JP2008279792A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一次衝突時に運転者に加わる衝撃力を緩和すると共に、二次衝突時にコラムが車体前方側へ移動する距離が小さくて済むステアリング装置を提供する。
【解決手段】一次衝突時に、ロアーコラム42が車体後方側にわずかな距離L1だけ移動すると、支持片27の車体前方端272の鋭い角に、突き当て部50が突き当たる。従って、突き当て部50が停止し、ロアーコラム42が、それ以上、車体後方側へ移動するのを阻止する。従って、ステアリングホイール31が運転者を突き上げることが少なくなるため、一次衝突時の運転者に対する安全性が向上する。また、二次衝突時に、ロアーコラム42が車体前方側にわずかな距離L2だけ移動すると、支持片28の車体後方端282の鋭い角に、突き当て部51が突き当たる。従って、突き当て部51が停止し、ロアーコラム42は、それ以上、車体前方側へは移動しない。
【選択図】図5
【解決手段】一次衝突時に、ロアーコラム42が車体後方側にわずかな距離L1だけ移動すると、支持片27の車体前方端272の鋭い角に、突き当て部50が突き当たる。従って、突き当て部50が停止し、ロアーコラム42が、それ以上、車体後方側へ移動するのを阻止する。従って、ステアリングホイール31が運転者を突き上げることが少なくなるため、一次衝突時の運転者に対する安全性が向上する。また、二次衝突時に、ロアーコラム42が車体前方側にわずかな距離L2だけ移動すると、支持片28の車体後方端282の鋭い角に、突き当て部51が突き当たる。従って、突き当て部51が停止し、ロアーコラム42は、それ以上、車体前方側へは移動しない。
【選択図】図5
Description
本発明はステアリング装置、特に、ステアリングホイールの高さ位置を調整するために、コラムの車体前方側端部を揺動自在に支持すると共に、二次衝突時に、衝突に伴なう衝撃荷重を吸収しつつ、コラムが車体前方側にコラプス移動するのを許容する揺動支持装置を有するステアリング装置に関する。
ステアリング装置においては、自動車のステアリングホイールの高さ位置を、運転者の体格、あるいは運転姿勢に合わせて調節するため、チルト式ステアリング装置と呼ばれるステアリングホイールの高さ調節装置が、広く使用されている。そしてこの様なチルト式ステアリング装置には、コラムの車体前方側端部を揺動自在に支持するための、揺動支持装置が組み込まれている。
図12から図14は、この様な揺動支持装置を組み込んだチルト式ステアリング装置の1例として、特許文献1に記載されたステアリング装置を示している。すなわち図12は、従来の揺動支持装置を有するステアリング装置の要部の一部断面を含む側面図である。図13は図12の揺動支持ブラケット単体を示し、(1)は図12のT矢視拡大正面図、(2)は(1)のU矢視図、(3)は(1)のV部拡大正面図である。図14は二次衝突時の状態を示し、図12のステアリング装置の要部の一部断面を含む側面図である。
固定側ブラケット1は、ダッシュボードの下面等の車体18に対して、コラム20の車体後方端部を固定する。この固定側ブラケット1は、互いに平行な一対の側壁2を有し、一対の側壁2の互いに整合する位置に、それぞれ上下方向(図12の上下方向)に渡って一対の長孔3を形成している。
一方、コラム20の車体前後方向の長さの中間部に、昇降側ブラケット5を固定し、この昇降側ブラケット5を、上記一対の側壁2同士の間に挟持している。また、上記昇降側ブラケット5を左右方向(図12の紙面に直交する方向)に渡って貫通した昇降ロッド6の両端部を、上記一対の長孔3を通じて上記一対の側壁2の外側面から突出させると共に、その一端部にチルトレバー7を支持している。このチルトレバー7は、固定側ブラケット1に昇降側ブラケット5をクランプ/アンクランプするためのものである。
チルトレバー7が図12に示した状態にある場合には、このチルトレバー7の回動中心に固定され、昇降ロッド6の端部に螺合している図示しないナットにより、固定側ブラケット1の側壁2の内側面が、昇降側ブラケット5の外側面に押圧される。それによって、固定側ブラケット1に対して昇降側ブラケット5がクランプされる。
また、チルトレバー7を、図12の状態から、同図の時計方向に回動させた場合には、上記押圧状態が解除される。それによって、昇降側ブラケット5が昇降自在となる。
チルト式ステアリング装置を構成するコラム20は、一本の筒状部材により構成している。コラム20には、コラム20の車体後方端に回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイール31を装着可能なアッパーステアリングシャフト10Aが内嵌されている。
また、ロアーステアリングシャフト10Bが、アッパーステアリングシャフト10Aの車体前方端にスプライン嵌合して内嵌しており、ロアーステアリングシャフト10Bの車体前方端は、図示しない自在継手、中間シャフトを介して、ステアリングギヤに連結されている。
コラム20の車体前方側端部(図12の左端部)外周面には、揺動支持ブラケット11aを設けている。揺動支持ブラケット11aは、鋼板等、弾性を有する金属板をプレス成形する事により、一体に形成している。
揺動支持ブラケット11aを車体18に取り付ける為の取付部12aは、揺動支持ブラケット11aの上端部を、車体後方側(図12の右方)に向け鈍角に折り曲げる事により形成している。この取付部12aの左右両端部に、取付ボルト挿通用の円孔(図13(1)参照)13、13を形成している。
また、取付部12aの上縁から下方に垂下した支持部14aの中央部には、円孔(挿通孔)15aが穿設されている。1本の筒状部材により構成され、それ自体は収縮機能を持たないコラム20が、この円孔(挿通孔)15aに挿通されている。そして、この円孔15aの周縁部に複数(図示の例では4個)の支持片19a、19aを、隣り合う支持片19a、19aの円周方向端縁同士の間にそれぞれスリット17、17を設ける事により、間欠的に設けている。
また、各支持片19a、19aの内周縁部は、角が鋭い円弧縁21、21としている。支持片19a、19aは、各支持片19a、19aの基端縁部(外周縁部)を車体前方側に向け少し折り曲げる事により、それぞれ先端縁部(内周縁部)に向かう程、支持部14aの前面(図12、13(2)、14の左面)からの突出量が増大する様に形成している。
また、自由状態における上記各円弧縁21、21の内接円の直径、即ち、上記支持部14aに形成した円孔15aの直径は、コラム20の車体前方側の外周面の外径よりも少し小さくしている。
各支持片19a、19aのうち、円孔15aの上端部に設けた支持片19aの内周縁中央部には、この内周縁の他の部分よりも半径方向内側に存在する直線部22を形成している。そして、この直線部22を含み、上記内周縁の他の部分よりも半径方向内側に突出する部分(図13(3)に斜ハッチングで示した部分)を、突出部23としている。また、各支持片19a、19aのうち、円孔15aの下端部に設けた支持片19aの内周縁中央部に、半径方向外側に凹んだ凹部26を形成している。
円孔15aの上端部の支持片19aの円周方向両側にある各スリット17、17には、この円孔15aの上端部の支持片19aと隣接する部分に、上方に向けて、切り欠き24、24が形成されている。この切り欠き24、24を形成する事により、円孔15aの上端部に設けた支持片19aの弾性変形量を確保している。
また、支持部14aの一部で、円孔15aの左右両端部に設けた各支持片19a、19aの半径方向外側部分には、円弧状の透孔25、25を形成している。透孔25、25は、各々円孔15aの中心部をほぼその中心としている。各透孔25、25も、やはり、円孔15aの左右両端部に設けた各支持片19a、19aの弾性変形量を確保する為に形成している。
コラム20の車体前方側端部を、各支持片19a、19aの内側に、車体後方側から車体前方側に向けて押し込む。すると、各支持片19a、19aは、円孔15aの半径方向外側に向けて弾性変形し、揺動支持ブラケット11aによりコラム20の車体前方側端部を揺動自在に支持する。
これと共に、円孔15aの上端部に設けた支持片19aの内周縁に形成した突出部23で、コラム20の車体前方側端部外周面を強く抑え付ける。この状態でコラム20の車体前方側端部外周面は、残りの各支持片19a、19aの先端部に設けた円弧縁21、21により、(各スリット17、17部分を除き)ほぼ全周に渡って弾性的に抑え付けられる。
さらに、揺動支持ブラケット11aは、取付部12aの円孔13、13に車体18下方側からボルトを挿通し、このボルトを締め付けることで、車体18に固定する。ステアリングホイール31の高さ位置を調節する際には、コラム20と突出部23との当接部を中心に揺動する。
また、この様にコラム20が揺動する際には、各支持片19a、19aが弾性変形すると共に、各支持片19a、19aの円弧縁21、21とコラム20の外周面との間が滑ることにより、コラム20の円滑な揺動を許容する。
上述の従来例では、各支持片19a、19aの先端縁は前方に向け少し突出させている。この為、各支持片19a、19aの内側にコラム20の車体前方側端部を、揺動支持ブラケット11aの車体後方側から挿入する際にも、これら各支持片19a、19aの先端縁が邪魔にならず挿入し易い。
また、各支持片19a、19aの円弧縁21、21の角を鋭く形成し、コラム20の車体前方側端部外周面に弾性的に当接させている。この為、各支持片19a、19aの円弧縁21、21とコラム20の車体前方側端部外周面との当接圧を大きくでき、揺動支持ブラケット11aによるコラム20の車体前方側端部の支持剛性を大きくできる。この結果、自動車が走行する際の振動等に基づき、揺動支持ブラケット11aとコラム20との嵌合部にがたつきが生じる事を、より有効に防止できる。
また、図14に示す様に、二次衝突時にコラム20が車体前方側に変位する場合には、固定側ブラケット1がコラム20と共に車体前方側にコラプス移動して、図示しないエネルギー吸収部材を塑性変形させ、二次衝突に伴う衝撃荷重を十分に吸収できる。
なお、各支持片19a、19aの内周縁である各円弧縁21、21は、コラム20の車体前方側端部外周面に、垂直に近い角度であるが、前方に少し傾斜した状態で当接させている。この為、コラム20が前方に変位する場合にも、各円弧縁21、21はコラム20の外周面に食い込まず、コラム20は、円滑に前方へ変位する。
上述の様に構成される従来のチルト式ステアリング装置の場合には、以下の様な不都合を有する。即ち、一次衝突時に、車体前方側から車体後方側へ向かって作用する荷重は、中間シャフト(ステアリングシャフト10の車体前方側に連結された)が収縮して吸収する。
一次衝突時に、車体前方側から車体後方側へ向かって作用する荷重が、支持片19a、19aの円弧縁21、21の鋭い角とコラム20の車体前方側端部外周面との引っ掛かり以上の荷重になると、コラム20が車体後方側へ押されて移動するため、運転者に大きな衝撃荷重が作用する恐れがある。
また、二次衝突時に、運転者がステアリングホイール31に衝突し、車体前方側から車体後方側へ向かって衝撃荷重が作用すると、コラム20の車体前方側端部外周面が、支持片19a、19aの円弧縁21、21に沿って滑り出し、固定側ブラケット1がコラム20と共に車体前方側にコラプス移動して、図示しないエネルギー吸収部材を塑性変形させ、二次衝突時の衝撃荷重を吸収する。
即ち、上記従来構造の場合、一次衝突時に運転者に大きな衝撃力が加わると共に、二次衝突時に、車体前方側にコラム20が移動するためのスペースを確保する必要があるため、揺動支持ブラケット11aの車体前方側のスペースが広くなる問題があった。
本発明は、一次衝突時に運転者に加わる衝撃力を緩和すると共に、二次衝突時にコラムが車体前方側へ移動する距離が小さくて済むステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体後方側に配置され、所定値以上の衝撃荷重が作用した時に車体前方側に移動可能なアッパーコラム、上記アッパーコラムに回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングシャフト、車体前方側に配置され、車体後方側が上記アッパーコラムにコラプス移動可能に嵌合するロアーコラム、上記アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材、上記ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持するために車体に取り付け可能で、弾性を有する板材により成形された揺動支持ブラケット、上記揺動支持ブラケットに形成され、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔、上記挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリット、上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体前方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体前方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干小径にし、ロアーコラムの車体前方側の外周面を弾性的に支持する第1の支持片、上記ロアーコラムに、上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側の外周面に形成され、一次衝突時に、上記ロアーコラムが車体後方側に移動した時に、上記第1の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体後方側への移動を阻止する第1の突き当て部を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、車体後方側に配置され、所定値以上の衝撃荷重が作用した時に車体前方側に移動可能なアッパーコラム、上記アッパーコラムに回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングシャフト、車体前方側に配置され、車体後方側が上記アッパーコラムにコラプス移動可能に嵌合するロアーコラム、上記アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材、上記ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持するために車体に取り付け可能で、弾性を有する板材により成形された揺動支持ブラケット、上記揺動支持ブラケットに形成され、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔、上記挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリット、上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体後方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体後方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干大径にした第2の支持片、上記ロアーコラムに、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側の外周面に形成され、二次衝突時に、上記ロアーコラムが車体前方側に移動した時に、上記第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動を阻止する第2の突き当て部を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、車体後方側に配置され、所定値以上の衝撃荷重が作用した時に車体前方側に移動可能なアッパーコラム、上記アッパーコラムに回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングシャフト、車体前方側に配置され、車体後方側が上記アッパーコラムにコラプス移動可能に嵌合するロアーコラム、上記アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材、上記ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持するために車体に取り付け可能で、弾性を有する板材により成形された揺動支持ブラケット、上記揺動支持ブラケットに形成され、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔、上記挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリット、上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体前方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体前方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干小径にし、ロアーコラムの車体前方側の外周面を弾性的に支持する第1の支持片、上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体後方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体後方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干大径にした第2の支持片、上記ロアーコラムに、上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側の外周面に形成され、一次衝突時に、上記ロアーコラムが車体後方側に移動した時に、上記第1の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体後方側への移動を阻止する第1の突き当て部、上記ロアーコラムに、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側の外周面に形成され、二次衝突時に、上記ロアーコラムが車体前方側に移動した時に、上記第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動を阻止する第2の突き当て部を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の支持片、及び、第2の支持片が、上記挿通孔の内周縁部の内周の円周上に、等間隔に複数形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の支持片、及び、第2の支持片が、上記挿通孔の内周縁部の内周の円周上に、交互に等間隔に複数形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端の角、及び、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端の角が鋭く形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、二次衝突時の第1の衝撃荷重で、上記ロアーコラムが車体前方側に移動し、ロアーコラムの車体前方側の外周面と第1の支持片の接触部が塑性変形して衝撃荷重を吸収し、上記第2の突き当て部が第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動が阻止された後、第1の衝撃荷重よりも大きな第2の衝撃荷重で、上記アッパーコラムがロアーコラムに対して相対的にコラプス移動して、エネルギー吸収部材が衝撃荷重を吸収することを特徴とするステアリング装置である。
第8番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成され、コラムの軸心に直交する方向に直線状に延び、互いに平行な2個の打ち抜き孔と、上記打ち抜き孔に2辺が囲まれ、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた矩形の突き当て片を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第9番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成され、コラムの軸心に直交する方向に直線状に延びる1個の打ち抜き孔と、上記打ち抜き孔に1辺が接し、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた二等辺三角形の突き当て片を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第10番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成されたコの字状の打ち抜き孔と、上記打ち抜き孔に3辺が囲まれ、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた矩形の突き当て片を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第11番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成されたヨの字状の打ち抜き孔と、上記打ち抜き孔に3辺が囲まれ、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた2個の矩形の突き当て片を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第12番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記第1の突き当て部は、上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側のロアーコラムの外周面の同一軸方向位置に複数形成され、上記第2の突き当て部は、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側のロアーコラムの外周面の同一軸方向位置に複数形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第13番目の発明は、第12番目の発明のステアリング装置において、上記第1の突き当て部、及び、第2の突き当て部は、上記ロアーコラムの円周方向に等間隔に形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材と、ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持する揺動支持ブラケットに形成され、ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔と、挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリットと、隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体前方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体前方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干小径にし、ロアーコラムの車体前方側の外周面を弾性的に支持する第1の支持片と、ロアーコラムに、第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側の外周面に形成され、一次衝突時に、ロアーコラムが車体後方側に移動した時に、第1の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体後方側への移動を阻止する第1の突き当て部を備えている。
また、本発明のステアリング装置では、アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材と、ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持する揺動支持ブラケットに形成され、ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔と、挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリットと、隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体後方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体後方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干大径にした第2の支持片と、ロアーコラムに、第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側の外周面に形成され、二次衝突時に、ロアーコラムが車体前方側に移動した時に、第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動を阻止する第2の突き当て部を備えている。
また、本発明のステアリング装置では、アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材と、ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持する揺動支持ブラケットに形成され、ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔と、挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリットと、隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体前方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体前方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干小径にし、ロアーコラムの車体前方側の外周面を弾性的に支持する第1の支持片と、隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体後方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体後方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干大径にした第2の支持片と、ロアーコラムに、第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側の外周面に形成され、一次衝突時に、ロアーコラムが車体後方側に移動した時に、第1の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体後方側への移動を阻止する第1の突き当て部と、ロアーコラムに、第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側の外周面に形成され、二次衝突時に、ロアーコラムが車体前方側に移動した時に、第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動を阻止する第2の突き当て部を備えている。
従って、一次衝突時に、ロアーコラムが車体後方側に移動すると、第1の支持片に第1の突き当て部が突き当たり、ロアーコラムが、車体後方側へ移動するのを阻止する。従って、ステアリングホイールの運転者に対する突き上げが減少するため、一次衝突時の運転者に対する衝撃荷重が減少する。
また、二次衝突時に、運転者がステアリングホイールに衝突して、ロアーコラムが車体前方側に移動すると、第2の支持片に第2の突き当て部が突き当たり、ロアーコラムが、車体前方側へ移動するのを阻止するため、アッパーコラムがロアーコラムに対して車体前方側にコラプス移動して、二次衝突時の衝撃荷重を吸収する。従って、二次衝突時の車体前方側へのロアーコラムの移動距離が小さくて済むため、ステアリング装置を配置するためのスペースが減少し、ステアリング装置を配置する際の自由度が向上する。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例2を説明する。
図1は本発明の揺動支持装置を有するステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、中空円筒状のコラム4には、ステアリングシャフト10が回動可能に軸支されている。ステアリングシャフト10には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール31が装着され、ステアリングシャフト10の左端(車体前方側)には、自在継手32を介して中間シャフト33が連結されている。
中間シャフト33は、雄スプラインが形成された中実の中間インナーシャフト331と、雌スプラインが形成された中空円筒状の中間アウターシャフト332で構成され、中間インナーシャフト331の雄スプラインが、中間アウターシャフト332の雌スプラインに伸縮可能(摺動可能)に、かつ回転トルクを伝達可能に嵌合している。
さらに、中間アウターシャフト332の車体後方側が上記自在継手32に連結され、中間インナーシャフト331の車体前方側が自在継手34に連結されている。自在継手34には、ステアリングギヤ35の図示しないラックに噛合うピニオンが連結されている。
運転者がステアリングホイール31を回転操作すると、ステアリングシャフト10、自在継手32、中間シャフト33、自在継手34を介して、その回転力がステアリングギヤ35に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド36を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
図2は本発明の実施例1の揺動支持装置を有するステアリング装置の要部を示し、(1)は要部の側面図、(2)は(1)のQ部拡大側面図である。図3は図2のP矢視図である。図4は図2のA−A断面図である。図5は図3のB−B拡大断面図である。図6は本発明の実施例1の揺動支持ブラケット単体を示し、(1)は揺動支持ブラケット単体の正面図、(2)は(1)のC−C断面図、(3)は(2)のR矢視図である。
コラム4は、車体後方側(図2の右側)に配置され、所定値以上の衝撃荷重が作用した時に車体前方側(図2の左側)に移動可能なアッパーコラム41と、アッパーコラム41よりも車体前方側に配置され、車体後方側がアッパーコラム41にコラプス移動可能に内嵌するロアーコラム42で構成されている。
また、アッパーコラム41の車体前方側端部には、縮径されたカシメ加工部(エネルギー吸収部材)411が形成されて、ロアーコラム42の外周面421に食い込んでいる。従って、二次衝突時に、アッパーコラム41がロアーコラム42に対して車体前方側にコラプス移動すると、カシメ加工部411が塑性変形して、二次衝突時の衝撃荷重を吸収する。
アッパーコラム41には、アッパーコラム41に回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイール31(図1参照)を装着可能なアッパーステアリングシャフト10Aが内嵌されている。また、ロアーステアリングシャフト10Bがロアーコラム42に回動可能に軸支されている。
ロアーステアリングシャフト10Bの車体後方端は、アッパーステアリングシャフト10Aの車体前方端にスプライン嵌合して内嵌しており、ロアーステアリングシャフト10Bの車体前方端は、図1の自在継手32、中間シャフト33を介して、ステアリングギヤ35に連結されている。
固定側ブラケット1は、ダッシュボードの下面等の車体18に対して、アッパーコラム41の車体前後方向のほぼ中間位置を固定する。固定側ブラケット1は、カプセル16を介して車体18に固定される。固定側ブラケット1とカプセル16は、図示しない複数の樹脂ピン(剪断ピン)によって連結される。この固定側ブラケット1は、互いに平行な一対の側壁2を有し、一対の側壁2の互いに整合する位置に、それぞれ上下方向(図2の上下方向)に渡って一対の長孔3を形成している。
アッパーコラム41は、その車体前後方向のほぼ中間位置の両側面が、上記一対の側壁2同士の間に挟持されている。また、アッパーコラム41の両側面を左右方向(図2の紙面に直交する方向)に渡って貫通した昇降ロッド6の両端部を、一対の長孔3を通じて、一対の側壁2の外側面から突出させると共に、その一端部にチルトレバー7を支持している。このチルトレバー7は、固定側ブラケット1にアッパーコラム41の両側面をクランプ/アンクランプするためのものである。
チルトレバー7が図2に示した状態にある場合には、このチルトレバー7の回動中心に固定され、昇降ロッド6の端部に螺合している図示しないナットにより、固定側ブラケット1の側壁2の内側面が、アッパーコラム41の両側面に押圧される。それによって、固定側ブラケット1に対してアッパーコラム41がクランプされる。
また、チルトレバー7を、図2の状態から、同図の時計方向に回動させた場合には、上記押圧状態が解除される。それによって、アッパーコラム41が昇降自在となる。
ロアーコラム42の車体前方側端部(図2の左端部)外周面には、揺動支持ブラケット11を設けている。揺動支持ブラケット11は、鋼板等、弾性を有する金属板をプレス成形する事により、一体に形成している。
揺動支持ブラケット11を車体18に取り付ける為の取付部12は、揺動支持ブラケット11の上端部を、車体後方側(図2の右方)に向け直角に折り曲げる事により形成している。この取付部12の左右両端部に、取付ボルト挿通用の円孔13、13(図6参照)を形成している。
また、図6に示すように、取付部12の上縁から下方に垂下した支持部14の中央部には、ロアーコラム42の外周面421の車体前方側を挿通する為の円孔(挿通孔)15を穿設している。そして、この円孔15の周縁部に、4個の支持片(第1の支持片)27と4個の支持片(第2の支持片)28を、45度間隔で交互に間欠的に配置し、隣り合う支持片27と28との円周方向端縁同士の間に、スリット17を設けている。
図5に示すように、支持片27の内周縁部には円弧縁271が形成され、角が鋭く形成されている。支持片27は、各支持片27の基端縁部(外周縁部)を車体前方側に向け少し折り曲げている。従って、それぞれ円弧縁(内周縁部)271に向かう程、支持部14の前面(図5、6(2)の左面)からの突出量が増大する様に形成している。また、自由状態に於ける各円弧縁271の内接円の直径は、ロアーコラム42の外周面421の外径よりも少し小さくしている。
また図5に示すように、支持片28の内周縁部も、角が鋭い円弧縁281としている。支持片28は、各支持片28の基端縁部(外周縁部)を車体後方側に向け少し折り曲げている。従って、それぞれ円弧縁(内周縁部)281に向かう程、支持部14の後面(図5、6(2)の右面)からの突出量が増大する様に形成している。また、自由状態に於ける上記各円弧縁281の内接円の直径は、ロアーコラム42の外周面421の外径よりも少し(隙間δ)だけ大きくしている。
ロアーコラム42の外周面421の車体前方側端部を、4個の支持片28と4個の支持片27の内側に、車体後方側から車体前方側に向けて押し込む。ロアーコラム42の外周面421を、4個の支持片28と4個の支持片27の内側に挿入する際に、各支持片27は車体前方側に向けて少し突出させているため、各円弧縁271はロアーコラム42の外周面421に食い込まず、ロアーコラム42を車体前方側へ押し込むのを妨げる事はない。
その結果、支持片27は、円孔15の半径方向外側に向けて弾性変形し、揺動支持ブラケット11により、ロアーコラム42の外周面421の車体前方側端部を揺動自在に支持する。
また、4個の支持片28の円弧縁281の内接円の直径は、ロアーコラム42の外周面421の外径よりも(図5の隙間δ)少し大きくしているため、ロアーコラム42を車体後方側から車体前方側に向けて押し込む時に、4個の支持片28は邪魔をしない。
従って、ロアーコラム42の外周面421の車体前方側端部は、90度間隔に配置された4個の支持片27の円弧縁271により、(各スリット17、各支持片28部分を除き)弾性的に抑え付けられる。
図5に示すように、支持片27の円弧縁(内周縁部)271の車体前方端272は、角が鋭く形成されている。そして、ロアーコラム42の外周面421には、この車体前方端272から車体前方側にわずかな距離L1だけ離間した位置に、突き当て部(第1の突き当て部)50が形成されている。
同様に、支持片28の円弧縁(内周縁部)281の車体後方端282も、角が鋭く形成されている。そして、ロアーコラム42の外周面421には、この車体後方端282から車体後方側にわずかな距離L2だけ離間した位置に、突き当て部(第2の突き当て部)51が形成されている。
ロアーコラム42の外周面421の車体前方側端部を、支持片28と支持片27の内側に、車体後方側から車体前方側に向けて押し込んだ後で、突き当て部50をロアーコラム42の外周面421に形成する。従って、ロアーコラム42を車体後方側から車体前方側に向けて押し込む時には、突き当て部50は邪魔をしない。
さらに、揺動支持ブラケット11は、取付部12の円孔13、13に車体下方側からボルトを挿通し、このボルトを締め付けることで、車体18に固定する。ステアリングホイール31の高さ位置を調節する際には、ロアーコラム42の外周面421と4個の支持片27の円弧縁271との当接部を中心に、コラム4が揺動する。
また、各支持片27の円弧縁271の角を鋭く形成し、ロアーコラム42の外周面421に弾性的に当接させている。この為、各支持片27の円弧縁271とロアーコラム42の外周面421との当接圧を大きくでき、揺動支持ブラケット11によるロアーコラム42の車体前方側端部の支持剛性を大きくできる。この結果、自動車が走行する際の振動等に基づき、揺動支持ブラケット11とロアーコラム42との嵌合部にがたつきが生じる事を、より有効に防止できる。
また、この様にコラム4が揺動する際には、各支持片27が弾性変形すると共に、各支持片27の円弧縁271と、ロアーコラム42の外周面421との間が滑ることにより、コラム4の円滑な揺動を許容する。
一次衝突時に、ロアーコラム42が車体後方側にわずかな距離L1だけ移動すると、支持片27の車体前方端272の鋭い角に、突き当て部50が突き当たる。従って、突き当て部50が車体前方端272の鋭い角に食い込んで停止し、ロアーコラム42が、それ以上、車体後方側へ移動するのを阻止する。従って、ステアリングホイール31の運転者に対する突き上げが減少するため、一次衝突時の運転者に対する安全性が向上する。
また、二次衝突時に、運転者がステアリングホイール31に衝突して、ロアーコラム42が車体前方側にわずかな距離L2だけ移動すると、支持片28の車体後方端282の鋭い角に、突き当て部51が突き当たる。従って、突き当て部51が車体後方端282の鋭い角に食い込んで、ロアーコラム42が停止し、ロアーコラム42は、それ以上、車体前方側へは移動しない。
図9は二次衝突時の状態を示し、本発明の実施例1の揺動支持装置を有するステアリング装置の側面図である。すなわち、図9に示すように、図示しない樹脂ピンが剪断して、カプセル16から固定側ブラケット1が車体前方側に離脱し、アッパーコラム41がロアーコラム42に対して車体前方側にコラプス移動する。
その結果、カシメ加工部411が塑性変形して拡径し、二次衝突時の衝撃荷重を吸収して、運転者に加わる衝撃力を緩和する。従って、二次衝突時の車体前方側へのロアーコラム42の移動距離が小さくて済むため、ステアリング装置を配置するための自由度が向上する。
次に、突き当て部(第1の突き当て部)50、突き当て部(第2の突き当て部)51の詳細な形状について説明する。図7−1は、本発明の突き当て部の一例を示し、(1)はロアーコラム前端の側面図、(2A)は図7−1(1)のS矢視拡大図であって、突き当て部(第2の突き当て部)51を示し、(2B)は(2A)のE−E断面図、(2C)は(2A)のD−D断面図である。図3及び図4に示すように、ロアーコラム42の外周面421には、突き当て部50及び突き当て部51が、各々4個形成されている。
図3に示すように、突き当て部50は支持片27と同一位相位置で、ロアーコラム42の同一軸方向位置に、ロアーコラム42の軸心を挟んで対称位置(90度間隔で)に、4個配置されている。同様に、図4に示すように、突き当て部51も、支持片28と同一位相位置で、ロアーコラム42の同一軸方向位置に、ロアーコラム42の軸心を挟んで対称位置(90度間隔)に、4個配置されている。
4個の突き当て部50及び51は、同一形状を有しているので、1個の突き当て部(第2の突き当て部)51の形状についてのみ説明し、突き当て部(第1の突き当て部)50の形状についての説明は省略する。
図7−1(2A)、(2B)、(2C)に示すように、突き当て部51には、ロアーコラム42の軸心に直交する方向に直線状に延び、細長い矩形状の打ち抜き孔511、511が、ロアーコラム42の外周面421から内周面422に貫通し、打ち抜き加工されて形成されている。打ち抜き孔511、511は、互いに平行に形成され、ロアーコラム42の軸心に直交する方向の長さが同一長さに形成されている。
この打ち抜き孔511、511に2辺が囲まれた矩形の突き当て片512が、ロアーコラム42の軸心に直交する方向に細長く形成されている。すなわち、矩形の突き当て片512は、ロアーコラム42の軸心に直交する方向の両端がロアーコラム42に接続され、ロアーコラム42の軸心に直交する方向に、両持ち状態で形成されている。
本発明の実施例1では、ロアーコラム42の外周面421の車体前方側端部を、支持片28と支持片27の内側に、車体後方側から車体前方側に向けて押し込む前に、この突き当て片512の両持ちの中央位置を加圧成形して、ロアーコラム42の半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げ、ロアーコラム42の外周面421から円弧状に突出させておく。
次に、ロアーコラム42の外周面421の車体前方側端部を、支持片28と支持片27の内側に、車体後方側から車体前方側に向けて押し込んだ後で、突き当て部50の突き当て片512を、ロアーコラム42の半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げ、ロアーコラム42の外周面421から円弧状に突出させる。
従って、一次衝突時または二次衝突時に、ロアーコラム42が車体後方側または車体前方側へ所定距離L1またはL2だけ移動すると、支持片27または28に、突き当て部50または51が突き当たり、ロアーコラム42が、それ以上、車体後方側または車体前方側へ移動するのを阻止することができる。
次に、突き当て部(第1の突き当て部)50、突き当て部(第2の突き当て部)51の他の例について説明する。図7−2は本発明の突き当て部の他の例を示し、(1A)は図7−1(1)のS矢視拡大図相当、(1B)は(1A)のF−F断面図、(1C)は(1A)のG−G断面図である。
図7−2(1A)、(1B)、(1C)に示すように、突き当て部52には、ロアーコラム42の軸心に直交する方向に直線状に延び、細長い矩形状の打ち抜き孔521が、ロアーコラム42の外周面421から内周面422に貫通し、打ち抜き加工されて形成されている。打ち抜き孔521は、図7−1の例とは異なって、1個形成されている。
この打ち抜き孔521に1辺が接する二等辺三角形の突き当て片522が形成されている。すなわち、この二等辺三角形の突き当て片522の、三角形の底辺の中央位置を加圧成形して、ロアーコラム42の半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げ、ロアーコラム42の外周面421から円弧状に突出させる。
そして、車体後方側の先端523が、支持片27または28に突き当たり、ロアーコラム42が、それ以上、車体後方側または車体前方側へ移動するのを阻止することができる。変形例の突き当て部52は、打ち抜き孔521が1個で済むため、形状が簡単になり、製造コストを低減することができる。
次に、突き当て部(第1の突き当て部)50、突き当て部(第2の突き当て部)51のさらに他の3つの例について説明する。図8は本発明の突き当て部のさらに他の3つの例を示し、(1A)は図7−1(1)のS矢視拡大図相当、(1B)は(1A)のH−H断面図、(2A)は別の例の(1A)相当図、(2B)は(2A)のJ−J断面図、(3A)はさらに別の例の(1A)相当図、(3B)は(3A)のK−K断面図である。
図8(1A)、(1B)に示す突き当て部53には、コの字状の打ち抜き孔531が、ロアーコラム42の外周面421から内周面422に貫通し、打ち抜き加工されて形成されている。
この打ち抜き孔531に3辺が囲まれた矩形の突き当て片532が、車体前方側(図8(1A)、(1B)の左側)から車体後方側(図8(1A)、(1B)の右側)に向かって、ロアーコラム42の軸心に平行に形成されている。すなわち、矩形の突き当て片532は、車体前方側の1辺がロアーコラム42に接続され、車体前方側から車体後方側に向かって、片持ち状態で形成されている。
図8(2A)、(2B)に示す突き当て部54には、略コの字状の打ち抜き孔541が、ロアーコラム42の外周面421から内周面422に貫通し、打ち抜き加工されて形成されている。
打ち抜き孔541は、ロアーコラム42の軸心に平行な部分544、544の幅が、図8(1A)、(1B)の打ち抜き孔531の軸心に平行な部分534、534よりも狭く形成されている。また、平行な部分544、544の車体前方側の先端が、ロアーコラム42の軸心に向かって直角に折り曲げられて、軸心に直角な部分545、545が形成されている。
この打ち抜き孔541に3辺が囲まれた矩形の突き当て片542が、車体前方側(図8(2A)、(2B)の左側)から車体後方側(図8(2A)、(2B)の右側)に向かって、ロアーコラム42の軸心に平行に形成されている。矩形の突き当て片542は、車体前方側の1辺がロアーコラム42に接続され、車体前方側から車体後方側に向かって、片持ち状態で形成されている。この突き当て片542は、車体前方側の1辺の幅が、図8(1A)、(1B)の突き当て片532の幅よりも狭く、車体後方側の幅が、図8(1A)、(1B)の突き当て片532の幅よりも広く形成されている。
従って、突き当て片542を、ロアーコラム42の半径方向外側に向かって折り曲げる作業が容易である。また、車体後方側の先端543の幅が広いので、支持片27または28との当接面積が広くなる。
図8(3A)、(3B)に示す突き当て部55には、ヨの字状の打ち抜き孔551が、ロアーコラム42の外周面421から内周面422に貫通し、打ち抜き加工されて形成されている。
打ち抜き孔551は、ロアーコラム42の軸心に平行な部分554、554、554の幅が、図8(1A)、(1B)の打ち抜き孔531の軸心に平行な部分534、534よりも狭く形成されている。
この打ち抜き孔551に3辺が囲まれた2個の矩形の突き当て片552、552が、車体前方側から車体後方側に向かって、ロアーコラム42の軸心に平行に形成されている。矩形の突き当て片552、552は、車体前方側の1辺がロアーコラム42に接続され、車体前方側から車体後方側に向かって、片持ち状態で形成されている。突き当て片552、552は、ロアーコラム42の軸心に直交する方向の幅が、8(1A)、(1B)の突き当て片532の幅よりも狭く形成されている。
従って、突き当て片552、552を、ロアーコラム42の半径方向外側に向かって折り曲げる作業が容易である。また、車体後方側の先端553、553を合わせた幅が広いので、支持片27または28との当接面積が広くなる。
上記した突き当て部52、53、54、55の先端523、533、543、553は、車体後方側に向いているため、突き当て部50(第1の突き当て部)に適用可能な形状であるが、先端523、533、543、553を、車体前方側に向けて形成すれば、突き当て部51(第2の突き当て部)に適用可能な形状となる。
本発明の実施例の突き当て部50、51、52、53、54、55は、ロアーコラム42の任意の軸方向位置に、ロアーコラム42と一体的に形成することが可能なので、高精度な機械加工や、突き当て用の別部品が不要となり、構造が簡単で、製造コストを低減することができる。
次に本発明の実施例2について説明する。図10は本発明の実施例2の揺動支持装置を有するステアリング装置の要部の側面図である。図11は二次衝突時の状態を示し、本発明の実施例2の揺動支持装置を有するステアリング装置の側面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、支持片28の車体後方端282と突き当て部(第2の突き当て部)51との間の距離L2を、実施例1よりも長く設定することにより、二次衝突時の衝撃荷重吸収特性を、コラプスストロークの途中で変化させた例である。
すなわち、図10に示すように、実施例2は、支持片27の車体前方端272(図5参照)から突き当て部(第1の突き当て部)50までの距離L1は、実施例1と同一であり、わずかな長さに設定されている。これに対して、支持片28の車体後方端282(図5参照)から突き当て部(第2の突き当て部)51までの距離L3は、実施例1の距離L2よりもかなり長く(ロアーコラム42の軸方向の長さの約半分)設定されている。
一次衝突時には、実施例1と同様に、ロアーコラム42が車体後方側にわずかな距離L1だけ移動すると、支持片27の車体前方端272の鋭い角に、突き当て部50が突き当たって停止し、ロアーコラム42が、それ以上、車体後方側へ移動するのを阻止する。従って、ステアリングホイール31が運転者を突き上げることが少なくなるため、一次衝突時の運転者に対する安全性が向上する。
二次衝突時には、二位次衝突時の第1の衝撃荷重で、ロアーコラム42は車体前方側に長い距離L3だけ移動するため、ロアーコラム42の外周面421が支持片27の円弧縁271の角に擦られて、塑性変形し、ロアーコラム42が車体前方側に距離L3だけ移動する間、二次衝突時の衝撃荷重を吸収する。
図11(1)に示すように、ロアーコラム42が車体前方側に距離L3だけ移動すると、支持片28の車体後方端282(図5参照)の鋭い角に、突き当て部51が突き当たる。従って、突き当て部51が車体後方端282の鋭い角に食い込んで、ロアーコラム42が停止し、ロアーコラム42は、それ以上、車体前方側へは移動しない。
すると、第1の衝撃荷重よりも大きな第2の衝撃荷重で、図示しない樹脂ピンが剪断して、カプセル16から固定側ブラケット1が車体前方側に離脱し、アッパーコラム41がロアーコラム42に対して車体前方側に距離L4だけコラプス移動する(図11(2)参照)。
その結果、カシメ加工部411が塑性変形して拡径し、距離L3だけ移動した時とは異なる衝撃荷重吸収特性で、二次衝突時の衝撃荷重(衝撃エネルギー)を吸収して、運転者に加わる衝撃力を緩和する。従って、距離L3を適宜設定することにより、コラプスストロークの任意の位置で、衝撃荷重吸収特性を変化させることが可能となる。
上記実施例では、突き当て部50及び突き当て部51が4個ずつ形成されているが、少なくとも1個ずつあればよく、5個以上あってもよい。複数ある場合には、コラムの円周方向に等間隔に配置するのが望ましい。
1 固定側ブラケット
2 側壁
3 長孔
4 コラム
5 昇降側ブラケット
6 昇降ロッド
7 チルトレバー
10 ステアリングシャフト
10A アッパーステアリングシャフト
10B ロアーステアリングシャフト
11、11a 揺動支持ブラケット
12、12a 取付部
13 円孔
14、14a 支持部
15、15a 円孔
16 カプセル
17 スリット
18 車体
19a 支持片
20 コラム
21 円弧縁
22 直線部
23 突出部
24 切り欠き
25 透孔
26 凹部
27 支持片(第1の支持片)
271 円弧縁
272 車体前方端
28 支持片(第2の支持片)
281 円弧縁
282 車体前方端
31 ステアリングホイール
32 自在継手
33 中間シャフト
331 中間インナーシャフト
332 中間アウターシャフト
34 自在継手
35 ステアリングギヤ
36 タイロッド
41 アッパーコラム
411 カシメ加工部
42 ロアーコラム
421 外周面
422 内周面
50 突き当て部(第1の突き当て部)
51 突き当て部(第2の突き当て部)
511 打ち抜き孔
512 突き当て片
52 突き当て部
521 打ち抜き孔
522 突き当て片
523 先端
53 突き当て部
531 打ち抜き孔
532 突き当て片
533 先端
534 軸心に平行な部分
54 突き当て部
541 打ち抜き孔
542 突き当て片
543 先端
544 軸心に平行な部分
545 軸心に直角な部分
55 突き当て部
551 打ち抜き孔
552 突き当て片
553 先端
554 軸心に平行な部分
2 側壁
3 長孔
4 コラム
5 昇降側ブラケット
6 昇降ロッド
7 チルトレバー
10 ステアリングシャフト
10A アッパーステアリングシャフト
10B ロアーステアリングシャフト
11、11a 揺動支持ブラケット
12、12a 取付部
13 円孔
14、14a 支持部
15、15a 円孔
16 カプセル
17 スリット
18 車体
19a 支持片
20 コラム
21 円弧縁
22 直線部
23 突出部
24 切り欠き
25 透孔
26 凹部
27 支持片(第1の支持片)
271 円弧縁
272 車体前方端
28 支持片(第2の支持片)
281 円弧縁
282 車体前方端
31 ステアリングホイール
32 自在継手
33 中間シャフト
331 中間インナーシャフト
332 中間アウターシャフト
34 自在継手
35 ステアリングギヤ
36 タイロッド
41 アッパーコラム
411 カシメ加工部
42 ロアーコラム
421 外周面
422 内周面
50 突き当て部(第1の突き当て部)
51 突き当て部(第2の突き当て部)
511 打ち抜き孔
512 突き当て片
52 突き当て部
521 打ち抜き孔
522 突き当て片
523 先端
53 突き当て部
531 打ち抜き孔
532 突き当て片
533 先端
534 軸心に平行な部分
54 突き当て部
541 打ち抜き孔
542 突き当て片
543 先端
544 軸心に平行な部分
545 軸心に直角な部分
55 突き当て部
551 打ち抜き孔
552 突き当て片
553 先端
554 軸心に平行な部分
Claims (13)
- 車体後方側に配置され、所定値以上の衝撃荷重が作用した時に車体前方側に移動可能なアッパーコラム、
上記アッパーコラムに回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングシャフト、
車体前方側に配置され、車体後方側が上記アッパーコラムにコラプス移動可能に嵌合するロアーコラム、
上記アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材、
上記ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持するために車体に取り付け可能で、弾性を有する板材により成形された揺動支持ブラケット、
上記揺動支持ブラケットに形成され、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔、
上記挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリット、
上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体前方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体前方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干小径にし、ロアーコラムの車体前方側の外周面を弾性的に支持する第1の支持片、
上記ロアーコラムに、上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側の外周面に形成され、一次衝突時に、上記ロアーコラムが車体後方側に移動した時に、上記第1の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体後方側への移動を阻止する第1の突き当て部を備えたこと
を特徴とするステアリング装置。 - 車体後方側に配置され、所定値以上の衝撃荷重が作用した時に車体前方側に移動可能なアッパーコラム、
上記アッパーコラムに回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングシャフト、
車体前方側に配置され、車体後方側が上記アッパーコラムにコラプス移動可能に嵌合するロアーコラム、
上記アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材、
上記ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持するために車体に取り付け可能で、弾性を有する板材により成形された揺動支持ブラケット、
上記揺動支持ブラケットに形成され、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔、
上記挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリット、
上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体後方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体後方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干大径にした第2の支持片、
上記ロアーコラムに、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側の外周面に形成され、二次衝突時に、上記ロアーコラムが車体前方側に移動した時に、上記第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動を阻止する第2の突き当て部を備えたこと
を特徴とするステアリング装置。 - 車体後方側に配置され、所定値以上の衝撃荷重が作用した時に車体前方側に移動可能なアッパーコラム、
上記アッパーコラムに回動可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングシャフト、
車体前方側に配置され、車体後方側が上記アッパーコラムにコラプス移動可能に嵌合するロアーコラム、
上記アッパーコラムとロアーコラムとの間の相対的なコラプス移動によって衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材、
上記ロアーコラムの車体前方側端部を揺動可能に支持するために車体に取り付け可能で、弾性を有する板材により成形された揺動支持ブラケット、
上記揺動支持ブラケットに形成され、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面を挿通する為の挿通孔、
上記挿通孔の内周縁部から半径方向外側に向かって形成された複数のスリット、
上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体前方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体前方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干小径にし、ロアーコラムの車体前方側の外周面を弾性的に支持する第1の支持片、
上記隣接するスリットの間に形成され、基端縁部を車体後方側に向けて折り曲げて、内周縁部に向かうほど車体後方側への突出量が増大するようにし、自由状態における内周縁部の内接円の直径を、上記ロアーコラムの車体前方側の外周面の外径よりも若干大径にした第2の支持片、
上記ロアーコラムに、上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側の外周面に形成され、一次衝突時に、上記ロアーコラムが車体後方側に移動した時に、上記第1の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体後方側への移動を阻止する第1の突き当て部、
上記ロアーコラムに、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側の外周面に形成され、二次衝突時に、上記ロアーコラムが車体前方側に移動した時に、上記第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動を阻止する第2の突き当て部を備えたこと
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の支持片、及び、第2の支持片が、上記挿通孔の内周縁部の内周の円周上に、等間隔に複数形成されていること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の支持片、及び、第2の支持片が、上記挿通孔の内周縁部の内周の円周上に、交互に等間隔に複数形成されていること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端の角、及び、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端の角が鋭く形成されていること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
二次衝突時の第1の衝撃荷重で、上記ロアーコラムが車体前方側に移動し、ロアーコラムの車体前方側の外周面と第1の支持片の接触部が塑性変形して衝撃荷重を吸収し、
上記第2の突き当て部が第2の支持片に突き当たって、ロアーコラムの車体前方側への移動が阻止された後、
第1の衝撃荷重よりも大きな第2の衝撃荷重で、上記アッパーコラムがロアーコラムに対して相対的にコラプス移動して、エネルギー吸収部材が衝撃荷重を吸収すること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、
上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成され、コラムの軸心に直交する方向に直線状に延び、互いに平行な2個の打ち抜き孔と、
上記打ち抜き孔に2辺が囲まれ、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた矩形の突き当て片を備えたこと
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、
上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成され、コラムの軸心に直交する方向に直線状に延びる1個の打ち抜き孔と、
上記打ち抜き孔に1辺が接し、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた二等辺三角形の突き当て片を備えたこと
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、
上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成されたコの字状の打ち抜き孔と、
上記打ち抜き孔に3辺が囲まれ、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた矩形の突き当て片を備えたこと
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の突き当て部、または、第2の突き当て部は、
上記コラムの外周面から内周面に貫通して形成されたヨの字状の打ち抜き孔と、
上記打ち抜き孔に3辺が囲まれ、上記コラムの半径方向内側から半径方向外側に向かって折り曲げられて、コラムの外周面から突出させた2個の矩形の突き当て片を備えたこと
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記第1の突き当て部は、上記第1の支持片の内周縁部の車体前方端よりも車体前方側のロアーコラムの外周面の同一軸方向位置に複数形成され、
上記第2の突き当て部は、上記第2の支持片の内周縁部の車体後方端よりも車体後方側のロアーコラムの外周面の同一軸方向位置に複数形成されていること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項12に記載されたステアリング装置において、
上記第1の突き当て部、及び、第2の突き当て部は、
上記ロアーコラムの円周方向に等間隔に形成されていること
を特徴とするステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007123315A JP2008279792A (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007123315A JP2008279792A (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | ステアリング装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2008279792A true JP2008279792A (ja) | 2008-11-20 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008279792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014119630A1 (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-07 | 日本精工株式会社 | ステアリングコラム |
-
2007
- 2007-05-08 JP JP2007123315A patent/JP2008279792A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014119630A1 (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-07 | 日本精工株式会社 | ステアリングコラム |
CN104245476A (zh) * | 2013-01-30 | 2014-12-24 | 日本精工株式会社 | 转向柱 |
US9227651B2 (en) | 2013-01-30 | 2016-01-05 | Nsk Ltd. | Steering column |
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