JP2008095008A - メタロセン錯体を含む重合触媒組成物、およびそれを用いて製造される重合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)α−オレフィン化合物と環状オレフィン化合物、または(b)ジエン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体の製造方法であって、
1)一般式(I)で表されるメタロセン錯体、および、
2)非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物、
を含む重合触媒組成物の存在下において重合を行う方法。
[化1]
(式中、
Mは、第3族金属原子またはランタノイド金属原子のいずれかを示し;
Cp*は、置換もしくは無置換のシクロペンタジエニル誘導体を含む配位子を示し;
Q1およびQ2は、モノアニオン配位子を示す。)
【選択図】なし
Description
また、該重合触媒を用いることを特徴とする高分子化合物の製造方法に関する。
さらに、該重合触媒組成物を用いて製造され得る高分子化合物、特にα−オレフィン化合物またはジエン化合物と環状オレフィンとの共重合体に関する。
Mは、第3族金属原子またはランタノイド金属原子のいずれかを示し;
Cp*は、置換もしくは無置換のシクロペンタジエニル誘導体を含む配位子を示し;
Q1およびQ2は、モノアニオン配位子を示し;
Lは、中性ルイス塩基を示し;
wは、0〜3の整数を表す。)
ネンと同様、エチレンとの共重合体は興味が持たれる化合物であるが、最近、特定のZr 錯体を重合触媒として用いて合成されうることが報告された(非特許文献3参照)。しかしながら、報告された方法により合成されるジシクロペンタジエンとエチレンの共重合体は、分子量、およびジシクロペンタジエンの含有量が限られている。
エン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体を製造できることを見出した。本発明はこれらの知見を基にして完成されたものである。
第1に、本発明は、以下に示す重合体の製造方法の発明である。
(1)(a)α−オレフィン化合物と環状オレフィン化合物、または(b)ジエン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体の製造方法であって、
1)一般式(I)で表されるメタロセン錯体、および、
2)非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物、
を含む重合触媒組成物の存在下において重合を行う方法。
Mは、第3族金属原子またはランタノイド金属原子のいずれかを示し;
Cp*は、置換もしくは無置換のシクロペンタジエニル誘導体を含む配位子を示し;
Q1およびQ2は、モノアニオン配位子を示す。)
(2)一般式(I)におけるMが、スカンジウム(Sc)、ガドリニウム(Gd)、イットリウム(Y)、ホルミウム(Ho)、ルテチウム(Lu)、エルビウム(Er)、ジスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)、またはツリウム(Tm)であることを特徴とする、(1)に記載の製造方法。
(3)一般式(I)におけるQ1およびQ2が、それぞれ独立に置換または無置換のヒドロカルビル基であることを特徴とする、(1)または(2)に記載の製造方法。
(4)一般式(I)におけるQ1およびQ2が、それぞれ独立に一般式:η3−C3R1 5(式中、R1は、それぞれ独立に水素またはアルキル基を示す。)で示される基であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法。
(5)一般式(I)におけるQ1およびQ2が、それぞれ独立に一般式:CH2C6R2 4ER3 n−o(式中、R2は、それぞれ独立に水素またはアルキル基を示し;EはN、P、As、O、またはSを示し;R3は、それぞれ独立にアルキル基またはアリール基を示し;nは1または2である。)で示される基であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法。
(6)一般式:CH2C6R2 4ER3 n−oにおけるEが、Nであることを特徴とする、(5)に記載の製造方法。
(7)一般式(A)で表されるメタロセン錯体。
Mは、第3族金属原子またはランタノイド金属原子のいずれかを示し;
Cp*は、置換もしくは無置換のシクロペンタジエニル誘導体を含む配位子を示し;
R1は、それぞれ独立に水素またはアルキル基を示す。)
(8)1)(7)に記載のメタロセン錯体、および、
2)非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物、
を含む重合触媒組成物。
(9)(1)〜(6)のいずれかに記載の製造方法により得られるα−オレフィン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体。
(10)環状オレフィン化合物がノルボルネン類である、(9)に記載の共重合体。
(11)ノルボルネン類がノルボルネンまたはジシクロペンタジエンである、(10)に記載の共重合体。
(12)(1)〜(6)のいずれかに記載の製造方法により得られるジエン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体。
(13)環状オレフィン化合物がノルボルネン類である、(12)に記載の共重合体。
(14)ノルボルネン類がノルボルネンである、(13)に記載の共重合体。
(15)ジエン化合物とジシクロペンタジエンとの共重合体。
(16)ジエン化合物がイソプレンである、(15)に記載の共重合体。
本発明の触媒組成物は、メタロセン錯体とイオン性化合物を含むことを特徴とする。また、その他の任意の成分を含んでいてもよい。
本発明の触媒組成物に含まれるメタロセン錯体(以下、「本発明で用いるメタロセン錯体」とも称する)は、以下の一般式(I)で表される錯体である。該錯体は、好ましくはハーフメタロセン錯体である。
例えば、イソプレンとノルボルネンを重合する場合は、いずれの第3族金属またはラン
タノイド金属を用いてもよいが、例えば、スカンジウム(Sc)を選択することができる。
また、イソプレンとジシクロペンタジエンを重合する場合は、いずれの第3族金属またはランタノイド金属を用いてもよいが、例えば、スカンジウム(Sc)を選択することができる。
Cp*に含まれるシクロペンタジエニル誘導体とは、シクロペンタジエニル環のほか、シクロペンタジエニルを含む縮合環(インデニル環、フルオレニル環を含むがこれらに限定されない)などが挙げられる。最も好ましいシクロペンタジエニル誘導体は、シクロペンタジエニル環である。
7-xRx)またはテトラヒドロインデニル環(組成式:C9H11-xRx)などでもよい。ここでRは前記したシクロペンタジエニル環のRと同様であり、Xは0〜7または0〜11の整数である。
1)η3−C3R1 5(式中、R1は、それぞれ独立に水素またはアルキル基を示す。)で示される基、または、
2)CH2C6R2 4ER3 n−o(式中、R2は、それぞれ独立に水素またはアルキル基を示し;EはN、P、As、O、またはSを示し;R3は、それぞれ独立にアルキル基またはアリール基を示し;nは1または2である。)で示される基である。
前記CH2C6R2 4ER3 n−oにおけるR2が示すアルキル基は、好ましくはC1〜C10(好ましくはC1〜8、さらに好ましくはC1〜C4)のアルキル基などであり、最も好ましくはメチル基である。R3が示すアルキル基は、R2が示すアルキル基と同様である。R3が示すアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などである。
前記CH2C6R2 4ER3 n−oにおけるEはN、P、As、O、またはSを示し、好ましくはNである。
また、後述の参考例にも、これらの錯体の製造方法の具体例が記載されているので、これらを参考にすることもできる。
前記したように、本発明の触媒組成物はイオン性化合物を含む。ここでイオン性化合物とは、非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物を含む。該イオン性化合物は、前記したメタロセン錯体と組み合わされることにより、前記メタロセン錯体に重合触媒としての活性を発揮させる。そのメカニズムとして、イオン性化合物が、メタロセン錯体と反応し、カチオン性の錯体(活性種)を生成させると考えることができる。
カルボニウムカチオンの具体例には、トリフェニルカルボニウムカチオン、トリ置換フェニルカルボニウムカチオンなどの三置換カルボニウムカチオンが含まれる。トリ置換フェニルカルボニウムカチオンの具体例には、トリ(メチルフェニル)カルボニウムカチオン、トリ(ジメチルフェニル)カルボニウムカチオンが含まれる。
アンモニウムカチオンの具体例には、トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアンモニウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオン、トリブチルアンモニウムカチオン、トリ(n-ブチル)アンモニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニウムカチオン、N,N-ジメチルアニリニウムカチオン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N-ジアルキルアニリニウムカチオン、ジ(イソプロピル)アンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオンなどのジアルキルアンモニウムカチオンが含まれる。
ホスホニウムカチオンの具体例には、トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリールホスホニウムカチオンが含まれる。
好ましくは、トリフェニルカルボニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルボニウムテトラキス(テトラフルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1,1'-ジメチルフェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどが例示される。イオン性化合物は1種を用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
さらに、アルキルアルミ化合物(アルミノオキサン、好ましくはMAOまたはMMAO)、またはアルキルアルミ化合物とボレート化合物の組み合わせも、イオン性化合物として用いることができ、また他のイオン性化合物と組み合わせて用いてもよい。
本発明の触媒組成物は、メタロセン錯体およびイオン性化合物以外にも、任意の成分を含むことができる。任意の成分とは、アルキルアルミ化合物、シラン化合物、水素などが挙げられる。
アルキルアルミ化合物とは、通常、トリアルキルアルミやジアルキルアルミヒドリドなどの他に、メタロセン重合触媒で用いられるアルミノオキサン(アルモキサン)と称され
る有機アルミニウム化合物を含む。例えば、メチルアルミノキサン(MAO)、トリイソブチルアルミなどが挙げられる。
シラン化合物とは、フェニルシランなどが挙げられる。
前記の通り、本発明の触媒組成物は前記メタロセン錯体とイオン性化合物を含むことを特徴とする。本発明の触媒組成物において、イオン性化合物のメタロセン錯体に対するモル比率は、錯体とイオン性化合物の種類によって異なる。
前記モル比率は、例えば、イオン性化合物がカルボニウムカチオンやアニリニウムカチオンとホウ素アニオンからなるもの(例えば[PhMe2NH][B(C6F5)4]、[Ph3C][B(C6F5)4])である場合は0.5〜1であることが好ましく、MAOなどである場合は10〜4000程度であることが好ましい。
イオン性化合物は、メタロセン錯体をイオン化、即ちカチオン化させて、触媒活性種とすると考えられるため、上記した比率以下であると、十分にメタロセン錯体を活性化することができないと考えられる。
一方、カルボニウムカチオンとホウ素アニオンからなるイオン性化合物が過剰に存在すると、重合反応させるべきモノマーとそれらが反応してしまう恐れがある場合もある。
例えば、1)各構成成分(メタロセン錯体およびイオン性化合物など)を含む組成物を重合反応系中に提供する、あるいは2)各構成成分を別個に重合反応系中に提供し、反応系中において組成物を構成させることにより、重合触媒組成物として用いることができる。
上記1)において、「組成物として提供する」とは、イオン性化合物との反応により活性化されたメタロセン錯体(活性種)を提供することを含む。
ここでオレフィン系モノマーであるジエンの例には、1,3−ブタジエン、2-メチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,4−ジメチル−1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエンや、シクロヘキサジエンなどの環状ジエンなどが含まれる。
本発明の高分子化合物の一態様は、α−オレフィン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体である(以下、「本発明のα−オレフィン−環状オレフィン共重合体」と称する
ことがある)。
本発明の高分子化合物の一態様は、α−オレフィン−ノルボルネン類共重合体である。
本発明の高分子化合物の一態様は、ジエン−ノルボルネン類共重合体である。
本発明の製造方法で製造されるα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体について、α−オレフィン−ノルボルネン類共重合体(以下、「本発明におけるオレフィン−ノルボルネン類共重合体」)を例に説明する。
本発明におけるα−オレフィンとノルボルネン類の共重合体は、α−オレフィン構造単位とノルボルネン類構造単位を含む(好ましくは両者からなる)重合体である。ここで、本発明におけるα−オレフィン−ノルボルネン類共重合体におけるα−オレフィン構造単位の含有率は任意に選択することができるが、通常は20〜100mol%であり、好ましくは30mol%以上、より好ましくは50mol%、さらに好ましくは70mol%以上である。
本発明におけるα−オレフィン−ノルボルネン類共重合体におけるα−オレフィン構造単位の含有率は、13C−NMRスペクトルを分析することにより測定することができる。具体的には、α−オレフィン−ノルボルネン類共重合体の13C−NMRスペクトルの各ピークは、共重合体の各炭素に帰属されるので、そのピーク面積に基づいて比率を求めればよい。
具体的には、1−ヘキセン−ノルボルネン共重合体であれば、例えば14ppm付近のピーク(メチル炭素)のピーク面積Pmeを基準として30−60ppm付近のピーク(ポリマー炭素)のピーク面積Ptotalからノルボルネンと1−ヘキセンの比を求めることができる。すなわち、以下の式にしたがって求めることができる。
1−ヘキセン含有率 = Pme/[(Ptotal-4Pme)/7+Pme]
該含有率は、後述するように、原料として用いられるモノマーにおけるノルボルネン類の量を調整することでほぼ0〜100%の間で制御され得る。
ぞれ独立して水素原子もしくは炭素数1〜20(好ましくは炭素数1〜10)のアルキル基を示すか、またはR'とR''が一緒になってアルキレン鎖もしくはアルケニレン鎖を形成していてもよい。ノルボルネン類として、より具体的には2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、テトラシクロドデカン(TCD)、1,4−メタノテトラヒドロフルオレン(MTF)などが例示される。
該ノルボルネン類は、より好ましくはR'およびR''が水素原子である2−ノルボルネンまたはジシクロペンタジエンである。
がると、ガラス転移温度が低下する(図6〜8を参照)。ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)法により測定される。
2−1.本発明の製造方法で製造されるジエンとノルボルネンの共重合体
本発明の製造方法で製造されるジエンと環状オレフィンとの共重合体について、イソプレン−ノルボルネン共重合体(以下、「本発明におけるイソプレン−ノルボルネン共重合体」)を例に説明する。
本発明におけるイソプレン−ノルボルネン共重合体は、下記式(B)で表されるノルボルネン由来の構造単位、および式(C1)〜(C4)で表されるイソプレン由来の構造単位の1種以上を有する共重合体である。イソプレン由来の構造単位の主要単位は、(C1)で表される構造単位である(イソプレン由来の全構造単位のうち、例えば50%以上)。
本発明におけるイソプレン−ノルボルネン共重合体におけるノルボルネン構造単位の含有率は、1H−NMRスペクトルを分析することにより測定することができる。具体的には、イソプレン−ノルボルネン共重合体の1H−NMRスペクトルの各ピークは、共重合体の各水素に帰属されるので、そのピーク面積に基づいて比率を求めればよい。
具体的には、例えば4.7ppm付近のピーク(3,4ビニル水素)のピーク面積P3,4、5.1ppm付近のピーク(1,4水素)のピーク面積P1,4、0.8−2.2 ppm(ノルボルネンとイソプレンの水素)Ptotalの比から求めることができる。すなわち、以下の式にしたがって求めることができる。
NB含有率 = 0.1(Ptotal-7P1,4-3P3,4)/[0.1(Ptotal-7P1,4-3P3,4)+P1,4+0.5P3,4]
該含有率は、後述するように、原料として用いられるモノマーにおけるノルボルネンの量を調整することで制御され得る。
本発明のジエンと環状オレフィンとの共重合体について、イソプレン−ジシクロペンタジエン共重合体を例に説明する。
本発明のイソプレン−ジシクロペンタジエン共重合体におけるイソプレン由来の構造単位の主要単位は、上記式(C1)で表される構造単位であり、イソプレン由来の全構造単位のうち、例えば50%以上である。
該含有率は1H−NMRスペクトルを分析することにより測定することができる。具体的には、イソプレン−ジシクロペンタジエン共重合体の1H−NMRスペクトルにおける各ピークは、図14に示されるように、共重合体の各水素に帰属されるので、これらのピーク面積の比率から求めることができる。具体的には、例えば3.1ppm付近のピーク(ジシクロペンタジエン水素)のピーク面積PDCPD、4.7ppm付近のピーク(3,4ビニル水素)のピーク面積P3,4、5.1ppm付近のピーク(1,4ビニル水素)P1,4の比から求めることができる。すなわち、以下の式にしたがって求めることができる。
DCPD含有率 =PDCPD/(PDCPD+ P1,4+0.5P3,4)
該含有率は、イソプレン−ジシクロペンタジエン共重合体の製造(後述)の原料におけるジシクロペンタジエンの使用量(または濃度)を調整することで制御することができる。
また、ノルボルネン構造単位と同様、ノルボルネン構造に由来するC=C二重結合に基づくジシクロペンタジエン構造単位は、下記式で示される付加重合単位と開環重合単位であり得るが、本発明のイソプレン−ジシクロペンタジエン共重合体におけるジシクロペンタジエンの全構造単位に対する付加重合単位の比率は、通常は80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、さらに好ましくは100%以上である。
該含有率は、1H−NMRスペクトルデータから求めることができる。
上限は特に限定されないが、数平均分子量が50×103以下であればよい。
分子量は、分子量分布と同様のGPC法で求めることができる。
本発明の高分子化合物の製造方法は、任意の重合性モノマーを、前記した本発明の重合触媒組成物を用いて重合(付加重合)させることを特徴とする。
また、本発明の製造方法は、重合触媒として本発明の触媒組成物を用いること以外は、従来の、配位イオン重合触媒を用いる付加重合反応による高分子化合物の製造方法と同様
にすることができる。
1.本発明の触媒組成物を含む系(好ましくは液相)中に、重合性モノマーを供給して重合させる。ここでモノマーが液体であれば滴下することで供給することができ、気体であればガス管を通して供給(液相反応系であればバブリングなど)すればよい。
2.重合性モノマーを含む系(好ましくは液相)中に、本発明の触媒組成物を添加する、または触媒組成物の構成成分を別個に添加することで重合させる。添加される触媒組成物は、予め調製され(好ましくは液相中で調製され)、活性化されていてもよい(この場合は外気に触れないように、添加することが好ましい)。
これらのうち、好ましくは、1種または2種以上のオレフィン系モノマーであり、さらに好ましくは置換および無置換α−オレフィン(1−ヘキセンを含む)、ジエン、環状オレフィン(ノルボルネン類やシクロヘキサジエン含む)から選ばれる1または2種以上のモノマーである。ここでオレフィン系モノマーであるジエンとしては、1,3−ブタジエン、2-メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,4−ジメチル−1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエンや、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエンなどの環状ジエンなどを例示することができる。
また、生体に対する毒性を有さない溶媒が好ましい。具体的には、芳香族炭化水素、特にトルエンが好ましい。溶媒は1種を単独で用いてもよいが、2種以上組み合わせた混合溶媒を用いてもよい。
また、用いられる溶媒の量は任意であるが、重合触媒に含まれる錯体の濃度を0.1〜0.0001mol/lとする量であることが好ましい。
重合時間は数秒〜数十時間程度であり、重合させるモノマーの種類などに応じて適宜選択すればよい。例えば、α−オレフィンと環状オレフィンの共重合の場合には、通常は24時間以下、場合によっては12時間以下でよい。ジエンと環状オレフィンの共重合の場合には、通常は1時間以下、場合によっては15分以下でよい。
もっとも、これらの反応条件は、重合反応温度、モノマーの種類やモル量、触媒組成物の種類や量などに応じて、適宜選択することが可能であり、上記に例示した範囲に限定されることはない。
1) ランダム共重合体または交互共重合体であれば、2種類以上のモノマーの混合物を触媒組成物存在下で重合反応させることにより製造することができ、
2) ブロック共重合体であれば、各モノマーを、触媒組成物を含む反応系中に順番に供給することにより製造することができる。
1)α−オレフィンと環状オレフィンの共重合体。
2)ジエンと環状オレフィンの共重合体。
なお、上記共重合体の製造方法について、いくつかの共重合体を例として、以下でさらに詳細に説明する。なお、当業者であれば、以下の具体的説明、実施例および通常の有機化学的手法に基づき、各種(共)重合体の製造を行うことができる。
α−オレフィン−ノルボルネン類共重合体は、α−オレフィンおよびノルボルネン類を本発明の触媒組成物を用いて重合させることにより製造することができる。
触媒組成物中の錯体としては、好ましくは中心金属がスカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、ルテチウム(Lu)、より好ましくはスカンジウム(Sc)である錯体を用いる。一方、触媒組成物中のイオン性化合物としては、[Ph3C][B(C6F5)4] などの4価のホウ素アニオンとカルボニウムカチオンからなる化合物が好ましい。錯体(中心金属換算)とイオン性化合物は、モル比で1:1程度とすることが好ましい。
なお、従来の触媒組成物では反応は高温で可能であったが、本発明の製造方法によれば、常温で反応が可能である。
モノマーの仕込み比を変更することにより、α−オレフィン含有率をほぼ0%〜100%に調節することができる。α−オレフィンの比率と、得られる共重合体の分子量の間には顕著な傾向はみられない。
重合反応において使用される溶媒の量は総モノマー20mmolに対して、5ml程度とすることが好ましいが、特にこれに限定されるわけではない。
提供されるモノマーの量は、錯体(中心金属換算)に対して、モル比で100〜1000倍であることが好ましい。
重合反応は、数分〜数十時間程度で終了することが多い。反応が終了すると、反応系の粘度があがり、撹拌不能になることがある。
このような製造方法によれば、高いα−オレフィン含有率を有するα−オレフィン−ノルボルネン類共重合体を製造し得る。
イソプレン−ノルボルネン共重合体は、イソプレンおよびノルボルネンを本発明の触媒
組成物を用いて重合させることにより製造することができる。
触媒組成物中の錯体としては、好ましくは中心金属がスカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、ルテチウム(Lu)、より好ましくはスカンジウム(Sc)である錯体を用いる。一方、触媒組成物中のイオン性化合物としては、[Ph3C][B(C6F5)4] などの4価のホウ素アニオンとカルボニウムカチオンからなる化合物および[PhNMe2H][B(C6F5)4] などの4価のホウ素アニオンとアニリニウムカチオンからなる化合物が好ましい。錯体(中心金属換算)とイオン性化合物は、モル比で1:1程度とすることが好ましい。
なお、本発明の製造方法によれば、高効率で反応が可能である。
モノマーの仕込み比を変更することにより、イソプレン含有率を調節することができる。イソプレンの比率を増やすと、得られる共重合体の分子量が上昇する傾向があり、またイソプレン含有率が上昇する傾向がある。
重合反応において使用される溶媒の量は総モノマー10〜20mmolに対して、5ml程度とすることが好ましいが、特にこれに限定されるわけではない。
提供されるモノマーの量は、錯体(中心金属換算)に対して、モル比で100〜2000倍であることが好ましい。
重合反応は、数秒〜1時間程度で終了することが多い。反応が終了すると、反応系の粘度があがり、撹拌不能になることがある。
このような製造方法によれば、高いジエン含有率を有するジエン−ノルボルネン類共重合体を製造し得る。
イソプレン−ジシクロペンタジエン共重合体は、イソプレンおよびジシクロペンタジエンを本発明の触媒組成物を用いて重合させることにより製造することができる。
触媒組成物中の錯体としては、好ましくは中心金属がスカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、ルテチウム(Lu)、より好ましくはスカンジウム(Sc)である錯体を用いる。一方、触媒組成物中のイオン性化合物としては、[Ph3C][B(C6F5)4] などの4価のホウ素アニオンとカルボニウムカチオンからなる化合物が好ましい。錯体とイオン性化合物は、モル比で1:1程度とすることが好ましい。
重合反応において使用される溶媒の量は総モノマー20mmolに対して、5ml程度とすることが好ましいが、特にこれに限定されるわけではない。
提供されるモノマーの量は、錯体(中心金属換算)に対して、モル比で100〜2000倍であることが好ましい。
重合反応は、数秒〜1時間程度で終了することが多い。反応が終了すると、反応系の粘度があがり、撹拌不能になることがある。
<メタロセン錯体の合成>
以下に示す文献 (1) および (2) に記載された方法に準じて合成した。
(1) Tardif, O.; Nishiura, M.; Hou, Z. M. Organometallics 22, 1171, (2003).
(2) Hultzsch, K. C.; Spaniol, T. P.; Okuda, J. Angew. Chem. Int. Ed, 38, 227,
(1999).
in situ調製したC5Me4SiMe3Li (1 mmol, THF 10ml中)をTHF 20 ml中ScCl3 (151 mg, 1 mmol)懸濁液に加えた。ScCl3が完全に消費されたことを示す透明な溶液が得られるまで、混合液を30 分間攪拌した。(Allyl)MgCl (1 ml, 2 mmol, 2.0 M THF中)を滴下したのち、得られた淡黄色の溶液を一晩放置した。揮発物質の除去により、黄色の残渣が産出され、ヘキサンで抽出した。溶媒の蒸発により、黄色の固体結晶(291 mg, 91 %)としての産物を得た。
1H NMR (C6D6, 25°C): ( 7.11 (quintet, 2H, J = 12.3 Hz, CH2CHCH2), 3.76 (br s,
4H, syn-CH 2CHCH 2), 2.92 (br s, 4H, anti-CH 2CHCH 2), 2.22 (s, 6H, C5 Me 4), 1.73 (s, 6H, C5 Me 4), 0.17 (s, 9H, C5Me4SiMe 3).
13C NMR (C6D6, 25°C): ( 157.9 (CH2 CHCH2), 130.7 (C 5Me4SiMe3), 125.8 (C 5Me4SiMe3), 119.1 (Cipso of C 5Me4SiMe3), 79.3 (CH2CHCH2), 16.0 (C5 Me 4SiMe3), 12.2 (C5 Me 4SiMe3), 2.2 (C5Me4SiMe 3).
Anal. Calcd for C18H31ScSi: C, 67.46; H, 9.75. Found: C, 67.40; H, 9.22.
in situ調製したC5Me5Li (1 mmol, THF 10ml中)をTHF 20 ml中ScCl3 (151 mg, 1 mmol)懸濁液に加えた。ScCl3が完全に消費されたことを示す透明な溶液が得られるまで、混合液を4時間攪拌した。(Allyl)MgCl (1 ml, 2 mmol, 2.0 M THF中)を滴下したのち、得られた淡黄色の溶液を室温で一晩放置した。揮発物質の除去により、黄色の残渣が産出され、ヘキサンで抽出した。溶媒の蒸発により、黄色の固体(187 mg, 71 %)としての産物を得た。
1H NMR (C6D6): ( 6.91-6.72 (m, 2H, CH2CHCH2), 3.03 (br s, 8H, CH 2CHCH 2), 1.61 (s, 15H, C5 Me 5).
13C NMR (C6D6): ( 158.05 (CH2 CHCH2), 120.72 (C 5Me5), 78.44 (CH2CHCH2), 11.81 (C5 Me 5).
Anal. Calcd for C16H25Sc: C, 73.26; H, 9.61. Found: C, 72.79; H, 9.76.
in situ調製したC5Me5Li (1 mmol, THF 10ml中)をTHF 20 ml中ScCl3 (151 mg, 1 mmol)懸濁液に加えた。ScCl3が完全に消費されたことを示す透明な溶液が得られるまで、混合液を4時間攪拌した。(2-Me-Allyl)MgCl (4 ml, 2 mmol, 0.5 M THF中)を滴下したのち、得られた淡黄色の溶液を室温で一晩放置した。揮発物質の除去により、黄色の残渣が産出され、ヘキサンで抽出した。溶媒の蒸発により、茶色の固体(275 mg, 95 %)としての産物を得た。
1H NMR (C6D6): ( 2.87 (br s, 8H, CH 2CMeCH 2), 1.81 (s, 6H, CH2CMeCH2), 1.71 (s,
15H, C5 Me 5).
13C NMR (C6D6): ( 167.58 (CH2 CMeCH2), 120.57 (C 5Me5), 74.91 (CH2CMeCH2), 27.87
(CH2CMeCH2), 12.02 (C5 Me 5).
Anal. Calcd for C18H29Sc: C, 74.45; H, 10.07. Found: C, 73.72; H, 9.85.
トルエン (10ml)を、(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2 (64 mg, 0.20 mmol)および[PhNMe2H][B(C6F5)4] (162 mg, 0.20 mmol)の混合物に加えた。得られた赤色の懸濁液を25℃で30分間攪拌し、減圧濃縮により溶媒を除去した。得られた濃赤色の残渣を、煉瓦色の細かい粉末(200 mg, 93 %)が得られるまでヘキサンで洗浄(5 ml x3)した。
1H NMR (C4D8O, 25 (C): ( 7.06 (t, 2H, J = 7.8 Hz, m-Ph), 6.91-6.75 (m, 1H, CH2CHCH2), 6.64 (d, 2H, J = 4.2 Hz, o-Ph), 6.42 (t, 1H, J = 6.6Hz, p-Ph), 3.14 (s, 2H, syn-CH 2CHCH 2), 3.10 (s, 2H, anti-CH 2CHCH 2), 2.85 (s, 6H, NMe 2), 2.21 (s, 6H,
C5 Me 4), 1.98 (s, 6H, C5 Me 4), 0.26 (s, 9H, C5Me4SiMe 3).
(PhNMe 2), 15.4 (C5 Me 4SiMe3), 11.8 (C5 Me 4SiMe3), 1.8 (C5Me4SiMe 3).
11B NMR (C4D8O, 25 (C): ( -16.3.
11B NMR (C6D5Cl, 25 (C): ( -16.6.
Anal. Calcd for C47H38BF20NScSi: C, 52.29; H, 3.45; N, 1.30. Found: C, 52.15; H, 3.62; N, 1.49.
結果を表1に示す。
イソプレンをノルボルネン (942 mg, 10 mmol)にかえ、反応時間を12時間にする以外は、参考例1と同様にして重合を行った。
結果を表1に示す。
1.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
2.ポリイソプレンの構造は、1H NMRにより決定した。
3.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
グローブボックス中で、100 mlのガラスフラスコに、(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2 (8 mg, 25 μmol, Sc換算)、イソプレン (341 mg, 5 mmol)、ノルボルネン(471 mg, 5 mmol)を充填した。トルエン(3 ml)を加え、1分間よく攪拌した。[PhNMe2H][B(C6F5)4] (20 mg, 25 μmol) のトルエン溶液(2 ml)をすばやく加え、混合物を室温(25℃)で15分間攪拌した。重合をメタノールで停止した。得られた混合物を大量のメタノールにあけ、ポリマーを沈殿させた。メタノールで洗浄し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた。
結果を表2に示す。
ノルボルネン/イソプレン(NB/IP)比率を5にする以外は、実施例1と同様にして重合を行った。
結果を表2に示す。
NB/IP比率を7にする以外は、実施例1と同様にして重合を行った。
結果を表2に示す。
NB/IP比率を10にする以外は、実施例1と同様にして重合を行った。
結果を表2に示す。
1.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
2.NB含量およびポリイソプレンの構造は、1H NMRにより決定した。
3.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
モノマーの仕込み比を調整すると、得られるポリマーにおけるイソプレン含有率を調整できることがわかった。仕込み比におけるイソプレンの比率が増えると、得られるポリマーにおけるイソプレン含有率が上昇し、分子量が上昇する。
グローブボックス中で、100 mlのJ. Young バルブのついたガラスフラスコに、(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2 (8 mg, 25 μmol, Sc換算)、イソプレン (681 mg, 10 mmol)、ノルボルネン (942 mg, 10 mmol)を充填した。トルエン(3 ml)を加え、1分間よく攪拌した。反応容器を外に出し、-20℃に設定された冷浴に設置した。[PhNMe2H][B(C6F5)4] (20 mg, 25 μmol) のトルエン溶液(2 ml)をすばやく加え、混合物を-20℃で5分間攪拌した。重合をメタノールで停止した。得られた混合物を大量のメタノールにあけ、ポリマーを沈殿させた。メタノールで洗浄し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた。
結果を表3に示す。
反応温度を25℃にする以外は、実施例5と同様にして重合を行った。
結果を表3に示す。
反応温度を50℃にする以外は、実施例5と同様にして重合を行った。
結果を表3に示す。
1.活性とは、1モルの錯体(Sc換算)を用いて1時間反応させた場合に生産されるポリマーのkg数で表示されている。
2.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
3.NB含量およびポリイソプレンの構造は、1H NMRにより決定した。
グローブボックス中で、20 mlのフラスコ中、25℃の(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2 (20 mg, 40 μmol)のトルエン溶液(2 ml)に、ノルボルネン(0.94 g, 10 mmol)および1−ヘキセン (0.84 g, 10 mmol)を添加した。混合物を室温で数分間よく攪拌し、[Ph3C][B(C6F5)4] (37 mg, 40 μmol) のトルエン溶液(3 ml)を激しく攪拌しながら加えた。12時間後、フラスコをグローブボックスの外に取り出し、メタノールを加え、重合を停止した。得られた混合物をメタノール(200 ml)にあけ、ポリマーを沈殿させた。白いポリマー粉末を濾過により回収し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた(1.54 g, 3.2 kg コポリマー/mol-Sc・h)。得られた産物は、室温でTHFに可溶性であり、数平均分子量1500および分子量分布1.77であった。ポリマーのガラス転移点は、約61℃である。得られた非結晶ポリマーは、13C NMRで決定された1−ヘキセン含量が約53 mol%であるランダム共重合体である。
結果を表4に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
触媒系を(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H5)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H4Me)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
反応温度を25℃から0℃に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
反応温度を25℃から50℃に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
コモノマー供給比(1−ヘキセン/ノルボルネン モル比)を1/1から2/1に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
コモノマー供給比(1−ヘキセン/ノルボルネン モル比)を1/1から4/3に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
コモノマー供給比(1−ヘキセン/ノルボルネン モル比)を1/1から3/4に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
コモノマー供給比(1−ヘキセン/ノルボルネン モル比)を1/1から1/2に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
コモノマー供給比(1−ヘキセン/ノルボルネン モル比)を1/1から1/3に変える以外は、実施例8と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表4に示す。
1.錯体1は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2を示し、2は(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H5)2を
示し、3は(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H4Me)2を示し、4は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示し、5は(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示す。
2.活性とは、1モルの錯体(Sc換算)を用いて1時間反応させた場合に生産されるポリマーのkg数で表示されている。
3.1−Hex含量は、13C NMRにより決定した。
4.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
5.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
モノマーの仕込み比を調整すると、得られるポリマーにおける1−ヘキセン含有率を調整できることがわかった。仕込み比における1−ヘキセンの比率が増えると、得られるポリマーにおける1−ヘキセン含有率が上昇する。1−ヘキセン含有率が上昇すると、ガラス転移温度は低下する。
重合温度は室温がもっともよく、低温、及び高温の条件では重合活性および1−ヘキセン含有率が低下する。
グローブボックス中で、20 mlのフラスコ中、25℃の(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2 (20 mg, 40 μmol)のトルエン溶液(2 ml)に、ノルボルネン(0.94 g, 10 mmol)および1−オクテン (1.12 g, 10 mmol)を添加した。混合物を室温で数分間よく攪拌し、[Ph3C][B(C6F5)4] (37 mg, 40 μmol) のトルエン溶液(3 ml)を激しく攪拌しながら加えた。12時間後、フラスコをグローブボックスの外に取り出し、メタノールを加え、重合を停止した。得られた混合物をメタノール(200 ml)にあけ、ポリマーを沈殿させた。白いポリマー粉末を濾過により回収し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた(1.12 g, 2.3 kg コポリマー/mol-Sc・h)。得られた産物は、室温でTHFに可溶性であり、数平均分子量1400および分子量分布1.50であった。ポリマーのガラス転移点は、約73℃である。得られた非結晶ポリマーは、13C NMRで決定された1−オクテン含量が約48.7 mol%であるランダム共重合体である。
結果を表4に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
触媒系を(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H5)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H4Me)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
コモノマー供給比(1−オクテン/ノルボルネン モル比)を1/1から2/1に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
コモノマー供給比(1−オクテン/ノルボルネン モル比)を1/1から4/3に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
コモノマー供給比(1−オクテン/ノルボルネン モル比)を1/1から7/6に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
コモノマー供給比(1−オクテン/ノルボルネン モル比)を1/1から1/2に変える以外は、実施例20と同様にして重合を行った。1−オクテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表5に示す。
1.錯体1は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2を示し、2は(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H5)2を示し、3は(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H4Me)2を示し、4は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示し、5は(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示す。
2.活性とは、1モルの錯体(Sc換算)を用いて1時間反応させた場合に生産されるポリマーのkg数で表示されている。
3.1−Oct含量は、13C NMRにより決定した。
4.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
5.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
モノマーの仕込み比を調整すると、得られるポリマーにおける1−オクテン含有率を調整できることがわかった。仕込み比における1−オクテンの比率が増えると、得られるポリマーにおける1−オクテン含有率が上昇する。1−オクテン含有率が上昇すると、ガラス転移温度は低下する。
グローブボックス中で、20 mlのフラスコ中、25℃の(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2 (20 mg, 40 μmol)のトルエン溶液(2 ml)に、ノルボルネン(0.94 g, 10 mmol)および4−メチル−1−ペンテン (0.84 g, 10 mmol)を添加した。混合物を室温で数分間よく攪拌し、[Ph3C][B(C6F5)4] (37 mg, 40 μmol) のトルエン溶液(3 ml)を激しく攪拌しながら加えた。12時間後、フラスコをグローブボックスの外に取り出し、メタノールを加え、重合を停止した。得られた混合物をメタノール(200 ml)にあけ、ポリマーを沈殿させた。白いポリマー粉末を濾過により回収し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた(0.67 g, 1.4 kg コポリマー/mol-Sc・h)。得られた産物は、室温でTHFに可溶性であり、数平均分子量1900および分子量分布1.58であった。ポリマーのガラス転移点は、約196℃である。得られた非結晶ポリマーは、13C NMRで決定された4−メチル−1−ペンテン含量が約23.0 mol%であるランダム共重合体である。
結果を表6に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例29と同様にして重合を行った。4−メチル−1−ペンテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表6に示す。
触媒系を(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例29と同様にして重合を行った。4−メチル−1−ペンテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表6に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H5)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例29と同様にして重合を行った。4−メチル−1−ペンテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表6に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H4Me)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例29と同様にして重合を行った。4−メチル−1−ペンテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表6に示す。
コモノマー供給比(4−メチル−1−ペンテン/ノルボルネン モル比)を1/1から2/1に変える以外は、実施例29と同様にして重合を行った。4−メチル−1−ペンテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表6に示す。
コモノマー供給比(4−メチル−1−ペンテン/ノルボルネン モル比)を1/1から4/3に変える以外は、実施例29と同様にして重合を行った。4−メチル−1−ペンテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表6に示す。
コモノマー供給比(4−メチル−1−ペンテン/ノルボルネン モル比)を1/1から1/2に変える以外は、実施例29と同様にして重合を行った。4−メチル−1−ペンテン・ノルボルネンランダム共重合体が得られた。
結果を表6に示す。
1.錯体1は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2を示し、2は(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H5)2を示し、3は(η5-C5Me5)Sc(η3-C3H4Me)2を示し、4は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示し、5は(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示す。
2.活性とは、1モルの錯体(Sc換算)を用いて1時間反応させた場合に生産されるポリマーのkg数で表示されている。
3.4M1P含量は、13C NMRにより決定した。
4.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
5.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
モノマーの仕込み比を調整すると、得られるポリマーにおける4−メチル1−ペンテン含有率を調整できることがわかった。すなわち、仕込み比における4−メチル1−ペンテンの比率が増えると、得られるポリマーにおける4−メチル1−ペンテン含有率が上昇する。4−メチル1−ペンテン含有率が上昇すると、ガラス転移温度は低下する傾向がある。
グローブボックス中で、20 mlのフラスコ中、25℃の(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2 (20 mg, 40 μmol)のトルエン溶液(2 ml)に、ジシクロペンタジエン(1.32 g, 10 mmol)および1−ヘキセン (0.84 g, 10 mmol)を添加した。混合物を室温で数分間よく攪拌し、[Ph3C][B(C6F5)4] (37 mg, 40 μmol) のトルエン溶液(3 ml)を激しく攪拌しながら加えた。12時間後、フラスコをグローブボックスの外に取り出し、メタノールを加え、重合を停止した。得られた混合物をメタノール(200 ml)にあけ、ポリマーを沈殿させた。白いポリマー粉末を濾過により回収し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた(1.80 g, 3.8 kg コポリマー/mol-Sc・h)。得られた産物は、室温でTHFに可溶性であり、数平均分子量1400および分子量分布1.60であった。ポリマーのガラス転移点は、約93℃である。得られた非結晶ポリマーは、13C NMRで決定された1−ヘキセン含量が約50.9 mol%であるランダム共重合体である。
結果を表7に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例37と同様にして重合を行った。1−ヘキセン・ジシクロペンタジエンランダム共重合体が得られた。
結果を表7に示す。
1.錯体4は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示し、5は(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示す。
2.活性とは、1モルの錯体(Sc換算)を用いて1時間反応させた場合に生産されるポリマーのkg数で表示されている。
3.1−ヘキセン含量は、13C NMRにより決定した。
4.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
5.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
グローブボックス中で、20 mlのフラスコ中、25℃の(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2 (20 mg, 40 μmol)のトルエン溶液(2 ml)に、ジシクロペンタジエン(1.50 g, 11.4
mmol)および1−オクテン (0.96 g, 8.6 mmol)を添加した。混合物を室温で数分間よく攪拌し、[Ph3C][B(C6F5)4] (37 mg, 40 μmol) のトルエン溶液(3 ml)を激しく攪拌しながら加えた。12時間後、フラスコをグローブボックスの外に取り出し、メタノールを加え、重合を停止した。得られた混合物をメタノール(200 ml)にあけ、ポリマーを沈殿させた。白いポリマー粉末を濾過により回収し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた(1.91 g, 4.0 kg コポリマー/mol-Sc・h)。得られた産物は、室温でTHFに可溶性であり、数平均分子量1700および分子量分布1.57であった。ポリマーのガラス転移点は、約112℃である。得られた非結晶ポリマーは、13C NMRで決定された1−ヘキセン含量が約47.4 mol%であるランダム共重合体である。
結果を表8に示す。
触媒系を(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2/[Ph3C][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例39と同様にして重合を行った。1−オクテン・ジシクロペンタジエンランダム共重合体が得られた。
結果を表8に示す。
1.錯体4は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示し、5は(η5-C5Me5)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示す。
2.活性とは、1モルの錯体(Sc換算)を用いて1時間反応させた場合に生産されるポリマーのkg数で表示されている。
3.1−オクテン含量は、13C NMRにより決定した。
4.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対するGPC法により決定した。
5.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
グローブボックス中で、20 mlのフラスコ中、25℃の(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2 (8 mg, 25 μmol)のトルエン溶液(2 ml)に、ジシクロペンタジエン(1.32 g, 10.0 mmol)およびイソプレン (0.68 g, 10.0 mmol)を添加した。混合物を室温で数分間よく攪拌し、[PhNHMe2][B(C6F5)4] (20 mg, 25 μmol) のトルエン溶液(3 ml)を激しく攪拌しながら加えた。15分後、フラスコをグローブボックスの外に取り出し、メタノールを加え、重合を停止した。得られた混合物をメタノール(200 ml)にあけ、ポリマーを沈殿させた。白いポリマー粉末を濾過により回収し、減圧下、60℃にて一定の重さが得られるまで乾燥させた(0.68 g, 1.1x105 g コポリマー/mol-Sc・h)。得られた産物は、室温でTHFに可溶性であり、数平均分子量29800および分子量分布1.54であった。ポリマーのガラス転移点は、約112℃である。得られた非結晶ポリマーは、13C NMRで決定されたDCPD含量が約8.2 mol%であるランダム共重合体である。
結果を表9に示す。
触媒系を(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2/[PhNHMe2][B(C6F5)4]に変える以外は、実施例41と同様にして重合を行った。イソプレン・ジシクロペンタジエンランダム共重合体が得られた。
結果を表9に示す。
1.錯体1は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(η3-C3H5)2を示し、4は(η5-C5Me4SiMe3)Sc(CH2C6H4NMe2-o)2を示す。
2.活性とは、1モルの錯体(Sc換算)を用いて1時間反応させた場合に生産されるポリマーのg数で表示されている。
3.DCPD含量は、13C NMRにより決定した。
4.数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードに対
するGPC法により決定した。
5.ガラス転移点(Tg)はDSC法により決定した。
Claims (16)
- 一般式(I)におけるMが、スカンジウム(Sc)、ガドリニウム(Gd)、イットリウム(Y)、ホルミウム(Ho)、ルテチウム(Lu)、エルビウム(Er)、ジスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)、またはツリウム(Tm)であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
- 一般式(I)におけるQ1およびQ2が、それぞれ独立に置換または無置換のヒドロカルビル基であることを特徴とする、請求項1または2に記載の製造方法。
- 一般式(I)におけるQ1およびQ2が、それぞれ独立に一般式:η3−C3R1 5(式中、R1は、それぞれ独立に水素またはアルキル基を示す。)で示される基であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 一般式(I)におけるQ1およびQ2が、それぞれ独立に一般式:CH2C6R2 4ER3 n−o(式中、R2は、それぞれ独立に水素またはアルキル基を示し;EはN、P、As、O、またはSを示し;R3は、それぞれ独立にアルキル基またはアリール基を示し;nは1または2である。)で示される基であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 一般式:CH2C6R2 4ER3 n−oにおけるEが、Nであることを特徴とする、請求項5に記載の製造方法。
- 1)請求項7に記載のメタロセン錯体、および、
2)非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物、
を含む重合触媒組成物。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られるα−オレフィン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体。
- 環状オレフィン化合物がノルボルネン類である、請求項9に記載の共重合体。
- ノルボルネン類がノルボルネンまたはジシクロペンタジエンである、請求項10に記載の共重合体。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られるジエン化合物と環状オレフィン化合物との共重合体。
- 環状オレフィン化合物がノルボルネン類である、請求項12に記載の共重合体。
- ノルボルネン類がノルボルネンである、請求項13に記載の共重合体。
- ジエン化合物とジシクロペンタジエンとの共重合体。
- ジエン化合物がイソプレンである、請求項15に記載の共重合体。
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