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JP2008197797A - プローブ交通情報生成方式 - Google Patents

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Takayoshi Yokota
孝義 横田
Hiroto Morisane
裕人 森實
Masatoshi Kumagai
正俊 熊谷
Takatsugu Motooka
孝嗣 本岡
Takuya Shintani
拓也 新谷
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KDDI Corp
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Hitachi Ltd
KDDI Corp
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Abstract

【課題】GPSを用いずに、通常の携帯電話の通信情報から交通渋滞地点を推定する。
【解決手段】交通情報センターの演算処理部504は、予め携帯電話と基地局間の通信情報を分析して、交通渋滞検出用のプローブ端末として利用可能な移動パターンを有する携帯電話を選択、登録する。選択された携帯電話の時間帯における平常時の発呼量、たとえば1ヶ月分の平均値を求めて時間帯毎の発呼量分布データを作成する。登録された携帯電話の時間帯毎のリアルタイム発呼量を収集し、平常時の発呼量と比較し、実際の発呼量が平常時の発呼量よりも急増している場合、当該プローブ端末携帯電話の位置を推定する。位置推定は、携帯電話の基地局周辺の道路地図507を各基地局の位置と関連させて登録しておき、この道路地図とのマッチングにより行う。推定位置がマッチングされる道路上の或る箇所に集中している場合は該当箇所を渋滞地点と推定する。
【選択図】図1

Description

本発明はプローブ交通情報生成方式に係わり、特に携帯電話を交通情報収集用のプローブカーの車載端末として利用して交通渋滞を検出する方法及びシステムに関する。
自動車のナビゲーションシステムを活用して、現在地から目的地への最短時間ルートを探索するには、地図情報だけでなく、予定経路の道路渋滞情報を入手する必要がある。この道路渋滞情報を得るためには、道路上を走行する自動車の動きを監視する必要がある。この自動車の動きを監視して渋滞情報を算出する手段には、交通情報システム(VICS:Vehicle Information Communication System)により渋滞情報を算出する方法と、GPS(Global Positioning System)を搭載したプローブカーから集約したプローブ情報により算出する方法とがある。ここで、プローブカーとは、実際に道路上を走行することにより交通情報(プローブ情報)を収集するための自動車を意味する。
交通情報システム(VICS)により渋滞情報を算出するには、その前提として交通情報取得対象となる道路に路側センサーを設置する必要がある。そして、路側センサーの下を通行した自動車の速度や旅行時間が道路情報データとしてVICSセンターに集約され、その情報を基にして、交通情報を生成する。
このVICSによって渋滞情報を取得するには、路側センサーを全国の道路(国道、高速道路、県道、等)に多数設置する必要がある。また、GPS受信機を搭載したプローブカーにより、渋滞情報を生成するには、GPS受信機を車両に搭載する必要があること、実際に道路上を走行させるプローブカー(GPS搭載車)の台数の確保と、その車からセンターへ位置情報を連絡する通信費がかかるなどのコスト的な課題がある。
なお、従来知られている交通情報関連システムとしては、プローブカーを用い、プローブカーが現在未走行のエリアでの渋滞状況予測・推定を実現するプローブ情報を利用した交通状況推定方法及び交通状況推定・提供システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の交通状況推定方法及び交通状況推定・提供システムでは、各プローブカーは、走行したエリアの時刻、位置であるプローブ情報をセンターに送信する。センターは、交通状況推定手段によってプローブ情報をプローブ情報データベースに蓄積し、現在のプローブ情報と過去から現在に渡って蓄積したプローブ情報データベースを用いる。これによって、プローブカーの前方エリアの予測渋滞情報及び後方エリアの推定渋滞情報を推定する構成となっている。
特開2002−251698号公報
特許文献1の交通状況推定方法及び交通状況推定・提供システムは、プローブカーデータを活用する方法である。プローブ情報(自動車の位置情報)を取得するために対象とする自動車にGPS受信機を設置し、GPS受信機によって得られた位置情報を携帯電話などの通信手段を用いてプローブセンターに伝える。プローブセンターで、この収集した情報を蓄積して、交通情報を生成する。したがって、携帯電話に加えてGPS受信機が必要であり、また、車両からセンターへプローブ情報を伝送する通信コストが掛かる。
本発明の目的は、GPSを利用しなくても、プローブ端末として携帯電話の通話、非通話時の基地局との通信状況(携帯電話に対する基地局の通信情報)により、交通渋滞およびその地点を推定し得るシステムを提供することにある。また、交通渋滞検出システムに利用可能な携帯電話の位置検出を、GPSを利用することなく可能にする携帯電話位置検出システムを提供することにある。
本発明は、道路上における自動車の突発的な渋滞を検出する交通渋滞検出方法において、個々の携帯電話と基地局間の通信情報から、交通渋滞検出用のプローブ端末として利用可能な移動パターン(定常的位置移動)を有する携帯電話を探索して、プローブ端末として選出された複数の携帯電話とその平常時の発呼量を登録し、登録された携帯電話の特定の時間帯における発呼量が平常時の発呼量と比較して急増している時に、それらの携帯電話の位置を推定し、推定される位置が道路上の或る箇所に集中している場合には該当箇所を渋滞地点と推定することを特徴とする。前記携帯電話の位置の推定は、予め登録されている道路地図とのマッチングによって行う。
本発明の交通渋滞検出方法によれば、プローブ端末として利用される携帯電話の短時間の通信状況から、GPSを利用することなく突発的な渋滞を早期に検出することが可能となる。特に既存の携帯電話の基地局設備を利用することで、設備投資を少なくして、全国規模の交通渋滞情報を生成することができる。
本発明は次のような点に着目してなされたものである。運転中のドライバーの携帯電話の通話は安全上の問題から日本では道交法で禁止されている。また、禁止されていない国においても通話はできるだけ避けられる。一方、ドライバーは突発渋滞等で予定の到着に遅れる懸念が生じた場合など、車を止めて業務連絡を行う等の携帯電話の利用が増えることが予想される。従って、このような携帯電話の使用状況を利用することで、突発的な渋滞の検出が可能になる。
また、走行する自動車の中には、朝夕の通勤車両や、昼間の宅配便、営業車のように、ある時間帯の走行エリアが日常化されているものもある。例えば、通勤車両は、朝は自宅から職場へ、夕は職場から自宅へとの行動パターンが日常化し(定常的位置移動)、また、方向性があると考えられる。さらに、このような行動パターンを有するドライバーの中には、携帯電話を運転の前後に行う習慣を持っている者もいる。これらの行動パターンに関する情報を、携帯電話と基地局間の通信状況から捉えれば、単に、通話地点がわかるだけで、時間帯によって、その通話が道路の上り、下りのどちらかの渋滞に関するものかを推定可能である。
上記した本発明によれば、このような携帯電話所有の運転者の行動パターンを捉えて、全国各地の道路渋滞情報を生成することが可能になる。特に、VICSが利用できない道路やGPSの利用できない自動車からも、運転者の道路渋滞情報を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。図2は、本発明の交通渋滞検出システムの概略図である。携帯電話の基地局1、2等で示す基地局が例示されている。各携帯電話の通信情報は、電波の届く最寄りの基地局を介して、通信処理センター100と通話相手の携帯電話あるいは固定電話との間で通信を行う。
携帯電話の電波が届く範囲は、複数の基地局すなわち複数の通信エリアにまたがることが多い。携帯電話に対し電波の届く基地局は、携帯電話の通話時に、携帯電話の位置を把握するための通信を携帯電話に対して行う。携帯電話と通信可能すなわち携帯電話の電波の届く基地局は、携帯電話の通信を検出すると、その終話時までの通信情報を上位装置である通信処理センター100に送信する。
この通信情報には、携帯電話のユニークな番号を暗号化したもの、携帯電話の凡その位置情報、通話開始時刻、終了時刻が含まれる。通信情報に含まれる携帯電話の位置情報としては、例えば通信信号(電波)の伝搬遅延時間、基地局の通信エリアを複数に分割するセクター情報などがある。
図9に携帯電話基地局の通信エリアの一つを取り出して示す。基地局Sの通信エリア内は、基地局Sを中心にして信号伝搬遅延時間に対応する複数の領域Z0,Z1,Z2,Z3が所定の間隔で半径方向に区分けされている。各ゾーンの半径方向の幅(距離)Rは、数100m程度である。これらのゾーンにより、伝搬遅延時間から、基地局・携帯電話間の概ねの距離を知ることができる。
通信エリアは、基地局の各アンテナの向きに基づき複数のセクターに分けられる(図9では3つのセクター)。上記した基地局・携帯電話間の距離情報及びセクター情報により、各携帯電話の概ねの位置が把握できる。
携帯電話と基地局間の日々の通信情報は、基地局の上位装置である通信処理センター100に送られ、さらに交通情報センター101に送られてデータベースに蓄積される。通信処理センター100は、各基地局から送られてくる通信情報を処理して交通情報センター101に伝送する。
交通情報センター101は、通信情報センター100からの通信情報を入力して、後述の演算処理により、道路渋滞情報を作成する。この渋滞情報は、情報提供メディアを介して自動車の情報メディア120(例えばカーナビゲーション向けの放送メディアや携帯電話向けサービスやテレマティクス向けコンテンツプロバイダ等)に供給される。
図1は、本発明の交通渋滞検出システムの中核をなす交通情報センターの構成を示すブロック図である。交通情報センター101の入出力インターフェース502は、通信処理センター100から携帯電話・基地局間の通信情報を入手し、これを通信情報データベース503に記憶する。
演算処理部504は、交通渋滞検出用のプローブ端末として利用可能な携帯電話を探索するために、日々通信情報データベース503に蓄積された通信情報を分析(統計処理)する。利用可能な携帯電話の探索は、図3に示す発明の原理的説明図、及び図4のフローチャートにより説明する。
例えば、図3(a)に示すように、ゾーンaからゾーンdを含む道路の区間に隣接して、基地局S1、S2、S3があるとする。また図3(b)に示すように、ある携帯電話は朝7時台にゾーンaでの通信が多く、夕方18時台にはゾーンdでの通信が多いとする。このような携帯電話の通信情報から、携帯電話所有者は通勤者であり、所定ゾーンa〜d間を出勤時間帯及び退勤時間帯に自動車で往復しているものと推定される。すなわち、この携帯電話は日々ゾーンaからゾーンdへの移動(トリップ)パターンを有し、交通情報を生成する目的には効果的な携帯電話端末である。
図4は交通渋滞検出システムの演算処理部504の動作を示すフローチャートである。上記のような移動パターンを有する携帯電話は、携帯電話の時間帯毎のトリップ端(ゾーンAやゾーンB等をトリップ端と呼ぶ)を分析することで探索される。すなわち通信情報データベース503から通信データを取り出し(ステップS10)、移動している携帯電話の抽出を行う(ステップS11)。
トリップ端を調べるには、携帯電話の一日の通信ゾーンのうち、2つの主要な通信ゾーンを求め、その2つのゾーンがあらかじめ決めた距離(例えば10km)以上離れている場合の携帯電話端末をプローブ端末利用可能として選択する。
プローブ端末利用可能として探索された携帯電話は、匿名性を保ちつつその識別番号によって利用可能携帯電話データベース505に登録される(ステップS12)。以上のようにして、ほとんど動かない携帯電話及び移動頻度の低い携帯電話は登録対象外として除去される。
次に利用可能携帯電話の主要トリップを抽出する(ステップS13)。すなわちステップS12で選択され、登録された利用可能携帯電話のトリップ端を集計し、頻度の高いトリップ端のペア単位(a⇒d、c⇒a、等)を抽出する。そして、プローブ端末として選ばれた多数の携帯電話の通信情報(日々の蓄積データ)から、時間帯ごとの通信回数の平均値分布を定期的に作成(更新)し、データベース506に登録する(ステップS14)。プローブ端末として利用可能な携帯電話の選択及び更新は、定期的周期(例えば1ヶ月周期)で最新の蓄積された通信情報に基づき実行される。
また、演算処理部504は、入力される通信情報を分析して、利用可能携帯電話(プローブ端末)の最新時間帯のリアルタイム発呼量をデータベース508に記憶しておく。
データベース507には、携帯電話の各基地局周辺の道路地図が、各基地局の位置と関連させて登録されている。データベース509は、交通渋滞地点の検出に用いるメッシュデータ(詳細は後述する)を格納し、データベース510は、基地局に関する情報(識別情報、位置情報、セクター情報など)を記憶する。
図3において、ある日の7時半に、携帯電話の移動ゾーンaからdの途中で、突発的な渋滞が発生したとすると、ドライバーは遅刻の懸念が生じて職場に電話をする頻度が高くなる。
このようなドライバーが増えると、基地局S1あるいは基地局S2、基地局S3での通話(発呼量=発呼率)が平常時に比較して著しく増大することが予想される。また、発呼量の増大する携帯電話のユニークな番号を暗号化したものから、この時間帯に電話をかけているのは、ゾーンaからゾーンdへ移動するドライバーであり、その中には、プローブ端末として登録された携帯電話所有者も多く含まれる可能性が高いと予想される。
本実施例では、演算処理部504は利用可能携帯電話データベース505、平均通話回数データベース506、リアルタイム通信量データベース508
の情報に基づき、プローブ端末として利用される携帯電話の所定時間帯の発呼量が平常時の発呼量(平均値分布データ)よりも急増しているか否かを判別する。
図5に演算処理部による判別手順を示す。演算処理部504は、トリップ端のペア単位毎に、時間帯毎の平均通信量とリアルタイム通信量を比較する(ステップS21)。そして、リアルタイム通信量が著しく大である(該当する時間帯の平均通信量より所定量あるいは所定割合以上)と判定されると(ステップS22)、当該トリップ端(ゾーン区間)に突発の渋滞が発生したものと推定する(ステップS23)。図示のように、ある時間帯の特定ゾーン間(たとえばa−d)における発呼量(点線)が、対応する時間帯の平常の平均値分布発呼量(実線)に比べて急増しているものと判断した場合には、突発渋滞が発生したと判断する。
以上によりプローブ端末として登録された携帯電話のあるトリップ端(ゾーン区間)における発呼量の増大から突発渋滞の発生が検知できる。次に、渋滞発生の位置を推定する方法について説明する。この位置推定は予め登録されている道路地図とのマッチングを伴い、推定される位置がマッチングされる道路上の或る箇所に集中している場合に、該当箇所を渋滞地点と推定する方法である。
渋滞地点の位置特定を行うための、携帯電話(プローブ端末)の位置推定は、GPSを搭載しない携帯電話であっても可能である。例えば、特開2000−243827号公報、特開2000−243828号公報に示すように、既知の位置特定法である三角測量法(位置計算に使用可能な基地局数が3以上の場合に利用)や2基地局位置計算方法を利用することで可能になる。本実施例では、さらに、次のような新規な位置推定法を提案する。この位置推定法を図6から図10を用いて説明する。
上述の一連の処理により、交通渋滞が発生していると推定されている場合には、プローブ端末の各携帯電話の電波が届く複数の基地局(携帯電話の通信情報を生成し得る)を特定する。
図10に、ある携帯電話(プローブ端末)Pの電波が届く3つの基地局x,y,zとそれらの通信エリアの関係を例示する。携帯電話Pの位置は、各基地局が3つのセクターを持ち、携帯電話Pの位置を含むそれぞれのセクターが重なり、かつ、各セクターの半径方向の分解能で決まる領域部分として推定出来る。
演算処理部504は、道路地図データベース507に登録された道路地図情報の中から基地局x,y,z周辺の道路地図情報を抽出する。抽出される道路地図情報は、交通情報の提供対象とする道路である。図6は対象道路地図データの遷移を示す説明図で、図6(a)は、この抽出された道路地図情報を示す。
図7は位置推定の処理を示すフローチャートである。演算処理部504は、ステップS70で、基地局x,y,zの周辺エリアに相当するマップマッチング用道路地図を作成する。かつ、メッシュデータデータベース509にストックされたメッシュデータを取り出して、図6(a)の対象道路地図を図6(b)のようにメッシュ状に量子化する。このメッシュエリアは、座標情報を用いて基地局x,y,zと位置的に関連づけて作成される。
メッシュエリアは、マッチング用平面を所望の分解能(実際の距離に換算すると、1メッシュが例えば50m四方)で多数に分割する。このメッシュ内に道路地図情報の対象道路があれば、図6(c)に示すように、その部分に該当するメッシュに、道路として特定するための識別情報(黒塗りで示す部分)を付加する(図7のステップS71)。この処理を図7のステップS72によって、基地局からの距離情報(遅延情報)がある限り繰り返す。距離情報が無くなれば位置算出は終了する。
本実施例の場合、マッチング用平面の全体のメッシュの要素数が196個で、そのうちの79個の要素が道路部分に該当する(図6(c))。次に、通信情報データから、発呼が集中した時点の通信情報に基づき、携帯電話(プローブ端末)Pに対する複数の基地局x,y,zの電波伝搬遅延時間から携帯電話の位置を算出する。
図8は渋滞地点算出処理を示す説明図である。図8ではメッシュ状のマップ平面図に携帯電話の位置があると予想されるメッシュを塗り潰した要素からなる曲線と、塗り潰されたメッシュ数Nが示される。図8(a)に、基地局Xからの遅延情報に示すように、黒く塗った12要素に候補が絞られる。次に、図8(b)に示すように、基地局Yからの遅延情報により、黒く塗った4要素に候補が絞られ、最後に図8(c)に示すように、基地局Zからの遅延情報により黒く塗った2要素に候補が絞られる。
すなわち、各基地局x,y,zから携帯電話までの距離を算出し、これらの距離を半径にした円の交点を、道路地図情報を組み込んだメッシュ状マップマッチング用平面で求めるフィルタ処理によって、携帯電話のマップマッチングを伴う位置推定が行なわれる。以上のフィルタ処理により、携帯電話Pの概略位置は図8(d)に示す地点Pであることが表示される。
この場合、渋滞の方向性は、プローブ端末の通信情報から求められる携帯電話の移動パターンから特定することができる。すなわち、移動パターンには、移動を推定させる位置情報と移動の方向性に関する情報とを含んでおり、これらの情報に基づき渋滞地点が推定された時の渋滞の方向性を特定できる。たとえば、図3のa〜dゾーンで、当該携帯電話の通信位置の分布統計から、7:00台であればa⇒dに向かい、18:00台であればd⇒aに向かっていると特定できる。
なお、渋滞発生の位置を推定する実際の処理では、所望の分解能やメッシュのサイズは適宜に設定可能である。上記方法によれば、従来のGPSによる位置算出処理のような反復計算が大幅に低減できる効果がある。
本発明の一実施例による交通渋滞検出システムにおける交通情報センターのブロック構成図。 本発明に係る交通渋滞検出システムの概略図。 本発明の交通渋滞検出システムの原理を示す説明図。 本発明の一実施例による利用可能携帯電話の選択とその通信情報登録を示すフローチャート。 本発明の一実施例による交通渋滞発生の検出を示すフローチャート。 マップ上での交通渋滞位置の検出処理を示す説明図。 渋滞地点算出処理を示すフローチャート。 渋滞地点算出のフィルタ処理を示す説明図。 携帯電話基地局の通信エリアの一例を示す説明図。 3つの基地局の通信エリアがオーバーラップしている状態を示す説明図。
符号の説明
1,2…基地局、100…通信処理センター、101…交通情報センター、120…自動車の情報メディア、502…入出力インターフェース、503…通信情報データベース、504…演算処理部、505…利用可能携帯電話データベース、506…平均通信回数データベース、507…道路地図データベース、508…リアルタイム通信量データベース、509…メッシュデータデータベース、510…基地局データベース。

Claims (11)

  1. 道路上における自動車の突発的な渋滞を検出する交通渋滞検出方法において、
    個々の携帯電話と基地局間の通信情報から、交通渋滞検出用のプローブ端末として利用可能な移動パターンを有する携帯電話を探索して、プローブ端末として選出された複数の携帯電話とその平常時の発呼量を登録し、登録された携帯電話の特定の時間帯における発呼量が平常時の発呼量と比較して急増している時に、それらの携帯電話の位置を推定し、推定される位置が道路上の或る箇所に集中している場合には該当箇所を渋滞地点と推定することを特徴とする交通渋滞検出方法。
  2. 請求項1において、前記携帯電話の位置の推定は、発呼量が急増している携帯電話の電波が届く複数の基地局のゾーンの重なりと、これら基地局について予め登録されている道路地図とのマッチングによることを特徴とする交通渋滞検出方法。
  3. 請求項1において、前記移動パターンは日常において繰り返される定形のパターンであって、自動車により移動すると推定されるものである交通渋滞検出方法。
  4. 請求項1において、前記プローブ端末として利用し得る携帯電話は、前記利用可能な移動パターンを有するかを周期的に探索して更新される交通渋滞検出方法。
  5. 請求項1において、前記プローブ端末として利用される各携帯電話の移動パターンは、その携帯電話と複数の基地局との通信情報から求められ、かつ自動車による移動を推定させる位置情報と移動の方向性に関する情報とを含んでおり、これらの情報に基づき前記渋滞地点が推定された時の渋滞の方向性も推定する交通渋滞検出方法。
  6. 請求項2において、前記プローブ端末として利用される携帯電話の位置は、
    プローブ端末の各携帯電話の電波が届く複数の基地局を特定し、これらの複数の基地局の周辺エリアに相当するマップマッチング用平面をメッシュ状に細分する処理と、
    前記登録された道路地図情報の中から前記複数の基地局周辺の道路地図情報を抽出して、この抽出された道路地図情報を前記メッシュ状マップマッチング用平面の中に組み込む処理と、
    前記複数の基地局から前記携帯電話までの距離を算出し、これらの距離を半径にした円の交点を、前記道路地図情報を組み込んだ前記メッシュ状マップマッチング用平面で求める処理と、によって推定される交通渋滞検出方法。
  7. 請求項6において、複数の基地局から前記携帯電話までの距離は、前記携帯電話に対する前記複数の基地局の電波伝搬遅延時間差と、前記複数の基地局のそれぞれの通信エリア内で半径方向に区分けされている領域の半径方向の距離とを利用して算出される交通渋滞検出方法。
  8. 個々の携帯電話と基地局間の通信情報を通信処理センターに送信し、前記通信処理センターで前記通信情報を分析して交通渋滞情報を検出する交通渋滞検出システムにおいて、
    前記通信処理センターは、請求項1−7の何れかに記載の交通渋滞検出方法を用いて交通渋滞を検出することを特徴とする交通渋滞検出システム。
  9. 個々の携帯電話と基地局間の通信情報を記憶する通信情報データベースと、
    前記通信情報を分析して、交通渋滞検出用のプローブ端末として利用可能な移動パターンを有する携帯電話を探索する演算手段と、
    探索の結果、プローブ端末として選出された携帯電話を登録する利用可能携帯電話データベースと、
    この登録された携帯電話の時間帯における平常時の発呼量の平均値を求めて時間帯ごとの発呼量分布データを作成する演算手段と、
    前記発呼量分布データを記憶しておく平均通信回数データベースと、
    携帯電話の各基地局周辺の道路地図を各基地局の位置と関連させて登録しておく道路地図データベースと、
    前記登録された携帯電話の所定の時間帯ごとの実際の発呼量を記憶しておくリアルタイム通信量データベースと、
    前記利用可能携帯電話データベース、前記平均通信回数データベース及び前記リアルタイム通信量データベースの情報に基づき、プローブ端末として利用される携帯電話の所定時間帯の発呼量が前記平常時の発呼量よりも急増しているか否かを判別する演算手段と、
    前記発呼量の急増が判別された場合に発呼されたプローブ端末携帯電話の位置を推定し、且つこの位置推定は予め登録されている道路地図とのマッチングを伴い、推定される位置がマッチングされる道路上の或る箇所に集中している場合には該当箇所を渋滞地点と推定する演算手段と、を備えていることを特徴とする交通渋滞検出システム。
  10. 特定の携帯電話の移動位置を検出するための位置検出システムにおいて、
    携帯電話の電波が届く2以上の基地局を特定し、これらの基地局の周辺エリアに相当するマップマッチング用平面をメッシュ状に細分する処理と、
    予め登録された道路地図情報の中から特定された前記基地局の周辺エリアの道路地図情報を抽出して、この抽出された道路地図情報を前記メッシュ状のマップマッチング用平面の中に組み込む処理と、
    前記2以上の基地局から前記携帯電話までの距離を算出し、これらの距離を半径にした円の交点を、前記道路地図情報を組み込んだ前記メッシュ状のマップマッチング用平面で求める処理と、を実行することにより前記携帯電話の移動位置を推定することを特徴とする携帯電話の位置検出システム。
  11. 請求項10において、前記2以上の基地局から前記携帯電話までの距離は、前記携帯電話に対する前記複数の基地局の電波伝搬遅延時間差と、前記複数の基地局のそれぞれの通信エリア内で半径方向に区分けされている帯域の半径方向の距離とを利用して算出される携帯電話の位置検出システム。
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