JP2008279847A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来技術に比較して軽量化を図り、且つ車両に取り付けるための脚部の耐久性の確保及び組み付けコストの低減を図ることができる電子機器を提供する。
【解決手段】車載用電子機器10は、電子部品15が実装された回路基板12と、樹脂製ケース本体13とを備えている。樹脂製ケース本体13は一方が開放された四角箱状に形成されるとともに、回路基板12は実装された電子部品15が樹脂製ケース本体13の内側となるように樹脂製ケース本体13の開放部に蓋をするように取り付けられている。樹脂製ケース本体13には脚部14aを構成する金属部材14がインサート成形されている。脚部14aは、車載用電子機器10が被取り付け部に取り付けられた際に、樹脂製ケース本体13及び回路基板12が被取り付け部と当接しない長さのクランク形状に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】車載用電子機器10は、電子部品15が実装された回路基板12と、樹脂製ケース本体13とを備えている。樹脂製ケース本体13は一方が開放された四角箱状に形成されるとともに、回路基板12は実装された電子部品15が樹脂製ケース本体13の内側となるように樹脂製ケース本体13の開放部に蓋をするように取り付けられている。樹脂製ケース本体13には脚部14aを構成する金属部材14がインサート成形されている。脚部14aは、車載用電子機器10が被取り付け部に取り付けられた際に、樹脂製ケース本体13及び回路基板12が被取り付け部と当接しない長さのクランク形状に形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器に係り、詳しくは車載用に好適な電子機器に関する。
自動車等に使用される車両用の電子機器は、安価、小型、軽量等の要件が要求され、特にエンジンルームに装着される電子機器では、これらの要件に加えて防水性や耐振性も要求される。
このような要求に対応する車両用電子機器として、樹脂製のモールドケースと板金ケースとを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。図8に示すように、モールドケース51の内側には、電子部品が実装されたプリント基板53が接着固定されている。電子部品はモールドケース51とプリント基板53とで構成された空間に密封配置されている。そして、板金ケース54は、有底箱状に形成され、モールドケース51と対をなしてプリント基板53を収納するとともに、底部に取付部材55がスポット溶接されている。車両用電子機器は取付部材55を介して車両の任意の位置に取り付けられる。
また、樹脂製のケーシングを備えており、その樹脂製のケーシングに車両に取り付けるための脚部が樹脂で一体に成形された車両用電子制御構成群が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−359225号公報
特表2003−532301号公報
特許文献1の構成では、板金ケース54を備えるとともに、更にその下側に金属製の取付部材55が溶接された構成のため、機器全体が大きくなり、広い取り付けスペースが必要になってしまう。しかも、組み付けコストについても高くなってしまう。また、特許文献2の場合は、車両に取り付けるための脚部が樹脂製であるため、車両の振動に対する脚部の耐久性に問題がある。つまり、車両用電子機器を車両に取り付ける際には、車両の振動に耐えるためにボルト等を使用して強固に締め付け固定されるのだが、ボルトが挿入される脚部が樹脂であると、車両の振動によって脚部が破断してしまう虞がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来技術に比較して軽量化を図ることができ、且つ車両に取り付けるための脚部の耐久性の確保及び組み付けコストの低減を図ることができる電子機器を提供することにある。
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、電子部品が実装された基板と、樹脂製ケース本体とを備える電子機器であって、前記樹脂製ケース本体は一方が開放された箱状に形成されるとともに、前記基板は実装された電子部品が前記樹脂製ケース本体の内側となるように前記樹脂製ケース本体の開放部に蓋をするように取り付けられ、前記樹脂製ケース本体に脚部を構成する金属部材がインサート成形されており、前記脚部は、クランク形状で、前記基板が被取り付け部と当接しない状態で前記電子機器を前記被取り付け部に取り付け可能とする形状に形成されている。「基板が被取り付け部と当接しない状態で電子機器を被取り付け部に取り付け可能とする形状」とは、基板が被取り付け部と対向する状態で取り付ける場合は、脚部の長さが基板と被取り付け部とが当接しない長さ、樹脂製ケース本体が被取り付け部と対向する場合は、脚部の長さが樹脂製ケース本体と被取り付け部とが当接又は当接しない長さであることを意味する。
この発明の電子機器は、例えば、被取り付け部としての車両のフレームに、電子機器が脚部を介して取り付けられて使用される場合、車両の振動が脚部に伝達されても樹脂製の場合より耐久性が良くなる。また、脚部を締結具(ボルト)で被取り付け部に締め付けて取り付ける際の応力が、電子部品が実装された基板に加わる虞がない。即ち、ボルトで締め付ける際の応力が基板に加わると、電子部品の基板への実装に使用されている半田のフィレットにクラックが発生する虞が有るが、そのような虞がない。更に、樹脂製ケース本体を成形する際に金属部材が同時にインサート成形されて脚部が形成されるため、組み付けコストも低減される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記脚部は、その取り付け面が前記被取り付け部に取り付けられた際に、前記樹脂製ケース本体及び前記基板が前記被取り付け部と当接しない長さのクランク形状に形成されている。この発明では、電子機器を被取り付け部にボルトで締め付け固定する際の応力が、基板に加わる虞がない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記樹脂製ケース本体は四角箱状に形成され、前記金属部材は前記樹脂製ケース本体の対向する側壁から突出して前記脚部を構成するように前記樹脂製ケース本体にインサート成形されている。この発明では、脚部が一つの側壁のみから突出するように設けられた場合に比較して、電子機器を被取り付け部に安定した状態で取り付けることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記脚部は、それぞれ独立して樹脂製ケース本体にインサート成形された複数の金属部材からなり、前記各金属部材の鉤爪部が前記樹脂製ケース本体にインサートされている。この発明では、金属製の脚部を構成するのに必要な材料の量を少なくすることができ、軽量化に有利となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記金属部材は、前記樹脂製ケース本体の側壁部全体にインサートされた枠部を有しており、前記枠部と前記脚部とは一体に形成されている。この発明では、金属部材による樹脂製ケース本体の補強効果が大きくなる。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記金属部材は、前記樹脂製ケース本体の対向する側壁部にインサートされた一対の脚部をつなぐ接続部を有しており、前記接続部は前記樹脂製ケース本体の開放部と対向する平面部にインサートされている。この発明では、脚部がそれぞれ独立してインサート成形された構成に比較して樹脂製ケース本体の強度を高めることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記金属部材は、前記樹脂製ケース本体の側壁に沿って延びる脚部を構成するように前記樹脂製ケース本体にインサート成形されている。ここで、「側壁に沿って延びる」とは、脚部が側壁の中央部付近に設けられたり、一方の端部寄りに設けられたりするのではなく、一方の端部から他方の端部にかけて延びるように設けられていること意味する。この発明では、金属製の脚部の剛性が高くなり、耐振性が向上する。
本発明によれば、従来技術に比較して軽量化を図ることができ、且つ車両に取り付けるための脚部の耐久性の確保及び組み付けコストの低減を図ることができる。
以下、本発明を車載用電子機器に具体化した第1の実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1(a),(b)に示すように、車載用電子機器10は、電子機器用ケース11と、基板としての回路基板12とを備えている。電子機器用ケース11は、樹脂製ケース本体13に、金属製の脚部14aを構成する金属部材14がインサート成形されて形成されている。樹脂製ケース本体13は、一方が開放された四角箱状に形成され、金属部材14は、脚部14aが樹脂製ケース本体13の側壁13aから突出するようにインサート成形されている。脚部14aは、複数(この実施形態では2個)設けられている。
図1(a),(b)に示すように、車載用電子機器10は、電子機器用ケース11と、基板としての回路基板12とを備えている。電子機器用ケース11は、樹脂製ケース本体13に、金属製の脚部14aを構成する金属部材14がインサート成形されて形成されている。樹脂製ケース本体13は、一方が開放された四角箱状に形成され、金属部材14は、脚部14aが樹脂製ケース本体13の側壁13aから突出するようにインサート成形されている。脚部14aは、複数(この実施形態では2個)設けられている。
脚部は、車載用電子機器10を樹脂製ケース本体13及び回路基板12が被取り付け部と当接しない状態で被取り付け部に取り付け可能な形状で樹脂製ケース本体13から突出して構成されている。この実施形態では、脚部14aは、側壁13aから突出している部分が、樹脂製ケース本体13及び回路基板12が被取り付け部と当接しない長さのクランク状に形成されるとともに、底壁13b側から開口側、即ち回路基板12側に向かって延びるように形成されている。脚部14aには、車載用電子機器10を被取り付け部としての車両のフレームF(図2(b)に二点鎖線で図示)に取り付ける際のボルトが挿通される挿通孔14bが形成されている。脚部14aは、車載用電子機器10が車両のフレームFに取り付けられた際に、回路基板12の実装面と反対側の面とフレームとの間に隙間が存在するように高さHが設定されている。なお、高さHの値は、回路基板12がフレームFと接触しない範囲で小さければ小さいほど、車載用電子機器10の設置に必要な空間的スペースが小さくなるため好ましい。
図2(a),(b)に示すように、金属部材14は脚部14a毎にそれぞれ独立して設けられるとともに、側壁13aから突出する部分以外の部分が樹脂製ケース本体13の側壁13aに埋め込まれている。金属部材14の側壁13aに埋め込まれた部分には、断面L字状に屈曲した鉤爪部14cが設けられている。金属部材14は、例えば亜鉛鋼板で形成されている。
樹脂製ケース本体13は、底壁13bが上側となる状態で、かつ側壁13aの端面が回路基板12の実装面12aの周縁部と対向する状態で、回路基板12に接着剤で固定されるようになっている。そして、回路基板12の実装面12aが上側を向く状態、即ちフェイスアップの状態で車載用電子機器10が車両のフレームに取り付けられるようになっている。
回路基板12は、電子部品15が表面実装されるとともに、L字状の端子16が設けられている。回路基板12は、電子部品15が樹脂製ケース本体13内に収容される状態で樹脂製ケース本体13の開口部を覆うように樹脂製ケース本体13に固定されている。即ち、回路基板12は樹脂製ケース本体13の開放部に蓋をするように取り付けられている。図1(b)に示すように、端子16は、回路基板12が樹脂製ケース本体13に固定された状態で、樹脂製ケース本体13の底壁13bに設けられている孔17を貫通して、一部が底壁13bから突出する長さに形成されている。
前記のように構成された車載用電子機器10を組み立てる場合には、図1(a)に示すように、回路基板12を、実装面12aが上向きとなるように、回路基板12とほぼ同じ大きさの図示しない治具の載置部の上に載置する。次に樹脂製ケース本体13の側壁13aの上面(端面)又は回路基板12の実装面12aの周縁部に接着剤を塗布する。その後、樹脂製ケース本体13を図1(a)に示すように、底壁13bが上側となる状態で回路基板12の上方から孔17が端子16と対向する状態で移動させ、図1(b)に示すように、端子16が孔17を貫通する状態で樹脂製ケース本体13と回路基板12とを接着させる。載置部は回路基板12とほぼ同じ大きさのため、脚部14aが載置部と干渉せずに樹脂製ケース本体13と回路基板12とが接着される。なお、孔17と端子16との隙間及びその周囲には気密性を確保するため、図示しない封止剤(例えば、エポキシ系接着剤)が塗布、硬化されて車載用電子機器10の組立が完了する。
前記のように構成された車載用電子機器10は、回路基板12の実装面12aと反対側の面が車両のフレームFと対向する状態でボルトを介して固定される。ボルトは脚部14aの挿通孔14b及びフレームFに形成された孔を貫通するとともに、ナットに螺合されて締め付け固定されるか、挿通孔14bを貫通するとともにフレームFに形成されたねじ孔に螺合されて締め付けられる。そして、回路基板12がフレームFと接触しない状態で、車載用電子機器10がフレームFに固定される。車載用電子機器10を車両のフレームFに取り付けた後、電子部品15を外部回路と電気的に接続するため、端子16と図示しない外部コネクタとが接続される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)車載用電子機器10は、電子部品15が実装された回路基板12と、樹脂製ケース本体13とを備え、樹脂製ケース本体13は一方が開放された箱状に形成されるとともに、回路基板12は樹脂製ケース本体13の開放部に蓋をするように取り付けられ、樹脂製ケース本体13に脚部14aを構成する金属部材14がインサート成形されている。脚部14aはその取り付け面がフレームFに取り付けられた際に、樹脂製ケース本体13及び回路基板12がフレームFと当接しない長さのクランク形状に形成されている。したがって、車載用電子機器10は、車両のフレームFに金属製の脚部14aにおいて取り付けられて使用される場合、脚部14aをボルトで締め付ける際の応力が、電子部品15が実装された回路基板12に加わる虞がない。即ち、ボルトで締め付ける際の応力が回路基板12に加わると、電子部品15の回路基板12への実装に使用されている半田のフィレットにクラックが発生する虞が有るが、そのような虞がない。また、車両の振動が脚部14aに伝達されても脚部が樹脂製である場合より耐久性が良くなる。そして、樹脂製ケース本体13を成形する際に金属部材14が同時にインサート成形されて脚部14aが形成されるため、従来技術の特許文献1のように取付部材(脚部)を板金ケースに溶接で固定する場合に比較して、組み付けコストも低減される。
(1)車載用電子機器10は、電子部品15が実装された回路基板12と、樹脂製ケース本体13とを備え、樹脂製ケース本体13は一方が開放された箱状に形成されるとともに、回路基板12は樹脂製ケース本体13の開放部に蓋をするように取り付けられ、樹脂製ケース本体13に脚部14aを構成する金属部材14がインサート成形されている。脚部14aはその取り付け面がフレームFに取り付けられた際に、樹脂製ケース本体13及び回路基板12がフレームFと当接しない長さのクランク形状に形成されている。したがって、車載用電子機器10は、車両のフレームFに金属製の脚部14aにおいて取り付けられて使用される場合、脚部14aをボルトで締め付ける際の応力が、電子部品15が実装された回路基板12に加わる虞がない。即ち、ボルトで締め付ける際の応力が回路基板12に加わると、電子部品15の回路基板12への実装に使用されている半田のフィレットにクラックが発生する虞が有るが、そのような虞がない。また、車両の振動が脚部14aに伝達されても脚部が樹脂製である場合より耐久性が良くなる。そして、樹脂製ケース本体13を成形する際に金属部材14が同時にインサート成形されて脚部14aが形成されるため、従来技術の特許文献1のように取付部材(脚部)を板金ケースに溶接で固定する場合に比較して、組み付けコストも低減される。
(2)脚部14aは、複数設けられるとともに、それぞれ独立して構成されている。したがって、複数の脚部14aが一つの金属部材14の一部を構成する場合に比較して、金属製の脚部14aを構成するのに必要な材料の量を少なくすることができ、軽量化に有利となる。
(3)金属部材14の側壁13aに埋め込まれた部分は、断面L字状に屈曲している。したがって、側壁13aに埋め込まれた部分が真っ直ぐな場合に比較してアンカー効果が高くなり、強度が向上する。
(4)金属部材14は亜鉛鋼板で形成されている。亜鉛鋼板はボルトによる締め付けに必要な強度を有し、且つ高価ではないため好ましい。更に、亜鉛鋼板は車載用電子機器10が取り付けられるフレームFと同じ材質のため、熱膨張率が同じで、熱による伸縮が同じになり好ましい。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図3及び図4を参照しながら説明する。この第2の実施形態は、回路基板12の実装面12aが下側に向いた状態(所謂、フェイスダウン。)で、車載用電子機器10が車両に取り付けられる構造となっている点が前記第1の実施形態と異なっている。具体的には、樹脂製ケース本体13から突出する脚部14aの形状と、回路基板12の電子部品15を外部回路と電気的に接続するための構成とが異なっており、その他の構成は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じ部分は同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図3及び図4を参照しながら説明する。この第2の実施形態は、回路基板12の実装面12aが下側に向いた状態(所謂、フェイスダウン。)で、車載用電子機器10が車両に取り付けられる構造となっている点が前記第1の実施形態と異なっている。具体的には、樹脂製ケース本体13から突出する脚部14aの形状と、回路基板12の電子部品15を外部回路と電気的に接続するための構成とが異なっており、その他の構成は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じ部分は同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図3(a)に示すように、樹脂製ケース本体13には、第1端部が側壁13aから突出した外部接続用端子18となり、第2端部が底壁13bの所定の位置で雌型タブ端子19として底壁13bと垂直に延びる電極(インサート電極)がインサート成形されている。雌型タブ端子19は、例えば両端が断面略C字状に折り曲げられ、回路基板12の雄型タブ端子20を挿入接続可能な形状となっている。
脚部14aは、第1の実施形態とは逆に、樹脂製ケース本体13の開口側から底壁13b側に向かって延びるように形成されている。また、脚部14aの高さHは、脚部14aの取り付け面と底壁13bの外面とが同一平面上に位置するように形成されている。
図3(b)に示すように、回路基板12には、端子16に代えて、回路基板12が樹脂製ケース本体13の開口を覆う接続位置に配置された状態で雌型タブ端子19に挿入される位置に雄型タブ端子20が形成されている。
前記のように構成された車載用電子機器10を組み立てる場合には、樹脂製ケース本体13を底壁13bが下側となるように治具の載置部上に載置する。次に、側壁13aの上面又は回路基板12の実装面12aの周縁部に接着剤を塗布した後、回路基板12を実装面12aが下向きとなるようにフェイスダウンした状態で、回路基板12の外形と樹脂製ケース本体13の外形とが重なる状態で、樹脂製ケース本体13の上方から樹脂製ケース本体13に向かって移動させる。移動途中で雄型タブ端子20の樹脂製ケース本体13の雌型タブ端子19への挿入が開始され、回路基板12が樹脂製ケース本体13の側壁13aの端面に接着剤を介して接着された状態では、雄型タブ端子20と雌型タブ端子19との接合が完了して、図4に示す状態となる。
この実施形態の車載用電子機器10は樹脂製ケース本体13の底壁13b外面が車両のフレームFに当接する状態でボルトを介して固定される。底壁13b外面がフレームFに当接する状態で固定されたとしても、回路基板12は被取り付け部である車両のフレームFに当接しないので、脚部14aをボルトで締め付ける際の応力が、電子部品15が実装された回路基板12に加わる虞がない。即ち、ボルトで締め付ける際の応力が回路基板12に加わると、電子部品15の回路基板12への実装に使用されている半田のフィレットにクラックが発生する虞が有るが、そのような虞がない。
したがって、この実施形態によれば、第1の実施形態における(1)〜(4)と同様の効果の他に次の効果を得ることができる。
(5)脚部14aは、取り付け面が樹脂製ケース本体13の底壁13bの外面と同一平面上に位置するように形成され、回路基板12は実装された電子部品15が底壁13b側を向く状態、即ちフェイスダウンの状態で樹脂製ケース本体13に固定される。したがって、車載用電子機器10は、樹脂製ケース本体13の底壁13bがフレームFに当接する状態でフレームFに取り付けられるため、車載用電子機器10の装着高さを第1の実施形態より低くすることができ、車載用電子機器10の設置スペースを小さくすることができる。
(5)脚部14aは、取り付け面が樹脂製ケース本体13の底壁13bの外面と同一平面上に位置するように形成され、回路基板12は実装された電子部品15が底壁13b側を向く状態、即ちフェイスダウンの状態で樹脂製ケース本体13に固定される。したがって、車載用電子機器10は、樹脂製ケース本体13の底壁13bがフレームFに当接する状態でフレームFに取り付けられるため、車載用電子機器10の装着高さを第1の実施形態より低くすることができ、車載用電子機器10の設置スペースを小さくすることができる。
(6)回路基板12に設けられた接続端子である雄型タブ端子20は、第1の実施形態の端子16と異なり、樹脂製ケース本体13の外部に突出しないため、回路基板12を樹脂製ケース本体13に接着した後、端子16と孔17との隙間を封止するための構成が不要となる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 脚部14aを構成する金属部材14を脚部14a毎に設けずに、例えば、図5(a)に示すように、1つの金属部材14が両端に脚部14aを備えるように形成してもよい。この金属部材14は、図5(b)に示すように、底壁13bにおいて樹脂製ケース本体13にインサート成形されるとともに、脚部14aが側壁13aの上部から突出している。即ち、金属部材14は、樹脂製ケース本体13の対向する側壁部にインサートされた一対の脚部14aをつなぐ接続部14dを有しており、接続部14dは樹脂製ケース本体13の開放部と対向する平面部としての底壁13bにインサートされている。この構成では、金属製の脚部14aがそれぞれ独立してインサート成形された構成に比較して脚部14aと樹脂製ケース本体13との結合強度を高めることができる。また、接続部14dが樹脂製ケース本体13の補強部材として働くため樹脂製ケース本体13の強度を高めることができる。
○ 脚部14aを構成する金属部材14を脚部14a毎に設けずに、例えば、図5(a)に示すように、1つの金属部材14が両端に脚部14aを備えるように形成してもよい。この金属部材14は、図5(b)に示すように、底壁13bにおいて樹脂製ケース本体13にインサート成形されるとともに、脚部14aが側壁13aの上部から突出している。即ち、金属部材14は、樹脂製ケース本体13の対向する側壁部にインサートされた一対の脚部14aをつなぐ接続部14dを有しており、接続部14dは樹脂製ケース本体13の開放部と対向する平面部としての底壁13bにインサートされている。この構成では、金属製の脚部14aがそれぞれ独立してインサート成形された構成に比較して脚部14aと樹脂製ケース本体13との結合強度を高めることができる。また、接続部14dが樹脂製ケース本体13の補強部材として働くため樹脂製ケース本体13の強度を高めることができる。
○ 金属部材14は平板に限らず、例えば、図6(a)に示すように、矩形枠状としてもよい。即ち金属部材14は、樹脂製ケース本体13の側壁部全体にインサートされた枠部14eを有しており、枠部14eと脚部14aとは一体に形成されている。この場合、金属部材14による補強効果がより大きくなり、樹脂製ケース本体13の強度がより向上する。
○ 側壁13a及び底壁13bの厚さは同じである必要はなく、金属部材14が側壁13aにインサートされる場合は、側壁13aを底壁13bより厚くし、金属部材14が底壁13bにインサートされる場合は、底壁13bを側壁13aより厚くしてもよい。これらの場合、側壁13a及び底壁13bを同じ厚さに形成するのに比較して、樹脂の使用量が必要以上に増えることを抑制することができる。
○ 脚部14aは、樹脂製ケース本体13の側壁13aの中央部付近に設けられた構成に限らない。例えば、図6(b)に示すように、脚部14aを構成する金属部材14は、樹脂製ケース本体13の側壁13aに沿って延びる状態で樹脂製ケース本体13にインサート成形されてもよい。また、挿通孔14bを各脚部14aに複数設けてもよい。「側壁に沿って延びる」とは、脚部14aが側壁13aの中央部付近に設けられたり、一方の端部寄りに設けられたりするのではなく、一方の端部から他方の端部にかけて延びるように設けられていること意味する。この場合、金属製の脚部14aの剛性が高くなり、耐振性が向上する。
○ 第2の実施形態のように回路基板12を、実装面12aと反対側の面をフレームFと反対側に向けた状態、即ちフェイスダウン構造とする場合も、脚部14aは、車載用電子機器10が車両のフレームFに取り付けられた際に、樹脂製ケース本体13の底壁13bとフレームFとの間に隙間が存在するように高さHを設定してもよい。
○ 第2の実施形態のように回路基板12を、実装面12aと反対側の面をフレームFと反対側に向けた状態、即ちフェイスダウン構造とする場合、脚部14aをクランク状に形成せずに、図7に示すように、側壁13aと垂直に真っ直ぐ延び、しかも、取り付け面が底壁13bの外側面と同一面上に位置するように形成してもよい。この場合も第2の実施形態と同様の効果が得られるとともに、金属部材14の脚部14aとなる部分を断面クランク状に加工する必要がなくなるため、一層コストダウンを図ることができる。
○ 金属部材14の樹脂製ケース本体13内にインサート成形されている部分の形状
は、前記の形状に限らず、樹脂製ケース本体13に一体的な固定ができれば特に限定されることはなく、各種形状が適用可能である。
は、前記の形状に限らず、樹脂製ケース本体13に一体的な固定ができれば特に限定されることはなく、各種形状が適用可能である。
○ 金属部材14の形状を適宜変形させ、電磁シールド機能を得るようにしても良い。例えば、回路基板12上に実装される特定の部品について特に不要輻射ノイズの発生が生ずる場合には、その上方に位置する底壁13bの領域に金属板にパンチング加工で、電磁シールド機能を確保可能な小さな孔を多数形成した金属部材14を配置してインサート成形する。この場合、電子機器用ケース11の外部への不要輻射ノイズの放散を効果的に抑制することができる。
○ 金属製の脚部14a、樹脂製ケース本体13の対向する側壁13aに一対設ける配置に限定されることはなく、例えば4辺に2対設けても良いし、対で無くても良い。フレームFに固定可能であれば、個数も1個以上で特に限定されない。位置も同様に限定されない。また、樹脂製ケース本体13の周囲全体を取り巻くように設けても良い。
○ 脚部14aに形成する挿通孔14bの数は、脚部14aの大きさにより、適宜変更してもよい。
○ フレームFへの固定は、必ずしもボルトに限らず、例えばリベット等の他の固定構造を採用するようにしても良い。
○ フレームFへの固定は、必ずしもボルトに限らず、例えばリベット等の他の固定構造を採用するようにしても良い。
○ 金属部材14の材質は、車載用電子機器10の車両への固定支持が可能であれば、特に限定はされないが、コスト、強度等の点から亜鉛鋼板が好ましい。
○ 金属部材14の脚部14aの樹脂製ケース本体13からの延出位置は側面に限定されることはなく、上面或いはフェイスダウンした場合の下面からであっても良い。
○ 金属部材14の脚部14aの樹脂製ケース本体13からの延出位置は側面に限定されることはなく、上面或いはフェイスダウンした場合の下面からであっても良い。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)樹脂製ケース本体に、金属製の脚部を構成する金属部材がインサート成形され、前記樹脂製ケース本体の開口部を覆うように、かつ電子部品が実装された基板がフェイスダウンの状態で固定され、前記脚部は、取り付け面が前記樹脂製ケース本体の底部外面と同一平面上に位置するように形成されていることを特徴とする電子機器。
(1)樹脂製ケース本体に、金属製の脚部を構成する金属部材がインサート成形され、前記樹脂製ケース本体の開口部を覆うように、かつ電子部品が実装された基板がフェイスダウンの状態で固定され、前記脚部は、取り付け面が前記樹脂製ケース本体の底部外面と同一平面上に位置するように形成されていることを特徴とする電子機器。
12…基板としての回路基板、13…樹脂製ケース本体、13a…側壁、14…金属部材、14a…脚部、14c…鉤爪部、14d…接続部、14e…枠部、15…電子部品。
Claims (7)
- 電子部品が実装された基板と、樹脂製ケース本体とを備える電子機器であって、
前記樹脂製ケース本体は一方が開放された箱状に形成されるとともに、前記基板は実装された電子部品が前記樹脂製ケース本体の内側となるように前記樹脂製ケース本体の開放部に蓋をするように取り付けられ、
前記樹脂製ケース本体に脚部を構成する金属部材がインサート成形されており、
前記脚部は、クランク形状で、前記基板が被取り付け部と当接しない状態で前記電子機器を前記被取り付け部に取り付け可能とする形状に形成されていることを特徴とする電子機器。 - 前記脚部は、その取り付け面が前記被取り付け部に取り付けられた際に、前記樹脂製ケース本体及び前記基板が前記被取り付け部と当接しない長さのクランク形状に形成されている請求項1に記載の電子機器。
- 前記樹脂製ケース本体は四角箱状に形成され、前記金属部材は前記樹脂製ケース本体の対向する側壁から突出して前記脚部を構成するように前記樹脂製ケース本体にインサート成形されている請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
- 前記脚部は、それぞれ独立して樹脂製ケース本体にインサート成形された複数の金属部材からなり、前記各金属部材の鉤爪部が前記樹脂製ケース本体にインサートされている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記金属部材は、前記樹脂製ケース本体の側壁部全体にインサートされた枠部を有しており、前記枠部と前記脚部とは一体に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記金属部材は、前記樹脂製ケース本体の対向する側壁部にインサートされた一対の脚部をつなぐ接続部を有しており、前記接続部は前記樹脂製ケース本体の開放部と対向する平面部にインサートされている請求項3に記載の電子機器。
- 前記金属部材は、前記樹脂製ケース本体の側壁に沿って延びる脚部を構成するように前記樹脂製ケース本体にインサート成形されている請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電子機器。
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WO2023120394A1 (ja) * | 2021-12-22 | 2023-06-29 | 株式会社明電舎 | 樹脂ケースの耐振動構造 |
-
2007
- 2007-05-09 JP JP2007124480A patent/JP2008279847A/ja active Pending
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