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JP2008087932A - 給送用カセット、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

給送用カセット、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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JP2008087932A JP2006271898A JP2006271898A JP2008087932A JP 2008087932 A JP2008087932 A JP 2008087932A JP 2006271898 A JP2006271898 A JP 2006271898A JP 2006271898 A JP2006271898 A JP 2006271898A JP 2008087932 A JP2008087932 A JP 2008087932A
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Hiroyuki Tajima
裕之 田島
Takeshi Yamanaka
剛 山中
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】カセット本体38の機械的強度を向上させると共に、ホッパ16にカセット本体の底面46を閉塞する底蓋としての機能を持たせることによって部品点数を削減することができ、以って製造コスト及び製品コストの削減とを図ることのできる給送用カセットを提供する。
【解決手段】上面40、前端面39、後端面43、左側面44及び右側面45が一体成形により形成され、底面46は開放され、多数枚の被記録媒体Pを収容し得るカセット本体38と、前記底面を成す構成部材として前記カセット本体に設けられて当該カセット本体内に収容される被記録媒体を支えると共に、後端を揺動支点にして揺動可能で、前記揺動により前記被記録媒体を下から押し上げるホッパ16と、前記カセット本体の前端面側の前記上面に設けられた開口部41とを備えた給送用カセット。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録装置に装着されて使用される、多数枚の被記録媒体を収容し得る給送用カセット及び該給送用カセットが装着可能な記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出すなわち噴射して被記録媒体すなわち被液体噴射媒体に液体を付着するインクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置に装着可能な給送用カセットに関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、プロッタ、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被液体噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被液体噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来の給送用カセットは、下記の特許文献1に示すように、底面と前端面、後端面及び左右の側面とが閉塞され上面が開放された構造のカセット本体と、当該カセット本体の開放された上面を塞ぐように設けられる上蓋とを備えている。また、上記カセット本体の底面には比較的口径の大きな開口部が設けられており、該開口部内に下方からホッパの一部が進入することによって上記カセット本体内に収容された被記録媒体を給送用ローラに向けて押し上げて給送できるようになっている。
しかし、このような構成の給送用カセットは、カセット本体の上面のすべてと、底面の一部が大きく開口していることがら機械的強度が弱く、カセット本体の変形や破損の虞があった。特に、被記録媒体の収容枚数を、例えばハガキで20枚であったものを50枚に増やすとその機械的強度の確保が重要となる。また、このような給送用カセットは、構造が複雑で、部品点数が多くなることがら、製造コスト及び製品コストの上昇を招き、装置の小型や軽量化を困難にする問題があった。
特開昭61−86331号公報
本発明の目的は、カセット本体の機械的強度を向上させると共に、ホッパにカセット本体の底面を閉塞する底蓋としての機能を持たせることによって部品点数を削減することができ、以って製造コスト及び製品コストの削減とを図ることのできる給送用カセット及び該給送用カセットが装着可能な記録装置、液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る給送用カセットは、上面、前端面、後端面、左側面及び右側面が一体成形により形成され、底面は開放され、多数枚の被記録媒体を収容し得るカセット本体と、前記底面を成す構成部材として前記カセット本体に設けられて当該カセット本体内に収容される被記録媒体を支えると共に、後端を揺動支点にして揺動可能で、前記揺動により前記被記録媒体を下から押し上げるホッパと、前記カセット本体の前端面側の前記上面に設けられた開口部とを備えたものである。
本発明の第1の態様によれば、従来のカセット本体の構造を根本から見直して上蓋の存在しない簡単、コンパクトな従来に無い構成のカセット本体を採用することによってカセット本体の機械的強度の向上と、給送用カセットの小型化及び軽量化を図ることができる。また、ホッパにカセット本体の底面を閉塞する下蓋としての機能を持たせることによって部品の有効利用を図ることができ、部品点数の削減と、製造コストおよび製品コストの削減にも寄与し得る。
特に、被記録媒体の収容枚数を増やして(例えばハガキで20枚であったものを50枚に増やす)負荷が増しても、その負荷増に対応した機械的強度の確保を容易に実現することができる。また特に、ホッパがカセット本体の底面の全面を成しているため、ホッパの揺動に際して該ホッパ上に載置されて収納されている被記録媒体の姿勢は変わらず、もって安定給送に寄与することができる。
本発明の第2の態様に係る給送用カセットは、前記第1の態様において、前記開口部には前後方向にスライドして前記開口部を開閉可能なシャッタが設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、給装用カセットが記録装置に装着されていない状態では、シャッタを閉じて開口部をカバーしておけるので内部に異物が侵入する虞を低減することができる。
本発明の第3の態様に係る給送用カセットは、前記第1の態様又は第2の態様において、前記ホッパはカセット本体の開放された底面と平行な待機姿勢と、前記開口部側に押し上げられた給送姿勢との間で揺動すると共に、カセット本体とホッパとの間に適用され前記待機姿勢を保つための係止構造の係止状態を解除することによって、前記開口部と反対側の拡開方向にも揺動し得るように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、被記録媒体の給送時には係止構造が係止状態に保たれることによってカセット本体からの被記録媒体の落下を防止して円滑な被記録媒体の給送を可能にする。一方、被記録媒体の補給時には係止構造の係止状態を解除することによってホッパを下方に拡開し、開放されたカセット本体の底面から被記録媒体を補給することが可能になる。
本発明の第4の態様に係る給送用カセットは、前記第3の態様において、前記係止構造はカセット本体とホッパの双方、あるいはこれらのいずれか一方に設けられている係止爪によって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、比較的簡単な構成によって係止構造を構成することができ、給送用カセットの小型、軽量化に寄与し、係止爪の数を増やすことによって被記録媒体の収容枚数の多い比較的大容量の給送用カセットにも対応できるようになる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、多数枚の被記録媒体を収容した給送用カセットが装着可能な記録装置であって、前記給送用カセットは前記第1の態様〜第4の態様のいずれかに記載した給送用カセットであり、該給送用カセットが装着された状態で、前記開口部に臨むように配設された給送用ローラと、前記ホッパを押し上げる押上げ部材とを備え、前記給送用ローラと前記ホッパとの協働により被記録媒体を給送可能に構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、機械的強度が向上したカセット本体を有する給送用カセットが装着されることによって、記録装置としての被記録媒体の給装の安定性を向上することができる。また、記録装置の小型及び軽量化にも寄与し得るようになる。
本発明の第6の態様に係る液体噴射装置は、多数枚の被液体噴射媒体を収容した給送用カセットが装着可能な液体噴射装置であって、前記給送用カセットは、上面、前端面、後端面、左側面及び右側面が一体成形により形成され、底面は開放され、多数枚の被記録媒体を収容し得るカセット本体と、前記底面を成す構成部材として前記カセット本体に設けられて当該カセット本体内に収容される被液体噴射媒体を支えると共に、後端を揺動支点にして揺動可能で、前記揺動により前記被液体噴射媒体を下から押し上げるホッパと、前記カセット本体の前端面側の前記上面に設けられた開口部とを備え、該給送用カセットが装着された状態で、前記開口部に臨むように配設された給送用ローラと、前記ホッパを押し上げる押上げ部材とを備え、前記給送用ローラと前記ホッパとの協働により被液体噴射媒体を給送可能に構成されていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係る給送用カセット及び該給送用カセットが装着可能な液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。図示のインクジェットプリンタ100は、持ち運びが可能な比較的コンパクトなタイプのインクジェットプリンタである。そして、図示のインクジェットプリンタ100には、ホッパを有する給装装置は設けられておらず、本来、給送装置が設けられる液体噴射装置本体、そして記録装置本体の一例であるプリンタ本体3の後部寄りの上部開口5には、給送用カセット1が前下がり傾斜姿勢で着脱自在に装着できるようになっている。
そして、給送用カセット1内に収容されている被液体噴射材の一例である被記録媒体(以下単に用紙ともいう)Pは、ホッパ16(図3)の押し上げ動作によって上方に押し上げられ、そのカセット本体38の前端面側の前記上面に設けられた開口部41(図8)に臨んで位置する給送用ローラ14との協働すなわち挟圧送り作用によって最上位の用紙Pから順次引き出されて給送されるようになっている。尚、給送用カセット1の具体的構成については後述する。
給送用ローラ14の下流には、上下の搬送用従動ローラと搬送用駆動ローラの対によって構成されている図示しない公知の搬送用ローラが設けられており、該搬送用ローラによって搬送された用紙Pは、用紙搬送方向(副走査方向でもある)下流に位置する記録ポジションに導かれる。そして、記録ポジションの上方には用紙Pに液体の一例であるインクを吐出して直接記録を実行する液体噴射ヘッドの一例である図示しない記録ヘッドが位置している。一方、記録ポジションの下方には用紙Pの下面を支えている図示しないプラテンが設けられており、該プラテンは記録品質に重要に関係する被記録媒体と記録ヘッド間のギャップを規定する役割を担っている。
記録ヘッドは、上記副走査方向と直交する主走査方向に往復動する図示しないキャリッジの下面に搭載されており、該キャリッジは主走査方向に架け渡された図示しないキャリッジガイド軸によって案内され、同じく主走査方向に張設された図示しない無端ベルトからの駆動力を受けて往復動し得るように構成されている。また、記録ポジションの用紙搬送方向の下流には、上下の排出用従動ローラと排出用駆動ローラの対によって構成されている図示しない排出用ローラが設けられている。そして、該排出用ローラによって排出された用紙Pは、図示しない被液体噴射媒体受け部の一例である排出用スタッカの載置面上に排出されて積畳されるようになっている。
[実施例]
次に、このようにして構成されるインクジェットプリンタ100に対して装着される本発明に係る給送用カセット1について図面に基づいて具体的に説明する。
図2は給送用カセットを装着しつつある状態の自動給送ユニットを示す斜め前方からの斜視図、図3は同自動給送ユニットの斜め後方からの斜視図である。図4はシャッタ拡開時の給送用カセットを示す斜め前方からの斜視図、図5はシャッタ閉鎖時の給送用カセットを示す斜め前方からの斜視図である。図6はホッパ上昇時の給送用カセットを示す側断面図、図7はホッパ下降時の給送用カセットを示す側断面図である。図8はカセット本体を示す斜め上方からの斜視図、図9は同カセット本体の斜め下方からの斜視図である。図10はシャッタを示す表面側の斜視図、図11は同シャッタの裏面側の斜視図である。図12はホッパを示す表面側の斜視図、図13は同ホッパの裏面側の斜視図である。また図14は係止構造周辺を拡大して示すカセット本体及びホッパの裏面側の斜視図である。
本実施例の給送用カセット1は、図2に示すように記録装置の自動給送ユニット2に対して装着されることによって使用される。自動給送ユニット2は、プリンタ本体3の後部寄りの内部に設けられており、ホッパ16との挟圧送り作用によって用紙Pを給送する給送用ローラ14と、該給送用ローラ14と一体に回転する回転軸18と、該回転軸18に回転力を伝達する駆動手段であるモータ31と、駆動伝達手段である歯車列32と、これら諸部材を保持すると共に給送された用紙Pを用紙搬送経路に案内するユニットホルダ33とを備えている。
また、上記回転軸18の回転は、歯車列32を介してホッパ作動軸34の一端に取り付けられているホッパ作動カム35と、戻しレバー7の回転軸9に伝達されるようになっている。従って、給送用ローラ14の回転と連動して所定のタイミングでホッパ16が前記ホッパカム35の作用によって上下動し、また所定のタイミングで戻しレバー7が作動して重送されてきた後続の用紙Pを給送用カセット装置側に戻すように構成されている。この他、ユニットホルダ33には、重送されてきた用紙Pを記録の実行に使用する最上位の用紙Pと後続の用紙Pとに分離する図示しない分離手段と、上記ホッパ16を給送用ローラ14側に常時付勢している図示しない圧縮コイルバネと、上記戻しレバー7の回転軸9を給送用ローラ14側に付勢している捩りコイルバネ36とが設けられている。
このような自動給送ユニット2のユニットホルダ33における後部上方には、断面形状が略凹字形をしたカセットガイド37が斜め後方に向けて立ち上げられており、該カセットガイド37の内壁面に案内されて本発明の給送用カセット1が装着され、カセットガイド37によって前下がり傾斜姿勢で保持されるようになっている。
本実施例の給送用カセット1は、上面40、前端面39、後端面43、左側面44及び右側面45が一体成形により形成され、底面46は開放され、多数枚の用紙Pを収容し得るカセット本体38と、前記底面46を成す構成部材として前記カセット本体38に設けられて当該カセット本体38内に収容される用紙Pを支えると共に、後端を揺動支点(揺動軸50、51)にして揺動可能で、前記揺動により前記用紙Pを下から押し上げるホッパ16と、前記カセット本体38の前端面39側の前記上面40に設けられた開口部41とを備えている。該開口部41には給送用ローラ14が望むように配設されているので、ホッパ16は当該給送用ローラ14に向けて押し上げられることになる。前記カセット本体38の開口部41にはシャッタ42が前後方向にスライドして開閉可能に取り付けられている。
本実施例の給送用カセット1は、一例としてハガキの場合で50枚程度の用紙Pを積畳された状態で収容し得る収容容量のものである。
そして、カセット本体38の左右の側面44、45における後端面43寄りの左右のコーナー部付近には揺動穴47、48(図8、図9)が形成されており、これらの揺動穴47、48にホッパ16の揺動基端部49(図3、図7)の左右両端部において突出状態で設けられている揺動軸50、51(図4、図6)が係合するようになっている。また、カセット本体38の左右の側面44、45における前端面39寄りの下方の位置には弾性舌片52、53(図9)が設けられており、これらの弾性舌片52、53の先端部には外方に突出するように係合突起54、55が設けられている。
尚、これらの係合突起54、55は、前述した自動給送ユニット2におけるユニットホルダ33のカセットガイド37の内壁面に形成されている図示しない係合凹部に係合するように構成されている。
また、上記弾性舌片52、53の上部外方には係合ピン56、57(図4、図8)が外方に突出するように設けられている。そして、これらの係合ピン56、57は、後述するシャッタ42の左右の側板58、59に形成されている途中で折れ曲がった長穴形状の係合溝60、61に係合するようになっている。また、上記係合ピン56、57が設けられているカセット本体38の左右の側面44、45の内壁面には前上がり傾斜姿勢でガイド片62、63(図8、図9)が設けられている。ガイド片62、63は、先端に円柱を横に倒した形状の案内頭部64を備えたアーム状の弾性片によって構成されており、後述するシャッタ42の覆板65の左右の両端部において斜め下方に張り出すように設けられている弾性作用片66、67(図6、図10、図11)と協働して、シャッタ42を閉鎖方向Aに付勢する付勢手段となっている。
この他、カセット本体38の左右の側面44、45の外表面の中間部には長手方向に沿ったガイドリブ69(図4)が設けられており、カセット本体38の上面40における左右の側面44、45寄りの中間付近の位置には角穴状の窓部70、71(図4)が設けられている。尚、ガイドリブ69は、自動給送ユニット2におけるユニットホルダ33のカセットガイド37の内側面に摺接し、給送用カセット装置1の着脱を円滑に行えるように作用する部材であり、上記窓部70、71はカセット本体38内の用紙Pの有無や残量を確認するための視認窓となっている。
ホッパ16は、図7と図12に示すように、上記カセット本体38の開放された底面46を塞ぐ、矩形平板状のホッパ本体72と、該ホッパ本体72の揺動基端部49に設けられている上記揺動軸50、51とを備えることによって構成されている。そして、該ホッパ16は、カセット本体38に対して上記揺動軸50、51を揺動支点として、揺動可能に接続されている。また、ホッパ16は、通常はカセット本体38の開放された底面46と平行な図7に示す待機姿勢と、給送用ローラ14側に押し上げられた図6に示す給送姿勢との間で揺動できるように構成されている。
更に本実施例では、図9、図12乃至図14に示すように、カセット本体38とホッパ16との間には、ホッパ16をカセット本体38に係止するための係止構造73が設けられている。そして、該係止構造73の係止状態を解除することによってホッパ16は給送用ローラ14と反対側の拡開方向にも揺動し得るようになっており、ホッパ16を下方に拡開させることによって現れるカセット本体38の開放された底面46側から用紙Pが補給される。
尚、本実施例では、カセット本体38の前端面39の下縁の中央と、左右の側面44、45の下縁の中央に3個の係止爪79が設けられており、ホッパ本体72の左右の側面の中央に2個の係止爪80が設けられていて、これらの係止爪79、80によって係止構造73は構成されている。
また、ホッパ本体72の揺動自由端74側の中央部には角穴状の開口75が設けられている。該開口75には、ホッパ作動軸34の中間部に取り付けられている作動アーム76先端の図示しない押上げ部材の一部が嵌合するようになっている。該押上部材によってホッパ16が開口部41すなわち給送用ローラ14に向かって押し上げられるようになっている。
シャッタ42は、図6、図10および図11に示したように、左側板58、右側板59及び覆板65によって構成される門型の断面形状を有する部材である。シャッタ42は、前記カセット本体38側のガイド片62、63と、当該シャッタ42側の弾性作用片66、67とが互いに当接することによって生ずる付勢力を受けて、常時は図5、図7に示すように、カセット本体38の開口部41を閉鎖する閉鎖方向Aの端部に位置している。そして、給送用カセット1が記録装置の自動給送ユニット2における前記カセットガイド37の内側面に装着される際に、シャッタ42の一部が係止して前記付勢力に抗して開口部41を拡開する拡開方向Bに移動する。すなわち、シャッタ42は係合溝60、61によって係合ピン56、57が案内されることによって、幾分上昇しながら図4、図6に示す拡開方向Bの端部に向けて移動する。
尚、本実施例では、覆板65の前端縁の中央には矩形状に切り欠かれた切欠き部78が設けられている。そして、この切欠き部78内に給送用ローラ14が進入することでホッパ16によって先端が押し上げられた用紙Pの最上面に給送用ローラ14が当接できるようになっている。
次に、このようにして構成される本発明に係る給送用カセット1の作動態様を、(1)通常動作時と、(2)用紙補給時に分けて説明する。
(1)通常動作時(図6、図7参照)
給送用カセット1がプリンタ本体3の上部開口5から自動給送ユニット2に装着された状態では、ホッパ16は、図7に示す待機姿勢と、図6に示す給送姿勢との間で揺動できるようになっている。従って、順次用紙Pの給送が可能になっており、カセット本体38内の用紙Pは最上位の用紙Pから順番に給送されるようになっている。また、カセット本体38内に収容された用紙Pの有無や残量を知りたい場合には、窓部70、71からカセット本体38内を視認することによって確認する。
(2)用紙補給時(図9、図12、図13、図14参照)
窓部70、71を視認することによってカセット本体38内の用紙Pが少なくなったことが確認された場合、あるいは別の種類の用紙Pに交換する場合には、プリンタ本体3から給送用カセット1を上方に引き抜いて外し、ホッパ16に対する係止構造73の係止状態を解除する。この場合にはカセット本体38とホッパ本体72を幾分撓ませることによってすべての係止爪79、80の係止状態を解除する。係止構造73の係止状態が解除されると、ホッパ16は揺動軸50、51を中心にして拡開方向に揺動できるようになる。そして、カセット本体38の上面40が下になるように給送用カセット1を裏返し、ホッパ16を拡開して開放されたカセット本体38の底面46(この場合は上面に位置している)から、用紙Pを補給する。また、用紙Pの補給完了後は再びホッパ16をカセット本体38の底面46を閉鎖する方向に揺動させて係止構造73を係止状態とする。
上記実施例によれば、従来のカセット本体の構造を根本から見直して上蓋の存在しない簡単、コンパクトな従来に無い構成のカセット本体38を採用することによってカセット本体38の機械的強度の向上と、給送用カセット1の小型化及び軽量化を図ることができる。また、ホッパ16にカセット本体38の底面46を閉塞する下蓋としての機能を持たせることによって部品の有効利用を図ることができ、部品点数の削減と、製造コストおよび製品コストの削減にも寄与することができる。特に、被記録媒体の収容枚数を増やして(例えばハガキで20枚であったものを50枚に増やす)負荷が増しても、その負荷増に対応した機械的強度の確保を容易に実現することができる。また特に、ホッパ16がカセット本体38の底面46の全面を成しているため、ホッパ16の揺動に際して該ホッパ16上に載置されて収納されている用紙Pの姿勢は変わらず、もって安定給送に寄与することができる。
[他の実施例]
本願発明に係る給送用カセット1及び該給送用カセット1を備えた記録装置100等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、用紙Pの補給を考慮しなくてもよい場合には、ホッパ16の揺動範囲を待機姿勢と給送姿勢との範囲に限定することが可能である。また係止爪79、80はカセット本体38とホッパ16の双方に設ける他、これらのいずれか一方に設けることも可能であり、係止爪79、80の数も適宜増減することが可能である。
インクジェットプリンタの外観を示す斜視図。 給送用カセットを装着した自動給送ユニットを示す斜視図。 同自動給送ユニットの斜め後方からの斜視図。 シャッタ板拡開時の給送用カセットを示す斜視図。 シャッタ板閉鎖時の給送用カセットを示す斜視図。 ホッパ上昇時の給送用カセットを示す側断面図。 ホッパ下降時の給送用カセットを示す側断面図。 カセット本体を示す斜め上方からの斜視図。 同カセット本体の斜め下方からの斜視図。 シャッタを示す表面側の斜視図。 同シャッタの裏面側の斜視図。 ホッパを示す表面側の斜視図。 同ホッパの裏面側の斜視図。 係止構造周辺を拡大して示す斜視図。
符号の説明
1 給送用カセット、2 自動給送ユニット、3 プリンタ本体(記録装置本体)、5 上部開口、7 戻しレバー、9 回転軸、14 給送用ローラ、16 ホッパ、18 回転軸、31 モータ、32 歯車列、33 ユニットホルダ、34 ホッパ作動軸、35 ホッパ作動カム、36 捩りコイルバネ、37 カセットガイド、38 カセット本体、39 前端面、40 上面、41 開口部、42 シャッタ、43 後端面、44 左側面、45 右側面、46 底面、47 揺動穴、48 揺動穴、49 揺動基端部、50 揺動軸、51 揺動軸、52 弾性舌片、53 弾性舌片、54 係合突起、55 係合突起、56 係合ピン、57 係合ピン、58 左側板、59 右側板、60 係合溝、61 係合溝、62 ガイド片、63 ガイド片、64 案内頭部、65 覆板、66 弾性作用片、67 弾性作用片、69 ガイドリブ、70 窓部、71 窓部、72 ホッパ本体、73 係止構造、74 揺動自由端、75 開口、76 作動アーム、78 切欠き部、79 係止爪、80 係止爪、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録媒体)、A 閉鎖方向、B 拡開方向

Claims (6)

  1. 上面、前端面、後端面、左側面及び右側面が一体成形により形成され、底面は開放され、多数枚の被記録媒体を収容し得るカセット本体と、
    前記底面を成す構成部材として前記カセット本体に設けられて当該カセット本体内に収容される被記録媒体を支えると共に、後端を揺動支点にして揺動可能で、前記揺動により前記被記録媒体を下から押し上げるホッパと、
    前記カセット本体の前端面側の前記上面に設けられた開口部と、を備えた給送用カセット。
  2. 請求項1に記載の給送用カセットにおいて、前記開口部には前後方向にスライドして前記開口部を開閉可能なシャッタが設けられていることを特徴とする給送用カセット。
  3. 請求項1又は2に記載の給送用カセットおいて、前記ホッパはカセット本体の開放された底面と平行な待機姿勢と、前記開口部側に押し上げられた給送姿勢との間で揺動すると共に、カセット本体とホッパとの間に適用され前記待機姿勢を保つための係止構造の係止状態を解除することによって、前記開口部と反対側の拡開方向にも揺動し得るように構成されていることを特徴とする給送用カセット。
  4. 請求項3に記載の給送用カセットにおいて、前記係止構造はカセット本体とホッパの双方、あるいはこれらのいずれか一方に設けられている係止爪によって構成されていることを特徴とする給送用カセット。
  5. 多数枚の被記録媒体を収容した給送用カセットが装着可能な記録装置であって、
    前記給送用カセットは請求項1〜4のいずれか1項に記載した給送用カセットであり、
    該給送用カセットが装着された状態で、前記開口部に臨むように配設された給送用ローラと、前記ホッパを押し上げる押上げ部材とを備え、
    前記給送用ローラと前記ホッパとの協働により被記録媒体を給送可能に構成されていることを特徴とする記録装置。
  6. 多数枚の被液体噴射媒体を収容した給送用カセットが装着可能な液体噴射装置であって、
    前記給送用カセットは、上面、前端面、後端面、左側面及び右側面が一体成形により形成され、底面は開放され、多数枚の被液体噴射媒体を収容し得るカセット本体と、前記底面を成す構成部材として前記カセット本体に設けられて当該カセット本体内に収容される被液体噴射媒体を支えると共に、後端を揺動支点にして揺動可能で、前記揺動により前記被液体噴射媒体を下から押し上げるホッパと、前記カセット本体の前端面側の前記上面に設けられた開口部とを備え、
    該給送用カセットが装着された状態で、前記開口部に臨むように配設された給送用ローラと、前記ホッパを押し上げる押上げ部材とを備え、
    前記給送用ローラと前記ホッパとの協働により被液体噴射媒体を給送可能に構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
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