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JP2008178195A - 送電制御装置、受電制御装置、無接点電力伝送システム、送電装置、受電装置及び電子機器 - Google Patents

送電制御装置、受電制御装置、無接点電力伝送システム、送電装置、受電装置及び電子機器 Download PDF

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JP2008178195A
JP2008178195A JP2007007995A JP2007007995A JP2008178195A JP 2008178195 A JP2008178195 A JP 2008178195A JP 2007007995 A JP2007007995 A JP 2007007995A JP 2007007995 A JP2007007995 A JP 2007007995A JP 2008178195 A JP2008178195 A JP 2008178195A
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幸太 大西
Kentaro Yoda
健太郎 依田
Kuniharu Suzuki
邦治 鈴木
Hiroshi Kato
博 加藤
Katsuya Suzuki
克哉 鈴木
Manabu Yamazaki
学 山崎
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Sony Corp
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Seiko Epson Corp
Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
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Abstract

【課題】無駄な電力消費を最小限に抑えながらバッテリの再充電を可能にする送電制御装置、受電制御装置等の提供。
【解決手段】無接点電力伝送システムの送電装置に設けられる送電制御装置は、送電装置を制御する送電側制御回路を含む。送電側制御回路は、負荷が有するバッテリが満充電状態になったことが検出された場合に、受電装置に対する通常送電を停止して間欠送電を行い、間欠送電期間において、バッテリが再充電必要状態になったことが検出された場合に、受電装置に対する通常送電を再開する制御を行う。受電装置を制御する受電側制御回路は、間欠送電期間において、バッテリの再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを送電装置に対して送信する制御を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、送電制御装置、受電制御装置、無接点電力伝送システム、送電装置、受電装置及び電子機器に関する。
近年、電磁誘導を利用し、金属部分の接点がなくても電力伝送を可能にする無接点電力伝送(非接触電力伝送)が脚光を浴びている、この無接点電力伝送の適用例として、携帯電話機や家庭用機器(例えば電話機の子機)の充電などが提案されている。
無接点電力伝送の従来技術として特許文献1、2がある。この特許文献1では、2次側のバッテリが満充電になると、1次側の電源部の発振動作を停止させている。また特許文献2では、受電装置(2次側)から送電装置(1次側)へのデータ送信を、いわゆる負荷変調により実現している。
しかしながら、特許文献1、2では、満充電後のバッテリを再充電する機構については、何ら考慮されていなかった。
特開平6−339232号公報 特開2006−60909号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、無駄な電力消費を最小限に抑えながらバッテリの再充電を可能にする送電制御装置、受電制御装置、無接点電力伝送システム、送電装置、受電装置及び電子機器を提供することにある。
本発明は、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、前記送電装置を制御する送電側制御回路を含み、前記送電側制御回路は、前記負荷が有するバッテリが満充電状態になったことが検出された場合に、前記受電装置に対する通常送電を停止して間欠送電を行い、間欠送電期間において、前記バッテリが再充電必要状態になったことが検出された場合に、前記受電装置に対する通常送電を再開する制御を行う送電制御装置に関係する。
本発明によれば、バッテリの満充電状態が検出されると、通常送電が停止して間欠送電が行われる。そして間欠送電期間においてバッテリが再充電必要状態になったことが検出されると、送電側から受電側への通常送電が再開して、バッテリの再充電が行われる。このように本発明では、満充電状態の検出後に通常送電が停止し、間欠的な送電だけが行われるようになるため、満充電後の待機モードにおける待機電流を大幅に削減でき、無駄な電力消費を最小限に抑えることができる。また周期的な間欠送電が行われて、バッテリが再充電必要状態になったか否かがチェックされるため、バッテリの再充電を効率的且つ確実に実現できる。
また本発明では、前記送電側制御回路は、前記負荷が有するバッテリが満充電状態になったことを知らせる満充電コマンドを、前記受電装置への通常送電中に前記受電装置から受信した場合に、第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記バッテリの再充電状態の検知を指示する再充電検知コマンドを、前記受電装置に対して送信する制御を行ってもよい。
このようにすれば、送電側は、満充電コマンドを受電側から受信することで、受電側のバッテリの満充電状態を検出できる。そして満充電状態の検出後、第1の期間の間、送電を停止することで省電力化を図れる。また間欠送電期間において、再充電検知コマンドを受電側に送信すれば、受電側は、リセット状態になって満充電や再充電に関する情報を保持できない場合にも、この再充電検知コマンドを受信することで、バッテリの再充電状態の検知を開始できるようになる。
また本発明では、前記送電側制御回路は、前記バッテリの再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを、前記受電装置から受信し、前記バッテリが再充電必要状態であると判断した場合に、前記受電装置への通常送電を再開する制御を行ってもよい。
このようにすれば、送電側は、受電側から再充電コマンドを受信することで、バッテリが再充電必要状態であるか否かを判断でき、通常送電の再開の判断が可能になる。
また本発明では、前記送電側制御回路は、前記再充電検知コマンドを前記受電装置に送信した後、第2の期間が経過するまでの間に、前記再充電コマンドを前記受電装置から受信しなかった場合には、前記第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記再充電検知コマンドを前記受電装置に対して送信する制御を行ってもよい。
このようにすれば、送電側は、第2の期間の経過を待つだけで、次の送電停止及び間欠送電を行うことができるようになり、処理の簡素化を図れる。
また本発明では、前記送電側制御回路は、前記送電装置と前記受電装置との間のID認証が完了した後、満充電フラグをリセットして前記受電装置への通常送電を開始し、前記受電装置から前記満充電コマンドを受信した場合に、前記満充電フラグをセットし、前記バッテリの再充電のための通常送電を再開する場合に、前記満充電フラグをリセットしてもよい。
このようにすれば、送電停止期間においても情報を保持できる送電側が、保持された満充電フラグを用いて、満充電時や再充電時のシーケンスを適正に制御できるようになる。
また本発明は、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記受電装置に設けられる受電制御装置であって、前記受電装置を制御する受電側制御回路と、前記負荷が有するバッテリの満充電後の再充電状態を監視する再充電監視回路とを含み、前記受電側制御回路は、前記負荷が有するバッテリが満充電状態になり、前記送電装置が通常送電を停止して間欠送電を行った場合に、間欠送電期間において、前記バッテリの再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを前記送電装置に対して送信する制御を行う受電制御装置に関係する。
本発明によれば、バッテリが満充電状態になり、送電側が通常送電を停止して間欠送電を行うと、この間欠送電期間において受電側から送電側に対して、再充電コマンドが送信される。この再充電コマンドにより送電側は、バッテリの再充電状態に関する情報(再充電が必要か否か、或いはバッテリ電圧等)を知ることができ、バッテリの再充電のシーケンスを適正に制御できる。従って、無駄な電力消費を最小限に抑えながら、バッテリを効率的に再充電できるようになる。
また本発明では、前記バッテリが満充電状態になったか否かを検出する満充電検出回路を含み、前記受電側制御回路は、前記バッテリが満充電状態になった場合に、満充電状態になったことを知らせる満充電コマンドを前記送電装置に対して送信すると共に、前記バッテリの充電制御を行う充電制御装置への電圧出力を停止する制御を行ってもよい。
このようにすれば、受電側は、満充電コマンドを用いてバッテリの満充電状態を送電側に知らせることができ、送電側による通常送電の停止が可能になる。また充電制御装置への電圧出力を停止することで、充電制御装置の待機電流も削減でき、更なる省電力化を図れる。
また本発明では、前記受電制御装置は、前記満充電コマンドの送信後、前記送電装置からの送電が停止することで、リセット状態になり、前記受電側制御回路は、前記送電装置からの間欠送電によりリセット状態が解除された後に、前記バッテリの再充電状態の検知を指示する再充電検知コマンドを、前記送電装置から受信した場合に、前記バッテリの再充電状態の監視処理を行ってもよい。
このようにすれば、受電側は、送電停止によりリセット状態になり、満充電や再充電に関する情報を保持できなくても、送電側からの再充電検知コマンドに基づいて、バッテリの再充電状態の監視処理を開始できるようになる。
また本発明では、前記バッテリの再充電状態を監視するためのバッテリ電圧又は検出信号が入力される端子を有してもよい。
このようにすれば、端子から入力されるバッテリ電圧や検出信号に基づいて、バッテリの再充電状態を効率的に監視できる。
また本発明は、送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて前記送電装置から前記受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、前記送電装置は、前記送電装置を制御する送電側制御回路を含み、前記受電装置は、前記受電装置を制御する受電側制御回路と、前記バッテリが満充電状態になったか否かを検出する満充電検出回路と、前記負荷が有するバッテリの満充電後の再充電状態を監視する再充電監視回路とを含み、前記受電側制御回路は、前記バッテリが満充電状態になった場合に、満充電状態になったことを知らせる満充電コマンドを前記送電装置に対して送信すると共に、前記バッテリの充電制御を行う充電制御装置への電圧出力を停止する制御を行い、前記送電側制御回路は、前記満充電コマンドを、前記受電装置への通常送電中に前記受電装置から受信した場合に、第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記バッテリの再充電状態の検知を指示する再充電検知コマンドを、前記受電装置に対して送信する制御を行い、前記受電側制御回路は、間欠送電期間において、前記再充電検知コマンドを受信し、前記バッテリの再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを前記送電装置に対して送信する制御を行う無接点電力伝送システムに関係する。
本発明によれば、受電側は、満充電コマンドを用いてバッテリの満充電状態を送電側に知らせることができ、送電側による通常送電の停止が可能になる。また充電制御装置への電圧出力を停止することで、充電制御装置の待機電流も削減できる。送電側は、満充電コマンドを受電側から受信することで、受電側のバッテリの満充電状態を検出できる。そして満充電状態の検出後、第1の期間の間、送電を停止することで省電力化を図れる。また間欠送電期間において、再充電検知コマンドを受電側に送信すれば、受電側は、リセット状態になって満充電や再充電に関する情報を保持できない場合にも、この再充電検知コマンドに基づいて、バッテリの再充電状態の監視処理を開始できるようになる。
また本発明では、前記送電側制御回路は、前記再充電検知コマンドを前記受電装置に送信した後、第2の期間が経過するまでの間に、前記再充電コマンドを前記受電装置から受信しなかった場合には、前記第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記再充電検知コマンドを前記受電装置に対して送信する制御を行ってもよい。
また本発明は、上記のいずれかに記載の送電制御装置と、交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含む送電装置に関係する。
また本発明は、上記のいずれかに記載の受電制御装置と、前記2次コイルの誘起電圧を直流電圧に変換する受電部とを含む受電装置に関係する。
また本発明は、上記に記載の送電装置を含む電子機器に関係する。
また本発明は、上記に記載の受電装置と、前記受電装置により電力が供給される負荷とを含む電子機器に関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電子機器
図1(A)に本実施形態の無接点電力伝送手法が適用される電子機器の例を示す。電子機器の1つである充電器500(クレードル)は送電装置10を有する。また電子機器の1つである携帯電話機510は受電装置40を有する。また携帯電話機510は、LCDなどの表示部512、ボタン等で構成される操作部514、マイク516(音入力部)、スピーカ518(音出力部)、アンテナ520を有する。
充電器500にはACアダプタ502を介して電力が供給され、この電力が、無接点電力伝送により送電装置10から受電装置40に送電される。これにより、携帯電話機510のバッテリを充電したり、携帯電話機510内のデバイスを動作させることができる。
なお本実施形態が適用される電子機器は携帯電話機510に限定されない。例えば腕時計、コードレス電話器、シェーバー、電動歯ブラシ、リストコンピュータ、ハンディターミナル、携帯情報端末、或いは電動自転車などの種々の電子機器に適用できる。
図1(B)に模式的に示すように、送電装置10から受電装置40への電力伝送は、送電装置10側に設けられた1次コイルL1(送電コイル)と、受電装置40側に設けられた2次コイルL2(受電コイル)を電磁的に結合させて電力伝送トランスを形成することで実現される。これにより非接触での電力伝送が可能になる。
2.送電装置、受電装置
図2に本実施形態の送電装置10、送電制御装置20、受電装置40、受電制御装置50の構成例を示す。図1(A)の充電器500などの送電側の電子機器は、少なくとも図2の送電装置10を含む。また携帯電話機510などの受電側の電子機器は、少なくとも受電装置40と負荷90(本負荷)を含む。そして図2の構成により、1次コイルL1と2次コイルL2を電磁的に結合させて送電装置10から受電装置40に対して電力を伝送し、受電装置40の電圧出力ノードNB7から負荷90に対して電力(電圧VOUT)を供給する無接点電力伝送(非接触電力伝送)システムが実現される。
送電装置10(送電モジュール、1次モジュール)は、1次コイルL1、送電部12、電圧検出回路14、表示部16、送電制御装置20を含むことができる。なお送電装置10や送電制御装置20は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば表示部、電圧検出回路)を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
送電部12は、電力伝送時には所定周波数の交流電圧を生成し、データ転送時にはデータに応じて周波数が異なる交流電圧を生成して、1次コイルL1に供給する。具体的には図3(A)に示すように、例えばデータ「1」を受電装置40に対して送信する場合には、周波数f1の交流電圧を生成し、データ「0」を送信する場合には、周波数f2の交流電圧を生成する。この送電部12は、1次コイルL1の一端を駆動する第1の送電ドライバと、1次コイルL1の他端を駆動する第2の送電ドライバと、1次コイルL1と共に共振回路を構成する少なくとも1つのコンデンサを含むことができる。
そして送電部12が含む第1、第2の送電ドライバの各々は、例えばパワーMOSトランジスタにより構成されるインバータ回路(バッファ回路)であり、送電制御装置20のドライバ制御回路26により制御される。
1次コイルL1(送電側コイル)は、2次コイルL2(受電側コイル)と電磁結合して電力伝送用トランスを形成する。例えば電力伝送が必要なときには、図1(A)、図1(B)に示すように、充電器500の上に携帯電話機510を置き、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通るような状態にする。一方、電力伝送が不要なときには、充電器500と携帯電話機510を物理的に離して、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通らないような状態にする。
電圧検出回路14は1次コイルL1の誘起電圧を検出する回路であり、例えば抵抗RA1、RA2や、RA1とRA2の接続ノードNA3とGND(広義には低電位側電源)との間に設けられるダイオードDA1を含む。具体的には、1次コイルL1の誘起電圧を抵抗RA1、RA2で分圧することで得られた信号PHINが、送電制御装置20の波形検出回路28に入力される。
表示部16は、無接点電力伝送システムの各種状態(電力伝送中、ID認証等)を、色や画像などを用いて表示するものであり、例えばLEDやLCDなどにより実現される。
送電制御装置20は、送電装置10の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この送電制御装置20は、制御回路22(送電側)、発振回路24、ドライバ制御回路26、波形検出回路28を含むことができる。
制御回路22(制御部)は送電装置10や送電制御装置20の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路22は、電力伝送、負荷検出、周波数変調、異物検出、或いは着脱検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
発振回路24は例えば水晶発振回路により構成され、1次側のクロックを生成する。ドライバ制御回路26は、発振回路24で生成されたクロックや制御回路22からの周波数設定信号などに基づいて、所望の周波数の制御信号を生成し、送電部12の第1、第2の送電ドライバに出力して、第1、第2の送電ドライバを制御する。
波形検出回路28は、1次コイルL1の一端の誘起電圧に相当する信号PHINの波形をモニタし、負荷検出、異物検出等を行う。例えば受電装置40の負荷変調部46が、送電装置10に対してデータを送信するための負荷変調を行うと、1次コイルL1の誘起電圧の信号波形が図3(B)のように変化する。具体的には、データ「0」を送信するために負荷変調部46が負荷を低くすると、信号波形の振幅(ピーク電圧)が小さくなり、データ「1」を送信するために負荷を高くすると、信号波形の振幅が大きくなる。従って、波形検出回路28は、誘起電圧の信号波形のピークホールド処理などを行って、ピーク電圧がしきい値電圧を超えたか否かを判断することで、受電装置40からのデータが「0」なのか「1」なのかを判断できる。なお波形検出の手法は図3(A)、図3(B)の手法に限定されない。例えば、受電側の負荷が高くなったか低くなったかを、ピーク電圧以外の物理量を用いて判断してもよい。
受電装置40(受電モジュール、2次モジュール)は、2次コイルL2、受電部42、負荷変調部46、給電制御部48、受電制御装置50を含むことができる。なお受電装置40や受電制御装置50は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
受電部42は、2次コイルL2の交流の誘起電圧を直流電圧に変換する。この変換は受電部42が有する整流回路43により行われる。この整流回路43は、ダイオードDB1〜DB4を含む。ダイオードDB1は、2次コイルL2の一端のノードNB1と直流電圧VDCの生成ノードNB3との間に設けられ、DB2は、ノードNB3と2次コイルL2の他端のノードNB2との間に設けられ、DB3は、ノードNB2とVSSのノードNB4との間に設けられ、DB4は、ノードNB4とNB1との間に設けられる。
受電部42の抵抗RB1、RB2はノードNB1とNB4との間に設けられる。そしてノードNB1、NB4間の電圧を抵抗RB1、RB2により分圧することで得られた信号CCMPIが、受電制御装置50の周波数検出回路60に入力される。
受電部42のコンデンサCB1及び抵抗RB4、RB5は、直流電圧VDCのノードNB3とVSSのノードNB4との間に設けられる。そしてノードNB3、NB4間の電圧を抵抗RB4、RB5により分圧することで得られた信号ADINが、受電制御装置50の位置検出回路56に入力される。
負荷変調部46は負荷変調処理を行う。具体的には受電装置40から送電装置10に所望のデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷変調部46(2次側)での負荷を可変に変化させて、図3(B)に示すように1次コイルL1の誘起電圧の信号波形を変化させる。このために負荷変調部46は、ノードNB3、NB4の間に直列に設けられた抵抗RB3、トランジスタTB3(N型のCMOSトランジスタ)を含む。このトランジスタTB3は受電制御装置50の制御回路52からの信号P3Qによりオン・オフ制御される。そしてトランジスタTB3をオン・オフ制御して負荷変調を行う際には、給電制御部48のトランジスタTB1、TB2はオフにされ、負荷90が受電装置40に電気的に接続されない状態になる。
例えば図3(B)のように、データ「0」を送信するために2次側を低負荷(インピーダンス大)にする場合には、信号P3QがLレベルになってトランジスタTB3がオフになる。これにより負荷変調部46の負荷はほぼ無限大(無負荷)になる。一方、データ「1」を送信するために2次側を高負荷(インピーダンス小)にする場合には、信号P3QがHレベルになってトランジスタTB3がオンになる。これにより負荷変調部46の負荷は、抵抗RB3(高負荷)になる。
給電制御部48は負荷90への電力の給電を制御する。レギュレータ49は、整流回路43での変換で得られた直流電圧VDCの電圧レベルを調整して、電源電圧VD5(例えば5V)を生成する。受電制御装置50は、例えばこの電源電圧VD5が供給されて動作する。
トランジスタTB2(P型のCMOSトランジスタ)は、電源電圧VD5の生成ノードNB5(レギュレター49の出力ノード)とトランジスタTB1(ノードNB6)との間に設けられ、受電制御装置50の制御回路52からの信号P1Qにより制御される。具体的にはトランジスタTB2は、ID認証が完了(確立)して通常の電力伝送を行う場合にはオンになり、負荷変調の場合等にはオフになる。なお電源電圧生成ノードNB5とトランジスタTB2のゲートのノードNB8との間にはプルアップ抵抗RU2が設けられる。
トランジスタTB1(P型のCMOSトランジスタ)は、トランジスタTB2(ノードNB6)とVOUTの電圧出力ノードNB7との間に設けられ、出力保証回路54からの信号P4Qにより制御される。具体的には、ID認証が完了して通常の電力伝送を行う場合にはオンになる。一方、ACアダプタの接続が検出されたり、電源電圧VD5が受電制御装置50(制御回路52)の動作下限電圧よりも小さい場合等に、オフになる。なお電圧出力ノードNB7とトランジスタTB1のゲートのノードNB9との間にはプルアップ抵抗RU1が設けられる。
受電制御装置50は、受電装置40の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この受電制御装置50は、2次コイルL2の誘起電圧から生成される電源電圧VD5により動作することができる。また受電制御装置50は、制御回路52(受電側)、出力保証回路54、位置検出回路56、発振回路58、周波数検出回路60、満充電検出回路62、再充電監視回路64を含むことができる。
制御回路52(制御部)は受電装置40や受電制御装置50の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路52は、ID認証、位置検出、周波数検出、負荷変調、満充電検出、或いは再充電監視などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
出力保証回路54は、低電圧時(0V時)の受電装置40の出力を保証する回路である。即ちトランジスタTB1を制御し、ACアダプタの接続が検出されたり電源電圧VD5が動作下限電圧よりも小さい場合に、トランジスタTB1をオフにする設定を行い、電圧出力ノードNB7から受電装置40側への電流の逆流を防止する。
位置検出回路56は、2次コイルL2の誘起電圧の波形に相当する信号ADINの波形を監視して、1次コイルL1と2次コイルL2の位置関係が適正であるかを判断する。具体的には信号ADINをコンパレータで2値に変換して、位置関係が適正であるか否かを判断する。
発振回路58は、例えばCR発振回路により構成され、2次側のクロックを生成する。周波数検出回路60は、信号CCMPIの周波数(f1、f2)を検出して、図3(A)に示すように、送電装置10からの送信データが「1」なのか「0」なのかを判断する。
満充電検出回路62(充電検出回路)は、負荷90のバッテリ94が、満充電状態(充電状態)になったか否かを検出する回路である。具体的には満充電検出回路62は、例えば充電状態の表示に使用されるLEDRのオン・オフを検出することで、満充電状態を検出する。即ち所定時間(例えば5秒)連続でLEDRが消灯した場合に、バッテリ94が満充電状態(充電完了)であると判断する。
再充電監視回路64(充電監視回路)は、負荷90が有するバッテリ94の満充電後の再充電状態を監視する。具体的には、バッテリ94は満充電状態になった後、バッテリ電圧VBATが徐々に低下する。再充電監視回路64は、例えばバッテリ電圧VBATが再充電電圧以下になったかを監視し、バッテリ94が再充電が必要な状態になったか否かを監視する。或いはバッテリ電圧VBATを送電装置10に知らせるために、バッテリ電圧VBATを監視する。
負荷90は、バッテリ94の充電制御等を行う充電制御装置92を含む。この充電制御装置92(充電制御IC)は集積回路装置などにより実現できる。なお、スマートバッテリのように、バッテリ94自体に充電制御装置92の機能を持たせてもよい。そしてバッテリ94が、再充電必要状態になったことが検出されて、その検出信号を出力する場合には、再充電監視回路64は、この検出信号を監視すればよい。
3.バッテリの再充電手法
図1(A)のように充電器500の上に携帯電話機510を置き、送電装置10から受電装置40に電力を送電して、バッテリ94(蓄電池)を充電すると、バッテリ94は満充電状態になる。ところが、その後、バッテリ94のバッテリ電圧(充電電圧)は徐々に低下し、再充電が必要な状態になる。そして、このようにバッテリ94が再充電必要状態になった場合には、送電装置10から受電装置40に電力を供給し、バッテリ94を再充電することが望ましい。
しかしながら、バッテリ94が再充電必要状態になったか否かを、充電制御装置92が検出するためには、満充電後も充電制御装置92に対して電力(電源電圧)を供給して、充電制御装置92を動作させておく必要がある。即ち充電制御装置92にリセットがかからないように、満充電後も送電装置10から受電装置40に電力を供給し続けなければならない。従って、バッテリ94の充電を実際には行っていないのに、送電装置10から受電装置40に無駄な電力が送電されてしまい、無接点電力伝送システムの待機電流を大幅に削減することができないという問題がある。
このような問題を解決する本実施形態の再充電手法について、図4、図5(A)、図5(B)を用いて説明する。図4は本実施形態の送電装置10、送電制御装置20、受電装置40、受電制御装置50の要部を示すブロック図であり、図5(A)、図5(B)は本実施形態の動作を説明するためのシーケンス図である。
本実施形態の再充電手法では、バッテリ94が満充電状態になると、満充電後の待機モードに移行する。この満充電後待機モードでは、1次側(送電装置10)は2次側(受電装置40)を間欠的に誘電し、その際に満充電後待機モードである旨を2次側に送信する。なお誘電時に着脱が確認された場合には、1次側は通常の待機モードに移行する。2次側は、満充電後待機モードであることを受信すると、バッテリ電圧VBATを確認する。そしてバッテリ電圧VBATが再充電電圧(例えば3.9V)以下である場合には、再充電が必要な状態であると判断し、1次側から2次側への送電を再開して、再充電を開始する。この際に満充電後待機モードは解除する。一方、バッテリ電圧VBATが再充電電圧よりも大きい場合には、満充電後待機モードを継続する。
具体的には、図4の送電側の制御回路22は、負荷が有するバッテリ94が満充電状態になったことが検出された場合に、受電装置40に対する通常送電を停止して間欠送電を行う。即ち、長い第1の期間T1の送電停止と、短い間欠送電期間とを繰り返す。なお第1の期間T1は、一定期間(例えば1秒)であってもよいし、バッテリ電圧VBAT等に応じて変化する可変期間であってもよい。そして送電側の制御回路22は、この間欠送電期間において、バッテリ94が再充電必要状態になったことが検出された場合に、受電装置40に対する通常送電を再開する制御を行う。
一方、受電側の制御回路52は、バッテリ94が満充電状態になり、送電装置10が通常送電を停止して間欠送電を行った場合に、この間欠送電期間において、バッテリ94の再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを、送電装置10に対して送信する制御を行う。この場合にバッテリ94の満充電状態は満充電検出回路62により検出し、バッテリ94の再充電状態は再充電監視回路64により監視する。なお再充電状態に関する情報とは、バッテリ94が再充電状態になったか否かを判断するための情報であり、再充電が必要になったか否かの情報や、満充電後のバッテリ電圧VBATの情報である。
更に具体的には図5(A)のA1に示すように、受電側の制御回路52は、バッテリ94が満充電状態になった場合に、満充電状態になったことを知らせる満充電コマンド(満充電情報)を、例えば負荷変調部46による負荷変調により送電装置10に対して送信する制御を行う。そしてA2に示すように、充電制御装置92へのVOUTの電圧出力(電力供給)を停止する制御を行う。例えば制御回路52は、充電状態の表示に使用されるLEDRが例えば連続で5秒間消灯したことが満充電検出回路62により検出されると、バッテリ94が満充電状態(充電完了)であると判断する。そして満充電コマンドを送信するためのフレームを生成し、信号P3Qを制御して負荷変調を行い、生成されたフレームを送電装置10に送信する。
一方、送電側の制御回路22は、受電装置40への通常送電中に満充電コマンドを受信した場合に、図5(A)のA3に示すように満充電フラグFCを1にセットして、A4に示すように第1の期間T1(例えば1秒)の間、受電装置40への送電を停止する制御を行う。その後、A5に示すように送電を再開して間欠送電を行う。そして送電再開後の間欠送電期間において、A6に示すようにバッテリ94の再充電状態の検知(再充電が必要な状態か否かの検知、或いは満充電後のバッテリ電圧の検知)を指示する再充電検知コマンドを、受電装置40に対して送信する制御を行う。例えば図4の周波数変調部23が周波数変調を行って、図3(A)で説明した手法により、再充電検知コマンドのフレームを生成して送信する。また制御回路22は、再充電検知コマンドを送信した後、A7に示すように第2の期間T2(例えば30msec。T2<T1)が経過するまでの間に、再充電コマンドを受電装置40から受信しなかった場合には、タイムアウトと判断する。そしてタイムアウトの場合には、A8に示すように第1の期間T1の間、受電装置40への送電を再度停止し、A9に示すように送電再開後の間欠送電期間において、再充電検知コマンドを受電装置40に対して再度送信する制御を行う。
図5(A)のA10に示すように、受電制御装置50は、満充電コマンドの送信後、送電装置10からの送電が停止することで、リセット状態になる。即ち送電装置10から電力が供給されないため、電源電圧が0Vになってリセット状態になる。そして受電側の制御回路52は、A11に示すように送電装置10からの間欠送電によりリセット状態が解除された後に、再充電検知コマンドを送電装置10から受信すると、A12に示すようにバッテリ94の再充電状態の監視処理を行う。即ちバッテリ94が再充電必要状態か否かを監視して判断する。或いはバッテリ電圧VBATを監視して送電装置10に送信するための処理を行ってもよい。この再充電状態の監視処理は、再充電監視回路64での監視結果に基づいて行われる。
図5(B)のB1では、受電側の制御回路52は、バッテリ94の再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを、送電装置10に対して送信している。例えば受電側の制御回路52は、再充電監視回路64での監視結果に基づいて、バッテリ94が再充電必要状態であると判断すると、再充電コマンドを送電装置10に対して送信する。そして送電側の制御回路22は、再充電コマンドを受電装置40から受信すると、B2に示すように満充電フラグFCを0にリセットし、B3に示すように受電装置40への通常送電を再開する。即ち再充電コマンドに基づき、バッテリ94が再充電必要状態であると判断した場合に、通常送電を再開する。これにより、バッテリ94の再充電が開始し、電圧が低下したバッテリ94を再充電できるようになる。
4.詳細な動作
次に図6のフローチャートを用いて本実施形態の詳細な動作例を説明する。まず送電側の処理について説明する。
送電側(1次側)は、受電側(2次側)とのID認証が完了すると、満充電フラグFCを0にリセットする(ステップS1、S2)。そして受電側への通常送電を開始する(ステップS3)。その後、着脱検知を行い(ステップS4)、着脱が検知された場合には通常待機モードに移行する。即ち、図1(A)において充電器500から携帯電話機510が物理的に離れて、1次コイルL1の磁束が2次コイルL2を通らない状態になると、着脱が検知され、通常待機モードに移行する。この通常待機モードでは、満充電後待機モードのような間欠送電は行われず、再び充電器500の上に携帯電話機510が置かれるまで、電力伝送を完全に停止する。
次に、送電側は、受電側から満充電コマンドを受信したか否かを判断し(ステップS5)、受信しなかった場合にはステップS4に戻る。一方、受信した場合には、満充電フラグFCを1にセットする(ステップS6)。そして第1の期間T1の間、送電側から受電側への送電を停止する(ステップS7)。この期間T1は、送電側のクロックによるカウント処理により計測する。
送電側は、第1の期間T1が経過すると、送電を再開して間欠送電を行い、再充電検知コマンドを受電側に送信する(ステップS8)。即ち再充電状態の検知を指示するフレームを生成し、周波数変調により受電側に送信する。そして、第2の期間T2が経過してタイムアウトになるのを待つ(ステップS9)。即ち、受電側が、間欠送電によりリセット状態が解除されて動作を開始し、再充電コマンドを送信して来るのを待つ。そして第2の期間T2が経過するまでの間、着脱検知を行い(ステップS10)、着脱が検知された場合には通常待機モードに移行する。また第2の期間T2が経過するまでの間、受電側から再充電コマンドを受信したか否かを監視し(ステップS11)、受信していない場合にはステップS9に戻る。そして第2の期間T2が経過してタイムアウトになると、ステップS7に戻り、送電側から受電側への送電を再度停止する。そして送電停止期間T1の経過後に、間欠送電を行い、再充電検知コマンドを受電側に再度送信する(ステップS8)。このように送電側は、受電側から再充電コマンドを受信するまで、送電停止と間欠送電を繰り返す。
送電側は、ステップS11で受電側から再充電コマンドを受信すると、ステップS2に戻り、満充電フラグFCを0にリセットする。そしてバッテリ94を再充電するための通常送電を再開する(ステップS3)。これにより、電圧が低下したバッテリ94の再充電が開始される。
次に受電側の処理について説明する。受電側は送電側とのID認証が完了すると、通常受電を開始する(ステップS21、S22)。その後、バッテリ94が満充電状態になったか否かを判断し、満充電状態になった場合には満充電コマンドを送電側に送信する(ステップS23、S24)。即ち満充電を知らせるフレームを生成し、負荷変調により送電側に送信する。これにより送電側は満充電フラグFCを1にセットし、送電を停止する(ステップS6、S7)。そして受電側は、充電制御装置92へのVOUTの電圧出力を停止する(ステップS25)。即ち図2のトランジスタTB2、TB1をオフにして、負荷90との電気的接続を遮断する。具体的には制御回路52が信号P1QをHレベルにすることでトランジスタTB2をオフにする。また出力保証回路54(オープンドレインのN型トランジスタ)が信号P4Qをハイインピーダンス状態に設定することで、ノードNB7、NB9を同電位に設定し、トランジスタTB1をオフにする。このようにすれば、受電装置40に電力が供給されない場合にもトランジスタTB1を確実にオフにできる。
図6のステップS7で送電側が送電を停止すると、受電側は電力が供給されない状態になるため、リセット状態になる。その後、送電側が間欠送電を開始すると、受電側に電力が供給され、受電側の電源電圧が立ち上がって、リセット状態が解除される(ステップS26)。すると受電側は、再充電検知コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS27)。そして受信していない場合には、通常のID認証処理に移行する。即ち通常の待機モードの処理が行われる。
再充電検知コマンドを受信した場合には、バッテリ94の再充電が必要か否かを判断する(ステップS28)。具体的には、バッテリ電圧VBATが再充電電圧(例えば3.9V)よりも小さいか否かを判断する。そして再充電が必要ではないと判断した場合には、送電側に対して応答をしない。これにより送電側のステップS9でタイムアウトになり、送電側からの送電が再度停止し、受電側はリセット状態になる。
一方、受電側は、ステップS28で再充電が必要であると判断した場合には、再充電コマンドを送信する(ステップS29)。送電側は、再充電コマンドを受信すると、満充電フラグFCを0にリセットして、通常送電を再開する(ステップS2、S3)。これにより、受電側も通常受電を再開し(ステップS22)、満充電後待機モードから抜けることになる。
以上のように本実施形態によればバッテリ94の満充電が検出されると、送電側が送電を停止する(ステップS7)。また受電側は充電制御装置92へのVOUT出力を停止し(ステップS25)、満充電後待機モードに移行する。この満充電後待機モードでは、送電側からの送電が停止するため、受電制御装置50がリセット状態になると共に、VOUT出力が停止するため充電制御装置92もリセット状態になる。従って、受電制御装置50や充電制御装置92で流れる待機電流を大幅に削減でき、省電力化を図れる。
即ち比較例の手法では、満充電検出後も送電側から受電側への送電を停止せず、充電制御装置92も出力電圧VOUTが供給されて動作する。従って、比較例の手法では受電制御装置50、充電制御装置92での待機電流を大幅に削減することができない。これに対して本実施形態によれば、満充電後待機モードでは送電側から受電側への送電が間欠的に停止するため、待機電流を大幅に削減できる。
また本実施形態によれば、受電側がリセット状態になった後、送電側が間欠的な送電を行い、再充電検知コマンドを送信する(ステップS8)。これにより受電側は、リセット状態が解除された時に、受信した再充電検知コマンドによる指示により、再充電状態の監視処理を行う(ステップS27、S28)。そして再充電が必要であると判断した場合には再充電コマンドを送信する(ステップS29)。
即ち受電側は、送電停止によりリセット状態になるため、満充電や再充電に関する情報を保持できない。これに対して送電側はこれらの情報を保持できる。本実施形態ではこの点に着目し、送電停止後の間欠送電期間において、送電側が受電側に再充電検知コマンドを送信する。このようにすれば、リセット状態を解除された受電側が、満充電や再充電に関する情報を保持していなくても、送電側からの再充電検知コマンドをトリガとして再充電状態の監視処理を開始できる。そして受電側は、再充電必要状態であると判断した場合には、再充電コマンドを送信することで、再充電必要状態であることを送電側に知らせることができる。これにより、満充電後のバッテリ94を適正に再充電することが可能になる。
一方、送電側は、期間T2内に再充電コマンドを受信せずにタイムアウトになった場合には、送電を再度停止する(ステップS9、S7)。即ち再充電コマンドを受信するまで、送電停止と間欠送電を繰り返す。従って、受電側は間欠送電期間においてのみ動作すれば済み、送電停止期間T1を十分に長くすることで、満充電後待機モードでの待機電流を大幅に削減できる。従って、無駄な電力消費を最小限に抑えながらバッテリ94の最適な再充電を実現できる。
なお図6では、送電側(送電装置)と受電側(受電装置)との間のID認証が完了した後、満充電フラグFCをリセットして受電側への通常送電を開始している(ステップS2、S3)。そして送電側は、受電側から満充電コマンドを受信した場合に、満充電フラグFCをセットする(ステップS6)。そして、バッテリ94の再充電のための通常送電を再開する場合に、満充電フラグFCをリセットする(ステップS2)。このようにすれば、送電停止時においても満充電フラグFCの情報を保持できる送電側が、満充電フラグFCの情報を用いて、満充電時や再充電時のシーケンスを適正に制御できるようになる。
5.波形検出回路、電圧監視回路
図7に送電側の波形検出回路28の構成例を示す。この波形検出回路28は、オペアンプOPA1〜OPA4(コンパレータ)と、コンデンサCA1と、リセット用のN型のトランジスタTA1を含む。
図7では、オペアンプOPA1、OPA2とコンデンサCA1とトランジスタTA1によりピーク検出回路が構成される。即ち電圧検出回路14からの検出信号PHINのピーク電圧がノードNA4にホールドされ、このホールドされたピーク電圧の信号が、ボルテージフォロワ接続のオペアンプOPA2によりインピーダンス変換されてノードNA5に出力される。またホールドされたピーク電圧はトランジスタTA1によりリセットされる。
データ検出回路を構成するオペアンプOPA4は、ノードNA5のピーク電圧の信号とデータ検出用のしきい値電圧VSIGHを比較し、データ信号SIGH(「0」又は「1」)を出力する。着脱検知回路を構成するオペアンプOPA3は、ノードNA5のピーク電圧の信号と着脱検知用のしきい値電圧VLEAVを比較し、着脱検知信号LEAVを出力する。なお波形検出回路28の構成は図7に限定されず、その一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図8(B)に再充電監視回路64の構成例を示す。この再充電監視回路64は、バッテリ電圧VBATの入力ノードNE1と、GND(低電位側電源)との間に直列に設けられた抵抗RE1、RE2とオペアンプOPE1(コンパレータ)を含む。オペアンプOPE1の反転入力端子には抵抗RE1とRE2の接続ノードNE2が接続され、非反転入力端子には基準電圧VREFが入力される。図8(B)では、バッテリ電圧VBATが再充電電圧(3.9V)よりも低くなり、ノードNE2の電圧が基準電圧VREFよりも低くなると、オペアンプOPE1の出力である再充電検出信号RCHDETがアクティブ(Hレベル)になる。
なお図8(A)では、受電制御装置50(受電制御IC)は、バッテリの再充電状態を監視するためのバッテリ電圧VBATが入力される端子TMB1(パッド)を有する。このような端子TMB1を設ければ、バッテリ電圧VBATを監視して、バッテリ94が再充電必要状態になったか否かを容易に検出できるようになる。
なお再充電監視回路64は図8(A)の構成に限定されない。例えば図8(B)では、充電対象となるバッテリはスマートバッテリ95であり、図4の充電制御装置92と同様の機能を有する充電制御装置96(充電制御回路)を内蔵している。そしてこの充電制御装置96自体が、満充電後のスマートバッテリ95が再充電必要状態になったか否かを検出し、再充電必要状態になった場合に再充電検出信号RCHDETをアクティブにする。そして本実施形態の受電制御装置50の再充電監視回路64は、この再充電検出信号RCHDETを監視(バッファリング)し、再充電検出信号RCHDETがアクティブになったことを受電制御装置50の制御回路52に伝える。このようにすればスマートバッテリ95の機能を有効活用して再充電状態を監視できる。
なお図8(B)では、受電制御装置50(受電制御IC)は、スマートバッテリ95からの検出信号RCHDETが入力される端子TMB2(パッド)を有する。このような端子TMB2を設ければ、検出信号RCHDETをスマートバッテリ95から入力して、スマートバッテリ95の再充電状態を監視できるようになる。
6.変形例
次に、図9を用いて本実施形態の変形例を説明する。例えば図5(A)の再充電手法では、送電側は、A6に示すように再充電検知コマンドを受電側に送信した後、受電側から再充電コマンドを受信するのをタイムアウト期間T2が経過するまで待つ。そして、期間T2内に再充電コマンドを受信しなかった場合には、A8に示すように期間T1の間、送電を停止する。一方、図5(B)のB1に示すように期間T2内に再充電コマンドを受信した場合には、B3に示すように通常送電を再開する。
これに対して図9の変形例では、送電側は、C1に示すように間欠送電を行った後に、C2に示すように再充電検知コマンドを受電側に送信する。すると、この再充電検知コマンドを受信した受電側は、C3に示すようにバッテリ電圧VBATを知らせる再充電コマンド(再充電情報コマンド)を、送電側に送信する。即ちバッテリ電圧VBATの値そのものや、バッテリ電圧VBATの大きさの程度を知らせる再充電コマンドのフレームを生成して、送電側に送信する。
送電側は、この再充電コマンドを受信し、再充電コマンドにより伝えられたバッテリ電圧VBATに基づいて、送電の停止期間T1を設定する。即ちバッテリ電圧VBATの値に応じて期間T1を可変に変化させる。具体的には、例えばバッテリ電圧VBATがそれほど下がっていない場合には、送電停止期間T1を長くし、バッテリ電圧VBATが再充電電圧(再充電が必要な電圧)に近づけば近づくほど、送電停止期間T1を短くする。
図9の変形例によれば、再充電コマンドにより伝えられたバッテリ電圧VBATに応じて、送電停止期間T1を最適に制御できる。これにより、無駄な電力消費を最小限に抑えながら効率的な再充電を実現できる。即ちバッテリ電圧VBATがそれほど下がっていない場合には、送電停止期間T1を十分に長くすることで、受電制御装置50や充電制御装置92のリセット期間を十分に長くすることができ、待機電流を大幅に削減して省電力化を図れる。一方、バッテリ電圧VBATが再充電電圧に近づいた場合には、送電停止期間T1を短くして、頻繁に再充電検知を行ってバッテリ電圧VBATを監視することで、正確な再充電電圧で再充電を開始することが可能になる。これにより、再充電電圧に達しているのに再充電が行われない事態を防止でき、適正な再充電が可能になる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(低電位側電源、電子機器等)と共に記載された用語(GND、携帯電話機・充電器等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また送電制御装置、送電装置、受電制御装置、受電装置の構成・動作や、満充電状態や再充電状態の検出手法、再充電手法も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば図5(A)、図5(B)、図6、図9とは異なるシーケンスで、バッテリの満充電状態や再充電状態を検出したり、バッテリの再充電を行ってもよい。
図1(A)、図1(B)は無接点電力伝送の説明図。 本実施形態の送電装置、送電制御装置、受電装置、受電制御装置の構成例。 図3(A)、図3(B)は周波数変調、負荷変調によるデータ転送の説明図。 送電装置、送電制御装置、受電装置、受電制御装置の要部を示すブロック図。 図5(A)、図5(B)は本実施形態の動作を説明するためのシーケンス図。 本実施形態の動作の詳細を説明するためのフローチャート。 波形検出回路の構成例。 図8(A)、図8(B)は再充電監視回路の構成例。 本実施形態の変形例の説明図。
符号の説明
L1 1次コイル、L2 2次コイル、
10 送電装置、12 送電部、14 電圧検出回路、16 表示部、
20 送電制御装置、22 制御回路(送電側)、23 周波数変調部、
24 発振回路、26 ドライバ制御回路、28 波形検出回路、40 受電装置、
42 受電部、43 整流回路、46 負荷変調部、48 給電制御部、
50 受電制御装置、52 制御回路(受電側)、54 出力保証回路、
56 位置検出回路、58 発振回路、60 周波数検出回路、62 満充電検出回路、64 再充電監視回路、90 負荷、92 充電制御装置、94 バッテリ、
95 充電制御装置、96 スマートバッテリ

Claims (15)

  1. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、
    前記送電装置を制御する送電側制御回路を含み、
    前記送電側制御回路は、
    前記負荷が有するバッテリが満充電状態になったことが検出された場合に、前記受電装置に対する通常送電を停止して間欠送電を行い、間欠送電期間において、前記バッテリが再充電必要状態になったことが検出された場合に、前記受電装置に対する通常送電を再開する制御を行うことを特徴とする送電制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記送電側制御回路は、
    前記負荷が有するバッテリが満充電状態になったことを知らせる満充電コマンドを、前記受電装置への通常送電中に前記受電装置から受信した場合に、第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記バッテリの再充電状態の検知を指示する再充電検知コマンドを、前記受電装置に対して送信する制御を行うことを特徴とする送電制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記送電側制御回路は、
    前記バッテリの再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを、前記受電装置から受信し、前記バッテリが再充電必要状態であると判断した場合に、前記受電装置への通常送電を再開する制御を行うことを特徴とする送電制御装置。
  4. 請求項3において、
    前記送電側制御回路は、
    前記再充電検知コマンドを前記受電装置に送信した後、第2の期間が経過するまでの間に、前記再充電コマンドを前記受電装置から受信しなかった場合には、前記第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記再充電検知コマンドを前記受電装置に対して送信する制御を行うことを特徴とする送電制御装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    前記送電側制御回路は、
    前記送電装置と前記受電装置との間のID認証が完了した後、満充電フラグをリセットして前記受電装置への通常送電を開始し、
    前記受電装置から前記満充電コマンドを受信した場合に、前記満充電フラグをセットし、前記バッテリの再充電のための通常送電を再開する場合に、前記満充電フラグをリセットすることを特徴とする送電制御装置。
  6. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムの前記受電装置に設けられる受電制御装置であって、
    前記受電装置を制御する受電側制御回路と、
    前記負荷が有するバッテリの満充電後の再充電状態を監視する再充電監視回路とを含み、
    前記受電側制御回路は、
    前記負荷が有するバッテリが満充電状態になり、前記送電装置が通常送電を停止して間欠送電を行った場合に、間欠送電期間において、前記バッテリの再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを前記送電装置に対して送信する制御を行うことを特徴とする受電制御装置。
  7. 請求項6において、
    前記バッテリが満充電状態になったか否かを検出する満充電検出回路を含み、
    前記受電側制御回路は、
    前記バッテリが満充電状態になった場合に、満充電状態になったことを知らせる満充電コマンドを前記送電装置に対して送信すると共に、前記バッテリの充電制御を行う充電制御装置への電圧出力を停止する制御を行うことを特徴とする受電制御装置。
  8. 請求項7において、
    前記受電制御装置は、前記満充電コマンドの送信後、前記送電装置からの送電が停止することで、リセット状態になり、
    前記受電側制御回路は、
    前記送電装置からの間欠送電によりリセット状態が解除された後に、前記バッテリの再充電状態の検知を指示する再充電検知コマンドを、前記送電装置から受信した場合に、前記バッテリの再充電状態の監視処理を行うことを特徴とする受電制御装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれかにおいて、
    前記バッテリの再充電状態を監視するためのバッテリ電圧又は検出信号が入力される端子を有することを特徴とする受電制御装置。
  10. 送電装置と受電装置を含み、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて前記送電装置から前記受電装置に対して電力を伝送し、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する無接点電力伝送システムであって、
    前記送電装置は、
    前記送電装置を制御する送電側制御回路を含み、
    前記受電装置は、
    前記受電装置を制御する受電側制御回路と、
    前記バッテリが満充電状態になったか否かを検出する満充電検出回路と、
    前記負荷が有するバッテリの満充電後の再充電状態を監視する再充電監視回路とを含み、
    前記受電側制御回路は、
    前記バッテリが満充電状態になった場合に、満充電状態になったことを知らせる満充電コマンドを前記送電装置に対して送信すると共に、前記バッテリの充電制御を行う充電制御装置への電圧出力を停止する制御を行い、
    前記送電側制御回路は、
    前記満充電コマンドを、前記受電装置への通常送電中に前記受電装置から受信した場合に、第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記バッテリの再充電状態の検知を指示する再充電検知コマンドを、前記受電装置に対して送信する制御を行い、
    前記受電側制御回路は、
    間欠送電期間において、前記再充電検知コマンドを受信し、前記バッテリの再充電状態に関する情報を知らせる再充電コマンドを前記送電装置に対して送信する制御を行うことを特徴とする無接点電力伝送システム。
  11. 請求項10において、
    前記送電側制御回路は、
    前記再充電検知コマンドを前記受電装置に送信した後、第2の期間が経過するまでの間に、前記再充電コマンドを前記受電装置から受信しなかった場合には、前記第1の期間の間、前記受電装置への送電を停止し、送電再開後の間欠送電期間において、前記再充電検知コマンドを前記受電装置に対して送信する制御を行うことを特徴とする無接点電力伝送システム。
  12. 請求項1乃至5のいずれかに記載の送電制御装置と、
    交流電圧を生成して前記1次コイルに供給する送電部とを含むことを特徴とする送電装置。
  13. 請求項6乃至9のいずれかに記載の受電制御装置と、
    前記2次コイルの誘起電圧を直流電圧に変換する受電部とを含むことを特徴とする受電装置。
  14. 請求項12に記載の送電装置を含むことを特徴とする電子機器。
  15. 請求項13に記載の受電装置と、
    前記受電装置により電力が供給される負荷とを含むことを特徴とする電子機器。
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