JP2008537508A - プロパンをアクリル酸へ選択的酸化するための触媒の改良された製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高選択性触媒を用いたプロパンの選択的酸化によるアクリル酸の製造方法と、改良された触媒の製造方法と、その触媒のプロパンからのアクリル酸製造での使用。
【解決手段】式:Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx(ここで、aは0.006〜1、bは0.006〜1、cは0.001〜0.5、dは0〜3.5、xは他の元素の酸化状態に依存する数)の改良された触媒は、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含む熱水法によって調製された斜方晶相を主成分としたMo−V−(Teおよび/またはSb)−O混合金属酸化物に、NbおよびTaから選択される少なくとも一種の成分からなるドープ剤を添加することで得られる。
【解決手段】式:Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx(ここで、aは0.006〜1、bは0.006〜1、cは0.001〜0.5、dは0〜3.5、xは他の元素の酸化状態に依存する数)の改良された触媒は、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含む熱水法によって調製された斜方晶相を主成分としたMo−V−(Teおよび/またはSb)−O混合金属酸化物に、NbおよびTaから選択される少なくとも一種の成分からなるドープ剤を添加することで得られる。
Description
本発明は、高選択性触媒を用いたプロパンのアクリル酸への選択的酸化と、そのための改良された触媒の製造方法と、プロパンからのアクリル酸の製造でのその使用とに関するものである。
軽質アルカンを選択的酸化して酸素化生成物を製造する方法は多量の天然ガス資源を化学的に利用する上で極めて魅力的な方法である。プロパンの直接酸化によるアクリル酸の製造法の開発は従来の2段階の工業プロセスに代わる方法として関心が高まっている。この選択的酸化ではプロパンの変換に関する触媒性能とアクリル酸の選択率とが極端に制限されることが多く、この反応で一般に使用される固体触媒の性能を改良することが望まれている。
下記文献に記載の触媒は必須成分としてMo、V、Te、OおよびXを含む混合金属酸化物を含んでいる。
欧州国特許出願第EP−A−608838号公報
ここで、Xはニオブ、タンタル、タングステン、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウム、白金、アンチモン、ビスマス、硼素、インジウムおよびセリウムからなる群の中から選択される少なくとも一種の元素であり、これらの元素は所定の比率で存在する。
MoVTeNbO混合金属酸化物を製造する場合には、テルル酸の水溶液、蓚酸ニオブアンモニウム水溶液およびパラモリブデン酸アンモニウム溶液またはスラリーを、メタバナジン酸アンモニウムを含む水溶液中に順番に添加した後、混合物を乾燥し、最後に、残った乾燥物を焼成する。好ましい触媒はX線回折パターンで2θ=22.1°と28.2°に主ピークがある。この触媒のアクリル酸収率は従来法よりはるかに良い。比較例のMoVTeO混合金属酸化物ではアクリル酸の生成は全く検出されていない。
MoVMO触媒(M=Al、Ga、Bi、Sb、Te)は熱水合成で作られ、プロパンの部分酸化でも研究されている(下記文献参照)。
Catalysis A200(2000)135-143
Catalysis A200(2000)135-143
しかし、MoVSbO触媒は、焼成段階後に触媒を粉砕することで触媒性能が部分的に高くなるが、アクリル酸の選択率はTeベースの触媒よりも低い。
下記文献にはアルカンの気相酸化によるニトリル製造に有用な触媒が開示されている。
特開平10−330343号公報
この触媒は結晶構造を有し、式:MoaVbSbcXxOnで表される。ここで、XはTi、Zr、Nb、Ta、Cr等の中から選択される一種または複数の金属元素である。先ず最初に、アンチモン源とバナジウム源とをそれぞれ含む溶液または懸濁液を添加した後、特定量のモリブデンを含む溶液または懸濁液を添加し、元素Xを粉末または溶液にして添加して先駆体を調製する。この先駆体を乾燥、焼成して得られる混合金属酸化物の固体の固体は粉末状は特定の主X線回折ピークを有し、これらは斜方晶相と六方晶相材料との混合物に対応する。蓚酸、エチレングリコールまたは過酸化水素の水溶液の中から選択される溶媒を用いた洗浄処理によって、改良された触媒として斜方晶相材料を分離することができる。
下記文献にはプロパンの気相触媒酸化によるアクリル酸の製造で金属元素Mo、V、Sb、Aを含む金属酸化物(AはNbまたはTa)を使用することが記載されている。
米国特許第6,060,422号明細書
この触媒の製造方法はMo+6の存在下、70℃以上の温度、水性媒体中でV+5をSb+3と反応させ、反応中または反応後に、分子状酸素または分子状酸素を含む気体を反応混合物中に送って発泡させる段階(1)と、段階(1)で得られた反応生成物に元素Aを含む化合物を添加し、混合して均質混合物を製造し、得られた均質混合物を焼成する段階(2)とを含む。この方法では、上記反応で得られる反応混合物のMoとV、Sbを含む分散体または分散体を気化、乾燥させて得られる固形物に金属Aを添加する。この方法で得られる金属酸化物のピークは回折角2θ=28.1である。プロパンからのアクリル酸の触媒製造でのアクリル酸の選択率は400℃の温度で29.5%である。上記で得られた酸化物にNa、K、Rb、Cs、PおよびAsからなる群の中から選択される元素Bを含む少なくとも一種の化合物を堆積させて得られる金属酸化物を触媒として用いると選択率は高くなる。
下記文献ではMoV(TeまたはSb)(NbまたはTa)混合金属酸化物から成る混合金属酸化物を含む触媒に金属または金属複合体をドープすることでアルカンの気相酸化による不飽和カルボン酸の製造性能を高めた触媒が記載されている。
米国特許出願第2003/0013904号公報
好ましいドーパントはPdまたはPd−Au合金である。第1段階では金属化合物と少なくとも一種の溶媒とを混合してスラリー、溶液またはこれらの組合せから成る混合物の触媒先駆体混合物を作る。次に、液体を除去し、得られた先駆体混合物を焼成する。ドーパントは焼成前、焼成中または焼成後にスパッターで導入する。
下記文献では斜方晶相材料から成る混合金属酸化物を有機酸、アルコール、無機酸および過酸化水素からなる群の中から選択される液体接触材料と接触させる工程を含むプロセスによってアルカンから不飽和カルボン酸を製造する触媒を改良している。
米国特許出願第2002/01831198号
下記文献にはアクリロニトリルまたはアクリル酸を製造するための炭化水素の気相触媒酸化反応に有効な改良された金属酸化物触媒の製造方法が開示されている。
特開平10−28862号公報
この触媒は下記一般式:MoaVbXxZzOn(ここで、XはTeおよび/またはSbであり、ZはNb、Ta、W、Ti、Al、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Bi、B、InおよびCeの中から選択される少なくとも一種の元素である)で示される複合金属酸化物に、タングステン、モリブデン、クロム、ジルコニウム、チタン、ニオブ、タンタル、バナジウム、硼素、ビスマス、テルル、パラジウム、コバルト、ニッケル、鉄、燐、シリコン、希土類元素、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群の中から選択される少なくとも一種の元素を含む溶液を含浸して得られる。最初にドライアップ法に従って全ての成分を含む水溶液またはスラリーを調製し、次に、乾燥、焼成して複合金属酸化物を調製する。この方法は活性の優れた触媒を得るのに望ましい。
従来技術に示すように、プロパンからアクリル酸を製造するための混合金属酸化物触媒の性能を改良する方法が探し続けられている。
驚くべきことに、本発明者は、プロパンを酸化してアクリル酸を製造するための下記式(I)を有するMo−V−(Teおよび/またはSb)−(Nbおよび/またはTa)−O混合金属酸化物触媒を新規な方法で製造することによってその性能を改良できるということを見出した:
Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx (I)
(ここで、
aは0.006〜1
bは0.006〜1
cは0.001〜0.5
dは0〜3.5
xは他の元素の酸化状態に依存する数)
Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx (I)
(ここで、
aは0.006〜1
bは0.006〜1
cは0.001〜0.5
dは0〜3.5
xは他の元素の酸化状態に依存する数)
本発明方法は、熱水合成(hydrothermal synthesis)法で調製された斜方晶相を主成分とするMo−V−Sb(および/またはTe)−O触媒(任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含む)にニオブおよびタンタルから選択された少なくとも一種の成分からなるドープ剤を添加する段階を含む。ドープ剤の添加は触媒の表面上のNbおよび/またはTaサイトの数を増加させ、触媒の特性を変える。
アクリル酸を得るプロパンの酸化の選択率に関してNbまたはTaが主要な役目をすることは周知である。NbまたはTaの全量を合成中に導入した場合には固体表面上に存在するNbまたはTaの量を制御することは難しい。本発明のニオブまたはタンタルのドーピング方法を用いることによって触媒表面上のNbまたはTaの量を制御することができ、その触媒性能を改良することができる。Nbおよび/またはTaを任意成分として含む非ドープMo−V−(Teおよび/またはSb)−O触媒のアクリル酸の選択率は40%以下であるが、NbまたはTaドープ触媒のアクリル酸への選択率は約60%になる。
本発明の第1の観点から、本発明の対象は、下記の式(I):
Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx
(I)
(ここで、
aは0.006〜1
bは0.006〜1
cは0.001〜0.5
dは0〜3.5
xは他の元素の酸化状態に依存する数)
を有する改良された触媒の製造方法であって、第1段階で、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含む、斜方晶相を主成分としたMo−V−(Teおよび/またはSb)−O混合金属酸化物を熱水合成法で合成し、次の第2段階で、第1段階で得られる混合金属酸化物にNbおよびTaから選択された少なくとも一種の成分からなるドープ剤を添加することを特徴とする方法にある。
Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx
(I)
(ここで、
aは0.006〜1
bは0.006〜1
cは0.001〜0.5
dは0〜3.5
xは他の元素の酸化状態に依存する数)
を有する改良された触媒の製造方法であって、第1段階で、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含む、斜方晶相を主成分としたMo−V−(Teおよび/またはSb)−O混合金属酸化物を熱水合成法で合成し、次の第2段階で、第1段階で得られる混合金属酸化物にNbおよびTaから選択された少なくとも一種の成分からなるドープ剤を添加することを特徴とする方法にある。
第2の観点から、本発明の別の対象は本発明の第1の観点による上記方法によって得られる触媒にある。
第3の観点から、本発明のさらに別の対象は本発明の第1の観点による上記方法によって製造された触媒の存在下でプロパンを気相触媒酸化反応させることを含むアクリル酸の製造方法にある。
以下に本発明を詳細に説明する。
第3の観点から、本発明のさらに別の対象は本発明の第1の観点による上記方法によって製造された触媒の存在下でプロパンを気相触媒酸化反応させることを含むアクリル酸の製造方法にある。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明方法で調製される改良された触媒は下記実験式(I)を有する:
Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx
(I)
(ここで、
aは0.006〜1
bは0.006〜1
cは0.001〜0.5
dは0〜3.5
xは他の元素の酸化状態に依存する数)
下記であるのが好ましい:
aは0.1〜0.5
bは0.01〜0.3
cは0.001〜0.25
dは0〜1.6
xはその他の元素の酸化状態に依存する数。
Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx
(I)
(ここで、
aは0.006〜1
bは0.006〜1
cは0.001〜0.5
dは0〜3.5
xは他の元素の酸化状態に依存する数)
下記であるのが好ましい:
aは0.1〜0.5
bは0.01〜0.3
cは0.001〜0.25
dは0〜1.6
xはその他の元素の酸化状態に依存する数。
cで表されるNbおよび/またはTaの量は上記方法の第1段階で得られる混合金属酸化物中に任意成分として存在する量(c')と上記方法の第2段階で添加される量(c'')との合計である。
下記であるのが好ましい:
c'は0〜0.15
c''は0.001〜0.1。
下記であるのが好ましい:
c'は0〜0.15
c''は0.001〜0.1。
本発明方法で調製される好ましい触媒は下記実験式(II)を有する:
Mo1VaSbbNbcSidOx (II)
(ここで、a、b、c、dは上記定義の範囲で変化する)
Mo1VaSbbNbcSidOx (II)
(ここで、a、b、c、dは上記定義の範囲で変化する)
本発明方法の第1段階では、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含む斜方晶相を主成分としたMo−V−(Teおよび/またはSb)−O混合金属酸化物を例えば下記文献に記載の熱水合成法(HTT)を作る。
Applied Catalysis A:General 194-195(2000)479-485
Applied Catalysis A:General 194-195(2000)479-485
上記混合金属酸化物は一般にそのX線回折パターンによって特徴付けられる。多くの著者、例えば下記文献に、存在可能な相が記載されている。
Applied Catalysis A:General 232(2002)77-92 Applied Catalysis A:General 244(2003)359-370 Catalysis Letters、Vol.74 N。3-4(2001)149-154 Catalysis Surveys from Japan, Vol.6 N。1/2 (2002、10)33-44 Chem.Mater.(2003)Vol.15 N。11,2112-2114
Applied Catalysis A:General 232(2002)77-92 Applied Catalysis A:General 244(2003)359-370 Catalysis Letters、Vol.74 N。3-4(2001)149-154 Catalysis Surveys from Japan, Vol.6 N。1/2 (2002、10)33-44 Chem.Mater.(2003)Vol.15 N。11,2112-2114
X線パターンは斜方晶相、六方晶相またはMoO5相のような相の混合物を示している。熱水合成法では主として斜方晶相が生じ、ドライアップ法では斜方晶相と六方晶相の混合物が生じることは周知である。本発明で「斜方晶相を主成分とする」とは上記混合金属酸化物が結晶化固体中に斜方晶相を50重量%以上、好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上含むことを意味する。斜方晶相の量は上記日本国特許出願公開番号第10−330343号に記載の洗浄および秤量の方法に従って純粋な相を用いた較正で測定できる。X線回折パターンは国際特許第WO2004/105938号に記載されている。
国際特許第WO2004/105938号公報
広範囲の出発材料、例えば酸化物、硝酸塩、ハロゲン化物または酸素ハロゲン化物、アルコキシド、アセチルアセトネートまたは有機金属化合物を用いることができる。
触媒中のモリブデン源としては例えばモリブデン酸アンモニウム、パラモリブデン酸アンモニウムまたはヘプタモリブデン酸アンモニウムを用いることができるが、MoO3、MoO2、MoCl5、MoOCl4、Mo(OC2H5)5、アセチルアセトネートモリブデン、燐モリブデン酸およびシリコモリブデン酸のような化合物を用いることもできる。
触媒中のモリブデン源としては例えばモリブデン酸アンモニウム、パラモリブデン酸アンモニウムまたはヘプタモリブデン酸アンモニウムを用いることができるが、MoO3、MoO2、MoCl5、MoOCl4、Mo(OC2H5)5、アセチルアセトネートモリブデン、燐モリブデン酸およびシリコモリブデン酸のような化合物を用いることもできる。
同様に、触媒中のバナジウム源としてメタバナジン酸アンモニウムを用いることもできるが、V2O5、V2O3、VOCl3、VCl4、VOSO4、VO(C2H5)3、バナジウムまたはアセチルアセトネートバナジルのような化合物を用いることもできる。
テルル源としてはテルル酸、TeCl4、Te(OC2H5)5、Te(OCH(CH3)2)4およびTeO2が挙げられる。
アンチモン源としてはアンチモントリオキシド、Sb2(SO4)3、SbCl3またはSbCl5が挙げられる。
テルル源としてはテルル酸、TeCl4、Te(OC2H5)5、Te(OCH(CH3)2)4およびTeO2が挙げられる。
アンチモン源としてはアンチモントリオキシド、Sb2(SO4)3、SbCl3またはSbCl5が挙げられる。
ニオブ源としては蓚酸水素ニオブ、蓚酸ニオブアンモニウム、Nb2O5、NbCl5、ニオブ酸またはNb(OC2H5)5、Nb(O−nBu)5、酒石酸ニオブ等が挙げられる。
タンタル源としてはタンタル酸、蓚酸タンタル、TaCl5またはTa2O5が挙げられる。
任意成分としてコロイドシリカまたはポリ珪酸を用いることができる。
タンタル源としてはタンタル酸、蓚酸タンタル、TaCl5またはTa2O5が挙げられる。
任意成分としてコロイドシリカまたはポリ珪酸を用いることができる。
本発明では上記出発材料の溶液を水中で混合することによってMo、V、Teおよび/またはSb金属イオンを適当な原子比で含む水性混合物を調製する。その温度は一般に20〜100℃、好ましくは20〜80℃である。任意成分として、コロイドシリカまたはポリ珪酸の形のシリカおよび/またはニオブまたはタンタル源をこの溶液に添加することができる。
形成された溶液またはスラリーを良く攪拌した後、例えばステンレス鋼製のオートクレーブに導入し、130〜260℃の温度で24〜72時間、反応を行う。150〜200℃の温度範囲が好ましい。反応によって得られた黒色の固体を洗浄および乾燥する。乾燥方法としては真空乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、回転蒸発および空気乾燥が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
固体をさらに焼成することもできる。焼成は酸素含有雰囲気中または酸素の実質的非存在下、例えば不活性雰囲気中または真空下で行うことができる。不活性雰囲気の適切な例としては窒素、アルゴン、キセノン、ヘリウムまたはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。不活性雰囲気は窒素であるのが好ましい。酸素含有雰囲気または不活性雰囲気を触媒表面上に流してよく、また、流さなくてもよい。
焼成は250〜350℃の温度で静止空気下に少なくとも10分間、または、550〜700℃の温度で窒素下に少なくとも約1時間行うのが好ましい。特に、焼成は320℃で静止空気下に少なくとも20分、次いで600℃で窒素下に2時間行う。
熱水法によって合成された混合金属酸化物は斜方晶相を主成分として含むが、少量の六方晶相を含むこともできる。斜方晶相中の含有率を増加させるために、任意段階として、例えば過酸化水素、蓚酸、硝酸溶液で洗浄する等の処理をさらに行なうこともできる。
熱水法によって合成された混合金属酸化物は斜方晶相を主成分として含むが、少量の六方晶相を含むこともできる。斜方晶相中の含有率を増加させるために、任意段階として、例えば過酸化水素、蓚酸、硝酸溶液で洗浄する等の処理をさらに行なうこともできる。
熱水法は混合金属酸化物中にNbまたはTaが存在しない場合でも、斜方晶相を主成分とすることができるという利点を有する。
第1段階で得られる混合金属酸化物はNbもTaも含まないのが好ましい。
第1段階で得られる固体を粉砕してより短い針状晶にすることもできる。
第1段階で得られる混合金属酸化物はNbもTaも含まないのが好ましい。
第1段階で得られる固体を粉砕してより短い針状晶にすることもできる。
本発明方法の第2段階は第1段階で得られた混合金属酸化物にNbおよびTaから選択された少なくとも一種の成分からなるドープ剤を添加することを含む。
ドープ剤の添加はNbおよび/またはTa源を含む溶液を含浸することで行うこともできる。NbまたはTa源を用いてNbまたはTaの溶液を調製するか、市販の溶液を使用してもよい。ドープ固体中での適当な原子比を得るのに適したこれら溶液の濃度を用いる。
ドープ剤の添加はNbおよび/またはTa源を含む溶液を含浸することで行うこともできる。NbまたはTa源を用いてNbまたはTaの溶液を調製するか、市販の溶液を使用してもよい。ドープ固体中での適当な原子比を得るのに適したこれら溶液の濃度を用いる。
一般に、第1段階で得られる混合金属酸化物と含浸溶液との混合物を室温で約1時間攪拌する。含浸を室温よりもやや高い温度で行うこともできる。次いで、混合物を当業者に周知の任意の適切な方法で乾燥する。一般に、混合物を70〜100℃、好ましくは約80℃で少なくとも2時間乾燥する。
ドープ剤の添加を物理的混合方法で行なうこともできる。例えば、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含むMo−V−(Sbおよび/またはTe)−Oサンプルと、固体NbまたはTa酸化物またはNb酸化物とTe酸化物との混合物とを混合または粉砕して行うができる。混合時間は一般に5〜15分である。固体を混合するのに適した当業者に周知の他の任意の方法を用いることもできる。
ドープ剤の添加を物理的混合方法で行なうこともできる。例えば、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含むMo−V−(Sbおよび/またはTe)−Oサンプルと、固体NbまたはTa酸化物またはNb酸化物とTe酸化物との混合物とを混合または粉砕して行うができる。混合時間は一般に5〜15分である。固体を混合するのに適した当業者に周知の他の任意の方法を用いることもできる。
ドープ剤の添加はNbおよび/またはTa源を含む溶液を含浸することによって行うのが好ましい。
上記方法の第2段階で得られるドープ済み混合金属酸化物を最終触媒として用いることができるが、さらに焼成することもできる。焼成は酸素含有雰囲気中または酸素の実質的非存在下、すなわち不活性雰囲気または真空下で行うことができる。不活性雰囲気の例としては窒素、アルゴン、キセノン、ヘリウムまたはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。不活性雰囲気は窒素であるのが好ましい。酸素含有雰囲気または不活性雰囲気を触媒表面上に流してよいが、流さなくてもよい。焼成は通常200〜700℃の温度、好ましくは300〜600℃の温度で行う。焼成は1〜4時間、好ましくは1〜2時間行う。
上記方法の第2段階で得られるドープ済み混合金属酸化物を最終触媒として用いることができるが、さらに焼成することもできる。焼成は酸素含有雰囲気中または酸素の実質的非存在下、すなわち不活性雰囲気または真空下で行うことができる。不活性雰囲気の例としては窒素、アルゴン、キセノン、ヘリウムまたはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。不活性雰囲気は窒素であるのが好ましい。酸素含有雰囲気または不活性雰囲気を触媒表面上に流してよいが、流さなくてもよい。焼成は通常200〜700℃の温度、好ましくは300〜600℃の温度で行う。焼成は1〜4時間、好ましくは1〜2時間行う。
操作の一形態では、焼成を2段階で行う。第1段階では固体を200〜400℃、好ましくは250〜350℃の温度で1〜4時間、酸化環境(例えば空気)下で焼成する。第2段階では第1段階で得られた材料を400〜700℃、好ましくは500〜600℃の温度で1〜2時間、不活性雰囲気下で焼成する。
静止空気および/または窒素流中でさらに焼成することによって固体Nbおよび/またはTaドープ済みのMo−V−(Sbおよび/またはTe)−O触媒が得られる。
静止空気および/または窒素流中でさらに焼成することによって固体Nbおよび/またはTaドープ済みのMo−V−(Sbおよび/またはTe)−O触媒が得られる。
一つの好ましい方法はMo−V−Sb−O混合酸化物を熱水法で調製し、空気および/または窒素中で活性化し、その後にニオブ溶液を含浸し、空気および窒素中で焼成することから成る。
第2の観点から、本発明は、本発明の第1の観点による方法を用いて得られた触媒を提供する。
第2の観点から、本発明は、本発明の第1の観点による方法を用いて得られた触媒を提供する。
この触媒はプロパンからのアクリル酸の製造で単独で固体触媒として用いることができるが、シリカ、アルミナ、チタニア、アルミノシリケート、珪藻土またはジルコニアのような適切な担体を有する触媒にすることもできる。さらに、反応器の規模またはシステムに応じて触媒を適切な形状および粒径にすることができる。
第3の観点から、本発明は、本発明の第1の観点による方法を用いて製造した触媒の存在下でプロパンを気相触媒酸化反応させることを含むアクリル酸の製造方法を提供する。
反応系に供給される出発材料気体としては一般にプロパンを含むスチームと分子状酸素含有気体とを含む気体混合物を用いるが、プロパンを含むスチームと、酸素含有気体とを交互に反応系に供給することもできる。スチームを含む出発材料気体を用いるのが好ましい。
反応系に供給される出発材料気体としては一般にプロパンを含むスチームと分子状酸素含有気体とを含む気体混合物を用いるが、プロパンを含むスチームと、酸素含有気体とを交互に反応系に供給することもできる。スチームを含む出発材料気体を用いるのが好ましい。
さらに、希釈気体として窒素、アルゴンまたはヘリウムのような不活性気体を供給することもできる。出発材料気体中のプロパン:酸素:希釈気体:(H2O)のモル比は一般に1:0.05〜3:1〜10:1〜10、好ましくは1:0.05〜2:1〜10:1〜10、さらに好ましくは1:0.1〜1:1〜5:1〜5である。
分子状酸素を供給気体に混和するために、この分子状酸素を純粋な酸素気体にすることもできる。しかし、通常は空気のような酸素含有気体を用いるのがより経済的である。供給気体中のプロパンおよび酸素の濃度を、反応帯域内または特に反応器帯域の出口での燃焼領域に入るのをできるだけ少なくする、または、避けるのに適した濃度に維持することが重要である。分子状酸素の非存在下で気相触媒反応を行うこともできる。この場合には触媒の一部を酸化再生器に送って再生し、次いで反応帯域に戻して再利用する方法を採用するのが好ましい。下記文献に記載のような触媒の再生方法を用いることもできる。
国際特許第WO04/0246665号公報
国際特許第WO04/0246666号公報
反応系は固定床系または流動床系にすることができる。しかし、反応温度の制御が容易な流動床系を用いることができるのが好ましい。
本発明方法は単一通過モード(新規の供給物のみを反応器に供給する)または再循環モード(反応器からの流出物の少なくとも一部を反応器に戻す)で行うことができる。
本発明方法の一般的条件は下記の通り:反応温度は200〜500℃で変えることができるが、通常は250〜450℃、好ましくは350〜400℃である。反応は通常、大気圧下で行うことができるが、大気圧よりやや高い圧力またはやや低い圧力下で行うこともできる。一般的な圧力は1.01 104〜1.01 106Pa、好ましくは5.05 104〜5.05 105Paである。触媒との平均接触時間は0.01〜90秒、好ましくは0.1〜30秒にすることができる。
本発明方法は単一通過モード(新規の供給物のみを反応器に供給する)または再循環モード(反応器からの流出物の少なくとも一部を反応器に戻す)で行うことができる。
本発明方法の一般的条件は下記の通り:反応温度は200〜500℃で変えることができるが、通常は250〜450℃、好ましくは350〜400℃である。反応は通常、大気圧下で行うことができるが、大気圧よりやや高い圧力またはやや低い圧力下で行うこともできる。一般的な圧力は1.01 104〜1.01 106Pa、好ましくは5.05 104〜5.05 105Paである。触媒との平均接触時間は0.01〜90秒、好ましくは0.1〜30秒にすることができる。
プロパンの酸化反応を本発明方法で行うと、アクリル酸およびプロピレンの他に一酸化炭素、二酸化炭素、酢酸、アセトン等が副生成物として発生する。本発明触媒は効率的に作用し、望ましくない反応、例えば更なる酸化反応は事実上避けられ、アクリル酸が選択的に生成する。
以下、実施例および比較例を参照して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
以下の実施例では、プロパンの変換率およびアクリル酸の選択率を下記の式で表す:
プロパン変換率(%)=消費プロパンのモル数/供給プロパンのモル数×100
アクリル酸選択率(%)=生成アクリル酸のモル数/供給プロパンのモル数×100。
以下、実施例および比較例を参照して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
以下の実施例では、プロパンの変換率およびアクリル酸の選択率を下記の式で表す:
プロパン変換率(%)=消費プロパンのモル数/供給プロパンのモル数×100
アクリル酸選択率(%)=生成アクリル酸のモル数/供給プロパンのモル数×100。
触媒の調製
実施例1
Mo−V−Sb−Oの調製
熱水法によって調製組成がMo:V:Sb=6:2:1である混合金属酸化物を調製した。最初に、5.35gの(NH4)6Mo7O24・4H2O(WAKO Chemicals、99%)を80℃の湯20mlに溶かした。次いで、この水溶液に1.34gの量のSb2(SO4)3(SOEKAWA Chemicals、99%)を添加し、得られた懸濁液を15分間攪拌した。最後に、紺色の懸濁液に2.63gのVOSO4・nH2O(MITSUWA Chemicals、濃度 62%)を10mlの蒸留水で調製した水溶液を添加した(この段階では完全には溶けてない)。15分の攪拌後、ステンレス鋼製のオートクレーブ内のテフロンインナーチューブにスラリーを導入した。オートクレーブを密閉して175℃で24時間加熱した。得られた黒色固体を蒸留水で洗浄し、80℃で12時間乾燥した。これを最初に静止空気下で320℃で20分間、次に窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。
2つの触媒バッチを調製した。これらを以後の処理に応じてMVS−S(SはSoekawaを表す)またはMVS−C(CはCBMMを表す)サンプルとよぶ。次の含浸のために各サンプルを5分間粉砕してより短い針状晶を得る。
実施例1
Mo−V−Sb−Oの調製
熱水法によって調製組成がMo:V:Sb=6:2:1である混合金属酸化物を調製した。最初に、5.35gの(NH4)6Mo7O24・4H2O(WAKO Chemicals、99%)を80℃の湯20mlに溶かした。次いで、この水溶液に1.34gの量のSb2(SO4)3(SOEKAWA Chemicals、99%)を添加し、得られた懸濁液を15分間攪拌した。最後に、紺色の懸濁液に2.63gのVOSO4・nH2O(MITSUWA Chemicals、濃度 62%)を10mlの蒸留水で調製した水溶液を添加した(この段階では完全には溶けてない)。15分の攪拌後、ステンレス鋼製のオートクレーブ内のテフロンインナーチューブにスラリーを導入した。オートクレーブを密閉して175℃で24時間加熱した。得られた黒色固体を蒸留水で洗浄し、80℃で12時間乾燥した。これを最初に静止空気下で320℃で20分間、次に窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。
2つの触媒バッチを調製した。これらを以後の処理に応じてMVS−S(SはSoekawaを表す)またはMVS−C(CはCBMMを表す)サンプルとよぶ。次の含浸のために各サンプルを5分間粉砕してより短い針状晶を得る。
実施例2
蓚酸水素ニオブを用いたNbドープMo−V−Sb−Oの調製(SOEKAWA Chem.)
MVS−Sサンプル(1g)にNb(HC2O4)5・nH2O(SOEKAWA Chem., Nb2O5濃度 14.9%)のコロイド溶液を含浸(溶液の容量:10ml)してNbドープ済みMo−V−Sb−O触媒(調製Nb/Mo原子比0.008/6、0.016/6および0.032/6)を調製した。サンプルを室温で1時間攪拌し、80℃で12時間乾燥した。これを最初に静止空気下で320℃で20分間、次に窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。活性化後の各サンプルをそれぞれNb−S−0.008、Nb−S−0.016およびNb−S−0.032サンプルとよぶ。
蓚酸水素ニオブを用いたNbドープMo−V−Sb−Oの調製(SOEKAWA Chem.)
MVS−Sサンプル(1g)にNb(HC2O4)5・nH2O(SOEKAWA Chem., Nb2O5濃度 14.9%)のコロイド溶液を含浸(溶液の容量:10ml)してNbドープ済みMo−V−Sb−O触媒(調製Nb/Mo原子比0.008/6、0.016/6および0.032/6)を調製した。サンプルを室温で1時間攪拌し、80℃で12時間乾燥した。これを最初に静止空気下で320℃で20分間、次に窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。活性化後の各サンプルをそれぞれNb−S−0.008、Nb−S−0.016およびNb−S−0.032サンプルとよぶ。
実施例3
蓚酸ニオブアンモニウムを用いたNbドープMo−V−Sb−Oの調製(CBMM ロット番号AD/3084)
MVS−C触媒サンプル(1g)にNH4[NbO(C2O4)2(H2O)2]・nH2O(CBMM、Nb濃度 17.8%)の溶液(容量:10ml)を含浸して、Nbドープ済みMo−V−Sb−O触媒(調製Nb/Mo原子比0.032/6および0.064/6)を調製した。サンプルを室温で1時間攪拌し、80℃で12時間乾燥した。これを最初に静止空気下で320℃で20分間、次に窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。活性化後の各サンプルをそれぞれNb−C−0.032およびNb−C−0.064サンプルとよぶ。
蓚酸ニオブアンモニウムを用いたNbドープMo−V−Sb−Oの調製(CBMM ロット番号AD/3084)
MVS−C触媒サンプル(1g)にNH4[NbO(C2O4)2(H2O)2]・nH2O(CBMM、Nb濃度 17.8%)の溶液(容量:10ml)を含浸して、Nbドープ済みMo−V−Sb−O触媒(調製Nb/Mo原子比0.032/6および0.064/6)を調製した。サンプルを室温で1時間攪拌し、80℃で12時間乾燥した。これを最初に静止空気下で320℃で20分間、次に窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。活性化後の各サンプルをそれぞれNb−C−0.032およびNb−C−0.064サンプルとよぶ。
実施例4
物理的混合法によるNbドープMo−V−Sb−Oの調製
0.1gの量のNb2O5粉末(WAKO)をMVS−Cサンプル(0.5g)に添加し(瑪瑙乳鉢で粉砕しながら)5分間混合した。これを窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。触媒重量は0.6から0.56gに減少した。このサンプルをMVS−C−Nb2O5サンプルとよぶ。
物理的混合法によるNbドープMo−V−Sb−Oの調製
0.1gの量のNb2O5粉末(WAKO)をMVS−Cサンプル(0.5g)に添加し(瑪瑙乳鉢で粉砕しながら)5分間混合した。これを窒素流下(50ml/分)で600℃で2時間焼成した。触媒重量は0.6から0.56gに減少した。このサンプルをMVS−C−Nb2O5サンプルとよぶ。
実施例5(比較例)
比較のために、実施例2に記載の方法と同じ方法でMVS−S触媒サンプルを水のみと0.04M(NH4)2C2O4(KATAYAMA Chemicals、99.5%)の溶液とで処理した。これらのサンプルをそれぞれMVS−H2OおよびMVS−AO(AO=蓚酸アンモニウム)サンプルとよぶ。
比較のために、実施例2に記載の方法と同じ方法でMVS−S触媒サンプルを水のみと0.04M(NH4)2C2O4(KATAYAMA Chemicals、99.5%)の溶液とで処理した。これらのサンプルをそれぞれMVS−H2OおよびMVS−AO(AO=蓚酸アンモニウム)サンプルとよぶ。
触媒特徴決定および活性試験
粉末XRDパターンをCuKa放射を用いたRigaku Ris-lvb回折計で記録した。サンプルを粉砕し、水平試料保持器に載せる。XRDパターンを2〜60°の範囲で記録した。
プロパンの酸化を固定床パイレックス管状反応器を用い、一般的な流れ系で300〜380℃の温度範囲で大気圧下で行った。供給組成はC3H8:O2:N2:H2O=6.5:10:38.5:45容量%にした。触媒量は500mgにした。全流量は20ml/分にした。反応物と生成物の両方を下記のカラムを備えたオンラインGCシステムで分析した:(1)炭化水素とCO2を分離するためのGaskuropack 54、(2)O2、N2、COを分離するためのモレキュラーシーブ13X、(3)酸素化生成物(アセトン、酢酸およびアクリル酸)を分離するためのPorapak QS。
本研究で用いられる実験条件下でのブランク運転試験から、均質気相反応は無視できる程であることがわかった。
粉末XRDパターンをCuKa放射を用いたRigaku Ris-lvb回折計で記録した。サンプルを粉砕し、水平試料保持器に載せる。XRDパターンを2〜60°の範囲で記録した。
プロパンの酸化を固定床パイレックス管状反応器を用い、一般的な流れ系で300〜380℃の温度範囲で大気圧下で行った。供給組成はC3H8:O2:N2:H2O=6.5:10:38.5:45容量%にした。触媒量は500mgにした。全流量は20ml/分にした。反応物と生成物の両方を下記のカラムを備えたオンラインGCシステムで分析した:(1)炭化水素とCO2を分離するためのGaskuropack 54、(2)O2、N2、COを分離するためのモレキュラーシーブ13X、(3)酸素化生成物(アセトン、酢酸およびアクリル酸)を分離するためのPorapak QS。
本研究で用いられる実験条件下でのブランク運転試験から、均質気相反応は無視できる程であることがわかった。
評価および結果
実施例6
プロパンの選択的酸化によるアクリル酸の製造で、実施例1(MVS−SおよびMVS−Cサンプル)、実施例2(Nb−S−0.008、Nb−S−0.016およびNb−S−0.032サンプル)および実施例3(Nb−C−0.032およびNb−C−0.064サンプル)の触媒を上記の方法で評価した。結果は[表1]に示してある。
実施例6
プロパンの選択的酸化によるアクリル酸の製造で、実施例1(MVS−SおよびMVS−Cサンプル)、実施例2(Nb−S−0.008、Nb−S−0.016およびNb−S−0.032サンプル)および実施例3(Nb−C−0.032およびNb−C−0.064サンプル)の触媒を上記の方法で評価した。結果は[表1]に示してある。
この結果から含浸処理によってアクリル酸の選択率とプロピレンの選択率が増加することがわかる。最大ニオブ添加量でアクリル酸+プロピレン(両者とも有価生成物)の全選択率が増加し、変換率の低下はごくわずかである。プロパン変換のための活性化エネルギーは含浸処理によって損なわれない。これはニオブがプロパン活性化を妨げないことを示している。従って、ドープ触媒の選択率の向上はアクリル酸の燃焼または分解の低下と関連する。
実施例7
実施例4の酸化ニオブと触媒との機械的混合物(MVS−C−Nb2O5サンプル)を、触媒MVS−Cと炭化珪素との機械的混合物(この反応では不活性であることが周知)と比較した。[表2]に示すように選択率の増加はMVS−C−Nb2O5上のプロパン酸化でも確認できる。
実施例4の酸化ニオブと触媒との機械的混合物(MVS−C−Nb2O5サンプル)を、触媒MVS−Cと炭化珪素との機械的混合物(この反応では不活性であることが周知)と比較した。[表2]に示すように選択率の増加はMVS−C−Nb2O5上のプロパン酸化でも確認できる。
水のみおよび蓚酸アンモニウム溶液での実験ではアクリル酸選択率が向上しない。
参考例
参考例1
下記の熱水法を用いて、全化学組成が同じであるが全てのニオブを合成中に添加して参考触媒を調製した。
対象触媒組成は下記の通り:
Mo6V2Sb1Ox
Mo6V2Sb1Nb0.008Ox
Mo6V2Sb1Nb0.016Ox
Mo6V2Sb1Nb0.032Ox
Mo6V2Sb1Nb0.064Ox
参考例1
下記の熱水法を用いて、全化学組成が同じであるが全てのニオブを合成中に添加して参考触媒を調製した。
対象触媒組成は下記の通り:
Mo6V2Sb1Ox
Mo6V2Sb1Nb0.008Ox
Mo6V2Sb1Nb0.016Ox
Mo6V2Sb1Nb0.032Ox
Mo6V2Sb1Nb0.064Ox
熱水法
5.35gの(NH4)6Mo7O24.nH2O(Wako、研究グレード)(30.10-3モルのMo)を、ビーカー(50mlサイズ)に入れた20mlの蒸留水に磁気攪拌器を用いて攪拌しながら溶かす。得られた溶液を磁気攪拌器を用いて80℃に加熱する。80℃の温度でMo化合物を完全に溶かした溶液に、1.34g(5.10-3モルのSb)のSb2(SO4)(Soekawa、研究グレード、無水物)粉末(粉砕せず)を一度に直接添加する。得られたスラリーを80℃の温度に維持しながら15分間攪拌する。15分攪拌後、スラリーの色は暗緑色になる。これとは別に、2.64g(10.10-3モルのV)のVOSO4.nH2O(Mistuwa Chemicals、研究グレード、濃度62.0%)をビーカー(50mlサイズ)に入れた10mlの蒸留水に、室温で手で攪拌しながら溶かしてバナジウム水溶液を調製した。このバナジウム溶液をMo−Sbスラリーに激しく攪拌しながら一度に添加した。この混合溶液を80℃で15分間攪拌する。
5.35gの(NH4)6Mo7O24.nH2O(Wako、研究グレード)(30.10-3モルのMo)を、ビーカー(50mlサイズ)に入れた20mlの蒸留水に磁気攪拌器を用いて攪拌しながら溶かす。得られた溶液を磁気攪拌器を用いて80℃に加熱する。80℃の温度でMo化合物を完全に溶かした溶液に、1.34g(5.10-3モルのSb)のSb2(SO4)(Soekawa、研究グレード、無水物)粉末(粉砕せず)を一度に直接添加する。得られたスラリーを80℃の温度に維持しながら15分間攪拌する。15分攪拌後、スラリーの色は暗緑色になる。これとは別に、2.64g(10.10-3モルのV)のVOSO4.nH2O(Mistuwa Chemicals、研究グレード、濃度62.0%)をビーカー(50mlサイズ)に入れた10mlの蒸留水に、室温で手で攪拌しながら溶かしてバナジウム水溶液を調製した。このバナジウム溶液をMo−Sbスラリーに激しく攪拌しながら一度に添加した。この混合溶液を80℃で15分間攪拌する。
これとは別に、所望量のNb(HC2O4)5nH2O(Soekawa、研究グレード、Nb2O5濃度14.92%)をビーカー(50mlサイズ)に入れた10mlの蒸留水に80℃で手で攪拌しながら溶かしてNb水溶液を調製する。このNb溶液をMo−Sb−Vスラリーに激しく攪拌しながら一度に添加した。この混合溶液を80℃で5分間攪拌する。最後に、ステンレス鋼製オートクレーブの70mlのテフロン(登録商標)インナーチューブにスラリーを導入し、175℃で24時間加熱する。
24時間後、オートクレーブを水流で約60分間冷却する。得られた紺色の粉末を濾過(濾紙番号4A)によって溶液から分離した後、約500mlの蒸留水で洗浄する。最後に、黒色材料を80℃のオーブンで12時間乾燥する。
24時間後、オートクレーブを水流で約60分間冷却する。得られた紺色の粉末を濾過(濾紙番号4A)によって溶液から分離した後、約500mlの蒸留水で洗浄する。最後に、黒色材料を80℃のオーブンで12時間乾燥する。
乾燥固体を瑪瑙乳鉢を用いて約1分間弱く粉砕する。次いで、粉末を320℃の静止空気下に20分間、マッフル炉を用いてアルミナるつぼ中で予備焼成する。焼成後、加熱を止めて炉内でサンプルを冷却する。その後、サンプル(2g、乾燥)を石英管状反応器に充填し、窒素流(50ml/分)中で600℃で2時間管状炉内で焼成する。10℃/分の加熱速度で室温から600℃まで加熱し、次いで、放冷する。
触媒試験前に触媒を再び瑪瑙乳鉢を用いて5分間強力に粉砕する。
触媒試験前に触媒を再び瑪瑙乳鉢を用いて5分間強力に粉砕する。
評価および結果
全ての触媒を上記と同じ条件下で選択的プロパン酸化反応で試験した。
[表4]は触媒結果を示している(表中の値は炭素収支が95〜105%の実験での各化学種の選択率を平均して得られたものである)
全ての触媒を上記と同じ条件下で選択的プロパン酸化反応で試験した。
[表4]は触媒結果を示している(表中の値は炭素収支が95〜105%の実験での各化学種の選択率を平均して得られたものである)
混合金属酸化物の組成中にニオブが存在しても、熱水合成中にニオブを直接導入した場合にはアクリル酸選択率は向上しない。
参考例2
この参考触媒はドライアップ法を用い、NbまたはTa源を含む溶液を含浸して調製した。
ドライアップ法
所望組成:
Mo1V0.3Sb0.15Nb0.1Si0.93Ox
スラリーの調製
下記の生成物をRayneri Trimixに導入する:295gのニオブ酸(HY−340 CBMM、80%Nb2O5)、660gの二水化蓚酸(Prolabo)、5リットルの脱イオン水。65℃で2時間かけてニオブ酸を溶解する。得られた溶液を冷却し保存する。下記の全ての操作は元素の酸化状態を制御するために窒素雰囲気下で行う。3090gのヘプタモリブデン酸アンモニウム(Starck)、615gのメタバナジン酸アンモニウム(GFE)、385gの酸化アンチモン(Sb2O3、Campine)、9750gの脱イオン水をRayneri Trimixに導入する。得られた溶液を温度安定化後、97〜100℃で攪拌下に3時間加熱する。不透明な紺色の混合物が得られる。次いで、355gの過酸化水素30重量%を添加する。溶液は透明な橙色に変わる。2455gのコロイドシリカLudox(Grace、AS−40、40重量%)を添加するが、溶液の外観に変化はない。最後に、蓚酸とニオブ酸とからなる先の溶液を添加する。混合物は混濁し、黄緑色に変わる。(赤外線デシケータによって)測定した乾物率は29重量%である。
溶液を同じ温度で30分間攪拌下に維持する。次いで加熱を止め、直後に混合物を噴霧乾燥する。
この参考触媒はドライアップ法を用い、NbまたはTa源を含む溶液を含浸して調製した。
ドライアップ法
所望組成:
Mo1V0.3Sb0.15Nb0.1Si0.93Ox
スラリーの調製
下記の生成物をRayneri Trimixに導入する:295gのニオブ酸(HY−340 CBMM、80%Nb2O5)、660gの二水化蓚酸(Prolabo)、5リットルの脱イオン水。65℃で2時間かけてニオブ酸を溶解する。得られた溶液を冷却し保存する。下記の全ての操作は元素の酸化状態を制御するために窒素雰囲気下で行う。3090gのヘプタモリブデン酸アンモニウム(Starck)、615gのメタバナジン酸アンモニウム(GFE)、385gの酸化アンチモン(Sb2O3、Campine)、9750gの脱イオン水をRayneri Trimixに導入する。得られた溶液を温度安定化後、97〜100℃で攪拌下に3時間加熱する。不透明な紺色の混合物が得られる。次いで、355gの過酸化水素30重量%を添加する。溶液は透明な橙色に変わる。2455gのコロイドシリカLudox(Grace、AS−40、40重量%)を添加するが、溶液の外観に変化はない。最後に、蓚酸とニオブ酸とからなる先の溶液を添加する。混合物は混濁し、黄緑色に変わる。(赤外線デシケータによって)測定した乾物率は29重量%である。
溶液を同じ温度で30分間攪拌下に維持する。次いで加熱を止め、直後に混合物を噴霧乾燥する。
噴霧乾燥
国産改良NIROを用いて噴霧乾燥した。乾燥流動気体は窒素である。ノズルは超音波型(超音波周波数:20kHz)である。供給タンクを連続的に攪拌し、サーモスタット付き浴によって60℃に加熱した。操作条件は下記の通り:入口気体温度210〜215℃、出口気体温度110℃、供給流量5kg/時、窒素流量80m3/時。蒸発能は水で3kg/時である。得られる緑色の先駆体を80℃のオーブン中で一晩乾燥する。次いで先駆体を篩い分けする。有益とみなされる画分は50〜160μmである。
国産改良NIROを用いて噴霧乾燥した。乾燥流動気体は窒素である。ノズルは超音波型(超音波周波数:20kHz)である。供給タンクを連続的に攪拌し、サーモスタット付き浴によって60℃に加熱した。操作条件は下記の通り:入口気体温度210〜215℃、出口気体温度110℃、供給流量5kg/時、窒素流量80m3/時。蒸発能は水で3kg/時である。得られる緑色の先駆体を80℃のオーブン中で一晩乾燥する。次いで先駆体を篩い分けする。有益とみなされる画分は50〜160μmである。
熱処理
熱処理は回転炉で行う(フラスコ寸法:直径200mm、円筒長さ270mm、有効容積2.5L)。一端を閉じる。回転速度は約15回転/分である。
初めに、予備焼成のために3500gの粉末先駆体を400l/時の空気流を用いて310℃で4時間加熱する。固体の昇温速度は3.5℃/分である。焼成では固体を窒素(400l/時)下で600℃で2時間加熱する。昇温速度は3.5℃/分である。窒素は過剰酸化を避けるために極めて高い純度にしなければならない。焼成後、固体は結晶構造(六方晶と斜方晶の両方の相)を示す。
熱処理は回転炉で行う(フラスコ寸法:直径200mm、円筒長さ270mm、有効容積2.5L)。一端を閉じる。回転速度は約15回転/分である。
初めに、予備焼成のために3500gの粉末先駆体を400l/時の空気流を用いて310℃で4時間加熱する。固体の昇温速度は3.5℃/分である。焼成では固体を窒素(400l/時)下で600℃で2時間加熱する。昇温速度は3.5℃/分である。窒素は過剰酸化を避けるために極めて高い純度にしなければならない。焼成後、固体は結晶構造(六方晶と斜方晶の両方の相)を示す。
触媒洗浄
焼成した触媒を過酸化水素で洗浄する。500gの固体を過酸化水素溶液(900gの30重量%H2O2および8320gの水)で60℃で3時間洗浄する。残りの固体442gを濾過し、脱イオン水で洗浄する。最後に、80℃のオーブンで乾燥する。この段階で、六方晶相が除去される。
焼成した触媒を過酸化水素で洗浄する。500gの固体を過酸化水素溶液(900gの30重量%H2O2および8320gの水)で60℃で3時間洗浄する。残りの固体442gを濾過し、脱イオン水で洗浄する。最後に、80℃のオーブンで乾燥する。この段階で、六方晶相が除去される。
含浸法
上記で得られた固体20gに蓚酸タンタル(Starck)または蓚酸ニオブ(Starck)の溶液を含浸して参考例のTaおよびNbドープ触媒を調製した。溶液の添加量は固体の多孔度から計算する。振動台に載せたサンプルに溶液を点滴して固体に含浸させる。次いで、ドープ触媒を80℃で12時間乾燥する。
上記で得られた固体20gに蓚酸タンタル(Starck)または蓚酸ニオブ(Starck)の溶液を含浸して参考例のTaおよびNbドープ触媒を調製した。溶液の添加量は固体の多孔度から計算する。振動台に載せたサンプルに溶液を点滴して固体に含浸させる。次いで、ドープ触媒を80℃で12時間乾燥する。
評価および結果
プロパン酸化を固定床パイレックス(登録商標)管状反応器を用いて、一般的な流れ系で、380℃の温度で大気圧下に行った。供給組成はC3H8:O2:He−Kr:H2O=9:9:41:41容量%にした。触媒量は乾燥触媒1gまたは600℃で焼成した触媒5gにした。全流量は170ml/分にした。反応物と生成物の両方を下記のカラム:(1)炭化水素とCO2の分離のためのSilicaplot、(2)O2、Kr、COの分離のためのモレキュラーシーブを備えたマイクロGCシステムCP2002、下記のカラムを備えたGCシステムHP6890:(3)酸素化生成物(アセトン、酢酸およびアクリル酸)を分離するためのEC1000で分析した。
各試験毎に炭素収支を行なった。
[表5]は参考例のTaまたはNbドープ触媒のサンプル1gの活性試験に関する結果を非ドープ触媒と比較して示している。
プロパン酸化を固定床パイレックス(登録商標)管状反応器を用いて、一般的な流れ系で、380℃の温度で大気圧下に行った。供給組成はC3H8:O2:He−Kr:H2O=9:9:41:41容量%にした。触媒量は乾燥触媒1gまたは600℃で焼成した触媒5gにした。全流量は170ml/分にした。反応物と生成物の両方を下記のカラム:(1)炭化水素とCO2の分離のためのSilicaplot、(2)O2、Kr、COの分離のためのモレキュラーシーブを備えたマイクロGCシステムCP2002、下記のカラムを備えたGCシステムHP6890:(3)酸素化生成物(アセトン、酢酸およびアクリル酸)を分離するためのEC1000で分析した。
各試験毎に炭素収支を行なった。
[表5]は参考例のTaまたはNbドープ触媒のサンプル1gの活性試験に関する結果を非ドープ触媒と比較して示している。
この結果から、アクリル酸選択率は含浸処理では増加しないことがわかる。プロパン変換のための活性化エネルギーは含浸処理によってTaドープした触媒では損なわれないが、Nbドープ触媒では損なわれる。これは、ニオブがプロパン活性化を妨げることを示している。
[表6]は600℃で焼成した参考例のTaまたはNbドープ触媒のサンプル5gの活性試験に関する結果を示している。
[表6]は600℃で焼成した参考例のTaまたはNbドープ触媒のサンプル5gの活性試験に関する結果を示している。
ドープ触媒を用いた実験では焼成後にアクリル酸選択率が大きく向上しないことが分かる。
Claims (11)
- 下記の式(I):
Mo1Va(Teおよび/またはSb)b(Nbおよび/またはTa)cSidOx (I)
(ここで、
aは0.006〜1
bは0.006〜1
cは0.001〜0.5
dは0〜3.5
xは他の元素の酸化状態に依存する数)
を有する改良された触媒の製造方法であって、第1段階で、任意成分としてNbおよび/またはTaおよび/またはSiを含む、斜方晶相を主成分としたMo−V−(Teおよび/またはSb)−O混合金属酸化物を熱水合成法で合成し、次の第2段階で、第1段階で得られる混合金属酸化物にNbおよびTaから選択された少なくとも一種の成分からなるドープ剤を添加することを特徴とする方法。 - aが0.1〜0.5
bが0.01〜0.3
cが0.001〜0.25
dが0〜1.6
である請求項1に記載の方法。 - cがc'とc''の合計で、c'が混合金属酸化物中に任意成分として存在するNbおよび/またはTaの量で、c''が第2段階で添加される量で、
c'が0〜0.15
c''が0.001〜0.1
である請求項1または2に記載の方法。 - 触媒が下記式(II)を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法:
Mo1VaSbbNbcSidOx (II)
(a、b、c、dは上記定義のもの) - 第1段階で得られる混合金属酸化物を焼成する請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 第1段階で得られる混合金属酸化物をさらに処理して斜方晶相中の含有率を増加させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 第2段階の添加をNbおよび/またはTa源を含む溶液の含浸で行なう請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 第2段階の添加を物理的混合方法で行なう請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 第2段階で得られる生成物を焼成する請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法で得られる触媒。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法で製造された触媒の存在下でプロパンを気相触媒酸化反応させることを含むアクリル酸の製造方法。
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