JP2008151442A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が複雑になることなく、加熱条件が異なる調理形態に応じて熱風調理を行うことができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱室に熱風を循環して食品を加熱する熱風循環装置の第2の熱風用ヒータ22と、熱風循環装置とは別に設けられた上ヒータ16とを直列に接続可能に構成する。熱風循環装置および上ヒータ16による熱風調理が実行可能になり、この場合、熱風循環装置と上ヒータ16とを同時に動作させたとしても消費電力が抑えられる。
【選択図】図1
【解決手段】加熱室に熱風を循環して食品を加熱する熱風循環装置の第2の熱風用ヒータ22と、熱風循環装置とは別に設けられた上ヒータ16とを直列に接続可能に構成する。熱風循環装置および上ヒータ16による熱風調理が実行可能になり、この場合、熱風循環装置と上ヒータ16とを同時に動作させたとしても消費電力が抑えられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、加熱室に熱風を循環する熱風循環機能を備えた加熱調理器に関する。
従来より、加熱室に熱風を循環する熱風循環機能を備え、当該加熱室内の食品を熱風調理するように構成された加熱調理器が供されている。このものによれば、熱風が加熱室内に直接供給されるので、当該加熱室内の温度を早く上昇することができる。また、この種の加熱調理器では、異なる調理形態を実行可能にしたものも考えられており、例えば、食品を加熱室の上段のみに配置する1段調理や、食品を当該加熱室の上段および下段に配置する2段調理もできるものがある。
ところで、上記した1段調理や2段調理のような異なる調理形態を実行する場合、それぞれの調理形態に適した加熱条件は異なっている。しかしながら、1台の加熱調理器において、実行する調理形態に応じた異なる加熱条件を作り出すことは困難である。そのため、それぞれの調理形態に適した加熱条件で熱風調理を行うことができず、加熱ムラなどの不具合が生じる場合がある。
そこで、このような不具合を解決するために種々の工夫が考えられている。
特許文献1に記載の加熱調理器は、風向板により熱風を加熱室内に均一に供給するように構成されている。特許文献2に記載の加熱調理器は、加熱室内に冷却風を導入する導入孔をダンパにより開閉可能に構成されており、熱風調理時に導入孔を閉めるように構成されている。
特許文献3に記載の加熱調理器は、加熱室内に供給する熱風の向きをルーバにより変化させるようになっている。特許文献4に記載の加熱調理器は、加熱室内に熱風を吹き出す風路内に分流板を備えており、加熱室内に供給する熱風の向きを分流板により周期的に変化させるようになっている。
特公平7−111256号公報
実公平1−44966号公報
特開2003−185141号公報
特開2006−170579号公報
特許文献1に記載の加熱調理器は、風向板により熱風を加熱室内に均一に供給するように構成されている。特許文献2に記載の加熱調理器は、加熱室内に冷却風を導入する導入孔をダンパにより開閉可能に構成されており、熱風調理時に導入孔を閉めるように構成されている。
特許文献3に記載の加熱調理器は、加熱室内に供給する熱風の向きをルーバにより変化させるようになっている。特許文献4に記載の加熱調理器は、加熱室内に熱風を吹き出す風路内に分流板を備えており、加熱室内に供給する熱風の向きを分流板により周期的に変化させるようになっている。
特許文献1に記載の加熱調理器によれば、熱風を加熱室内に均一に供給することにより、加熱ムラを抑えることができる。また、特許文献2に記載の加熱調理器によれば、熱風調理時に導入孔を閉めることにより、加熱室内の温度を効率良く上昇することができ、加熱ムラを抑えることができる。しかし、何れの加熱調理器も、異なる調理形態を実行する場合に、それぞれの調理形態に適した加熱条件で熱風調理を行うことは想定しておらず、調理形態が異なれば加熱ムラなどの不具合が生じる可能性がある。また、特許文献2に記載の加熱調理器では、構造が複雑になるという問題もある。
特許文献3および特許文献4に記載の加熱調理器によれば、加熱室内に供給する熱風の向きを、ルーバや分流板により、それぞれの調理形態に適した向きに変化させることができる。しかし、何れの加熱調理器も構造が複雑になるという問題がある。
また、上記の何れの加熱調理器も風向や風量の調節しかできないため、それぞれの調理形態に適した加熱条件を作りきれない場合もある。
また、上記の何れの加熱調理器も風向や風量の調節しかできないため、それぞれの調理形態に適した加熱条件を作りきれない場合もある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造が複雑になることなく、加熱条件が異なる調理形態に応じて熱風調理を行うことができる加熱調理器を提供することにある。
本発明の加熱調理器は、食品を配置する加熱室と、この加熱室の後方に設けられ、熱風用ファンおよび熱風用ヒータにより当該加熱室に熱風を循環して前記食品を加熱する熱風循環手段と、この熱風循環手段とは別に設けられ、前記食品を加熱する加熱手段とを備え、前記熱風循環手段の前記熱風用ヒータと前記加熱手段とを直列に接続可能に構成したことに特徴を有する。
本発明の加熱調理器によれば、熱風循環手段および加熱手段による熱風調理が実行可能になる。この場合、加熱手段を熱風循環手段に直列に接続したので、熱風循環手段と加熱手段とを同時に動作させたとしても消費電力を抑えることができる。これにより、熱風循環手段のみによる熱風調理の他に、熱風循環手段および別の加熱手段による熱風調理も実使用上支障なく行うことができ、加熱条件が異なる調理形態に応じて熱風調理を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図10を参照して説明する。図2に示すように、電子レンジ1(加熱調理器に相当)の外郭を構成する外箱2は矩形状に形成されており、この外箱2の底部下面には脚部3が設けられている。電子レンジ1の前面に設けられた扉4は、当該電子レンジ1の前面下部においてヒンジ部(図示せず)により上下方向に回動可能に枢止されており、外箱2内に設けられた加熱室5を開閉する。この扉4の前面上部には手掛け部6が設けられており、扉4の前面下部には操作部7が設けられている。この操作部7の具体的な構成については後述する。
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図10を参照して説明する。図2に示すように、電子レンジ1(加熱調理器に相当)の外郭を構成する外箱2は矩形状に形成されており、この外箱2の底部下面には脚部3が設けられている。電子レンジ1の前面に設けられた扉4は、当該電子レンジ1の前面下部においてヒンジ部(図示せず)により上下方向に回動可能に枢止されており、外箱2内に設けられた加熱室5を開閉する。この扉4の前面上部には手掛け部6が設けられており、扉4の前面下部には操作部7が設けられている。この操作部7の具体的な構成については後述する。
図3は、扉4を開放した状態の電子レンジ1の正面図である。加熱室5は前面が開口した矩形状をなしており、当該加熱室5の左側壁5aおよび右側壁5bの内面には、突起状の皿載置部8が上下2段に対向するように形成されている。これら対向する皿載置部8上には食品配置用皿である角皿9(図4および図5参照)が載置される。この角皿9は、皿載置部8上を前面側にスライド移動させることにより加熱室5から取出し可能である。
図4は、電子レンジ1の内部構成を概略的に示す縦断側面図である。加熱室5の後方には、機械室10が設けられており、この機械室10の中央部には熱風循環装置11(熱風循環手段に相当)が設けられている。この熱風循環装置11の具体的な構成については後述する。機械室10の上部には、加熱室5内の温度を測定する温度センサ12が設けられており、機械室10の下部には、マイクロ波を発生するマグネトロン13と、このマグネトロン13の駆動装置14が設けられている。このマグネトロン13は、加熱室5の下面中央に延びる導波管15を通して、マイクロ波を当該加熱室5内に供給可能としている。
加熱室5の上方には、上ヒータ16(加熱手段に相当)が設けられている。この上ヒータ16は、加熱室5の上面に沿うように配設されており、定格出力は700Wである。また、加熱室5の下方には、定格出力700Wの下ヒータ(図示せず)が設けられている。
加熱室5の上方には、上ヒータ16(加熱手段に相当)が設けられている。この上ヒータ16は、加熱室5の上面に沿うように配設されており、定格出力は700Wである。また、加熱室5の下方には、定格出力700Wの下ヒータ(図示せず)が設けられている。
次に、熱風循環装置11の具体的な構成について説明する。熱風循環装置11は、熱風用ファン17と熱風用ヒータ18とを備えて構成されている。
熱風用ファン17は、ケーシング19に覆われており、このケーシング19の後側にはファンモータ20が取り付けられている。このファンモータ20の回転軸は、ケーシング19内に挿入されており、これに熱風用ファン17の中心ボス部が取り付けられている。これにより、ファンモータ20が熱風用ファン17を回転駆動するように構成されている。なお、本実施形態においては、熱風用ファン17としては遠心ファンが用いられている。
熱風用ファン17は、ケーシング19に覆われており、このケーシング19の後側にはファンモータ20が取り付けられている。このファンモータ20の回転軸は、ケーシング19内に挿入されており、これに熱風用ファン17の中心ボス部が取り付けられている。これにより、ファンモータ20が熱風用ファン17を回転駆動するように構成されている。なお、本実施形態においては、熱風用ファン17としては遠心ファンが用いられている。
熱風用ヒータ18は、ケーシング19に覆われており、第1の熱風用ヒータ21と第2の熱風用ヒータ22の2つのシーズヒータから構成されている。第1の熱風用ヒータ21と第2の熱風用ヒータ22は、何れも熱風用ファン17の周囲を囲うように配設されている。これら第1の熱風用ヒータ21と第2の熱風用ヒータ22は、それぞれ定格出力が異なっており、第1の熱風用ヒータ21の定格出力は1000Wであり、第2の熱風用ヒータ22の定格出力は1300Wである。
加熱室5の後壁5cには、多数の小孔からなる吸入口23が形成されている。この吸入口23は、熱風用ファン17の中央部に対向しており、ファンモータ20により熱風用ファン17が回転すると、加熱室5内の空気が当該吸入口23から吸い込まれる(図4中矢印A参照)。また、加熱室5の後壁5cには、多数の小孔からなる吹出口24が形成されている。この吹出口24は、吸入口23の周囲に配置されており、ファンモータ20により熱風用ファン17が回転すると、吸入口23から吸入された空気が熱風用ヒータ18を介して当該吹出口24から加熱室5内に吹き出される(図4中矢印B参照)。なお、上記した角皿9は、吸入口23を上下から挟むように載置される。
上記した第1の熱風用ヒータ21、第2の熱風用ヒータ22および上ヒータ16は、図1に示すように、それぞれ電源25に接続されている。具体的に説明すると、第1の熱風用ヒータ21は、リレースイッチ26を介して電源25の電源線25a,25b間に接続されており、第2の熱風用ヒータ22は、リレースイッチ27を介して電源25の電源線25a,25b間に接続されている。上ヒータ16は、リレースイッチ28を介して電源25の電源線25a,25b間に接続されている。さらに、第2の熱風用ヒータ22およびリレースイッチ27の共通接続点と、上ヒータ16およびリレースイッチ28の共通接続点とは、リレースイッチ29を介して接続されている。従って、第2の熱風用ヒータ22と上ヒータ16は、リレースイッチ29が閉じることにより直列に接続可能に構成されている。
図5に示すように、加熱室5の左側壁5aの外側には、スチーム発生装置30(加熱手段に相当)が設けられている。このスチーム発生装置30は、水タンク31およびスチーム発生容器32を備えて構成されている。
水タンク31は、加熱室5の下側の空間に配設されており、パイプ33を介してスチーム発生容器32に接続されている。この水タンク31は、約400mlの水を収容可能な大きさを有しており、外箱2に対して着脱可能に構成されている。パイプ33の途中には給水ポンプ34が設けられており、この給水ポンプ34が駆動すると、水タンク31内の水がスチーム発生容器32に供給されるようになっている。
水タンク31は、加熱室5の下側の空間に配設されており、パイプ33を介してスチーム発生容器32に接続されている。この水タンク31は、約400mlの水を収容可能な大きさを有しており、外箱2に対して着脱可能に構成されている。パイプ33の途中には給水ポンプ34が設けられており、この給水ポンプ34が駆動すると、水タンク31内の水がスチーム発生容器32に供給されるようになっている。
図6に示すように、スチーム発生容器32は、加熱室5側(図6では右側)が開口する凹状の容器本体35と、その開口を覆う容器カバー36とから構成されており、容器本体35と容器カバー36との間には、容量が約12mlのスチーム発生室32aが形成される。これら容器本体35と容器カバー36は、例えば金属ダイカスト(例えばアルミダイカスト)から構成されている。
容器本体35には、棒状のシーズヒータからなるスチーム用ヒータ37が設けられている。このスチーム用ヒータ37は、スチーム発生室32aの上下に設けられた第1のスチーム用ヒータ38と第2のスチーム用ヒータ39の2つから構成されている。これら第1のスチーム用ヒータ38と第2のスチーム用ヒータ39の両端の端子は容器本体35から突出しており、それぞれ電源25に接続されている。これら第1のスチーム用ヒータ38と第2のスチーム用ヒータ39は、それぞれ定格出力が異なっており、第1のスチーム用ヒータ38の定格出力は200Wであり、第2のスチーム用ヒータ39の定格出力は300Wである。
容器本体35の外箱2側(図6では左側)には給水口40が形成されており、この給水口40には上記したパイプ33(図6では二点鎖線で示す)が接続されている。また、容器本体35には、スチーム発生容器32内の温度を検出するサーミスタ41(図8参照)が取り付けられているとともに、スチーム発生室32a内に突出する複数の放熱フィン43が一体に形成されている。これら放熱フィン43は、断面コの字状や断面T字型に形成されており、その先端部が容器カバー36の内面に略当接するようになっている。
容器カバー36には、3個の筒状の突出口42が横方向に略等間隔に並んで形成されている。これら突出口42は、容器カバー36を貫通しており、その先端部が容器カバー36から加熱室5側に向けて突出している。一方、加熱室5の左側壁5aには、上段の皿載置部8と下段の皿載置部8の間に位置して、突出口42に対応する3個の開口部44が形成されている。また、加熱室5の左側壁5aの内面には、開口部44の周縁を覆うカバー部材45が取り付けられている。このカバー部材45には、開口部44と連通する3個の筒状のスチーム噴出口46が設けられている。
次に、扉4の前面下部に設けられた操作部7の構成について図7を参照して説明する。操作部7には、スタートボタン47、操作ダイヤル48、温度ボタン49、時間ボタン50、調理形態選択ボタン51(選択手段に相当)および表示部52が設けられている。
スタートボタン47は、設定された条件で食品の調理を開始するためのものであり、操作ダイヤル48は、調理内容(例えば調理メニュー)を設定するためのものである。温度ボタン49は、食品の加熱温度を設定するためのものであり、時間ボタン50は、食品の加熱時間を設定するためのものである。表示部52は、設定された調理メニューや調理時間などを表示するためのものである。
スタートボタン47は、設定された条件で食品の調理を開始するためのものであり、操作ダイヤル48は、調理内容(例えば調理メニュー)を設定するためのものである。温度ボタン49は、食品の加熱温度を設定するためのものであり、時間ボタン50は、食品の加熱時間を設定するためのものである。表示部52は、設定された調理メニューや調理時間などを表示するためのものである。
調理形態選択ボタン51は、「レンジ」,「高温スチーム」,「1段オーブン」,「2段オーブン」の4つの領域に区分されおり、これら4つの調理形態を選択できるようになっている。「レンジ」は、食品をマイクロ波により加熱する調理形態である。「高温スチーム」は、食品を熱風とスチーム(蒸気)により加熱する調理形態である。「1段オーブン」は、加熱室5の上段に配置された食品を熱風と輻射熱により加熱する調理形態である。「2段オーブン」は、加熱室5の上下2段に配置された食品を熱風により加熱する調理形態である。
次に、電子レンジ1の電気的構成について図8を参照して説明する。電子レンジ1が備える制御装置53には、上記した操作部7、温度センサ12、サーミスタ41、電源25などが接続されている。本実施形態では、電源25の入力電圧は約100Vである。操作部7は、調理形態、調理メニューなどを設定した信号を制御装置53に入力する。温度センサ12およびサーミスタ41は、それぞれ温度検出信号を制御装置53に入力する。
また、制御装置53には、マグネトロン13の駆動装置14、ファンモータ20、第1の熱風用ヒータ21、第2の熱風用ヒータ22、給水ポンプ34、第1のスチーム用ヒータ38、第2のスチーム用ヒータ39、表示部52などが接続されている。この制御装置53は、図示しないマイクロコンピュータやリレー駆動装置などを含んで構成されており、電子レンジ1の動作全般を制御する。
次に、上記構成の電子レンジ1の作用について説明する。本実施形態では、上記した4つの調理形態のうち、「2段オーブン」を実行する場合および「1段オーブン」を実行する場合について説明する。
(1)「2段オーブン」を実行する場合
「2段オーブン」は、加熱室5の上段および下段の皿載置部8に角皿9を載置し、食品を加熱室5の上下2段に配置して行う調理形態であり、例えばパンやクッキーなどを調理する場合に利用される。
「2段オーブン」は、加熱室5の上段および下段の皿載置部8に角皿9を載置し、食品を加熱室5の上下2段に配置して行う調理形態であり、例えばパンやクッキーなどを調理する場合に利用される。
使用者が、調理形態選択ボタン51により「2段オーブン」を選択してスタートボタン47を操作すると、制御装置53は、ファンモータ20により熱風用ファン17を回転させるとともに、図9(a)に示すように、リレースイッチ27を閉じて第2の熱風用ヒータ22を作動させる。これにより、図9(b)に示すように、熱風循環装置11から発生する熱風が加熱室5内に循環され(矢印B参照)、加熱室5の上下2段に配置された食品の加熱調理が行われる。
この「2段オーブン」では、第2の熱風用ヒータ22が定格出力の1300Wで作動し、第1の熱風用ヒータ21や上ヒータ16は作動しない。つまり、「2段オーブン」を実行した場合の総出力は、第2の熱風用ヒータ22の1300Wのみであり、家庭用の電子レンジに許容されている最大出力である1500W以下に維持される。
(2)「1段オーブン」を実行する場合
「1段オーブン」は、加熱室5の上段の皿載置部8に角皿9を載置し、食品を加熱室5の上段のみに配置して行う調理形態であり、例えばグラタンやピザなどを調理する場合に利用される。
「1段オーブン」は、加熱室5の上段の皿載置部8に角皿9を載置し、食品を加熱室5の上段のみに配置して行う調理形態であり、例えばグラタンやピザなどを調理する場合に利用される。
使用者が、調理形態選択ボタン51により「1段オーブン」を選択してスタートボタン47を操作すると、制御装置53は、ファンモータ20により熱風用ファン17を回転させるとともに、図10(a)に示すように、リレースイッチ26を閉じて第1の熱風用ヒータ21を作動させる。また、リレースイッチ29を閉じて第2の熱風用ヒータ22と上ヒータ16を作動させる。これにより、図10(b)に示すように、熱風循環装置11から発生する熱風が加熱室5内に循環されるとともに(矢印B参照)、上ヒータ16から発生する輻射熱が加熱室5内に供給され(矢印C参照)、加熱室5の上段に配置された食品の加熱調理が行われる。
この「1段オーブン」では、第1の熱風用ヒータ21が定格出力の1000Wで作動する。また、直列に接続されている第2の熱風用ヒータ22が約16Wで作動し、上ヒータ16が約300Wで作動する。つまり、「1段オーブン」を実行した場合の総出力は、家庭用の電子レンジに許容されている最大出力である1500W以下に維持される。
以上に説明したように本実施形態によれば、熱風循環装置11および上ヒータ16による熱風調理が実行可能になる。この場合、上ヒータ16を熱風循環装置11の第2の熱風用ヒータ22に直列に接続したので、熱風循環装置11と上ヒータ16とを同時に動作させたとしても消費電力を抑えることができる。これにより、熱風循環装置11のみによる熱風調理の他に、熱風循環装置11および上ヒータ16による熱風調理も実使用上支障なく行うことができ、加熱条件が異なる調理形態(「1段オーブン」および「2段オーブン」)に応じて熱風調理を行うことができる。
上記した熱風調理は、食品を加熱室5の上段のみに配置した状態で実行することも可能である。しかし、その場合、加熱室5の下段に循環される熱風のエネルギーが無駄になるという欠点がある。これに対して、上記した「1段オーブン」によれば、食品が配置されている加熱室5の上段に、上ヒータ16から発生する約300Wの輻射熱が効率良く供給されるので、エネルギーを無駄にすることなく食品を加熱調理することができる。
本実施形態では、熱風循環装置11に直列に接続する加熱手段として、加熱室5の上方に設けられた上ヒータ16を用いたので、グラタンやピザなど特に表面を焼き上げる必要がある調理に有効である。
加熱室5の左側壁5aおよび右側壁5bの内面に、食品配置用の角皿9を載置するための2段の皿載置部8を設けたので、「1段オーブン」および「2段オーブン」の何れの調理形態も容易に実行することができる。
熱風循環装置11のみによる熱風調理と、熱風循環装置11および上ヒータ16による熱風調理とを選択する調理形態選択ボタン51を設けたので、「1段オーブン」および「2段オーブン」の何れの調理形態を実行するかを容易に設定することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12を参照して説明する。上述した第1の実施形態は、熱風循環装置11に直列に接続する加熱手段として上ヒータ16を用いたものを示したが、この第2の実施形態は、熱風循環装置11に直列に接続する加熱手段としてスチーム発生装置30を用いたものである。以下、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12を参照して説明する。上述した第1の実施形態は、熱風循環装置11に直列に接続する加熱手段として上ヒータ16を用いたものを示したが、この第2の実施形態は、熱風循環装置11に直列に接続する加熱手段としてスチーム発生装置30を用いたものである。以下、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図11(a)に示すように、第1の熱風用ヒータ21は、リレースイッチ26を介して電源25の電源線25a,25b間に接続されており、第2の熱風用ヒータ22は、リレースイッチ27を介して電源25の電源線25a,25b間に接続されている。第1のスチーム用ヒータ38は、リレースイッチ61を介して電源25の電源線25a,25b間に接続されており、第2のスチーム用ヒータ39は、リレースイッチ62を介して電源25の電源線25a,25b間に接続されている。さらに、第2の熱風用ヒータ22およびリレースイッチ27の共通接続点と、第1のスチーム用ヒータ38およびリレースイッチ61の共通接続点とは、リレースイッチ63を介して接続されている。従って、第2の熱風用ヒータ22と第1のスチーム用ヒータ38は、リレースイッチ63が閉じることにより直列に接続可能に構成されている。
次に、上記構成の電子レンジ1の作用について説明する。本実施形態では、上述した第1の実施形態に示した4つの調理形態のうち、「高温スチーム」を実行する場合について説明する。
「高温スチーム」は、食品を熱風とスチームにより加熱する調理形態であり、例えば鶏の照り焼き、ハンバーグなどを調理する場合に利用される。
「高温スチーム」は、食品を熱風とスチームにより加熱する調理形態であり、例えば鶏の照り焼き、ハンバーグなどを調理する場合に利用される。
使用者が、調理形態選択ボタン51により「高温スチーム」を選択してスタートボタン47を操作すると、制御装置53は、ファンモータ20により熱風用ファン17を回転させるとともに、図11(a)に示すように、リレースイッチ26を閉じて第1の熱風用ヒータ21を作動させるとともに、リレースイッチ62を閉じて第2のスチーム用ヒータ39を作動させる。また、リレースイッチ63を閉じて第2の熱風用ヒータ22と第1のスチーム用ヒータ38を作動させる。これにより、図11(b)に示すように、熱風循環装置11から発生する熱風が加熱室5内に循環されるとともに(矢印B参照)、2つのスチーム用ヒータ38,39によりスチーム発生装置30から発生するスチームが加熱室5内に供給される。
この状態では、第1の熱風用ヒータ21が定格出力の1000Wで作動し、第2のスチーム用ヒータ39が定格出力の300Wで作動する。また、直列に接続されている第2の熱風用ヒータ22が約23Wで作動し、第1のスチーム用ヒータ38が約150Wで作動する。つまり、この状態における総出力は、家庭用の電子レンジに許容されている最大出力である1500W以下に維持される。
そして、加熱室5内の温度やスチーム量が所定値に達すると、制御装置53は、図12(a)に示すように、リレースイッチ63を開いて第2の熱風用ヒータ22および第1のスチーム用ヒータ38の作動を停止させる。これにより、加熱室5内に循環される熱風(矢印B参照)の温度および加熱室5内に供給されるスチーム量が抑えられる。
この状態では、第1の熱風用ヒータ21が定格出力の1000Wで作動し、第2のスチーム用ヒータ39が定格出力の300Wで作動する。一方、第1の熱風用ヒータ21や第1のスチーム用ヒータ38は作動しない。つまり、この状態の総出力は、家庭用の電子レンジに許容されている最大出力である1500W以下に維持される。
以上に説明したように、本実施形態によれば、熱風循環装置11およびスチーム発生装置30による熱風調理が実行可能になる。この場合、スチーム発生装置30の第1のスチーム用ヒータ38を熱風循環装置11の第2の熱風用ヒータ22に直列に接続したので、第2の熱風用ヒータ22と第1のスチーム用ヒータ38とを同時に動作させたとしても消費電力を抑えることができる。これにより、熱風循環装置11のみによる熱風調理の他に、熱風循環装置11およびスチーム発生装置30による熱風調理も実使用上支障なく行うことができ、加熱条件が異なる調理形態の各段階に応じて熱風調理を行うことができる。
「高温スチーム」は、2つの熱風用ヒータ21,22および2つのスチーム用ヒータ38,39を作動させた状態(図11に示す状態)で、全調理工程を実行することも可能である。しかし、その場合、加熱室5内の温度やスチーム量が所定値に達した後に発生する熱風やスチームのエネルギーが無駄になるという欠点がある。これに対して、本実施形態によれば、加熱室5内の温度やスチーム量が所定値に達した後に発生する熱風の温度やスチーム量を抑えることができるので、エネルギーを無駄にすることなく食品を加熱調理することができる。
また、図11に示す状態と図12に示す状態とを適宜切り換えることにより、きめ細かな加熱調理を行うことができる。
本実施形態では、熱風循環装置11に直列に接続する加熱手段として、スチームを発生するスチーム発生装置30の第1のスチーム用ヒータ38を用いたので、高温で加熱する必要がある調理、食品中の余分な油脂や塩分を落とす必要がある調理などに有効である。
本実施形態では、熱風循環装置11に直列に接続する加熱手段として、スチームを発生するスチーム発生装置30の第1のスチーム用ヒータ38を用いたので、高温で加熱する必要がある調理、食品中の余分な油脂や塩分を落とす必要がある調理などに有効である。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
皿載置部8は、2段に限られるものではなく、例えば3段など複数段で設けてもよい。
第1の実施形態において、上記した上ヒータ16を熱風循環装置11に直列に接続するのではなく、下ヒータを熱風循環装置11に直列に接続してもよい。また、上記した第1のスチーム用ヒータ38を熱風循環装置11に直列に接続するのではなく、第2のスチーム用ヒータ39を熱風循環装置11に直列に接続してもよい。
第1の実施形態において、上記した上ヒータ16を熱風循環装置11に直列に接続するのではなく、下ヒータを熱風循環装置11に直列に接続してもよい。また、上記した第1のスチーム用ヒータ38を熱風循環装置11に直列に接続するのではなく、第2のスチーム用ヒータ39を熱風循環装置11に直列に接続してもよい。
スチーム発生装置30の給水ポンプ34によりスチーム発生室32aに供給する水の量を、温度センサ12により検出された加熱室5内の温度に応じて変更するように制御してもよい。この構成によれば、加熱室5内の温度に応じてスチームを発生させることができ、調理する食品の性質や状態に合わせた加熱が可能となる。
図面中、1は電子レンジ(加熱調理器)、5は加熱室、8は皿載置部、9は角皿(食品配置用皿)、11は熱風循環装置(熱風循環手段)、16は上ヒータ(加熱手段)、17は熱風用ファン、18は熱風用ヒータ、30はスチーム発生装置(加熱手段)、51は調理形態選択ボタン(選択手段)を示す。
Claims (5)
- 食品を配置する加熱室と、
この加熱室の後方に設けられ、熱風用ファンおよび熱風用ヒータにより当該加熱室に熱風を循環して前記食品を加熱する熱風循環手段と、
この熱風循環手段とは別に設けられ、前記食品を加熱する加熱手段とを備え、
前記熱風循環手段の前記熱風用ヒータと前記加熱手段とを直列に接続可能に構成したことを特徴とする加熱調理器。 - 前記加熱手段は、前記加熱室の上方に設けられたヒータで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
- 前記加熱室の内側面に食品配置用皿を載置する複数段の皿載置部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
- 前記熱風循環手段のみによる熱風調理と、前記熱風循環手段および前記加熱手段による熱風調理とを選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の加熱調理器。
- 前記加熱手段は、スチームを発生するスチーム発生装置で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
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