JP2008056487A - シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グリップローラ81に搬送ベルト82を介して対向するベルト搬送手段8の上側のプーリ83の軸中心を、グリップローラ81の軸中心に対して第2搬送手段7の用紙搬送方向の下流側にシフト量δだけシフトさせて配置した。これにより、用紙Sはニップ部99の出口方向XAへ搬送される。
【選択図】図15
Description
このような画像形成装置におけるシート搬送装置としては、例えば特開2004−338923号公報に記載されている従来技術を挙げることができる(特許文献1参照)。すなわち、同公報の図6および図7に示されているように、画像形成手段本体の下側に、各段にそれぞれ所定のサイズや紙種のシートを所定枚数積載して収容したシート収容手段としての給紙トレイを配置し、給紙トレイと画像形成手段本体との間には、選択された段である給紙トレイの略水平方向に1枚のシートを引き出して上方の画像形成手段本体に向けて給送するシート搬送装置を設けた構成としている。
けれども、上記のように構成したシート搬送装置では、厚紙等の記録紙や封筒のような剛性が高い特殊紙のシート(P)を搬送させようとすると、搬送経路の曲率部の曲率半径が小さいため、シート(P)がその曲率に従って撓みながら搬送されるときの抵抗が複写用の普通紙のようなシートと比べて格別に大きくなるため、高剛性の記録紙や特殊紙等のシート(P)を進行させることができず、ジャムや搬送不良を生じて安定した給送動作ができないという不具合があった。
換言すれば、上記給紙装置によれば、搬送されるシート上の変形箇所を、湾曲ガイド部材による1箇所の湾曲に集中させずに、その搬送方向における直線状ガイド部材の前後端付近である2箇所での湾曲に分散でき、しかも、直線状ガイド部材を略中間角度の斜め姿勢に設置して、これらの2箇所における湾曲の程度を略均等な同程度にしているので、その搬送時には搬送負荷の急激な上昇を抑制できるとしている。すなわち、シートがその進行方向を変えるため、湾曲される箇所は、上流側のローラ対から直線状ガイド部材に受け渡す箇所と、直線状ガイド部材から下流側のローラ対に受け渡す箇所との2箇所になり、少なくとも、それぞれの湾曲の程度が小さくなり、これに伴い各箇所で湾曲させたことによって生じる抵抗力を低く保てるので、搬送負荷が急激に上昇することを回避できるというものである。
この給紙装置によれば、反転ガイド部材に用紙後端が接触するときには、用紙後端が接する方向と概略同様な方向に反転ガイド部材が変位して、この変位によって、用紙後端が接触した際のショックを吸収できるので、弾き音を低減できるとしている。
このシート給送装置によれば、高剛性のシートは、その搬送時に、搬送路上を進んで曲率半径が大きい第1の曲率部を通過する際には、普通のシートと同程度に湾曲されることなく、普通シートに比べて、十分に緩やかに湾曲されて進み続けるので、その搬送時の抵抗が少なくでき、シートの停滞や遅延を生じることなく共通搬送路に到達させ搬送できるとしている。
このシート反転手段によれば、送り込まれたシートは前記の方向変更部位でその内側の接触部位が、ローラに必ず接することになり、しかもこのローラがシートの搬送方向の進行に伴い従動回転するので、従来のガイド板に比べて、搬送抵抗を軽減でき、つまり固定されたガイド部材と移動するシートとの間に生じる摩擦抵抗を解消して、前記の方向変更部位での搬送方向を変更するガイドができるとしている。
つまり、前記従来の構成では、上記の搬送不良やジャムを回避する効果が不十分であり、直線状のガイド部材では、たとえ搬送負荷の急激な上昇を抑制できても、搬送負荷を生じることには変わりがないといえる。特に、厚紙や封筒等の剛性の高い用紙(シート)を搬送する際には、上記の搬送不良やジャムおよび用紙後端のハネ音が顕著となってしまう。
第1の搬送手段と第2の搬送手段により狭持されたシートは、座屈しながら搬送されるが、第2の搬送手段より下流へ搬送されるシートのシート搬送方向は、シートの厚みが大きいほど(腰が強いほど)、変形・座屈を戻そうとする方向(外郭方向、すなわちベルト搬送手段のベルトの搬送面方向)となる。特に厚紙のような腰の強い・剛性の高いシートの場合は、第2の搬送手段より下流側に配置されたガイド部材に強い接触圧で接触しながら搬送されるため、ガイド部材の磨耗が懸念される。また、装置の小型化を目的として搬送スペースを小さくするため、弾性部材をガイド部材として用いることもあるが、腰の強いシートをガイドするためには、より弾性力の強い部材を使用する必要があり、コスト面で不利となる。
また、ベルトの見かけのゴム硬度が低くなるため、シートの先端がベルトに当接するときの音、シートの後端がベルト側にはねる際にシートの後端がベルトに当たる際に生じるハネ音の低減を可能とすることにある。
また、ベルトのゴム硬度自体が比較的低いため、シートの先端がベルトに当接するときの音、シートの後端がベルト側にはねる際にシートの後端がベルトに当たる時に生じるハネ音の低減を可能とすることにある。
また、シート幅方向の中央側に配置されたベルト搬送手段において挟持部を形成する側のベルト保持回転部材の軸を、シート幅方向の両側に配置されたベルト搬送手段において挟持部を形成する側のベルト保持回転部材の軸よりも、第2の搬送手段のシート搬送方向の下流側へ偏倚・ずらせて配置することにより、シートのシート搬送方向をベルトの搬送面と対向する方向に変えられるとともに、シートの後端がベルト搬送手段を抜け、例えば下流側に設けたガイド部材に当設するときの音(ハネ音)を低減することにある。
請求項1記載の発明は、シートを搬送する第1の搬送手段と、第1の搬送手段のシート搬送方向の下流側に配置され、第1の搬送手段により搬送されてきたシートを前記第1の搬送手段のシート搬送方向と異なるシート搬送方向に搬送する第2の搬送手段とを有し、第1の搬送手段および第2の搬送手段のうちの少なくとも第2の搬送手段は、シートを挟持して搬送する挟持部を形成する挟持搬送手段であり、第1の搬送手段と第2の搬送手段との間に形成されるシート搬送経路の外郭方向に配置され、第2の搬送手段の前記挟持部に向けてシートを移動・案内する移動案内手段を具備するシート搬送装置であって、第2の搬送手段より搬送されたシートのシート搬送方向を、前記移動案内手段に対向する方向に変更可能に構成したことを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、上述の問題点・課題を解決することにより、省スペースでありながら、簡単かつ低コストである構成で、厚紙等の比較的剛性の高い(腰の強い)シートでも、第2の搬送手段におけるシート搬送経路の下流側に問題なく搬送可能なシート搬送装置、該シート搬送装置を備えた画像読取装置、該シート搬送装置および/または該画像読取装置を備えた画像形成装置を実現し提供することができる。
請求項1、2、3および8記載の発明によれば、第2の搬送手段より搬送されたシート、特に厚紙等の比較的剛性の高いシートのシート搬送方向を、装置の第2搬送手段より下流側のレイアウトに応じて、設定することができる。
また、弾性部材からなるベルトの見かけの硬さ(例えばゴム硬度)が低くなるため、シートの先端がベルトに当接するときの音、シートの後端がベルト側にはねる際にシートの後端がベルトに当たる時に生じるハネ音の低減が可能となる。
また、ベルトのゴム硬度自体が比較的低いため、シートの先端がベルトに当接する時の音、シートの後端がベルト側にはねる際にシートの後端がベルトに当たる時に生じるハネ音の低減が可能となる。
また、シート幅方向の中央側に配置されたベルト搬送手段において挟持部を形成する側のベルト保持回転部材の軸を、シート幅方向の両側に配置されたベルト搬送手段において挟持部を形成する側のベルト保持回転部材の軸よりも、第2の搬送手段のシート搬送方向の下流側へ偏倚させて配置することにより、シートのシート搬送方向をベルトの搬送面と対向する方向に変えられるとともに、シートの後端がベルト搬送手段を抜け、例えば下流側に設けたガイド部材に当設するときの音(ハネ音)を低減することができる。
画像形成装置本体2の上部であって、原稿読取装置4の下方に空間を形成するようにして、上記画像形成装置本体2を通過した用紙を積載する排紙トレイ9が設置され、給紙装置3から排紙トレイ9に至るまで用紙Sを移動させる用紙搬送経路(シート搬送経路)としての用紙搬送路R1(以下、「搬送路R1」ともいう)が形成されている。この搬送路R1の大部分は、給紙装置3から画像形成装置本体2の上部に渡り、略水平線に対して略垂直上方向、すなわち略鉛直上方向に延在されていて、該搬送路R1上には、最小サイズの用紙Sに応じた所定間隔を確保して搬送ローラ対やコロ対などによって構成された幾つかのシート搬送手段としての用紙搬送手段が設けられている。これらの用紙搬送手段のうちの何れかの用紙搬送手段は、搬送路R1上の用紙Sを、挟持などによって必ず搬送し続けるように構成されている。さらに給紙装置3には、該給紙装置3の各段に収容された用紙Sを搬送路R1に給送・搬送するシート搬送装置としての用紙搬送装置5が設置されている。
感光体10Aの周囲には、図中矢印で示す回転方向に順に、現像装置12と、転写装置13と、感光体クリーニング装置18と、除電装置と、帯電装置14とが配置され、感光体10Aの反時計回りの回転方向におけるその1回転の範囲内に、これらの各装置12〜14それぞれによって、その上流から下流に渡って順次、現像位置、転写位置、クリーニング位置、除電位置、帯電位置が設定されている。
さらに、帯電位置と現像位置との間には、潜像形成位置が設定され、この潜像形成位置に所定のレーザ光を照射して、画像情報に応じた不可視の潜像を書き込むための露光装置47が、感光体ユニット10からやや離れた斜め下方に配置されている。そして、感光体10Aが所定の反時計回りに回転駆動されるとともに、この感光体10Aの回転に同期して各装置12〜14、および露光装置47が、それぞれ所定に連係した協働動作を行うことにより、一連の画像形成処理が実行される。
転写装置13は、略上下方向に所定に離間させて対向配置された2つの支持ローラ15,16と、これらの支持ローラ15,16間に張架された無端ベルトからなる転写ベルト17とで構成され、感光体10A外周表面上のトナー像を用紙Sに転写し、未定着のトナー像が転写された用紙Sを搬送路R1の下流側に搬送する。すなわち、下方の支持ローラ16は、その転写ベルト17を巻回した部分が、感光体10Aの略右斜め下方箇所に圧接されて、感光体10A表面と転写ベルト17とが接した箇所に、転写位置が設定されている。また、上方の支持ローラ15は、定着装置11の導入口の手前に配置されている。
除電装置は、所定強度の発光が可能なランプを主体に構成されており、このランプから除電位置に除電用の光を照射して、該除電位置を通過する感光体10A表面上の帯電状態を解除し、転写位置を通過した後の感光体10Aの表面電位を、初期状態に復帰させるようにしている。
なお、同図中の20は、新品・新規トナーを収容したトナーボトルなどからなるトナー収納容器であり、このトナー収納容器20から現像装置12まで、図示しないトナー搬送経路が形成されている。現像装置12が自身内のトナーを現像用に消費して不足した場合には、新規トナーがトナー収納容器20から現像装置12に補充されるようになっている。
また、原稿読取装置4には、コンタクトガラス57を覆う閉止位置と開放した開放位置とに開閉可能に構成された原稿押さえ板58が、読取装置本体4Aの上面に設置されている。すなわち、原稿押さえ板58は、コンタクトガラス57よりも大きな縦横寸法で形成され、その一端が図示しないヒンジで読取装置本体4Aの上面に開閉自在に支持されている。
他方、手差し給紙の場合には、手差しトレイ67上にセットされた用紙Sが、まず手差しトレイ用の給紙ローラ67Aの回転により繰り出され、用紙Sが複数枚積載・セットされた際には、同手差しトレイ用の分離ローラ67B,67Cによって1枚に分離されて、手差し給紙路R2に搬送され、さらに手差し給紙路R2から搬送路R1に搬送され、用紙Sの先端がレジストローラ対21に突き当たって一旦停止する。
そして、レジストローラ対21は、回転駆動された感光体10A上のトナー像の相対移動に合わせた正確なタイミングで回転を開始し、一旦停止した用紙Sを転写位置に送り込む。この結果として、この用紙S上に転写装置13によりトナー像が転写される。
次に、先願発明に係るシート搬送装置を適用した用紙搬送装置5(以下、「第1の例」ともいう)の特徴的な構成を説明する。
用紙搬送装置5は、図2および図3に示すように、図1に示した給紙装置3における所定段(この例では下段)の給紙トレイ51に積載・収容された多数枚の用紙Sから1枚の用紙Sを引き出し、引き出された用紙Sの用紙搬送方向(シート搬送方向)を変更し、略鉛直上方の画像形成装置本体2へ給送するものである。
用紙搬送装置5は、第1搬送手段6および第2搬送手段7に関して、それらの何れもが用紙Sを1対の搬送回転部材で挟持して搬送する挟持搬送手段としてそれぞれ構成されている。すなわち、第1搬送手段6はフィードローラ61とリバースローラ62との2つの対向配置された搬送回転部材からなる第1搬送回転部材対の構成とされ、第2搬送手段7はグリップローラ81とローラ状のプーリ83およびローラ状のプーリ84の間に張設された搬送ベルト82との2つの対向配置された搬送回転部材からなる第2搬送回転部材対の構成とされ、この第2搬送回転部材対の一方は、用紙Sの先端と接触した状態を保持しつつ第2搬送手段7の後述する挟持部(ニップ部)に向けて用紙Sを移動・案内(搬送)する搬送ベルト82を備えたベルト搬送手段8(移動案内手段)であり、かつ、ベルト搬送手段8における搬送ベルト82上に形成されたベルト走行面である搬送面82aは、第1搬送手段6と第2搬送手段7との間に形成される用紙搬送経路(シート搬送経路)としての第1搬送路Aの外郭方向に外れた位置に配置されていることを特徴としている。
ここで、第1および第2搬送手段6,7の各用紙搬送方向を厳密に表現すると、次のようである。すなわち、図4において、第1搬送手段6の用紙搬送方向は、フィードローラ61の回転中心と、リバースローラ62の回転中心と、フィードローラ61およびリバースローラ62の挟持部(以下、「ニップ部」ともいう)の中心との3点を結ぶ線分におけるニップ部の中心に対して、直交する略水平方向に設定されている。
同様に、第2搬送手段7の用紙搬送方向は、グリップローラ81の回転中心と、プーリ83の回転中心と、グリップローラ81および搬送ベルト82の挟持部(以下、「ニップ部」ともいう)の中心との3点を結ぶ線分におけるニップ部の中心に対して、直交する略鉛直上方向に設定されている。
ベルト搬送手段8は、第1搬送手段6により搬送されてきた用紙Sの先端が、プーリ83およびプーリ84に保持されている該搬送ベルト82部分を除く該搬送ベルト82の搬送面82aに当接(接触)するように配置することが肝要である。このように、図4において、プーリ84の軸中心(プーリ軸84aの中心)が、リバースローラ62の下端位置よりも上方であって搬送ガイド部材71の下流端の高さよりも下方に位置するようにしてベルト搬送手段8を配置することにより、用紙Sの先端が搬送ベルト82の腹の部分(いわば「有効搬送面」とも呼ぶべき部分である)に衝突することによって、搬送ベルト82の安定した適度な弾性変位・変形状態が得られ、用紙Sの先端の反発を招くことなく、用紙Sの先端が搬送ベルト82の搬送面82a(以下、「ベルト搬送面82a」ともいう)に確実に当接した状態が保持されて、後述の作用効果を得ることができる。
これに対し、用紙Sの先端が、搬送ベルト82のプーリ83およびプーリ84に保持されている該搬送ベルト82部分に当接(接触)してもよいように配置すると、搬送ベルト82がプーリ83およびプーリ84に保持されている該搬送ベルト82部分は、一般的に搬送ベルト82の腹の部分よりも硬く弾性変位・変形状態も小さくなることから、用紙Sの先端が上記部分に当接した際には反発したり安定した適度な弾性変位・変形状態が得られなくなったりする点から好ましくない。これは、後述する先願発明を適用した各例等や、本願発明を適用した実施形態や変形例、実施例等でも同様である(以下、単に「以下、同様」ともいう)。
用紙Sの先端が、ベルト搬送面82aに対して略垂直ないし直角の突入角度θをもって進入するように配置した場合には、用紙Sの先端部のベルト搬送面82aへの当接状態が不安定になる、例えば搬送ベルト82の走行方向と反対の方向に折れ曲がったり、反発を招いたりする点から、好ましくない(以下、同様)。
また、給紙トレイ51の底部には、所定形状の凹部が形成され、この凹部に、上昇アーム52が格納されている。上昇アーム52は、その基端部が前記凹部内に所定の角度範囲で回動自在、すなわち揺動可能に支持された水平軸52Aに固着されるとともに、この水平軸52Aには、図示しない回転駆動源から任意の回転方向の回転駆動力が伝達されて回動されることにより、上昇アーム52が水平軸52Aを中心として所定に傾斜した位置を占めるように揺動駆動される。これにより、上昇アーム52の自由端部が底板50を押し上げて、底板50上に載置された用紙Sの最上面の片側周縁を、所定の高さ位置に保つようになっている。
給紙トレイ51は、上述したように、給紙装置3の本体に対して着脱・挿脱自在に構成されている。すなわち、給紙トレイ51は、図1に示すように給紙装置3の本体内に挿入・装着されることで給紙可能となる装着位置と、給紙装置3の本体から図1において紙面の手前側に引き出され・離脱されることで、用紙Sの補充や用紙Sのサイズ交換等が可能となる離脱位置とを選択的に占めることが可能に構成されている。また、少なくとも第1搬送手段6、第2搬送手段7、第1搬送手段6と第2搬送手段7との間に配置される用紙搬送経路(搬送路)は、給紙トレイ51を引き出したときに本体に残される。よって、本例では胴内排紙型の画像形成装置であるが、移動案内手段を設けることにより、上記搬送路を従来と同様の曲率またはそれ以下の曲率で用紙を搬送できるので、装置の幅方向を大きくすることなく、胴内排紙型の利点を減殺することを防ぐことができる。
ピックアップローラ60は、図3に詳しく示すように、図示しない芯金と一体的に形成された軸60aの周りに一体的に固着されていて、軸60aとともに回転自在になされた周知のもの、あるいは軸60aと前記芯金との間にワンウェイクラッチ(図示せず)を設けて、非駆動時には軸60aに対してフリーに回転するように支持されているものである。ピックアップローラ60の外周表面を含む外周部には、用紙Sと接触したときに容易にピックできるように用紙Sに対して摩擦係数の高いゴム等の軟質の高摩擦材料が用いられている。また、ピックアップローラ60の外周表面部は、適宜、摩擦抵抗を増大するために略鋸刃状の突起が全周に形成される場合もある。
フィードローラ61は、図示しない芯金と一体的に形成された軸61aの周りに一体的に固着されていて、軸61aとともに回転自在になされているか、あるいはピックアップローラ60と同様の支持方法を取られる場合もある。フィードローラ61の外周表面を含む外周部には、ピックアップローラ60と同様に用紙Sと接触したときにこれを容易に用紙搬送方向に送り出すことができるように用紙Sに対して摩擦係数の高いゴム等の軟質の高摩擦材料が用いられている。また、フィードローラ61の外周表面部は、適宜、摩擦抵抗を増大するために略鋸刃状の突起が全周に形成される場合もある。
リバースローラ62は、図示しない芯金と一体的に形成されていて、前記トルクリミッタを介して、リバースローラ駆動軸62aとともにハウジング80に回動自在に支持されている。
従って、リバースローラ62から該リバースローラ62に接した用紙Sに対して供給される搬送力は、用紙Sを元の積載位置に戻せる程度には十分な逆方向の搬送力を確保しながら、用紙Sを順方向に進めるためのフィードローラ61から用紙Sに供給される搬送力よりも、所定に小さく設定され、フィードローラ61による順方向の用紙搬送を妨げないようにしている。このため、謂わば、フィードローラ61から用紙Sに供給される搬送力は、リバースローラ62からの逆搬送力によって、減殺されている。
グリップローラ81の近傍には、このローラ81の外周面に搬送ベルト82を介して接するようにハウジング80に回転自在に軸支され、かつ、グリップローラ81の水平方向に対向して前記したプーリ83が配置されている。
プーリ83は、プーリ軸83aと一体的に形成されていて、プーリ軸83aとともにハウジング80に回転自在に支持されている。プーリ83の左斜め下方には、ハウジング80に回転自在に軸支された前記したプーリ84が配置されている。プーリ84は、プーリ軸84aと一体的に形成されていて、プーリ軸84aとともにハウジング80に回転自在に支持されている。プーリ83,84は、搬送ベルト82を走行・回転自在に支持するベルト保持回転部材としての機能を有する。プーリ軸83a,84aは、それぞれ1本の連続した軸であり、例えば鉄等の金属でできている。
このような開閉ガイド79を有する場合、プーリ83およびプーリ84は、各プーリ軸83a,84aとともに開閉ガイド79側に回転自在に支持される。
搬送ベルト82は、弾性部材である例えばゴム部材で形成されていて、その表面には、該ベルト自体の材質によって、または適宜の表面処理が施されて、使用される用紙S(シート)に対して所定の摩擦係数が設定されている。すなわち、搬送ベルト82は、用紙Sに対面して該用紙面に接する、その搬送面としてのベルト表面が、用紙面とベルト表面との間のすべり接触を回避して、ベルト表面から用紙面に搬送推進力を確実に伝達できる摩擦係数が設定されている。
なお、図17および図18を参照して説明する後述の実施形態ほどの効果をそれ程望まなくても良いのであれば、例えば駆動機構22からグリップローラ81を駆動する駆動系を除去してグリップローラ81を従動側とし、かつ、搬送ベルト82側を図示しない駆動機構で駆動するようにしてもよい。
図2および図3において、72は、第2搬送手段7を起点として略鉛直上方への縦搬送路における外郭側の位置に設けられた搬送ガイド部材であり、73は、給紙トレイ51からフィードローラ61とリバースローラ62との挟持部(ニップ部)へ到る用紙搬送経路を形成するとともに、同ニップ部に用紙Sを案内・進入させる導入口を形成した搬送ガイド部材である。また、搬送ガイド部材70は、第1搬送手段6および第2搬送手段7のニップ部同士を結ぶ線上を横切って略下方(外郭に設けられている搬送ガイド部材71側)に膨出した湾曲面(ガイド面70a)を備えており、その膨出の程度は、用紙Sの先端を必ずベルト搬送面82aに到達させるように、用紙Sを緩やかに湾曲させる程度に設定されている。
底板50上に積載された用紙Sは、図2に示すように、上昇アーム52の揺動・上昇動作によりその最上面が所定の高さになるよう持ち上げられ、先ず、ピックアップローラ60の回転によって最上面の用紙Sが引き出され、フィードローラ61とリバースローラ62とからなる給紙分離機構に搬送される。そして、前記給紙分離機構において、フィードローラ61とリバースローラ62とによる協働作用により最上面の1枚のみが分離され、この分離された1枚の用紙Sが用紙搬送経路の下流側へとさらに搬送されて、図2〜図3に示すように用紙Sの先端が搬送ベルト82のベルト搬送面に接触しつつ、搬送ベルト82の矢印方向の走行によって案内移動され、グリップローラ81と搬送ベルト82とのニップ部に到ると、グリップローラ81と搬送ベルト82とによって用紙Sが挟持搬送されつつさらに鉛直上方に搬送され、最終的に用紙Sは垂直姿勢にして送り出される。
他方、搬送ベルト81の搬送面82aはそのまま第2搬送手段7のニップ部に連続して延びているので、ベルト搬送面に接した用紙Sの先端部は、確実かつスムーズに安定して挟持部に到達することになる。換言すれば、まず高剛性の用紙Sでもその先端部が必ずベルト搬送面に接する程度に緩やかに湾曲させながら用紙Sを第1搬送手段6によって搬送し、その用紙Sの先端部がベルト搬送面に接して該ベルト搬送面による能動的な搬送ガイド作用によって、該ベルト搬送面から用紙Sにその用紙搬送方向に進めるいわば第2の搬送推進力を得てから、該用紙Sの先端を第2搬送手段7の挟持部に到達させるように、より深く用紙Sを湾曲させるようにしている。
そして、本例では、移動案内手段としてのベルト搬送手段8は、搬送ベルト82により、第2搬送手段7の挟持部(ニップ部)に向かう方向に用紙Sの搬送方向を変えて移動・案内する機能も有する。
搬送ベルト82の材質:エチレン・プロピレンゴム(EPDM)
搬送ベルト82の硬度:JIS K6253 A型 40度
搬送ベルト82の用紙に対する摩擦係数:2.6
搬送ベルト82の肉厚:1.5mm
プーリ83の直径:13mm
プーリ84の直径:7mm
プーリ83,84の間隔:13mm(プーリ軸83a,84aの軸間距離)
搬送ベルト82の伸張率:7%
各ローラ60,61,62,81の直径:全て20mm
用紙搬送装置5の第1搬送手段6と第2搬送手段7との間の湾曲した用紙搬送経路(第1搬送路A)中心での曲率半径は、従来方式およびベルト方式ともに約20mm一定にして実施した。
ここで、「メートル坪量」とは、紙、板紙(用紙)の重量を表示するとき、1平方メートル当たりの用紙1枚の重さをグラムで表したものに相当する。一般的に、坪量の少ない用紙は「軽い紙」あるいは「薄い紙」であり、坪量の多い用紙は「重い紙」あるいは「厚い紙」であるといえる。
表1の試験結果において、○印で示した「通紙良好」とは、給紙センサ88がオンして用紙(シート)の先端が検出されてから所定時間内に縦搬送センサ89に到達したこと、すなわち搬送良好であることを、×印で示した「通紙不可」とは、給紙センサ88がオンして用紙の先端が検出されてから所定時間内に縦搬送センサ89に到達しなかったこと、すなわち搬送不良であることを、それぞれ表している。
通紙・搬送状況の対比観察により、従来方式ではメートル坪量が256g/m2以上になると、用紙の腰が強くなって、前記湾曲した用紙搬送経路に沿って湾曲するのが難しくなり、図1〜図4を借りて説明すると、その用紙の先端がグリップローラ81に対向接触するローラ状のプーリ83に付き当たってしまうことが分かった。
また、紙種として、メートル坪量が256g/m2以上の用紙において、その表面部をコート処理したものと、コート未処理のものとを用いて、通紙・搬送状況の対比観察も行ったが、表1の試験結果以外の特筆する有意差は認められなかった。
それ故に、比較的剛性の高い用紙Sだけを用いて搬送する用紙搬送装置の場合、その必須の構成となるのは、上記した第1搬送手段6と、第2搬送手段7と、第1および第2搬送手段6,7の間に形成される第1搬送路A(この場合はガイド部材が不要)の外郭方向に配置され、用紙Sの先端と接触した状態を保持しつつ第2搬送手段7に向けて用紙Sを移動・案内するベルト搬送手段8(移動案内手段)とである。
上述のことから、第1搬送路Aを形成する上記各種ガイド部材は、比較的剛性の低い、例えば普通紙やPPC等の用紙Sを搬送する場合、その剛性の低い用紙Sの直進性の弱さ(厚紙等の比較的剛性の高い用紙Sと比べた場合の直進性である)を補い、搬送ベルト82の搬送面82aに導き・案内するために必要であると言える。別言すれば、用紙Sの剛性が低くなるほどその直進性の低下を補って、用紙Sの先端をベルト搬送面82aの腹の部分に確実に当接させるために、第1搬送路Aを形成する上記各種ガイド部材のガイド面の形状を設定する必要性があると言える。
換言すれば、その剛性が高くなる用紙S(メートル坪量が大きくなる用紙S)を用いる場合ほど、上述した比較的曲率半径の小さい曲率部の用紙搬送経路を構成する際に使用する種々のガイド部材の形状・配置等の設計に、自由度を持たせることが可能となる。
なお、搬送ベルト82の材質は、上記比較試験に用いたものに限らず、例えばクロロプレンゴムや、ウレタンゴム、あるいはシリコンゴムでもよい。また、搬送ベルト82の各ゴム硬度は、JIS K6253 A型 40〜80度でもよい。
従って、たとえ用紙Sの剛性が高くても、この剛性に打ち勝って、用紙Sを適宜、その厚み方向に変形つまり湾曲させながら、用紙Sを下流の第2搬送手段の挟持部に向けて確実かつ安定して搬送できる。このように用紙Sが高剛性であることに起因した主要な搬送不良の要因に対処できるので、用紙Sの先端が第2搬送手段の挟持部に到達した以降の用紙搬送も確実かつ安定して持続できる。この結果、用紙搬送装置として、多種多様な紙種に対応することが可能となり、その搬送対応能力を拡充でき、高い用紙搬送性能が得られる。
(第2の例)
搬送ガイド部材71は、図1〜図4に示した第1の例のそれと比較して、図において右側面に縦搬送ガイド面71cが形成されている点のみ相違する。搬送ガイド部材72は、図1〜図4に示した第1の例のそれと比較して、上述した縦搬送路より下方に延びた第2搬送路Bの外郭方向に配置され、第2搬送路Bの上流側より搬送されてきた用紙Sをベルト搬送面82aに案内する縦搬送ガイド面72aが形成されている点のみが相違する。
上述したとおり、第2搬送路Bは、搬送ガイド部材71の縦搬送ガイド面71cと、このガイド面71cに対向し所定の開口間隔をもって配置された搬送ガイド部材72の縦搬送ガイド面72aとによって形成されている。
そこで、図7に示すように、給紙分離機構による用紙Sの1枚ずつの分離後、1枚の用紙Sは、搬送抵抗が少なくて済むよう緩やかな屈曲で搬送され、その先端が搬送ベルト82に当接する。
搬送ベルト82は、図7中の矢印a方向で示される略鉛直上(略真上)方向に向けて進むように走行しているため、搬送ベルト82に当接した用紙Sの先端は、図8に示すように、グリップローラ81と搬送ベルト82との挟持部(ニップ部)へと搬送され、グリップローラ81と搬送ベルト82との対により略鉛直上方向の下流側へと挟持搬送される。この際、上記したように用紙Sに対しては、搬送ベルト82からその搬送方向に進める搬送推進力が伝達され作用するとともに、搬送ベルト82によりグリップローラ81と搬送ベルト82とのニップ部に向かって方向が変えられるので、高剛性の用紙Sでも搬送不良を生じることなく、安定して搬送できる。
図9〜図13を参照して、先願発明を適用した第3の例を説明する。なお、第2の例と同一の構成要素・部材には、同一の符号を付して、説明を省略または簡略化することにする。特に記載しないが、第3の例で説明しない構成、つまり用紙搬送装置やその他の構成およびその動作などは、図7〜図9に示した第2の例の用紙搬送装置5と同様である。
図10〜図13において、91は、プーリ軸83aに装着された軸受87を介して、プーリ軸83aにその一端が係止され、他端が後述する開閉ガイド79に係止された付勢手段としてのバネを示す。バネ91の付勢力によって、軸受87、プーリ軸83aおよびプーリ83を介して搬送ベルト82がグリップローラ81の外周面に接触・圧接する向きに常に付勢されている。なお、図10において、破線で示したEは、手差し給紙搬送路を示している。手差し給紙搬送路Eの図示は、図面の簡明化を図るため図10のみに示し、他の図では省略することとする。
搬送ガイド部材72は、一部上述したように、第2搬送路Bに接続し第2搬送手段7から開始される上方への縦方向搬送路における外郭側の位置に設けられている。開閉ガイド79は、用紙ジャム等が発生した際には用紙を容易に除去できるよう、搬送ガイド部材72、第2搬送路Bの外側ガイド面およびベルト搬送手段8と一体で構成されていて、装置本体であるハウジング80のヒンジ支点軸76を揺動中心として図中矢印方向に開放・開閉できるようになっている(後述の図30参照)。このような開閉ガイド79を有する場合、プーリ83およびプーリ84は、各プーリ軸83a,84aとともに開閉ガイド79側に回転自在に支持される。
図13に示すように、従来のベルト搬送手段8によって第2搬送手段7のニップ部99から下流へと搬送される用紙Sには、その剛性が高いほど、第1搬送路Aを搬送される際に受けた変形(座屈)状態から元に戻ろうとする力が大きく働く、すなわちベルト搬送手段8の搬送ベルト82における搬送面82aの配置されている外郭方向に大きく働くこととなる。このため、用紙Sの先端が搬送ガイド部材72に沿って搬送され、さらに第3搬送路Cに向けて下流側へ搬送されると、用紙Sの先端部位をあたかも癖付け・湾曲変形された状態の用紙Sの先端が、外側ガイド部材100に略垂直(略鉛直真上)に近い角度で追突することになり、ガイド面100aに対する追突時のスリップによるジャムや、用紙Sの先端ダメージといった不具合を引き起こす可能性がある。
また、図14に示すように、上記不具合を低減するために、搬送ガイド部材72のガイド面に沿って弾性を有したマイラ102を下流に延在して設け、これにより用紙Sの先端のガイド量を増やして対策した場合、高剛性の用紙Sを強制的にガイドする必要性からマイラ102の剛性をアップさせて対応することとなってしまい、コストアップにつながるという問題点があった。
図15を参照して、第1の実施形態の用紙搬送装置5Aを説明する。この第1の実施形態を始め後述の実施形態や変形例では、図13および図14を参照して述べた上記問題点を解決するために、解決すべき原理的な構成に立脚している。すなわち、第2の搬送手段より搬送されたシートのシート搬送方向を、ベルト搬送手段におけるベルトの搬送面に対向する方向に変更可能に構成したものである。
換言すれば、用紙搬送装置5Aは、各用紙搬送装置5におけるグリップローラ81の回転駆動軸81a中心とプーリ83のプーリ軸83a中心とを結ぶ略水平面上に形成される上記ニップ部に代えて、グリップローラ81の回転駆動軸81a中心に対して、プーリ83のプーリ軸83a中心を、第2搬送手段7の用紙搬送方向の下流側である略鉛直上方にシフト量δだけシフト・偏倚させて配置したことにより、グリップローラ81と搬送ベルト82との圧接で形成されるニップ部99中心を、略シフト量δだけ略鉛直上方にシフト・偏倚させて構成したことを特徴としている。
これにより、用紙Sの先端が搬送ガイド部材72に沿って搬送されることはなく、また図14に示したマイラ102等の弾性部材を、搬送ガイド部材72のガイド面の上部に延在して設ける必要性もない。
第3搬送路Cの方向・向きは、画像形成装置毎に多様であるため、画像形成装置毎の用紙搬送経路方向に応じてシフト量δを設定することが好ましい。
なお、上記実施形態では、回転駆動軸81a中心とプーリ軸83a中心とニップ部99中心とを結ぶ線分におけるニップ部99の中心に対して、直交する方向が用紙Sの用紙搬送方向XA(ニップ部99の出口方向XA)と等しい。よって、用紙搬送方向XAに関して、回転駆動軸81a中心とプーリ軸83a中心とを結ぶ線分が直交するようにプーリ83のニップ位置を決めれば容易に用紙搬送方向を変更することができる。また、搬送ベルト82は、グリップローラ81の外周における回転駆動軸81a中心とプーリ軸83a中心とを結ぶ範囲に位置するニップ位置から、グリップローラ81の外周における回転駆動軸81a中心からの水平線方向との交点まで接触している。
従って、たとえ用紙Sの剛性が高くても、この剛性に打ち勝って、用紙Sを適宜、その厚み方向に変形つまり湾曲させながら、用紙Sを下流の第2搬送手段7に向けて、確実かつ安定して搬送できる。このように用紙Sが高剛性であることに起因した主要な搬送不良の要因に対処できるので、用紙Sの先端が第2搬送手段7に到達した以降の用紙搬送も確実かつ安定して持続できる。この結果、用紙搬送装置5Aとして、多種多様な紙種に対応することが可能となり、その搬送対応能力を拡充でき、高い搬送性能が得られ、なおかつ、画像形成装置全体の省スペース化、低コスト化が図れる。
図16〜図18を参照して、第2の実施形態の用紙搬送装置5Bを説明する。用紙搬送装置5Bは、図10〜図12等に示した第3の例の用紙搬送装置5と比較して、図16に示すように、ニップ99部を形成する側のプーリ83を例えば従来のように比較的高硬度のゴムやポリアセタール樹脂等の樹脂等で形成したものに代えて、弾性部材としての例えばウレタン樹脂やウレタンゴム(U)、低硬度のゴム等で構成・形成した点、ベルト搬送手段8に代えて、ベルト搬送手段8Bを用いる点、およびベルト搬送手段8Bの搬送ベルト82側を、図17および図18に示すように、駆動側としてのグリップローラ81と直接接触することにより従動側として明定し限定した点が主に相違する。
なお、本実施形態にあっては、図10〜図12等に示した用紙搬送装置5と同様に、搬送ベルト82の幅が搬送する最大サイズの用紙幅以上の長さであって、プーリ83,84、グリップローラ81の各長さが連続的に構成されているものでも構わない。
なお、図17では、駆動機構22を明確に示すため、グリップローラ81の配置間隔等を回転駆動軸81a方向に故意にずらせて不揃いに図示しているが、実際は搬送ベルト82に対向して等間隔に配置されていることは無論である。
給紙モータ23は、ハウジング80に固定されている。アイドラギヤ25,26,65は、それぞれハウジング80に回転自在に支持されている。
上述したとおり、本実施形態においては、コンパクトで省スペースである用紙搬送装置5Bとして構成、すなわち上記実施例1等に例示したように第1搬送路Aが曲率半径の比較的小さな曲率部で構成されている関係上、給紙モータ23は、単一であり、第1搬送手段6および第2搬送手段7の駆動手段を兼用していて、装置のコンパクト化に寄与している。
図1〜図4に示した例では、ピックアップローラ60およびフィードローラ61の回転駆動関係を簡略的に説明したが、実際には、図18に拡大して示すように、両ローラ60,61はピックアップアーム部材64によって各軸60a,61aが連結されており、ピックアップローラ60がフィードローラ61側の軸61aを中心としてピックアップアーム部材64を介してピックアップ揺動・変位するように、図示しないソレノイドおよびバネの組み合わせによって駆動されるようになっている。
実際の駆動機構22では、給紙モータ23ないしフィードローラ61間にはより多くのギヤおよびタイミングベルト等の駆動力伝達部材が適宜配設されているが、ここではグリップローラ81が回転搬送駆動部材であることを明示するためその一例を両図に簡略的に示した。
なお、駆動機構22は、図1〜図4や図7〜図13、図14〜図15に示した用紙搬送装置5、5Aあるいは後述の実施形態や変形例等にも適用可能なことは無論である。また、上述した実施例1の複写機では駆動機構22と実質的に同様のものが使用されていることを付記しておく。
従来のローラ対のような第2搬送手段において、単に本実施形態の構成を用いた場合では、用紙の先端のニップ部への進入角度が厳しくなり、用紙の先端がニップ部形成側のローラに腹当たりし、先端折れを発生しやすい。これに対して、本実施形態によれば、第2搬送手段7の一方に搬送ベルト8を用いているため、用紙Sの先端のニップ部99への進入角度は常に一定に保たれるので、安定したニップ部99への進入が可能となる。また、第1搬送手段6より搬送されてきた用紙Sの先端が、最初に搬送ベルト82に当設する際の衝撃を吸収することができる。さらに、用紙Sの後端が搬送ガイド部材71の山状の頂上を抜けて、ベルト搬送面82aに当設する際の衝撃音(いわゆるハネ音)も吸収することができるため、装置の低騒音化も図ることができる。
この利点・効果は、次のような技術内容を考察すれば容易に理解できる。すなわち、グリップローラ81を駆動する場合、グリップローラ81の線速度はグリップローラ81自身の外径と回転数とによってのみ決まる。これに対して、搬送ベルト82側を駆動する場合を考えると、搬送ベルト82を駆動する場合、搬送ベルト82の内側に設けたローラ状のプーリ83(ベルト駆動ローラ、主プーリ)によって搬送ベルト82を駆動するのが一般的である。
この場合、搬送ベルト82の線速度は、搬送ベルト82の内側に設けたプーリ83の外径および回転数以外に、構成部品バラツキによる搬送ベルト82の厚みのばらつき、搬送ベルト82の磨耗による厚みの影響、あるいは搬送ベルト82とプーリ83との間のスリップの影響を受ける。このため、搬送ベルト82側を駆動するよりグリップローラ81側を駆動した方が、搬送ベルト82の線速度のばらつきを小さくできるからである。
図19を参照して、第3の実施形態の用紙搬送装置5Cを説明する。用紙搬送装置5Cは、図10〜図12等に示した第3の例の用紙搬送装置5と比較して、図19に示すように、搬送ベルト82を、比較的低硬度のゴムで形成した点、およびベルト搬送手段8の搬送ベルト82側を、駆動側としてのグリップローラ81と直接接触することにより従動側として明定し限定した点が主に相違する。
また、上記構成により、機械的強度、経時での磨耗等の影響を受けずに、搬送ベルト82を伸ばして使用する場合のテンションも低く抑えることができので、従動側としての回転負荷を小さく抑えることもできる。従って、搬送ベルト82のテンションが相対的に高い場合と比較して、駆動側のグリップローラ81への追従性を良くすることが可能となり、設定された線速度で安定した用紙搬送を行うことも可能となる。
図20〜図24を参照して、第1の実施形態等を適用可能な変形例1に係る用紙搬送装置5Dを説明する。図17および図18に示した第2および第3の実施形態における用紙搬送装置5B,5Cの駆動機構22を除き、図10〜図12等に示した第3の例、ならびに図15および図16に示した第1の実施形態において、各用紙搬送装置5,5Aの搬送ベルト82は、用紙幅方向Yにおける搬送ベルト82の幅が、少なくとも、搬送する最大サイズの用紙幅とほぼ同じ幅、すなわち、搬送ベルト82のベルト幅としては、少なくとも、搬送する最大サイズの用紙幅以上のベルト幅が連続的に設定・確保されている。同様に、搬送ベルト82を張架しているプーリ83,84および搬送ベルト82に対向接触したグリップローラ81は、それぞれの用紙幅方向Y(軸長手方向)のプーリ、ローラ長さが、ベルト幅の長さと同一以上の長さに連続的に形成されている。これにより、第1搬送手段6から送出された用紙Sは、搬送ベルト82に対して、必ずその用紙幅全域に渡って接することになり、両者間の接触面積を可能な限り最大限に確保できる。これに伴い、常時、搬送方向に移動される搬送ベルト82から用紙Sに供給可能な用紙Sをその搬送方向に進める搬送推進力も、可能な限り最大限の力を伝達することが可能となることを特徴に挙げている。これに対し、変形例1では、以下のように構成している。
搬送ベルト82は、各プーリ軸83b,84bを介してのプーリ83、84のベルト支持部材86への組み付けの関係により、プーリ軸83bに回転自在に支持されたプーリ83と、プーリ軸84bに回転自在に支持されたプーリ84との間に所定のテンションをもって掛け渡されている。
すなわち、各プーリ軸83b,84bは、その軸間距離を一定に保持するように、ベルト支持部材86に固定・支持されている。このとき、各プーリ83,84間に搬送ベルト82を巻き掛けるときの搬送ベルト82の周長が、搬送ベルト82単体の周長よりも大きくなるように各プーリ軸83b,84bをベルト支持部材86に配設・支持したことも特徴点となっている。上記構成により、搬送ベルト82は、ベルト搬送手段8Dとしてベルト支持部材86に組んだ場合、搬送ベルト82単品の周長より組み付けた後の周長の方が大きくなるよう、搬送ベルト82をその弾性により伸ばして使用していることとなる。
図21に示すように、ベルト支持部材86のバネ台座86aと開閉ガイド79に固設されたバネ受け部材93との間には、ベルト支持部材86の背面を付勢することにより、搬送ベルト82を図21に示すグリップローラ81に常に圧接する向きに付勢する付勢手段(もしくは付勢部材・弾性部材)としてのバネ(圧縮バネ)92が装着されている。
図21および図24を参照して、バネ92の一端がベルト支持部材86を加圧していることは上述したが、その他端はバネ加圧台94に支持・係止されている。バネ加圧台94は、バネ92の付勢力の向きに沿ってバネ受け部材93に形成されたスリット93aに対し、移動かつ任意の位置にて固定できるよう構成されている。同図では、ネジで締結・固定されている例を示す。この構成により、それぞれ3箇所において、バネ92の圧縮長さを任意に変えられることで、バネ92の付勢力としてのバネ荷重、すなわちその加圧力を変更可能に構成されている。本変形例では、2個のバネ91のバネ荷重、バネ長さ、形状等のバネ仕様は、同一のものを使用している。同様に、3個のバネ92のバネ荷重、バネ長さ、形状等のバネ仕様は、同一のものを使用している。
第2に、ベルト搬送手段8Dの搬送ベルト82は、駆動機構22により回転駆動されるグリップローラ81(回転搬送駆動部材)と直接接触して連れ回る構成であるので、搬送ベルト82側を駆動する場合よりもグリップローラ81側を駆動した方が、搬送ベルト82の線速度のばらつきを小さくできる。これにより、第1搬送路A(用紙搬送経路)と第2用紙搬送路Bとの合流搬送経路のターンの外側(外郭方向)に第2搬送手段7の挟持部に向けて回転・走行する搬送ベルト82を配置することで、第1搬送路Aのターン部での厚紙等の比較的剛性の高い用紙搬送性の向上を可能とし、搬送ベルト82と対向し直接接触するグリップローラ81を駆動し、搬送ベルト82を連れ回りさせることで、安定した線速度で用紙を第2搬送手段7以降に搬送させることが可能となる。この利点・効果は、図17および図18の駆動機構22を参照して説明したと同様である。
これにより、合流搬送経路における第1搬送路Aのターン部での厚紙等の比較的剛性の高い用紙搬送性の向上を可能とした用紙搬送装置において、機構がシンプルで、省スペース、低コスト化を実現できる。
上述の作用効果を奏する変形例1に対して、第1ないし第3の実施形態の各用紙搬送装置5A、5B,5Cの上記特有の構成を付加し組み合わせることにより、変形例1の作用効果も奏するように構成することができることは無論である。
図25〜図28を参照して、第4の実施形態の用紙搬送装置5Eを説明する。用紙搬送装置5Eは、図20〜図24に示した用紙搬送装置5Dのベルト搬送手段8Dと比較して、用紙幅方向Yに複数(本実施形態例では3つ)に分割され、かつ、独立して走行・回転可能に構成されたベルト搬送手段8Eを用いる点が主に相違する。用紙搬送装置5Eは、上記相違点以外は用紙搬送装置5Dと同様である。
ベルト搬送手段8Eは、図20〜図24に示したベルト搬送手段8Dと比較して、図25〜図28に示すように、その軸方向に長く連続した共通のプーリ軸83bに代えて、その軸方向に長さの短い独立した鉄等の金属製のプーリ軸83cを用いている点、ベルト支持部材86に代えて、各プーリ軸83c、84bを固定・支持するベルト支持部材96を用いている点、および用紙幅方向Yの中央側に配置されたベルト搬送手段8Eにおいてニップ部99’を形成する側のプーリ83のプーリ軸83cを、用紙幅方向Yの両側に配置されたベルト搬送手段8Eにおいてニップ部99を形成する側のプーリ83のプーリ軸83cよりも、第2搬送手段7の用紙搬送方向の下流側へ偏倚させて、換言すればずらして配置した点が主に相違する。
また、図27および図28に示すように、各支持孔90aは、用紙幅方向Yの中央側に形成されたものが、用紙幅方向Yの両側に形成されたものに比べて、略鉛直上方向に寸法haの分だけ偏倚・ずらせて形成されている。これにより、用紙幅方向Yの中央側に配置されたベルト搬送手段8Eにおいてニップ部99’を形成する側のプーリ83のプーリ軸83cが、用紙幅方向Yの両側に配置されたベルト搬送手段8Eにおいてニップ部99を形成する側のプーリ83のプーリ軸83cよりも、第2搬送手段7の用紙搬送方向の下流側へずらされた状態で、各支持孔90aに緩く支持されることとなる。これにより、図25および図26に示すように、用紙幅方向Yの中央側に配置された搬送ベルト82は、用紙幅方向Yの両側に配置されたそれと比べて、上記寸法haの分だけ略鉛直上方向に偏倚・ずらせて配置されることとなる。
なお、軸支持部材90の支持孔90aから外側へプーリ軸83cを突出するように形成して、その6箇所のプーリ軸83c近傍にプーリ軸83c抜け止め用の図示しない止め輪を装着するようにしてもよい。
3組のベルト搬送手段8Eは、上述した共通の構成部品で構成され組み立てられている。ちなみに、各ベルト搬送手段8Eの軸支持部材90への組み付け後の各バネ97により付勢された状態において、3本のベルト搬送面82aが略同一平面上に属するように各構成部品形状が設定されている。
また、用紙幅方向Yの中央側に配置された搬送ベルト82を、図25〜図28に示したように、用紙幅方向Yの両側に配置されたそれと比べて、上記寸法haの分だけ略鉛直上方向に偏倚・ずらせて配置したことにより、図25および図26に示すように、厚紙のような比較的剛性の高い用紙Sであって、その先端部位が座屈・変形を生じた用紙Sを搬送する場合であっても、搬送ベルト82により搬送されてきた用紙Sの先端を第2搬送手段7のニップ部99,99’にスムーズに進入させることができ、第2搬送手段7より搬送された用紙Sのニップ部の出口方向XAを、図中黒太矢印で示すように左斜め上方向に変えることができるため、搬送ガイド部材72の真上に配置されている外側ガイド部材100のガイド面100aの磨耗や、用紙スリップによるジャム、あるいは用紙Sの先端ダメージ等の不具合を生じることがない。
これにより、用紙Sの先端が搬送ガイド部材72に沿って搬送されることはなく、また図14に示したマイラ102等の弾性部材を、搬送ガイド部材72のガイド面の上部に延在して設ける必要性もない。
また、図26に示すように、用紙Sの後端がニップ部99,99’を抜ける際、先ず用紙幅方向Yの両側に配置された搬送ベルト82によって形成されたニップ部99から抜けた後、用紙幅方向Yの中央側に配置された搬送ベルト82によって形成されたニップ部99’を抜けることにより、搬送ガイド部材72の下流側端部(図において上端部)へ用紙Sの後端が接触するタイミングを用紙幅方向Yでずらすことができるため(ソフトランディング)、用紙Sの後端が搬送ガイド部材72の下流側端部へ衝撃的に当接することによる用紙Sの後端のハネ音の低減化も図れる。
図31および図32を参照して、本発明の第5の実施形態を説明する。
図31および図32に示す第5の実施形態は、図20〜図24に示した変形例1の用紙搬送装置5Dと比較して、用紙搬送装置5Dに代えた用紙搬送装置5Fを用いる点のみ相違する。第5の実施形態の前記相違点以外の構成は、変形例1の用紙搬送装置5Dを備えた図9を借りて示す複写機1と同様である。
第5の実施形態の用紙搬送装置5Fは、図20〜図24に示した変形例1の用紙搬送装置5Dと比較して、図31に示すように、ベルト搬送手段8Dのプーリ軸83bに代えて、後述するように移動可能に構成されたプーリ軸83dを備えたベルト搬送手段8Fを用いる点、必要に応じて、具体的には紙種(シート種類)に応じて、プーリ83のプーリ軸83dを、第2搬送手段7の用紙搬送方向の下流側へ変位させる変位手段109を有する点、および変位手段109を制御する図32に示す制御手段43を有する点が主に相違する。
なお、紙面の手前側に配置されたベルト搬送手段8Fと奥側に配置されたベルト搬送手段8Fとに1つずつリンク110を配設し、これら両側のリンク110を支軸111で連結・固定することにより、プーリ軸83dをより安定して変位させるようにしてもよい。
搬送ベルト82の厚みを一定にした条件で搬送ベルト82の伸張率およびゴムの硬度に関して必要な閾値を設定する試験を行った。すなわち、必要な閾値・評価基準としては、搬送ベルト82の線速度がグリップローラ81の線速と略同一であること、別言すれば搬送ベルト82の狙い通りの線速度が得られることを意味する。
上記閾値を基準として、搬送ベルト82の伸張率とゴム(EPDM)硬度との各パラメータの組み合わせが、どのような範囲において用紙(シート)の保持・安定搬送に適しているか否かの評価試験を行った。試験条件としては、軸間距離13mmで一定とし、常温環境で、搬送ベルト82の厚みを一定の1.5mmとし、搬送ベルト82のゴムの硬度(JIS K 6253 A型)を40°、60°、80°の3段階に変化させて行った。上記した試験条件以外は、実施例1と同様の条件で行った結果、硬度40°の場合では伸張率(%)が10〜5%の範囲が、硬度60°の場合では伸張率(%)が7〜5%の範囲が、硬度80°の場合では伸張率(%)が5%が、それぞれ好ましい組合せ範囲であることが分かった。従って、プーリ軸83dと84bとの軸間距離の変化量を、上記した好ましい組合せ範囲内に収まるようにすることが肝要である。
ベルト搬送手段8Fがホームポジションを占めている状態にあっては、図21ないし図24に示したベルト支持部材86と略同様の部材構成によって、プーリ軸83dが図31に示すホームポジションより下方に移動しないように支持されている。
CPU44は、上記入力ポートおよびセンサ入力回路等を介して、給紙センサ88、縦搬送センサ89、厚み検知センサ41、操作部としての操作パネル95の上記スタートスイッチや各種キー(図示せず)と電気的に接続されている。
厚み検知センサ41は、用紙の厚みを含む紙種である用紙種類(シート種類)を検知するシート種類検知手段としての機能を有し、本実施形態では用紙(シート)の厚みを検出するシート厚み検知手段として機能する。厚み検知センサ41の具体例としては、例えばレーザ光を用紙に投射したときのその用紙を透過する光量を検出することによって用紙の厚みを検出する公知のセンサが用いられる。厚み検知センサ41は、給紙装置3におけるピックアップローラ60と第1搬送手段6との間の用紙搬送経路等に適宜配設される。なお、シート厚み検知手段としては、厚み検知センサ41に限らず、給紙トレイ51上の所定サイズの用紙の所定枚数の重量を検知したりするセンサで用紙の厚みを間接的に検出するものなど、公知の全てのセンサを用いていもよい。
CPU44は、上記入力ポートおよび各センサ入力回路等を介して、タッチパネル方式の上記操作画面部を備えた操作部としての操作パネル48の上記スタートスイッチや各種キー(図示せず)、用紙検知センサ39、ホームポジションセンサ40、厚み検知センサ41と電気的に接続されている。
また、CPU44は、前記出力ポートおよび図示しないステッピングモータ駆動回路を介して給紙モータ23に、図示しないソレノイド駆動回路を介してソレノイド115に電気的に接続されていて、これらを駆動制御する指令信号を前記モータ駆動回路、前記ソレノイド駆動回路にそれぞれ送信する。
RAM46は、CPU44での計算結果を一時記憶したり、操作パネル48の前記高剛性用紙選択キーや、用紙検知センサ39からの出力信号を随時記憶したりしてこれら信号の入出力を行う。ROM45には、CPU44が後述する制御機能を発揮するための、「動作プログラム」、「図示しないモータ駆動回路を介して給紙モータ23に供給するパルス数の関係データ」等が予め記憶されている。前記タイマは、時間を計時する計時手段としての機能を有する。
CPU44は、前記図示しないタイマ、用紙検知センサ39、ホームポジションセンサ40、厚み検知センサ41および操作パネル48からの出力信号に基づき、第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙が、厚紙等の比較的剛性の高い用紙であって、その用紙の先端部が第2搬送手段7(グリップローラ81と搬送ベルト82)のニップ部に進入するときには、プーリ83およびプーリ軸83dがホームポジションを占めるように変位手段109のソレノイド115をオフ駆動制御する第2の機能を有する。
CPU44は、前記図示しないタイマ、用紙検知センサ39、ホームポジションセンサ40、厚み検知センサ41および操作パネル48からの出力信号に基づき、第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙が厚紙等の比較的剛性の高い用紙であって、その用紙の後端が、第2搬送手段7(グリップローラ81と搬送ベルト82)のニップ部を抜ける直前に、プーリ軸83dを変位させて、偏倚位置を占めるように変位手段109のソレノイド115をオン駆動制御する第3の機能を有する。
また、CPU44は、前記図示しないタイマ、用紙検知センサ39、ホームポジションセンサ40、厚み検知センサ41および操作パネル48からの出力信号に基づき、第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙が、普通紙や薄紙等の比較的剛性の低い用紙であると判断したときには、プーリ83およびプーリ軸83dがホームポジションを占めるように変位手段109のソレノイド115をオフ駆動制御する第4の機能を有する。
始めに、例えば図9に示す給紙装置3を借りて、同給紙装置3における所定の給紙段として上段の給紙トレイ51および用紙搬送装置5に代えた用紙搬送装置5Fが選択された場合の搬送動作を説明する。操作パネル48の図示しない給紙段選択キーまたは図示しない高剛性用紙選択キー操作で上段の給紙トレイ51および用紙搬送装置5Fが選択されるとともに各種キー操作によって複写条件が選択設定された後にスタートスイッチがオン操作されると、給紙動作が開始される。給紙動作開始時ないし第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙の先端部がベルト搬送面82aに当接し搬送されつつ、第2搬送手段7(グリップローラ81と搬送ベルト82)のニップ部に進入する際までは、プーリ83およびプーリ軸83dがホームポジションを占めるように変位手段109のソレノイド115がオフ駆動されたままである。
このように、用紙の先端がグリップローラ81と搬送ベルト82とで形成されるニップ部に進入する際は、ソレノイド115がオフした状態にあることで、用紙幅方向に複数(本実施形態例では3つ)配置されたベルト搬送手段8Fにおける搬送ベルト82のニップ部を形成する位置が全てグリップローラ81に対し同位置となることで、ニップへの用紙先端の入り込みを安定化できる。
そして、用紙Sの後端がグリップローラ81と搬送ベルト82とのニップ部を完全抜け切った時、また給紙モータ23の所定ステップ数の回転により次の給紙動作が開始されるのと同時に、ソレノイド115がオフ駆動される。これにより、バネ114の付勢力によって、上述したと逆の動作が行われて、グリップローラ81の回転駆動軸81aに対しプーリ軸83dが略水平に並んだ状態となり、プーリ81およびプーリ軸83dはホームポジションに戻されることとなる。
図33および図34を参照して、第5の実施形態の変形例2を説明する。
図33および図34に示す変形例2は、図31および図32に示した第5の実施形態の用紙搬送装置5Fと比較して、用紙搬送装置5Fに代えた用紙搬送装置5Gを用いる点のみ相違する。変形例2の前記相違点以外の構成は、第1の実施形態の図9に示した複写機1と同様である。
変形例2の用紙搬送装置5Gは、図31および図32に示した第5の実施形態の用紙搬送装置5Fと比較して、図33および図34に示すように、変位手段109に代えて、必要に応じて、具体的には紙種(シート種類)に応じて、プーリ83のプーリ軸83dを、第2搬送手段7の用紙搬送方向の下流側へ変位させる変位手段120を用いる点、および制御手段43に代えて、変位手段120を制御する制御手段43Aを用いる点が主に相違する。
リンク付きギヤ122およびアイドラギヤ123は、それぞれのギヤ軸を介して図示しない開閉ガイドの不動部材に回動自在に支持されている。ステッピングモータ124は、図示しない開閉ガイドの不動部材に固定されている。
制御手段43AのCPU44Aは、前記出力ポートおよび図示しないステッピングモータ駆動回路を介して給紙モータ23に、図示しないステッピングモータ駆動回路を介してステッピングモータ124に電気的に接続されていて、これらを駆動制御する指令信号を前記各モータ駆動回路にそれぞれ送信する。
ROM45Aには、CPU44Aが後述する制御機能を発揮するための、「動作プログラム」、「図示しないステッピングモータ駆動回路を介して給紙モータ23およびステッピングモータ110に供給するパルス数の関係データ」等が予め記憶されている。
CPU44Aは、前記図示しないタイマ、用紙検知センサ39、ホームポジションセンサ40、厚み検知センサ41および操作パネル48からの出力信号に基づき、第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙が、厚紙等の比較的剛性の高い用紙であって、その用紙の先端部がベルト搬送面82aに当接し搬送されつつ、第2搬送手段7(グリップローラ81と搬送ベルト82)のニップ部に進入する際には、プーリ83およびプーリ軸83dがホームポジションを占めるように変位手段120のステッピングモータ124をオフ駆動制御する第2の機能を有する。
CPU44Aは、前記図示しないタイマ、用紙検知センサ39、ホームポジションセンサ40、厚み検知センサ41および操作パネル48からの出力信号に基づき、第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙が、厚紙等の比較的剛性の高い用紙であって、その用紙の後端が第2搬送手段7のニップ部を完全に抜け切った後に、プーリ83およびプーリ軸83dホームポジションに戻るように変位手段120のステッピングモータ124をオン駆動制御(逆転となる所定のパルス数を供給させる)する第4の機能を有する。
また、CPU44Aは、前記図示しないタイマ、用紙検知センサ39、ホームポジションセンサ40、厚み検知センサ41および操作パネル48からの出力信号に基づき、第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙が、普通紙や薄紙等の比較的剛性の低い用紙であると判断したときには、プーリ83およびプーリ軸83dがホームポジションを占めるように変位手段120のステッピングモータ124をオフ駆動制御する第5の機能を有する。
始めに、第5の実施形態の動作と同様の高剛性用紙の給紙動作が開始され、給紙動作開始時ないし第1搬送手段6より第1搬送路Aを経由して搬送されてきた用紙の先端部がベルト搬送面82aに当接し搬送されつつ、第2搬送手段7(グリップローラ81と搬送ベルト82)のニップ部に進入する際までは、プーリ83およびプーリ軸83dがホームポジションを占めるように変位手段120のステッピングモータ124がオフ駆動(パルス供給が行われない)されたままである。
このように、用紙の先端がグリップローラ81と搬送ベルト82とで形成されるニップ部に進入する際は、ステッピングモータ124がオフした状態にあることで、用紙幅方向に複数(本変形例では3つ)配置されたベルト搬送手段8Fにおける搬送ベルト82のニップ部を形成する位置が全てグリップローラ81に対し同位置となることで、ニップへの用紙先端の入り込みを安定化できる。
これによって、第5の実施形態で説明したと同様に、用紙Sの後端が搬送ガイド部材72のガイド面72aに接触するタイミングを用紙幅方向でずらすことができるため(ソフトランディング)、用紙後端のハネ音の低減化が可能となる。
また、本変形例では、駆動手段・駆動源として、ステッピングモータ124を用いているため、第5の実施形態で用いたソレノイド115と比べ、制御が複雑でコスト高であるが、搬送される用紙の厚みに応じてモータ駆動量を容易に可変できることから、用紙の厚みが厚くなるに従いグリップローラ81の回転駆動軸81aとプーリ軸83dとのシフト量を大きくすることが可能となる。これにより、用紙後端のハネ音の低減化の効果も増大することとなる。
そして、用紙Sの後端がグリップローラ81と搬送ベルト82とのニップ部を完全抜け切った時、また給紙モータ23の所定ステップ数の回転により次の給紙動作が開始されるのと同時に、ステッピングモータ124への逆転用の所定のパルス数が供給されて再びオン駆動されることにより、上述したと逆の動作が行われて、グリップローラ81の回転駆動軸81aに対しプーリ軸83dが略水平に並んだ状態となり、プーリ81およびプーリ軸83dはホームポジションに戻されることとなる。
すなわち、上記の実施形態や変形例等では、その互いに異なる用紙(シート)搬送方向として、略水平方向からこれに対する垂直方向の上向き(略鉛直上方向)に変更する例を説明したが、これに限られることなく、略水平方向から垂直方向の下向き(略鉛直下方向)に変更したり、垂直方向の下向きか、上向きの何れかから略水平方向に変更したり(例えば、図29(a)参照)、あるいは両方が斜め方向等であったりしてもよい。
また、ローラ部材やコロ部材を配置していない前記のいくつかの間隔に、それぞれ上記した各実施形態における外郭方向および内郭方向のいくつかのガイド部材が形成したガイド面を位置させた構成としてよい。これらのガイド面としては、搬送方向の搬送中心線に対して適宜の規則的な対称に配置されていれば、用紙(シート)搬送方向に帯状のガイド面を形成したり、略線状のガイド面を形成したり、適宜、これらを混在させてもよい。
カラー複写機では、転写体で用紙(シート)を搬送しながら順次転写して重ね合わせる直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置や、中間転写体としての無端状の中間転写ベルトに転写した後、用紙に一括転写するタンデム型の画像形成装置においても同様に適用し実施することができる。無論、無端ベルト状の感光体が単一の画像形成装置においても同様に適用し実施することができる。
本発明は、孔版印刷機等を含む印刷装置において、シート収容手段(給紙トレイ)やシート積載手段(給紙台)からシート(用紙)を印刷部本体に搬送して供給するシート搬送装置にも適用してもよい。
さらには、画像形成装置として、複写機に限られることなく、ファクシミリ、プリンタ、インクジェット記録装置、印刷装置、原稿から画像を読み取るスキャナを有し画像読取機能を主体にした画像読取装置等またはそれらのうちの少なくとも二つを組み合わせた複合機等に適用してもよい。何れにしても、多種多様な紙種としてのシート種類を搬送対象にして、このシートの搬送経路上で省スペース化を図りながら、そのシート搬送方向を変更する必要がある機器や装置において、最適なシート搬送装置とすることができる。
2 画像形成装置本体
3 給紙装置
4 原稿読取装置
5A,5B,5C,5D,5E,5F,5G 用紙搬送装置(シート搬送装置)
6 第1搬送手段(第1の搬送手段)
7 第2搬送手段(第2の搬送手段)
8,8A〜8F ベルト搬送手段(移動案内手段)
9 排紙トレイ
10 感光体ユニット
10A 感光体
11 定着装置
12 現像装置
13 転写装置
21 レジストローラ対
22 駆動機構
23 給紙モータ
43,43A 制御手段
50 底板(シート積載手段)
51 給紙トレイ(シート収容手段)
60 ピックアップローラ
61 フィードローラ(第1の搬送手段の対向対の一方)
62 リバースローラ(第1の搬送手段の対向対の他方)
67 手差しトレイ
70 搬送ガイド部材(内郭側、ガイド部材)
71 搬送ガイド部材(外郭側、ガイド部材)
72 搬送ガイド部材(縦方向搬送路の外郭側、ガイド部材)
72a ガイド面
72b 搬送ガイドリブ
73 搬送ガイド部材(給紙トレイから搬送経路への導入口形成用)
79 開閉ガイド(シート搬送装置本体)
80 ハウジング(シート搬送装置本体)
81 グリップローラ(第2の搬送手段の対向対の一方、回転搬送駆動手段、回転搬送駆動部材)
81a グリップローラの回転駆動軸
82,82A,82B,83C,82D,82E 搬送ベルト(第2の搬送手段の対向対の他方としてのベルト)
82a 搬送ベルトの搬送面
83 プーリ(第1の搬送手段の対向対の一方としてのベルト搬送手段の構成部材、第1のベルト保持回転部材)
83a,83b,83c プーリ軸(ベルト保持回転部材の下流側の軸)
84 プーリ(第1の搬送手段の対向対の一方としてのベルト搬送手段の構成部材、第2のベルト保持回転部材)
84a,84b プーリ軸
86,96 ベルト支持部材(支持部材)
91,92,97 バネ(付勢手段)
99,99’ ニップ部(挟持部)
100 外側ガイド部材
109,120 変位手段
A 第1搬送路(シート搬送経路)
B 第2搬送路(シート搬送経路)
C 第3搬送路(シート搬送経路)
D 第4搬送路(シート搬送経路)
R1 搬送路
R2 手差給紙路
R3 反転搬送路
S 用紙(シート・シート状記録媒体、被画像形成媒体)
Y 用紙幅方向(シート幅方向)
θ 突入角度
δ シフト量
Claims (14)
- シートを搬送する第1の搬送手段と、
第1の搬送手段のシート搬送方向の下流側に配置され、第1の搬送手段により搬送されてきたシートを前記第1の搬送手段のシート搬送方向と異なるシート搬送方向に搬送する第2の搬送手段とを有し、
第1の搬送手段および第2の搬送手段のうちの少なくとも第2の搬送手段は、シートを挟持して搬送する挟持部を形成する挟持搬送手段であり、
第1の搬送手段と第2の搬送手段との間に形成されるシート搬送経路の外郭方向に配置され、第2の搬送手段の前記挟持部に向けてシートを移動・案内する移動案内手段を具備するシート搬送装置であって、
第2の搬送手段より搬送されたシートのシート搬送方向を、前記移動案内手段に対向する方向に変更可能に構成したことを特徴とするシート搬送装置。 - シートを搬送する第1の搬送手段と、
第1の搬送手段のシート搬送方向の下流側に配置され、第1の搬送手段により搬送されてきたシートを前記第1の搬送手段のシート搬送方向と異なるシート搬送方向に搬送する第2の搬送手段と、
第1の搬送手段と第2の搬送手段との間に形成される第1のシート搬送経路と、
第2の搬送手段の上流から第2の搬送手段に至って形成され、第1のシート搬送経路と異なる第2のシート搬送経路と、
第1のシート搬送経路と第2のシート搬送経路とが、第2の搬送手段の上流側で合流する合流搬送経路と、
前記合流搬送経路の外郭方向に配置され、第2の搬送手段に向けてシートを移動・案内する移動案内手段とを有し、
第1の搬送手段および第2の搬送手段のうちの少なくとも第2の搬送手段は、シートを挟持して搬送する挟持部を形成する挟持搬送手段であるシート搬送装置であって、
第2の搬送手段より搬送されたシートのシート搬送方向を、前記移動案内手段に対向する方向に変更可能に構成したことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記移動案内手段は、前記挟持部に向けてシートを搬送するベルトを備えたベルト搬送手段であり、
第2の搬送手段より搬送されたシートのシート搬送方向を、前記ベルトのシートと接触する搬送面に対向する方向に変更可能に構成したことを特徴とする請求項1または2記載のシート搬送装置。 - 前記ベルト搬送手段は、第2の搬送手段における前記挟持搬送手段の対向対の一方が、前記ベルトを走行可能に保持するとともに軸支された少なくとも一対のベルト保持回転部材を有し、
前記対向対の他方は、軸支された回転搬送部材であり、
前記回転搬送部材の軸に対して、前記挟持部を形成する側の前記ベルト保持回転部材の軸を、第2の搬送手段のシート搬送方向の下流側へ偏倚させて配置したことを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。 - 前記ベルト搬送手段は、第2の搬送手段における前記挟持搬送手段の対向対の一方が、前記ベルトを走行可能に保持するとともに軸支された少なくとも一対のベルト保持回転部材を有し、
前記挟持部を形成する側の前記ベルト保持回転部材を弾性部材で構成したことを特徴とする請求項3または4記載のシート搬送装置。 - 前記ベルトを、比較的低硬度のゴムで形成したことを特徴とする請求項3ないし5の何れか一つに記載のシート搬送装置。
- 前記ベルト搬送手段は、第2の搬送手段における前記挟持搬送手段の対向対の一方が、前記ベルトを走行可能に保持するとともに軸支された少なくとも一対のベルト保持回転部材を有し、
前記ベルト搬送手段は、前記シート搬送方向と直交するシート幅方向に複数に分割して構成されており、
前記シート幅方向の中央側に配置された前記ベルト搬送手段において前記挟持部を形成する側の前記ベルト保持回転部材の軸を、前記シート幅方向の両側に配置された前記ベルト搬送手段において前記挟持部を形成する側の前記ベルト保持回転部材の軸よりも、第2の搬送手段のシート搬送方向の下流側へ偏倚させて配置したことを特徴とする請求項3ないし6の何れか一つに記載のシート搬送装置。 - 前記ベルト搬送手段は、第2の搬送手段における前記挟持搬送手段の対向対の一方が、前記ベルトを走行可能に保持するとともに軸支された少なくとも一対のベルト保持回転部材を有し、
シート種類に応じて、前記挟持部を形成する側の前記ベルト保持回転部材の軸を、第2の搬送手段のシート搬送方向の下流側へ変位させる駆動手段を備えた変位手段を有することを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。 - 前記駆動手段は、ソレノイドであることを特徴とする請求項8記載のシート搬送装置。
- 前記駆動手段は、パルス入力で回転駆動する駆動モータであることを特徴とする請求項8記載のシート搬送装置。
- シートは、比較的剛性の高いシートであることを特徴とする請求項1ないし10の何れか一つに記載のシート搬送装置。
- 請求項1ないし11の何れか一つに記載のシート搬送装置を有することを特徴とする画像読取装置。
- 請求項1ないし11の何れか一つに記載のシート搬送装置および/または請求項12記載の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機およびインクジェット記録装置の何れか一つ、またはそれらの少なくとも二つを組み合わせた複合機であることを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
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