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JP2008226677A - 燃料電池 - Google Patents

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JP2008226677A JP2007064354A JP2007064354A JP2008226677A JP 2008226677 A JP2008226677 A JP 2008226677A JP 2007064354 A JP2007064354 A JP 2007064354A JP 2007064354 A JP2007064354 A JP 2007064354A JP 2008226677 A JP2008226677 A JP 2008226677A
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康 荒木
Fumihiko Inui
文彦 乾
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Abstract

【課題】燃料電池において発電部と積層方向に重なる部分と、それ以外の部分との温度差を抑制する。
【解決手段】燃料電池は、発電部と、発電部と積層されるセパレータと、熱伝導部材とを備える。セパレータは、発電部と積層方向に重なる第1の領域と、発電部と積層方向に重ならない第2の領域と、を有する。熱伝導部材は、少なくともセパレータの第2の領域と積層方向に重なるように配置され、セパレータより熱伝導率が大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池に関する。特に燃料電池の温度管理に関する。
燃料電池、例えば、固体高分子型燃料電池は、電解質膜を挟んで対峙する2つの電極(燃料極と酸素極)にそれぞれ反応ガス(水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化ガス)を供給して電気化学反応を引き起こすことにより、物質の持つ化学エネルギを直接電気エネルギに変換する。かかる燃料電池の主要な構造として、略平板状の電解質膜を含む発電部とセパレータとを交互に積層して、積層方向に締結する、いわゆるスタック構造のものが知られている。
燃料電池における電気化学反応は発熱反応であるため、燃料電池の運転中における温度管理が一つの重要な技術テーマとなっている。例えば、発電部と積層方向に重なる領域(発電領域)に溝状の反応ガス流路を有するセパレータを、熱伝導率の異なる2つの部材を用いて構成する技術が知られている(特許文献1)。上記技術では、反応ガス流路を形成している部分に熱伝導率の低い部材を配置することにより反応ガス流路内の温度を上昇させている。この結果、反応ガス流路内で水分が凝縮することを抑制している。
特開2006−134698号公報 特開平7−282836号公報 特開2003−132911号公報
しかしながら、上記従来技術では、発電部と積層方向に重なる部分と、それ以外の部分との温度差については考慮されていない。このため、かかる温度差に起因して、発電性能の低下などの不具合が発生するおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、燃料電池において発電部と積層方向に重なる部分と、それ以外の部分との温度差を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、燃料電池を提供する。第1の態様に係る燃料電池は、発電部と、前記発電部と積層されると共に、前記発電部と積層方向に重なる第1の領域と、前記発電部と積層方向に重ならない第2の領域と、を有するセパレータと、少なくとも前記セパレータの前記第2の領域と積層方向に重なるように配置され、前記第1のセパレータより熱伝導率が大きい熱伝導部材と、を備える。
第1の態様に係る燃料電池によれば、発電部と積層方向に重ならない第2の領域と積層方向に重なるように熱伝導部材が配置される。この結果、熱伝導部材を介して発電部の熱が第2の領域に伝わりやすくなる。従って、発電部と積層方向に重なる第1の領域と、第2の領域との間の温度差を小さくすることができる。この結果、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
第1の態様に係る燃料電池において、前記セパレータは、複数備えられ、前記熱伝導部材は、前記複数のセパレータのうち、一の前記発電部を挟んで隣り合う第1のセパレータと第2のセパレータとの間に配置されても良い。こうすれば、セパレータの構造を複雑にすることがない。
第1の態様に係る燃料電池において、前記熱伝導部材は、前記セパレータの内部に配置されても良い。
第1の態様に係る燃料電池において、前記熱伝導部材は、一部が前記セパレータの前記第2の領域と積層方向に重なると共に、他の一部が前記セパレータの前記第1の領域と積層方向に重なるように配置されても良い。こうすれば、熱伝導部材を介して発電部の熱が第2の領域により伝わりやすくなる。この結果、第1の領域と、第2の領域との間の温度差をより小さくすることができる。
第1の態様に係る燃料電池において、前記セパレータは、前記第2の領域に、反応ガスが流動するマニホールド孔を有し、前記熱伝導部材は、前記マニホールド孔の周囲の少なくとも一部に沿って配置されていても良い。こうすれば、発電部と積層方向に重なる第1の領域と、反応ガスが流動するマニホールドとの間の温度差を小さくすることができる。この結果、マニホールドにおける水分の結露をはじめとする、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
第1の態様に係る燃料電池において、前記セパレータは、前記発電体を冷却するための冷却媒体が流動する冷却媒体流路を有し、前記熱伝導部材は、前記冷却媒体流路と積層方向に重なるように配置されても良い。かかる場合において、前記冷却媒体流路は、前記第2の領域を通るように配置されていても良い。こうすれば、発電部の熱を吸収した冷却媒体の熱が熱伝導部材を介して第2の領域に伝わりやすくなる。この結果、第1の領域と、第2の領域との間の温度差をより小さくすることができる。
第1の態様に係る燃料電池において、前記熱伝導部材は、前記セパレータに接触していても良い。こうすれば、セパレータにおいて、発電部の熱が熱伝導部材を介して第2の領域に伝わりやすくなる。
第1の態様に係る燃料電池において、前記マニホールド孔は、前記反応ガスを排出するための排出マニホールド孔であっても良く、排出マニホールド孔は、燃料電池の運転時において、前記第1の領域より重力方向の逆向きに位置しても良い。かかる場合には、排出マニホールドにおいて起こりやすい反応ガス中の水分の結露を効果的に抑制することができる。
第1の態様に係る燃料電池において、排出マニホールド孔は、内部に存在する水分が重力によって偏在する形状を有し、前記熱伝導部材は、前記排出マニホールド孔において水分が偏在する部分に沿って配置されても良い。こうすれば、比較的小さな熱伝導部材を用いて、効率良く、反応ガス中の水分の結露を抑制することができる。
本発明の第2の態様は、燃料電池を提供する。第2の態様に係る燃料電池は、発電部と、前記発電部と交互に積層されると共に、前記発電部と積層方向に重なる第1の領域と、前記発電部と積層方向に重ならない第2の領域と、前記発電部を冷却するための冷却媒体が流動する冷却媒体流路と、を有するセパレータと、を備え、前記冷却媒体流路は、前記第1の領域と前記第2の領域を通るように配置されていても良い。
第2の態様に係る燃料電池によれば、冷却媒体を、第1の領域を冷却すると共に、第2の領域を温めるために用いることができる。従って、発電部と積層方向に重なる第1の領域と、第2の領域との間の温度差を小さくすることができる。この結果、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
第2の態様に係る燃料電池において、前記セパレータは、前記第2の領域に、積層方向に貫通すると共に、反応ガスが流動するマニホールド孔を有し、前記冷却媒体流路は、前記マニホールド孔の周囲のうち、前記第1の領域の反対側に位置する部分に沿って配置されていても良い。こうすれば、発電部と積層方向に重なる第1の領域と、反応ガスが流動するマニホールドとの間の温度差を小さくすることができる。この結果、マニホールドにおける水分の結露をはじめとする、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
第2の態様に係る燃料電池において、前記マニホールド孔は、複数備えられ、前記冷却媒体流路は、前記複数のマニホールド孔の間を通っても良い。こうすれば、冷却媒体を用いて、効率良く、第1の領域と、反応ガスが流動するマニホールドとの間の温度差を小さくすることができる。
第2の態様に係る燃料電池において、前記冷却媒体流路は、前記第1の領域を通る第1の流路と、前記第2の領域を通る第2の流路とを含み、前記第1の流路における冷却媒体の流動と、前記第2の流路における冷却媒体の流動は、運転条件に応じて、独立に制御されても良い。こうすれば、冷却媒体を用いて、必要に応じて、第1の領域と、第2の領域との間の温度差を小さくすることができる。
本発明は、上記態様のほか、種々の態様にて実現され得る。例えば、本発明は、上記態様に係る燃料電池を含む燃料電池システム、上記態様に係る燃料電池を搭載した車両などの装置発明として実現される。
以下、本発明の実施態様に係る燃料電池について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.実施例:
・燃料電池の構成
本発明の実施例に係る燃料電池の構成について、図1〜図6を参照して説明する。図1および図2は、実施例に係る燃料電池の全体構成を示す図である。図3および図4は、実施例における膜電極接合体を説明する図である。図3は、膜電極接合体の平面図を示し、図4(A)〜(C)は、図3におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面をそれぞれ示している。セパレータの平面図を示し、図6は、セパレータを構成する各プレートの平面図を示している。
図1に示すように、燃料電池100は、複数の膜電極接合体200とセパレータ600とが交互に積層されたスタック構造を有している。図2に示すように、セパレータ600と膜電極接合体200との間には、アノード側多孔体840またはカソード側多孔体850が配置される。アノード側多孔体840は、図2に示す例のように、セパレータ600と一体に構成されても良いし、別体として構成されても良い。
アノード側多孔体840は、セパレータ600のアノード側と、膜電極接合体200のアノード側との間に配置され、カソード側多孔体850は、セパレータ600のカソード側と膜電極接合体200のカソード側との間に配置されている。アノード側多孔体840およびカソード側多孔体850は、金属多孔体などのガス拡散性および導電性を有する多孔質の材料で形成されている。アノード側多孔体840およびカソード側多孔体850は、後述するアノード側拡散層820およびカソード側拡散層830より空孔率が高く、ガスの流動抵抗が低いものが用いられ、後述するように反応ガスが流動するための流路として機能する。
図1に示すように、燃料電池100には、酸化ガスが供給される酸化ガス供給マニホールド110a、110bと、酸化ガスを排出する酸化ガス排出マニホールド120a、120bと、燃料ガスが供給される燃料ガス供給マニホールド130と、燃料ガスを排出する燃料ガス排出マニホールド140と、冷却媒体が供給される冷却媒体供給マニホールド150と、冷却媒体を排出する冷却媒体排出マニホールド160と、が設けられている。なお、酸化ガスとしては空気が一般的に用いられ、燃料ガスとしては水素が一般的に用いられる。また、酸化ガス、燃料ガスは共に反応ガスとも呼ばれる。冷却媒体としては、水、エチレングリコール等の不凍水、空気等を用いることができる。
図3および図4を参照しながら、膜電極接合体200の構成について説明する。膜電極接合体200は、図3および図4に示すように、発電部800と、非発電部700とから構成されている。
発電部800は、図4に示すように、発電体810と、アノード側拡散層820と、カソード側拡散層830と、が積層されて構成されている。
発電体810は、本実施例では、一方の面にカソードとしての触媒層が、他方の面にアノードとしての触媒層が塗布されたイオン交換膜である(触媒層の図示は省略)。イオン交換膜は、フッ素系樹脂材料あるいは炭化水素系樹脂材料で形成され湿潤状態において良好なイオン導電性を有する。触媒層は、例えば、白金または白金と他の金属からなる合金を含んでいる。
アノード側拡散層820は、発電体810のアノード側の面に接して配置され、カソード側拡散層830は、発電体810のカソード側の面に接して配置される。アノード側拡散層820およびカソード側拡散層830は、例えば、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス、あるいはカーボンペーパまたはカーボンフェルトによって形成される。
図3には、カソード側拡散層830とアノード側拡散層820の外周端が波線で示されている。この波線の内側の部分は、発電が行われる発電部800である。
非発電部700は、発電部800の面方向の外周に全周に亘って配置されている。非発電部700は、気密に接着された2枚のシール部材、すなわち、第1部材700aと第2部材700bとから構成されている。第1部材700aと第2部材700bは、発電体810とカソード側拡散層830とアノード側拡散層820の外周端部を挟むように構成されている。これによって、発電体810のアノード側とカソード側との間における反応ガスの混合を抑制している。第1部材700aと第2部材700bは、絶縁性とガス不透性と燃料電池の運転温度域における耐熱性とを有する材料、例えば、熱硬化性樹脂、汎用プラスチックなどの樹脂材料によって形成される。
非発電部700には、図3においてクロスハッチングで示すように、図1における各マニホールド110a〜160に対応する貫通孔(マニホールド孔)が形成されている。非発電部700は、図示されていない両側のそれぞれ隣接するセパレータ600と気密に接着されてセパレータ600との間をシールし、反応ガス(本実施例では、水素および空気)や冷却水の漏洩を防止する。具体的には、発電部800の全周と、個々のマニホールド孔の全周(ただし、後述する反応ガスの供給/排出のための流路部分は除く)とがシールされる。
非発電部700には、さらに、反応ガスの供給/排出のための流路として、燃料ガス供給流路630、燃料ガス排出流路640、酸化ガス供給流路650、酸化ガス排出流路660が形成されている。これらの流路630〜640は、図3において、シングルハッチングで示すように、非発電部700を貫通しない溝状に形成されている。燃料ガス供給流路630および燃料ガス排出流路640は、図3における裏側、すなわち、非発電部700のアノード側に形成され、酸化ガス供給流路650および酸化ガス排出流路660は、図3における表側、すなわち、非発電部700のカソード側に形成されている。燃料ガス供給流路630は、燃料ガス供給マニホールド130とアノード側多孔体840とを連通し、燃料ガス排出流路640は、燃料ガス排出マニホールド140とアノード側多孔体840とを連通する。酸化ガス供給流路650は、酸化ガス供給マニホールド110a、110bとカソード側多孔体850とを連通する。酸化ガス排出流路660は、酸化ガス排出マニホールド120a、120bとカソード側多孔体850とを連通する。
図3に示すように、非発電部700のカソード側(図3の表側)、すなわち、後述するセパレータ600のカソードプレート400の表面と接着される側には、熱伝導部材900が配置される。熱伝導部材900は、酸化ガス排出マニホールド120aおよび120bを形成する矩形の貫通孔の周囲のうちの3辺に沿って配置される。具体的には、熱伝導部材900は、これらの矩形の貫通孔の周囲のうち、酸化ガス排出流路660と連通する部分を除く部分に沿って、コの字型に配置される。熱伝導部材900のコの字型の端部は、図3に示すように、膜電極接合体200の発電部800(アノード側拡散層820およびカソード側拡散層830に対応する部分)と燃料電池100の積層方向に重なっている。一方、熱伝導部材900の他の部分は、発電部と重ならない外側の領域に位置している。熱伝導部材900は、第2部材700bに、熱伝導部材900の形状および厚さに対応する形状および深さに形成された凹部に、嵌るように配置される。
熱伝導部材900は、後述するセパレータ600より熱伝導率の高い材料を用いて形成される。本実施例では、熱伝導部材900は、銅(熱伝導率約0.95Cal・cm-1・℃-1・秒-1)が用いられている。
次に、図5〜図6を参照して、セパレータ600の構成を説明する。セパレータ600は、アノードプレート300と、カソードプレート400と、中間プレート500から構成されている。
図6(A)〜(C)は、実施例におけるアノードプレート300(図6(A))、カソードプレート400(図6(B))、中間プレート500(図6(C))の形状をそれぞれ示す説明図である。各プレート300、400、500およびセパレータ600の中央部に破線で示す領域は発電部800と積層方向に重なり合う領域を示す。
各プレート300、400、500は、上述した熱伝導部材900より熱伝導性が低く、安価な材料により形成される。本実施例では、各プレートは、ステンレス鋼(熱伝導率約0.15〜0.20Cal・cm-1・℃-1・秒-1)で形成されている。
アノードプレート300およびカソードプレート400には、図1における各マニホールドに対応して、プレートを厚さ方向に貫通するマニホールド形成部が形成されている。すなわち、アノードプレート300には、マニホールド形成部322a、322b、324a、324b、330、332、326、328が、カソードプレート400には、マニホールド形成部422a、422b、424a、424b、430、432、426、428が、それぞれ形成されている。
中間プレート500には、図1に示す反応ガス(酸化ガスまたは燃料ガス)を供給/排出のためのマニホールドに対応して、中間プレート500を厚さ方向に貫通するマニホールド形成部522a、522b、524a、524b、526、528が形成されている。中間プレート500は、さらに、複数の冷却媒体流路形成部550を備えている。
各冷却媒体流路形成部550は、発電部800を図6における左右方向に横断する長孔形状を有しており、その両端は、発電部800の外側に至っている。冷却媒体流路形成部550は、発電部800の全体に亘って配置されても良い。
図5には、上述した各プレート300、400、500を用いて作製されたセパレータ600の正面図が示されている。セパレータ600は、中間プレート500をアノードプレート300およびカソードプレート400で挟持するように中間プレート500の両側にそれぞれ接合し、中間プレート500における冷却媒体供給マニホールド150および冷却媒体排出マニホールド160に対応する領域に露出している部分を打ち抜いて作製される。3枚のプレートの接合方法は、例えば、熱圧着、ろう付け、溶接などが用いられ得る。この結果、図5においてハッチングで示すように、燃料電池100を構成する際に図1に示す各マニホールドを形成するための貫通部と、複数の冷却媒体流路670とを備えたセパレータ600が得られる。冷却媒体流路670は、セパレータ600の内部を面方向に通る内部流路であり、一端が冷却媒体供給マニホールド150に連通し、他端が冷却媒体排出マニホールド160に連通する。
上述の熱伝導部材900は、セパレータ600のカソード側の表面に接触する。図5には、燃料電池100を構成した際に、熱伝導部材900が接触するセパレータ600上の領域ARを波線で示している。燃料電池100において、熱伝導部材900は、第2部材700bのと、カソードプレート400との間に挟まれ、第2部材700bとカソードプレート400は接触している。熱伝導部材900の大部分は、燃料電池100の積層方向から見て、上述した発電部800と重ならない領域、本実施例では発電部800の外側の領域に配置される。具体的には、図3および図5から解るように、熱伝導部材900は燃料電池100を積層方向に貫通する酸化ガス排出マニホールド120a、120bの周囲のうち、酸化ガス排出流路660が配置されていない部分に沿って、配置される。そして、熱伝導部材900のコの字型の端部は、燃料電池の積層方向からみて、上述した発電部と重なっていると共に、セパレータ600の内部に形成された冷却媒体流路670と重なっている。
・燃料電池の動作
図6を参照して、実施例に係る燃料電池100の動作について説明する。図6は、燃料電池の動作を説明する説明図である。図7は、酸化ガスの流れを示し、図8は、冷却媒体の流れを示している。図を見やすくするため、図7および図8においては、1つの膜電極接合体200と膜電極接合体200の両側に配置されたセパレータ600のみを図示している。図7は、下側の半分が図3におけるA−A断面に対応する断面図を示し、上側の半分が図3におけるD−D断面に対応する断面を示している。図8は、右側の半分が図5におけるE−E断面に対応する断面図を示し、左側の半分が図5におけるF−F断面に対応する断面図を示している。
燃料電池100は、酸化ガス供給マニホールド110a、110bに酸化ガスが供給されると共に、燃料ガス供給マニホールド130に燃料ガスが供給されることにより、発電を行う。また、発電中の燃料電池100には、発電に伴う発熱による燃料電池100の温度上昇を抑制するために、冷却媒体供給マニホールド150に冷却媒体が供給される。
酸化ガス供給マニホールド110aまたは110bに供給された酸化ガスは、図7において矢印で示すように、酸化ガス供給マニホールドから酸化ガス供給流路650を通って、カソード側多孔体850に供給される。カソード側多孔体850に供給された酸化ガスは、酸化ガスの流路として機能するカソード側多孔体850の内部を図3における下方から上方に向かって流動する。そして、酸化ガスは、カソード側多孔体850から酸化ガス排出流路660に流入し、酸化ガス排出流路660を通って、酸化ガス排出マニホールド120aまたは120bへ排出される。カソード側多孔体850を流動する酸化ガスの一部は、カソード側多孔体850に当接しているカソード側拡散層830の全体に亘って拡散し、カソード反応(例えば、2H++2e-+(1/2)O2→H2O)に供される。
断面の図示は省略するが、燃料ガス供給マニホールド130に供給された燃料ガスは、酸化ガスと同様に、燃料ガス供給マニホールド130から燃料ガス供給流路630を通って、アノード側多孔体840に供給される。アノード側多孔体840に供給された燃料ガスは、燃料ガスの流路として機能するアノード側多孔体840の内部を流動する。そして、燃料ガスは、アノード側多孔体840から燃料ガス排出流路640に流入し、燃料ガス排出流路640を通って、燃料ガス排出マニホールド140に排出される。アノード側多孔体840を流動する燃料ガスの一部は、アノード側多孔体840に当接しているアノード側拡散層820の全体に亘って拡散し、アノード反応(例えば、H2→2H++2e-)に供される。
冷却媒体供給マニホールド150に供給された冷却媒体は、冷却媒体供給マニホールド150から冷却媒体流路670に供給される。冷却媒体流路670に供給された冷却媒体は、冷却媒体流路670の一端から他端まで流動し、冷却媒体排出マニホールド160に排出される。冷却媒体は、主として発電部800を流動している間に、上述した膜電極接合体200の発電部の熱を吸収することにより発電部を冷却する。
以上説明した本実施例によれば、燃料電池における発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差を小さくすることができる。上述した位置に熱伝導部材900を配置することにより、発電部において発生した反応熱が酸化ガス排出マニホールド120a、120b近傍に伝わりやすくなるためである。この結果、酸化ガスに含まれる水分(生成水など)が酸化ガス排出マニホールド120a、120bにおいて急激に冷やされることにより発生する結露を抑制することができる。結露した水分は、酸化ガスの円滑な流動を妨げるため、発電性能の低下を引き起こす。発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b周辺との温度差が大きくなると、セパレータ600や非発電部700に熱ひずみが生じ、セパレータ600と非発電部700との間のシール性が悪化するおそれがある。本実施例では、かかる熱ひずみを抑制し、シール性を向上することができる。
特に、燃料電池の外気温が低い(例えば、氷点下)場合には、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部との温度差が大きくなりやすいため、上述したような熱伝導部材900を配置する効果が大きい。また、燃料電池100の小型化の要請のため、セパレータ600の厚さを薄くすることが望まれるが、セパレータ600が薄くなると、面方向の熱伝導性が悪化する。このため、セパレータ600が薄い場合ほど、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部との温度差が大きくなりやすいため、熱伝導部材900を配置する効果が大きい。
酸化ガス排出マニホールド120a、120bが重力方向の逆向きに位置し、酸化ガス供給マニホールド110a、110bが重力方向に位置する状態で、燃料電池100が運転される場合には、さらに、熱伝導部材900を配置する効果が大きい。詳しく説明すると、かかる状態では、酸化ガス供給マニホールド110a、110bから酸化ガス排出マニホールド120a、120bに向かって、膜電極接合体200を面方向に流動する酸化ガスは、重力に逆らって下から上に流動することになる。そうすると、酸化ガス排出マニホールド120a、120bの近傍の酸化ガス排出流路660において結露した水分は、重力によって排出されることが期待できない。また、酸化ガス排出マニホールド120a、120bにおいて結露した水分は、重力によって酸化ガス排出マニホールド120a、120bにおいて酸化ガス排出流路660と連通する部分に滞留しやすい。このため、かかる状態で運転される場合は、酸化ガス排出流路660や酸化ガス排出マニホールド120a、120bにおける水分の結露は、酸化ガスの流動を妨げやすく、発電性能上、より大きな問題となり得る。本実施例では、熱伝導部材900を配置して、酸化ガス排出マニホールド120a、120bの近傍で温度の低下を抑制できるため、酸化ガス排出流路660における結露を効果的に抑制することができる。
また、本実施例では、熱伝導部材900のコの字型の端部が発電部と積層方向に重なるように、熱伝導部材900を配置しているので、発電部の熱が熱伝導部材900を介して、マニホールド120a、120bに伝わりやすい。この結果、さらに効果的に、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差を抑制することができる。
B.変形例:
上記実施例では、酸化ガス排出マニホールド120a、120bの周囲にのみ、熱伝導部材900を配置しているが、他のマニホールドの周囲に熱伝導部材を配置しても良い。他のマニホールドの周囲に熱伝導部材を配置する例を、第1変形例および第2変形例として説明する。
・第1変形例:
図9を参照して、第1変形例について説明する。図9は、第1変形例における膜電極接合体を示す図である。
第1変形例における膜電極接合体200bには、実施例と同様に酸化ガス排出マニホールド120a、120bの周囲に配置された熱伝導部材900に加えて、別の熱伝導部材901が配置されている。熱伝導部材901は、熱伝導部材900と同じ材料により形成され、燃料ガス排出マニホールド140の周囲に沿って配置される(図9)。熱伝導部材901は、膜電極接合体200bの第1部材700a(図9における裏側)に配置される。従って、第1変形例における膜電極接合体200bを用いた燃料電池において、熱伝導部材901は、膜電極接合体200bの第1部材部材700aの側と、アノードプレート300とにそれぞれ接触する。
第1変形例における燃料電池のその他の構成は、実施例における燃料電池100の構成と同一であるので、説明を省略する。
第1変形例によれば、上述した実施例における作用・効果に加えて、以下のような作用・効果を得られる。すなわち、燃料電池における発電部と積層方向に重なる部分と、燃料ガス排出マニホールド140の内部および周辺との温度差を小さくすることができる。この結果、燃料ガス排出マニホールド140における結露の抑制や、燃料ガス排出マニホールド140の周辺のシール性の確保など、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
・第2変形例:
図10を参照して、第2変形例について説明する。図10は、第2変形例における膜電極接合体を示す図である。
第2変形例における膜電極接合体200cには、第1変形例と同様に配置された熱伝導部材900、901に加えて、さらに熱伝導部材902および903が配置されている。熱伝導部材902および903は、例えば、熱伝導部材900と同じ材料により形成される。熱伝導部材902は、酸化ガス供給マニホールド110a、110bの周囲に沿って配置され、熱伝導部材903は、燃料ガス供給マニホールド130の周囲に沿って配置される(図10)。
第2変形例における燃料電池のその他の構成は、実施例における燃料電池100の構成と同一であるので、説明を省略する。
第2変形例によれば、上述した第1変形例における作用・効果に加えて、以下のような作用・効果を得られる。すなわち、燃料電池における発電部と積層方向に重なる部分と、反応ガスの供給マニホールド110a、110b、130の内部および周辺との温度差を小さくすることができる。この結果、これらの供給マニホールド110a、110b、130の周辺のシール性の確保など、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
上記実施例におけるセパレータ600に代えて、冷却媒体流路の通過経路を工夫したセパレータを用いることにより、さらに、効果的に上述した温度差を抑制することができる。かかる例を第3変形例および第4変形例として説明する。
・第3変形例:
図11を参照して、第3変形例について説明する。図11は、第3変形例におけるセパレータを示す図である。図11においては、図の煩雑を避けるため、セパレータの内部に形成された冷却媒体流路を太線の矢印を用いて表す。実際には、図6(C)に示す冷却媒体流路形成部550のようなスリットを、中間プレートにおいて、太線で示す経路上に形成することにより、本変形例におけるセパレータが作製される。以降に示す図12、図13においても同様である。
第3変形例におけるセパレータ600aにおいて、図11に示すように複数の冷却媒体流路670aの一つは、発電部800と重なる発電領域だけでなく、発電部と重ならない領域も通るように配置される。具体的には、複数の冷却媒体流路670のうち、図11における最上部の流路の一部は、酸化ガス排出マニホールド120aの図11における左側の辺に沿って配置されている。また、当該流路の他の一部は、酸化ガス排出マニホールド120aと酸化ガス排出マニホールド120bとの間を通るように配置されている。さらに、当該流路の他の一部は、酸化ガス排出マニホールド120bの図11における右側の辺に沿って配置されている。冷却媒体流路のうち、このように発電部800の外側に配置された部分は、熱伝導部材900と積層方向に重なっている(図11)。
第3変形例における燃料電池のその他の構成は、実施例における燃料電池100の構成と同一であるので、説明を省略する。
第3変形例によれば、冷却媒体は、発電部800の外側である酸化ガス排出マニホールド120aおよび酸化ガス排出マニホールド120bの周囲にも流動する。冷却媒体は、発電部と重なる領域においては、発電部から熱を奪い冷却する機能を果たし、酸化ガス排出マニホールド120aおよび120bの周辺領域においては、当該周辺部分を温める機能を果たす。この結果、さらに効果的に、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差を抑制することができる。
また、冷却媒体流路のうち、発電部800の外側に配置された部分は、熱伝導部材900と積層方向に重なるので、冷却媒体を介して熱伝導部材900に発電部の熱を伝えることができる。この結果、さらに効果的に、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差を抑制することができる。
・第4変形例:
図12および図13を参照して、第4変形例について説明する。図12は、第4変形例におけるセパレータを示す図である。第4変形例における燃料電池には、実施例と同様の冷却媒体供給マニホールド150、冷却媒体排出マニホールド160に加えて、サブ冷却媒体供給マニホールド151とサブ冷却媒体排出マニホールド161を、さらに備える。サブ冷却媒体供給マニホールド151およびサブ冷却媒体排出マニホールド161は、酸化ガス排出マニホールド120a、120bが形成されている領域の一方の側と、他方の側にそれぞれ形成されている。サブ冷却媒体供給マニホールド151およびサブ冷却媒体排出マニホールド161は、他のマニホールドと同様に、セパレータ600c(図12)および膜電極接合体(図示省略)を貫通する貫通孔によって形成される。
第4変形例におけるセパレータ600cの内部には、実施例と同様の冷却媒体流路670に加えて、サブ冷却媒体供給マニホールド151とサブ冷却媒体排出マニホールド161とを連通するサブ冷却媒体流路672が形成されている。サブ冷却媒体流路672は、図12に示すように、酸化ガス排出マニホールド120a、120bの周囲のうち、発電部800とは反対側の部分を通るように配置されている。サブ冷却媒体流路672は、また、熱伝導部材900と積層方向に重なるように配置されている。冷却水が、冷却媒体供給マニホールド150から冷却媒体排出マニホールド160に流れる間に熱を受け取り、サブ冷却媒体供給マニホールド151からサブ冷却媒体排出マニホールド161に流れる間に熱を与えるように、冷却水を流すと良い。
図13は、第4変形例における燃料電池を含む燃料電池システムの概略構成図である。図13においては、燃料電池システムのうち、本変形例の説明に必要な部分である冷却媒体の供給/排出系のみを図示し、他の部分、例えば、反応ガスの供給/排出系については、図示を省略している。
第4変形例における燃料電池システム1000は、冷却媒体の供給/排出系として、一般的な燃料電池システムと同様に、冷却媒体供給部50と、冷却媒体供給管54と、冷却媒体排出管57とを備えている。冷却媒体供給管54は、冷却媒体供給部50と燃料電池100の冷却媒体供給マニホールド150とを接続する配管である。冷却媒体排出管57は、燃料電池100の冷却媒体排出マニホールド160と冷却媒体供給部50とを接続する配管である。冷却媒体供給部50は、冷却媒体タンク、冷却媒体ポンプ、ラジエータなどを含み、冷却媒体を燃料電池100の内部に循環させる周知の装置である。
第4変形例おける燃料電池システム1000は、さらに、サブ冷却媒体供給管56と、サブ冷却媒体排出管55とを備えている。サブ冷却媒体供給管56の一端は、冷却媒体排出管57に分岐弁32を介して接続されており、サブ冷却媒体供給管56の他端は、上述したサブ冷却媒体供給マニホールド151に接続されている。サブ冷却媒体供給管56の途中には、バイパスポンプ33が配置されている。サブ冷却媒体排出管55の一端は、冷却媒体供給管54に逆止弁31を介して接続されており、サブ冷却媒体排出管55の他端は、上述したサブ冷却媒体排出マニホールド161に接続されている。
燃料電池システム1000は、さらに、システム全体を制御する制御回路40を備えている。制御回路40は、CPU、ROM、RAMを有する周知の計算機であり、かかる計算機が実現する制御機能の一つとして、冷却制御部41を備えている。
燃料電池の運転中において、冷却制御部41は、サブ冷却媒体流路672における冷却媒体の流動を、冷却媒体流路670における冷却媒体の流動とは、独立して制御することができる。例えば、本実施例では、冷却制御部41は、冷却媒体供給部50、分岐弁32、バイパスポンプ33を制御して、冷却媒体供給マニホールド150および冷却媒体排出マニホールド160にのみ、冷却媒体を循環させる第1の動作モードと、冷却媒体供給マニホールド150および冷却媒体排出マニホールド160に加えて、サブ冷却媒体供給マニホールド151およびサブ冷却媒体排出マニホールド161に冷却媒体を循環させる第2の動作モードとを切り替えることができる。具体的には、冷却制御部41は、第1の動作モードにおいては、バイパスポンプ33を停止すると共に、分岐弁32を制御して冷却媒体排出管57とサブ冷却媒体供給管56とが連通しないようにする。この結果、第1の動作モードでは、燃料電池100の各セパレータ600c(図12)における冷却媒体流路670にのみ冷却媒体が流動し、サブ冷却媒体流路672には冷却媒体が流動しない。冷却制御部41は、第2の動作モードにおいては、バイパスポンプ33を駆動すると共に、分岐弁32を制御して冷却媒体排出管57とサブ冷却媒体供給管56とを連通させる。この結果、第2の動作モードでは、各セパレータ600c(図12)における冷却媒体流路670とサブ冷却媒体流路672の両方に冷却媒体が流動する。第2の動作モードでは、冷却媒体流路670を流動して冷却媒体排出管57に排出された冷却媒体が、バイパスされてサブ冷却媒体供給管56およびサブ冷却媒体供給マニホールド151を通って、サブ冷却媒体流路672に供給される。この結果、冷却媒体流路670を流動する冷却媒体は、発電部を冷却する機能を果たし、サブ冷却媒体流路672を流動する冷却媒体は、酸化ガス排出マニホールド120aおよび120bの周辺を温める機能を果たす。この結果、第2の動作モードでは、上述した第3変形例と同様に、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差を抑制することができる。
冷却制御部41は、所定の運転条件に応じて、第1の動作モードと第2の動作モードとを切り替える。例えば、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差が大きくなると予測される運転条件である場合には、第2の動作モードが選択され、それ以外の運転条件である場合には、第1の動作モードが選択される。具体例としては、温度センサ(図示省略)によって計測された外気温が所定値以下(例えば、氷点下)である場合には、第2の動作モードが選択され、所定値以上である場合には、第1の動作モードが選択される。
以上説明した第4変形例によれば、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差を抑制することができるので、第3変形例と同様の作用・効果を実現できる。さらに、第4変形例によれば、運転条件に応じて、必要な場合にのみサブ冷却媒体流路672に冷却媒体を流動させるので、常時サブ冷却媒体流路672に冷却媒体を流動させる場合より冷却媒体の供給/排出系の動作に必要なエネルギー(例えば、バッテリの電力)を節約することができる。
なお、上述した第3変形例および第4変形例において、熱伝導部材を配置せず、冷却媒体を酸化ガス排出マニホールド120aおよび酸化ガス排出マニホールド120bの周囲に流動させるだけでも良い。かかる場合であっても、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス排出マニホールド120a、120b内部および周辺との温度差を従来より抑制することができる。
・第5変形例:
図14を参照して、第5変形例について説明する。図14は、第5変形例におけるセパレータを示す図である。第5変形例における燃料電池には、実施例における酸化ガス排出マニホールド120a、120bとは、形状の異なる酸化ガス排出マニホールド121a、121bが形成されている。本変形例における燃料電池は、酸化ガス排出マニホールド121a、121bが重力方向の逆向きに位置し、酸化ガス供給マニホールド111a、111bが重力方向に位置する状態(図14におけるY軸の正方向が重力方向になる状態)で、運転されることを前提に作製されている。本変形例におけるセパレータ600cにおける酸化ガス排出マニホールド121a、121bを形成する貫通孔(図14)から解るように、酸化ガス排出マニホールド121a、121bの断面形状は、燃料電池の運転時における重力方向の辺(図14におけるY軸の正方向の辺)が、重力方向に対して垂直ではなく、所定の角度に傾斜している。図示は省略するが、膜電極接合体の非発電部にも、同様の形状の貫通孔が酸化ガス排出マニホールド121a、121bを形成するために設けられている。この結果、酸化ガス排出マニホールド121aの内部で結露した水分は、酸化ガス排出マニホールド121aの図14におけるX軸の正方向側に、重力によって偏在させられる。そして、もう一つの酸化ガス排出マニホールド121bの内部で結露した水分は、酸化ガス排出マニホールド121bの図14におけるX軸の負方向側に、重力によって偏在させられる。
さらに、本変形例においては、熱伝導部材は、図14に示された熱伝導部材が接触する領域AR2の形状から解るように、酸化ガス排出マニホールド121a、121bの周囲のうち、結露した水分が偏在する部分に沿って配置される。この結果、本実施例では、酸化ガス排出マニホールド121a、121bの内部のうち、水分が偏在する部分のみを温め、発電部との温度差を抑制することができる。この結果、小さな熱伝導部材を用いて効率的に酸化ガス排出マニホールド121a、121bにおける水分の結露を抑制することができる。
なお、図14に示すように、本変形例における燃料電池の酸化ガス供給マニホールド111a、111bの形状は、重力方向と逆方向の辺(図14におけるY軸の負方向の辺)が、発電部800を挟んで向かい合う酸化ガス排出マニホールド121a、121bの傾斜した辺と平行になるように、傾斜している。これは、図14において、太線の矢印で示すように、酸化ガス供給マニホールド111a、111bから酸化ガス排出マニホールド121a、121bに至る酸化ガスの流動経路の経路長が、発電部800の各部において等しくなるようにするためである。こうすることにより、各流動経路における酸化ガスの圧力損失を等しくし、発電部800における酸化ガスの均一な供給が実現される。
・第6変形例:
上記実施例および変形例における各マニホールドの配置、および、セパレータの内部の冷却媒体流路の配置、および、熱伝導部材の配置は、一例であり、様々な変形が可能である。上記実施例および変形例と異なる配置の例を第6変形例として図15を参照して説明する。図15は、第6変形例におけるセパレータを示す図である。図15には、第6変形例における熱伝導部材の配置を示すために、第6変形例におけるセパレータが、燃料電池を構成する際に、熱伝導部材と接触する領域AR5を波線で示している。また、図15には、さらに、第6変形例における膜電極接合体の構成を示すために、第6変形例におけるセパレータが、燃料電池を構成する際に、膜電極接合体の2つの発電部800aおよび800bと対向する領域を波線で示している。
第6変形例における膜電極接合体は、図示を省略するが、図15に示すセパレータ600dとほぼ同様の大きさと形状を有し、図15に示す波線の領域にそれぞれ対応する2つ発電部800a、800bをそれぞれ含む2つの発電部と、図15に示すセパレータ600dに示すマニホールドを形成するための貫通孔に対応する貫通孔を有する非発電部を備えている。
第6変形例における燃料電池は、セパレータ600dにおける各マニホールドを形成する貫通孔(図15)から解るように、発電部800aと発電部800bとの間に3つの酸化ガス排出マニホールド125a〜125cを備えている。また、第6変形例における燃料電池は、3つの酸化ガス排出マニホールド125a〜125cと発電部800aを挟んだ反対側に3つ(115a〜115c)、発電部800bを挟んだ反対側に3つ(115d〜115f)の合計6つの酸化ガス供給マニホールドを備えている。酸化ガスは、酸化ガス供給マニホールド115a〜115cから酸化ガス排出マニホールド125a〜125cへと流動すると共に、酸化ガス供給マニホールド115d〜115fから酸化ガス排出マニホールド125a〜125cへと流動する。
第6変形例における燃料電池は、実施例と同様に、セパレータ600dのカソード側と、膜電極接合体の非発電部のカソード側との間に熱伝導部材を備えている。積層方向から見た発電部材の位置は、図15において波線(AR5)で示すように、3つの酸化ガス排出マニホールド125a〜125cと、6つの酸化ガス供給マニホールド115a〜115fの近傍である。具体的には、発電部材は、上述の各マニホールドの図15におけるX軸方向の両側の辺に沿って、配置されている。
第6変形例における燃料電池は、さらに、図15に示すように、2つの燃料ガス供給マニホールド135a、135bと、一つの燃料ガス排出マニホールド145を備えている。燃料ガスは、燃料ガス供給マニホールド135aから燃料ガス排出マニホールド145へと流動すると共に、燃料ガス供給マニホールド135bから燃料ガス排出マニホールド145へと流動する。
第6変形例における燃料電池は、さらに、図15に示すように、2つの冷却媒体供給マニホールド155a、155bと、2つの冷却媒体排出マニホールド165a、165bとを備えている。そして、第6変形例における燃料電池のセパレータ600dの内部には、図15において太線の矢印で示すように、複数の冷却媒体流路が形成されている。各冷却媒体流路は、一端が冷却媒体供給マニホールド155aまたは155bと、他端が冷却媒体排出マニホールド165aまたは165bと連通している。複数の冷却媒体流路は、発電部800aおよび800bの全体に亘って配置されていると共に、その一部は発電部800aおよび800bの外側において、3つの酸化ガス排出マニホールド125a〜125cと、6つの酸化ガス供給マニホールド115a〜115fの周囲にも配置される。これらのマニホールドの周囲に配置されている部分は、熱伝導部材と積層方向に重なっている。例えば、一つの冷却媒体流路は、図15に示すように、冷却媒体流路のうち、3つの酸化ガス排出マニホールド125a〜125cの間を縫うように配置されている。
このように構成された燃料電池によれば、熱伝導部材の配置、冷却媒体流路の配置により、発電部と積層方向に重なる部分と、酸化ガス供給/排出マニホールドの内部および周辺との温度差を抑制することができる。この結果、実施例と同様に、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
さらに、本変形例における燃料電池では、水分を多く含む酸化ガスが流動する3つの酸化ガス排出マニホールド125a〜125cが、積層方向からみて、2つの発電部に挟まれた略中央部に配置されている。この結果、3つの酸化ガス排出マニホールド125a〜125cの内部は、外気温の影響を受けにくく、外気温が低い場合であっても、発電部と積層方向に重なる部分との温度差が生じにくい。この結果、さらに、かかる温度差に起因する不具合を抑制することができる。
・第7変形例:
熱伝導部材900は、上記実施例では、膜電極接合体200を挟んで隣り合うセパレータ600の間に配置されているが、これに限られない。例えば、熱伝導部材900は、セパレータ600の内部に配置されても良い。図16を参照して、かかる例を、第7変形例として説明する。図16は、第7変形例におけるセパレータを構成する各プレートを示す図である。
第7変形例におけるセパレータが、図6に示す実施例におけるセパレータと異なる点は、図16(C)においてハッチングで示すように、中間プレート500の一部が、熱伝導部材900で作成されている点である。例えば、中間プレート500において熱伝導部材900に対応する貫通孔を設け、その貫通孔に熱伝導部材900を嵌め込むことにより作製されている。第7変形例におけるセパレータのその他の構成は、図6に示すセパレータと同一であるので、図16において、図6と同一の符号を付し、その説明を省略すう。このようにしても、発電部800と非発電部700との温度差を低減することができる。
・その他の変形例:
上記実施例では、発電部800の各部材やセパレータ600の各部材などの材料を特定しているが、これらの材料に限定されるものではなく、適正な種々の材料を用いることができる。例えば、アノード側多孔体840およびカソード側多孔体850を、金属多孔体を用いて形成するとしているが、例えばカーボン多孔体といった他の材料を用いて形成することも可能である。また、セパレータ600は、金属を用いて形成するとしているが、例えばカーボンといった他の材料を用いることも可能である。熱伝導部材900の材料には、セパレータ600に用いられる材料より、熱伝導率の高い材料が用いられれば良い。
上記実施例では、セパレータ600は3層の金属板を積層した構成であり、その発電領域DAに対応する部分が平坦な形状であるとしているが、これに代えて他の任意の形状とすることが可能である。具体的には、発電領域に対応する表面に溝状の反応ガス流路が形成されたセパレータ(例えば、カーボンで作製される)を採用しても良いし、発電領域に対応する部分に反応ガス流路として機能する波板形状を有するセパレータ(例えば、金属板をプレス成形して作製される)を採用しても良い。
また、上記実施例では、アノード側多孔体840およびカソード側多孔体850を備えているが、これに限られない。例えば、反応ガス流路が形成されたセパレータや、反応ガス流路として機能する波板形状を有するセパレータを用いる場合には、アノード側およびカソード側多孔体は無くても良い。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれらの実施例および変形例になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様での実施が可能である。
実施例に係る燃料電池の全体構成を示す第1の図である。 実施例に係る燃料電池の全体構成を示す第2の図である。 実施例における膜電極接合体の構成を示す第1の図である。 実施例における膜電極接合体の構成を示す第2の図である。 実施例におけるセパレータの構成を示す第1の図である。 実施例におけるセパレータの構成を示す第2の図である。 燃料電池の動作を説明する第1の説明図である。 燃料電池の動作を説明する第2の説明図である。 第1変形例における膜電極接合体を示す図である。 第2変形例における膜電極接合体を示す図である。 第3変形例におけるセパレータを示す図である。 第4変形例におけるセパレータを示す図である。 第4変形例における燃料電池を含む燃料電池システムの概略構成図である。 第5変形例におけるセパレータを示す図である。 第6変形例におけるセパレータを示す図である。 第7変形例におけるセパレータを構成する各プレートを示す図。
符号の説明
31…逆止弁
32…分岐弁
33…バイパスポンプ
40…制御回路
41…冷却制御部
50…冷却媒体供給部
54…冷却媒体供給管
55…サブ冷却媒体排出管
56…サブ冷却媒体供給管
57…冷却媒体排出管
100…燃料電池
110a〜165b…マニホールド
200、200b、200c…膜電極接合体
300…アノードプレート
400…カソードプレート
500…中間プレート
600、600a〜600d…セパレータ
630…燃料ガス供給流路
640…燃料ガス排出流路
650…酸化ガス供給流路
660…酸化ガス排出流路
670〜672…冷却媒体流路
700…非発電部
800…発電部
810…発電体
820…アノード側拡散層
830…カソード側拡散層
840…アノード側多孔体
850…カソード側多孔体
900〜903…熱伝導部材

Claims (15)

  1. 燃料電池であって、
    発電部と、
    前記発電部と積層されると共に、前記発電部と積層方向に重なる第1の領域と、前記発電部と積層方向に重ならない第2の領域と、を有するセパレータと、
    少なくとも前記セパレータの前記第2の領域と積層方向に重なるように配置され、前記第1のセパレータより熱伝導率が大きい熱伝導部材と、
    を備える燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記セパレータは、複数備えられ、
    前記熱伝導部材は、前記複数のセパレータのうち、一の前記発電部を挟んで隣り合う第1のセパレータと第2のセパレータとの間に配置される燃料電池。
  3. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記熱伝導部材は、前記セパレータの内部に配置される燃料電池。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記熱伝導部材は、一部が前記セパレータの前記第2の領域と積層方向に重なると共に、他の一部が前記セパレータの前記第1の領域と積層方向に重なるように配置されている燃料電池。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記セパレータは、前記第2の領域に、反応ガスが流動するマニホールド孔を有し、
    前記熱伝導部材は、前記マニホールド孔の周囲の少なくとも一部に沿って配置されている燃料電池。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記セパレータは、前記発電部を冷却するための冷却媒体が流動する冷却媒体流路を有し、
    前記熱伝導部材は、前記冷却媒体流路と積層方向に重なるように配置される燃料電池。
  7. 請求項6に記載の燃料電池において、
    前記冷却媒体流路は、前記第2の領域を通るように配置されている燃料電池。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記熱伝導部材は、前記第1のセパレータに接触している燃料電池。
  9. 請求項5に記載の燃料電池において、
    前記マニホールド孔は、前記反応ガスを排出するための排出マニホールド孔である燃料電池。
  10. 請求項9に記載の燃料電池において、
    前記排出マニホールド孔は、燃料電池の運転時において、前記第1の領域より重力方向の逆向きに位置する燃料電池。
  11. 請求項10に記載の燃料電池において、
    前記排出マニホールド孔は、内部に存在する水分が重力によって偏在する形状を有し、前記熱伝導部材は、前記排出マニホールド孔において水分が偏在する部分に沿って配置される、燃料電池。
  12. 燃料電池であって、
    発電部と、
    前記発電部と交互に積層されると共に、前記発電部と積層方向に重なる第1の領域と、前記発電部と積層方向に重ならない第2の領域と、前記発電部を冷却するための冷却媒体が流動する冷却媒体流路と、を有するセパレータと、
    を備え、
    前記冷却媒体流路は、前記第1の領域と前記第2の領域を通るように配置されている燃料電池。
  13. 請求項12に記載の燃料電池において、
    前記セパレータは、前記第2の領域に、積層方向に貫通すると共に、反応ガスが流動するマニホールド孔を有し、
    前記冷却媒体流路は、前記マニホールド孔の周囲のうち、前記第1の領域の反対側に位置する部分に沿って配置されている燃料電池。
  14. 請求項12または請求項13に記載の燃料電池において、
    前記マニホールド孔は、複数備えられ、
    前記冷却媒体流路は、前記複数のマニホールド孔の間を通る燃料電池。
  15. 請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記冷却媒体流路は、前記第1の領域を通る第1の流路と、前記第2の領域を通る第2の流路とを含み、
    前記第1の流路における冷却媒体の流動と、前記第2の流路における冷却媒体の流動は、運転条件に応じて、独立に制御される燃料電池。
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