JP2008225031A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】投射画像の色ムラの発生を防止することができ、かつ、投射光量が減少することを防止できるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】プロジェクタは、光源から少なくともいずれかの光変調装置61R、61G、61Bに至る光路の途中に配置され、入旅行速を全透過させる全透過領域、及び特定波長の光束をカットする色フィルタ領域を備えた可変透過フィルタと、入力された画像情報を解析する画像情報解析手段13と、画像情報解析手段13により解析された解析結果に基づいて、可変透過フィルタの駆動制御を行うフィルタ駆動制御手段14とを備えている。
【選択図】図4
Description
本発明は、光源と、前記光源から射出された光束を複数の色光に分離する色分離光学装置と、前記色分離光学系により分離された各色光を、入力された画像情報に応じて変調して光学像を形成する複数の光変調装置とを備えたプロジェクタに関する。
従来、白色光源の照明光束をダイクロイックミラーにより、RGBの3色光に色分離し、各色光を液晶パネルのような光変調装置に投射し、光変調された光をダイクロイックプリズムで合成して投射する三板式のプロジェクタが知られている。
ここで、光源から射出された光束を光変調装置に至る光路中で完全に平行化することは難しく、ダイクロイックミラーは光の入射角によって分光特性が変化するという特徴があるため、投射画像に色ムラが起きることがある。特に、白色画像や淡い色調の画像を投射した場合、このような色ムラが目立つ傾向にある。
ここで、光源から射出された光束を光変調装置に至る光路中で完全に平行化することは難しく、ダイクロイックミラーは光の入射角によって分光特性が変化するという特徴があるため、投射画像に色ムラが起きることがある。特に、白色画像や淡い色調の画像を投射した場合、このような色ムラが目立つ傾向にある。
投射画像に色ムラが生じた場合の対策として、光源から光変調装置の間の光路内にカラーフィルタを挿入し、RGBに分離される各色光の波長帯域を狭くすることにより、入射角の差異による分光特性の影響を減少させる方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、前記特許文献に開示された技術では、単純にRGBの各色光を、カラーフィルタにより狭帯域化しているだけなので、光量がカットされてしまい、投射画像の照度が落ちてしまい、本来、色ムラが目立たず、フィルタリングを要しない、例えば、暗い画像や、空間周波数の高い画像でも光量がカットされることとなり、投射光量が減少してしまうという問題がある。
本発明の目的は、投射画像の色ムラの発生を防止することができ、かつ、投射光量が減少することを防止できるプロジェクタを提供することにある。
本発明に係るプロジェクタは、光源と、前記光源から射出された光束を複数の色光に分離する色分離光学装置と、前記色分離光学装置により分離された各色光を、入力された画像情報に応じて変調して光学像を形成する複数の光変調装置とを備えたプロジェクタであって、
前記光源から少なくともいずれかの光変調装置に至る光路の途中に配置され、入射光束を全透過させる全透過領域、及び特定波長の光束をカットする色フィルタ領域を備えた可変透過フィルタと、
入力された画像情報を解析する画像情報解析手段と、
前記画像情報解析手段により解析された解析結果に基づいて、前記可変透過フィルタの駆動制御を行うフィルタ駆動制御手段とを備えていることを特徴とする。
前記光源から少なくともいずれかの光変調装置に至る光路の途中に配置され、入射光束を全透過させる全透過領域、及び特定波長の光束をカットする色フィルタ領域を備えた可変透過フィルタと、
入力された画像情報を解析する画像情報解析手段と、
前記画像情報解析手段により解析された解析結果に基づいて、前記可変透過フィルタの駆動制御を行うフィルタ駆動制御手段とを備えていることを特徴とする。
ここで画像情報解析手段による画像情報の解析は、予め画像情報にフレーム単位での明るさや空間周波数を、メタデータ等で担持させておき、これを画像情報解析手段が取得することによって行ってもよく、フレームバッファ等に蓄積された画像情報を直接解析することによって行ってもよい。
この発明によれば、画像情報解析手段により、入力された画像情報の解析を行い、この解析結果に基づいてフィルタ駆動制御手段が可変透過フィルタの駆動制御を行っているため、色ムラが目立ちそうな画像の場合は、色フィルタ領域によるフィルタリングを行い、目立たない画像の場合には全透過させるような制御を行うことができ、色フィルタ領域による投射光量の減少を必要最小限に行って、色ムラが目立たず、かつ、投射光量が減少することを防止することができる。
この発明によれば、画像情報解析手段により、入力された画像情報の解析を行い、この解析結果に基づいてフィルタ駆動制御手段が可変透過フィルタの駆動制御を行っているため、色ムラが目立ちそうな画像の場合は、色フィルタ領域によるフィルタリングを行い、目立たない画像の場合には全透過させるような制御を行うことができ、色フィルタ領域による投射光量の減少を必要最小限に行って、色ムラが目立たず、かつ、投射光量が減少することを防止することができる。
本発明では、前記画像情報解析手段は、入力された画像情報の明るさ情報を取得する明るさ情報取得部を備え、
前記フィルタ駆動制御手段は、前記明るさ情報取得部で取得された明るさ情報に基づいて、前記可変透過フィルタの全透過領域を用いるか、色フィルタ領域を用いるかを判定する使用フィルタ判定部を備えているのが好ましい。
前記フィルタ駆動制御手段は、前記明るさ情報取得部で取得された明るさ情報に基づいて、前記可変透過フィルタの全透過領域を用いるか、色フィルタ領域を用いるかを判定する使用フィルタ判定部を備えているのが好ましい。
ここで、明るさ情報の取得は、フレーム単位の画像情報中の各画素の階調値を取得することにより行うことができ、フィルタの使用判定は、取得された階調値をヒストグラム化することで明るい画像か暗い画像かを判定することで行うことができる。
この発明によれば、明るさ情報取得部が画像情報の明るさ情報を取得することにより、使用フィルタ判定部では、例えば、比較的暗い画像の場合には、色ムラが目立たないので、色フィルタ領域でのフィルタリングを行わない、輝度の高い明るい画像の場合には色フィルタ領域でのフィルタリングを行う、といった判定を行うことが可能となる。
この発明によれば、明るさ情報取得部が画像情報の明るさ情報を取得することにより、使用フィルタ判定部では、例えば、比較的暗い画像の場合には、色ムラが目立たないので、色フィルタ領域でのフィルタリングを行わない、輝度の高い明るい画像の場合には色フィルタ領域でのフィルタリングを行う、といった判定を行うことが可能となる。
本発明では、前記画像情報解析手段は、入力された画像情報の空間周波数分析を行う空間周波数分析部を備え、
前記使用フィルタ判定部は、
さらに、前記空間周波数分析部の分析結果に基づいて、前記可変透過フィルタの全透過領域を用いるか、色フィルタ領域を用いるかを判定するのが好ましい。
前記使用フィルタ判定部は、
さらに、前記空間周波数分析部の分析結果に基づいて、前記可変透過フィルタの全透過領域を用いるか、色フィルタ領域を用いるかを判定するのが好ましい。
ここで、空間周波数分析は、画像解析に用いられる種々の方法を採用することが可能であり、例えば、高速フーリエ変換(FFT)、離散コサイン変換(DCT)等を用いた分析を採用することができるが、DCTを用いた分析が簡便で好ましい。
この発明によれば、空間周波数分析部が画像情報の空間周波数分析を行い、この分析結果に基づいて、使用フィルタ判定部が色フィルタ領域によるフィルタリングを行うか否かを判定しているため、例えば、雪景色のシーンや青い空のシーンのような空間周波数が低い画像の場合には、色フィルタ領域によるフィルタリングを行い、樹木のシーンのような空間周波数が高い画像の場合には、色ムラが目立たないので、色フィルタ領域によるフィルタを行わない、といった判定を行うことができる。
この発明によれば、空間周波数分析部が画像情報の空間周波数分析を行い、この分析結果に基づいて、使用フィルタ判定部が色フィルタ領域によるフィルタリングを行うか否かを判定しているため、例えば、雪景色のシーンや青い空のシーンのような空間周波数が低い画像の場合には、色フィルタ領域によるフィルタリングを行い、樹木のシーンのような空間周波数が高い画像の場合には、色ムラが目立たないので、色フィルタ領域によるフィルタを行わない、といった判定を行うことができる。
本発明では、前記色分離光学装置は、少なくとも1つ以上のダイクロイックミラーを備え、
前記可変透過フィルタは、このダイクロイックミラーの光路前段に配置され、該可変透過フィルタの色フィルタ領域は、前記ダイクロイックミラーの半値波長近傍の波長をカットするフィルタであるのが好ましい。
この発明によれば、色フィルタ領域がダイクロイックミラーの半値波長近傍の波長をカットしているため、入射光束の入射角度が変化してダイクロイックミラーの分光特性が変化しても、半値波長近傍の波長はカットされ、確実に色分離を行うことができ、色ムラが生じることを確実に防止できる。
前記可変透過フィルタは、このダイクロイックミラーの光路前段に配置され、該可変透過フィルタの色フィルタ領域は、前記ダイクロイックミラーの半値波長近傍の波長をカットするフィルタであるのが好ましい。
この発明によれば、色フィルタ領域がダイクロイックミラーの半値波長近傍の波長をカットしているため、入射光束の入射角度が変化してダイクロイックミラーの分光特性が変化しても、半値波長近傍の波長はカットされ、確実に色分離を行うことができ、色ムラが生じることを確実に防止できる。
本発明では、前記可変透過フィルタは、回転可能な円板状体に全透過領域及び色フィルタ領域が区画された回転式フィルタとして構成され、
該可変透過フィルタの色フィルタ領域は、円周方向に透過波長及び透過率の少なくともいずれかが連続的、又は段階的に変化するのが好ましい。
この発明によれば、全透過領域使用時から色フィルタ領域に変化させるに際して、透過波長及び透過率を連続的、又は段階的に変化していくので、観察者に違和感なく全透過領域から色フィルタ領域に遷移させることができる。
該可変透過フィルタの色フィルタ領域は、円周方向に透過波長及び透過率の少なくともいずれかが連続的、又は段階的に変化するのが好ましい。
この発明によれば、全透過領域使用時から色フィルタ領域に変化させるに際して、透過波長及び透過率を連続的、又は段階的に変化していくので、観察者に違和感なく全透過領域から色フィルタ領域に遷移させることができる。
本発明では、前記可変透過フィルタの色フィルタ領域の透過特性に応じた色変換情報を記憶された色変換情報記憶手段と、
投射中の前記可変透過フィルタの動作状況を取得する動作状況取得手段と、
取得された前記可変透過フィルタの動作状況に基づいて、前記可変透過フィルタの色フィルタ領域が用いられているか、全透過領域が用いられているかを判定する使用領域判定手段と、
色フィルタ領域が使用されていると判定されたときに、前記色変換情報記憶手段に記憶された色変換情報を参照して、入力された画像情報の色変換処理を行う色変換処理手段とを備えているのが好ましい。
投射中の前記可変透過フィルタの動作状況を取得する動作状況取得手段と、
取得された前記可変透過フィルタの動作状況に基づいて、前記可変透過フィルタの色フィルタ領域が用いられているか、全透過領域が用いられているかを判定する使用領域判定手段と、
色フィルタ領域が使用されていると判定されたときに、前記色変換情報記憶手段に記憶された色変換情報を参照して、入力された画像情報の色変換処理を行う色変換処理手段とを備えているのが好ましい。
この発明によれば、動作状況取得手段により可変透過フィルタの動作状況を取得し、使用領域判定手段により可変透過フィルタの全透過領域か色フィルタ領域のいずれかを使用しているかを判定し、色変換処理手段が色変換情報記憶手段に記憶された色変換情報を参照して、入力された画像情報の色変換処理を行っているため、色フィルタ領域によりカットされる光の入力階調値を補間して、投射光量の減少の少ない画像を表示させることができる。
本発明では、前記使用領域判定手段の判定結果に基づいて、前記光源から射出される光束の光量を調整する光量調整制御手段を備えているのが好ましい。
この発明によれば、色変換処理手段による入力階調値に加えて光源の光量を調整制御することが可能となるため、可変透過フィルタの色フィルタ領域を使用している際に光源から射出される光束の光量を増加させ、可変透過フィルタの全透過領域を使用している際には光源から射出される光束の光量を減少させて、可変透過フィルタの使用状態によらず、均一な面内照度の投射画像を投射することができる。
この発明によれば、色変換処理手段による入力階調値に加えて光源の光量を調整制御することが可能となるため、可変透過フィルタの色フィルタ領域を使用している際に光源から射出される光束の光量を増加させ、可変透過フィルタの全透過領域を使用している際には光源から射出される光束の光量を減少させて、可変透過フィルタの使用状態によらず、均一な面内照度の投射画像を投射することができる。
本発明では、前記可変透過フィルタの操作制御を行うフィルタ操作制御手段を備えているのが好ましい。
この発明によれば、可変透過フィルタの全透過領域を使用して投射画像の観察を行うか、可変透過フィルタの色フィルタ領域を使用して投射画像の観察を行うのかを、観察者が自分の好みに応じて選択することができるため、観察者に使いやすいプロジェクタとすることができる。
この発明によれば、可変透過フィルタの全透過領域を使用して投射画像の観察を行うか、可変透過フィルタの色フィルタ領域を使用して投射画像の観察を行うのかを、観察者が自分の好みに応じて選択することができるため、観察者に使いやすいプロジェクタとすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
[1]全体構成
図1には、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1の光学系が示され、プロジェクタ1は、光源装置から射出される光束を画像情報に応じて変調してカラー画像(光学像)を形成し、このカラー画像をスクリーンSc上に拡大投射するものである。
このプロジェクタ1は、光源装置2、均一照明光学装置3、色分離光学装置4、リレー光学装置5、光学装置6、色合成光学装置7、投射光学装置8、及び可変透過フィルタ9を備えて構成される。
光源装置2は、放電発光管からなる光源ランプ21およびパラボラリフレクタ22を備え、光源ランプ21から射出された放射状の光束は、パラボラリフレクタ22によって反射されて平行化され、均一照明光学装置3に射出される。
[第1実施形態]
[1]全体構成
図1には、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1の光学系が示され、プロジェクタ1は、光源装置から射出される光束を画像情報に応じて変調してカラー画像(光学像)を形成し、このカラー画像をスクリーンSc上に拡大投射するものである。
このプロジェクタ1は、光源装置2、均一照明光学装置3、色分離光学装置4、リレー光学装置5、光学装置6、色合成光学装置7、投射光学装置8、及び可変透過フィルタ9を備えて構成される。
光源装置2は、放電発光管からなる光源ランプ21およびパラボラリフレクタ22を備え、光源ランプ21から射出された放射状の光束は、パラボラリフレクタ22によって反射されて平行化され、均一照明光学装置3に射出される。
均一照明光学装置3は、光源装置2から射出された光束を、複数の部分光束に分割し、後述する液晶パネルの画像形成領域を略均一に照明するための光学系であり、第1レンズアレイ31と、第2レンズアレイ32と、偏光変換素子33と、重畳レンズ34とを備える。
第1レンズアレイ31は、入射光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する第1小レンズが、入射光軸に対し略直交する面内においてマトリクス状に配列された構成を有している。各第1小レンズは、光源装置2から射出される光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ32は、第1レンズアレイ31と略同様な構成を有しており、第2小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ32は、重畳レンズ34とともに、第1レンズアレイ31の各第1小レンズの光源像を後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
第1レンズアレイ31は、入射光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する第1小レンズが、入射光軸に対し略直交する面内においてマトリクス状に配列された構成を有している。各第1小レンズは、光源装置2から射出される光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ32は、第1レンズアレイ31と略同様な構成を有しており、第2小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ32は、重畳レンズ34とともに、第1レンズアレイ31の各第1小レンズの光源像を後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
偏光変換素子33は、第2レンズアレイ32と重畳レンズ34との間に配置され、第2レンズアレイ32からの光を略1種類の偏光光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子33によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ34によって最終的に後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置2からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子33を用いることで、光源装置2からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、後述する液晶パネルでの光の利用効率を高めている。
具体的に、偏光変換素子33によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ34によって最終的に後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置2からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子33を用いることで、光源装置2からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、後述する液晶パネルでの光の利用効率を高めている。
色分離光学装置4は、2枚のダイクロイックミラー41、42と、反射ミラー43とを備え、ダイクロイックミラー41、42により均一照明光学装置3から射出された複数の部分光束を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学装置5は、入射側レンズ51、リレーレンズ53、および反射ミラー52、54を備え、色分離光学装置4で分離された赤色光を光学装置6の赤色光用の液晶パネル及び液晶シャッタまで導く機能を有している。
リレー光学装置5は、入射側レンズ51、リレーレンズ53、および反射ミラー52、54を備え、色分離光学装置4で分離された赤色光を光学装置6の赤色光用の液晶パネル及び液晶シャッタまで導く機能を有している。
この際、色分離光学装置4のダイクロイックミラー41では、均一照明光学装置3から射出された光束の青色光成分が反射するとともに、赤色光成分と緑色光成分とが透過する。ダイクロイックミラー41によって反射した青色光は、反射ミラー43で反射し、フィールドレンズ44を通って光学装置6の後述する青色光用の液晶パネルに達する。
このフィールドレンズ44は、第2レンズアレイ32から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の液晶パネルの光束入射側に設けられたフィールドレンズ44も同様である。
このフィールドレンズ44は、第2レンズアレイ32から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の液晶パネルの光束入射側に設けられたフィールドレンズ44も同様である。
ダイクロイックミラー41を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー42によって反射し、フィールドレンズ44を通って光学装置6の後述する緑色光用の液晶パネルに達する。
一方、赤色光はダイクロイックミラー42を透過してリレー光学装置5を通り、さらにフィールドレンズ44を通って光学装置6の後述する赤色光用の液晶パネルに達する。
なお、赤色光にリレー光学装置5が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ51に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ44に伝えるためである。
一方、赤色光はダイクロイックミラー42を透過してリレー光学装置5を通り、さらにフィールドレンズ44を通って光学装置6の後述する赤色光用の液晶パネルに達する。
なお、赤色光にリレー光学装置5が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ51に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ44に伝えるためである。
光学装置6は、前記色分離光学装置4で分離された各色光RGBに応じて光変調を行い、光学像を形成する部分であり、光変調装置としての液晶パネル61R、61G、61Bを備えて構成される。
液晶パネル61R、61G、61Bは、複数の画素がマトリクス状に配列された画像形成領域を備え、各画素で入力された画像情報に応じた階調表示を行う。
この液晶パネル61R、61G、61Bは、一対の透明基板間に液晶を封入し、一方の基板上に形成されるTFT(Thin Film Transistor)により液晶を駆動させる構成を具備し、それぞれの光入射側及び光射出側には、図示を略したが、入射側偏光板及び射出側偏光板が設けられ、TFTをスイッチング素子として液晶の配向性を制御して、射出側偏光板から射出される光の量を調整して画像情報に応じた階調表示を作り出している。
液晶パネル61R、61G、61Bは、複数の画素がマトリクス状に配列された画像形成領域を備え、各画素で入力された画像情報に応じた階調表示を行う。
この液晶パネル61R、61G、61Bは、一対の透明基板間に液晶を封入し、一方の基板上に形成されるTFT(Thin Film Transistor)により液晶を駆動させる構成を具備し、それぞれの光入射側及び光射出側には、図示を略したが、入射側偏光板及び射出側偏光板が設けられ、TFTをスイッチング素子として液晶の配向性を制御して、射出側偏光板から射出される光の量を調整して画像情報に応じた階調表示を作り出している。
色合成光学装置7は、液晶パネル61R、61G、61Bの射出側偏光板から射出された色光毎に変調された各色光を合成してカラー画像を形成する。この色合成光学装置7は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル61Gから射出された色光を透過し、液晶パネル61R,61Bから射出された各色光を反射する。
投射光学装置8は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、色合成光学装置7で形成されたカラー画像は、この投射光学装置8によりスクリーンSc上に拡大投射される。
投射光学装置8は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、色合成光学装置7で形成されたカラー画像は、この投射光学装置8によりスクリーンSc上に拡大投射される。
[2]可変透過フィルタ9の構成
可変透過フィルタ9は、均一照明光学装置3を構成する偏光変換素子33及び重畳レンズ34の間に配置され、色フィルタ板91及びステッピングモータ等のフィルタ駆動手段92を備えて構成される。尚、本実施形態においては、この可変透過フィルタ9の他に、緑色光Gを変調する液晶パネル61Gの光路前段には、ダイクロイックミラー42で分離される緑色光Gの半値波長近傍の波長の光をカットするカラーフィルタ62が設けられている。
可変透過フィルタ9は、均一照明光学装置3を構成する偏光変換素子33及び重畳レンズ34の間に配置され、色フィルタ板91及びステッピングモータ等のフィルタ駆動手段92を備えて構成される。尚、本実施形態においては、この可変透過フィルタ9の他に、緑色光Gを変調する液晶パネル61Gの光路前段には、ダイクロイックミラー42で分離される緑色光Gの半値波長近傍の波長の光をカットするカラーフィルタ62が設けられている。
色フィルタ板91は、図2に示されるように円板状体から構成され、円板中心Oには、フィルタ駆動手段92の回転軸が接続されている。
この色フィルタ板91は、円板の略半分で全透過領域911及び色フィルタ領域912に区画されており、プロジェクタ1の照明光路よりも大きな円形状板とされている。そして、フィルタ駆動手段92により色フィルタ板91が回転すると、全透過領域911及び色フィルタ領域912のいずれかが光路中に配置されることとなる。初期の状態では全透過領域911が光路中に配置されている。
全透過領域911は、図3(A)に示されるように、すべての波長域の光を透過する部分であり、色フィルタ領域912は、図3(B)に示されるように一定の波長域の光をカットする部分である。色フィルタ領域912によりカットする領域は、前述したダイクロイックミラー41、42の分光特性に応じて設定されている。
この色フィルタ板91は、円板の略半分で全透過領域911及び色フィルタ領域912に区画されており、プロジェクタ1の照明光路よりも大きな円形状板とされている。そして、フィルタ駆動手段92により色フィルタ板91が回転すると、全透過領域911及び色フィルタ領域912のいずれかが光路中に配置されることとなる。初期の状態では全透過領域911が光路中に配置されている。
全透過領域911は、図3(A)に示されるように、すべての波長域の光を透過する部分であり、色フィルタ領域912は、図3(B)に示されるように一定の波長域の光をカットする部分である。色フィルタ領域912によりカットする領域は、前述したダイクロイックミラー41、42の分光特性に応じて設定されている。
図3(B)における低波長側のカット部分は、青色光Bを分離するダイクロイックミラー41の半値波長近傍の波長の光をカットするようになっていて、具体的には、500nm付近の波長の光をカットする。一方、図3(B)における高波長側のカット部分は、緑色光Gと赤色光Rを分離するダイクロイックミラー42の半値波長近傍の波長の光をカットするようになっていて、具体的には、580nm付近の波長の光をカットする。
色フィルタ領域912でカットする波長をこのように設定することにより、色フィルタ領域912を通した光は、ダイクロイックミラー41、42への入射角度により分光特性に違いが生じている。すなわち、分光される光の波長が入射角度によって変化しても、そもそもそのような波長の光は色フィルタ領域912でカットされてしまうため、投射画像上に色ムラが生じることがない。
色フィルタ領域912でカットする波長をこのように設定することにより、色フィルタ領域912を通した光は、ダイクロイックミラー41、42への入射角度により分光特性に違いが生じている。すなわち、分光される光の波長が入射角度によって変化しても、そもそもそのような波長の光は色フィルタ領域912でカットされてしまうため、投射画像上に色ムラが生じることがない。
[3]画像処理系の構造
前述した構成のプロジェクタ1の画像処理系の構成は、図4に示されるように、画像情報入力手段11、画像処理手段12、画像情報解析手段13、フィルタ駆動制御手段14、フィルタ操作制御手段15、I/F信号入力手段16、光量調整制御手段17、動作状況取得手段18、及び使用領域判定手段19を備えて構成される。
画像情報入力手段11は、外部PC等の画像出力手段から出力された画像情報が入力されるところであり、画像情報入力手段11に入力された画像情報は、画像処理手段12に出力される。入力される画像情報としては、PC等からのRGBデータや、MPEGやJPEG等のデジタル画像データがある。
前述した構成のプロジェクタ1の画像処理系の構成は、図4に示されるように、画像情報入力手段11、画像処理手段12、画像情報解析手段13、フィルタ駆動制御手段14、フィルタ操作制御手段15、I/F信号入力手段16、光量調整制御手段17、動作状況取得手段18、及び使用領域判定手段19を備えて構成される。
画像情報入力手段11は、外部PC等の画像出力手段から出力された画像情報が入力されるところであり、画像情報入力手段11に入力された画像情報は、画像処理手段12に出力される。入力される画像情報としては、PC等からのRGBデータや、MPEGやJPEG等のデジタル画像データがある。
画像処理手段12は、入力されたRGBデータ等の画像情報に、プロジェクタ1に応じた画像処理を行って適切な色再現性を確保した投射画像を形成する部分であり、入力された画像情報は、付設されるフレームバッファ121にフレーム単位で蓄積され、フレーム単位で画像処理が行われる。
この画像処理手段12により行われる画像処理としては、例えば、γ補正処理、色空間変換補正処理、VT−γ補正処理、ゴースト補正処理、及び色ムラ補正処理等が挙げられ、画像処理手段12は、各補正処理項目に応じて設定されたLUT(Look Up Table)が格納されたパラメータ記憶手段122を参照して、これらの補正処理を行う。尚、詳しくは後述するが、この画像処理手段12は、フィルタ駆動手段(ステピングモータ)92による可変透過フィルタ9の動作状況に応じた補正を行う色変換処理手段としても機能する。
この画像処理手段12により行われる画像処理としては、例えば、γ補正処理、色空間変換補正処理、VT−γ補正処理、ゴースト補正処理、及び色ムラ補正処理等が挙げられ、画像処理手段12は、各補正処理項目に応じて設定されたLUT(Look Up Table)が格納されたパラメータ記憶手段122を参照して、これらの補正処理を行う。尚、詳しくは後述するが、この画像処理手段12は、フィルタ駆動手段(ステピングモータ)92による可変透過フィルタ9の動作状況に応じた補正を行う色変換処理手段としても機能する。
画像情報解析手段13は、画像処理手段12に入力された画像情報の解析を行う部分であり、明るさ情報取得部131及び空間周波数分析部132を備えて構成される。
明るさ情報取得部131は、入力される画像情報について、フレーム単位で明るさ情報を取得する部分であり、具体的には、1フレームの画像の各画素の輝度値(強度)をヒストグラム分析することにより明るさ情報を取得している。
例えば、図5(A)に示されるヒストグラムのように、高い階調の画素が多いため、明るい画像であると認識できる。一方、図5(B)に示されるヒストグラムのように、低い階調の画素が多いため、暗い画像であると認識できる。尚、図5(C)に示されるように離散的に分布する場合もあるが、明るさ情報取得部131は、画面全体の明るさ情報として取得する。
明るさ情報取得部131は、入力される画像情報について、フレーム単位で明るさ情報を取得する部分であり、具体的には、1フレームの画像の各画素の輝度値(強度)をヒストグラム分析することにより明るさ情報を取得している。
例えば、図5(A)に示されるヒストグラムのように、高い階調の画素が多いため、明るい画像であると認識できる。一方、図5(B)に示されるヒストグラムのように、低い階調の画素が多いため、暗い画像であると認識できる。尚、図5(C)に示されるように離散的に分布する場合もあるが、明るさ情報取得部131は、画面全体の明るさ情報として取得する。
空間周波数分析部132は、画像情報を、フレーム単位で空間周波数分析を行う部分であり、本実施形態では、DCTにより空間周波数の分析を行っている。
例えば、図6(A)及び図6(B)に示されるような2種類の1フレーム分の画像データA1、A2の空間周波数分析を行う場合、空間周波数の大きな傾向を見るために、まず、画像データA1、A2の平滑化処理を行う。
次に、画像データA1、A2のそれぞれについて、8ピクセル×8ピクセルのブロック画像毎に分析を行い、これを画像全体について繰り返し、各ブロックのDCT係数(8×8)の平均値を算出する。
例えば、図6(A)及び図6(B)に示されるような2種類の1フレーム分の画像データA1、A2の空間周波数分析を行う場合、空間周波数の大きな傾向を見るために、まず、画像データA1、A2の平滑化処理を行う。
次に、画像データA1、A2のそれぞれについて、8ピクセル×8ピクセルのブロック画像毎に分析を行い、これを画像全体について繰り返し、各ブロックのDCT係数(8×8)の平均値を算出する。
そうすると、図7(A)、(B)の上段に示されるように、各ブロックのDCT係数の代表値が求められ、これらをさらに正規化すると下段のようなDCT係数が取得される。
この図7(A)、(B)において、正規化したDCT係数の左上は低周波成分を表し、右方向、下方向に向かうに従って高周波成分となる。
そこで、空間周波数分析部132は、最も右下の4つのDCT係数を取得し、画像データがどの程度の高周波成分を含んでいるのかを把握する。例えば、図7(A)の場合、右下4つのマトリクス状のDCT係数が1であり、画像データA1は空間周波数の高い画像データであると判断され、図7(B)の場合、右下4つのマトリクス状のDCT係数がすべて0であるから、画像データA2は空間周波数の低い画像データであると判断する。
この図7(A)、(B)において、正規化したDCT係数の左上は低周波成分を表し、右方向、下方向に向かうに従って高周波成分となる。
そこで、空間周波数分析部132は、最も右下の4つのDCT係数を取得し、画像データがどの程度の高周波成分を含んでいるのかを把握する。例えば、図7(A)の場合、右下4つのマトリクス状のDCT係数が1であり、画像データA1は空間周波数の高い画像データであると判断され、図7(B)の場合、右下4つのマトリクス状のDCT係数がすべて0であるから、画像データA2は空間周波数の低い画像データであると判断する。
フィルタ駆動制御手段14は、前述した可変透過フィルタ9の駆動制御を行う部分であり、使用フィルタ判定部141及びフィルタ駆動制御部142を備えて構成される。
使用フィルタ判定部141は、前述した画像情報解析手段13による明るさ情報取得部131で取得された明るさ情報、及び空間周波数分析部132で分析された周波数分析結果に基づいて、可変透過フィルタ9の全透過領域911及び色フィルタ領域912のいずれを使用するかを判定する部分である。具体的には、この使用フィルタ判定部141は、パラメータ記憶手段122に記憶された明るさ情報及び空間周波数情報に関する閾値を参照し、いずれのフィルタを使用するかを判定している。
使用フィルタ判定部141は、前述した画像情報解析手段13による明るさ情報取得部131で取得された明るさ情報、及び空間周波数分析部132で分析された周波数分析結果に基づいて、可変透過フィルタ9の全透過領域911及び色フィルタ領域912のいずれを使用するかを判定する部分である。具体的には、この使用フィルタ判定部141は、パラメータ記憶手段122に記憶された明るさ情報及び空間周波数情報に関する閾値を参照し、いずれのフィルタを使用するかを判定している。
フィルタ駆動制御部142は、使用フィルタ判定部141の判定結果に基づいて、フィルタ駆動手段92に対して制御信号を出力することにより、使用する可変透過フィルタ9の全透過領域911及び色フィルタ領域912のいずれかへの切換制御を行う。
フィルタ操作制御手段15は、プロジェクタ1の観察者が不図示の操作パネルやリモコン等を操作してI/F信号入力手段16に入力された操作信号に基づいて、フィルタ駆動制御部142の操作制御を行う部分である。尚、このフィルタ操作制御手段15からの操作制御信号は、使用フィルタ判定部141の判定結果に優先して使用するフィルタが設定される。
フィルタ操作制御手段15は、プロジェクタ1の観察者が不図示の操作パネルやリモコン等を操作してI/F信号入力手段16に入力された操作信号に基づいて、フィルタ駆動制御部142の操作制御を行う部分である。尚、このフィルタ操作制御手段15からの操作制御信号は、使用フィルタ判定部141の判定結果に優先して使用するフィルタが設定される。
光量調整制御手段17は、画像情報解析手段13の解析結果に基づいて、光源装置2を駆動する光源駆動手段20に対して制御信号を出力する部分であり、明るさ情報取得部131で取得された明るさ情報が明るい画像であり、空間周波数分析部132での分析結果が空間周波数の低い画像であると判定されたら、可変透過フィルタ9を色フィルタ領域912に切換えて色ムラが目立たないようにする必要があるため、その分、光源装置2の光量を最も高輝度な状態に維持する。
一方、空間周波数の高い画像であると判定された場合、元々色ムラの目立たない画像であるから、可変透過フィルタ9を全透過領域911に切換えればよく、この場合には、色フィルタ領域912によって光源装置2の光量が減少することがないので、光源装置2の光量を減少する調整制御を行い、色フィルタ領域912を使用した場合と同様の光量の画像が投射される制御を行う。
一方、空間周波数の高い画像であると判定された場合、元々色ムラの目立たない画像であるから、可変透過フィルタ9を全透過領域911に切換えればよく、この場合には、色フィルタ領域912によって光源装置2の光量が減少することがないので、光源装置2の光量を減少する調整制御を行い、色フィルタ領域912を使用した場合と同様の光量の画像が投射される制御を行う。
動作状況取得手段18は、可変透過フィルタ9の現在の動作状況を取得する部分であり、具体的には、フィルタ駆動制御手段14のフィルタ駆動制御部142から出力された制御信号、具体的には、ステッピングモータ等のフィルタ駆動手段92へのパルスステップ数を監視し、取得された制御信号を使用領域判定手段19に出力する。
使用領域判定手段19は、動作状況取得手段18で取得されたフィルタ駆動手段92への制御信号に基づいて、現在の可変透過フィルタ9が全透過領域911で使用されているか、色フィルタ領域912で使用されているかを判定する部分であり、判定結果は画像処理手段12に出力される。
使用領域判定手段19は、動作状況取得手段18で取得されたフィルタ駆動手段92への制御信号に基づいて、現在の可変透過フィルタ9が全透過領域911で使用されているか、色フィルタ領域912で使用されているかを判定する部分であり、判定結果は画像処理手段12に出力される。
画像処理手段12では、この使用領域判定手段19で判定された可変透過フィルタ9の動作状態から、色フィルタ領域912が使用されていると判定されたら、画像処理手段12は、パラメータ記憶手段122内に記憶されたフィルタ使用時のLUTを参照して、駆動制御信号を生成し、ドライバIC161R、161G、161Bに出力して液晶パネル61R、61G、61Bの駆動制御を実行する。
[4]プロジェクタ1の作用及び効果
次に、前述した構造のプロジェクタ1の作用を図8に示されるフローチャートに基づいて説明する。
まず、画像情報入力手段11に画像情報が入力されたら(手順S1)、入力された画像情報は、フレーム単位でフレームバッファ121に格納される(手順S2)。
フレームバッファ121に格納されたフレーム単位の画像は、画像情報解析手段13の明るさ情報取得部131により、画像の明るさ情報が取得され(手順S3)、ヒストグラム分析が実施される(手順S4)。
次に、前述した構造のプロジェクタ1の作用を図8に示されるフローチャートに基づいて説明する。
まず、画像情報入力手段11に画像情報が入力されたら(手順S1)、入力された画像情報は、フレーム単位でフレームバッファ121に格納される(手順S2)。
フレームバッファ121に格納されたフレーム単位の画像は、画像情報解析手段13の明るさ情報取得部131により、画像の明るさ情報が取得され(手順S3)、ヒストグラム分析が実施される(手順S4)。
フィルタ駆動制御手段14の使用フィルタ判定部141は、ヒストグラム分析の結果に基づいて、フレーム単位の画像の明るさが所定の閾値以上かどうかを判定し(手順S5)、画像の明るさが所定の閾値未満であると判定されたら、可変透過フィルタ9の駆動制御を行うことなく、全透過領域911の状態で通常の投射状態での画像処理を画像処理手段12が行い(手順S6)、液晶パネル61R、61G、61Bの駆動制御を行って投射画像を形成、次のフレームの画像について手順S1〜S6を繰り返す。
の画像情報する。
の画像情報する。
一方、フレーム単位の画像の明るさが所定の閾値以上であると判定されたら、空間周波数分析部132は、解像度変換等により画像情報の平滑化処理を行って空間周波数の大きな傾向を判断するための準備を行う(手順S7)。尚、空間周波数をより簡便に分析するために、必要に応じて画像のモノクロ化処理を行って、二値的に空間周波数の分析を行ってもよい(手順S8)。
空間周波数分析部132は、前述したようにDCT分析を用いて空間周波数分析を行い、DCT係数をマトリクス状に配列してデータを生成し、生成されたマトリクス状のDCT係数のうち、右下高周波成分のDCT係数を参照して、空間周波数の高い画像であるか否かを判定する(手順S10)。
空間周波数の高い画像であると判定された場合、可変透過フィルタ9は全透過領域911のままであるため、光量調整制御手段17は、光量を減少するような調整制御を行った後(手順S11)、前述と同様に画像処理手段12による通常の画像処理を行って、投射画像を形成する(手順S6)。
空間周波数分析部132は、前述したようにDCT分析を用いて空間周波数分析を行い、DCT係数をマトリクス状に配列してデータを生成し、生成されたマトリクス状のDCT係数のうち、右下高周波成分のDCT係数を参照して、空間周波数の高い画像であるか否かを判定する(手順S10)。
空間周波数の高い画像であると判定された場合、可変透過フィルタ9は全透過領域911のままであるため、光量調整制御手段17は、光量を減少するような調整制御を行った後(手順S11)、前述と同様に画像処理手段12による通常の画像処理を行って、投射画像を形成する(手順S6)。
一方、空間周波数が所定の閾値よりも低く、平淡画像であると判定されたら、使用フィルタ判定部141は、可変透過フィルタ9の色フィルタ領域912を使うために、フィルタ駆動制御部142に指令を出し、フィルタ駆動制御部142は、この使用フィルタ判定部141の判定結果に基づいて、フィルタ駆動手段92を駆動制御し、全透過領域911にあった可変透過フィルタ9の状態を、色フィルタ領域912に変更する(手順S12)。
動作状況取得手段18は、フィルタ駆動制御部142から出力された制御信号を監視し、そのパルスステップ数を取得し(手順S13)、使用領域判定手段19は、得られたパルスステップ数から現在の可変透過フィルタ9で全透過領域911、色フィルタ領域912のどちらかが使用されているかを判定し、色フィルタ領域912が使用されている旨を画像処理手段12に出力する(手順S14)。
画像処理手段12は、使用領域判定手段19によって可変透過フィルタ9の色フィルタ領域912が使用されていることを認識したら、パラメータ記憶手段122に記憶されたフィルタリングを行った際のLUTを参照して、他の補正処理項目とともに、入力された画像情報をフレーム単位で画像処理を行って(手順S15)、次のフレーム画像の処理を繰り返す。
画像処理手段12は、使用領域判定手段19によって可変透過フィルタ9の色フィルタ領域912が使用されていることを認識したら、パラメータ記憶手段122に記憶されたフィルタリングを行った際のLUTを参照して、他の補正処理項目とともに、入力された画像情報をフレーム単位で画像処理を行って(手順S15)、次のフレーム画像の処理を繰り返す。
このようなプロジェクタ1によれば、入力された画像情報の画像があまり明るくない場合や、空間周波数の高い画像と判定された場合、可変透過フィルタ9の全透過領域911を用いて画像の投射を行うことにより、明るくない画像、空間周波数の高い画像では、ダイクロイックミラー41、42に起因する色ムラが観察者に視認されることが少ないので、問題は生じない。
一方、明るい画像で、かつ空間周波数が低い画像の場合、ダイクロイックミラー41、42に起因する色ムラが目立ち易くなるので、可変透過フィルタ9の色フィルタ領域912を使用して色ムラを目立ちにくくすることができ、さらには、光源装置2の光量を最大輝度に維持することで、投射画像の光量が色フィルタ領域912によって減少する度合いを最低限にすることができる。
また、明るく空間周波数の高い画像で全透過領域911を使用している場合に、光量調整制御手段17により積極的に光量を減光させることにより、色フィルタ領域912を使用している場合の投射画像の光量と、全透過領域911を使用している場合の投射画像の光量との変化を少なくすることができるため、可変透過フィルタ9の切換によって観察者が違和感を感じることがない。
一方、明るい画像で、かつ空間周波数が低い画像の場合、ダイクロイックミラー41、42に起因する色ムラが目立ち易くなるので、可変透過フィルタ9の色フィルタ領域912を使用して色ムラを目立ちにくくすることができ、さらには、光源装置2の光量を最大輝度に維持することで、投射画像の光量が色フィルタ領域912によって減少する度合いを最低限にすることができる。
また、明るく空間周波数の高い画像で全透過領域911を使用している場合に、光量調整制御手段17により積極的に光量を減光させることにより、色フィルタ領域912を使用している場合の投射画像の光量と、全透過領域911を使用している場合の投射画像の光量との変化を少なくすることができるため、可変透過フィルタ9の切換によって観察者が違和感を感じることがない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前述の第1実施形態では、可変透過フィルタ9は、照明光学装置3を構成する偏光変換素子33及び重畳レンズ34の間に配置され、1つの可変透過フィルタ9で同時に500nm付近と580nm付近の波長の光をカットするように構成されていた。
これに対して、本実施形態に係るプロジェクタ1Aでは、図9に示されるように、可変透過フィルタ9Bがダイクロイックミラー41の青色光Bの分離後の光路後段に配置され、可変透過フィルタ9Rがダイクロイックミラー42の赤色光Rの分離後の光路後段に配置されている点が相違する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前述の第1実施形態では、可変透過フィルタ9は、照明光学装置3を構成する偏光変換素子33及び重畳レンズ34の間に配置され、1つの可変透過フィルタ9で同時に500nm付近と580nm付近の波長の光をカットするように構成されていた。
これに対して、本実施形態に係るプロジェクタ1Aでは、図9に示されるように、可変透過フィルタ9Bがダイクロイックミラー41の青色光Bの分離後の光路後段に配置され、可変透過フィルタ9Rがダイクロイックミラー42の赤色光Rの分離後の光路後段に配置されている点が相違する。
また、前述の第1実施形態では、色フィルタ領域912における各波長の光のカット量は1水準しか設定されていなかった。
これに対して、本実施形態では、色フィルタ領域912、931、941、932、942が色フィルタ板93、94の円周方向に沿って段階的に他水準に設定されている点が相違する。
可変透過フィルタ9Bは、ダイクロイックミラー41で分離された青色光Bの半値波長近傍の波長をカットする色フィルタ領域と、全透過領域を有する色フィルタ板93を備え、フィルタ駆動手段92により色フィルタ板93が回転することにより、光路中に全透過領域と色フィルタ領域が配置される。
これに対して、本実施形態では、色フィルタ領域912、931、941、932、942が色フィルタ板93、94の円周方向に沿って段階的に他水準に設定されている点が相違する。
可変透過フィルタ9Bは、ダイクロイックミラー41で分離された青色光Bの半値波長近傍の波長をカットする色フィルタ領域と、全透過領域を有する色フィルタ板93を備え、フィルタ駆動手段92により色フィルタ板93が回転することにより、光路中に全透過領域と色フィルタ領域が配置される。
色フィルタ板93は、図10に示されるように、全透過領域911と、透過率の異なる色フィルタ領域912、931、932とを備え、例えば、色フィルタ領域912では、図11(B)の左側のフィルタ1Bに示されるように、青色光Bを分離するダイクロイックミラー41の半値波長近傍の光をすべて吸収するようになっている。
色フィルタ領域931では、図11(C)の左側のフィルタ2Bに示されるように、青色光Bに示されるように、ダイクロイックミラー41の半値波長近傍の光を50%程度吸収するようになっており、色フィルタ領域932では、図11(D)のフィルタ3Bに示されるように、ダイクロイックミラー41の半値波長近傍の光を30%程度吸収するようになっている。
色フィルタ領域931では、図11(C)の左側のフィルタ2Bに示されるように、青色光Bに示されるように、ダイクロイックミラー41の半値波長近傍の光を50%程度吸収するようになっており、色フィルタ領域932では、図11(D)のフィルタ3Bに示されるように、ダイクロイックミラー41の半値波長近傍の光を30%程度吸収するようになっている。
可変透過フィルタ9Rも基本的には、前述した可変透過フィルタ9Bと同様の構成を取っており、色フィルタ板94の円周方向に段階的に色フィルタ領域912、941、942が設定されており、色フィルタ領域912では、図11(B)の右側のフィルタ1Rに示されるように、赤色光Rの半値波長近傍の光をすべて吸収するようになっており、色フィルタ領域941では図11(C)のフィルタ2Rに示されるように、ダイクロイックミラーの半値波長近傍の光を50%程度、色フィルタ領域942では図11(D)のフィルタ3Rに示されるように、30%程度吸収するようになっている。
このような本実施形態に係るプロジェクタ1Aにおける画像解析及びフィルタの駆動制御は、可変透過フィルタ9R、9Bそれぞれを独立して行う必要があるが、明るさ情報、空間周波数分析に基づく可変透過フィルタ9R、9Bの駆動判定制御は基本的に第1実施形態の場合と同様である。
尚、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、光量調整制御手段により光源装置2の光量の調整制御を実施することは可能であるが、この場合には、可変透過フィルタ9R、9Bを構成する色フィルタ板93、94の色フィルタ領域912、931、941、932、942の各領域における透過率に応じて、適宜光量調整を行うのが好ましい。
本実施形態によれば、前述した実施形態の効果に加え、色分離光学装置4で分離された色光毎に可変透過フィルタ9R、9B、及び緑色光Gの半値波長近傍の波長をカットするカラーフィルタ62が設けられているため、ダイクロイックミラー41、42の分光特性の影響を受けにくいプロジェクタ1Aとすることができる。
また、色フィルタ板93の色フィルタ領域912、931、941、932、942の透過率に応じて適宜光量調整を行うことにより、観察者が違和感を感じることを防止できる。
尚、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、光量調整制御手段により光源装置2の光量の調整制御を実施することは可能であるが、この場合には、可変透過フィルタ9R、9Bを構成する色フィルタ板93、94の色フィルタ領域912、931、941、932、942の各領域における透過率に応じて、適宜光量調整を行うのが好ましい。
本実施形態によれば、前述した実施形態の効果に加え、色分離光学装置4で分離された色光毎に可変透過フィルタ9R、9B、及び緑色光Gの半値波長近傍の波長をカットするカラーフィルタ62が設けられているため、ダイクロイックミラー41、42の分光特性の影響を受けにくいプロジェクタ1Aとすることができる。
また、色フィルタ板93の色フィルタ領域912、931、941、932、942の透過率に応じて適宜光量調整を行うことにより、観察者が違和感を感じることを防止できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前述の第2実施形態に係るプロジェクタ1Aでは、可変透過フィルタ9Rは、ダイクロイックミラー42で分離された後の赤色光Rの光路上に配置されていた。
これに対して、第3実施形態に係るプロジェクタ1Cでは、図13(A)に示されるように、ダイクロイックミラー42の光路前段に可変透過フィルタ90Rが配置されている点が相違する。このため、前記第1及び第2実施形態では設けられていた液晶パネル61Gの前段に緑色光G用のカラーフィルタは、本実施形態では設けられていない。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前述の第2実施形態に係るプロジェクタ1Aでは、可変透過フィルタ9Rは、ダイクロイックミラー42で分離された後の赤色光Rの光路上に配置されていた。
これに対して、第3実施形態に係るプロジェクタ1Cでは、図13(A)に示されるように、ダイクロイックミラー42の光路前段に可変透過フィルタ90Rが配置されている点が相違する。このため、前記第1及び第2実施形態では設けられていた液晶パネル61Gの前段に緑色光G用のカラーフィルタは、本実施形態では設けられていない。
また、前述の第2実施形態に係る可変透過フィルタ9R、9Bの色フィルタ板93、94では、色フィルタ領域の光線透過率が段階的に変化するように円周方向に各色フィルタ領域912、931、941、932、942が配列された構成であった。
これに対して、本実施形態に係る可変透過フィルタ90R、90Bを構成する色フィルタ板95、96は、図13(A)に示されるように、全透過領域911から、ダイクロイックミラー41、42の半値波長近傍の波長の光を完全にカットする色フィルタ領域912の間に中間フィルタ領域951、961が設けられている点が相違する。
これに対して、本実施形態に係る可変透過フィルタ90R、90Bを構成する色フィルタ板95、96は、図13(A)に示されるように、全透過領域911から、ダイクロイックミラー41、42の半値波長近傍の波長の光を完全にカットする色フィルタ領域912の間に中間フィルタ領域951、961が設けられている点が相違する。
中間フィルタ領域951、961は、色フィルタ板95、96の円周方向に沿ってカットする光の透過率が連続的に変化するように構成されている。具体的には、図14(A)の全透過領域911の透過率100%から図14(C)の色フィルタ領域912の透過率0%に至るまでに、中間フィルタ領域951、961は、連続的に透過率が変化するようになっている。すなわち、図13(A)の矢印方向に向かうに従って、中間フィルタ領域951、961は、透過率が連続的に低くなっていくように構成されている。
尚、図13(A)では、全透過領域911と色フィルタ領域912とが色フィルタ板95、96上で対向配置されていたが、これに限らず、図13(B)に示されるように、全透過領域911と色フィルタ領域912とを隣接配置して、その間に中間フィルタ領域951、961を配置するようにしてもよい。
この場合、中間フィルタ領域951、961の領域を大きく確保することができるため、円周方向での透過率の変化率を小さくすることができる。
尚、図13(A)では、全透過領域911と色フィルタ領域912とが色フィルタ板95、96上で対向配置されていたが、これに限らず、図13(B)に示されるように、全透過領域911と色フィルタ領域912とを隣接配置して、その間に中間フィルタ領域951、961を配置するようにしてもよい。
この場合、中間フィルタ領域951、961の領域を大きく確保することができるため、円周方向での透過率の変化率を小さくすることができる。
本実施形態によれば、前述した実施形態の作用及び効果に加え、中間フィルタ領域951、961において、透過率が連続的に変化、言い換えれば、ダイクロイックミラー41、42の半値波長近傍の波長の光をカットする際のカット率が連続的に変化することとなるので、全透過領域911から色フィルタ領域912への遷移をシームレスに行うことができるため、その変化の状態を観察者が認識する可能性がより低くなる。特に、図13(B)の場合、長い中間フィルタ領域951、961を利用して遷移させることができるため、より観察者に認識させづらくすることができる。
[実施形態の変形]
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前述の第1実施形態では、可変透過フィルタ9は、円板状の色フィルタ板91に全透過領域911、色フィルタ領域912を形成し、ステッピングモータ等のフィルタ駆動手段92によって回転させることで領域の切換を行っていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、ソレノイド等を用いて、全透過領域及び色フィルタ領域が並列配置されたフィルタを、プロジェクタの照明光軸に直交する方向に、直線状にスライドさせて切換を行ってもよい。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前述の第1実施形態では、可変透過フィルタ9は、円板状の色フィルタ板91に全透過領域911、色フィルタ領域912を形成し、ステッピングモータ等のフィルタ駆動手段92によって回転させることで領域の切換を行っていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、ソレノイド等を用いて、全透過領域及び色フィルタ領域が並列配置されたフィルタを、プロジェクタの照明光軸に直交する方向に、直線状にスライドさせて切換を行ってもよい。
前記第1実施形態では、空間周波数の分析に際して、DCTを用いて行っていたが、本発明はこれに限らず、例えば、FFT等他の方法により空間周波数の分析を行ってもよい。
前記第1実施形態では、画像情報の入力に際して、フレームバッファ121に蓄積された画像を逐次画像情報解析手段13による解析を行っていたが、本発明はこれに限られず、MPEG、JPEG等の画像情報に付帯するメタデータ等を用いて画像情報の解析を行ってもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
前記第1実施形態では、画像情報の入力に際して、フレームバッファ121に蓄積された画像を逐次画像情報解析手段13による解析を行っていたが、本発明はこれに限られず、MPEG、JPEG等の画像情報に付帯するメタデータ等を用いて画像情報の解析を行ってもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
1、1A、1C…プロジェクタ、2…光源装置、3…均一照明光学装置、4…色分離光学装置、5…リレー光学装置、6…光学装置、7…色合成光学装置、8…投射光学装置、9、9B、9R、90B、90R…可変透過フィルタ、11…画像情報入力手段、12…画像処理手段、13…画像情報解析手段、14…フィルタ駆動制御手段、15…フィルタ操作制御手段、16…I/F信号入力手段、17…光量調整制御手段、18…動作状況取得手段、19…使用領域判定手段、20…光源駆動手段、21…光源ランプ、22…パラボラリフレクタ、31…第1レンズアレイ、32…第2レンズアレイ、33…偏光変換素子、34…重畳レンズ、41…ダイクロイックミラー、42…ダイクロイックミラー、43…反射ミラー、44…フィールドレンズ、51…入射側レンズ、52…反射ミラー、53…リレーレンズ、61R、61G、61B…液晶パネル、62…カラーフィルタ、91、93、94、95、96…色フィルタ板、92…フィルタ駆動手段、121…フレームバッファ、122…パラメータ記憶手段、131…明るさ情報取得部、132…空間周波数分析部、141…使用フィルタ判定部、142…フィルタ駆動制御部、161R、161G、161B…ドライバIC、911…全透過領域、912、931、932、941、942…色フィルタ領域、951…中間フィルタ領域、A1…画像データ、A2…画像データ、B…青色光、G…緑色光、R…赤色光、O…円板中心、Sc…スクリーン
Claims (8)
- 光源と、前記光源から射出された光束を複数の色光に分離する色分離光学装置と、前記色分離光学装置により分離された各色光を、入力された画像情報に応じて変調して光学像を形成する複数の光変調装置とを備えたプロジェクタであって、
前記光源から少なくともいずれかの光変調装置に至る光路の途中に配置され、入射光束を全透過させる全透過領域、及び特定波長の光束をカットする色フィルタ領域を備えた可変透過フィルタと、
入力された画像情報を解析する画像情報解析手段と、
前記画像情報解析手段により解析された解析結果に基づいて、前記可変透過フィルタの駆動制御を行うフィルタ駆動制御手段とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記画像情報解析手段は、
入力された画像情報の明るさ情報を取得する明るさ情報取得部を備え、
前記フィルタ駆動制御手段は、
前記明るさ情報取得部で取得された明るさ情報に基づいて、前記可変透過フィルタの全透過領域を用いるか、色フィルタ領域を用いるかを判定する使用フィルタ判定部を備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記画像情報解析手段は、
入力された画像情報の空間周波数分析を行う空間周波数分析部を備え、
前記使用フィルタ判定部は、
さらに、前記空間周波数分析部の分析結果に基づいて、前記可変透過フィルタの全透過領域を用いるか、色フィルタ領域を用いるかを判定することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記色分離光学装置は、少なくとも1つ以上のダイクロイックミラーを備え、
前記可変透過フィルタは、このダイクロイックミラーの光路前段に配置され、該可変透過フィルタの色フィルタ領域は、前記ダイクロイックミラーの半値波長近傍の波長をカットするフィルタであることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記可変透過フィルタは、回転可能な円板状体に全透過領域及び色フィルタ領域が区画された回転式フィルタとして構成され、
該可変透過フィルタの色フィルタ領域は、円周方向に透過波長及び透過率の少なくともいずれかが連続的、又は段階的に変化することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記可変透過フィルタの色フィルタ領域の透過特性に応じた色変換情報が記憶された色変換情報記憶手段と、
投射中の前記可変透過フィルタの動作状況を取得する動作状況取得手段と、
取得された前記可変透過フィルタの動作状況に基づいて、前記可変透過フィルタの色フィルタ領域が用いられているか、全透過領域が用いられているかを判定する使用領域判定手段と、
色フィルタ領域が使用されていると判定されたときに、前記色変換情報記憶手段に記憶された色変換情報を参照して、入力された画像情報の色変換処理を行う色変換処理手段とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項6に記載のプロジェクタにおいて、
前記使用領域判定手段の判定結果に基づいて、前記光源から射出される光束の光量を調整する光量調整制御手段を備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記可変透過フィルタの操作制御を行うフィルタ操作制御手段を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007062971A JP2008225031A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | プロジェクタ |
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JP2007062971A JP2008225031A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | プロジェクタ |
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JP2008225031A true JP2008225031A (ja) | 2008-09-25 |
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JP2007062971A Withdrawn JP2008225031A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | プロジェクタ |
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JP (1) | JP2008225031A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022181218A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | 富士フイルム株式会社 | 制御装置、制御方法、制御プログラム、及び投影装置 |
-
2007
- 2007-03-13 JP JP2007062971A patent/JP2008225031A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022181218A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | 富士フイルム株式会社 | 制御装置、制御方法、制御プログラム、及び投影装置 |
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