JP2008184970A - ガソリンエンジンの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】HCCI燃焼の際に吸排気の負のオーバーラップ期間を設けて気筒内2の温度を高めることにより、予混合気の圧縮自己着火を促進するようにしたガソリンエンジン1において、自己着火の安定性を高め且つ着火タイミングを最適になるように制御する。
【解決手段】負のオーバーラップ期間中に直噴インジェクタ18により燃料を噴射させて、着火性の高い活性化混合気を形成する。吸気行程でポートインジェクタ19により燃料を噴射させて吸気と共に気筒2内に供給し、略均一な予混合気を形成する。圧縮行程で直噴インジェクタ18により少量の燃料を噴射させて、点火プラグ16周りに成層化混合気を形成し、これに点火して燃焼させることにより、予混合気の自己着火を誘発する。
【選択図】 図7
【解決手段】負のオーバーラップ期間中に直噴インジェクタ18により燃料を噴射させて、着火性の高い活性化混合気を形成する。吸気行程でポートインジェクタ19により燃料を噴射させて吸気と共に気筒2内に供給し、略均一な予混合気を形成する。圧縮行程で直噴インジェクタ18により少量の燃料を噴射させて、点火プラグ16周りに成層化混合気を形成し、これに点火して燃焼させることにより、予混合気の自己着火を誘発する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、気筒内の予混合気を圧縮して自己着火により燃焼させるようにしたガソリンエンジンに関し、特に、自己着火の起き難い低負荷、低回転側の運転領域において、気筒の排気行程ないし吸気行程で吸排気弁の双方を閉じる負のオーバーラップ期間を設けて、気筒内の温度を高めるようにしたものに係る。
近年、ガソリンエンジンのさらなる燃費改善や排気清浄化を図るために、気筒内の予混合気を圧縮して自己着火により燃焼させるという新しい燃焼形態が提案されており、一般には、予混合圧縮着火燃焼(以下、HCCI燃焼ともいう)という呼称で知られている。この新しい燃焼形態では、従来一般的な火花点火による燃焼(以下、SI燃焼ともいう)とは異なり、気筒内の多数の箇所で予混合気が一斉に自己着火して燃焼を始めることから、熱効率が極めて高くなる。
また、従来のSI燃焼を実現できない超希薄な予混合気や多量のEGRによって希釈した予混合気であっても、ピストンにより圧縮された気筒内の温度が所定以上に高くなれば自己着火するようになり、燃焼期間そのものは短いものの激しい燃焼にはならないことから、窒素酸化物の生成も格段に少なくなる。
但しエンジンが相対的に低負荷、低回転側の運転領域にあるときには、圧縮上死点(TDC)近傍においても予混合気の温度が自己着火温度まで上昇しない可能性があり、これに対し特許文献1に記載のガソリンエンジンでは、気筒の排気行程から吸気行程にかけて吸気弁及び排気弁の双方を閉じる負のオーバーラップ期間を設け、多量の既燃ガスを残留させること(以下、内部EGRともいう)で、気筒内の温度を高めるようにしている。
また、前記従来例のエンジンでは、負のオーバーラップ期間中に燃料の一部を噴射することによって、自己着火し易い活性化混合気を形成するようにしている。すなわち、高温の既燃ガス中に噴射された燃料は直ちに気化するとともに、分子の鎖が切れてラジカルを生成したり、アルデヒド程度まで部分酸化反応したりして自己着火し易い混合気となり、これが圧縮行程終盤以降における予混合気全体の自己着火を促進するものである。
特開2001−82229号公報
しかしながら、前記従来例のように多量の内部EGRガスによって気筒内温度を高め、さらに活性化混合気を形成するようにしていても、エンジンの温度状態が低い低負荷低回転の運転領域では予混合気を安定して自己着火させることができない場合がある。
また、予混合気が自己着火するとしても、そのタイミングが早過ぎれば所謂ノッキングとなってしまい、一方、自己着火のタイミングが遅くなると、熱効率が低下するとともに未燃状態で排出される燃料(炭化水素等)の量が多くなって、燃費やエミッションが悪化することになる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所謂負のオーバーラップ期間を設けて気筒内の温度を高めることにより、予混合気の圧縮による自己着火を促進するようにしたガソリンエンジンにおいて、その自己着火の安定性を高め、且つ着火タイミングを最適化できるようにすることにある。
前記の目的を達成するために本発明に係るエンジンの制御装置では、気筒内に圧縮行程で燃料を供給して点火プラグ周りに成層化混合気を形成し、これに点火して燃焼させることにより、予混合気の自己着火を誘発するようにした。
具体的に請求項1の発明では、気筒の排気行程ないし吸気行程において吸気弁及び排気弁の双方を閉じる負のオーバーラップ期間を設け、残留する既燃ガスによって該気筒内の温度を高めることにより、圧縮行程の終盤以降における予混合気の自己着火を促進するようにしたガソリンエンジンの制御装置を対象とする。
そして、気筒内に少なくとも吸気行程で燃料を供給して、略均一な予混合気を形成する予混合気形成手段と、該気筒内に圧縮行程で燃料を供給して、点火プラグ周りに偏在する成層化混合気を形成する成層化混合気形成手段と、該点火プラグにより所定のタイミングで成層化混合気に点火する点火制御手段と、を備える構成とする。
前記の構成により、エンジンをHCCI燃焼状態で運転するときには、気筒の排気行程ないし吸気行程において所定期間(負のオーバーラップ期間)、吸気弁及び排気弁の双方が閉じられて、気筒内に多量の既燃ガス(内部EGRガス)が残留するようになる。この内部EGRガスは吸気行程にて気筒内に吸入される吸気と混合されるとともに、予混合気形成手段によって供給される燃料とも混合されて、その気化霧化を促進する。すなわち、燃料は吸気及び内部EGRガスと混合されるとともに、ピストンの下降に伴い容積の拡大する気筒内に分散して、概ね均一な予混合気を形成する。
続いて気筒の圧縮行程におけるピストンの上昇に伴い予混合気が圧縮されて、その温度及び圧力が上昇する。そして、成層化混合気形成手段により燃料が供給されて、点火プラグ周りに成層化混合気が形成され、TDC近傍の所定のタイミングにて点火制御手段により点火されると、成層化混合気の燃焼によって気筒内の予混合気の温度及び圧力がさらに上昇して、自己着火が誘発される。
つまり、点火プラグ周りに形成した成層化混合気への点火を契機として、気筒内の予混合気を確実に自己着火させることができるので、その着火タイミングを最適化して燃費やエミッションの改善効果を十分に得ることができる。また、従来よりも低負荷、低回転側までHCCI燃焼の領域を拡大することもできる。
そうして点火プラグ周りに成層化混合気を形成するためには、気筒内に燃料を直接、噴射するように燃料噴射弁を設けて、これにより気筒の圧縮行程で燃料を噴射させるようにすればよい(請求項2)。
また、成層化混合気への点火のタイミングは、予混合気の自己着火が気筒の圧縮上死点近傍の所定の時期に発生するように、予め実験等によって調べて設定すればよく(請求項3)、具体的には自己着火による熱発生のピークがTDCの少し遅角側(例えばクランク角で2〜8°くらい)となるようにするのが好ましい。
ところで、前記のように成層化した混合気に点火して燃焼させると、これに伴い窒素酸化物の生成量が増大することになるので、気筒の温度が元々高くてHCCI燃焼が安定して行えるエンジン運転領域では、前記成層化混合気の形成やそれへの点火は行わない方がよい。よって好ましいのは、成層化混合気形成手段を、エンジンの低負荷低回転領域のみにおいて成層化混合気の形成を行うものとし、点火制御手段も低負荷低回転領域のみにおいて成層化混合気への点火を行うものとすることである(請求項4)。
より好ましいのは、前記成層化混合気形成手段によって気筒内に圧縮行程で供給する燃料の量を、エンジンの負荷状態によらず、火花点火が可能な成層化混合気を形成するための必要最小量(略一定量)とすることである(請求項5)。
また、前記の構成において好ましいのは、従来例(特許文献1)に記載のエンジンと同様に、負のオーバーラップ期間において燃料噴射弁により気筒内に燃料を直接、噴射させて、着火性の高い活性化混合気を形成する活性化混合気形成手段を備えることであり(請求項6)、こうすれば、予混合気中に活性化混合気が含まれることによって、その圧縮による自己着火が促進される。
前記のように気筒内に燃料を直接、噴射する燃料噴射弁を設けた場合は、この燃料噴射弁により気筒の吸気行程から圧縮行程にかけて燃料を噴射させることで、気筒内に予混合気を形成することもできるが、好ましいのは、別の燃料噴射弁を吸気通路に燃料を噴射するように設けて、この別の燃料噴射弁により燃料を噴射させるようにすることである(請求項7)。
こうして吸気通路に燃料を噴射するのであれば、吸気弁が開く前に燃料を噴射することもできるので、気筒内に直接噴射するのに比べて燃焼の気化霧化の時間を確保し易い。また、前記したように成層化混合気を形成するための燃料は少量の方が好ましい一方で、予混合気形成のための燃料噴射量は、エンジンへ要求される出力に対応して多くしなくてはならないから、両者を同じ燃料噴射弁により行おうとすると無理があり、この点からも、燃料噴射弁は流量特性の異なるものを複数、設ける方がよいのである。
以上、説明したように本発明に係るガソリンエンジンの制御装置によると、吸排気弁の作動に所謂負のオーバーラップ期間を設けて、気筒内の温度を高めることにより、予混合気の圧縮自己着火を促進するようにしたガソリンエンジンにおいて、予混合気の形成のための燃料供給とは別に、気筒内に圧縮行程で少量の燃料を供給し、点火プラグ周りに成層化させた混合気に点火して燃焼させることにより、予混合気全体の自己着火を確実に発生させることができる。
よって、予混合気の自己着火のタイミングを最適化して、HCCI燃焼による燃費やエミッションの改善効果を十分に得ることができるとともに、HCCI燃焼を行うエンジン運転領域を従来よりも低負荷、低回転側に拡大することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(全体構成)
図1は本発明に係るエンジン制御装置Aの全体構成を示し、符号1は、車両に搭載された多気筒ガソリンエンジンである。このエンジン1の本体は、複数の気筒2,2,…(1つのみ図示する)が設けられたシリンダブロック3上にシリンダヘッド4が配置されてなり、各気筒2内にはピストン5が嵌挿されて、その頂面とシリンダヘッド4の底面との間に燃焼室6が形成されている。ピストン5はコネクティングロッドによってクランク軸7に連結されており、クランク軸7の一端側にはその回転角(クランク角)を検出するためのクランク角センサ8が配設されている。
図1は本発明に係るエンジン制御装置Aの全体構成を示し、符号1は、車両に搭載された多気筒ガソリンエンジンである。このエンジン1の本体は、複数の気筒2,2,…(1つのみ図示する)が設けられたシリンダブロック3上にシリンダヘッド4が配置されてなり、各気筒2内にはピストン5が嵌挿されて、その頂面とシリンダヘッド4の底面との間に燃焼室6が形成されている。ピストン5はコネクティングロッドによってクランク軸7に連結されており、クランク軸7の一端側にはその回転角(クランク角)を検出するためのクランク角センサ8が配設されている。
前記シリンダヘッド4には、各気筒2毎に燃焼室6の天井部に開口するように吸気ポート9及び排気ポート10が形成されている。吸気ポート9は燃焼室6の天井部から斜め上方に向かって延びて、シリンダヘッド4の一側面に開口しており、排気ポート10は反対側の他側面に開口している。吸気ポート9及び排気ポート10は、それぞれ吸気弁11及び排気弁12によって開閉されるようになっており、これら吸排気弁11,12は、シリンダヘッド4に配設された動弁機構13のカム軸(図示せず)によりクランク軸7の回転に同期して駆動されるようになっている。
前記動弁機構13には、吸気側及び排気側にそれぞれ、弁リフト量を連続的に変更可能な公知のリフト可変機構14(以下、VVLと略称する)と、弁リフトのクランク回転に対する位相角を連続的に変更可能な公知の位相可変機構15(以下、VVTと略称する)と、が組み込まれており、それらの作動によって吸排気弁11,12のリフト特性を変更し、気筒2への吸気の充填量や残留既燃ガス(内部EGRガス)の量を調整することができる。尚、VVL14については例えば特開2006−329022号公報、2006−329023号公報等に記載されたものを使用すればよい。
また、各気筒2の燃焼室6の天井部に電極を臨ませて点火プラグ16が配設され、点火回路17によって所定の点火タイミングにて通電されるようになっている。一方、燃焼室6の吸気側の周縁部に先端を臨ませて気筒2内に燃料直接、噴射する直噴インジェクタ18が配設されている。この直噴インジェクタ18は、比較的少量の燃料を噴射するときに高い精度で流量制御が可能な小容量のものであり、これにより気筒2の圧縮行程の中盤以降に少量の燃料を噴射すると、点火プラグ16の電極近傍に偏在する混合気塊(成層化混合気)が形成される。
また、この実施形態では、吸気ポート9に臨んで燃料を噴射するようにポートインジェクタ19(別の燃料噴射弁)が配設されている。このポートインジェクタ19は、エンジン1の最大トルクに対応して多量の燃料を噴射可能な大容量のものであり、気筒2の圧縮行程から膨張、排気及び吸気行程にかけて燃料を噴射することで、高回転域でも十分な噴射時間を確保することができる。そうして噴射された燃料噴霧は吸気と共に気筒2内に流入し、ピストン5の下降に伴い容積の拡大する気筒2内に広く分散して、概ね均一な予混合気を形成する。
尚、前記各気筒2毎のインジェクタ18,19には、図示しないが、それぞれ高圧及び低圧燃料供給ラインが接続されている。低圧の供給ラインには低圧燃料ポンプにより燃料タンクから吸い上げられた燃料が供給され、この低圧の供給ラインから分岐した高圧の供給ラインには、燃料を昇圧させて送り出す高圧燃料ポンプが介設されている。
図においてエンジン1の右側に位置するシリンダヘッド4の一側には吸気系が配設され、各気筒2の吸気ポート9には吸気通路20が連通している。この吸気通路20は、エンジン1の各気筒2の燃焼室6に対して図外のエアクリーナにより濾過した空気を供給するためのものであり、サージタンク21の上流の共通通路には電気式スロットル弁22とが配設されている。サージタンク21の下流で吸気通路20は各気筒2毎に分岐して、それぞれ吸気ポート9に連通している。
一方、シリンダヘッド4の他側には排気系が配設され、各気筒2の排気ポート10にはそれぞれ、各気筒2毎に分岐した排気通路25(排気マニホルド)が接続されている。この排気マニホルドの集合部には排気中の酸素濃度を検出するセンサ26が配設されている。また、排気マニホルドよりも下流側の排気通路25には、排気中の有害成分を浄化するための触媒27が配設されている。
上述の如く構成されたエンジン1の運転制御を行うために、パワートレインコントロールモジュール30(以下、PCMという)が設けられている。これは、周知の如くCPU、メモリ、I/Oインターフェース回路等を備えており、図2にも示すように、クランク角センサ8、酸素濃度センサ26等からの信号を入力するとともに、吸気通路20における空気の流量を計測するエアフローセンサ31からの信号と、図示しないアクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ32からの信号と、車両の走行速度を検出する車速センサ33からの信号と、を少なくとも入力する。
そして、PCM30は、前記各種センサからの信号等に基づいて、エンジン1の運転状態(例えば負荷状態及びエンジン回転速度)を判定し、これに応じてVVL14、VVT15、点火回路17、直噴インジェクタ18、ポートインジェクタ19、電気式スロットル弁22等を制御する。すなわち、PCM30は、主にVVL14の作動によって吸排気弁11,12のリフト量を調整し、気筒2への吸気(空気)の充填量を制御するとともに、主にVVT15の作動によって吸排気弁11,12のオーバーラップ期間を調整し、内部EGRガス量を制御する。
それらVVL14及びVVT15の制御によって吸排気弁11,12のリフトカーブLin,Lexは、図3に模式的に示すようにそれぞれ最小リフトから最大リフトまでの間で連続的に変化する。吸排気弁11,12のリフト量は、エンジン1の負荷(目標トルク)や回転速度が高いほど大きくなり、これに伴いオーバーラップ期間(正のオーバーラップ期間)が生じるようになる。一方、相対的に低負荷、低回転側では吸排気弁11,12の双方が閉じる負のオーバーラップ期間が生じ、内部EGRガス量がかなり多くなる。
そうして主にVVL14の制御によって気筒2への吸気の充填量を広い範囲で変更することができるので、この実施形態のエンジン1ではスロットル弁22の制御によらず出力を制御することができる。よって、吸気通路20に設けられたスロットル弁22は、主にフェールセーフのためのものであり、通常はエンジン1の部分負荷域においても全開とされて、ポンピングロスの低減が図られている。
また、PCM30は、2つのインジェクタ18,19のそれぞれを、後述の如き所定のタイミングで作動させることにより、気筒2内の空燃比や混合気の形成状態を切換えるとともに、前記のように主にVVT15の作動によって気筒2内の内部EGRガス量を制御し、さらに点火プラグ16の作動状態を切換えることで、エンジン1の燃焼状態を以下に述べるHCCI燃焼とSI燃焼とに切換えるようになっている。
(エンジン制御の概要)
具体的には図4に制御マップの一例を示すように、相対的に低負荷且つ低回転側の運転領域(I)においては、気筒2内に形成した予混合気に直接は点火することなく、これをピストン5の上昇により圧縮して自己着火させるようにしている。このときには基本的に、気筒2の吸気行程においてポートインジェクタ19により燃料を吸気ポート9内に噴射させ、吸気と混合させながら気筒2内へ供給して、概ね均一な予混合気を形成する。
具体的には図4に制御マップの一例を示すように、相対的に低負荷且つ低回転側の運転領域(I)においては、気筒2内に形成した予混合気に直接は点火することなく、これをピストン5の上昇により圧縮して自己着火させるようにしている。このときには基本的に、気筒2の吸気行程においてポートインジェクタ19により燃料を吸気ポート9内に噴射させ、吸気と混合させながら気筒2内へ供給して、概ね均一な予混合気を形成する。
また、気筒2の排気行程ないし吸気行程において排気弁11が閉じてから吸気弁12が開くまでの期間(吸排気弁11,12の双方が閉じる負のオーバーラップ期間)を設け、多量の内部EGRガスによって気筒2内の温度を高めることにより、予混合気の自己着火を促進する。負のオーバーラップ期間が相対的に長くなれば内部EGRガス量も増大し、自己着火のタイミングが進角する。
そのような予混合気の圧縮による自己着火については従来よりHCCI(Homogenious Charge Compression Ignition)と呼ばれている。このHCCIによる燃焼は、図5に模式的に示すように、気筒2内の燃焼室6における多数の箇所で予混合気が略一斉に自己着火して燃焼を開始するものと考えられており、従来一般的な火炎伝播による燃焼(Spark Ignition:SI燃焼)に比べて燃焼期間が短くなって、熱効率が高くなる。
また、そうして予混合気が自己着火するHCCI燃焼は、SI燃焼の実現が困難な超希薄な予混合気や多量の内部EGRガスによって希釈した予混合気であっても実現可能であり、前記のように燃焼期間は短くても燃焼温度は低いことから、窒素酸化物の生成は非常に少ない。言い換えると、あまり希薄でない予混合気や希釈度合いの低い予混合気では自己着火のタイミングが早くなり過ぎて、所謂ノッキングを起こしてしまう。
つまり、HCCI燃焼はかなり希薄な予混合気か、或いは多量のEGRによって希釈した予混合気によって実現されるものであり、あまり高い出力は得られないので、前記の制御マップ(図4)に示すように、相対的に高負荷側乃至高回転側の運転領域(II)においては従来一般的なSI燃焼が行われる(以下、運転領域(I)をHCCI領域(I)と呼び、運転領域(II)をSI領域(II)と呼ぶ)。
ところで、前記したHCCI燃焼による熱効率が最も高くなるのは、図6(a)に模式的に示すように、予混合気が気筒2のTDC直後に自己着火して、それによる熱発生のピークがTDCよりも少し遅角側(例えばクランク角で2〜8°くらい)になるときである。このときにはHCCI燃焼による気筒2内の温度上昇とピストン5の下降に伴う気筒2内容積の増大とが相殺し合うことから、比較的燃料噴射量の多いときであっても燃焼が過度に激しくはならない、というメリットもある。
しかしながら、常にそうした適切なタイミングで予混合気を一斉に自己着火させることは非常に難しく、例えばエンジン1の負荷や回転速度が相対的に低くなって、その分、気筒2の圧縮温度や圧縮圧力が低くなると、該気筒2内の予混合気の自己着火のタイミングのばらつきが大きくなって、同図(b)に示すように熱発生のピークが低くなるとともに、それが遅角側に移動することになる。こうなると、熱効率が低下するとともに未燃状態で排出される燃料(炭化水素等)の量が多くなってしまう。
このような不具合に対し、この実施形態では、エンジン1がHCCI領域(I)における低負荷ないし中負荷で且つ低回転ないし中回転の領域(図4に斜めハッチングを入れて示す領域)にあるときには、図7に模式的に示すように、気筒2の圧縮行程終盤に直噴インジェクタ18により少量の燃料を噴射させて(第3噴射)、点火プラグ16の電極付近に偏在する混合気塊(成層化混合気)を形成し、これに圧縮上死点(TDC)直後の所定タイミングで点火して、燃焼させるようにしている。
こうして点火プラグ16周りの成層化混合気に点火して燃焼させることで、気筒2内の温度及び圧力がさらに上昇し、予混合気全体の自己着火を誘発することになるから、予混合気の自己着火するタイミングを正確に且つ安定して制御することができる。
さらに、HCCI領域(I)において特に気筒2の温度が低い低負荷低回転の領域(図4にクロスハッチングを入れて示す領域)では、吸排気弁11,12の負のオーバーラップ期間中にも直噴インジェクタ18による燃料噴射(第1噴射)を行う。これは従来例(特許文献1)のエンジンと同様であるが、高温の内部EGRガスに曝された燃料噴霧においてはラジカルが生成されたり、部分酸化反応が進んだりして、自己着火し易い活性化混合気が形成されると考えられる。
尚、図4のマップに示すように、HCCI領域(I)内において成層化混合気への点火を行う領域と、それを行わない高負荷側の領域とは、エンジン1の低回転側ほど高負荷側になるように傾斜する境界線bによって区画されており、気筒2の元々の温度状態に応じて、必要なときにのみ成層化混合気への点火を行うようになっている。
(具体的な制御手順)
次に、エンジン制御の具体的な手順を図8のフローチャートに基づいて説明すると、まず、スタート後のステップS1では、クランク角センサ8、エアフローセンサ31、アクセル開度センサ32、車速センサ33等からの信号を入力し、ステップS2ではエンジン1への要求トルク(負荷)とエンジン回転速度とを求める。すなわち、エンジン回転速度はクランク角センサ8からの信号によりダイレクトに演算すればよく、要求トルクは例えば車速及びアクセル開度に基づいて、或いはエアフローセンサ31からの信号とエンジン回転速度とに基づき内部EGR量を加味して、演算すればよい。
次に、エンジン制御の具体的な手順を図8のフローチャートに基づいて説明すると、まず、スタート後のステップS1では、クランク角センサ8、エアフローセンサ31、アクセル開度センサ32、車速センサ33等からの信号を入力し、ステップS2ではエンジン1への要求トルク(負荷)とエンジン回転速度とを求める。すなわち、エンジン回転速度はクランク角センサ8からの信号によりダイレクトに演算すればよく、要求トルクは例えば車速及びアクセル開度に基づいて、或いはエアフローセンサ31からの信号とエンジン回転速度とに基づき内部EGR量を加味して、演算すればよい。
そうして求めた要求トルクとエンジン回転速度とに基づいて、ステップS3では、図4の制御マップを参照してエンジン1がHCCI領域(I)にあるかどうか判定する。この判定がNOであればSI領域(II)にあるので、詳しい説明は省略するが、通常のSI燃焼のための制御を実行する。つまり、ポートインジェクタ1により気筒2の圧縮行程から吸気行程にかけて吸気ポート9へ燃料を噴射し、気筒2内に略理論空燃比の均一混合気を形成して点火プラグ16により点火する。
一方、ステップS3の判定がYESでHCCI領域(I)にあれば、ステップS4に進み、VVL14及びVVT15の制御によって負のオーバーラップ期間が生じるように吸排気弁11,12の作動タイミングを制御する。すなわち、例えば、目標トルク及びエンジン回転速度に基づき、予め実験的に設定してあるマップを参照して、所要の内部EGR量となるような吸排気弁11,12のオーバーラップ量を決定し、そうなるように主にVVT15を制御する。
その際、目標トルク及びエンジン回転速度に基づき、予め実験的に設定してあるマップを参照して、所要の吸気充填量となるような吸排気弁11,12のリフト量も決定し、そうなるように主にVVL14を制御する。この吸気充填量は、気筒2への燃料供給量に対応して適切な空燃比となるように予め実験等により求めて、前記マップに設定したものである。
続いてステップS5では、インジェクタ18,19の各々による都合3回のそれぞれの燃料噴射量、即ち活性化混合気を形成するための直噴インジェクタ18による第1噴射量と、予混合気を形成するためのポートインジェクタ19による第2噴射量と、成層化混合気を形成するための直噴インジェクタ18による第3噴射量と、をそれぞれ予め実験的に設定してある噴射量マップから読み込んで、決定する。
この噴射量マップも、目標トルク及びエンジン回転速度に対応して第1、第2及び第3の各噴射量の最適値を予め実験等により設定したものであり、例えば図4のマップ上に示す等回転速度線a−aに沿って、要求トルク(エンジン負荷)の変化に対する第1、第2及び第3のそれぞれの噴射量の変化を見ると、図9に示すようになる。
図示の如く第1の噴射は低負荷域のみで行われ、第3の噴射は低負荷ないし中負荷域で行われる。第3噴射の量は一定であり、火花点火が可能な成層化混合気を形成するための必要最小量とされている。図の例では第1噴射の量も略一定とされているが、これには限らない。また、第2噴射はHCCI領域(I)の全域で行われ、その量は要求トルクの増大に応じて一様に増大する。
そうしてステップS5にて決定した噴射量(制御目標値)に基づいて、ステップS6では第1噴射を行うか否か判定し、噴射量が0であれば(判定はNO)後述のステップS9に進む一方、噴射量が0でなければ(判定はYES)ステップS7に進んで、第1噴射のタイミングになったかどうか判定する。この判定がNOの間は待機し、判定がYESになればステップS8に進んで直噴インジェクタ18を作動させる。尚、第1噴射のタイミングは、直噴インジェクタ18の開弁期間が吸排気弁11,12の負のオーバーラップ期間内に含まれるように設定されている。
続いてステップS9では、ポートインジェクタ19による燃料噴射(第2噴射)のタイミングになったかどうか判定し、NOの間は待機して、YESになればステップS10に進んでポートインジェクタ19を作動させる。尚、第2噴射のタイミングは、一例として気筒2の吸気行程の中期から吸気弁11が開かれるまでに設定すればよく、こうすれば、吸気弁11の傘部と吸気ポート9との隙間を通過する高速の吸気流によって燃料噴霧を気筒2内に勢い良く運送することができる。
続いてステップS11では、前記ステップS6と同様にして第3噴射を行うか否か判定し、噴射量が0であれば(判定はNO)リターンする一方、噴射量が0でなければ(判定はYES)ステップS12に進んで、第3噴射のタイミング(気筒2の圧縮行程終盤)になったかどうか判定する。この判定がNOの間は待機し、判定がYESになればステップS13に進んで直噴インジェクタ18を作動させる。
そして、ステップS14,S15では、前記直噴インジェクタ18による第3の噴射によって気筒2内に噴射された燃料が点火プラグ16周りに形成した成層化混合気に点火する。すなわち、まずステップS14ではTDC近傍(TDC直後が望ましい)の点火タイミングになったかどうか判定し、NOの間は待機して、YESになればステップS15に進んで点火回路17を作動させ、しかる後にリターンする。
前記図8のフローのステップS5〜S8により、エンジン1がHCCI領域(I)における相対的に低負荷且つ低回転の領域にあるとき、吸排気弁11,12の負のオーバーラップ期間において直噴インジェクタ18により気筒2内に燃料を直接、噴射させ、着火性の高い活性化混合気を形成する活性化混合気形成手段30aが構成されている。
また、ステップS5,S9,10によって、ポートインジェクタ19により燃料を噴射させて気筒2内に少なくとも吸気行程で燃料を供給し、略均一な予混合気を形成する予混合気形成手段30bが構成されている。
また、ステップS5,S11〜S13によって、エンジン1がHCCI領域(I)における相対的に低負荷ないし中負荷で且つ低回転ないし中回転の領域にあるとき、直噴インジェクタ18により気筒2内に圧縮行程で少量の燃料を噴射させ、点火プラグ16周りに偏在する成層化混合気を形成する成層化混合気形成手段30cが構成されている。
さらに、ステップS14,S15により、エンジン1がHCCI領域(I)における前記低ないし中負荷且つ低ないし中回転の領域にあるときに、点火プラグ16により所定のタイミングで成層化混合気に点火する点火制御手段30dが構成されている。
前記図8のフローの制御は、PCM30のメモリに電子的に格納されている制御プログラムの実行によって実現するものであり、その意味でPCM30は、前記活性化混合気形成手段30a、予混合気形成手段30b、成層化混合気形成手段30c及び点火制御手段30dをそれぞれソフトウエア・プログラムの形態で備えている。
したがって、この実施形態に係るエンジン制御装置Aによると、吸排気弁11,12の所謂負のオーバーラップ期間を設けて、気筒2内の温度を高めることにより、予混合気の圧縮自己着火を促進するようにしたガソリンエンジン1において、予混合気の形成のための燃料供給とは別に、前記負のオーバーラップ期間において気筒2内のEGRガス中に燃料を噴射し、着火性の高い活性化混合気を形成するとともに、該気筒2内に圧縮行程でも少量の燃料を噴射し、点火プラグ16周りに成層化させた混合気塊に点火して燃焼させることで、予混合気全体の自己着火を確実に発生させることができる。
よって、従来までは安定したHCCI燃焼を実現できなかった低負荷、低回転側の領域までHCCI領域(I)を拡大することができるとともに、予混合気の自己着火のタイミングを最適化して、HCCI燃焼による燃費やエミッションの改善効果を十分に得ることができる。
しかも、前記のように成層化混合気を形成するための燃料噴射(第3燃料噴射)の量は、エンジン1の目標トルクの大きさ(負荷状態)によらず、火花点火が可能な成層化混合気を形成するための必要最小量としているので、火花点火燃焼に伴う窒素酸化物の生成は極力、抑えることができる。
さらに、成層化混合気の形成及び点火燃焼は、それが必要なときにのみ行うようにしており、HCCI燃焼が安定して行える領域(HCCI領域(I)における高負荷ないし高回転側の領域)では行わないことで、火花点火燃焼に伴う窒素酸化物の生成を回避することができる。
また、この実施形態では、気筒2内に予混合気を形成するための燃料噴射は、ポートインジェクタ19により行うようにしており、これを直噴インジェクタ18よりも大容量のものとすることで、SI燃焼の際にエンジン1の最大トルクに対応して要求される多量の噴射量を確保しやすい。一方、直噴インジェクタ18は容量の小さなものとすることができ、少量の燃料噴射において制御精度を確保する上で有利になる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、前記した実施形態のものに限定されることなく、それ以外の種々の構成を包含する。すなわち、前記の実施形態では、図9に示すように、成層化混合気を形成するための第3噴射の量を略一定としているが、これに限らず、エンジン1の運転状態に応じて変更するようにしてもよい。また、第3噴射をHCCI領域(I)の全域に亘って行うようにしてもよい。
本発明の構成は、前記した実施形態のものに限定されることなく、それ以外の種々の構成を包含する。すなわち、前記の実施形態では、図9に示すように、成層化混合気を形成するための第3噴射の量を略一定としているが、これに限らず、エンジン1の運転状態に応じて変更するようにしてもよい。また、第3噴射をHCCI領域(I)の全域に亘って行うようにしてもよい。
同様に、活性化混合気を形成するための第1噴射を、もう少し高負荷側まで行うようにしてもよいが、これはノッキングの抑制とのトレードオフとなる。また、燃料性状によっては第1噴射が不要になる場合もあり、反対にHCCI領域(I)の全域に亘って必要になることも考えられる。
また、前記の実施形態では、予混合気を形成するための第2噴射を気筒2の吸気行程で行うようにしているが、これはポートインジェクタ19によるものであるから、排気行程或いはそれ以前の膨張行程や圧縮行程で行うようにすることもできる。
或いはエンジン1にポートインジェクタ19を設けずに、直噴インジェクタ18のみにより第1、第2及び第3の噴射を行うようにすることも可能である。
さらに、前記の実施形態では、吸排気弁11,12のリフト特性をVVL14及びVVT15の作動によって連続的に変更するようにしているが、これに限らず、リフト量及び位相角のいずれか一方は段階的に切換わるような構造としてもよい。また、吸排気弁11,12を個別に電磁アクチュエータによって開閉するような動弁機構を用いてもよいことは言うまでもない。
以上、説明したように本発明は、低負荷低回転側でHCCI燃焼を行うようにしたガソリンエンジンにおいて、予混合気の圧縮による自己着火の安定性を高め、且つ着火タイミングを最適化して、HCCI燃焼の領域を拡大することができるので、有用である。
A エンジン制御装置
1 ガソリンエンジン
2 気筒
9 吸気ポート
11 吸気弁
12 排気弁
16 点火プラグ
18 直噴インジェクタ(燃料噴射弁)
19 ポートインジェクタ(別のインジェクタ)
30 PCM
30a 活性化混合気形成手段
30b 予混合気形成手段
30c 成層化混合気形成手段
30d 点火制御手段
1 ガソリンエンジン
2 気筒
9 吸気ポート
11 吸気弁
12 排気弁
16 点火プラグ
18 直噴インジェクタ(燃料噴射弁)
19 ポートインジェクタ(別のインジェクタ)
30 PCM
30a 活性化混合気形成手段
30b 予混合気形成手段
30c 成層化混合気形成手段
30d 点火制御手段
Claims (7)
- 気筒の排気行程ないし吸気行程において吸気弁及び排気弁の双方を閉じる負のオーバーラップ期間を設け、残留する既燃ガスによって該気筒内の温度を高めることにより、圧縮行程の終盤以降における予混合気の自己着火を促進するようにしたガソリンエンジンの制御装置であって、
前記気筒内に少なくとも吸気行程で燃料を供給して、略均一な予混合気を形成する予混合気形成手段と、
前記気筒内に圧縮行程で燃料を供給して、点火プラグ周りに偏在する成層化混合気を形成する成層化混合気形成手段と、
前記点火プラグにより所定のタイミングで成層化混合気に点火する点火制御手段と、
を備えることを特徴とするガソリンエンジンの制御装置。 - 請求項1の制御装置において、
気筒内に燃料を直接、噴射するように燃料噴射弁が設けられ、
成層化混合気形成手段は、前記燃料噴射弁により気筒内に圧縮行程で燃料を噴射させるものであることを特徴とするガソリンエンジンの制御装置。 - 請求項1又は2のいずれかの制御装置において、
点火制御手段は、予混合気の自己着火が気筒の圧縮上死点近傍の所定の時期に発生するように、成層化混合気への点火タイミングを制御するものであることを特徴とするガソリンエンジンの制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つの制御装置において、
成層化混合気形成手段は、エンジンの低負荷低回転領域において成層化混合気の形成を行うものであり、
点火制御手段は、前記低負荷低回転領域において前記成層化混合気への点火を行うものであることを特徴とするガソリンエンジンの制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つの制御装置において、
成層化混合気形成手段は、エンジンの負荷状態によらず気筒内に略一定量の燃料を供給するものであることを特徴とするガソリンエンジンの制御装置。 - 請求項2〜5のいずれか1つの制御装置において、
負のオーバーラップ期間において燃料噴射弁により気筒内に燃料を直接、噴射させて、着火性の高い活性化混合気を形成する活性化混合気形成手段を備えることを特徴とするガソリンエンジンの制御装置。 - 請求項6の制御装置において、
吸気通路に燃料を噴射するように別の燃料噴射弁が設けられ、
予混合気形成手段は、前記別の燃料噴射弁により燃料を噴射させるものであることを特徴とするガソリンエンジンの制御装置。
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-
2007
- 2007-01-30 JP JP2007018999A patent/JP2008184970A/ja active Pending
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