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JP2008118389A - 撮像装置、画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

撮像装置、画像処理装置、及び画像処理方法 Download PDF

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JP2008118389A JP2006299394A JP2006299394A JP2008118389A JP 2008118389 A JP2008118389 A JP 2008118389A JP 2006299394 A JP2006299394 A JP 2006299394A JP 2006299394 A JP2006299394 A JP 2006299394A JP 2008118389 A JP2008118389 A JP 2008118389A
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Abstract

【課題】ユーザの望む最適な露出の画像を得るとともに、手ぶれの発生を抑えることのできるオートブラケット撮影を可能にする。
【解決手段】露出条件の異なる3枚の画像データ(アンダー露出、中心露出、オーバー露出)を得るオートブラケット撮影を行うことのできるデジタルカメラであって、光電変換を行う撮像素子107と、撮像素子107により取得される複数の画像データを合成する画像信号処理回路109とを備え、アンダー露出条件で撮影を実行し、それにより取得される画像データの合成枚数を異ならせて、前記露出条件の異なる3枚の画像データを得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来からフィルム及びデジタルカメラにおいては、カメラの測光手段を用いて、被写界の輝度を測光し、その測光手段の出力をカメラ内のマイクロコンピュータでISO感度情報を用いて演算して、最適な露出条件が得られるシャッタースピードTv及び絞りAvの値を決定している。いわゆる自動露出制御である。
撮影者がレリーズボタンを押し込んで撮影動作を行うと、上述したTv及びAvに自動的に露出条件が設定されて撮影が行われ、おおむね適正な露出条件の画像が得られる。
ところで、カメラの測光手段は、被写界の反射光を測光するものであり、通常は18%のグレー反射板の反射光を基準に調整が行われている。そのため、被写体の反射率が18%のグレー反射板と異なると、適正な露出条件が得られないということある。
また、異なる輝度の背景光の入射により、適正な露出条件が得られないということも発生する。背景光の影響に関しては、分割された受光面を有する測光手段を用いて、被写界を分割して測光する分割測光や、被写体のある部分のみを測光する、いわゆる部分測光や、さらに測光範囲を狭くしたスポット測光といった測光方式が実現されている。
しかしながら、上述した分割測光、部分測光、スポット測光では、被写体の反射率の影響は完全に排除することができない。そこで、露出条件を異ならせて、複数枚の画像を一連の撮影で行わせる、いわゆるオートブラケット撮影が可能なカメラが実用化されている。
また、特許文献1には、デジタルカメラ特有の機能が記載されており、露出値をずらして撮影した3駒の画像(例えば空、山、人を撮影した画像)を合成して、空、山、人がすべて適正露出となる1枚の画像を得ることが記載されている。異なる露出条件の画像から1枚の画像を合成して得ることで、画像のダイナミックレンジを拡大する技術である。
特開平8−140025号公報
従来のオートブラケット撮影においては、被写体の輝度が低輝度になり、シャッタースピードが手ぶれ限界より遅くなった場合には、手持ちで撮影すると手ぶれが発生してしまうという欠点があった。
また、特許文献1に記載の発明においても同様に、手ぶれ限界以下の画像を撮影した場合には、仮に他の画像が手ぶれしていなくても、合成画像はぶれたものになるという欠点があった。
また、デジタルカメラに関しては、ISO感度を容易に変更可能という特徴があるため、ISO感度を上げて、手ぶれが発生する輝度の下限を下げることも可能であり、ある程度までは上記の欠点をカバーすることは可能である。しかしながら、ISO感度をいたずらに上げてしまうと、画像のSNが悪くなるため、撮影者によっては好ましい画像が得られないという場合が発生する。
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであり、ユーザの望む最適な露出の画像を得るとともに、手ぶれの発生を抑えることのできるオートブラケット撮影を可能にすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、露出条件の異なる複数枚の画像データを得るオートブラケット撮影を行うことのできる撮像装置であって、光電変換を行う撮像手段と、前記撮像手段により取得される複数の画像データを合成する合成手段と、アンダー露出条件で撮影を実行し、それにより取得される画像データの合成枚数を異ならせて、前記露出条件の異なる複数枚の画像データを得るように制御する制御手段とを備えた点に特徴を有する。
本発明の画像処理装置は、露出アンダーとした複数の画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段により取得された複数の画像データを合成して、予め設定された露出の画像データを生成する合成手段とを備えた点に特徴を有する。
本発明の撮像装置の制御方法は、光電変換を行う撮像手段と、前記撮像手段により取得される複数の画像データを合成する合成手段とを備え、露出条件の異なる複数枚の画像データを得るオートブラケット撮影を行うことのできる撮像装置の制御方法であって、アンダー露出条件で撮影を実行し、それにより取得される画像データの合成枚数を異ならせて、前記露出条件の異なる複数枚の画像データを得る手順を有する点に特徴を有する。
本発明の画像処理方法は、露出アンダーとした複数の画像データを取得する画像データ取得手順と、前記画像データ取得手順により取得された複数の画像データを合成して、予め設定された露出の画像データを生成する合成手順とを有する点に特徴を有する。
本発明のコンピュータプログラムは、光電変換を行う撮像手段と、前記撮像手段により取得される複数の画像データを合成する合成手段とを備え、露出条件の異なる複数枚の画像データを得るオートブラケット撮影を行うことのできる撮像装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、アンダー露出条件で撮影を実行し、それにより取得される画像データの合成枚数を異ならせて、前記露出条件の異なる複数枚の画像データを得る処理をコンピュータに実行させる点に特徴を有する。
本発明の他のコンピュータプログラムは、露出アンダーとした複数の画像データを取得する画像データ取得処理と、前記画像データ取得処理により取得された複数の画像データを合成して、予め設定された露出の画像データを生成する合成処理とをコンピュータに実行させる点に特徴を有する。
本発明によれば、露出アンダーの画像データを合成することにより、ユーザの望む露出の画像を得ることができる。また、低輝度下にあっても露出不足は合成画像の枚数により補うことができ、露出アンダーの画像を撮影する場合には、速いシャッタースピードに設定されるので、手ぶれの発生を抑えることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る撮像装置の主要な構成要素を示す図である。本実施形態では、撮像装置がデジタルカメラである場合について説明する。
図1において、101は撮影レンズである。102は撮影レンズ101のフォーカシングやズーム駆動を行うためのレンズ駆動部である。103は絞りである。104は絞り103を駆動するための絞り駆動部である。105は撮像素子107の前面に配置されたシャッターである。106はシャッター105を駆動するためのシャッター駆動部である。
107は撮影レンズ101、絞り103を介して結像された被写体像を光電変換するための撮像素子であり、CCDやCMOS等のイメージセンサが用いられる。108はAD変換器であり、撮像素子107から出力される光電変換後のアナログ信号をデジタル信号に変換する。
109は各種画像処理を行う画像処理回路である。画像処理回路109での画像処理としては、オプティカルブラック(Optical Black)除去処理、ホワイトバランス処理、圧縮符号化、復号処理、画像合成処理等が含まれる。オプティカルブラック除去処理は、絞り103を全閉して被写体光が撮像素子107に入射しない状態にしても、撮像素子107から何らかの信号が出力されてくるので、それを相殺する処理である。
110は画像信号用のビデオアンプであり、外部端子111により外部モニタ(TVモニタ)に画像を表示することが可能である。111は外部端子である。112はデジタルカメラに装着された表示装置であるモニタである。モニタ112としては、TFT液晶モニタ等が用いられ、撮影された画像の表示、デジタルカメラの各種のメニューやモードの表示が行われる。
113はVRAMであり、外部モニタやモニタ112の表示用のデータを格納する。114はDRAMであり、画像信号処理回路109のワークエリアとして利用される。デジタル信号に変換された画像データも一旦DRAM114に格納されて、画像処理が施される。使用されるRAMは、SRAM等の異なる種類のものであってもよいことは言うまでもない。
115はメモリスロットであり、着脱自在な記録媒体である外部メモリ116を電気的にデジタルカメラに接続する。116は着脱自在な記録媒体であるメモリカード等の外部メモリであって、画像信号処理回路109により圧縮符号化(一般的にはJPEG)された画像データが保存される。
117は被写体の輝度を測光するための測光部であり、この測光部117の結果に基づいて、絞り103の値、シャッター105のスピードが制御される。シャッターに関しては、メカニカルシャッター105のスピードではなく、撮像素子107の蓄積時間を可変する、いわゆる電子シャッターで制御してもよい。なお、測光部117は、専用の測光用のセンサを使用してもよいし、撮像素子107で直接測光してもよい。
118は焦点検出部であり、この焦点検出部118の結果に基づいて、撮影レンズ101の焦点調節が行われる。なお、焦点検出部118は、専用の焦点検出センサを使用してもよいし、撮像素子107の画像データのコントラスト情報に基づいて焦点検出を行うようにしてもよい。
119はスイッチ検出部であり、電源スイッチ、レリーズボタン(シャッターボタン)、各種のモードスイッチ等の操作部での操作の有無を検出する。レリーズボタンは、スイッチがOFFする開放状態、スイッチSW1がONする半押し状態、スイッチSW1及びスイッチSW2がONする全押し状態の3つの状態を持つように構成されている。
120はLCD(液晶表示装置)であり、シャッタースピードや絞りの値等を表示する。モニタ112に対して、バックライトのない低消費電力のものが使用されることが多い。もちろん、モニタ112にすべての表示を集約して、LCD120を廃止することも可能である。
121はCPUであり、ここまで説明した種々のデバイスのコントロール等を行う。122はROMであり、CPU121が実行するプログラムを格納する。123は不揮発性メモリであり、カメラの各種の調整データや、ユーザによって設定されたカメラの撮影モード等を格納する。124はRAMであり、CPU121のワークエリアとして使用される。
図2は、本実施形態に係る撮像装置のオートブラケット(以下、「AEB(Auto Exposure Bracketing)」と略す)撮影動作を説明するためのフローチャートである。ステップS201では、スイッチ検出部119により、メイン電源の電源スイッチの状態をチェックする。チェックの結果、電源ONであれば、ステップS202に進み、電源OFFであれば、メイン電源の状態を監視し続ける。
ステップS202では、スイッチ検出部119により、各種のスイッチの状態や不揮発性メモリ123に記憶されている撮影モード等をチェックして、LCD120やモニタ112に適切な表示を行う。また、撮影モード等の変更が行われた場合には、LCD120やモニタ112の表示を適宜更新し、不揮発性メモリ123の撮影モード等を記憶しているデータ領域を適宜書き換えて、ステップS203に進む。
ステップS203では、スイッチ検出部109により、レリーズボタンが半押しされてスイッチSW1がONしているか否かをチェックする。ON状態であれば、ステップS204に進み、OFF状態であれば、再びステップS201に戻る。
ステップS204では、撮影モードが画像合成撮影モードであるか否かをチェックする。画像合成撮影モードに設定されていなければ、ステップS205に進み、通常撮影のシーケンスが実行され、その実行後は、ステップS201に戻る。通常撮影のシーケンスに関しては、本発明の説明上は必要ないこと、及び多数の公知例があるため、その詳細な説明は省略する。画像合成撮影モードに設定されていれば、ステップS206に進む。
ステップS206では、撮影モードがAEB撮影に設定されているか否かをチェックする。AEB撮影に設定されていなければ、ステップS207の画像合成撮影シーケンス(通常撮影時の画像合成撮影)に進む。画像合成撮影シーケンスは、露出アンダーで画像を連続して複数枚取得して、その後、各画像の位置合わせを行い、適正露出の1枚の画像に合成するものである。合成処理は、カメラ内で行ってもよいし、パーソナルコンピュータPC等に合成前の画像データを読み出し後、PCにて行ってもよい。画像合成撮影シーケンスの実行後は、ステップS201に戻る。また、AEB撮影モードに設定されていれば、ステップS208に進む。
ステップS208では、AEB設定値(露出補正量Ev_shift、オーバー量Ev_step+、アンダー量Ev_step-)を記憶し、その後、ステップS209に進む。ステップS209では、焦点検出部118により焦点検出を行い、ステップS210に進む。ステップS210では、レンズ駆動部102を制御して、撮影レンズ101のフォーカス駆動を行い、焦点位置を調節し、ステップS211に進む。
ステップS211では、測光部117により被写体の輝度を測光して、その測光情報をRAM124に記憶して、ステップS212に進む。ステップS212では、測光情報を使って被写体輝度Bvを演算し、ISO感度情報を加味してEv値を算出して、ステップS213に進む。
ステップS213は、AEB撮影に関するAEB設定を実行する処理であり、AEB撮影時に設定される、露出のステップを設定する。露出のステップ設定後、ステップS214に進む。AEB設定についての詳細は後述する。
ステップS214では、画像合成撮影に関する画像合成撮影設定を実行する。AEB撮影時に撮影される合成前画像の撮影枚数Nの設定、及びシャッタースピードTvの設定を行い、ステップS215に進む。画像合成撮影設定についての詳細は後述する。
ステップS215では、上記ステップS214において設定された撮影枚数Nを変数COUNTに代入して、ステップS216に進む。ステップS216では、再びスイッチSW1の状態をチェックし、ON状態のままであれば、ステップS217に進み、OFF状態に変化していれば、ステップS201に戻る。
ステップS217では、スイッチ検出部119により、レリーズボタンが全押しされて、スイッチSW2がONしているか否かをチェックする。ON状態であれば、ステップS218に、OFF状態であれば、再びステップS201に戻る。
ステップS218では、実際に、予め設定されたTv及びAvにより、露出アンダーの画像を必要な枚数だけ連続撮影して、それぞれの画像に適切な画像処理を施す。その後、取得した画像を、AEB設定で設定された露出画像が得られるように、合成画像の枚数を異ならせて合成する。本例の場合、最終的には露出条件の異なる3枚の画像データ(アンダー露出、中心露出、オーバー露出)を外部メモリ116に記録して、AEB撮影が完了する。この撮像及び画像合成についての詳細は後述する。
図3は、図2のフローチャートのAEB設定について説明するためのフローチャートである。ステップS301では、撮影モードで露出補正が設定されているか否か確認して、ユーザにより設定される露出補正量Ev_shiftを変数Ev_0に代入して、ステップS302進む。ユーザにより露出補正が指示されていない場合、露出補正量Ev_shift=0であり、AE演算で演算された露出量Evにより露出が制御される。ユーザにより露出補正が指示されている場合、指示された露出補正量Ev_shiftだけ露出補正がなされるように露出が制御される。Ev_0が、AEB撮影の中心露出の画像になる。
通常のAEB撮影では、一連の撮影動作で、中心露出画像を1枚、中心露出に対してオーバー露出画像を1枚、アンダー露出画像を1枚と合計3枚の画像を得るのが一般的である。また、オーバー量及びアンダー量はユーザが設定可能となっていることが多い。
ステップS302では、設定されているオーバー量Ev_step+を読み出して、変数Ev_1に格納して、ステップS303に進む。Ev_step+は、Ev_0からのオーバー量を表わしている。
ステップS303では、オーバー量が、カメラにより設定されている最大露出補正可能な値であるEv_limitを超えていないか否かを判別する。Ev_limitは、撮像素子のDレンジ(フィルムでいう、ラチチュードに相当するもの)から、概ね0Ev±2から3Ev程度に設定されているのが一般的である。これは、オーバー側のリミット量Ev_limit+、露出補正量Ev_0とオーバー量Ev_1を用いて、
Ev_limit+ > Ev_0 + Ev_1・・・(1)
により判定される。
式(1)により、露出補正量とオーバー量がリミットを超えていれば、ステップS304に進み、変数Ev_1のオーバー量を書き換えて、ステップS306に進む。オーバー量は、以下のように表わされる。
Ev_1 = Ev_limit+ − Ev_0・・・(2)
式(1)により、露出補正量とオーバー量がリミットを超えていなければ、ステップS305に進み、変数Ev_1をEv_step+としたまま、ステップS306に進む。
ステップS306では、設定されているアンダー量Ev_step-を読み出して、変数Ev_2に格納して、ステップS307に進む。Ev_step-は、Ev_0からのアンダー量を表わしている。
ステップS307では、アンダー量が、カメラにより設定されている最大露出補正可能な値であるEv_limit-を超えていないか否かを判別する。アンダー側のリミット量Ev_limit-、露出補正量Ev_0とオーバー量Ev_2を用いて、
Ev_limit- > Ev_0 + Ev_2・・・(3)
により判定される。
式(3)により、露出補正量とアンダー量がリミットを超えていれば、ステップS308に進み、変数Ev_2のアンダー量を書き換えて、このAEB設定のフローを終了する。アンダー量は、以下のように表わされる。
Ev_2 = Ev_limit- − Ev_0・・・(4)
式(3)より、露出補正量とアンダー量がリミットを超えていなければ、ステップS309に進み、変数Ev_2をEv_step-としたまま、AEB設定処理を終了する。
図4は、図2のフローチャートの画像合成撮影設定について説明するためのフローチャートである。本発明は、できるだけ速いシャッタースピードで画像データを取得して、手ぶれを防止し、露出アンダーは、合成画像の枚数を異ならせることにより、ユーザの望む露出写真を得ようとするものである。
ステップS401では、AEB設定で設定されたアンダー量Ev_2と手ぶれ防止量Ev_minとを比較する。すなわち、両者のうちのアンダーな方の露出条件で撮影が実施されることになる。また、手ぶれ防止量とは、手ぶれが発生する輝度条件の改善輝度であり、通常、手ぶれ防止のための機構が組み込まれたレンズ等では、発生輝度が−2Ev程度下げられる。したがって、本実施形態では、Ev_minは、−2Evとして説明を続ける。ここで、Ev_2とEv_minの比較の結果、Ev_2の方がアンダーであれば、ステップS402に進み、Ev_minの方がアンダーであれば、ステップS403に進む。
次に、AEB撮影にユーザが望んでいる、露出条件の異なる複数枚の画像を合成により得るために、上記ステップS401において決定された露出条件の画像が、必要最低限、何枚必要かの計算を行う。最もアンダー露出の画像を合成して、設定された露出画像を得るためには、最オーバー露出の画像と最アンダー露出の画像との露出の差をΔEvとして、合成画像の枚数nとは、
ΔEv = LOG2(n)・・・(5)
の関係式で表される。式(5)は、2枚の合成で1Ev、4枚の合成で2Ev露出補正ができることを示している。したがって、AEB撮影に最低必要な撮影枚数nは、
n = 2ΔEv・・・(6)
になる。
ステップS402では、上記ステップS401において決定された最アンダー露出条件Ev_2とAEB設定で設定された最オーバー露出条件Ev_1を用いて、必要撮影枚数nを、
n = 2(Ev_1 - Ev_2)・・・(7)
で計算する。必要撮影枚数が計算できれば、ステップS404に進む。
ステップS403では、同様に上記ステップS401において決定された最アンダー露出条件Ev_minとAEB設定で設定された最オーバー露出条件Ev_1を用いて、必要撮影枚数nを、
n = 2(Ev_1 - Ev_min)・・・(8)
で計算する。必要撮影枚数が計算できれば、ステップS405に進む。
ステップS404及びS405では、それぞれ上記401において決定されたAEB撮影時の露出条件とAEB設定で設定された中心露出Ev_0の差分Δを、それぞれ
Δ = Ev_0 − Ev_2・・・(9)
Δ = Ev_0 − Ev_min・・・(10)
として記憶しておく。
ステップS406では、上記ステップS402、S403において計算された必要撮影枚数nに対して、小数点以下の端数の処理を実行する。通常、露出の最小補正は、1/3Ev単位で可能なためである。端数に関しては、切り捨て、或いは、繰り上げのどちらでもよい。本実施形態では、切り捨てで説明する。端数処理実行後、ステップS407では、変数Nに、端数処理がなされたnを代入する。
ステップS408では、これまでに設定された条件に基づいて、撮影時の露光条件を設定する。具体的には、シャッタースピードを決定するTvを、手ぶれ防止可能なように高速シャッターにシフトする、Tvシフト演算を実行する。これは、上記ステップS212において演算されたTv、及び、上記ステップS404、S405において記憶されたΔを使って、
Tv_shift = Tv + Δ・・・(11)
のように計算ができる。
ステップS409では、以上の情報に基づいて、画像合成に必要な撮影時に設定される、Evである、Ev_expを記憶しておく。Ev_expは、上記ステップS212において演算されたAvと、式(11)のTv_shiftを使って、
Ev_exp = Tv_shift + Av・・・(12)
のように計算ができる。
図5は、図2のフローチャートの撮影動作について説明するためのフローチャートである。ステップS501では、実際に撮像素子107に露光を行う。露光動作時には、Avの値に基づいて、絞り103を絞り駆動部104を介して絞込む。また、Tv_shiftの値に基づいて、シャッター105をシャッター駆動部106を介して制御し、所定の露出量だけ撮像素子107を露光する。Tv制御に関しては、メカニカルシャッターで行う場合や撮像素子107の蓄積時間を制御したりする場合があるのは言うまでもない。
ステップS502では、上記ステップS501において露光された撮像素子107の画像信号であるアナログ信号をAD変換器108で読み出し、デジタルの画像データに変換する。ステップS503では、デジタルに変換された画像データに、画像信号処理回路109にてオプティカルブラック除去処理等の所定の画像信号処理を施す。
ステップS504では、画像処理が施されたデジタルの画像データをDRAM114に一時格納する。もちろん、外部メモリ116等の他のメモリに退避させてもよいことは言うまでもない。
ステップS505では、設定された連続撮影枚数Nをインクリメントして、変数COUNTに代入し、ステップS506では、COUNTが0になったか否かをチェックする。0になっていなければ、ステップS501に戻って、連続撮影を続ける。0になっていれば、撮影動作を終了して、ステップS507に進む。
ステップS507では、連続撮影した画像から、AEB設定で設定された露出条件のなる複数枚(3枚)の画像を、連続撮影されたN枚の画像データの合成枚数を異ならせて合成して生成する画像合成処理を行う。画像合成処理についての詳細は後述する。画像合成処理が終了したら、ステップS508に進み、合成処理された複数枚(3枚)のAEB画像を外部メモリ116に最終的に記録する。
図6は、図5のフローチャートの画像合成処理について説明するためのフローチャートである。ステップS601では、AEB設定の中心露出Ev_0と実際の撮影画像の露出値の差分から、合成画像の枚数を決定する。中心露出の合成画像の合成枚数X_0は、
X_0 = 2(Ev_0 - Ev_exp)・・・(13)
で計算できる。計算が終了したら、ステップS602に進む。
ステップS602では、実際に撮影されたN枚の画像から、X_0枚の画像を抽出して、各画像間の動きベクトル等を演算して、位置合わせを行い、合成処理を実行する。合成処理の詳細に関しては、各種の方法が提案されているので、本発明では詳述しない。また、上記ステップS601における枚数計算で、小数点以下の端数が出る場合が考えられる。この場合には、合成前画像、或いは、合成画像で小数点の端数を補正するために、デジタル的に乗算を行ってゲインをかける、いわゆるデジタルゲイン補正を行ってやればよい。以上で、中心画像の画像合成処理が終わると、ステップS603に進む。
ステップS603では、合成された中心露出画像をDRAM114に一時格納する。或いは、このときに外部メモリ116に書き込んでもかまわない。
ステップS604、S605、S606では、AEB設定のオーバー露出画像の合成枚数計算、画像合成、メモリへの合成画像データの記憶という、ステップS601、S602、S603の中心露出画像の処理と同様な処理を行う。中心露出の合成処理と異なるのは、合成枚数X_1のみであるので、フローチャートの記述で説明十分であり、その説明は省略する。
ステップS607、S608、S609では、AEB設定のアンダー露出画像の合成枚数計算、画像合成、メモリへの合成画像データの記憶という、ステップS601、S602、S603の中心露出画像の処理と同様な処理を行う。中心露出の合成処理と異なるのは、合成枚数X_2のみであるので、フローチャートの記述で説明十分であり、その説明は省略する。
本実施形態では、合成枚数は、AEB設定と撮影時の露出条件より計算される値で自動的に合成したが、もちろん合成の過程で、ユーザが変更可能なようにカメラの合成処理ファームを構成すれば、より自由度の高いのもになる。カメラのROM等の容量が許せば、このように構成してもよいことは言うまでもない。
以上のように、AEB設定で設定された露出条件の異なる3枚の画像が、AEB設定で設定されたアンダー露出条件Ev_2又は手ぶれ効果を得るための露出条件Ev_minで撮影された画像を合成することにより得ることができる。また、露出アンダーの撮影画像を合成して、AEB撮影することにより、手ぶれを極力発生させないように、シャッタースピードTvを速い値に競設定可能になる。
また、本実施形態では、デジタルカメラで撮影から合成、記録まですべての処理を行ったが、それに限られるものではない。例えば合成前画像のファイルを関連付けて記憶しておき、パーソナルコンピュータやプリンタ等の外部機器にファイルを転送して、外部機器にて、適宜合成処理を行うようにすることも可能である。
以上説明したように、露出アンダーの画像を複数枚撮影した後、それらを合成することにより、最適露出を得ることができるデジタルカメラ等の画像処理装置に利用可能である。
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本実施形態に係る撮像装置の主要な構成要素を示す図である。 本実施形態に係る撮像装置のオートブラケット撮影動作を説明するためのフローチャートである。 AEB設定について説明するためのフローチャートである。 画像合成撮影設定について説明するためのフローチャートである。 撮影動作について説明するためのフローチャートである。 画像合成処理について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
101 撮影レンズ
102 レンズ駆動部
103 絞り
104 絞り駆動部
105 シャッター
106 シャッター駆動部
107 撮像素子
108 AD変換器
109 画像処理回路
110 ビデオアンプ
111 外部端子
112 モニタ
113 VRAM
114 DRAM
115 メモリスロット
116 外部メモリ
117 測光部
118 焦点検出部
119 スイッチ検出部
120 LCD(液晶表示装置)
121 CPUで
122 ROM
123 不揮発性メモリ
124 RAM

Claims (10)

  1. 露出条件の異なる複数枚の画像データを得るオートブラケット撮影を行うことのできる撮像装置であって、
    光電変換を行う撮像手段と、
    前記撮像手段により取得される複数の画像データを合成する合成手段と、
    アンダー露出条件で撮影を実行し、それにより取得される画像データの合成枚数を異ならせて、前記露出条件の異なる複数枚の画像データを得るように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影のためのアンダー露出条件は、オートブラケット撮影の露出条件として設定された最アンダー露出条件、又は、予め定められているアンダー露出条件であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記撮影のためのアンダー露出条件として、よりアンダーな方を選択することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記合成枚数は、前記撮影のためのアンダー露出条件と、オートブラケット撮影の露出条件として設定された各露出条件とに基づいてそれぞれ決定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記アンダー露出条件で実行される撮影枚数は、オートブラケット撮影の露出条件として設定された最アンダー露出条件及び最オーバー露出条件に基づいて決定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 露出アンダーとした複数の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段により取得された複数の画像データを合成して、予め設定された露出の画像データを生成する合成手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 光電変換を行う撮像手段と、前記撮像手段により取得される複数の画像データを合成する合成手段とを備え、露出条件の異なる複数枚の画像データを得るオートブラケット撮影を行うことのできる撮像装置の制御方法であって、
    アンダー露出条件で撮影を実行し、それにより取得される画像データの合成枚数を異ならせて、前記露出条件の異なる複数枚の画像データを得る手順を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 露出アンダーとした複数の画像データを取得する画像データ取得手順と、
    前記画像データ取得手順により取得された複数の画像データを合成して、予め設定された露出の画像データを生成する合成手順とを有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 光電変換を行う撮像手段と、前記撮像手段により取得される複数の画像データを合成する合成手段とを備え、露出条件の異なる複数枚の画像データを得るオートブラケット撮影を行うことのできる撮像装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    アンダー露出条件で撮影を実行し、それにより取得される画像データの合成枚数を異ならせて、前記露出条件の異なる複数枚の画像データを得る処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 露出アンダーとした複数の画像データを取得する画像データ取得処理と、
    前記画像データ取得処理により取得された複数の画像データを合成して、予め設定された露出の画像データを生成する合成処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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