JP2008050631A - イオン透過性隔膜及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アルカリ水電解装置に使用するための電気抵抗の低いイオン透過性隔膜を提供する。
【解決手段】イオン透過性隔膜1は、膜材料1Aに、当該膜材料1Aを貫通する複数の貫通孔11が形成されてなるものである。この膜材料1Aは、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択される有機結合材料とから形成されたフィルム形成性混合物中に、伸張させた有機性繊維布を内在させたものであることが好ましい。
【選択図】図2
【解決手段】イオン透過性隔膜1は、膜材料1Aに、当該膜材料1Aを貫通する複数の貫通孔11が形成されてなるものである。この膜材料1Aは、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択される有機結合材料とから形成されたフィルム形成性混合物中に、伸張させた有機性繊維布を内在させたものであることが好ましい。
【選択図】図2
Description
本発明は、アルカリ水電解装置に使用するためのイオン透過性隔膜、及びその製造方法に関し、特にイオン透過性隔膜を電極間に挟持した構造を有するアルカリ水電解装置に使用するためのイオン透過性隔膜、及びその製造方法に関する。
水素は、最近のエネルギー事情を反映し、石油に代わる新しいエネルギー源として多方面から注目されている。このような水素の工業的製造方法としては、コークスや石油のガス化法や水電解法等が挙げられる。
前者の方法は、操作が煩雑であるとともに、非常に大規模な設備が必要となるので、イニシャルコストがかなりかかるという問題点がある。
一方、後者の方法は、原料として入手し易い水を用いるものであり、電解槽内に複数の電極対を設け、これら対となる電極の間にKOH等のアルカリ電解液を流通させるとともにイオン透過性隔膜で区画して、このイオン透過性隔膜の陰極側で水素を発生するとともに陽極側で酸素を発生させるものであるが、電極間にイオン透過性隔膜と被電解液とが存在しているので、電気抵抗が大きく、電解効率が悪いという問題がある。しかしながら、この水電解法は、比較的小規模な設備でも水素の発生が可能であり、実用的であることから、電解効率の向上が望まれている。
ところで、このようなアルカリ水電解装置に代表される電気化学的電解槽に使用する隔膜には、以下の性能が要求される。
(1)膜を通してイオンのみを通し、ガスの通過や拡散がないこと
(2)電解液中で物理的、化学的に耐久性があること
(3)電気抵抗が低いこと
(1)膜を通してイオンのみを通し、ガスの通過や拡散がないこと
(2)電解液中で物理的、化学的に耐久性があること
(3)電気抵抗が低いこと
このような性能を有する電解用隔膜として、実用的には石綿布が広く使われている。しかし、電解液は場合によっては100℃以上になるにもかかわらず、石綿布は、100℃以上の温度では腐食を受け使用できなくなる上に、近年では、石綿による健康被害も多く報告されており、その使用には大きな問題がある。
そこで、上記(1)及び(2)の性能を満たすとともに、(3)電気抵抗が一層低いイオン透過性隔膜として、高分子多孔膜又はイオン交換膜、NiO等の金属酸化物膜を用いたもの(特許文献1参照)及び無機物質と有機高分子との複合材料等を隔膜材料としたイオン透過性隔膜(特許文献2参照)等が提案されている。
特公昭62−50557号公報
特許第2604734号公報
しかしながら、上記各膜材料からなるイオン透過性隔膜のうち、高分子多孔膜は、柔軟であり、機械的損傷に対して抵抗性が強いという利点を有するが、ここで使用される高分子材料は疎水性であるため、多孔性であったとしても電解質の溶媒和したイオンの移動が容易でなく、電気抵抗が大きくなり、電解槽の性能が激しく低下するという問題点がある。また、高分子多孔膜やイオン交換膜では、気体を発生するアルカリ水電解装置においては、気体の泡が膜の表面に付着し電気抵抗が増大するという問題があり、特に気泡が集中して部分的に電気抵抗が大きく増大した場合には、いわゆるホット・スポットと呼ばれる高温部が生じ、隔膜の劣化が起こるという問題点もある。
また、上記特許文献1に記載されているようなNiO等の金属酸化物膜は、焼結により製造されるが、ガスの拡散や透過のない緻密な焼結隔膜は、そのサイズに限界があるため、大型の電解槽への適用には向かないという問題点がある。
そして、特許文献2に記載されている無機物質と有機高分子との複合材料を隔膜としたイオン透過性隔膜は、無機湿潤性材料として酸化ジルコニウムやポリアンチモン酸を用い、フルオロカーボン重合体やポリスルホン等をバインダーとして製膜することで微細孔を形成したものである。この複合材料を用いたイオン透過性隔膜は、優れた平滑性及び非常に良好なイオン伝導率を示し、アルカリ水電解装置の隔膜としては好適なものである。
しかしながら、特許文献2に記載されている複合材料を隔膜としたイオン透過性隔膜は、イオン伝導に関与する微細孔の孔径、有孔率、歪曲度が不規則であり、イオン透過性が十分に良好でなく、イオン透過性隔膜の電気抵抗において、いまだ改善の余地のあるものである。
本発明は、上記従来の課題を解決し、アルカリ水電解装置に使用するための電気抵抗の低いイオン透過性隔膜を提供することを目的とする。また、本発明はこのようなイオン透過性隔膜の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第一に本発明は、アルカリ水電解に用いられるイオン透過性隔膜であって、膜材料に孔径100μm以下の微細な貫通孔が形成されてなることを特徴とするイオン透過性隔膜を提供する(請求項1)。
上記発明(請求項1)によれば、アルカリ水電解におけるイオンは、孔径100μm以下の貫通孔を透過することができるため、膜自体の電気抵抗を低下させることができ、気泡はこの貫通孔を通過できないため、イオン透過性隔膜の陰極側で発生する水素に陽極側で発生する酸素等が混入することがなく、水素の純度を高く維持することができる。
上記発明(請求項1)においては、前記膜材料が、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択される有機結合材料との混合物に有機性繊維布を内在させたものであることが好ましく(請求項2)、かかる発明(請求項2)においては、前記親水性無機材料が、ジルコニウム、ビスマス、チタン若しくはセリウムの酸化物又は水酸化物の粒状体であることが好ましく(請求項3)、かかる発明(請求項2,3)においては、前記有機性繊維布が、ポリプロピレンのメッシュであることが好ましい(請求項4)。
上記発明(請求項2〜4)によれば、膜材料自体が、非常に良好なイオン伝導率を有する上に、優れた平滑性を有するので気泡が溜まりにくくなっており、これに貫通孔を形成することでアルカリ水電解装置の隔膜として好適なものとすることができる。
上記発明(請求項1〜4)においては、前記膜材料の厚みが100μm以上であり、前記貫通孔の孔径が1〜100μmであることが好ましい(請求項5)。
上記発明(請求項5)によれば、膜材料を貫通する貫通孔を有するので、膜材料をある程度の厚さとしても電気抵抗が上昇することがなく、膜強度を確保することができる。
また、第二に本発明は、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択される有機結合材料との混合物に有機性繊維布を内在させてなる膜材料に、孔径100μm以下の微細な貫通孔が形成されてなるイオン透過性隔膜の製造方法であって、(a)フォトリソグラフィにより膜材料の表面上における前記貫通孔に対応する箇所以外にマスクパターンを形成する工程と、(b)前記工程(a)でマスクパターンが形成されていない部分を薬剤又は溶剤によりエッチングする工程と、(c)前記膜材料から前記マスクパターンを分離する工程とを有することを特徴とするイオン透過性隔膜の製造方法を提供する(請求項6)。
上記発明(請求項6)によれば、フォトリソグラフィにより、孔径100μm以下の微細かつ直線的な貫通孔を膜材料の一面から他面に向けて形成することができる。これにより得られるイオン透過性隔膜においては、イオンは該膜を貫通孔を介して移動できるため、膜自体の電気抵抗が低下するが、気泡はこの貫通孔を通過できないためイオン透過性隔膜の陰極側で発生した水素に陽極側で発生する酸素等が混入することがない。しかもフォトリソグラフィのマスクパターンを変えるだけで、孔径及び孔数等の調整が可能であるので、イオン透過性の制御も可能になるという効果も奏する。
このように、孔径100μm以下の微細かつ直線的な貫通孔を膜材料の一面から他面に向けて形成するだけで電気抵抗が低下するのは、以下のような理由によると推測される。
すなわち、電解質溶液を浸した隔膜を2枚の電極間に挟みこんだ状態における、この電極間の隔膜の電気抵抗の理論値Rcalcは下記式(1)で表される。
Rcalc=ρ・N/(S・q) …(1)
式中、ρは電解液の比抵抗であり、Nはイオン透過性隔膜の厚さであり、Sはイオン透過性隔膜の断面積であり、qはイオン透過性隔膜の有孔率である。
Rcalc=ρ・N/(S・q) …(1)
式中、ρは電解液の比抵抗であり、Nはイオン透過性隔膜の厚さであり、Sはイオン透過性隔膜の断面積であり、qはイオン透過性隔膜の有孔率である。
これに対し、一般に、電気抵抗の実測値Robsと上記理論値Rcalcとを比較すると、Robs>Rcalcとなる。
これは、イオン透過性隔膜における孔が曲がりくねっているにもかかわらず、理論値の計算式(1)ではこれが考慮されていないためである。そこで、この孔の歪曲度(曲がりくねりの度合)をα(ただし、α≧1であり、α=1は隔膜を直交する直線である)とすると、実測値Robsは下記式(2)で表される。
Robs=ρ・N・α/S・q …(2)
Robs=ρ・N・α/S・q …(2)
ここで、電解液の比抵抗ρ、隔膜の厚さN、及びイオン透過性隔膜の断面積Sを一定とすれば、イオン透過性隔膜の電気抵抗の操作因子は、有孔率qと歪曲率αとになる。有孔率qは、孔径と孔数によって決まり、有孔率qが増大するほど電気抵抗は低くなるが、ガス分離性は悪くなる。一方、歪曲率αが小さくなるほど(孔が直線的になるほど)電気抵抗は低くなるが、ガス分離性は悪くなる。しかしながら、イオン透過性隔膜の膜材料の製造段階において、これら有孔率q及び歪曲率αの制御はできなかった。そこで、本発明においては、フォトリソグラフィにより、貫通孔の孔径を、ガス分離性を維持できる100μm以下に規定するととともに、電気抵抗が最低となるように直線的に形成するように制御することで、低電気抵抗と高ガス分離性との両方を兼ね備えることが可能となったのである。しかも、孔径及び孔数については、所望の隔膜の機械的強度と電気抵抗とが得られるようにフォトリソグラフィにより容易に調整可能であので、イオン透過性の制御も可能となるという効果も奏する。
上記発明(請求項6)においては、前記薬剤又は溶剤が、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、及びメチルエチルケトンから選択される1種又は2種以上の有機溶剤であることが好ましく(請求項7)、上記発明(請求項7)においては、前記工程(b)において、前記薬剤又は溶剤として、濃硫酸、濃塩酸及び濃硝酸から選択される1種又は2種以上と、前記有機溶剤とを用いることが好ましい(請求項8)。
上記発明(請求項7,8)によれば、マスクパターンが形成されていない部分を有機溶剤で処理することにより、有機結合材料及び有機性繊維布が溶解・除去され、これに伴い親水性無機材料が脱落することで貫通孔を形成することができる。また、前記有機溶剤と同時又は前後に強酸性溶媒で処理することにより、親水性無機材料が溶解・除去されるので、親水性無機材料を確実に取り除いて貫通孔を形成することができる。
本発明のイオン透過性隔膜によれば、アルカリ水電解におけるイオンは、貫通孔を透過することができるため、膜における電気抵抗を低減でき、これによりアルカリ水電解の消費電力の低減、及び電解効率の向上が達成される。また、イオン透過性隔膜の陰極側で発生した水素に陽極側で発生する酸素等が混入することがなく、水素製造効率の低下を招くおそれもない。しかも、フォトリソグラフィのマスクパターンを変えるだけで、孔径及び孔数等を調整することができるので、イオン透過性を制御することもできるという効果も奏する。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るイオン透過性隔膜を用いたアルカリ水電解装置の電解ユニットの一単位を示す拡大断面図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るイオン透過性隔膜を示す斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るイオン透過性隔膜を用いたアルカリ水電解装置の電解ユニットの一単位を示す拡大断面図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るイオン透過性隔膜を示す斜視図である。
図1において、イオン透過性隔膜1は、メッシュ状の電極2,3の間に挟みこむ形で保持されており、このメッシュ状の電極2,3は、電導部材2A,3Aを介して、それぞれバイポーラ電極4,5の陽極側4A及び陰極側5Aにそれぞれ接続されることでイオン透過性隔膜1間に電圧がかかるようになっている。なお、図1中において、6は電解槽であり、Wはアルカリ溶液としての水酸化カリウム(KOH)溶液である。
このような電解ユニットにおいて、図2に示すように、イオン透過性隔膜1は、厚さ(t)の膜材料1Aに、当該膜材料1Aを貫通する複数の貫通孔11を形成したものであり、これらの貫通孔11は、所定の孔径(d)を有する円形であり、各貫通孔11はそれぞれ間隔(L)をもって形成されている。
このイオン透過性隔膜1を形成する膜材料1Aとしては、膜を通してイオンのみを通過させ、ガスの通過や拡散がなく、アルカリ溶液中で物理的、化学的に耐久性のあるものであれば、特に制限されるものではない。
例えば、膜材料1Aとしては、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択される有機結合材料とを含むフィルム形成性混合物中に、伸張させた有機性繊維布を内在させたものであることが好ましい。
親水性無機材料としては、ジルコニウム、ビスマス、チタン若しくはセリウムの酸化物又は水酸化物の粒状体を用いることができる。この親水性無機材料の粒状体は、粒径5μm以下であることが好ましく、特に粒径1μm以下の微粒子であることが好ましい。
また、有機性繊維布としては、ポリプロピレン、又はエチレンとモノクロロトリフルオロエチレン等の予めハロゲン化されたエチレンとの共重合体からなるメッシュを用いることができる。この有機性繊維布としては、織布又は不織布を用いることができ、その繊維径は1mm以下であることが好ましく、特に繊維径が0.5mm以下であることが好ましい。また、有機性繊維布の織目の寸法は特に制限はないが、4mm2以下であることが好ましく、特に1mm2以下であることが好ましい。
上述したような親水性無機材料、有機結合材料及び有機性繊維布により構成される膜材料1Aは、例えば、以下のようにして製造することができる。
まず、有機溶剤に有機結合材料を溶解し、これに親水性無機材料を分散させて懸濁液を調製し、この懸濁液をガラス板等の不活性材料からなる平滑面上に所定の厚さに均一に塗布することで湿潤シートを製造する。そして、この湿潤シートに有機性繊維布を伸張した状態で浸漬し、有機性繊維布の伸張を維持したまま、蒸発や水浴中での浸出等により有機溶剤を除去した後、平滑面に残った膜材料1Aを剥離する。
まず、有機溶剤に有機結合材料を溶解し、これに親水性無機材料を分散させて懸濁液を調製し、この懸濁液をガラス板等の不活性材料からなる平滑面上に所定の厚さに均一に塗布することで湿潤シートを製造する。そして、この湿潤シートに有機性繊維布を伸張した状態で浸漬し、有機性繊維布の伸張を維持したまま、蒸発や水浴中での浸出等により有機溶剤を除去した後、平滑面に残った膜材料1Aを剥離する。
ここで、有機溶剤としては、例えば、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、エチレングリコールのモノ及びジエーテル、又はメチルエチルケトンのようなケトン類等を用いることができる。
また、親水性無機材料と有機性結合剤との配合割合は、親水性無機材料が8〜95質量%であることが好ましい。親水性無機材料の配合割合が8質量%未満であると、得られる膜材料1A自体の電気抵抗が大きくなり、これを用いたイオン透過性隔膜1の電気抵抗の点でも好ましくない。また、親水性無機材料の配合割合が95質量%を超えると、膜材料1Aの機械的強度、特に脆性が低くなりすぎて膜としての形態を維持するのが困難となるおそれがある。好ましい親水性無機材料の割合は60〜90質量%、特に75〜85質量%である。
なお、有機溶剤の配合割合は、皮膜形成物質である有機性結合剤との合計100質量%中40%以上であればよく、湿潤シートの厚さは2mm以下であることが好ましく、特に1.5mm以下であることが好ましい。
このようにして製造される膜材料1Aの厚さ(t)は、100μm以上、特に300〜600μmであるのが好ましい。膜材料1Aの厚さが100μm未満では、アルカリ水電解用の膜材料1Aとしての強度が十分でないおそれがある。
上述したような膜材料1Aの製造方法は、例えば、特許第2604734号公報に記載されており、かかる方法により製造すればよい。
次に、イオン透過性隔膜1の貫通孔11について説明する。
貫通孔11の孔径(d)は100μm以下であることが好ましい。貫通孔11の孔径(d)が100μmを超えると、水素、酸素等の気泡が透過してしまうため、アルカリ水電解により得られる水素ガスの純度が低下するおそれがある。なお、下限については特に制限はないが、0.1μm未満の孔は形成するのが困難となるばかりか、イオン透過性が低下してイオン透過性隔膜1の電気抵抗が増加するおそれがある。したがって、貫通孔11の孔径は、1〜100μmであることが好ましく、特に1〜10μmであることが好ましい。
貫通孔11の孔径(d)は100μm以下であることが好ましい。貫通孔11の孔径(d)が100μmを超えると、水素、酸素等の気泡が透過してしまうため、アルカリ水電解により得られる水素ガスの純度が低下するおそれがある。なお、下限については特に制限はないが、0.1μm未満の孔は形成するのが困難となるばかりか、イオン透過性が低下してイオン透過性隔膜1の電気抵抗が増加するおそれがある。したがって、貫通孔11の孔径は、1〜100μmであることが好ましく、特に1〜10μmであることが好ましい。
また、各貫通孔11,11・・・の間隔(L)は、貫通孔の大きさとイオン透過性隔膜1の強度及び電気抵抗との関係で設定されるものであるが、一般的には10〜10000μmであることが好ましい。貫通孔11の間隔(L)が10000μmを超えると、貫通孔11からのイオンの透過による電気抵抗の減少効果が十分でなく、10μm未満としても、それ以上のイオンの透過性の向上効果が得られないばかりか、膜の機械的強度が低下するおそれがある。
上述したようなイオン透過性隔膜1は、1mol/LのKOH溶液中、25℃の条件下において、1.75Ωcm2以下、特に1.50Ωcm2以下の膜抵抗(電気抵抗)を有する。
このようなイオン透過性隔膜1を用いた図1に示す電解ユニットにおいては、バイポーラ電極4,5に電流を流すと、電導部材2A,3Aからメッシュ状の電極2,3間に電圧が生じ、水酸化カリウム溶液Wの電気分解により、イオン透過性隔膜1とメッシュ状の電極2(陽極)との界面において、酸素(O2)が発生する。
イオン透過性隔膜1とメッシュ状の電極3(陰極)との界面においては、2倍量の水素(H2)が発生する。電解槽6は、イオン透過性隔膜1により陰極側と陽極側とに区画されているので、陰極側で発生した水素のみを回収することで水素ガスを製造することができる。
このとき、イオン透過性隔膜1に、当該隔膜1を貫通する貫通孔11が形成されていることで、水酸化カリウム溶液中のイオンはこの貫通孔11を通って迅速に移動するため、イオン透過性隔膜1の電気抵抗が低くなり、アルカリ水電解を効率よく行うことができる。
しかも、この貫通孔11の孔径が100μm未満であるので、陽極側で発生する酸素ガスの気泡、及び陰極側で発生する水素ガスの気泡はこれを通過できず、これらの気体が相互に混入するおそれがない。したがって、陰極側から得られる水素ガスの純度を高く維持することができる。
次に、上述したようなイオン透過性隔膜1を製造する方法について説明する。
本実施形態のイオン透過性隔膜1の製造方法は、基本的には膜材料1Aにフォトリソグラフィ法により貫通孔を形成するものである。この膜材料1Aとしては、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択した有機結合材料とから形成されたフィルム形成性混合物中に、伸張させた有機性繊維布を内在させたものを使用する。
本実施形態のイオン透過性隔膜1の製造方法は、基本的には膜材料1Aにフォトリソグラフィ法により貫通孔を形成するものである。この膜材料1Aとしては、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択した有機結合材料とから形成されたフィルム形成性混合物中に、伸張させた有機性繊維布を内在させたものを使用する。
(a)マスクパターン形成工程
まず、フォトリソグラフィにより膜材料1Aの表面上における貫通孔11に対応する箇所以外にマスクパターンを形成する。このマスクパターンは、例えば、膜材料1A上に感光性ポリマを塗工し、貫通孔11に対応したフォトマスクを印刷等により形成してから露光し、現像、水洗することで、貫通孔11に対応する箇所以外にマスクパターンを形成することができる。
まず、フォトリソグラフィにより膜材料1Aの表面上における貫通孔11に対応する箇所以外にマスクパターンを形成する。このマスクパターンは、例えば、膜材料1A上に感光性ポリマを塗工し、貫通孔11に対応したフォトマスクを印刷等により形成してから露光し、現像、水洗することで、貫通孔11に対応する箇所以外にマスクパターンを形成することができる。
上記感光性ポリマとしては、特に制限はなく、感光性ポリイミド等を用いることができる。この感光性ポリマは、フォトマスクの形成を正逆選択することで、ネガ型及びポジ型のいずれをも用いることもできる。
(b)エッチング工程
次に、工程(a)において、マスクパターンが形成されていない部分(貫通孔11該当箇所)を有機溶剤によりエッチングする。この有機溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン等の膜材料1Aを構成する有機結合材料が溶解するものを用いる。
次に、工程(a)において、マスクパターンが形成されていない部分(貫通孔11該当箇所)を有機溶剤によりエッチングする。この有機溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン等の膜材料1Aを構成する有機結合材料が溶解するものを用いる。
これにより、貫通孔11該当箇所には、親水性無機材料が残存することになるが、これを保持する有機結合材料がないので、これらは放置しておいても脱落し、最終的には貫通孔11が形成されることになる。
ただし、所望とする貫通孔11の孔径が非常に小さい場合には、親水性無機材料が脱落しにくいので、より完全な貫通孔11を形成するためには、濃硫酸、濃塩酸、濃硝酸等の親水性無機材料が溶解可能な強酸性溶媒も用いてエッチングを行うことが好ましい。この強酸性溶媒を用いてのエッチングは、上述した有機溶剤によるエッチングの前又は後に別個に行ってもよいし、有機溶剤によるエッチングと強酸性溶媒によるエッチングとを同時に行ってもよい。
(c)マスク分離工程
このようにして膜材料1Aに貫通孔11を形成した後は、常法であるリフトオフ技術等によりマスクパターンを除去することでイオン透過性隔膜1を得ることができる。
このようにして膜材料1Aに貫通孔11を形成した後は、常法であるリフトオフ技術等によりマスクパターンを除去することでイオン透過性隔膜1を得ることができる。
以上、本実施形態に基づき、本発明のイオン透過性隔膜1及びその製造方法について説明してきたが、本実施形態は本発明の一態様に過ぎず、本発明の思想を逸脱しない範囲で種々の変更実施が可能である。
例えば、上記実施形態において、貫通孔11は円形としたが、これに限られることはなく、例えば、楕円形、矩形等の種々の形状とすることができる。また、貫通孔11は規則的に形成する必要はない。
以下の実施例及び比較例に基づき、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
<膜材料の製造>
N−メチル−2−ピロリドン60質量%、平均粒径5μmの酸化ジルコニウム(キシダ化学社製)32質量%及びポリスルホン(ソルベイアドバンストポリマーズ社製,商品名:UDEL)8質量%を混合し、十分に撹拌してポリスルホンを溶解するとともに、酸化ジルコニウムを分散させて懸濁液を調製した。
<膜材料の製造>
N−メチル−2−ピロリドン60質量%、平均粒径5μmの酸化ジルコニウム(キシダ化学社製)32質量%及びポリスルホン(ソルベイアドバンストポリマーズ社製,商品名:UDEL)8質量%を混合し、十分に撹拌してポリスルホンを溶解するとともに、酸化ジルコニウムを分散させて懸濁液を調製した。
この懸濁液を、底面から400μmの位置に200メッシュのポリプロピレン繊維布(繊維径:87μm,NBC社製,商品名:ニップ(ポリプロピレン)強力網)を伸張状態で設置した10cm×10cmのガラス製の枠体上に10mL流し込み、表面積100cm2、厚さ約500μmの湿潤シートを作製した。
懸濁液を流し込んだ後直ちに枠体を水浴中に移し、室温で5分間放置し、湿潤シートから溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンを浸出させた。その後、枠体上に残存したシートを剥離し、水中で更に5分間保持し、シート状の膜材料を得た。得られたシート状膜材料は、約400μmの厚さを有していた。
<イオン透過性隔膜の製造>
上述のようにして得られたシート状膜材料を基板膜として、フォトレジスト(シプレイケミカル社製,商品名:S1818)をスピンコーターにより5μmの厚さに塗布した。
上述のようにして得られたシート状膜材料を基板膜として、フォトレジスト(シプレイケミカル社製,商品名:S1818)をスピンコーターにより5μmの厚さに塗布した。
このフォトレジストを90℃で乾燥させた後、1000μm×1000μmの領域に100μmの間隔で、1μmの円状のパターンを10×10個形成した後、露光した。その後、0.1Nの塩酸で処理してマスクパターンを形成した。
そして、この基板膜上に濃硫酸及びN−メチル−2−ピロリドンを滴下し、酸化ジルコニウム及びポリスルホンを溶解させ、孔径1μmの貫通孔を形成し、マスクパターンを除去してイオン透過性隔膜を製造した。
<電気抵抗の測定>
このようにして得られたイオン透過性隔膜を、1mol/LのKOH溶液に浸漬し、25℃で1000Hzの交流にて抵抗測定器(ヤナコアナリティカル社製)を用いて膜抵抗を測定した。結果を表1に示す。
このようにして得られたイオン透過性隔膜を、1mol/LのKOH溶液に浸漬し、25℃で1000Hzの交流にて抵抗測定器(ヤナコアナリティカル社製)を用いて膜抵抗を測定した。結果を表1に示す。
また、25%KOH溶液を用いて、図1に示すようなユニットにイオン透過性隔膜を用いて80℃で水電解を行い、陰極側の区画室から気体を回収し、水素の純度を測定した。結果を表1にあわせて示す。
〔実施例2〕
実施例1において1000μm×1000μmの領域に100μmの間隔で、10μmの円状のパターンを10×10個形成して、イオン透過性隔膜を製造した以外は同様にしてイオン透過性隔膜を製造した。
実施例1において1000μm×1000μmの領域に100μmの間隔で、10μmの円状のパターンを10×10個形成して、イオン透過性隔膜を製造した以外は同様にしてイオン透過性隔膜を製造した。
このようにして得られたイオン透過性隔膜を用いて、実施例1と同様にして膜抵抗及び水素の純度の測定を行った。結果を表1に示す。
〔実施例3〕
実施例1において10000μm×10000μmの領域に100μmの間隔で、100μmの円状のパターンを10×10個形成して、イオン透過性隔膜を製造した以外は同様にしてイオン透過性隔膜を製造した。
実施例1において10000μm×10000μmの領域に100μmの間隔で、100μmの円状のパターンを10×10個形成して、イオン透過性隔膜を製造した以外は同様にしてイオン透過性隔膜を製造した。
このようにして得られたイオン透過性隔膜を用いて、実施例1と同様にして膜抵抗及び水素の純度の測定を行った。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1で製造した膜材料を用い、実施例1と同様にして膜抵抗及び水素の純度の測定を行った。結果を表1に示す。
実施例1で製造した膜材料を用い、実施例1と同様にして膜抵抗及び水素の純度の測定を行った。結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜3のイオン透過性隔膜は、いずれも1.50Ωcm2以下の膜抵抗であったのに対し、特許第2604734号に相当する比較例1のイオン透過性隔膜は、膜抵抗が1.75Ωcm2であった。また、実施例1〜3のイオン透過性隔膜を用いて電解を行った際の水素の純度は、貫通孔を形成していない比較例1とほぼ同等であり、貫通孔を形成しても水素純度に影響がないことが確認された。
1…イオン透過性隔膜
1A…膜材料
2…電極(陽極)
2A…電導部材
3…電極(陰極)
3A…電導部材
4,5…バイポーラ電極
6…電解槽
11…貫通孔
W…水酸化カリウム(KOH)溶液(アルカリ溶液)
t…膜材料の厚さ
d…貫通孔の孔径
L…貫通孔の間隔
1A…膜材料
2…電極(陽極)
2A…電導部材
3…電極(陰極)
3A…電導部材
4,5…バイポーラ電極
6…電解槽
11…貫通孔
W…水酸化カリウム(KOH)溶液(アルカリ溶液)
t…膜材料の厚さ
d…貫通孔の孔径
L…貫通孔の間隔
Claims (8)
- アルカリ水電解に用いられるイオン透過性隔膜であって、
膜材料に孔径100μm以下の微細な貫通孔が形成されてなることを特徴とするイオン透過性隔膜。 - 前記膜材料が、親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択される有機結合材料との混合物に有機性繊維布を内在させたものであることを特徴とする請求項1に記載のイオン透過性隔膜。
- 前記親水性無機材料が、ジルコニウム、ビスマス、チタン若しくはセリウムの酸化物又は水酸化物の粒状体であることを特徴とする請求項2に記載のイオン透過性隔膜。
- 前記有機性繊維布が、ポリプロピレンのメッシュであることを特徴とする請求項2又は3に記載のイオン透過性隔膜。
- 前記膜材料の厚みが100μm以上であり、前記貫通孔の孔径が1〜100μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイオン透過性隔膜。
- 親水性無機材料と、ポリサルフォン、ポリプロピレン、フッ化ポリビニリデン等から選択される有機結合材料との混合物に有機性繊維布を内在させてなる膜材料に、孔径100μm以下の微細な貫通孔が形成されてなるイオン透過性隔膜の製造方法であって、
(a)フォトリソグラフィにより膜材料の表面上における前記貫通孔に対応する箇所以外にマスクパターンを形成する工程と、
(b)前記工程(a)でマスクパターンが形成されていない部分を薬剤又は溶剤によりエッチングする工程と、
(c)前記膜材料から前記マスクパターンを分離する工程と
を有することを特徴とするイオン透過性隔膜の製造方法。 - 前記薬剤又は溶剤が、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、及びメチルエチルケトンから選択される1種又は2種以上の有機溶剤であることを特徴とする請求項6に記載のイオン透過性隔膜の製造方法。
- 前記工程(b)において、前記薬剤又は溶剤として、濃硫酸、濃塩酸及び濃硝酸から選択される1種又は2種以上と、前記有機溶剤とを用いることを特徴とする請求項7に記載のイオン透過性隔膜の製造方法。
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JP2006225561A JP2008050631A (ja) | 2006-08-22 | 2006-08-22 | イオン透過性隔膜及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109742293A (zh) * | 2018-12-18 | 2019-05-10 | 乐凯胶片股份有限公司 | 一种具有低含水量的锂电池涂层隔膜及其制备方法 |
CN115663396A (zh) * | 2022-11-02 | 2023-01-31 | 湖南科技大学 | 一种电池隔膜及其制备方法和应用 |
-
2006
- 2006-08-22 JP JP2006225561A patent/JP2008050631A/ja active Pending
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