[go: up one dir, main page]

JP2008519205A - カスケードパワーシステム - Google Patents

カスケードパワーシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2008519205A
JP2008519205A JP2007540179A JP2007540179A JP2008519205A JP 2008519205 A JP2008519205 A JP 2008519205A JP 2007540179 A JP2007540179 A JP 2007540179A JP 2007540179 A JP2007540179 A JP 2007540179A JP 2008519205 A JP2008519205 A JP 2008519205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stream
flow
parameters
point
working fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007540179A
Other languages
English (en)
Inventor
カリーナ,アレクサンダー,アイ.
Original Assignee
カレックス エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US10/983,970 external-priority patent/US7398651B2/en
Priority claimed from US11/099,211 external-priority patent/US7469542B2/en
Application filed by カレックス エルエルシー filed Critical カレックス エルエルシー
Publication of JP2008519205A publication Critical patent/JP2008519205A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K25/00Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for
    • F01K25/06Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for using mixtures of different fluids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K25/00Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for
    • F01K25/06Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for using mixtures of different fluids
    • F01K25/065Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for using mixtures of different fluids with an absorption fluid remaining at least partly in the liquid state, e.g. water for ammonia
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K25/00Plants or engines characterised by use of special working fluids, not otherwise provided for; Plants operating in closed cycles and not otherwise provided for

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)

Abstract

【課題】燃焼された燃料の低位発熱量(LHV)のより多くの部分を電気などの使用可能なエネルギーに変換するより効率的でかつより単純なシステムを提供する。
【解決手段】2つの相互に作用するサイクルを含むカスケードパワーシステムを提供する。高温の排ガス流600を用いて流入多成分作動流体の流れから得られる希薄な流れ5314および濃厚な流れ5166を直接的または間接的に気化し、これらの流れからエネルギーを抽出し、使用された流れを凝縮させ、そしてこの気化、抽出および凝縮サイクルを反復するカスケードパワーシステムおよび方法を開示する。
【選択図】図20

Description

本発明はバイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみおよび他の燃料の燃焼から生成される熱から使用可能なパワー(動力、電力)を抽出するカスケード(多段)パワーシステムに関する。本発明は、さらに高温排ガス流を予冷却した、または部分的に使用された排ガスの流れと混合することによって、この流れから熱が発生し、熱交換ユニットに過度のストレスまたは負担を与えることなく、この混合された排ガス流が、その作動流体を効率的に加熱できるような所望のより低い温度を有することができるカスケードパワーシステムに関する。
より詳細には、本発明は、バイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみおよび他の燃料の燃焼から生成される熱から使用可能なパワーを抽出するためのカスケードパワーシステムであって、このシステムはエネルギー抽出サブシステムと、分離サブシステムと、熱交換サブシステムと、熱伝達サブシステムと、凝縮サブシステムとを含み、このシステムは希薄な流れおよび濃厚な流れを完全に凝縮された流入作動流体の流れから形成し、これら希薄な流れおよび濃厚な流れを熱源の流れから直接的または間接的に得られる熱にて気化させ、これら希薄な流れおよび濃厚な流れからの熱を使用可能な形態のエネルギーに変換し、使用され流出作動流体の流れを形成し、この流出作動流体の流れを凝縮し、前記流入作動流体の流れを形成するカスケードパワーシステムと、希薄な流れおよび濃厚な流れとに変換し、気化させ、そこからエネルギーを抽出する方法とに関する。
本出願は2005年9月22日に出願されたアメリカ合衆国特許出願第11/235,654号の優先権を主張するが、この合衆国特許出願は2005年4月5日に出願されたアメリカ合衆国特許出願第11/099,211号の一部継続出願であり、さらにこれは2004年11月8日に出願されたアメリカ合衆国特許出願第10/983,970号の一部継続出願である。
現在、最も効率的なバイオマスを燃料とする発電所は、20%までの総プラント効率を有する。すなわち、これら発電所の正味パワー出力は、燃焼された燃料の低位発熱量(LHV)の高々20%である。このレベルの効率を達成するために、現在のバイオマス発電所は、ガス発生器および炭化燃焼器と、ガスタービンおよび蒸気パワーシステムの両方を使用するパワートレインと、から構成される非常に複雑な燃焼システムを必要とし、このためこのようなシステムはかなり高価となる。
したがって、当分野においては、バイオマスなどの燃料を燃焼させ、この燃焼された燃料の低位発熱量(LHV)のより多くの部分を電気などの使用可能なエネルギーに変換するより効率的でかつより単純なシステムに対する必要性がある。
本発明は2つの相互に作用するサイクルを含むカスケードパワーシステムを提供する。一方のサイクルは低沸騰成分をより高い濃度にて有する濃厚な作動流体を利用し、もう1つのサイクルはこの低沸騰成分をより低い濃度にて有する希薄な作動流体を利用する。このシステムはモジュール原理にて設計されており、いくつかのモジュールユニットまたは構成要素を含んでも、含まなくてもよいいくつかの変形として実施することができる。
本発明は、エネルギー抽出サブシステムと、分離サブシステムと、熱交換サブシステムと、熱伝達サブシステムと凝縮サブシステムとを含むカスケードパワーシステムを提供する。このシステムは希薄流サイクルと濃厚流サイクルとを生成する。この希薄流サイクルにおいては、希薄な流れが、流入する流れから分離サブシステム内で生成され、熱交換サブシステム内で気化され、そしてこの気化した希薄な流れから、熱エネルギーの一部がエネルギー抽出サブシステムの希薄流部分において抽出される。濃厚流サイクルにおいては、流入する流れから濃厚な流れが、生成され、熱交換サブシステム内で気化され、この気化した濃厚な流れから熱エネルギーの一部がエネルギー抽出サブシステムの濃厚流部分において抽出される。エネルギー抽出システムのこの濃厚流部分からの使用された濃厚な流れは、次に凝縮ユニット内で凝縮され、そして上述の流入する流れとして戻される。このシステムは2つの相互に作用するサブサイクルを含む連続的な熱力学的エネルギー変換サイクルを形成する。
本発明は、また濃厚流抽出サブシステムおよび希薄流抽出サブシステムを含むエネルギー抽出サブシステムと、分離サブシステムと、熱交換サブシステムと、熱伝達サブシステムと、凝縮サブシステムとを含むカスケードパワーシステムを提供する。このシステムは、希薄な流れと濃厚な流れとを完全に凝縮された流入作動流体の流れから形成し、これら希薄な流れおよび濃厚な流れを外部からの熱源の流れ、好ましくは外部からの高温排ガス流から直接的または間接的に得られる熱から気化させ、これら希薄な流れおよび濃厚な流れ内の熱エネルギーの一部を使用可能なエネルギーの形態に変換する。この結果として使用された流出作動流体の流れを形成し、次にこの流出作動流体の流れを凝縮させることで上述の流入作動流体の流れが形成され、こうして、このシステムは2つの相互に作用するサブサイクルを含む熱力学的エネルギー抽出サイクルをサポートする。
本発明は、エネルギー抽出サブシステムと、分離サブシステムと、熱交換サブシステムと、熱伝達サブシステムと、凝縮サブシステムとを含むカスケードパワーシステムを提供し、このシステムは熱力学的エネルギー抽出サイクルをサポートする。エネルギー抽出サブシステムは、希薄流タービンと、少なくとも1つの濃厚流タービンと、少なくとも2つのスロットル制御バルブとを含み、この希薄流タービンは希薄な流れからエネルギーを抽出するように構成され、この濃厚流タービンは濃厚な流れから抽出するように構成され、第1のスロットル制御バルブは濃厚な流れの圧力を濃厚流タービンの圧力に調節し、第2のスロットル制御バルブは希薄な流れの圧力を希薄流タービンの圧力に調節し、そして任意の第3のスロットル制御バルブは任意の濃厚なサブ流の圧力をより希薄な流れの圧力に調節する。分離サブシステムは、スクラバと、分離器と、3つのポンプとを含み、この分離サブシステムは希薄な流れと、流入作動流体の流れと同一、または実質的に同一な組成を有する調合流とを形成するように構成されている。熱交換サブシステムは、濃厚な流れを気化させ、そして希薄な流れを加熱または部分的に気化させるように構成された少なくとも4つの熱交換器を含む。熱伝達サブシステムは、熱伝達流体と、熱伝達流体ポンプと、2つの熱交換器とを含み、この熱伝達サブシステムは高温排ガス流からの熱を熱伝達サブシステムに伝達し、次に、熱伝達サブシステムのこの吸収された熱を希薄な流れに伝達することで、その希薄な流れを気化させるように構成されている。凝縮サブシステムは使用された作動流体の流れを完全に凝縮させるように構成され、どのような凝縮サブシステムであってもよい。
本発明は、完全に凝縮された流入作動流体の流れと加圧され冷却された混合の流れとを混合することを含む方法を提供し、流入する流れと混合された流れとは、同一または実質的に同一の成分を含み、冷却された作動流体の流れを形成する。この冷却された作動流体の流れは、次に混合された流れとの熱交換関係になり、この結果として上述の冷却され混合された流れと、加熱された作動流体の流れとが形成される。この加熱された作動流体の流れは、次に冷却され使用された希薄な流れの第1の部分との熱交換関係になり、この結果としてより高温の作動流体の流れと、より低温の使用された希薄な流れとを形成する。このより高温の作動流体の流れは、次に使用された希薄な流れとの熱交換関係になり、この結果として完全に気化した作動流体の流れを形成する。この完全に気化した作動流体の流れの第1の部分は、次に圧力調節され、濃厚流タービンに送られるが、ここでこの作動流体の流れは上述の希薄な流れと比較して濃厚な流れである。この完全に気化した作動流体の流れは、次に濃厚流タービンに送られ、これによってこの完全に気化した作動流体の流れにおける熱エネルギーの一部が第1の量の使用可能なエネルギーの形態に変換される。この完全に気化した作動流体の流れの第2の部分は次に圧力調節され、そして部分的に気化したより希薄な流れと混合され、この結果として上述の希薄な流れを形成する。この希薄な流れは次に循環熱伝達流体との熱交換関係になり、この結果として完全に気化した希薄な流れを形成するが、ここでこの熱伝達流体は、この循環熱伝達流体を高温排ガス流との熱交換関係となることで加熱される。この完全に気化した希薄な流れは、次に圧力を希薄流タービンの圧力に調節され、希薄流タービンに送られ、これによってこの完全に気化した希薄な流れにおける熱エネルギーの一部が第2の量の使用可能なエネルギー形態に変換される。
本発明は高温排ガス流からエネルギーを効率的に抽出する方法を提供し、この方法は、2つの相互に作用する気化サイクルとエネルギー抽出サイクルとを確立するステップを含み、ここで、一方のサイクルは、その多成分流体の低沸騰成分をより高い濃度にて有する多成分流体の流れ(濃厚な流れ)を利用し、他方のサイクルはその多成分流体の高沸騰成分をより高い濃度にて有する多成分流体の流れ(希薄な流れ)を利用するが、各流れは完全に凝縮された流入多成分作動流体から得られる。これら2つの相互に作用するサイクル内で利用されるこれら希薄な流れおよび濃厚な流れは、高温の外部からの排ガス流によって直接的におよび/または間接的に気化させるが、この間接的な加熱の一部は、熱伝達サイクルを介して行われ、このサイクルにおいては別個の循環熱伝達流体を利用してこの希薄な流れを加熱および気化させる。いったん気化させると、希薄な流れにおける熱エネルギーの一部は希薄タービン内で抽出され、濃厚な流れにおける熱エネルギーの一部は少なくとの1つの濃厚タービン内に抽出される。こうして使用された希薄な流れを用いて濃厚な流れが加熱および気化され、希薄な流れを形成するためおよび濃厚な流れを補うように設計されているスクラバおよび分離器に送られる。こうして使用された濃厚な流れは凝縮ユニットに送られ、ここで完全に凝縮され、上述の流入する流れを形成する。
本発明は、以下の詳細な説明を、添付の一例としての図面と共に参照することでよりよく理解することができるであろう。図面中、類似する要素には同一の番号が付されている。
発明者は、燃焼ガスのソースから使用可能なエネルギーを公知のシステムより高い効率にて抽出する新たなシステムを発見した。本発明の好ましいシステムは、公知の従来技術によるシステムより少なくとも30%は改善されている。発明者はさらにこの新たなシステムが、燃料、好ましくは、低発熱値の燃料、例えばバイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみおよび他の低発熱値の燃料の燃焼において生成される熱の抽出に、理想的に適していることを発見した。好ましくは、この燃焼は流動床燃焼装置または燃焼ゾーン内で遂行される。ここで用いられるバイオマスなる用語は、すべての低発熱値の燃料を指すために用いられているが、勿論、本発明のシステムは、高発熱値の燃料、例えば、石炭、石油あるいは天然ガスを含む他の燃料と共に用いることもできる。
本発明は、概して2つの相互に作用する熱力学的に異なる作動流体のサイクルと、1つの熱伝達サイクルとを含むパワーシステムに関する。一方の作動流体サイクルは、濃厚な作動流体の流れ、すなわち多成分流体の低沸騰成分をより高い濃度にて有する流れを利用し、これに対して、他方の作動流体サイクルは、希薄な作動流体の流れ、すなわちこの低沸騰成分をより低い濃度にて含む流体の流れを利用する。これらのサイクルは、熱エネルギーを高温排ガス流から直接的および/または間接的に吸収することで完全に気化させ、そしてこれらの熱エネルギーの一部を分離エネルギー変換サブシステム内で使用可能な形態のエネルギーに変換するように構成されている。このシステムはさらに、エネルギーの抽出の前に、高温排ガス流からの熱エネルギーをこの希薄な流れに間接的に伝達し、これを気化させるように構成されている熱伝達サイクルを含んでいる。この希薄な流れから得られる熱エネルギーによって濃厚な流れが気化され、これから流れが得られる。
本発明は、概してエネルギー抽出サブシステムと、分離サブシステムと、熱交換サブシステムと、熱伝達サブシステムと、凝縮サブシステムとを含むカスケードパワーシステムに関する。このシステムは希薄流サイクルと濃厚流サイクルとを生成する。この希薄流サイクルにおいては、希薄な流れが、流入する流れから分離サブシステム内で生成され、熱交換サブシステム内で気化され、そしてこの気化した希薄な流れから、熱エネルギーの一部がエネルギー抽出サブシステムの希薄流部分において抽出される。濃厚流サイクルにおいては、濃厚な流れが、流入する流れから生成され、熱交換サブシステム内で気化され、この気化した濃厚な流れから、熱エネルギーの一部がエネルギー抽出サブシステムの濃厚流部分において抽出される。エネルギー抽出システムのこの濃厚流部分からの使用された濃厚な流れは、次に凝縮ユニット内で凝縮され、そして上述の流入する流れとして戻される。このシステムは2つの相互に作用するサブサイクルを含む連続的な熱力学的エネルギー変換サイクルを形成する。
本発明は、概して完全に凝縮された流入作動流体の流れと加圧され冷却された流れとを混合することを含む方法に関し、これら流入する流れと混合された流れは、同一または実質的に同一の成分を含み、冷却された作動流体の流れを形成する。この冷却された作動流体の流れは、次に混合された流れとの熱交換関係になり、この結果として上述の冷却され混合された流れと、加熱された作動流体の流れとが形成される。この加熱された作動流体の流れは、次に冷却されて使用された希薄な流れの第1の部分との熱交換関係になり、この結果としてより高温の作動流体の流れと、より低温の使用された希薄な流れとを形成する。このより高温の作動流体の流れは、次に使用された希薄な流れとの熱交換関係になり、この結果として完全に気化した作動流体の流れを形成する。この完全に気化した作動流体の流れの第1の部分は、次に圧力調節され、濃厚流タービンに送られるが、ここでこの作動流体の流れは上述の希薄な流れと比較して濃厚な流れである。この完全に気化した作動流体の流れは、次に濃厚流タービンに送られ、これによってこの完全に気化した作動流体の流れにおける熱エネルギーの一部が第1の量の使用可能なエネルギーの形態に変換される。この完全に気化した作動流体の流れの第2の部分は次に圧力調節され、そして部分的に気化したより希薄な流れと混合され、この結果として上述の希薄な流れを形成する。この希薄な流れは次に循環熱伝達流体との熱交換関係になり、この結果として完全に気化した希薄な流れを形成するが、ここでこの熱伝達流体は、この循環熱伝達流体を高温排ガス流との熱交換関係となることで加熱される。この完全に気化した希薄な流れは、次に圧力を希薄流タービンの圧力に調節され、希薄流タービンに送られ、これによってこの完全に気化した希薄な流れにおける熱エネルギーの一部が第2の量の使用可能なエネルギー形態に変換される。
本発明は、概して高温排ガス流からエネルギーを効率的に抽出する方法に関し、この方法は、2つの相互に作用する気化サイクルとエネルギー抽出サイクルとを確立するステップを含み、ここで、一方のサイクルは、その多成分流体の低沸騰成分をより高い濃度にて有する多成分流体の流れ(濃厚な流れ)を利用し、他方のサイクルはその多成分流体の高沸騰成分をより高い濃度にて有する多成分流体の流れ(希薄な流れ)を利用するが、各流れは完全に凝縮された流入多成分作動流体から得られる。これら2つの相互に作用するサイクル内で利用されるこれら希薄な流れおよび濃厚な流れは、高温の外部からの排ガス流によって直接的におよび/または間接的に気化させるが、この間接的な加熱の一部は、熱伝達サイクルを介して行われ、このサイクルにおいては別個の循環熱伝達流体を利用してこの希薄な流れを加熱および気化させる。いったん気化させると、希薄な流れにおける熱エネルギーの一部は希薄タービン内で抽出され、濃厚な流れにおける熱エネルギーの一部は少なくとの1つの濃厚タービン内に抽出される。こうして使用された希薄な流れを用いて濃厚な流れが加熱および気化され、希薄な流れを形成するためおよび濃厚な流れを補うように設計されているスクラバおよび分離器に送られる。こうして使用された濃厚な流れは凝縮ユニットに送られ、ここで完全に凝縮され、上述の流入する流れを形成する。
本発明のシステムのいくつかの好ましい実施形態は、好ましくは単一ステージの流動床燃焼装置または燃焼ゾーンにおいて生成される熱を利用する高効率のシステムおよび高効率の方法として実施されるが、高温排ガス排出流を生成するいずれかの方法によって生成される熱も利用することができる。
本発明のシステムは、このシステムの作動流体として、少なくとも2つの成分の混合物を使用し、これらの成分は異なる通常時の沸騰温度を有する。すなわち、この作動流体は少なくとも1つのより高い沸騰成分と少なくとも1つのより低い沸騰成分とを含む多成分流体である。2成分作動流体においては、このより高い沸騰成分はしばしば単に高沸騰成分と呼ばれ、これに対してこのより低い沸騰成分はしばしば単に低沸騰成分と呼ばれる。この多成分作動流体の組成は、濃厚な作動流体および希薄な作動流体から抽出されるエネルギーによってシステムの全体にわたって変動する。ここで濃厚とはその流体が低沸騰成分を流入作動流体よりもより高い濃度にて有することを意味し、希薄とはその流体は低沸騰成分を、流入作動流体よりもより低い濃度にて有することを意味する。
本発明のシステムにおいて用いられる作動流体は、より低い沸点の材料、すなわち低沸騰成分と、より高い沸点の材料、すなわち高沸騰成分とから構成される多成分流体である。好ましい作動流体には、これに限られるものではないが、アンモニアと水との混合物、2種以上の炭化水素の混合物、2種以上のフレオンの混合物、炭化水素とフレオンの混合物等が含まれる。一般には、この流体は、好ましい熱力学的特性および溶解度を有する任意の数の化合物の混合物を含んでもよい。特定の好ましい実施形態においては、この流体は水とアンモニアとの混合物を含んでいる。
適当な熱伝達流体には、これに限られるものではないが、金属流体、例えば、リチウム、ナトリウムもしくは高温熱伝達流体として用いられる他の金属、合成もしくは天然の高温炭化水素熱伝達流体、シリコンの高温熱伝達流体、または燃料燃焼炉からの高温排ガス排出流と共に用いるのに適する任意の他の熱伝達流体が含まれ、そして燃料にはバイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみ、核、石炭、石油、天然ガスおよび他の燃料が含まれる。
本発明のシステムは2つの相互に作用するサイクルを含む。一方のサイクルは低沸騰成分をより高い濃度にて有する濃厚な作動流体を利用し、他方のサイクルは低沸騰成分をより低い濃度にて含む希薄な作動流体を利用する。
本発明のシステムはモジュール原理に基づいて設計されており、いくつかのモジュールユニットまたは構成要素を含んでも含まなくてもよいいくつかの変形として実施することができる。
本発明のパワー(動力、電力)システムの好ましい実施形態が図1に示されている。図1に示されているシステムは図2に示されているような単純な凝縮装置と共に運転しても、あるいは速達郵便ラベル番号EV510916550によってこの出願と同時に出願され、本明細書に引用により組み込まれており、そして図10ないし図19に示されている本発明の同時継続出願において記述されているCTCSSを含む凝縮熱圧縮サブシステム(CTCSS)と共に運転してもよい。
本発明のシステムの好ましい実施形態は、図1に示されている実施形態であり、これは変形1aと呼ばれ、以下の通りに作動する。濃厚な作動流体の流れ、すなわちポイント29におけるようなパラメータを有する低沸騰成分を高濃度にて有する流れS100が、このシステム内に、図2の単純な凝縮装置または図10ないし図19の凝縮熱圧縮サブシステム(CTCSS)のいずれかから入ってくる。この流れS100は、この凝縮装置またはCTCSSから高い圧力にて、そして周囲に近い温度にて出てくる。その後、このポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100は、ポイント92におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS102と混合される。通常、ポイント29における流れS102の圧力はポイント29における流れS100の圧力と等しく、ポイント92における流れS102の組成はポイント29における流れS102での組成と同一であるかまたはそれに類似している。この混合の結果として、ポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104が形成される。その後、このポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104は、第1の熱交換器HE11を通過し、第1の熱交換工程においてポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の凝縮流S106によって対向流中で加熱され、この結果としてポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108を形成する。ここでこの流れS108の温度はこの流体を飽和した液体の状態に近づけるのに十分な温度である。
ポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS106は、第1の熱交換器HE11を通過し、ここで冷却され、完全に凝縮され、この第1の熱交換工程のために熱を放出し、この結果としてポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成する。その後、このポイント98におけるようなパラメータを有する完全に凝縮された流れS110は、第1の循環ポンプP10内に入り、ここでポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100の圧力と等しい高圧に高められ、この結果としてポイント92におけるようなパラメータを有する流れ102を形成する。このポイント92におけるようなパラメータを有する流れ102は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100と混合され、この結果として上述のポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104が形成される。
一方で、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108は、それぞれ、ポイント104および106におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S112とサブ流S114とに分割される。ポイント106におけるようなパラメータを有する流れS114は、第9の熱交換器HE20を通過し、ここで第9の熱交換工程において下記のようなポイント602におけるような初期パラメータとポイント603のような最終パラメータとを有する排ガスの流れS116によって対向流中で加熱および気化され、この結果としてポイント302におけるようなパラメータを有する流れS118を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するかまたはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータが飽和した蒸気の状態の約5%以内であることを意味する。
ポイント104におけるようなパラメータを有する流れS112は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここで第2の熱交換工程においてポイント206におけるようなパラメータを有する凝縮作動流体の流れS120によって対向流中で加熱および気化され、この結果としてポイント304におけるようなパラメータを有する流れS122を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するかまたはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータが飽和した蒸気の状態の約5%以内であることを意味する。
その後、それぞれ、ポイント302および304におけるようなパラメータを有する流れS118と流れS122とは結合され、この結果としてポイント300におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS124が形成される。ポイント300におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS124は、次に、それぞれ、ポイント321および322におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S126とサブ流S128とに分割される。ポイント321におけるようなパラメータを有する流れS126は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、ここで第3の熱交換においてポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130によって、対向流中で加熱され、この結果としてポイント320におけるようなパラメータを有する流れS132を形成する。ポイント322におけるようなパラメータを有する流れS128は、中間冷却器HE16を通過し、ここで第6の熱交換工程においてポイント412におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS134によって対向流中で加熱され、この結果としてポイント323におけるようなパラメータを有する流れS136を形成する。このポイント323におけるようなパラメータを有する流れS134は、次にポイント320におけるようなパラメータを有する流れS132と混合され、この結果としてポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138を形成する。
下記のような低濃度タービンLCTから出てくるポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130は、第3の熱交換器HE13を通過し、ここで冷却され、上述の第3の熱交換工程において熱を放出し、この結果としてポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するかまたはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータが飽和した蒸気の状態の約5%以内であることを意味する。このポイント205におけるこの希薄な作動流体の流れS140の圧力は、ポイント300における濃厚な作動流体の流れS124の圧力よりもかなり低いが、ポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140はかなり低い低沸点成分の濃度しか有さないために、これはこのポイント205におけるS140の温度にて凝縮し始めるが、これはポイント300におけるようなパラメータを有し、かなり高い圧力を有する完全に気化した濃厚な作動流体の流れS124の温度よりもかなり高い。
ポイント205におけるようなパラメータを有する戻り希薄作動流体の流れS140は、次に、それぞれ、ポイント206および207におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S120とサブ流S142とに分割される。ポイント206におけるようなパラメータを有する流れS120は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここでこの第2の熱交換工程において部分的に凝縮され、この結果としてポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144を形成し、このとき上述のポイント104におけるようなパラメータを有する流れS114に熱を放出する。
その後、ポイント108におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS144は、ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146と結合され、この結果としてポイント110におけるようなパラメータを有する結合された蒸気と液体とが混合された流れS148を形成する。流れS146の組成は、ポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124よりもさらに高い低沸騰成分の濃度を有する。ポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148は、次に分離器S10に入り、ここで、ポイント111におけるようなパラメータを有する飽和した蒸気の流れS150と、ポイント112におけるようなパラメータを有する飽和した液体の流れS152とに分離される。ポイント112におけるようなパラメータを有する液体の流れS152は次に、それぞれ、ポイント113および114におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S154とサブ流S156とに分離される。
その後、ポイント114におけるようなパラメータを有する流れS156は、ポイント111におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS150と結合され、この結果としてポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106を形成するが、これはポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124の組成と等しいか、またこれと類似する組成を有する。ポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106は、次に第1の熱交換器HE11に送られ、ここで完全に凝縮され、結果としてポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成し、上述のように第1の熱交換工程に対して熱が供給される。
ポイント113におけるようなパラメータを有する液体の流れS154は、第2の循環ポンプP11内に入り、直接接触型の熱/質量交換器であるスクラバSC2の上部へ持ち上げられるのに十分な圧力に高められ、この結果としてポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158が形成される。このスクラバSC2の上部に到達するとすぐに、このポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158は、ポイント102におけるようなパラメータを獲得し、そしてスクラバSC2の上部に入る。このスクラバSC2の下側位置には、上述のポイント207におけるようなパラメータを有する希薄な蒸気の流れS142が入る。それぞれ、ポイント102およびポイント207におけるようなパラメータを有する流れS158と流れS142との間の質量および熱の移転の結果として、ポイント103におけるようなパラメータを有する高温かつ希薄な液体の流れS160がこのスクラバSC2の底に集められる。一方、このスクラバSC2の上側位置の所には、ポイント109におけるようなパラメータを有する低温かつ濃厚な蒸気の流れS146を形成する。ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、ポイント207におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS142との平衡に近い飽和した液体の状態にあり、これに対してポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146は、ポイント102におけるようなパラメータを有する液体の流れS158との平衡に近い飽和した蒸気の状態にある。ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146は、ポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144と結合され、この結果として上述のポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148を形成する。
ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、第2の循環ポンプP12内に入り、必要とされる高い圧力に高められ、この結果としてポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162を形成する。ポイント103および203におけるこれら液体の流れS160およびS162の組成は、希薄な作動流体の流れS140、S120、S144およびS142よりもかなり希薄である。
上記のポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138は、次に、それぞれ、ポイント307および309におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S164とサブ流S166とに分離される。ポイント309における流れS166の重量流量は、ポイント29においてCTCSSからこのシステムに入る濃厚な作動流体の流れS100の重量流量と等しく、これに対してポイント307における流れS164の重量流量は、ポイント95における流れS106の重量流量と等しい。また、変形1a−1を図解する図3に示されているように、ポイント301におけるようなパラメータを有する流れS138は、2つのサブ流に分離しないが、その代わりに、この流れS138のすべてが気化されて、スロットル制御バルブTV11に送られる。ポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130の組成を修正するために、ポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134は、それぞれ、ポイント337および338におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S192とサブ流S194とに分離される。流れS192は熱交換器HE16に送られ、ここからポイント413におけるようなパラメータを有する流れS180として出てくる。ポイント338におけるようなパラメータを有する流れS194は、次にポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130と混合され、この結果としてポイント339におけるようなパラメータを有する流れS196を形成し、次に熱交換器HE13に送られ、そしてここからポイント321におけるようなパラメータを有する流れS126として出てくる。
ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164は、第3のスロットルバルブTV12を通過し、この結果としてポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168を形成する。上述のポイント203におけるようなパラメータを有する過冷却された液体の流れS162は、第7の熱交換器HE17を通過し、ここで第7の熱交換工程において下記のようなポイント601におけるような初期パラメータとポイント602におけるような最終パラメータとを有する排ガスの流れS116によって対向流中で加熱および完全に気化され、この結果としてポイント303におけるようなパラメータを有する流れS170が形成される。これは飽和した蒸気の状態に相当するか、またはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータが飽和した蒸気の状態の約5%以内であることを意味する。
その後、ポイント303におけるようなパラメータを有する流れS170は、ポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168と結合され、この結果としてポイント308におけるようなパラメータを有する流れS172を形成する。このポイント308でのS172の組成および質量流量は、上述のポイント205における流れS140の組成および質量流量と同一であり、ここでこの組成は希薄な作動流体から構成されている。
ポイント309におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS166は、第5の熱交換器HE15を通過し、ここで第5の熱交換ステップにおいて後述するポイント501におけるような初期パラメータとポイント502におけるような最終パラメータとを有する高温の熱伝導剤の流れS174aによって対向流中で加熱され、この結果としてポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176を形成する。その後、このポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176は、進入バルブTV11を通過し、この結果としてポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178を形成し、高圧タービンHPTに入り、ここで膨張し、パワー(動力、電力)を生成し、そして、ポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134になる。その後、このポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134は、第6の熱交換器HE16を通過し、ここで冷却され、この第6の熱交換工程において熱を放出し、この結果としてポイント413におけるようなパラメータを有する流れS180を形成する。このポイント413におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS180は、低圧タービンLPTに入り、ここで膨張し、パワーを生成して、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182になる。このポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、好ましい実施形態においては飽和した蒸気の状態であるか、またはこれに近い状態であるべきであり、次に、CTCSS内に送られる。
ポイント308におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS172は、第4の熱交換器HE14を通過し、ここで第4の熱交換工程において後述するポイント503におけるような初期パラメータとポイント504におけるような最終パラメータとを有する高温の熱伝導剤の流れS174bによって対向流中で加熱され、この結果としてポイント408におけるようなパラメータを有する流れS184を形成する。このポイント408におけるようなパラメータを有する流れS184は、第2の進入バルブTV10を通過し、結果としてポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS186が形成され、これは上記のように低濃度作動溶液タービンLCT内に入り、ここで膨張し、パワーを生成し、ポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130になる。このポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、ここで、冷却され、この第3の熱交換工程のために熱を放出し、この結果として上述のポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。
上述の低濃度作動流体タービンLCTへの入口のポイント411におけるようなパラメータを有するこの低濃度作動流体の流れS186の圧力が、高圧タービンHPTへの入口のポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178の圧力と等しい場合、流れ307の圧力は、第3のスロットルバルブTV12を通過したときには変化せず、このためにポイント306における流れS168のパラメータは、ポイント307における流れS164のパラメータと同一となる。
本発明のシステムによる熱の獲得は、主に過熱器熱交換器HE14およびHE15内で起こり、そこで作動流体は過熱される。この過熱の工程においては、この熱交換器管の内側の膜の熱伝達係数は比較的低く、この結果、もしもこれら熱交換器の管が高温の排ガスに直接にさらされたならば、過熱されて、重大な損傷を受けることとなる。このために、排ガスの流れS116から高温の熱伝導剤の流れS174への熱伝達工程が行われる。こうして、燃焼ゾーンまたは燃焼炉からの、ポイント600におけるような初期パラメータを有する高温排ガスの流れS174は、炉熱交換器、すなわち第8の熱交換器F/HE19を通過し、ここで冷却され、そして、ポイント601におけるような最終パラメータを獲得するが、このとき熱が後述のポイント509におけるような初期パラメータとポイント500におけるような最終パラメータとを有する高温の熱伝導剤の流れS174に伝達される。その後、ポイント500におけるようなパラメータを有する流れS174は、それぞれ、ポイント501およびポイント503におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S174aとサブ流S174bとに分割される。
この高温の熱伝導剤は、液体の金属、融解された塩、または他の周知の物質であってもよい。以下の表においては、この高温の熱伝導剤はTHERM(サーム)として示されている。
これら流れS174bおよびS174aが熱をこの第4および第5の熱交換器HE14およびHE15内において流れS166およびS172に伝達した後に、ポイント502および504におけるようなパラメータを有する流れS174aと流れS174bとは結合され、この結果、ポイント505におけるようなパラメータを有する流れS174を再び形成する。このポイント505におけるようなパラメータを有する流れS174は、熱循環ポンプPT内に入り、高温の熱伝導剤に対して所望の循環速度を与えるために十分な圧力に増圧され、この結果、流れS174のパラメータをポイント509におけるようなパラメータに変更する。
上述の炉熱交換器F/HE19から出てくるポイント601におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS116は、適度な温度に冷却されており、さらに上述の熱交換器HE17およびHE20内における第7および第4の熱交換工程において熱を流れS162と流れS114とに伝達するために用いられる。この排ガスの流れS116は、さらに単純な凝縮装置よりも複雑なCTCSS内で冷却し、排ガスの流れS116からの利用可能な熱をより完全に利用することもできる。
本発明のシステムに用いることができる単純な凝縮装置が、図2の流れ図に示されており、これは以下のように作動する。ポイント138におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS182は、凝縮装置を通過し、ここでこの凝縮装置の入口でのポイント51におけるような初期パラメータとこの凝縮装置の出口でのポイント52におけるような最終パラメータとを有する冷却用の水または空気の流れS188によって対向流中で冷却および完全に凝縮され、この結果としてポイント27におけるようなパラメータを有する流れS190を形成する。これは飽和した液体の状態に相当する。その後、このポイント27におけるようなパラメータを有する、完全に凝縮された濃厚な作動流体の流れS190は、供給ポンプPFによって要求高圧力に高められ、この結果としてポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100を形成し、このシステム内に送り返される。
発明者は変形1aに対する計算を行ったが、この計算においては熱源として高温の空気が排ガスの代わりに用いられた。これは排ガスは異なるシステム内において異なる組成を有することがあるので一般化の目的で行われた。当業者は、これらの計算において、空気の代わりに簡単に排ガスを代入できよう。これらの計算を目的として、高温の熱伝導剤すなわちTHERMの比熱容量は1に等しく設定された。任意の特定の高温熱伝導剤の実際の熱容量を代入しても、その高温流体サブシステム内の高温伝導剤の重量流量が変化するのみである。当業者においては容易にこのような代入を行い、計算をすることができよう。
本発明のシステムの、単純な凝縮装置を用いる、変形1aのすべての重要なポイントのパラメータは表1(表1−1〜表1−3)に示されている通りである。
Figure 2008519205
Figure 2008519205
Figure 2008519205
本発明のシステムにおいては、上記のように、使用可能なエネルギーを生成するために用いられる熱源としての排ガスは比較的低温に冷却される。この冷却は、このような排ガスがバイオマスの燃焼または精炭の燃焼の場合のように腐食性でない場合においてのみ可能である。そして、このような排ガスが都市ゴミの焼却などの場合のように腐食性である場合においては、これは比較的高い温度にまでしか冷却することができない。その排ガスが比較的高い温度にまでしか冷却できないような場合においては、第9の熱交換器HE20はこのシステムから省かれ、ポイント602におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS116はステークに送られる。本発明のシステムの第9の熱交換器HE20が省かれているような変形は、変形2aと呼ばれ、これが図4に示されている。この場合において明らかなように、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108のすべてが第2の熱交換器HE12に送られ、ポイント300におけるようなパラメータを有する流れS124を直接形成する。または、変形1a−1を図解する図5に示されるように、ポイント301におけるようなパラメータを有する流れS138は、2つのサブ流に分割しないが、その代わりに流れS138のすべてが気化され、スロットル制御バルブTV11に送られる。ポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130の組成を修正するために、ポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134が、それぞれ、ポイント337および338におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S192とサブ流S194とに分割される。流れS192は熱交換器HE16に送られ、ポイント413におけるようなパラメータを有する流れS180として出てくる。ポイント338におけるようなパラメータを有する流れS194は、ポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130と混合され、ポイント339におけるようなパラメータを有する流れS196を形成するが、これは次に熱交換器HE13に送られ、これら結果としてポイント321におけるようなパラメータを有する流れS126として出てくる。
これら変形1aおよび変形2aは両方とも中間冷却器、すなわち第6の熱交換器HE16を省くことで簡素化することができる。このような簡素化は本発明のシステムの効率を後述する程度で低減させることになる。このシステムの(この中間冷却器HE16が省かれた)この簡素化された変形は、変形1aに適用されたとき変形1bと呼ばれ、これが図6に示されている。変形2aの類似する簡素化が図7に示されており、これは変形2bと呼ばれる。これら変形1bおよび2bに対しては、高濃度、すなわち濃厚な作動流体の流れS178に関する2段タービンサブシステムは、単一の高濃度作動流体タービンHCTと置き換えられ、この高濃度作動流体タービンHCTから出てくるポイント138におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS182の流れは、過熱された蒸気の状態となる。
これら変形1bおよび変形2bは両方とも、過熱器、すなわち第5の熱交換器HE15を省くことによってさらに簡素化してもよい。このような場合においては、ポイント309におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS166は、熱回収的にのみ過熱され、そして、次に高圧タービンHTPに直接送られる。この簡素化も本発明のシステムの効率を低減させる結果となる。このシステムの過熱器HE15を省いたこのような簡素化された変形は、変形1bに適用されたときは変形1cと呼ばれ、図8に示されている。変形2bの類似の簡素化は変形2cと呼ばれ、図9に示されている。変形2a、変形2bおよび変形2cは、排ガスをあまりにも低温度に冷却すべきではないような場合のみならず、それぞれ、変形1a、変形1bおよび変形1cの簡素化としても用いることができることは明らかである。
通常は、変形1a、変形2a、変形1bおよび変形2bにおいては、高圧タービンHPT、すなわち高濃度作動流体タービンHCTに進入する温度と低濃度仕事流タービンLCTに進入する温度とは同一か、または非常に近い。ここで、非常に近いとは、これらの温度は互いに約2.5%以内であることを意味している。もしもこれら温度が十分に高いときは、ポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS186に対する低濃度作動流タービンLCTのタービンの入口での圧力は、ポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178に対するHPTまたはHCTへのタービンの入口での圧力と同一となり、膨張の後、ポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130は、過熱された蒸気の状態にあり、このため第3の熱交換器HE13内で冷却することができる。しかし、この進入の温度が比較的低い場合は、ポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130の状態は、飽和しまたはむしろ湿った蒸気の状態になることがある。しかしながら、第2の熱交換器HE12およびスクラバSC2を動作させるためには、ポイント316における流れS130の温度は、ポイント205における流れS140の要求温度より低くないことが必要とされる。したがって、進入の温度が低すぎるような場合においては、低濃度作動流体タービンLCTに対する入口圧力を下げることで、ポイント316における流れS130の温度が、ポイント205における流れS140に対する要求温度よりも低くならないようにする必要がある。このような場合においては、ポイント203、308、205および408における流れS162、S172、S140およびS184の圧力が相当するように下げられ、そしてポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164は、第3のスロットルバルブTV12を通過する際に、その圧力がポイント306における流れS168の圧力が、ポイント303における流れS170の圧力と等しくなるように減圧される。この場合においては、第3の熱交換器HE13は使用されず、存在しないことは明らかである。
上記から明らかなように、ポイント205におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS140は、第2の熱交換器HE12内での部分的な凝縮ならびにスクラバSC2内での熱および質量伝達工程の後に、2つの流れ、すなわち、ポイント95におけるような組成を有する濃厚な作動流体の流れS106とポイント103および203におけるような組成を有する希薄な液体の流れS160およびS162とに分離される。ポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106は、次にこのシステムへCTCSSから入ってくる濃厚な作動流体のポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100と結合され、そして次に第9の熱交換器HE20内の濃厚な作動流体の流れS114および第2の熱交換器HE12内の濃厚な作動流体の流れS112とともに完全に気化した。結果として、ポイント205におけるようなパラメータを有する初期流S140の大部分は、ポイント205におけるようなパラメータを有する同一の流れS140の低圧での部分的な凝縮によって放出される熱によって高圧にて再気化されたこととなる。これは本発明のこのシステムの重要な特徴である。
本発明のシステムは、上記のように、2つの入口流、すなわち、ポイント600におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS116と、ポイント29におけるようなパラメータを有する加圧され過冷却された流体の流れS100とを含む。このシステムはまた2つの出口流、すなわち、変形1aおよび変形1bの場合におけるポイント603におけるようなパラメータを有する排ガスの冷却された流れS116と、変形2aおよび変形2bの場合におけるポイント602におけるようなパラメータを有する流れS116とを有する。本発明のシステムはまたポイント138におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体蒸気流S182を有するが、これは濃厚作動流体タービンアセンブリ、すなわち変形1aおよび変形2aにおける高圧タービンおよび低圧タービン、ならびに変形1b、1cおよび変形2b、2cの高濃度作動流体タービンLCTの低圧タービンLPTの部分内において膨張されている。
ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、凝縮され、その後、ポイント29における流れS100のそれと等しい圧力に高められる必要がある。これを行うための最も簡単な方法は、パラメータ138を有する流れS182を上記のように外部の水または空気にて冷却される凝縮装置を通過させる方法である。上述の本発明のシステムの、図2に示されているような単純な凝縮装置を用いて、周囲ISO条件(空気の温度は59°F、空気の相対湿度は海水位において60%)にて動作したときの、この6つの変形の相対的な性能を表2に示す。表2においては、本発明の変形1bは10,000kWの正味出力を有するものとして示されている。他のすべての変形に対しても同一の熱源が想定されている。
本発明のシステムの性能および効率は、このシステムが上述の単純な凝縮装置に代わり、CTCSSと組み合わされたときは著しく向上し得る。CTCSSを用いることで、凝縮の圧力を、そしてこれに応じてポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182の圧力を、単純な凝縮装置を用いたときに可能なそれよりも大幅に下げることが可能になる。これは、低圧タービンLPTのパワー出力およびシステムの全体としての効率を向上させる。したがって、本発明のシステムの代替実施形態においては、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、凝縮熱圧縮サブシステム(CTCSS)のいくつかの変形の1つに送られ、濃厚な組成の作動流体を周囲温度で凝縮させるために必要な圧力よりもかなり低い圧力にて凝縮することができ、この結果として効率が向上する。
とりわけこのCTCSSの異なる変形に当てられた先の出願においては、CTCSSの5つの基本的な変形について説明した。このCTCSSの各変形は、2つの下位変形aおよびbとして実施することもでき、凝縮された作動流体の予熱を伴う方は(a)とし、これを伴わない方は(b)とする。この提案するシステムに対しては、CTCSSの作動流体の予熱を伴わない変形が好ましい。
本発明のシステムの変形1a−cに対しては、このCTCSSのすべての5つの変形を用いることができる。本発明のシステムの変形2a−cでは、排ガスを低温に冷却することができないので、このCTCSSの変形3−5のみが本発明のシステムの変形2a−cと共に用いることができる。
表2には、本発明のシステムの変形1a、変形1b、変形2aおよび変形2bの同一の熱源が想定され、流れS182を凝縮して流れS100を形成するために単純な凝縮装置を用いたときの、ISO条件における相対的な性能を一覧にしている。表3には、変形1a、変形1b、変形2aおよび変形2bの、上述の予熱を伴わないCTCSSの異なる変形と共に用いられたときの、ISO条件における相対的な性能を一覧にしている。
Figure 2008519205
Figure 2008519205
本発明のシステムは、合計で、6つの変形からなる。単純な凝縮装置とCTCSSの様々な変形とを組み合わせることで、本発明のパワーシステムの30個の実施態様および組合せが可能となる。当業者においては、本発明のシステムの様々な変形および組合せ、ならびに単純な凝縮装置かまたはCTCSSかを、与えられた経済的および技術的な条件に合わせて選択することができる。
現在の技術水準のバイオマス発電所のLHV効率は、20%を超えない。これとは対照的に、本発明のシステムの最も単純で、最も効率のよくない変形、すなわち、単純な凝縮装置を使用する変形2cでも、26.537%のLHV効率、すなわち今日までに稼働された技術水準のバイオマス発電所よりも1.327倍高いLHV効率を有する。本発明のシステムの最も効率のよい変形、すなわちCTCSSの変形1bを使用する変形1aは、33.433%のLHV効率、すなわち技術水準よりも1.672倍高いLHV効率を有する。
CTCSS変形1a
図2を参照し、本発明のCTCSSの好ましい実施形態が全体として190として示されており、ここではCTCSS変形1aと呼ばれる。CTCSS変形1aは、本発明のCTCSSの非常に包括的な変形である。
本発明のCTCSSのCTCSS変形1aの作動について説明する。ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、過熱された蒸気の状態、または飽和したもしくは少し湿った蒸気の状態にあり、CTCSS200内へと入る。このポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、ポイント71におけるようなパラメータを有する第1の混合された流れS202と混合され(ここでより詳細に説明するように)液体と蒸気との混合物の状態にあり、ポイント38におけるようなパラメータを有する第1の混合された流れS204を形成する。ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182が飽和した蒸気の状態であるときは、ポイント71におけるようなパラメータを有する流れS202の温度は、飽和した蒸気の状態に相当するように選択されなければならない。この結果、ポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204は、少し湿った蒸気の状態となる。または、もしも、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182が過熱された蒸気の状態にあるときは、ポイント71におけるようなパラメータを有する流れS202は、ポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204が飽和した蒸気の状態、またはこれに近い状態となるように選択されるべきである。ここで、近いとは、その蒸気の状態がその蒸気に対する飽和した蒸気の状態の5%以内であることを意味する。すべての場合において、ポイント71における流れS202のパラメータは、ポイント38における流れS204の温度が最大化されるように選択される。
その後、ポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204は、第1の熱交換器HE1を通過し、ここで、第1の熱交換工程において、冷却され、部分的に凝縮され、そして熱を放出し、この結果、ポイント15におけるようなパラメータを有する第2の混合された流れS206を生成する。このポイント15におけるようなパラメータを有する流れS206は、次に、ポイント8におけるようなパラメータを有する流れ208と混合され、この結果、ポイント16におけるようなパラメータを有する流れS210を形成する。このシステムのこの好ましい実施形態においては、それぞれ、ポイント8、15、および16のパラメータを有する流れS208、S206およびS210の温度は、等しいか、または、非常に近く、約5%以内である。ポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208内の低沸騰成分の濃度は、ポイント15におけるようなパラメータを有する流れS206内の低沸騰成分の濃度よりかなり低い。結果として、ポイント16におけるようなパラメータを有する流れS210内の低沸騰成分の濃度は、ポイント15におけるようなパラメータを有する流れS206の低沸騰成分の濃度よりも低くなる。つまり、このポイント16におけるようなパラメータを有する流れS210は、ポイント15におけるようなパラメータを有する流れS206より薄い。
ポイント16におけるようなパラメータを有する流れS210は、次に第2の熱交換器HE2を通過し、ここでさらに第2の熱交換工程において濃縮され、熱を放出し、この結果、ポイント17におけるようなパラメータを有する流れS212を形成する。このポイント17におけるようなパラメータを有する流れS212は、次に第3の熱交換器HE3を通過し、ここでさらに第3の熱交換工程において凝縮され、結果としてポイント18におけるようなパラメータを有する流れS214を形成する。ポイント18において、この流れS214は部分的に凝縮されているが、しかし、この組成はポイント138および38におけるようなパラメータを有する流れS182およびS204の組成よりかなり薄く、このために周囲温度では完全に凝縮することができない。このポイント18におけるようなパラメータを有するこの流れS214は、次にポイント41におけるようなパラメータを有する流れS216と混合され、ポイント19におけるようなパラメータを有する流れS218を形成する。このポイント19におけるようなパラメータを有する流れS218の組成は、周囲温度にて完全に凝縮できるような組成である。
このポイント19におけるようなパラメータを有する流れS218は、次に低圧凝縮装置HE4を通過し、ここで第4の熱交換工程においてポイント51におけるような初期パラメータとポイント52におけるような最終パラメータとを有する冷却水または冷却空気の流れS220によって、対向流中にて冷却され、完全に凝縮された状態となり、ポイント1におけるようなパラメータを有する流れS222を形成する。このポイント1におけるようなパラメータを有する流れS222の組成は、ここでは「基本溶液」と呼ばれるが、これは、このCTCSS100に入ったポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182の組成よりかなり薄い。したがって、このポイント1におけるようなパラメータを有する流れS222は、ポイント138と同一の組成を有する流れS182を生成するために、上昇された圧力にて、しかしながらこの流れが完全には凝縮されないような上昇された圧力にて蒸留する必要がある。
このポイント1におけるようなパラメータを有する流れS222は次に、それぞれ、ポイント2および4におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S224とサブ流S226とに分割される。ポイント2におけるようなパラメータを有する流れS224は、第4の循環ポンプP4に入り、ここで上昇された圧力に高められ、結果としてポイント44におけるようなパラメータを有する流れS288を形成するが、これは過冷却された液体の状態に相当する。その後、このポイント44におけるようなパラメータを有する流れS228は、第3の熱交換器HE3を通過し、ここで、第3の熱交換工程において上述のポイント17におけるようなパラメータを有する流れS212に対する対向流中で加熱され、この結果としてポイント14におけるようなパラメータを有する流れS230を形成する。このポイント14におけるようなパラメータを有する流れS230は、飽和した液体の状態、あるいはこれに近い状態にある。ここでも、近いという用語は、この流れS230の状態が飽和した液体である5%以内であることを意味する。その後、このポイント14におけるようなパラメータを有するこの流れS230は、それぞれ、ポイント13および22におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S232とサブ流S234とに分割される。ポイント22におけるようなパラメータを有する流れ234は次に、それぞれ、ポイント12および21におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S236とサブ流S238とに分割される。ポイント12におけるようなパラメータを有する流れS236は、次に第2の熱交換器HE2を通過し、ここで、第2の熱交換工程において上述のポイント16におけるようなパラメータを有する流れS200による対向流中で加熱および部分的に気化され、この結果、ポイント11におけるようなパラメータを有する流れS240を形成する。このポイント11におけるようなパラメータを有する流れS240は、次に第1の熱交換器HE1を通過し、ここで、さらに第1の熱交換工程において上述の流れ38におけるようなパラメータを有する流れS204に対する対向流中で加熱および気化され、この結果としてポイント5におけるようなパラメータを有する流れS242を形成する。
このポイント5におけるようなパラメータを有する流れS242は、蒸気と液体との混合物の状態にあって、第1の分離器S1に入り、ここでポイント6におけるようなパラメータを有する飽和した蒸気の流れS244と、ポイント7におけるようなパラメータを有する飽和した液体の流れS246とに分離される。
ポイント7におけるようなパラメータを有するこの液体の流れS246は、それぞれ、ポイント70および72におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S248とサブ流S250とに分離される。ポイント70におけるようなパラメータを有する流れS248は、次に第8の熱交換器HE8を通過し、ここで第8の熱交換工程において、ポイント683におけるような初期パラメータとポイント639におけるような最終パラメータとを有する外部熱搬送流S252によって対向流中で加熱および部分的に気化され、ポイント74におけるようなパラメータを有する流れS254を形成する。その後、このポイント74におけるようなパラメータを有する流れS254は、第5のスロットルバルブTV5を通過し、ここでこの圧力がポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182の圧力と等しい圧力に減圧され、ポイント71におけるようなパラメータを有する流れS202を形成する。その後、このポイント71におけるようなパラメータを有するこの流れS202は、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182と混合され、上述のポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204を形成する。
ポイント72におけるようなパラメータを有する流れS250は、その後、第1のスロットルバルブTV1を通過し、減圧され、ポイント73におけるようなパラメータを有する流れS256を形成する。このポイント73におけるようなパラメータを有する流れS256の圧力は、ポイント15、8および16におけるようなパラメータを有する流れS206、S208、およびS210の圧力と等しい。その後、このポイント73におけるようなパラメータを有する流れS256は、ポイント45におけるようなパラメータを有する流れS258と混合され、ポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208を形成する。このポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208は、次にポイント15におけるようなパラメータを有する流れS206と混合され、上述のポイント16におけるようなパラメータを有する流れS210を形成する。
一方、ポイント6におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS244は、第1のスクラバSC1の下側部分に送られるが、これは本質的には直接接触型の熱および質量交換器である。同時に、この第1のスクラバSC1の上部には、上述のポイント21におけるようなパラメータを有する流れS238が送られる。この第1のスクラバSC1内における熱および質量伝達の結果、ポイント35におけるようなパラメータを有する液体の流れS260が生成されるが、これはポイント6におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS244との平衡に近い状態にあり(ここで、近いとは、流れS244のパラメータの約5%以内にあることを意味する)、この第1のスクラバSC1の下側部分から取り出される。同時に、このスクラバSC1の上側部分から、ポイント30におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS262が出てくるが、これはポイント21におけるようなパラメータを有する液体の流れS238との平衡に近い状態にある。
ポイント30におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS262は次に第5の熱交換器HE5に送られ、ここで第5の熱交換工程において、ポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS246によって対向流中で冷却および部分的に凝縮され、ポイント25におけるようなパラメータを有する流れS266を形成する。
ポイント35におけるようなパラメータを有する液体の流れS260は、スクラバSC1の下部から取り出され、第2のスロットルバルブTV4に送られ、ここでその圧力はポイント73におけるようなパラメータを有する流れS256の圧力と等しい圧力に減圧され、ポイント45におけるようなパラメータを有する流れS258を形成する。このポイント45におけるようなパラメータを有する流れS258は、次にポイント73におけるようなパラメータを有する流れS256と混合され、上述のポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208を形成する。
ポイント13におけるようなパラメータを有する液体の流れS232は、上記のように第3の熱交換器HE3内で予熱されているが、第2のスロットルバルブTV2を通過し、その圧力は中間圧力(つまり、ポイント14におけるようなパラメータを有する流れS230の圧力よりは低いが、しかし、ポイント1におけるようなパラメータを有する流れS222の圧力よりは高い圧力)に減圧され、ポイント43におけるようなパラメータを有する流れS268を形成し、これは蒸気と液体との混合物の状態に相当する。その後、このポイント43におけるようなパラメータを有する流れS268は、第3の分離器S3に送られ、ここで、ポイント34におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS270と、ポイント32におけるようなパラメータを有する液体の流れS272とに分離される。
このポイント34におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS270の低沸騰成分の濃度は、上述のCTCSS200に入ってきたときのポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182の低沸騰成分の濃度よりもかなり高い。ポイント32におけるようなパラメータを有する液体の流れS272は、上述のポイント1におけるようなパラメータを有する流れS222内の低沸点成分の濃度よりも低い低沸騰成分の濃度を有する。
上述のポイント4におけるようなパラメータを有する基本溶液の液体の流れS226は、第1の循環ポンプP1に入り、ここでポイント34におけるようなパラメータを有する流れS270の圧力と等しい圧力に高められ、過冷却された液体の状態に相当するポイント31におけるようなパラメータを有する流れS274を形成する。その後、このポイント31におけるようなパラメータを有する過冷却された液体の流れS274とポイント34におけるようなパラメータを有する飽和した蒸気の流れS270とが結合され、ポイント3におけるようなパラメータを有する流れS276を形成する。このポイント3におけるようなパラメータを有する流れS276は、次に中間圧力凝縮装置すなわち第7の熱交換器HE7に送られ、ここで第7の熱交換工程において、ポイント55におけるような初期パラメータを有し、またポイント56におけるような最終パラメータを有する冷却用の水または空気の流れS278による対向流中で冷却および完全に凝縮され、ポイント23におけるようなパラメータを有する流れS280を形成する。このポイント23におけるようなパラメータを有する流れS280は、次に第2の循環ポンプP2に入り、その圧力は上述のポイント25におけるようなパラメータを有する流れS266のそれと等しい圧力に増圧され、ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282を形成する。このポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282は、次に上述のポイント25におけるようなパラメータを有する流れS266と混合され、ポイント26におけるようなパラメータを有する流れS284を形成する。ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282の組成および流量は、ポイント26におけるようなパラメータを有する流れS284が、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182がCTCSS100に入ったときのそれと同一の組成および流量を有するような値であるが、これはかなり高い圧力を有する。
その後、ポイント26におけるようなパラメータを有する流れS284は高圧凝縮装置すなわち第6の熱交換器HE6に入り、ここで第6の熱交換工程において、ポイント53におけるような初期パラメータを有し、またポイント54におけるような最終パラメータを有する冷却用の水または空気の流れS286による対向流中で冷却および完全に凝縮され、ポイント27におけるようなパラメータを有する流れS288を形成するが、これは飽和した液体の状態に相当する。このポイント27におけるようなパラメータを有する流れS288は、次に第3のすなわち供給ポンプP3に入り、ここで所望の高圧に高められ、ポイント28におけるようなパラメータを有する流れS264を形成する。次に、このポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS264は、第5の熱交換器HE5に送られ、ここで、第5の熱交換工程においてポイント30におけるようなパラメータを有する流れS262による対向流中で加熱され、上述のポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100を形成する。このポイント29におけるようなパラメータを有する流れS290は、次にCTCSS10を出て、このパワーシステムへと戻る。本発明のこのCTCSSは閉じられており、CTCSS内のいかなる流れにも物質は添加されない。
ある場合においては、CTCSSにおいて再生成される作動流体の予熱は必要ではない。このような場合においては、上記のCTCSS変形1aから第5の熱交換器HE5が取り除かれる。結果として、ポイント30におけるようなパラメータを有する流れS262とポイント25におけるようなパラメータを有する流れS266とは同一となり、そして、ポイント28におけるようなパラメータを有する流れS264は、図3に示されているようにポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100と同一となる。HE5が省かれているCTCSSシステムは、CTCSS変形1bと呼ばれる。
CTCSS変形1b
本発明のこれらCTCSSによると、ポイント138におけるようなパラメータを有する作動(ワーク)溶液の凝縮流S182から得られる熱および外部供給源からの、例えば流れS252からの熱を非常に効果的に利用することができる。
従来技術に記載の類似のシステムとの対比として、第1の分離器S1から出てくるポイント7におけるようなパラメータを有する希薄な液体の流れS246は、別個の熱交換器内で冷却されることはなく、この流れS246の一部はこのパワーシステムから戻ってくる作動流体の流れS200内に注入される。
ポイント12におけるようなパラメータを有する基本溶液の流れS236が沸騰し始めるとき、最初は多量の熱を必要とし、一方、この同じ時間内においては、温度の上昇は比較的遅い。再沸騰工程のこの部分は、第2の熱交換器HE2内で起こる。さらなる再沸騰の工程において、温度の上昇速度ははるかに速くなる。再沸騰工程のこのさらなる部分は、第1の熱交換器HE1内で起こる。同時に、ポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204の凝縮工程においては、最初は比較的多量の熱が放出され、温度の低下は比較的遅い。しかし、さらなる凝縮においては、温度の低下速度ははるかに速くなる。この現象の結果、従来技術においては、作動溶液の凝縮流と基本溶液の再沸騰流との間の温度差は、この工程の最初と最後とにおいて最小となり、この工程の途中においてはかなり大きくなる。
従来技術とは対照的に、本発明のCTCSSにおいては、ポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208内の低沸点成分の濃度は比較的低く、したがって、第2の熱交換器HE2内において、ポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208は、それ自身が凝縮するのみではなく、追加の蒸気を吸収する能力を有する。このために、第2の熱交換器HE2内で第2の熱交換工程において放出される熱の量は、仮に、それぞれポイント8および15におけるようなパラメータを有する流れS208と流れS206とが別個に冷却され、そしてこれら2つの流れS208およびS206が結合され、流れS210が形成された後に、まとめて回収されなかったときよりもかなり大きくなる。このために、この第1および第2の熱交換工程から構成されるこの再沸騰工程に対して利用できる熱の量は大幅に増加し、しがたってこのCTCSSシステムの効率を向上させる。
ポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208は希薄であればあるほど、蒸気を吸収する能力は大きくなり、第1および第2の熱交換器HE1およびHE2内で起こるこれら熱交換工程の効率は増加する。一方、ポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208の組成は、ポイント5におけるようなパラメータを有する流れS242の温度によって決まり、このポイント5におけるようなパラメータを有する流れS242の温度が高くなればなるほど、ポイント8におけるようなパラメータを有する流れS208の組成は希薄となり得る。
この理由により、流れS252から得られる外部の熱を用いてポイント70におけるようなパラメータを有する流れS248が加熱され、これによってポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204の温度を上昇させ、この結果、ポイント5におけるようなパラメータを有する流れS242の温度も上昇させる。しかし、ポイント5におけるようなパラメータを有する流れS242の温度を上昇させると、これに応じてポイント6におけるようなパラメータを有する流れS244の温度も上昇し、このために、ポイント6におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS244内の低沸騰成分の濃度の低下を招く。
ポイント6におけるようなパラメータを有する流れS244からの熱の利用のために、熱交換器の代わりに、スクラバSC1を用いることで、ポイント6におけるようなパラメータを有する流れS244からの熱の利用と、ポイント30におけるようなパラメータを有する生成された蒸気の流れS262内の低沸騰成分の濃度の上昇との両方が可能となる。
ポイント30におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS262は、ポイント6におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS244内の低沸騰成分の濃度より高い低沸騰成分の濃度を有し、そしてこのポイント30におけるようなパラメータを有する流れS262の流量は、ポイント6におけるようなパラメータを有する流れS244の流量よりも大きい。
ポイント26におけるようなパラメータを有する流れS284において、作動流体内の低沸騰成分の濃度は、ポイント25におけるようなパラメータを有する非常に濃厚な溶液の流れS266に(あるいはCTCSS変形1bの場合においてはポイント30におけるようなパラメータを有する流れS262)に、ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282を混合することで回復される。このポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282は、基本溶液よりも高い濃度の低沸点成分を有する(すなわち濃縮化されている)。このような濃縮化は従来技術においても用いられているが、従来技術においては、この濃縮化を行うために、特別な中間圧力再沸騰工程が必要とされ、このためにいくつかの追加の熱交換器が必要である。
本発明のCTCSSにおいては、基本溶液の沸点より低い(すなわちポイント14におけるようなパラメータを有する流れS230の温度よりも低い)温度にて利用可能な熱のすべてが単一の熱交換器、すなわち第3の熱交換器HE3内で利用される。その後、ポイント40におけるようなパラメータを有する濃縮された流れS282を生成するために必要とされる蒸気は、単にポイント13におけるようなパラメータを有する流れS232を抑制することで得られる。
本発明のCTCSSはいくつかの「モジュール型」の構成要素を省くことで簡素化することができる。例えば、ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282を、中間圧力凝縮装置、すなわち第7の熱交換器HE7を用いることなく濃縮することが可能である。このようなシステムであって、ポイント28におけるようなパラメータを有する作業流体の流れS264の予熱を伴うシステムが図3に示されており、そしてこれはCTCSS変形2aと呼ばれる。類似するシステムであるが、しかし、ポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS264の予熱を伴わないシステムが図4に示されており、そしてこれはCTCSS変形2bと呼ばれる。
これらCTCSS変形2aおよびCTCSS変形2bにおいては、CTCSS変形1aおよびCTCSS変形1bと異なり、ポイント43におけるようなパラメータを有する流れS268の圧力は、ポイント34におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS270とポイント31におけるようなパラメータを有する液体の流れS274とを混合したとき、このポイント31におけるようなパラメータを有する過冷却された液体の流れS274が、このポイント34におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS270を完全に吸収し、この結果、ポイント3におけるようなパラメータを有する流れS276が、飽和したまたは若干過冷却された液体の状態となるように選択される。その後、このポイント3におけるようなパラメータを有する液体S276は、第2のポンプP2に送られ、ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282を形成し、流れ25と混合される。
CTCSS変形2aおよびCTCSS変形2bのようなCTCSSの簡素化は、本発明のCTCSSの全体としての効率を低下させるが、同時に、コストも低減される。
外部の熱が利用できないような場合、または外部の熱を利用しないという選択がなされたような場合においては、CTCSS変形1aおよびCTCSS変形1bの別の可能なモジュールの簡素化を用いることもできる。本発明のCTCSSのこのような別の変形であって、ポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS264の予熱を伴う変形が図5に示されており、そしてこれはCTCSS変形3aと呼ばれる。本発明の類似するCTCSSの変形であるが、しかしポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体S264の予熱を伴わない変形が図6に示されており、そしてこれはCTCSS変形3bと呼ばれる。
CTCSS変形3aおよびCTCSS変形3bにおいては、ポイント70におけるようなパラメータを有する流れS248は加熱されることはなく、単に第5のスロットルバルブTV5に送られ、ポイント71におけるようなパラメータを有する流れS202を形成し、次にポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182と混合され、ポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204を形成する。この混合工程はポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182が過熱された蒸気の状態にあるような場合においてのみ用いられる。ポイント70および71におけるようなパラメータを有する流れS248およびS202の流量は、ポイント71におけるようなパラメータを有する流れS202とポイント138におけるようなパラメータを有するS182との混合の結果として形成されるポイント38におけるようなパラメータを有する流れS204が飽和した、または若干湿った蒸気の状態となるように選択される。
CTCSS変形1aおよびCTCSS変形1bがCTCSS変形3aおよびCTCSS変形3bを得るために簡素化したのと同一の方法にて、CTCSS変形2aおよびCTCSS変形2bを簡素化することも可能である。CTCSS変形2aおよびCTCSS変形2bのこのようなモジュールの簡素化であって、ポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS264の予熱を伴う簡素化が図7に示されており、これはCTCSS変形4aと呼ばれ、一方、CTCSS変形2bの類似する簡素化であって、ポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS264の予熱を伴わない簡素化が図8に示されており、そして、これはCTCSS変形4bと呼ばれる。
最後のモジュールの簡素化は、スクラバS1を除去し、そしてポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282を濃縮化することなく用いることで達成される。つまり、ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282の組成は、基本溶液の組成と同一である。このCTCSS変形4aのモジュールの簡素化であって、ポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS264の予熱を伴う簡素化が図9に示されており、そしてこれはCTCSS変形5aと呼ばれる。CTCSS変形4bの類似する簡素化であって、ポイント28におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS264の予熱を伴わない簡素化が図10に示されており、そしてこれはCTCSS変形5bと呼ばれる。留意すべきことは、CTCSS変形5aおよびCTCSS変形5bのモジュールの簡素化は、結果としてCTCSSの効率を大幅に低下させることである。さらに、変形5aおよび5bにおいては、ポイント1におけるようなパラメータを有する流れS222は、2つのサブ流S222とサブ流S224とに分離せず、その後、別個に加圧されるのではなく、単一の流れとしてポンプP5内で加圧され、ポイント46におけるようなパラメータを有する流れS292を形成する。そして、この流れS292が次に分離され、ポイント44におけるようなパラメータを有する流れS282とポイント40におけるようなパラメータを有するS282とを形成する。
本発明のCTCSSは、上記のような5つの基本変形で説明される(このうち2つは外部の熱を利用し、そしてこのうち3つは本発明のCTCSSに入ってくる作動流体の流れS200から得られる熱のみを利用する)。当業者においては、提案するシステムの追加の組合せおよび変形を作り出すことができよう。例えば、CTCSS変形4aを、スクラバSC1を省き、ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282の濃縮化を残すような方法にて簡素化することもできる。(同様にして、スクラバSC1は残し、ポイント40におけるようなパラメータを有する流れS282に対する濃縮工程のみを省くこともできる。)しかしながら、すべてのこのようなモジュールの簡素化は、やはり本発明のCTCSSの最初のCTCSS変形1aに基づくものである。
本発明のCTCSSの効果自体は、圧縮比、すなわち、(高圧凝縮装置、すなわち熱交換器HE6への入口における)ポイント26におけるようなパラメータを有する流れS284の圧力の、(作動溶液の流れがこのCTCSSに入る点における)ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182の圧力に対する比によって評価することができる。このCTCSSの効果がシステム全体の効率に与える影響は、システム全体の構造および作動のパラメータに依存している。本発明のCTCSSを評価するために、いくつかの計算を行なった。0.83の重量割合のアンモニアの成分(すなわち83重量%のアンモニア)を有する水とアンモニアとの混合物の流れであって、1050°Fの初期温度と1800psiaの初期圧力とを有する流れが、0.875(87.5%)の等エントロピー効率を有するタービン内で膨張された。このタービンから出たときの蒸気のパラメータは、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182に相当する。このような計算が、上記の本発明のCTCSSの提案されたすべての「b」変形と、単純な凝縮装置システムとに対して行われた。
本発明の新たな変形
原出願においては、この提案されるカスケードシステムの8つの異なる変形が示された。これらのシステムはすべて、熱源として、燃焼器からの高温排ガスの流れを用いた。この排ガスの初期温度が非常に高いために、この排ガスを熱交換器内で直接用いることはできず、その場合には作動流体の過熱が発生することがある。この原出願において、高温排ガスは最初に特別な熱交換器内で冷却され、ここでその熱は「サーム(therm)」と呼ばれる高温の熱伝達流体に伝達された。その後、この高温の熱伝達流体「サーム」が熱を作動流体に伝達するため、および作動流体を過熱するために用いられた。このような構成は、作動可能であるが、必然的にこの分だけシステムは複雑になる。
高温の排ガスからの熱を使用するためにそれらを実施する新たなシステムおよびその変形ならびに方法について以下に説明する。これらの新たなシステムおよび方法は、上記の6つの最も完全な変形を参照して説明する。この新たなシステムおよびこの変形は図20ないし図25に示されており、そして変形3a〜3cおよび変形4a〜4cと呼ばれる。変形3aは変形1aに対応し、変形3bは変形1bに対応し、変形3cは変形1cに対応し、変形4aは変形2aに対応し、変形4bは変形4bに対応し、そして変形4cは変形2cに対応している。当業者においては容易に理解できるように、下記のような熱回収蒸気発生器(HRVG)を備える変形1a−1および変形2a−1も構成することができる。
図20を参照し、ここには変形3aの流れ図が示されている。この新たなシステムは、本質的には、上述の変形1aと同様に動作するが、その差異について以下に説明する。
ポイント600におけるような初期パラメータを有する高温排ガスの流れS302は(下記のような)ポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304と混合され、ポイント500におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306を形成する。ポイント510におけるようなパラメータを有する流れS304の流量および温度は、このポイント500におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306の所望の温度が達成され、この熱回収蒸気発生器(HRVG)が温度設計仕様内で機能するように選択される。
その後、このポイント500におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306は、このHRVGを通過し、これは産業上広く用いられている種類の熱回収蒸気発生器と同一の装置であるが、ここでは高温排ガスの熱源流の温度を適度にするために用いられている。
このポイント500におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れ306は、このHRVGを通過することで冷却され、パワーシステムの作動流体に伝達される熱を放出するが、このパワーシステムはこのHRVGとは異なるすべての装置および流れを含む。この冷却の工程において、この流れS306を構成する排ガスが、ポイント506における流れS306の温度に相当する、所望のより低い動作温度に達すると、この排ガスの流れS306は、それぞれ、ポイント509および601におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S308とサブ流S310とに分割される。ポイント601におけるようなパラメータを有するサブ流S310は、ポイント600におけるようなパラメータを有する初期流S302の流量と等しい流量を有する。このポイント601におけるようなパラメータを有するサブ流S310は、さらにこのHRVG内で、ポイント603におけるような最終的な低温を達成するまで冷却され、その後、このカスケードパワーシステムから除去される。
(上述の)ポイント509におけるようなパラメータを有するより低い温度の排ガスサブ流S308は、再循環ファンFに送られ、若干増圧され、ポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304を形成する。その後、このポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304は、ポイント600におけるようなパラメータを有する最初の高温排ガスの流れS302と混合され、(上述の)ポイント500におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306を形成する。熱を取得する工程のこのような変更によって本発明のカスケードパワーシステムの全工程におけるいくつかの変更が生じる。
ポイント106におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS114は、このHRVGの低温部分Aに送られ、ここで過熱され、ポイント202におけるようなパラメータを有する加熱された作動流体の流れS312を形成する。(この工程は変形1aにおける熱交換器HE20内で起こる熱交換工程106〜302または602〜603と類似する。)
一方で、ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162も同様にHRVGに送られ、ここで熱交換工程601〜602において排ガスの流れS310による対向流中て初期加熱され、ポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314を形成し、これは飽和した液体の状態に相当する。その後、このポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314は、さらにHRVG内で、熱交換工程505〜506において排ガスの流れS306による対向流中で加熱され、ポイント303におけるようなパラメータを有する流れS316を形成する。その後、このポイント303におけるようなパラメータを有する流れS316は、ポイント306におけるようなパラメータを有する濃厚な作動溶液の流れS168と混合され、ポイント308におけるようなパラメータを有する流れS318を形成する。
ポイント203におけるような初期パラメータを有する流れS162を加熱することで、ポイント303におけるような最終パラメータを有する流れS316を形成することは、変形1aにおける熱交換器HE7内での熱交換工程203〜303と類似するが、同一ではない。変形1aの工程と変形3aの工程との間のこの工程における具体的な差異は、以下の通りである。(1)変形3aにおいては、この工程は2つの部分、すなわち、(a)流れS162を熱交換工程203〜302において予熱する部分と、次に流れS314を熱交換工程302〜303において気化させる部分とに分割され、そして、(b)熱交換工程203〜302または601〜602において、最初はポイント601におけるようなパラメータを有し、その後、ポイント602におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS310の流量は、熱交換工程302〜303または505〜506において用いられる排ガスの流れS306の流量よりかなり小さい。
変形1aにおいては、ポイント303におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS170の状態は、飽和した蒸気の状態に相当するが、これに対して変形3aにおいては、ポイント303におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS316の状態は、蒸気と液体との混合物の状態である。ポイント303におけるようなパラメータを有する流れS316のパラメータは、変形3aにおいてはポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168と混合された後、この結果としてポイント308におけるようなパラメータを有する流れS318が飽和した蒸気の状態となるように選択されるが、これに対して変形1aにおいては、ポイント308におけるようなパラメータを有する流れS172のパラメータは過熱された蒸気の状態に相当する。
その後、ポイント308におけるようなパラメータを有する流れS318は、このHRVG内をさらに通り、熱交換工程503〜504および504〜505または501〜502および502〜505において排ガスの流れS306による対向流中で加熱され、ポイント304におけるようなパラメータを有する中間流S320を形成し、そして最終的にはポイント408におけるようなパラメータを有する過熱された流れS184を形成する。
類似する方法で、図21ないし図25は、それぞれ、変形2a、変形1b、変形2b、変形1cおよび変形2cと類似するHRVGを説明している。
変形3a〜3cおよび変形4a〜4cにおいては、本願のカスケードパワーシステムのこの部分は、パラメータ308を有する作動流体の流れS172を加熱する工程は、それぞれ、変形1a〜1c、変形2a〜2c、変形1a−1および変形2a−1の熱交換器HE14におけるポイント503から504までのようなパラメータを有する熱伝達流体の流れS174で置き換えられる。
その一方で、ポイント309におけるようなパラメータを有する濃厚な蒸気作動溶液の流れS166もこのHRVGを通過し、ここで熱交換工程501〜502において冷却された排ガスの流れS306による対向流中で加熱され、ポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176を形成する。この加熱工程、つまり変形3a〜3bおよび変形4a〜4bの場合は、変形1a〜1bおよび変形2a〜2bにおける熱交換器HE15内での熱交換工程501〜502における熱伝達流体の流れS174によって、このポイント309におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS166を、ポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176を形成するために加熱する工程と置き換わる。
他のすべての点においては、変形1a〜1cおよび変形2a〜2cは変形3a〜3cおよび変形4a〜4cと同一である。
変形3a〜3cおよび変形4a〜4cのカスケードシステムの効率は、変形1a〜1cおよび変形2a〜2cの効率とおおむね同一である。変形3a〜3cおよび変形4a〜4cにおいて、再循環ファンFを使用するために要求される追加の作業は、変形1a〜1cおよび変形2a〜2cにおいて熱伝達流体を再循環するために要求される作業とおおむね同一である。
上記より、作動流体を加熱するためのこの新たな方法を、当初の出願において記載されているカスケードシステムの他の変形に適用することが可能である。上記の加熱方法を変形3a〜3cおよび変形4a〜4cに対して利用することは、この方法によると、複数の高圧熱交換器を単一のHRVGユニットにて交換することができ、コストが大幅に節約できるために大きな利点を有する。加えて、このHRVG/Fサブシステムでは、別個に熱伝達流体とその再循環サブシステムとを維持するための費用が不要となる。
変形3aに関する計算が行われたが、性能の要約と重要なポイントのパラメータが表4(表4−1〜4−3)に示されている。
Figure 2008519205
Figure 2008519205
Figure 2008519205
新たな好ましい実施形態
本発明の図20ないし図25に示されるこれら変形においては、このシステムは2つの部分、すなわち高温部分と低温部分とから構成されるHRVGボイラーを含む。このHRVGの高温部分を通過した高温排ガスは、それぞれ、ポイント509および601におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S308とサブ流S310とに分割される。ポイント509におけるようなパラメータを有する流れS308は、HRVGから取り出され、次にファンFにて再循環され、そしてポイント600におけるようなパラメータを有する最初の排ガスの流れS302と結合され、ポイント500におけるようなパラメータを有する流れS306を形成し、これは次にHRVG内に入る。同時に、ポイント601におけるようなパラメータを有する流れS310は、HRVG内でさらに熱交換工程601〜602または203〜302においてさらに冷却され、このときポイント203におけるようなパラメータを有する希薄な溶液の流れS162を再加熱する工程に対して熱を供給する。
その結果、このHRVG内においては、排ガスの流量はこのHRVGの高温部分と低温部分とで異なる。このために、今度は、このHRVGの高温部分の断面は、このHRVGの低温部分の断面よりかなり大きいことが必要となる。このことはこのHRVGの設計を複雑なものにする。
図26に示されている実施形態においては、このHRVGは簡素化されており、このためにこのHRVGを通過する排ガスの流量は、HRVG全体を通じて一定となる。しかしながら、このような場合においては、排ガスの流量は、ポイント302におけるようなパラメータを有する希薄な溶液の流れS314の沸点におけるピンチポイント温度差によって制御されるために、このHRVGから出てくる排ガスの最終温度は前の実施形態よりも高くなる。このために、HRVGの入口へと再循環されるべき排ガスの流量が僅かに増加し、結果として再循環ファンからの作動が必要となり、このためにこのシステムの全体としての効率は若干落ちる。
次に、図26を参照し、ポイント29におけるようなパラメータを有し、低沸点成分を高濃度にて有する濃厚な作動流体の流れS100は、図10ないし図19に示されており、そしてこれらと関連する開示において説明されたCTCSSの実施形態のいずれかの凝縮熱圧縮サブシステム(CTCSS)からこのシステムに入ってくる。この流れS100は、このCTCSSから高圧にて、そして周囲に近い温度にて出てくる。その後、このポイント92におけるようなパラメータを有する流れS100は、ポイント29におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS102と混合される。通常は、このポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102の圧力は、このポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100の圧力と等しく、そしてこのポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102の組成は、このポイント29におけるようなパラメータを有する流れS102の組成と同一であるか、これと類似している。この混合の結果、ポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104を形成する。その後、ポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104は、第1の熱交換器HE11を通過し、ここで第1の熱交換工程91〜101または95〜98において、ポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の凝縮流S106によって対向流中で加熱され、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108を形成する。ここでこの流れS108の温度はこの流体を飽和した液体の状態に近づけるのに十分である。
ポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS106は、第1の熱交換器HE11を通過し、ここで冷却され、そして完全に凝縮され、熱をこの第1の熱交換工程に対して放出し、ポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成する。その後、このポイント98におけるようなパラメータを有するこの完全に凝縮された流れS110は、第1の循環ポンプP10内に入り、ここでポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100の圧力と等しい高圧に高められ、ポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102を形成する。このポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100と混合され、上述のポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104を形成する。
一方、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここで第2の熱交換工程101〜300または206〜108において、ポイント206におけるようなパラメータを有する凝縮作動流体の流れS120によって対向流中で加熱および気化され、ポイント300におけるようなパラメータを有する流れS124を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するかまたはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータが飽和した蒸気の状態である場合の約5%以内であることを意味する。
このポイント300におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS124は、次に、それぞれ、ポイント321および322におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S126とサブ流S128とに分割される。ポイント321におけるようなパラメータを有するサブ流S126は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、ここで第3の熱交換工程321〜320または316〜205において、ポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130によって対向流中で加熱され、ポイント320におけるようなパラメータを有する流れS132を形成する。ポイント322におけるようなパラメータを有する流れS128は、中間冷却器HE16を通過し、ここで第4の熱交換工程322〜323または412〜413において、ポイント412におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS134によって対向流中で加熱され、ポイント323におけるようなパラメータを有する流れS136を形成する。このポイント323におけるようなパラメータを有する流れS136は、次にポイント320におけるようなパラメータを有する流れS132と混合され、ポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138を形成する。
下記のような低濃度タービンLCTから出てくる、ポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130は、第3の熱交換器HE13を通過し、冷却され、ここで上述の第3の熱交換工程321〜320または316〜205において熱を放出し、ポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するかまたはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータは飽和した蒸気の状態である場合の約5%以内であることを意味する。このポイント205におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS140の圧力は、ポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124の圧力よりもかなり低いが、このポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140は、低沸騰成分をかなり低い濃度でしか有さないために、このポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140の温度にて凝縮を開始するが、ポイント300におけるようなパラメータを有し、この流れS140の温度は、かなり高い圧力を有する完全に気化した濃厚な作動流体の流れS124の温度よりも高い。
ポイント205におけるようなパラメータを有する希薄な戻り作動流体の流れS140は次に、それぞれ、ポイント206および207におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S120とサブ流S142とに分割される。ポイント206におけるようなパラメータを有する流れS120は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここで第2の熱交換工程206〜108または101〜300において部分的に凝縮され、ポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144を形成し、このとき上記のポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108に対して熱が放出される。
その後、このポイント108におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS144は、ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146と結合され、ポイント110におけるようなパラメータを有する結合された蒸気と液体が混合された流れS148を形成する。ポイント109におけるようなパラメータを有する流れS146の組成は、ポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124よりもさらに高い低沸騰成分の濃度を有する。このポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148は、次に分離器S10に入り、ここでポイント111におけるようなパラメータを有する飽和した蒸気の流れS150と、ポイント112におけるようなパラメータを有する飽和した液体の流れS152とに分離される。ポイント112におけるようなパラメータを有する液体の流れS152は次に、それぞれ、ポイント113およびポイント114におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S145とサブ流S156とに分割される。
その後、ポイント114におけるようなパラメータを有する流れS156は、ポイント111におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS150と結合され、ポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106を形成するが、これはポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124の組成と等しいかまたはこれに近い組成を有する。このポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106は、次に第1の熱交換器HE11内に送られ、ここで完全に凝縮され、ポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成し、このとき上記のように第1の熱交換工程91〜101および95〜98に対して熱を供給する。
ポイント113におけるようなパラメータを有する液体の流れS154は、第2の循環ポンプP11に入り、ここでこれを直接接触型の熱/質量交換器であるスクラバSC2の上部に持ち上がるのに十分な圧力に高められ、ポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158を形成する。このスクラバSC2の上部に到着するとすぐに、このポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158は、ポイント102におけるようなパラメータを獲得し、そして次にこのスクラバSC2の上部に入る。このスクラバSC2の下側部分には、上述のポイント207におけるようなパラメータを有する希薄な蒸気の流れS142が入る。それぞれ、ポイント102および207におけるようなパラメータを有する流れS158と流れS142との間の質量および熱の伝達の結果として、このスクラバSC2の下側部分には、ポイント103におけるようなパラメータを有する高温かつ希薄な液体の流れS160が集められる。一方、このスクラバSC2の上側部分には、ポイント109におけるようなパラメータを有する冷却された濃厚な蒸気の流れS146が形成される。ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、飽和した液体の状態にあり、これはポイント207におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS142との平衡に近く、これに対して、ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146は、飽和した蒸気の状態にあり、これはポイント102におけるようなパラメータを有する液体の流れS158との平衡に近い。このポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146とポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144とが結合され、上述のポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148を形成する。
ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、第3の循環ポンプP12に入り、必要とされる高圧に高められ、ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162を形成する。ポイント103および203における液体の流れS160およびS162の組成は、それぞれ、ポイント205、206、108および207におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS140、S120、S144およびS142よりもかなり薄い。
上記のポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138は、次に、それぞれ、ポイント307および309におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S164とサブ流S166とに分離される。ポイント309におけるようなパラメータを有する流れS166の重量流量は、このシステムにCTCSSから入ってくる、ポイント29におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS100の重量流量と等しく、これに対して、ポイント307における流れS164の流量はポイント95における流れS106の重量流量と等しい。
ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164は、第3のスロットルバルブTV12を通過し、ポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168を形成する。ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162は、HRVGの底部に入る。ポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168は、HRVGの中間部分に入る。ポイント309におけるようなパラメータを有する流れS166は、HRVGの上側部分HE15に入り、通過する。
ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162は、第1のHRVG熱交換工程203〜302または601〜506において、ポイント601におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307cにて加熱され、ポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314と、ポイント506におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307dとを形成する。
ポイント302におけるようなパラメータを有する加熱された流れS314は、このHRVGの中間熱交換部分HE19内で第2のHRVG熱交換工程302〜303または601〜505において、ポイント505におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307bにてさらに加熱され、ポイント303におけるようなパラメータを有する流れS316と、ポイント601におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307cとを形成する。
流れS316は、次にポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168と混合され、HRVGの中間部分のポイント308におけるようなパラメータを有する結合された流れS318を形成する。この結合された流れS318は、次に第3のHRVG熱交換工程308〜304または502/504〜505において、ポイント502/504におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307aにて部分的に気化され、ポイント304におけるようなパラメータを有する部分的に気化された流れS320と、ポイント505におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307bとを形成する。
最後に、このHRVGの熱交換部分HE14で、ポイント304におけるようなパラメータを有する流れS320は、第4の熱交換工程304〜408または501/503〜502/504において、ポイント500または501/503におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306にて完全に気化され、そして好ましくは過熱され、ポイント408におけるようなパラメータを有する完全に気化された、そして好ましくは過熱された作動流体の流れS184と、ポイント502/504におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307aとを形成する。
同時に、ポイント309におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS166は、このHRVGの上側部分HE15内に入り、ここを通過し、並列の第4の熱交換工程309〜409または501/503〜502/504において排ガスの流れS306との熱交換が行われ、ポイント409におけるようなパラメータを有する完全に気化された濃厚な作動流体の流れS176を形成する。その後、このポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176は、進入バルブTV11を通過し、ポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178を形成する。このポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178は、次に高圧タービンHPT内に入り、ここで膨張し、このタービンHPTは、この流れS178内の熱の一部を電力などのような使用可能なエネルギーの形態に変換し、ポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134となる。その後、このポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134は、中間冷却器、すなわち第4の熱交換器HE16を通過し、ここで冷却され、第4の熱交換工程412〜413または322〜323において熱を放出し、ポイント413におけるようなパラメータを有するより低い圧力の、濃厚な作動流体の流れS180を形成する。このポイント413におけるようなパラメータを有するより低い圧力の、濃厚な作動流体の流れS180は、次に低圧タービンLPT内に入り、ここで膨張し、このタービンLPTは、この流れS180内の熱の一部を電力などのような使用可能なエネルギーの形態に変換し、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182となる。このポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、好ましい実施形態においては飽和した蒸気の状態にあるか、またはこれに近い状態にあり、次にCTCSS内へと送られる。
同時に、ポイント408におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS184は、第2の進入バルブTV10を通過し、ポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS186を形成する。このポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS186は、次に上述の低濃度作動溶液タービンLTC内に入り、ここで膨張し、このタービンLCTは、この流れS186内の熱の一部を電力などのような使用可能なエネルギーの形態に変換し、ポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130になる。このポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、ここで冷却され、第3の熱交換工程316〜205または321〜320のための熱を放出し、上述のポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。
もしも上述の低濃度作動流体タービンLCTへの入口のポイント411におけるようなパラメータを有する低濃度作動流体の流れS186の圧力が、高圧タービンHPTへの入口のポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178の圧力と等しいときは、ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164の圧力は、これが第3のスロットルバルブTV12を通過しても変化せず、このためポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168のパラメータは、ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164のパラメータと同一となる。
HRVGを出た後に、ポイント506におけるようなパラメータを有する使用された排ガスの流れS307dは、それぞれ、ポイント602およびポイント509におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S307eとサブ流S308とに分割される。ポイント509におけるようなパラメータを有する流れS308は、次に再循環ファンFを通過し、若干増圧され、ポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304を形成する。その後、このポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304は、ポイント600におけるようなパラメータを有する最初の高温排ガスの流れS302と混合され、上述のポイント500または531/503におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306を形成する。熱獲得の工程のこのような変更のために、本発明のカスケードパワーシステムの全体としての工程にもいくつかの変更が必要となる。
図27に示されている本発明のシステムの別の好ましい実施形態および代替変形においては、この希薄な溶液を加熱する工程におけるピンチポイントを除くことができる。当該実施形態においても、過熱された濃厚な溶液の流れは図26の変形の場合と同様に2つのサブ流に分割される。しかしながら、その後、このサブ流の1つであって、HRVGに入ってくる希薄な流れと混合されるべき濃厚な蒸気のすべてを含むサブ流は、さらに2つのサブ流に分割される。濃厚な蒸気のサブ流の一方は、次にHRVGに入る前に希薄な流れと混合されるが、ここでこの希薄な流れは過冷却された液体の状態にあり、濃厚な蒸気の流れは過熱された蒸気の状態にある。この2つの流れの混合は、過冷却された希薄な液体の流れが濃厚な蒸気の流れのすべてを完全に吸収するような方法で行なわれる。この結果、飽和したまたは若干過冷却された液体の状態での新たな流れが形成される。この流れは次にHRVG内に入り、ここでただちに沸騰を開始する。この結果、この希薄な溶液の沸点でのピンチポイントは、このHRVGの低温端への入口に位置し、そしてHRVGの外側にある。このため、HRVGにおける排ガスの冷却をよりよく行うことができる。
次に図27を参照して、ポイント29におけるようなパラメータを有し、そして低沸騰成分を高濃度にて有する濃厚な作動流体の流れS100が、このシステムに図10ないし図19の凝縮熱圧縮サブシステム(CTCSS)から入ってくる。この流れS100は、このCTCSSから高圧にて、そして周囲に近い温度を有する状態にて出てくる。その後、このポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100は、ポイント92におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS102と混合される。通常は、このポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102の圧力は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100の圧力と等しく、そして、ポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102の組成は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS102の組成と同一であるか、または類似している(5%以内)。この混合の結果として、ポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104が形成される。その後、このポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104は、第1の熱交換器HE11を通過し、ここで第1の熱交換工程91〜101または95〜98において、ポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の凝縮流S106によって対向流中で加熱され、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108を形成する。ここでこの流れS108の温度は、この流体を飽和した液体の状態に近づけるのに十分な温度である。
ポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS106は、第1の熱交換器HE11を通過し、ここで冷却され、完全に凝縮され、熱を第1の熱交換工程に対して放出し、ポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成する。その後、このポイント98におけるようなパラメータを有する完全に凝縮された流れS110は、第1の循環ポンプP10内に入り、ここでポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100の圧力と等しい高圧に高められ、ポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102を形成する。このポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100と混合され、上述のポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104を形成する。
ところで、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここで第2の熱交換工程101〜300または206〜108において、ポイント206におけるようなパラメータを有する凝縮作動流体の流れS120によって対向流中で加熱および気化され、ポイント300におけるようなパラメータを有する流れS124を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するか、またはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータは飽和した蒸気の状態である場合の約5%以内であることを意味する。
ポイント300におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS124は次に、それぞれ、ポイント321および322におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S126とサブ流S128とに分割される。ポイント321におけるようなパラメータを有するサブ流S126は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、ここで第3の熱交換工程321〜320または316〜205において、ポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130によって対向流中で加熱され、ポイント320におけるようなパラメータを有する流れS132を形成する。ポイント322におけるようなパラメータを有する流れS128は、中間冷却器HE16を通過し、ここで第4の熱交換工程322〜323または412〜413においてポイント412におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS134によって対向流中で加熱され、この結果としてポイント323におけるようなパラメータを有する流れS136を形成する。このポイント323におけるようなパラメータを有する流れS136は、次にポイント320におけるようなパラメータを有する流れS132と混合され、ポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138を形成する。
下記のような低濃度タービンLCTから出てくるポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130は、第3の熱交換器HE13を通過し、ここで冷却され、上述の第3の熱交換工程321〜320または316〜205において熱を放出し、ポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するか、またはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータは飽和した蒸気の状態である場合の約5%以内であることを意味する。ポイント205におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS140の圧力は、ポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124の圧力よりもかなり低い。しかしながらこのポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140は、低沸点成分をかなり低い濃度しか有さないために、このポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140の温度において沸騰を開始するが、これは、ポイント300におけるようなパラメータを有し、この流れS140の温度は、そしてこれよりかなり高い圧力を有する完全に気化された濃厚な作動流体の流れS124の温度よりも高い。
ポイント205におけるようなパラメータを有するこの戻ってきた希薄な作動流体の流れS140は次に、それぞれ、ポイント206および207におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S120とサブ流S142とに分割される。ポイント206におけるようなパラメータを有する流れS120は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここで第2の熱交換工程206〜108または101〜300において部分的に凝縮され、ポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144を形成し、上述のようにポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108に熱を放出する。
その後、このポイント108におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS144は、ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146と結合され、ポイント110におけるようなパラメータを有する結合された蒸気と液体とが混合された流れS148を形成する。ポイント109におけるようなパラメータを有する流れS146の組成は、ポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124よりもさらに高い低沸騰成分の濃度を有する。このポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148は、次に分離器S10内に入り、ここでポイント111におけるようなパラメータを有する飽和した蒸気の流れS150と、ポイント112におけるようなパラメータを有する飽和した液体の流れS152とに分離される。ポイント112におけるようなパラメータを有する液体の流れS152は次に、それぞれ、ポイント113および114におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S154とサブ流S156とに分割される。
その後、ポイント114におけるようなパラメータを有する流れS156は、ポイント111におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS150と結合され、ポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106を形成する。これはポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124の組成と等しいか、またはこれに近い(5%以内)。このポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106は、次に第1の熱交換器HE1に送られ、ここで完全に凝縮され、ポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成し、上述のように第1の熱交換工程91〜101および95〜98に対して熱を供給する。
ポイント113におけるようなパラメータを有する液体の流れS154は、第2の循環ポンプP11内に入り、直接接触型の熱/質量交換器であるスクラバSC2の上部に持ち上げるのに十分な圧力に高められ、ポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158を形成する。このポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158はスクラバSC2の上部に到達するとすぐに、ポイント102におけるようなパラメータを獲得し、次にこのスクラバSC2の上部に入る。上記のようにこのスクラバSC2の下側部分にはポイント207におけるようなパラメータを有する希薄な蒸気の流れS142が入る。それぞれ、ポイント102および207におけるようなパラメータを有する流れS158と流れS142との間の質量および熱の伝達の結果、ポイント103におけるようなパラメータを有する高温かつ希薄な液体の流れS160がこのスクラバSC2の底部に集められる。一方、このスクラバSC2の上側部分には、ポイント109におけるようなパラメータを有する冷却された濃厚な蒸気の流れS146が形成される。ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、飽和した蒸気の状態にあり、これはポイント207におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS142との平衡に近く(5%以内)、これに対してポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146は、飽和した蒸気の状態にあり、これはポイント102におけるようなパラメータを有する液体の流れS158との平衡に近い(5%以内)。ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146は、ポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144と結合され、上述のポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148を形成する。
ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、第3の循環ポンプP12に入り、必要な高圧に高められ、ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162を形成する。それぞれ、ポイント103および203における液体の流れS160およびS162の組成は、それぞれ、ポイント205、206、108および207におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS140、S120、S144およびS142よりもかなり希薄である。
上述のポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138は次に、それぞれ、ポイント307および309におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S164とサブ流S166とに分離される。ポイント309におけるようなパラメータを有する流れS166の重量流量は、このシステムにCTCSSから入ってくるポイント29におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS100の重量流量と等しく、これに対して、ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164の流量はポイント95における流れS106の重量流量と等しい。
ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164は次に、それぞれ、ポイント306および305におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S168aとサブ流S168bとに分割される。ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162が次にこのサブ流S168bと結合され、ポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314を形成する。このポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314は、次にHRVGの底部に入る。ポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168aは、HRVGの中間部分に入る。ポイント309におけるようなパラメータを有する流れS166は、HRVGの上側部分HE15内に入り、ここを通過する。
ポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314は、HRVGの下側部分内で第2のHRVG熱交換工程302〜303または505〜506において、ポイント505におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307bにて加熱され、ポイント303におけるようなパラメータを有する加熱された流れS316とポイント506におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307dとを形成する。
ポイント303におけるようなパラメータを有する加熱された流れS316は、次にポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168aと混合され、このHRVGの下側中間点のポイント308におけるようなパラメータを有する結合された流れS318を形成する。このポイント308におけるようなパラメータを有する結合された流れS318は、次に第3のHRVG熱交換工程308〜304または502/504〜505において、ポイント502/504におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307aにて部分的に気化され、ポイント304におけるようなパラメータを有する部分的に気化された流れS320と、ポイント505におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307bとを形成する。
最後に、ポイント304におけるようなパラメータを有する流れS320は、HRVGの熱交換部分HE4において、第4の熱交換工程304〜408または501/503〜502/504において、ポイント500または501/503におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306にて完全に気化され、そして好ましくは過熱され、ポイント408におけるようなパラメータを有する完全に気化され、かつ好ましくは過熱された作動流体の流れS184とポイント502/504におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307aとを形成する。
同時に、ポイント309におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS166がHRVGの上側部分HE15内に入り、ここを通過し、並列な第4の熱交換工程309〜409または501/503〜502/504において、排ガスの流れS306との熱交換が行われ、ポイント409におけるようなパラメータを有する完全に気化された濃厚な作動流体の流れS176を形成する。その後、このポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176は進入バルブTV11を通過し、ポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178を形成し、これは高圧タービンHPT内に入り、膨張する。このタービンHPTはこの流れS178内の熱の一部を電力などの使用可能なエネルギーの形態に変換し、ポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134になる。その後、このポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134は、第4の熱交換器HE16を通過し、ここで冷却され、この第4の熱交換工程412〜413または322〜323において熱を放出し、ポイント413におけるようなパラメータを有するより低い圧力の、濃厚な作動流体の流れS180を形成する。このポイント413におけるようなパラメータを有するより低い圧力の、濃厚な作動流体の流れS180は、次に低圧タービンLPT内に入り、ここで膨張する。このタービンLPTはこの流れS180内の熱の一部を電力などの使用可能なエネルギーの形態に変換し、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182になる。このポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、好ましい実施形態においては飽和した蒸気の状態、またはこれに近い状態にあり、次にCTCSS内へと送られる。
同時に、ポイント408におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS184は、第2進入バルブTV10を通過し、ポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS186を形成する。このポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS186は、次に上述の低濃度作動溶液タービンLCT内に入り、ここで膨張する。このタービンLCTはこの流れS186内の熱の一部を電力などの使用可能なエネルギーの形態に変換し、流れS186はポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130になる。このポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、ここで冷却され、第3の熱交換工程316〜205または321〜320のために熱を放出し、上述のポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。
上述の低濃度作動流体タービンLCTへの入口のポイント411におけるようなパラメータを有する低濃度作動流体の流れS186の圧力が、高圧タービンHPTへの入口でのポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178の圧力と等しい場合は、ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164の圧力は、第3のスロットルバルブTV12を通過しても変化せず、このためポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168のパラメータは、ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164のパラメータと同一となる。
このHRVGから出た後に、使用された排ガスの流れS307dは、それぞれ、ポイント602および509におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S307eとサブ流S308とに分割される。ポイント509におけるようなパラメータを有する流れS308は、次に再循環ファンFを通過し、若干増圧され、この結果としてポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304を形成する。その後、このポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304は、ポイント600におけるようなパラメータを有する最初の高温排ガス流S302と混合され、上述のポイント500または531/503におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306を形成する。このような熱取得工程の変更によって本発明のカスケードパワーシステムの全工程にいくつかの変更が必要となる。
この実施形態においては、ポイント301におけるようなパラメータを有する過熱された濃厚な溶液の流れS138は、先述の変形の場合と同様に、それぞれ、ポイント309および307におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S166とサブ流S164とに分割される。しかしながら、その後、ポイント307におけるような流れS164は、すべてポイント203におけるようなパラメータを有する希薄な流れS162と混合されるべき濃厚な蒸気であるが、さらに、それぞれ、ポイント306および305におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S168aとサブ流S168bとに分割される。ポイント305におけるようなパラメータを有する濃厚な蒸気の流れS168bは、次にポイント203におけるようなパラメータを有する希薄な液体の流れS162と混合される。ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162は、過冷却された液体の状態にあり、これに対してポイント305におけるようなパラメータを有する流れS168bは過熱された蒸気の状態にある。これら2つの流れの混合は、ポイント203におけるようなパラメータを有する過冷却された液体の流れS162が、ポイント305におけるようなパラメータを有する流れS168bのすべてを完全に吸収するような方法で行われる。この結果、ポイント302におけるようなパラメータを有する新たな流れS314が形成されるが、これは飽和したまたは若干過冷却された液体の状態にある。
このポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314は、HRVG内に入り、ここで直ちに沸騰を始める。この結果、この希薄な溶液の沸点でのピンチポイントは、HRGVの低温端への入口に位置し、そしてこのHRVGの外側にある。このためにこのHRVG内における排ガスの冷却がより良好になる。
ポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314は、HRVG内において部分的に沸騰し、ポイント303におけるようなパラメータを有する流れS316を形成し、これは蒸気と液体との混合物の状態に相当する。その後、このポイント303におけるようなパラメータを有する流れS316は、上記のポイント306におけるようなパラメータを有する過熱された濃厚な蒸気のサブ流S168aと混合され、ポイント308におけるようなパラメータを有する希薄な作動溶液の流れS318を形成する。ポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168aと混合された後に、この結果、ポイント308におけるようなパラメータを有する流れS318が、飽和したまたは若干過熱された蒸気の状態となるように、ポイント303における流れS316のパラメータは選択される。その後、このポイント308におけるようなパラメータを有する希薄な作動溶液の流れS318は、前述のいくつかの変形と同様に、HRVGにおいて過熱される。
次に図28を参照して、ポイント29におけるようなパラメータを有し、かつ低沸騰成分を高濃度にて有する濃厚な作動流体の流れS100が、図10ないし図19の凝縮熱圧縮サブシステム(CTCSS)からこのシステムに入ってくる。この流れS100は、このCTCSSから高い圧力かつ周囲に近い温度にて出てくる。その後、このポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100は、ポイント92におけるようなパラメータを有する作動流体の流れS102と混合される。通常は、ポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102の圧力は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100の圧力と等しく、そしてポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102の組成は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS102の組成と同一であるか、またはこれと類似している(5%以内)。この混合の結果、ポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104が形成される。その後、このポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104は、第1の熱交換器HE11を通過し、ここで第1の熱交換工程91〜101または95〜98において、ポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の凝縮流S106によって対向流中で加熱され、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108を形成する。ここでこの流れS108の温度は、この流体を飽和した液体の状態に近づけるのに十分な温度である。
ポイント95におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS106は、この第1の熱交換器HE11を通過し、ここで冷却および完全に凝縮され、第1の熱交換工程に対して熱を放出し、ポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成する。その後、このポイント98におけるようなパラメータを有する完全に凝縮された流れS110は、第1の循環ポンプP10内に入り、ここでポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100の圧力に等しい高圧に高められ、ポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102を形成する。このポイント92におけるようなパラメータを有する流れS102は、ポイント29におけるようなパラメータを有する流れS100と混合され、上述のポイント91におけるようなパラメータを有する流れS104を形成する。
一方、ポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここで第2の熱交換工程101〜300または206〜108において、ポイント206におけるようなパラメータを有する濃縮作動流体の流れ120によって対向流中で加熱および気化され、ポイント300におけるようなパラメータを有する流れS124を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するか、またこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータは飽和した蒸気の状態の約5%以内であることを意味する。
このポイント300におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS124は、次に、それぞれ、ポイント321および322におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S126とサブ流S128とに分割される。ポイント321におけるようなパラメータを有するサブ流S126は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、ここで第3の熱交換工程321〜320または316〜205において、ポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS130によって対向流中で加熱され、ポイント320におけるようなパラメータを有するサブ流S132を形成する。ポイント322におけるようなパラメータを有する流れS128は、中間冷却器HE16を通過し、ここで第4の熱交換工程322〜323または412〜413において、ポイント412におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS134によって対向流中で加熱され、ポイント323におけるようなパラメータを有する流れS136を形成する。このポイント323におけるようなパラメータを有する流れS136は、次にポイント320におけるようなパラメータを有する流れS132と混合され、ポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138を形成する。
下記のような低濃度タービンLCTから出てくるポイント316におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体S130は、第3の熱交換器HE13を通過し、ここで冷却され、上記のように第3の熱交換工程321〜320または316〜205において熱を放出し、ポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。これは飽和した蒸気の状態に相当するか、またはこれに近い。ここで、近いとは、この流れのパラメータは飽和した蒸気の状態である場合の約5%以内であることを意味する。このポイント205におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS140の圧力は、ポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124の圧力よりかなり低いが、このポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140は、低沸騰成分をかなり低濃度にしか含まないために、このポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140の温度にて凝縮を開始し、この流れS140の温度は、ポイント300におけるようなパラメータを有する流れS124であって、かなり高い圧力を有する、完全に気化した濃厚な作動流体の流れS124よりも高い。
このポイント205におけるようなパラメータを有する、戻ってきた希薄な作動流体の流れS140は次に、それぞれ、ポイント206および207におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S120とサブ流S142とに分割される。ポイント206におけるようなパラメータを有する流れS120は、第2の熱交換器HE12を通過し、ここで第2の熱交換工程206〜108または101〜300において部分的に凝縮され、ポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144を形成し、上述のようにポイント101におけるようなパラメータを有する流れS108に熱を放出する。
その後、ポイント108におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS144は、ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146と結合され、ポイント110におけるようなパラメータを有する結合された蒸気と液体とが混合した流れS148を形成する。ポイント109におけるようなパラメータを有する流れS146の組成は、ポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124よりもさらに高い低沸騰成分の濃度を有する。ポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148は次に分離器S10内に入り、ここでポイント111におけるようなパラメータを有する飽和した蒸気の流れS150と、ポイント112におけるようなパラメータを有する飽和した液体の流れS152とに分離される。ポイント112におけるようなパラメータを有する飽和した液体の流れS152は次に、それぞれ、ポイント113および114におけるようなパラメータを有する2つのサブ流れS154とサブ流S156とに分割される。
その後、ポイント114におけるようなパラメータを有する流れS156は、ポイント111におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS150と結合され、ポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106を形成する。これはポイント300におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS124の組成と等しいか、またはこれに近い(5%以内)組成を有する。このポイント95におけるようなパラメータを有する流れS106は、次に第1の熱交換器HE11に送られ、ここで完全に凝縮され、ポイント98におけるようなパラメータを有する流れS110を形成し、上述のように第1の熱交換工程91〜101および95〜98に対して熱を供給する。
ポイント113におけるようなパラメータを有する液体の流れS154は、第2の循環ポンプP11に入り、ここで直接接触型の熱/質量交換器であるスクラバSC2の上部に持ち上げるために十分な圧力に高められ、ポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158が形成される。このポイント105におけるようなパラメータを有する流れS158は、このスクラバSC2の上部に到着するとすぐに、ポイント102におけるようなパラメータを獲得し、そして次にこのスクラバSC2の上部に入る。このスクラバSC2の下側部分には、上述のポイント207におけるようなパラメータを有する希薄な蒸気の流れS142が入る。それぞれ、ポイント102および207におけるようなパラメータを有する流れS158と流れS142との間の質量および熱の伝達の結果、ポイント103におけるようなパラメータを有する高温かつ希薄な液体の流れS160がこのスクラバSC2の底部に集められる。一方、このスクラバSC2の上側部分には、ポイント109におけるようなパラメータを有する冷却された、そして濃厚な蒸気の流れS146を形成する。ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、飽和した液体の状態にあるが、これはポイント207におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS142との平衡に近く(5%以内)、これに対して、ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146は、飽和した蒸気の状態にあるが、これはポイント102におけるようなパラメータを有する液体の流れS158との平衡に近い(5%以内)。ポイント109におけるようなパラメータを有する蒸気の流れS146は、ポイント108におけるようなパラメータを有する流れS144と結合され、この結果、上述のポイント110におけるようなパラメータを有する流れS148を形成する。
ポイント103におけるようなパラメータを有する液体の流れS160は、第3の循環ポンプP12に入り、ここで必要な高圧に高められ、ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162を形成する。それぞれ、ポイント103および203におけるようなパラメータを有する液体の流れS160およびS162の組成は、それぞれ、ポイント205、206、108および207におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS140、S120、S144およびS142よりかなり希薄である。
上述のポイント301におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS138は、次に、それぞれ、ポイント307および309におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S164とサブ流S166とに分離される。ポイント309におけるようなパラメータを有する流れS166の重量流量は、CTCSSからこのシステムに入ってくるポイント29におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS100の重量流量と等しく、これに対して、ポイント307におけるパラメータを有する流れS164の流量はポイント95における流れS106の重量流量と等しい。
ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164は、次に第4のスロットルバルブTV13を通過し、ポイント305におけるようなパラメータを有する流れS168を形成する。ポイント203におけるようなパラメータを有する流れS162が、次にこのポイント305におけるようなパラメータを有する流れS168と結合され、ポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314を形成する。このポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314は、次にHRVGの底部に入る。
このポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314は、このHRVGの下側部分HE19内で、第2のHRVG熱交換工程302〜303または505〜506において、ポイント502/504におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307aにて加熱され、ポイント304におけるようなパラメータを有する部分的に気化された流れS320とポイント502/504におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307aとを形成する。
最後に、HRVGの熱交換部分HE14内において、ポイント304におけるようなパラメータを有する流れS320は、第4の熱交換工程304〜408または501/503〜502/504において、ポイント500または501/503におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306にて完全に気化され、そして好ましくは過熱され、ポイント408におけるようなパラメータを有する完全に気化され、そして好ましくは過熱された作動流体の流れS184とポイント502/504におけるようなパラメータを有する排ガスの流れS307aとを形成する。
同時に、ポイント309におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS166は、HRVGの上側部分に入り、ここを通過し、並列な第4の熱交換工程309〜409または501/503〜502/504において、排ガスの流と熱交換され、ポイント409におけるようなパラメータを有する完全に気化された濃厚な作動流体の流れS176を形成する。その後、このポイント409におけるようなパラメータを有するこの流れS176は、それぞれ、ポイント422および420におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S177aとサブ流S177bとに分割される。ポイント422におけるようなパラメータを有する流れS177aは、進入バルブTV11を通過し、ポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178を形成する。このポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作動流体の流れS178は、次に高圧タービンHPT内に入り、ここで膨張し、このタービンHPTは、この流れS178内の熱の一部を、電力などのような使用可能な形態のエネルギーに変換し、ポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134になる。その後、このポイント412におけるようなパラメータを有する流れS134は、中間冷却器、すなわち第4の熱交換器HE16を通過し、ここで冷却され、第4の熱交換工程412〜413または322〜323において熱を放出し、ポイント413におけるようなパラメータを有するより低い圧力の濃厚な作動流体の流れS180を形成する。このポイント413におけるようなパラメータを有するより低い圧力の濃厚な作動流体の流れS180は、次に低圧タービンLPT内に入り、ここで膨張し、このタービンLPTは、この流れS180内の熱の一部を、電力などのような使用可能な形態のエネルギーに変換し、ポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182となる。このポイント138におけるようなパラメータを有する流れS182は、これはこの好ましい実施形態においては、飽和した蒸気の状態、またはこれに近い状態となり、次にCTCSS内に送られる。
同時に、ポイント408におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS184は、第2の進入バルブTV10を通過し、ポイント423におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS185を形成する。この流れS185は、次にポイント421におけるようなパラメータを有する流れS177cと結合、または混合され、ポイント411におけるようなパラメータを有する結合された流れS186を形成する。ポイント421におけるようなパラメータを有する流れS177cは、ポイント420におけるようなパラメータを有する流れS177bから、これが第3のスロットルバルブTV12を通過した後に得られる。このポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動流体の流れS186は、次に上述の低濃度作動溶液タービンLCTに入り、ここで膨張され、このタービンLCTは、この流れS186内の熱の一部を、電力などのような使用可能な形態のエネルギーに変換し、ポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130となる。このポイント316におけるようなパラメータを有する流れS130は、次に第3の熱交換器HE13を通過し、これはここで冷却され、第3の熱交換工程316〜205または321〜320に対して熱を放出し、上述のポイント205におけるようなパラメータを有する流れS140を形成する。
上述の低濃度作動流体タービンLCTの入口のポイント411におけるようなパラメータを有する低濃度作業流体の流れS186の圧力が、高圧タービンHPTの入口のポイント410におけるようなパラメータを有する濃厚な作業流体の流れS178の圧力と等しい場合は、ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164の圧力は、これが第3のスロットルバルブTV12を通過しても変化することはなく、このため、ポイント306におけるようなパラメータを有する流れS168のパラメータは、ポイント307におけるようなパラメータを有する流れS164のパラメータと同一となる。
HRVGから出た後に、使用された排ガスの流れS307dは、それぞれ、ポイント602および509におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S307eとサブ流S308とに分割される。ポイント509におけるようなパラメータを有する流れS308は、次に再循環ファンFを通過し、若干増圧され、ポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304を形成する。その後、このポイント510におけるようなパラメータを有する予冷却された排ガスの流れS304は、ポイント600におけるようなパラメータを有する最初の高温排ガスの流れS302と混合され、上述のポイント500または531/503におけるようなパラメータを有する冷却された排ガスの流れS306を形成する。この熱獲得の工程におけるこのような変更のために、本発明のカスケードパワーシステムの全工程内にいくつかの変更が必要となる。
HRVGの構成がさらに簡素化される、さらなる代替の変形も可能であり、ポイント203におけるようなパラメータを有する希薄な溶液の流れS162は、ポイント305におけるようなパラメータを有する濃厚な過熱された蒸気の流れS168と混合され、ポイント302におけるようなパラメータを有する流れS314を形成する。これは飽和した、または若干過冷却された液体の状態にある。この構成は前述の変形において説明されたものと同一の構成である。しかしながら、その後、ポイント302におけるようなパラメータを有する中間濃度の流れS314は、HRVGを通過し、ここで完全に気化されそして過熱され、ポイント408におけるようなパラメータを有する流れS814が得られる。同時に、ポイント309におけるようなパラメータを有する濃厚な過熱された蒸気の流れS166は、HRVGの高温部分を通過し、ここで過熱され、ポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176を形成する。次に、このポイント409におけるようなパラメータを有する流れS176は、それぞれ、ポイント420および422におけるようなパラメータを有する2つのサブ流S177bとサブ流S117aとに分割される。ポイント422におけるようなパラメータを有する流れS177aは、次に進入バルブTV11に送られ、減圧され、そして、すべての前述の変形と同様にHPTタービンに入る。
ポイント408におけるようなパラメータを有する中間溶液の流れS184は、進入バルブTV10を通過し、減圧され、ポイント423におけるようなパラメータを有する流れS185を形成する。一方で、上述のポイント420におけるようなパラメータを有する濃厚な過熱された蒸気の流れS177bは、スロットルバルブTV12を通過し、ポイント423におけるようなパラメータを有する流れS185の圧力と等しい圧力に減圧され、ポイント421におけるようなパラメータを有する流れS177cを形成する。その後、それぞれ、ポイント423および421におけるようなパラメータを有する流れS185と流れS177cとが混合され、ポイント411におけるようなパラメータを有する希薄な作動溶液の流れS186を形成する。その後、このポイント411におけるようなパラメータを有する流れS186はLCTに入る。
上記の変形のすべては、同一の結果を達成し、複雑さの程度のみが異なっている。これらすべての変形の効率は、意味のある程度に異なることはない。したがって、当業者においては上記の変形あるいは元の変形から、所望の課題またはシステムの用途に最も適切な構成を選択することができる。
ここで引用されたすべての参考文献が引用により組み込まれる。本発明は好ましい実施形態を参照しながら説明されたが、この説明を読むことで当業者は、上述のおよび特許請求の範囲に記載された本発明の範囲および精神から逸脱することなく変更および変形を理解できよう。
本発明のカスケードパワーシステムの好ましい実施形態である変形1aのブロック図である。 単純な凝縮器のブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形1a−1のブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形2aのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形2a−1のブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形1bのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形2bのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形1cのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形2cのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形1aのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの別の好ましい実施形態であるCTCSS変形1bのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形2aのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形2bのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形3aのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形3bのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形4aのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形4bのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形5aのブロック図である。 凝縮および熱圧縮サブシステムの好ましい実施形態であるCTCSS変形5bのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの新たな好ましい実施形態である変形3aのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形4aのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形3bのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形4bのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形3cのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態である変形4cのブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態のブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態のブロック図である。 本発明のカスケードパワーシステムの別の好ましい実施形態のブロック図を示す。

Claims (29)

  1. エネルギー抽出サブシステムと、分離サブシステムと、熱交換サブシステムと、熱回収蒸気発生器(HRVG)サブシステムと、凝縮熱圧縮(CTCSS)サブシステムとを含むカスケードパワーシステムであって、
    当該システムは、2つの相互に作用する作動流体サイクルを確立するように設計されており、一方のサイクルは低沸騰成分をより高い濃度で有する濃厚な多成分作動流体の流れを利用し、他方のサイクルは前記低沸騰成分をより低い濃度で有する希薄な多成分作動流体の流れを利用し、各流れは完全に凝縮された流入多成分流から得られ、前記分離サブシステムは、前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れを生成するように設計されており、前記熱交換サブシステムおよび前記熱回収蒸気発生器サブシステムは前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れを外部排ガス流から直接的および/または間接的に得られた熱にて気化させるように設計されており、前記エネルギー抽出サブシステムは、前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れからエネルギーを別個のタービンまたはタービンステージにおいて抽出するように設計されており、前記CTCSSサブシステムは、使用された濃厚な流れを凝縮することで前記完全に凝縮された流入多成分流を形成するように設計されており、前記排ガスの流量は前記HRVG全体を通じて同一であり、最初の高温の排ガス流は、前記HRVGから出てくる使用された排ガス流の再循環された部分によって冷却される、システム。
  2. 前記エネルギー抽出サブシステムは、希薄流タービンと、少なくとも1つの濃厚流タービンと、少なくとも2つのスロットル制御バルブとを含み、
    エネルギーを、前記希薄流タービンは希薄な流れから、前記濃厚流タービンは濃厚な流れから抽出するように構成されており、前記第1のスロットル制御バルブは濃厚な流れの圧力を前記濃厚流タービンの圧力に調節し、第2のスロットル制御バルブは前記希薄な流れの圧力を前記希薄流タービンの圧力に調節し、任意の第3のスロットル制御バルブは任意の濃厚なサブ流の圧力をより希薄な流れの圧力に調節する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記分離サブシステムは、スクラバと、分離器と、3つのポンプとを含み、
    前記分離サブシステムは希薄な流れと、流入作動流体の流れと同一または実質的に同一の組成を有する調合流とを形成するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記熱交換サブシステムは、前記濃厚な流れを気化させ、前記希薄な流れを加熱または部分的に気化させるように構成された少なくとも4つの熱交換器を含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記熱回収蒸気発生器サブシステムは、熱回収蒸気発生器と再循環ファンとを含み、
    前記熱回収蒸気発生器サブシステムは、高温の排ガス流を低温の排ガス流の一部で冷却することで冷却された排ガス流を形成し、前記冷却された排ガス流から熱を前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れに伝達するように構成され、前記冷却された排ガス流は前記高温の排ガス流より高い流量を有し、前記冷却された排ガス流は前記高温の排ガス流の温度よりも低い所望の温度を有する、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記凝縮サブシステムは凝縮器を含む請求項1に記載のシステム。
  7. 前記凝縮サブシステムは、
    分離器を含む凝縮分離サブシステムであって、濃厚な蒸気の流れおよび希薄な液体の流れを生成するように構成された凝縮分離サブシステムと、
    3つの熱交換器と2つのスロットル制御バルブとを含む凝縮熱交換サブシステムであって、前記希薄な液体の流れの圧力調節された第1の部分を流入する流れと混合することでプレ基本溶液の流れを形成し、前記希薄な液体の流れの圧力調節された第2の部分を前記プレ基本溶液の流れと混合することで基本溶液の流れを形成し、加圧された完全に凝縮された基本溶液の流れの第1の部分を前記プレ基本溶液の流れとの熱交換関係とすることで部分的に凝縮された基本溶液の流れを形成するように構成された凝縮熱交換サブシステムと、
    第1の凝縮器と第1のポンプとを含む第1の凝縮および加圧サブシステムであって、前記部分的に凝縮された基本溶液の流れを完全に凝縮させることで、完全に凝縮された基本溶液の流れを形成し、前記完全に凝縮された基本溶液の流れを加圧することで、加圧された完全に凝縮された作動流体の流れを形成するように構成された第1の凝縮および加圧サブシステムと、
    第2の凝縮器と第2のポンプとを含む第2の凝縮および加圧サブシステムであって、前記完全に凝縮された基本溶液の流れの第2の部分と前記濃厚な蒸気の流れとを混合することで流出する流れを形成し、この流出する流れを完全に凝縮させ、この流出する流れを所望の高い圧力に加圧するように構成された第2の凝縮および加圧サブシステムと、を含み、
    前記希薄な液体の流れの前記第1の部分は、前記流入する流れと同一または実質的に同一の圧力を有するように圧力調節され、前記希薄な流れの前記第2の部分は前記プレ基本溶液の流れと同一または実質的に同一の圧力を有するように圧力調節され、前記流れは少なくとも1つのより低い沸騰成分と少なくとも1つのより高い沸騰成分とを含み、前記流れの組成は、前記流入する流れの組成と同一または異なり、前記流出する流れとは同一である、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記流入多成分流の組成は、アンモニアと水との混合物、2種以上の炭化水素の混合物、2種以上のフレオンの混合物、および炭化水素とフレオンとの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記流入多成分流の組成は、水とアンモニアとの混合物を含む、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記高温の排ガス流は、バイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみ、石炭、石油、天然ガスおよび他の燃料の燃焼から形成される燃焼排出流を含む、請求項1に記載のシステム。
  11. カスケードパワーシステムであって、
    分離サブシステムであって、希薄な作動流体の流れおよび濃厚な作動流体の流れを生成し、低沸騰成分および高沸騰成分を含む流入多成分流体を形成するように構成され、前記希薄な作動流体の流れは低沸騰成分をより低い濃度で含み、前記濃厚な流れは前記低沸騰成分をより高い濃度で含む、分離サブシステムと、
    熱交換サブシステムであって、高温の排ガス流から間接的に得られた熱で前記濃厚な作動流体の流れを加熱および気化し、前記希薄な作動流体の流れを加熱するように構成された熱交換サブシステムと、
    熱回収蒸気発生器(HRVG)サブシステムであって、前記高温の排ガス流とこのHRVGサブシステムから出てくる使用された排ガス流の再循環された部分とを含む冷却された排ガス流から得られる熱で、直接的に前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れを気化させるように構成された熱回収蒸気発生器(HRVG)サブシステムと、
    エネルギー抽出サブシステムであって、前記濃厚な作動流体の流れおよび前記希薄な作動流体の流れにおける熱エネルギーの一部を使用可能なエネルギーの形態に変換するように構成されたエネルギー抽出サブシステムと、
    凝縮熱圧縮(CTCSS)サブシステムであって、前記使用された濃厚な流れを完全に凝縮させることで前記完全に凝縮された流入作動流体の流れを形成するように構成された凝縮熱圧縮(CTCSS)サブシステムと、を含み、
    当該システムは、前記外部排ガス流からの熱エネルギーのエネルギー変換の効率を向上させるように設計された2つの相互に作用する作動流体サイクル、すなわち希薄流サイクルと濃厚流サイクルとを確立する、カスケードパワーシステム。
  12. 前記エネルギー抽出サブシステムは、希薄流タービンと、少なくとも1つの濃厚流タービンと、少なくとも2つのスロットル制御バルブとを含み、
    前記希薄流タービンはエネルギーを希薄な流れから抽出するように構成されており、前記濃厚流タービンは濃厚な流れから抽出するように構成されており、前記第1のスロットル制御バルブは濃厚な流れの圧力を前記濃厚流タービンの圧力に調節し、第2のスロットル制御バルブは前記希薄な流れの圧力を前記希薄流タービンの圧力に調節し、任意の第3のスロットル制御バルブは任意の濃厚なサブ流の圧力をより希薄な流れの圧力に調節する、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記分離サブシステムは、スクラバと、分離器と、3つのポンプとを含み、
    前記分離サブシステムは希薄な流れと、流入作動流体の流れと同一または実質的に同一の組成を有する調合流とを形成するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記熱交換サブシステムは、前記濃厚な流れを気化させ、前記希薄な流れを加熱または部分的に気化させるように構成された少なくとも4つの熱交換器を含む、請求項11に記載のシステム。
  15. 前記熱回収蒸気発生器サブシステムは、熱回収蒸気発生器と再循環ファンとを含み、前記熱回収蒸気発生器サブシステムは高温の排ガス流を低温の排ガス流の一部で冷却することで冷却された排ガス流を形成し、熱を前記冷却された排ガス流から前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れに伝達するように構成されており、前記冷却された排ガス流は前記高温の排ガス流より高い流量を有し、前記冷却された排ガス流は前記高温の排ガス流の温度よりも低い所望の温度を有する、請求項11に記載のシステム。
  16. 前記凝縮サブシステムは凝縮器を含む請求項11に記載のシステム。
  17. 前記凝縮サブシステムは、
    分離器を含む凝縮分離サブシステムであって、濃厚な蒸気の流れおよび希薄な液体の流れを生成するように構成された凝縮分離サブシステムと、
    3つの熱交換器と2つのスロットル制御バルブとを含む凝縮熱交換サブシステムであって、前記希薄な液体の流れの圧力調節された第1の部分を流入する流れと混合することでプレ基本溶液の流れを形成し、前記希薄な液体の流れの圧力調節された第2の部分を前記プレ基本溶液の流れと混合することで基本溶液の流れを形成し、加圧され完全に凝縮された基本溶液の第1の部分を前記プレ基本溶液の流れとの熱交換関係とすることで部分的に凝縮された基本溶液の流れを形成するように構成された凝縮熱交換サブシステムと、
    第1の凝縮器と第1のポンプとを含む第1の凝縮および加圧サブシステムであって、前記部分的に凝縮された基本溶液の流れを完全に凝縮させることで完全に凝縮された基本溶液の流れを形成し、この完全に凝縮された基本溶液の流れを加圧することで加圧され完全に凝縮された作動流体の流れを形成するように構成された第1の凝縮および加圧サブシステムと、
    第2の凝縮器と第2のポンプとを含む第2の凝縮および加圧サブシステムであって、前記完全に凝縮された基本溶液の流れの第2の部分と前記濃厚な蒸気の流れとを混合することで流出する流れを形成し、この流出する流れを完全に凝縮させ、この流出する流れを所望の高い圧力に加圧するように構成された第2の凝縮および加圧サブシステムと、を含み、
    前記希薄な液体の流れの前記第1の部分は、前記流入する流れと同一または実質的に同一の圧力を有するように圧力調節され、前記希薄な流れの前記第2の部分は前記プレ基本溶液の流れと同一または実質的に同一の圧力を有するように圧力調節され、前記流れは少なくとも1つのより低い沸騰成分と少なくとも1つのより高い沸騰成分とを含み、前記流れの組成は、前記流入する流れの組成と同一または異なり、前記流入する流れとは同一である、請求項11に記載のシステム。
  18. 前記外部排ガス流は、バイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみ、石炭、石油、天然ガスおよび他の燃料の燃焼から形成される燃焼排出流を含む、請求項11に記載のシステム。
  19. 前記流入多成分流の組成は、アンモニアと水との混合物、2種以上の炭化水素の混合物、2種以上のフレオンの混合物、および炭化水素とフレオンとの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載のシステム。
  20. 前記流入多成分流の組成は、水とアンモニアとの混合物を含む、請求項11に記載のシステム。
  21. 低沸騰成分と高沸騰成分とを含む完全に凝縮された流入作動流体の流れを、加圧冷却され混合された流れと混合することで、濃厚な作動流体の流れを形成するステップであって、前記流入作動流体の流れと前記濃厚な作動流体の流れとは同一または実質的に同一の組成を有するステップと、
    前記濃厚な作動流体の流れを混合された流れとの熱交換関係とすることで冷却され混合された流れと加熱された濃厚な作動流体の流れとを形成するステップと、
    前記加熱された濃厚な作動流体の流れを冷却されて使用された希薄な作動流体の流れの第1の部分との熱交換関係とすることで、より高温の作動流体の流れと冷却されて使用された希薄な作動流体の流れの冷却された第1の部分とを形成するステップと、
    前記より高温で濃厚な作動流体の流れを使用された希薄な作動流体の流れとの熱交換関係とすることで、完全に気化した濃厚な作動流体の流れを形成するステップと、
    前記完全に気化した濃厚な作動流体の流れの圧力を濃厚作動流体流タービンの圧力に調節するステップと、
    前記完全に気化した濃厚な作動流体の流れにおける熱エネルギーの一部を、第1の量の使用可能なエネルギー形態に変換するステップと、
    前記希薄な作動流体の流れを冷却された外部排ガス流との熱交換関係とすることで加熱された希薄な作動流体の流れを形成するステップと、
    前記加熱された希薄な作動流体の流れを、熱回収蒸気発生器と再循環ファンとを含む熱回収蒸気発生器サブシステムにおいて冷却された排ガスの流れとの熱交換関係とすることで、完全に気化した希薄な作動流体の流れを形成するステップであって、前記冷却された熱伝達流体は、高温の排ガス流と前記熱回収蒸気発生器の中間点から取られた低温の排ガス流の一部とを含むステップと、
    前記完全に気化した希薄な流れの圧力を前記希薄作動流体流タービンの圧力に調節するステップと、
    前記完全に気化した希薄な作動流体の流れにおける熱エネルギーの一部を、第2の量の使用可能なエネルギー形態に変換するステップと、
    前記冷却された希薄な作動流体の流れの第2の部分と分離器希薄流体の流れの圧力調節された第1の部分とをスクラビングすることで液体の希薄な作動流体の流れと濃厚なスクラバ流とを形成するステップと、
    前記液体の希薄な作業流体の流れを所望のより高い圧力に加圧することで前記希薄な作動流体の流れを形成するステップと、
    前記濃厚なスクラバ流と前記冷却されて使用された希薄な作動流体の流れの前記冷却された第2の部分とを混合することでプレ分離器供給流を形成するステップと、
    前記プレ分離器供給流を分離することで分離器希薄流体流と分離器濃厚流体流とを形成するステップと、
    前記分離器希薄流体流の第2の部分と前記分離器濃厚流体流とを混合することで前記混合された流れを形成するステップと、
    使用された濃厚な作動流体の流れを凝縮させることで前記完全に凝縮された流入作動流体の流れを形成するステップと、を含む方法。
  22. 前記外部排ガス流は、バイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみ、石炭、石油、天然ガスおよび他の燃料の燃焼から形成される燃焼排出流を含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記流入多成分流の組成は、アンモニアと水との混合物、2種以上の炭化水素の混合物、2種以上のフレオンの混合物、および炭化水素とフレオンとの混合物からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
  24. 前記流入多成分流の組成は、水とアンモニアとの混合物を含む、請求項21に記載の方法。
  25. 前記完全に気化した濃厚な作動流体の流れを2つのサブ流に分割するステップを含み、一方は、前記濃厚作動流体流タービンに送られ、他方は、圧力調節され、完全な気化の前に前記加熱された希薄な作動流体の流れと混合されるステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  26. 高温の排ガス流からのエネルギーを効率的に抽出する方法であって、
    2つの相互に作用する気化サイクルとエネルギー抽出サイクルとを確立するステップであって、一方のサイクルは前記多成分流体の低沸騰成分をより高い濃度で有する多成分流体の流れ、すなわち濃厚な作動流体の流れを利用し、他方のサイクルは前記多成分流体の高沸騰成分をより高い濃度で有する多成分流体の流れ、すなわち希薄な作動流体の流れを利用し、各流れは完全に凝縮された流入多成分作動流体の流れから得られるステップと、
    前記2つの相互に作用するサイクル内で利用される前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れを高温の排ガス流れを形成し、直接および/または間接的に得られる熱で気化させるステップであって、高温の排ガス流と冷たい排ガス流の一部とを含む冷却された排ガス流と前記希薄な作動流体の流れおよび濃厚な作動流体の流れとの間の直接的に熱伝達が起こるステップと、
    前記希薄な作動流体の流れおよび前記濃厚な作動流体の流れと関連する熱エネルギーの一部を使用可能なエネルギー形態に変換し、使用された濃厚な作動流体の流れと使用された希薄な作動流体の流れとを形成するステップと、
    前記使用された希薄な作動流体の流れの一部を分離することで前記希薄な作動流体の流れと調合流とを形成するステップであって、前記調合流は前記流入多成分作動流体の流れと同一または実質的に同一の組成を有するステップと、
    前記使用された濃厚な作動流体の流れを凝縮させることで前記完全に凝縮された流入多成分作動流体の流れを形成するステップであって、前記使用された濃厚な流れは凝縮ユニットに送られ、完全に凝縮されて、前記流入する流れを形成するステップと、を含む方法。
  27. 前記外部排ガス流は、バイオマス、農業廃棄物(バガスなど)、都市ごみ、石炭、石油、天然ガスおよび他の燃料の燃焼から形成される燃焼排出流を含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記流入多成分流の組成は、アンモニアと水との混合物、2種以上の炭化水素の混合物、2種以上のフレオンの混合物、および炭化水素とフレオンとの混合物からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
  29. 前記流入多成分流の組成は、水とアンモニアとの混合物を含む、請求項26に記載の方法。
JP2007540179A 2004-11-08 2005-11-08 カスケードパワーシステム Pending JP2008519205A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/983,970 US7398651B2 (en) 2004-11-08 2004-11-08 Cascade power system
US11/099,211 US7469542B2 (en) 2004-11-08 2005-04-05 Cascade power system
US11/235,654 US7458218B2 (en) 2004-11-08 2005-09-22 Cascade power system
PCT/US2005/040466 WO2006062654A1 (en) 2004-11-08 2005-11-08 Cascade power system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008519205A true JP2008519205A (ja) 2008-06-05

Family

ID=36165388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007540179A Pending JP2008519205A (ja) 2004-11-08 2005-11-08 カスケードパワーシステム

Country Status (11)

Country Link
US (1) US7458218B2 (ja)
EP (1) EP1817482A1 (ja)
JP (1) JP2008519205A (ja)
KR (1) KR20070073952A (ja)
AR (1) AR051481A1 (ja)
AU (1) AU2005314580A1 (ja)
BR (1) BRPI0517693A (ja)
CA (1) CA2586685A1 (ja)
IL (1) IL182998A0 (ja)
MX (1) MX2007005443A (ja)
WO (1) WO2006062654A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013519024A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 ジボ ナタージー ケミカル インダストリー カンパニー リミテッド 温度差エンジン装置

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060210007A1 (en) * 2005-03-17 2006-09-21 Markku Koskelo Floating scanning and detection platforms
US7458217B2 (en) * 2005-09-15 2008-12-02 Kalex, Llc System and method for utilization of waste heat from internal combustion engines
US7685821B2 (en) * 2006-04-05 2010-03-30 Kalina Alexander I System and process for base load power generation
US8087248B2 (en) * 2008-10-06 2012-01-03 Kalex, Llc Method and apparatus for the utilization of waste heat from gaseous heat sources carrying substantial quantities of dust
US8695344B2 (en) * 2008-10-27 2014-04-15 Kalex, Llc Systems, methods and apparatuses for converting thermal energy into mechanical and electrical power
US8176738B2 (en) 2008-11-20 2012-05-15 Kalex Llc Method and system for converting waste heat from cement plant into a usable form of energy
US8616323B1 (en) 2009-03-11 2013-12-31 Echogen Power Systems Hybrid power systems
WO2010121255A1 (en) 2009-04-17 2010-10-21 Echogen Power Systems System and method for managing thermal issues in gas turbine engines
EP2446122B1 (en) 2009-06-22 2017-08-16 Echogen Power Systems, Inc. System and method for managing thermal issues in one or more industrial processes
US9316404B2 (en) 2009-08-04 2016-04-19 Echogen Power Systems, Llc Heat pump with integral solar collector
US8813497B2 (en) 2009-09-17 2014-08-26 Echogen Power Systems, Llc Automated mass management control
US8869531B2 (en) 2009-09-17 2014-10-28 Echogen Power Systems, Llc Heat engines with cascade cycles
US9115605B2 (en) 2009-09-17 2015-08-25 Echogen Power Systems, Llc Thermal energy conversion device
US8613195B2 (en) 2009-09-17 2013-12-24 Echogen Power Systems, Llc Heat engine and heat to electricity systems and methods with working fluid mass management control
US8459031B2 (en) * 2009-09-18 2013-06-11 Kalex, Llc Direct contact heat exchanger and methods for making and using same
US8474263B2 (en) 2010-04-21 2013-07-02 Kalex, Llc Heat conversion system simultaneously utilizing two separate heat source stream and method for making and using same
US8857186B2 (en) 2010-11-29 2014-10-14 Echogen Power Systems, L.L.C. Heat engine cycles for high ambient conditions
US8783034B2 (en) 2011-11-07 2014-07-22 Echogen Power Systems, Llc Hot day cycle
US8616001B2 (en) * 2010-11-29 2013-12-31 Echogen Power Systems, Llc Driven starter pump and start sequence
CN102128052B (zh) * 2010-12-28 2015-01-21 章祖文 低沸点介质蒸汽推动曲轴多缸活塞发动机
US9062898B2 (en) 2011-10-03 2015-06-23 Echogen Power Systems, Llc Carbon dioxide refrigeration cycle
EP2653670A1 (de) * 2012-04-17 2013-10-23 Siemens Aktiengesellschaft Anlage zur Speicherung und Abgabe von thermischer Energie mit einem Wärmespeicher und einem Kältespeicher und Verfahren zu deren Betrieb
US8833077B2 (en) 2012-05-18 2014-09-16 Kalex, Llc Systems and methods for low temperature heat sources with relatively high temperature cooling media
CN104603665B (zh) * 2012-08-09 2018-02-02 株式会社尼康 可变放大率光学系统、光学装置和可变放大率光学系统的制造方法
WO2014031526A1 (en) 2012-08-20 2014-02-27 Echogen Power Systems, L.L.C. Supercritical working fluid circuit with a turbo pump and a start pump in series configuration
US9341084B2 (en) 2012-10-12 2016-05-17 Echogen Power Systems, Llc Supercritical carbon dioxide power cycle for waste heat recovery
US9118226B2 (en) 2012-10-12 2015-08-25 Echogen Power Systems, Llc Heat engine system with a supercritical working fluid and processes thereof
US9638175B2 (en) * 2012-10-18 2017-05-02 Alexander I. Kalina Power systems utilizing two or more heat source streams and methods for making and using same
US9638065B2 (en) 2013-01-28 2017-05-02 Echogen Power Systems, Llc Methods for reducing wear on components of a heat engine system at startup
KR20150122665A (ko) 2013-01-28 2015-11-02 에코진 파워 시스템스, 엘엘씨 초임계 이산화탄소 랭킨 사이클 중에 동력 터빈 스로틀 밸브를 제어하기 위한 프로세스
JP2016519731A (ja) 2013-03-04 2016-07-07 エコージェン パワー システムズ エル.エル.シー.Echogen Power Systems, L.L.C. 高正味電力の超臨界二酸化炭素回路を有する熱機関システム
US9260982B2 (en) * 2013-05-30 2016-02-16 General Electric Company System and method of waste heat recovery
US8763398B1 (en) * 2013-08-07 2014-07-01 Kalex, Llc Methods and systems for optimizing the performance of rankine power system cycles
JP6217426B2 (ja) * 2014-02-07 2017-10-25 いすゞ自動車株式会社 廃熱回収システム
US10570777B2 (en) 2014-11-03 2020-02-25 Echogen Power Systems, Llc Active thrust management of a turbopump within a supercritical working fluid circuit in a heat engine system
US10054011B2 (en) * 2015-11-30 2018-08-21 Kalex, Llc Power systems and methods configuring and using same
US20170191382A1 (en) * 2016-01-05 2017-07-06 Kalex, Llc Power systems and methods implementing and using same
US11029020B2 (en) 2018-06-04 2021-06-08 Washington University Oxy-combustion process with modular boiler design
US11187112B2 (en) 2018-06-27 2021-11-30 Echogen Power Systems Llc Systems and methods for generating electricity via a pumped thermal energy storage system
US12222101B2 (en) 2019-07-24 2025-02-11 Washington University Modular pressurized coal combustion (MPCC) for flexible generation
US11435120B2 (en) 2020-05-05 2022-09-06 Echogen Power Systems (Delaware), Inc. Split expansion heat pump cycle
CA3201373A1 (en) 2020-12-09 2022-06-16 Timothy Held Three reservoir electric thermal energy storage system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61104108A (ja) * 1984-10-26 1986-05-22 アレキサンダ−、アイ、カリナ 熱エネルギ−活用方法
JPH0925807A (ja) * 1995-04-27 1997-01-28 Exergy Inc 熱力学サイクルを実施する方法および装置
WO2004001288A1 (de) * 2002-06-25 2003-12-31 Siemens Aktiengesellschaft Abhitzedampferzeuger

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4732005A (en) * 1987-02-17 1988-03-22 Kalina Alexander Ifaevich Direct fired power cycle
US5950433A (en) * 1996-10-09 1999-09-14 Exergy, Inc. Method and system of converting thermal energy into a useful form
US6829895B2 (en) 2002-09-12 2004-12-14 Kalex, Llc Geothermal system
US6820421B2 (en) 2002-09-23 2004-11-23 Kalex, Llc Low temperature geothermal system
US6735948B1 (en) 2002-12-16 2004-05-18 Icalox, Inc. Dual pressure geothermal system
US6769256B1 (en) 2003-02-03 2004-08-03 Kalex, Inc. Power cycle and system for utilizing moderate and low temperature heat sources
NZ541501A (en) * 2003-02-03 2008-12-24 Kalex Llc Power cycle and system for utilizing moderate and low temperature heat sources
US20060165394A1 (en) 2003-04-21 2006-07-27 Kalina Alexander I Process and apparatus for boiling add vaporizing multi-component fluids
US7264654B2 (en) 2003-09-23 2007-09-04 Kalex, Llc Process and system for the condensation of multi-component working fluids
US7065967B2 (en) 2003-09-29 2006-06-27 Kalex Llc Process and apparatus for boiling and vaporizing multi-component fluids
US6968690B2 (en) 2004-04-23 2005-11-29 Kalex, Llc Power system and apparatus for utilizing waste heat
US7469542B2 (en) * 2004-11-08 2008-12-30 Kalex, Llc Cascade power system
US7398651B2 (en) * 2004-11-08 2008-07-15 Kalex, Llc Cascade power system
US7043919B1 (en) * 2004-11-08 2006-05-16 Kalex, Llc Modular condensation and thermal compression subsystem for power systems utilizing multi-component working fluids
US7021060B1 (en) 2005-03-01 2006-04-04 Kaley, Llc Power cycle and system for utilizing moderate temperature heat sources
US7350471B2 (en) 2005-03-01 2008-04-01 Kalex Llc Combustion system with recirculation of flue gas
US7055326B1 (en) 2005-07-12 2006-06-06 Kalex, Llc Single flow cascade power system
US7458217B2 (en) * 2005-09-15 2008-12-02 Kalex, Llc System and method for utilization of waste heat from internal combustion engines
US7197876B1 (en) * 2005-09-28 2007-04-03 Kalex, Llc System and apparatus for power system utilizing wide temperature range heat sources
US7685821B2 (en) * 2006-04-05 2010-03-30 Kalina Alexander I System and process for base load power generation

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61104108A (ja) * 1984-10-26 1986-05-22 アレキサンダ−、アイ、カリナ 熱エネルギ−活用方法
JPH0925807A (ja) * 1995-04-27 1997-01-28 Exergy Inc 熱力学サイクルを実施する方法および装置
WO2004001288A1 (de) * 2002-06-25 2003-12-31 Siemens Aktiengesellschaft Abhitzedampferzeuger

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013519024A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 ジボ ナタージー ケミカル インダストリー カンパニー リミテッド 温度差エンジン装置
US9140242B2 (en) 2010-02-09 2015-09-22 Zibo Natergy Chemical Industry Co., Ltd. Temperature differential engine device

Also Published As

Publication number Publication date
KR20070073952A (ko) 2007-07-10
AR051481A1 (es) 2007-01-17
WO2006062654A1 (en) 2006-06-15
EP1817482A1 (en) 2007-08-15
BRPI0517693A (pt) 2008-10-14
AU2005314580A1 (en) 2006-06-15
US7458218B2 (en) 2008-12-02
MX2007005443A (es) 2008-01-14
US20080000225A1 (en) 2008-01-03
CA2586685A1 (en) 2006-06-15
IL182998A0 (en) 2007-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008519205A (ja) カスケードパワーシステム
EP2024610B1 (en) System and method for base load power generation
US7469542B2 (en) Cascade power system
US7685821B2 (en) System and process for base load power generation
US7458217B2 (en) System and method for utilization of waste heat from internal combustion engines
US7197876B1 (en) System and apparatus for power system utilizing wide temperature range heat sources
US6968690B2 (en) Power system and apparatus for utilizing waste heat
US8272217B2 (en) Method and device for carrying out a thermodynamic cyclic process
JP4346149B2 (ja) 複合サイクル発電システムの効率を高める方法
US8695344B2 (en) Systems, methods and apparatuses for converting thermal energy into mechanical and electrical power
CA1283784C (en) Power cycle working with a mixture of substances
US20030167769A1 (en) Mixed working fluid power system with incremental vapor generation
US20060010868A1 (en) Method of converting energy
US20060207255A1 (en) Method and device for carrying out a thermodynamic cycle
US7398651B2 (en) Cascade power system
US7055326B1 (en) Single flow cascade power system
US7043919B1 (en) Modular condensation and thermal compression subsystem for power systems utilizing multi-component working fluids
JP4509453B2 (ja) カリナボトミングサイクルを備える統合型ガス化複合サイクル発電プラント
WO1991007573A2 (en) Heat conversion into mechanical work through absorption-desorption
US8613196B2 (en) Process and system for the conversion of thermal energy from a stream of hot gas into useful energy and electrical power
WO2003008767A2 (en) Mixed working fluid power system with incremental vapor generation
WO2006132619A1 (en) Power system and apparatus for utilizing waste heat

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110331