JP2008089987A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡素な構成で、クリーニング部材のレシプロ動作時間を必要最小限に抑え、該クリーニング部材の摩耗を抑制し、その耐久性向上を図ることができる、画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】 現像動作と廃トナー搬送動作を連結同期し、紙厚検知機構とクリーニングブレードレシプロ機構を連動させ、クリーニングブレード表層に、低摩擦化を達成するコート層を形成する画像形成装置において、厚紙時に、像担持体空回転時間増大にともなう、クリーニングブレードレシプロキズを、レシプロ動作を停止させ、かつ、低摩擦しゅう動ブレードを採用する。
【選択図】 図1
【解決手段】 現像動作と廃トナー搬送動作を連結同期し、紙厚検知機構とクリーニングブレードレシプロ機構を連動させ、クリーニングブレード表層に、低摩擦化を達成するコート層を形成する画像形成装置において、厚紙時に、像担持体空回転時間増大にともなう、クリーニングブレードレシプロキズを、レシプロ動作を停止させ、かつ、低摩擦しゅう動ブレードを採用する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、静電転写プロセスを利用する静電複写機、静電プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
静電転写プロセスを利用する画像形成装置においては、像担持体である感光ドラム上に形成された静電潜像が、現像装置によってトナー像として顕像化され、該トナー像は、感光ドラムから不図示の転写材に転写されるが、転写されないで感光ドラム上に残留する未転写トナーは、クリーニング装置によって清掃除去される。
ところで、従来、感光ドラム上の未転写トナーをクリーニングする際、未転写トナーに含まれる異物や転写材の紙粉等が、感光ドラムによって運ばれてクリーニング部材であるクリーニングブレードと感光ドラムの間に挟まり、これらが感光ドラムを傷付けたり、クリーニングブレードを押し上げて、該クリーニングブレードと感光ドラムとの隙間からのトナーの擦り抜けを助長する等の問題が発生し、耐久性能の向上化によるランニングコスト削減を阻害する、重大な要因となっていた。
上記問題に対する対応策として、近年、クリーニング部材を像担持体のスラスト方向に往復動作(レシプロ動作)させる方法が提案されているが、耐久枚数の増大に伴ってクリーニング部材の像担持体への当接部分の長期摺擦によるダメージが大きくなり、該クリーニング部材の摩耗によるトナー抜けや、同クリーニング部材の当接面のザラツキによる像担持体損傷等の弊害が確認されるようになってきた。
そこで、クリーニング部材のレシプロ動作の制御についても提案されており、像端自体の前回転時、或は、後回転時には、クリーニング部材のレシプロ動作を停止させる制御系など、各種レシプロ動作のシーケンスも提案されている。
従来例としては、例えば特許文献1をあげることが出来る。
特開2003-307988号公報
しかしながら、従来の画像形成装置にあっては、クリーニング部材のレシプロ動作により、たとえば、タンデム系の電子写真装置において、厚紙用紙への画像形成時には、定着性を確保するため、転写材間の距離を広げて、定着装置に通過する転写材の速度をダウンさせるシステムが広く採用され、そのため、感光ドラムに当接するクリーニング部材のしゅう擦空回転時間が増大し、クリーニング部材のしゅう擦性を保持する廃トナー量が、プアーな状態となり、クリーニング部材の異常振動や反転めくれを発生させ、画像形成装置の稼動時間をダウンさせてしまう問題がある。
そのために、クリーニング部材の摩擦係数を低減させるコート層を施す提案がなされてきたが、低摩擦化のために、表面層の粗さを粗くする処理が実施されることが多く、上記のような、厚紙画像形成時に、クリーニング部材表層の凹部に紙粉や微粉トナー、異物 等が挟みこまれ、画像形成動作中に、像担持体表面を傷付ける起点となり、画像不良の要因となる課題がある。
さらに、表層の粗さを確保するため、従来の未コートクリーニング部材と比較して、エッジ面精度が低下するといった問題があり、これがために、トナーのすり抜けが助長され、クリーニングラチチュードが悪化してしまう傾向を有する。そのため、必然的に、像担持体に対する当接力は、増大することになり、より一層、像担持体傷などが、悪化してしまうという重大な問題があり、クリーニングブレードのレシプロ動作による傷が発生しやすく、逆に、レシプロ動作を長期間停止させて、レシプロ傷を抑制したとしても、像担持体の周方向傷が深くなってしまうという別の問題が発生してしまうことが報告されている。
これらの問題に対して、近年、クリーニング部材の上流部にファーブラシなどの補助的な手段をもうけることが提案されており、さらなるクリーニング部材のしゅう擦性向上のために、ファーブラシなどに、潤滑剤を塗布する系が、顕著な傾向となってきたが、反面、装置の複雑化にともなうメンテナンス負荷の増大化やコストUpは、避けられない課題となってきている。
そこで、簡素な構成で、クリーニング部材のしゅう動性Upと異物挟み込み抑制化を意図した、設計対応が望まれている。
一方、像担持体上の未転写トナーは、クリーニング部材によって掻き落とされた後に、廃トナーボックス内に捕集され、廃トナー搬送装置によって搬送されるが、廃トナー搬送装置による、未転写トナーの巻き上げ等の防止や装置に与える振動抑止のために、廃トナー搬送装置の作動時間は、必要最小限に制御されることが求められている。
しかし、現在の廃トナー搬送装置は、他要素とは独立した動作シーケンスを有しており、例えば、その動作時間を短縮するために、該廃トナー搬送装置の動作を現像動作と同期させるには、特別なシーケンスが必要とされてきた。
更に、掻き落とされた廃トナーは、例えば高温高湿の環境状態においては、廃トナー捕集部材と廃トナー搬送スクリュー間に堆積することが多く、これが原因となってクリーニング部材のエッジ部に堆積する、掻き落とし廃トナーの適性量を超過してしまい、循環性が極度に低下することによる、ブレード局所からの廃トナー擦り抜けを増長してしまうという問題が発生していた。
その他、前記クリーニング部材が、レシプロ動作を行うことによって、クリーニング部材の端部に横走りした、廃トナーが堆積するとともに、この超過トナーの横走り量が重畳されることにより、廃トナーの端部ボタ落ちが加速され、機内汚染の重大な元凶となってしまうケースも見受けられた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、簡素な構成で、クリーニング部材のレシプロ動作時間を必要最小限に抑え、該クリーニング部材の摩耗を抑制し、その耐久性向上を図ることができる、画像形成装置を提供することにある。
又、本発明の目的とする処は、クリーニング部材のレシプロ動作と廃トナー排出動作のシーケンス制御を省略することができるとともに、廃トナー排出動作時間を最小限に抑えて、廃トナーの巻き上げや端部ボタ落ちによる、機内汚染を防ぐことができる、画像形成装置を提供することにある。さらに、過度のエッジ滞留廃トナーの掻き落としによる、クリーニング部材のびびり等、しゅう擦不良の発生を極力抑制することを可能とする。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、少なくとも像担持体と、該像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、クリーニング部材を前記像担持体のスラスト方向にレシプロ動作せしめるクリーニング装置と、前記クリーニング部材上流に位置する、廃トナー捕集容器内に配置された、廃トナー掻き落とし部材を備える画像形成装置において、少なくとも、前記廃トナー掻き落とし部材と廃トナー搬送部材が接触し、かつ、像担持体に当接するクリーニング部材表面に、厚さ10um〜400um、10点平均粗さ0.1〜1.0umのコート層を施すことで、簡易な構成で、クリーニング部材表面の適度な粗さによるしゅう動性の確保と、厚紙など転写材間距離が拡大し、像担持体の空回転時間が長大化するモードにおいて、配設された紙厚検知機構と連動させて、クリーニング部材のレシプロ動作を停止させることにより、従来より問題となっている像担持体上のレシプロ幅傷などの発生を抑制することを特徴とする。
さらに、コート表層の粗さ、硬度の適正化により、従来のコート処理されたクリーニング部材よりも、低圧にて設定が可能となり、たとえば、紙間時には、従来よりも、クリーニング部材の停止時間を、長く設定することが可能となり、レシプロキズと周方向傷の両方を抑制することが可能となることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記クリーニング部材のレシプロ動作の停止期間を、画像形成時のみに限定し、レシプロ動作によるクリーニング性能の確保と画像傷抑制の両立化を達成することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記現像動作と廃トナー搬送装置を連動させ、より簡素な画像形成装置を提供するものである。
請求項4記載の発明によれば、廃トナー掻き落とし部材を、廃トナー排出動作を行う搬送部材に、常時接触せしめたため、該廃トナー搬送部材の回転振動を利用して、廃トナー掻き落とし部材への、廃トナー固着や目詰まりを防止することが可能となり、高いクリーニング性能を保持することができる。
請求項5記載の発明によれば、廃トナー掻き落とし部材と、廃トナー補集部材を非接触とすることにより、掻き落とし部材による、像担持体に当接する補集部材への振動を防止し、画像不良の発生防止と廃トナー回収性を、両立させたものである。
請求項6記載の発明によれば、廃トナー掻き落とし部材を、像担持体のスラスト方向に対して、不連続に対向配置したため、クリーニング部材のエッジ部分に滞留して、クリーニング部材の正常なしゅう動性を保持する、潤滑剤的な役割をする廃トナーが、欠乏することによる、クリーニング部材の異常振動を未然に防ぐことが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、像担持体表面に当接する、クリーニング部材の最表層の10点平均粗さRzが、0.1〜1.0umとなるように、ポリレタンと強固な化合物を生成し、コート付着性の高い、高分子樹脂である、イソシアネートコートを施し、ブレード基材自体のしゅう動磨耗やオゾン劣化を抑制し、滑り性を基材自体よりも向上させて、部材のびびりやメクレを防止し、かつ、適度な表面粗さに規定することにより、異物の挟み込み防止をおこない、像担持体表面傷の起点を極力排除したことを特徴とする。
ちなみに、表面粗さが、2umを超えるものに関しては、表面の凹部に異物が挟まれやすく、かつ取れにくいために、空回転時間の長い厚紙画像形成時には、クリーニング部材による、ドラム傷の発生が顕著となる傾向にある。
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載のブレードコート表層の硬度を、65°〜80°に規定し、像担持体上のトナー融着物の除去能力の保持とコート層の欠け防止を図ったものである。
ちなみに、硬度が65°未満のものは、必要なクリーニング部材の当接圧を確保することが困難であり、特に、高温高湿度環境下においては、部材の硬度低下にともない、状況はさらに悪化する。一方、硬度が80°を越えるものは、像担持体上で、クリーニング部材のバンデイング頻度が高くなり、異常振動やトナーの巻き込みによる融着の発生や、ブレード欠けなどが、報告されている。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、クリーニング部材のレシプロ動作と紙厚検知動作を連動させることにより、紙間長大時の、像担持体空回転動作が長大化する際に発生するレシプロ幅傷などを、レシプロ動作を休止させるシーケンスを組むことが可能となり、かつ、レシプロ動作を停止することによる像担持体周方向における傷の成長も抑制することが可能となり、結果として、画像不良のない高画質画像形成を、安定なものすることができた。
また、現像動作と廃トナー搬送装置を連動させることにより、装置の簡略化と廃トナー搬送時の、トナー巻き上げ飛散による機内汚染の抑制が、可能となった。
さらに、厚紙形成時の紙間拡大にともなう、像担持体の空回転時間の増大による、クリーニング部材のしゅう動性不良に対し、クリーニング部材表層に、適正なコート層を施すことにより、回避することが可能となり、装置の故障などによるダウンタイムを低減することが可能となった。
また、クリーニング部材のコート層による、クリーニングラチチュード低下を、部材エッジに堆積する廃トナー量を、簡素かつ効率的な構成にて、廃トナー掻き落とし部材を設けることにより、防止し、高寿命クリーニング性能を達成した。
以下に、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図3は、本発明に係る画像形成装置の一形態である、4色フルカラー画像形成装置(複写機)の断面図であり、図示のフルカラー画像形成装置は画像形成装置本体(以下、単に装置本体と称する)100の内側に紙等の転写材の搬送方向上流側(同図右側)から下流側(同図左側)に沿って順に4個の画像形成部として第1〜第4の画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdを備えている。
図3は、本発明に係る画像形成装置の一形態である、4色フルカラー画像形成装置(複写機)の断面図であり、図示のフルカラー画像形成装置は画像形成装置本体(以下、単に装置本体と称する)100の内側に紙等の転写材の搬送方向上流側(同図右側)から下流側(同図左側)に沿って順に4個の画像形成部として第1〜第4の画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdを備えている。
図1は最上流側、第1の画像形成部Paの拡大断面図である。尚、他の第2、第3、第4の画像形成装置Pb,Pc,Pdの構成は第1の画像形成部Paとほぼ同様であるため、それらについての説明は省略する。
図1に示すように、第1の画像形成部Paは、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと称する)1aを備えている。感光ドラム1aとしては、円筒状のアルミニウム基体の表面にキャリア発生層(CGL)とキャリア輸送層(CTL)とを有する感光層をキヤリア輸送層(CTL)の厚みが40μmとなるようにコートし、JIS表面粗さ(B0601)であるRz(10点平均粗さ)が、初期状態で2μm以下のものを使用した。この感光ドラム1aは、装置本体100によって回転自在に支持されるとともに、不図示の駆動手段によって、矢印A方向に200mm/secのプロセス速度で回転駆動される。尚、感光ドラム1aは直径60mmのものを使用した。
又、感光ドラム1aの上方には、一次帯電器(トナー像形成手段)12aが、近接配置されており、感光ドラム1a表面は、この一次帯電器12aによって、一様に帯電される。そして、帯電後の感光ドラム1aの表面は、画像形成部上方に配置された光学系(トナー像形成手段)からの露光を受けて、静電潜像が形成され、その後、ブランク露光器13aによって露光を受ける。
続いて、静電潜像は、現像器(トナー像形成手段)2aによって、現像剤中のトナーが付着されてトナー像として現像される。尚、現像剤としては、中心粒径7.5umトナーとフェライト系キャリアとを主とする、2成分現像剤を使用した。
感光ドラム1a上のトナー像が、感光ドラム1aと転写ブレード3aとが対向する転写部位に到来すると、このときまでに、転写材給搬送部6(図3参照)から給紙された転写材Pが、転写ベルト(転写部材)30の表面に担持されて、矢印K7方向に搬送され、この転写材Pは感光ドラム1a上のトナー像に、タイミングを合わせるようにして転写部位に達し、これとともに、転写ブレード3aによって形成される電界の作用によって、トナー像が、感光ドラム1a表面から転写材P上に転写される。尚、転写ベルト30は、その表面に転写材Pを担持した状態で、4個の画像形成部Pa〜Pdのそれぞれの転写部位を通過するように、構成されている。
尚、トナー像転写後において、転写材Pに転写されないで感光ドラム1aの表面に残った残留トナーは、クリーニング装置(クリーニング手段)4aのクリーニングブレード43によって、掻き落とされて除去され、感光ドラム1aは、不図示の前露光ランプによって、残留電荷が除去され、次の画像形成に供される。
以上のように、第1の画像形成部Paによって、第1のトナー像が転写された転写材Pは、搬送ベルト30によって下流側に搬送され、第2の画像形成部Pb、第3の画像形成部Pc、そして第4の画像形成部Pdによって、それぞれ第1の画像形成部Paのときと同様に、トナー像が転写材P上に順次転写される。但し、第1〜第4の画像形成部Pa〜Pdで転写されるトナー像のトナーの色はそれぞれ異なり、転写材Pの表面には、4色のトナー像が重ねられ、転写材Pが図3に示す定着装置18を通過することによって、トナー像が転写材P上に定着されて4色のフルカラー画像が形成される。尚、前記クリーニングブレード43は、そのエッジが感光ドラム1a表面に対して0.098〜0.392N/cmの当接圧で当接される。
ところで、4色のトナー像の転写が終了した転写材Pは、図3に示す分離帯電器11によって、分離バイアスが印加されて、転写ベルト30から分離され、搬送ベルト32によって前記定着装置18に搬送され、ここで定着ローラ18aと加圧ローラ18bによる加熱及び加圧を受けて、前述のようにトナー像が定着される。このとき、定着ローラ18a表面には、離型剤として、例えばシリコンオイルが塗布されており、転写材P上のトナーが、定着ローラ18aの表面に付着しないようにしている。
表面(第1面)にトナー像が形成された転写材Pは、その画像形成が片面の場合にはフラッパ15の上方を通過して、排紙トレイ14上に排出される。これに対して、画像形成が両面(第1面と第2面)に亘る場合には、第1面にトナー像が定着された転写材Pは、フラッパ15の切り換えによって、排紙トレイ14に排出されないで、下方の再給送手段16に導かれる。そして、転写材Pは反転装置17で表裏を反転された後、再び第1〜第4の画像形成部等Pa,Pb,Pc,Pdに供給され、第2面に4色分のトナー像が転写された後、定着装置18にてトナー像の定着を受けた後、フラッパ15の上方を通って排紙トレイ14上に排出され、これによって両面の画像形成が完了する。尚、以上の動作中における転写ベルト30の感光ドラム1a〜1dに対する相対速度は0に設定されている。
ところで、前記クリーニング装置4aにおいて、クリーニングブレード43によって感光ドラム1a表面から除去された、残留トナー(所謂廃トナー)は、スクイシート部材41と廃トナーボックス44との間に一時的に貯留され、順次クリーニングブレード43のエッジに少量ずつ供給されて、潤滑剤として作用し、感光ドラム1aとクリーニングブレード43との間の摩擦を軽減して、良好なクリーニング作用を維持するように構成されているが、このクリーニングブレード43によるクリーニング過程で感光ドラム1aが不均一に摩耗したり、損傷したりする可能性がある。
ここで、廃トナー掻き落とし部材71は、前記スクイシート部材41に対して非接触であるため、感光ドラム1aに常時接触しているスクイシート部材41への異常振動の伝播を防ぐことができ、異常振動に伴う異常画像の発生を防ぐことができる。
ここで、感光ドラム1a〜1dに当接する転写ベルト30としては、カーボンが添加された、帯電性のエンドレスベルトが使用され、その全周長は1500mm、幅は400mm、厚さは200μmに設定されている。又、転写ベルト30の外周面(つまり、感光ドラム1a〜1dに当接する側の面)の表面粗さは5μm以上に設定されている。尚、転写ベルト30の表面粗さは、表面粗さ測定器((株)小坂研究所製SE−3300)を使用し、触針を転写ベルト30の走行方向に対して垂直スラスト方向に接触させた状態で転写ベルト30を走行させて測定した。これにより、JIS表面粗さ(B0601)に準拠したRz(10点平均粗さ)を測定した。
上記構成の転写ベルト30の内側には前記転写ブレード3aが配設されている。転写ブレード3aは、ウレタンゴムを厚さ2mm、スラスト長さ(感光ドラム1aの軸方向に沿った長さ)360mmの板状に成形して成るウレタンブレードで構成されており、その表面のゴム硬度は70°程度に設定されている。尚、トナー像転写時には転写ブレード3aには、不図示の電源によって、高圧の転写電圧が印加される。
又、転写ブレード3aは、その基端側を中心として揺動自在に支持されており、図1に示す作動位置Bと退避位置C(不図示)とをとるように構成されている。
而して、画像形成時(転写動作時)には、転写ブレード3aは、作動位置Bに移動して転写ベルト30を裏面側から付勢し、その表面側を感光ドラム1a表面に線圧が0.098N/cmとなるように押し付ける(加圧する)。この状態で、転写ブレード3aにはトナー像転写時に不図示の電源によって高圧の転写電圧が印加される。
尚、線圧については、次のように定義した。即ち、転写ブレード3aによって感光ドラム1aに均一に当接された転写ベルト30におけるブレードスラスト全長をLcm、感光ドラム1aのスラスト全長に付加されているブレード総圧をPgrとしたとき、
線圧=P/L(gr/cm)
と定義した。
線圧=P/L(gr/cm)
と定義した。
そして、転写動作が完了すると、転写ブレード3aは転写ベルト30の裏面から離れる方向に揺動して退避位置Cに移動し、これによって感光ドラム1aに対する転写ベルト30の加圧動作が解除される。
一方、転写動作終了後、残留トナーを担持した感光ドラム1aは、クリーニング装置4aへと回転してクリーニング装置4a内のクリーニングブレード43によって残留トナーが掻き落とされる。尚、クリーニングブレード43の基材は、厚さ2mm、スラスト長さ330mmの板状のポリウレタン系のブレードによって構成されており、基材表面の硬度は70°とした。なお、本発明では、クリーニングブレード基材を、高温で溶解状態とした高分子イソシアネート溶液に所定の時間浸漬することにより、コーテイングを施し、浸漬直後のコート層膨潤化により、コート表面の10点平均粗さが、0.5um中心、コート層表面硬度を74°中心となるように、製造条件を調整した。
これにより、従来、ウレタン基材のみのクリーニングブレードにおいては、室内温度条件下においても、厚紙など紙間が500mmを超える低duty画像連続モードでは、感光ドラムの空回転時間の長大化による、ブレード異常振動や反転めくれが、1万枚未満で発生していたものが、5万枚をクリアすることが可能となった。
又、本実施の形態においては、廃トナー掻き落とし部材71を、ドラムスラストに対応してドラム中心から前後に150mmずつスラスト方向に延ばして、クリーニングブレード43の支持板金の裏側を固定端として設置し、該廃トナー掻き落とし部材71の先端部分を廃トナー搬送スクリュー42に1mm当接させた。ここで、廃トナー掻き落とし部材71の材質としては東レ(株)製ルミラー#38を使用した(板厚=38μm)。
上述のように廃トナー掻き落とし部材71を、廃トナー搬送スクリュー42に、常時接触せしめたため、該廃トナー搬送スクリュー42の動作振動を利用して、廃トナー掻き落とし部材71自体に対する、廃トナーの固着や詰まりを防いでクリーニング装置4aに、高いクリーニング性能を維持することができた。
ところで、本実施の形態では、画像形成動作中に各クリーニング装置4a〜4dにおけるクリーニングブレード43のレシプロ動作を行うシーケンスを導入している。即ち、図1に示す外部モーター駆動ギヤ51とクリーニングブレード43のレシプロ動作ギヤ61とを噛合せしめることによって、動作OFF-ONのシーケンスを行っている。各現像装置2a〜2dの現像動作とクリーニングブレード43のレシプロ動作とを不図示の信号回路を通して、制御をおこなっている。これによって、通常の紙厚である普通紙(坪量100g以下)における画像形成動作中に、クリーニングブレード43のレシプロ動作を行い、たとえば、厚紙坪量209g用紙の画像形成時には、不図示の紙搬送装置に配置されたセンサーからの信号が、不図示の制御回路に送信されて、クリーニングブレード43のレシプロ動作を停止する、シーケンス制御を行うようにしている。又、同時に、廃トナー搬送動作ギア44と現像ギア22を、連結した一連のギア51〜56にて連動させることにより、現像動作と廃トナー搬送動作を同期させて、より簡素な構成で、効率的な動作を可能としている。
ここで、クリーニングブレード43のスラスト方向長さは、345mmに設定され、各感光ドラム1a〜1dのスラスト方向長さは、340mmに設定されている。又、各クリーニングブレード43の感光ドラム1a〜1dの、スラスト方向レシプロストロークは、±1mm、レシプロ周期は1Hzにそれぞれ設定されている。
而して、画像形成動作が開始されると、前述のようにクリーニングブレード43の位置には、未転写トナーや該未転写トナー中に混入した異物、紙粉等が感光ドラム1a〜1dによって運ばれてくる。この際、レシプロ動作を行っているクリーニングブレード43によって、未転写トナー及びクリーニング不良の主因を成す異物や紙粉等が払い取られる。
ここで、本発明機において、坪量80gカラー紙をA4サイズ横送り時には、紙間が約25mmとなるが、厚紙である157gカラー用紙が搬送された場合等は、定着性を確保する為、紙間を十分に広げて、500mm以上となる。この厚紙時における現像動作を、紙間の紙後端から50mm時点でOFFし、次に搬送される紙先端前50mmから現像動作を再びONとするシーケンスを投入した.ここで、本シーケンスには、不図示である、用紙をセットする、カセット内に配置した紙厚検知センサーと連動させた。
そして、一連の画像形成動作が完了すると、各現像装置2a〜2dにおいて、現像スリーブ21の回転は停止し、同時に廃トナー搬送動作を行っている、廃トナー搬送装置やクリーニングブレード43も停止し、感光ドラム1は、後回転動作領域に入り、後回転した後に、その回転動作もストップする。
以上のように、本実施の形態によれば、紙間が長く、感光ドラムの空回転時間が長大化することによる、クリーニングブレードレシプロ幅傷などを、画像形成期間中に、レシプロ動作を停止させ、かつ、クリーニングブレードのしゅう動性を向上させる、表層コートを施すことにより、未然に防ぐことが可能となり、安定した高画質画像形成を可能とした。
ちなみに、従来、クリーニングブレード線圧0.28N/cmの条件下にて、画像duty7%、坪量209g紙にて、2千枚未満にて、感光ドラム傷による画像不良が、発生していたものが、5万枚をこえても、発生を回避することが可能となった。各現像装置2a〜2dの現像動作と各廃トナー搬送動作を同期せしめたため、新たなシーケンス機構を設ける必要がなく、装置のコストダウンにもつながった。
<実施の形態2>
本発明の実施例によれば、実施例1における、厚紙画像形成時のクリーニングブレード43のレシプロ動作を、感光ドラムが停止するまで、ストップするシーケンス制御を採用した以外は、同じ形態とした。この系では、特に、高いクリーニングブレード当接圧が必要とされる、クリーニング性の困難な、小粒径トナーなどを使用する画像形成装置に有利であり、ドラム傷を極力傷つけない必要最小限の期間内、ブレードを停止しておくことができ、逆に、可能なかぎり、異物や融着などの除去能力を有する、レシプロ動作を行わせることが可能となり、クリーニング性の確保がはかられる。
本発明の実施例によれば、実施例1における、厚紙画像形成時のクリーニングブレード43のレシプロ動作を、感光ドラムが停止するまで、ストップするシーケンス制御を採用した以外は、同じ形態とした。この系では、特に、高いクリーニングブレード当接圧が必要とされる、クリーニング性の困難な、小粒径トナーなどを使用する画像形成装置に有利であり、ドラム傷を極力傷つけない必要最小限の期間内、ブレードを停止しておくことができ、逆に、可能なかぎり、異物や融着などの除去能力を有する、レシプロ動作を行わせることが可能となり、クリーニング性の確保がはかられる。
ちなみに、5um中心粒径の粉砕系トナーを、0.34N/cmの線圧にて、クリーニングブレード43を感光ドラム1aに当接させて、実施例1と同条件にて、評価を行い、目標の5万枚を達成することが可能となった。
<実施の形態3>
次に、本実施の形態の2を図1に基づいて説明する。尚、図1は実施系1の形態に係る画像形成装置の1つの画像形成部の断面図である。
次に、本実施の形態の2を図1に基づいて説明する。尚、図1は実施系1の形態に係る画像形成装置の1つの画像形成部の断面図である。
本実施の形態では、廃トナー掻き落とし部材を、スラスト方向に部分的に配置した以外は、実施例1と同様とした。具体的には、廃トナーの補集量の多いドラム中央部に対向する部分に、スラスト長50mm、ドラム両端部に対向する部分に、スラスト長30mmの掻き落とし部材を、それぞれ配置した。本発明装置では、ドラム中央部に、反射濃度計にて、0.6相当の濃度の長方形状の未転写トナー現像を行うことにより、現像剤濃度の制御をおこなっており、ドラム中央部に対向した部分にて、トナーが堆積しやすい傾向にある。
さらに、両端部においては、ブレードエッジをつたって、スラスト方向端部にトナーが流れやすく、端部滞留の傾向にある。そこで、上記の構成により、廃トナー掻き落とし部材を、必要最小限とすることにより、掻き落とし過多によるクリーニング性の悪化を、未然に防止することをおこなった。
ちなみに、両端部縦帯チャート間欠モードにて、従来、35℃/85%の環境下にて1万5千枚未満にて、トナーの滞留による、抜けトナーによる感光体1a表面汚染による、クリーニングブレード43のしゅう動性悪化による、異常振動が発生していたものが、2万枚をこえても、正常な動作を達成することが可能となった。
1a〜1d 感光ドラム(像担持体)
2a〜2d 現像装置
3a〜3d 転写装置
30 転写ベルト
4a〜4d クリーニング装置
41 スクイシート部材(廃トナー補集部材)
42 廃トナー搬送スクリュー(搬送部材)
43 クリーニングブレード(クリーニング部材)
44 廃トナーボックス(廃トナー補集容器)
71 廃トナー掻き落とし部材
2a〜2d 現像装置
3a〜3d 転写装置
30 転写ベルト
4a〜4d クリーニング装置
41 スクイシート部材(廃トナー補集部材)
42 廃トナー搬送スクリュー(搬送部材)
43 クリーニングブレード(クリーニング部材)
44 廃トナーボックス(廃トナー補集容器)
71 廃トナー掻き落とし部材
Claims (8)
- 少なくとも像担持体と、該像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、クリーニング部材を前記像担持体のスラスト方向にレシプロ動作せしめるクリーニング装置と、前記クリーニング部材上流部に位置する、廃トナー捕集容器内に配置された、廃トナー掻き落とし部材および、紙厚検知機構を備える画像形成装置において、
少なくとも前記廃トナー掻き落とし部材と廃トナー搬送部材とを接触せしめ、かつ、前記紙厚検知機構と連動して、像担持体の回転動作期間に、前記レシプロ動作を停止する期間を設け、前記クリーニング部材が、少なくとも前記像担持体と当接する部分に、厚さ10um以上400um以下、初期JIS(B0601)表面粗さ0.1um以上1um以下のコート層が施されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記レシプロ動作が停止する期間が、少なくとも、画像形成期間であることを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置。
- 前記現像装置の動作と前記廃トナー搬送装置の動作が連動していることを特徴とする、請求項1、2記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング装置内の前記廃トナー掻き落とし部材を、廃トナー搬送部材と常時接触せしめたことを特徴とする、請求項1〜3記載の画像形成装置。
- 前記廃トナー掻き落とし部材が、未転写残トナーを捕集する捕集部材に対して非接触としたことを特徴とする請求項1~4記載の画像形成装置。
- 前記廃トナー掻き落とし部材を前記像担持体のスラスト方向に対して不連続に対向配置したことを特徴とする請求項1~5記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング部材に施されたコート層が、イソシアネートおよびポリウレタンとイソシアネートの反応生成物で構成されていることを特徴とする、請求項1〜6記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング部材に施されたコート層の表面硬度の中心値が、65°以上80°以下の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜7記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006270754A JP2008089987A (ja) | 2006-10-02 | 2006-10-02 | 画像形成装置 |
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-
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- 2006-10-02 JP JP2006270754A patent/JP2008089987A/ja not_active Withdrawn
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