JP2008070437A - 干渉フィルタ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プロジェクション表示装置 - Google Patents
干渉フィルタ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プロジェクション表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008070437A JP2008070437A JP2006246665A JP2006246665A JP2008070437A JP 2008070437 A JP2008070437 A JP 2008070437A JP 2006246665 A JP2006246665 A JP 2006246665A JP 2006246665 A JP2006246665 A JP 2006246665A JP 2008070437 A JP2008070437 A JP 2008070437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interference filter
- light
- region
- layer
- refractive index
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/20—Filters
- G02B5/28—Interference filters
- G02B5/285—Interference filters comprising deposited thin solid films
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B33/00—Electroluminescent light sources
- H05B33/12—Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces
- H05B33/22—Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces characterised by the chemical or physical composition or the arrangement of auxiliary dielectric or reflective layers
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K59/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
- H10K59/30—Devices specially adapted for multicolour light emission
- H10K59/38—Devices specially adapted for multicolour light emission comprising colour filters or colour changing media [CCM]
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
- G02F1/133509—Filters, e.g. light shielding masks
- G02F1/133514—Colour filters
- G02F1/133521—Interference filters
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
【課題】透過領域を透過する斜め光によって生じる混色を抑制することができる干渉フィルタを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153とこれらの間にあるブラックマトリックス領域154とを有し、青色透過領域151、赤色透過領域152、緑色透過領域153及びブラックマトリックス領域154において入射光の波長帯のうち特定波長帯のみを光干渉により選択的に透過する総合積層体102を備え、入射光には可視光が含まれており、ブラックマトリックス領域154における特定波長帯の一部または全部が、不可視領域に属するように設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶やプラズマディスプレイなどのディスプレイデバイスに用いる干渉フィルタに関する。
近年、耐熱性や耐光性に対して安定した特性を提供でき、また酸やアルカリなどの薬品に強いカラーフィルタとして、無機化合物の薄膜を多層に積層して、各積層膜の干渉効果によって赤、緑、青などの色分離機能を実現する多層膜干渉フィルタがある(例えば、特許文献1)。
図10は、このような従来のカラーフィルタの構成を示す図である。
図10は、このような従来のカラーフィルタの構成を示す図である。
特許文献1のカラーフィルタは、透明基板上に、高屈折率材料の二酸化チタン(TiO2)と、低屈折率材料の二酸化シリコン(SiO2)を交互に積層し、その光学的膜厚を調整することにより赤、緑、青の各成分の光を選択的に透過するように構成されている。
より具体的には、特許文献1のカラーフィルタは、赤、緑、青の各波帯の光を選択的に透過するために、上記赤、緑、青のそれぞれにおいて、光学的膜厚を最適化した薄膜多層積層体構造が用いられているのが一般的であり、例えば、薄膜多層積層体の全体の膜厚としては、赤(R):1.5μm、緑(G):1.9μm、青(B):1.1μmとなっている。
より具体的には、特許文献1のカラーフィルタは、赤、緑、青の各波帯の光を選択的に透過するために、上記赤、緑、青のそれぞれにおいて、光学的膜厚を最適化した薄膜多層積層体構造が用いられているのが一般的であり、例えば、薄膜多層積層体の全体の膜厚としては、赤(R):1.5μm、緑(G):1.9μm、青(B):1.1μmとなっている。
ここで、便宜的に、薄膜多層積層体において赤、緑、青の光を選択に透過する各部分を、それぞれ赤透過領域、緑透過領域、青透過領域ということとする。
上述の薄膜多層積層体において青透過領域の膜厚が、緑透過領域及び青透過領域に比べて薄くなっているのは、青の波長が緑や赤の波長に比べて小さいことに起因し、青透過領域では小さな波長の光を透過率のピークに設定するため、青透過領域の膜厚を薄くしている。
上述の薄膜多層積層体において青透過領域の膜厚が、緑透過領域及び青透過領域に比べて薄くなっているのは、青の波長が緑や赤の波長に比べて小さいことに起因し、青透過領域では小さな波長の光を透過率のピークに設定するため、青透過領域の膜厚を薄くしている。
また、緑透過領域の膜厚が特に厚いのは、緑の波長帯の光のみを透過させる分光特性を得るため、赤透過領域と青透過領域における薄膜多層積層体の構造を併せたものを用いているためである。
このような無機化合物の薄膜を多層に積層したカラーフィルタは、カラー液晶プロジェクターのカラーフィルタとして使用した場合であっても、プロジェクターの強力光源から発生する熱や光源に含有する紫外線に対する劣化が少ない。
特開平9−15420号公報
このような無機化合物の薄膜を多層に積層したカラーフィルタは、カラー液晶プロジェクターのカラーフィルタとして使用した場合であっても、プロジェクターの強力光源から発生する熱や光源に含有する紫外線に対する劣化が少ない。
しかしながら、上述したように、赤透過領域、緑透過領域、青透過領域の全体の膜厚は、赤(R):1.5μm、緑(G):1.9μm、青(B):1.1μmとなっており、例えば、緑透過領域と青透過領域との間では、0.8μmの段差が生じており、また、赤透過領域と青透過領域との間においても0.4μmの段差が生じているため、透過領域に斜めに入射した光が隣接する透過領域に侵入してしまう虞がある。
このような場合、3原色のうちの2色または全色が混ざってしまういわゆる混色が生じるため、色分離機能が低下するという問題がある。
このような混色を抑制するために、隣り合う透過領域の境界領域に光遮蔽する機能部、即ち、ブラックマトリックスを配設することも考えられるが、通常、ブラックマトリックスは、上記境界領域から離れた位置に配設されており、透過領域間を跨ぐ部分における混色の有効な防止策とはならない。
このような混色を抑制するために、隣り合う透過領域の境界領域に光遮蔽する機能部、即ち、ブラックマトリックスを配設することも考えられるが、通常、ブラックマトリックスは、上記境界領域から離れた位置に配設されており、透過領域間を跨ぐ部分における混色の有効な防止策とはならない。
ブラックマトリックスの形成方法としては、クロム(Cr)やニッケル(Ni)または金属酸化物等からなる遮光材料を積層する方法が用いられており、仮に、上記境界領域、即ち、隣り合う透過領域の間に上記遮光材料を形成しようとすれば、従来の製造設備をそのまま使用することができないためコスト上昇を生じ、また、技術的にも画素の間隔の拡大などの2次的問題を招く虞がある。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、透過領域を透過する斜め光によって生じる混色を抑制することができる干渉フィルタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る干渉フィルタは、1)複数の窓領域とそれらの間にある境界領域とを有し、前記窓領域及び前記境界領域において入射光の波長帯のうち特定波長帯のみを光干渉により選択的に透過する膜体を備え、前記入射光には可視光が含まれており、前記境界領域における前記特定波長帯の一部または全部が、不可視領域に属するように設定されていることを特徴し、また、2)透明基板と、前記透明基板上に形成され、入射光の波長帯から少なくとも2つの異なる特定波長帯を光干渉により選択的に透過する膜体とを備え、前記膜体は光学膜厚がそれぞれλ/4である誘電体層が複数積層されてなる2つのλ/4多層膜と、前記λ/4多層膜に挟まれ、光学膜厚がλ/4以外である絶縁体層とを有する多層構造であることを特徴する。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る液晶ディスプレイは、3)発光部及び平面上の複数の領域それぞれにおいて、前記発光部が発する光を透過する透光状態及び前記光を遮光する遮光状態のいずれかの状態に選択的に切り替え可能な液晶層を有する発光機構と、上述の干渉フィルタとを備えることを特徴とし、また、本発明に係るエレクトロルミネッセンスディスプレイは、4)平面上の複数の領域のそれぞれにおいて選択的に発光する発光層と、上述の干渉フィルタとを備えることを特徴とし、また、発明に係るプロジェクション表示装置は、5)光源と、超微小反射鏡半導体と、前記光源と前記超微小反射鏡半導体の間に配設された上述の干渉フィルタとを備えることを特徴とする。
上記1)の構成により、窓領域同士の境界領域に入射される光のうち特定波長帯のみが選択的に光干渉によって透過し、特定波長帯以外の波長帯は透過せず、この特定波長帯の一部または全部が不可視領域に属しているため、境界領域を可視光が透過し難くなる。
つまり、境界領域における膜体は、光を遮蔽するいわゆるブラックマトリックスのように機能するので、斜めに入射した可視光が隣接する窓領域に到達することを抑制する。
つまり、境界領域における膜体は、光を遮蔽するいわゆるブラックマトリックスのように機能するので、斜めに入射した可視光が隣接する窓領域に到達することを抑制する。
従って、隣り合う窓領域を透過する光同士の混色が抑制される。
また、上記2)の構成により、膜体の薄膜化が可能となる。
このため、光が斜めに上記膜体に入射しても、膜体においてこの光の基板の表面に沿った方向に進む成分が小さく抑えられるので、混色が抑制され、色分離機能が向上される。
また、上記1)の構成の干渉フィルタを上記3)に記載の液晶ディスプレイ、上記4)に記載のエレクトロルミネッセンスディスプレイ、上記5)に記載の薄型プロジェクション表示装置に適用することができ、これらの表示デバイスについても、上記1)の干渉フィルタと同様の効果を奏することは言うまでもない。
また、上記2)の構成により、膜体の薄膜化が可能となる。
このため、光が斜めに上記膜体に入射しても、膜体においてこの光の基板の表面に沿った方向に進む成分が小さく抑えられるので、混色が抑制され、色分離機能が向上される。
また、上記1)の構成の干渉フィルタを上記3)に記載の液晶ディスプレイ、上記4)に記載のエレクトロルミネッセンスディスプレイ、上記5)に記載の薄型プロジェクション表示装置に適用することができ、これらの表示デバイスについても、上記1)の干渉フィルタと同様の効果を奏することは言うまでもない。
また、上記1)の構成において、以下に示すような構成であることが望ましい。
即ち、前記窓領域における前記特定波長帯は、赤色、緑及び青のいずれかの色に対応する波長帯であることが望ましい。
これにより、膜体の薄膜化が可能となるため、光が斜めに上記膜体に入射しても、膜体においてこの光の基板の延面方向に進む量が小さく抑えられ、さらに混色が抑制され、色分離機能が向上する。
即ち、前記窓領域における前記特定波長帯は、赤色、緑及び青のいずれかの色に対応する波長帯であることが望ましい。
これにより、膜体の薄膜化が可能となるため、光が斜めに上記膜体に入射しても、膜体においてこの光の基板の延面方向に進む量が小さく抑えられ、さらに混色が抑制され、色分離機能が向上する。
また、前記膜体は、光学膜厚がそれぞれλ/4である誘電体層が複数積層されてなる2つのλ/4多層膜と、前記λ/4多層膜に挟まれ、光学膜厚がλ/4以外である絶縁体層とを有する多層構造であることが望ましく、また、前記2つのλ/4多層膜と前記絶縁体層とを、それぞれ第1のλ/4多層膜及び第2のλ/4多層膜と第1の絶縁体層とするとき、前記膜体は、第3のλ/4多層膜と第2の絶縁体層とを有し、第2の前記絶縁体層が、第2のλ/4多層膜と第3のλ/4多層膜とに挟まれていることが望ましい。
これにより、入射光の波長程度(〜500nm)の層構成で色分離化できるので、濾光手段を薄膜化でき、斜め光による色分離機能の低下が極めて抑制される。
また、上記2)の構成において、以下に示すような構成であることが望ましい。
即ち、透明基板と、前記透明基板上に形成され、入射光の波長帯から少なくとも2つの異なる特定波長帯を光干渉により選択的に透過する膜体とを備え、前記膜体は、光学膜厚がそれぞれλ/4である誘電体層が複数積層されてなる2つのλ/4多層膜と、前記λ/4多層膜に挟まれ、光学膜厚がλ/4以外である絶縁体層とを有する多層構造であることが望ましい。
また、上記2)の構成において、以下に示すような構成であることが望ましい。
即ち、透明基板と、前記透明基板上に形成され、入射光の波長帯から少なくとも2つの異なる特定波長帯を光干渉により選択的に透過する膜体とを備え、前記膜体は、光学膜厚がそれぞれλ/4である誘電体層が複数積層されてなる2つのλ/4多層膜と、前記λ/4多層膜に挟まれ、光学膜厚がλ/4以外である絶縁体層とを有する多層構造であることが望ましい。
これにより、境界領域においては可視光、即ち、赤色光、緑色光及び青色光が透過し難くなるため、これらの色の光が混じり合ういわゆる混色が抑制される。
また、前記膜体は、複数の窓領域とそれらの間にある境界領域とを有し、前記窓領域における前記特定波長帯は、赤色光、緑色光及び青色光のいずれかの色に対応する波長帯であり、前記境界領域における前記特定波長帯の一部または全部が、不可視領域に属していることが望ましく、また、前記2つのλ/4多層膜と前記絶縁体層とを、それぞれ第1のλ/4多層膜及び第2のλ/4多層膜と第1の絶縁体層とするとき、前記膜体は、第3のλ/4多層膜と第2の絶縁体層とを有し、第2の前記絶縁体層が、第2のλ/4多層膜と第3のλ/4多層膜とに挟まれていることが望ましい。
また、前記膜体は、複数の窓領域とそれらの間にある境界領域とを有し、前記窓領域における前記特定波長帯は、赤色光、緑色光及び青色光のいずれかの色に対応する波長帯であり、前記境界領域における前記特定波長帯の一部または全部が、不可視領域に属していることが望ましく、また、前記2つのλ/4多層膜と前記絶縁体層とを、それぞれ第1のλ/4多層膜及び第2のλ/4多層膜と第1の絶縁体層とするとき、前記膜体は、第3のλ/4多層膜と第2の絶縁体層とを有し、第2の前記絶縁体層が、第2のλ/4多層膜と第3のλ/4多層膜とに挟まれていることが望ましい。
これらの構成により、入射光の波長程度(〜500nm)の層構成で色分離化できるので、濾光手段を薄膜化でき、斜め光による色分離機能の低下が極めて抑制される。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
1.構造
図1は、本発明の実施の形態1における干渉フィルタ100の部分断面図である。
干渉フィルタ100は、赤、緑、青の色分離を行うカラーフィルタであって、透明基板101上に第1高屈折率層103、第1低屈折率層104、第2高屈折率層105、低屈折率複合層106、第3高屈折率層112、第2低屈折率層113、第4高屈折率層114及び第3低屈折率層115がこの順に積層されたものであり、従来の干渉フィルタのように単に低屈折率膜と高屈折率膜が交互に積層されているだけではなく、低屈折率複合層106の光学膜厚が、他の層の光学膜厚と大きく異なっている。
(実施の形態1)
1.構造
図1は、本発明の実施の形態1における干渉フィルタ100の部分断面図である。
干渉フィルタ100は、赤、緑、青の色分離を行うカラーフィルタであって、透明基板101上に第1高屈折率層103、第1低屈折率層104、第2高屈折率層105、低屈折率複合層106、第3高屈折率層112、第2低屈折率層113、第4高屈折率層114及び第3低屈折率層115がこの順に積層されたものであり、従来の干渉フィルタのように単に低屈折率膜と高屈折率膜が交互に積層されているだけではなく、低屈折率複合層106の光学膜厚が、他の層の光学膜厚と大きく異なっている。
つまり、低屈折率複合層106以外の層は、何れも略同一の光学膜厚を有する。
ここで、上記光学膜厚とはその層の材料の屈折率nにその層の膜厚dを乗じた値ndをいう。
上記低屈折率複合層106は、いわゆるスペーサ層と呼ばれる層であって、低屈折率材料の積層する位置をずらしながら複数積層した複合層からなり、図1に示すように第4低屈折率層107、第5低屈折率層109、第6低屈折率層110及び第7低屈折率層111が積層されてなる。
ここで、上記光学膜厚とはその層の材料の屈折率nにその層の膜厚dを乗じた値ndをいう。
上記低屈折率複合層106は、いわゆるスペーサ層と呼ばれる層であって、低屈折率材料の積層する位置をずらしながら複数積層した複合層からなり、図1に示すように第4低屈折率層107、第5低屈折率層109、第6低屈折率層110及び第7低屈折率層111が積層されてなる。
ここで、便宜的に、透明基板101上に積層されている全ての層、即ち、第1高屈折率層103、第1低屈折率層104、第2高屈折率層105、低屈折率複合層106、第3高屈折率層112、第2低屈折率層113、第4高屈折率層114及び第3低屈折率層115を総合積層体102ということとする。
原理的には、干渉フィルタ100は、屈折率の異なる二種類の物質を、光の半波長程度の周期で交互に並べ,その波長の光の存在が許されないフォトニックバンドギャップを形成し、さらに上記低屈折率複合層106のように周期構造の一部を壊して欠陥を作ることによって、反射帯域中に特定の波長帯の光のみを透過させる帯域を設けるいわゆるフォトニック結晶技術を用いた積層型干渉フィルタである。
原理的には、干渉フィルタ100は、屈折率の異なる二種類の物質を、光の半波長程度の周期で交互に並べ,その波長の光の存在が許されないフォトニックバンドギャップを形成し、さらに上記低屈折率複合層106のように周期構造の一部を壊して欠陥を作ることによって、反射帯域中に特定の波長帯の光のみを透過させる帯域を設けるいわゆるフォトニック結晶技術を用いた積層型干渉フィルタである。
上述の屈折率の異なる二種類の物質としては、低屈折率材として二酸化シリコン層(SiO2)を、また、高屈折率材としては二酸化チタン(TiO2)を用いる。
ここで、低屈折率複合層106において、第4低屈折率層107と第5低屈折率層109と第6低屈折率層110の3層が積層されている干渉フィルタ100の積層方向における領域が、青色に対応する波長帯の光を透過する領域(「以下、青色透過領域」という。)151となる。
ここで、低屈折率複合層106において、第4低屈折率層107と第5低屈折率層109と第6低屈折率層110の3層が積層されている干渉フィルタ100の積層方向における領域が、青色に対応する波長帯の光を透過する領域(「以下、青色透過領域」という。)151となる。
また、低屈折率複合層106において、第6低屈折率層110のみが存在している干渉フィルタ100の積層方向における領域が、赤色に対応する波長帯の光を透過する領域(「以下、赤色透過領域」という。)152となる。
そして、低屈折率複合層106において、第4低屈折率層107と第6低屈折率層110の2層が積層されている干渉フィルタ100の積層方向における領域が、近赤外線及び近紫外線を主に透過する領域(「以下、ブラックマトリックス領域」という。)154となる。
そして、低屈折率複合層106において、第4低屈折率層107と第6低屈折率層110の2層が積層されている干渉フィルタ100の積層方向における領域が、近赤外線及び近紫外線を主に透過する領域(「以下、ブラックマトリックス領域」という。)154となる。
このブラックマトリックス領域154では、可視光線が透過しにくく、つまり反射し易くなっているため、可視光しか感じ取れない人間にとっては、恰もブラックマトリックスのような遮光部材が存在するかのように機能する。
また、透明基板101の表面上において、低屈折率複合層106が全く配されていない積層方向における領域が、緑色に対応する波長帯の光を透過する領域(「以下、緑色透過領域」という。)153となる。
2.光学膜厚の設定
図2には、多層膜干渉フィルタにおいて広く知られている特性マトリックス法を用いて計算を行った分光特性の設計結果の一例を示している。ここで誘電体材料としては、高屈折率材料TiO2(屈折率2.5)、および低屈折率材料SiO2(屈折率1.45)を用いている。
また、透明基板101の表面上において、低屈折率複合層106が全く配されていない積層方向における領域が、緑色に対応する波長帯の光を透過する領域(「以下、緑色透過領域」という。)153となる。
2.光学膜厚の設定
図2には、多層膜干渉フィルタにおいて広く知られている特性マトリックス法を用いて計算を行った分光特性の設計結果の一例を示している。ここで誘電体材料としては、高屈折率材料TiO2(屈折率2.5)、および低屈折率材料SiO2(屈折率1.45)を用いている。
低屈折率複合層106の光学膜厚は、青色透過領域151、赤色透過領域152、緑色透過領域153、そしてブラックマトリックス領域154においてそれぞれ、0.188μm、0.044μm、0.000μm(膜なし)、0.133μmであり、また、物理膜厚については、それぞれ、0.130μm、0.030μm、0.000μm(膜なし)、0.091μmとなっている。
つまり、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153間において、最も段差が大きい箇所は、青色透過領域151と緑色透過領域153との間で0.13μmとなっている。
これは、特許文献1に記載のカラーフィルタにおいて、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153間で最も段差が大きい箇所は、青色透過領域151と緑色透過領域153との間で、0.800μmとなっており、本実施の形態1の干渉フィルタの方が、0.67μm段差が小さくなっており、割合にして段差が83.7%も減少している。
これは、特許文献1に記載のカラーフィルタにおいて、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153間で最も段差が大きい箇所は、青色透過領域151と緑色透過領域153との間で、0.800μmとなっており、本実施の形態1の干渉フィルタの方が、0.67μm段差が小さくなっており、割合にして段差が83.7%も減少している。
図2に示すように、低屈折率複合層106の膜厚の変化によって、透過ピーク波長特性を変化させることができ、積層型干渉フィルタの構成で、厚みを少なくするカラーフィルタにおいて必要となる赤、緑、青の波長を分離し、さらに、ブラックマトリックスとしての機能を実現できることがわかる。
ここで、青色透過領域151、赤色透過領域152、緑色透過領域153、そしてブラックマトリックス領域154それぞれの分光特性を決定するスペーサ層において、上述の膜厚に設定している理由について説明する。
ここで、青色透過領域151、赤色透過領域152、緑色透過領域153、そしてブラックマトリックス領域154それぞれの分光特性を決定するスペーサ層において、上述の膜厚に設定している理由について説明する。
スペーサ層以外は132.5nmの光学膜厚としており、図2に示すように、これは設定波長として530nmに対応する。
緑色を選択的に透過させる緑色透過領域153においては、スペーサ層の厚みをゼロとしているが、この場合、図2に示すように、設定波長である530nmを中心にして透過帯域が生じる。
緑色を選択的に透過させる緑色透過領域153においては、スペーサ層の厚みをゼロとしているが、この場合、図2に示すように、設定波長である530nmを中心にして透過帯域が生じる。
さらに、スペーサ層の厚みをゼロから増やしていくと、スペーサ層の上部と下部にあるλ/4多層膜において入射した光の位相関係が相対的に変化し、結果的に530nmにあったピーク値が長波長側にシフトしていくことになる。
例えば、スペーサ層の光学膜厚を30nmとした場合、赤色領域を透過させる赤色透過領域152となる。
例えば、スペーサ層の光学膜厚を30nmとした場合、赤色領域を透過させる赤色透過領域152となる。
さらにスペーサ層の光学膜厚を増やすと、透過波長のピーク値は可視光領域から近赤外領域へとシフトするが、同時に次のピーク波長が紫外領域から現れる。
また、ペーサ層の光学膜厚を130nmとした場合、次のピーク波長が現れ、青色フィルタとして機能することがわかる。
なお、上記λ/4多層膜のみで構成されている、即ち、総合積層体102がない場合の干渉フィルタの特性としては、上記λの波長を基準として、この基準から所定波長分増加方向及び減少方向へと遠ざかった2つの波長に挟まれる範囲の波長帯(以下、「反射波長帯」という。)を反射する。
また、ペーサ層の光学膜厚を130nmとした場合、次のピーク波長が現れ、青色フィルタとして機能することがわかる。
なお、上記λ/4多層膜のみで構成されている、即ち、総合積層体102がない場合の干渉フィルタの特性としては、上記λの波長を基準として、この基準から所定波長分増加方向及び減少方向へと遠ざかった2つの波長に挟まれる範囲の波長帯(以下、「反射波長帯」という。)を反射する。
このλ/4多層膜の透過特性を横軸には波長を、縦軸には透過率を示すグラフに示すと、波長λを対称軸とするバスタブカーブを描くこととなる。
上記λ/4多層膜に総合積層体102、即ち、スペーサ層が挿設されることで、反射波長帯のうち、上記スペーサ層の光学膜厚に応じて決まる特定の波長帯だけが透過可能となるという特性が付加される。
上記λ/4多層膜に総合積層体102、即ち、スペーサ層が挿設されることで、反射波長帯のうち、上記スペーサ層の光学膜厚に応じて決まる特定の波長帯だけが透過可能となるという特性が付加される。
以上に述べたように、透明基板上に形成した誘電体多層膜のうち、一部の誘電体層の膜厚のみを変化させることで分光特性を大きく変化させることが可能である。つまり、一部の膜厚の変化のみで色分離化が可能であるため、各画素間の膜厚段差が非常に小さくなり、斜め光による色分離機能の低下が極めて抑制できる。
また、各画素間に形成されるブラックマトリックスとしてのブラックマトリックス領域154もカラーフィルタと同一工程で形成可能となるため、生産性が飛躍的に向上し低コスト化につながる。
また、各画素間に形成されるブラックマトリックスとしてのブラックマトリックス領域154もカラーフィルタと同一工程で形成可能となるため、生産性が飛躍的に向上し低コスト化につながる。
また、図1では、高屈折率材料として、TiO2を用いているが、高屈折率材料として広く知られている窒化シリコン(SiN)、酸化タンタル(Ta2O5)、あるいは酸化ジルコニウム(ZrO2)等などを用いてもよい。また、低屈折率材料としては、SiO2を用いたが、特に高屈折率材料として用いる誘電体と比較して屈折率が低ければ、SiO2以外の材料でも構わない。
3.干渉フィルタの製造方法
次に、干渉フィルタ100の製造方法について説明する。
3.干渉フィルタの製造方法
次に、干渉フィルタ100の製造方法について説明する。
図3及び図4は、干渉フィルタ100の製造工程を示す図であり、図3(a)から図4(p)まで順次実行される。
具体的には、干渉フィルタ100は、図3(a)に示すように、例えば、石英基板からなる透明基板101上に、高周波(RF: Radio frequency)スパッタ装置を用いたスパッタリング法、もしくは電子線や抵抗加熱を用いた蒸着法により、二酸化チタンからなる第1高屈折率層103、二酸化シリコンからなる第1低屈折率層104及び二酸化チタンからなる第2高屈折率層105をこの順に積層して、λ/4多層膜を形成する。
具体的には、干渉フィルタ100は、図3(a)に示すように、例えば、石英基板からなる透明基板101上に、高周波(RF: Radio frequency)スパッタ装置を用いたスパッタリング法、もしくは電子線や抵抗加熱を用いた蒸着法により、二酸化チタンからなる第1高屈折率層103、二酸化シリコンからなる第1低屈折率層104及び二酸化チタンからなる第2高屈折率層105をこの順に積層して、λ/4多層膜を形成する。
さらに、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、第1高屈折率層105上に二酸化シリコンからなる第4低屈折率中間体層107aを成膜する。
上記第4低屈折率中間体層107a上の青色透過領域151の領域にレジスト前駆体(不図示)を塗布し、いわゆるプリベークと呼ばれる熱処理、ステッパなどの露光装置による露光、有機溶剤等によるレジストの現像、そしてポストベークと呼ばれる熱処理を順次行い、青色透過領域151の領域に膜厚1μmのレジスト210を形成する。
上記第4低屈折率中間体層107a上の青色透過領域151の領域にレジスト前駆体(不図示)を塗布し、いわゆるプリベークと呼ばれる熱処理、ステッパなどの露光装置による露光、有機溶剤等によるレジストの現像、そしてポストベークと呼ばれる熱処理を順次行い、青色透過領域151の領域に膜厚1μmのレジスト210を形成する。
その後、第4低屈折率中間体層107aの露出部分、即ち、青色透過領域151以外の領域の膜厚39nmを取り除くエッチングプロセスを実施する。
より具体的には、図3(c)に示すように、CF系のガスを用いて、物理的に第4低屈折率中間体層107aのドライエッチングを行う。
以下にエッチング条件を示す。
(エッチング条件)
エッチングガス:CF4
ガス流量 :40sccm
RFパワー :200W
真空度 :0.050Torr
(その他の事項)
二酸化シリコンと二酸化チタンではフッ化水素酸に対する選択比が大きいため、このエッチングはドライエッチングに限るものではなく、フッ化水素酸等を用いることによるウェットエッチングプロセスを用いても構わない。
より具体的には、図3(c)に示すように、CF系のガスを用いて、物理的に第4低屈折率中間体層107aのドライエッチングを行う。
以下にエッチング条件を示す。
(エッチング条件)
エッチングガス:CF4
ガス流量 :40sccm
RFパワー :200W
真空度 :0.050Torr
(その他の事項)
二酸化シリコンと二酸化チタンではフッ化水素酸に対する選択比が大きいため、このエッチングはドライエッチングに限るものではなく、フッ化水素酸等を用いることによるウェットエッチングプロセスを用いても構わない。
その場合、使用するフッ化水素酸は、フッ化水素酸とフッ化アンモニウム溶液とを1対4の割合で混合したものを用いことが好ましい。
その混合溶液に5秒浸すことでエッチングを行い、有機溶剤等を用いてレジストの除去を行う。
このようにすることで、図3(c)に示すように、青色透過領域151の領域の第4低屈折率中間体層107だけが残る。
その混合溶液に5秒浸すことでエッチングを行い、有機溶剤等を用いてレジストの除去を行う。
このようにすることで、図3(c)に示すように、青色透過領域151の領域の第4低屈折率中間体層107だけが残る。
次に、図3(d)に示すように、露出面全体に二酸化シリコンからなる第5低屈折率中間体層109aを高周波スパッタ装置により成膜する。
ここで成膜する第5低屈折率中間体層109aの膜厚は61nmである。
そして、図3(e)に示すように、青色透過領域151及びブラックマトリックス領域154に、それぞれレジスト211及びレジスト212を形成し、青色透過領域151とブラックマトリックス領域154以外の領域の第5低屈折率中間体層109aに対してエッチングプロセスを実施する。
ここで成膜する第5低屈折率中間体層109aの膜厚は61nmである。
そして、図3(e)に示すように、青色透過領域151及びブラックマトリックス領域154に、それぞれレジスト211及びレジスト212を形成し、青色透過領域151とブラックマトリックス領域154以外の領域の第5低屈折率中間体層109aに対してエッチングプロセスを実施する。
これにより、図3(f)に示すように、青色透過領域151とこの両端に存在するブラックマトリックス領域154とに第5低屈折率層109が形成され、赤色透過領域152と緑色透過領域153との間あるブラックマトリックス領域154には第7低屈折率層111が形成される。
その後、図3(g)に示すように、露出面全体に二酸化シリコンからなる第6低屈折率中間体層110aを高周波スパッタ装置により成膜する。
その後、図3(g)に示すように、露出面全体に二酸化シリコンからなる第6低屈折率中間体層110aを高周波スパッタ装置により成膜する。
ここで成膜する第6低屈折率中間体層110aの膜厚は30nmである。
次に、図4(h)に示すように、露出面における緑色透過領域153以外の領域にレジスト213を形成する。
そして、第6低屈折率中間体層110aの露出部分、即ち、緑色透過領域153の光学膜厚30nmを取り除くエッチングプロセスを実施する。
次に、図4(h)に示すように、露出面における緑色透過領域153以外の領域にレジスト213を形成する。
そして、第6低屈折率中間体層110aの露出部分、即ち、緑色透過領域153の光学膜厚30nmを取り除くエッチングプロセスを実施する。
これにより、図3(j)に示すように、青色透過領域151、赤色透過領域152及び全てのブラックマトリックス領域154に第7低屈折率層110が形成される。
その後、図3(k)に示すように、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、露出面全体に二酸化チタンからなる第3高屈折率層112を成膜する。
そして、図3(m)に示すように、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、露出面全体に二酸化シリコンからなる第2低屈折率層113を成膜する。
その後、図3(k)に示すように、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、露出面全体に二酸化チタンからなる第3高屈折率層112を成膜する。
そして、図3(m)に示すように、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、露出面全体に二酸化シリコンからなる第2低屈折率層113を成膜する。
さらに、図3(n)に示すように、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、露出面全体に二酸化チタンからなる第4高屈折率層114を成膜する。
そして、図3(p)に示すように、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、露出面全体に二酸化シリコンからなる第3低屈折率層115を成膜する。
上記工程の実施が完了することにより、低屈折率複合層106の青色透過領域151、赤色透過領域152、緑色透過領域153及びブラックマトリックス領域154における物理的膜厚は、それぞれ133.0nm、33.0nm、0.0nm、91nmとなる。
そして、図3(p)に示すように、上述のスパッタリング法または蒸着法を用いて、露出面全体に二酸化シリコンからなる第3低屈折率層115を成膜する。
上記工程の実施が完了することにより、低屈折率複合層106の青色透過領域151、赤色透過領域152、緑色透過領域153及びブラックマトリックス領域154における物理的膜厚は、それぞれ133.0nm、33.0nm、0.0nm、91nmとなる。
また、第1高屈折率層103、第1低屈折率層104、第2高屈折率層105、第3高屈折率層112、第2低屈折率層113、第4高屈折率層114及び第3低屈折率層115は、図2に示す光学的特性を示すように光学膜厚が調整されたλ/4多層膜構造となっている。
以上のように、本実施の形態1の干渉フィルタ100は、1)カラーフィルタとして機能する青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153のうち隣り合うもの領域同士の間の領域に可視光線が透過し難いブラックマトリックス領域154を形成することができるため、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153に斜めに入射する光が透過しても、ブラックマトリックス領域154が可視光を遮光するため混色が生じにくい。
以上のように、本実施の形態1の干渉フィルタ100は、1)カラーフィルタとして機能する青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153のうち隣り合うもの領域同士の間の領域に可視光線が透過し難いブラックマトリックス領域154を形成することができるため、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153に斜めに入射する光が透過しても、ブラックマトリックス領域154が可視光を遮光するため混色が生じにくい。
しかも、ブラックマトリックス領域154の形成は、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153を形成するのと同じ製造プロセス、即ち、スパッタリング法や蒸着法などの薄膜形成プロセスが利用可能なため、わざわざブラックマトリックスを形成するための設備を用意する必要がなく、コストを低減することができる。
2)本実施の形態1における干渉フィルタ100は、フォトニック結晶技術を用いた積層型干渉フィルタであるため、つまり、スペーサ層としての低屈折率複合層106のみの膜厚変化で色分離が可能である。したがって、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153間の段差を小さく抑えることができ、この最大段差を0.133μmにすることができた。
2)本実施の形態1における干渉フィルタ100は、フォトニック結晶技術を用いた積層型干渉フィルタであるため、つまり、スペーサ層としての低屈折率複合層106のみの膜厚変化で色分離が可能である。したがって、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153間の段差を小さく抑えることができ、この最大段差を0.133μmにすることができた。
この段差の値は、従来の干渉フィルタの場合の最大段差0.8μmに比べ、83.7%も減少しており、混色が生じる可能性を低く抑えることができる。
なお、上記1)及び2)の効果は、それぞれA)青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153のうち隣り合うもの領域同士の間の領域に可視光線が透過し難いブラックマトリックス領域154を形成されていること、及び、B)フォトニック結晶技術を用いた積層型干渉フィルタ、即ち、スペーサ層一層のみの膜厚の変化で、分光特性を調整可能な構成であるため、構造が単純になったことに起因するが、これらA)及びB)のいずれかの一方の構成を備えていれば混色の発生は抑制されるので、A)及びB)どちらか一方の構成のみを備えた干渉フィルタであってもよい。
(実施の形態2)
図5(a)は、本実施の形態112の干渉フィルタ200の構成を示す図である。
なお、上記1)及び2)の効果は、それぞれA)青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153のうち隣り合うもの領域同士の間の領域に可視光線が透過し難いブラックマトリックス領域154を形成されていること、及び、B)フォトニック結晶技術を用いた積層型干渉フィルタ、即ち、スペーサ層一層のみの膜厚の変化で、分光特性を調整可能な構成であるため、構造が単純になったことに起因するが、これらA)及びB)のいずれかの一方の構成を備えていれば混色の発生は抑制されるので、A)及びB)どちらか一方の構成のみを備えた干渉フィルタであってもよい。
(実施の形態2)
図5(a)は、本実施の形態112の干渉フィルタ200の構成を示す図である。
この干渉フィルタ200は、干渉フィルタ100と同様にフォトニック結晶技術を用い、赤、緑、青の色分離を行う積層型干渉カラーフィルタである。
干渉フィルタ100との相違点は、干渉フィルタ100では、色分離するために用いるスペーサ層を1層のみ設けているが、本実施の形態112の干渉フィルタ200では、スペーサ層を2層設けており、上記2つのスペーサ層以外の高屈折率層及び低屈折率層の光学膜厚は略同一となっている。
干渉フィルタ100との相違点は、干渉フィルタ100では、色分離するために用いるスペーサ層を1層のみ設けているが、本実施の形態112の干渉フィルタ200では、スペーサ層を2層設けており、上記2つのスペーサ層以外の高屈折率層及び低屈折率層の光学膜厚は略同一となっている。
つまり、新たに加わったスペーサ層以外は干渉フィルタ100と同様の構成であり、また各層の形成方法についても干渉フィルタ100と同様である。
より具体的には、干渉フィルタ200は、透明基板101上に第1高屈折率層103、第1低屈折率層104、第2高屈折率層105、第1のスペーサ層としての低屈折率複合層226、第3高屈折率層232、第2低屈折率層233、第4高屈折率層234、第2のスペーサ層としての低屈折率複合層235、第5高屈折率層236及び第3低屈折率層237がこの順に積層されている。
より具体的には、干渉フィルタ200は、透明基板101上に第1高屈折率層103、第1低屈折率層104、第2高屈折率層105、第1のスペーサ層としての低屈折率複合層226、第3高屈折率層232、第2低屈折率層233、第4高屈折率層234、第2のスペーサ層としての低屈折率複合層235、第5高屈折率層236及び第3低屈折率層237がこの順に積層されている。
図5(a)は、本発明の実施の形態2における干渉フィルタ200の部分断面図である。
干渉フィルタ100では、図2に示すように、緑色透過領域や赤色透過領域の透過帯域幅に比べて青色透過領域の透過帯域幅は狭くなっているのに対し、干渉フィルタ200では、図5(b)に示すように、青色透過領域の透過帯域幅が拡大している。
干渉フィルタ100では、図2に示すように、緑色透過領域や赤色透過領域の透過帯域幅に比べて青色透過領域の透過帯域幅は狭くなっているのに対し、干渉フィルタ200では、図5(b)に示すように、青色透過領域の透過帯域幅が拡大している。
また、干渉フィルタ200の青色透過領域、緑色透過領域及び赤色透過領域における透過波長の下限値が、干渉フィルタ100よりもそれぞれ小さくなっている。
より具体的には、図5(b)に示すように、干渉フィルタ200の青色透過領域において、波長550nm前後の波長帯の光が透過する透過率が4%となっているのに対し、干渉フィルタ100では、図2に示すように、透過率が10%となっている。
より具体的には、図5(b)に示すように、干渉フィルタ200の青色透過領域において、波長550nm前後の波長帯の光が透過する透過率が4%となっているのに対し、干渉フィルタ100では、図2に示すように、透過率が10%となっている。
つまり、透過させたくない波長帯の光の透過率が低減されている。
また、干渉フィルタ200では、ブラックマトリックス領域においても、可視光領域における透過率が干渉フィルタ100よりも低くなるため、ブラックマトリックスとしての遮光性能が向上する。
このように、ブラックマトリックスとして多層膜干渉フィルタを構成する場合に、スペーサ層を2段構成とすることで、入射波長450nm〜650nmにおける透過率をさらに低減し、可視光に対する反射特性をさらに向上することが可能となり、ブラックマトリックスとしての機能性をさらに向上させることができる。
(応用例)
次に、本実施の形態における干渉フィルタのディスプレイデバイスへの適用に関して説明する。
1)液晶ディスプレイへの適用
図6は、液晶ディスプレイに実施の形態1の干渉フィルタ100を適用した場合の部分断面斜視図である。
また、干渉フィルタ200では、ブラックマトリックス領域においても、可視光領域における透過率が干渉フィルタ100よりも低くなるため、ブラックマトリックスとしての遮光性能が向上する。
このように、ブラックマトリックスとして多層膜干渉フィルタを構成する場合に、スペーサ層を2段構成とすることで、入射波長450nm〜650nmにおける透過率をさらに低減し、可視光に対する反射特性をさらに向上することが可能となり、ブラックマトリックスとしての機能性をさらに向上させることができる。
(応用例)
次に、本実施の形態における干渉フィルタのディスプレイデバイスへの適用に関して説明する。
1)液晶ディスプレイへの適用
図6は、液晶ディスプレイに実施の形態1の干渉フィルタ100を適用した場合の部分断面斜視図である。
この液晶ディスプレイ300は、画像データを電気信号に変換して入力し、その電気駆動信号を液晶層の小さな一つ一つの画素に、トランジスタによって光透過状態と光遮断状態を作り出すことによって画像表示するディスプレイデバイスであり、白色LEDなどの白色光源を用いるため、カラー表示を行なうにはカラーフィルタが必要となる。
このカラーフィルタとして本実施の形態1の干渉フィルタ100または本実施の形態2の干渉フィルタ200を用いることができる。
このカラーフィルタとして本実施の形態1の干渉フィルタ100または本実施の形態2の干渉フィルタ200を用いることができる。
なお、ここでは干渉フィルタ100を用いた場合を例示する。
より具体的には、液晶ディスプレイ300は、文字及び画像などを表示する液晶素子であって、図中のX軸方向を偏光方向とする偏光板301を最上層として、その下層側には、透明基板101側が上を向いた干渉フィルタ100、板状の透明電極332、X軸方向を配向方向とする配向板333、液晶層334、Y軸方向を配向方向とする配向板335、透明電極336、Y軸方向を偏光方向とする偏光板337及び白色LED(不図示)が内包された導光板340が図中のZ軸方向に積層されてなる。
より具体的には、液晶ディスプレイ300は、文字及び画像などを表示する液晶素子であって、図中のX軸方向を偏光方向とする偏光板301を最上層として、その下層側には、透明基板101側が上を向いた干渉フィルタ100、板状の透明電極332、X軸方向を配向方向とする配向板333、液晶層334、Y軸方向を配向方向とする配向板335、透明電極336、Y軸方向を偏光方向とする偏光板337及び白色LED(不図示)が内包された導光板340が図中のZ軸方向に積層されてなる。
この液晶ディスプレイ300は、一般的に知られているように、TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス駆動による液晶表示パネルと、マルチプレックス駆動の液晶表示パネルとの2方式があり、いずれかを選択して用いることができる。
以上のように、本実施の形態1における干渉フィルタ100を液晶ディスプレイに適用することにより、一部の誘電体層の膜厚変化のみで色分離化することができるため各画素間の膜厚段差が非常に小さくなり、さらに、画素間に配設されたブラックマトリックス領域が可視光をほぼ遮光するので、斜め光によって生じる混色を抑制することができる。
2)プラズマパネルディスプレイへの適用
本実施の形態1の干渉フィルタ100または本実施の形態2の干渉フィルタ200をプラズマパネルディスプレイ(以下、「PDP」という。)に適用することもできる。
以上のように、本実施の形態1における干渉フィルタ100を液晶ディスプレイに適用することにより、一部の誘電体層の膜厚変化のみで色分離化することができるため各画素間の膜厚段差が非常に小さくなり、さらに、画素間に配設されたブラックマトリックス領域が可視光をほぼ遮光するので、斜め光によって生じる混色を抑制することができる。
2)プラズマパネルディスプレイへの適用
本実施の形態1の干渉フィルタ100または本実施の形態2の干渉フィルタ200をプラズマパネルディスプレイ(以下、「PDP」という。)に適用することもできる。
以下、干渉フィルタ100を適用したPDP400について説明する。
通常、PDPにおいては、放電セルにそれぞれ配されている蛍光体が、赤、緑、青のいずれかの色で発光するため、カラーフィルタを用いていない。
しかしながら、例えば、本来赤色発光すべき蛍光体において、この蛍光体から放射される光に赤色成分以外の波長が含まれる場合、この蛍光体から出射される光をフィルタで除去して純粋な赤色のみを取り出すことによって、色再現性を向上させることができる。
通常、PDPにおいては、放電セルにそれぞれ配されている蛍光体が、赤、緑、青のいずれかの色で発光するため、カラーフィルタを用いていない。
しかしながら、例えば、本来赤色発光すべき蛍光体において、この蛍光体から放射される光に赤色成分以外の波長が含まれる場合、この蛍光体から出射される光をフィルタで除去して純粋な赤色のみを取り出すことによって、色再現性を向上させることができる。
つまり、本実施の形態1の干渉フィルタ100または本実施の形態2の干渉フィルタ200をPDPに適用する有用性がある。
カラーフィルタには、例えば、有機フィルムに顔料を塗布して作成された顔料系カラーフィルタもあるが、本実施の形態1の干渉フィルタ100は、全て無機材料で構成されているため、耐熱性に優れ、PDPの製造過程におけるベーキング工程を経たとしても支障を来たさないというメリットがある。
カラーフィルタには、例えば、有機フィルムに顔料を塗布して作成された顔料系カラーフィルタもあるが、本実施の形態1の干渉フィルタ100は、全て無機材料で構成されているため、耐熱性に優れ、PDPの製造過程におけるベーキング工程を経たとしても支障を来たさないというメリットがある。
そのため、干渉フィルタ100の配設場所を発光源となる蛍光体の近くに配設することができる。
図7に、本実施の形態1の干渉フィルタ100を面放電AC型のPDP400に適用した構成を示す。
このPDP400は、前面板401と背面板402とで放電空間440を挟んだ構造となっている。
図7に、本実施の形態1の干渉フィルタ100を面放電AC型のPDP400に適用した構成を示す。
このPDP400は、前面板401と背面板402とで放電空間440を挟んだ構造となっている。
前面板401では、前面ガラス基板411の放電空間440側主面に、走査(スキャン)電極421と維持(サステイン)電極422とからなる表示電極対420がストライプ状に形成され、これを覆うように誘電体層435が形成され、これにさらに本実施の形態1の総合積層体102および保護膜436が順次積層されている。
つまり、本実施の形態1の干渉フィルタ100では、総合積層体102が透明基板101に積層されているのに対し、このPDP400では、誘電体層435上に形成されている。
つまり、本実施の形態1の干渉フィルタ100では、総合積層体102が透明基板101に積層されているのに対し、このPDP400では、誘電体層435上に形成されている。
このように構成しても、総合積層体102は透明な無機材料で作られており、つまり、誘電性を有しトータルの膜厚も薄いため、PDPの駆動に何ら支障がない。
背面板402では、背面ガラス基板431の放電空間側主面に帯状のデータ電極423が表示電極対420と立体交差するように配され、これを覆うように誘電体層438が積層されている。
背面板402では、背面ガラス基板431の放電空間側主面に帯状のデータ電極423が表示電極対420と立体交差するように配され、これを覆うように誘電体層438が積層されている。
誘電体層438の放電空間側主面には、隔壁439がストライプ状に形成され、誘電体層438表面から隔壁439壁面にかけて蛍光体層441の赤、緑、青がこの順番に繰り返し配されている。
前面板401において、誘電体層435、保護膜436は、放電によって発生した高エネルギーのイオンによって表示電極対420表面におけるスパッタリングによる劣化を防止する。
前面板401において、誘電体層435、保護膜436は、放電によって発生した高エネルギーのイオンによって表示電極対420表面におけるスパッタリングによる劣化を防止する。
保護膜436は、例えば、MgOを主成分とし、放電セル内に二次電子を効率よく放出して、放電開始電圧の低減に寄与する。
以上のように構成した前面板401と背面板402とは、加工面を対向させて、その縁部が封着され、パネル内の大気や不純物ガスが排気された後に、放電用ガスとして、希ガスのキセノン・ネオンあるいはキセノン・ヘリウムなどの混合ガスが封入され、封止されている。
以上のように構成した前面板401と背面板402とは、加工面を対向させて、その縁部が封着され、パネル内の大気や不純物ガスが排気された後に、放電用ガスとして、希ガスのキセノン・ネオンあるいはキセノン・ヘリウムなどの混合ガスが封入され、封止されている。
このように、PDPにおいて、蛍光体に近い場所に、本実施の形態1における干渉フィルタ100の総合積層体102を配することにより、混色を抑えつつ所望する色のみを取り出すことができる。
なお、上述したように、総合積層体102を蛍光体の近い場所、即ち、誘電体層435上に必ずしも配設しなくてもよく、前面ガラス基板411の主面であって、放電空間440側に相反する側に総合積層体102を配してもよい。
なお、上述したように、総合積層体102を蛍光体の近い場所、即ち、誘電体層435上に必ずしも配設しなくてもよく、前面ガラス基板411の主面であって、放電空間440側に相反する側に総合積層体102を配してもよい。
また、図7では干渉フィルタ100は、青色、赤色及び緑色のみをそれぞれ透過する青色透過領域151、赤色透過領域152、緑色透過領域153及びブラックマトリックス領域154を有したが、青色透過領域151、赤色透過領域152及び緑色透過領域153を全て白色光が透過する領域に設定し、即ち、青色、赤色及び緑色の全てが透過する領域に設定し、ブラックマトリックス領域154だけをそのままの分光特性にしてもよい。
何故ならば、ブラックマトリックス領域154だけを蛍光体の近傍に配設することにより、混色をより抑制することができるからである。
3)有機ELディスプレイへの適用
本実施の形態1の干渉フィルタ100または本実施の形態2の干渉フィルタ200を有機ELディスプレイに適用することもできる。
3)有機ELディスプレイへの適用
本実施の形態1の干渉フィルタ100または本実施の形態2の干渉フィルタ200を有機ELディスプレイに適用することもできる。
図8は、有機ELディスプレイに実施の形態1の干渉フィルタ100を適用した場合の部分断面斜視図である。
有機ELディスプレイ500は、自己発光する有機発光素子601と、特定波長の光のみをそれぞれ透過する干渉フィルタ100とが、封止層502を介して対向配置されたものである。
有機ELディスプレイ500は、自己発光する有機発光素子601と、特定波長の光のみをそれぞれ透過する干渉フィルタ100とが、封止層502を介して対向配置されたものである。
干渉フィルタ100は、透明基板101の一方の主面が外方に向き、総合積層体102が内方を向いた状態で配設されている。
封止層502は、干渉フィルタ100及び有機発光素子601に挟まれる内部空間を充填して、外部からの酸素、水分等の進入を抑制し、有機発光素子601の界面における反射を抑制し、有機発光素子601から放射された光を干渉フィルタ100へと効率良く透過する。
封止層502は、干渉フィルタ100及び有機発光素子601に挟まれる内部空間を充填して、外部からの酸素、水分等の進入を抑制し、有機発光素子601の界面における反射を抑制し、有機発光素子601から放射された光を干渉フィルタ100へと効率良く透過する。
封止層502の材料としては、可視光透過性を有し、1.3〜2.5の屈折率を有する材料、例えば、透明シリコーンゴム、透明シリコーンゲル、エポキシ樹脂、アクリル樹脂のような有機材料が挙げられる。
有機発光素子601は、平坦化絶縁膜(不図示)で覆われた複数のTFTが一方の主面に分散配置されてなるTFT基板504上に、上記TFTを囲繞するように絶縁層505が格子状に形成され、当該各格子内に膜状の陽極506が形成され、さらに、これらの形成物を覆うように、白色発光する発光層を含む有機層507、陰極508及び保護層509が順次積層されてなる。
有機発光素子601は、平坦化絶縁膜(不図示)で覆われた複数のTFTが一方の主面に分散配置されてなるTFT基板504上に、上記TFTを囲繞するように絶縁層505が格子状に形成され、当該各格子内に膜状の陽極506が形成され、さらに、これらの形成物を覆うように、白色発光する発光層を含む有機層507、陰極508及び保護層509が順次積層されてなる。
陽極506は、例えば、透明性の導電性金属酸化物層からなる。
以上のように、本実施の形態1における干渉フィルタ100を有機ELディスプレイに適用することにより、混色を抑制することができる。
また、従来の顔料系カラーフィルタでは、発光層から発生する熱によってカラーフィルタの色選択性において時間的変化が生じてしまう問題があったが、無機材料からなる本発明の積層型カラーフィルタとすることにより耐熱性においても飛躍的な向上が実現可能となった。
4)マイクロミラーデバイスへの適用
薄型のプロジェクションディスプレイに関しては、現在、軽量化、小型化、使いやすさなどの観点から透過型液晶パネル(以下、「LCD」という。)と、反射型液晶パネル(以下、「LCOS」という。)と、いわゆるDMD(米テキサス・インスツルメンツ社商標:digital micromirror device)と呼ばれる超微小反射鏡半導体を用いるDLP(米テキサス・インスツルメンツ社商標:Digital Light Processing)などがある。
以上のように、本実施の形態1における干渉フィルタ100を有機ELディスプレイに適用することにより、混色を抑制することができる。
また、従来の顔料系カラーフィルタでは、発光層から発生する熱によってカラーフィルタの色選択性において時間的変化が生じてしまう問題があったが、無機材料からなる本発明の積層型カラーフィルタとすることにより耐熱性においても飛躍的な向上が実現可能となった。
4)マイクロミラーデバイスへの適用
薄型のプロジェクションディスプレイに関しては、現在、軽量化、小型化、使いやすさなどの観点から透過型液晶パネル(以下、「LCD」という。)と、反射型液晶パネル(以下、「LCOS」という。)と、いわゆるDMD(米テキサス・インスツルメンツ社商標:digital micromirror device)と呼ばれる超微小反射鏡半導体を用いるDLP(米テキサス・インスツルメンツ社商標:Digital Light Processing)などがある。
本発明の実施の形態1または2における干渉フィルタの上記透過型液晶パネル及び上記反射型液晶パネルへの適用は、上記1)液晶ディスプレイへの適用と同様であるため説明を省くことにし、ここでは本発明の実施の形態1または2における干渉フィルタをDMDに適用した場合について記載する。
図9は、本実施の形態1の干渉フィルタ100をDMDに適用した例を示す図であり、本実施の形態2の干渉フィルタ200も干渉フィルタ100と代替することが可能である。
図9は、本実施の形態1の干渉フィルタ100をDMDに適用した例を示す図であり、本実施の形態2の干渉フィルタ200も干渉フィルタ100と代替することが可能である。
このDMD600は、支持基板602上に、CMOS基板603が形成され、その表面に光を吸収する吸光膜604が形成され、さらにその上に静電界作用によって、傾斜するミラーを有するミラー部605が配設されており、このミラー部605を覆うように本実施の形態1の干渉フィルタ100が透明基板101側を上に向けて支持部606を介して支持基板602に固定されている。
また、DMDの画素表示がOFFになったと仮定した場合に、この画素に対応するミラー部605の反射光路上に光を吸収する吸光板607が設けられている。
また、DMDの画素表示がONになったと仮定した場合に、この画素に対応するミラー部605の反射光路上には投影用レンズ(不図示)があり、スクリーン(不図示)に映像を映し出す構成となっている。
また、DMDの画素表示がONになったと仮定した場合に、この画素に対応するミラー部605の反射光路上には投影用レンズ(不図示)があり、スクリーン(不図示)に映像を映し出す構成となっている。
このように、本実施の形態1における干渉フィルタ100をDMDに適用することにより、高コントラストが取りやすく、しかも斜め光によって生じる混色を抑制するとともに、耐熱性、耐光性の高い多層膜干渉フィルタを実現することが可能となる。
(その他のデバイスへの適用)
なお、本発明の実施の形態1または2における干渉フィル100、200を、上述した表示デバイスのほか、蛍光表示管(VFD)、発光ダイオード(LED)を用いた表示用ディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED)、もしくは電子ペーパーなどのカラー表示用ディスプレイに適用することができる。
(その他のデバイスへの適用)
なお、本発明の実施の形態1または2における干渉フィル100、200を、上述した表示デバイスのほか、蛍光表示管(VFD)、発光ダイオード(LED)を用いた表示用ディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED)、もしくは電子ペーパーなどのカラー表示用ディスプレイに適用することができる。
本発明に係る干渉フィルタは、液晶ディスプレイ、PDP、有機ELディスプレイ、DMD、FED、VFD、電子ペーパーなどに利用することができる。
100 干渉フィルタ
101 透明基板
102 総合積層体
103 第1高屈折率層
104 第1低屈折率層
105 第2高屈折率層
106 低屈折率複合層
107 第4低屈折率層
107a 第4低屈折率中間体層
109 第5低屈折率層
109a 第5低屈折率中間体層
110 第6低屈折率層
110a 第6低屈折率中間体層
111 第7低屈折率層
112 第3高屈折率層
113 第2低屈折率層
114 第4高屈折率層
115 第3低屈折率層
151 青色透過領域
152 赤色透過領域
153 緑色透過領域
154 ブラックマトリックス領域
200 干渉フィルタ
210,211,212,213 レジスト
226 低屈折率複合層
232 第3高屈折率層
233 第2低屈折率層
234 第4高屈折率層
235 低屈折率複合層
236 第4高屈折率層
237 第3低屈折率層
300 液晶ディスプレイ
301 偏光板
332 透明電極
333 配向板
334 液晶層
335 配向板
336 透明電極
337 偏光板
340 導光板
400 PDP
401 前面板
402 背面板
411 前面ガラス基板
420 表示電極対
421 走査電極
422 維持電極
423 データ電極
431 背面ガラス基板
435 誘電体層
436 保護膜
438 誘電体層
439 隔壁
440 放電空間
441 蛍光体層
500 有機ELディスプレイ
502 封止層
504 TFT基板
505 絶縁層
506 陽極
507 有機層
508 陰極
509 保護層
600 DMD
601 有機発光素子
602 支持基板
603 CMOS基板
604 吸光膜
605 ミラー部
606 支持部
607 吸光板
101 透明基板
102 総合積層体
103 第1高屈折率層
104 第1低屈折率層
105 第2高屈折率層
106 低屈折率複合層
107 第4低屈折率層
107a 第4低屈折率中間体層
109 第5低屈折率層
109a 第5低屈折率中間体層
110 第6低屈折率層
110a 第6低屈折率中間体層
111 第7低屈折率層
112 第3高屈折率層
113 第2低屈折率層
114 第4高屈折率層
115 第3低屈折率層
151 青色透過領域
152 赤色透過領域
153 緑色透過領域
154 ブラックマトリックス領域
200 干渉フィルタ
210,211,212,213 レジスト
226 低屈折率複合層
232 第3高屈折率層
233 第2低屈折率層
234 第4高屈折率層
235 低屈折率複合層
236 第4高屈折率層
237 第3低屈折率層
300 液晶ディスプレイ
301 偏光板
332 透明電極
333 配向板
334 液晶層
335 配向板
336 透明電極
337 偏光板
340 導光板
400 PDP
401 前面板
402 背面板
411 前面ガラス基板
420 表示電極対
421 走査電極
422 維持電極
423 データ電極
431 背面ガラス基板
435 誘電体層
436 保護膜
438 誘電体層
439 隔壁
440 放電空間
441 蛍光体層
500 有機ELディスプレイ
502 封止層
504 TFT基板
505 絶縁層
506 陽極
507 有機層
508 陰極
509 保護層
600 DMD
601 有機発光素子
602 支持基板
603 CMOS基板
604 吸光膜
605 ミラー部
606 支持部
607 吸光板
Claims (12)
- 複数の窓領域とそれらの間にある境界領域とを有し、前記窓領域及び前記境界領域において入射光の波長帯のうち特定波長帯のみを光干渉により選択的に透過する膜体を備え、
前記入射光には可視光が含まれており、
前記境界領域における前記特定波長帯の一部または全部が、不可視領域に属するように設定されている干渉フィルタ。 - 前記窓領域における前記特定波長帯は、赤色、緑及び青のいずれかの色に対応する波長帯である請求項1に記載の干渉フィルタ。
- 前記膜体は、光学膜厚がそれぞれλ/4である誘電体層が複数積層されてなる2つのλ/4多層膜と、前記λ/4多層膜に挟まれ、光学膜厚がλ/4以外である絶縁体層とを有する多層構造である請求項2に記載の干渉フィルタ。
- 前記2つのλ/4多層膜と前記絶縁体層とを、それぞれ第1のλ/4多層膜及び第2のλ/4多層膜と第1の絶縁体層とするとき、
前記膜体は、第3のλ/4多層膜と第2の絶縁体層とを有し、
第2の前記絶縁体層が、第2のλ/4多層膜と第3のλ/4多層膜とに挟まれている請求項3に記載の干渉フィルタ。 - 前記特定波長帯は、前記絶縁体層の厚みに起因する請求項3に記載の干渉フィルタ。
- 透明基板と、
前記透明基板上に形成され、入射光の波長帯から少なくとも2つの異なる特定波長帯を光干渉により選択的に透過する膜体とを備え、
前記膜体は、光学膜厚がそれぞれλ/4である誘電体層が複数積層されてなる2つのλ/4多層膜と、前記λ/4多層膜に挟まれ、光学膜厚がλ/4以外である絶縁体層とを有する多層構造である干渉フィルタ。 - 前記膜体は、複数の窓領域とそれらの間にある境界領域とを有し、
前記窓領域における前記特定波長帯は、赤色光、緑色光及び青色光のいずれかの色に対応する波長帯であり、
前記境界領域における前記特定波長帯の一部または全部が、不可視領域に属している請求項6に記載の干渉フィルタ。 - 前記2つのλ/4多層膜と前記絶縁体層とを、それぞれ第1のλ/4多層膜及び第2のλ/4多層膜と第1の絶縁体層とするとき、
前記膜体は、第3のλ/4多層膜と第2の絶縁体層とを有し、
第2の前記絶縁体層が、第2のλ/4多層膜と第3のλ/4多層膜とに挟まれている請求項6に記載の干渉フィルタ。 - 前記特定波長帯は、前記絶縁体層の厚みに起因する請求項6に記載の干渉フィルタ。
- 発光部及び平面上の複数の領域それぞれにおいて、前記発光部が発する光を透過する透光状態及び前記光を遮光する遮光状態のいずれかの状態に選択的に切り替え可能な液晶層を有する発光機構と、請求項1から9のいずれかに記載の干渉フィルタとを備える液晶ディスプレイ。
- 平面上の複数の領域のそれぞれにおいて選択的に発光する発光層と、請求項1から9のいずれかに記載の干渉フィルタとを備えるエレクトロルミネッセンスディスプレイ。
- 光源と、超微小反射鏡半導体と、前記光源と前記超微小反射鏡半導体の間に配設された請求項1から9のいずれかに記載の干渉フィルタを備える薄型プロジェクション表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246665A JP2008070437A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 干渉フィルタ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プロジェクション表示装置 |
US11/898,408 US7764340B2 (en) | 2006-09-12 | 2007-09-12 | Optical interference filter that performs excellent color separation, and liquid crystal display, electroluminescence display and projection display apparatus having the optical interference filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246665A JP2008070437A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 干渉フィルタ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プロジェクション表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008070437A true JP2008070437A (ja) | 2008-03-27 |
Family
ID=39169237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006246665A Pending JP2008070437A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 干渉フィルタ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プロジェクション表示装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7764340B2 (ja) |
JP (1) | JP2008070437A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012038690A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Toshiba Corp | バックライト、および液晶表示装置 |
JPWO2011089646A1 (ja) * | 2010-01-21 | 2013-05-20 | 株式会社東芝 | 干渉型フィルタ層付基板及びそれを用いた表示装置 |
US9519178B2 (en) | 2011-04-18 | 2016-12-13 | Seiko Epson Corporation | Color filter substrate, electro-optic device, and electronic apparatus |
JP2018197854A (ja) * | 2017-05-22 | 2018-12-13 | ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッドViavi Solutions Inc. | 混合スペーサマルチスペクトルフィルタ |
JPWO2022091769A1 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-05 |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200842413A (en) * | 2007-04-23 | 2008-11-01 | Wintek Corp | Reflective filter |
US20110310472A1 (en) * | 2009-02-13 | 2011-12-22 | Takahiko Hirai | Infrared optical filter and manufacturing method of the infrared optical filter |
KR101084243B1 (ko) * | 2009-12-14 | 2011-11-16 | 삼성모바일디스플레이주식회사 | 유기 발광 표시 장치 |
KR20110083361A (ko) * | 2010-01-14 | 2011-07-20 | 삼성전자주식회사 | 반사형 컬러 필터 및 이를 포함하는 디스플레이 장치 |
TWI453359B (zh) * | 2011-08-30 | 2014-09-21 | Coretronic Corp | 光源裝置 |
JP2013131553A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Toshiba Corp | 固体撮像装置 |
CN102645696B (zh) * | 2012-04-23 | 2018-04-17 | 上海三思电子工程有限公司 | 改善全彩led显示屏对比度的选择性滤光片设计方法 |
WO2013184136A1 (en) * | 2012-06-08 | 2013-12-12 | Empire Technology Development Llc | Multi-frequency filter arrays for low cost spectrometers |
TWI493725B (zh) | 2012-07-18 | 2015-07-21 | E Ink Holdings Inc | 半導體結構 |
JP5662396B2 (ja) * | 2012-09-11 | 2015-01-28 | 株式会社東芝 | 干渉フィルタ、表示装置および表示装置の製造方法 |
KR102102911B1 (ko) | 2013-11-29 | 2020-04-21 | 엘지디스플레이 주식회사 | 유기발광표시장치 및 그의 제조방법 |
JP6356427B2 (ja) | 2014-02-13 | 2018-07-11 | 浜松ホトニクス株式会社 | ファブリペロー干渉フィルタ |
GB2526376B (en) * | 2014-05-23 | 2016-04-06 | Julie Claire Company Ltd | A light panel light source shade |
CN104880822B (zh) * | 2015-06-24 | 2018-05-18 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示面板、显示装置及其控制方法和制备方法 |
CN105182595B (zh) * | 2015-08-28 | 2019-10-18 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示基板、显示装置及其制作方法 |
CN105093663B (zh) * | 2015-09-21 | 2018-09-14 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示面板及其制作方法、显示装置 |
JP7034584B2 (ja) * | 2016-10-21 | 2022-03-14 | キヤノン株式会社 | 表示装置及び撮像装置 |
CN106773260A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-05-31 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示面板、显示设备、彩膜基板及阵列基板 |
KR102822050B1 (ko) * | 2017-10-20 | 2025-06-17 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 광학 필름 및 편광 빔 스플리터 |
KR102639974B1 (ko) * | 2018-10-05 | 2024-02-22 | 엘지디스플레이 주식회사 | 자체발광 표시장치 |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57100404A (en) * | 1980-12-16 | 1982-06-22 | Toshiba Corp | Stripe filter |
JPH01154102A (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 干渉フイルタ |
JPH0915420A (ja) * | 1995-06-27 | 1997-01-17 | Toppan Printing Co Ltd | カラー液晶プロジェクター用カラーフィルタ及びその製造方法 |
JPH11305204A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-11-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示パネルとその製造方法および該表示パネルを用いた表示装置 |
JP2002075656A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | El素子 |
JP2002296628A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Fujitsu Ltd | フォトニックバンドギャップ構造光機能素子 |
JP2002341788A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-29 | Sharp Corp | 表示装置およびその欠陥修正方法 |
JP2003066221A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 干渉カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP2004287191A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Seiko Epson Corp | カラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置 |
JP2005010280A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Seiko Epson Corp | カラーフィルタアレイ及びその製造方法、表示装置、投射型表示装置 |
WO2005013369A1 (ja) * | 2003-08-01 | 2005-02-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ |
WO2005069376A1 (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. | 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ |
JP2005221957A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Seiko Epson Corp | カラーフィルタ基板、液晶装置、投射型表示装置 |
JP2005294825A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-10-20 | Agilent Technol Inc | 改良型カラーフォトディテクタアレイ及びその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3274244B2 (ja) * | 1993-09-06 | 2002-04-15 | 株式会社東芝 | 液晶表示装置 |
US5668651A (en) * | 1994-03-18 | 1997-09-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Polymer-wall LCD having liquid crystal molecules having a plane-symmetrical bend orientation |
KR101159056B1 (ko) * | 2004-07-21 | 2012-07-09 | 롤리크 아게 | 이방성 광학 장치 및 이의 제조방법 |
US20070242197A1 (en) * | 2006-04-12 | 2007-10-18 | 3M Innovative Properties Company | Transflective LC Display Having Backlight With Spatial Color Separation |
TW200809327A (en) * | 2006-04-19 | 2008-02-16 | 3M Innovative Properties Co | Transflective LC display having narrow band backlight and spectrally notched transflector |
-
2006
- 2006-09-12 JP JP2006246665A patent/JP2008070437A/ja active Pending
-
2007
- 2007-09-12 US US11/898,408 patent/US7764340B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57100404A (en) * | 1980-12-16 | 1982-06-22 | Toshiba Corp | Stripe filter |
JPH01154102A (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 干渉フイルタ |
JPH0915420A (ja) * | 1995-06-27 | 1997-01-17 | Toppan Printing Co Ltd | カラー液晶プロジェクター用カラーフィルタ及びその製造方法 |
JPH11305204A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-11-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 表示パネルとその製造方法および該表示パネルを用いた表示装置 |
JP2002075656A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | El素子 |
JP2002296628A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Fujitsu Ltd | フォトニックバンドギャップ構造光機能素子 |
JP2002341788A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-29 | Sharp Corp | 表示装置およびその欠陥修正方法 |
JP2003066221A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 干渉カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP2004287191A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Seiko Epson Corp | カラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置 |
JP2005010280A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Seiko Epson Corp | カラーフィルタアレイ及びその製造方法、表示装置、投射型表示装置 |
WO2005013369A1 (ja) * | 2003-08-01 | 2005-02-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ |
WO2005069376A1 (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. | 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びこれを用いたカメラ |
JP2005221957A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Seiko Epson Corp | カラーフィルタ基板、液晶装置、投射型表示装置 |
JP2005294825A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-10-20 | Agilent Technol Inc | 改良型カラーフォトディテクタアレイ及びその製造方法 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2011089646A1 (ja) * | 2010-01-21 | 2013-05-20 | 株式会社東芝 | 干渉型フィルタ層付基板及びそれを用いた表示装置 |
JP2012038690A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Toshiba Corp | バックライト、および液晶表示装置 |
US8643805B2 (en) | 2010-08-11 | 2014-02-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Backlight and liquid crystal display device |
US9519178B2 (en) | 2011-04-18 | 2016-12-13 | Seiko Epson Corporation | Color filter substrate, electro-optic device, and electronic apparatus |
JP2018197854A (ja) * | 2017-05-22 | 2018-12-13 | ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッドViavi Solutions Inc. | 混合スペーサマルチスペクトルフィルタ |
JP7282484B2 (ja) | 2017-05-22 | 2023-05-29 | ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッド | 混合スペーサマルチスペクトルフィルタ |
JPWO2022091769A1 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-05 | ||
JP7304534B2 (ja) | 2020-10-30 | 2023-07-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光検出装置、構造体の製造方法、および光検出装置の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20080062359A1 (en) | 2008-03-13 |
US7764340B2 (en) | 2010-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008070437A (ja) | 干渉フィルタ、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プロジェクション表示装置 | |
TWI223969B (en) | Display and method of manufacturing the same | |
CN102376746B (zh) | 有机el装置、有机el装置的制造方法及电子设备 | |
CN111162110B (zh) | 有机发光显示面板、其制作方法及显示装置 | |
US8164245B2 (en) | Plasma display panel and field emission display having anti-reflection layer comprising pyramidal projections and a protective layer | |
JP4835187B2 (ja) | エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器 | |
CN108258008B (zh) | 显示基板及其制备方法、显示面板 | |
WO2019228046A1 (zh) | 一种显示面板、其制作方法及显示装置 | |
JPH08138559A (ja) | プラズマディスプレイ装置 | |
EP4145530A1 (en) | Display panel, method for manufacturing same, and display device | |
JP5982745B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器 | |
KR20120106263A (ko) | 표시 기판, 이를 포함하는 표시 장치 및 이의 제조 방법 | |
JP2010243769A (ja) | 円偏光板及び有機el表示装置 | |
CN104241315A (zh) | 发光显示装置及其制造方法 | |
JP5662396B2 (ja) | 干渉フィルタ、表示装置および表示装置の製造方法 | |
WO2012161013A1 (ja) | 色変換基板、照明装置およびカラー表示装置 | |
JP2020042083A (ja) | 光学素子、液晶表示装置および投射型画像表示装置 | |
JP2012230789A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス装置および有機エレクトロルミネッセンス素子用対向基板 | |
JP2014102268A (ja) | マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器 | |
JPH09283030A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP2010160503A (ja) | 液晶装置 | |
US20060244678A1 (en) | Filter for display apparatus and plasma display apparatus comprising filter | |
CN112542537A (zh) | 一种量子点膜层、背光模组及其制备方法 | |
JPH11174427A (ja) | 液晶表示デバイスと液晶プロジェクタ | |
US20210231853A1 (en) | Polarizing plate, optical apparatus and method of manufacturing polarizing plate |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090326 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110906 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120403 |