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JP2008204829A - 電気化学セル電極用バインダー - Google Patents

電気化学セル電極用バインダー Download PDF

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JP2008204829A
JP2008204829A JP2007040145A JP2007040145A JP2008204829A JP 2008204829 A JP2008204829 A JP 2008204829A JP 2007040145 A JP2007040145 A JP 2007040145A JP 2007040145 A JP2007040145 A JP 2007040145A JP 2008204829 A JP2008204829 A JP 2008204829A
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electrochemical cell
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Kazuo Yamamoto
和男 山本
Keiichi Taki
敬一 瀧
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】金属集電体、正極活物質、および負極活物質に対して十分な密着性を有し、高率放電特性やサイクル特性を向上させることができる二次電池、または電気二重層キャパシターの静電容量を大きく,内部抵抗を小さくすることができる電気化学セル電極用バインダーを提供する。
【解決手段】オレフィン系重合体(A)で構成される樹脂粒子が水に分散したエマルション組成物であって、樹脂粒子の体積平均粒子径が100〜500nmであり、オレフィン系重合体(A)がカルボキシル基を有する単量体(a−1)との共重合体を含む電気化学セル電極用バインダー。
【選択図】なし

Description

本願発明は、特定粒子径を有するオレフィン系重合体樹脂粒子を水に分散させた電気化学セル電極用バインダーに関する。
近年、二次電池や電気二重層キャパシタなどの電気化学セルに関する性能向上への期待が高まっている。充電により繰り返し使用が可能な二次電池は、携帯電話やノートパソコン、電動工具等のコードレスな電子機器の電源として、また、環境に配慮したハイブリッド自動車等の自動車駆動用電源として、水素吸蔵合金を用いて得られるアルカリ二次電池(Ni−MH電池)、リチウム化合物を用いた非水電解液二次電池(リチウムイオン電池)等が広く使用されている。また、電気二重層キャパシタはICやLSIメモリおよびアクチュエータ等のバックアップ電源として最近、電子工業、家電、自動車等の種々の分野で広く利用されている電子部品である。Ni−MH電池およびリチウムイオン電池は、正負極用の各活物質をバインダーによって、各集電体に結着させ各電極を作成している。キャパシタは正、負極に活物質として活性炭を用い、二次電池同様金属集電体に結着させ、各電極を作成している。
正極のバインダーとしてはポリフッ化ビニリデン(PVDF)をN−メチル−2ピロリドン(NMP)に溶解させた溶液あるいはポリテトラフロロエチレン(PTFE)の含フッ素系水分散液が用いられている。負極のバインダーとしては、PVDFの他にスチレン-ブタジエンラバー(SBR)水分散液(特許文献1)が用いられている。PVDFやPTFEのフッ素系樹脂は、活物質や金属集電体に対する接着力が低く、バインダーとして多量に添加する必要があり、活物質の表面を覆い、電池特性を低下させる、あるいは、充放電の繰り返しによって、活物質が金属集電体から脱落し、電池容量を減少させる問題がある。
一方でSBRは主鎖に二重結合を有するため、正極に使用した場合は二次電池およびキャパシタの充放電を繰り返すと二重結合部が酸化劣化し、活物質が金属集電体から脱落し、電池やキャパシタ容量を減少させる問題がある。また、負極に使用した場合には電解液に対する膨潤性が高いため、活物質や集電体とのコンタクトが失われることで負荷特性やサイクル特性が低下する問題があった。
かかる問題を解決するために、電気化学的に安定で電解液に対して膨潤性が小さいオレフィン系重合体の水分散体をバインダーとして用いる試みが行われている(特許文献2)、(特許文献3)が依然として接着性が不十分であった。
特許3101775号公報 特開2002−251998号公報 特開平9−251856号公報
本願発明は、金属集電体、正極活物質、および負極活物質に対して十分な密着性を有し
、二次電池の高率放電特性やサイクル特性を向上させ、電気二重層キャパシタの静電容量
を大きく,内部抵抗を小さくすることができる電気化学セル電極用バインダーを提供することである。
本願発明者らは、上記従来技術の課題等について鋭意検討した結果、オレフィン系重合体(A)で構成される樹脂粒子が水に分散したエマルション組成物であって、樹脂粒子の体積平均粒子径が100〜500nmであり、オレフィン系重合体(A)がカルボキシル基を有する単量体(a−1)との共重合体を含む電気化学セル電極用バインダーである。ここで、電気化学セル電極とは例えば、二次電池または電気二重層キャパシタ等を意味する。好ましくはオレフィン系重合体(A)に占めるカルボキシル基を有する単量体の含有量(a−1)が30.重量%以下である。更に、電気化学セル電極用バインダーを含有してなる電気化学セル用正極及び/又は負極電極である。また、それからなる電気化学セル電極使用した二次電池または電気二重層キャパシタである。
本願発明により、金属集電体、正極活物質、および負極活物質に対して十分な密着性を
有し、高率放電特性やサイクル特性を向上させることができる二次電池または静電容量が高く、内部抵抗の小さい電気化学セル電極用バインダーを得ることができる。
以下に本願発明の詳細を述べる。
本願発明で用いられるオレフィン系重合体(A)はオレフィン系重合体のカルボキシル変性体を含んでいる。その形態はカルボキシル基を有する単量体を共重合したオレフィン系重合体単独だけでなく、カルボキシル基を有する単量体を共重合した複数種のオレフィン重合体、またはカルボキシル基を有する単量体が共重合されていないオレフィン重合体の混合物でも良い。オレフィン系重合体(A)としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ−3−メチル−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、あるいはエチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・1−ブテン・エチレン共重合体で代表されるエチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−デセン、1−ドデセン等のα―オレフィンの単独重合体、またはこれらのランダムあるいはブロック共重合体、または、エチレン・ブタジエン共重合体、エチレン・エチリデンノルボルネン共重合体で代表されるα−オレフィンと共役ジエンまたは非共役ジエンジエンとの共重合体、あるいはエチレン・プロピレン・ブタジエン3元共重合体、エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン3元共重合体、エチレン・プロピレン・1,5−ヘキサジエン3元共重合体等で代表されるα―オレフィンの2種以上と共役ジエン、または非共役ジエンとの共重合体、あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン。ビニルアルコール共重合体等のオレフィン樹脂と他の熱可塑性単量体との共重合体等とカルボキシル基を有する単量体との共重合体が挙げられ、オレフィン系重合体(A)はこれらのカルボキシル基を有する単量体との共重合体とカルボキシル基を有する単量体と共重合されていない共重合体との混合物であっても良い。また、オレフィン系単量体量のカルボキシル基を有する単量体との共重合の形態は特に制限されるものでなく、ランダムでもブロックでのグラフト体でも良い。
オレフィン系重合体粒子の体積平均粒子径は100〜500nm(Microtrac UPA:
Honneywell社使用)であることが好ましい。これは、水分散体を使用して電極を作成する場合、活物質とバインダー、増粘剤などから構成される水溶性ペーストを集電体に塗布、乾燥するが、水分の蒸発とともに接着性を上げるために粒子の大きさを上記より小さくして接着面積を増やそうとすると乾燥時に水の蒸発とともにバインダーが集電体と反対方向に移動するいわゆるマイグレーションを起こし集電体との接着性が低下する。また、マイグレーションを抑えるために上記より粒子径を大きくすると接着面積が低下して接着性が低下するため、結果として電池特性が低下してしまう。
また、本願発明ではオレフィン重合体(A)はカルボキシル基を有する単量体(a−1)との共重合体を含んでおり、単量体(a−1)の含有量は、オレフィン重合体(A)の重量を基準として30重量%以下が好ましく、0.05〜20重量%がより好ましい。カルボキシル基の存在は金属集電体および活物質との接着性を向上させるが、30重量%より多いと、重合体粒子の水分散体自体が増粘したり水溶性ペーストが増粘し極板を作成することが困難になる。また、カルボキシル基が全く存在しないとオレフィンを水分散化することができない。
オレフィン系重合体(A)の粒子が水に分散したオレフィン系エマルションは、特にその製造方法に制限されるものはなく、溶融状態の樹脂を水中で攪拌によって強制的に引きちぎる方法や押出機による溶融混錬した樹脂に水を添加する方法などが挙げられ、例えば、特公昭42−000275号、特公平7−008933号等に開示されている。
粒子径のコントロール方法は上記の方法において特に制限されるものではなく、例えば、樹脂の分子量や、製造時の溶融温度、樹脂中和量、乳化助剤量などによって適宜調整することができる。
本願発明の二次電池および電気二重層キャパシタ用電極は本願発明のバインダーと正極
では正極活物質、負極では負極活物質からなるものであるが、カーボンブラック、アモル
ファスウィスカーカーボン、グラファイトなどの炭素材料を導電助剤として添加すること
もある。二次電池用負極活物質としては、金属リチウム、リチウム合金、リチウムイオンをドーブ・脱ドーブすることが可能な炭素材料、リチウムイオンをドープ・脱ドープすることが可能な酸化スズ、酸化ニオブ、酸化バナジウム、リチウムイオンをドープ・脱ドープすることが可能な酸化チタン、またはリチウムイオンをドープ・脱ドープすることが可能なシリコン、リチウムイオンをドープ・脱ドープする事が可能な遷移金属窒素化物のいずれを用いることができる。これらの中でもリチウムイオンをドーブ・脱ドーブすることが可能な炭素材料が好ましい。このような炭素材料は、グラファイトであっても非晶質炭素であってもよく、活性炭、炭素繊維、カーボンブラック、メソカーボンマイクロビーズ、天然黒鉛などが用いられる。
二次電池用正極活物質としては、MoS2、TiS2、MnO2、V25などの遷移金属酸
化物または遷移金属硫化物、LiCoO2、LiMnO2、LiMn24、LiNiO2、LiNi
XCo(1-X)2などのリチウムと遷移金属とからなる複合酸化物、ポリアニリン、ポリチ
オフェン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアセン、ジメルカプトチアジアゾール/
ポリアニリン複合体などの導電性高分子材料等が挙げられる。これらの中でも、特にリチ
ウムと遷移金属とからなる複合酸化物が好ましい。負極がリチウム金属またはリチウム合
金である場合は、正極として炭素材料を用いることもできる。また、正極として、リチウ
ムと遷移金属の複合酸化物と炭素材料との混合物を用いることもできる。電気二重層キャパシタ用正、負極活物質としては種々の活性炭が用いられる。本願発明の二次電池は前述の正極及び負極をセパレーター中心に重ねたものを、円筒型、コイン型、角型、フィルム型その他任意の形状に形成し非水電解液を封入することにより作製されるものである。
また、電気二重層キャパシタでは前述の電極をセパレーター中心に重ねたものを、円筒型
、コイン型等任意の形状に形成し電解液を封入することにより作成されるものである。
二次電池において正極と負極を電気的に絶縁するために用いられるセパレーターは、リ
チウムイオンを透過する膜であって、例えば多孔性膜や高分子電解質が用いられる。多孔
性膜としては微多孔性高分子フィルムが好適に使用され、材質としてポリオレフィン、ポ
リイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル等が例示される。特に、多孔性ポリオレ
フィンフィルムが好ましく、具体的には多孔性ポリエチレンフィルム、多孔性ポリプロピ
レンフィルム、または多孔性のポリエチレンフィルムとポリプロピレンとの多層フィルム
を例示することができる。多孔性ポリオレフィンフィルム上には、熱安定性に優れる他の
樹脂がコーティングされていても良い。
また、電気二重層キャパシタにおいては二次電池同様のセパレーターに加えて、電解コ
ンデンサー紙無機セラミック粉末を含む多孔質膜等を用いることができる。
二次電池において非水系電解液としては、例えばLiPF6,LiBF4,LiClO4,
LiAsF6,CF3SO3Li,(CF3SO2)N/Li等の電解質を、単独でまたは2種以
上組み合わせて有機溶媒に溶解したものを使用することができる。
電気二重層キャパシタにおいて電解液としては、任意のものが使用できるが非水系電解液
が好ましい。電解質の例としてテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、トリ
エチルモノメチルアンモニウムテトラフルオロボレート等を単独または2種以上組み合わ
せて有機溶媒に溶解したものを使用することができる。
二次電池および電気二重層キャパシタにおいて非水系電解液における有機溶媒としては、
例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン,テトラヒドロフラン等が挙げ
られ、いずれかが単独でまたは2種以上を混合して使用される。
以下、実施例および比較例により本願発明を具体的に説明するが、本願発明はこれら実
施例に限定されるものではない。
<エマルション組成物の作成>
[実施例1]
オートクレーブにエチレン・メタクリル酸共重合体(三井デュポンポリケミカル株式会社製ニュクレルN2060)263部、水酸化ナトリウム15部、脱イオン水340部を仕込み、180℃で2時間攪拌後、冷却し、体積平均粒子径170nm、不揮発分45%のオレフィンエマルションを得た。
[実施例2]
体積平均粒子径360nmのエチレン・メタクリル酸共重合体ケミパールS300(三井化学株式会社製)を用いた。
[比較例1]
粒子径20nmのエチレン・メタクリル酸共重合体水分散体ケミパールS100(三井化学株式会社製)を用いた。
[比較例2]
粒子径700nmのプロピレン・ブテン・エチレン共重合体水分散体ケミパールEP300H(三井化学株式会社製)を用いた。
[比較例3]
SBR水分散液(日本エイアンドエル株式会社社製SR143)を用いた。
尚、体積平均粒子径は、Microtrac (UPA:Honneywell社)を使用して測定した。
<二次電池負極の作製>
天然黒鉛((株)中越黒鉛工業所製 LF18A)97重量部に1.2重量%に調整した
増粘剤カルボキシメチルセルロース(ダイセル化学株式会社1160)を固形分換算で1
重量部混合しに実施例1、比較例1,2、3で作成したエマルション組成物を固形分換算で2部を混合しさらに蒸留水を添加し固形分濃度50重量%の負極合剤スラリーを調製した。次に、この負極合剤スラリーを厚さ18μmの帯状銅箔製の負極集電体に塗布し、乾燥し、圧縮成型して、厚さ70μmの負極を作製した。
<二次電池正極の作製>
LiCoO2(本荘FMCエナジーシステムズ(株)製 HLC−22)85.5重量部、
黒鉛8重量部、アセチレンブラック3重量部及びカルボキシメチルセルロース(ダイセル
化学株式会社1160)を固形分換算で1.5重量部、実施例1、比較例1,2で作成したエマルション組成物を固形分換算で2部を添加しLiCoO2合剤スラリーを調製した。このLiCoO2合剤スラリーを厚さ20μmのアルミ箔に塗布し、乾燥し、圧縮成型して、厚さ70μmの正極を作製した。
LiCoO2(本荘FMCエナジーシステムズ(株)製 HLC−22)87重量部、黒鉛
8重量部、アセチレンブラック3重量部及び不揮発分8重量%のPVDFのNMP溶解液
(呉羽化学工業(株)製KFポリマー#1120)25gを添加しさらに粘度調整用NMP
を混合し、LiCoO2合剤スラリーを調製した。このLiCoO2合剤スラリーを厚さ2
0μmのアルミ箔に塗布し、乾燥し、圧縮成型して、厚さ70μmの正極を作製した[比較例4]。
<二次電池密着性評価>
実施例1、比較例1,2,3を用いて作成した電極を切り、瞬間接着剤にてガラスプレパラートに貼り付け電極を固定し評価用サンプルとした。評価用サンプルを塗膜剥離強度測定装置サイカスDN20型(ダイプラウインテス(株)製)で合材層と集電体界面を水平速度2μm/秒の速度で切削し、切削に必要な水平方向の力から合材層と集電体界面の剥離強度を測定した。剥離強度の3回の平均値をとり密着性を評価した。
結果を表1に示す。
Figure 2008204829
<二次電池非水電解液の調製>
非水溶媒として、エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)
を、EC:MEC=4:6(重量比)の割合で混合したものを用い、次に電解質であるL
iPF6を溶解し電解質濃度が1.0モル/リットルとなるように非水電解液を調製した。
<コイン型二次電池の作製>
コイン型電池用負極として上述の負極を、直径14mmの円盤状に打ち抜いて、重量20
mg/14mmφのコイン状の負極を得た。
コイン型電池用正極として上述の正極を、直径13.5mmの円盤状にうちぬき、重量4
2mg/13.5mmφのコイン状の正極を得た。
上述のコイン状の負極、正極、および厚さ25μm、直径16mmの微多孔性ポリプロピ
レンフィルムからできたセパレータを、ステンレス製の2032サイズ電池缶の負極缶内
に、負極、セパレータ、正極の順序で積層した。その後、セパレータに前記非水電解液0
.04mlを注入した後に、その積層体の上にアルミニウム製の板(厚さ1.2mm、直
径16mm)、およびバネを重ねた。最後に、ポリプロピレン製のガスケットを介して電
池の正極缶をかぶせて、缶蓋をかしめることにより、電池内の気密性を保持し、直径20
mm、高さ3.2mmのコイン型電池を作製した。
<電池サイクル特性の評価>
上述の様に作製したコイン電池を使用し、この電池を0.5mA定電流、4.2V定電圧
の条件で、4.2V定電圧の時の電流値が0.05mAになるまで充電し、その後、1m
A定電流3.0V定電圧の条件で、3.0V定電圧の時の電流値が0.05mAになるま
で放電した。このサイクルを500回繰り返し、初期の電池容量に対する500サイクル
後の容量%を評価した。各電極を使用した電池の評価結果を表2に示す。
Figure 2008204829
<電気二重層キャパシタ電極の作製>
活性炭(クラレ株式会社RP−20)100重量部、アセチレンブラック(電気化学株式
会社デンカブラック)3重量部、ケッチェンブラック(ケッチェンブラックインターナシ
ョナル株式会社EC600JD)2重量部に1.2重量%に調整した増粘剤カルボキシメ
チルセルロース(ダイセル化学株式会社1160)を固形分換算で1.5重量部混合しに
実施例1、比較例1,2,3で作成したエマルション組成物を固形分換算で5部を混合しさらに蒸留水を添加し固形分濃度50重量%の合剤スラリーを調製した。次に、この負極合剤スラリーを厚さ20μmの帯状アルミ箔製の集電体に塗布し、乾燥し、圧縮成型して、厚さ70μmの電極を作製した。
同様にして、エマルション組成物をPTFE水分散体(ダイキン工業株式会社D−2
C)に変えて操作を行い、厚さ70μmの電極を作製した[比較例5]。
<電気に二重層キャパシタ密着性評価>
実施例1、比較例1,2,3,5で作成した電極の剥離強度を二次電池の場合と同様の方法で測定し、密着性を評価した。
結果を表3に示す。
Figure 2008204829
<電気二重層キャパシタ電解液の調製>
、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートをプロピレンカーボネートに溶解し
、電解質濃度が電解質濃度が1.5モル/リットルとなるように電解液を調製した。
<コイン型電気二重層キャパシタの作製>
上述の電極を、直径14mmの円盤状に打ち抜いて、重量20mg/14mmφのコイン
状の電極を得た。
上述のコイン状の電極および厚さ25μm、直径16mmの微多孔性ポリプロピレンフィ
ルムからできたセパレータを、ステンレス製の2032サイズ電池缶の負極缶内に、電極
、セパレータ、電極の順序で積層した。その後、セパレータに前記電解液0.04mlを
注入した後に、その積層体の上にアルミニウム製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)
、およびバネを重ねた。最後に、ポリプロピレン製のガスケットを介して電池の缶をかぶ
せて、缶蓋をかしめることにより、電池内の気密性を保持し、直径20mm、高さ3.2
mmのコイン型電池を作製した。
<電気二重層キャパシタ特性の評価>
上述の様に作製したコイン型電気二重層キャパシタを使用し、10mAの定電流で2.7
Vまで10分間充電を行った後、1mAの定電流で放電をおこなった。得られた充放電特
性より静電容量を求めた。また、内部抵抗は、充放電特性より社団法人電子情報技術産業
協会が定める規格RC−2377の計算方法に従って算出した。各電極を使用したキャパ
シタの評価結果を表4に示す。
Figure 2008204829

Claims (5)

  1. オレフィン系重合体(A)で構成される樹脂粒子が水に分散したエマルション組成物であって、樹脂粒子の体積平均粒子径が100〜500nmであり、オレフィン系重合体(A)がカルボキシル基を有する単量体(a−1)との共重合体を含むことを特徴とする電気化学セル電極用バインダー。
  2. オレフィン系重合体(A)に占めるカルボキシル基を有する単量体の含有量(a−1)が30重量%以下である、請求項1に記載の電気化学セル電極用バインダー。
  3. 請求項1または2に記載のバインダーを含有してなる電気化学セル電極。
  4. 請求項3に記載の電極を使用した二次電池。
  5. 請求項3に記載の電極を使用した電気二重層キャパシタ。
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