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JP2008025281A - 折戸開閉機構における指詰防止装置 - Google Patents

折戸開閉機構における指詰防止装置 Download PDF

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JP2008025281A
JP2008025281A JP2006201249A JP2006201249A JP2008025281A JP 2008025281 A JP2008025281 A JP 2008025281A JP 2006201249 A JP2006201249 A JP 2006201249A JP 2006201249 A JP2006201249 A JP 2006201249A JP 2008025281 A JP2008025281 A JP 2008025281A
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JP2006201249A
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Toshihiko Azuma
俊彦 我妻
Tatsuki Kawai
達樹 川井
Yasuhisa Murata
泰久 村田
Shoichi Yamaoka
正一 山岡
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Itoki Corp
Shibutani Co Ltd
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Itoki Corp
Shibutani Co Ltd
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Abstract

【課題】複数のパネルをヒンジで連結し、開放動作の初期にレールに沿って直線移動する方式で、戸尻側の側框と戸尻側パネルの端部間に、初期直線移動を許容するための比較的広い空間部を設定した折戸開閉機構において、折戸の開放動作時に前記空間部が狭まっても指詰めを確実に防止することができる指詰防止装置を提供する。
【解決手段】戸尻側パネル6の戸尻側端部の表側には、上下端部を除き凹部17を形成し、凹部に軟質材料から作製したパッキン18を装着し、パッキンは戸尻側パネルの端面よりも側方へ突出設定している。戸尻側の側框3は、断面略L字形の概略形状であり、表裏一側部にレールに沿った目隠し壁部55と、間口部の終端を形成する端面壁部56とを有し、折戸の閉止状態で、目隠し壁部と戸尻側パネルの端部は僅かの間隙を設けて前後に重なった状態としている。
【選択図】 図12

Description

本発明は、折戸開閉機構における指詰防止装置に係わり、更に詳しくはレール上を転動するローラにより吊下げ式で複数枚のパネルが連動して開閉する折戸開閉機構における指詰防止装置に関するものである。
従来から、ヒンジで連結した二枚の戸先側パネルと戸尻側パネルを折畳んで開放したり、伸展して閉止したりする折戸は各種提供されている。特許文献1には、戸先側と戸尻側パネルのそれぞれの側部に横幅の狭い袖パネルをヒンジにて連結し、該袖パネルの上端部に設けたランナがガイドレールに沿って移動するように配置し、折戸の開閉時に前記袖パネルがレールに沿って直線的に移動する開閉機構が開示されている。
また、特許文献2には、ヒンジにてドア枠に回動可能に取付けたドアパネルと該ドア枠との間での指詰め防止構造として、ドアパネルの戸当たり部側に指詰め防止用凹部を形成し、該指詰め防止用凹部に、容易に変形可能な軟質弾性体を付設した点が開示されている。ここで、前記軟質弾性体は、指詰め防止用凹部に連続して設けた係合溝部に挿入する支持部と、指詰め防止用凹部を埋めるクッション部とにより構成している。
また、特許文献3には、2枚のパネルが蝶番を介して繋がれ、一方のパネルは吊元側を回転可能に支持すると共に他方のパネルは上レールを走行する吊車に吊設して成る折戸の継手部における指詰め防止構造において、継手部のパネル側端で蝶番とは反対側に縦桟及びエッジを屈曲して凹部をそれぞれ形成し、一方のパネル凹部底にはクッション材を取付けると共に、該クッション材先端を他方のパネル凹部底に接したり又は近接するように延ばした指詰め防止構造が開示されている。
特開平8−165839号公報 特許第3628530号公報 特開平11−159254号公報
ところで、折戸が上部に設けたレール部材上を転動するローラにより吊下げ式で、戸先側パネルと戸尻側パネルとを中間連結体を介して等角回動可能に連結するとともに、前記戸先側パネルの側部に横幅の狭い袖パネルを配して該戸先側パネルと側部ヒンジ部で自由回動可能に直接連結した構造であり、開放初期の動作時にレールに沿って直線移動する折戸開閉機構の場合、戸尻側の側框と戸尻側パネルの端部間に、初期直線移動を許容するための比較的広い空間部を設定する必要がある。前記空間部は、折戸の開放動作時に狭まるので、指詰防止の手段を講じなければならない。しかし、上記特許文献2、3には、そのような空間部での指詰防止機能は提供されてない。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、複数のパネルをヒンジで連結し、開放動作の初期にレールに沿って直線移動する方式で、戸尻側の側框と戸尻側パネルの端部間に、初期直線移動を許容するための比較的広い空間部を設定した折戸開閉機構において、折戸の開放動作時に前記空間部が狭まっても指詰めを確実に防止することができる指詰防止装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、複数のパネルをヒンジで連結し、開放動作の初期にレールに沿って直線移動する方式で、戸尻側の側框と戸尻側パネルの端部間に、初期直線移動を許容するための比較的広い空間部を設定した折戸開閉機構において、前記戸尻側パネルの戸尻側端部の表側には、上下端部を除き凹部を形成し、該凹部に軟質材料から作製したパッキンを装着し、該パッキンは戸尻側パネルの端面よりも側方へ突出設定していることを特徴とする折戸開閉機構における指詰防止装置を構成した(請求項1)。
ここで、前記戸尻側の側框は、断面略L字形の概略形状であり、表裏一側部に前記レールに沿った目隠し壁部と、間口部の終端を形成する端面壁部とを有し、折戸の閉止状態で、前記目隠し壁部と戸尻側パネルの端部は僅かの間隙を設けて前後に重なった状態となっていることが好ましい(請求項2)。
そして、前記パッキンは、前記凹部の側面にネジ止めするための金属製の保持板を合成ゴムや合成樹脂でインサート成形して一体化し、保持板から戸尻側パネルの表面に沿って側方へ延び、それから後方へ延びた断面略L字状の緩衝部とからなることがより好ましい(請求項3)。
また、前記戸尻側の側框で間口部の終端を形成する端面壁部の上下端部に、前記折戸が開放された際に前記戸尻側パネルを当止するための弾性材料からなる緩衝部材を突設してなることも好ましい(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の折戸開閉機構における指詰防止装置によれば、開放動作の初期にレールに沿って直線移動する方式で、戸尻側の側框と戸尻側パネルの端部間に、初期直線移動を許容するための比較的広い空間部を設定した折戸開閉機構であっても、前記戸尻側パネルの戸尻側端部の表側には、上下端部を除き凹部を形成し、該凹部に軟質材料から作製したパッキンを装着し、該パッキンは戸尻側パネルの端面よりも側方へ突出設定しているので、仮にこの空間部に指を挟んだとしても当該パッキンが変形して凹部内に退避して指を保護することができる。
請求項2によれば、前記戸尻側の側框は、断面略L字形の概略形状であり、表裏一側部に前記レールに沿った目隠し壁部と、間口部の終端を形成する端面壁部とを有し、折戸の閉止状態で、前記目隠し壁部と戸尻側パネルの端部は僅かの間隙を設けて前後に重なった状態となっているので、折戸の開閉動作時に常に目隠し壁部と戸尻側パネルの端部とが前後に重なるので透視されず、しかもこの隙間は小さいので指詰めの恐れがないのである。特に、目隠し壁部を戸尻側パネルのパッキンを設けた側とは反対側(裏側)に設けた場合で、該目隠し壁部と戸尻側パネルの端部との間の間隔を、指を挟まない程度に狭く設定した場合でも、戸尻側パネルの端部裏側には該戸尻側パネルの端面と前記パッキンとで凹段部が形成されるので、該戸尻側パネルの回動に干渉することはないのである。
請求項3によれば、前記パッキンは、前記凹部の側面にネジ止めするための金属製の保持板を合成ゴムや合成樹脂でインサート成形して一体化し、保持板から戸尻側パネルの表面に沿って側方へ延び、それから後方へ延びた断面略L字状の緩衝部とからなるので、当該パッキンを凹部内の側面に金属製の保持板の部分をネジ止めするだけで簡単に取付けることができ、しかもパッキンが外れる恐れもないのである。そして、パッキンの緩衝部は断面略L字状であるので、外観性を損なうことがなく、また容易に変形するので好ましいのである。
請求項4によれば、前記戸尻側の側框で間口部の終端を形成する端面壁部の上下端部に、前記折戸が開放された際に前記戸尻側パネルを当止するための弾性材料からなる緩衝部材を突設すれば、常に端面壁部と戸尻側パネルとの間に空間が形成されるので、この緩衝部材の突出高さを指の厚さより高くすれば、折戸の開放直前の状態において指詰めを防止できるのである。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る折戸装置の全体を示し、図2〜図4は折戸装置の詳細を示し、図中符号1は折戸、2は戸先側の側框、3は戸尻側の側框、4は上框をそれぞれ示している。
そして、前記折戸1は、戸先側パネル5と戸尻側パネル6とを中間連結体7を介して等角回動可能に連結するとともに、前記戸先側パネル5の側部に横幅の狭い袖パネル8を配して該戸先側パネル5と側部ヒンジ部9で自由回動可能に直接連結した構造となっている。
前記中間連結体7は、縦長帯状の閉塞部材10の上下端をそれぞれ等角ヒンジ11,11で前記戸先側パネル5と戸尻側パネル6の側部上下端に連結して構成している。ここで、前記閉塞部材10は両側に円柱部10A,10Aを有し、その中間を連結部10Bで一体化した形状を有している。前記等角ヒンジ11は本体部11Aから突出した2枚のウイング11B,11Bが連動して同じ角度だけ回動するようになっており、該ウイング11B,11Bを前記戸先側パネル5と戸尻側パネル6の側部上下端にネジ止めする。中間連結体7における回動中心は、前記閉塞部材10の各円柱部10Aの中心であり、前記戸先側パネル5と戸尻側パネル6の各側端には同一の型材からなる目地部材12が取付けられ、該目地部材12の両側縁に突設した一対の断面略ハ字形の突片12A,12A間に前記円柱部10Aの一部を非接触状態で受け入れて、光漏れと指詰防止を図っている。
また、前記側部ヒンジ部9は、前記袖パネル8の側端に断面が半円柱状部13を形成し、該半円柱状部13の上下端と前記戸先側パネル5の側部上下端とを自由ヒンジ14,14で回動可能に連結して構成している。側部ヒンジ部9における回動中心は、前記半円柱状部13の曲率半径に相当する位置であり、前記戸先側パネル5の側端には前記同様な目地部材12が取付けられ、該目地部材12の両突片12A,12A間に前記半円柱状部13の一部を非接触状態で受け入れて、光漏れと指詰防止を図っている。
そして、前記袖パネル8の戸先側端部には軟質材料で作製した戸当り15を取付けるととともに、表裏両面には引手16,16を突設している。一方、前記戸尻側パネル6の戸尻側端部には、上下端部を除き凹部17を形成し、該凹部17に軟質材料から作製したパッキン18を装着し、前記戸尻側の側框3との間に仮に指を挟んでも怪我をしないようにしている。
次に、前記折戸1の開閉機構を説明する。図1及び図2に示すように、前記上框4の内部にアルミ押出し型材からなるレール部材19を間口全体にわたって横設し、該レール部材19に一体形成した1条のレール20に、前記袖パネル8の上端に設けた戸先側吊支体21と、前記戸尻側パネル6の戸尻側端部上端に設けた戸尻側吊支体22を用いて移動可能に吊下げる。
そして、前記レール部材19の戸先側端部に設けた定荷重ばね装置23から繰り出されたワイヤー(図示せず)を戸先側吊支体21に連結して、前記折戸1が伸展する方向、つまり閉じ方向に一定荷重で付勢している。また、前記戸先側吊支体21には、水平な回転軸を有する回転ダンパー24を設け、前記レール部材19の戸先側と戸尻側の端部にレール20の沿って並設したラック25,25に前記回転ダンパー24がそれぞれ噛合するよになっている。前記戸先側のラック25と回転ダンパー24とは、折戸1の閉止直前から閉止するまでの動作を緩慢にする機能を果たし、一方、戸尻側のラック25と回転ダンパー24とは、開放状態の折戸1の閉止動作を遅らせる機能を果たし、車椅子に乗った人や点滴器具を押して移動する人が自らの操作で出入りする際に、通過のための余裕時間を確保するのである。
次に、本発明の折戸開閉機構における案内装置を更に詳しく説明する。前記折戸1は、戸先側パネル5と戸尻側パネル6とが中間連結体7で連結した部分を表裏一方へ屈曲するように動作することで開くことができるが、前記引手16を持って袖パネル8をレール20に沿って移動させるだけで、折戸1の屈曲動作を引き起こすためには付加的な機能が必要である。本実施形態では、折戸1の開放動作の直後には全体がレール20の沿って直線運動し、それから戸先側パネル5を蹴り出し手段26で面外方向へ蹴り出すとともに、戸尻側パネル6の戸尻側端部に設けた回動手段27で開放方向に強制的に回動させるようにしている。
具体的には、前記蹴り出し手段26は、戸先側パネル5の左右中間部の上端に側設したピン26Aを上框4に設けたガイドブロック26Bの傾斜面で摺動押出しする構造である。ここで、折戸1が閉止状態では、前記ピン26Aがガイドブロック26Bに係合しているので、前記戸先側パネル5と戸尻側パネル6とに面外方向から力が加わっても横に振れることがなく、閉止状態が安定に維持される。
また、前記回動手段27は、平面視略扇形のカム歯車27Aを、その中心を前記戸尻側吊支体22に対して戸尻側パネル6を回動可能に連結した回動中心に一致させて前記戸尻側パネル6に回動可能に連結する一方、該カム歯車27Aが噛合する短いラック27Bを上框4に固定し、更に前記カム歯車27Aが一定の回転角度だけ回動するように規制するストッパー(図示せず)を戸尻側パネル6に設けて構成している。従って、折戸1が閉止状態から開き始めると、先ずカム歯車27Aがラック27Bに噛合した状態で戸尻側パネル6に対して自由に回転し、その結果、該戸尻側パネル6はレール20に沿った直線運動をし、その後ストッパーでカム歯車27Aの回転が規制されるが、引き続き該カム歯車27Aはラック27Bで回転力が付与されるので、戸尻側パネル6と一体となって回転し、該戸尻側パネル6を強制的に回転させる。一旦、前記戸先側パネル5と戸尻側パネル6とが折れ曲がると、その後は軽い力でより開放する方向へ屈曲させることが可能となる。
前記戸先側吊支体21を図5〜図8に基づいて説明する。先ず、前記レール部材19は、水平部19Aと垂直部19Bとを有する断面の概略が略L字形であり、下部の水平部19Aの端縁に前記レール20を立上げて形成するとともに、該水平部19Aの下面の後方寄り、つまりコーナー寄りに下方開放したガイド溝28を形成し、また前記垂直部19Bの上縁前面側に係合溝19Cを形成している。ここで、前記係合溝19Cは、前記定荷重ばね装置23、ラック25,25を取付けるために利用している。前記ガイド溝28は、前後壁面がレール面28A,28Aとなっており、後方側、つまりコーナー側のレール面28Aの縁部には前方へ突出した係合片28Bを形成している。
そして、前記戸先側吊支体21は、側面視略L字形の吊支金具29と、大小二つのローラ30,31と、外れ防止部材32とからなっている。前記吊支金具29の垂直な基板33の側面に大径のローラ30を回転可能に軸着するとともに、小径のローラ31をその回動軸34を基板33の形成した傾斜長孔35に貫通し、ナット36で回動軸34に形成した螺軸に螺合して高さ調節可能に取付けている。そして、前記吊支金具29の基板33の下端に折曲形成した下板37を前記袖パネル8の上端面にネジ止めして取付け、そして前記大小のローラ30,31を正面側から前記レール20に載置する。この際に、前記袖パネル8が水平になるように、前記小径ローラ31の高さを調節する。このように二つのローラ30,31をレール20に直列に載置することにより、前記戸先側吊支体21の左右の揺れは規制される。
尚、前記大小二つのローラ30,31を用いる代わりに、同じ大きさの二つのローラを傾動板に並設し、該傾動板を前記吊支金具29の側面に水平な回動軸で枢着しても良い。この場合には、前記折戸1の重心バランスによって袖パネル8の姿勢が決定される。
そして、前記外れ防止部材32は、支持板38の水平片38Aの上面両側部に垂直な回転軸を備えた一対の補助ローラ39,39を突設し、前縁に垂直片38Bを有するものである。前記垂直片38Bには二つの螺孔40,40を形成している。そして、前記吊支金具29のローラ30,31をレール20に載置した吊下げ状態で、前記外れ防止部材32の補助ローラ39,39を斜め下方から前記レール部材19のガイド溝28内に挿入し、水平片38Aを水平に起して垂直片38Bを前記基板33の裏面に当接し、その状態でレール部材19に沿ってスライド移動させ、該基板33に開設した取付孔41,41と垂直片38Bの螺孔40,40を位置合わせして、取付孔41に前方からネジ42を通して前記螺孔40に螺合する。前記外れ防止部材32の補助ローラ39,39は、前記ガイド溝28の両レール面28A,28Aで案内されてレール20に平行状態を保ち転動する。また、前記ガイド溝28の係合片28Bの存在により、前記支持板38を前記吊支金具29にネジ止めした後には、前記補助ローラ39,39がガイド溝28内から脱落することがないのである。尚、前記レール部材19は、前記上框4の内部に架設した横桟43を介して水平に支持されている。
このように、前記戸先側吊支体21は、直列に配した二つのローラ30,31がレール20上を転動し、該レール20の転動線から離れた位置で直列に配した二つの補助ローラ39,39がガイド溝28内で転動するので、レール部材19に対して前後左右及び捩れが規制された状態で安定に走行することができるのである。つまり、図8に示すように、前記レール20の中心線(転動線)と、前記ガイド溝28の位置が平面において前後にずれているので、折戸1を開放する際に、引手16を持って横方向に力を加えた場合、前記袖パネル8には回転する方向にモーメントが作用するが、前記戸先側吊支体21によってレール20に沿って移動させることができるのである。
また、前記戸尻側吊支体22は、前記戸先側吊支体21と基本的には同じ構成であるが、図9に示すように、側面視略L字形の吊支金具44の基板45に一つのローラ46を回転可能に側設し、下板47に垂直な吊支軸48で前記戸尻側パネル6の端部上端に回転可能に吊下げている。そして、前記吊支軸48には、前記回動手段27を構成するカム歯車27Aを回転可能に外装している。尚、前記同様の外れ防止部材32を用い、前記吊支金具44の基板45に形成した取付孔49,49を利用してネジ50にて取付ける。
本発明に係る折戸開閉機構は、図10に示した閉止状態から、前記引手16を持ってレール20に沿って前記袖パネル8を移動させると、前記戸先側パネル5と戸尻側パネル6とが中間連結体7を介して180°折れ曲がり、図11に示すように、重なった状態で戸尻側の側框3から直角に突出する。前記折戸1の開放動作の終期に、前記戸先側パネル5と戸尻側パネル6が折り畳まれると同時に、側框3の下部に設けた水平な移動規制板51の孔52に、戸尻側パネル6の回動中心の下端に弾性的に突設したボール53を受け入れるとともに、前記横桟43の戸尻側端部に突設した移動規制板54の係合部に前記吊支軸48を受け入れてそれ以上の移動を規制する。
前記戸尻側の側框3は、図10〜図12に示すように、前記折戸1が閉止動作時に直線移動するので、その移動量を考慮して余裕を持たせた形状となっており、戸袋枠を兼用しているのである。具体的には、前記側框3は、断面略L字形の概略形状であり、表裏一側部に前記レール20に沿った目隠し壁部55と、間口部の終端を形成する端面壁部56とを有し、図10及び図12(a)に示した閉止状態で、前記目隠し壁部55と戸尻側パネル6の端部は僅かの間隙を設けて前後に重なった状態となっている。そして、前記戸尻側パネル6の戸尻側端部の表側、即ち前記目隠し壁部55とは反対側には、上下端部を除き凹部17を形成し、該凹部17に軟質材料から作製したパッキン18を装着しているが、該パッキン18はスチール製の端面57よりも側方へ突出設定している。前記パッキン18の端部と前記端面壁部56との間には十分な広さの空間部Sが設定されている。この空間部Sは、不意に指を差し入れるのに十分な広さを有している。
それから、折戸1を開き始めると、図12(b)に示すように、最初は直線移動だけであるが、途中から図12(c)、(d)に示すように回転運動を伴いながら、パッキン18の端部と前記端面壁部56との間の空間部Sが狭まる。この時に、最も指詰めの危険性が高いが、前記パッキン18が軟質材料で作製され、しかも前記戸尻側パネル6の端面57よりも側方へ突出設定しているので、仮にこの空間部Sに指を挟んだとしても当該パッキン18が変形して指を保護するのである。そして、最終的に、図12(e)に示すように折戸1が開放されると、前記端面壁部56の上下端部に突設した弾性材料からなる緩衝部材58,58に戸尻側パネル6が当止される。
ここで、前記パッキン18は、前記凹部17の側面にネジ止めするための金属製の保持板59を合成ゴムや合成樹脂でインサート成形して一体化し、保持板59から戸尻側パネル6の表面に沿って側方へ延び、それから後方へ延びた断面略L字状の緩衝部60とからなっている。そして、仮に前記空間部Sに指を挟んでも、前記パッキン18の緩衝部60が容易に変形して凹部17内に退避するので、指が怪我をする恐れがないのである。また、前記戸尻側パネル6の端部裏側には該戸尻側パネル6の端面57と前記パッキン18とで凹段部が形成されるので、該戸尻側パネル6の端部の裏側に前記目隠し壁部55が接近して位置していても、前記戸尻側パネル6の回動動作に干渉しないのである(図12(d)参照)。逆に言えば、前記戸尻側パネル6の端部裏側に凹段部が形成されているので、該戸尻側パネル6の端部と前記目隠し壁部55の間の間隔を、指を挟まない程度に狭く設定することができるのである。
また、図10及び図11に示すように、前記中間連結体7及び側部ヒンジ部9においても指詰め防止を図っている。つまり、前記閉塞部材10の円柱部10Aあるいは前記袖パネル8の半円柱状部13と、前記目地部材12の突片12A,12Aとの間には僅かの隙間しか設定せず、折戸1の開閉時に常に一定の隙間を維持するので、指詰めの可能性は皆無である。尚、前記閉塞部材10の円柱部10Aと連結部10Bの間には、前記目地部材12の突片12Aを受け入れるための逃し溝10Cを形成している。ここで、前記連結部10Bは、小径の円柱状として示したが、単に平板状の形状でも良い。
折戸の全体を示す簡略正面図である。 折戸開閉機構を示し、(a)は図1のX−X線断面図、(b)は図1のY−Y線断面図、(c)は図1のZ−Z線断面図である。 折戸の全体を一部破断して示した簡略平面図である。 折戸の分解斜視図である。 戸先側吊支体の分解斜視図である。 同じく施工途中の状態を示す部分断面図である。 同じく施工後の状態を示す部分断面図である。 袖パネルとレール及びガイド溝の補助ローラの関係を示す説明用平面図である。 戸尻側吊支体の施工後の状態を示す部分断面図である。 折戸の閉止状態を示す説明用平面図である。 折戸の開放状態を示す説明用平面図である。 折戸の戸尻部分の動作を説明する簡略断面図であり、(a)は折戸の閉止状態、(b)〜(d)は折戸の開放途中の状態、(e)は折戸の開放状態を示す。
符号の説明
1 折戸、 2 戸先側の側框、
3 戸尻側の側框、 4 上框、
5 戸先側パネル、 6 戸尻側パネル、
7 中間連結体、 8 袖パネル、
9 側部ヒンジ部、 11 等角ヒンジ、
12 目地部材、 13 半円柱状部、
14 自由ヒンジ、 15 戸当り、
16 引手、 17 凹部、
18 パッキン、 19 レール部材、
20 レール、 21 戸先側吊支体、
22 戸尻側吊支体、 23 定荷重ばね装置、
24 回転ダンパー、 25 ラック、
26 蹴り出し手段、 27 回動手段、
28 ガイド溝、 29 吊支金具、
30 ローラ、 31 ローラ、
32 外れ防止部材、 33 基板、
34 回動軸、 35 傾斜長孔、
36 ナット、 37 下板、
38 支持板、 39 補助ローラ、
40 螺孔、 41 取付孔、
42 ネジ、 43 横桟、
44 吊支金具、 45 基板、
46 ローラ、 47 下板、
48 吊支軸、 49 取付孔、
50 ネジ、 51 移動規制板、
52 孔、 53 ボール、
54 移動規制板、 55 目隠し壁部、
56 端面壁部、 57 端面、
58 緩衝部材、 59 保持板、
60 緩衝部、
S 空間部。

Claims (4)

  1. 複数のパネルをヒンジで連結し、開放動作の初期にレールに沿って直線移動する方式で、戸尻側の側框と戸尻側パネルの端部間に、初期直線移動を許容するための比較的広い空間部を設定した折戸開閉機構において、前記戸尻側パネルの戸尻側端部の表側には、上下端部を除き凹部を形成し、該凹部に軟質材料から作製したパッキンを装着し、該パッキンは戸尻側パネルの端面よりも側方へ突出設定していることを特徴とする折戸開閉機構における指詰防止装置。
  2. 前記戸尻側の側框は、断面略L字形の概略形状であり、表裏一側部に前記レールに沿った目隠し壁部と、間口部の終端を形成する端面壁部とを有し、折戸の閉止状態で、前記目隠し壁部と戸尻側パネルの端部は僅かの間隙を設けて前後に重なった状態となっている請求項1記載の折戸開閉機構における指詰防止装置。
  3. 前記パッキンは、前記凹部の側面にネジ止めするための金属製の保持板を合成ゴムや合成樹脂でインサート成形して一体化し、保持板から戸尻側パネルの表面に沿って側方へ延び、それから後方へ延びた断面略L字状の緩衝部とからなる請求項1又は2記載の折戸開閉機構における指詰防止装置。
  4. 前記戸尻側の側框で間口部の終端を形成する端面壁部の上下端部に、前記折戸が開放された際に前記戸尻側パネルを当止するための弾性材料からなる緩衝部材を突設してなる請求項1〜3何れかに記載の折戸開閉機構における指詰防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011082133A2 (en) 2010-01-04 2011-07-07 Klauber Robert D Door finger pinch preventer
JP2021085291A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 三和シヤッター工業株式会社 開閉体

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