JP2008132629A - 製管機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 老朽化して既設管の内周面が配筋されていたり、凹凸があったりする状態であっても、円滑に製管作業を行うことができる製管機を提供する。
【解決手段】 本発明の製管機1は、複数のリンク体21を相互に連結してなるリンク機構22と、リンク機構22のリンク体21に回転自在に支持され、既に巻回されているプロファイル8の内側面に接触する複数のリンクローラ23と、プロファイル8同士の接合領域の近傍に位置する接合機構部3とを備えている。接合機構部3は、プロファイル8を外面と内面の両方から挟み込むように外側のアウターローラ31と内側のインナーローラ32とを備えている。また、アウターローラ31のさらに外側には、アウターローラ31の外周面を覆うアウターローラカバー33が設けられて、アウターローラ31と既設管10の内周面との干渉を回避しうるように構成されている。
【選択図】 図7
【解決手段】 本発明の製管機1は、複数のリンク体21を相互に連結してなるリンク機構22と、リンク機構22のリンク体21に回転自在に支持され、既に巻回されているプロファイル8の内側面に接触する複数のリンクローラ23と、プロファイル8同士の接合領域の近傍に位置する接合機構部3とを備えている。接合機構部3は、プロファイル8を外面と内面の両方から挟み込むように外側のアウターローラ31と内側のインナーローラ32とを備えている。また、アウターローラ31のさらに外側には、アウターローラ31の外周面を覆うアウターローラカバー33が設けられて、アウターローラ31と既設管10の内周面との干渉を回避しうるように構成されている。
【選択図】 図7
Description
本発明は、農業用水管、下水道管、上水道管、ガス管等の既設管の内面にライニング管を形成する既設管のライニング施工方法およびその施工方法に用いられる製管機に関する。
農業用水管、下水道管、上水道管、ガス管などの既設管においては、ひび割れや腐食等により既設管が老朽化した際の対策として、既設管の内周面を合成樹脂等にてライニングすることによって既設管を更生する方法が採られている。
下水道管などの既設管の内面にライニング管を施工する方法としては、両側縁部に嵌合部が形成された長尺のプロファイルを既設管内において螺旋状に製管する方法がある。
例えば、プロファイルを巻いたドラムを地上に設置し、そのドラムからプロファイルを既設管内に配置した自走式の製管機 に連続的に供給し、既設管内においてプロファイルを螺旋状に巻回するとともに、互いに隣接するプロファイルの側縁部(嵌合部)同士を相互に嵌合することによりライニング管を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
このようなライニング施工方法によれば、プロファイルの材質が限定されないので、合成樹脂、特にコスト、成形性、強度などの面でライニング管施工に適した硬質塩化ビニル樹脂を用いることができるという利点がある。
従来から、このようなライニング管の施工方法において、長尺のプロファイルを螺旋状に巻回しながら、互いに接する接合部同士を接合させる製管作業を、環状に配置されたローラと、既設管の内周面を周回移動する接合機構部とを具備した製管機によって行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−169539号公報
しかし、上記従来の製管機の場合、接合機構部が既設管の内周面を周回移動しながら進行するようになされているため、既設管の内周面に凹凸があるような場合、接合機構部がこの凹凸の中に嵌まり込んで周回移動できなくなり、製管作業が停止してしまうこととなる。特に、老朽化した既設管の内周面の腐食や摩耗が著しい場合には、ライニング管によって更生するだけでなく、既設管の内周面とライニング管の間に配筋を行ったのち、既設管とライニング管との間を裏込め材で充填硬化させることにより、老朽化した既設管の補強も同時に行うようにすることが好ましい。
このような場合、製管機を周回させつつ進行させてライニング管を形成していく際に、配筋された鉄筋に製管機のローラ等が引っ掛かるおそれがある。製管機に鉄筋が引っ掛かってしまうと、その都度、製管機を停止させて製管作業を中断し、作業者が鉄筋と製管機との干渉を解除して製管機を再起させる作業を行う必要が生じる。このような作業は手間がかかって作業効率が劣るだけでなく、危険な作業である上、製管作業を一時中断することで、プロファイル同士の接合部分に緩みが生じてしまうおそれもあった。
そこで、本発明は、このような事情にかんがみてなされたものであって、配筋されたり、凹凸があったりする既設管内での製管機の進行を円滑にするとともに、効率良く安全にライニング管の製管を行うことができるライニング管の製管機を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するため、本発明は、両側縁部に接合部を有する長尺のプロファイルを既設管内において螺旋状に巻回し、互いに隣接する接合部同士を接合することによりライニング管を形成するのに用いられる製管機であって、複数のリンク体を相互に連結してなる環状構造のリンク機構と、前記リンク機構のリンク体に回転自在に支持され、既に巻回されているプロファイルの内側面に接触する複数のリンクローラと、巻回されて隣接したプロファイルの接合部同士を接合する接合領域の近傍に位置する接合機構部とを備え、前記接合機構部は、プロファイルを外面と内面の両方から挟み込むためのアウターローラとインナーローラとを備えており、アウターローラのさらに外側には、前記リンク機構の外側に露出したアウターローラの外周面を覆うアウターローラカバーが設けられて、このアウターローラカバーが、アウターローラと既設管の内周面との干渉を回避しうるように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、既設管内においてアウターローラカバーは、製管機の進行に伴って既設管の内周面とアウターローラの外周面との間で、アウターローラの動作に追従することになるので、既設管の内周面とアウターローラとの干渉を回避させるようにすることが可能となる。これにより、既設管の内周面に補強のための配筋がなされた場合においても、配筋とアウターローラとの干渉が回避され、円滑な製管作業を進めていくことが可能になる。
また、本発明では、前記構成の製管機において、アウターローラカバーは、アウターローラの外周面とほぼ等しい曲率の曲面部を備えるとともに、この曲面部から延設された傾斜部とを備えて形成され、アウターローラの外周面に近接して配設されることを特徴とする。
これにより、アウターローラカバーは製管機の進行に伴ってアウターローラの動作に追従して動作することが可能であり、このとき、アウターローラと既設管の内周面との干渉を回避しうるので、円滑に製管作業を進めることができる。また、かかるアウターローラカバーにより、既設管の口径とライニング管の口径にそれほど大きな差を生じず、ライニング管の口径を必要以上に小口径とすることなく更生することが可能となる。
アウターローラカバーの外側面には複数の内接ローラが設けられて、既設管の内周面に沿ってアウターローラカバーが摺動可能に形成されていることを特徴とする。
アウターローラカバーの外側面には複数の内接ローラが設けられて、既設管の内周面に沿ってアウターローラカバーが摺動可能に形成されていることを特徴とする。
これにより、既設管の内周面とアウターローラとの間で、アウターローラカバーがよりスムーズな動きをとることが可能となり、効率よく、円滑に製管作業を進めることができる。
また、かかるアウターローラカバーは、辺縁部が前記リンク機構に対して脱着可能な構造を有していることにより、必要に応じてアウターローラカバーを取り付けたり、取り外したりして、製管機の汎用性を高めることができる。
上述のように構成される本発明の製管機によれば、老朽化した既設管の内周面に配筋された状態であっても、また凹凸がある状態であっても、製管機を円滑に進行させて、スムーズに製管作業を行うことができる。また、これにより、作業者の手間が軽減されるとともに、安全性も高められて、効率良くライニング管を製管することが可能となる。
以下、本発明に係るライニング用の製管機を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明に係る製管機1により既設管内において螺旋状に巻回されるプロファイルについて説明する。
図1はプロファイルの一例を示す断面図、図2はプロファイルを接合する様子を示す断面図である。
図1に示すプロファイル8は、例えば硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂材料を長尺帯状に成形した帯状部材であって、断面略T字状の複数のリブ81…81が長手方向に沿って形成されている。また、プロファイル8の両側縁部には、それぞれ、互いに内外に重なり合って係合する接合凸部82と接合凹部83が長手方向に沿って形成されている。
このような構造のプロファイル8は、後述する製管機によって螺旋状に巻回される。そして、この巻回過程において、図2(A)および(B)に示すように、巻回することで接合凸部82と接合凹部83とが互いに隣接し、接合凹部83に対して接合凸部82が嵌め込まれて、プロファイル8が全体として管状に形成されていく。老朽化した既設管内において、このように螺旋状に巻回されたプロファイル8は、ライニング管として使用され、既設管の内周面が更生される。
また、図3〜6に示すようなプロファイル8A,8Bを用いて既設管の内周面が更生されてもよい。図3,4に例示するプロファイル8Aも、長尺帯状で、長手方向に沿ってリブ84が形成されており、また両側縁部に、互いに内外に重なり合って係合する接合凸部85と接合凹部86が長手方向に沿って形成されている。接合凸部85は、リブ84よりも突設高さが低く形成され、接合凹部86は接合凸部85が接合される溝861が形成されている。この溝861の外側は、リブ84と同様に断面略T字状に形成されている。また、接合凹部86の外縁部には係止片862が設けられており、接合凸部85に隣接するリブ841の先端に設けられた係合片842に係止しうるように構成されている。そして、図4に示すように、プロファイル8Aを螺旋状に巻回しながら接合凹部86の溝861に接合凸部85を嵌め合わせることで、係止片862と係合片842とが係止し、ライニング管を形成することができるようになっている。
また、図5,6に例示するプロファイル8Bも長尺帯状に形成されて、複数のリブ87を有するものであるが、両側縁部の接合部88,88に嵌合材89を嵌め合わせる点に特徴がある。図示するように嵌合材89は、断面略U字状に形成された長尺の副部材である。プロファイル8Bの両側縁部の接合部88,88は、ともに嵌合材89が嵌入される凹部となっている。そして、螺旋状に巻回されて隣接した接合部88,88は略U字状の溝を形成し、ここに嵌合材89が嵌め合わされて接合される構成となっている。
次に、これらのプロファイル8,8A,8Bを製管する製管機について説明する。図7〜10は本発明に係る製管機の一例を示し、図7は既設管の更生対象領域の下流側から上流方向を見たときの製管機の側面図、図8は製管機のアウターローラカバーの側面図、図9は製管機のアウターローラカバーの詳細を示す斜視図、図10は製管機のインナーローラとリンクローラとの連結構造を示す説明図である。また、図11は既設管における配筋例を示す断面図、図12は本発明の製管機によるライニング施工方法の一例を示す説明図である。
例示の形態の製管機1は、円形断面のライニング管の施工に用いる自走式の製管機であって、成形フレーム2とこの成形フレーム2に設置された接合機構部3等を備えている。
成形フレーム2は、複数のリンク体21…21を相互に連結してなる環状構造のリンク機構(屈撓自在)22と、そのリンク機構22の各リンク体21に回転自在に支持されたリンクローラ23…23によって構成されている。この成形フレーム2の周長は、リンク体21およびリンクローラ23…23の連結数を変更することにより調整することが可能であり、製管を行うライニング管の管径に合わせることができる。
接合機構部3は、製管機1の外側寄りに配置されるアウターローラ31と、そのアウターローラ31を回転駆動するギアボックス34などによって構成されている。
アウターローラ31は、その内側のインナーローラ32とにより、プロファイル8を外面と内面の両方から挟み込むように配設されている。図7に示すように、アウターローラ31の回転軸は、プロファイル8の外面に位置するように、成形フレーム2に添設されたブラケット24に枢着されている。また、このブラケット24と成形フレーム2とを接続する接続軸241は、ギアボックス34の側部に延設された受金具341を挿通し、スプリング35を介装させて取り付けられている。これにより、既設管10内における径方向のアウターローラ31の動きをスプリング35の収縮で許容しうるように構成されている。
また、アウターローラ31のさらに外側には、成形フレーム2の外側に露出したアウターローラ31の外周面を覆うアウターローラカバー33が設けられている。
図8,9に示すように、アウターローラカバー33はアウターローラ31の回転軸311の軸方向に沿って設けられ、アウターローラ31の外周面を部分的に覆ってアウターローラ31の外周面とほぼ等しい曲率を有する曲面部331と、この曲面部331から製管機1の周回方向に延設された傾斜部334とを備えた形状で形成されている。また、アウターローラカバー33の長手方向の両端部(辺縁部)には取付面335が設けられている。このようなアウターローラカバー33が成形フレーム2に備えられていることにより、アウターローラ31と既設管10の内周面との干渉を回避しうるように構成されている。
アウターローラカバー33の曲面部331には、開口部332が設けられて、この開口部332の内側に複数本の内接ローラ333…333が備えられている。内接ローラ333は、回転軸311の軸方向に沿って設けられ、アウターローラカバー33の開口部332に枢着されている。例示の形態では、内接ローラ333は、アウターローラカバー33の外側面に4本設けられている。そして、これらの内接ローラ333が設けられていることにより、アウターローラカバー33が既設管の内周面に沿って周回方向に摺動することができるように構成されている。
また、かかるアウターローラカバー33は、取付面335に略U字状の切欠部337があり、この切欠部337がアウターローラ31の回転軸311周りに嵌め込まれ、取付穴336を介してブラケット24に対して取り付けられている。アウターローラカバー33とブラケット24とは、ボルト等を用いて取着されており、適宜取り外すことも可能な構造となっている。
なお、図示しないが、本発明では、このようなアウターローラカバー33がブラケット24とあらかじめ一体に形成されているものであってもよい。
また、図10に示すように、インナーローラ32の回転軸321およびリンクローラ23…23の各回転軸231にはそれぞれスプロケット4…4が連結されている。これらスプロケット4…4には環状のチェーン5が巻き掛けられており、接合機構部3のギアボックス34の駆動により、インナーローラ32の回転に加えて、リンクローラ23…23の全てがインナーローラ32と同じ向きに回転するように構成されている。
これらのアウターローラ31、インナーローラ32、およびリンクローラ23…23の回転により、製管機1の全体が既設管10内を周回移動し、プロファイル8を螺旋状に巻回しながら進行する。これとともに、製管機1の進行過程において既に巻回されているプロファイル8の接合凹部83に、順次供給されていくプロファイル8の接合凸部82を、アウターローラ31およびインナーローラ32によって、内外の両面から押し付けることにより互いに嵌め込んで接合することができるようになっている。
また、このようなアウターローラ31等を回転させるギアボックス34は、油圧ユニット6(図12参照)から供給される油圧油によって駆動している。さらに、油圧ユニット6は、発電機7(図12参照)から供給される電源によって駆動している。これら油圧ユニット6のホースや発電機7やコードは、フレキシブルジョイントなどによって接続し、製管機1の回転の影響を受けないようにすることが好ましい。また、プロファイル8を既設管10内に供給するので、コード・ホース類はプロファイル8と逆の方向(例えば、図12に示すように既設管10の上流側)から供給することが好ましい。
次に、かかる製管機1によるライニング管の施工方法について説明する。
例えば図12に示すように、既設管10には、マンホール101,102が所定の間隔で設けられており、更生対象の領域の上流側のマンホール101と、下流側のマンホール102とを利用して既設管10内にライニング管を製管する。例示の場合、ライニング管の施工は、既設管10の上流側から下流側に向けて行われる。
既設管10としては、断面形状が、円形、矩形、馬蹄形など様々な形状のものが存在する。本実施の形態の説明では、このうち、円形の断面形状からなる既設管10に本発明を適用した例について示すが、本発明はこれに限らず、矩形、馬蹄形などの断面形状の既設管10においても利用できるものであり、同様にライニング管も矩形、馬蹄形とすることが可能である。
既設管10の老朽化によって、既設管10の内周面の腐食や摩耗が著しい場合には、既設管10には、プロファイル8によるライニングの前に、既設管10の内周面に沿って鉄筋9が配設される。図11に示すように、鉄筋9は既設管10の管軸方向に配筋された主筋91と、既設管10の周方向に環状に配筋されたリング筋92とで構成されている。例示の形態では、主筋91は既設管10の内周面に8本が均等に配置されて、リング筋92とともに既設管10の内周面に格子状に配筋されている。
このように配筋された既設管10の内側に製管機1が設置されてライニング管が形成される。ライニング管の製管には、図1〜6に例示した構造のプロファイル8,8A,8B等を巻き取ったドラム80、製管機1、油圧ユニット6、および発電機7などが使用される。
これらのうち、ドラム80は上流側マンホール101の地上部分に設置されており、発電機7は下流側マンホール102の地上部分に設置されている。また、製管機1および油圧ユニット6は、上流側マンホール101を通じて、更生対象の既設管10内の上流側端部に搬入・設置しておく。なお、製管機1については、製管を行うライニング管の管径に合わせて、成形フレーム2の周長(リンク体21およびリンクローラ23の数)を調整しておく。
次に、地上のドラム80からプロファイル8を引き出して上流側マンホール101内に引き込み、製管機1によりプロファイル8を螺旋状に巻回していく。接合機構部3を駆動させることにより、リンクローラ23…23およびインナーローラ32が回転して製管機1の全体が公転するとともに、供給されるプロファイル8の接合凸部82と接合凹部83とが、アウターローラ31およびインナーローラ32によって内外から押し付けられて、順次、螺旋状に接合されていく。
このとき、アウターローラ31にはアウターローラカバー33が備えられているので、製管機1が公転することによっても、またアウターローラ31が回転することによっても、鉄筋9と干渉することなく、円滑に製管機1を進行させることができる。
すなわち、製管機1が公転しつつ製管を進めるに際し、リンク機構22の外側に位置するアウターローラ31は、既設管10の内周面の主筋91に引っ掛かるおそれがあるが、アウターローラカバー33の傾斜部334が管軸方向に配筋された主筋91をスムーズに乗り越え、主筋91に引っ掛かることなくアウターローラ31を回転および公転させることができる。同様に、既設管10の周方向に配筋されたリング筋92に対しても、アウターローラカバー33が、アウターローラ31が引っ掛かるのを回避する。
また、アウターローラカバー33の曲面部331には、内接ローラ333が設けられているので、アウターローラカバー33の進行自体も妨げられることがなく、非常にスムーズに既設管10の内周面を進行し、製管作業を進めていくことが可能となる。
これにより、製管機1が既設管10の内周面を1回転するたびに、プロファイル8が螺旋状に1周回して、プロファイル8の幅に相当する長さのライニング管が形成され、所望の長さのライニング管を得ることができる。このように製管機1の進行がスムーズに行われることにより、製管作業が中断されず、したがってプロファイル8の接合部における緩みを防止して、ライニング管の高い品質と精度を確保することが可能となる。
ライニング管が所定長さ形成されると、ライニング管と既設管10との間に形成された間隙に、モルタル、セメントミルク等の裏込め材が充填される。既設管10の内周面には鉄筋9が配筋されているので既設管10が補強されることになる。したがって、既設管10の内周面の著しい腐食や摩耗も、かかる更生により強度を増すとともに、継続した使用を可能にすることができるものとなる。
なお、上記の説明において、製管機1のアウターローラカバー33は曲面部331、傾斜部334、取付面335を有する形状のものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アウターローラ31の外周面を覆って既設管10の内周面との干渉を回避しうる形態であればどのような構造であってもよい。
以上のように、本発明に係る製管機1によれば、既設管の内周面の配筋あるいは凹凸等の有無、また老朽度合いによらず、効率よくライニング管を形成して更生することが可能となる。また、既設管に配筋されている場合にも、製管機を円滑に進行させて、製管作業を中断することがないので、作業者が鉄筋と製管機との干渉を解除して製管機を再起させる作業が不要となり、作業効率が高められ、安全に、かつ品質の高いライニング管を形成することができる。
本発明は、農業用水管、下水道管、上水道あるいはガス管などの既設管が、ひび割れや腐食等により老朽化した際に、その既設管を良好に更生するのに好適に利用することができる。
1 製管機
2 成形フレーム
21 リンク体
22 リンク機構
23 リンクローラ
24 ブラケット
3 接合機構部
31 アウターローラ
32 インナーローラ
33 アウターローラカバー
331 曲面部
332 開口部
333 内接ローラ
334 傾斜部
335 取付面
34 ギアボックス
4 スプロケット
5 チェーン
6 油圧ユニット
7 発電機
8 プロファイル
81 リブ
82 接合凸部
83 接合凹部
9 鉄筋
91 主筋
92 リング筋
10 既設管
2 成形フレーム
21 リンク体
22 リンク機構
23 リンクローラ
24 ブラケット
3 接合機構部
31 アウターローラ
32 インナーローラ
33 アウターローラカバー
331 曲面部
332 開口部
333 内接ローラ
334 傾斜部
335 取付面
34 ギアボックス
4 スプロケット
5 チェーン
6 油圧ユニット
7 発電機
8 プロファイル
81 リブ
82 接合凸部
83 接合凹部
9 鉄筋
91 主筋
92 リング筋
10 既設管
Claims (4)
- 両側縁部に接合部を有する長尺のプロファイルを既設管内において螺旋状に巻回し、互いに隣接する接合部同士を接合することによりライニング管を形成するのに用いられる製管機であって、
複数のリンク体を相互に連結してなる環状構造のリンク機構と、前記リンク機構のリンク体に回転自在に支持され、既に巻回されているプロファイルの内側面に接触する複数のリンクローラと、巻回されて隣接したプロファイルの接合部同士を接合する接合領域の近傍に位置する接合機構部とを備え、
前記接合機構部は、プロファイルを外面と内面の両方から挟み込むためのアウターローラとインナーローラとを備えており、アウターローラのさらに外側には、前記リンク機構の外側に露出したアウターローラの外周面を覆うアウターローラカバーが設けられて、このアウターローラカバーが、アウターローラと既設管の内周面との干渉を回避しうるように構成されていることを特徴とする製管機。 - アウターローラカバーは、アウターローラの外周面とほぼ等しい曲率の曲面部を備えるとともに、この曲面部から延設された傾斜部とを備えて形成され、アウターローラの外周面に近接して配設されることを特徴とする請求項1に記載の製管機。
- アウターローラカバーの外側面には複数の内接ローラが設けられて、既設管の内周面に沿ってアウターローラカバーが摺動可能に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の製管機。
- アウターローラカバーは、辺縁部が前記リンク機構に対して脱着可能な構造を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製管機。
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2006
- 2006-11-27 JP JP2006319041A patent/JP2008132629A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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