JP2008059660A - ヘッドスライダ - Google Patents
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Abstract
【課題】浮上量を低減させることができるヘッドスライダを提供する。
【解決手段】ヘッドスライダ21では、後方空気軸受け面45は基準面33から第2高さH2に規定される。後方空気軸受け面45にはヘッド素子49が埋め込まれる。その一方で、前方空気軸受け面43は基準面33から第2高さH2より高い第1高さH1に規定される。後方空気軸受け面45と前方空気軸受け面43との間には基準面33から高さ方向に所定の距離が確保される。後方空気軸受け面45からヘッド素子49が突き出しても、ヘッド素子49および記録媒体の接触はできる限り回避される。しかも、ヘッド素子49および記録媒体の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43はこれまで以上に十分に記録媒体に接近することができる。その結果、ヘッドスライダ21の浮上量は低減されることができる。ヘッドスライダ21の浮上姿勢は安定する。
【選択図】図4
【解決手段】ヘッドスライダ21では、後方空気軸受け面45は基準面33から第2高さH2に規定される。後方空気軸受け面45にはヘッド素子49が埋め込まれる。その一方で、前方空気軸受け面43は基準面33から第2高さH2より高い第1高さH1に規定される。後方空気軸受け面45と前方空気軸受け面43との間には基準面33から高さ方向に所定の距離が確保される。後方空気軸受け面45からヘッド素子49が突き出しても、ヘッド素子49および記録媒体の接触はできる限り回避される。しかも、ヘッド素子49および記録媒体の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43はこれまで以上に十分に記録媒体に接近することができる。その結果、ヘッドスライダ21の浮上量は低減されることができる。ヘッドスライダ21の浮上姿勢は安定する。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えばハードディスク駆動装置(HDD)といった記録媒体駆動装置に組み込まれるヘッドスライダに関する。
例えばHDDの浮上ヘッドスライダにはフロントレールやリアレールが形成される。リアレールの空気軸受け面にはヘッド素子すなわち電磁変換素子が組み込まれる。電磁変換素子の磁気コイルに供給される書き込み電流に基づき電磁変換素子から磁束が漏れ出る。こうして漏れ出る磁束は磁気ディスクに作用する。こうして磁気ディスクには磁気情報が書き込まれる。
特許第2786119号公報
特許第2951164号公報
特許第2790114号公報
国際公開第2002/82442号パンフレット
特許第3585563号公報
電磁変換素子は、浮上ヘッドスライダのアルミナ膜内に埋め込まれる。磁気コイルに電流が供給されると、磁気コイルの発熱に基づきアルミナ膜は膨張する。電磁変換素子は空気軸受け面から磁気ディスクに向かって突き出る。電磁変換素子および磁気ディスクの接触の回避にあたって、大きな浮上量が必要とされる。電磁変換素子は高い密度で磁気情報を書き込むことができない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、浮上量を低減させることができるヘッドスライダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面に埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
こういったヘッドスライダでは、後方空気軸受け面は基準面から第2高さに規定される。後方空気軸受け面にはヘッド素子が埋め込まれる。その一方で、前方空気軸受け面は基準面から第2高さより高い第1高さに規定される。後方空気軸受け面と前方空気軸受け面との間には基準面から高さ方向に所定の距離が確保される。後方空気軸受け面からヘッド素子が突き出しても、ヘッド素子および記録媒体の接触はできる限り回避される。
しかも、前述されるように、前方空気軸受け面は後方空気軸受け面よりも高く規定される。したがって、ヘッド素子および記録媒体の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面はこれまで以上に十分に記録媒体に接近することができる。その結果、ヘッドスライダの浮上量は低減されることができる。ヘッドスライダの浮上姿勢は安定する。
ヘッドスライダは、スライダ本体の空気流出端側でリアレールの両側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えてもよい。その一方で、ヘッドスライダは、スライダ本体の空気流出端側でリアレールの両側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低く第2高さよりも高い第3高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えてもよい。
こうしたヘッドスライダでは、補助後方空気軸受け面は後方空気軸受け面よりも高く規定される。後方空気軸受け面からヘッド素子が突き出しても、ヘッド素子および記録媒体の接触はできる限り回避される。しかも、補助後方空気軸受け面はこれまで以上に記録媒体に接近することができる。
前方空気軸受け面および補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かうにつれて基準面に近づく仮想平面内で広がればよい。こうしたヘッドスライダによれば、ヘッドスライダにピッチ角が規定されても、前方空気軸受け面および記録媒体の間の距離と、補助後方空気軸受け面および記録媒体の間の距離とは等しく設定されることができる。前方空気軸受け面および補助後方空気軸受け面は記録媒体に一層十分に接近することができる。
以上のようなヘッドスライダは、スライダ本体上に形成されて後方空気軸受け面を規定し、ヘッド素子に覆い被さる保護膜を備えればよい。その一方で、ヘッドスライダは、スライダ本体上に第1膜厚で形成されて前方空気軸受け面を規定する第1保護膜と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚でスライダ本体上に形成されて後方空気軸受け面を規定し、ヘッド素子に覆い被さる第2保護膜とを備えてもよい。こうした第1および第2保護膜の膜厚が制御されれば、第1高さや第2高さは簡単に制御されることができる。
第2発明によれば、基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面から外れた位置で、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さでリアレールに埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
こういったヘッドスライダでは、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面は基準面から第1高さに規定される。リアレールには、後方空気軸受け面から外れた位置で、第1高さよりも低い第2高さでヘッド素子が埋め込まれる。ヘッド素子と後方空気軸受け面との間には基準面から高さ方向に所定の距離が確保される。リアレールからヘッド素子が突き出しても、ヘッド素子および記録媒体の接触はできる限り回避される。
しかも、前述されるように、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面はヘッド素子よりも高く規定される。したがって、ヘッド素子および記録媒体の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面はこれまで以上に十分に記録媒体に接近することができる。その結果、ヘッドスライダの浮上量は低減されることができる。ヘッドスライダの浮上姿勢は安定する。
ヘッドスライダは、スライダ本体の空気流出端側でリアレールの両側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えてもよい。その一方で、ヘッドスライダは、スライダ本体の空気流出端側でリアレールの両側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第3高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えてもよい。
こうしたヘッドスライダでは、補助後方空気軸受け面はヘッド素子よりも高く規定される。リアレールからヘッド素子が突き出しても、ヘッド素子および記録媒体の接触はできる限り回避される。しかも、補助後方空気軸受け面はこれまで以上に記録媒体に接近することができる。
後方空気軸受け面および補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かって前後方向に規定されるスライダ本体の中心線からスライダ本体の側端に向かうにつれて基準面に近づいてもよい。こうしたヘッドスライダによれば、ヘッドスライダにロール角が規定されても、後方空気軸受け面や補助後方空気軸受け面は記録媒体に接近することができる。
こういったヘッドスライダは、スライダ本体上に形成されてヘッド素子に覆い被さる保護膜を備えればよい。その一方で、ヘッドスライダは、スライダ本体上に第1膜厚で形成されて後方空気軸受け面を規定する第1保護膜と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚でスライダ本体上に形成されて、ヘッド素子に覆い被さる第2保護膜とを備えてもよい。
第3発明によれば、基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面から外れた位置で、スライダ本体の基準面から第2高さよりも低い第3高さでリアレールに埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
こういったヘッドスライダでは、前方空気軸受け面は基準面から第1高さに規定される。後方空気軸受け面は基準面から第1高さよりも低い第2高さに規定される。リアレールには、後方空気軸受け面から外れた位置で、第2高さよりも低い第3高さでヘッド素子が埋め込まれる。ヘッド素子と前方空気軸受け面や後方空気軸受け面との間には基準面から高さ方向に所定の距離が確保される。リアレールからヘッド素子が突き出しても、ヘッド素子および記録媒体の接触はできる限り回避される。
しかも、前述されるように、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面はヘッド素子よりも高く規定される。したがって、ヘッド素子および記録媒体の間でこれまで通りの距離が維持されれば、ヘッドスライダにピッチ角が規定されても、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面はこれまで以上に十分に記録媒体に接近することができる。その結果、ヘッドスライダの浮上量は低減される。ヘッドスライダの浮上姿勢は安定する。
ヘッドスライダは、スライダ本体の空気流出端側でリアレールの両側に配置され、スライダ本体の基準面から第2高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えてもよい。リアサイドレールの補助後方空気軸受け面はヘッド素子よりも高く規定される。リアレールからヘッド素子が突き出しても、ヘッド素子および記録媒体の接触はできる限り回避される。しかも、補助後方空気軸受け面はこれまで以上に記録媒体に接近することができる。
前方空気軸受け面、後方空気軸受け面および補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かうにつれて基準面に近づく仮想平面内で広がってもよい。こうしたヘッドスライダによれば、ヘッドスライダでピッチ角が規定されても、前方空気軸受け面および記録媒体の間の距離と、補助後方空気軸受け面および記録媒体の間の距離と、補助後方空気軸受け面および記録媒体の間の距離とは等しく設定されることができる。前方空気軸受け面や後方空気軸受け面、補助後方空気軸受け面は記録媒体に一層十分に接近することができる。
その一方で、後方空気軸受け面および補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かって前後方向に規定されるスライダ本体の中心線からスライダ本体の側端に向かうにつれて基準面に近づいてもよい。同時に、前方空気軸受け面、後方空気軸受け面および補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かうにつれて基準面に近づいてもよい。
以上のようなヘッドスライダは、前述と同様に、スライダ本体上に形成されてヘッド素子に覆い被さる保護膜を備えてもよい。その一方で、ヘッドスライダは、スライダ本体上に第1膜厚で形成されて表面で後方空気軸受け面を規定する第1保護膜と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚でスライダ本体上に形成されて、ヘッド素子に覆い被さる第2保護膜とを備えてもよい。
以上のように本発明によれば、浮上量を低減させることができるヘッドスライダが提供されることができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は記録媒体駆動装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構造を概略的に示す。このHDD11は、例えば平たい直方体の内部空間を区画する箱形の筐体本体12を備える。筐体本体12は例えばアルミニウムといった金属材料から鋳造に基づき成形されればよい。筐体本体12には蓋体すなわちカバー(図示されず)が結合される。カバーと筐体本体12との間で収容空間は密閉される。カバーは例えばプレス加工に基づき1枚の板材から成形されればよい。
収容空間には、記録ディスクとしての1枚以上の磁気ディスク13が収容される。磁気ディスク13はスピンドルモータ14の回転軸に装着される。スピンドルモータ14は例えば5400rpmや7200rpm、10000rpm、15000rpmといった高速度で磁気ディスク13を回転させることができる。
収容空間にはキャリッジ15がさらに収容される。キャリッジ15はキャリッジブロック16を備える。キャリッジブロック16は、垂直方向に延びる支軸17に回転自在に連結される。キャリッジブロック16には、支軸17から水平方向に延びる複数のキャリッジアーム18が区画される。キャリッジブロック16は例えば押し出し成形に基づきアルミニウムから成型されればよい。
個々のキャリッジアーム18の先端には、キャリッジアーム18から前方に延びるヘッドサスペンション19が取り付けられる。ヘッドサスペンション19の前端には磁気ディスク13の表面に向かって所定の押し付け力が作用する。ヘッドサスペンション19の前端には浮上ヘッドスライダ21が固定される。
浮上ヘッドスライダ21にはヘッド素子すなわち電磁変換素子(図示されず)が搭載される。この電磁変換素子は、例えば、薄膜コイルパターンで生成される磁界を利用して磁気ディスク13に情報を書き込む薄膜磁気ヘッドといった書き込み素子と、スピンバルブ膜やトンネル接合膜の抵抗変化を利用して磁気ディスク13から情報を読み出す巨大磁気抵抗効果(GMR)素子やトンネル接合磁気抵抗効果(TMR)素子といった読み出し素子とで構成されればよい。
磁気ディスク13の回転に基づき磁気ディスク13の表面で気流が生成されると、気流の働きで浮上ヘッドスライダ21には正圧すなわち浮力および負圧が作用する。浮力および負圧とヘッドサスペンション19の押し付け力とが釣り合うことで磁気ディスク13の回転中に比較的に高い剛性で浮上ヘッドスライダ21は浮上し続けることができる。
キャリッジブロック16にはボイスコイルモータ(VCM)22が連結される。VCM22の働きでキャリッジブロック16は支軸17回りで回転することができる。こうしたキャリッジブロック16の回転に基づきキャリッジアーム18の揺動は実現される。浮上ヘッドスライダ21の浮上中に支軸17回りでキャリッジアーム18が揺動すると、浮上ヘッドスライダ21は半径方向に磁気ディスク13の表面を横切ることができる。こうした浮上ヘッドスライダ21の移動に基づき電磁変換素子は目標記録トラックに対して位置決めされることができる。
ヘッドサスペンション19の先端には、ヘッドサスペンション19の先端から前方に延びるロードタブ23が固定される。ロードタブ23はキャリッジアーム18の揺動に基づき磁気ディスク13の半径方向に移動することができる。ロードタブ23の移動経路上には磁気ディスク13の外側でランプ部材24が配置される。ランプ部材24の先端は最外周記録トラックの外側で非データゾーンに向き合わせられる。ランプ部材24およびロードタブ23は協働でいわゆるロードアンロード機構を構成する。ランプ部材24は例えば硬質プラスチック材料から成型されればよい。
図2は本発明の第1実施形態に係る浮上ヘッドスライダ21の構造を概略的に示す。この浮上ヘッドスライダ21は、平たい直方体に形成されるスライダ本体31を備える。スライダ本体31は媒体対向面すなわち浮上面32で磁気ディスク13に向き合う。浮上面32には平坦な基準面すなわちベース面33が規定される。磁気ディスク13が回転すると、スライダ本体31の前端から後端に向かって浮上面32には気流34が作用する。スライダ本体31は、例えばAl2O3−TiC(アルチック)製の母材35と、この母材35の空気流出側端面に積層されるAl2O3(アルミナ)膜36とで構成されればよい。
スライダ本体31の浮上面32では気流34の上流端側すなわち空気流入端側でベース面33から1筋のフロントレール37が立ち上がる。フロントレール37はベース面33の空気流入端に沿って気流34を横切る左右方向に延びる。同様に、気流34の下流端側すなわち空気流出端側ではベース面33から1対のリアサイドレール38、38が立ち上がる。リアサイドレール38はベース面33の縁に沿って配置される。リアサイドレール38同士の間ではベース面33からリアセンターレール39が立ち上がる。リアセンターレール39はベース面33の空気流出端から空気流入側に向かって前後方向に延びる。
フロントレール37には、ベース面33から立ち上がる2筋のサイドレール41、41が接続される。サイドレール41、41はベース面33の縁に沿ってフロントレール37からリアサイドレール38、38に向かってそれぞれ前後方向に延びる。サイドレール41、41は対応するリアサイドレール38、38の手前で途切れる。こうしてサイドレール41と対応のリアサイドレール38との間には気流の逃げ道が確保される。
同様に、フロントレール37には、ベース面33から立ち上がる1筋のセンターレール42が接続される。センターレール42はサイドレール41、41同士の間でフロントレール37からリアセンターレール39に向かって前後方向に延びる。センターレール42はリアセンターレール39の手前で途切れる。サイドレール41、41およびセンターレール42は相互に平行に延びればよい。
フロントレール37の頂上面には前方空気軸受け面43が規定される。同様に、リアサイドレール38の頂上面には補助後方空気軸受け面44が規定される。リアセンターレール39の頂上面には後方空気軸受け面45が規定される。空気軸受け面43、44、45の空気流入端は段差46、47、48でレール37、38、39の頂上面に接続される。スライダ本体31には前述の電磁変換素子49が搭載される。この電磁変換素子49はスライダ本体31のアルミナ膜36内に埋め込まれる。電磁変換素子49の読み出しギャップや書き込みギャップはリアセンターレール39の後方空気軸受け面45で露出する。
リアセンターレール39には電磁変換素子49に隣接してヒータ(図示されず)が組み込まれる。こういったヒータの熱はアルミナ膜36の膨張を促す。アルミナ膜36の膨張に応じて電磁変換素子49はリアセンターレール39上で突き出る。こうして読み出しギャップや書き込みギャップの浮上高さは調整されることができる。
磁気ディスク13が回転すると、磁気ディスク13の表面に沿って気流34が生成される。このとき、補助後方空気軸受け面44および後方空気軸受け面45に比べて前方空気軸受け面43で大きな正圧すなわち浮力が生成される。こうして浮上ヘッドスライダ21が磁気ディスク13の表面から浮上すると、浮上ヘッドスライダ21はピッチ角αの傾斜姿勢で維持される。ここで、ピッチ角αとは、気流34の流れ方向に沿ったスライダ本体31の前後方向の傾斜角をいう。
その一方で、磁気ディスク13の回転中、キャリッジアーム18の揺動に基づき浮上ヘッドスライダ21は例えば磁気ディスク13の半径方向に移動する。このとき、スライダ本体31の側面には気流が作用する。その結果、浮上ヘッドスライダ21ではロール角βの傾斜姿勢が確立される。ここで、ロール角βとは、気流34の流れ方向に直交するスライダ本体31の幅方向の傾斜角をいう。
図3に示されるように、浮上ヘッドスライダ21では、前方空気軸受け面43および補助後方空気軸受け面44、44がベース面33から最も高く設定される。図4に示されるように、前方空気軸受け面43はベース面33から第1高さH1に規定される。フロントレール37は、スライダ本体31上に区画される前方台座51と、第1膜厚で前方台座51に形成される第1保護膜52とから構成される。第1保護膜52の表面で前述の前方空気軸受け面43が規定される。第1保護膜52には例えばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)が用いられればよい。
その一方で、後方空気軸受け面45は、ベース面33から第1高さH1よりも低い第2高さH2に規定される。リアセンターレール39は、スライダ本体31に区画される後方台座53と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚で後方台座53上に形成される第2保護膜54とから構成される。第2保護膜54の表面で前述の後方空気軸受け面45が規定される。第2保護膜54には、第1保護膜52と同様に、例えばDLCが用いられればよい。リアセンターレール39上で第2保護膜54は電磁変換素子49の前端に覆い被さる。
図5に示されるように、補助後方空気軸受け面44は、前方空気軸受け面43と同様に、ベース面33から第1高さH1に規定される。したがって、前方空気軸受け面43および補助後方空気軸受け面44は、ベース面33から第1高さH1でベース面33に平行に広がる仮想平面(図示されず)内で広がる。リアサイドレール38は、スライダ本体31上に区画される側方台座55と、第1膜厚で側方台座55上に形成される第3保護膜56とから構成される。第3保護膜56の表面で補助後方空気軸受け面44が規定される。第3保護膜56には例えばDLCが用いられればよい。
ベース面33から前方台座51、後方台座53および側方台座55の高さは等しく設定される。したがって、第1高さH1と第2高さH2との差は第1および第3保護膜52、56の膜厚と第2保護膜54の膜厚との差に一致する。ここで、例えば電磁変換素子49の磁気コイルに供給される電流に基づき磁気コイルは発熱する。磁気コイルの熱はアルミナ膜36の膨張を促す。その結果、電磁変換素子49はリアセンターレール39上で突き出る。第1および第3保護膜52、56の膜厚と第2保護膜54の膜厚との差は、例えば電磁変換素子49の最大突き出し量に等しく設定されればよい。
以上のような浮上ヘッドスライダ21では、後方空気軸受け面45はベース面33から第2高さH2に規定される。後方空気軸受け面45には電磁変換素子49が埋め込まれる。その一方で、前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44はベース面33から第2高さH2より高い第1高さH1に規定される。後方空気軸受け面45と前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44との間にはベース面33から高さ方向に所定の距離が確保される。アルミナ膜36の膨張に基づき電磁変換素子49が突き出しても、電磁変換素子49および磁気ディスク13の接触はできる限り回避される。
しかも、前述されるように、前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44は後方空気軸受け面45の第2高さH2よりも高い第1高さH1で規定される。電磁変換素子49および磁気ディスク13の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44はこれまで以上に磁気ディスク13に接近することができる。その結果、浮上ヘッドスライダ21の浮上量は低減されることができる。浮上ヘッドスライダ21の浮上姿勢は安定する。加えて、電磁変換素子49には第2保護膜54が覆い被さる。第2保護膜54の働きで電磁変換素子の腐食は回避される。
次に、以上のような浮上ヘッドスライダ21の製造方法を簡単に説明する。まず、アルチック製のウエハにアルミナ膜が積層される。アルミナ膜内には電磁変換素子が形成される。その後、ウエハからウエハバーが切り出される。切り出された後、ウエハバーの切断面には浮上面が形作られる。浮上面の形成にあたって、図6に示されるように、ウエハバー57およびアルミナ膜58の平坦面にはDLC膜59が前述の第1膜厚で形成される。DLC膜59の表面には前述の前方空気軸受け面43および補助後方空気軸受け面44、44の形成領域でDLC膜61が形成される。
図7に示されるように、所定の領域にフォトレジスト膜62が形成される。フォトレジスト膜62の輪郭の外側でウエハバー57およびアルミナ膜58は削り出される。削り出しにあたって例えばミリングが用いられる。フロントレール37やリアセンターレール39が削り出される。こうして、図8に示されるように、ウエハバー57の切断面には浮上面32が形作られる。DLC膜59、61で第1保護膜52が形成される。DLC膜59で第2保護膜54が形成される。その後、ウエハバー57からスライダ本体31は切り出される。こうして浮上ヘッドスライダ21は製造される。
こうした製造方法によれば、DLC膜59、61はウエハバー57およびアルミナ膜58の平坦面上に形成される。DLC膜59、61の膜厚は第1〜第3保護膜52、54、56の膜厚に一致する。その結果、DLC膜59、61の膜厚の調整に基づき第1高さH1や第2高さH2は簡単に制御されることができる。すなわち、ベース面33から前方空気軸受け面43や後方空気軸受け面45、補助後方空気軸受け面44の高さは簡単に調整されることができる。こうした製造方法は例えば浮上ヘッドスライダ21の設計変更に簡単に対応することができる。
図9に示されるように、前述の浮上ヘッドスライダ21に代えて、HDD11には浮上ヘッドスライダ21aが組み込まれてもよい。この浮上ヘッドスライダ21aでは、ベース面33から前方空気軸受け面43が最も高く設定される。図10に示されるように、補助後方空気軸受け面44、44は、ベース面33から第1高さH1より低い第3高さH3に規定される。後方空気軸受け面45は前述の第2高さH2に規定されればよい。第3高さH3は第2高さH2よりも高く規定される。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした浮上ヘッドスライダ21aによれば、前述と同様に、後方空気軸受け面45と前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44との間にはベース面33から高さ方向に所定の距離が確保される。したがって、アルミナ膜36の膨張に基づき電磁変換素子49が突き出しても、電磁変換素子49および磁気ディスク13の接触はできる限り回避される。
しかも、前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44は後方空気軸受け面45よりも高く規定される。電磁変換素子49および磁気ディスク13の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44はこれまで以上に磁気ディスク13に接近することができる。加えて、前方空気軸受け面43は補助後方空気軸受け面44、後方空気軸受け面45よりも高く規定される。ピッチ角αが確立されても、前方空気軸受け面43は磁気ディスク13の表面に十分に接近することができる。浮上ヘッドスライダ21aの浮上量は低減される。浮上ヘッドスライダ21aの浮上姿勢は安定する。
こうした浮上ヘッドスライダ21aの製造にあたって、例えば前述のフォトレジスト膜62の厚みが調整されればよい。例えば前方空気軸受け面43上には第1厚みのフォトレジスト膜62が形成されればよい。同時に、例えば補助後方空気軸受け面44上には第1厚みより小さい第2厚みのフォトレジスト膜62が形成されればよい。こうして第1〜第3保護膜52、54、56の膜厚の差が実現される。第1〜第3保護膜52、54、56の膜厚の差に基づき第1〜第3高さH1、H2、H3の差が実現される。フォトレジスト膜62の厚みの調整にあたって、例えばフォトレジスト材料に実施される露光の度合いが調整されればよい。いわゆるハーフトーンマスクが用いられればよい。
図11に示されるように、前述の浮上ヘッドスライダ21aでは、前方空気軸受け面43および補助後方空気軸受け面44、44は、スライダ本体31の空気流入端から空気流出端に向かうにつれてベース面33に近づく仮想平面63内で広がってもよい。仮想平面63とベース面33に平行な仮想平面64との交差角θは前述のピッチ角αに合わせ込まれればよい。第1高さH1や第3高さH3はベース面33から前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44の最大高さで規定されればよい。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした浮上ヘッドスライダ21aでは、前述と同様に、後方空気軸受け面45と前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44との間にはベース面33から高さ方向に所定の距離が確保される。アルミナ膜36の膨張に基づき電磁変換素子49が突き出しても、電磁変換素子49および磁気ディスク13の接触はできる限り回避される。
しかも、前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44は後方空気軸受け面45よりも高く規定される。電磁変換素子49および磁気ディスク13の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43や補助後方空気軸受け面44、44はこれまで以上に磁気ディスク13に接近することができる。加えて、浮上ヘッドスライダ21aが磁気ディスク13上でピッチ角αの浮上姿勢を確立すると、図12に示されるように、前方空気軸受け面43と磁気ディスク13との距離、および、補助後方空気軸受け面44と磁気ディスク13との距離は等しく設定されることができる。ピッチ角αが確立されても、前方空気軸受け面43は磁気ディスク13に十分に接近することができる。浮上ヘッドスライダ21aの浮上量は低減される。浮上ヘッドスライダ21aの浮上姿勢は安定する。
こうした浮上ヘッドスライダ21aの製造にあたって、例えば前述のフォトレジスト膜62の厚みが調整されればよい。予め大きな膜厚で第1および第3保護膜52、56が形成される。第1および第3保護膜52、56上にはフォトレジスト膜62が形成される。フォトレジスト膜62の膜厚は、例えば空気流入端から空気流出端に向かうにつれて減少すればよい。こうしたフォトレジスト膜62に基づき第1および第3保護膜52、56は形成されることができる。こうして浮上ヘッドスライダ21aは製造される。
図13は本発明の第2実施形態に係る浮上ヘッドスライダ21bの構造を概略的に示す。この浮上ヘッドスライダ21bでは、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45がベース面33から最も高く設定される。図14に示されるように、前方空気軸受け面43および後方空気軸受け面45はベース面33から第1高さH1に規定される。電磁変換素子49は、後方空気軸受け面45から外れた位置でベース面33から第1高さH1よりも低い第2高さH2でリアセンターレール39に埋め込まれる。
リアセンターレール39は、前述の後方台座53と、第1膜厚で後方台座53上に形成される第1保護膜71と、第1膜厚より小さい第2膜厚で後方台座53上に形成される第2保護膜72とから構成される。第1保護膜71の表面で後方空気軸受け面45が規定される。リアセンターレール39上で第2保護膜72は電磁変換素子49の前端に覆い被さる。第1および第2保護膜71、72には例えばDLCが用いられればよい。
図15に示されるように、後方空気軸受け面45および補助後方空気軸受け面44、44はベース面33から第1高さH1に規定される。したがって、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44および後方空気軸受け面45は、ベース面33から第1高さH1でベース面33に平行に広がる仮想平面(図示されず)内で広がる。前述と同様に、第1高さH1および第2高さH2の差は電磁変換素子49の最大突き出し量に等しく設定されればよい。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21、21aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした浮上ヘッドスライダ21bによれば、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45はベース面33から第1高さH1に規定される。後方空気軸受け面45から外れた位置でリアセンターレール39には第1高さH1より低い第2高さH2で電磁変換素子49が埋め込まれる。電磁変換素子49の前端と前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45との間にはベース面33から高さ方向に所定の距離が確保される。アルミナ膜36の膨張に基づき電磁変換素子49が突き出しても、電磁変換素子49および磁気ディスク13の接触はできる限り回避される。
しかも、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45は電磁変換素子49の第2高さH2よりも高い第1高さH1に規定される。電磁変換素子49および磁気ディスク13の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45はこれまで以上に磁気ディスク13に接近することができる。その結果、浮上ヘッドスライダ21bの浮上量は低減される。浮上ヘッドスライダ21bの浮上姿勢は安定する。加えて、電磁変換素子49には第2保護膜72が覆い被さる。第2保護膜72の働きで電磁変換素子の腐食は回避される。
図16に示されるように、前述の浮上ヘッドスライダ21bでは、第1保護膜71の空気流出端は空気流入端に向かって窪んでもよい。こうして電磁変換素子49から第1保護膜71まで所定の距離が確保される。本発明者の検証によれば、電磁変換素子49の突き出し領域は、電磁変換素子49から空気流入端に向かって所定の距離にわたって広がる。したがって、電磁変換素子49から第1保護膜71まで所定の距離が確保されれば、第1保護膜71の突き出しは回避されることができる。第1保護膜71すなわち後方空気軸受け面45の外側で確実に電磁変換素子49は突き出ることができる。
その一方で、図17に示されるように、前述の浮上ヘッドスライダ21bでは、補助後方空気軸受け面44はベース面33から第1高さH1よりも低い第3高さH3に規定されてもよい。第3高さH3は前述の第2高さH2よりも高く設定されればよい。こうして補助後方空気軸受け面44、44の高さは後方空気軸受け面45よりも低く規定される。その結果、ロール角βに基づき補助後方空気軸受け面44で浮上ヘッドスライダ21bが最も磁気ディスク13に近づいても、後方空気軸受け面45は十分に磁気ディスク13に接近することができる。浮上ヘッドスライダ21bの浮上量は低減される。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21、21aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
その一方で、図18に示されるように、前述の浮上ヘッドスライダ21bでは、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44および後方空気軸受け面45は、空気流入端から空気流出端に向かって前後方向に規定されるスライダ本体31の中心線CLからスライダ本体31の側端に向かうにつれてベース面33に近づいてもよい。中心線CLはベース面33で空気流入端のスライダ幅方向中央位置と空気流出端のスライダ幅方向中央位置とを結ぶ。図19に示されるように、前方空気軸受け面43は、ベース面33に平行な仮想平面73に所定の交差角θで交差する仮想平面74、74に沿って規定される。交差角θはロール角βに合わせ込まれればよい。
同様に、図20に示されるように、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45は仮想平面74、74に沿って規定される。この浮上ヘッドスライダ21bが磁気ディスク13上でロール角βの浮上姿勢を確立すると、図21に示されるように、補助後方空気軸受け面44と磁気ディスク13との距離、および、後方空気軸受け面45の一部と磁気ディスク13との距離は等しく設定されることができる。こうして後方空気軸受け面45は十分に磁気ディスク13に接近することができる。電磁変換素子49は磁気ディスク13に接近することができる。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21、21aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
図22は本発明の第3実施形態に係る浮上ヘッドスライダ21cの構造を概略的に示す。この浮上ヘッドスライダ21cでは、前方空気軸受け面43がベース面33から最も高く設定される。図23に示されるように、前方空気軸受け面43はベース面33から第1高さH1に規定される。後方空気軸受け面45はベース面33から第1高さH1よりも低い第2高さH2に規定される。後方空気軸受け面45から外れた位置でリアセンターレール39には第2高さH2より低い第3高さH3で電磁変換素子49が埋め込まれる。図24に示されるように、補助後方空気軸受け面44、44は後方空気軸受け面45と同様に第2高さH2に規定される。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21、21a、21bと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした浮上ヘッドスライダ21cによれば、後方空気軸受け面45はベース面33から第2高さH2に規定される。後方空気軸受け面45から外れた位置でリアセンターレール39には第2高さH2より低い第3高さH3で電磁変換素子49が埋め込まれる。電磁変換素子49の前端と後方空気軸受け面45との間にはベース面33から高さ方向に所定の距離が確保される。アルミナ膜36の膨張に基づき電磁変換素子49が突き出しても、電磁変換素子49および磁気ディスク13の接触はできる限り回避される。
しかも、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45は電磁変換素子49よりも高く規定される。電磁変換素子49および磁気ディスク13の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45はこれまで以上に磁気ディスク13に接近することができる。加えて、前方空気軸受け面43は補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45よりも高く規定される。ピッチ角αが確立されても、前方空気軸受け面43は磁気ディスク13に十分に接近することができる。浮上ヘッドスライダ21cの浮上量は低減されることができる。浮上ヘッドスライダ21cの浮上姿勢は安定する。その他、この浮上ヘッドスライダ21cでは、前述と同様に、第1保護膜71の空気流出端が空気流入端に向かって窪んでもよい。
図25に示されるように、前述の浮上ヘッドスライダ21cでは、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45は、スライダ本体31の空気流入端から空気流出端に向かうにつれてベース面33に近づく仮想平面63内で広がってもよい。仮想平面63とベース面33に平行な仮想平面64との交差角θは前述のピッチ角αに合わせ込まれればよい。第1高さH1や第2高さH2はベース面33から前方空気軸受け面43や後方空気軸受け面45、補助後方空気軸受け面44の最大高さで規定されればよい。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21、21a、21bと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした浮上ヘッドスライダ21cでは、電磁変換素子49の前端と後方空気軸受け面45との間にはベース面33から高さ方向に所定の距離が確保される。アルミナ膜36の膨張に基づき電磁変換素子49が突き出しても、電磁変換素子49および磁気ディスク13の接触はできる限り回避される。
しかも、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45は電磁変換素子49よりも高く規定される。電磁変換素子49および磁気ディスク13の間でこれまで通りの距離が維持されれば、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44、44および後方空気軸受け面45はこれまで以上に磁気ディスク13に接近することができる。加えて、浮上ヘッドスライダ21cが磁気ディスク13上でピッチ角αの浮上姿勢を確立すると、前方空気軸受け面43と磁気ディスク13との距離、後方空気軸受け面45と磁気ディスク13との距離、および、補助後方空気軸受け面44と磁気ディスク13との距離は等しく設定されることができる。その結果、前方空気軸受け面43は磁気ディスク13に十分に接近することができる。浮上ヘッドスライダ21cの浮上量は低減される。浮上ヘッドスライダ21cの浮上姿勢は安定する。こうした浮上ヘッドスライダ21cでは、前述と同様に、第1保護膜71の空気流出端は空気流入端に向かって窪んでもよい。
その一方で、図26に示されるように、前述の浮上ヘッドスライダ21cでは、前方空気軸受け面43は、スライダ本体31の中心線CLからスライダ本体31の側端に向かうにつれてベース面33に近づいてもよい。同様に、図27に示されるように、補助後方空気軸受け面44および後方空気軸受け面45は、スライダ本体31の中心線CLからスライダ本体31の側端に向かうにつれてベース面33に近づいてもよい。その他、前述の浮上ヘッドスライダ21、21a、21bと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
その他、浮上ヘッドスライダ21cでは、図28および図29に示されるように、前方空気軸受け面43、補助後方空気軸受け面44および後方空気軸受け面45が、スライダ本体31の中心線CLからスライダ本体31の側端に向かうにつれてベース面33に近づくと同時に、スライダ本体31の空気流入端から空気流出端に向かうにつれてベース面33に近づいてもよい。前方空気軸受け面43および後方空気軸受け面45上に規定される稜線は前述の仮想平面63内で延びればよい。こうした浮上ヘッドスライダ21cによれば、前述と同様の作用効果が実現されることができる。
(付記1) 基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面に埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記2) 付記1に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記3) 付記1に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さよりも低く第2高さよりも高い第3高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記4) 付記3に記載のヘッドスライダにおいて、前記前方空気軸受け面および前記補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かうにつれて前記基準面に近づく仮想平面内で広がることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記5) 付記1に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体上に形成されて前記後方空気軸受け面を規定し、前記ヘッド素子に覆い被さる保護膜を備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記6) 付記1に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体上に第1膜厚で形成されて前記前方空気軸受け面を規定する第1保護膜と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚で前記スライダ本体上に形成されて前記後方空気軸受け面を規定し、前記ヘッド素子に覆い被さる第2保護膜とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記7) 基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面から外れた位置で、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さでリアレールに埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記8) 付記7に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記9) 付記7に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第3高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記10) 付記9に記載のヘッドスライダにおいて、前記後方空気軸受け面および前記補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かって前後方向に規定される前記スライダ本体の中心線から前記スライダ本体の側端に向かうにつれて前記基準面に近づくことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記11) 付記7に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体上に形成されて前記ヘッド素子に覆い被さる保護膜を備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記12) 付記7に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体上に第1膜厚で形成されて前記後方空気軸受け面を規定する第1保護膜と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚で前記スライダ本体上に形成されて、前記ヘッド素子に覆い被さる第2保護膜とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記13) 基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面から外れた位置で、スライダ本体の基準面から第2高さよりも低い第3高さでリアレールに埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記14) 付記13に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第2高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記15) 付記14に記載のヘッドスライダにおいて、前記前方空気軸受け面、前記後方空気軸受け面および前記補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かうにつれて前記基準面に近づく仮想平面内で広がることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記16) 付記14に記載のヘッドスライダにおいて、前記後方空気軸受け面および前記補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かって前後方向に規定される前記スライダ本体の中心線から前記スライダ本体の側端に向かうにつれて前記基準面に近づくことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記17) 付記16に記載のヘッドスライダにおいて、前記前方空気軸受け面、前記後方空気軸受け面および前記補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かうにつれて前記基準面に近づくことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記18) 付記13に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体上に形成されて前記ヘッド素子に覆い被さる保護膜を備えることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記19) 付記13に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体上に第1膜厚で形成されて表面で前記後方空気軸受け面を規定する第1保護膜と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚で前記スライダ本体上に形成されて、前記ヘッド素子に覆い被さる第2保護膜とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
21 ヘッドスライダ(浮上ヘッドスライダ)、31 スライダ本体、33 基準面(ベース面)、37 フロントレール、38 リアサイドレール、39 リアレール、43 前方空気軸受け面、45 後方空気軸受け面、49 ヘッド素子(電磁変換素子)、44 補助後方空気軸受け面、52 第1保護膜、54 第2保護膜、52、54、56、71、72 保護膜、63 仮想平面、CL 中心線。
Claims (10)
- 基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面に埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項1に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項1に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さよりも低く第2高さよりも高い第3高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項1に記載のヘッドスライダにおいて、前記前方空気軸受け面および前記補助後方空気軸受け面は、空気流入端から空気流出端に向かうにつれて前記基準面に近づく仮想平面内で広がることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項1に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体上に第1膜厚で形成されて前記前方空気軸受け面を規定する第1保護膜と、第1膜厚よりも小さい第2膜厚で前記スライダ本体上に形成されて前記後方空気軸受け面を規定し、前記ヘッド素子に覆い被さる第2保護膜とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面から外れた位置で、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さでリアレールに埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項6に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項6に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第3高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 基準面を規定するスライダ本体と、スライダ本体の空気流入端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さで前方空気軸受け面を規定するフロントレールと、スライダ本体の空気流出端側に配置され、スライダ本体の基準面から第1高さよりも低い第2高さで後方空気軸受け面を規定するリアレールと、後方空気軸受け面から外れた位置で、スライダ本体の基準面から第2高さよりも低い第3高さでリアレールに埋め込まれるヘッド素子とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項9に記載のヘッドスライダにおいて、前記スライダ本体の空気流出端側で前記リアレールの両側に配置され、前記スライダ本体の基準面から第2高さで補助後方空気軸受け面を規定する1対のリアサイドレールを備えることを特徴とするヘッドスライダ。
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