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JP2008177254A - インダクタ及びその製造方法 - Google Patents

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JP2008177254A
JP2008177254A JP2007007519A JP2007007519A JP2008177254A JP 2008177254 A JP2008177254 A JP 2008177254A JP 2007007519 A JP2007007519 A JP 2007007519A JP 2007007519 A JP2007007519 A JP 2007007519A JP 2008177254 A JP2008177254 A JP 2008177254A
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Yasuhiro Nakada
泰弘 中田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】大きなインダクタンスを得ることができると共に内部電極と外部電極間で断線することのないインダクタを提供する。
【解決手段】本発明のインダクタ10は、複数の絶縁層11と複数のスパイラル電極12とが交互に積層して形成された積層体13と、積層体13の両端面それぞれに形成された一対の外部電極14と、を備え、複数のスパイラル電極12は、スパイラル状に二回巻かれた複数の第1のスパイラル電極12Aと、これらの第1のスパイラル電極12Aの上下にそれぞれ配置されて外部電極14に電気的に接続され且つスパイラル状に一回巻かれた第2のスパイラル電極12Bと、を有し、また、第2のスパイラル電極12Bの膜厚は、第1のスパイラル電極12Aの膜厚より厚く形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁層とスパイラル状の内部電極とが交互に積層された積層型のインダクタに関し、更に詳しくは、大きなインダクタンスを得ることができるインダクタ及びその製造方法に関するものである。
この種のインダクタとしては、例えば特許文献1に記載の積層インダクタ及び特許文献2に記載のインダクタがある。特許文献1の技術では、感光性導体ペーストを用いて絶縁体シート上に導体パターン膜を形成し、露光、現像によって約半ターン分のパターンを形成する。そして、導体パターン膜の端部を、スルーホールを介して接続しながら絶縁体シートを順次積層し、積層方向に絶縁シートを介して半ターン分の導体パターン膜を積層して周回する導体パターンをコイル状に形成している。これにより、導体膜厚を大きくして積層インダクタのQを向上させている。
また、特許文献2の技術では、絶縁層の上に感光性電極ペーストを塗布し、フォトリソグラフィ法で、露光、現像することにより配線パターンを形成し、この配線パターンの上に感光性絶縁ペーストを塗布し、フォトリソグラフィ法で、露光、現像することによりビアホールを有する絶縁層を形成する。これにより、配線パターンを多ターン化及び多層化し、高インダクタンス化と同時に低直流抵抗化を実現している。
特開平08−339935 特開2005−109097
しかしながら、特許文献1の積層インダクタの場合には、上下の各導体パターン膜がそれぞれ半ターン分しかなく、上下の導体パターン膜で一ターン分を形成するため、積層インダクタとしては、複数の導体パターン膜からなるコイルの巻数が少なく、大きなインダクタンスを得ることができない。
特許文献2のインダクタの場合には、各配線パターンが多ターン化されているため、特許文献1のインダクタのような問題はない。しかしながら、この場合には配線パターンが多ターン化したスパイラル状に形成されているため、配線パターンの膜厚が厚くなると、例えば図7の(a)の模式図に示すように所定のフォトマスク1を介して感光性電極ペーストを露光しても、配線パターンの多ターン化により線路2A、2Aの隙間が狭くなるため、線路2A、2A間の未露光部分2Bの奥まで現像液が十分に行き渡らない。そのため、現像処理により感光性電極ペーストの未露光部分2Aが残り、そのまま焼成すると同図の(b)の模式図に示すように線路2、2が短絡することがある。このような不都合を解消するために配線パターンの膜厚を薄くすると、配線パターンが薄くなって外部電極と十分に接続されず、この部分で断線する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、大きなインダクタンスを得ることができると共に内部電極と外部電極間での断線を確実に防止することができるインダクタ及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載のインダクタは、複数の絶縁層と複数のスパイラル電極とが交互に積層して形成された積層体と、この積層体の両端面それぞれに形成された一対の外部電極と、を備えたインダクタにおいて、上記複数のスパイラル電極は、スパイラル状に複数回巻かれた複数の第1のスパイラル電極と、これらの第1のスパイラル電極の上下にそれぞれ配置されて上記外部電極に電気的に接続され且つスパイラル状に単数回巻かれた第2のスパイラル電極と、を有し、また、上記第2のスパイラル電極の膜厚は、上記第1のスパイラル電極の膜厚より厚く形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のインダクタの製造方法は、複数の絶縁層と複数のスパイラル電極とが交互に積層して形成された積層体と、この積層体の両端面それぞれに形成された一対の外部電極と、を備え、上記複数のスパイラル電極は、スパイラル状に複数回巻かれた複数の第1のスパイラル電極と、これらの第1のスパイラル電極の上下にそれぞれ配置されて上記外部電極に電気的に接続され且つスパイラル状に単数回巻かれた第2のスパイラル電極と、を有するインダクタを製造する方法であって、感光性電極ペーストを用いて、未焼成の絶縁層上に単数回巻きの第2のスパイラル電極層を厚膜状に形成する工程と、上記感光性電極ペーストを用いて、上記未焼成の絶縁層及び上記第2のスパイラル電極層を被覆する未焼成の絶縁層上に第2のスパイラル電極層の膜厚より薄い複数回巻きの第1のスパイラル電極層を形成する工程と、上記感光性電極ペーストを用いて、最上層の第2のスパイラル電極層を被覆する未焼成の絶縁層上に単数回巻きの第2のスパイラル電極層を厚膜状に形成する工程と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、大きなインダクタンスを得ることができると共に内部電極と外部電極間での断線を確実に防止することができるインダクタ及びその製造方法を提供することができる。
以下、図1〜図6に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。尚、各図中、図1の(a)、(b)はそれぞれの本発明のインダクタの一実施形態を示す図で、(a)はその断面図、(b)はその斜視図、図2の(a)〜(f)はそれぞれ図1に示すインダクタの製造工程を工程順に示す断面図、図3〜図6はそれぞれ図2に示す工程に対応する平面図である。
本実施形態のインダクタ10は、例えば図1の(a)に示すように、複数の絶縁層11と複数のスパイラル電極12とが交互に積層されて形成された積層体13と、この積層体13の左右両端面それぞれに形成された一対の外部電極14と、を備え、全体として同図の(b)に示すように矩形状に形成されている。複数のスパイラル電極12は、上下のスパイラル電極12が互いに絶縁層11を貫通するビアホール導体(図示せず)を介して電気的に接続され、全体として矩形状のコイルとして形成されている。このインダクタ10は、後述するようにフォトリソグラフィ技術に基づいて作製される。
複数のスパイラル電極12は、図1の(a)に示すように、インダクタンスを高めるための複数の第1のスパイラル電極12Aと、第1のスパイラル電極12Aの上下に配置され且つ外部電極14と接続するための引き出し電極部12Bを有する第2のスパイラル電極12Bとからなっている。第1のスパイラル電極12Aは、大きなインダクタンスを得るためにスパイラル状に複数回(図1では二回)巻かれた内部電極として形成されている。第2のスパイラル電極12Bは、引き出し電極部12Bを有し、スパイラル状に一回だけ巻かれた内部電極として形成されている。
第1のスパイラル電極12Aは、上述のように大きなインダクタンスを得るために上下の絶縁層11、11間で可能な限り巻数が多くなるように形成されている。第1のスパイラル電極12Aの巻数が多くなると線路の間隔が狭くなるため、第1のスパイラル電極12Aは、パターンの線路間に現像液が確実に浸透するように薄い膜厚で形成されている。一方、第2のスパイラル電極12Bは、外部電極14と電気的に確実に接続するために膜厚が厚く形成されている。第2のスパイラル電極12Bの厚膜が厚くなると、パターンの線路の間隔が狭くなるほど現像液が浸透し難くなるため、線路が並走しないように極力少ない巻数、本実施形態では一回巻きで形成されている。
本実施形態のインダクタ10は、最小サイズで縦0.4mm×横0.2mm×高さ0.2mmの大きさまで作製することができる。この完成品では、第1のスパイラル電極12Aは、線路幅20μmで線路間隔10μmであることが好ましく、膜厚は6μmが好ましく、5μmがより好ましい。第2のスパイラル電極12Bの膜厚は、外部電極14と確実に電気的に接続するためには、例えば7μm以上が好ましい。
絶縁層11を形成する材料は、絶縁性材料であれば特に制限されないが、例えばセラミック等の絶縁性材料が好ましい。スパイラル電極12及びビアホール導体の材料は、導電性金属であれば特に制限されないが、例えば銀、銅等が好ましい。また、外部電極14を形成する材料は、導電性金属であれば特に制限されないが、例えば銀、銅、ニッケルまたはこれらの合金等が好ましい。本実施形態では、インダクタはフォトリソグラフィ法で作製されるため、絶縁層11は感光性絶縁ペーストを用いて形成され、スパイラル電極及びビアホール導体は感光性電極ペーストを用いて形成される。最下層及び最上層の絶縁層11は、ビアホールがないため、感光性絶縁ペーストを用いなくても良い。外部電極14は、感光性でない電極ペーストを用いて形成される。
次に、図2〜図6を参照しながら本発明のインダクタの製造方法の一実施形態について説明する。尚、図2〜図6では一個のインダクタしか記載してないが、一枚の支持体で複数のインダクタが同時に作製される。
まず、図2の(a)及び図3の(a)に示すようにPET等からなるシート状の支持体100の上面に絶縁ペーストを塗布して一層目の絶縁層部111を形成する。この絶縁層部111の上面に感光性電極ペーストを図2の(b)に示すように厚膜状に塗布した後、感光性電極ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図2の(b)及び図3の(b)に示すように単数回(一回)巻きの第2のスパイラル電極部112Bが厚膜の内部電極部として形成される。第2のスパイラル電極部112Bは一回巻きのパターンで形成されるため、感光性電極ペーストが厚膜であっても所定のパターンに従って現像液が十分に浸透し、第2のスパイラル電極部112Bが確実に形成される。
第2のスパイラル電極部112Bは、図2の(b)、(c)に示すように厚膜の一回巻きで線路が並走しない内部電極部として形成されている。図3の(b)に示すように、第2のスパイラル電極部112Bの一端が左側の外部電極14との引き出し電極部112Bとなり、他端が絶縁層部111の左下の隅の内側に位置している。
次いで、一層目の絶縁層部111の上面に感光性絶縁ペーストを塗布して第2のスパイラル電極部112Bを感光性絶縁ペーストで被覆した後、感光性絶縁ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図2の(c)及び図3の(c)に示すように第2のスパイラル電極部112Bの他端部に達する貫通孔(ビアホール)Hを有する二層目の絶縁層部111が形成される。尚、図2の(b)ではビアホールは省略されている。この絶縁層部111の上面に感光性電極ペーストを第2のスパイラル電極部112Bと比較して薄膜状に塗布すると共に絶縁層部111のビアホールHを感光性電極ペーストで充填した後、感光性電極ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図2の(d)及び図3の(d)に示すように複数回(本実施形態では二回)巻きの第1のスパイラル電極部112Aが二層目の薄膜の内部電極部として形成される。第1のスパイラル電極部112Aは薄膜であるため、線路の間隔が狭くてもその隙間に現像液が十分に浸透し、現像時に未露光部分の感光性電極ペーストを除去することができ、第1のスパイラル電極部112Aが短絡することなく確実に形成される。
第1のスパイラル電極部112Aは、図2の(d)及び図3の(d)に示すように二回巻きの薄膜の内部電極部として形成されている。第1のスパイラル電極部112Aは、図3の(c)、(d)に示すように外端部がビアホール導体部(図示せず)を介して下側の第2のスパイラル電極112Bの他端部に電気的に接続されており、内端部が絶縁層部111の下辺中央の内側に位置している。以降の第1のスパイラル電極部112Aは、全て実質的に同一の膜厚で第2のスパイラル電極部112Bより薄く形成される。
然る後、二層目の絶縁層部111の上面に感光性絶縁ペーストを塗布して第1のスパイラル電極部112Aを感光性絶縁ペーストで被覆した後、感光性絶縁ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図4の(a)に示すように第1のスパイラル電極部112Aの内端部に達するビアホールHを有する三層目の絶縁層部111が形成される。この絶縁層部111の上面に感光性電極ペーストを薄膜状に塗布すると共に絶縁層部111のビアホールHを感光性電極ペーストで充填した後、感光性電極ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図4の(b)に示すように二回巻きの第1のスパイラル電極部112Aが三層目の内部電極として形成される。
第1のスパイラル電極部112Aは、図4の(b)に示すように、図3の(d)に示す下側の第2のスパイラル電極112Aを水平方向に反転した形状になっている。この第2のスパイラル電極112Aの内端部がビアホール導体部(図示せず)を介して下側の第1のスパイラル電極112Aの内端部に電気的に接続されており、外端部が絶縁層部111の下辺の右端近傍に位置している。
三層目の絶縁層部111の上面に感光性絶縁ペーストを塗布して二層目の第1のスパイラル電極部112Aを感光性絶縁ペーストで被覆した後、感光性絶縁ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図4の(c)に示すように第1のスパイラル電極部112Aの外端部に達するビアホールHを有する4層目の絶縁層部111が形成される。この絶縁層部111の上面に感光性電極ペーストを塗布すると共に絶縁層部111のビアホールHを感光性電極ペーストで充填した後、感光性電極ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図4の(d)に示すように二回巻きの第1のスパイラル電極部112Aが4層目の内部電極として形成される。
この第1のスパイラル電極部112Aは、図4の(d)に示すように同図の(b)に示す下側の第1のスパイラル電極112Aと実質的に同一形状に形成されており、その外端部がビアホール導体部(図示せず)を介して下側の第2のスパイラル電極112Bの外端部に電気的に接続されている。
その後は、図5の(a)〜(c)に示すように同一パターンのビアホールHを有する絶縁層部111と同一パターンを有する第1のスパイラル電極部112Aをこの順序で交互に積層する。これにより、上下の第1のスパイラル電極112A同士はそれぞれの外端部がビアホール導体を介して互いに電気的に接続される。そして、最上層の第1のスパイラル電極部112Aを感光性絶縁ペーストで被覆し、この感光性絶縁ペーストを紫外線に露光し、現像することにより、同図の(c)に示すように第1のスパイラル電極部112Aの外端部に達するビアホールHを有する絶縁層部111が形成される。
この絶縁層部111の上面に感光性電極ペーストを厚膜状に塗布すると共に絶縁層部111のビアホールHを感光性電極ペーストで充填した後、感光性電極ペーストを、所定のフォトマスクを介して紫外線に露光し、現像を行うことにより、図2の(e)及び図6の(a)に示すように一回巻きの第2のスパイラル電極部112Bが厚膜で最上層の内部電極部として形成される。この第2のスパイラル電極部112Bは、図6の(a)に示すように最下層の第2のスパイラル電極112Aを水平方向に反転した形状であること以外は、実質的に同一である。
この第2のスパイラル電極部112Bは、図2の(e)及び図6の(a)に示すように一端が右側の外部電極14との引き出し電極部112Bとなり、他端が絶縁層部111の右下の隅の内側に位置し且つ下側の第1のスパイラル電極112Aの外端部とビアホール導体を介して電気的に接続されている。
最後に、図2の(f)及び図6の(b)に示すように第2のスパイラル電極112Bを最上層の絶縁層部111で被覆することにより、スパイラル電極部112を内蔵する未焼成の積層体113が支持体100上に形成される。この支持体100上には上述のように複数の未焼成の積層体113から同時に形成される。
未焼成の積層体113から支持体100を剥離した後、カッターを用いて個々の未焼成の積層体113に分割した後、所定の焼成工程を経て積層体13が得られる。この積層体13をバレル研磨して第2のスパイラル電極12Bの引き出し電極部12Bを積層体13の端面から露出させる。その後、積層体13の端面にディップ法等により電極ペーストを塗布することにより外部電極14を形成すると、図1の(a)、(b)に示すインダクタが得られる。
以上説明したように本実施形態によれば、複数の絶縁層11と複数のスパイラル電極12とが交互に積層して形成された積層体13と、積層体13の両端面それぞれに形成された一対の外部電極14と、を備え、複数のスパイラル電極12は、スパイラル状に二回巻かれた複数の第1のスパイラル電極12Aと、これらの第1のスパイラル電極12Aの上下にそれぞれ配置されて外部電極14に電気的に接続され且つスパイラル状に一回巻かれた第2のスパイラル電極12Bと、を有し、且つ、第2のスパイラル電極12Bの膜厚は、第1のスパイラル電極12Aの膜厚より厚く形成されているため、スパイラル電極12の主要部となる二回巻きの第1のスパイラル電極12Aにより大きなインダクタンスを得ることができると共に、外部電極14との電気的な接続部となる厚膜で一回巻きの第2のスパイラル電極12Bにより外部電極14と電気的に確実に接続することができ、両者間での断線を確実に防止することができる。
また、本実施形態によれば、複数のスパイラル電極12は、いずれも感光性電極ペーストを用いてフォトリソグラフィ法によって形成されるため、複数回巻回された微細な電極パターンを有するスパイラル電極12をであっても確実に形成することができ、インダクタ10の高インダクタンス化及び小型化を促進することができる。
尚、本発明は上記実施形態に何等制限されるものではなく、本発明の構成要素は本発明の要旨を逸脱しない限り適宜設計変更することができる。
本発明は、携帯電話等の電子機器のインダクタ及びその製造方法として好適に利用することができる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明のインダクタの一実施形態を示すで、(a)はその断面図、(b)はその斜視図ある。 (a)〜(f)はそれぞれ図1に示すインダクタの製造工程を工程順に示す断面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ図1に示すインダクタの製造工程を工程順に示す各層の平面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ図3に示す製造工程に続く工程を工程順に示す各層の平面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ図4に示す製造工程に続く工程を工程順に示す各層の平面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図4に示す製造工程に続く工程を工程順に示す各層の平面図である。 従来のインダクタのスパイラル電極を製造する工程の要部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
10 インダクタ
11 絶縁層
12 スパイラル電極
12A 第1のスパイラル電極
12B 第2のスパイラル電極
13 積層体
14 外部電極
111 絶縁層部(未焼成の絶縁層)
112A 第1のスパイラル電極部
112B 第2のスパイラル電極部

Claims (2)

  1. 複数の絶縁層と複数のスパイラル電極とが交互に積層して形成された積層体と、この積層体の両端面それぞれに形成された一対の外部電極と、を備えたインダクタにおいて、上記複数のスパイラル電極は、スパイラル状に複数回巻かれた複数の第1のスパイラル電極と、これらの第1のスパイラル電極の上下にそれぞれ配置されて上記外部電極に電気的に接続され且つスパイラル状に単数回巻かれた第2のスパイラル電極と、を有し、また、上記第2のスパイラル電極の膜厚は、上記第1のスパイラル電極の膜厚より厚く形成されていることを特徴とするインダクタ。
  2. 複数の絶縁層と複数のスパイラル電極とが交互に積層して形成された積層体と、この積層体の両端面それぞれに形成された一対の外部電極と、を備え、上記複数のスパイラル電極は、スパイラル状に複数回巻かれた複数の第1のスパイラル電極と、これらの第1のスパイラル電極の上下にそれぞれ配置されて上記外部電極に電気的に接続され且つスパイラル状に単数回巻かれた第2のスパイラル電極と、を有するインダクタを製造する方法であって、
    感光性電極ペーストを用いて、未焼成の絶縁層上に単数回巻きの第2のスパイラル電極層を厚膜状に形成する工程と、
    上記感光性電極ペーストを用いて、上記未焼成の絶縁層及び上記第2のスパイラル電極層を被覆する未焼成の絶縁層上に第2のスパイラル電極層の膜厚より薄い複数回巻きの第1のスパイラル電極層を形成する工程と、
    上記感光性電極ペーストを用いて、最上層の第2のスパイラル電極層を被覆する未焼成の絶縁層上に単数回巻きの第2のスパイラル電極層を厚膜状に形成する工程と、
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
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