JP2008099144A - 圧電振動片および圧電デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型化を進める上で、周波数の経時変化の影響を少なくした圧電振動片または圧電デバイスを提供する。
【解決手段】 圧電振動片(20)は、圧電材料(10)により形成され、実装のための第1接着領域(33)および第2接着領域(33)を有する基部(29)と、基部の一端側から所定方向に延びる第1および第2の振動腕(21)と、第1接着領域と第2接着領域との間に設けられ所定方向に延びる第1応力緩和領域(291−2)と、第1接着領域または第2接着領域と第1の振動腕または第2の振動腕との間に設けられ所定方向と直交する方向に延びる第2応力緩和領域(291−1)と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】 圧電振動片(20)は、圧電材料(10)により形成され、実装のための第1接着領域(33)および第2接着領域(33)を有する基部(29)と、基部の一端側から所定方向に延びる第1および第2の振動腕(21)と、第1接着領域と第2接着領域との間に設けられ所定方向に延びる第1応力緩和領域(291−2)と、第1接着領域または第2接着領域と第1の振動腕または第2の振動腕との間に設けられ所定方向と直交する方向に延びる第2応力緩和領域(291−1)と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、圧電振動片と、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスとの改良に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話などのクロック源等において、圧電振動片や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
特許文献1に示される圧電振動片は、水晶ウエハなどの圧電材料をウェットエッチングすることにより、音叉型の外形形状を形成する。音叉型圧電振動片はパッケージに実装する矩形の基部と、基部から延長された一対の振動腕を備えている。これら振動腕の主面(表裏面)に長溝を形成するとともに、必要な駆動用の電極を形成している。このような音叉型圧電振動片においては、駆動用の電極を介して駆動電圧が印加されると、各振動腕の先端部を近接・離間するようにして、屈曲振動することにより、所定の周波数の信号が取り出されるようになっている。音叉型圧電振動片の矩形の基部には、引出し電極が2箇所形成される。引出し電極に導電接着剤を塗布して、音叉型圧電振動片がセラミックなどのパッケージに実装される。
導電接着剤を固化するために、140〜300度C程度に導電接着剤を加熱する。そして常温に戻すと、圧電振動片を構成する材料と、セラミック製のパッケージとの材料の熱線膨張係数の相違などに起因して残留応力が残る。圧電振動片の小型化が進められるにつれて、残留応力の影響が大きくなってきている。そして温度変化および経時変化により、音叉型圧電振動片の基部において導電性接着剤が接合した箇所の残留応力状態が変化して、特に周波数が変動してしまう問題が生じている。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、小型化を進める上で、周波数の経時変化の影響を少なくした圧電振動片または圧電デバイスを提供することを目的とする。
第1の観点の圧電振動片は、圧電材料により形成され、実装のための第1接着領域および第2接着領域を有する基部と、基部の一端側から所定方向に延びる第1および第2の振動腕と、第1接着領域と第2接着領域との間に設けられ所定方向に延びる第1応力緩和領域と、第1接着領域または第2接着領域と第1の振動腕または第2の振動腕との間に設けられ所定方向と直交する方向に延びる第2応力緩和領域と、を備える。
第1の観点の構成によれば、圧電振動片がパッケージなどに接着接合されて残留応力が生じる場合であっても、その残留応力を第1応力緩和領域および第2応力緩和領域によって緩和することができる。このため、特に経時変化による周波数変動を抑えることができる。逆に屈曲振動する振動腕からの振動漏れは、第2応力緩和領域により、第1接着領域または第2接着領域にほとんど及ぶことがない。
第1の観点の構成によれば、圧電振動片がパッケージなどに接着接合されて残留応力が生じる場合であっても、その残留応力を第1応力緩和領域および第2応力緩和領域によって緩和することができる。このため、特に経時変化による周波数変動を抑えることができる。逆に屈曲振動する振動腕からの振動漏れは、第2応力緩和領域により、第1接着領域または第2接着領域にほとんど及ぶことがない。
第2の観点による圧電振動片は、第1応力緩和領域と第2応力緩和領域とが溝部である。
第2の観点の構成によれば、基部の剛性を確保しつつ、残留応力を緩和することができる。
第2の観点の構成によれば、基部の剛性を確保しつつ、残留応力を緩和することができる。
第3の観点による圧電振動片、第1応力緩和領域と第2応力緩和領域とは、孔部である。
第3の観点の構成によれば、応力緩和領域が小さくても、残留応力を緩和することができる。
第3の観点の構成によれば、応力緩和領域が小さくても、残留応力を緩和することができる。
第4の観点による圧電振動片、第1応力緩和領域と第2応力緩和領域とが一点で接している。
第4の観点による圧電振動片の構成によれば、互いの領域が接したため長い距離の領域となり、これにより振動腕からの振動漏れを長い領域で防ぐことができる。
第4の観点による圧電振動片の構成によれば、互いの領域が接したため長い距離の領域となり、これにより振動腕からの振動漏れを長い領域で防ぐことができる。
第5の観点による圧電振動片は、第1応力緩和領域は、基部の中央と第1接着領域との間と、基部の中央と第2接着領域との間とに二分されて形成されている。
第5の観点の構成によれば、第1応力緩和領域が二分されて形成されているため、第1接着領域と第2接着領域との近傍で、基部に残る残留応力を低減することができる。
第5の観点の構成によれば、第1応力緩和領域が二分されて形成されているため、第1接着領域と第2接着領域との近傍で、基部に残る残留応力を低減することができる。
第6の観点による圧電振動片は、第2応力緩和領域は、第1の振動腕と第1接着領域との間と、第2の振動腕と第2接着領域との間とに二分されて形成されている。
第6の観点の構成によれば、基部に残る残留応力を第1の振動腕に伝えず、また第1の振動腕からの振動漏れを第1接着領域に伝えない。そして、第2の振動腕についても同様である。このようにそれぞれの振動腕について適切に対応できる。
第6の観点の構成によれば、基部に残る残留応力を第1の振動腕に伝えず、また第1の振動腕からの振動漏れを第1接着領域に伝えない。そして、第2の振動腕についても同様である。このようにそれぞれの振動腕について適切に対応できる。
また、第7の観点による圧電振動片にあっては、基部の一端側より所定距離だけ離れた他端側から幅方向に延長されかつ振動腕の外側において、所定方向に延びる第1および第2支持用腕部を備える。
第7の観点の構成によれば、支持用腕部がパッケージなどに接合された場合、周囲温度の変化などを原因として、振動腕に影響を与えることはほとんどない。しかも、これとは逆に屈曲振動する振動腕からの振動漏れは、振動腕の根元から所定長さを隔てていることから、支持用腕部にほとんど及ぶことがない。
第7の観点の構成によれば、支持用腕部がパッケージなどに接合された場合、周囲温度の変化などを原因として、振動腕に影響を与えることはほとんどない。しかも、これとは逆に屈曲振動する振動腕からの振動漏れは、振動腕の根元から所定長さを隔てていることから、支持用腕部にほとんど及ぶことがない。
第8の観点による圧電振動片は、第1および第2支持用腕部の先端において、実装のための第3接着領域および第4接着領域を有する。
第8の観点の構成によれば、基部において第1接着領域および第2接着領域でパッケージなどに接合するとともに、第1および第2支持用腕部の先端の第3接着領域および第4接着領域でパッケージなどに接合することができる。このため、確実な接着が可能となる。
第8の観点の構成によれば、基部において第1接着領域および第2接着領域でパッケージなどに接合するとともに、第1および第2支持用腕部の先端の第3接着領域および第4接着領域でパッケージなどに接合することができる。このため、確実な接着が可能となる。
第9の観点による圧電振動片は、支持用腕部は、支持用腕部の途中に剛性を低くした構造を備える。
第9の観点の構成によれば、振動腕の屈曲振動による振動漏れが、支持用腕部に至った場合でも、支持用腕部の途中で低減することができる。
第9の観点の構成によれば、振動腕の屈曲振動による振動漏れが、支持用腕部に至った場合でも、支持用腕部の途中で低減することができる。
第10の観点による圧電デバイスは、請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の圧電振動片と、圧電振動片を収容するパッケージと、パッケージを封止する封止蓋と、を備える。
この構成により、経時変化によって周波数変動が少ない圧電デバイスを提供できる。
この構成により、経時変化によって周波数変動が少ない圧電デバイスを提供できる。
<第1圧電振動片の構成>
図1は、本発明の音叉型水晶振動片20の実施形態を示した平面図である。
音叉型水晶振動片20は、たとえば水晶Z板10となるように水晶単結晶ウエハを切り出して形成されている。水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。また、図1に示す音叉型水晶振動片20は32.768KHzで信号を発振する振動片であるため、極めて小型の振動片となっている。このような音叉型水晶振動片20は、基部29を有している。そして、この基部29からX方向に突出するように振動腕部である音叉腕21が2本配置されている。また、この音叉腕21の表面には、溝部211が図1に示すように各音叉腕21に2箇所ずつ形成されている。この溝部211は、音叉腕21の裏面側にも同様に形成されているため、音叉腕21の溝部211の断面図は、略H型になっている。溝部211は、CI(クリスタル・インピーダンス)値の上昇を抑えるために設けられている。
図1は、本発明の音叉型水晶振動片20の実施形態を示した平面図である。
音叉型水晶振動片20は、たとえば水晶Z板10となるように水晶単結晶ウエハを切り出して形成されている。水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。また、図1に示す音叉型水晶振動片20は32.768KHzで信号を発振する振動片であるため、極めて小型の振動片となっている。このような音叉型水晶振動片20は、基部29を有している。そして、この基部29からX方向に突出するように振動腕部である音叉腕21が2本配置されている。また、この音叉腕21の表面には、溝部211が図1に示すように各音叉腕21に2箇所ずつ形成されている。この溝部211は、音叉腕21の裏面側にも同様に形成されているため、音叉腕21の溝部211の断面図は、略H型になっている。溝部211は、CI(クリスタル・インピーダンス)値の上昇を抑えるために設けられている。
音叉型水晶振動片20の基部29は、その全体がほぼ板状に形成されている。そして、図において縦方向の長さが、たとえば0.58mmに形成されている。一方、この基部29から突出して配置されている音叉腕21の図において縦方向の長さは約1.70mmに形成されている。したがって、この音叉腕21に対する基部29の長さは、約34パーセントとなっている。
基部29は、各音叉腕21側の第1基部29−1と接着領域33側の第2基部29−2とを形成している。第1基部29−1はY方向の長さ(幅)がW1であり、第2基部29−2はY方向の長さ(幅)が、第1基部29−1の幅W1よりも広い幅W2である。幅W1は幅W2の約75パーセントから90パーセントである。たとえば、幅W1は0.42mmに幅W2は0.50mmに形成されている。このため、音叉腕21の振動により、溝部211から漏れてきた漏れ振動は、第2基部29−2に伝わり難くなる。
また、第2基部29−2には、2箇所の連結部28が形成されている。2箇所の連結部28は、この水晶単結晶ウエハから音叉型水晶振動片20を切り取る際に残る部材であり、一枚の水晶単結晶ウエハには、数千個の音叉型水晶振動片20が連結されている。2箇所の接着領域33の間に、切り欠き部27が形成されている。さらに、第2基部29−2には、L字型の溝部291が2箇所形成されている。
音叉型水晶振動片20の振動腕21および基部29には、第1電極パターン23と第2電極パターン25とが形成されている。第1電極パターン23と第2電極パターン25とはともに、50オングストローム〜700オングストロームのクロム(Cr)層の上に400オングストローム〜3000オングストロームの金(Au)層が形成された構成になっている。クロム(Cr)層の代わりに、タングステン(W)層またはチタン(Ti)層を使用してもよく、また金(Au)層の代わりに、銀(Ag)層を使用してもよい。また、1層からなる場合もあり、このときは、たとえばAl(アルミ)層が用いられる。
音叉型水晶振動片20の基部29には、第1基部電極23aと第2基部電極25aとが形成され、腕部21の溝部211には、第1溝電極23d,第2溝電極25dがそれぞれ形成される。また、左側の振動腕21の両側面には、第2側面電極が形成されている。図示しない右側の振動腕21の両側面には、第1側面電極が形成されている。第1基部電極23aと第2基部電極25aとの接着領域33には、導電接着剤31(図3参照)が塗布される。
<応力緩和領域の構成>
<<第1実施形態>>
図2(a)は図1に示した音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。図2(b)は、図2(a)のB−B断面図であり、図2(c)は、図2(a)のC−C断面図である。図3は音叉型水晶振動片20をセラミック製のパッケージ51に実装した図である。図3(a)は、音叉型水晶振動片20をセラミック製のパッケージ51に実装した上面図であり、金属蓋部を取り除いた状態である。図3(b)は、図3(a)のB−B断面図である。
<<第1実施形態>>
図2(a)は図1に示した音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。図2(b)は、図2(a)のB−B断面図であり、図2(c)は、図2(a)のC−C断面図である。図3は音叉型水晶振動片20をセラミック製のパッケージ51に実装した図である。図3(a)は、音叉型水晶振動片20をセラミック製のパッケージ51に実装した上面図であり、金属蓋部を取り除いた状態である。図3(b)は、図3(a)のB−B断面図である。
第2基部29−2に形成されたL字型の溝部291は、Y方向に延びる溝部291−1とX方向に延びる溝部291−2とから構成されている。Y方向に延びる溝部291−1とX方向に延びる溝部291−2との一部が接しており、L字型になっているが、完全に交差するように接して、十字型の溝部であってもよい。
一対のL字型の溝部291のうち、Y方向に延びる溝部291−1の長さL1は、基部29の幅W2の1/3ないし1/4程度であり、たとえば0.12mmである。L字型の溝部291のX方向に延びる溝部291−2の長さL2は、基部29のX方向に長さの1/3ないし1/5程度であり、たとえば0.16mmである。また、L字型の溝部291の溝の幅L3は、溝部291−1の長さL1、または溝部291−2の長さL2の約10パーセントから約30パーセントである。たとえば幅L3は、0.01ないし0.05mmである。L字型の溝部291の溝の深さは、基部29の厚みの30パーセント以上50パーセント未満である。音叉腕21の溝部211と同時にウェットエッチングで形成する。なお、ウェットエッチングにより、水晶の方向性の関係で図のように必ずしも垂直にエッチングできない場合がある。
また、切れ込み部27が、L字型の溝部291のX方向に延びる溝部291−2と平行になるように形成されている。切れ込み部27は、音叉型水晶振動片20の形状を形成するウェットエッチングと同時に形成する。切れ込み部27の長さは、X方向に延びる溝部291−2の長さとともに設定する。切れ込み部27は、あまり長くすると基部29の強度不足になり、短くするとX方向に延びる溝部291−2を長くまた幅を広くする必要がある。
図3に示すように、基部29の接着領域33に導電接着剤31が塗布され、音叉型水晶振動片20がセラミック製の箱状のパッケージ51に実装される。このパッケージ51には、その底部にベース部51aおよび壁部51bを備えている。このベース部51aおよび壁部51bは、酸化アルミニウム質の混練物からなるセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層し、焼結して形成されている。壁部51bの上には、封止材58が設けられており、この封止材58は、タングステンメタライズ上にニッケルメッキおよび金メッキが施されて形成されている。また、この封止材58の上には蓋体56が載置され、これらベース部51a、壁部51b、封止材58および蓋体56で、中空の箱体を形成することになる。コバール等の金属材料で形成される場合には、蓋体56はシーム溶接等の手法により、壁部51bに対して固定される。このように形成されているパッケージ51のベース部51aには外部電極59が設けられている。このパッケージ側電極59の上には導電性接着剤31を介して音叉型水晶振動片20の基部電極23a、25aが固定される。外部電極59は、タングステンメタライズ上にニッケルメッキおよび金メッキが施された電極である。
第1溝電極23d,第2溝電極25dおよび第1側面電極,第2側面電極が形成されている。そして、それぞれの電極は、基部電極23a、25aを経由して外部電極59に接続される。これにより、音叉型水晶振動片20を実装基板などに実装した場合に、外部からの駆動電圧が、外部電極59から、基部電極23a、25aを介して音叉型水晶振動片20の振動腕21の第1溝電極23d,第2溝電極25dおよび第1側面電極,第2側面電極に伝えられる。
音叉型水晶振動片20をパッケージ51に実装する際には、導電接着剤31を硬化するために、140〜300度C程度に導電接着剤31を加熱しなければならない。このため、音叉型水晶振動片20が導電接着剤31で接着された状態で、パッケージ51全体を140〜300度C程度の炉内に入れる。これで、音叉型水晶振動片20はパッケージ51に実装される。そしてパッケージ51を常温に戻すと、セラミック製のベース部51aと音叉型水晶振動片20の材料である水晶Z板10との熱線膨張係数の相違などに起因して残る残留応力が、音叉型水晶振動片20に残ることになる。
本実施形態の音叉型水晶振動片20の基部29には、L字型の溝部291が設けられている。L字型の溝部291のY方向に延びる溝部291−1は、基部29と振動腕21との残留応力を緩和する。またL字型の溝部291のX方向に延びる溝部291−2は、基部29の2箇所の接着領域33の残留応力を緩和する。また、切れ込み部27も基部29の2箇所の接着領域33の残留応力を緩和する役目を担っている。
<<第2実施形態>>
図4(a)は、第2実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。図4(b)は、図4(a)のB−B断面図であり、図4(c)は、図4(a)のC−C断面図である。
第2基部29−2に形成された孔部292は、Y方向に延びる孔部292−1とX方向に延びる孔部292−2とから構成されている。Y方向に延びる孔部292−1とX方向に延びる孔部292−2とは、接していない。
図4(a)は、第2実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。図4(b)は、図4(a)のB−B断面図であり、図4(c)は、図4(a)のC−C断面図である。
第2基部29−2に形成された孔部292は、Y方向に延びる孔部292−1とX方向に延びる孔部292−2とから構成されている。Y方向に延びる孔部292−1とX方向に延びる孔部292−2とは、接していない。
一対の孔部292のうち、Y方向に延びる孔部292−1の長さL1は、基部29の幅W2の1/3ないし1/4程度であり、たとえば0.10mmである。X方向に延びる孔部292−2の長さL2は、基部29のX方向に長さの1/3ないし1/5程度であり、たとえば0.14mmである。また、幅L3は、孔部292−1の長さL1、または孔部292−2の長さL2の約10パーセントから約30パーセントである。たとえば幅L3は、0.01ないし0.03mmである。これら孔部292−1、292−2は、音叉型水晶振動片20の外形形状と同時にウェットエッチングで形成する。溝部でなく孔部であるので、あまりに大きな孔部292であると基部29の強度が弱くなる。その一方、小さな孔部292であっても、残留応力の緩和を十分に達成できる。
また、切れ込み部27が、X方向に延びる孔部291−2と平行になるように形成されている。切れ込み部27は、音叉腕21の形状を形成するウェットエッチングと同時に形成する。切れ込み部27の長さおよび幅を大きくした場合には、必ずしもX方向に延びる孔部291−2を形成する必要はない。ずなわち、図4において、Y方向に延びる孔部292−1を2箇所だけ形成すればよい。Y方向に延びる孔部291−1は、基部29と振動腕21との残留応力を緩和する。この際に、2箇所のX方向に延びる孔部292−2の代わりに、ひとつの切れ込み部27で基部29の2箇所の接着領域33間の残留応力を緩和することができる。
<<第3、第4実施形態>>
図5(a)は、第3実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。また、図5(b)は、第4実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。
第3実施形態の一対の溝部293は、Y方向に延びる2本の溝部とX方向に延びる1本の溝部とから構成されている。そしてY方向に延びる2本の溝部がX方向に延びる1本の溝部の先端と中間に接して、いわゆるF字型になっている。Y方向に2本の溝部があるため、それぞれ一本あたりの溝幅および長さは第1実施形態の溝部291より小さくてもよい。また、Y方向に延びる2本の溝部がX方向に延びる溝部に接しているが、第2実施形態と同様に、それぞれが接していなくてもよい。
図5(a)は、第3実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。また、図5(b)は、第4実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。
第3実施形態の一対の溝部293は、Y方向に延びる2本の溝部とX方向に延びる1本の溝部とから構成されている。そしてY方向に延びる2本の溝部がX方向に延びる1本の溝部の先端と中間に接して、いわゆるF字型になっている。Y方向に2本の溝部があるため、それぞれ一本あたりの溝幅および長さは第1実施形態の溝部291より小さくてもよい。また、Y方向に延びる2本の溝部がX方向に延びる溝部に接しているが、第2実施形態と同様に、それぞれが接していなくてもよい。
第4実施形態の一対の溝部294は、Y方向に延びる1本の溝部とX方向に延びる1本の溝部とから構成され,X方向に延びる1本の溝部がY方向に延びる1本の溝部の中間に接して、いわゆるT字型になっている。X方向に延びる1本の溝部が接着領域33側に近づくため、接着領域33を狭くしなければならないが、導電性接着材31で十分に固定できる領域が確保できれば、T字型の溝部294であっても問題ない。F字型の溝部293またはT字型の溝部294は、基部29と振動腕21との残留応力を緩和し、かつ基部29の2箇所の接着領域33間の残留応力を緩和することができる。
<<第5、第6実施形態>>
図6(a)は、第5実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。また、図6(b)は、第6実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。
第5実施形態の溝部295は、他の実施例と異なり、一対の溝部ではなく、一つの溝部が音叉型水晶振動片20の基部29の中央に形成されている。そして、溝部295は、Y方向に延びる1本の溝部295−1とX方向に延びる1本の溝部295−2とから構成されている。Y方向に延びる溝部295−1とX方向に延びる溝部295−2とは、接していない。なお、図6(a)では、電極が形成されていない箇所に溝部295が形成されているが、
図6(a)は、第5実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。また、図6(b)は、第6実施形態で、音叉型水晶振動片20の基部29の拡大図である。
第5実施形態の溝部295は、他の実施例と異なり、一対の溝部ではなく、一つの溝部が音叉型水晶振動片20の基部29の中央に形成されている。そして、溝部295は、Y方向に延びる1本の溝部295−1とX方向に延びる1本の溝部295−2とから構成されている。Y方向に延びる溝部295−1とX方向に延びる溝部295−2とは、接していない。なお、図6(a)では、電極が形成されていない箇所に溝部295が形成されているが、
溝部295のうち、Y方向に延びる溝部295−1の長さは、第2基部29−2の幅W2の1/2〜1/3程度であり、たとえば0.22mmである。溝部295−1は、第2基部29−2より第1基部29−1側に形成したほうがよい。溝部295のX方向に延びる溝部295−2の長さは、切り込み部27のX方向の長さに依存する。切り込み部27のX方向の長さが長ければ溝部295−2の長さは短く、逆に切り込み部27のX方向の長さが短ければ溝部295−2の長さは長くなる。また、溝部295の溝の幅は、溝部295−1の長さ、または溝部295−2の長さの約10パーセントから約30パーセントである。
第6実施形態の溝部296は、Y方向に延びる1本の溝部296−1とX方向に延びる1本の溝部296−2とから構成され、X方向に延びる1本の溝部296−2がY方向に延びる1本の溝部296−1の中間に接して、いわゆるT字型になっている。他の実施例と異なり、溝部296は、一つの溝部が音叉型水晶振動片20の基部29の中央に形成されている。これに加えて第1実施形態で説明した一対のL字型の溝部291が形成されている。その一方で、他の実施例のように切り込み部27が形成されていない。X方向に延びる1本の溝部296−2が切り込み部27の役目をしているからである。溝部295またはT字型の溝部296は、基部29と振動腕21との残留応力を緩和し、かつ基部29の2箇所の接着領域33間の残留応力を緩和することができる。
<第1実施形態ないし第6実施形態のパッケージ>
<<音叉型水晶振動子の構成>>
図7(a)は、本実施形態に係るセラミック製のパッケージ音叉型水晶振動子50を示す断面図である。このセラミック製のパッケージ音叉型振動子50は、上述の複数の実施形態の音叉型水晶振動片20を使用している。音叉型水晶振動片20はパッケージ51に導電接着剤31によって実装される。その後、蓋体56と封止材58とがシーム溶接などで固定されることで、音叉型水晶振動片20がパッケージ51内に封止される。
<<音叉型水晶振動子の構成>>
図7(a)は、本実施形態に係るセラミック製のパッケージ音叉型水晶振動子50を示す断面図である。このセラミック製のパッケージ音叉型振動子50は、上述の複数の実施形態の音叉型水晶振動片20を使用している。音叉型水晶振動片20はパッケージ51に導電接着剤31によって実装される。その後、蓋体56と封止材58とがシーム溶接などで固定されることで、音叉型水晶振動片20がパッケージ51内に封止される。
<<音叉水晶発振器の構成>>
図7(b)は、音叉水晶発振器60を示す図である。この音叉水晶発振器60は、上述のセラミック製のパッケージ音叉型振動子50と多くの部分で構成が共通している。したがって、セラミック製のパッケージ音叉型振動子50と音叉型水晶振動片20の構成、作用等については、同一符号を付する等して、その説明を省略する。
図7(b)は、音叉水晶発振器60を示す図である。この音叉水晶発振器60は、上述のセラミック製のパッケージ音叉型振動子50と多くの部分で構成が共通している。したがって、セラミック製のパッケージ音叉型振動子50と音叉型水晶振動片20の構成、作用等については、同一符号を付する等して、その説明を省略する。
図7(b)に示す音叉型水晶発振器60は、図7(a)に示すセラミック製のパッケージ音叉振動子50の音叉型水晶振動片20の下方で、ベース部51aの上に集積回路61を配置したものである。すなわち、音叉水晶発振器60では、その内部に配置された、音叉型水晶振動片20が振動すると、その振動は、集積回路61に入力され、その後、所定の周波数信号を取り出すことで、発振器として機能することになる。このような集積回路61がパッケージ51に実装され、引き続き音叉型水晶振動片20がパッケージ51に導電接着剤31によって実装される。
<<シリンダータイプ音叉水晶発振器の構成>>
図7(c)は、シリンダータイプ音叉振動子70を示す概略図である。このシリンダータイプ音叉振動子70は、上述の音叉型水晶振動片20を使用している。シリンダータイプ音叉振動子70は、その内部に音叉型水晶振動片20を収容するための金属製のキャップ75を有している。このキャップ75は、ステム73に対して圧入され、その内部が真空状態に保持されるようになっている。また、キャップ75に収容された音叉型水晶振動片20を保持するためのリード71が2本配置されている。リード71と音叉型水晶振動片20とは導電接着剤31で導電接合される。この音叉型水晶振動片20は、電極部から一定の電流が与えられると振動するようになっている。
図7(c)は、シリンダータイプ音叉振動子70を示す概略図である。このシリンダータイプ音叉振動子70は、上述の音叉型水晶振動片20を使用している。シリンダータイプ音叉振動子70は、その内部に音叉型水晶振動片20を収容するための金属製のキャップ75を有している。このキャップ75は、ステム73に対して圧入され、その内部が真空状態に保持されるようになっている。また、キャップ75に収容された音叉型水晶振動片20を保持するためのリード71が2本配置されている。リード71と音叉型水晶振動片20とは導電接着剤31で導電接合される。この音叉型水晶振動片20は、電極部から一定の電流が与えられると振動するようになっている。
<第2圧電振動片の構成>
図8は、本発明の第2音叉型水晶振動片120の実施形態を示した平面図である。同じ構成の部材については図1などで使用した符号を使用している。
第2音叉型水晶振動片120は、水晶Z板10となるように水晶単結晶ウエハを切り出して形成されている。第2音叉型水晶振動片120は、基部29の振動腕21を形成した端から2箇所の連結部28への途中において、基部29の幅方向に延長された第3基部29−3と、振動腕21の両外側の位置で、振動腕21の延びる方向に、これら振動腕21と平行に延びる支持用腕部29−4を備えている。支持用腕部29−4の先端には、接着のための広域部29−5を設けている。このような第2音叉型水晶振動片120の外形は水晶単結晶ウエハなどをウェットエッチングなどで精密に形成している。
図8は、本発明の第2音叉型水晶振動片120の実施形態を示した平面図である。同じ構成の部材については図1などで使用した符号を使用している。
第2音叉型水晶振動片120は、水晶Z板10となるように水晶単結晶ウエハを切り出して形成されている。第2音叉型水晶振動片120は、基部29の振動腕21を形成した端から2箇所の連結部28への途中において、基部29の幅方向に延長された第3基部29−3と、振動腕21の両外側の位置で、振動腕21の延びる方向に、これら振動腕21と平行に延びる支持用腕部29−4を備えている。支持用腕部29−4の先端には、接着のための広域部29−5を設けている。このような第2音叉型水晶振動片120の外形は水晶単結晶ウエハなどをウェットエッチングなどで精密に形成している。
支持用腕部29−4の先端の広域部29−5に接着領域34が設けられている。周囲温度の変化や、落下衝撃などを原因として、その接合箇所に生じた応力変化が生じる。接着領域34でパッケージに接着剤により接合されていると、広域部29−5の接合箇所から振動腕21までは、振動腕21の根元から第3基部29−3への長さおよび支持用腕部29−4の長さ分の距離で隔てられることになる。このため応力変化が振動腕21に影響を与えることはほとんどなく、特に温度特性が良好となる。しかも、これとは逆に屈曲振動する振動腕21からの振動漏れは、第3基部29−3および支持用腕部29−4の所定長さを隔てていることから、ほとんど及ぶことがない。また、支持用腕部29−4では、その腕幅が広域部29−5に比べ狭く形成されている。このため、伝搬した歪みはここに集中しやすいので、接着領域34まで振動漏れが伝わりにくい構造とすることができる。
また、第3基部29−3の接着領域33には、導電接着剤31が塗布される。このため、図8に示す第2音叉型水晶振動片120は、図1の音叉型水晶振動片20よりもパッケージに接合する接合強度に優れている。第2音叉型水晶振動片120が導電接着剤31で接着されてセラミック製のパッケージに実装されるとパッケージと第2音叉型水晶振動片120の材料である水晶Z板10との熱線膨張係数の相違などに起因して残る残留応力が、第2音叉型水晶振動片120に残ることになる。
しかし、本実施形態の第2音叉型水晶振動片120の第3基部29−3には、L字型の溝部291が設けられている。L字型の溝部291のY方向に延びる溝部291−1は、基部29と振動腕21との残留応力を緩和する。またL字型の溝部291のX方向に延びる溝部291−2は、第3基部29−3の2箇所の接着領域33の残留応力を緩和する。また、切れ込み部27も第3基部29−3の2箇所の接着領域33の残留応力を緩和する役目を担っている。なお、L字型の溝部291は、図2で説明したものと同等であり、また図4ないし図6で説明した複数の実施形態の溝部または孔部を適用することも可能である。
図9および図10は、さらに別の第2音叉型水晶振動片120の第3基部29−3の拡大図である。
図8では、第1基部電極23aおよび第2基部電極25aが支持用腕部29−4まで形成されていなかった。図9および図10の別の第2音叉型水晶振動片120では、第1基部電極23aおよび第2基部電極25aが支持用腕部29−4および広域部29−5にまで形成されている。
図8では、第1基部電極23aおよび第2基部電極25aが支持用腕部29−4まで形成されていなかった。図9および図10の別の第2音叉型水晶振動片120では、第1基部電極23aおよび第2基部電極25aが支持用腕部29−4および広域部29−5にまで形成されている。
図9に示した第3基部29−3の接着領域33および広域部29−5の接着領域34には、導電性接着剤31が塗布されて、第2音叉型水晶振動片120をパッケージに固定している。このため、図9に示す第2音叉型水晶振動片120は、図1の音叉型水晶振動片20よりもパッケージに接合する接合強度に優れている。接合強度に優れていても、広域部29−5の接着領域34に導電性接着剤31を塗布して生じる残留応力は、支持用腕部29−4で緩和される。また、第3基部29−3の接着領域33に導電性接着剤31を塗布して生じる残留応力は、L字型の溝部291で緩和される。広域部29−5の接着領域34で導電が確実に取れているので、第3基部29−3の接着領域33は非常に小さくてもかまわない。なお、L字型の溝部291は、図2で説明したものと同等であり、また図4ないし図6で説明した複数の実施形態の溝部または孔部を適用することも可能である。
図10に示した広域部29−5の接着領域34には、導電性接着剤31が塗布されて、第2音叉型水晶振動片120をパッケージに固定している。このため、互いにパッケージの幅方向一杯に離れた広域部29−5の接着領域34に、導電性接着剤31を塗布すればよい。音叉型水晶振動片が小型化すればするほど第3基部29−3の2箇所の接着領域33の間隔は狭くなる。導電性接着剤31を塗布した際に、これらが互いに接触しないように、接合工程を実行しなければならず、容易な工程ではなかった。図10の第2音叉型水晶振動片120では、広域部29−5の接着領域34に導電性接着剤31を塗布するので、短絡の心配もない。
図10に示す第2音叉型水晶振動片120の第3基部29−3には、X方向に延びる溝部または孔部を形成する必要がない。Y方向に延びる溝部297のみ設ければよい。図4に示した、Y方向に延びる孔部292−1であってもよく、図6(a)に示したY方向に延びる1本の溝部295−1であってもよい。広域部29−5の接着領域34に導電性接着剤31を塗布して生じる残留応力は、支持用腕部29−4で緩和されるからである。他の実施形態のように、切れ込み部27も第3基部29−3に形成する必要もない。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたりしてもよい。また、音叉型水晶振動片20または第2音叉型水晶振動片120では、一対の振動腕21を形成しているが、これに限らず、振動腕21は3本でも、4本以上でもよい。
10 … 水晶単結晶ウエハ
20 … 音叉型水晶振動片
21 … 振動腕
23,25 … 電極
29 … 基部、29−1 … 第1基部、29−2 … 第2基部、29−3 … 第1基部、29−4 … 支持用腕部、29−5 … 広域部
33,34 … 接着領域
50 … パッケージ音叉型振動子
51 … パッケージ
60 … 音叉型水晶振動子
70 … シリンダータイプ音叉振動子
291ないし297 … 溝部または孔部
20 … 音叉型水晶振動片
21 … 振動腕
23,25 … 電極
29 … 基部、29−1 … 第1基部、29−2 … 第2基部、29−3 … 第1基部、29−4 … 支持用腕部、29−5 … 広域部
33,34 … 接着領域
50 … パッケージ音叉型振動子
51 … パッケージ
60 … 音叉型水晶振動子
70 … シリンダータイプ音叉振動子
291ないし297 … 溝部または孔部
Claims (10)
- 圧電材料により形成され、実装のための第1接着領域および第2接着領域を有する基部と、
前記基部の一端側から所定方向に延びる第1および第2の振動腕と、
前記第1接着領域と前記第2接着領域との間に設けられ、前記所定方向に延びる第1応力緩和領域と、
前記第1接着領域または前記第2接着領域と前記第1の振動腕または第2の振動腕との間に設けられ、前記所定方向と直交する方向に延びる第2応力緩和領域と
を備えることを特徴とする圧電振動片。 - 前記第1応力緩和領域と前記第2応力緩和領域とは、溝部であることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
- 前記第1応力緩和領域と前記第2応力緩和領域とは、孔部であることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
- 前記第1応力緩和領域と前記第2応力緩和領域とが一点で接していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の圧電振動片。
- 前記第1応力緩和領域は、前記基部の中央と前記第1接着領域との間と、前記基部の中央と前記第2接着領域との間とに二分されて形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の圧電振動片。
- 前記第2応力緩和領域は、前記第1の振動腕と前記第1接着領域との間と、前記第2の振動腕と前記第2接着領域との間とに二分されて形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の圧電振動片。
- 前記基部の前記一端側より前記所定距離だけ離れた他端側から幅方向に延長され、かつ前記振動腕の外側において、前記所定方向に延びる第1および第2支持用腕部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の圧電振動片。
- 前記第1および第2支持用腕部の先端において、実装のための第3接着領域および第4接着領域を有することを特徴とする請求項7に記載の圧電振動片。
- 前記支持用腕部は、前記支持用腕部の途中に剛性を低くした構造を備えることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の圧電振動片。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の圧電振動片と、
前記圧電振動片を収容するパッケージと、
前記パッケージを封止する封止蓋と
を備える圧電デバイス。
Priority Applications (1)
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JP2006280652A JP2008099144A (ja) | 2006-10-13 | 2006-10-13 | 圧電振動片および圧電デバイス |
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Family Applications (1)
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-
2006
- 2006-10-13 JP JP2006280652A patent/JP2008099144A/ja active Pending
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