JP2008300765A - 半導体集積回路装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チップ面積を増大させることなく、デカップリングキャパシタによる電源ノイズ低減効果を向上させる。
【解決手段】半導体集積回路装置は、半導体基板上に設けられた複数の単位セル1と、前記複数の単位セルに電源を供給する配線層と、を備え、前記配線層は、前記複数の単位セルのそれぞれに接地電位を印加する接地電位配線3、4と、前記複数の単位セルのそれぞれに電源電位を印加する電源電位配線2、5と、前記接地電位配線3、4と前記電源電位配線2、5との間に設けられた絶縁膜とを有する。
【選択図】図3
【解決手段】半導体集積回路装置は、半導体基板上に設けられた複数の単位セル1と、前記複数の単位セルに電源を供給する配線層と、を備え、前記配線層は、前記複数の単位セルのそれぞれに接地電位を印加する接地電位配線3、4と、前記複数の単位セルのそれぞれに電源電位を印加する電源電位配線2、5と、前記接地電位配線3、4と前記電源電位配線2、5との間に設けられた絶縁膜とを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に、電源配線を用いて電源グランド間の容量を増加させる構造を備えた半導体集積回路装置に関する。
半導体集積回路において、内部回路のスイッチング時に流れる急峻な電流(スイッチング電流)により、電源電位が過渡的に変動する現象(IR−Drop)に起因する電源ノイズが発生してしまうという問題がある。
IR−Dropに起因する電源ノイズの対策としては、電源線とグランド線との間にバイパスコンデンサ(デカップリングキャパシタ・セル)を配置することにより、内部回路におけるスイッチング電流を補う技術が知られている。
内部回路におけるスイッチング電流を補うためには、デカップリングキャパシタからの電荷の供給を高速に行う必要がある。従って、半導体集積回路装置の外部ではなく、半導体集積回路装置内にデカップリングキャパシタ・セル(オンチップ・デカップリングキャパシタ)を設ける必要がある。近年、半導体集積回路装置の高速化に伴い、オンチップ・デカップリングキャパシタの必要性がますます増大している。
大容量のデカップリングキャパシタ・セルを半導体集積回路装置内に配置する場合には、広い面積が必要となる。従って、一般的なデカップリングキャパシタ・セルは、配置配線の邪魔にならない場所(例えば、チップの端等)に配置される。
しかし、デカップリングキャパシタ・セルと内部回路との距離が離れている場合には、電源配線の抵抗により、デカップリングキャパシタの効果を十分に得ることはできず、局所的には、ダイナミックなIR−Dropに起因する電源ノイズが発生してしまうという問題がある。
これに対して、ダイナミックなIR−Dropを回避するための技術として、特許文献1の技術が知られている。特許文献1の技術は、内部回路の近傍にCMOS回路されたで形成されたデカップリングキャパシタを配置することにより、電源・グラウンド間に容量を設ける技術である。
しかし、特許文献1の技術のように、デカップリングキャパシタ・セルを用いて電源・グランド間に容量を設けた場合には、チップ面積を増大させることになってしまうという問題がある。
また、チップ面積を増大させることにならないような場所を選択してデカップリングキャパシタ・セルを配置した場合には、内部回路からの距離が離れてしまうために、デカップリングキャパシタの電源ノイズ低減効果を十分に得られなくなってしまうという問題がある。
上記の様に、電源ノイズの対策のためのデカップリングキャパシタ・セルを半導体集積回路装置内に形成する場合には、デカップリングキャパシタ・セルによるチップ面積が増大するという問題があり、デカップリングキャパシタ・セルと内部トランジスタ(単位セル)との距離が離れてしまう場合には、デカップリングキャパシタの電源ノイズ低減効果を十分に得られないという問題がある。
特開2003−86699号公報
本発明の目的は、チップ面積を増大させることなく、デカップリングキャパシタによる電源ノイズ低減効果を向上させることを目的とする。
本発明の態様によれば、半導体基板上に設けられた複数の単位セルと、前記複数の単位セルに電源を供給する配線層と、を備え、前記配線層は、前記複数の単位セルのそれぞれに接地電位を印加する接地電位配線と、前記複数の単位セルのそれぞれに電源電位を印加する電源電位配線と、前記接地電位配線と前記電源電位配線との間に設けられた絶縁膜とを有することを特徴とする半導体集積回路装置が提供される。
本発明によれば、チップ面積を増大させることなく、デカップリングキャパシタによる電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は、本発明の実施の一形態であって、本発明の範囲を限定するものではない。
はじめに、本発明の実施例1を説明する。本発明の実施例1では、単位セルの上側及び下側にそれぞれ2グリッドの電源配線を有する例を説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の全体構造を示す概略図である。
本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置は、図中上向きに設けられた単位セル101、図中下向きに設けられた単位セル102、M3配線103、ビア104、M1配線2及び4並びにM3配線3及び5を有する。
上向きに設けられた単位セル101及び下向きに設けられた単位セル102は、M1配線2若しくは4又はM2配線3若しくは5に接続されている。単位セル101及び単位セル102は、同一の配線を共有する。
M3配線103は、VDD配線とVSS配線から構成されている。M3配線103は、M1配線2及び4並びにM2配線3及び5に接続されている。M3配線103は、ビア104を介して図示しない外部基板に接続されている。M3配線103は、ビア104を介して図示しない外部基板から電源の供給を受け、M1配線2及び4並びにM2配線3及び5に電源を供給する。
M1配線2及び4並びにM2配線3及び5は、単位セル101及び単位セル102に電源を供給する。
図2は、本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図3は、図2の矢印方向の断面を示す断面図である。
図2及び3に示すように、本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置は、単位セル1、M1配線2及び4から構成される配線層並びにM2配線3及び5から構成される配線層を有する。
M1配線2及び4並びにM2配線3及び5は、それぞれ、単位セル1に電源を供給する電源配線であって、2グリッド分の幅を持つ。単位セル1の上側の配線層にあるM1配線2はVDD電源配線、M2配線3はVSSグランド配線であり、単位セル1の下側の配線層にあるM1配線4はVSSグランド配線、M2配線5はVDD電源配線である。
単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2とM2配線3及びM1配線4とM2配線5との間に設けられた絶縁膜(例えば、絶縁膜はシリコン系の酸化膜又は窒化膜)の比誘電率に応じて発生する寄生容量6及び7を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
次に、本発明の実施例1の変形例を説明する。上記実施例1では、単位セルの上側及び下側の配線層にそれぞれ2グリッド分の幅を持つ電源配線が設けられる例を説明したが、本発明の実施例1の変形例では、単位セルの上側及び下側の配線層にそれぞれ3グリッド分の幅を持つ電源配線が設けられる例を説明する。なお、本発明の実施例1と同様の内容の説明は省略する。
図4は、本発明の実施例1の変形例に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図5は、図4の矢印方向の断面を示す断面図である。
図4及び5に示すように、本発明の実施例1の変形例に係る半導体集積回路装置は、単位セル1の上側及び下側の配線層にそれぞれ3グリッド分の幅を持つ電源配線を有する。
単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2とM2配線3及びM1配線4とM2配線5との間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて発生する寄生容量6及び7を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。電源配線の幅が上記実施例1に比べて広いので、寄生容量6及び7は上記実施例1に比べて大きくなる。
なお、本発明の実施例1では、2又は3グリッド分の幅を持つ電源配線に限られるものではない。
本発明の実施例1によれば、絶縁膜を挟むように設けられた2本の電源配線から構成される配線層に発生する寄生容量を用いて内部回路の近傍にデカップリングキャパシタを形成するので、チップ面積を増大させることなく、電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
また、本発明の実施例1の変形例によれば、グリッド幅の広い電源配線を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、電源ノイズの低減効果をさらに向上させることができる。
次に、本発明の実施例2を説明する。本発明の実施例1では、配線層の電源配線が1本である例を説明したが、本発明の実施例2では、配線層の電源配線が複数本である例を説明する。なお、本発明の実施例1と同様の内容の説明は省略する。
図6は、本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図7は、図6の矢印方向の断面を示す断面図である。
図6及び7に示すように、本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置は、単位セル1の上側及び下側の配線層にそれぞれ1グリッド分の幅を持つ電源配線を各配線層毎に3本ずつ有する。
単位セルの上側の配線層にあるM1配線2及び4はVSSグランド配線、M1配線3はVDD電源配線、M2配線5及び7はVDD電源配線、M2配線6はVSSグランド配線であり、単位セルの下側の配線層にあるM1配線8及び10はVDD電源配線、M1配線9はVSSグランド配線、M2配線11及び13はVSSグランド配線、M2配線12はVDD電源配線である。
単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2〜4とM2配線5〜7及びM1配線8〜10とM2配線11〜13の間に設けられた絶縁膜(例えば、絶縁膜はシリコン系の酸化膜又は窒化膜)の比誘電率に応じて第1寄生容量14及び15が発生する。
さらに、互いに隣接するM1配線2〜4及び8〜10の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて第2寄生容量(隣接配線間寄生容量)16及び17が発生し、互いに隣接するM2配線5〜7及び11〜13の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて隣接配線間寄生容量18及び19が発生する。
本発明の実施例2の半導体集積装置では、第1及び第2寄生容量14〜19を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
なお、本発明の実施例2では、1グリッド分の幅を持つ電源配線に限られるものではなく、2グリッド分以上の幅を持つ電源配線であっても良い。
また、3本の電源配線に限られるものではなく、複数の電源配線であればいくつでも良い。
本発明の実施例2によれば、第1寄生容量に加えて、複数の電源配線間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて発生する隣接間寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、本発明の実施例1よりも電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
また、本発明の実施例2によれば、プロセスに依存して寄生容量が決まるので、より大きな寄生容量が形成できる方法を選択することで、効率良く電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本発明の実施例1及び2では、単位セルに電源を供給する電源配線(基幹配線)に発生する寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成する例を説明したが、本発明の実施例3では、単位セル内の電源・グランド間の寄生容量を増加させる例を説明する。なお、本発明の実施例1及び2と同様の内容の説明は省略する。
図8は、本発明の実施例3に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図9は、図8の矢印方向の断面を示す断面図である。
図8及び9に示すように、本発明の実施例3に係る半導体集積回路装置は、M1配線2及び4から単位セル1内に突出するM1配線6及び7並びにM2配線3及び5から単位セル1内に突出するM2配線8及び9から構成される突出層を有する。
例えば、単位セル1はインバータセルである。
本発明の実施例1と同様に、単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2とM2配線3及びM1配線4とM2配線5との間に設けられた絶縁膜(例えば、絶縁膜はシリコン系の酸化膜又は窒化膜)の比誘電率に応じて第1寄生容量10及び11が発生する。
さらに、突出層には、M1配線6とM2配線8との間に設けられた絶縁膜及びM1配線9とM2配線9との間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて第2寄生容量12及び13が発生する。
本発明の実施例3では、第1寄生容量10及び11並びに第2寄生容量12及び13を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
本発明の実施例3によれば、第1寄生容量に加えて、単位セル内に突出する突出層に発生する第2寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、本発明の実施例1よりも電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
次に、本発明の実施例4を説明する。本発明の実施例3では、単位セル内の寄生容量を増加させる例を説明したが、本発明の実施例4では、ビアを用いて単位セル内の寄生容量を増加させる例を説明する。なお、本発明の実施例1〜3と同様の内容の説明は省略する。
図10は、本発明の実施例4に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図11は、図10の矢印方向の断面を示す断面図である。
図10及び11に示すように、本発明の実施例4に係る半導体集積回路装置は、M1配線2及び4から単位セル1内に突出する突出層にM1配線6及び7を有し、M2配線3及び5から単位セル1内に突出する突出層にM2配線8及び9を有する。
突出層には、単位セル1のソース電位を供給するM1配線6及び7と同電位のM2配線8及び9とを接続するビア14が設けられる。
なお、M1配線6及び7とM2配線8及び9は、互いにできるだけ多くの領域が重なるように設けられる。
また、ビア14はできるだけ多く設けられる。
本発明の実施例1と同様に、単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2及び4とM2配線3及び5の間に設けられた絶縁膜(例えば、絶縁膜はシリコン系の酸化膜又は窒化膜)の比誘電率に応じて第1寄生容量10及び11が発生する。
さらに、M1配線6とM1配線7の間に設けられた絶縁膜及びM2配線8とM2配線9との間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて第2寄生容量12及び13が発生する。
また、複数のビア14の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて図示しない第3寄生容量が発生する。
本発明の実施例4では、第1寄生容量10及び11、第2寄生容量12及び13並びに第3寄生容量を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
本発明の実施例4によれば、第1寄生容量に加えて、単位セル内に突出する層に発生する第2寄生容量及び第3寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、本発明の実施例1よりも電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
また、本発明の実施例4によれば、単位セルの上側及び下側の各電源配線が同電位の電源配線と接続されるので、各電源配線の抵抗値を低減することができる。
次に、本発明の実施例5について説明する。本発明の実施例3及び4では、単位セルの基板電位が単位セルのソース電位と同電位である例を説明したが、本発明の実施例5では、単位セルの基板電位がソース電位とは異なる電位である例を説明する。なお、本発明の実施例1〜4と同様の内容の説明は省略する。ここで、説明のために、純粋な電源電圧はVDD及びVSSとし、VDD及びVSSと異なる基板用の電源電圧はそれぞれ基板用VDD及び基板用VSSとする。
図12は、本発明の実施例5に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図13は、図12の矢印方向の断面を示す断面図である。
図12及び13に示すように、本発明の実施例5に係る半導体集積回路装置は、M2配線3及び5から単位セル1内に突出するM2配線6及び7並びにM2配線6及び7とビア13を介して接続されたM1配線8及び9を有する。
単位セル1の上側の配線層にあるM1配線2は基板用VDD電源配線、M2配線3はVSSグランド配線であり、単位セル1の下側の配線層にあるM1配線4は基板用VSSグランド配線、M2配線5はVDD電源配線である。
単位セル1のソース電位に関しては、VDD電位がVDD電源配線(M2配線5からM2配線6及びM1配線8)を介して供給され、VSS電位がVSS電源配線(M2配線3からM2配線7及びM1配線9)を介して供給される。
本発明の実施例1と同様に、単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2及び4とM2配線3及び5の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて第1寄生容量10及び11が発生する。
さらに、M2配線6とM2配線7の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて第2寄生容量(隣接配線間寄生容量)12が発生する。
本発明の実施例5では、第1寄生容量10及び11並びに隣接配線間寄生容量12を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
本発明の実施例5によれば、第1寄生容量に加えて、VDD電位を供給するVDD配線及びVSS電位を供給するVSS配線の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて発生する隣接配線間寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、本発明の実施例1よりも電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
また、本発明の実施例5によれば、ソース電位と基板電位が異なる場合であっても、電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
次に、本発明の実施例6について説明する。本発明の実施例3〜5では、単位セル内で電源配線と基板とをコンタクトで接続して基板電位を固定する例を説明したが、本発明の実施例6では、基板コンタクトセルを所定の箇所に挿入して基板電位を固定する例を説明する。なお、本発明の実施例1〜5と同様の内容の説明は省略する。
図14は、本発明の実施例6に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図15は、図14の矢印方向の断面を示す断面図である。
図14及び15に示すように、本発明の実施例6に係る半導体集積回路装置は、M2配線3及び5から単位セル1内に突出するM2配線6及び7並びにM2配線6及び7とビア16を介して接続されたM1配線8及び9を有する。
M1配線8及び9は、Si基板に固定される。単位セル1のソース電位に関しては、VDD電位はM2配線6からM1配線8を介して単位セル1に供給され、VSS電位はM2配線7からM1配線9を介して単位セル1に供給される。
本発明の実施例1と同様に、単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2及び4とM2配線3及び5の間に設けられた絶縁膜(例えば、絶縁膜はシリコン系の酸化膜又は窒化膜)の比誘電率に応じて第1寄生容量10及び11が発生する。
さらに、VDD電位に固定されたSi基板とVSSグラウンド配線であるM1配線2との間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて第2寄生容量14が発生し、VSS電位に固定されたSi基板とVDDグラウンド配線であるM1配線4との間に設けられた絶縁膜の比誘電率に第2寄生容量15が発生する。
本発明の実施例6では、第1寄生容量10及び11並びに第2寄生容量14及び15を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
本発明の実施例6によれば、第1寄生容量に加えて、VDD電源配線及びVSSグラウンド配線と基板との間の第2寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、本発明の実施例1よりも、電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
次に、本発明の実施例7について説明する。本発明の実施例3〜6では、単位セル内のソース電位や基板電位を取るための構造を変更することによって電源・グランド間のデカップリングキャパシタの容量を大きくする例を説明したが、本発明の実施例7では、単位セル内の配線可能領域にVDD電位及びVSS電位の配線を生成することによって、デカップリングキャパシタの容量を大きくする例を説明する。なお、本発明の実施例1〜6と同様の内容の説明は省略する。
図16は、本発明の実施例7に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図17は、図16の矢印方向の断面を示す断面図である。
図16及び17に示すように、本発明の実施例7に係る半導体集積回路装置は、M1配線2及び4から単位セル1内に突出して単位セル1のソース電位を供給するM1配線8及び9、M2配線3(グラウンド配線)から単位セル1内に突出するM2配線11及び13並びにM2配線5(電源配線)から単位セル1内に突出するM2配線12を有する。
さらに、本発明の実施例7に係る半導体集積回路装置は、M2配線11及び13の間の配線可能領域に突出するM2配線18及び19を有する。
例えば、単位セル1は、2入力NANDセルである。
本発明の実施例1と同様に、単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2及び4とM2配線3及び5の間の第1寄生容量6及び7が発生する。
さらに、本発明の実施例3と同様に、M1配線8及び9とM2配線11及び12との間に設けられた絶縁膜(例えば、絶縁膜はシリコン系の酸化膜又は窒化膜)の比誘電率に応じて第2寄生容量14及び15が発生する。
また、M2配線12と18の間に設けられた絶縁膜、M2配線18と19の間に設けられた絶縁膜及びM2配線19と13の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて隣接配線間寄生容量(第3寄生容量)20〜22が発生する。
本発明の実施例7では、第1寄生容量6及び7、第2寄生容量14及び15並びに第3寄生容量20〜22を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
本発明の実施例7によれば、第1及び第2寄生容量に加えて、配線可能領域に発生する隣接間寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、本発明の実施例3よりも電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
次に、本発明の実施例8について説明する。本発明の実施例7では、配線可能領域を利用して、電源・グランド間のデカップリングキャパシタの容量を大きくする例を説明したが、本発明の実施例8では、通常の配置配線を行った後に単位セルがない場所に埋め込まれる隙間セル(Fillerセル)を利用してデカップリングキャパシタの容量を大きくする例を説明する。なお、本発明の実施例1〜7と同様の内容の説明は省略する。
図18は、本発明の実施例8に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図19は、図18の矢印方向の断面を示す断面図である。
図18及び19に示すように、本発明の実施例8に係る半導体集積回路装置は、隙間セル1、M1配線2及び4、M2配線3及び5を有する。さらに、隙間セル1内には、M1配線4(VSSグランド配線)に接続されたM1配線8及びM2配線5(VDD電源配線)に接続されたM2配線9が突出する。隙間セル1は、1グリッド分の幅を持つ。
本発明の実施例1と同様に、単位セル1の上側及び下側の配線層には、M1配線2及び4とM2配線3及び5の間に設けられた絶縁膜(例えば、絶縁膜はシリコン系の酸化膜又は窒化膜)の比誘電率に第1寄生容量6及び7が発生する。
さらに、M1配線8とM2配線9の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に第2寄生容量10が発生する。
本発明の実施例8では、第1寄生容量6及び7並びに第2寄生容量10を用いて、電源・グランド間のデカップリングキャパシタを形成する。
次に、本発明の実施例8の変形例1を説明する。
図20は、本発明の実施例8の変形例1に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図21は、図20の矢印方向の断面を示す断面図である。
図20及び21に示すように、本発明の実施例8の変形例1に係る半導体集積回路装置は、上記実施例と同様に、VSSグランド配線4と接続されたM1配線8及びVDD電源配線5と接続されたM2配線9並びに上記実施例よりも大きい2グリッド分の幅を持つ隙間セルを有する。
隙間セルの幅は2倍となったのに対し、配線可能な配線幅は3倍となるため、上記実施例よりも効率良く電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
図22は、本発明の実施例8の変形例2に係る半導体集積回路装置の構造を示す概略図である。図23は、図22の矢印方向の断面を示す断面図である。
図22及び23に示すように、本発明の実施例8の変形例2に係る半導体集積回路装置は、VSSグランド配線4と接続されたM1配線8、VDD電源配線5と接続されたM2配線9、VDD電源配線2と接続されたM1配線10及びVSSグランド配線3と接続されたM2配線11を有する。
M1配線とM2配線の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて発生する第1寄生容量12だけでなく、M1配線8とM1配線10の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて発生する隣接配線間寄生容量(第2寄生容量)13及びM2配線9とM2線11の間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて発生する隣接配線間寄生容量(第3寄生容量)14も用いて、デカップリングキャパシタを形成するので、上記実施例よりも効率良く電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
なお、本発明の実施例の変形例では、隙間セルが2グリッド分の幅を持つ例を説明したが、プロセスに依存して決まる寄生容量に応じて、より大きな寄生容量が形成できる態様を選択することで、より効率良く電源ノイズ低減効果を向上させることができる。
また、3グリッド分以上の幅を持つ隙間セルを利用する場合にも、同様である。
また、本発明の実施例7及び8と同様に、電源・グランド間のデカップリングキャパシタとなる配線ペアを予め単位セル1内に設けておいても良い。
また、配置配線後にP&Rツール上で配線の無い場所に対して、配線トラックを埋める処理(Fill Metal)を同様の構造になるように行っても良い。この場合には、配線の有無を判断して実施するため、配置配線時の配線混雑度(配線困難度)を変える必要がなく、レイアウトが容易になる。
本発明の実施例8によれば、第1寄生容量に加えて、VSSグラウンド配線に接続されたM1配線とVDD電源配線に接続されたM2配線との間に設けられた絶縁膜の比誘電率に応じて発生する第2寄生容量を用いてデカップリングキャパシタを形成するので、大きな容量を持つデカップリングキャパシタを形成することができる。
1 単位セル
2、4 M1配線
3、5 M2配線
6、7 寄生容量
2、4 M1配線
3、5 M2配線
6、7 寄生容量
Claims (5)
- 半導体基板上に設けられた複数の単位セルと、
前記複数の単位セルに電源を供給する配線層と、を備え、
前記配線層は、前記複数の単位セルのそれぞれに接地電位を印加する接地電位配線と、前記複数の単位セルのそれぞれに電源電位を印加する電源電位配線と、前記接地電位配線と前記電源電位配線との間に設けられた絶縁膜とを有することを特徴とする半導体集積回路装置。 - 前記配線層は、複数の接地電位配線、前記複数の接地電位配線の間に設けられた電源電位配線及び前記複数の接地電位配線と前記電源電位配線との間に設けられた絶縁膜を有する上層配線層と、複数の電源電位配線と前記複数の電源電位配線の間に設けられた接地電位配線及び前記複数の電源電位配線と前記接地電位配線との間に設けられた絶縁膜を有する下層配線層と、前記上層配線層と前記下層配線層の間に設けられた絶縁膜とを有する請求項1に記載の半導体集積回路装置。
- 前記配線層は、前記単位セルと接続される領域において、前記単位セル内の配線可能領域に突出する突出層を有し、
前記突出層は、前記接地電位配線と前記電源電位配線との間に設けられた絶縁膜を有する請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置。 - 前記突出層は、前記接地電位配線と前記電源電位配線とを接続するビアを有する請求項3に記載の半導体集積回路装置。
- 前記半導体基板上に設けられた隙間セルをさらに有し、
前記突出層は、前記隙間セル内に突出する請求項3に記載の半導体集積回路装置。
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- 2007-06-04 JP JP2007147925A patent/JP2008300765A/ja not_active Withdrawn
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