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JP2008071499A - 電解質、それを含有するリチウムイオン二次電池用電解液およびこれを用いたリチウムイオン二次電池 - Google Patents

電解質、それを含有するリチウムイオン二次電池用電解液およびこれを用いたリチウムイオン二次電池 Download PDF

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ion secondary
lithium ion
secondary battery
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Katsuhiko Tsunashima
克彦 綱島
Masahiro Kikuchi
政博 菊池
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、リチウムイオン電池のサイクル特性、安全性を向上させるテトラアルキルホスホニウム塩を含有したリチウムイオン二次電池用電解液およびこれを用いたリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。

【解決手段】下記一般式(1):
【化1】

Figure 2008071499

(1)

(式中、R1は炭素数2〜6の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜14の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示す。但し、R1とR2は異なる基であり、ホスホニウムカチオンの炭素数の総数が20以下である。また、Xはアニオンである。)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質。

【選択図】なし

Description

本発明は、テトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質と、該テトラアルキルホスホニウム塩を含有するリチウムイオン二次電池用電解液およびこれを用いたリチウムイオン二次電池に関する。
従来、非水電解液二次電池の一つであるリチウムイオン二次電池の電解液用溶媒としてはエチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等が用いられている。これらの有機溶媒はリチウム化合物の溶解性や高い電気伝導率などの優れた性能を有しているため、電解液用溶媒として広く用いられている。
近年、さらなる非水電解液二次電池の性能向上を達成するため、非水電解液にホスホニウム塩を添加することによる性能改善が試みられている(例えば、特許文献1〜4参照)。
例えば、特許文献1では、ホスホニウム塩のアニオン部として非対称構造を有するアニオン化合物を用いたホスホニウム塩化合物により電気化学デバイスの低温特性を改善することが提案されている。しかし、これらの化合物をリチウムイオン二次電池の電解液として用いる場合にも放電容量やサイクル特性が低下する等の問題があり、十分な電池性能が得られない。
特許文献2乃至4ではホスホニウム塩を有機電解液に添加した電解液をリチウム二次電池に用いることが提案されている。しかし、これらの電解液ではサイクル特性は改善されるものの初期放電容量が低下するという問題点があった。

特開2004−43407号公報 特開平9−63643号公報 特開2004−87145号公報 特開昭63−121268号公報
従って、本発明は、特にリチウムイオン二次電池のサイクル特性、安全性を向上させることができるテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質。これを含有したリチウムイオン二次電池用電解液およびこれを用いたリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
かかる実情において、本発明者らは鋭意検討を行った結果、特定のテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質を含む電解液は難燃性が高く、該電解液を用いたリチウムイオン二次電池は放電容量が大きく、エネルギー密度が大きく、サイクル特性に優れ、幅広い温度範囲で優れた特性を有し、尚且つ充電状態の正極活物質の熱分解を抑制することでリチウムイオン二次電池の安全性をも向上させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(1):
Figure 2008071499
(1)

(式中、R1は炭素数2〜6の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜14の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示す。但し、R1とR2は異なる基であり、ホスホニウムカチオンの炭素数の総数が20以下である。また、Xはアニオンである。)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩からなることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)において、R1の炭素数がR2の炭素数よりも大きいことを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)において、R2の炭素数がR1の炭素数よりも大きいことを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)において、R2がメチル基であることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)において、R1がエチル基であることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)において、XがPF6、BF4、SO3CF3、B(C242又はN(SO2CF32から選ばれるアニオンであることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は融点が100℃以下であることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は水分含有量が300ppm以下であることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は塩素含有量が100ppm以下であることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩が、トリ−n−ブチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドであることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩が、トリエチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドであることを特徴とする電解質である。
また、本発明は、前記の何れかの電解質を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液である。
また、本発明は、更に、リチウム化合物を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液である。
また、本発明は、更に、非水溶媒を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液である。
また、本発明は、前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩を2体積%以上70体積%以下の割合で含有することを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液である。
また、本発明は、リチウム化合物がLiPF6、LiBF4、LiSO3CF3、LiB(C242又はLiN(SO2CF32から選ばれる1種以上であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液である。
また、本発明は、リチウム化合物がLiPF6、LiBF4、LiSO3CF3、LiB(C242又はLiN(SO2CF32から選ばれる2種以上であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液である。
また、本発明は、前記の何れかのリチウムイオン二次電池用電解液を用いたことを特徴とするリチウムイオン二次電池である。
本発明によれば、非水系電解液に高い難燃性を付与するとともに、正極活物質自身の熱分解を抑えることによって更に電池の安全性を向上させることができる。また、リチウムイオン二次電池の初期放電容量の低下を抑制しつつ、充放電サイクルに伴う容量の低下と平均放電電圧の低下を抑制することができる。
<電解質>
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明する。本発明にかかる電解質は、下記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩からなることを特徴としている。
Figure 2008071499
(1)

(一般式(1)の式中、R1は炭素数2〜6の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜14の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示す。但し、R1とR2は異なる基であり、ホスホニウムカチオンの炭素数の総数が20以下である。また、Xはアニオンである。)
かかる構成を有するテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質は、非水系溶媒への溶解性に優れ、また、該テトラアルキルホスホニウム塩を含む電解液に優れた難燃性を付与し、特に該電解液を用いたリチウムイオン二次電池において安全性が向上し、また、低温においても良好なサイクル特性を付与することができる。
なお、テトラアルキルホスホニウム塩において、前記一般式(1)の式中のR1及びR2の基の炭素数が前記条件の範囲以外のアルキル基では、該ホスホニウム塩の非水系溶媒への溶解性が悪く、また、特に該ホスホニウム塩を電解質として含む電解液を用いたリチウムイオン二次電池において、安全性やサイクル特性を向上させることが難しくなる。
前記一般式(1)の式中のR1の具体的なアルキル基としては、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、i−プロピル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
また、前記R2の具体的なアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ペンチル基、n−オクチル基、n−ドデシル基等が挙げられる。
本発明において一般式(1)の式中のR1が炭素数2以上4以下のアルキル基で、R2が炭素数1以上12以下のアルキル基の一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は融点が低く、非水系溶媒への溶解性に優れ、該テトラアルキルホスホニウム塩を含む電解液に優れた難燃性を付与し、特に該電解液を用いたリチウムイオン二次電池において安全性が向上し、また、低温においても良好なサイクル特性を付与することができる点で好ましい。
さらに、前記一般式(1)においてテトラアルキルホスホニウムの炭素数の総数(R1の炭素数をX、R2の炭素数をYとすると3X+Yで表される)は20以下、好ましくは7以上20以下である。特に7以上18以下であるとテトラアルキルホスホニウム塩の融点を更に低くすることができ、また非水系溶媒への溶解性が向上する。さらに製造上有機溶媒や水による不純物の除去が容易であるという利点もある。
そして、本発明で使用する一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は、その構成上、R1の炭素数(X)がR2の炭素数(Y)よりも大きいものや、R2の炭素数(Y)がR1の炭素数(X)よりも大きい場合がある。特にR1の炭素数(X)がR2の炭素数(Y)よりも大きい場合は、式中のR2がメチル基が好ましく、一方、R2の炭素数(Y)がR1の炭素数(X)よりも大きい場合はR1がエチル基のものが、本発明にかかる効果が特に高い点で好ましい。
一般式(1)の式中のXのアニオン成分としては電解質として用いた場合に分解しないものであれば特に制限されないが、例えば、テトラフルオロボレート(BF4)、ヘキサフルオロホスフェート(PF6)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミド(N(SO2CF32)、トリフルオロメタンスルホネート(SO3CF3)、メタンスルホネート(SO3CH3)、トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート((C253PF3)、トリフルオロ酢酸(CF3COO)、アミノ酸、ビスオキサラトボレート(B(C242)、p-トルエンスルホネート(SO364CH3)、チオシアネート(SCN)、ジシアナミド(N(CN)2)などがあげられ、これらの中でビストリフルオロメチルスルホニルイミドを用いるとテトラアルキルホスホニウム塩電解質の融点を低くすることができるため好ましい。また、アニオンの構造が嵩高く構造対称性の低いものを用いるとテトラアルキルホスホニウム塩の融点が低くなる傾向があるため好ましい。
前記一般式(1)で表される具体的なテトラアルキルホスホニウム塩としては、例えば、トリエチルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−プロピルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリエチルメチルホスホニウムヘキサフルオロボレート、トリ−n−プロピルメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−プロピルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−ブチルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−ブチルメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−ブチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−ペンチルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−ペンチルメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−ペンチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−ヘキシルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−ヘキシルメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−ヘキシルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−プロピルエチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−プロピルエチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−プロピルエチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−ブチルエチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−ブチルエチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−ブチルエチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−ペンチルエチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−ペンチルエチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−ペンチルエチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−ヘキシルエチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−ヘキシルエチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−ヘキシルエチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチル−n−プロピルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリエチル−n−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリエチル−n−プロピルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリエチル−n−ヘキシルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリエチル−n−オクチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリエチル−n−ドデシルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリエチル−n−プロピルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチル−n−ブチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチル−n−プロピルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチル−n−ヘキシルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチル−n−オクチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチル−n−ドデシルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチル−n−プロピルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチル−n−ブチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチル−n−プロピルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチル−n−ヘキシルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチル−n−オクチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチル−n−ドデシルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドなどがあげられるが、この中でトリ−n−ブチルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート、トリ−n−ブチルメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリ−n−ブチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリ−n−ブチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチル−n−プロピルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドが好ましく、特に好ましくはトリ−n−ブチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリエチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドが非水系溶媒への溶解性が高く、さらにリチウムイオン二次電池のサイクル特性や安全性の向上効果が高いため好ましい。
その他、一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩の好ましい物性は、融点が100℃以下、好ましくは50℃以下のものであると、該テトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質を用いたリチウムイオン二次電池において効率的に安全性及び低温における高い放電容量や良好なサイクル特性を付与することができる点で好ましい。
本発明の一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩において、上記特性を有する他、水分含有量が200ppm以下、好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下であることが好ましい。このような水分含有量の低いテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質を含む電解液を用いたリチウムイオン二次電池は水分による副反応を抑制できるため、充放電効率やサイクル特性を向上させることが出来る。なお、前記水分含有量はカールフィッシャー滴定法により求められるものである。
更に、該テトラアルキルホスホニウム塩は上記物性を有することに加え塩素の含有量が100ppm以下、好ましくは50ppm以下であることが好ましい。塩素成分としては、遊離の塩素以外にも電池内で副反応等により遊離の塩素を発生させるものも含む。このような塩素含有量が少ないテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質を含む電解液を用いたリチウムイオン二次電池は安全性やサイクル特性を向上させることができる。
本発明の前記特性を有する一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩はアニオン成分がハロゲンのものは、市販のテトラアルキルホスホニウムハライドまたはトリアルキルホスフィンとハロゲン化アルキルを反応させて得られるテトラアルキルホスホニウムハライドを用いることができ、アニオン成分がハロゲン以外のものはテトラアルキルホスホニウムハライドとアニオン成分の金属塩とを反応させアニオン交換することにより得ることができる。
例えば、前記のようにトリアルキルホスフィンとハロゲン化アルキルを反応させてテトラアルキルホスホニウムハライドを得る場合には、アルキル基としてR1基のみを有するトリアルキルホスフィン(一般式:(R13P)とR2基を有するハロゲン化アルキル(一般式:R2X)を反応させる方法であると不純物の少ない目的物を得ることができるため好ましい。
テトラアルキルホスホニウムハライドのハロゲンは臭素やヨウ素であるとアニオン成分の金属塩との反応性を高くすることができるためハロゲン化アルキルとして臭素化アルキルやヨウ素化アルキルを用いることが好ましい。また、反応に用いるハロゲン化アルキルは可及的に不純物含有量の小さいものが好ましい。なお、テトラアルキルホスホニウム塩化物等であってもヨウ化ナトリウム等で他のハロゲン元素に置換することもできる。
反応条件はトリアルキルホスフィンに対してハロゲン化アルキルを0.5〜2倍モル、好ましくは0.9〜1.2倍モル添加し、トルエン等の塩素を含まない不活性溶媒中で20〜150℃、好ましくは30〜100℃で3時間以上、好ましくは5〜12時間反応させる。
反応雰囲気は酸素が存在しない雰囲気であれば特に制限はされないが、窒素雰囲気或いはアルゴン雰囲気が好ましい。酸素が存在する雰囲気中でトリアルキルホスフィンとハロゲン化アルキルを反応させると、トリアルキルホスフィンに酸素が結合したトリアルキルホスフィンオキシドが生成してしまい収率が低下してしまうため好ましくない。トリアルキルホスフィンオキシドは適宜有機溶媒で洗浄することで除去できるが、テトラアルキルホスホニウムハライドの炭素数の総数が大きくなるとテトラアルキルホスホニウムハライドも有機溶媒に溶解する傾向があるため除去が困難になることから、トリアルキルホスフィンオキシドを生成させないために不活性雰囲気下で反応を行うことが好ましい。
テトラアルキルホスホニウムハライドからアニオン交換により他のアニオンを導入するのに使用するアニオン成分の金属塩としては前記したアニオン成分のLi塩等アルカリ金属塩を使用することができ、アルカリ金属塩を用いるとハロゲン化アルキルホスフィンとの反応により生じたハロゲン化アルカリを水洗により容易に除去できることから好ましい。
水洗に用いる水は超純水や脱イオン水を用いることができ、水洗は不純物含有量が低下するまで適宜繰り返して行うことが好ましい。水洗により除去すべき不純物としては未反応原料、ハロゲン化アルカリ等があげられる。
ハロゲン化アルカリや未反応ハロゲン化アルキルの残存量は小さいほど良いが、特に塩化アルカリや塩化アルキル、塩素系溶媒等の塩素源となるものについてはリチウムイオン二次電池の性能を低下させることがあるため残存量を低減する必要がある。本発明のテトラアルキルホスホニウム塩中の塩素の含有量が100ppm以下、好ましくは50ppm以下であるとリチウムイオン二次電池の性能低下を抑制することができるため好ましい。
また、未反応原料や副生物等を除去するために適宜有機溶媒による洗浄も行うことができる。洗浄に用いることができる有機溶媒としてはペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの塩素を含まない非極性溶媒を用いるとテトラアルキルホスホニウム塩を溶解させることなく、不純物等の非極性有機化合物を効率よく除去できるため好ましい。
水洗や有機溶媒で洗浄したテトラアルキルホスホニウム塩は水分や有機溶媒を除去するために精製することが好ましい。水分含有量が200ppm以下、好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下であると電解質として用いたときに水分による性能低下を抑制することができるため好ましい。精製にはモレキュラーシーブによる脱水、真空乾燥による脱溶媒等の方法が挙げられるが、不純物の混入を防止し、水分と有機溶媒を一度に除去できることから真空乾燥による精製が好ましい。
真空乾燥による精製では、乾燥温度が70〜120℃好ましくは80〜100℃、真空度0.1〜0.7kPa好ましくは0.1〜0.5kPaで2〜12時間好ましくは3〜10時間程度行うことが好ましい。
本発明の前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質は、電池、キャパシター、センサー、表示素子、記録素子等の電気化学的素子の電解質として用いることができる。特に本発明の前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質は、リチウムイオン二次電池の電解液の電解質として好適に使用することが出来る。
<リチウムイオン二次電池用電解液>
本発明にかかるリチウムイオン二次電池用電解液は前記テトラアルキルホスホニウム塩を含有することを特徴とし、リチウム化合物及び/又は非水系溶媒を併用して用いることもできる。テトラアルキルホスホニウム塩電解質と非水系溶媒を併用することで、高い初期放電容量を維持しつつテトラアルキルホスホニウム塩と正極活物質であるリチウム遷移金属複合酸化物との相互作用によりリチウム遷移金属複合酸化物表面での副反応を抑制してサイクル特性の劣化を抑制でき、さらに充電状態におけるリチウム遷移金属複合酸化物の熱分解をも抑制することが可能となる。また、非水系溶媒の存在によってリチウム化合物の溶解度を向上させることができ、さらには電解液の粘度を低下させることから、導電性が向上し、充放電時の電流密度を大きくすることができるため好ましい。
一方、テトラアルキルホスホニウム塩が液体の場合にはテトラアルキルホスホニウム塩は電解質であるとともに電解液としても機能するため、テトラアルキルホスホニウム塩とリチウム化合物のみで非水系溶媒を含まない電解液とすることもできる。この場合には非水系溶媒を含む電解液に比べて電導性が低くなる傾向があるが、テトラアルキルホスホニウム塩の持つ高い難燃性や不揮発性により安全性の高いリチウムイオン二次電池とすることができる。
本発明に用いる非水系溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリジノン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート(以下「EC」と呼ぶ)、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート(以下「EMC」と呼ぶ)、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロキシフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、ニトロメタン、蟻酸メチル、酢酸メチル、リン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、メチルスルホラン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロフラン誘導体、ジエチルエーテル、1,3−プロパンサルトン、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等の非プロトン性有機溶媒が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合した溶媒を用いることができる。この中でエチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートを混合した溶媒を用いると安定したリチウムイオン二次電池性能が得られることから望ましい。
前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩と非水系溶媒との混合比率は非水系溶媒に対するテトラアルキルホスホニウム塩の体積比率で2体積%〜70体積%好ましくは5〜60体積%であり、特に好ましくは10〜50体積%である。テトラアルキルホスホニウム塩の体積比率が2体積%より小さいとリチウムイオン二次電池のサイクル特性向上効果が十分に得られず、また、テトラアルキルホスホニウム塩の体積比率が70体積%を超えると電解液の粘度が高くなるため電流密度を大きくすることができず十分な電池性能が得られなくなる傾向があるため好ましくない。
<リチウムイオン二次電池>
本発明のリチウムイオン二次電池用電解液に用いるリチウム化合物は上記ホスホニウム塩或いは上記ホスホニウム塩−非水系溶媒混合溶媒に溶解するものであれば特に制限無く使用することができ、例えばLiPF6、LiBF4、LiN(SO2CF32、LiB(C242、LiClO4、LiSO3CF3等のリチウム化合物を使用するとリチウムイオンの伝導度を高くすることができるため好ましい。これらのリチウム化合物は単独で用いても良く、2種類以上を混合して用いても良い。また、テトラアルキルホスホニウム塩と同一のアニオンのリチウム化合物を用いるとリチウム化合物の溶解性が低くなり、さらにリチウム化合物の電離が阻害されることで電導度が低くなる傾向があるため好ましくない。また2種類以上のリチウム化合物を用いると電導度が高くなる傾向があるため好ましい。これらリチウム化合物の電解液への配合量は溶媒に対して0.5〜2.0モル/リットル、好ましくは0.8〜1.5モル/リットルである。
本発明のリチウムイオン二次電池用電解液の調製はあらかじめテトラアルキルホスホニウム塩あるいはテトラアルキルホスホニウム塩と非水系溶媒を混合した混合溶媒に電解質となるリチウム化合物を溶解することによって得ることができるが、あらかじめ液体状のテトラアルキルホスホニウム塩と非水系溶媒の両方にそれぞれリチウム化合物を溶解させ、次にテトラアルキルホスホニウム塩電解液と非水系電解液とを混合することによっても調製することができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池は、上記テトラアルキルホスホニウム塩を含有する電解液を用いるものであり、正極、負極、セパレータ、及び上記ホスホニウム塩含有電解液からなる。正極は、例えば、正極集電体上に正極合剤を塗布乾燥等して形成されるものであり、正極合剤は正極活物質、導電剤、結着剤、及び必要により添加されるフィラー等からなる。負極は、例えば、負極集電体上に負極合剤を塗布乾燥等して形成されるものであり、負極合剤は負極活物質、結着剤及び必要により添加されるフィラー等からなる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池は、上記テトラアルキルホスホニウム塩を含有する電解液を用いるものであるため、初期放電容量の低下が小さく、サイクル特性の低下が生じ難く、さらには正極活物質の熱分解を抑えるためリチウムイオン二次電池の安全性を高くすることができる。
本発明のリチウムイオン二次電池に用いられる正極活物質としては、Liイオンを脱挿入することができる化合物であれば特に制限されるものではないが、例えば、LiCoO2、LiNixMnyCo(1-x-y)2系化合物、LiMn24系化合物やLiFePO4系化合物等及びこれらの化合物に金属元素を置換したものや表面に酸化物等のコーティングを施したもの等が挙げられる。
正極集電体としては、構成された電池において化学変化を起こさない電子伝導体であれば特に制限されるものでないが、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、チタン、焼成炭素、アルミニウムやステンレス鋼の表面にカーボン、ニッケル、チタン、銀を表面処理させたもの等が挙げられる。これらの材料の表面を酸化して用いてもよく、表面処理により集電体表面に凹凸を付けて用いてもよい。また、集電体の形態としては、例えば、フォイル、フィルム、シート、ネット、パンチングされたもの、ラス体、多孔質体、発砲体、繊維群、不織布の成形体などが挙げられる。集電体の厚さは特に制限されないが、1〜500μmとすることが好ましい。
導電剤としては、構成された電池において化学変化を起こさない電子伝導材料であれば特に限定はない。例えば、天然黒鉛及び人工黒鉛等の黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類、炭素繊維や金属繊維等の導電性繊維類、フッ化カーボン、アルミニウム、ニッケル粉等の金属粉末類、酸化亜鉛、チタン酸カリウム等の導電性ウィスカー類、酸化チタン等の導電性金属酸化物、或いはポリフェニレン誘導体等の導電性材料が挙げられ、天然黒鉛としては、例えば、鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛及び土状黒鉛等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。導電剤の配合比率は、正極合剤中、1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%である。
結着剤としては、例えば、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフロオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン共重合体、プロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体またはその(Na+)イオン架橋体、エチレン−メタクリル酸共重合体またはその(Na+)イオン架橋体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体またはその(Na+)イオン架橋体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体またはその(Na+)イオン架橋体、ポリエチレンオキシドなどの多糖類、熱可塑性樹脂、ゴム弾性を有するポリマー等が挙げられ、これらは1種または2種以上組み合わせて用いることができる。なお、多糖類のようにリチウムと反応するような官能基を含む化合物を用いるときは、例えば、イソシアネート基のような化合物を添加してその官能基を失活させることが好ましい。結着剤の配合比率は、正極合剤中、1〜50重量%、好ましくは5〜15重量%である。
フィラーは正極合剤において正極の体積膨張等を抑制するものであり、必要により添加される。フィラーとしては、構成された電池において化学変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いることができるが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系ポリマー、ガラス、炭素等の繊維が用いられる。フィラーの添加量は特に限定されないが、正極合剤中、0〜30重量%が好ましい。
負極は、負極集電体上に負極材料を塗布乾燥等して形成される。負極集電体としては、構成された電池において化学変化を起こさない電子伝導体であれは特に制限されるものでないが、銅あるいは銅合金などを用いることができる。また、材料の表面を酸化して用いてもよく、表面処理により集電体表面に凹凸を付けて用いてもよい。また、集電体の形態としては、例えば、フォイル、フィルム、シート、ネット、パンチングされたもの、ラス体、多孔質体、発砲体、繊維群、不織布の成形体などが挙げられる。集電体の厚さは特に制限されないが、1〜500μmとすることが好ましい。
負極材料としては、特に制限されるものではないが、例えば、炭素質材料、金属複合酸化物、リチウム金属、リチウム合金、ケイ素系合金、錫系合金、金属酸化物、導電性高分子、カルコゲン化合物、Li−Co−Ni系材料等が挙げられる。炭素質材料としては、例えば、難黒鉛化炭素材料、黒鉛系炭素材料等が挙げられる。金属複合酸化物としては、例えば、SnpM11-pM2qr(式中、M1はMn、Fe、Pb及びGeから選ばれる1種以上の元素を示し、M2はAl、B、P、Si、周期律表第1族、第2族、第3族及びハロゲン元素から選ばれる1種以上の元素を示し、0<p≦1、1≦q≦3、1≦r≦8を示す。)、LixFe23(0≦x≦1)、LixWO2(0≦x≦1)等の化合物が挙げられる。金属酸化物としては、GeO、GeO2、SnO、SnO2、PbO、PbO2、Pb23、Pb34、Sb23、Sb24、Sb25、Bi23、Bi24、Bi25等が挙げられる。導電性高分子としては、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン等が挙げられる。
セパレータとしては、大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度を持った絶縁性の薄膜が用いられる。耐有機溶剤性と疎水性からポリプロピレンなどのオレフィン系ポリマーあるいはガラス繊維あるいはポリエチレンなどからつくられたシートや不織布が用いられる。セパレーターの孔径としては、一般的に電池用として有用な範囲であればよく、例えば、0.01〜10μmである。セパレターの厚みとしては、一般的な電池用の範囲であればよく、例えば5〜300μmである。
本発明の一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩からなる電解質を含有するリチウムイオン二次電池用電解液は難燃性が高く、該電解液を用いたリチウムイオン二次電池は放電容量が大きく、エネルギー密度が大きく、サイクル特性に優れ、幅広い温度範囲で優れた特性を有し、尚且つ充電状態の正極活物質の熱分解を抑制することで電池安全性をも向上させることができる。
実施例
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、これらは単に例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
(オニウム塩の合成)
合成例1
<トリエチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TEMP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリエチルホスフィン25%トルエン溶液(日本化学工業株式会社製、製品名:ヒシコーリン(登録商標)P-2)236g(0.5mol)に、窒素下にてヨードメタン(東京化成工業株式会社製、試薬)71g(0.5mol)を滴下して加え、30〜40℃で攪拌して5時間反応させた。反応終了後にヘキサン100mlを加えて晶析し、これをろ過して80℃で真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥し、トリエチルメチルホスホニウムヨージドを得た。得られたトリエチルメチルホスホニウムヨージドは116g(収率89%)であった。このトリエチルメチルホスホニウムヨージド78g(0.3mol)に78gの純水を加えて50%水溶液とし、これにリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)86g(0.3mol)を加えて反応させ、さらに室温(25℃)で2時間攪拌して反応を完結させた。攪拌終了後、析出した結晶をろ別分離し、アセトンに溶解後、ヘキサンを加えて再結晶した。得られた結晶をろ過した後、80℃で真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。得られた生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリエチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TEMP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTEMP-TFSIは室温(25℃)で白色固体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は98ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は13ppm、収量は105g(収率85%)であった。
合成例2
<トリ-n-ブチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TBMP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリ-n-ブチルメチルホスホニウムヨージド(日本化学工業株式会社製、製品名:ヒシコーリン(登録商標)PX-4MI)104g(0.3 mol)に104gの純水を加えて攪拌し、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)86g(0.3mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して反応を完結させた。攪拌終了後、上下2層に分離した下層側(生成物)を分離し、純水洗浄を4回、続いてn-ヘキサン洗浄を4回行った。洗浄終了後、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。得られた生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリ-n-ブチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TBMP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTBMP-TFSIは室温(25℃)で無色透明の液体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は25ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は10ppm、収量は128g(収率84%)であった。さらに25℃における導電率は0.42mS/cmであった。
合成例3
<トリ-n-ヘキシルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「THMP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリ-n-へキシルホスフィン(東京化成工業株式会社製、試薬)143g(0.5mol)に、窒素下にてヨードメタン(東京化成工業株式会社製、試薬)71g(0.5mol)を滴下し、30〜40℃で5時間反応させた。反応終了後にヘキサン100mlを加えて分層し、得られた液体をさらにヘキサンで3回洗浄し、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥して、トリ-n-へキシルメチルホスホニウムヨージドを182g(収率85%)得た。このトリ-n-へキシルメチルホスホニウムヨージド129g(0.3 mol)に129gの純水を加えて攪拌し、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)86g(0.3mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して反応を完結させた。攪拌終了後、上下2層に分離した下層側(生成物)を分離し、純水洗浄を4回、続いてn-ヘキサン洗浄を4回行った。洗浄終了後、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。得られた生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリ-n-ヘキシルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(THMP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTBMP-TFSIは室温(25℃)で無色透明の液体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は104ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は8ppm、収量は140g(収率80%)であった。さらに25℃における導電率は0.20mS/cmであった。
合成例4
<トリエチル-n-ペンチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TEPP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリエチルホスフィン25%トルエン溶液(日本化学工業株式会社製、製品名:ヒシコーリン(登録商標)P-2)236g(0.5mol)に、窒素下にて1-ブロモペンタン(東京化成工業株式会社製、試薬)77g(0.5mol)を滴下し、70〜80℃で5時間反応させた。反応終了後にヘキサン100mlを加えて晶析し、これをろ過して80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥し、トリエチル-n-ペンチルホスホニウムブロミドを124g(収率92%)得た。このトリエチル-n-ペンチルホスホニウムブロミド54g(0.2 mol)に純水を加えて50%水溶液とし、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)58g(0.2 mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して熟成させた。攪拌熟成終了後、上下2層に分離した下層側(生成物)を分離し、純水洗浄を4回、続いてn-ヘキサン洗浄を4回行った。洗浄終了後、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリエチル-n-ペンチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TEPP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTEPP-TFSIは室温(25℃)で無色透明の液体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は28ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は7ppm、収量は82g(収率85%)であった。さらに、25℃における導電率は1.73mS/cmであった。
合成例5
<トリエチル-n-ドデシルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TEDP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリエチルホスフィン25%トルエン溶液(日本化学工業株式会社製、製品名:ヒシコーリン(登録商標)P-2)236g(0.5mol)に、窒素下にて1-ブロモドデカン(東京化成工業株式会社製、試薬)127g(0.5mol)を滴下し、70〜80℃で5時間反応させた。反応終了後にヘキサン100mlを加えて晶析し、これをろ過して80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥し、トリエチル-n-ドデシルホスホニウムブロミドを166g(収率90%)得た。このトリエチル-n-ドデシルホスホニウムホスホニウムブロミド110g(0.3 mol)に純水を加えて50%水溶液とし、この水溶液にリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)86g(0.3mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して熟成させた。攪拌熟成終了後、上下2層に分離した下層側(生成物)を分離し、純水洗浄を4回、続いてn-ヘキサン洗浄を4回行った。洗浄終了後、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリエチル-n-ドデシルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TEPP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTEDP-TFSIは室温(25℃)で無色透明の液体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は73ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は8ppm、収量は150g(収率88%)であった。さらに、25℃における導電率は0.47mS/cmであった。
合成例6
<トリ-n-ブチルオクチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TBOP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリ-n-ブチルオクチルホスホニウムホスホニウムブロミド(日本化学工業株式会社製品名:ヒシコーリン(登録商標)PX-48B)119g(0.3 mol)に純水を加えて50%水溶液とし、これにリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)86g(0.3 mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して熟成させた。攪拌熟成終了後、析出した結晶をろ別分離し、アセトンにより溶解し、次いでn-ヘキサンにより再結晶した後に真空乾燥した。生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリ-n-ブチルオクチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TBOP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTBOP-TFSIは室温(25℃)で無色透明の液体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は63ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は11ppm、収量は164g(収率92%)であった。さらに、25℃における導電率は0.07mS/cmであった。
合成例7
<トリ-n-ブチルメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(以下「TBMP-PF6」と呼ぶ)の合成>
市販のトリ-n-ブチルメチルホスホニウムクロリド50%水溶液(日本化学工業株式会社製、製品名:PX-4MC)152g(0.3 mol)にリチウムヘキサフルオロホスフェート(関東化学株式会社製、試薬)56g(0.3 mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して反応を完結させた。攪拌終了後、析出した結晶をろ別分離し、アセトンに溶解後ヘキサンを加えて再結晶した。得られた結晶をろ過した後、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。得られた生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリ-n-ブチルメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(TBMP-PF6)であり、純度は99%であった。得られたTBMP-PF6は室温(25℃)で白色固体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は110ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は10ppm、収量は87g(収率83%)であった。
合成例8
<トリ-n-オクチルメチルホスホニウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TOMP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリ-n-オクチルホスフィン(日本化学工業株式会社製、製品名:ヒシコーリン(登録商標)P-8)185g(0.5mol)に、窒素下にてヨードメタン(東京化成工業株式会社製、試薬)71g(0.5mol)を滴下し、30〜40℃で5時間反応させた。反応終了後にヘキサン100mlを加えて分層し、得られた液体をさらにヘキサンで3回洗浄し、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥して、トリ-n-オクチルメチルホスホニウムヨージドを205g(収率80%)得た。このトリ-n-オクチルメチルホスホニウムヨージド41g(0.08 mol)に41gの純水を加えて攪拌し、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)23g(0.08 mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して熟成させた。攪拌熟成終了後、下層(生成物)を分離し、純水洗浄を4回行った。洗浄終了後、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリ-n-オクチルメチルホスホニウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TOMP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTOMP-TFSIは室温(25℃)で無色透明の液体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は65ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は10ppm、収量は49g(収率92%)であった。さらに、25℃における導電率は0.09mS/cmであった。
合成例9
<テトラ-n-ブチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TBP-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のテトラ-n-ブチルホスホニウムクロリド80%水溶液(日本化学工業株式会社製、製品名:ヒシコーリン(登録商標)PX-4C)111g(0.3 mol)にリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)86g(0.3 mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して熟成させた。攪拌熟成終了後、析出した結晶をろ別分離し、アセトンにより溶解し、次いでn-ヘキサンにより再結晶した後に真空乾燥した。生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところテトラ-n-ブチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TBP-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTBP-TFSIは室温(25℃)で白色固体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は121ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は12ppm、収量は141g(収率87%)であった。
合成例10
<トリ-n-ブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「TBMA-TFSI」と呼ぶ)の合成>
市販のトリ-n-ブチルメチルアンモニウムクロリド75%水溶液(アルドリッチ社製、試薬)134g(0.3 mol)にリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(関東化学株式会社製、試薬)86g(0.3 mol)を加えて反応させ、さらに室温で2時間攪拌して熟成させた。攪拌熟成終了後、下層(生成物)を分離し、純水洗浄を4回行った。洗浄終了後、80℃,真空度0.5kPaにて3時間真空乾燥した。生成物を1H- NMR、13C-NMR、19F-NMR、31P-NMRで確認したところトリ-n-ブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TBMA-TFSI)であり、純度は99%であった。得られたTBMA-TFSIは室温(25℃)で無色透明の液体であり、カールフィッシャー滴定法により求めた水分含有量は89ppm、イオンクロマトグラフィーにより求めた塩素含有量は30ppm、収量は128g(収率89%)であった。さらに、25℃における導電率は0.31mS/cmであった。
(電解液調製)
実施例1
合成例1で調製したTEMP-TFSIと、非水系電解液としてエチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの体積比1:2の溶媒に1.0モル/LとなるようにLiPF6を溶解した非水系電解液(宇部興産(株)社製、商品名:ピュアライト、25℃における導電率9.13mS/cm)とを、体積比でTEMP-TFSI:非水系電解液=1:1となるように溶解してホスホニウム塩−非水系電解液の混合溶液を調製した。このホスホニウム塩−非水系電解液の混合溶液にさらに0.4モル/Lとなるようにリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドを溶解させて電解液B1試料を調製した。
実施例2
合成例2で調製したTBMP-TFSIに0.8モル/Lとなるようにリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドを溶解して電解液A2試料を調製した。
この電解液A2と、非水系電解液としてエチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの体積比1:2の溶媒に1.0モル/LとなるようにLiPF6を溶解させた電解液(宇部興産(株)社製、商品名:ピュアライト、25℃における導電率9.13mS/cm)を用い、体積比で電解液A2:非水電解液=1:1となるように混合して、電解液B2試料を調製した。
実施例3
ホスホニウム塩として合成例3で調製したTHMP-TFSIを用いたこと以外は実施例2と同様にして電解液A3試料と電解液B3試料を調製した。
実施例4
合成例2で調製したTBMP-TFSIの代わりに、合成例4で調製したTEPP-TFSIを用いたこと以外は実施例2と同様に電解液A4試料と電解液B4試料を調製した。
実施例5
合成例2で調製したTBMP-TFSIの代わりに、合成例5で調製したTEDP-TFSIを用いたこと以外は実施例2と同様に電解液A5試料と電解液B5試料を調製した。
実施例6
合成例2で調製したTBMP-TFSIの代わりに、合成例5で調製したTBOP-TFSIを用いたこと以外は実施例2と同様に電解液A6試料と電解液B6試料を調製した。
実施例7
合成例1で調製したTEMP-TFSIの代わりに合成例7で調製したTBMP-PF6を用いたこと以外は実施例1と同様に、電解液B7試料を調製した。
比較例1
合成例2で調製したTBMP-TFSIの代わりに、合成例8で調製したTOMP-TFSIを用いたこと以外は実施例2と同様に電解液A8試料と電解液B8試料を調製した。
比較例2
合成例1で調製したTEMP-TFSIの代わりに合成例9で調製したTBP-TFSIを用いたこと以外は実施例1と同様に、電解液B9試料を調製した。
比較例3
合成例2で調製したTBMP-TFSIの代わりに、合成例10で調製したTBMA-TFSIを用いたこと以外は実施例2と同様に電解液A10試料と電解液B10試料を調製した。
比較例4
合成例2で調製したTBMP-TFSIの代わりに、市販のトリ-n-ヘキシル-n-テトラデシルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(以下「THTdP-TFSI」と呼ぶ)を用いたこと以外は実施例2と同様に電解液A11試料と電解液B11試料を調製した。
Figure 2008071499
注)表中のLiTFSIはリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、ECはエチレンカーボネート、EMCはエチルメチルカーボネートを示す。
(導電率測定)
電解液A2〜A6、A8、A10〜A11及びB1〜B11について、交流2極式導電率計(東亜ディーケーケー社製、CM-25R)を用いて、25℃での導電率を調べた。測定結果を表2に示す。
Figure 2008071499
(電池性能試験)
実施例8〜9、比較例5〜6
(1)リチウム二次電池の作製;
市販のコバルト酸リチウム(日本化学工業(株)社製、セルシード(登録商標)C−5)95重量%、炭素粉末(TIMCAL社製、SUPER P)2.5重量%、ポリフッ化ビニリデン2.5重量%を混合して正極合剤とし、これをN−メチル−2−ピロリジノンに分散させて混練ペーストを調製した。該混練ペーストをアルミ箔に塗布したのち乾燥、プレスして直径15mmの円盤に打ち抜いて正極板を得た。
この正極板(正極材重量7mg)と電解液、セパレーター、リチウム金属負極、正極、集電板、取り付け金具、外部端子等の各部材を使用してリチウム二次電池を製作し、電池性能評価および熱安定性試験に用いた。電解液としては、B2、B4、B11およびエチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの体積比1:2の溶媒に1.0モル/LとなるようにLiPF6を溶解させた非水電解液B12(宇部興産製、商品名:ピュアライト)をそれぞれ用いてリチウムイオン二次電池を作成した。
(2)電池の性能評価
作製したリチウム二次電池を室温(25℃)で作動させ、下記の電池性能を評価した。
・初期放電容量(mAH/g)、初期エネルギー密度(mWh/g)、20サイクル容量維持率、20サイクルエネルギー維持率の測定
室温にて正極に対して1.0mA/cm2で4.3V まで充電した後、2.7V まで0.5mA/cm2で放電させる充放電を1サイクル行い、初期放電容量および初期エネルギー密度を測定した。結果を表3に示す。
次いで、上記放電容量の測定における充放電を20サイクル行い、下記式により容量維持率を算出した。結果を表3に示す。

20サイクル目の放電容量
容量維持率(%)= × 100
1サイクル目の放電容量

また、上記20サイクルの充放電試験から、下記式によりエネルギー維持率を算出した。結果を表3に示す。

20サイクル目のエネルギー密度
エネルギー維持率(%)= × 100
1サイクル目のエネルギー密度
Figure 2008071499
電池性能試験の結果から本願発明に係るテトラアルキルホスホニウム塩を電解質とする電解液を用いると、ホスホニウム塩を含有しない比較例6に比べて、初期放電容量が高く、初期エネルギー密度が高く、さらには20サイクル後の容量維持率およびエネルギー維持率にも優れていることがわかる。一方、比較例5では20サイクル容量維持率が向上するものの初期放電容量が大きく低下してしまうことが分かる。
(正極活物質と電解液の示差走査熱量測定(Differential Scanning Calorimetry, DSC))
実施例10〜11、比較例7〜8
実施例8、実施例9、比較例5及び比較例6と同様にそれぞれ作製したリチウム二次電池を室温(25℃)にて正極に対して1.0mA/cm2で4.4V まで充電した後、2.7V まで0.5mA/cm2で放電させる充放電を1サイクル行い、さらに1.0mA/cm2で4.4V まで充電した後、電池を分解し、充電状態の正極を取り出した。この正極を削り取り、SUS製密封型DSC測定セルに電極5mgと電池作製時に使用した電解液と同じ電解液5μLを封入した。この測定セルをDSC測定装置(セイコーインスツルメンタル社製、DSC6200)で昇温速度2℃/minにて150℃〜300℃の範囲でDSC測定を行った。メイン発熱ピークの温度を表4に、DSC測定結果を図1に示す。
Figure 2008071499
DSC測定の結果から本願発明に係るテトラアルキルホスホニウム塩を含有する電解液はテトラアルキルホスホニウム塩が正極活物質表面に作用することで非水系溶媒との反応を阻害するため、正極活物質の分解を抑制し電池の安全性を向上させるものと推測される。さらに、本願発明に係るホスホニウム塩電解質を含む電解液はDSC発熱温度が高温側にシフトするだけでなく、発熱量も低く抑えられていることから、正極活物質の分解を抑制し、正極活物質と非水系溶媒との反応も効果的に抑制され、電池の安全性を向上させることがわかる。
実施例10で測定したDSC測定結果の図である。 実施例11で測定したDSC測定結果の図である。 比較例7で測定したDSC測定結果の図である。 比較例8で測定したDSC測定結果の図である。

Claims (18)

  1. 下記一般式(1):
    Figure 2008071499
    (1)

    (式中、R1は炭素数2〜6の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜14の直鎖状、分岐状又は脂環状のアルキル基を示す。但し、R1とR2は異なる基であり、ホスホニウムカチオンの炭素数の総数が20以下である。また、Xはアニオンである。)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩からなることを特徴とする電解質。
  2. 前記一般式(1)において、R1の炭素数がR2の炭素数よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の電解質。
  3. 前記一般式(1)において、R2の炭素数がR1の炭素数よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の電解質。
  4. 前記一般式(1)において、R2がメチル基であることを特徴とする請求項1乃至2記載の電解質。
  5. 前記一般式(1)において、R1がエチル基であることを特徴とする請求項1又は3記載の電解質。
  6. 前記一般式(1)において、XがPF6、BF4、SO3CF3、B(C242又はN(SO2CF32から選ばれるアニオンであることを特徴とする請求項1乃至5記載の電解質。
  7. 前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は融点が100℃以下であることを特徴とする請求項1乃至6記載の電解質。
  8. 前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は水分含有量が300ppm以下であることを特徴とする請求項1乃至7記載の電解質。
  9. 前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩は塩素含有量が100ppm以下であることを特徴とする請求項1乃至8記載の電解質。
  10. 前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩が、トリ−n−ブチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドであることを特徴とする請求項1記載の電解質。
  11. 前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩が、トリエチルメチルホスホニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドであることを特徴とする請求項1記載の電解質。
  12. 請求項1乃至11記載の何れか1項記に記載の電解質を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液。
  13. 更に、リチウム化合物を含むことを特徴とする請求項12記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  14. 更に、非水溶媒を含むことを特徴とする請求項13記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  15. 前記一般式(1)で表されるテトラアルキルホスホニウム塩を2体積%以上70体積%以下の割合で含有することを特徴とする請求項12乃至14記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  16. リチウム化合物がLiPF6、LiBF4、LiSO3CF3、LiB(C242又はLiN(SO2CF32から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項13乃至15記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  17. リチウム化合物がLiPF6、LiBF4、LiSO3CF3、LiB(C242又はLiN(SO2CF32から選ばれる2種以上であることを特徴とする請求項16記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  18. 請求項12乃至17記載の何れか1項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液を用いたことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
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