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JP2008231941A - 還流ガスの冷却装置 - Google Patents

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JP2008231941A JP2007068704A JP2007068704A JP2008231941A JP 2008231941 A JP2008231941 A JP 2008231941A JP 2007068704 A JP2007068704 A JP 2007068704A JP 2007068704 A JP2007068704 A JP 2007068704A JP 2008231941 A JP2008231941 A JP 2008231941A
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Abstract

【課題】コストの上昇を抑制しつつ、排気ガス還流装置を流通する還流ガスを効率よく冷却する。
【解決手段】 還流ガスの冷却装置は、エンジンの排気ガスの一部をEGRバルブの開弁により再度エンジンの吸気管に還流させる排気ガス還流装置に設けられる還流ガスの冷却装置である。この冷却装置は、エンジンの排気管と吸気管とを接続するEGRパイプ562,564と、エンジンの内部を循環する冷却水が流通する複数の冷却水配管552と、複数の冷却水配管552のうち、隣接する冷却水配管552に当接して設けられるフィン554とからなるラジエータ550とを含む。EGRパイプ562,564は、還流ガスがフィン554および冷却水配管552のうちの少なくともいずれか一方の一部に接触して流通するように形成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の排気ガスの一部を還流弁の開弁により再度前記内燃機関の吸気管に還流させる排気ガス還流装置に設けられる還流ガスの冷却装置に関し、特に、内燃機関の冷却水のラジエータの一部を利用して還流ガスを冷却する技術に関する。
排気ガス還流装置(以下の説明においては、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置と記載する)は、排気ガスの一部をエンジンの吸気側に還流させることで、排気ガス中に含まれるNOxを低減させる装置である。より多くの量の排気ガスをエンジンの吸気側に還流させるため、排気ガスを還流させる還流通路には、高温状態にある排気ガスの温度を下げるためのEGRクーラが設けられる。
このような技術として、たとえば、特開2002−129996号公報(特許文献1)は、内燃機関の排気エミッションの悪化防止に寄与する内燃機関の排気浄化装置を開示する。この排気浄化装置は、内燃機関の吸気系に排気の一部を再循環させるEGR装置と、EGR装置を再循環するEGRガスを冷却させるEGRクーラと、を具備する。排気浄化装置は、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、EGR装置を再循環するEGRガスの温度を計測するEGRガス温度計測手段と、運転状態検出手段により検出された運転状態及びEGRガス温度計測手段により計測されたEGRガスの温度に基づいてEGRクーラの冷却効率を推定するEGRクーラ冷却効率推定手段と、内燃機関に吸入される空気の量およびEGRガスの量をパラメータに含み内燃機関に供給する燃料の量を決定する燃料主噴射量決定手段と、EGRクーラ冷却効率と共に変化する内燃機関に吸入される新気の量をEGRクーラ冷却効率推定手段により推定されたEGRクーラ冷却効率に基づいて補正する吸入新気量補正手段と、EGRクーラ冷却効率と共に変化する内燃機関に吸入されるEGRガスの量をEGRクーラ冷却効率推定手段により推定されたEGRクーラ冷却効率に基づいて補正するEGRガス量補正手段と、を具備することを特徴とする。
上述した公報に開示された内燃機関の排気浄化装置によると、EGRガス温度からEGRクーラ効率を推定することができ、この推定されたEGRクーラ効率からEGRガス量、吸入新気量を補正することができる。この結果、EGRガス量及び吸入新気量を適正化することができ、排気エミッションの悪化を抑制することができる。
特開2002−129996号公報
しかしながら、上述した公報に開示されたEGRクーラにおいては、EGRクーラに流通する冷却水の導入の態様について何ら記載されていない。特に、EGRクーラに導入される冷却水として、エンジンの冷却水を用いる技術が公知であるが、たとえば、エンジンの冷却水を用いる場合、エンジンから排出された冷却水を用いると、冷却水はエンジンにより加熱されているため、EGRクーラにおける冷却効率が低下するという問題がある。また、エンジンに導入される前の冷却水を用いる場合には、エンジンに流通する冷却水の流量が減少するため、冷却効率が低下するという問題がある。上述した公報に開示された排気浄化装置においては、このような問題を解決することができない。また、エンジンの冷却回路とは別にEGRクーラ用の冷却回路を形成するようにすると、部品点数が増加して、コストが上昇することとなる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、コストの上昇を抑制しつつ、排気ガス還流装置を流通する還流ガスを効率よく冷却する還流ガスの冷却装置を提供することである。
第1の発明に係る還流ガスの冷却装置は、内燃機関の排気ガスの一部を還流弁の開弁により再度内燃機関の吸気管に還流させる排気ガス還流装置に設けられる還流ガスの冷却装置である。この冷却装置は、内燃機関の排気管と吸気管とを接続する還流通路と、内燃機関の内部を循環する冷却水が流通する複数の冷却水配管と、複数の冷却水配管のうち、隣接する冷却水配管に当接して設けられるフィンとからなるラジエータとを含む。還流通路は、還流ガスがフィンおよび冷却水配管のうちの少なくともいずれか一方の一部に接触して流通するように形成される。
第1の発明によると、還流通路は、還流ガスがフィンおよび冷却水配管のうちの少なくともいずれか一方の一部に接触して流通するように形成される。内燃機関を循環する冷却水の冷却回路に設けられるラジエータにおいて、内燃機関の暖機前あるいは内燃機関に対する負荷が低いときには、サーモスタット等の切換弁によりラジエータの冷却水が内燃機関の冷却に用いられることがないため、ラジエータの冷却水の温度は、内燃機関から排出される冷却水の温度と比較して低い。また、ラジエータは、内燃機関の最も厳しい熱環境を想定して冷却水の貯留量等が設定されるため、ラジエータには、多量の冷却水が貯留されている。したがって、ラジエータにおいて還流ガスと冷却水との間で熱交換されたときに、冷却水が過熱状態となることなく、還流ガスを効率よく冷却することができる。また、暖機後においては、内燃機関の運転状態によっては、サーモスタットによりラジエータを経由する流路に切り換えられるため、ラジエータ内の冷却水がウォータポンプの作動により循環されることとなる。このとき、ラジエータにおいて還流ガスと冷却水との間で熱交換されても、冷却水は循環しているため、過熱状態となることなく、還流ガスを効率よく冷却することができる。また、EGR率が大きい場合およびEGR率が小さい場合のいずれの場合も、冷却装置を流通した後の還流ガスの温度が低いほど燃料消費率が低くなる傾向にある。すなわち、還流ガスを効率よく冷却して、還流ガスの温度をより低下させることにより、EGR制御時の燃費の向上分(燃料消費率の低下分)を拡大することができる。さらに、内燃機関を循環する冷却回路を用いることにより、別途冷却回路を設ける必要がないため、部品点数の増加を抑制することができ、コストの上昇を抑制することができる。したがって、コストの上昇を抑制しつつ、排気ガス還流装置を流通する還流ガスを効率よく冷却する還流ガスの冷却装置を提供することができる。
第2の発明に係る還流ガスの冷却装置においては、第1の発明の構成に加えて、還流通路は、排気管に接続され、還流ガスがラジエータに導入されるように形成される第1の還流ガス通路と、第1の還流ガス通路に接続され、フィンおよび冷却水配管のうちの少なくともいずれか一方の一部を他の部分から隔てるように形成される第2の還流ガス通路と、第2の還流ガス通路に接続され、第2還流ガス通路を通過した還流ガスが吸気管に還流されるように形成される第3の還流ガス通路とを含む。
第2の発明によると、第1の還流ガス通路、第2の還流ガス通路および第3の還流ガス通路により、還流ガスをラジエータのフィンおよび冷却水通路のうちの少なくともいずれか一方の一部に接触して流通するように設けられるため、内燃機関を循環する冷却水の冷却回路に設けられるラジエータにより還流ガスを効率よく冷却することができる。
第3の発明に係る還流ガスの冷却装置においては、第2の発明の構成に加えて、第2の還流ガス通路は、冷却水配管における冷却水の下流側に形成される。
第3の発明によると、第2の還流ガス通路が形成される部分以外の冷却水配管は、ラジエータの外部の空気との接触により冷却されることとなる。第2の還流ガス通路が冷却水の下流側に形成されることにより、ラジエータの外部の空気との接触により冷却された冷却水を用いて還流ガスの温度を低下させることができる。そのため、内燃機関から流通する冷却水を用いて還流ガスを冷却する場合と比較して、より多くの排気ガスをエンジンの吸気側に還流させることができる。そのため、内燃機関から排出される排気ガス中のNOxを低減することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る還流ガスの冷却装置が設けられるEGR装置が搭載されたエンジンシステムについて説明する。
図1に示すように、このエンジンシステムにおいては、エアクリーナ200から吸入される空気が、吸気管752を流通して、エンジン750の燃焼室に導入される。その際、吸入空気量がエアフローメータ202により検知されて、エンジンECU1000に吸入空気量を表す信号が入力される。
また、スロットルバルブ300の開度により、吸入空気量が変化する。このスロットルバルブ300の開度は、エンジンECU1000からの信号に基づいて作動したスロットルモータ304により変化される。スロットルバルブ300の開度は、スロットルポジションセンサ302により検知されて、エンジンECU1000にスロットルバルブ300の開度を表わす信号が入力される。
燃料は、フューエルタンク400に貯蔵され、フューエルポンプ402により高圧フューエルポンプ800を介して高圧フューエルインジェクタ804から燃焼室に噴射される。インテークマニホールドから導入された空気と、フューエルタンク400から高圧フューエルインジェクタ804を介して燃焼室に噴射された燃料との混合気が、エンジンECU1000から制御信号が入力されるイグナイタ一体式イグニッションコイル808を用いて着火されて燃焼する。
混合気が燃焼した後の排気ガスは、排気管754の途中に設けられた、三元触媒コンバータ900および三元触媒コンバータ902を通って、大気に排出される。
このエンジンシステムは、図1に示すように、三元触媒コンバータ900の下流側から還流通路であるEGRパイプ500を通ってEGRバルブ502によりその流量が制御されるEGR装置を有する。このEGR装置は、エンジンから排出される排気管754中の排気ガスの一部を吸気管752へ再循環させ、新しい混合気と混ぜて燃焼温度を下げることにより、窒素酸化物(NOx)の発生を抑制したり、ポンピングロスを抑制して燃費向上を図るものである。
EGRパイプ500の途中には、EGRクーラ504が設けられる。EGRクーラ504によりEGRパイプ500内を流通する還流ガスを冷却することができる。還流ガスを冷却することにより、体積が減少して、より密度の高い還流ガスを吸気管に還流させることができる。これにより、燃費のさらなる向上が図られる。
なお、EGRクーラ504の還流ガスの出口側には、還流ガスの温度を検出するガス温度検出センサ(図示せず)が設けられる。ガス温度検出センサは、検出された還流ガスの温度を示す検出信号をエンジンECU1000に送信する。
図2に、図1のEGR装置の部分を拡大した図を、図3にEGR装置のEGRバルブ502の部分を拡大した図を示す。
図2および図3に示すように、EGRガスは、三元触媒コンバータ900を通過した後の排気ガスがEGRパイプ500を通ってEGRバルブ502まで導入される。EGRバルブ502は、エンジンECU1000によりデューティ制御が実行されている。エンジンECU1000は、エンジン回転数、アクセルポジションセンサ102からの信号およびガス温度検出センサからの還流ガスの温度を示す信号などの各種の信号に基づいて、EGRバルブ502の開度を制御する。
また、図3に示すように、EGRバルブ502は、エンジンECU1000からの制御信号により動作するステッピングモータ502Aと、ステッピングモータ502Aによりリニアにバルブ開度が制御されるポペットバルブ502Cと、リターンスプリング502Bとを含む。燃焼室に還流されるEGRガスは高温のため、EGRバルブ502の性能や耐久性に悪影響を及ぼすため、エンジンの冷却水により冷却するための冷却水通路502Dが設けられている。
このエンジンシステムには、このようなEGR装置の他に、以下に示すシステムが導入されている。
このエンジンシステムには、燃料噴射制御システムが導入され、エアフローメータ202およびバキュームセンサ306によって吸入空気量を検出し、燃料噴射量が制御される。エンジンECU1000は、各センサからの信号により、最適な燃焼状態となるように、エンジン回転数およびエンジン負荷に応じた燃料噴射量および燃料噴射時期の制御を行なう。
また、このエンジンシステムにおいては、エンジン回転数と吸入空気量(バキュームセンサ306およびエアフローメータ202により検出)により燃料噴射量が決定される。また、始動後の空燃比は、図1に示す酸素センサ710,712からの信号によりフィードバック制御される。すなわち、燃料噴射制御は、エンジンの状態に応じて演算した基本噴射時間に、各センサの信号に補正を加え、燃料噴射時期制御および噴射量制御が実行される。
また、このエンジンシステムには、点火時期制御システムが導入されている。エンジンECU100は、各センサからの信号により最適な点火時期を算出し、イグナイタ一体式イグニッションコイル808に点火信号を出力する。点火時期は、初期セット点火時期または基本進角度および補正進角度により決定される。また、このエンジンシステムには、ノックセンサ704によりノッキングが検知されると、ノッキングが発生しなくなるまで一定角度ずつ点火時期を遅角させて、ノッキングが発生しなくなると一定角度ずつ進角させるノックコントロールシステムが導入されている。
エンジンの点火時期の算出は、エンジン回転数信号、カムポジションセンサからの信号、吸気流量の信号、スロットルバルブ開度信号、エンジン冷却水温信号などに基づいて、エンジンECU1000が運転状態に応じて算出して、イグナイタ一体型イグニッションコイル808へ点火信号を出力する。すなわち、点火時期制御は、エンジンの状態に応じて演算した基本点火時期に、各センサの信号による補正を加え、適正な点火時期を算出する。なお、エンジンの冷却水温は、エンジン水温センサ706により検出される。エンジン水温センサ706は、検出結果を示すエンジン冷却水温信号をECU1000に送信する。
また、このエンジンシステムには、スロットル制御システムが導入されている。このスロットル制御システムは、エンジンの状態に応じて演算したスロットルバルブ300の開度に、各センサの信号による補正を加えて、適正な開度になるように制御される。すなわち、エンジンの燃焼状態に応じた適切なスロットルバルブ300の開度になるように、エンジンECU1000がスロットルバルブ300の開度をスロットルモータ304を用いて制御する。
また、このエンジンシステムは、アイドル回転数制御システムが導入されている。このアイドル回転数制御システムは、エンジン冷却水温に応じたファーストアイドル回転数、エンジン暖気後のアイドル回転数を制御する。アイドル回転数制御は、エアフローメータ202およびバキュームセンサ306からの信号に基づいて吸入空気量を算出し、エンジンECU1000が最適なスロットルバルブ300の開度およびインジェクタ開弁時間を算出し、アイドル回転数を目標回転数に近づける。
以上のような構成を有するエンジンシステムにおいて、EGRクーラ504を、たとえば、エンジン750の冷却回路に別途接続された冷却水通路に設ける場合を想定する。
たとえば、図4に示すように、エンジン750の冷却回路は、ラジエータ550と、エンジン750内に形成される冷却水通路と、ラジエータ550とエンジン750内とを接続する冷却水通路522,524と、冷却水通路522,524をバイパスするバイパス通路518と、冷却水通路524とバイパス通路518との接続部分に冷却水の流路を切り換えるサーモスタット514と、冷却水通路524とエンジン750との間に設けられるウォータポンプ516とから構成されるものとする。
サーモスタット514は、サーモスタット514を流通する冷却水の温度が上昇すると、機械的に作動する切換弁である。サーモスタット514は、冷却水の温度が低いと、バイパス通路518から冷却水通路524に冷却水が流通するように内部の弁を切り換える。サーモスタット514は、冷却水の温度が高いと、バイパス通路518からの冷却水通路524への流通を遮るように内部の弁を切り換える。このとき、冷却水は、ラジエータ550を経由して冷却水通路524に流通することとなる。
このような構成を有するエンジン750の冷却回路に対して、バイパス通路518と並列に冷却水通路522,524を接続する冷却水通路526が設けられる。冷却水通路526の両端部は、バイパス通路518の両端部よりもエンジン750側の設けられる。
すなわち、冷却水通路526の一方端は、冷却水通路522の、エンジン750とバイパス通路518と冷却水通路522との分岐位置との間に接続される。また、冷却水通路526の他方端は、冷却水通路524の、ウォータポンプ516とサーモスタット514との間に設けられる。EGRクーラ504の内部の熱交換器は、冷却水通路526の途中に設けられ、図4の実線の矢印に示すように冷却水が循環されるものとする。
このような構成においては、エンジン750から流通する冷却水がEGRクーラ504の内部の熱交換器を流通することとなる。すなわち、EGRクーラ504は、エンジン750から流通する冷却水を用いて還流ガスを冷却することとなる。エンジン750から流通する冷却水はエンジン750の作動により生じる熱で加熱されているため、EGRクーラ504における冷却効率が低下する場合がある。
そこで、本発明は、排気ガス還流装置の冷却装置を、EGRパイプ500がラジエータ550のフィンおよび冷却水配管のうちの少なくともいずれか一方の一部に接触して流通するように形成される構成とする点に特徴を有する。
具体的には、図5に示すように、上述したエンジン750の冷却回路に対して、EGRクーラ504がラジエータ550の一部を共有するように一体的に設けられる構成とする。すなわち、EGRクーラ504の内部の熱交換器をラジエータ550の一部により実現される構成となる。なお、図5の実線の矢印は、冷却水の温度が低いときの冷却水の流通方向を示し、図5の破線の矢印は、冷却水の温度が高いときの冷却水の流通方向示す。
なお、EGRクーラ504の還流ガスの出口側には、還流ガスの温度を検出するガス温度検出センサ554が設けられる。ガス温度検出センサ554は、検出された還流ガスの温度を示す検出信号をエンジンECU1000に送信する。
本実施の形態に係る還流ガスの冷却装置であるEGRクーラ504は、図6に示すようにラジエータ550に設けられる。
ラジエータ550は、アッパータンク556と、コア560と、ロアタンク558とから構成される。アッパータンク556は、冷却水通路552に接続される。すなわち、アッパータンク556には、冷却水通路522から流通する冷却水が流通する。アッパータンク556に流通する冷却水は、コア560を経由して、ロアタンク558に流通する。
ロアタンク558は、冷却水通路524に接続される。すなわち、ロアタンク558に流通した冷却水は、冷却水通路524に流通することとなる。
コア560は、複数の冷却水配管552と各冷却水配管552の間に設けられるフィン554とから構成される。フィン554は、冷却水配管552に当接して設けられる。各冷却水配管552の一方端は、アッパータンク556に接続される。各冷却水配管552の他方端は、ロアタンク558に接続される。
したがって、図6の矢印に示すように、アッパータンク556に供給された冷却水は、複数の冷却水配管552のそれぞれに分岐して流通する。各冷却水配管552に流通する冷却水の熱は、冷却水がアッパータンク556からロアタンク558に流通する途中でフィン554に伝達される。フィン554に伝達された熱は、走行風あるいは冷却ファン(図示せず)の作動により送風された空気等のラジエータ550の外部の空気と熱交換される。このようにして、冷却水配管552を流通する冷却水は、下流側に流通するほど温度が低下することとなる。
EGRクーラ504は、冷却水配管552およびフィン554のうちの少なくともいずれか一方の一部を他の部分から隔てるように形成される。本実施の形態において、EGRクーラ504は、直方形状であって、冷却水配管552およびフィン554の冷却水の下流側の一部を囲うように設けられる。すなわち、EGRクーラ504は、その内部に冷却水配管552およびフィン554が貫通するように設けられる。
本実施の形態においては、EGRクーラ504は、冷却水配管552およびフィン554を熱交換器として内部に含むように形成するものとして説明したが、冷却水配管552およびフィン554のうちの少なくともいずれかを熱交換器として内部に含むようにしてもよい。
図6の矢視Aを示す図7に示すように、EGRクーラ504には、一方端が排気管754に接続されるEGRパイプ(1)562の他方端が接続される。また、EGRクーラ504には、冷却水配管552あるいはフィン554に接触した後のEGRガスが流通するEGRパイプ(2)564の一方端が接続される。EGRパイプ(2)564の他方端は、EGRバルブ502に接続される。なお、EGRクーラ504は、EGRパイプ(1)562およびEGRパイプ(2)564との接続部分を除いて、たとえば、シールあるいは溶接等を用いて密閉された構造となる。また、EGRパイプ(1)562およびEGRパイプ(2)564から図1に示されるEGRパイプ500が構成される。
EGRパイプ(1)562およびEGRパイプ(2)564の形状および構造は、EGR制御の態様、エンジン750の振動あるいは想定され得る車両の外部環境の変化に基づいて、設計的あるいは実験的に適宜設定されればよく、特に限定されるものではない。
以上のような構造を有する本実施の形態に係る還流ガスの冷却装置であるEGRクーラ504の作用について説明する。
EGRバルブ502の開度が略ゼロである場合には、エンジン750の作動により生じる排気ガスは、排気管754を流通して外部に排出される。エンジン750の作動状態に応じて、EGRバルブ502の開度が増加すると、排気ガスの一部は、還流ガスとしてEGRパイプ500を流通する。EGRパイプ500を流通する還流ガスは、ラジエータ550のフィン554または冷却水配管552の一部に接触して流通する。そのため、還流ガスとフィン554または冷却水配管552内の冷却水とが熱交換するため、還流ガスの温度が低下することとなる。フィン554または冷却水配管552との熱交換により冷却された還流ガスは吸気管752に還流される。還流ガスが吸気管752に還流されると、燃焼が緩慢となり燃料温度が低下する。また、還流ガスが冷却されると、密度が高くなるため、より多くの排気ガスが吸気管752に還流されることとなる。これにより、エミッションの悪化の抑制および燃費の向上が図られる。
特に、エンジン750の暖機前あるいはエンジン750の軽負荷運転時においては、サーモスタット514は、冷却水がバイパス通路528を経由してエンジン750に流通するような切換状態となる。このとき、ラジエータ550の冷却水はエンジン750の冷却に用いられていないため、冷却水の温度はエンジン750から排出される冷却水の温度よりも低い。また、ラジエータ550には、多量の冷却水が貯留されている。したがって、還流ガスとの熱交換により、ラジエータ550内の冷却水が過熱状態となることもない。そのため、冷却効率は、エンジン750から排出される冷却水を用いて還流ガスを冷却する場合よりも高い。これにより、EGRクーラ504の出口における還流ガスの温度は低下する。
図8にEGRクーラ504の出口温度と燃料消費率との関係を示す。図8において、縦軸が燃料消費率を示し、横軸がEGRクーラ504の出口温度を示す。図8に示すように、EGR率が大きい場合およびEGR率が小さい場合のいずれの場合も、EGRクーラ504の出口温度が低いほど燃料消費率が低くなる傾向にある。また、同じ出口温度であってもEGR率が大きいほど燃料消費率は低くなる傾向にある。すなわち、EGRクーラ504において還流ガスの温度をより低下させることにより、EGR制御時の燃費の向上分(燃料消費率の低下分)が拡大することを意味する。なお、EGR率は、還流ガスの流量と吸入空気量との比である。
また、図9にEGRクーラ504の出口温度と点火時期との関係を示す。図9において、縦軸が進角側の点火時期を示し、横軸がEGRクーラ504の出口温度を示す。図9に示すように、EGR率が大きい場合およびEGR率が小さい場合のいずれの場合も、EGRクーラ504の出口温度が低いほど点火時期が進角側に移行する傾向にある。また、同じ出口温度であってもEGR率が大きいほど点火時期がより進角側に移行する傾向にある。したがって、EGRクーラ504において還流ガスの温度をより低下させることにより、点火時期がより進角側に移行されることとなる。
以上のようにして、本実施の形態に係る還流ガスの冷却装置によると、エンジンの暖機前あるいはエンジンの軽負荷運転時には、サーモスタットによりラジエータの冷却水がエンジンの冷却に用いられることがないため、ラジエータの冷却水の温度は、エンジンから排出される冷却水の温度と比較して低い。また、ラジエータは、エンジンの最も厳しい熱環境を想定して冷却水の貯留量等が設定されるため、ラジエータには、多量の冷却水が貯留されている。したがって、ラジエータにおいて還流ガスと冷却水との間で熱交換されたときに、冷却水が過熱状態となることなく、還流ガスを効率よく冷却することができる。
また、暖機後においては、エンジンの運転状態によっては、サーモスタットがラジエータを経由する流路に切り換えられるため、ラジエータ内の冷却水がウォータポンプの作動により循環されることとなる。このとき、ラジエータにおいて還流ガスと冷却水との間で熱交換されても、冷却水は循環しているため、過熱状態となることなく、還流ガスを効率よく冷却することができる。さらに、エンジンを循環する冷却回路を用いることにより、別途冷却回路を設ける必要がないため、部品点数の増加を抑制することができ、コストの上昇を抑制することができる。したがって、コストの上昇を抑制しつつ、排気ガス還流装置を流通する還流ガスを効率よく冷却する還流ガスの冷却装置を提供することができる。
さらに、EGRクーラが冷却水の下流側に形成されることにより、ラジエータの外部の空気との接触により冷却された冷却水を用いて還流ガスの温度を低下させることができる。そのため、エンジンから流通する冷却水を用いて還流ガスを冷却する場合と比較して、より多くの排気ガスをエンジンの吸気側に還流させることができる。そのため、エンジンから排出される排気ガス中のNOxを低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係るEGR装置が搭載された車両のエンジンシステム図である。 図1のEGR装置の拡大図である。 図2のEGRバルブの拡大図である。 エンジンの冷却回路を示す図である。 本実施の形態におけるエンジンの冷却回路を示す図である。 本実施の形態に係る還流ガスの冷却装置であるEGRクーラの構造を示す図である。 図6の矢視Aを示す図である。 EGRクーラの出口における還流ガスの温度と燃料消費率との関係を示す図である。 EGRクーラの出口における還流ガスの温度と点火時期との関係を示す図である。
符号の説明
100 アクセルペダル、102 アクセルポジションセンサ、200 エアクリーナ、202 エアフローメータ、300 スロットルバルブ、302 スロットルポジションセンサ、304 スロットルモータ、306 バキュームセンサ、400 フューエルタンク、402 フューエルポンプ、404 チャコールキャニスタ、406 キャニスタバージ用VSV、500,562,564 EGRパイプ、502 EGRバルブ、502A ステッピングモータ、502B リターンスプリング、502C ポペットバルブ、502D,522,524 冷却水通路、504 EGRクーラ、514 サーモスタット、516 ウォータポンプ、518 バイパス通路、550 ラジエータ、554 水温検知センサ、600 気流制御バルブ、602 気流制御バルブ用VSV、700 燃圧センサ、702 クランクポジションセンサ、704 ノックセンサ、706 エンジン水温センサ、708 カムポジションセンサ、710,712 酸素センサ、750 エンジン、752 吸気管、754 排気管、800 高圧フューエルポンプ、802 VVT用OCV、804 高圧フューエルインジェクタ、806 EDU、808 イグナイタ一体式イグニッションコイル、900,902 三元触媒コンバータ、1000 エンジンECU。

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気ガスの一部を還流弁の開弁により再度前記内燃機関の吸気管に還流させる排気ガス還流装置に設けられる還流ガスの冷却装置であって、
    前記内燃機関の排気管と前記吸気管とを接続する還流通路と、
    前記内燃機関の内部を循環する冷却水が流通する複数の冷却水配管と、複数の前記冷却水配管のうち、隣接する冷却水配管に当接して設けられるフィンとからなるラジエータとを含み、
    前記還流通路は、前記還流ガスが前記フィンおよび前記冷却水配管のうちの少なくともいずれか一方の一部に接触して流通するように形成される、還流ガスの冷却装置。
  2. 前記還流通路は、
    前記排気管に接続され、前記還流ガスが前記ラジエータに導入されるように形成される第1の還流ガス通路と、
    前記第1の還流ガス通路に接続され、前記フィンおよび前記冷却水配管のうちの少なくともいずれか一方の一部を他の部分から隔てるように形成される第2の還流ガス通路と、
    前記第2の還流ガス通路に接続され、前記第2還流ガス通路を通過した前記還流ガスが前記吸気管に還流されるように形成される第3の還流ガス通路とを含む、請求項1に記載の還流ガスの冷却装置。
  3. 前記第2の還流ガス通路は、前記冷却水配管における冷却水の下流側に形成される、請求項2に記載の還流ガスの冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010126402A1 (en) * 2009-04-28 2010-11-04 Volvo Lastvagnar Ab Cooler arrangement, a cooler and vehicle comprising the cooler arrangement

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