(141、142)を同時に開状態とし、前記接続線(130)によって複数の前記熱電変換素子(111、112)を直列に接続して直列作動させる直列モードと、
複数の前記スイッチ素子(111、112)のすべてが同時に閉状態とならないように、複数の前記スイッチ素子(141、142)を独立して開閉することで、複数の前記熱電変換素子(111、112)を時分割で並列に接続して独立作動させる独立モードとを切換え可能としたことを特徴とする熱電変換素子回路。 - 複数の前記熱電変換素子(111、112)および複数の前記スイッチ素子(141、142)のプラス電源側もしくはアース側に設けられて、前記制御器(150)によって通電時のデューティ比が調節可能に開閉される電源側スイッチ素子(143)を備えることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換素子回路。
- 前記制御器(150)は、複数の前記熱電変換素子(111、112)の加熱あるいは冷却に対する必要能力が所定能力よりも高い場合に、前記直列モードに切換え、
前記必要能力が前記所定能力よりも低い場合に、前記独立モードに切換えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱電変換素子回路。 - 前記制御器(150)は、前記独立モードにおいて、複数の前記スイッチ素子(141、142)のすべてが同時に閉状態とならないようにするために、複数の前記スイッチング素子(141、142)のすべてを同時に所定時間以上開状態とする同時開状態時間帯(ttoff)を設けることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の熱電変換素子回路。
- 前記制御器(150)は、複数の前記熱電変換素子(141、142)の消費電力が所定電力(Wmax)以下となるように、前記電源側スイッチ素子(143)によって前記通電状態を制御することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の熱電変換素子回路。
- 前記制御器(150)に制御されて、複数の前記熱電変換素子(111、112)および複数の前記スイッチ素子(141、142)へ流れる電流の向きを反転させる反転用回路(160)を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の熱電変換阻止回路。
- 前記被対象部位は、車両用シート(11)の乗員側部位であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の熱電変換素子回路。
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