JP2008021119A - デジタルフィルタおよびこれを用いた画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】極めて簡単な構成で、離散データ間を滑らかに補間するとともに折り返しノイズも除去できるようにする。
【解決手段】入力された順次の各サンプル値をN個にオーバーサンプルするオーバーサンプリング部2と、オーバーサンプリングした各サンプル値に対して{1/2N2,3/2N2,5/2N2,・・・,(N-3)/2N2,(N-1)/2N2,(N-1)/2N2,(N-3)/2N2,・・・,5/2N2,3/2N2,1/2N2}(Nが偶数の場合)の数値列から成る係数によってフィルタ処理を行うFIRフィルタ部3とを設けることにより、オーバーサンプリングとFIRフィルタ処理とにより、元の離散的なサンプル点の間がスプライン曲線に沿って滑らかに補間されるとともに、出力の周波数特性において通過域がサンプリング周波数の2/Nに帯域制限されるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】入力された順次の各サンプル値をN個にオーバーサンプルするオーバーサンプリング部2と、オーバーサンプリングした各サンプル値に対して{1/2N2,3/2N2,5/2N2,・・・,(N-3)/2N2,(N-1)/2N2,(N-1)/2N2,(N-3)/2N2,・・・,5/2N2,3/2N2,1/2N2}(Nが偶数の場合)の数値列から成る係数によってフィルタ処理を行うFIRフィルタ部3とを設けることにより、オーバーサンプリングとFIRフィルタ処理とにより、元の離散的なサンプル点の間がスプライン曲線に沿って滑らかに補間されるとともに、出力の周波数特性において通過域がサンプリング周波数の2/Nに帯域制限されるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、デジタルフィルタおよびこれを用いた画像処理装置に関し、特に、FIR(Finite Impulse Response:有限長インパルス応答)型のデジタルフィルタおよびこれを利用して画像の拡大/縮小を行う画像処理装置に用いて好適なものである。
従来、与えられた離散的なデータ間の値を求めるデータ補間方法として、様々な方法が提案されている。また、このデータ補間技術は、様々な分野に応用されている。例えば、画像の画素値に対してデータ補間を行うことにより、画像の拡大を行うことが可能である。また、音声データに対してデータ補間を行うことにより、様々な音響効果を付与することも可能である。
データ補間の最も簡単な方法は、直線補間である。ただし、直線補間の場合、元のデータ間を滑らかに補間することができない。データ間を滑らかに補間する方法として、所定の補間関数を用いてデータ補間を行う方法も知られている。補間関数としてよく知られているのはsinc関数であるが、これは±∞で0に収束する関数である。そのため、このsinc関数を利用した補間演算によって得られる補間値には、必ず打ち切り誤差が含まれてしまう。
なお、データ補間の例として、デジタル信号のサンプル値系列にオーバーサンプリングを施し、それにより得られた各サンプル値に補間処理を施すようになされた方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、入力された可変個数のデータを帯域制限型オーバーサンプリング部でオーバーサンプリングした後、直線補間部で直線補間し、間引き処理部で間引くことにより一定個数のサンプルデータに変換する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−315891号公報
特開平5−297898号公報
しかしながら、sinc関数等の従来の補間関数を用いて補間処理を行うと、信号処理の過程で本来存在する情報が充分にカバーできず、取り残された情報が折り返しノイズとなって発生してしまう。そのため、上記特許文献1に記載されているように、補間処理によって生じた折り返しノイズを除去するために、補間処理部の後段にローパスフィルタ(アンチエリアスフィルタ)を設けなければならないという問題があった。
一方、上記特許文献2に記載の技術では、オーバーサンプリングをする際に、数列と数列との間に複数個の0値を挿入し、この0値挿入によって実質的にローパスフィルタ処理を行うようにしている。このようにすれば、補間処理部の後段にアンチエリアスフィルタを設ける必要がなくなる。しかしながら、補間処理部の後段にアンチエリアスフィルタが不要となる代わりに、オーバーサンプリング部において0値挿入のための構成が必要になるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、アンチエリアスフィルタや0値挿入の構成を設けることなく、極めて簡単な構成で、離散的なデータ間を滑らかに補間するとともに折り返しノイズも除去できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のデジタルフィルタでは、入力された順次の各サンプル値をN個にオーバーサンプリングした後、オーバーサンプリングした各サンプル値に対して、{1/2N2,3/2N2,5/2N2,・・・,(N-3)/2N2,(N-1)/2N2,(N-1)/2N2,(N-3)/2N2,・・・,5/2N2,3/2N2,1/2N2}(Nが偶数の場合)または{1/2N(N+1),3/2N(N+1),5/2N(N+1),・・・,(N-2)/2N(N+1),(N-1)/2N(N+1),(N-2)/2N(N+1),・・・,5/2N(N+1),3/2N(N+1),1/2N(N+1)}(Nが奇数の場合)の数値列から成る係数によってフィルタ処理を行うようにしている。
また、本発明の画像処理装置では、上記のように構成したデジタルフィルタによって、原画像を垂直方向に対してN1倍(N=N1とする)に補間した後、垂直方向にN1倍された画像を水平方向に対してN2倍(N=N2とする)に補間するようにしている。さらに、垂直方向にN1倍された画像を間引き処理によって垂直方向に1/M1倍し、水平方向にN2倍倍された画像を間引き処理によって水平方向に1/M2倍するようにしてもよい。ここで、N1=N2であっても良いし、M1=M2であっても良い。
上記のように構成した本発明によれば、オーバーサンプリングと所定のフィルタ係数を有するFIRフィルタ処理とにより、元の離散的なサンプル点の間がスプライン曲線に沿って滑らかに補間されるとともに、出力の周波数特性において通過域がサンプリング周波数の2/Nに帯域制限される。
また、所定のフィルタ係数を有するFIRフィルタ部から出力されるサンプル値によって実現されるスプライン曲線は、一定の区間のみで“0”以外の有限な値を有し、それ以外の領域では値が全て“0”となる関数、つまり所定の標本位置において値が“0”に収束する有限台の補間関数を示すものである。このような有限台の補間関数では、“0”以外の有限の値を有する局所的な領域内のデータだけが意味を持つ。この領域外のデータについては、本来これを考慮すべきであるのに無視している訳ではなく、理論的に考慮する必要がないため、打ち切り誤差は発生しない。
以上のことから、本発明によれば、補間処理部の後段にローパスフィルタを設けたり、オーバーサンプリング部において0値挿入の構成を設けたりすることなく、極めて簡単な構成で、離散的なデータ間を滑らかに補間することができるとともに、折り返しノイズの発生も同時に抑止することができるようになる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるデジタルフィルタの構成例を示す図である。図1において、1はD型フリップフロップであり、順次入力されるサンプル値を基準周波数のクロックck0に従って順次保持するバッファとして機能する。
2はオーバーサンプリング用のD型フリップフロップであり(本発明のオーバーサンプリング部に相当する)、入力された順次の各サンプル値をN個(Nは2以上の整数)のオーバーサンプリング周期毎に繰り返し得ることにより、各サンプル値をN倍にオーバーサンプルする。すなわち、オーバーサンプリング部2は、前段のD型フリップフロップ1から入力されるサンプル値をN倍周波数のクロックN*ck0に従って順次保持して出力する。例えば、バッファ用のD型フリップフロップ1に“1”というサンプル値が入力されたとき、N=8とすると、オーバーサンプリングにより“1,1,1,1,1,1,1,1”という8個の数値列がオーバーサンプリング部2から出力される。
3はFIRフィルタ部であり、オーバーサンプリング部2によりオーバーサンプルされた各サンプル値に対して、所定の数値列から成る係数によってフィルタ処理を行う。所定の数値列は、Nが偶数の場合は、
{1/2N2,3/2N2,5/2N2,・・・,(N-3)/2N2,(N-1)/2N2,(N-1)/2N2,(N-3)/2N2,・・・,5/2N2,3/2N2,1/2N2}・・・(1)
である。また、Nが奇数の場合は、
{1/2N(N+1),3/2N(N+1),5/2N(N+1),・・・,(N-2)/2N(N+1),(N-1)/2N(N+1),(N-2)/2N(N+1),・・・,5/2N(N+1),3/2N(N+1),1/2N(N+1)}・・・(2)
である。
{1/2N2,3/2N2,5/2N2,・・・,(N-3)/2N2,(N-1)/2N2,(N-1)/2N2,(N-3)/2N2,・・・,5/2N2,3/2N2,1/2N2}・・・(1)
である。また、Nが奇数の場合は、
{1/2N(N+1),3/2N(N+1),5/2N(N+1),・・・,(N-2)/2N(N+1),(N-1)/2N(N+1),(N-2)/2N(N+1),・・・,5/2N(N+1),3/2N(N+1),1/2N(N+1)}・・・(2)
である。
FIRフィルタ部3は、複数のD型フリップフロップから成るタップ付き遅延線により入力データを順次遅延させ、各D型フリップフロップの入出力タップから出力されるN個のデータに対して上記(1)または(2)に示す数値列から成るフィルタ係数を乗算し、それらの乗算結果を加算して出力する。すなわち、FIRフィルタ部3は、図2に示すように、縦続接続された(N−1)個のD型フリップフロップ11-1〜11-(N-1)と、N個の係数器12-1〜12-Nと、(N−1)個の加算器13-1〜13-(N-1)とにより構成されている。
(N−1)個のD型フリップフロップ11-1〜11-(N-1)は、N倍周波数のクロックN*ck0に従って入力データを1クロックずつ順次遅延させる。N個の係数器12-1〜12-Nは、各D型フリップフロップ11-1〜11-(N-1)の入出力タップから取り出した信号に対して上記(1)または(2)に示す数値列から成るフィルタ係数をそれぞれ乗算する。(N−1)個の加算器13-1〜13-(N-1)は、各係数器12-1〜12-Nの乗算結果を全て加算して出力する。
ここで、上記(1)または(2)に示す数値列の意味を説明する。この数値列は、当該数値列をFIRフィルタのフィルタ係数として設定すると、振幅“1”のユニットパルスをオーバーサンプリング部2に入力したときに得られるフィルタ出力の数値列で表される曲線が、有限台のスプライン曲線になるという特徴を持った数値列である。このことを、図3〜図8を用いて詳しく説明する。
図3は、FIRフィルタ部3の演算例を示す図である。また、図4は、図3の演算により求められた数値列で表される曲線を示す図である。ここでは、オーバーサンプリングの倍数をN=8とする。Nが偶数なので、フィルタ係数として(1)の数値列が使用される。この場合の数値列は、具体的には{1,3,5,7,7,5,3,1}(ここでは説明の簡略化のため、分母は省略する)となる。
上述したように、バッファ用のD型フリップフロップ1に振幅“1”のユニットパルスが入力されると、オーバーサンプリングの実施により“1,1,1,1,1,1,1,1”という8個の数値列がオーバーサンプリング部2から出力される。FIRフィルタ部3は、オーバーサンプリングにより生成された“1,1,1,1,1,1,1,1”の数値列を入力し、これに対して{1,3,5,7,7,5,3,1}の数値列から成るフィルタ係数によってフィルタリング処理を行うことにより、{1,4,9,16,23,28,31,32,31,28,23,16,9,4,1}という15個の数値列を得る。
この15個の数値列の振幅値を縦軸にとり、クロック位置を横軸にとってグラフ化すると、図4のようになる。図4に示される曲線はスプライン曲線であり、クロック位置が0〜16の間のみで“0”以外の有限な振幅値を有し、それ以外の領域では振幅値が全て“0”となる関数、つまり所定の標本位置において振幅値が“0”に収束する有限台の補間関数を示すものである。
なお、{1,4,9,16,23,28,31,32,31,28,23,16,9,4,1}の数値列は、本発明者が過去に出願したWO00/68826号公報に記載の補間処理方法で生成される数値列と一致している。図5は、当該公報に記載している補間処理方法による演算例を説明する図である。図5に示すように、まず、入力された振幅“1”のユニットパルスを8倍にオーバーサンプルすることにより“1,1,1,1,1,1,1,1”という8個の数値列を得る。
この8個の数値列を1クロックずつ3段階にわたって遅延させ、遅延前の数値列と3段階の遅延によって得られたそれぞれの数値列とを平均化する(図5(a)に示すオーバーサンプル出力、ディレイ1、ディレイ2、ディレイ3の各数値列を対応する行どうしで加算する)。これにより、3相のコンボリューション演算が実行され、“1,2,3,4,4,4,4,4,3,2,1”という11個の数値列が得られる。
次に、この11個の数値列を1クロックずつ3段階にわたって遅延させ、遅延前の数値列と3段階の遅延により得られたそれぞれの数値列とを平均化する(図5(b)に示すΣ1、ディレイ1、ディレイ2、ディレイ3の各数値列を対応する行どうしで加算する)。これにより、3相のコンボリューション演算が実行され、“1,3,6,10,13,15,16,16,15,13,10,6,3,1”という14個の数値列が得られる。さらに、この数値列を平均化することにより、図3に示した{1,4,9,16,23,28,31,32,31,28,23,16,9,4,1}の数値列が求められる。
本実施形態では、このような数値列を、WO00/68826号公報に記載されているような複雑な演算をすることなく、{1,3,5,7,7,5,3,1}という数値列をフィルタ係数として持つFIRフィルタ部3によるフィルタ演算だけで取得することができる。ここで、{1,3,5,7,7,5,3,1}という数値列について、もう少し詳しく説明する。
{1,3,5,7,7,5,3,1}という数値列は、図6(a)に示すように、{1,1,1,1}の数値列をフィルタ係数とする第1のFIRフィルタ21と、同じく{1,1,1,1}の数値列をフィルタ係数とする第2のFIRフィルタ22と、当該第2のFIRフィルタ22から出力される数値列を平均化する平均化処理部23とにより生成される。ここで言う平均化とは、数値列を1クロックずつ遅延させ、遅延前の元の数値と1クロック遅延された数値とを加算する処理のことを言う。
すなわち、図6(b)に示すように、第1のFIRフィルタ21に振幅“1”のユニットパルスを入力すると、縦続接続された2つのFIRフィルタ21,22を通過することによって{1,2,3,4,3,2,1}という数値列が生成される。そして、この数値列が平均化処理部23により平均化されることにより、{1,3,5,7,7,5,3,1}の数値列が生成される。FIRフィルタ部3は、図2のように構成しても良いし、図6(a)のように構成しても良い。
図7は、第1のFIRフィルタ21に振幅“1”のユニットパルスを入力した場合における出力の周波数特性、すなわち、当該第1のFIRフィルタ21のインパルス応答の周波数特性を示す図である。これは、{1,1,1,1}の数値列を高速フーリエ変換したものに等しい。なお、この図7において、周波数軸は最大周波数値が“1”となり、振幅軸は最大値が“1”となるように基準化されている。また、図8は、FIRフィルタ部3のインパルス応答の周波数特性({1,3,5,7,7,5,3,1}の数値列を高速フーリエ変換したもの)を示す図である。この図8においても、周波数軸は最大周波数値が“1”となるように基準化されている。
FIRフィルタ部3のフィルタ係数{1,3,5,7,7,5,3,1}は、図6に示すような構成により生成される。そのため、そのインパルス応答の周波数特性は、第1のFIRフィルタ21の周波数特性を表した図7のような特徴を持つ。実際には、{1,1,1,1}という同様のフィルタ係数を持つ2つのFIRフィルタ21,22が縦続接続され、その後段に平均化処理部23が接続される構成を持つため、阻止域の減衰量は図8のように大きくなり、通過域はサンプリング周波数の1/4(=2/N=2/8)に帯域制限されている。
なお、以上はN=8とした場合の例であったが、例えばN=7とすると、Nが奇数なので、FIRフィルタ部3のフィルタ係数として(2)の数値列が使用される。この場合の数値列は、具体的には{1,3,5,6,5,3,1}(ここでは説明の簡略化のため、分母は省略する)となる。
図9に示すように、N=7の場合、振幅“1”のユニットパルスに対するオーバーサンプリングの実施により“1,1,1,1,1,1,1”という7個の数値列が得られる。FIRフィルタ部3は、オーバーサンプリングにより生成された“1,1,1,1,1,1,1”の数値列を入力し、これに対して{1,3,5,6,5,3,1}の数値列から成るフィルタ係数によってフィルタリング処理を行うことにより、{1,4,9,15,20,23,24,23,20,15,9,4,1}という13個の数値列を得る。
この13個の数値列の振幅値を縦軸にとり、クロック位置を横軸にとってグラフ化すると、図10のようになる。図10に示される曲線も、図4に示した曲線と同様スプライン曲線であり、クロック位置が0〜14の間のみで“0”以外の有限な振幅値を有し、それ以外の領域では振幅値が全て“0”となる有限台の補間関数を示すものである。
図11は、N=7とした場合のFIRフィルタ部3の構成例を示す図である。なお、この図11において、図6に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付している。{1,3,5,6,5,3,1}という数値列は、図11(a)に示すように、{1,1,1,1}の数値列をフィルタ係数とする第1のFIRフィルタ21と、{1,1,1}の数値列をフィルタ係数とする第3のFIRフィルタ31と、当該第3のFIRフィルタ31から出力される数値列を平均化する平均化処理部23とにより生成される。
すなわち、図11(b)に示すように、第1のFIRフィルタ21に振幅“1”のユニットパルスを入力すると、縦続接続された2つのFIRフィルタ21,31を通過することによって{1,2,3,3,2,1}という数値列が生成される。そして、この数値列が平均化処理部23により平均化されることにより、{1,3,5,6,5,3,1}の数値列が生成される。
FIRフィルタ部3のフィルタ係数{1,3,5,6,5,3,1}のインパルス応答の周波数特性は、第1のFIRフィルタ21の周波数特性を表した図7のような特徴を持つ。実際には、2つのFIRフィルタ21,31が縦続接続され、その後段に平均化処理部23が接続される構成を持つため、阻止域の減衰量は図8のように大きくなり、通過域はサンプリング周波数の2/7(=2/N)に帯域制限されている。
以上詳しく説明したように、1つのサンプル値は、オーバーサンプリング部2によりN倍にオーバーサンプルされて、N個のサンプル値となる。さらにそれがFIRフィルタ部3により平滑化されて、図4または図10のようにサンプル値の数はN個のほぼ2倍となり、元のサンプル点の間がスプライン曲線により滑らかに補間される。このスプライン曲線は有限台の補間関数を示すものである。このような有限台の補間関数では、“0”以外の有限の値を有する局所的な領域内のデータだけが意味を持つ。この領域外のデータについては理論的に考慮する必要がないため、打ち切り誤差の発生を抑制することができる。
また、FIRフィルタ部3の出力の周波数特性は、図8のように通過域がサンプリング周波数の2/Nに帯域制限される。このように、本実施形態のデジタルフィルタでは、滑らかな補間曲線を生成すると同時に、オーバーサンプリングの倍率Nと生成補間関数とに応じた帯域制限をするので、折り返しノイズを抑制するためのローパスフィルタは不要となる。すなわち、本実施形態によれば、FIRフィルタ部3の後段にローパスフィルタを設けたり、オーバーサンプリング部2において0値挿入のための構成を設けたりすることなく、補間関数を用いた補間処理によって生じる折り返しノイズを抑制することができる。
次に、上記のように構成した本実施形態のデジタルフィルタを、画像の拡大/縮小を行う画像処理装置に応用した場合の例について説明する。図12は、本実施形態による画像処理装置の構成例を示す図である。図12に示すように、本実施形態の画像処理装置は、クロック生成部51、垂直方向拡大フィルタ52および水平方向拡大フィルタ53を備えて構成されている。この画像処理装置は、2次元空間上に等間隔に配置された複数の画素によって構成される原画像の拡大を行うものである。
クロック生成部51は、基準周波数のクロックck0を入力するとともに、画像の垂直方向の拡大率N1、水平方向の拡大率N2、水平同期信号H、垂直同期信号Vを入力する。クロック生成部51は、基準周波数のクロックck0から各種周波数のクロックV*ck0、V*N1*ck0、H*ck0、H*N2*ck0を生成する。そして、クロックV*ck0,V*N1*ck0および垂直方向の拡大率N1を垂直方向拡大フィルタ52に出力する。また、クロックH*ck0,H*N2*ck0および水平方向の拡大率N2を水平方向拡大フィルタ53に出力する。
垂直方向拡大フィルタ52は、図1と同様の構成を有しており(ただし、D型フリップフロップの遅延量は1水平ライン分とする)、2次元空間上で垂直方向に等間隔に配置された各画素の画素値を順次入力し、上述したオーバーサンプリング部2およびFIRフィルタ部3の処理をN=N1として行うことにより、垂直方向にN1倍個の画素値を取得する。これにより、垂直方向に原画像をN1倍に拡大する。
水平方向拡大フィルタ53は、図1と同様の構成を有しており、垂直方向拡大フィルタ52により垂直方向に対してN1倍に拡大された2次元空間上で水平方向に等間隔に配置された各画素の画素値を順次入力し、上述したオーバーサンプリング部2およびFIRフィルタ部3の処理をN=N2として行うことにより、水平方向にN2倍個の画素値を取得する。これにより、垂直方向にN1倍された画像を水平方向にN2倍する。
ここで、垂直方向拡大フィルタ52および水平方向拡大フィルタ53は、画像の拡大率N1,N2に応じてFIRフィルタ部3のフィルタ係数を切り替えられるように、複数種類の拡大率N1,N2に対応した構成のFIRフィルタ部3を幾つかあらかじめ用意しておき、入力される拡大率N1,N2に基づいて何れかを選択的に用いるようにすることが可能である。また、オーバーサンプリング部2およびFIRフィルタ部3の構成を例えばDSP(Digital Signal Processor)で構成するとともに、拡大率N1,N2に対応したフィルタ係数をROMなどのメモリに保存しておき、入力される拡大率N1,N2に基づいてDSPがROMからフィルタ係数を読み出して演算するようにしても良い。
図13は、本実施形態による画像処理装置の他の構成例を示す図である。なお、この図13において、図12に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付している。図13に示す画像処理装置は、クロック生成部61、垂直方向拡大フィルタ52、垂直方向間引きフィルタ62、水平方向拡大フィルタ53および水平方向間引きフィルタ63を備えて構成されている。この画像処理装置は、2次元空間上に等間隔に配置された複数の画素によって構成される原画像の拡大または縮小を行うものである。
クロック生成部61は、基準周波数のクロックck0を入力するとともに、画像の垂直方向の拡大率N1、水平方向の拡大率N2、垂直方向の縮小率M1、水平方向の縮小率M2、水平同期信号H、垂直同期信号Vを入力する。クロック生成部61は、基準周波数のクロックck0から各種周波数のクロックV*ck0、V*N1*ck0、V*M1*ck0、H*ck0、H*N2*ck0、H*M2*ck0を生成する。
そして、クロック生成部61は、クロックV*ck0,V*N1*ck0および垂直方向の拡大率N1を垂直方向拡大フィルタ52に出力する。また、クロックH*ck0,H*N2*ck0および水平方向の拡大率N2を水平方向拡大フィルタ53に出力する。また、クロックV*ck0,V*M1*ck0および垂直方向の縮小率M1を垂直方向間引きフィルタ62に出力する。また、クロックH*ck0,H*M2*ck0および水平方向の縮小率M2を水平方向間引きフィルタ63に出力する。
垂直方向拡大フィルタ52は、図1と同様の構成を有しており(ただし、D型フリップフロップの遅延量は1水平ライン分とする)、2次元空間上で垂直方向に等間隔に配置された各画素の画素値を順次入力し、上述したオーバーサンプリング部2およびFIRフィルタ部3の処理をN=N1として行うことにより、垂直方向にN1倍個の画素値を取得する。これにより、垂直方向に原画像をN1倍に拡大する。
垂直方向間引きフィルタ62は、垂直方向拡大フィルタ52により垂直方向に対してN1倍に拡大された2次元空間上において、垂直方向に等間隔に配置された各画素の画素値を1/M1倍(M1は2以上の整数)に間引く。具体的には、垂直方向拡大フィルタ52により垂直方向にN1倍された画像を構成する各ラインの信号のうち、M1ラインに1本ずつ信号を次段の水平方向拡大フィルタ53に出力し、その他のラインの信号は間引いて破棄する。間引きの前段で垂直方向拡大フィルタ52によりサンプル点間が滑らかに補間されているので、垂直方向のサンプル値を1/M1に間引いても、間引き後のサンプル値の包絡線も滑らかとなっている。
水平方向拡大フィルタ53は、図1と同様の構成を有しており、垂直方向拡大フィルタ52および垂直方向間引きフィルタ62により垂直方向に対してN1/M1倍に拡大された2次元空間上で水平方向に等間隔に配置された各画素の画素値を順次入力し、上述したオーバーサンプリング部2およびFIRフィルタ部3の処理をN=N2として行うことにより、水平方向にN2倍個の画素値を取得する。これにより、垂直方向にN1/M1倍された画像を水平方向にN2倍する。
水平方向間引きフィルタ63は、水平方向拡大フィルタ53により水平方向に対してN2倍に拡大された2次元空間上において、水平方向に等間隔に配置された各画素の画素値を1/M2倍(M2は2以上の整数)に間引く。具体的には、水平方向拡大フィルタ53により水平方向にN2倍された画像を構成する各画素の信号のうち、M2画素に1個ずつ信号を出力し、その他の画素の信号は間引いて破棄する。間引きの前段で水平方向拡大フィルタ53によりサンプル点間が滑らかに補間されているので、水平方向のサンプル値を1/M2に間引いても、間引き後のサンプル値の包絡線も滑らかとなっている。
図13に示すように構成した画像処理装置によれば、原画像を垂直方向にN1/M1倍、水平方向N2/M2倍した変倍画像を生成することができる。N1>M1とすれば垂直方向に拡大、N1<M1とすれば垂直方向に縮小した画像を得ることができる。同様に、N2>M2とすれば水平方向に拡大、N2<M2とすれば水平方向に縮小した画像を得ることができる。また、本実施形態の画像処理装置によれば、アンチエリアスフィルタや0値挿入のための構成を設けることなく、極めて簡単な構成で、原画像の画素間をスプライン曲線により滑らかに補間し、かつ、折り返しノイズも少ない拡大/縮小画像を得ることができる。
なお、上記実施形態では、最初に垂直方向に画像を拡大/縮小した後、次に水平方向に画像を拡大/縮小する例について説明している。最初に水平方向に画像を拡大/縮小し、次に垂直方向に画像を拡大/縮小することも可能であるが、垂直方向を先に行った方が全体として演算が簡単になるので、より好ましい。
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、FIR型のデジタルフィルタに有用である。また、当該デジタルフィルタの応用例として、画像の拡大/縮小を行う画像処理装置に有用である。また、音声データに対してデータ補間を行うことによって様々な音響効果を付与する音響効果付加装置などにも有用である。これ以外にも応用は可能である。すなわち、本発明のデジタルフィルタは、例えば音声のような1次元のデータを補間する1次元デジタルフィルタ、例えば平面画像のような2次元のデータを補間する2次元デジタルフィルタ、例えば立体画像のような3次元のデータを補間する3次元デジタルフィルタとして応用することが可能である。
1 バッファ用のD型フリップフロップ
2 オーバーサンプリング用のD型フリップフロップ(オーバーサンプリング部)
3 FIRフィルタ部
51 クロック生成部
52 垂直方向拡大フィルタ
53 水平方向拡大フィルタ
61 クロック生成部
62 垂直方向間引きフィルタ
63 水平方向間引きフィルタ
2 オーバーサンプリング用のD型フリップフロップ(オーバーサンプリング部)
3 FIRフィルタ部
51 クロック生成部
52 垂直方向拡大フィルタ
53 水平方向拡大フィルタ
61 クロック生成部
62 垂直方向間引きフィルタ
63 水平方向間引きフィルタ
Claims (3)
- 入力された順次の各サンプル値をN個(Nは2以上の整数)のオーバーサンプリング周期毎に繰り返し得ることにより、上記各サンプル値をN倍にオーバーサンプルするオーバーサンプリング部と、
上記オーバーサンプリング部によりオーバーサンプルされた各サンプル値に対して、{1/2N2,3/2N2,5/2N2,・・・,(N-3)/2N2,(N-1)/2N2,(N-1)/2N2,(N-3)/2N2,・・・,5/2N2,3/2N2,1/2N2}(Nが偶数の場合)または{1/2N(N+1),3/2N(N+1),5/2N(N+1),・・・,(N-2)/2N(N+1),(N-1)/2N(N+1),(N-2)/2N(N+1),・・・,5/2N(N+1),3/2N(N+1),1/2N(N+1)}(Nが奇数の場合)の数値列から成る係数によってフィルタ処理を行うFIRフィルタ部とを備えたことを特徴とするデジタルフィルタ。 - 2次元空間上に等間隔に配置された複数の画素によって構成される原画像の拡大および縮小の少なくとも一方を行う画像処理装置であって、
上記2次元空間上で垂直方向に等間隔に配置された各画素の画素値を順次入力し、請求項1に記載のオーバーサンプリング部およびFIRフィルタ部の処理をN=N1として行うことにより、上記垂直方向にN1倍個の画素値を取得する垂直方向拡大フィルタと、
上記垂直方向拡大フィルタにより上記垂直方向に対してN1倍に拡大された2次元空間上で水平方向に等間隔に配置された各画素の画素値を順次入力し、請求項1に記載のオーバーサンプリング部およびFIRフィルタ部の処理をN=N2として行うことにより、上記水平方向にN2倍個の画素値を取得する水平方向デジタルフィルタとを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 上記垂直方向拡大フィルタにより上記垂直方向に対してN1倍に拡大された2次元空間上において、上記垂直方向に等間隔に配置された各画素の画素値を1/M1倍(M1は2以上の整数)に間引く垂直方向間引きフィルタと、
上記水平方向拡大フィルタにより上記水平方向に対してN2倍に拡大された2次元空間上において、上記水平方向に等間隔に配置された各画素の画素値を1/M2倍(M2は2以上の整数)に間引く水平方向間引きフィルタとを備え、
上記水平方向拡大フィルタは、上記垂直方向拡大フィルタおよび上記垂直方向間引きフィルタにより上記垂直方向に対してN1/M1倍に拡大された2次元空間上で水平方向に等間隔に配置された各画素の画素値を順次入力し、上記オーバーサンプリング部および上記FIRフィルタ部の処理をN=N2として行うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
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