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JP2008253231A - 走行車体 - Google Patents

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JP2008253231A
JP2008253231A JP2007102141A JP2007102141A JP2008253231A JP 2008253231 A JP2008253231 A JP 2008253231A JP 2007102141 A JP2007102141 A JP 2007102141A JP 2007102141 A JP2007102141 A JP 2007102141A JP 2008253231 A JP2008253231 A JP 2008253231A
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wheels
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Application number
JP2007102141A
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English (en)
Inventor
Isao Ishida
石田  伊佐男
Masakatsu Araki
正勝 荒木
Toshio Tamai
玉井  利男
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Priority to CN200810090138XA priority patent/CN101284496B/zh
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Abstract

【課題】 シリンダロッドが中継リンク部材側に移動することにより左右の車輪が下動する構成とした従来の走行車体においては、油圧昇降シリンダとは別に、左右の車輪の相対的な高さを変更するためのローリング油圧シリンダが必要となり、構造が大がかりになってコストアップになる。
【解決手段】 シリンダロッド(17)に中継リンク部材(18)の左右中央部が入り込む切り欠き溝(17a)を設け、前記切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部が中継リンク部材(18)の前面(18d)に接触して前記底面(17b)の後方移動に追従して中継リンク部材(18)が後方に移動する構成とし、左右の連結ロッド(20)を中継リンク部材(18)の左右両端の連結部(18b)において貫通させ、連結ロッド(20)の後端部に設けた固定具(25)と前記連結部(18b)との間に圧縮ばね(22)を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、左右の車輪を備える走行車体に関する。
歩行型田植機等の走行車体において、左右の車輪と、該車輪を後端部に支持して上下方向に回動する左右各々の走行伝動ケースと、該走行伝動ケースと一体で回動する左右各々のアーム(スイングアーム)と、油圧昇降シリンダのシリンダロッドの前後方向の進退に追従して前後に移動する中継リンク部材と、該中継リンク部材の左右両端と前記アームとの間を連結する左右各々の連結ロッドとを設け、シリンダロッドが後側に突出することにより左右の車輪が下動する構成としたものが知られている。この走行車体は、シリンダロッドの先端から圧縮ばねを介して中継リンク部材の左右中央部に作用し、圧縮ばねのばね力により中継リンク部材が前後に回動しないように保持している。そのため、車体の左右傾斜姿勢を修正する場合は、左右一方の連結ロッドの途中で伸縮するローリング油圧シリンダを設け、該ローリング油圧シリンダの伸縮により左右一方の連結ロッドのロッド長を変更して、左右の車輪の相対的な高さを変更し、車体の左右傾斜姿勢を修正する構成となっている(特許文献1参照。)。
特開2001−258311号公報
上記背景技術によると、油圧昇降シリンダとは別に、左右の車輪の相対的な高さを変更するためのローリング油圧シリンダが必要となり、構造が大がかりになってコストアップになる。また、前記ローリング油圧シリンダが誤作動を起こすと、車体の左右傾斜姿勢が逆に悪くなるおそれがある。
この発明は、上記課題を解決するべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、左右の車輪(5)と、該車輪(5)を後端部に支持して上下方向に回動する左右各々の走行伝動ケース(4)と、該走行伝動ケース(4)と一体で回動する左右各々のアーム(21)と、油圧昇降シリンダ(16)のシリンダロッド(17)の前後方向の移動に追従して前後に移動する中継リンク部材(18)と、該中継リンク部材(18)の左右両端と前記アーム(21)との間を連結する左右各々の連結ロッド(20)とを設け、シリンダロッド(17)が機体後方に向けて移動することにより左右の車輪(5)が下動する構成とした走行車体において、シリンダロッド(17)に中継リンク部材(18)の左右中央部が入り込む切り欠き溝(17a)を設け、シリンダロッド(17)と中継リンク部材(18)とを連結する上下方向の連結軸(19)を設け、該連結軸(19)が通るシリンダロッド(17)又は中継リンク部材(18)に設けた第一の孔(18c)の孔径を連結軸(19)の軸径よりも大きく構成し、前記切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部が中継リンク部材(18)の前面(18d)に接触して前記底面(17b)の後方移動に追従して中継リンク部材(18)が後方に移動する構成とし、左右の連結ロッド(20)を中継リンク部材(18)の左右両端の連結部(18b)において貫通させ、連結ロッド(20)が貫通する前記連結部(18b)に設けた第二の孔(18b−4)の孔径を連結ロッド(20)の軸径よりも大きく構成し、連結ロッド(20)の後端部に設けた固定具(25)と前記連結部(18b)との間に圧縮ばね(22)を設けた走行車体とした。
従って、この走行車体は、左右の車輪(5)で走行する。そして、油圧昇降シリンダ(16)のシリンダロッド(17)が後方に移動すると、切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部が中継リンク部材(18)の前面(18d)に接触して中継リンク部材(18)が後方に移動し、該中継リンク部材(18)から圧縮ばね(22)を介して左右の連結ロッド(20)が作動し、該連結ロッド(20)の作動でアーム(21)を介して左右の走行伝動ケース(4)が下側に回動し、左右の車輪(5)が下側に移動して車体の対地高さが変わる。圧縮ばね(22)のばね力は車輪(5)が下動する側に作用しているので、左右の車輪(5)の接地荷重に応じて滑らかに車輪(5)を上下動させることができると共に、圧縮ばね(22)により中継リンク部材(18)を前側に押圧するので、中継リンク部材(18)の前面(18d)をシリンダロッド(17)の切り欠き溝(17a)の底面(17b)に安定して接触させることができる。また、連結軸(19)が通る第一の孔(18c)の孔径を連結軸(19)の軸径よりも大きく構成し、連結ロッド(20)が貫通する第二の孔(18b−4)の孔径を連結ロッド(20)の軸径よりも大きく構成したので、車体の左右傾斜で左右の車輪(5)で接地荷重が相違するとき、中継リンク部材(18)はその前面(18d)が前記切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部の何れかを支点に前後に回動し、左右の連結ロッド(20)が互いに前後反対側に移動し、接地荷重が大きい側の車輪(5)が下動し反対側の車輪(5)が上動し、左右水平姿勢となるよう車体の左右傾斜姿勢が修正される。このとき、切り欠き溝(17a)に中継リンク部材(18)の左右中央部が入り込んでいるので、中継リンク部材(18)を切り欠き溝(17a)で案内して適正な方向で前後に回動させることができる。また、左右の車輪(5)の接地荷重の相違が小さいときには、中継リンク部材(18)が前後に回動せずに中継リンク部材(18)の前面(18d)と切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部とが接触した状態が維持され、左右の車輪(5)が相対的に上下動しない。
請求項1に記載の発明によると、左右の車輪(5)の接地荷重に応じて滑らかに車輪(5)を上下動させることができ、車体が不安定になるようなことを防止できると共に、圧縮ばね(22)により中継リンク部材(18)の前面(18d)をシリンダロッド(17)の切り欠き溝(17a)の底面(17b)に安定して接触させることができ、車輪(5)の上下動を適正に行え、更に従来のようなシリンダロッドと中継リンク部材との間の圧縮ばねが不要になって車輪(5)の上下動機構の小型化が図れる。また、機体の左右傾斜で左右の車輪(5)で接地荷重が相違するとき、中継リンク部材(18)が前後に回動して左右の連結ロッド(20)が互いに前後反対側に移動し、左右水平姿勢となるよう車体の左右傾斜姿勢が修正され、ローリング油圧シリンダのような格別の駆動装置が不要になり、機体の小型化ひいてはコストダウンが図れる。また、左右の車輪(5)の接地荷重に応じて車体の左右傾斜姿勢が修正されるので、車体の左右傾斜姿勢を適正に修正できる。このとき、中継リンク部材(18)が切り欠き溝(17a)に案内されて適正な方向で前後に回動し、車体の左右傾斜姿勢の修正を適正に行える。更に、左右の車輪(5)の接地荷重の相違が小さいときには、左右の車輪(5)が相対的に上下動しないので、左右の車輪(5)が個別に無闇に上下動することによりかえって車体の左右傾斜姿勢が不安定になるようなことを防止できる。
この発明の実施の一形態を、以下に説明する。
図1及び図2は、歩行型田植機(1)の全体側面図及び平面図である。この歩行型田植機(1)は、機体の前端部に設けたエンジン(2)と、該エンジン(2)の後側に設けた主伝動ケース(3)と、該主伝動ケース(3)の左右に各々設けた走行支持部材となる走行伝動ケース(4)と、該走行伝動ケース(4)からの動力で駆動する左右各々の走行体となる車輪(5)と、主伝動ケース(3)の後側面から後方に延びる主フレーム(6)と、主フレーム(6)の後端に固着された植付伝動ケース(7)と、該植付伝動ケース(7)の後側面から湾曲して斜め後上方に延びる後部フレーム(8)と、該後部フレーム(8)の後端に取り付けた操縦ハンドル(9)とを備えている。前記植付伝動ケース(7)の下部には複数(4個)の苗植付装置(10)を取り付け、後部フレーム(8)の前側には該フレーム(8)に左右移動可能に支持される苗載台(11)を設けている。従って、この歩行型田植機(1)は、走行しながら圃場に同時に4条分の苗を植え付ける4条植えの構成となっている。尚、前記エンジン(2)、主伝動ケース(3)、走行伝動ケース(4)及び車輪(5)等により走行部(走行車体)が構成され、植付伝動ケース(7)、苗植付装置(10)及び苗載台(11)等により植付部が構成されている。
また、機体の下部には圃場面に接触する複数(3個)の接地体となるフロート(12)を設けており、機体の走行により該フロート(12)が圃場面を滑走して整地する。フロート(12)のうち、機体の左右中央のセンターフロート(12a)は左右内側の2条の苗植付装置(10)の植付位置を整地し、機体の左右両外側のサイドフロート(12b)は左右外側の各々1条の苗植付装置(10)の植付位置を整地する。センターフロート(12a)は、前端がサイドフロート(12b)の前端より前側に位置し、サイドフロート(12b)より前後長が長く、サイドフロート(12b)より左右幅が広く、サイドフロート(12b)より接地面積が広い。尚、センターフロート(12a)及びサイドフロート(12b)は、側面視で同じ位置に配置された各々の左右方向の回動支点軸(13)回りに上下に回動自在に支持され、前部が圃場面の凹凸に追従して上下動する構成となっている。
エンジン(2)の出力軸は主伝動ケース(3)内に突入しており、エンジン(2)からの動力が主伝動ケース(3)内に伝達される。主伝動ケース(3)内には、車輪(5)、苗植付装置(10)及び苗載台(11)への全ての伝動を断つことができる主クラッチと、該主クラッチからの動力を車輪(5)への伝動経路と苗植付装置(10)及び苗載台(11)への伝動経路とに分岐する動力分岐部と、前記苗植付装置(10)及び苗載台(11)への伝動経路上において該苗植付装置(10)及び苗載台(11)への伝動を断つことができる植付クラッチと、前記車輪(5)への伝動経路上において噛み合うギヤの切替により路上走行用の前進高速状態、植付作業用の前進低速状態、ギヤが噛み合わずに非伝動となる中立状態及び後進状態の4状態に切り替えて変速できる変速部と、該変速部の伝動下手側で左右の車輪(5)への伝動を非伝動状態に切り替えできる左右各々のサイドクラッチとを設けている。従って、前記変速部及びサイドクラッチを介して主伝動ケース(3)から左右に突出する左右各々の走行用伝動軸に伝動される。該走行用伝動軸が走行伝動ケース(4)内に突入しており、走行伝動ケース(4)内でスプロケット及びチェーンにより該走行伝動ケース(4)から左右外側に突出する車軸(14)に伝動し、車輪(5)が駆動回転する。走行伝動ケース(4)は、前端部に位置する前記走行用伝動軸周りに上下に回動可能に設けられ、後端部に位置する車軸(14)を上下に移動させて車輪(5)を上下動させる。また、植付クラッチの伝動により、主伝動ケース(3)から後側に延びる植付伝動軸(15)を介して植付伝動ケース(7)内へ伝動される。
主伝動ケース(3)の左側の側部には油圧ポンプを固着し、主伝動ケース(3)の後部には油圧バルブユニットを固着し、該油圧バルブユニットの後側に単動式の油圧昇降シリンダ(16)を固着している。この油圧昇降シリンダ(16)は、前後方向に移動する移動部材となるシリンダロッド(17)を後部に備え、主フレーム(6)の上方に配置される。従って、油圧バルブユニットの切替により油圧ポンプからの油圧を油圧昇降シリンダ(16)へ供給すると、シリンダロッド(17)が後方へ移動する。また、油圧昇降シリンダ(16)内の油圧を油圧タンクとなる主伝動ケース(3)内へ戻す状態に切り替えると、機体の自重によりシリンダロッド(17)が前方へ移動する。従って、油圧昇降シリンダ(16)及びシリンダロッド(17)が、アクチュエータとなる。シリンダロッド(17)の後側の端部には後側から切り欠いた左右方向に連通する切り欠き溝(17a)を備え、該切り欠き溝(17a)に左右に延びる中継部材となる中継リンク部材(18)の左右中央部が嵌まるように挿入されている。中継リンク部材(18)は、プレート状の基部(18a)と左右両端で前記基部(18a)から上方に立ち上がる連結部(18b)とを備え、左右対称な形状となっている。シリンダロッド(17)の後側の端部には切り欠き溝(17a)を上下に貫通する連結軸(19)を設け、該連結軸(19)が中継リンク部材(18)の左右中央部に設けた第一の孔(18c)を貫通してシリンダロッド(17)と中継リンク部材(18)とが連結されている。尚、中継リンク部材(18)の左右中央部の前面(18d)と切り欠き溝(17a)の底面(17b)とは、互いに接触する平面となっている。また、第一の孔(18c)は、連結軸(19)の軸径よりも大きい孔径に設定され、前後に長い長孔状に形成されている。
中継リンク部材(18)の連結部(18b)は、前側部分(18b−1)と後側部分(18b−2)とを備え、更に前側部分(18b−1)と後側部分(18b−2)とを機体の左右方向外側の端部で繋ぐ接続部分(18b−3)を備える。前側部分(18b−1)及び後側部分(18b−2)は前後に貫通する第二の孔(18b−4)を備え、該孔(18b−4)に連結ロッド(20)の後部が貫通している。従って、中継リンク部材(18)の左右の連結部(18b)に左右各々の連結ロッド(20)が貫通している。連結ロッド(20)の前端は走行伝動ケース(4)の上側に固着された左右各々のアーム(21)に連結されている。連結ロッド(20)の後端の外周には圧縮ばね(22)を設け、該圧縮ばね(22)の前側に設けた前側ばね受け板(23)が連結部(18b)の後側部分(18b−2)の後面に接触し、圧縮ばね(22)の後側に設けた後側ばね受け板(24)が連結ロッド(20)に移動しないように締め付けられた固定具となる二重ナット(ダブルナット)(25)の前面に接触している。従って、車輪(5)の接地荷重を、走行伝動ケース(4)、アーム(21)、連結ロッド(20)及び圧縮ばね(22)等を介して中継リンク部材(18)が受けている。連結ロッド(20)の中途部には板状の規制具(26)を固着しており、該規制具(26)が連結部(18b)の前側部分(18b−1)の前側に位置している。従って、車輪(5)の接地荷重が極めて小さいとき、圧縮ばね(22)のばね力により規制具(26)が連結部(18b)の前側部分(18b−1)の前面に接触し、車輪(5)が所定以上下動しないように規制している。尚、前側ばね受け板(23)と連結部(18b)の後側部分(18b−2)との互いの接触面及び規制具(26)と連結部(18b)の前側部分(18b−1)との互いの接触面は、平面になっている。また、第二の孔(18b−4)は、連結ロッド(20)の軸径よりも大きい孔径に設定されている。
従って、油圧ポンプからの油圧を油圧昇降シリンダ(16)内へ供給するべく油圧バルブユニットを切り替えると、シリンダロッド(17)が後方へ移動し、切り欠き溝(17a)の底面(17b)で中継リンク部材(18)の左右中央部の前面(18d)が後側に押されて中継リンク部材(18)が後側へ移動し、該中継リンク部材(18)の左右の連結部(18b)の後側部分(18b−2)が圧縮ばね(22)を介して左右の連結ロッド(20)を後側に引き、左右のアーム(21)を後側に回動させることにより左右の走行伝動ケース(4)が下側に回動し、左右の車輪(5)が下動して圃場に対して機体が上昇する。逆に、油圧昇降シリンダ(16)内の油圧を主伝動ケース(3)内へ戻すべく油圧バルブユニットを切り替えると、左右の車輪(5)の接地荷重により左右のアーム(21)、左右の連結ロッド(20)及び中継リンク部材(18)等を介してシリンダロッド(17)が前方へ戻され、左右の車輪(5)が上動して圃場に対して機体が下降する。
また、機体の左右傾斜により接地荷重が左右の車輪(5)で所定以上相違すると、切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右一方の端を支点に中継リンク部材(18)が前後に回動して左右の連結部(18b)が互いに前後反対側に移動し、接地荷重が大きい側の車輪(5)が下動し反対側の車輪(5)が上動し、左右水平姿勢となるよう機体の左右傾斜姿勢が修正される。このとき、連結軸(19)により、中継リンク部材(18)がシリンダロッド(17)の切り欠き溝(17a)から脱落するようなことを防止している。左右の連結ロッド(20)ひいては左右の連結部(18b)の間の左右中央位置に対して切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右端は左右に偏位しているので、左右の車輪(5)の接地荷重の相違が小さいときには、中継リンク部材(18)が前後に回動せずに中継リンク部材(18)の接触面となる前面(18d)と切り欠き溝(17a)の底面(17b)とが接触した状態が維持され、左右の車輪(5)が相対的に上下動せず、左右の車輪(5)が個別に無闇に上下動することによりかえって機体の左右傾斜姿勢が不安定になるようなことを防止している。また、切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右端が左右に偏位しているので、中継リンク部材(18)が前後に回動しても、圧縮ばね(22)や車輪(5)からの荷重により中継リンク部材(18)が中継リンク部材(18)の前面(18d)と切り欠き溝(17a)の底面(17b)とが接触する基準の回動位置に戻りやすく、機体の姿勢を安定させることができる。更に、接触面となる切り欠き溝(17a)の底面(17b)、中継リンク部材(18)の左右中央部の前面(18d)、前側ばね受け板(23)の前面、連結部(18b)の後側部分(18b−2)の後面、規制具(26)の後面及び連結部(18b)の前側部分(18b−1)の前面は平面となっているので、中継リンク部材(18)が回動して中継リンク部材(18)の左右中央部の前面(18d)、連結部(18b)の後側部分(18b−2)の後面及び連結部(18b)の前側部分(18b−1)の前面の角度が変化しようとするのを圧縮ばね(22)の付勢力により抑えることができ、機体の左右傾斜が圃場の左右傾斜に近づくように促し、機体の左右傾斜姿勢が不安定になるようなことを防止している。また、連結ロッド(20)の規制具(26)により、前進側に回転する車輪(5)の駆動反力で該車輪(5)が下動して機体の対地高さや左右傾斜姿勢が不適正になるのを防止している。
尚、二重ナット(25)を弛めて連結ロッド(20)における二重ナット(25)の位置を調節することにより、機体の左右傾斜姿勢を調節することができる。この調節は、左右一方の二重ナット(25)の位置を調節しても、左右両方の二重ナット(25)の位置を調節しても良い。この二重ナット(25)からなる調節部分は機体平面視でボンネットカバー(43)の外側に位置しているので、作業者はボンネットカバー(43)が邪魔にならずに上側から二重ナット(25)の位置調節を容易に行える。
苗植付装置(10)及び苗載台(11)は、植付伝動ケース(7)からの動力で作動する。苗載台(11)は、植付伝動ケース(7)の左右に突出して左右移動する左右移動軸(29)の左右両端から左右各々の連結部材(30)を介して支持され、苗受板(27)に沿って左右往復移動し、苗受板(27)に設けた各条の苗取口(28)に一株分ずつ苗を供給する。尚、苗載台(11)の上部には左右移動用レール(34)を固着して設けており、該左右移動用レール(34)が後部フレーム(8)の上部から支持される支持ローラ(33)に案内されて左右移動可能に支持されている。従って、苗載台(11)は、下部で苗受板(27)に左右移動可能に支持され、上部で支持ローラ(33)に左右移動可能に支持され、植付伝動ケース(7)からの動力で左右移動軸(29)を介して左右に往復移動する構成となっている。また、苗載台(11)には、左右移動端で苗取口(28)側(下側)に苗を移送する各条の苗送りベルト(35)を備えている。この苗送りベルト(35)は、植付伝動ケース(7)からの動力で作動し、苗載台(11)の左右移動端でマット苗を一株分移送して苗を苗取口(28)へ供給する。
苗植付装置(10)は、植付伝動ケース(7)の下部に取り付けられ、該植付伝動ケース(7)からの動力で作動するクランク式であり、分離爪(31)が苗取口(28)上の苗を掻き取り、掻き取った苗を押出具(32)が圃場面に向かって押し出して圃場に苗を植え付ける。
操縦ハンドル(9)の前側で且つ苗載台(11)の後側には、車輪(5)、苗植付装置(10)及び苗載台(11)への伝動を断つことができる主クラッチレバー(36)と、苗植付装置(10)及び苗載台(11)への伝動を断ったり油圧昇降シリンダ(16)を作動させるべく油圧バルブユニットの油路を切り替えたりする植付昇降レバー(37)とを設けている。前記主クラッチレバー(36)は、入位置と切位置との2つの操作位置に操作できる構成となっており、主伝動ケース(3)内の主クラッチを操作して伝動状態と非伝動状態とに切り替える。前記植付昇降レバー(37)は、植付位置、下降位置、中立位置及び上昇位置の4つの操作位置に操作できる構成となっており、主伝動ケース(3)内の植付クラッチを操作して植付伝動軸(15)を駆動状態と非駆動状態とに切り替えると共に、油圧昇降シリンダ(16)を作動させて左右の車輪(5)を上下動させる。すなわち、前記植付位置に操作すると、植付クラッチを伝動状態にして苗植付装置(10)及
び苗載台(11)を作動させると共に、機体の自重で左右の車輪(5)が接地荷重を受けることにより油圧昇降シリンダ(16)内の油圧を主伝動ケース(3)内に戻して左右の車輪(5)を上動させ、機体を下降させてフロート(12)が接地状態となる。前記下降位置に操作すると、上述のように機体を下降させた状態で、植付クラッチを非伝動状態にして苗植付装置(10)及び苗載台(11)の作動を停止させる。前記中立位置に操作すると、上述のように苗植付装置(10)及び苗載台(11)の作動を停止させた状態で、油圧昇降シリンダ(16)への油路を遮断して油圧昇降シリンダ(16)の作動を固定し、左右の車輪(5)を任意の上下位置で固定して機体の昇降を停止させる。前記上昇位置に操作すると、上述のように苗植付装置(10)及び苗載台(11)の作動を停止させた状態で、油圧昇降シリンダ(16)内へ油圧を供給して左右の車輪(5)を下動させ、機体を上昇させてフロート(12)が非接地状態となる。また、センターフロート(12a)の上下動で該センターフロート(12a)の前部に連結されるロッドを介して油圧バルブユニットの油路を切り替える構成となっており、センターフロート(12a)の前部が上動すると油圧昇降シリンダ(16)内へ油圧を供給して左右の車輪(5)を下動させる構成となっている。従って、植付昇降レバー(37)が前記植付位置及び下降位置のとき、センターフロート(12a)が圃場面に接地して上下動することにより該センターフロート(12a)が所望の前後姿勢になるよう左右の車輪(5)が上下動し、機体が所定の対地高さとなるよう昇降制御される構成となっている。
操縦ハンドル(9)及び苗載台(11)の前側には、主伝動ケース(3)内の変速部を操作するための変速レバー(38)と、エンジン(2)を始動するためのリコイルノブ(39)とを設けている。尚、機体の前端部にあるエンジン(2)とリコイルノブ(39)とは、リコイルロープ(40)により連結されている。操縦ハンドル(9)の左右のハンドルグリップ(9a)の下方には左右各々のサイドクラッチレバー(41)を設けており、該サイドクラッチレバー(41)により主伝動ケース(3)内の左右各々のサイドクラッチを操作する構成となっている。操縦ハンドル(9)の斜め前下側で後部フレーム(8)の左側には植付深さ調節レバー(42)を設けており、該植付深さ調節レバー(42)の操作により該レバー(42)と一体回動する左右方向の植付深さ調節軸(53)を回動し、植付深さ調節軸(53)と一体回動する各々の植付深さ調節アーム(54)を介して各フロート(12)の回動支点軸(13)の機体に対する上下位置を変更して、苗植付装置(10)による苗の植付深さを変更して調節できる構成となっている。操縦ハンドル(9)の斜め前下側で後部フレーム(8)の右側には苗取量調節レバー(65)を設けており、該苗取量調節レバー(65)の操作により苗受板(27)の苗植付装置(10)に対する上下位置を変更して、苗植付装置(10)による一株当たりの苗取り量を変更して調節できる構成となっている。
エンジン(2)及び主伝動ケース(3)の上方には、ボンネットカバー(43)を設けている。また、エンジン(2)の上方には、燃料タンク(44)を設けている。
ボンネットカバー(43)の後部の上方から植付伝動ケース(7)の前部の上方にわたる位置には、予備の苗を載せる予備苗載台(45)を設けている。この予備苗載台(45)は、棒材を組み合わせた枠体で構成され、主フレーム(6)から上方に延びる予備苗載台支持フレーム(46)に支持されている。予備苗載台(45)の前後左右の四方には立ち上がり部(47、48)を設けており、該立ち上がり部(47、48)により搭載した苗が脱落しないようにしている。予備苗載台(45)は、長手方向約60cm、短手方向約30cmのマット苗を4枚載置できるように、前後幅が約60cmで左右幅が約120cmの広さになっている。従って、予備苗載台(45)は、長手方向を前後方向に向けたマット苗を左右に4枚配列して載置できる。また、苗運搬を容易にするためにマット苗を巻いた巻苗(r)の状態で苗を取り扱うことがあるが、この巻苗(r)を予備苗載台(45)に載置することもできる。このとき、前方の立ち上がり部(47)が他の三方(右方、左方、後方)の立ち上がり部(48)より高く設定されており、予備苗載台(45)に載置した巻苗(r)が転びながら前方に飛び出して脱落しにくいようにしている。これにより、この歩行型田植機(1)は機体の重心が車輪(5)の接地位置より前側に位置するために機体の前後傾斜姿勢が前下がり姿勢になりやすいが、機体が前下がり姿勢になっても巻苗(r)が脱落しにくくなり、植付作業を円滑に行える。特に、機体を上昇させての機体旋回時には機体が大きく前下がり姿勢に変化するが、この機体旋回時の巻苗(r)の脱落を的確に防止できる。尚、前方の立ち上がり部(47)の高さ(H)は、予備苗載台(45)の前後幅(L)を2πで除した値以上に設定されている。従って、前方の立ち上がり部(47)の高さ(H)が巻苗(r)の重心と同一か又は高くなるので、巻苗(r)が前方に脱落しにくくなる。
前記予備苗載台支持フレーム(46)は、ボンネットカバー(43)と植付伝動ケース(7)(植付部)との間に配置されている。主フレーム(6)で予備苗載台支持フレーム(46)を固定する固定部材(49)には、ボンネットカバー(43)の後部を支持するべく斜め前上方に延びるボンネットカバー支持部材(50)を固着している。これにより、ボンネットカバー支持部材(50)の支持強度が向上し、ボンネットカバー(43)を確実にしっかりと支持できる。尚、ボンネットカバー支持部材(50)を前記固定部材(49)を介さずに主フレーム(6)から支持する構成としても、ボンネットカバー支持部材(50)を固定部材(49)の近くで支持する構成とすれば、ボンネットカバー支持部材(50)の支持強度を向上させることができる。また、ボンネットカバー支持部材(50)を予備苗載台支持フレーム(46)から支持する構成とすれば、ボンネットカバー支持部材(50)の支持強度を向上させながら、ボンネットカバー支持部材(50)を短縮化できてコンパクトにでき、軽量化及びコストダウンが図れる。
機体の前部には、機体の前方の障害物からエンジン(2)、主伝動ケース(3)及びボンネットカバー(43)等を防護する防護フレーム(51)を設けている。この防護フレーム(51)は、主伝動ケース(3)の左右側面から左右外側に延びる左右各々の取付部(51a)と、この左右の取付部(51a)を連結する機体外縁となる防護部(51b)とを備えている。該防護部(51b)は、左右中央部分が左右に真直に延びる水平状で最も前側に位置し、左右外側部分が左右外側へいくにつれて後側に位置する構成となっている。また、防護部(51b)は、左右中央部分が最も上側に位置し、左右外側部分が左右外側へいくにつれて下側に偏位する構成となっている。防護部(51b)の左右端部には長孔を介してサイドフロート(12b)の前端を連結し、サイドフロート(12b)の上下回動範囲を規制している。これにより、サイドフロート(12b)の支持部材を防護フレーム(51)で兼用することができ、機体の軽量化及びコストダウンが図れる。同様に、センターフロート(12a)は、その前端が長孔を介して主伝動ケース(3)に連結され、上下回動範囲が規制されている。
機体をトラックの荷台に積み込んで固定するときには、前記防護部(51b)の左右中央部分の左右両端に各々ロープを掛けると共に、後部フレーム(8)の上部に固着したフック(52)にロープを掛け、機体の3箇所を固定して荷台にしっかりと固定するようになっている。
以上により、この歩行型田植機(1)において、作業者が操縦ハンドル(9)の左右のハンドルグリップ(9a)を把持し、植付昇降レバー(37)を植付位置に操作して機体を下降させると共に植付部を作動可能な状態にし、主クラッチレバー(36)を入位置に操作して機体を走行させながら植付部を作動させることにより、圃場に同時に4条分の苗を植え付けていく。圃場の畦際に到達すると、植付昇降レバー(37)を上昇位置に操作して植付部の作動を停止させると共に機体を上昇させ、旋回内側のサイドクラッチレバー(41)を操作して旋回内側の車輪(5)のサイドクラッチを断ち、機体を旋回させる。この機体旋回時、植付昇降レバー(37)の上昇位置への操作で機体が上昇作動するが、所望の高さに機体が上昇したときに植付昇降レバー(37)を中立位置へ操作すれば、その高さで機体を固定することができ、作業者が機体の旋回操作を容易に行える。以下、同様に植付昇降レバー(37)を植付位置に操作して次行程の植付作業を行い、圃場に苗の植付を行っていく。尚、路上走行時等は、機体を上昇させ、変速レバー(38)を適宜操作して走行させる。
そして、この歩行型田植機(1)の走行車体は、左右の車輪(5)と、該車輪(5)を後端部に支持して上下方向に回動する左右各々の走行伝動ケース(4)と、該走行伝動ケース(4)と一体で回動する左右各々のアーム(21)と、油圧昇降シリンダ(16)のシリンダロッド(17)の前後方向の移動に追従して前後に移動する中継リンク部材(18)と、該中継リンク部材(18)の左右両端と前記アーム(21)との間を連結する左右各々の連結ロッド(20)とを設け、シリンダロッド(17)が機体後方に向けて移動することにより左右の車輪(5)が下動する構成とし、シリンダロッド(17)に中継リンク部材(18)の左右中央部が入り込む切り欠き溝(17a)を設け、シリンダロッド(17)と中継リンク部材(18)とを連結する上下方向の連結軸(19)を設け、該連結軸(19)が通るシリンダロッド(17)又は中継リンク部材(18)に設けた第一の孔(18c)の孔径を連結軸(19)の軸径よりも大きく構成し、前記切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部が中継リンク部材(18)の前面(18d)に接触して前記底面(17b)の後方移動に追従して中継リンク部材(18)が後方に移動する構成とし、左右の連結ロッド(20)を中継リンク部材(18)の左右両端の連結部(18b)において貫通させ、連結ロッド(20)が貫通する前記連結部(18b)に設けた第二の孔(18b−4)の孔径を連結ロッド(20)の軸径よりも大きく構成し、連結ロッド(20)の後端部に設けた固定具となる二重ナット(25)と前記連結部(18b)との間に圧縮ばね(22)を設けた。
従って、この走行車体は、左右の車輪(5)で走行する。そして、油圧昇降シリンダ(16)のシリンダロッド(17)が後方に移動すると、切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部が中継リンク部材(18)の前面(18d)に接触して中継リンク部材(18)が後方に移動し、該中継リンク部材(18)から圧縮ばね(22)を介して左右の連結ロッド(20)が作動し、該連結ロッド(20)の作動でアーム(21)を介して左右の走行伝動ケース(4)が下側に回動し、左右の車輪(5)が下側に移動して車体の対地高さが変わる。圧縮ばね(22)のばね力は車輪(5)が下動する側に作用しているので、左右の車輪(5)の接地荷重に応じて滑らかに車輪(5)を上下動させることができると共に、圧縮ばね(22)により中継リンク部材(18)を前側に押圧するので、中継リンク部材(18)の前面(18d)をシリンダロッド(17)の切り欠き溝(17a)の底面(17b)に安定して接触させることができる。また、連結軸(19)が通る第一の孔(18c)の孔径を連結軸(19)の軸径よりも大きく構成し、連結ロッド(20)が貫通する第二の孔(18b−4)の孔径を連結ロッド(20)の軸径よりも大きく構成したので、車体の左右傾斜で左右の車輪(5)で接地荷重が相違するとき、中継リンク部材(18)はその前面(18d)が前記切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部の何れかを支点に前後に回動し、左右の連結ロッド(20)が互いに前後反対側に移動し、接地荷重が大きい側の車輪(5)が下動し反対側の車輪(5)が上動し、左右水平姿勢となるよう車体の左右傾斜姿勢が修正される。このとき、切り欠き溝(17a)に中継リンク部材(18)の左右中央部が入り込んでいるので、中継リンク部材(18)を切り欠き溝(17a)で案内して適正な方向で前後に回動させることができる。また、左右の車輪(5)の接地荷重の相違が小さいときには、中継リンク部材(18)が前後に回動せずに中継リンク部材(18)の前面(18d)と切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部とが接触した状態が維持され、左右の車輪(5)が相対的に上下動しない。
よって、左右の車輪(5)の接地荷重に応じて滑らかに車輪(5)を上下動させることができ、車体が不安定になるようなことを防止できると共に、圧縮ばね(22)により中継リンク部材(18)の前面(18d)をシリンダロッド(17)の切り欠き溝(17a)の底面(17b)に安定して接触させることができ、車輪(5)の上下動を適正に行え、更に従来のようなシリンダロッドと中継リンク部材との間の圧縮ばねが不要になって車輪(5)の上下動機構の小型化が図れる。また、機体の左右傾斜で左右の車輪(5)で接地荷重が相違するとき、中継リンク部材(18)が前後に回動して左右の連結ロッド(20)が互いに前後反対側に移動し、左右水平姿勢となるよう車体の左右傾斜姿勢が修正され、ローリング油圧シリンダのような格別の駆動装置が不要になり、機体の小型化ひいてはコストダウンが図れる。また、左右の車輪(5)の接地荷重に応じて車体の左右傾斜姿勢が修正されるので、車体の左右傾斜姿勢を適正に修正できる。このとき、中継リンク部材(18)が切り欠き溝(17a)に案内されて適正な方向で前後に回動し、車体の左右傾斜姿勢の修正を適正に行える。更に、左右の車輪(5)の接地荷重の相違が小さいときには、左右の車輪(5)が相対的に上下動しないので、左右の車輪(5)が個別に無闇に上下動することによりかえって車体の左右傾斜姿勢が不安定になるようなことを防止できる。
尚、図5乃至図7に示すように、前述の防護フレーム(51)に代えて、機体の左右中央部のみを防護する前部防護フレーム(54)を設けると共に、主伝動ケース(3)の左右側面から延びる側部防護フレーム(55)を設ける構成とすることができる。前記前部防護フレーム(54)は、エンジン(2)の下部から前側に延びる左右の縦フレーム(56)と、該左右の縦フレーム(56)を繋ぐ左右方向の横フレーム(57)とを備えている。前記横フレーム(57)は、エンジン(2)の上部の前方で且つエンジン(2)、主伝動ケース(3)及びボンネットカバー(43)の左右幅より幅広に構成され、前方の障害物からエンジン(2)、主伝動ケース(3)及びボンネットカバー(43)を防護する。横フレーム(57)の左右両端には、トラックの荷台上等で機体を固定するべくロープ等を掛けるためのフック(58)を設けている。従って、前部防護フレーム(54)は、機体を固定するためのフレームを兼ねている。尚、前記横フレーム(57)は、ボンネットカバー(43)の前方で比較的高い位置に設けられている。
前記側部防護フレーム(55)は、主伝動ケース(3)の左右側面から左右外側に延びる前部フレーム部(59)と、該前部フレーム部(59)の左右端から後側へいくほど左右外側に偏位する側部フレーム部(60)と、該側部フレーム(60)の後端から後方向に延びその後端で左右内側に屈曲して延びる後部フレーム部(61)とを備え、左右の後部フレーム部(61)の端部どうしの間を繋ぐように植付深さ調節軸(53)を連結している。尚、植付深さ調節軸(53)は、側部防護フレーム(55)に対して回動自在に設けられている。従って、主伝動ケース(3)、側部防護フレーム(55)及び植付深さ調節軸(53)により、機体平面視でループ状の枠フレームが構成され、機体の支持強度が向上する。尚、この枠フレームの一部を植付深さ調節軸(53)で兼用しているので、機体の軽量化及びコストダウンが図れる。また、前記後部フレーム部(61)は、苗受板(27)の直ぐ下側で左右外端が苗受板(27)の左右外端より左右外側に位置しているので、機体の左右側方に突出する苗受板(27)を防護する機能も備えている。また、前記側部フレーム部(60)は連結部材(62)を介して植付伝動ケース(7)に連結されており、側部防護フレーム(55)の支持強度の向上を図っている。尚、側部フレーム部(60)から左右側方に延びる軸(63)に、サイドフロート(12b)の前端を連結し、側部防護フレーム(55)でサイドフロート(12b)を支持している。尚、次行程の走行経路の指標となる圃場の位置に線を引く左右の線引きマーカ(64)を左右各々の前記後部フレーム部(61)に取り付ける構成とし、線引きマーカ(64)の支持フレームを側部防護フレーム(55)で兼用している。この側部防護フレーム(55)により、上述のように各部の支持構成が簡単になり、機体の軽量化及びコストダウンが図れる。
歩行型田植機(1)以外に、他の苗移植機や乗用トラクター等の作業機の走行車体に利用できる。
歩行型田植機を示す側面図 歩行型田植機を示す平面図 中継リンク部材を示す断面平面図(a:一部の断面側面図) 予備苗載台を示す側面図 異なる歩行型田植機を示す側面図 異なる歩行型田植機を示す平面図 側部防護フレームを分かり易く示す平面図
符号の説明
1:歩行型田植機、4:走行伝動ケース、5:車輪、16:油圧昇降シリンダ、17:シリンダロッド、17a:切り欠き溝、17b:切り欠き溝の底面、18:中継リンク部材、18b−4:第二の孔、18d:中継リンク部材の前面(シリンダロッド側の接触面)、20:連結ロッド、21:アーム、22:圧縮ばね、25:二重ナット

Claims (1)

  1. 左右の車輪(5)と、該車輪(5)を後端部に支持して上下方向に回動する左右各々の走行伝動ケース(4)と、該走行伝動ケース(4)と一体で回動する左右各々のアーム(21)と、油圧昇降シリンダ(16)のシリンダロッド(17)の前後方向の移動に追従して前後に移動する中継リンク部材(18)と、該中継リンク部材(18)の左右両端と前記アーム(21)との間を連結する左右各々の連結ロッド(20)とを設け、シリンダロッド(17)が機体後方に向けて移動することにより左右の車輪(5)が下動する構成とした走行車体において、シリンダロッド(17)に中継リンク部材(18)の左右中央部が入り込む切り欠き溝(17a)を設け、シリンダロッド(17)と中継リンク部材(18)とを連結する上下方向の連結軸(19)を設け、該連結軸(19)が通るシリンダロッド(17)又は中継リンク部材(18)に設けた第一の孔(18c)の孔径を連結軸(19)の軸径よりも大きく構成し、前記切り欠き溝(17a)の底面(17b)の左右両端部が中継リンク部材(18)の前面(18d)に接触して前記底面(17b)の後方移動に追従して中継リンク部材(18)が後方に移動する構成とし、左右の連結ロッド(20)を中継リンク部材(18)の左右両端の連結部(18b)において貫通させ、連結ロッド(20)が貫通する前記連結部(18b)に設けた第二の孔(18b−4)の孔径を連結ロッド(20)の軸径よりも大きく構成し、連結ロッド(20)の後端部に設けた固定具(25)と前記連結部(18b)との間に圧縮ばね(22)を設けた走行車体。
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