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JP2008185992A - 投写型映像表示装置及び照明装置 - Google Patents

投写型映像表示装置及び照明装置 Download PDF

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JP2008185992A JP2007021955A JP2007021955A JP2008185992A JP 2008185992 A JP2008185992 A JP 2008185992A JP 2007021955 A JP2007021955 A JP 2007021955A JP 2007021955 A JP2007021955 A JP 2007021955A JP 2008185992 A JP2008185992 A JP 2008185992A
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Makoto Maeda
誠 前田
Takeshi Masutani
健 増谷
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、ホワイトバランスを容易に維持することを可能とする投写型映像表示装置及び照明装置を提供する。
【解決手段】投写型映像表示装置100は、白色の色成分光を発する白色光源10Aと、赤成分光Rと緑成分光Gと青成分光Bと黄成分光Yeとに、白色光源10Aが発する色成分光を分離する色分離手段と、黄成分光Yeの補色光である青成分光Bを発する固体光源10Bと、色分離手段によって分離された色成分光と固体光源10Bが発する青成分光Bとを合成する色合成手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、4種類以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置及び照明装置に関する。
従来、3種類の色成分光に対応する3つの光変調素子と、3つの光変調素子から出射される色成分光を合成するクロスダイクロイックキューブと、クロスダイクロイックキューブで合成された色成分光を投写する投写レンズとを有する投写型映像表示装置が知られている。
ここで、UHPランプなどの白色光源を有する投写型映像表示装置では、白色光源が発する色成分光は、ダイクロイックミラーなどによって、赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光に分離される。しかしながら、このような投写型映像表示装置では、赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光以外の色成分光(例えば、黄色成分光)が有効に利用されない。
これに対して、色再現性や輝度の向上を目的として、4種類以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置が提案されている。例えば、投写型映像表示装置は、赤、緑及び青の3種類に加えて、オレンジ、黄又はシアンを利用することによって、色再現性や輝度の向上を図っている(例えば、特許文献1)。
特開2002−287247号公報(請求項1、請求項4、図1など)
ここで、4種類以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置では、黄色成分光などの第4色成分光の影響で、赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光によって実現されていたホワイトバランスが崩れて、4種類の色成分光で実現されるホワイトバランスが崩れる。
一方で、各色成分光に対応する光変調素子の変調量を調整することによって、ホワイトバランスを維持することも考えられるが、変調量の制御が煩雑になってしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、ホワイトバランスを容易に維持することを可能とする投写型映像表示装置及び照明装置を提供することを目的とする。
本発明の一の特徴では、投写型映像表示装置は、白色の色成分光を発する第1光源(白色光源10A)と、赤の色成分光と緑の色成分光と青の色成分光と第4色の色成分光とに、前記第1光源が発する色成分光を分離する色分離手段(例えば、ダイクロイックミラー61〜ダイクロイックミラー63)と、前記第4色に対する補色の色成分光を発する第2光源(固体光源10B)と、前記色分離手段によって分離された色成分光と、前記第2光源が発する色成分光とを合成する色合成手段(例えば、クロスダイクロイックキューブ20A、PBSキューブ20B及びダイクロイックミラー40)とを備える。
かかる特徴によれば、第1光源が発する色成分光は、赤の色成分光と緑の色成分光と青の色成分光と第4色の色成分光とに分離される。また、第4色に対する補色の色成分光を発する第2光源が設けられている。これに加えて、色合成手段は、色分離手段によって分離された色成分光と第2光源が発する色成分光とを合成する。
従って、輝度向上などのために第4色の色成分光を利用する場合であっても、第4色の色成分光によってホワイトバランスが崩れてしまうことを抑制することができる。また、各色成分光を変調する光変調素子の変調量を調整する必要もないため、ホワイトバランスを容易に維持することが可能である。
本発明の一の特徴では、上述した特徴において、前記色合成手段は、前記赤の色成分光と前記緑の色成分光と前記青の色成分光とを合成する第1合成素子(例えば、クロスダイクロイックキューブ20A)と、前記第4色の色成分光と前記補色の色成分光とを合成する第2合成素子(例えば、ダイクロイックミラー40)とを含む。
本発明の一の特徴では、上述した特徴において、投写型映像表示装置は、前記赤の色成分光を変調する赤色変調素子と、前記緑の色成分光を変調する緑色変調素子と、前記青の色成分光を変調する青色変調素子と、前記第2合成素子によって合成された色成分光を変調する合成色変調素子とをさらに備える。
本発明の一の特徴では、上述した特徴において、投写型映像表示装置は、前記第2合成素子によって合成された色成分光を投写する第1投写レンズユニットと、前記第1合成素子によって合成された色成分光を投写する第2投写レンズユニットとをさらに備える。
本発明の一の特徴では、上述した特徴において、投写型映像表示装置は、色成分光の偏光方向を一の偏光方向又は他の偏光方向に選択的に調整する偏光方向調整手段(偏光方向調整手段28)と、前記色合成手段によって合成された色成分光を投写する単数の投写レンズユニットとをさらに備え、前記色合成手段は、前記一の偏光方向を有する色成分光を透過するとともに、前記他の偏光方向を有する色成分光を反射する合成面を有する色合成素子(例えば、PBSキューブ20B)を含み、前記偏光方向調整手段は、前記合成面を透過すべき色成分光を前記一の偏光方向に調整し、前記合成面を反射すべき色成分光を前記他の偏光方向に調整する。
本発明の一の特徴では、上述した特徴において、前記第1光源は、水銀を含む光源であり、前記第4色の色成分光は、黄の色成分光であり、前記第2光源は、青の色成分光を発する。
本発明の一の特徴では、照明装置は、白色の色成分光を発する第1光源と、赤の色成分光と緑の色成分光と青の色成分光と第4色の色成分光とに、前記第1光源が発する色成分光を分離する色分離手段と、前記第4色に対する補色の色成分光を発する第2光源と、前記色分離手段によって分離された色成分光と、前記第2光源が発する色成分光とを合成する色合成手段とを備える。
本発明によれば、4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、ホワイトバランスを容易に維持することを可能とする投写型映像表示装置及び照明装置を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の概略)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の概略について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の概略を示す図である。
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、投写レンズユニット110を有しており、投写レンズユニット110によって拡大された映像光をスクリーン200上に投写する。投写型映像表示装置100は、後述するように、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光B(以下、青成分光B)に加えて、黄成分光Yeを利用する。また、投写型映像表示装置100は、黄成分光Yeの補色光である青成分光B(以下、青成分光B)を利用する。
(色再現範囲の概略)
以下において、第1実施形態に係る色再現範囲の概略について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る色再現範囲の概略を示す図である。
図2に示すように、投写型映像表示装置100では、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Yeによって色再現範囲が定められる。
ここで、投写型映像表示装置100では、白色光源(後述する白色光源10A)が発する光が、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Yeに分離される。また、投写型映像表示装置100は、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bによって白色(W;ホワイトポイント)が再現されるように構成されている。
従って、輝度向上を図るために黄成分光Yeが利用される場合において、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Yeによって白色(W;ホワイトポイント)を再現しようとすると、黄成分光Yeの影響によって再現色が白色(W;ホワイトポイント)からずれて、色温度が低くなってしまう。
第1実施形態では、このような前提を踏まえて、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Yeに加えて、黄成分光Yeの補色光である青成分光Bが用いられる。
(照明装置の構成)
以下において、第1実施形態に係る照明装置の概略構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。
図3では、白色光源10Aが発する光を均質化するフライアイレンズ、白色光源10Aが発する光の偏光方向を揃えるPBS(Polarized Beam Splitter)などが省略されていることに留意すべきである。また、照明装置300は、上述した投写レンズユニット110を構成として含まないことに留意すべきである。
図3に示すように、照明装置300は、白色光源10Aと、固体光源10Bと、クロスダイクロイックキューブ20Aと、PBSキューブ20Bと、複数の液晶パネル30(液晶パネル30R、液晶パネル30G、液晶パネル30B及び液晶パネル30X)と、ダイクロイックミラー40とを有する。
白色光源10Aは、白色光を発するUHPランプなどである。すなわち、白色光源10Aが発する光は、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Yeを少なくとも含む。
固体光源10Bは、黄成分光Yeの補色光である青成分光Bを発するLEDやレーザ素子などである。
クロスダイクロイックキューブ20Aは、ダイクロイック面21A及びダイクロイック面22Aによって、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bを合成する。
第1実施形態では、ダイクロイック面21Aは、赤成分光Rを反射して、緑成分光G及び青成分光Bを透過する。一方で、ダイクロイック面22Aは、青成分光Bを反射して、赤成分光R及び緑成分光Gを透過する。また、クロスダイクロイックキューブ20Aに入射する赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bの偏光方向は、それぞれ、S偏光、P偏光及びS偏光に調整されている。従って、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射する赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bは、それぞれ、S偏光、P偏光及びS偏光である。
PBSキューブ20Bは、PBS面21Bによって、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射された合成光と、後述するダイクロイックミラー40から出射された合成光とを合成する。
第1実施形態では、PBS面21Bは、S偏光の色成分光を反射して、P偏光の色成分光を透過する。
ここで、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射された合成光及びダイクロイックミラー40で合成された合成光は、同色の色成分光(青成分光B及び青成分光B)を含むため、ダイクロイックキューブよりもPBSキューブ20Bを用いることが好ましい。
これに伴って、偏光方向調整手段28(位相差板又は狭帯域位相差板)は、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射された合成光(赤成分光R、緑成分光G及び青成分光B)の偏光方向を選択的にP偏光に調整する。具体的には、上述したように、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射する赤成分光R、緑成分光G及び青成分光BがS偏光、P偏光及びS偏光である場合には、偏光方向調整手段28は、緑成分光Gの偏光方向を回転させずに、赤成分光R及び青成分光Bの偏光方向を90°回転させる狭帯域位相差板である。
一方で、ダイクロイックミラー40で合成された合成光(黄成分光Ye及び青成分光B)の偏光方向は、偏光方向を選択的に調整する偏光方向調整手段(位相差板又は狭帯域位相差板)などによってS偏光に調整されている。なお、黄成分光Ye及び青成分光Bの偏光方向が予めS偏光に調整されている場合には、偏光方向調整手段が不要であることは勿論である。
液晶パネル30Rは、赤成分光Rを変調する。同様に、液晶パネル30Gは緑成分光Gを変調し、液晶パネル30Bは青成分光Bを変調する。また、液晶パネル30Xは、ダイクロイックミラー40で合成された合成光(黄成分光Ye及び青成分光B)を変調する。
ダイクロイックミラー40は、黄成分光Ye及び青成分光Bを合成する。第1実施形態では、ダイクロイックミラー40は、黄成分光Yeを反射して、青成分光Bを透過する。
また、照明装置300は、複数のレンズ50(レンズ50R、レンズ50G、レンズ50B及びレンズ50X)と、複数のダイクロイックミラー(ダイクロイックミラー61、ダイクロイックミラー62及びダイクロイックミラー63)と、複数の反射ミラー(反射ミラー71、反射ミラー72及び反射ミラー73)と、導光部材81とを有する。
レンズ50Rは、液晶パネル30Rから出射された光が投写レンズユニット110に照射されるように、赤成分光Rを集光するレンズである。同様に、レンズ50G及びレンズ50Bは、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bから出射された光が投写レンズユニット110に照射されるように、緑成分光G及び青成分光Bを集光するレンズである。さらに、レンズ50Xは、液晶パネル30Xから出射された光が投写レンズユニット110に照射されるように、合成光(黄成分光Ye及び青成分光B)を集光するレンズである。
ダイクロイックミラー61、ダイクロイックミラー62及びダイクロイックミラー63は、白色光源10Aから出射された光を分離する色分離手段である。
第1実施形態では、ダイクロイックミラー61は、青成分光Bを反射して、赤成分光R、緑成分光G及び黄成分光Yeを透過する。ダイクロイックミラー62は、緑成分光Gを反射して、赤成分光R及び黄成分光Yeを透過する。ダイクロイックミラー63は、赤成分光Rを反射して、黄成分光Yeを透過する。
反射ミラー71、反射ミラー72及び反射ミラー73は、色分離手段によって分離された色成分光を反射して、各色成分光を色合成手段(クロスダイクロイックキューブ20A又はPBSキューブ20B)側に導く。
第1実施形態では、反射ミラー71は、青成分光Bを反射して、青成分光Bをクロスダイクロイックキューブ20A側に導く。反射ミラー72は、赤成分光Rを反射して、赤成分光Rをクロスダイクロイックキューブ20A側に導く。反射ミラー73は、黄成分光Ye及び青成分光Bを反射して、黄成分光Ye及び青成分光BをPBSキューブ20B側に導く。
導光部材81は、液晶パネル30Xから出射された合成光をPBSキューブ20B側に導く柱状の光学部材である。導光部材81は、液晶パネル30R(液晶パネル30G又は液晶パネル30B)から投写レンズユニット110までの光学距離と、液晶パネル30Xから投写レンズユニット110までの光学距離とを調整する。
第1実施形態では、ダイクロイックミラー40、クロスダイクロイックキューブ20A及びPBSキューブ20Bは、色分離手段(ダイクロイックミラー61〜ダイクロイックミラー63)によって分離された色成分光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Ye)と、第2光源(固体光源10B)が発する補色の色成分光(青成分光B)とを合成する色合成手段を構成する。
具体的には、第1実施形態では、クロスダイクロイックキューブ20Aは、赤成分光Rと緑成分光Gと青成分光Bとを合成する第1合成素子を構成する。ダイクロイックミラー40は、第4色の色成分光(黄成分光Ye)と、補色の色成分光(青成分光B)とを合成する第2合成素子を構成する。PBSキューブ20Bは、一の偏光方向(P偏光方向)を有する色成分光(赤成分光R、緑成分光G及び青成分光B)と、他の偏光方向(S偏光方向)を有する色成分光(黄成分光Ye及び青成分光B)とを合成する色合成素子を構成する。
(作用及び効果)
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、白色光源10Aが水銀を含む光源であり、固体光源10Bが青成分光Bを発する光源である。ここで、水銀を含む光源としてUHPランプなどが投写型映像表示装置100で一般的に用いられる。このような水銀を含む光源は、黄成分光Yeを多く発する特性を有しているため、輝度向上のために黄成分光Yeを利用することが効果的である。
このような状況下において、第1実施形態では、白色光源10Aが発する白色光は、赤成分光Rと緑成分光Gと青成分光Bと黄成分光Yeとに分離される。また、黄成分光Yeに対する補色光である青成分光Bを発する固体光源10Bが設けられている。これに加えて、色合成手段(ダイクロイックミラー40、クロスダイクロイックキューブ20A及びPBSキューブ20B)は、色分離手段によって分離された色成分光と白色光源10Aが発する色成分光とを合成する。
従って、輝度向上などのために第4色の色成分光(黄成分光Ye)を利用する場合であっても、第4色の色成分光によってホワイトバランスが崩れてしまうこと(第1実施形態では、白色の色温度が低下すること)を抑制することができる。また、ホワイトバランスが崩れることを抑制するために各色成分光を変調する光変調素子から出射される光の光量を減少させる必要もないため、白色光源10Aから出射される光を有効に利用することができる。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、液晶パネル30Xは、黄成分光Ye及び青成分光Bを含む合成光を変調する。すなわち、黄成分光Ye及び青成分光Bが同じ変調量で変調されるため、ホワイトバランスを効率的かつ容易に維持することができる。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、PBSキューブ20Bに入射する各色成分光は、P偏光方向を有する色成分光(赤成分光R、緑成分光G及び青成分光B)と、S偏光方向を有する色成分光(黄成分光Ye及び青成分光B)とである。PBSキューブ20Bは、P偏光方向を有する色成分光とS偏光方向を有する色成分光とを合成する。
従って、PBSキューブ20Bが合成する2つの色成分光が、同波長帯又は隣接波長帯を有する色成分光を含む場合であっても、スクリーン200上に投写される映像光(PBSキューブ20Bから出射される合成光)の光量を低下させずに、各色成分光を合成することができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、単数の投写レンズユニット110が用いられているが、第2実施形態では、複数の投写レンズユニット110が用いられる。
(照明装置の構成)
以下において、第2実施形態に係る照明装置の概略構成について、図面を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。
図4に示すように、照明装置300は、複数の投写レンズユニット110(投写レンズユニット110A及び投写レンズユニット110B)を有する。これに伴って、4種類以上の色成分光を合成する必要がなくなるため、PBSキューブ20Bが不要となることに留意すべきである。
また、PBSキューブ20Bが不要となるため、各色成分光の偏光方向を調整する必要性が軽減される。但し、スクリーン200の種類に応じて、投写レンズユニット110A及び投写レンズユニット110Bに入射する色成分光の偏光方向は調整されていることが好ましい。例えば、スクリーン200が透過型である場合には、色成分光の偏光方向はP偏光に調整されていることが好ましい。一方で、スクリーン200が反射型である場合には、色成分光の偏光方向はS偏光に調整されていることが好ましい。
第2実施形態では、投写レンズユニット110A(第1投写レンズユニット)は、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射される合成光(赤成分光R、緑成分光G及び青成分光B)をスクリーン200に投写する。一方で、投写レンズユニット110B(第2投写レンズユニット)は、液晶パネル30Xから出射される合成光(黄成分光Ye及び青成分光B)をスクリーン200に投写する。
第2実施形態では、ダイクロイックミラー40及びクロスダイクロイックキューブ20Aは、色分離手段(ダイクロイックミラー61〜ダイクロイックミラー63)によって分離された色成分光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Ye)と、第2光源(固体光源10B)が発する補色の色成分光(青成分光B)とを合成する色合成手段を構成する。
具体的には、第2実施形態では、クロスダイクロイックキューブ20Aは、赤成分光Rと緑成分光Gと青成分光Bとを合成する第1合成素子を構成する。ダイクロイックミラー40は、第4色の色成分光(黄成分光Ye)と、補色の色成分光(青成分光B)とを合成する第2合成素子を構成する。
(作用及び効果)
第2実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、クロスダイクロイックキューブ20Aで合成された合成光を投写する投写レンズユニット110Aが設けられており、ダイクロイックミラー40で合成された合成光を投写する投写レンズユニット110Bが設けられている。
従って、単数の色合成部が合成する色成分光が3種類以下となるため、各液晶パネル30から投写レンズユニット110(投写レンズユニット110A及び投写レンズユニット110B)までの距離を、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置と同様にすることができる。すなわち、投写レンズユニット110のバックフォーカスを長くする必要がないため、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置で用いられる投写レンズを流用することができる。この結果、4種類以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置100のコスト上昇を全体として抑制することができる。
なお、ホワイトバランスが崩れること(ここでは、白色の色温度の低下)を抑制するという第1実施形態と同様の効果を得ることができることは勿論である。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、固体光源10Bが発する青成分光Bは黄成分光Yeと合成されるが、第3実施形態では、固体光源10Bが発する青成分光Bは青成分光Bと合成される。
(照明装置の構成)
以下において、第3実施形態に係る照明装置の概略構成について、図面を参照しながら説明する。図5は、第3実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。
図5に示すように、照明装置300は、ダイクロイックミラー40に代えて、バンドパスダイクロイックミラー140を有する。また、照明装置300は、液晶パネル30Xに代えて、黄成分光Yeを変調する液晶パネル30Yeを有する。
バンドパスダイクロイックミラー140は、白色光源10Aが発する光から分離された青成分光B及び固体光源10Bが発する青成分光Bを合成する。具体的には、バンドパスダイクロイックミラー140は、図6に示すように、固体光源10Bが発する青成分光Bのみを透過し、他の色成分光を反射する。
なお、第3実施形態では、所定帯域幅においては、固体光源10Bが発する青成分光Bの光量が、白色光源10Aが発する光から分離された青成分光Bの光量よりも多いことを前提としていることに留意すべきである。
このように、所定帯域幅においては、固体光源10Bが発する青成分光Bを用いて、他の帯域においては、白色光源10Aが発する光から分離された青成分光Bを用いるため、バンドパスダイクロイックミラー140によって合成された合成光(青成分光B及び青成分光B)の光量は、青成分光Bのみの光量よりも高い。
ここで、液晶パネル30Yeから出射された黄成分光Yeの波長帯は、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射された緑成分光Gの波長帯と赤成分光Rの波長帯との間に挟まれる。従って、PBSキューブ20Bが用いられることに留意すべきである。
第3実施形態では、クロスダイクロイックキューブ20Aに入射する赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び青成分光Bの偏光方向は、それぞれ、S偏光、P偏光、S偏光及びS偏光に調整されている。従って、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射する赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び青成分光Bの偏光方向は、それぞれ、S偏光、P偏光、S偏光及びS偏光である。
これに伴って、偏光方向調整手段28(位相差板又は狭帯域位相差板)は、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射された合成光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び青成分光B)の偏光方向を選択的にP偏光に調整する。具体的には、上述したように、クロスダイクロイックキューブ20Aから出射する赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び青成分光BがS偏光、P偏光、S偏光及びS偏光である場合には、偏光方向調整手段28は、緑成分光Gの偏光方向を回転させずに、赤成分光R、青成分光B及び青成分光Bの偏光方向を90°回転させる狭帯域位相差板である。
一方で、液晶パネル30Yeから出射された黄成分光Yeの偏光方向は、偏光方向を調整する偏光方向調整手段(位相差板)などによってS偏光に調整されている。なお、黄成分光Yeの偏光方向が予めS偏光に調整されている場合には、偏光方向調整手段が不要であることは勿論である。
また、照明装置300は、反射ミラー71〜反射ミラー73に代えて、反射ミラー171、反射ミラー172及び反射ミラー173を有する。
反射ミラー171、反射ミラー172及び反射ミラー173は、色分離手段によって分離された色成分光を反射して、各色成分光を色合成手段側に導く。第3実施形態では、反射ミラー171及び反射ミラー172は、黄成分光Yeを反射して、黄成分光YeをPBSキューブ20B側に導く。反射ミラー173は、赤成分光Rを反射して、赤成分光Rをクロスダイクロイックキューブ20A側に導く。
第3実施形態では、バンドパスダイクロイックミラー140、クロスダイクロイックキューブ20A及びPBSキューブ20Bは、色分離手段(ダイクロイックミラー61〜ダイクロイックミラー63)によって分離された色成分光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Ye)と、第2光源(固体光源10B)が発する補色の色成分光(青成分光B)とを合成する色合成手段を構成する。
具体的には、PBSキューブ20Bは、一の偏光方向(P偏光方向)を有する色成分光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び青成分光B)と、他の偏光方向(S偏光方向)を有する色成分光(黄成分光Ye)とを合成する色合成素子を構成する。
(作用及び効果)
第3実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、白色光源10Aが発する白色光は、赤成分光Rと緑成分光Gと青成分光Bと黄成分光Yeとに分離される。また、黄成分光Yeに対する補色光である青成分光Bを発する固体光源10Bが設けられている。これに加えて、色合成手段(バンドパスダイクロイックミラー140、クロスダイクロイックキューブ20A及びPBSキューブ20B)は、色分離手段によって分離された色成分光と白色光源10Aが発する色成分光とを合成する。
すなわち、第1実施形態と異なる構成において、輝度向上などのために第4色の色成分光(黄成分光Ye)を利用する場合であっても、第4色の色成分光によってホワイトバランスが崩れること(ここでは、白色の色温度が低下すること)を抑制することができる。また、各色成分光を変調する光変調素子の変調量を調整する必要もないため、ホワイトバランスを容易に維持することができる。
第3実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、PBSキューブ20Bに入射する各色成分光は、P偏光方向を有する色成分光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び青成分光B)と、S偏光方向を有する色成分光(黄成分光Ye)とである。PBSキューブ20Bは、P偏光方向を有する色成分光とS偏光方向を有する色成分光とを合成する。
すなわち、第1実施形態と異なる構成において、PBSキューブ20Bが合成する2つの色成分光が、同波長帯又は隣接波長帯を有する色成分光を含む場合であっても、スクリーン200上に投写される映像光(PBSキューブ20Bから出射される合成光)の光量を低下させずに、各色成分光を合成することができる。
[第4実施形態]
以下において、第4実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第4実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置に比べて、各液晶パネル30から投写レンズユニット110までの距離が長い。これに対して、第4実施形態では、各液晶パネル30から投写レンズユニット110までの距離が、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置と同等である。
第4実施形態では、これを実現するために、複数のレンズ群によって構成される中間結像ユニットが用いられる。
(照明装置の構成)
以下において、第4実施形態に係る照明装置の概略構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、第4実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。
図7に示すように、照明装置300は、複数のレンズ群(レンズ91〜レンズ95)によって構成される中間結像ユニット90を有する。また、照明装置300は、クロスダイクロイックキューブ20A及びPBSキューブ20Bに代えて、ダイクロイックキューブ120A及びクロスダイクロイックキューブ120Bを有する。
中間結像ユニット90は、ダイクロイックキューブ120Aとクロスダイクロイックキューブ120Bとの間において、ダイクロイックキューブ120Aから出射された合成光の光路上に設けられている。中間結像ユニット90は、ダイクロイックキューブ120Aで合成される色成分光を変調する液晶パネル30(液晶パネル30R及び液晶パネル30X)の像を位置35に結像する。
ダイクロイックキューブ120Aは、ダイクロイック面121Aによって、液晶パネル30Rから出射される赤成分光Rと、液晶パネル30Xから出射される合成光(黄成分光Ye及び青成分光B)とを合成する。具体的には、ダイクロイック面121Aは、赤成分光Rを反射して、黄成分光Ye及び青成分光Bを透過する。
クロスダイクロイックキューブ120Bは、PBS面121B及びダイクロイック面122Bによって、液晶パネル30Gから出射された緑成分光Gと、液晶パネル30Bから出射された青成分光Bと、ダイクロイックキューブ120Aから出射された合成光(赤成分光R、黄成分光Ye及び青成分光B)とを合成する。
ここで、クロスダイクロイックキューブ120Bに入射する緑成分光G及び青成分光Bの偏光方向は、偏光方向調整手段(位相差板や狭帯域位相差板)によってP偏光に調整されている。一方で、クロスダイクロイックキューブ120Bに入射する赤成分光R、黄成分光Ye及び青成分光Bの偏光方向は、偏光方向調整手段(位相差板や狭帯域位相差板)によってS偏光に調整されている。
ダイクロイック面122Bは、緑成分光G及び青成分光Bを反射して、赤成分光R及び黄成分光Yeを透過するという波長依存性を有する。また、ダイクロイック面122Bは、S偏光の色成分光を透過しやすく、P偏光の色成分光を透過しにくいという偏光依存特性を有する。
従って、P偏光を有する青成分光Bは、PBS面121Bを透過して、ダイクロイック面122Bで反射される。一方で、S偏光を有する青成分光Bは、ダイクロイック面122Bを透過して、PBS面121Bで反射される。
また、照明装置300は、ダイクロイックミラー61〜ダイクロイックミラー63に代えて、ダイクロイックミラー161〜ダイクロイックミラー163を有する。
ダイクロイックミラー161〜ダイクロイックミラー163は、ダイクロイックミラー61〜ダイクロイックミラー63と同様に、白色光源10Aから出射された光を分離する色分離手段である。
第4実施形態では、ダイクロイックミラー161は、赤成分光R及び黄成分光Yeを反射して、緑成分光G及び青成分光Bを透過する。ダイクロイックミラー162は、黄成分光Yeを反射して、赤成分光Rを透過する。ダイクロイックミラー163は、緑成分光Gを反射して、青成分光Bを透過する。
また、照明装置300は、反射ミラー71〜反射ミラー73に代えて、反射ミラー271〜反射ミラー274を有する。
反射ミラー271〜反射ミラー274は、反射ミラー71〜反射ミラー73と同様に、色分離手段によって分離された色成分光を反射して、各色成分光を色合成手段(ダイクロイックミラー40又はクロスダイクロイックキューブ120B)側に導く。
第4実施形態では、反射ミラー271は、青成分光Bを反射してクロスダイクロイックキューブ120B側に導く。反射ミラー272は、黄成分光Yeを反射してダイクロイックミラー40側に導く。反射ミラー273は、緑成分光Gを反射してクロスダイクロイックキューブ120B側に導く。反射ミラー274は、中間結像ユニット90から出射された合成光(赤成分光R、黄成分光Ye及び青成分光B)を反射してクロスダイクロイックキューブ120B側に導く。
第4実施形態では、ダイクロイックミラー40、ダイクロイックキューブ120A及びクロスダイクロイックキューブ120Bは、色分離手段(ダイクロイックミラー161〜ダイクロイックミラー163)によって分離された色成分光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Ye)と、第2光源(固体光源10B)が発する補色の色成分光(青成分光B)とを合成する色合成手段を構成する。
具体的には、第4実施形態では、クロスダイクロイックキューブ120Bは、赤成分光Rと緑成分光Gと青成分光Bとを合成する第1合成素子を構成する。ダイクロイックミラー40は、第4色の色成分光(黄成分光Ye)と、補色の色成分光(青成分光B)とを合成する第2合成素子を構成する。クロスダイクロイックキューブ120Bは、一の偏光方向(P偏光方向)を有する色成分光(緑成分光G)と、他の偏光方向(S偏光方向)を有する色成分光(赤成分光R、黄成分光Ye及び青成分光B)とを合成する色合成素子を構成する。
(作用及び効果)
第4実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、中間結像ユニット90は、ダイクロイックキューブ120Aで合成される色成分光を変調する光変調素子(液晶パネル30R及び液晶パネル30X)の像を、クロスダイクロイックキューブ120Bの入射面(位置35)に略結像する。
従って、ダイクロイックキューブ120Aで合成される色成分光を変調する光変調素子(液晶パネル30R及び液晶パネル30X)から投写レンズユニット110までの距離を、クロスダイクロイックキューブ120Bで合成される色成分光を変調する光変調素子(液晶パネル30G及び液晶パネル30B)から投写レンズユニット110までの距離と擬似的に同じにすることができる。
すなわち、投写レンズユニット110のバックフォーカスを長くする必要がないため、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置で用いられる投写レンズを流用することができる。この結果、4種類以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置100のコスト上昇を全体として抑制することができる。
なお、ホワイトバランスが崩れること(ここでは、白色の色温度の低下)を抑制するという第1実施形態と同様の効果を得ることができることは勿論である。
[第5実施形態]
以下において、第5実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第5実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、青成分光B及び黄成分光Yeが合成された合成光は、液晶パネル30Xによって変調された後において、他の液晶パネル30に入射せずに、投写レンズユニット110に導かれる。
これに対して、第5実施形態では、青成分光B及び黄成分光Yeが合成された合成光は、光変調素子によって変調された後において、他の液晶パネル30に入射する。
(照明装置の構成)
以下において、第5実施形態に係る照明装置の概略構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、第5実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。
図8に示すように、照明装置300は、クロスダイクロイックキューブ20A及びPBSキューブ20Bに代えて、ダイクロイックミラー220A及びクロスダイクロイックキューブ220Bを有する。また、照明装置300は、液晶パネル30Xに代えて、光変調素子31Xを有する。
光変調素子31Xは、青成分光B及び黄成分光Yeが合成された合成光を変調する。ここで、光変調素子31Xの解像度は、他の液晶パネル30(液晶パネル30R、液晶パネル30G及び液晶パネル30B)の解像度よりも低くてもよい。光変調素子31Xから出射された合成光は液晶パネル30Rに入射する。
ダイクロイックミラー220Aは、光変調素子31Xから出射された合成光(青成分光B及び黄成分光Ye)と赤成分光Rとを合成する。具体的には、ダイクロイックミラー220Aは、赤成分光Rを反射して、青成分光B及び黄成分光Yeを透過する。ダイクロイックミラー220Aで合成された赤成分光R、黄成分光Ye及び青成分光Bは液晶パネル30Rに入射する。
ここで、液晶パネル30Rは、黄成分光Ye及び青成分光Bを赤成分光Rとともに変調することに留意すべきである。
クロスダイクロイックキューブ220Bは、PBS面221B及びダイクロイック面222Bによって、液晶パネル30Gから出射された緑成分光Gと、液晶パネル30Bから出射された青成分光Bと、液晶パネル30Rから出射された合成光(赤成分光R、黄成分光Ye及び青成分光B)とを合成する。
ここで、クロスダイクロイックキューブ220Bに入射する緑成分光G及び青成分光Bの偏光方向は、偏光方向調整手段(位相差板や狭帯域位相差板)によってP偏光に調整されている。一方で、クロスダイクロイックキューブ220Bに入射する赤成分光R、黄成分光Ye及び青成分光Bの偏光方向は、偏光方向調整手段(位相差板や狭帯域位相差板)によってS偏光に調整されている。
ダイクロイック面222Bは、緑成分光G及び青成分光Bを反射して、赤成分光R及び黄成分光Yeを透過するという波長依存性を有する。また、ダイクロイック面222Bは、S偏光の色成分光を透過しやすく、P偏光の色成分光を透過しにくいという偏光依存特性を有する。
従って、P偏光を有する青成分光Bは、PBS面221Bを透過して、ダイクロイック面222Bで反射される。一方で、S偏光を有する青成分光Bは、ダイクロイック面222Bを透過して、PBS面221Bで反射される。
第5実施形態では、ダイクロイックミラー40、ダイクロイックミラー220A及びクロスダイクロイックキューブ220Bは、色分離手段(ダイクロイックミラー61〜ダイクロイックミラー63)によって分離された色成分光(赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Ye)と、第2光源(固体光源10B)が発する補色の色成分光(青成分光B)とを合成する色合成手段を構成する。
具体的には、第5実施形態では、クロスダイクロイックキューブ220Bは、赤成分光Rと緑成分光Gと青成分光Bとを合成する第1合成素子を構成する。ダイクロイックミラー40は、第4色の色成分光(黄成分光Ye)と、補色の色成分光(青成分光B)とを合成する第2合成素子を構成する。クロスダイクロイックキューブ220Bは、一の偏光方向(P偏光方向)を有する色成分光(赤成分光R、緑成分光G及び青成分光B)と、他の偏光方向(S偏光方向)を有する色成分光(黄成分光Ye及び青成分光B)とを合成する色合成素子を構成する。
(作用及び効果)
第5実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置300)によれば、光変調素子31Xから出射された色成分光(黄成分光Ye及び青成分光B)は、赤成分光Rに重畳されてダイクロイックミラー220Aに入射する。従って、4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、ダイクロイックミラー220Aに入射する色成分光は3種類である。
すなわち、投写レンズユニット110のバックフォーカスを長くする必要がないため、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置で用いられる投写レンズを流用することができる。この結果、4種類以上の色成分光を利用する投写型映像表示装置100のコスト上昇を全体として抑制することができる。
なお、ホワイトバランスが崩れること(ここでは、白色の色温度の低下)を抑制するという第1実施形態と同様の効果を得ることができることは勿論である。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態では、第4色の色成分光として黄成分光Yeを用いるとともに、第4色に対する補色の色成分光として青成分光Bを用いているが、これに限定されるものではない。具体的には、第4色の色成分光としてシアン成分光を用いて、第4色に対する補色の色成分光として赤成分光Rを用いてもよい。同様に、第4色の色成分光としてマゼンタ成分光を用いて、第4色に対する補色の色成分光として緑成分光Gを用いてもよい。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の概略を示す図である。 第1実施形態に係る色再現範囲の概略を示す図である。 第1実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。 第2実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。 第3実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。 第3実施形態に係るバンドパスダイクロイックミラー140を説明するための図である。 第4実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。 第5実施形態に係る照明装置300の概略構成を示す図である。
符号の説明
10A・・・白色光源、10B・・・固体光源、20A・・・クロスダイクロイックキューブ、20B・・・PBSキューブ、21A・・・ダイクロイック面、21B・・・PBS面、22A・・・ダイクロイック面、28・・・偏光方向調整手段、30・・・液晶パネル、31X・・・光変調素子、35・・・位置、40・・・ダイクロイックミラー、50・・・レンズ、61〜63・・・ダイクロイックミラー、71〜73・・・反射ミラー、81・・・導光部材、90・・・中間結像ユニット、91〜95・・・レンズ、100・・・投写型映像表示装置、110・・・投写レンズユニット、120A・・・ダイクロイックキューブ、120B・・・クロスダイクロイックキューブ、121A・・・ダイクロイック面、121B・・・PBS面、122B・・・ダイクロイック面、140・・・バンドパスダイクロイックミラー、161〜163・・・ダイクロイックミラー、171〜173・・・反射ミラー、200・・・スクリーン、220A・・・ダイクロイックミラー、220B・・・クロスダイクロイックキューブ、221B・・・PBS面、222B・・・ダイクロイック面、271〜274・・・反射ミラー、300・・・照明装置

Claims (7)

  1. 白色の色成分光を発する第1光源と、
    赤の色成分光と緑の色成分光と青の色成分光と第4色の色成分光とに、前記第1光源が発する色成分光を分離する色分離手段と、
    前記第4色に対する補色の色成分光を発する第2光源と、
    前記色分離手段によって分離された色成分光と、前記第2光源が発する色成分光とを合成する色合成手段とを備えることを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 前記色合成手段は、
    前記赤の色成分光と前記緑の色成分光と前記青の色成分光とを合成する第1合成素子と、
    前記第4色の色成分光と前記補色の色成分光とを合成する第2合成素子とを含むことを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記赤の色成分光を変調する赤色変調素子と、
    前記緑の色成分光を変調する緑色変調素子と、
    前記青の色成分光を変調する青色変調素子と、
    前記第2合成素子によって合成された色成分光を変調する合成色変調素子とをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記第2合成素子によって合成された色成分光を投写する第1投写レンズユニットと、
    前記第1合成素子によって合成された色成分光を投写する第2投写レンズユニットとをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の投写型映像表示装置。
  5. 色成分光の偏光方向を一の偏光方向又は他の偏光方向に選択的に調整する偏光方向調整手段と、
    前記色合成手段によって合成された色成分光を投写する単数の投写レンズユニットとをさらに備え、
    前記色合成手段は、前記一の偏光方向を有する色成分光を透過するとともに、前記他の偏光方向を有する色成分光を反射する合成面を有する色合成素子を含み、
    前記偏光方向調整手段は、前記合成面を透過すべき色成分光を前記一の偏光方向に調整し、前記合成面で反射すべき色成分光を前記他の偏光方向に調整することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記第1光源は、水銀を含む光源であり、
    前記第4色の色成分光は、黄の色成分光であり、
    前記第2光源は、青の色成分光を発することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  7. 白色の色成分光を発する第1光源と、
    赤の色成分光と緑の色成分光と青の色成分光と第4色の色成分光とに、前記第1光源が発する色成分光を分離する色分離手段と、
    前記第4色に対する補色の色成分光を発する第2光源と、
    前記色分離手段によって分離された色成分光と、前記第2光源が発する色成分光とを合成する色合成手段とを備えることを特徴とする照明装置。
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