[go: up one dir, main page]

JP2008120070A - 印刷機の制御方法および印刷機 - Google Patents

印刷機の制御方法および印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008120070A
JP2008120070A JP2007240636A JP2007240636A JP2008120070A JP 2008120070 A JP2008120070 A JP 2008120070A JP 2007240636 A JP2007240636 A JP 2007240636A JP 2007240636 A JP2007240636 A JP 2007240636A JP 2008120070 A JP2008120070 A JP 2008120070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
density
ink key
ink
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007240636A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kiyohara
理 清原
Kazuki Fukui
一希 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007240636A priority Critical patent/JP2008120070A/ja
Priority to US11/907,738 priority patent/US20080092761A1/en
Publication of JP2008120070A publication Critical patent/JP2008120070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
    • B41F31/04Ducts, containers, supply or metering devices with duct-blades or like metering devices
    • B41F31/045Remote control of the duct keys

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

【課題】 インキキーの開度の制御に必要な情報を自動的に得ることが可能な印刷機の制御方法を提供すること。
【解決手段】 各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を製版する製版工程と、この印刷版を使用して印刷を行う第1印刷工程と、印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する第1濃度測定工程と、印刷機の各インキキーの開度を変更した上で印刷を行う第2印刷工程と、印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する第2濃度測定工程と、第1濃度測定工程で測定した濃度と第2濃度測定工程で測定した濃度とからインキキーの開度の変更量を補正するとともに、第2濃度測定工程で測定した濃度が安定するまでの時間からインキキーの開度の変更間隔を補正する制御工程とから成る。
【選択図】 図8

Description

この発明は、印刷機の制御方法および印刷機に関する。
印刷機においては、印刷用紙に印刷されたコントロールストリップ等の濃度を検出し、この検出結果に基づいてインキキーの開度を変更し、インキの供給量を調整するようにしている。そして、インキキーの開度を調整するためのデータを得るためには、手作業で印刷時のパラメータを変化させながら調整用のチャートを印刷し、最適な制御用パラメータを決定している。
しかしながら、このようにして得たパラメータも、印刷機が設置された環境によっては、最適のパラメータとはならない場合がある。また、印刷用紙の種類やインキの種類等の条件が変わった場合にも、パラメータが不適なものとなる場合がある。
なお、特許文献1には、所定枚数X枚印刷後の予想色濃度と目標色濃度とに基づいてインキの供給量を補正するとともに、補正後所定枚数X枚目の印刷物の色濃度と目標色濃度とに基づいて所定枚数Xを変更することにより、パラメータとしての所定枚数Xの設定を容易に実行することができるインキ供給方法が開示されている。
特開2005−231221号
上述した特許文献1に記載のインキ供給方法は、インキ供給量の制御に関するパラメータの設定を容易に実行することが可能な優れたものではあるが、特許文献1に記載のインキ供給方法においては、インキキーの開度の変更量や、変更間隔といったパラメータの設定を自動的に行うことは不可能である。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、インキキーの開度の変更量や、変更間隔等のインキキーの開度の制御に必要な情報を自動的に得ることが可能な印刷機の制御方法および印刷機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御する印刷機において、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機の制御方法であって、前記自己診断ジョブは、印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を製版する製版工程と、印刷機の各インキキーの開度を変更した上で、前記製版工程で製版された印刷版を使用して印刷を行う印刷工程と、前記印刷工程で印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する濃度測定工程と、前記濃度測定工程で測定した濃度データから、前記インキキーの開度を制御する制御工程とから成ることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御工程においては、インキキーの開度の変更に伴う濃度の変動量から、インキキーの開度の変更量を補正する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御工程においては、インキキーの開度の変更後、濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記濃度測定工程で測定した濃度データから、印刷機の異常を検知する。
請求項5に記載の発明は、印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御する印刷機において、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機の制御方法であって、前記自己診断ジョブは、印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を製版する製版工程と、前記製版工程で製版された印刷版を使用して印刷を行う第1印刷工程と、前記第1印刷工程で印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する第1濃度測定工程と、印刷機の各インキキーの開度を変更した上で、前記製版工程で製版された印刷版を使用して印刷を行う第2印刷工程と、前記第2印刷工程で印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する第2濃度測定工程と、前記第1濃度測定工程で測定した濃度と前記第2濃度測定工程で測定した濃度とから、インキキーの開度の変更量を補正するとともに、前記第2濃度測定工程で測定した濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する制御工程とから成ることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御するとともに、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機であって、印刷後の印刷用紙におけるテストパターンの濃度を測定する撮像部と、前記撮像部による濃度の測定値を記憶する記憶部とを備え、前記自己診断ジョブは、印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を使用し、印刷機の各インキキーの開度を変更した上で印刷を行い、印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を前記撮像部により経時的に測定して前記記憶部に記憶し、この濃度データから前記インキキーの開度を制御する、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記インキキーの開度の変更に伴う濃度の変動量から、インキキーの開度の変更量を補正する。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記インキキーの開度の変更後、濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を製版するための製版機構を備えた。
請求項10に記載の発明は、印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御するとともに、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機であって、印刷後の印刷用紙におけるテストパターンの濃度を測定する撮像部と、前記撮像部による濃度の測定値を記憶する記憶部とを備え、前記自己診断ジョブは、印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を使用し、印刷版を使用して第1の印刷を行い、印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して前記記憶部に記憶し、印刷機の各インキキーの開度を変更した上で、前記印刷版を使用して第2の印刷を行い、印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶し、前記記憶部に記憶した第1の印刷時の濃度と第2の印刷時の濃度とからインキキーの開度の変更量を補正するとともに、前記第2の印刷時の濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する、ことを特徴とする。
請求項1および請求項6に記載の発明によれば、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御に必要な情報を自動的に得ることが可能となる。
請求項2および請求項7に記載の発明によれば、インキキーの開度の変更量の補正に必要な情報を自動的に得ることが可能な
請求項3および請求項8に記載の発明によれば、インキキーの開度の変更間隔の補正に必要な情報を自動的に得ることが可能な
請求項4に記載の発明によれば、印刷機の異常を自動的に検知することが可能となる。
請求項5および請求項10に記載の発明によれば、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の変更量およびその変更間隔という、インキキーの開度の制御に必要な情報を自動的に得ることが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、製版と印刷とを単一の印刷機で実行することが可能となる。
[印刷機の構成]
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。先ず、この発明を適用する印刷機の構成について説明する。図1はこの発明を適用する印刷機の概要図である。
この印刷機は、第1、第2の版胴11、12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキを第1、第2のブランケット胴13、14を介して第1、第2の圧胴15、16に保持された印刷用紙に転写することにより4色の印刷を行うものである。
この印刷機は、第1の版胴11と、第2の版胴12と、第1の版胴11と当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケット胴14と、第1のブランケット胴13に対して当接可能に設けられた第1の圧胴15と、第2のブランケット胴14に対して当接可能に設けられた第2の圧胴16と、給紙部31から供給された印刷用紙を第1の圧胴15に渡すための給紙胴17と、第1の圧胴15から受け取った印刷用紙を第2の圧胴16に渡すための渡し胴18と、第2の圧胴16から受け取った印刷用紙を排紙部32に排出するためのチェーン23をスプロケット22との間で巻回した排紙胴19と、印刷用紙に印刷された画像を撮像するための撮像部60とを有する。
第1の版胴11および第2の版胴12は、その外周部に各々異なる2色分の印刷版を保持する所謂2倍胴となっている。また、第1のブランケット胴13および第2のブランケット胴14は、第1の版胴11および第2の版胴12と同径であり、各々2色分の画像を転写し得るブランケット面を有する。
第1のブランケット胴13および第2のブランケット胴14と各々当接可能に設けられた第1の圧胴15および第2の圧胴16は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径の1/2の直径を有する。また、これら第1、第2の圧胴15、16は、印刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリッパを有する。
圧胴15に隣接して配設された給紙胴17は、第1、第2の圧胴15、16と同一の直径を有する。この給紙胴17は、その各回転毎に、給紙部31から1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、給紙胴17から第1の圧胴15への印刷用紙の受け渡し時に、第1の圧胴15のグリッパにより保持される。
第1の圧胴15と第2の圧胴16との間に配設された渡し胴18は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径と同一の直径を有する。この渡し胴18は、第1の圧胴15から受け取った印刷用紙の先端を図示しないグリッパにより保持して搬送し、この印刷用紙の先端を第2の圧胴16のグリッパに受け渡す。
第2の圧胴16に隣接して配設された排紙胴19は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径と同一の直径を有する。この排紙胴19は、その両端部に一対のチェーン23を巻回した構造を有し、この一対のチェーン23を連結する図示しない連結部材上に、グリッパ30(図5参照)が配設されている。第2の圧胴16のグリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、第2の圧胴16から排紙胴19への印刷用紙の受け渡し時に、排紙胴19のいずれかのグリッパ30により保持される。そして、この印刷用紙は、チェーン23の移動に伴って、排紙部32上に排出される。
前記給紙胴17の端部に付設されたギヤは、従動プーリ25と同芯状に配設されたギヤ26と連結している。そして、駆動モータ27の駆動により回転する駆動プーリ28と従動プーリ25との間には、ベルト29が巻回されている。このため、給紙胴17は駆動モータ27の駆動により回転する。一方、第1、第2の版胴11、12、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第2の圧胴15、16、給紙胴17、渡し胴18および排紙胴19は、各々その端部に付設されたギヤにより連結されている。このため、駆動モータ27の駆動により、これらの給紙胴17、第1、第2の圧胴15、16、排紙胴19、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第2の版胴11、12および渡し胴18は、互いに同期して回転する。
第1の版胴11の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのインキ供給装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21a、21bとが配置されている。また、第2の版胴12の周囲には、印刷版に例えばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、21dとが配置されている。
さらに、第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、それぞれ、第1の版胴11の外周部に印刷版を供給するための給版部33と、第2の版胴の外周部に印刷版を供給するための給版部34と、第1の版胴11の外周部に装着された印刷版に画像を記録するための画像記録装置35と、第2の版胴12の外周部に装着された印刷版に画像を記録するための画像記録装置36とが配置されている。
図2は、上述したインキ供給装置20a、インキ供給装置20b、インキ供給装置20cおよびインキ供給装置20d(これらを総称する場合には「インキ供給装置20」という)のうち、インキ供給装置20aを示す側面概要図であり、図3はその平面図である。なお、図3においては、インキ50の図示を省略している。
このインキ供給装置20は、その軸線方向が印刷物の幅方向(印刷機による印刷方向と直交する方向)に向けて配置されたインキ元ローラ51と、複数のインキローラ52(図2においては1本のみ図示している)と、インキ元ローラ51と先端に配置されたインキローラ52との間を揺動するインキ渡しローラ53とを備える。また、このインキ供給装置20は、印刷用紙の幅方向に対して分割されたL個の領域に対応してL個列設され、各々がインキ元ローラ51の外周面に対する開度を調整可能に構成されたインキキー54(1)、54(2)・・・54(L)(これらを総称する場合には「インキキー54」という)とを備え、これらのインキ元ローラ51とインキキー54とで構成されるインキつぼ内にインキ50を貯留可能な構成となっている。
各インキキー54の裏面側には、各インキキー54のインキ元ローラ51に対する開度を変更するために、インキキー54をインキ元ローラ51の表面に向けて各々押圧するための、L個の偏芯カム55が配設されている。これらの偏芯カム55は、各々、軸56を介して、偏芯カム55を回転駆動するためのL個のパルスモータ57と連結されている。
パルスモータ57に対し、インキキー駆動パルスを印加した場合には、パルスモータ57の駆動により軸5を中心に偏芯カム55が回転し、各インキキー54への押圧力が変更されることにより、各インキキー54のインキ元ローラ51に対する開度が変更され、印刷版へのインキの供給量が変更される。
図4は、上述した湿し水供給装置21a、湿し水供給装置21b、湿し水供給装置21c、湿し水供給装置21d(これらを総称する場合には「湿し水供給装置21」という)のうち、湿し水供給装置21aを示す側面概要図である。
この湿し水供給装置21aは、湿し水を貯留する水舟74と、後述するモータ78の駆動により回転する水元ローラ75とからなる湿し水供給部と、水元ローラ75により供給された湿し水を第1の版胴11の外周部に装着された印刷版の表面に転移させるための二本の水ローラ76、77とを備える。この湿し水供給装置においては、水元ローラ75の回転数を変更することにより、印刷版の表面に供給する湿し水の供給量を調整することができる。
図5は、上述した撮像部60を排紙胴19等の排紙機構とともに示す側面概要図である。
この撮像部60は、印刷用紙に印刷された画像を撮像するとともに、後述するテストパターンの濃度を測定するために使用される。
一対のチェーン23は、排紙胴19の両端部と一対のスプロケット22との間に無端状に掛け渡されている。そして、上述したように、一対のチェーン23を連結する図示しない連結部材上には、各々、印刷用紙の先端部を咥えて搬送するためのグリッパ30が配設されている。なお、図5においてはグリッパ30を2個のみ図示し、他のグリッパ30の図示を省略している。
一対のチェーン23の長さは、第1、第2の圧胴15、16の周長の整数倍の長さとなっており、チェーン23上におけるグリッパ30の配置間隔は、第1、第2の圧胴15、16の周長と等しくなるように設定されている。そして、各グリッパ30は、図示しないカム機構によって、排紙胴19に設けられたグリッパと同期して開閉するように構成されており、排紙胴19から印刷用紙を受け取り、チェーン23の回転に伴って印刷用紙を搬送した後、図示しないカム機構により開放されて印刷用紙を排紙部32上に排出する。
この印刷用紙の搬送時には、印刷用紙の先端部のみをグリッパ30により咥えて搬送するため、印刷用紙の後端は固定されていない状態で搬送されることになる。このため、この搬送時には、印刷用紙のばたつきが発生し、後述する撮像部60による画像の撮像や印刷管理スケールSの濃度等の測定動作に支障を来すことになる。これを防止するため、この印刷機においては、排紙部32の前方側において印刷用紙の搬送状態を安定させる吸着ローラ70が設けられている。
この吸着ローラ70は、その表面に微細な吸着孔を多数備えた中空状のローラから構成されており、その中空部は図示しない真空ポンプと接続されている。この吸着ローラ70の端部にはギヤ71が付設されている。このギヤ71は、アイドラギヤ72、73を介して排紙胴19の端部に付設されたギヤと連結されている。これにより、吸着ローラ70は、グリッパ30の通過速度に合わせて回転駆動される。このため、印刷用紙は、吸着ローラ70上を通過する際には吸着ローラ70の表面に吸着された状態となって搬送されることになり、吸着ローラ70上では印刷用紙のばたつきは発生しない。なお、吸着ローラ43に代えて、印刷用紙を平面的に吸着するような吸着板部材を使用してもよい。
上記撮像部60は、吸着ローラ70と平行に配設され吸着ローラ70上の印刷用紙を照明する一対の線状光源61と、一対の集光板62と、折り返しミラー63、64と、集光レンズ65と、CCDラインセンサ66とを備える。排紙胴19やチェーン23等からなる排紙機構により搬送された印刷用紙は、一対の線状光源61により照明され、CCDラインセンサ66により撮影される。
図6は、この印刷機の主要な電気的構成を示すブロック図である。
この印刷機は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM81と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM82と、論理演算を実行するCPU83とからなる制御部80を備える。この制御部80は、インターフェース84を介して、上述した撮像部60と接続されている。また、この制御部は80は、インタフェース84を介して、インキ供給装置20、湿し水供給装置21、画像記録装置35、36等における駆動部等の駆動信号を発生させる駆動回路85と接続されている。また、この制御部80は、液晶を利用したタッチパネル方式のコントロールパネルからなり、データの入力と画像の表示が可能な入出力部87と接続されている。さらに、この制御部80は、インターフェース84を介して、製版および印刷を行うべき画像のデータを記憶した画像データ供給部86とも接続されている。
印刷機はこの制御部80により制御され、後述する自訴診断ジョブを含む印刷動作を実行する。また、この制御部80のRAM82は、撮像部60による濃度の測定値を記憶する記憶部として機能する。
上述した構成を有する印刷機においては、給版部33における供給カセット41から引き出された印刷版はカッター42により所定のサイズに切断される。そして、切断されたシート状の印刷版の先端部は、図示しないガイドローラおよびガイド部材により案内され、第1の版胴11のくわえ爪にくわえられる。そして、第1の版胴11が図示しないモータの駆動により低速で回転し、印刷版が第1の版胴11の外周部に巻き付けられ、印刷版の後端部は他方のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第1の版胴11を高速で回転させながら、画像記録装置35により第1の版胴11の外周部に保持された印刷版の表面に変調されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
同様に、給版部34における供給カセット43から引き出された印刷版はカッター44により所定のサイズに切断される。そして、切断されたシート状の印刷版の先端部は、図示しないガイドローラおよびガイド部材により案内され、第2の版胴12のくわえ爪にくわえられる。そして、第2の版胴12が図示しないモータの駆動により低速で回転し、印刷版が第2の版胴12の外周部に巻き付けられ、印刷版の後端部は他方のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第2の版胴12を高速で回転させながら、画像記録装置36により第2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
なお、第1の版胴11の外周部には、ブラックのインキで印刷を行うための印刷版と、シアンのインキで印刷を行うための印刷版とが装着される。これら2枚の印刷版は、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に配置され、画像記録装置35はこれらの印刷版に画像を記録する。同様に、第2の版胴12の外周部には、マゼンタのインキで印刷を行うための印刷版と、イエローのインキで印刷を行うための印刷版と装着される。これら2枚の印刷版も、均等に振り分けられた状態となる位置に配置され、画像記録装置36はこれらの印刷版に画像を記録して、製版工程が終了する。
製版工程が完了すれば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版を用いて印刷用紙に印刷を行う印刷工程を実行する。この印刷工程は、次のようにして実行される。
すなわち、先ず、各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20を第1、第2の版胴11、12上に保持された印刷版のうちの対応する印刷版とのみ当接させる。これにより、各印刷版には対応する各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20から湿し水とインキとが供給される。そして、印刷版に供給されたインキは、第1、第2のブランケット胴13、14の対応する領域に転写される。
そして、印刷用紙を給紙胴17に供給する。この印刷用紙は、給紙胴17から第1の圧胴15に渡される。印刷用紙を受け取った第1の圧胴15が回転を続けると、第1の圧胴15は、第1の版胴11および第1のブランケット胴13の1/2の直径を有することから、第1の圧胴15の外周部に保持された印刷用紙には、その1回転目においてブラックのインキが、また、その2回転目においてシアンのインキが転写される。
第1の圧胴15が2回転すれば、印刷用紙は第1の圧胴15から渡し胴18を介して第2の圧胴に渡される。印刷用紙を受け取った第2の圧胴16が回転を続けると、第2の圧胴16は、第2の版胴12および第2のブランケット胴14の1/2の直径を有することから、第2の圧胴16の外周部に保持された印刷用紙には、その1回転目においてマゼンタのインキが、また、その2回転目においてイエローのインキが転写される。
このようにして、4色の印刷が終了した印刷用紙の先端部は、第2の圧胴16から排紙胴19に渡される。そして、4色の印刷が終了した印刷用紙は、一対のチェーン23の駆動により、排紙部28に向けて搬送されて排出される。このとき、搬送中の印刷用紙は、撮像部60における一対の線状光源61により照明され、CCDラインセンサ66により撮影される。
この印刷工程においては、印刷後の印刷用紙の画像は、撮像部60におけるCCDラインセンサ66により測定される。そして、その画像における代表点の色値に基づいてインキの供給量が制御され、その色調が調整される。
印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印刷版を排出する。そして、図示しないブランケット胴洗浄装置により第1、第2のブランケット胴13、14を洗浄して印刷工程を終了する。
[自己診断ジョブ動作]
次に、この発明の特徴部分である自己診断ジョブについて説明する。図7乃至図9は、この発明に係る自己診断ジョブの動作を示すフローチャートである。
この自己診断ジョブは、図6に示す制御部80のRAM82に記憶されている。そして、この自己診断ジョブは、オペレータが入出力部87から実行指令を出すことで実行される。
オペレータの指示により自己診断ジョブを実行したときには、最初に、自己診断用のテストパターンが形成された印刷版を製版する(ステップS1)。このテストパターンは、印刷機の各インキキー54に対応する領域毎に網点面積率が異なるパターンである。
図11は、このようなテストパターンの一例を示す説明図である。なお、この図においては、上下方向が印刷方向に相当する。
例えば、図3に示すインキキー54の数Lが10である場合には、図11に示すように、印刷版の1番キーに対応する領域101に5%、2番キーに対応する領域102に10%、3番キーに対応する領域103に15%、4番キーに対応する領域104に20%、5番キーに対応する領域105に30%、6番キーに対応する領域106に50%、7番キーに対応する領域107に70%、8番キーに対応する領域108に80%、9番キーに対応する領域109に90%、10番キーに対応する領域110に100%の網点面積率を持つ均一な網が形成されたパターンを製版する。なお、このテストパターンの画像データは、図6に示す画像データ供給部86から供給される。
次に印刷の初期設定を行う(ステップS2)。この初期設定時には、各インキキー54の開度が、その網点面積率に対応したものに設定される。
この状態で印刷を開始する(ステップS3)。そして、印刷が実行された印刷用紙のテストパターンにおける、各インキキーに対応する領域の濃度を、撮像部60により測定する(ステップS4)。この濃度の履歴は、図6に示す制御部80のRAM82に記憶される(ステップS5)。
この状態で印刷を継続し、濃度変動が安定するのを待つ(ステップS6)。例えば、過去50枚のテストパターンの濃度変動の値がプラスマイナス0.1以内となれば、濃度変動が安定したと判断する。
そして、濃度変動が安定したときには、そのときまでに要した印刷枚数を、刷り出し時に濃度が安定するまでに要する待ち枚数である「刷出待ち枚数」として決定する(ステップS7)。次回から印刷を実行するときには、この「刷出待ち枚数」の間は濃度が安定しておらず待機を要すると判断する。
次に、この状態から、全てのインキキー54の開度を、各々、網点面積率が10%に相当する開度だけ開放する(ステップS8)。但し、10番キーの開度はそのままとする。そして、継続して印刷を実行する(ステップS9)。そして、印刷が実行された印刷用紙のテストパターンにおける、各インキキーに対応する領域の濃度を、撮像部60により測定する(ステップS10)。この濃度の履歴は、図6に示す制御部80のRAM82に記憶される(ステップS11)。
この状態で印刷を継続し、濃度変動が安定するのを待つ(ステップS12)。この場合にも、例えば、過去50枚のテストパターンの濃度変動の値がプラスマイナス0.1以内となれば、濃度変動が安定したと判断する。そして、濃度変動が安定したときには、インキキー54の開度の変更後そのときまでに要した印刷枚数を、インキキーの開度が安定するまでに要する待ち枚数であるインキキーを開放したときの「待ち枚数」として決定する(ステップS13)。
図10は、インキキー54を開放した場合の濃度の変化を示すグラフである。この図において、縦軸は濃度を示し、横軸は印刷枚数を示している。
この図において、符号Aは、待ち枚数を示している。この待ち枚数Aは、上述したように、インキキー54が開放されてからインキの濃度が安定するまでの枚数である。なお、符号aは、上述した刷り出し待ち枚数を示している。また、太線1はインキキー54の開度を示しており、細線2は印刷後のインキ濃度を示している。
次回から印刷時にインキキーを開放したときには、この「待ち枚数」が経過して初めてインキの濃度が安定するものと判断する。そして、この「待ち枚数」が経過する毎に、撮像部60による濃度の測定値に基づいてインキキー54の開度を変更する制御動作を実行する。すなわち、この「待ち枚数」により、インキキーの開度の変更間隔を補正する。なお、この「待ち枚数」も、各網点面積率毎に決定される。このため、各網点面積率毎に「待ち枚数」は異なるものとなる。
一方、インキキー54の開度を変更した後、一定の枚数の印刷を行っても濃度変動が安定しない場合には、印刷機に機械的な異常が発生したものと判断して、異常表示を行う。すなわち、撮像部60で測定した濃度データから、印刷機の異常を検知する。
次に、インキキー54の開度の変更に伴う濃度の変動量から、インキキー54の開度の変更量を補正する(ステップS14)。すなわち、図10に示す濃度変動の安定後の濃度の変動量Bに基づいて、制御の強さを調整することにより、インキキー54の開度の変更量を補正する。
例えば、濃度の変動量を図10に示すB、インキキーをある量開放したら濃度はこの程度変動するであろうという前提変動量をD、係数をcとしたとき、補正量Hは次の式で計算することが出来る。
H=(B−D)・c
そして、補正後の制御の強さT1は、補正前の制御強さをT0としたとき、下記の式で計算することが出来る。
T1=1+(T0−1)×(1+H)
例えば、図10に示すケースでは、濃度の変動量Bが0.5、前提変動量Dが0.2、係数Cが0.1、補正前の制御の強さT0が1.2としたときには、補正後の制御の強さT1は、次のようになる。
T1=1+(1.2−1)×(1+0.2×0.1)=1.204
この場合には、制御の強さが1.2から1.204へと大きくなったことになり、制御の強さを強くし、制御の収束性を高めることになる。一方、上述した濃度の変動量Bが0.1であった場合には、同様の式で計算を行うと、制御の強さは1.2から1.198に減少する。この場合には、制御の強さを弱くすることになる。この制御の強さは、より具体的には、例えば、各インキキー54を開閉するためのパルスモータ57に付与するパルス数に制御の強さを乗算することにより、インキキー54の開度の変更量を補正することに使用される。
以上の動作により、インキキー54の開度を開放する方向に変更した場合のインキキー54の開度の変更量の補正動作が完了する。次に、同様の工程により、インキキー54の開度を閉止する方向に変更した場合のインキキー54の開度の変更量の補正動作を実行する。
すなわち、全てのインキキー54の開度を、各々、網点面積率が20%(最初と比較すると10%)に相当する開度だけ閉じる(ステップS15)。そして、継続して印刷を実行する(ステップS16)。そして、印刷が実行された印刷用紙のテストパターンにおける、各インキキーに対応する領域の濃度を、撮像部60により測定する(ステップS17)。この濃度の履歴は、図6に示す制御部80のRAM82に記憶される(ステップS18)。
この状態で印刷を継続し、濃度変動が安定するのを待つ(ステップS19)。そして、濃度変動が安定したときには、インキキー54の開度の変更後そのときまでに要した印刷枚数を、インキキーの開度が安定するまでに要する待ち枚数であるインキキーを閉じたときの「待ち枚数」として決定する(ステップS20)。そして、上述した式と同様の式を利用し、インキキー54の開度の変更に伴う濃度の変動量から、インキキー54の開度の変更量を補正する(ステップS21)。
以上の動作により、自己診断ジョブが完了すれば、一般の印刷物を印刷すべき印刷版を製版し、通常のインキ供給量の制御動作を実行して、印刷を行う。このときには、上記の工程で得たインキキー54の開度の変更量と変更間隔を利用して、インキ供給量の制御動作を実行する。
図12は上述した自己診断ジョブを実行した場合のインキキー54の開度と印刷後のインキ濃度との関係を示すグラフであり、図13は自己診断ジョブを実行しない場合のインキキー54の開度と印刷後のインキ濃度との関係を示すグラフである。なお、これらの図においては、太線1はインキキー54の開度を示しており、細線2は印刷後のインキ濃度を示している。
図12に示すように、この発明に係る自己診断ジョブを実行した場合には、インキキー54の開度とインキ濃度との関係が短時間で収束している。これに対して、図13に示すように、この発明に係る自己診断ジョブを実行しない場合には、インキキー54の開閉動作のタイミングが合わず、インキ濃度が増減を繰り返している。
なお、一般的には、印刷される画像の絵柄面積率が大きいほどインキ濃度の安定は早くなり、これとは逆に、絵柄面積率が小さいほどインキ濃度の安定は遅くなる。しかしながら、図11に示すようなテストパターンを使用してこの発明に係る自己診断ジョブを実行することにより、絵柄面積率毎の待ち枚数と制御の強さを最適化することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、この発明を、製版機能を有する印刷機に適用した場合について説明したが、独立した製版装置と印刷機にこの発明を適用してもよい。
この発明を適用する印刷機の概要図である。 インキ供給装置20の側面概要図である。 インキ供給装置20の平面図である。 湿し水供給装置21aの側面概要図である。 撮像部60を排紙胴19等の排紙機構とともに示す側面概要図である。 この印刷機の主要な電気的構成を示すブロック図である。 自己診断ジョブの動作を示すフローチャートである。 自己診断ジョブの動作を示すフローチャートである。 自己診断ジョブの動作を示すフローチャートである。 図10は、インキキーを開放した場合の濃度の変化を示すグラフである。 テストパターンの一例を示す説明図である。 インキキー54の開度と印刷後のインキ濃度との関係を示すグラフである。 インキキー54の開度と印刷後のインキ濃度との関係を示すグラフである。
符号の説明
11 第1の版胴
12 第2の版胴
13 第1のブランケット胴
14 第2のブランケット胴
15 第1の圧胴
16 第2の圧胴
17 給紙胴
18 渡し胴
19 排紙胴
20 インキ供給装置
21 湿し水供給装置
23 チェーン
23 スプロケット
30 グリッパ
31 給紙部
32 排紙部
33 給版部
34 給版部
35 画像記録装置
36 画像記録装置
51 インキ元ローラ
52 インキローラ
53 インキ渡しローラ
54 インキキー
55 偏芯カム
57 パルスモータ
60 撮像部
66 CCDラインセンサ
74 水舟
75 水元ローラ
76 水ローラ
77 水ローラ
80 制御部

Claims (10)

  1. 印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御する印刷機において、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機の制御方法であって、
    前記自己診断ジョブは、
    印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を製版する製版工程と、
    印刷機の各インキキーの開度を変更した上で、前記製版工程で製版された印刷版を使用して印刷を行う印刷工程と、
    前記印刷工程で印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する濃度測定工程と、
    前記濃度測定工程で測定した濃度データから、前記インキキーの開度を制御する制御工程とから成る、
    ことを特徴とする印刷機の制御方法。
  2. 請求項1に記載の印刷機の制御方法において、
    前記制御工程においては、インキキーの開度の変更に伴う濃度の変動量から、インキキーの開度の変更量を補正する印刷機の制御方法。
  3. 請求項1に記載の印刷機の制御方法において、
    前記制御工程においては、インキキーの開度の変更後、濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する印刷機の制御方法。
  4. 請求項2または請求項3に記載の印刷機の制御方法において、
    前記濃度測定工程で測定した濃度データから、印刷機の異常を検知する印刷機の制御方法。
  5. 印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御する印刷機において、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機の制御方法であって、
    前記自己診断ジョブは、
    印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を製版する製版工程と、
    前記製版工程で製版された印刷版を使用して印刷を行う第1印刷工程と、
    前記第1印刷工程で印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する第1濃度測定工程と、
    印刷機の各インキキーの開度を変更した上で、前記製版工程で製版された印刷版を使用して印刷を行う第2印刷工程と、
    前記第2印刷工程で印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶する第2濃度測定工程と、
    前記第1濃度測定工程で測定した濃度と前記第2濃度測定工程で測定した濃度とから、インキキーの開度の変更量を補正するとともに、前記第2濃度測定工程で測定した濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する制御工程とから成る、
    ことを特徴とする印刷機の制御方法。
  6. 印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御するとともに、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機であって、
    印刷後の印刷用紙におけるテストパターンの濃度を測定する撮像部と、前記撮像部による濃度の測定値を記憶する記憶部とを備え、
    前記自己診断ジョブは、
    印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を使用し、印刷機の各インキキーの開度を変更した上で印刷を行い、
    印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を前記撮像部により経時的に測定して前記記憶部に記憶し、この濃度データから前記インキキーの開度を制御する、
    ことを特徴とする印刷機。
  7. 請求項6に記載の印刷機において、
    前記インキキーの開度の変更に伴う濃度の変動量から、インキキーの開度の変更量を補正する印刷機。
  8. 請求項6に記載の印刷機において、
    前記インキキーの開度の変更後、濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する印刷機。
  9. 請求項6に記載の印刷機において、
    前記印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を製版するための製版機構を備えた印刷機。
  10. 印刷が行われた印刷用紙におけるインキ濃度の測定結果に基づき、インキキーの開度を変更してインキ供給量を制御するとともに、自己診断ジョブを実行することにより、インキキーの開度の制御する印刷機であって、
    印刷後の印刷用紙におけるテストパターンの濃度を測定する撮像部と、前記撮像部による濃度の測定値を記憶する記憶部とを備え、
    前記自己診断ジョブは、
    印刷機の各インキキーに対応する領域毎に網点面積率が異なるテストパターンが形成された印刷版を使用し、印刷版を使用して第1の印刷を行い、印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して前記記憶部に記憶し、
    印刷機の各インキキーの開度を変更した上で、前記印刷版を使用して第2の印刷を行い、印刷された印刷用紙におけるテストパターンの濃度を経時的に測定して記憶し、
    前記記憶部に記憶した第1の印刷時の濃度と第2の印刷時の濃度とからインキキーの開度の変更量を補正するとともに、前記第2の印刷時の濃度が安定するまでの時間から、インキキーの開度の変更間隔を補正する、
    ことを特徴とする印刷機。
JP2007240636A 2006-10-18 2007-09-18 印刷機の制御方法および印刷機 Pending JP2008120070A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007240636A JP2008120070A (ja) 2006-10-18 2007-09-18 印刷機の制御方法および印刷機
US11/907,738 US20080092761A1 (en) 2006-10-18 2007-10-17 Printing machine control method and printing machine

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006283643 2006-10-18
JP2007240636A JP2008120070A (ja) 2006-10-18 2007-09-18 印刷機の制御方法および印刷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008120070A true JP2008120070A (ja) 2008-05-29

Family

ID=39316688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007240636A Pending JP2008120070A (ja) 2006-10-18 2007-09-18 印刷機の制御方法および印刷機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080092761A1 (ja)
JP (1) JP2008120070A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130199388A1 (en) * 2010-03-25 2013-08-08 Fernando de Yarza López-Madrazo Mark, method and system for color quality parameters measurement

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4947130B2 (ja) * 2009-11-30 2012-06-06 ブラザー工業株式会社 印刷装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3687074D1 (de) * 1985-03-21 1992-12-17 Felix Brunner Verfahren, regelvorrichtung und hilfsmittel zur erzielung eines gleichfoermigen druckresultats an einer autotypisch arbeitenden mehrfarbenoffsetdruckmaschine.
US5967049A (en) * 1997-05-05 1999-10-19 Quad/Tech, Inc. Ink key control in a printing press including lateral ink spread, ink saturation, and back-flow compensation
JP4472796B2 (ja) * 1998-10-07 2010-06-02 株式会社小森コーポレーション インキツボキーの原点位置補正方法および装置、ならびにインキツボキーの現在位置補正方法および装置
DE60134105D1 (de) * 2000-10-13 2008-07-03 Dainippon Screen Mfg Druckpresse ausgerüstet mit Messapparat zur Messung der Farbfelder
JP4216001B2 (ja) * 2002-05-21 2009-01-28 大日本スクリーン製造株式会社 印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供給装置
EP1559549A1 (en) * 2004-01-29 2005-08-03 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Printing machine with a display device for displaying printing states
JP4484541B2 (ja) * 2004-02-20 2010-06-16 大日本スクリーン製造株式会社 印刷機のインキ供給方法
JP2007030348A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Komori Corp 印刷機のインキ供給量調整方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130199388A1 (en) * 2010-03-25 2013-08-08 Fernando de Yarza López-Madrazo Mark, method and system for color quality parameters measurement

Also Published As

Publication number Publication date
US20080092761A1 (en) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4216001B2 (ja) 印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供給装置
JP4047202B2 (ja) インキ供給量制御方法および印刷機用のデータ補正方法
US7394564B2 (en) Printing machine with a control unit that displays a plurality of key operation switches to control ink keys
JP4484541B2 (ja) 印刷機のインキ供給方法
US20060285181A1 (en) Printing control scale, printing system and printing method
JP4646541B2 (ja) オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法
JP4437392B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
US6802251B2 (en) Dampening water feeding method for a printing machine, and the printing machine
JP2008120070A (ja) 印刷機の制御方法および印刷機
JP2006346955A5 (ja)
JP2006007659A (ja) 印刷物欠陥表示方法および印刷物欠陥表示装置
JP4220350B2 (ja) 湿し水供給方法
JP4047068B2 (ja) 印刷機
JP4794173B2 (ja) 湿し水制御方法および印刷装置
JP2007230134A (ja) 安定性表示方法および安定性表示装置
JP4365735B2 (ja) 印刷物測定装置
JP4698414B2 (ja) 現像処理方法および印刷機
JP2005212300A (ja) 印刷色修正方法
JP4226988B2 (ja) 印刷機における湿し水制御方法および印刷機
JP2005212142A (ja) 印刷装置
JP2007175927A5 (ja)
JP2006175791A (ja) インキ供給量制御方法および多色印刷機
JP2005297346A (ja) 色調制御方法
JP2007240350A (ja) 色調制御方法および代表点決定装置
JP2007313766A (ja) 印刷機