JP2008162360A - ルーフ付き車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】ルーフの前部および車体の前部間に運転席上の乗員を前方から覆うウインドスクリーンが配設されるルーフ付き車両において、ウインドスクリーンの交換作業を容易とするとともにウインドスクリーンの形状を単純化してコスト低減を図る。
【解決手段】弾性部材45,46がウインドスクリーン30の周縁部に装着され、ウインドスクリーン30の下部に弾性部材45を介して下方から当接、支持するガーニッシュ47が車体の前部に設けられ、ウインドスクリーン30の左右両側を弾性部材45を介して側方から嵌合せしめて上下に延びる左右一対のレール48の下端部がガーニッシュ47に固定され、ルーフ29の前部に両レール48の上端部が連結され、弾性部材46を介してウインドスクリーン30の上端部を上方から押さえるロッド49の軸方向両端部が両レール48の上端部に締結される。
【選択図】 図3
【解決手段】弾性部材45,46がウインドスクリーン30の周縁部に装着され、ウインドスクリーン30の下部に弾性部材45を介して下方から当接、支持するガーニッシュ47が車体の前部に設けられ、ウインドスクリーン30の左右両側を弾性部材45を介して側方から嵌合せしめて上下に延びる左右一対のレール48の下端部がガーニッシュ47に固定され、ルーフ29の前部に両レール48の上端部が連結され、弾性部材46を介してウインドスクリーン30の上端部を上方から押さえるロッド49の軸方向両端部が両レール48の上端部に締結される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、車体上の運転席を覆うルーフの前部および車体の前部間に、前記運転席上の乗員を前方から覆うウインドスクリーンが配設されるルーフ付き車両に関する。
このようなルーフ付き車両は、たとえば特許文献1で知られており、このものでは、車体の前部に設けられた支持フレームにウインドスクリーンの下部が支持され、ウインドスクリーンの上部がルーフの前部に取付けられている。
特許第3476020号公報
上記特許文献1で開示されたルーフ付き車両では、左右に延びて車体の前部に設けられた支持フレームの長手方向中間部から上向きに延出される支持パイプに、ウインドスクリーンの下端部を前後から挟む挟持片が固着され、前記支持フレームの左右両端から上向きに延出する支持ステーにウインドスクリーンの下部両側が固定されており、支持フレームにはウインドスクリーンの他に、ウォッシャタンク、ワイパー駆動装置およびホーン等が支持されている。このためウインドスクリーンに傷がついたり、汚れたりしたときにウインドスクリーンを交換する際には、ウインドスクリーンの周辺を分解する必要があり、交換作業に手間がかかると言う課題がある。また支持フレームおよびルーフへの取付けのために、ウインドスクリーンの下部および上部形状が複雑とならざるを得ず、コストの増大を招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ウインドスクリーンの交換作業を容易とするとともにウインドスクリーンの形状を単純化してコスト低減を図ったルーフ付き車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体上の運転席を上方から覆うルーフの前部および車体の前部間に、前記運転席上の乗員を前方から覆うウインドスクリーンが配設されるルーフ付き車両において、前記ウインドスクリーンの周縁部を両側から挟む弾性部材が前記ウインドスクリーンの周縁部に装着され、前記ウインドスクリーンの下部を前方から覆うカバー部を少なくとも有するとともにウインドスクリーンの下端部に前記弾性部材を介して下方から当接、支持するガーニッシュが前記車体の前部に設けられ、前記ウインドスクリーンの左右両側を前記弾性部材を介して側方から嵌合せしめて上下に延びる左右一対のレールの下端部が前記ガーニッシュに固定され、前記ルーフの前部に前記両レールの上端部が連結され、前記弾性部材を介して前記ウインドスクリーンの上端部を上方から押さえるロッドの軸方向両端部が前記両レールの上端部に締結されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、下方に屈曲した取付け部が前記ロッドの軸方向両端部に形成され、両取付け部が前記両レールの上端部に締結されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ウインドスクリーンの交換時には、左右一対のレールのルーフへの連結、ならびに両レールへのロッドの締結を解除することによって、ウインドスクリーンを両レールに沿って上下にスライドさせることが可能であり、ウインドスクリーンの交換作業が容易となる。しかもウインドスクリーンの下部はガーニッシュに弾性部材を介して下方から当接、支持され、ウインドスクリーンの両側は両レールに弾性部材を介して側方からの嵌合によって支持されるものであり、ウインドスクリーンの上部は弾性部材を介してロッドによって押さえられるだけであるので、ウインドスクリーンの形状を単純化してコスト低減に寄与することができる。
また請求項2記載の発明によれば、一対のレールへのロッドの軸方向両端部の締結部が上方に張り出してルーフの形状に影響を与えることがないようして、ルーフの外観を良好に保つことができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図16は本発明の一実施例を示すものであり、図1はルーフ付き車両の側面図、図2はルーフおよびウインドスクリーンに関連する部分を図1の2矢視方向から見た正面図、図3はルーフおよびウインドスクリーンに関連する部分の分解斜視図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図2の5ー5線矢視図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図2の7−7線拡大断面図、図8は図2の8−8線拡大断面図、図9は図2の9−9線拡大断面図、図10は図2の10矢視方向から見た斜視図、図11は図10で示した部分を内方側から見た斜視図、図12はガーニッシュおよびレールが前方側に倒れた状態での図10に対応した斜視図、図13はルーフの前部を省略してウインドスクリーンおよびレールの上部を示す斜視図、図14は図13の14−14線拡大断面図、図15は図13の15−15線拡大断面図、図16は図13の16−16線拡大断面図である。
先ず図1において、ルーフ付き四輪車の車体20は、該車体20の骨格をなす金属材料製の車体フレーム21と、該車体フレーム21を覆う合成樹脂製の車体カバー22とで構成され、車体20の最前部に配置される左右一対の前輪WF…が前記車体フレーム21の前部に操向可能に懸架される。また前記車体フレーム21の後部には、ユニットスイング式のパワーユニット23が上下に揺動可能に懸架されており、該パワーユニット23が発揮する動力で駆動される左右一対の後輪WR…がパワーユニット23の後部に軸支される。
前記両前輪WF…は、バーハンドル24を有する操舵機構によって操向されるものであり、前記バーハンドル24を操作する運転者が座るための運転席26がバーハンドル24の後方に配置され、その運転席26の後方わずかに高い位置に後部乗員席27が配置される。しかも後部乗員席27は、横並びで2人乗ることができるように運転席26よりも幅広に形成され、後部乗員席27の両側には肘掛け28…が配置される。
図2および図3を併せて参照して、前記運転席26は上方からルーフ29で覆われるものであり、該ルーフ29の前部および車体20の前部間には運転席26上の乗員を前方から覆うガラス製のウインドスクリーン30が配設され、車体20の後部に支持されて立ち上がる左右一対の後部ポール31,31で前記ルーフ29の後部が支持される。
前記ルーフ29の後部には下方から後部インナーパネル32が接合されており、前記後部ポール31の上端部には、ルーフ29の後部および後部インアーパネル31間に後方から挿入されるようにしてルーフ29の内面に沿うように彎曲した彎曲部31aが形成され、該彎曲部31aには、取付け板33が固着される。
図4において、ルーフ29の後部内面には、前記後部ポール31の彎曲部31aを上方から覆う彎曲部29aと、前記取付け板33に上方から対向するようにして前記彎曲部29aに連なる支持板部29bとが一体に設けられており、取付け板33および支持板部29bがボルト34およびナット35で締結されることにより、ルーフ29の後部が後部ポール31…の上端部に支持される。
図5および図6において、前記後部ポール31の下端部には支持パイプ36が固着されており、支持パイプ36の前端には、後部ポール31および支持パイプ36に溶接されるガセット37で支持されるようにして取付け板38が固着される。また車体20における車体フレーム21の後部に設けられた後部支持フレーム39には、前記取付け板38に外方から対向する支持板40が固着される。
一方、前記肘掛け28の内側半分は、車体カバー22の一部を構成するカバー部材41で形成されており、このカバー部材41との間に、前記取付け板38を挟んで前記支持板40が配置され、カバー部材41側から該カバー部材41、取付け板38および支持板40に挿通される複数個たとえば3個のボルト42…が、支持板40に固着されたウエルドナット43…に螺合される。すなわち後部ポール31の下端部は、車体フレーム21の後部に設けられた後部支持フレーム39に、前記カバー部材41との共締めによって固定される。
図3に注目して、前記ウインドスクリーン30の周縁部には、その周縁部を両側から挟む第1および第2弾性部材45,46が装着されており、ウインドスクリーン30の下部を少なくとも前方から覆って該ウインドスクリーン30の下部に第1弾性部材45を介して下方から当接、支持するガーニッシュ47が前記車体20の前部に設けられ、前記ウインドスクリーン30の左右両側を第1弾性部材45を介して側方から嵌合せしめて上下に延びる左右一対のレール48,48の下端部が前記ガーニッシュ47に固定され、前記ルーフ29の前部に前記両レール48…の上端部が連結され、第2弾性部材46を介して前記ウインドスクリーン30の上端部を上方から押さえるロッド49の軸方向両端部が前記両レール48…の上部に締結される。
第1弾性部材45は、略U字状に彎曲してウインドスクリーン30の下縁部および両側縁部を図7および図8で示すように挟むものであり、第2弾性部材46は、図9で示すよに、ウインドスクリーン30の上縁部を両側から挟み、この第2弾性部材46は、金属製の補強部材50で補強される。
図10および図11を併せて参照して、前記ガーニッシュ47は、前記ウインドスクリーン30の下部を前方から覆うカバー部47aを有しており、第1弾性部材45を介してウインドスクリーン30の下部を前記ガーニッシュ47のカバー部47aとの間に挟むスクリーン支持部材51が、複数のボルト52…によって前記ガーニッシュ47に締結される。しかもガーニッシュ47の内面側には、第1弾性部材45を介してウインドスクリーン30の下端部を載せる段部53a…を有する複数のリブ53…が突設される。
すなわちウインドスクリーン30の下部は、複数のリブ53…の段部53a…に第1弾性部材45を介してウインドスクリーン30の下部が当接するようにして、前記ガーニッシュ47のカバー部47aおよびスクリーン支持部材51間に第1弾性部材45を介して嵌合されており、ガーニッシュ47は、ウインドスクリーン30の下部を第1弾性部材45を介して下方から当接、支持することになる。
ガーニッシュ47には、前記ウインドスクリーン30の後方側に位置するようにしてメータバイザ55が連設される。またガーニッシュ47には、ウインドスクリーン30の前面を拭掃するためのワイパー56の基部が回動可能に支承される。
レール48は、図8で明示するように、第1弾性部材45を介してウインドスクリーン30の両側を嵌合せしめる溝57を有して上下に延びるものであり、このレール48の下端部は、図11で示すように、ガーニッシュ47の左右両側に前記スクリーン支持部材51の左右両側を挟んで複数たとえば上下一対ずつのボルト58,58で締結される。
前記ガーニッシュ47の左右両側には、前後方向に延びる板状部47b…が設けられる。一方、車体20における車体フレーム21の前部に設けられた前部支持フレーム59には、前記板状部47b…に内側から対向するブラケット62…が固着される。すなわち、前記前部支持フレーム59に固着された支持部材60にブラケット62が一対のボルト61,61で締結される。
前記ガーニッシュ47の板状部47bは複数たとえば一対のボルト63,64でブラケット62に締結される。すなわち両ボルト63,64は、板状部47b側から該板状部47bおよびブラケット62に挿通され、ブラケット62側でナット65,66が前記ボルト63,64に螺合される。
しかも両ボルト63,64のうち特定のボルト、この実施例では前方側に配置されたボルト63を支点として、図12で示すように、前記ガーニッシュ47が前後方向に回動することを可能とするために、前記両ボルト63,64のうち特定のボルトを除く残余のボルト、この実施例では後方側のボルト64を挿通させるようにして前記板状部47bまたは前記ブラケット62(この実施例では板状部47b)に設けられる挿通孔67が、前記特定のボルトである前方側のボルト63の軸線を中心とする仮想円弧ICに沿って円弧状に形成され、この挿通孔67の下端は前記板状部47bの下端で開放する。
すなわち前記ブラケット62およびボルト63は、ガーニッシュ47が前後方向に回動することを可能としたヒンジ部68を構成するものであり、ガーニッシュ47は、そのヒンジ部68を介して車体20の前部に取付けられることになる。
また前記前部支持フレーム59に設けられた支持部材60…には、サイドミラー69…の脚部70…が取付けられており、前記ブラケット62…、ならびに前記脚部70…の前記支持部材60…への取付け部を覆うブラケットカバー71…が、前記ガーニッシュ47の左右両側に接合される。
図13および図14において、ルーフ29の前部には下方から前部インナーパネル73が接合されるものであり、ルーフ29の前部内面に一体に突設された複数のボス部74…に上端閉塞部を下方から当接させるようにして複数の有底円筒状の取付け筒部75…が前部インナーパネル73に一体に突設される。而して取付け筒部75…およびボス部74…がそれぞれねじ部材76…で締結されることで、前部インナーパネル73がルーフ29の前部に接合される。
ルーフ29の前部および前部インナーパネル73間には、上縁部に第2弾性部材46が装着されているウインドスクリーン30の上端部および両レール48…の上端部が下方から挿入されるものであり、ルーフ29の前縁部には、ウインドスクリーン30の前面に弾発的に接触するシール部材76が装着される。
図15を併せて参照して、前記レール48の上端部の前面側には、該レール48の前面から後方に配置されて前方に臨む平坦な取付け座77を形成する切欠き部78が設けられる。一方、前記ロッド49は、第2弾性部材46の補強部材50に上方から当接して前記ウインドスクリーン30の上端部を上方から押さえるべく、ルーフ29の前部および前部インナーパネル73間に配置されるものであり、このロッド49の軸方向両端部が前記両レール48…の上部の取付け座77…に締結される。
前記ロッド49の軸方向両端部には、下方に屈曲した取付け部49a,49aが形成されており、それらの取付け部49a…に固着された平板状の取付け板79…が前記取付け座77…に当接される。而して前記取付け座77…に対応する部分でレール48…の上端部には一対ずつのナット81…が埋設されており、前記取付け板79…およびレール48…の上端部に挿通されるボルト80…が前記ナット81…に螺合される。
ところで両レール48…の上端部および前記ルーフ29間には、前方に向けての所定値以上の荷重が前記両レール48…に作用するのに応じて前記ルーフ29との連結を解除するようにして両レール48…を前記ルーフ29に連結する連結手段82…が設けられている。
図16において、前記連結手段82は、前記レール48…の上端部にたとえば2個設けられた連結孔83…に嵌合するピン84,84が、レール48に前方に向けての所定値以上の荷重が作用するのに応じて前記連結孔83…から離脱するようにして前記インナーパネル73に突設されて成るものであり、レール48の上端部から突出した前記ピン84…の突出端部をわずかに挿入せしめて保持する保持筒85…がルーフ29の内面に一体に突設される。
而してレール48に前方に向けての荷重が作用すると、該レール48は前記ピン84…を前方側に撓ませながら前方に変位しようとし、前記荷重が所定値以上のものであるときには、前記ピン84…の端部を保持筒85…から離脱させるとともに連結孔83…からも離脱させるようにしてピン84…を撓ませる力が前記レール48からピン84…に作用し、それにより、レール48…のルーフ29への連結状態が解除されることになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、ウインドスクリーン30の周縁部には、該ウインドスクリーン30の周縁部を両側から挟む第1および第2弾性部材45,46が装着され、ウインドスクリーン30の下部を前方から覆うカバー部47aを有するとともにウインドスクリーン30の下部に第1弾性部材45を介して下方から当接、支持するガーニッシュ47が車体20の前部に設けられ、ウインドスクリーン30の左右両側を第1弾性部材45を介して側方から嵌合せしめて上下に延びる左右一対のレール48…の下端部が前記ガーニッシュ47に固定され、前記ルーフ29の前部に前記両レール48…の上端部が連結され、第2弾性部材46を介してウインドスクリーン30の上端部を上方から押さえるロッド49の軸方向両端部が前記両レール48…の上端部に締結されている。
したがってウインドスクリーン30の交換時には、左右一対のレール48…のルーフ29への連結、ならびに両レール48…へのロッド49の締結を解除することによって、ウインドスクリーン30を両レール48…に沿って上下にスライドさせることが可能であり、ウインドスクリーン30の交換作業が容易となる。しかもウインドスクリーン30の下部はガーニッシュ47に第1弾性部材45を介して下方から当接、支持され、ウインドスクリーン30の両側は両レール48…第1弾性部材45を介して側方からの嵌合によって支持されるものであり、ウインドスクリーン30の上部は第2弾性部材46を介してロッド49によって押さえられるだけであるので、ウインドスクリーン30の形状を単純化してコスト低減に寄与することができる。
しかも前記ガーニッシュ47に、前記ウインドスクリーン30の下端部を載せる複数のリブ53…が突設され、前記ウインドスクリーン30の下部を前記ガーニッシュ47のカバー部47aとの間に挟むスクリーン支持部材51がガーニッシュ47に締結されているので、ウインドスクリーン30の下部を簡便な構造で前後から挟んで支持することができる。
また下方に屈曲した取付け部49a…が前記ロッド49の軸方向両端部に形成され、両取付け部49a…前記両レール48…の上端部に締結されるので、一対のレール48…へのロッド49の軸方向両端部の締結部が上方に張り出してルーフ29の形状に影響を与えることがないようして、ルーフ29の外観を良好に保つことができる。
また前記ガーニッシュ47は、該ガーニッシュ47を前後方向に回動させることを可能としたヒンジ部68…を介して車体20の前部に取付けられ、下端部が前記ガーニッシュ47に固定される両レール48…の上端部が、それらのレール48…に前方に向けての所定値以上の荷重が作用するのに応じて連結を解除するようにしてルーフ29の前部に連結されているので、車両の減速度が大きくなって両レール48…に前方に向けての所定値以上の荷重が作用したときには、両レール48…のルーフ29への連結が解除され、両レール48…は、ウインドスクリーン30およびガーニッシュ47とともに前方に回動することになり、乗員がウインドスクリーン30に当たる可能性を極力少なくすることができる。
しかもウインドスクリーン30がガラス製であるので、ウインドスクリーン30には、車両の減速度が過大となるのに応じて比較的大きな前方に向けての自重慣性力が作用し、ウインドスクリーン30の前方への回動をより確実とすることができる。
またガーニッシュ47には、前後方向に延びる板状部47b…が設けられており、車体20の前部に取付けられるブラケット62…前記板状部47b…が複数のボルト63,64…で締結され、それらのボルト63,64…のうち1つの特定のボルト63…を支点とした前記ガーニッシュ47の前後方向の回動を可能とするために、前記各ボルト63,64…のうち前記特定のボルト63…を除く残余のボルト64…を挿通させるようにして前記板状部47b…に設けられる挿通孔67…が、前記特定のボルト63…の軸線を中心とする仮想円弧ICに沿って円弧状に形成されている。
すなわちガーニッシュ47が前後方向に回動することを可能としたヒンジ部68は、前記ブラケット62およびボルト63で構成されるものであり、デューティ構成は、構成するものであり、簡便な構造でガーニッシュ47のヒンジ構造を実現することができる。しかも前後方向に延びてガーニッシュ47に設けられた板状部47b…が、前記特定のボルト63…を含む複数(この実施例では一対)のボルト63…,64…によってブラケット62…に締結されているので、前記ヒンジ構造に充分な剛性を持たせることができる。
また前方に向けての所定値以上の荷重が前記両レール48…に作用するのに応じて前記ルーフ29との連結を解除するようにして両レール48…をルーフ29に連結する連結手段82…は、前記レール48…の上端部に設けられた2つずつ設けられた連結孔83…に嵌合するピン84…が、両レール48…の上端部をルーフ29の前部との間に挟んでルーフ29の下面に締結される前部インナーパネル73に突設されて成るものであり、簡単な構造の連結手段82…で、ガーニッシュ47、ウインドスクリーン30およびレール48…をルーフ29から離反させて前方に回動させることができる。
しかも車体20の後部に支持されて立ち上がる後部ポール31…でルーフ29の後部が支持されているので、ウインドスクリーン30が前方に傾斜した状態でも、ルーフ29が比較的大型のものであっても車体20側に残すことができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
20・・・車体
26・・・運転席
29・・・ルーフ
30・・・ウインドスクリーン
45,46・・・弾性部材
47・・・ガーニッシュ
47a・・・カバー部
48・・・レール
49・・・ロッド
49a・・・取付け部
26・・・運転席
29・・・ルーフ
30・・・ウインドスクリーン
45,46・・・弾性部材
47・・・ガーニッシュ
47a・・・カバー部
48・・・レール
49・・・ロッド
49a・・・取付け部
Claims (2)
- 車体(20)上の運転席(26)を上方から覆うルーフ(29)の前部および車体(20)の前部間に、前記運転席(26)上の乗員を前方から覆うウインドスクリーン(30)が配設されるルーフ付き車両において、前記ウインドスクリーン(30)の周縁部を両側から挟む弾性部材(45,46)が前記ウインドスクリーン(30)の周縁部に装着され、前記ウインドスクリーン(30)の下部を前方から覆うカバー部(47a)を少なくとも有するとともにウインドスクリーン(30)の下部に前記弾性部材(45)を介して下方から当接、支持するガーニッシュ(47)が前記車体(20)の前部に設けられ、前記ウインドスクリーン(30)の左右両側を前記弾性部材(45)を介して側方から嵌合せしめて上下に延びる左右一対のレール(48)の下端部が前記ガーニッシュ(47)に固定され、前記ルーフ(29)の前部に前記両レール(48)の上端部が連結され、前記弾性部材(46)を介して前記ウインドスクリーン(30)の上端部を上方から押さえるロッド(49)の軸方向両端部が前記両レール(48)の上端部に締結されることを特徴とするルーフ付き車両。
- 下方に屈曲した取付け部(49a)が前記ロッド(49)の軸方向両端部に形成され、両取付け部(49a)が前記両レール(48)の上端部に締結されることを特徴とする請求項1記載のルーフ付き車両。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110341849A (zh) * | 2018-04-05 | 2019-10-18 | 徐健 | 一种二轮车或三轮车安全车篷 |
WO2022208887A1 (ja) * | 2021-04-02 | 2022-10-06 | ヤマハ発動機株式会社 | 一人乗り電動車両 |
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2006
- 2006-12-27 JP JP2006352819A patent/JP2008162360A/ja active Pending
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