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JP2008150329A - 化粧料に好適な皮膚外用剤 - Google Patents

化粧料に好適な皮膚外用剤 Download PDF

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Tamiko Nakamura
多実子 中村
Rumi Katagiri
留美 片桐
Yuki Umezawa
由紀 梅澤
Mariko Ishiuchi
麻理子 石内
Saori Inage
砂緒里 稲毛
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

【課題】 皮膚外用剤に於いて多価アルコールに由来する異臭発生を抑制する手段を提供する。
【解決手段】 グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール及び1,2−デカンジオール等の多価アルコールとともに、銀乃至は銀セラミック担持体を皮膚外用剤に含有せしめる。前記銀乃至は銀セラミック担持体は、コロイド状の銀、銀ゼオライト担持体及び銀ヒドロキシアパタイト担持体であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、化粧料に好適な皮膚外用剤に関する。
近年、種々のパラベンなどの防腐成分の配合に環境科学的な面から、或いは、スティギングなどの偶発的に発生する一過性の刺激に対する安全性面の配慮から、その使用は必然的に制限を受けるようになって来つつある。この様な制約面での防腐効果の低下を補う技術としては、例えば、1,2−ペンタンジオールなどの抗菌性多価アルコールを配合する技術が知られている。(例えば、特許文献1を参照)しかしながら、これらの抗菌性多価アルコールには、製造過程で含有される極微量の異臭成分が存し、これが製剤系に於いて、不快感をもたらすことが存し、この対応が必要であった。この対応としては、例えば、ラベンダーのようなシソ科植物の精油を含有させる方法が知られているが、この様なマスキングでは充分な効果は得られているとは言い難い。
一方、多価アルコールに由来する、皮膚外用剤の異臭については、グリセリンやジグリセリンなどのグリセリン系多価アルコールとアミン系の物質が高温下長期間保存されると発生する場合が存し、この様な異臭発生の対策の開発も望まれている。
一方、コロイド状の銀、銀ゼオライト担持体或いは銀ヒドロキシアパタイト担持体等の銀乃至は銀の担持体を抗菌成分として化粧料などの皮膚外用剤に含有せしめる技術は既に知られている。(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)しかしながら、かかる成分と前記多価アルコールとをともに皮膚外用剤に含有せしめる技術は全く知られていないし、前記銀乃至は銀の担持体を共存させることにより、前記多価アルコールの異臭発生が抑制できることも全く知られていない。
特開2004−155724号公報 特開2004−161632号公報 特開2006−169222号公報 特開2003−176220号公報 特開2000−247822号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、皮膚外用剤に於いて多価アルコールに由来する異臭発生を抑制する手段を提供する。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、皮膚外用剤に於いて多価アルコールに由来する異臭発生を抑制する手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、銀乃至は銀の担持体を共存させることにより、この様な異臭の発生が抑制できることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
(1)1)グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール及び1,2−デカンジオールから選択される1種乃至は2種以上と、2)銀乃至は銀セラミック担持体とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記銀乃至は銀セラミック担持体は、コロイド状の銀、銀ゼオライト担持体及び銀ヒドロキシアパタイト担持体であることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)更に、アミノ酸及び/又はその誘導体を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)前記アミノ酸の誘導体は、N−アシルグルタミン酸、N−アシルグルタミン酸ジエステル、α,ε−ビス(γ−N−(炭素数10〜30)アシルグルタミル)リジン、ポリメタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタアクリル酸アルキル・メタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリンコポリマー及びポリメタクリロイルリジンから選択される1種乃至は2種以上であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、皮膚外用剤に於いて多価アルコールに由来する異臭発生を抑制する手段を提供することができる。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である多価アルコール
本発明の皮膚外用剤は、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール及び1,2−デカンジオールから選択される1種乃至は2種以上を必須成分として含有することを特徴とする。かかる成分の含有量は、通常化粧料などの皮膚外用剤で使用されている量に準じればよいが、総量で0.1〜30質量%であり、より好ましくは1〜20質量%である。この内、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール或いは1,2−デカンジオールはそれぞれが1〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜4質量%である。これはこれらの含有量が多くなりすぎると、これらに由来する異臭の発生を抑制することが出来なくなる場合が存し、少なすぎる場合にはこれらの成分を含有することによって得られる抗菌性や保湿性の効果が損なわれる場合が存するからである。
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分である銀又は銀セラミック担持体
本発明の皮膚外用剤は、銀又は銀セラミック担持体を必須成分として含有することを特徴とする。ここで、銀とは金属銀であり、その存在形態は固体そのものとして、微細な粒子として、或いは更に微細なコロイド状態の均一分散物として含有することが可能であり、これらの内ではコロイド状態のものを含有することが好ましい。コロイド状態の銀は、銀イオンを含む溶液中に、該銀イオンを還元しうる金属を共存せしめ、銀イオンと金属銀の平衡になるようにpH調整剤で調整した銀コロイド液として含有させることが出来る。この様な銀コロイド液は前記の如くに都度調整し、用いることも出来るし、既に市販されているものを購入して利用することも出来る。好ましい市販品としては、例えば、三井金属工業株式会社製の「銀コロイド溶液」や株式会社 新光化学工業所製の「銀コロイド」等が好適に例示できる。かかる銀コロイドの形態であれば、本発明の皮膚外用剤に於いては、0.01〜10質量%含有することが好ましく、0.05〜5質量%含有することがより好ましい。
又、銀セラミック担持体は、ゼオライトなどの微細なセラミック上に銀を真空蒸着など行って担持することにより製造することが出来る。この様な担持体には既に市販されているものが存し、かかる市販品を購入し利用することが出来る。好ましい市販品としては、例えば、株式会社シナネンゼオミック「ゼオミック」等が好適に例示できる。かかる担持体の形であれば、本発明の皮膚外用剤に於いては0.01〜5質量%含有することが好ましく、0.05〜1質量%含有することがより好ましい。
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有し、皮膚に外用で投与されることを特徴とする。本発明に言う、皮膚外用剤とは、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の制限は受けず、例えば、医薬部外品を包含する化粧料、皮膚外用医薬、皮膚外用雑貨などが好適に例示できる。これらの内では、化粧料に適用することが特に好ましい。
本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
これらの任意成分の内、好ましいものとしては、前記多価アルコールの異臭発生を助長する成分、例えば、グリセリンやジグリセリンに対して、高温保存時に異臭を発生させる蓋然性の高いアミノ基を有する成分、例えば、アミノ酸又はその誘導体など成分が例示できる。前記アミノ酸又はその誘導体としては、例えば、N−アシルグルタミン酸、N−アシルグルタミン酸ジエステル、α,ε−ビス(γ−N−(炭素数10〜30)アシルグルタミル)リジン、ポリメタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタアクリル酸アルキル・メタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリンコポリマー及びポリメタクリロイルリジンから選択される1種乃至は2種以上が好ましく例示できる。
N−アシルグルタミン酸としては、N−ラウロイルグルタミン酸、N−ステアロイルグルタミン酸などが好ましく例示でき、これらは塩として含有することも出来る。これらの成分の好ましい含有量は、総量で0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.2〜5質量%である。
N−アシルグルタミン酸ジエステルとしては、味の素株式会社から販売されている「エルデュウPS203」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル))、「エルデュウPS306」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル))等が好適に例示できる。かかる成分の好ましい含有量は、総量で0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜1質量%である。
α,ε−ビス(γ−N−(炭素数10〜30)アシルグルタミル)リジンとしては、、「ペリセアL−30」(旭化成株式会社製;α,ε−ビス(γ−N−ラウロイルグルタミル)リジン)が好適に例示できる。かかる成分の好ましい含有量は、総量で0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜1質量%である。
ポリメタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタアクリル酸アルキル・メタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリンコポリマーとしては、日本油脂株式会社から販売されている「リピジュアHM」(ポリメタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリン)、「リピジュアMBP」(メタアクリル酸ブチル・メタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリンコポリマー)、「リピジュアNB」(メタアクリル酸ステアリル・メタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリンコポリマー)等が好適に例示でき、かかる成分の好ましい含有量は、総量で0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜1質量%である。
ポリメタクリロイルリジンとしては、岐阜シェラック株式会社より販売されている「PMリジン」が好適に例示でき、かかる成分の好ましい含有量は、総量で0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜1質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、これらの成分とグリセリンやジグリセリンが共存した場合に於いても経時的な異臭の発生を抑制する。
以下に、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧水を作製した。即ち、イの成分を80℃で攪拌可溶化し、攪拌冷却し、ロの成分を加え本発明の化粧水1を得た。又、この「銀コロイド溶液」を水に置換した比較例1も作製した。この製造直後の化粧水1と比較例1の特異臭のレベルを調香師に次の基準で判別してもらった。即ち、特異臭レベル0:特異臭は全く感じない、特異臭レベル1:特異臭の存在は感じるが気にならない、特異臭レベル2:特異臭をわずかに感じる、特異臭レベル3:特異臭を明確に感じるである。結果は化粧料1が特異臭レベル0であり、比較例1は特異臭レベル2であった。本願発明の効果が確認された。
Figure 2008150329
<試験例1>
化粧水1と比較例1とを60℃で4週間保存し、20℃に戻した後、同様に特異臭レベルを調香師に判定してもらったところ、化粧水1は特異臭レベル0であり、比較例1は特異臭レベル3であった。
実施例1と同様に下記に示す処方に従って、化粧水2を製造した。このものの特異臭レベルは特異臭レベル0であり、「ゼオミック」も同様の効果を奏することが判明した。
Figure 2008150329
実施例1と同様に下記に示す処方に従って、化粧水3〜及びそれらの「銀コロイド溶液」を水に置換した比較例2〜を製造した。これらのものの特異臭レベルを表4に示す。これより、本発明の効果が確認された。
Figure 2008150329
Figure 2008150329
本発明の皮膚外用剤である化粧料を作成した。即ち、イ、ロ、ハ、ニの成分を80℃に加熱し、イの成分とニの成分を良く混練りし、これにハを加えて希釈し、攪拌下これにニを徐々に加え、乳化し、攪拌冷却し、本発明の皮膚外用剤である油中水乳化剤形の化粧料6(抗炎症医薬部外品)を得た。同様に「ゼオミック」を水に置換した比較例5も同様に作製した。作製直後の特異臭レベルは化粧料6が特異臭レベル0であり、比較例5が特異臭レベル1であった。これらを60℃で4週間保存をしたところ、化粧料6の特異臭レベルは特異臭レベル0であり、比較例5の特異臭レベルは特異臭レベル2であった。本発明の効果が確認された。
Figure 2008150329
本発明は化粧料などの皮膚外用剤に応用できる。

Claims (4)

  1. 1)グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール及び1,2−デカンジオールから選択される1種乃至は2種以上と、2)銀乃至は銀セラミック担持体とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
  2. 前記銀乃至は銀セラミック担持体は、コロイド状の銀、銀ゼオライト担持体及び銀ヒドロキシアパタイト担持体であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 更に、アミノ酸及び/又はその誘導体を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 前記アミノ酸の誘導体は、N−アシルグルタミン酸、N−アシルグルタミン酸ジエステル、α,ε−ビス(γ−N−(炭素数10〜30)アシルグルタミル)リジン、ポリメタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタアクリル酸アルキル・メタアクリロイルオキシエチルホスホリルコリンコポリマー及びポリメタクリロイルリジンから選択される1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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CN104224562A (zh) * 2014-08-28 2014-12-24 姜雪 一种载银4a分子筛面膜

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