JP2008111924A - 電気光学装置、及びこれを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶装置等の電気光学装置において、データ線に接続された付加容量が静電破壊されることを抑制し、データ線に沿った表示ムラ等のない高品質な画像を表示する。
【解決手段】電気光学装置は、基板(10)上に、互いに交差するデータ線(6a)及び走査線(11a)と、データ線及び走査線の交差に対応して設けられた画素電極(9a)及び画素スイッチング素子(30)と、画素電極及び画素スイッチング素子に電気的に接続されており、第1下側電極(71)、第1誘電体膜(75)及び第1上側電極(300)が順に積層されてなる蓄積容量(70)とを備える。更に、データ線に電気的に接続されており、第2下側電極(511)、第1誘電体膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2誘電体膜(513)、及び第2上側電極(512)が順に積層されてなる付加容量(Ca)を備える。
【選択図】図8
【解決手段】電気光学装置は、基板(10)上に、互いに交差するデータ線(6a)及び走査線(11a)と、データ線及び走査線の交差に対応して設けられた画素電極(9a)及び画素スイッチング素子(30)と、画素電極及び画素スイッチング素子に電気的に接続されており、第1下側電極(71)、第1誘電体膜(75)及び第1上側電極(300)が順に積層されてなる蓄積容量(70)とを備える。更に、データ線に電気的に接続されており、第2下側電極(511)、第1誘電体膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2誘電体膜(513)、及び第2上側電極(512)が順に積層されてなる付加容量(Ca)を備える。
【選択図】図8
Description
本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置は、基板上に、画素電極と、該画素電極の選択的な駆動を行うための走査線、データ線、及び画素スイッチング用素子としてのTFT(Thin Film Transistor)とを備え、アクティブマトリクス駆動可能に構成される。また、高コントラスト化等を目的として、TFTと画素電極との間に蓄積容量が設けられることがある。
ここで、アクティブマトリクス駆動とは、走査線に走査信号を供給することで前記TFTの動作を制御するとともに、データ線には、画像信号線から画像信号を供給することで、走査信号によってON(オン)とされた前記TFTに対応する画素電極に対し、当該画像信号に対応した電界の印加を行う駆動方法である。この画像信号の供給方法としては、例えば、データ線の1本1本に逐次画像信号を供給する方法や、画像信号をシリアル−パラレル変換して互いに隣接するデータ線の何本かに対して、グループ毎に同時に画像信号を供給する方法がある。
このように駆動される電気光学装置では、データ線に書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンに起因した表示ムラが発生してしまうという技術的問題点がある。即ち、上で例示したグループ毎に同時に画像信号を供給する方法が採られる場合を例として説明すると、この場合、相隣接する二つのグループの境目では、データ線にほぼ沿った形で、画像上に表示ムラが現れるという不具合がある。特許文献1では、このような技術的問題点を解決する手段として、データ線にコンデンサを設けることでデータ線周りの容量を確保する技術が、本願出願人により開示されている。
しかしながら、上述した電気光学装置では、電気光学装置の組み立て時、検査時或いは運搬時などに電気光学装置の周辺で静電気が発生し、これが例えば外部回路接続端子を介してデータ線に印加されると、データ線に設けられたコンデンサが劣化又は破壊されてしまうおそれがあるという技術的問題点がある。このため、このようなコンデンサによるデータ線周りの容量の確保が困難となり、上述したようなプッシュダウンに起因した表示ムラが発生してしまうおそれがある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、データ線に接続された付加容量が静電破壊されることを抑制でき、データ線に沿った表示ムラ等のない高品質な画像を表示可能な電気光学装置及び該電気光学装置を具備してなる電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、基板上に、互いに交差する複数のデータ線及び複数の走査線と、前記データ線及び走査線の交差に対応して設けられた画素電極及び該画素電極に対応して設けられた画素スイッチング素子と、前記画素電極及び画素スイッチング素子に電気的に接続されており、第1下側電極、第1誘電体膜及び第1上側電極が下層側から順に積層されてなる蓄積容量と、前記データ線に電気的に接続されており、第2下側電極、前記第1誘電体膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2誘電体膜、及び第2上側電極が下層側から順に積層されてなる付加容量とを備える。
本発明の電気光学装置によれば、その動作時には、走査線を通じて、例えば薄膜トランジスタ等である画素スイッチング素子のスイッチング動作が制御されると共に、データ線を通じて画像信号が供給されることで、画素スイッチング素子を介して画素電極に対し、該画像信号に応じた電圧が印加される。
本発明では、画素電極及び画素スイッチング素子に接続された蓄積容量によって、画素電極における電位保持特性が高めることができる。蓄積容量を構成する第1下側電極及び第1上側電極の一方は、画素電極及び画素スイッチング素子と電気的に接続されており、画素電位側容量電極として機能し、蓄積容量を構成する第1下側電極及び第1上側電極の他方は、例えば所定電位とされた固定電位線と電気的に接続されており、固定電位側容量電極として機能する。
更に、本発明では、データ線に電気的に接続された付加容量を備える。よって、例えばデータ線の配線容量、或いはデータ線と他の配線との重なり合いにより生じる容量に対し、該付加容量が加わることにより、データ線周りの容量を適切に確保することができる。従って、データ線が保有すべき電位に変動が生じてしまうこと、即ち、データ線に書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンが生じてしまうことを抑制できる。この結果、データ線に書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンに起因した例えばデータ線に沿った表示ムラが発生することを低減或いは防止できる。
本発明では特に、付加容量を構成する第2誘電体膜は、蓄積容量を構成する第1誘電体膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する。よって、第2誘電体膜の絶縁耐圧を、第1誘電体膜よりも大きくすることができる。即ち、付加容量の静電気に対する耐圧を、蓄積容量よりも大きくすることができる。従って、電気光学装置の組み立て時、検査時或いは運搬時などに、電気光学装置の周辺で静電気が発生し、データ線に印加された場合であっても、データ線と電気的に接続された付加容量が静電破壊されてしまうことを抑制或いは防止できる。この結果、データ線に書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンに起因した例えばデータ線に沿った表示ムラが発生することを、付加容量によって一層確実に低減或いは防止できる。
尚、付加容量の容量値は、仮に第2誘電体膜が第1誘電体膜と同一膜から形成される場合と比較して、第2誘電体膜が第1誘電体膜よりも厚く形成される分だけ低下することが考えられるが、付加容量を形成する面積を広くすることで、所望の容量値を実現することが可能である。付加容量は、典型的には、複数の画素電極が設けられた表示領域の周辺に位置する周辺領域に設けられる。このため、典型的には画素毎に設けられる蓄積容量と比べて、付加容量を形成する面積を容易に大きくすることができる。
以上説明したように、本発明の電気光学装置によれば、データ線に接続された付加容量が静電破壊されることを抑制でき、データ線に沿った表示ムラ等が低減された高品質な画像を表示することが可能となる。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記第1及び第2下側電極は、互いに同一膜からなり、前記第1及び第2上側電極は、互いに同一膜からなり、前記第1及び第2誘電体膜は、互いに同一材料の膜からなる。
この態様によれば、付加容量を構成する第2下側電極及び第2上側電極は夫々、蓄積容量を構成する第1下側電極及び第1上側電極と互いに同一膜からなる。ここで「同一膜」とは、製造工程における同一機会に成膜される膜を意味し、同一種類の膜である。「互いに同一膜からなる」とは、一枚の膜として連続していることまでも要求する趣旨ではなく、基本的に、同一膜のうち相互に分断されている膜部分であれば足りる趣旨である。
更に、付加容量を構成する第2誘電体膜は、蓄積容量を構成する第1誘電体膜と互いに同一材料の膜からなる。典型的には、付加容量を構成する第2誘電体膜の一部分は、蓄積容量を構成する第1誘電体膜と同一膜から形成され、第2誘電体膜の他の部分は、第1誘電体膜を形成する工程の前、後或いは途中に行われる別工程によって、第1誘電体膜と互いに同一材料から形成される。
よって、蓄積容量を形成する工程を利用して、付加容量を形成することができる。即ち、製造プロセスにおいて、付加容量及び蓄積容量を互いに殆ど同一の製造工程によって形成することができる。従って、製造プロセスにおける製造工程の複雑化を殆ど招くことなく、付加容量を構成する第2誘電体膜を、蓄積容量を構成する第1誘電体膜よりも厚い膜厚を有するように形成することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記画素スイッチング素子は、チャネル領域を含む半導体膜と、前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向配置されたゲート電極とを備えており、前記第2誘電体膜は、前記ゲート絶縁膜と同一膜からなる。
この態様によれば、画素スイッチング素子を形成する工程を利用して、付加容量を形成することができる。即ち、製造プロセスにおいて、付加容量及び画素スイッチング素子を互いに殆ど同一の製造工程によって形成することができる。ここで、蓄積容量を構成する第1誘電体膜の膜厚は、典型的には、蓄積容量の容量値を大きくするために比較的薄いのに対し、ゲート絶縁膜の膜厚は、画素スイッチング素子の素子特性に応じて設定されるため、典型的には、第1誘電体膜の膜厚よりも厚い。よって、第2誘電体膜を、第1誘電体膜の膜厚よりも厚い膜厚を有するように、容易に形成することができる。
上述した第2誘電体膜がゲート絶縁膜と同一膜からなる態様では、前記ゲート電極は、前記半導体膜よりも上層側に配置されており、前記第2下側電極は、前記半導体膜と同一膜からなり、前記第2上側電極は、前記ゲート電極と同一膜からなる。
この態様によれば、付加容量及び画素スイッチング素子を互いに殆ど或いは完全に同一の製造工程によって形成することができる。従って、製造プロセスにおける製造工程の複雑化を殆ど或いは全く招くことなく、付加容量を構成する第2誘電体膜を、蓄積容量を構成する第1誘電体膜よりも厚い膜厚を有するように形成することができる。
尚、本態様では、画素スイッチング素子は、トップゲート型のトランジスタとして形成されるが、ボトムゲート型のトランジスタとして形成されてもよい。即ち、前記ゲート電極は、前記半導体膜よりも下層側に配置されており、前記第2下側電極は、前記ゲート電極と同一膜からなり、前記第2上側電極は、前記半導体膜と同一膜からなるようにしてもよい。この場合にも、付加容量及び画素スイッチング素子を互いに殆ど或いは完全に同一の製造工程によって形成することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記第2下側電極及び前記第2上側電極のうち一方の電極は、所定電位とされる。
この態様によれば、付加容量を好適に機能させることができる。即ち、付加容量によって、データ線に供給される画像信号に応じた電圧と所定電位との電位差に応じた適当な電荷量を蓄積することが可能となる。尚、本発明に係る「所定電位」とは、画像信号電位の変化或いは画像データによらず予め定められた電位を意味し、例えば、時間軸に対して完全に一定電位に固定された固定電位であってもよいし、時間軸に対して一定期間ずつ一定電位に固定された固定電位(例えば、一定期間毎に基準電位に対して反転する反転電位)であってもよい。
上述した、前記第2下側電極及び前記第2上側電極のうち一方の電極が所定電位とされる態様では、前記第1下側電極及び前記第1上側電極のいずれか一方に所定電位を供給する蓄積容量固定電位線を備え、前記一方の電極は、前記蓄積容量固定電位線に電気的に接続されることにより、所定電位とされるように構成してもよい。
この場合には、付加容量を構成する一方の電極を所定電位とするための配線と、蓄積容量の固定電位側容量電極に所定電位を供給する蓄積容量固定電位線とが共用される形となるから、装置構成の簡略化を実現できる。更に、この態様では、付加容量と蓄積容量には殆ど或いは完全に等しい所定電位が供給されるので、蓄積容量における画像信号に応じた電圧と付加容量における画像信号に応じた電圧とを殆ど或いは完全に一致させることができる。よって、付加容量に生じる電圧を抑制できる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記データ線の一端の側に設けられており、前記データ線を駆動するためのデータ線駆動回路を備え、前記付加容量は、前記データ線の他端の側に設けられる。
この態様によれば、データ線を中心とした場合における各種構成要素の配置関係が好適となる。本態様では、データ線の一端にデータ線駆動回路が、その他端に付加容量が配置されることになるから、画像信号の流れは、データ線駆動回路、データ線(及びそれに連なる画素スイッチング素子、画素電極)及び付加容量ということになり、画像信号の滞りない画素電極への伝達を実現すると共に、付加容量における電荷蓄積は、いわば使用済みの画像信号を利用することで行われることになる。つまり、本態様によれば、データ線に一種の障害物ともなり得る付加容量を設けるにもかかわらず、それにより生じ得る悪影響をまともに受けるような事態を有効に回避することができる。
尚、本態様において、データ線駆動回路とデータ線との間にサンプリング回路等を設け
てよい。
てよい。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記複数のデータ線のうちN本のデータ線を1群として構成される複数のデータ線群毎に供給されるN(但し、Nは2以上の自然数)系統のシリアル−パラレル変換された画像信号を供給するN本の画像信号線を備える。
この態様によれば、その駆動時には、シリアル−パラレル変換されたN系統の画像信号が、N本の画像信号線に供給され、更に、例えばサンプリング回路へと供給される。N系統の画像信号は、例えば駆動周波数の上昇を抑えつつ高精細な画像表示を実現すべく、外部回路によって、シリアルな画像信号が、3相、6相、12相、24相、…など、複数のパラレルな画像信号に変換されることによって生成される。このような画像信号の供給と並行して、例えばデータ線駆動回路によって、データ線群に対応するサンプリングスイッチ毎に、サンプリング信号が順次供給される。すると、サンプリング回路によって、複数のデータ線には、サンプリング信号に応じてデータ線群毎にN系統の画像信号が順次供給される。よって、同一データ線群に属するデータ線は同時に駆動されることとなる。
ここで仮に何らの対策も施さねば、上述のようにデータ群毎に駆動が行われると、各データ線群における両端に位置するデータ線に沿った表示ムラが発生し易くなってしまうおそれがある。更に、このような表示ムラはデータ線群単位で現れることになるため、より視認され易くなってしまうおそれがある。
しかるに本発明では特に、データ線に付加容量が電気的に接続されているので、上述のようにデータ線群毎に駆動が行われる場合にも、データ線に沿った表示ムラが発生することを低減或いは防止できる。言い換えれば、本発明は、上述のようにデータ線群毎に駆動が行われる場合において、そうでない場合に比べて特に効果的に、データ線に沿った表示ムラが発生することを低減或いは防止できる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備してなる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備してなる。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品質な画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)、これら電気泳動装置、電子放出装置を用いた表示装置を実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明の電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る液晶装置について、図1から図8を参照して説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る液晶装置について、図1から図8を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図であり、図2は、図1のH−H´線断面図である。
図1及び図2において、本実施形態に係る液晶装置100では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
図1において、シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域の内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
TFTアレイ基板10上には、外部回路接続端子102と、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。引回配線90には、後述する画像信号線171、対向電極電位線91等が含まれている。
尚、ここでは図示しないが、後述するように、画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域には、各データ線に電気的に接続された複数のコンデンサ(付加容量)が配置されている。
図2において、TFTアレイ基板10上には、駆動素子である画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。画像表示領域10aには、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線の上層に画素電極9aがマトリクス状に設けられている。画素電極9a上には、配向膜が形成されている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。遮光膜23は、例えば遮光性金属膜等から形成されており、対向基板20上の画像表示領域10a内で、例えば格子状等にパターニングされている。そして、遮光膜23上に、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向してほぼ全面に形成されている。対向電極21上には配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、ここでは図示しないが、後述するように、TFTアレイ基板10上の周辺領域には、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路が形成されている。
次に、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成について、図3を参照して説明する。ここに図3は、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図3において、液晶装置100は、TFTアレイ基板10の周辺領域に走査線駆動回路104、データ線駆動回路101、サンプリング回路7、検査回路900、画像信号線171及び容量部CAを備えている。
走査線駆動回路104は、YスタートパルスDYが入力されると、Yクロック信号CLY及び反転Yクロック信号CLYinvに基づくタイミングで、走査信号Y1、…、Ymを順次生成して出力する。データ線駆動回路101は、XスタートパルスDXが入力されると、Xクロック信号CLX及び反転Xクロック信号XCLXinvに基づくタイミングで、サンプリング信号S1、S2、…、Snを順次生成して出力する。走査線駆動回路104及びデータ線駆動回路101の夫々は、TFTアレイ基板10上における画像表示領域10aの周辺領域に形成された複数のTFTを含むシフトレジスタ等の信号処理手段を備えている。
サンプリング回路7は、データ線6a毎に設けられた複数のサンプリングスイッチ77を備えている。各サンプリングスイッチ77は、Pチャネル型又はNチャネル型の片チャネル型TFTから構成されている。
液晶装置100は、TFTアレイ基板10の中央を占める画像表示領域10aに、縦横に配線されたデータ線6a、走査線11a及び本発明に係る「蓄積容量固定電位線」としての容量線400を備えている。データ線6a及び走査線11aが互いに交差する交点に対応する位置にマトリクス状に画素部700が設けられている。画素部700は、液晶素子118、本発明に係る「画素スイッチング素子」の一例としてのTFT30、及び蓄積容量70を備えている。液晶素子118は、画素電極9a及び対向電極21、並びにこれら一対の電極間に挟持された液晶層50から構成される(図2参照)。容量線400は、対向電極電位線91に電気的に接続されている。対向電極電位線91は、外部回路接続端子102(図1参照)を介して、不図示の定電位電源に電気的に接続されている。対向電極電位線91(及びこれに電気的に接続された容量線400)に供給される電源の電位は、画素電極9aに対向配置された対向電極21(図2参照)に供給される、本発明に係る「所定電位」の一例としての対向電極電位LCCOMである。容量線400は、蓄積容量70を構成する一方の電極に電気的に接続されている。この一方の電極の電位は、液晶装置100の駆動時に対向電極電位LCCOMに維持される。蓄積容量70は、液晶素子118と並列に付加されている。画素電極9aの電圧は、画像信号が印加された時間よりも、例えば3桁も長い時間だけ蓄積容量70により保持されるので、保持特性が改善される結果、高コントラスト比が実現される。
画像信号線171の夫々は、サンプリング回路7を介して各々対応するデータ線6aに電気的に接続されている。外部回路から供給された1系統の入力画像データVIDをシリアル−パラレル変換して得られるN系統(本実施形態ではN=6、即ち6系統)の画像信号は、サンプリング信号Siに応じてオンオフが切り換えられるサンプリングスイッチ77を介してデータ線6aの夫々に供給される。N系統の画像信号は、例えば、不図示の画像信号供給回路等の信号変換手段を用いて一系統の入力画像データを変換することによって生成される。尚、シリアル−パラレル変換は、シリアル−パラレル展開或いは相展開とも呼ばれる。
本実施形態では、6系統、即ち6相(N=6)の画像信号VID1〜VID6が生成され、これら6相の画像信号に対応して画像信号線171は6本設けられている。更に、不図示の画像信号供給回路において、画像信号VID1〜VID6の各々の電圧が、基準電位である対向電極電位LCCOMに対して正極性及び負極性に反転され、このように極性反転された画像信号VID1〜VID6が出力される。尚、画像信号の相展開数(即ち、シリアル−パラレル展開される画像信号の系列数)に関しては、6相に限られるものでない。
検査回路900は、データ線6aに電気的に接続されており、検査信号を各画素部700に供給する。
容量部CAは、本発明に係る「付加容量」の一例としての複数のコンデンサCaを備えている。複数のコンデンサCaは、容量形成用定電位線310及び各データ線6aに電気的に接続されている。容量形成用定電位線310は、対向電極電位線91に電気的に接続されており、対向電極電位LCCOMが供給される。このようなコンデンサCaによって、サンプリングスイッチ77がオン状態に切り換えられた際に、データ線6aに供給された画像信号電位が本来の画像信号電位に比べて、小さくなること(即ち、プッシュダウン)を低減或いは防止できる。即ち、例えばデータ線6aの配線容量、或いはデータ線6aと他の配線との重なり合いにより生じる容量に対し、コンデンサCaの静電容量が加わることにより、データ線6a周りの容量を適切に確保することができる。従って、データ線6aが保有すべき電位に変動が生じてしまうこと、即ち、データ線6aに書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンが生じてしまうことを抑制できる。この結果、データ線6aに書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンに起因した例えばデータ線6aに沿った表示ムラが発生することを低減或いは防止できる。
次に、本実施形態に係る液晶装置の動作原理について、図3を参照して説明する。
図3において、TFT30は、データ線6aから供給される画像信号を選択画素に印加するために設けられている。TFT30のゲートは走査線11aに電気的に接続されており、ソースはデータ線6aに電気的に接続されている。TFT30のドレインは液晶素子118を構成する画素電極9a(図2参照)に電気的に接続されている。画素電極9aは、対向電極21(図2参照)との間で形成される液晶容量を、画像信号に応じて一定期間保持する。蓄積容量70の一方の電極は、画素電極9aと並列してTFT30のドレインに電気的に接続され、他方の電極は、対向電極電位LCCOMが供給された容量線400に接続され、定電位に維持される。
液晶装置100は、例えばTFTアクティブマトリクス駆動方式を採り、走査線駆動回路104から各走査線11aに走査信号Y1、Y2、…、Ymを線順次に印加すると共に、TFT30がオン状態となる水平方向の選択画素領域の列に、データ線駆動回路101からデータ線6aに画像信号を印加するようになっている。この際、画像信号を各データ線6aに線順次に供給してもよい。これにより、画像信号が、選択画素領域の画素電極9aに供給される。液晶装置100は、TFTアレイ基板10と対向基板20とが液晶層50を介して対向配置されているので(図2参照)、以上のようにして区画配列された画素毎に液晶層50に電界を印加することにより、両基板間の透過光量が画素毎に制御され、画像が階調表示される。このとき、各画素部700に保持された画像信号は、蓄積容量70によってリークが防止される。
6相にシリアル−パラレル展開された画像信号VID1〜VID6は、N本、本実施形態では6本の画像信号線171を介して各画素部700に供給される。データ線6aは、以下に説明するように、画像信号線171の本数に対応する6本のデータ線6aを1群とするデータ線群毎に順次駆動される。
データ線駆動回路101から、データ線群に対応するサンプリングスイッチ77毎にサンプリング信号Si(i=1、2、…、n)が順次供給され、サンプリング信号Siに応じて各サンプリングスイッチ77はオン状態となる。
よって、画像信号VID1〜VID6は、オン状態に切り換えられたサンプリングスイッチ77を介して6本の画像信号線171の夫々からデータ線群に属するデータ線6aに同時に、且つデータ線群毎に順次供給され、一のデータ線群に属するデータ線6aは互いに同時に駆動されることとなる。従って、液晶装置100によれば、データ線6aをデータ線群毎に駆動するため、駆動周波数を抑制できる。
液晶素子118には、画素電極9a及び対向電極21の各々の電位によって規定される印加電圧が印加される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置100から画像信号VID1〜VID6に応じたコントラストをもつ光が出射され、画像が表示される。
次に、上述の動作を実現する画素部の具体的構成について、図4から図6を参照して説明する。ここに図4及び図5は、データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図である。図4及び図5は、それぞれ、後述する積層構造のうち下層部分(図4)と上層部分(図5)とを分かって図示している。図6は、図4及び図5を重ね合わせた場合のA−A´線断面図である。尚、図6においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
図5において、画素電極9aは、TFTアレイ基板10上に、マトリクス状に複数設けられており(点線部により輪郭が示されている)、図4及び図5に示すように、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a及び走査線11aが設けられている。走査線11aは、半導体層1aのうち図4中右上がりの斜線領域で示したチャネル領域1a´に対向するゲート電極3aにコンタクトホール12cvを介して電気的に接続されており、該ゲート電極3aは該走査線11aに含まれる形となっている。即ち、ゲート電極3aとデータ線6aとの交差する箇所にはそれぞれ、チャネル領域1a´に、走査線11aに含まれるゲート電極3aが対向配置された画素スイッチング用のTFT30が設けられている。これによりTFT30(ゲート電極を除く。)は、ゲート電極3aと走査線11aとの間に存在するような形態となっている。
図6に示すように、液晶装置100は、透明なTFTアレイ基板10と、これに対向配置される透明な対向基板20とを備えている。TFTアレイ基板10は、例えば、石英基板、ガラス基板からなり、対向基板20は、例えばガラス基板や石英基板からなる。TFTアレイ基板10には、画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。画素電極9aは、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。他方、対向基板20には、そのほぼ全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は、上述した画素電極9aと同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなり、配向膜16及び22は、例えば、ポリイミド膜等の透明な有機膜からなる。このように対向配置されたTFTアレイ基板10及び対向基板20間には、液晶層50が形成されている。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16及び22により所定の配向状態をとる。
図6において、走査線11aは、例えば、Ti、Cr、W、Ta、Mo等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの、或いは導電性ポリシリコン等から形成されている。走査線11aは、平面的に見て、図4のX方向に沿うように、ストライプ状にパターニングされている。
図6において、TFT30は、下地絶縁膜12を介して走査線11aの上層側に設けられている。TFT30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、その構成要素としては、導電性ポリシリコンからなるゲート電極3a、例えばポリシリコン膜からなりゲート電極3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a´、ゲート電極3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、半導体層1aにおける低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。
ゲート絶縁膜2は、ポリシリコン膜からなる半導体層1aの上層側表面を酸化する酸化処理によって形成された高温酸化膜(即ち、HTO(High Temperature Oxide)膜)からなる。
下地絶縁膜12は、例えばシリコン酸化膜等から形成されている。下地絶縁膜12は、走査線11aからTFT30を層間絶縁する機能のほか、TFTアレイ基板10の全面に形成されることにより、TFTアレイ基板10の表面研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイッチング用のTFT30の特性変化を防止する機能を有する。
下地絶縁膜12には、平面的にみて半導体層1aの両脇に、後述するデータ線6aに沿って延びる半導体層1aのチャネル長の方向に沿った溝状のコンタクトホール12cvが掘られており、このコンタクトホール12cvに対応して、その上方に積層されるゲート電極3aは下側に凹状に形成された部分を含んでいる。このコンタクトホール12cv全体を埋めるようにして、ゲート電極3aが形成されていることにより、該ゲート電極3aには、これと一体的に形成された側壁部3bが延設されるようになっている。これにより、TFT30の半導体層1aは、図4に示されているように、平面的にみて側方から覆われるようになっており、少なくともこの部分からの光の入射が抑制されるようになっている。側壁部3bは、前記のコンタクトホール12cvを埋めるように形成されているとともに、その下端が前記の走査線11aと接するようにされている。
中継電極719は、ゲート電極3aと同一膜、即ち、導電性ポリシリコンから形成されている。中継電極719は、平面的に見て、図4に示すように、各画素電極9aのX方向に延びる一辺の略中央に位置するように、島状に形成されている。
尚、上述のTFT30は、好ましくは図6に示したようにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物の打ち込みを行わないオフセット構造をもってよいし、ゲート電極3aをマスクとして高濃度で不純物を打ち込み、自己整合的に高濃度ソース領域及び高濃度ドレイン領域を形成するセルフアライン型のTFTであってもよい。
図6において、蓄積容量70は、層間絶縁膜41を介してTFT30の上層側に設けられており、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aに電気的に接続された下部電極71と、容量線400に電気的に接続された容量電極300とが、誘電体膜75を介して対向配置されることにより形成されている。尚、下部電極71は、本発明に係る「第1下側電極」の一例であり、容量電極300は、本発明に係る「第1上側電極」の一例である。
下部電極71は、導電性のポリシリコン膜からなり、層間絶縁膜41に開孔されたコンタクトホール83を介してTFT30の高濃度ドレイン領域1eと電気的に接続されている。即ち、下部電極71は、画素電位とされる画素電位側容量電極として機能する。下部電極71は、画素電位側容量電極としての機能のほか、画素電極9aとTFT30の高濃度ドレイン領域1eとを電気的に中継接続する機能をもつ。
容量電極300は、後述する容量線400と電気的に接続され、蓄積容量70の固定電位側容量電極として機能する。また、容量電極300は、Ti、Cr、W、Ta、Mo等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの、或いは好ましくはタングステンシリサイドからなる。
誘電体膜75は、HTO層75a及び窒化シリコン(SiN)層75bが下層側から順に積層されてなる。HTO層75aは、導電性のポリシリコン膜からなる下部電極71の上層側表面を酸化する酸化処理によって形成された高温酸化シリコン膜からなる。窒化シリコン層75bは、窒化シリコン膜からなる。
本実施形態では、HTO層75aの膜厚が5nmとなるように且つ窒化シリコン層75bの膜厚が15nmとなるように形成されることで、誘電体膜75の膜厚が20nmとなるように形成されている。
尚、本実施形態では、誘電体膜75は、二層構造を有するものとなっているが、場合によっては、例えばHTO層、窒化シリコン膜及びHTO層等というような三層構造や、或いはそれ以上の積層構造を有するように構成してもよい。むろん単層構造としてもよい。
層間絶縁膜41は、NSG(ノンシリケートガラス)から形成されている。その他、層間絶縁膜41には、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等を用いることができる。
図6において、データ線6aは、層間絶縁膜42を介して蓄積容量70の上層側に設けられている。データ線6aは、下層より順に、アルミニウムからなる層41A、窒化チタンからなる層41TN、窒化シリコン膜からなる層401の三層構造を有する膜として形成されている。
容量配線用中継層6a1及び第2中継電極6a2は、データ線6aと同一膜、即ち、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層、プラズマ窒化膜からなる層の三層構造を有する膜から形成されている。容量配線用中継層6a1は、層間絶縁膜42に開孔されたコンタクトホール801を介して容量電極300と電気的に接続されている。第2中継電極6a2は、層間絶縁膜42に開孔されたコンタクトホール882を介して中継電極719と電気的に接続されている。
層間絶縁膜42は、層間絶縁膜41と同様に、NSGから形成されている。尚、その他、層間絶縁膜42には、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等を用いることができる。
図6において、容量線400は、層間絶縁膜43を介してデータ線6aの上層側に設けられている。容量線400は、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層の二層構造を有する膜として形成されている。容量線400は、平面的にみると、図5に示すように、図中X方向及びY方向それぞれに延在するように、格子状に形成されている。容量線400は、画素電極9aが配置された画像表示領域10aからその周囲に延設され、対向電極電位線91と電気的に接続されている。
第3中継電極402は、容量線400と同一膜、即ち、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層の二層構造を有する膜から形成されている。第3中継電極402は、層間絶縁膜43に開孔されたコンタクトホール804及び後述する層間絶縁膜44に開孔されたコンタクトホール89を介して、第2中継電極6a2及び画素電極9a間の電気的に中継接続する機能をもつ。
層間絶縁膜43及び44は、層間絶縁膜41と同様に、NSGから形成されている。尚、その他、層間絶縁膜43及び44には、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等を用いることができる。
図6において、画素電極9aは、層間絶縁膜44を介して容量線400の上層側に形成されている。画素電極9a上に配向膜16が形成されている。画素電極9aとTFT30との間は、コンタクトホール89、第3中継層402、コンタクトホール804、第2中継層6a2、コンタクトホール882、中継電極719、コンタクトホール881、下部電極71及びコンタクトホール83を介して、電気的に接続されている。
次に、本実施形態に係る液晶装置のデータ線に電気的に接続されたコンデンサの構成について、図3に加えて図7及び図8を参照して説明する。ここに図7は、データ線に電気的に接続されたコンデンサの平面図であり、図8は、図7のB−B´線断面図である。尚、図8においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
図3及び図7において、複数のコンデンサCaは、TFTアレイ基板10上において画像表示領域10aの周辺領域のうち、画像表示領域10aに対してデータ線駆動回路101と反対側に、データ線6aに交差する方向(即ち、走査線11aが延びる方向、或いは、X方向)に沿って配列されている。
図7及び図8に示すように、複数のコンデンサCaの各々は、画素電位側電極511及び固定電位側電極512を備え、これら一対の電極の間に誘電体膜513を挟持して構成されている。尚、画素電位側電極511は、本発明に係る「第2下側電極」の一例であり、固定電位側電極512は、本発明に係る「第2上側電極」の一例であり、誘電体膜513は、本発明に係る「第2誘電体膜」の一例である。
図8において、画素電位側電極511は、層間絶縁膜41上に形成されている。画素電位側電極511は、図6を参照して上述した蓄積容量70を構成する下部電極71と同一膜(即ち、導電性のポリシリコン膜)から形成されている。画素電位側電極511は、層間絶縁膜41に開孔されたコンタクトホール853を介して第1中継配線601と相互に電気的に接続されている。第1中継配線601は、層間絶縁膜41及び42を貫通して開孔されたコンタクトホール851を介して、データ線6aと相互に電気的に接続されている。即ち、第1中継配線601は、画素電位側電極511とデータ線6aとを電気的に中継接続する機能をもつ。これにより、画素電位側電極511は、データ線6aと同一の電位を有する。
図7及び図8において、第1中継配線601は、図6を参照して上述したゲート電極3aと同一膜、即ち、導電性ポリシリコンから形成されている。第1中継配線601は、データ線6aに沿って延びるように形成されており、層間絶縁膜41及び42を貫通して開孔されたコンタクトホール852を介して、第2中継配線602と電気的に接続されている。
第2中継配線602は、データ線6aと同一膜、即ち、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層、プラズマ窒化膜からなる層の三層構造を有する膜から形成されている。第2中継配線602は、第1中継配線601と接続される一端とは異なる他端において検査回路900と相互に電気的に接続されている。
固定電位側電極512は、画素電位側電極511上に形成された誘電体膜513の上に、画素電位側電極511と対向するように形成されている。固定電位側電極512は、図6を参照して上述した蓄積容量70を構成する容量電極300と同一膜、即ち、Ti、Cr、W、Ta、Mo等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの、或いは好ましくはタングステンシリサイドから形成されている。固定電位側電極512は、層間絶縁膜42に開孔されたコンタクトホール854を介して、容量形成用定電位線310と相互に電気的に接続されている。容量形成用定電位線310は、図3を参照して上述したように、対向電極電位線91に電気的に接続されており、対向電極電位LCCOMが供給される。このため、固定電位側電極512の電位は対向電極電位LCCOMに維持されている。
容量形成用定電位線310は、データ線6aと同一膜、即ち、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層、プラズマ窒化膜からなる層の三層構造を有する膜から形成されている。
誘電体膜513は、HTO層513a及び窒化シリコン層513bが下層側から順に積層されてなる。HTO層513aは、図6を参照して上述したHTO層75aと同様に、下部電極71と同一膜(即ち、導電性のポリシリコン膜)からなる画素電位側電極511の上層側表面を酸化する酸化処理によって形成された高温酸化シリコン膜からなる。窒化シリコン層513bは、図6を参照して上述したち窒化シリコン層75bと同様に、窒化シリコン膜からなる。
図8において、本実施形態では特に、誘電体膜513は、蓄積容量70を構成する誘電体膜75の膜厚よりも厚い膜厚を有している。即ち、図6を参照して上述したように誘電体膜75の膜厚が20nmとなるように形成されているのに対し、誘電体膜513の膜厚は24nmとなるように形成されている。より具体的には、誘電体膜513は、HTO層513aの膜厚が7nmとなるように且つ窒化シリコン層513bの膜厚が17nmとなるように形成されることで、その膜厚が24nmとなるように形成されている。よって、誘電体膜513の絶縁耐圧を、誘電体膜75よりも大きくすることができる。即ち、コンデンサCaの静電気に対する耐圧を、蓄積容量70よりも大きくすることができる。従って、液晶装置100の組み立て時、検査時或いは運搬時などに、液晶装置100の周辺で静電気が発生し、データ線6aに印加された場合であっても、データ線6aと電気的に接続されたコンデンサCaが静電破壊されてしまうことを抑制或いは好ましくは防止できる。この結果、データ線6aに書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンに起因した例えばデータ線6aに沿った表示ムラが発生することを、コンデンサCaによって一層確実に低減或いは防止できる。
また、本実施形態では特に、上述したように、画素電位側電極511は、下部電極71と同一膜から形成され、固定電位側電極512は、容量電極300と同一膜から形成されている。更に、誘電体膜513は、誘電体膜75と互いに同一材料の膜から形成されている。より詳細には、HTO層513aは、HTO層75aと互いに同一材料から形成され、窒化シリコン層513bは、窒化シリコン層75bと同一材料から形成されている。よって、蓄積容量70を形成する工程を利用して、コンデンサCaを形成することができる。即ち、製造プロセスにおいて、コンデンサCa及び蓄積容量70を互いに殆ど同一の製造工程によって形成することができる。従って、製造プロセスにおける製造工程の複雑化を殆ど招くことなく、コンデンサCaを構成する誘電体膜513を、蓄積容量70を構成する誘電体膜75よりも厚い膜厚を有するように形成することができる。
加えて、図3及び図7において、本実施形態では特に、上述したように、コンデンサCaは、データ線6aにおけるデータ線駆動回路101が接続された一端とは異なる他端に接続されている。即ち、データ線6aの一端にデータ線駆動回路101が、その他端にコンデンサCaが配置されている。よって、画像信号の流れは、データ線駆動回路101、データ線6a(及びそれに連なるTFT30、画素電極9a)及びコンデンサCaということになり、画像信号の滞りない画素電極9aへの伝達を実現すると共に、コンデンサCaにおける電荷蓄積は、いわば使用済みの画像信号を利用することで行われることになる。つまり、液晶装置100によれば、データ線6aに一種の障害物ともなり得るコンデンサCaを設けるにもかかわらず、それにより生じ得る悪影響をまともに受けるような事態を有効に回避することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置100によれば、データ線6aに接続されたコンデンサCaが静電破壊されることを抑制でき、データ線6aに沿った表示ムラ等が低減された高品質な画像を表示することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る液晶装置について、図9及び図10を参照して説明する。ここに図9は、第2実施形態における図7と同趣旨の平面図であり、図10は、図9のC−C´線断面図である。尚、図9及び図10において、図1から図8に示した第1実施形態に係る構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。また、図10においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る液晶装置について、図9及び図10を参照して説明する。ここに図9は、第2実施形態における図7と同趣旨の平面図であり、図10は、図9のC−C´線断面図である。尚、図9及び図10において、図1から図8に示した第1実施形態に係る構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。また、図10においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
図9及び図10において、第2実施形態に係る液晶装置200は、上述した第1実施形態におけるコンデンサCaに代えてコンデンサCbを備える点で、上述した第1実施形態に係る液晶装置100と異なり、その他の点については、上述した第1実施形態に係る液晶装置100と概ね同様に構成されている。
尚、本実施形態では、ゲート絶縁膜2は、TFT30における所望の素子特性を得るために、その膜厚が89nmとなるように形成されている。
図9において、複数のコンデンサCbは、上述した第1実施形態における複数のコンデンサCaと同様に、TFTアレイ基板10上において画像表示領域10aの周辺領域のうち、画像表示領域10aに対してデータ線駆動回路101と反対側に、X方向に沿って配列されている。
図9及び図10に示すように、複数のコンデンサCbの各々は、画素電位側電極521及び固定電位側電極522を備え、これら一対の電極の間に誘電体膜523を挟持して構成されている。尚、画素電位側電極521は、本発明に係る「第2下側電極」の一例であり、固定電位側電極522は、本発明に係る「第2上側電極」の一例であり、誘電体膜523は、本発明に係る「第2誘電体膜」の一例である。
図10において、画素電位側電極521は、下地絶縁膜12上に形成されている。画素電位側電極521は、図6を参照して上述したTFT30を構成する半導体層1aと同一膜からなるポリシリコン膜に不純物がドープされた導電性ポリシリコン膜から形成されている。画素電位側電極521は、層間絶縁膜41及び42を貫通して開孔されたコンタクトホール861を介して、データ線6aと相互に電気的に接続されている。これにより、画素電位側電極521は、データ線6aと同一の電位を有する。更に、画素電位側電極521は、データ線6aに沿って延びる延在部を有しており、この延在部において、層間絶縁膜41及び42を貫通して開孔されたコンタクトホール862を介して、第2中継配線602と電気的に接続されている。即ち、画素電位側電極521は、データ線6aと第2中継配線602とを電気的に中継接続する機能をもつ。
固定電位側電極522は、画素電位側電極521上に形成された誘電体膜523の上に、画素電位側電極521と対向するように形成されている。固定電位側電極522は、図6を参照して上述したゲート電極3aと同一膜、即ち、導電性ポリシリコンから形成されている。固定電位側電極522は、層間絶縁膜41及び42を貫通して開孔されたコンタクトホール864を介して、容量形成用定電位線310と相互に電気的に接続されている。容量形成用定電位線310は、図3を参照して上述したように、対向電極電位線91に電気的に接続されており、対向電極電位LCCOMが供給される。このため、固定電位側電極522の電位は対向電極電位LCCOMに維持されている。
誘電体膜523は、上述したように導電性ポリシリコン膜からなる画素電位側電極521の上層側表面を酸化する酸化処理によって形成された高温酸化膜(即ち、HTO膜)からなる。ここで、画素電位側電極521の上層側表面を酸化する酸化処理は、上述したゲート絶縁膜2を形成するために半導体層1aの上層側表面を酸化する酸化処理が行われる際に行われる。言い換えれば、誘電体膜523は、ポリシリコン膜からなる半導体層1aの上層側表面を酸化する酸化処理によって形成された高温酸化膜からなるゲート絶縁膜2と同一膜からなる。
図10において、本実施形態では特に、誘電体膜523は、蓄積容量70を構成する誘電体膜75の膜厚よりも厚い膜厚を有している。即ち、図6を参照して上述したように誘電体膜75の膜厚が20nmとなるように形成されているのに対し、誘電体膜523の膜厚は、ゲート絶縁膜2の膜厚と同様に、89nmとなるように形成されている。よって、誘電体膜523の絶縁耐圧を、誘電体膜75よりも大きくすることができる。即ち、コンデンサCbの静電気に対する耐圧を、蓄積容量70よりも大きくすることができる。従って、液晶装置200の組み立て時、検査時或いは運搬時などに、液晶装置200の周辺で静電気が発生し、データ線6aに印加された場合であっても、データ線6aと電気的に接続されたコンデンサCbが静電破壊されてしまうことを抑制或いは好ましくは防止できる。この結果、データ線6aに書き込まれる画像信号電位のプッシュダウンに起因した例えばデータ線6aに沿った表示ムラが発生することを、コンデンサCaによって一層確実に低減或いは防止できる。
また、本実施形態では特に、上述したように、画素電位側電極521は、TFT30を構成する半導体層1aと同一膜からなるポリシリコン膜に不純物がドープされた導電性ポリシリコン膜から形成され、固定電位側電極512は、TFT30を構成するゲート電極3aと同一膜から形成されている。更に、誘電体膜523は、TFT30を構成するゲート絶縁膜2と互いに同一膜から形成されている。よって、TFT30を形成する工程を利用して、コンデンサCbを形成することができる。即ち、製造プロセスにおいて、コンデンサCb及びTFT30を互いに殆ど同一の製造工程によって形成することができる。従って、製造プロセスにおける製造工程の複雑化を殆ど招くことなく、コンデンサCbを構成する誘電体膜523を、蓄積容量70を構成する誘電体膜75よりも厚い膜厚を有するように形成することができる。
尚、本実施形態では、誘電体膜523は、ゲート絶縁膜2を形成する工程における酸化処理を利用して形成されているため、ゲート絶縁膜2と同様に、その膜厚が89nmとなるように形成されている。このため、コンデンサCaを形成する面積を調整することで、所望の容量値が実現されている。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置200によれば、データ線6aに接続されたコンデンサCaが静電破壊されることを抑制でき、データ線6aに沿った表示ムラ等が低減された高品質な画像を表示することが可能となる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。
先ず、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図11は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。この図11に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110B及び1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110B及び1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、R及びBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。従って、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110B及び1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110B及び1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
尚、図11を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
また本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置、及び該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
6a…データ線、7…サンプリング回路、9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、11a…走査線、20…対向基板、21…対向電極、23…遮光膜、30…TFT、50…液晶層、52…シール材、53…額縁遮光膜、70…蓄積容量、71…下部電極、75…誘電体膜、77…サンプリングスイッチ、91…対向電極電位線、101…データ線駆動回路、102…外部回路接続端子、104…走査線駆動回路、106…上下導通端子、107…上下導通材、171…画像信号線、300…容量電極、310…容量形成用定電位線、511、521…画素電位側電極、512、522…固定電位側電極、513、523…誘電体膜、Ca、Cb…コンデンサ
Claims (9)
- 基板上に、
互いに交差する複数のデータ線及び複数の走査線と、
前記データ線及び走査線の交差に対応して設けられた画素電極及び該画素電極に対応して設けられた画素スイッチング素子と、
前記画素電極及び画素スイッチング素子に電気的に接続されており、第1下側電極、第1誘電体膜及び第1上側電極が下層側から順に積層されてなる蓄積容量と、
前記データ線に電気的に接続されており、第2下側電極、前記第1誘電体膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2誘電体膜、及び第2上側電極が下層側から順に積層されてなる付加容量と
を備えたことを特徴とする電気光学装置。 - 前記第1及び第2下側電極は、互いに同一膜からなり、
前記第1及び第2上側電極は、互いに同一膜からなり、
前記第1及び第2誘電体膜は、互いに同一材料の膜からなる
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記画素スイッチング素子は、チャネル領域を含む半導体膜と、前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向配置されたゲート電極とを備えており、
前記第2誘電体膜は、前記ゲート絶縁膜と同一膜からなる
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記ゲート電極は、前記半導体膜よりも上層側に配置されており、
前記第2下側電極は、前記半導体膜と同一膜からなり、
前記第2上側電極は、前記ゲート電極と同一膜からなる
ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。 - 前記第2下側電極及び前記第2上側電極のうち一方の電極は、所定電位とされることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記第1下側電極及び前記第1上側電極のいずれか一方に所定電位を供給する蓄積容量固定電位線を備え、
前記一方の電極は、前記蓄積容量固定電位線に電気的に接続されることにより、所定電位とされる
ことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。 - 前記データ線の一端の側に設けられており、前記データ線を駆動するためのデータ線駆動回路を備え、
前記付加容量は、前記データ線の他端の側に設けられる
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記複数のデータ線のうちN本のデータ線を1群として構成される複数のデータ線群毎に供給されるN(但し、Nは2以上の自然数)系統のシリアル−パラレル変換された画像信号を供給するN本の画像信号線を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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