JP2008091080A - 液体カートリッジ、発電装置及び電子機器 - Google Patents
液体カートリッジ、発電装置及び電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008091080A JP2008091080A JP2006267997A JP2006267997A JP2008091080A JP 2008091080 A JP2008091080 A JP 2008091080A JP 2006267997 A JP2006267997 A JP 2006267997A JP 2006267997 A JP2006267997 A JP 2006267997A JP 2008091080 A JP2008091080 A JP 2008091080A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- liquid
- electroosmotic
- cartridge
- power generation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/04—Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
- H01M8/04082—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
- H01M8/04201—Reactant storage and supply, e.g. means for feeding, pipes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/04—Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
- H01M8/04082—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
- H01M8/04201—Reactant storage and supply, e.g. means for feeding, pipes
- H01M8/04208—Cartridges, cryogenic media or cryogenic reservoirs
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/1009—Fuel cells with solid electrolytes with one of the reactants being liquid, solid or liquid-charged
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【解決手段】燃料カートリッジ1は、燃料10を貯蔵する燃料貯蔵部11と、燃料貯蔵部11の燃料が排出される燃料排出部13に設けられて燃料10を送出する電気浸透材21と、電気浸透材21を駆動するための電極22,23と、末端仕切材12とを備える。
【選択図】図1
Description
このような改質型燃料電池システムにおいて、燃料供給のための液体ポンプにダイアフラム式のものを用いると、脈動が発生し易く、改質反応や生成された不要な一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去反応などの化学反応に悪影響を及ぼすことがある。
図6は、燃料電池を含む機器300内部の燃料導入部301に配置された電気浸透流ポンプ302に接触するように吸液材304が配置され、燃料カートリッジ305に燃料導入部301内の吸液材304が接続された状態を模式的に示した側断面図である。このように機器300側に電気浸透流ポンプ302が配置されると、燃料カートリッジ305から燃料10を導入するための吸液材304が必要となる。そのため、機器300側の構造が複雑になるという問題がある。なお、図6中符号10は燃料、303は電気浸透材、303a,303bは電極である。
一方、図7に示すように、上述の吸液材304を設けずに、電気浸透流ポンプ302を機器300側から露出するように構成することもできるが、電気浸透流ポンプ302と燃料カートリッジ305との接続を繰り返すことで機械的な負荷による損傷やコンタミネーションにより電気浸透流ポンプ302が劣化し易いという問題がある。なお、図7中、図6と同様の構成部材については同様の符号を付している。
また、図6のように機器300内部に電気浸透流ポンプ302が配置されている場合には、電気浸透流ポンプ302を容易に交換できないので、劣化要因となるコンタミネーションがあっても出力の回復が電気浸透流ポンプ302の交換によっては行いづらいという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、電気浸透流ポンプの損傷や劣化の回復を容易に行うことができるとともに、重力方向に対してどのような向きになっていようとも液体を確実に送液でき、しかも機器側の構造が単純となる液体カートリッジ、発電装置及び電子機器を提供することを目的としている。
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記貯蔵部内で前記液体の末端を覆うように仕切りかつ前記液体の末端に追従する末端仕切材と、を備えることを特徴とする。
外部加圧手段により導入される気体を前記貯蔵部内の前記末端仕切材の前記液体とは反対側に導くための伝達手段と、をさらに備えることを特徴とする。
前記伝達手段に前記気体が導入される導入口は、前記排出部と同じ側に配置されることを特徴とする
液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記貯蔵部が重力方向に対してどのような向きになっていようとも、前記液体が接触するように連続的に内壁面に渡って設けられるとともに、前記排出部に前記電気浸透材と接触して設けられ、前記電気浸透材に前記液体を導くための吸液材と、
を備えること特徴とする
液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記貯蔵部の内壁面全体に渡って設けられるとともに、前記排出部に前記電気浸透材と接触して設けられ、前記電気浸透材に前記液体を導くための吸液材と、
を備えること特徴とする。
液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記排出部から前記貯蔵部の内壁末端まで延在する長さの重力に応じて変形する変形部を有し、前記排出部に前記電気浸透材と接触して設けられ、前記電気浸透材に前記液体を導くための吸液材と、
を備えること特徴とする。
前記変形部は紐状部であることを特徴とする。
請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体カートリッジと、
前記液体カートリッジから供給された液体を元に電気を取り出す発電部と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発電装置と、
前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする。
[第一の実施の形態]
図1は、第一の実施の形態の燃料カートリッジ1をその長手方向に沿って切断した際の側断面図である。
燃料カートリッジ1は、内部に空洞からなる燃料貯蔵部11を有する例えば四角筒状をなし、燃料貯蔵部11に燃料10が貯蔵されている。燃料10は、化学燃料単体、あるいは化学燃料と水との混合物であり、化学燃料としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類やガソリンといった水素元素を含む化合物を使用することができる。
燃料貯蔵部11内には、末端仕切材12が燃料10の末端に接するように収容されている。末端仕切材12によって燃料貯蔵部11内が燃料10の貯蔵された領域と貯蔵されていない領域とに仕切られている。末端仕切材12は、高粘性液体であり、ずれ応力(又は、ずれ速度)が増大する見かけの応力が現象する構造粘性流体(異常粘性流体)の性質を有していると良い。具体的には、ポリブテン、流動パラフィン、スピンドル油、その他の鉱油類、ジメチルシリコン油、メチルフェニルシリコン油、その他のシリコン油類、これらの組み合わせを末端仕切材12として用いることができる。このような末端仕切材12によって、燃料10が後述する燃料排出口14側に近づくと、燃料10の末端との間に隙間ができないように末端仕切材12が追従する。そのため、容易に燃料10を排出することができ、燃料10の揮発を抑えることができる。
燃料カートリッジ1の長手方向前面1aの中央位置には、その前面1aを貫通するとともに、その貫通部分に対応する燃料貯蔵部11の前面11aを貫通して燃料貯蔵部11に連通し、燃料10を排出する燃料排出部13が形成されている。
燃料排出部13には、燃料貯蔵部11内の燃料10を排出するための貫通孔である燃料排出口14が形成されている。燃料排出口14には、電気浸透流ポンプ20が配置されている。電気浸透流ポンプ20は円板状に形成されて燃料排出口14に嵌め込まれた電気浸透材21を有する。電気浸透材21の両面には、両面の間に電圧が印加されるようにそれぞれ電極22,23が形成されている。各電極22,23は、燃料カートリッジ1の前面1aで燃料排出口14の下方に形成された電極端子24,25に、燃料カートリッジ1の壁部内に配された配線26,27によってそれぞれ接続されている。電気浸透材21には、多孔質材、繊維材又は粒子充填材が用いられ、一例としてシリカ繊維材料が用いられる。また、電極22,23は例えば蒸着によって形成することができる。
具体的には、逆止弁16は可撓性・弾性を有する材料をダックビル状に形成したダックビル弁であり、逆止弁16はそのダックビル状の先端を燃料貯蔵部11の内側に向けた状態で外気連通口15に嵌め込まれている。可撓性・弾性を有する材料としては、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)やブチルゴム等が挙げられ、一般的にブチルゴムは高分子の弾性材料の中では低いガス透過性を示すため、より小さいサイズの部品を作るためには実用においてブチルゴムを選択することが好ましい。また、逆止弁16は機械的な複雑構造を持たないため、容積を小さくすることができ、低コスト化を図ることができる。
逆止弁16には、燃料貯蔵部11の内と外を連通する連通孔16aが設けられており、この連通孔16aは、逆止弁16が燃料貯蔵部11の内圧によって、連通孔16aの周囲では連通孔16aを閉じる方向に力が加わるよう設計されている。そして、燃料貯蔵部11内に貯留されている燃料10の量が燃料貯蔵部11内で低減することによって生じる負圧に応じて燃料貯蔵部11の外から空気が燃料貯蔵部11内外の圧力差を緩衝するように連通孔16aを介して進入するように設定されている。
図2は、発電装置200の基本構成を示したブロック図である。
発電装置200は、燃料10を貯蔵した燃料カートリッジ1と、燃料カートリッジ1から供給された燃料10から電気エネルギーを生成する発電部100とを備え、発電部100は、気化器101、改質器102、一酸化炭素除去器103、燃焼器104、発電セル105、DC/DCコンバータ106、2次電池107、制御部108を備えている。
上述のように燃料カートリッジ1の燃料排出部13から発電部100の気化器101に燃料10が供給されると気化器101によって燃料10が蒸発される。気化器101によって気化した燃料10は改質器102に送られる。改質器102では、気化器101から供給された燃料10の混合気から水素及び二酸化炭素が改質反応触媒により生成され、さらに微量な一酸化炭素も生成される。なお、燃料カートリッジ1内の混合液がメタノールと水の混合液である場合には、化学反応式(1)、(2)のような触媒反応が改質器で起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2…(1)
H2+CO2→H2O+CO…(2)
2CO+O2→2CO2…(3)
なお、電解質膜が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体高分子電解質膜)の場合には、燃料極では化学反応式(4)のような反応が起き、燃料極で生成された水素イオンが電解質膜を透過し、酸素極では化学反応式(5)のような反応が起こる。
H2→2H++2e−…(4)
2H++1/2O2+2e−→H2O…(5)
このように、燃料貯蔵部11内に末端仕切材12が設けられているので、燃料10の減少に伴い末端仕切材12が追従して燃料10が常に電気浸透材21に接するようにできるので、毛管力により電気浸透流ポンプ20に燃料10が浸透されて、発電部100側から制御された出力によって、燃料カートリッジ1が重力方向に対してどのような向きになっていようとも、燃料カートリッジ1から燃料10を確実に送出することができる。
また、末端仕切材12は体積としては少なくて済むので、燃料貯蔵部11の燃料10用の容量をそれ程減らすことがない点で好ましい。
図3は、第二の実施の形態の燃料カートリッジ3をその長手方向に沿って切断した際の側断面図である。
上記第一の実施の形態の燃料カートリッジ1では燃料10を電気浸透流ポンプ20のみの駆動力により送出する構成であるが、第二の実施の形態の燃料カートリッジ3では燃料の背面側から空気を送ることによって燃料10を圧送する構成が加えられている。
燃料カートリッジ3は、内部に空洞からなる燃料貯蔵部31を有する例えば四角筒状をなし、燃料貯蔵部31に燃料10が貯蔵されている。また、燃料貯蔵部31内には、上記第一の実施の形態と同様の末端仕切材12が燃料10の末端に接するように収容されている。燃料カートリッジ3の長手方向前面3aの中央位置には、その前面3aを貫通するとともに、その貫通部分に対応する燃料貯蔵部31の前面31aを貫通して燃料貯蔵部31に連通し、燃料10を排出する燃料排出部33が形成されている。
燃料排出部33には、燃料貯蔵部31内の燃料10を排出するための貫通孔である燃料排出口34が形成されている。燃料排出口34には、電気浸透流ポンプ40が配置され、電気浸透流ポンプ40は電気浸透材41を有する。電気浸透材41は、上述の電気浸透材21と同様のものであり、電気浸透材41の両面には電極42,43が形成され、各電極42,43は燃料カートリッジ3の前面3aに形成された電極端子44,45に配線46,47によってそれぞれ接続されている。
なお、上述の第一の実施の形態のように発電装置200として使用した場合、エアポンプユニット52は一酸化炭素除去器103、発電セル105のカソードや燃焼器104に空気を供給できるように一酸化炭素除去器103、発電セル105のカソードや燃焼器104に接続されているので、エアポンプユニット52はそれらに使われるものと共通に使うようにすることができる。
空気圧送路36は、弁37から燃料貯蔵部31の長手方向における燃料貯蔵部31の外側上面に沿って直線状に延在し、燃料貯蔵部31の背面31bの中央位置に形成された加圧ライン連通口(伝達手段3)38に連通している。エアポンプユニット52から調圧弁51及び弁37を介して空気圧送路36内に流入した空気は燃料貯蔵部31内に圧送され、これによって背面側から末端仕切材12が加圧されるとともに燃料10が電気浸透流ポンプ40側へと加圧される。
このように、加圧ライン導入口35、空気圧送路(加圧ライン送路)36及び加圧ライン連通口38が、外部加圧手段であるエアポンプユニット52により送られた空気(加圧用の気体)を燃料貯蔵部31内の末端仕切材12の燃料10とは反対側に導くための伝達手段となっている。
このように、燃料貯蔵部31内に末端仕切材12が設けられているので、燃料10の減少に伴い末端仕切材12が追従して燃料10が常に電気浸透材21に接するようにできるので、毛管力により電気浸透流ポンプ40に燃料10が浸透されて、発電部100側から制御された出力によって、燃料カートリッジ3が重力方向に対してどのような向きになっていようとも、燃料カートリッジ3から燃料10を確実に送出することができる。
さらに、燃料貯蔵部31には加圧ライン連通口38が形成されて、エアポンプユニット52から調圧弁51、加圧ライン導入口35の弁37及び空気圧送路36を介して加圧ライン連通口38から空気が圧送されるため、燃料10が背面側から加圧されて、電気浸透流ポンプ40の駆動を補助することができる。また、加圧された燃料10を電気浸透流ポンプ40で流量調整することもできるので、電圧により流量をアナログで無段階に変化させることもできる。この場合、調圧弁51として高精度の弁を用いる必要はない。さらに、電気浸透流ポンプ40に上記で説明した電圧の方向とは逆方向に電圧を印加して、空気の送圧による送液方向に電気浸透流ポンプ40によってブレーキをかけるようにして、流量を調節する制御も可能である。
また、末端仕切材12、空気圧送路36等は体積としては少なくて済むので、燃料貯蔵部31の燃料10用の容量をそれ程減らすことがない点で好ましい。
なお、加圧ライン導入口35を燃料カートリッジ3の燃料排出口34と同じ側(前面3a)に配置しているので、機器側との接続インターフェース部の構造を簡略化できる。
図4は、第三の実施の形態の燃料カートリッジ6をその長手方向に沿って切断した際の側断面図である。
第三の実施の形態は、第一及び第二の実施の形態の燃料カートリッジ1,3と異なり、燃料貯蔵部61内の燃料10の末端に末端仕切材12が設けられてない。
燃料カートリッジ6は、内部に空洞からなる燃料貯蔵部61を有する例えば四角筒状をなし、燃料貯蔵部61に燃料10が貯蔵されている。燃料カートリッジ6の長手方向前面6aの中央位置には、その前面6aを貫通するとともに、その貫通部分に対応する燃料貯蔵部61の前面61aを貫通して燃料貯蔵部61に連通し、燃料10を排出する燃料排出部63が形成されている。
燃料排出部63には、燃料貯蔵部61内の燃料10を排出するための貫通孔である燃料排出口64が形成されている。燃料排出口64には、電気浸透流ポンプ70が配置され、電気浸透流ポンプ70は電気浸透材71を有する。電気浸透材71は、上記第一の実施の形態の電気浸透材21と同様のものであり、電気浸透材71の両面には電極72,73が形成され、各電極72,73は燃料カートリッジ6の前面6aに形成された電極端子74,75に配線76,77によってそれぞれ接続されている。燃料排出口64に電気浸透材71の電極72と面接触するように吸液材78が設けられている。吸液材78としては、例えば、毛管力を有するスポンジ、フェルトやセラミック、樹脂系、ガラス繊維の繊維束体などの多孔質材等を使用することができる。吸液性能としては、燃料に対して親液性であり、多孔質材の密度が密であることが望ましいが、燃料が送出されるときの圧力損失等のバランスを考慮して、適切に決める必要がある。
吸液材78は、燃料排出口64内に嵌め込まれた円板部78aと、この円板部78aから燃料貯蔵部61の内壁面61c全体に渡って設けられた壁面部78bとを備えている。このように吸液材78は壁面部78bを有するので、燃料カートリッジ6が重力方向に対してどのような向きになっていようとも、燃料10は常に壁面部78bに接液するようにできる。(図4の紙面垂直方向に対しても、吸液材78は燃料貯蔵部61の内壁面61cを覆っている。)
燃料貯蔵部61の長手方向背面61bの中央位置には、その背面61bを貫通するとともに、その貫通部分に対応する燃料カートリッジ6の背面6bを貫通して、燃料貯蔵部61内と外気を連通させる外気連通口65が形成されている。外気連通口65には、燃料貯蔵部61の内から外に不要に燃料10や空気が排出するのを阻止する逆止弁66が嵌め込まれている。逆止弁66としては、上記第一の実施の形態の逆止弁16と同様のダックビル弁を使用することができる。
逆止弁16には、燃料貯蔵部61の内と外を連通する連通孔66aが設けられており、この連通孔66aは、逆止弁66が燃料貯蔵部61の内圧によって、連通孔66aの周囲では連通孔66aを閉じる方向に力が加わるよう設計されているので燃料10が連通孔66aから不要に燃料貯蔵部61の外に漏洩することがない。そして、燃料貯蔵部61内に貯留されている燃料10の量が燃料貯蔵部61内で低減することによって生じる負圧に応じて燃料貯蔵部61の外から空気が燃料貯蔵部61内外の圧力差を緩衝するように連通孔66aを介して進入するように設定されている。
なお、図4では、6bの部分には吸液材78の壁面部78bが覆われていないように描かれているが、外気連通口65の部分のみを除くように6bの部分全体に吸液材78の壁面部78bが覆われていてもよい。
また、吸液材78が燃料排出部63から燃料貯蔵部61の内壁面61a、内壁面61b、内壁面61c全体に渡って設けられているので、燃料カートリッジ6が重力方向に対してどのような向きになっていようとも、吸液材78の壁面部78bが燃料10に常に接液し、燃料10を確実に吸液して電気浸透流ポンプ70に浸透させることができ、毛管力により電気浸透流ポンプ70に燃料10が浸透されて、発電部100側から制御された出力によって燃料カートリッジ6から燃料10を確実に送出することができる。
また、吸液材78は体積としては少なくて済むので、燃料貯蔵部61の燃料10用の容量をそれ程減らすことがない点で好ましい。なお、第三の実施の形態によれば、第一及び第二の実施の形態のように末端仕切材12を使用しなくても良い。
図5は、第四の実施の形態の燃料カートリッジ8をその長手方向に沿って切断した際の側断面図である。
第四の実施の形態は、第三の実施の形態と同様に燃料貯蔵部81内の燃料10の末端に末端仕切材12が設けられておらず、吸液材98の形状が第三の実施の形態と異なるものである。
燃料カートリッジ8は、内部に空洞からなる燃料貯蔵部81を有する例えば四角筒状をなし、燃料貯蔵部81に燃料10が貯蔵されている。燃料カートリッジ8の長手方向前面8aの中央位置には、その前面8aを貫通するとともに、その貫通部分に対応する燃料貯蔵部81の前面81aを貫通して燃料貯蔵部81に連通し、燃料10を排出する燃料排出部83が形成されている。
燃料排出部83には、燃料貯蔵部81内の燃料10を排出するための貫通孔である燃料排出口84が形成されている。燃料排出口84には、電気浸透流ポンプ90が配置され、電気浸透流ポンプ90は電気浸透材91を有する。電気浸透材91は、上記第一の実施の形態の電気浸透材21と同様のものであり、電気浸透材91の両面には電極92,93が形成され、各電極92,93は燃料カートリッジ8の前面8aに形成された電極端子94,95に配線96,97によってそれぞれ接続されている。燃料排出口84に電気浸透材91の電極92と面接触するように吸液材98が設けられている。吸液材98は、燃料排出口84内に嵌め込まれた円板部98aと、この円板部98aから燃料貯蔵部81内へと紐状に延在する紐部98bとを備えている。紐部98bの先端98cは、燃料貯蔵部81の内側背面81bにまで十分に届く長さとなっている。このように吸液材98は十分な長さの紐部98bを有するので、燃料カートリッジ8が重力方向に対してどのような向きになっていようとも、紐部98bが追従して重力方向に移動するので、燃料10は常に紐部98bに接液するようにできる。
燃料貯蔵部81の長手方向背面81bの中央位置には、その背面81bを貫通するとともに、その貫通部分に対応する燃料カートリッジ8の背面8bを貫通して、燃料貯蔵部81内と外気を連通させる外気連通口85が形成されている。外気連通口85には、燃料貯蔵部81の内から外に不要に燃料10や空気が排出するのを阻止する逆止弁86が嵌め込まれている。逆止弁86としては、上記第一の実施の形態の逆止弁16と同様のダックビル弁を使用することができる。
逆止弁86には、燃料貯蔵部81の内と外を連通する連通孔86aが設けられており、この連通孔86aは、逆止弁86が燃料貯蔵部81の内圧によって、連通孔86aの周囲では連通孔86aを閉じる方向に力が加わるよう設計されているので燃料10が連通孔86aから不要に燃料貯蔵部81の外に漏洩することがない。そして、燃料貯蔵部81内に貯留されている燃料10の量が燃料貯蔵部81内で低減することによって生じる負圧に応じて燃料貯蔵部81の外から空気が燃料貯蔵部81内外の圧力差を緩衝するように連通孔86aを介して進入するように設定されている。
また、吸液材98が、燃料排出部83から燃料貯蔵部81内の燃料10に常に接液するように、吸液材98の紐部98bが十分に長い紐状に延在しているので、燃料10の残量が少なくなり重力方向に偏って燃料10が移動していても、柔軟に変形する紐状の吸液材98の紐部98bを使用することで、燃料10と同様に重力方向に偏り、吸液材98を燃料10に接液させることができる。その結果、燃料10を確実に吸液して電気浸透流ポンプ90に浸透させることができ、毛管力により電気浸透流ポンプ90に燃料10が浸透されて、発電部100側から制御された出力によって燃料カートリッジ8から燃料10を確実に送出することができる。
また、紐部98bは体積としては少なくて済むので、燃料貯蔵部81の燃料10用の容量をそれ程減らすことがない点で好ましい。なお、第四の実施の形態によれば、第一及び第二の実施の形態のように末端仕切材12を使用しなくても良い。
上述の第一〜第四の実施の形態では、燃料カートリッジを備えた発電装置として、改質型燃料電池システムについて述べたが、改質型燃料電池システムに限らず、直接型燃料電池システムにも用いることができる。
また、例えば、上述の第一〜第四の実施の形態では、液体として化学燃料単体、あるいは化学燃料と水との混合物であるとしたが、液体はこれに限定するものではなく、例えば液体カートリッジを用いる電子機器としてインクで印刷を行うプリンタ(例えばインクジェットプリンタ)に応用することができ、液体カートリッジはインクが収容されるものであっても良い。
また、電気浸透流ポンプは駆動電圧等の条件により気泡が発生する場合があるが、発生した気泡を分離・排出する手段を液体カートリッジに組み込んでいるものであってもよい。
11,31,61,81 燃料貯蔵部(貯蔵部)
12 末端仕切材
13,33,63,83 燃料排出部(排出部)
15,65,85 外気連通口
21,41,71,91 電気浸透材
22,23,42,43,72,73,92,93 電極
24,25,44,45,74,75,94,95 電極端子
78,98,304 吸液材(吸収材料)
35 加圧ライン導入口(伝達手段1)
36 空気圧送路(加圧ライン送路、伝達手段2)
38 加圧ライン連通口(伝達手段3)
52 エアポンプユニット(加圧手段)
61c 内壁面
100 発電部
200 発電装置
1000 電子機器本体
Claims (10)
- 液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記貯蔵部内で前記液体の末端を覆うように仕切りかつ前記液体の末端に追従する末端仕切材と、
を備えることを特徴とする液体カートリッジ。 - 外部加圧手段により導入される気体を前記貯蔵部内の前記末端仕切材の前記液体とは反対側に導くための伝達手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の液体カートリッジ。
- 前記伝達手段に前記気体が導入される導入口は、前記排出部と同じ側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の液体カートリッジ。
- 液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記貯蔵部が重力方向に対してどのような向きになっていようとも、前記液体が接触するように連続的に内壁面に渡って設けられるとともに、前記排出部に前記電気浸透材と接触して設けられ、前記電気浸透材に前記液体を導くための吸液材と、
を備えること特徴とする液体カートリッジ。 - 液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記貯蔵部の内壁面全体に渡って設けられるとともに、前記排出部に前記電気浸透材と接触して設けられ、前記電気浸透材に前記液体を導くための吸液材と、
を備えること特徴とする液体カートリッジ。 - 液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記貯蔵部の前記液体が排出される排出部に設けられて前記液体を送出する電気浸透材と、
前記電気浸透材を駆動するための電極と、
前記排出部から前記貯蔵部の内壁末端まで延在する長さの重力に応じて変形する変形部を有し、前記排出部に前記電気浸透材と接触して設けられ、前記電気浸透材に前記液体を導くための吸液材と、
を備えること特徴とする液体カートリッジ。 - 前記変形部は紐状部であることを特徴とする請求項6に記載の液体カートリッジ。
- 前記液体は燃料であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体カートリッジ。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体カートリッジと、
前記液体カートリッジから供給された液体を元に電気を取り出す発電部と、を備えることを特徴とする発電装置。 - 請求項9に記載の発電装置と、
前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006267997A JP2008091080A (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 液体カートリッジ、発電装置及び電子機器 |
US11/904,087 US20080081241A1 (en) | 2006-09-29 | 2007-09-26 | Liquid cartridge for storing liquid, electricity generating apparatus which generates electricity by liquid supplied from the liquid cartridge, and electronic device having the electricity generating apparatus as an electricity supply source |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006267997A JP2008091080A (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 液体カートリッジ、発電装置及び電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008091080A true JP2008091080A (ja) | 2008-04-17 |
Family
ID=39261518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006267997A Pending JP2008091080A (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 液体カートリッジ、発電装置及び電子機器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20080081241A1 (ja) |
JP (1) | JP2008091080A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006508516A (ja) * | 2002-12-02 | 2006-03-09 | ポリフューエル・インコーポレイテッド | 携帯電子装置用燃料電池カートリッジ |
JP2006216458A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 燃料カートリッジ |
JP2006221828A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Sony Corp | 燃料電池システム |
WO2006093735A2 (en) * | 2005-02-25 | 2006-09-08 | Societe Bic | Hydrogen generating fuel cell cartridges |
JP2006522434A (ja) * | 2003-01-31 | 2006-09-28 | ソシエテ ビック | 燃料電池用燃料カートリッジ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5364711A (en) * | 1992-04-01 | 1994-11-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fuel cell |
US20070042234A1 (en) * | 2003-05-16 | 2007-02-22 | Gs Yuasa Corporation | Liquid fuel type fuel cell and fuel therefor |
-
2006
- 2006-09-29 JP JP2006267997A patent/JP2008091080A/ja active Pending
-
2007
- 2007-09-26 US US11/904,087 patent/US20080081241A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006508516A (ja) * | 2002-12-02 | 2006-03-09 | ポリフューエル・インコーポレイテッド | 携帯電子装置用燃料電池カートリッジ |
JP2006522434A (ja) * | 2003-01-31 | 2006-09-28 | ソシエテ ビック | 燃料電池用燃料カートリッジ |
JP2006216458A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 燃料カートリッジ |
JP2006221828A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Sony Corp | 燃料電池システム |
WO2006093735A2 (en) * | 2005-02-25 | 2006-09-08 | Societe Bic | Hydrogen generating fuel cell cartridges |
JP2008531450A (ja) * | 2005-02-25 | 2008-08-14 | ソシエテ ビック | 水素発生燃料電池カートリッジ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20080081241A1 (en) | 2008-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4431577B2 (ja) | 連結バルブ付き燃料カートリッジ | |
US20070248854A1 (en) | Power generation module, system, and method for driving the power generation module | |
EP1562826B1 (en) | Fuel container for fuel cell | |
JP4852823B2 (ja) | 燃料電池用の液体燃料カートリッジ | |
JP5166701B2 (ja) | 液体カートリッジ | |
JP5082400B2 (ja) | 燃料容器及び発電装置 | |
KR100982635B1 (ko) | 연료용기 | |
JP2008091080A (ja) | 液体カートリッジ、発電装置及び電子機器 | |
JP5028982B2 (ja) | 容器、発電装置及び電子機器 | |
WO2009154069A1 (ja) | 燃料充填キット及び燃料充填方法 | |
JPWO2005071782A1 (ja) | 燃料電池用燃料カートリッジおよびそれを用いた燃料電池 | |
JP4846229B2 (ja) | 流体容器 | |
JP4449385B2 (ja) | 発電装置及び燃料貯留モジュール | |
JP2009064717A (ja) | 吸液構造、発電装置及び電子機器 | |
JP4961105B2 (ja) | 燃料容器 | |
JP4686995B2 (ja) | 電子機器 | |
KR100875561B1 (ko) | 연료 용기 | |
JP2007095400A (ja) | 燃料カートリッジ | |
JP4961106B2 (ja) | 燃料容器 | |
JP4096854B2 (ja) | 燃料残量測定装置 | |
JP4468152B2 (ja) | 燃料容器 | |
JP2007026803A (ja) | 燃料電池用カートリッジ及び燃料電池 | |
JP4924448B2 (ja) | 燃料残量測定装置 | |
JP2009301962A (ja) | 燃料充填機 | |
JP2006224989A (ja) | 燃料容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120123 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120501 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120612 |