[go: up one dir, main page]

JP2008290425A - フレキシブル基材 - Google Patents

フレキシブル基材 Download PDF

Info

Publication number
JP2008290425A
JP2008290425A JP2007140625A JP2007140625A JP2008290425A JP 2008290425 A JP2008290425 A JP 2008290425A JP 2007140625 A JP2007140625 A JP 2007140625A JP 2007140625 A JP2007140625 A JP 2007140625A JP 2008290425 A JP2008290425 A JP 2008290425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal polymer
polymer film
film
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007140625A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Senbokuya
和明 仙北屋
Naoki Kato
直樹 加藤
Takuma Katase
琢磨 片瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2007140625A priority Critical patent/JP2008290425A/ja
Publication of JP2008290425A publication Critical patent/JP2008290425A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】信号伝搬の高速化や高周波化の要求に応えることができ、かつ外付け部品と金属層との位置合わせが必要となるプリント配線板としても用いるのに適したフレキシブル基材を提供する。
【解決手段】プラスチックフィルム10の表面に液晶ポリマーフィルム13が固着された基材1を有し、この基材における上記液晶ポリマーフィルム13の表面に施されたプラズマ処理面14に金属層2が積層したフレキシブル基材とした。また、このプラスチックフィルム10をポリイミド樹脂等によって構成するとともに、基材1の濁度を60%以下とし、金属層2が積層されていないプラスチックフィルム10の露出面に液晶ポリマーフィルムを固着した。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話やディスプレイ等に組み込まれるプリント配線板を製造するためのフレキシブル基材に関するものである。
このようなフレキシブル基材としては、例えば、特許文献1及び2に示されているように、プラズマ処理によって改質された厚さ数十μmのポリイミドフィルム基材の改質表面に、ニクロム合金スパッタ層またはクロムスパッタ層が直接形成され、このスパッタ層上に、順に、銅スパッタ層と銅メッキ層とが積層されたものが知られており、このポリイミドフィルムの改質処理によって、ポリイミドフィルムとニクロム合金スパッタ層またはクロムスパッタ層との密着性が良好になることから、このフレキシブル基材は、優れた剥離強度、すなわち、優れた常態ピール強度を有している。
また、このようなフレキシブル基材を用いたプリント配線板は、上述のニクロム合金スパッタ層またはクロムスパッタ層と銅スパッタ層と銅メッキ層とによって構成される金属層がエッチング等によってパターン形成されて、構成されている。そして、このようなプリント配線板は、例えば、金属層が形成されていない裏面側から位置合わせ用のセンサ等によって、ポリイミドフィルムを介して、上述の金属層のパターンにICチップ等の外付け部品を位置合わせして、固着する等して使用される。
しかしながら、このようなプリント配線板を構成するフレキシブル基材は、非特許文献3に示すように、例えば、ポリイミドフィルム基材の上にクロムスパッタ層、銅スパッタ層および銅メッキ層が形成されたCu/Cr/ポリイミドのフレキシブル基材の熱処理後の剥離強度、特に、相対湿度を高くした場合における熱処理後の剥離強度が著しく低下してしまうことからわかるように、耐熱ピール強度に劣るとの欠点を有している。このように耐熱ピール強度が劣ってしまうのは、相対湿度が高くなる程、大気中の水分がポリイミドフィルムに浸透して、ポリイミドフィルムと金属層との界面における水分量が増加して、この水分によってより多くCr酸化物が形成されることによるものであると推測される。
特に、近年、上記フレキシブル基材を用いたプリント配線板は、上述のように携帯電話等のあらゆる物に組み込まれて使用されるため、高温多湿下等の様々な使用環境に耐えることが望まれており、耐熱ピール強度を有することが必要とされている。
これに対して、特許文献4に示すように、ポリイミドフィルムに代えて、液晶ポリマーフィルムを用いたフレキシブル基材が知られている。このフレキシブル基材は、液晶ポリマーフィルムの吸水率がポリイミドの吸水率の約1/50であるため、高温多湿下においても液晶ポリマーフィルムに浸透して、金属層との界面の水分量が増加することを抑制して、Cr酸化物等の金属酸化物が形成されることによる耐熱ピール強度の低下を抑制することができる。
加えて、この液晶ポリマーフィルムは、低誘電率および低誘電正接であって高周波特性に優れていることから、この液晶ポリマーフィルム用いたフレキシブル基材は、金属層の伝送損失を低下させることができ、すなわち、金属層に配線パターンを形成した場合に、この配線パターンの伝送損失を低下させることができ、近年の情報処理機器や情報通信機器の高機能化に伴って、さらなる信号伝搬の高速化や高周波化の要求に応えることができるプリント配線板を提供することができる。
しかしながら、この液晶ポリマーフィルムは、透明性に欠けており、姿勢保持機能を有する程度の厚みに形成すると、濁度が高くなることによって、フレキシブル基材は、裏面側から外付け部品等の位置合わせを行うことができないという問題があった。従って、この液晶ポリマーフィルムを用いたフレキシブル基材は、ICチップ等の外付け部品と金属層との位置合わせが必要となるプリント配線板として用いるのに適さないという欠点があった。
特開2004−327931号公報 特開2002−252257号公報 16回マイクロエレクトロニクスシンポジウム論文集 2006年10月,P75−78,Cu/Cr/ポリイミド多層膜の界面密着強度低下に及ぼす大気中水分の影響 特開2004−358677号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、著しい耐熱ピール強度の低下を抑制できるとともに、信号伝搬の高速化や高周波化の要求に応えることができ、かつ外付け部品と金属層との位置合わせが必要となるプリント配線板として用いるにも適したフレキシブル基材を提供することを課題とするものである。
請求項1に記載の発明に係るフレキシブル基材は、プラスチックフィルムの表面に液晶ポリマーフィルムが固着された基材を有し、この基材における上記液晶ポリマーフィルムの表面に施されたプラズマ処理面に金属層が積層されていることを特徴としている。
ここで、この金属層としては、例えば、無電解メッキによる無電解メッキ層であっても又は金属スパッタ層上に電解メッキによる電解メッキ層が形成されたものであってもよく、単層であっても、複数層であってもよいものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフレキシブル基材において、上記プラスチックフィルムがポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂のうちの少なくとも一種以上の樹脂によって構成されるととともに、このプラスチックフィルムに上記液晶ポリマーフィルムが固着された上記基材の濁度が60%以下であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のフレキシブル基材において、上記基材は、上記金属層が積層された液晶ポリマーフィルムが固着されていない上記プラスチックフィルムの露出面に液晶ポリマーフィルムが固着されていることを特徴としている。
請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明によれば、金属層を液晶ポリマーフィルムのプラズマ処理面に積層したため、プラスチックフィルムにプラズマ処理を施して、このプラスチックフィルムのプラズマ処理面に金属層を積層した場合と比較して、優れた常態ピール強度を有し、かつこの液晶ポリマーフィルムによって、金属層との界面の水分量が増加することを抑制して、金属酸化物が形成されることによる耐熱ピール強度の低下を抑制することができる。
加えて、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフレキシブル基材は、金属層をプラスチックフィルム上に直接積層せずに、低誘電率および低誘電正接である液晶ポリマーフィルムのプラズマ処理面に積層したため、金属層の伝送損失を低下させることができる。これによって、この金属層に配線パターンを形成して、プリント配線板を構成した場合に、この配線パターンにおける伝送損失を低下させることができることから、情報処理機器等の高機能化に伴う信号伝搬の高速化や高周波化の要求に応えるプリント配線板として使用することができる。
さらに、プラスチックフィルムに液晶ポリマーフィルムを固着してフレキシブル基材を形成したため、フレキシブル基材は、液晶ポリマーフィルムを薄く形成することにより、濁度の上昇を防止でき、外付け部品と金属層との位置合わせが必要となるプリント配線板としても使用することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、ポリイミドフィルム等のプラスチックフィルムを用いたため、液晶ポリマーフィルムを薄く形成しても、プラスチックフィルムによって充分にフレキシブル基材の姿勢保持機能を担保でき、濁度の高い液晶ポリマーフィルムを薄く形成することによって、濁度を低くすることができる。加えて、基材の濁度を60%以下としたため、金属層が積層されていないフレキシブル基材の裏面側から、プラスチックフィルムを介して、ICチップ等の外付け部品の位置合わせを行うことができ、フレキシブル基材を位置合わせが必要となるプリント配線板としても好適に使用することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、金属層が積層されていないプラスチックフィルムの露出面に、すなわち、フレキシブル基材の裏面側に、吸水率の低い液晶ポリアーフィルムを固着させたため、プラスチックフィルムの表面に固着されている液晶ポリマーフィルムとともに、基材と金属層との界面の水分量が増加することによる金属層の酸化を抑制することができる。このため、フレキシブル基材を高温多湿下で使用した場合にも、より確実に金属層の酸化による耐熱ピール強度の低下を抑制することができる。
以下、本発明に係るフレキシブル基材における2つの最良の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
まず、第1の実施形態について、図1を用いて説明する。
本実施形態のフレキシブル基材は、ポリイミド樹脂からなるポリイミドフィルム(プラスチックフィルム)10の一方の表面に全面的に液晶ポリマーフィルム13が固着された基材1を有している。そして、この基材1における液晶ポリマーフィルム13の表面に全面的にプラズマ処理が施されて、このプラズマ処理による処理面(プラズマ処理面)14に直接かつ全面的に金属積層体(金属層)2が積層されており、フレキシブル基材は、この基材1と金属積層体2とによって構成されている。
このポリイミドフィルム10は、基材1に姿勢保持機能を付与すべく、厚さ20μm〜50μmに形成されている。
なお、本実施形態のフレキシブル基材は、このポリイミドフィルム10に代えて、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂のうちの少なくとも一種以上の樹脂によって構成されるプラスチックフィルムを用いてもよいものであり、このような他のプラスチックフィルムを用いた場合にも、基材1の姿勢保持機能を担保すべく、ポリイミドフィルム10と同等の厚さに形成されるものである。
液晶ポリマーフィルム13は、溶媒によって溶融された液状の液晶ポリマーをポリイミドフィルム10に塗布して、ガラス転移温度よりも高い温度で乾燥させて固化させることにより、0.01μm〜5μmの厚みを有してポリイミドフィルム10上に直接固着形成されており、これによって、基材1は、JIS K7136に従って計測した濁度が60%以下となるように形成されている。
この液晶ポリマーフィルム13の厚さを5μm以下としたのは、5μmを超えると、液晶ポリマーフィルム13がポリイミドフィルム10等のプラスチックフィルムと比較して、著しく高い濁度を有するため、基材1の濁度が60%を超えて、フレキシブル基材をプリント配線板として使用した際に、フレキシブル基材の裏面側からの位置合わせ用のセンサ等によるICチップなどの外付け部品の位置合わせが困難になってしまうためである。他方、液晶ポリマーフィルム13の厚さを0.01μm以上としたのは、0.01μm未満であると、液晶ポリマーフィルム13の低誘電率および低誘電正接の特性によって、金属積層体2の伝送損失を低下させる作用、すなわち、金属積層体2に配線パターンを形成した際に、この配線パターンの伝送損失を低下させる作用が得られなくなってしまう恐れがあるとともに、基材1と金属積層体2との界面の水分量が増加することにより、耐熱ピール強度が低下してしまう恐れがあるためである。
また、上記金属積層体2は、液晶ポリマーフィルム13の処理面14上に直接かつ全面的に成膜された膜厚5〜100nmのニクロムスパッタ膜21と、このニクロムスパッタ膜21上に直接かつ全面的に成膜された膜厚100〜300nmの銅スパッタ膜22と、この銅スパッタ膜22上に直接かつ全面的に電解メッキ法によって形成された膜厚5〜20μmの銅メッキ層23とが順に積層されることによって構成されている。これにより、金属積層体2は、処理面14上にニクロムスパッタ膜21を成膜することにより液晶ポリマーフィルム13とニクロムスパッタ膜21との密着性が良好となり、これによって、フレキシブル基材は、上述のように基材1に金属積層体2が積層されて、優れた常態ピール強度を有する。
次いで、上述のフレキシブル基材の製造方法について説明する。
帯状のポリイミドフィルム10の一方の表面に、全面的に液状の液晶ポリマーを塗布して固化させることにより、液晶ポリマーフィルム13が固着された帯状の基材1を構成する。このように、液晶ポリマーを塗布することにより、液晶ポリマーフィルム13を薄く所望の厚さを有するように形成する。
次に、この帯状の基材1をプラズマ装置内に連続的に供給して、液晶ポリマーフィルム13の表面にプラズマを照射して全面的にプラズマ処理を施した後に、このプラズマ処理が施された基材1を連続的にスパッタ装置に供給して、プラズマ処理面14に全面的にニクロムスパッタ膜21と、銅スパッタ膜22とを順に成膜する。このように、液晶ポリマーフィルムの表面にプラズマ処理を施すことによって、液晶ポリマーフィルム13の表面が改質されて、液晶ポリマーフィルム13とニクロムスパッタ膜21の密着性が向上する。
これにより、スパッタ膜21、22が形成された基材1を、帯幅方向を上下方向に向けた状態で、連続的に、硫酸銅が充填されたメッキ槽に供給して、銅スパッタ膜22上に、全面的に銅メッキ層23を形成することによって、基材1上に金属積層体2を形成して、帯状のフレキシブル基材を構成する。
このようにして構成された帯状のフレキシブル基材は、所望の長さに切断されて使用に供される。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態について、図2を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成についての説明は、同一の符号を用いることにより簡略する。
本実施形態のフレキシブル基材は、金属積層体2が積層された液晶ポリマーフィルム13が固着されていない厚さ20μm〜50μmのポリイミドフィルム(プラスチックフィルム)10の露出面に、液晶ポリマーフィルム13と同様にして、液状の液晶ポリマーを塗布することにより、液晶ポリマーフィルム15が固着形成されている。これによって、本実施形態のフレキシブル基材は、この液晶ポリマーフィルム15がポリイミドフィルム10および液晶ポリマーフィルム13とともに基材3を構成して、この基材3と金属積層体(金属層)2とによって構成されている。
この液晶ポリマーフィルム15は、ポリイミドフィルム10よりも吸水率が数十倍低いことから、高温多湿下においても、水分がポリイミドフィルム10に浸透して、基材3と金属積層体2との界面の水分量が増加することを抑制し、この界面における水分量の増加によって金属積層体2によるクロム酸化物等の金属酸化物の生成を抑制することにより、耐熱ピール強度が低下することを抑制するようになっている。このため、液晶ポリマーフィルム15は、上述の水分量の増加による耐熱ピール強度の低下を抑制すべく、その厚さが液晶ポリマーフィルム13と同様に0.01μm以上となるように形成されている。
加えて、この液晶ポリマーフィルム15は、基材3の濁度を60%以下とすべく、その厚さと液晶ポリマーフィルム13の厚さとの合計が5μm以下となるように形成されている。
次いで、上述のフレキシブル基材の製造方法について説明する。
帯状のポリイミドフィルム10の両面に、全面的に液状の液晶ポリマーを塗布して固化させることにより、液晶ポリマーフィルム13、15が固着された帯状の基材3を構成する。このように、液晶ポリマーを塗布することにより、液晶ポリマーフィルム13、15を薄く所望の厚さを有するように形成する。
次に、第1の実施形態と同様に、この帯状の基材3をプラズマ装置内に連続的に供給して、液晶ポリマーフィルム13の表面に全面的にプラズマ処理を施した後に、このプラズマ処理が施された基材3を連続的にスパッタ装置に供給して、プラズマ処理面14に全面的にニクロムスパッタ膜21と、銅スパッタ膜22とを順に成膜する。これにより、スパッタ膜21、22が形成された基材3を、連続的にメッキ槽に供給して、銅スパッタ膜22上に、全面的に銅メッキ層23を形成することによって、基材3上に金属積層体2を形成して、帯状のフレキシブル基材を構成する。このようにして構成された帯状のフレキシブル基材は、所望の長さに切断されて使用に供される。
上述の第1および第2の実施の形態のフレキシブル基材によれば、金属積層体2を液晶ポリマーフィルム13のプラズマ処理面14に積層したため、ポリイミドフィルム10にプラズマ処理を施して、このポリイミドフィルム10のプラズマ処理面に金属層を積層した場合と比較して、常態ピール強度を向上させることができるとともに、高温多湿下で使用した場合にも、液晶ポリマーフィルム13によって金属積層体2との界面の水分量が増加することによるニクロム酸化物の形成が抑制されて、耐熱ピール強度の低下を抑制することができる。
加えて、金属積層体2をポリイミドフィルム10上に直接積層せず、低誘電率および低誘電正接である液晶ポリマーフィルム13の処理面14上に積層したため、伝送損失を低下させることができ、これによって、この金属積層体2に配線パターンを形成した場合に、この配線パターンにおける伝送損失を低下させることができることから、情報処理機器等の高機能化に伴う信号伝搬の高速化や高周波化の要求に応えるプリント配線板として使用することができる。
さらに、第1および第2の実施の形態のフレキシブル基材によれば、ポリイミドフィルム10によって、姿勢保持機能を担保しているため、このポリイミドフィルム10に液晶ポリマーを塗布して、液晶ポリマーフィルムを固着させることにより、濁度の高い液晶ポリマーフィルムを薄く形成して、濁度の低い基材1、3を構成することができる。加えて、第1および第2の実施形態のフレキシブル基材は、基材1、3の濁度が60%以下となるようにしたため、金属積層体2が形成されていない裏面側から位置合わせ用のセンサ等によるICチップなどの位置合わせを行うことができ、その結果、位置合わせ等が必要になるプリント配線板としても好適に使用することができる。
特に、第2の実施の形態のフレキシブル基材によれば、ポリイミドフィルム10の露出面に、直接かつ全面的に吸水率の低い液晶ポリマーフィルム15を固着させていることから、水分がポリイミドフィルム10に浸透して、基材3と金属積層体2との界面の水分量が増加することによるニクロムスパッタ膜21等の金属の酸化を抑制できる。このため、フレキシブル基材を高温多湿下で使用した場合にも、ポリイミドフィルム10の表面に固着されている液晶ポリマーフィルム13とともに、基材3と金属積層体2との界面の水分量が増加することを効率的に防止することができ、より確実に金属の酸化による耐熱ピール強度の低下を抑制することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に何ら限定されるものでなく、例えば、金属層として、ニクロムスパッタ膜21、銅スパッタ膜22および銅メッキ層23が積層された金属積層体2に代えて、無電解銅メッキ等を形成したものであってもよい。
本発明に係る第1の実施形態のフレキシブル基材を示す断面模式図である。 本発明に係る第2の実施形態のフレキシブル基材を示す断面模式図である。
符号の説明
1 基材
2 金属層
10 ポリイミドフィルム(プラスチックフィルム)
13,15 液晶ポリマーフィルム
14 プラズマ処理面

Claims (3)

  1. プラスチックフィルムの表面に液晶ポリマーフィルムが固着された基材を有し、この基材における上記液晶ポリマーフィルムの表面に施されたプラズマ処理面に金属層が積層されていることを特徴とするフレキシブル基材。
  2. 上記プラスチックフィルムは、ポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂およびポリエーテルエーテルケトン樹脂のうちの少なくとも一種以上の樹脂によって構成されるととともに、このプラスチックフィルムに上記液晶ポリマーフィルムが固着された上記基材は、濁度が60%以下であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基材。
  3. 上記基材は、上記金属層が積層された液晶ポリマーフィルムが固着されていない上記プラスチックフィルムの露出面に液晶ポリマーフィルムが固着されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブル基材。
JP2007140625A 2007-05-28 2007-05-28 フレキシブル基材 Withdrawn JP2008290425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140625A JP2008290425A (ja) 2007-05-28 2007-05-28 フレキシブル基材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140625A JP2008290425A (ja) 2007-05-28 2007-05-28 フレキシブル基材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008290425A true JP2008290425A (ja) 2008-12-04

Family

ID=40165643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007140625A Withdrawn JP2008290425A (ja) 2007-05-28 2007-05-28 フレキシブル基材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008290425A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012093606A1 (ja) * 2011-01-05 2012-07-12 Jx日鉱日石金属株式会社 銅張積層板及びその製造方法
KR20160074407A (ko) 2014-12-18 2016-06-28 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 삼층 필름, 삼층 필름의 제조 방법, 적층판 및 프린트 회로 기판
CN115206809A (zh) * 2022-07-19 2022-10-18 珠海凯赛奥表面技术有限公司 一种透明聚合物表面覆铜的工艺

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012093606A1 (ja) * 2011-01-05 2012-07-12 Jx日鉱日石金属株式会社 銅張積層板及びその製造方法
JP2012140552A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Jx Nippon Mining & Metals Corp 銅張積層板及びその製造方法
KR20160074407A (ko) 2014-12-18 2016-06-28 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 삼층 필름, 삼층 필름의 제조 방법, 적층판 및 프린트 회로 기판
KR102399755B1 (ko) 2014-12-18 2022-05-20 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 삼층 필름, 삼층 필름의 제조 방법, 적층판 및 프린트 회로 기판
CN115206809A (zh) * 2022-07-19 2022-10-18 珠海凯赛奥表面技术有限公司 一种透明聚合物表面覆铜的工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11202367B2 (en) Flexible circuit board
CN107211525B (zh) 用于印刷电路板的高速互连
CN104902680B (zh) 金属基板及其制作方法
KR102323306B1 (ko) 동장 적층판 및 동장 적층판의 제조 방법
KR20170018951A (ko) 고박리강도의 연성 동박 적층판 및 그의 제조방법
JP2016054313A (ja) リジッドフレキシブル基板およびその製造方法
US20090038828A1 (en) Flexible printed circuit board substrate and flexible printed circuit board fabricated using the same
JP2008290425A (ja) フレキシブル基材
JP2023120170A (ja) 接着フィルム、及びこれを含む接着フィルム積層体
TWI655095B (zh) Nano metal substrate for FPC and COF materials
JP4445777B2 (ja) 配線基板、及び配線基板の製造方法
KR101517553B1 (ko) 회로기판의 제조방법
CN112739035A (zh) 一种超细厚导体线路板制作工艺
JP2008290424A (ja) フレキシブル基材
CN100521878C (zh) 多层印刷电路配线板的制造方法
JP5794806B2 (ja) 表面処理銅箔、および、該表面処理銅箔を用いた銅張積層基板、並びにプリント配線基板
US11950371B2 (en) Method for manufacturing transparent circuit board
CN106550532A (zh) 用于制造部件载体的包括低流动性材料的保护结构
KR20240143300A (ko) 미세피치 구현 및 공정 안정성이 우수한 인쇄회로기판 및 그 제조 방법
KR101867913B1 (ko) 연성회로 동장 적층판과 이를 이용한 인쇄회로 기판 및 그 제조 방법
JP2006261444A (ja) 両面フレキシブル配線基板及びそれを用いた折畳み式携帯電話
JP2007223111A (ja) フレキシブル銅張積層板
WO2014188493A1 (ja) 部品内蔵基板及びその製造方法
KR101465083B1 (ko) 회로기판의 제조방법
JP2005327972A (ja) 薄膜多層配線板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100803