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JP2008017341A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

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JP2008017341A JP2006188415A JP2006188415A JP2008017341A JP 2008017341 A JP2008017341 A JP 2008017341A JP 2006188415 A JP2006188415 A JP 2006188415A JP 2006188415 A JP2006188415 A JP 2006188415A JP 2008017341 A JP2008017341 A JP 2008017341A
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将成 白壁
Takahiro Asai
孝浩 浅井
Naoto Matoba
直人 的場
Hitoshi Yoshino
仁 吉野
Satoshi Suyama
聡 須山
Kazuhiko Fukawa
和彦 府川
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
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Tokyo Institute of Technology NUC
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NTT Docomo Inc
Tokyo Institute of Technology NUC
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Abstract


【課題】 通信効率を向上させた無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 移動局は、その通信制御部111において、基地局とのデータ通信前の前手順において当該基地局に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定する。また。通信制御部111により決定された時間区間において、ディジタルベースバンド回路107は、データの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線通信装置および無線通信方法に関する。
一つの通信中に異なる他の通信を同時に行うことができる時分割多重通信方式が知られている。例えば、下記特許文献1には、携帯電話システムにおける通信方法において、時分割されたスロットを制御チャネルおよび通信チャネルに割り当て、使用開始時に制御チャネルで基地局とプロトコル情報の交換処理を行い、通信チャネルを設け、当該通信チャネルで通話またはデータ通信を行う時分割多重通信方式が記載されている。
特開2000−13858号公報
しかしながら、上述の特許文献1の時分割多重通信方式では、その通信効率が悪いという問題がある。すなわち、この特許文献1に記載の時分割多重方式では、通話またはデータ通信を行うときには、割り当てられたスロットを用いて、送信または受信のいずれか一方が行われる。このように、割り当てられたスロットを用いて送信と受信とを交互に行う方式では、そのデータ伝送量に限界があり、通信効率が悪いという問題がある。
そこで、本発明では、上述の課題を解決するために、通信効率を向上させた無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の無線通信方法は、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定する時間区間決定ステップと、前記時間区間決定ステップにより決定された時間区間においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御ステップと、を備えている。
また、本発明の無線通信装置は、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定する時間区間決定手段と、前記時間区間決定手段により決定された時間区間においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御手段と、を備えている。
この発明によれば、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定し、決定された時間区間においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
また、本発明の無線通信方法は、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定するとともに、前記通信相手装置とは異なる別の通信相手装置とのデータ通信前の前手順において前記通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を当該別の通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間として決定する時間区間決定ステップと、前記時間区間決定ステップにより決定された時間区間において、前記通信相手装置からデータの受信と前記別の通信相手装置に対してデータの送信とを行うよう制御し、または前記別の通信相手装置からデータの受信と前記通信相手装置に対してデータの送信とを行うよう制御するデータ通信制御ステップと、を備えている。
この発明によれば、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定するとともに、前記通信相手装置とは異なる別の通信相手装置とのデータ通信前の前手順において前記通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を当該別の通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間として決定し、決定された時間区間において、前記通信相手装置からデータの受信と前記別の通信相手装置に対してデータの送信とを行うよう制御し、または前記別の通信相手装置からデータの受信と前記通信相手装置に対してデータの送信とを行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
また、本発明の無線通信方法は、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための第1の時間区間を決定するとともに、前記通信相手装置とは異なる別の通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該別の通信相手装置に対してデータの送受信を行うための前記第1の時間区間とは異なる第2の時間区間を決定する時間区間決定ステップと、前記時間区間決定ステップにより決定された第1の時間区間において、前記通信相手に対してデータを送受信するよう制御するとともに、前記時間区間決定ステップにより決定された第2の時間区間において、前記別の通信相手装置に対してデータを送受信するよう制御するデータ通信制御ステップと、を備えている。
この発明によれば、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための第1の時間区間を決定するとともに、前記通信相手装置とは異なる別の通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該別の通信相手装置に対してデータの送受信を行うための前記第1の時間区間とは異なる第2の時間区間を決定し、決定された第1の時間区間において、前記通信相手に対してデータを送受信するよう制御するとともに、決定された第2の時間区間において、前記別の通信相手装置に対してデータを送受信するよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
また、本発明の無線通信方法は、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定する時間区間決定ステップと、前記時間区間決定ステップにより決定された時間区間において一の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するともに、前記時間区間において、前記一の周波数帯域とは異なる別の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御ステップと、を備えている。
この発明によれば、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定し、決定された時間区間において一の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するともに、前記時間区間において、前記一の周波数帯域とは異なる別の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
また、本発明の無線通信方法は、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うためのパケット長を決定するパケット長決定ステップと、前記パケット長決定ステップにより決定されたパケット長においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御ステップと、を備えている。
この発明によれば、通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うためのパケット長を決定し、決定されたパケット長においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
また、本発明の無線通信方法は、前記データ通信制御手段は、受信する受信データ量と送信する送信データ量とを比較し、送信データ量が少ない場合には、送信データの冗長度を増加させるよう送信データを加工することが好ましい。
この発明によれば、受信する受信データ量と送信する送信データ量とを比較し、送信データ量が少ない場合には、送信データの冗長度を増加させるよう送信データを加工することができ、タイムスロットとして区切られた時間間隔全体を利用して干渉耐性を強化するとともに、それに合わせて送信電力を低減することで、同時送受信を行う上で生じる干渉の影響を低減することができる。
本発明によれば、予め定めた時間区間においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うように制御することで通信効率を向上させることができる。
本発明は、一実施形態のために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
[第一の実施形態]
図1は、第一の実施形態における無線通信装置のブロック図であり、TDD(Time Division Duplex)を用いた同時送受信機構を示すブロック図である。
図1に示す無線通信装置100は、アップリンク用タイムスロットとダウンリンク用タイムスロットを同一時刻である同一の時間区間(同一タイムスロット)に用いることができ、その際に生じる干渉を除去することができる干渉キャンセラ機能を備えている。この無線通信装置100は、サーキュレータ101、アッテネータ102、減算器103、アナログ干渉キャンセラ104、受信アナログ回路105、ディジタルベースバンド回路107(データ通信制御手段)、送信アナログ回路108、ディジタル干渉キャンセラ109、電力制御回路110および通信制御部111(時間区間決定手段およびデータ通信制御手段)を含んで構成されている。
アンテナ101aを介して受信された受信信号は、サーキュレータ101、アッテネータ102を介して減算器103に出力される。また、送信アナログ回路108から出力された送信信号は、サーキュレータ101およびアンテナ101aを介して無線通信により送信される。送信アナログ回路108から出力される送信信号は、受信信号への干渉を除去するためにアナログ干渉キャンセラ104に入力される。
アナログ干渉キャンセラ104は、送信信号による受信信号への干渉を除去するための干渉除去信号を生成し、減算器103は、受信信号から干渉除去信号を減算することで、受信信号における干渉信号の影響を低減する。ここで、干渉除去信号を減算した後の受信信号について、上述の減算器103において完全に干渉成分を除去できない場合には、当該受信信号に干渉信号成分が残留する。この干渉信号成分については、後述するディジタル干渉キャンセラおよび減算器106を用いて干渉除去を行う。
受信アナログ回路105は、この受信信号に対してアンプによる信号増幅、フィルタによる帯域制限、ダウンコンバータによる周波数変換等を行うとともに、A/D変換を行う。
減算器106は、受信アナログ回路105から出力されたディジタル受信信号をディジタル干渉キャンセラ109にて生成された干渉除去信号を減算し、ディジタル信号における干渉を除去したディジタル受信信号を生成して、ディジタルベースバンド回路107に出力する。
ディジタルベースバンド回路107は、送信する送信信号を生成して、送信アナログ回路108に出力し、また減算器106から出力されたディジタル受信信号を入力し、入力した信号を通信制御部111に出力し、様々な情報処理(例えば、通信手順に従った通信処理を行わせるなど)を行わせる。
送信アナログ回路108は、ディジタルベースバンド回路107から出力されたディジタル送信信号をD/A変換し、アナログ送信信号を生成し、アンプによる信号増幅、フィルタによる帯域制限、アップコンバータによる周波数変換によりRF帯のアナログ信号に変換する。
ディジタル干渉キャンセラ109は、ディジタル信号に変換された信号に残留して含まれる回り込み干渉信号成分を生成する部分である。減算器106は、ディジタル干渉キャンセラ109により生成された干渉信号成分を、受信アナログ回路105から出力された送信信号から差し引くことにより、上記の除去を行う。ここで、A/D変換前の各アナログ素子における信号飽和の影響により、アナログ領域及びディジタル領域における回り込み干渉信号除去特性は大きく異なるが、アッテネータ102において信号電力を減衰させることにより、各領域における回り込み干渉信号の除去特性を改善することができる。
電力制御回路110は、アッテネータ102、受信アナログ回路105、送信アナログ回路108、およびディジタルベースバンド回路107を制御する回路である。
通信制御部111は、ディジタルベースバンド回路107から入力された受信信号に基づいて様々な情報処理を行う部分である。また、通信制御部111は、通信相手に対して送信する制御信号またはこの制御信号にしたがって定められたタイムスロットを決定し、または使用する周波数を決定し、当該決定されたタイムスロットまたは周波数を用いてデータを送信するよう処理することができるものである。例えば、通信制御部111は、同時送受信要求を行い、また同時送受信応答を行うとともに無線リソース情報を送信し、これら前手順を行った後、ここで決められたタイムスロットを用いてデータの送受信を行う。
このように、かかる無線通信装置100においては、アッテネータ102が信号電力を減衰させることにより、アナログ領域におけるアナログ干渉キャンセラ104および減算器103が受ける、回り込み干渉信号に起因して生じる信号飽和の影響を軽減することができる。よって、この無線通信装置100は、無線通信装置間でフルデュプレックスを実現するため、いずれかの無線通信装置で無線リソース割り当て(スロット割り当て)を行い、同一時刻に同一周波数帯でそれぞれの無線通信装置において送受信を行うことができる。
さらに、このような無線通信装置100における通信制御部111においては以下の処理も行われる。すなわち、この無線通信装置100の制御部は正しくデータが受信されたかどうかの検出を行うことができ、ACKまたはNAKがそれぞれの無線通信装置から送信される。無線通信装置100は、その際のARQとしてStop-and-Wait(SW)、Go-Back-N(GBN)、Selective Repeat(SR)等を用いることができる。
SWは、1つのパケットを送信したときに、それに対応するACKまたはNAKを受信するまで次のパケットを送信しない方法である。
GBNは、1つのパケットを送信したときに、それに対応するACKまたはNAKを受信しなくても、Nパケットだけは送ることができる方法である。受信側では、誤りが検出された場合、およびシーケンス番号が不連続になった場合、直ちにNAKを返すと同時にそれ以降送られてくる誤りパケット以降のシーケンス番号のパケットは全て廃棄して、誤ったパケットの再送を待つ。送信側では、NAKを受信した場合、受信シーケンス番号と等しいシーケンス番号を持つパケット以降の全てのパケットをもう一度送り直す。
SRは、最も効率の優れたARQ方式であり、1つのパケットを送信したときに、それに対応するACKまたはNAKを受信しなくても、Nパケット(輻輳ウィンドウサイズ)だけは送ることができる方法である。受信側では、誤りが検出されたパケットのみNAKを返して、誤ったパケットの再送を待つ。送信側では、NAKを受信した場合、受信シーケンス番号と等しいシーケンス番号を持つパケットのみ送り返す。SRはGBNと基本的には同じ仕組みで、NAKを受信した場合に誤ったバケットだけを送り返す点が異なっており、そのため、GBNよりも効率が良い。
以上説明した無線通信装置100において、上述のARQを行う際の動作について説明する。図2は、移動局と基地局とが互いに同時送受信を行うときの処理を示すシーケンス図である。なお、移動局と基地局とは上述の無線通信装置100を備えたものとする。
まず、移動局において、基地局に対して同時送受信要求が行われる(S101)。そして、基地局において、同時送受信要求の応答として同時送受信応答が行われるとともに、無線リソース情報が送信される(S102)。同時送受信応答は、基地局が移動局から送信された同時送受信要求を受け付けて、同時送受信が可能か不可能かを表す応答信号である。また、この無線リソース情報には、割り当てるチャネルが含まれており、TDDであれば時間区間を示すタイムスロット番号、CDMAであれば割り当てる符号等が含まれている。
そして、S102で定められた無線リソース情報を用いて、基地局と移動局との間で、データ信号が、同一時刻かつ同一周波数で送受信される(S103)。なお、この基本シーケンスでは、同時送受信要求を受け付けた基地局が、同時送受信応答と併せて同時送受信を行う通信チャネルを表す無線リソース情報を送信する例を示したが、移動局が同時送受信用要求と併せて同時送受信を行う上で用いる無線リソース情報を送信することとしてもよい。
さらに詳細なデータのデータ送受信のタイミングフローについて説明する。図3は、基地局と移動局との間におけるTDMA/TDDのSWARQに基づく回線制御を示すタイミングチャートである。
第一の実施形態では、基地局と移動局との間でフルデュプレックスを実現するため、基地局がスロット割当を行い、同一タイムスロットにおいて基地局と移動局との間でデータの送受信が行われる。さらに、正しくデータが受信されたか否かの検出が行われ、ACKまたはNAKがそれぞれ基地局または移動局から送信される。このように動作する移動局および基地局におけるSWに基づく回線制御のタイミングフローについて説明する。図3は、例として3チャネルTDMAベースのフルデュプレックスを示す回線制御のタイミングフローを示す。本実施形態では、データの送受信が同時に行われるため、従来のアップリンクとダウンリンクに対応したチャネルの区別は無く、データチャネルであるフルデュプレックスデータチャネルと比較的短いフルデュプレックスACKチャネルという区別がある。具体的な回線制御としては、(1)スロット予約(同時送受信要求)、(2)スロット割当(同時送受信応答/無線リソース情報の通知)、(3)データ送受信、の3つとなる。上述の(1)スロット予約、(2)スロット割当が時間区間決定ステップであり、(3)データ送受信がデータ通信制御ステップである。
なお、このタイミングチャートに示すように、ブロードキャストチャネルBCH、制御チャネルCCH、フルデュプレックスデータチャネルFDDCH、およびフルデュプレックスACKチャネルFDACHの順で繰り返し回線制御が行われ、基地局と移動局との間で制御手順およびデータの送受信が行われる。また、基地局から移動局に対して制御信号を送信するためのチャネルをブロードキャストチャネルとし、移動局から基地局に対して制御信号を送信するためのチャネルを制御チャネルとしている。
以下、図3のタイミングチャートについて詳細に説明する。移動局は制御チャネルCCH(Control Channel)で基地局に対して同時送受信を行うためのスロット予約のリクエストを行う(S201)。この処理は、図2における送受信要求に対応する処理である。そして、リクエストを受けた基地局は空きスロット2に割当を行ったことをブロードキャストチャネルBCHで移動局に知らせる(S202)。これは、図2における同時送受信応答/無線リソース情報の通知に該当する。
次に、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロット2において、基地局と無線通信装置100とはデータの同時送受信を行う(S203)。なお、図3では、移動局が同時送受信のスロット予約のリクエストを行い、同時送受信を行う例について示したが、移動局または基地局のいずれかについて、送信するべきデータがない局は信号送信を行わないこととすることにより、隣接セルへの干渉を低減することができる。
その後、移動局および基地局において、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロット2において同時送受信が行われたデータの送達確認のために、フルデュプレックスACKチャネルFDACHのスロット2においてACKまたはNAKの同時送受信を行う(S204)。なお、移動局ではなく、基地局側からスロット予約を行う際は、移動局からのリクエストは行われない。フルデュプレックスACKチャネルFDACHはフルデュプレックスデータチャネルFDDCHよりもスロット長を短く設定した方が、通信効率が良く、また、フルデュプレックスACKチャネルFDACHに誤りが発生すると効率が著しく劣化するため、低い符号化率の誤り訂正符号等で伝送するのが望ましい。
なお、図3では移動局からスロット予約を行う例について示したが、基地局側からスロット予約を行う際は、移動局に対して同時送受信要求と無線リソース情報の通知を行った後に、同時送受信を開始することとしても良い。この場合、移動局からのリクエストは行われないために、制御チャネルCCHによる移動局から基地局へのデータ送信の手続きを省略することができる。
図3に示すTDMA/TDDでの各タイムスロットについて、フルデュプレックスACKチャネルFDACHは、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHよりも、送信情報量は少なくなるために、TDMA/TDDのフレーム構成を決定する上では、フルデュプレックスACKチャネルFDACHはフルデュプレックスデータチャネルFDDCHよりもスロット長を短く設定した方が、効率が良い。
また、フルデュプレックスACKチャネルFDACHに誤りが発生すると、データが正しく受信されていても同じデータを再送したり、誤って受信されたデータを正しく受信されたと判断したり、してしまうために、通信効率が著しく劣化してしまう。したがって、フルデュプレックスACKチャネルFDACHは低い符号化率の誤り訂正符号等を用いて十分な誤り耐性を有する方法で伝送するのが望ましい。
次に、GBNまたはSRに基づく回線制御のタイミングフローについて説明する。図4は、GBNまたはSRに基づく回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。図4では、基地局および移動局は、データを受信する度にACKまたはNAKを送るのではなく、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHでNスロット分のデータの送受信を行った後に、フルデュプレックスACKチャネルFDACHにおいてNスロット分のデータのACKまたはNAKを束ねて送り返す点で、図3に示すSWに基づく方法と異なる。基地局および移動局はフルデュプレックスACKチャネルFDACHでNAKを受信した場合には、GBNではNスロット分を、SRではNAKを受信したパケットのみを再送する。なお、SRでは、再送パケットだけでなく、新規パケットも次のフルデュプレックスデータチャネルFDDCHのNスロットで送信される。
以下、図4に基づいて説明する。移動局は、同時送受信要求として、制御チャネルCCHで基地局に対して同時送受信を行うためのスロット2の予約を要求し(S301)、予約の要求を受けた基地局は、同時送受信応答/無線リソース情報の通知として、空きスロット2に割当を行ったことをブロードキャストチャネルBCHで移動局1に知らせる(S302)。次に、移動局および基地局は、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロット2においてデータの同時送受信を行い、さらに、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロット2においてNスロット分のデータの同時送受信を行う(S303)。
最後に、Nスロット分のデータの同時送受信が行われた後に、フルデュプレックスACKチャネルFDACHでNスロット分のデータに対するACKまたはNAKの同時送受信が行われる(S304)。SWと同様に移動局ではなく、基地局側からスロット予約を行う際は、移動局からのリクエストは行われない。このように、GBNやSRではフルデュプレックスACKチャネルFDACHを束ねることでSWより効率を上げることができる。Nスロット分のフルデュプレックスデータチャネルFDDCHにおいて送信するべきデータがない局は、フルデュプレックスACKチャネルFDACHを待たずにACKまたはNAKの送信を行い、以降は送信を停止することにより、隣接セルへ与える干渉を低減することができる。
従来のTDMA/TDDでは、データとACK/NAKのそれぞれについて、上り回線であるアップリンクと下り回線であるダウンリンクとで別々のタイムスロットを用いて通信を行っていたが、アナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置100を用いて上記の方法により同一時刻・同一周波数を用いてデータの送受信を行うことにより回線制御効率を改善することができる。
この第一の実施形態における無線通信装置100の作用効果について説明する。この無線通信装置100を備えた移動局によれば、その通信制御部111が通信相手装置である基地局とのデータ通信前の前手順において当該基地局に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定し、ディジタルベースバンド回路107に対して決定された時間区間においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態としてTDMA/TDDにおいてアナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置100を用いて基地局300からの中継を行う回線制御法について説明する。まず、図5に干渉キャンセラ付き無線通信装置100を備えた中継局310および中継局320を用いたセルラー構成を示す。各中継局310および320は間接中継を行い、基地局300から中継局310に送信された信号は、中継局310で一度復調された後に中継局320へ送信される。基地局300の送信信号は中継局320へは直接届かず、局間の干渉は隣接局からのみ(オーバーリーチは1局)とする。
また、基地局300、中継局310および320は、自セル内の移動局にもサービスを行っており、簡略化のため、各局(基地局300、中継局310、中継局320)と移動局との間との通信については第一の実施形態で説明した方法を用いるものとする。
図6は、基地局300から中継局310へ、さらに中継局320へと間接中継する場合のハーフデュプレックスの回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。なお、図6におけるタイミングフローはSRARQに基づく回線制御を示す。少なくとも中継局310においてアナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置100を用いることで、基地局300から中継局310へのハーフデュプレックス(中継局310の受信)と中継局310から中継局320へのハーフデュプレックス(中継局310の送信)を同時に実現することができ、フルデュプレックスと同等の効率が期待できる。以下に具体的な回線制御について説明する。
基地局300は、ブロードキャストチャネルBCHを用いて中継局310に対してスロット1の予約を要求する(S401)。スロット予約を要求された中継局310は、スロット1に割当を行ったことを制御チャネルCCHで基地局300に知らせる(S402)。基地局300は、中継局310に対して割り当てられたスロット1を用いてデータの送信を行う(S403)。
次に、スロット1を用いてデータの受信を行っている中継局310は、基地局300と同様にブロードキャストチャネルBCHで中継局320に対してスロット1の予約を要求する(S501)。スロット予約を要求された中継局320は、スロット1に割当を行ったことを制御チャネルCCHで中継局310に知らせて(S502)、中継局310は、基地局300からの受信(S404)と中継局320への送信(S503)とをデータチャネルDCHで同時に行う。
最後に、各局は、ACKチャネルACHでACKまたはNAKの送信、受信、または送受信を行う(S405、S504)。ここでは、基地局300は受信のみ、中継局320は送信のみ行うことになる。なお、さらに中継局320からデータ中継される第3の中継局がある場合には、中継局320から当該第3の中継局への通信はスロット1を用いることができない。これは、中継局320がスロット1を用いてデータを送信すると、中継局310が中継局320からの干渉により基地局300からの信号を受信できなくなってしまうためである。
ただし、第3の中継局からさらにデータ中継される第4の中継局がある場合には、当該第4の中継局はスロット1を用いることができ、オーバーリーチがn局の場合には、nC1離れた中継局では同一スロットを使用することができる。すなわち、中継局間で干渉を測定してそれに基づいたチャネル割当を行う。また、中継局は基地局とは異なり、ブロードキャストチャネルBCHの受信と制御チャネルCCHの送信とに対応している必要がある。
従来の方法では、中継局における受信と送信とに関しては、別の無線リソース(タイムスロット)を用いていたが、アナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置100を用いた場合には、本実施形態による回線制御により、従来の回線制御と比較して周波数の使用効率を改善することができる。
次に、この第二の実施形態に係る無線通信装置100を備えた中継局310の作用効果について説明する。この中継局310は、通信制御部111が、通信相手装置である基地局300とのデータ通信前の前手順において当該基地局300に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定するとともに、基地局300とは異なる中継局320とのデータ通信前の前手順において基地局300に対してデータの送受信を行うための時間区間を当該中継局320に対するデータの送受信を行うための時間区間として決定し、通信制御部111により決定された時間区間において、ディジタルベースバンド回路107は、前記基地局300からデータの受信と前記中継局320に対するデータの送信とを行うよう制御し、または前記中継局320からデータの受信と基地局300に対するデータの送信とを行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
[第三の実施形態]
次に、第三の実施形態について説明する。本実施形態においては、第二の実施形態と同様に、基地局からの中継を行う回線制御法について示すが、同一のタイムスロットにおいて送信と受信とを行う対象が異なる第二の実施形態とは異なり、本実施形態では同一のタイムスロットにおいて送信と受信とを行う対象が同一の場合における回線制御方法を示す。図7は、フルデュプレックス中継回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。図7におけるタイミングチャートは、SRARQに基づく回線制御を想定したものとする。ここでは、各局(基地局300、中継局310、中継局320)において、アナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置100を用いることで、基地局と中継局との間でフルデュプレックスを実現できる。以下、図7にしたがって説明する。
基地局300は、ブロードキャストチャネルBCHで中継局310に対してスロット1の予約を要求する(S601)。スロットの予約要求を受けた中継局310は、スロット1に割当を行ったことを制御チャネルCCHで基地局300に知らせ(S602)、基地局300と中継局310とは、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロット1においてデータの同時送受信を行う(S603)。次に、中継局310は、基地局300と同様に、ブロードキャストチャネルBCHで中継局320に対してスロット2の予約を要求し(S701)、要求を受けた中継局320は、スロット2に割当を行ったことを制御チャネルCCHで中継局310に知らせる(S702)。
そして、中継局310は、基地局300とフルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロット1を用いてデータの送受信を行うとともに(S604)、中継局320とフルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロット2を用いてデータの同時送受信を行う(S703)。最後に、各局はフルデュプレックスACKチャネルFDACHで、それぞれ割り当てられたスロットを用いてACKまたはNAKの同時送受信を行う(S605、S704)。
このようにフルデュプレックスを用いる場合には、中継局310と中継局320との間でスロット1を用いることができないため、中継局310は、スロット2の予約を行い、中継局320はスロット2の割当を行うことになる。また、中継局320からさらにデータ中継される第3の中継局がある場合には、他局との干渉を避けるため、中継局320と当該第3の中継局との間ではスロット3を用いる必要がある。なお、第3の中継局からさらにデータ中継される第4の中継局がある場合には、その第4の中継局はスロット1を使用することができる。
ここで、このような第三の実施形態に係る無線通信装置100を備えた中継局310の作用効果について説明する。この中継局310は、その通信制御部111において、通信相手装置である基地局300とのデータ通信前の前手順において当該基地局に対してデータの送受信を行うための第1の時間区間(例えばスロット1)を決定するとともに、基地局とは異なる別の中継局320とのデータ通信前の前手順において当該中継局320に対してデータの送受信を行うための前記第1の時間区間とは異なる第2の時間区間(例えばスロット2)を決定する。そして、通信制御部111により決定された第1の時間区間において、ディジタルベースバンド回路107は、基地局300に対してデータを送受信するよう制御するとともに、決定された第2の時間区間において、中継局320に対してデータを送受信するよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
[第四の実施形態]
次に、第四の実施形態として、CDMA/TDDにおける回線制御方法について説明する。CDMA/TDDにおけるフルデュプレックス回線制御に関しては、第一〜三の実施形態で述べたTDMA/TDDの回線制御における各タイムスロットを異なった拡散符号に割り当て、同時に送受信処理を行うことで、CDMA/TDDへの適用が可能となる。
[第五の実施形態]
次に、第五の実施形態として、ハイブリッドTDD/FDDにおける回線制御方法を示す。ハイブリッドTDD/FDDとは、従来のFDDにおいて単方向通信(ハーフデュプレックス)を行う上り回線と下り回線のそれぞれのバンドにおいてフルデュプレックスを実現する方式である。以下本方式を実現するための無線通信装置の構成について説明する。図8は、ハイブリッドTDD/FDDにおける回線制御方法を実現するためのアナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置200のブロック構成を示すブロック図である。
この第五の実施形態に係る無線通信装置200においては、当該無線通信装置200を基地局または移動局のいずれに用いる場合においても、アップリンク用キャリア周波数にて送受信を同時に行い、ダウンリンク用キャリア周波数にて送受信を同時に行うことを特徴とする。
本無線通信装置200は、アンテナ6001と、アンテナ共用器(デュプレクサ)6002と、サーキュレータ6003、6004と、アップリンク用のアナログ信号処理部4110と、ダウンリンク用のアナログ信号処理部5110と、アップリンク用ディジタル信号処理部4120(データ通信制御手段)、ダウンリンク用ディジタル信号処理部5120(データ通信制御手段)とを有する。アナログ信号処理部4110、5110は、干渉キャンセラ部112、受信RF信号処理部114、送信RF信号処理部115、A/D変換部116、D/A変換部117、回り込み干渉信号電力抑圧部118を有する。アップリンク用アナログ信号処理部4110に接続されたサーキュレータ6003は、アンテナ共用器(デュプレクサ)6002を介してアンテナ6001から受信されたアップリンク用RFキャリア周波数における受信信号を、アップリンク用のアナログ信号処理部4110に入力する。アップリンク用のアナログ信号処理部4110にて生成された送信信号は、サーキュレータ6003とアンテナ共用器6002を介してアンテナ6001から送信される。一方、ダウンリンク用アナログ信号処理部5110に接続されたサーキュレータ6004は、アンテナ共用器6002を介してアンテナ6001から受信されたダウンリンク用RFキャリア周波数における受信信号を、ダウンリンク用のアナログ信号処理部5110に入力する。ダウンリンク用のアナログ信号処理部5110にて生成された送信信号は、サーキュレータ6004とアンテナ共用器6002とを介してアンテナ6001から送信される。
アップリンク用RFキャリア周波数とダウンリンク用RFキャリア周波数のそれぞれにおいて同時送受信を行う本実施形態における無線通信装置200においては、アンテナ共用器(デュプレクサ)6002の不完全性に起因する回り込み干渉信号に加えて、サーキュレータ6003、6004の不完全性に起因する回り込み干渉信号の影響を軽減する必要がある。そのため、アップリンク用アナログ信号処理部4110におけるアナログ領域における干渉キャンセル部112は、アップリンク用アナログ信号処理部4110の送信RF信号処理部115において生成された信号と、ダウンリンク用アナログ信号処理部5110の送信RF信号処理部115において生成された信号の両方を用いて、回り込み干渉信号の除去を行う。同様にして、ダウンリンク用アナログ信号処理部5110におけるアナログ領域における干渉キャンセル部112は、ダウンリンク用アナログ信号処理部5110の送信RF信号処理部115において生成された信号と、アップリンク用アナログ信号処理部4110の送信RF信号処理部115において生成された信号の両方を用いて、回り込み干渉信号の除去を行う。
アナログ信号処理部における回り込み干渉信号除去と同様に、アップリンク用RFキャリア周波数とダウンリンク用RFキャリア周波数のそれぞれにおいて同時送受信を行う本無線通信装置200においては、アップリンク用ディジタル信号処理部4120における干渉除去用ディジタル信号生成部1202は、アップリンク用ディジタル信号処理部4120における送信ベースバンド信号処理部1206の出力と、ダウンリンク用ディジタル信号処理部5120における送信ベースバンド信号処理部1206の出力の両方を用いて、ディジタル領域における干渉除去用のディジタル信号を生成する。同様に、ダウンリンク用ディジタル信号処理部5120における干渉除去用ディジタル信号生成部1202は、アップリンク用ディジタル信号処理部4120における送信ベースバンド信号処理部1206の出力と、ダウンリンク用ディジタル信号処理部5120における送信ベースバンド信号処理部1206の出力の両方を用いて、ディジタル領域における干渉除去用のディジタル信号を生成する。
このような構成により、アップリンクRFキャリア周波数及びダウンリンクRFキャリア周波数のそれぞれにおいて同時に送受信を行う本無線通信装置200において、それぞれのリンクの受信信号において重畳される同一リンクからの回り込み干渉信号と他方のリンクからの回り込み干渉信号の影響を軽減することができる。その結果、アップリンク用RFキャリア周波数とダウンリンク用RFキャリア周波数のそれぞれにおいて、同時に送受信を行うことが可能となるために周波数の利用効率を改善することができる。
なお、図8においては、図1において示した無線通信装置100と同様に、通信手順を制御するための通信制御部(時間区間決定手段およびデータ通信制御手段:図示せず)を備え、この通信制御部が通信相手との間で前手順を行い、タイムスロットの予約及び割り当ての処理を行い、そのタイムスロットを用いたデータの同時送受信処理を行う。
次に、このように構成された無線通信装置200における回線制御方法を説明する。図9は、ダウンリンク(基地局から移動局)とアップリンク(移動局から基地局)とでキャリア周波数が異なる本実施形態における、基地局および移動局の回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。図9(a)がキャリア周波数f0を用いたダウンリンクにおけるタイミングフローを示すタイミングチャートであり、図9(b)がキャリア周波数f1を用いたアップリンクにおけるタイミングフローを示すタイミングチャートである。なお、基地局および移動局は図8に示す無線通信装置200を備えたものである。
図9中のフルデュプレックスデータチャネルFDDCH以前は、従来のFDDとして基地局および移動局は動作している。まず、移動局は上り回線であるアップリンクの制御チャネルCCHでスロットの予約を行い(S901)、下り回線であるダウンリンクのブロードキャストチャネルBCHでスロットの割当が行われる(S801)。次に、ダウンリンクデータチャネルDLDCH及びアップリンクデータチャネルULDCHでデータ送信とACK送信とが行われる(S802、S902)。
同時送受信を行うフルデュプレックスモードにおいては、移動局は、アップリンクにおける制御チャネルCCHでスロットの予約を行い(S903)、基地局はダウンリンクにおけるブロードキャストチャネルBCHでスロットの割り当てを行う(S803)。ここでは、スロット2の予約を行い、スロット2を割り当てている。
そして、ダウンリンクフルデュプレックスDLFDDCHとアップリンクフルデュプレックスULFDDCHにおいてフルデュプレックスでのデータの送受信が行われ(S804、S904)、それに対応したACKの送受信がダウンリンクフルデュプレックスACKチャネルDLFDACHとアップリンクフルデュプレックスACKチャネルULFDACHで行われる(S805、S905)。
なお、フルデュプレックスモードでは、第一の実施形態で説明したTDMA/TDDの回線制御と同等の処理が、アップリンク/ダウンリンクのそれぞれにおいて行われる。また、図9ではSWARQを用いた場合の回線制御方法を示している。
さらに、ペアバンドの片側のみでフルデュプレックスを実現することも可能である。例えば、ダウンリンクで最大のスループットを得るためには、キャリア周波数f0を用いるダウンリンクについては基地局から移動局へのダウンリンク方向のデータ送信のみを行うこととして、キャリア周波数f1を用いるアップリンクについては同時送受信を行うことにより移動局から基地局へのデータ送信と併せて基地局から移動局へのデータ送信も行うこととすれば良い。従来のFDD方式においてアップリンクとダウンリンクにおいて同じ信号帯域幅を用いた場合には、アップリンクとダウンリンクとにおける非対称の通信量をサポートできなかったが、上述のようにフルデュプレックスを用いることで、アップリンクとダウンリンクにおいて同一の信号帯域幅を用いた場合においても非対称の通信量に対応することができる。
このような第五の実施形態に係る無線通信装置200を備えた移動局は、通信制御部(図示せず)において、通信相手装置である基地局とのデータ通信前の前手順において当該基地局に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定し、決定された時間区間において、アップリンク用ディジタル信号処理部4120が
一の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するともに、ダウンリンク用ディジタル信号処理部5120が前記時間区間において、前記一の周波数帯域とは異なる別の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
[第六の実施形態]
次に、第六の実施形態として、CSMA/CAによる自律分散制御においてフルデュプレックスを行う回線制御方法について示す。自律分散制御では、基地局が存在しないため、全ての局を移動局とし、移動局間の通信により中継も実現する。
図10は、第六の実施形態におけるCSMA/CAにおけるSRARQに基づく回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。2つの移動局に図1で示したアナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置100を用いることで、移動局間でフルデュプレックスを実現できる。なお、この無線通信装置100における通信制御部111は、前手順実行時には、データの送受信を行うためのパケット長を決定する処理を行い、ここで決定されたパケット長においてデータの送受信を行うよう動作する。従来のCSMA/CAでは、データ送信要求を表すRTS(Request to Send)と、データ送信要求RTSを受信した後に当該のデータ送信要求に対する許可を表すCTS(Clear to Send)により隠れ端末問題を解決しているが、フルデュプレックスを行うCSMA/CAでは、送信(受信)のみではなく、受信(送信)も同時に行うRTSR(Request To Sendand Receive) とCTSR(Clear To Send and Receive)とにより制御を行う。以下、図10にしたがって説明する。
まず、移動局1が移動局2に対して同時送受信要求のリクエストであるRTSRを送信し(S1101)、移動局2は移動局1のリクエストを受けてパケットの送受信が可能であることを確認後、同時送受信応答として同時送受信が可能であることを示すCTSRを移動局1に送信する(S1102)。次に、移動局1および移動局2は、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHにおいてNスロット分の同時送受信を行い(S1103〜S1105)、最後に、フルデュプレックスACKチャネルFDACHでNスロット分のデータに対するACKまたはNAKの同時送受信を行う(S1106)。
なお、図10のように移動局3が存在し、この移動局3が移動局1のRTSRより遅れて移動局2に対してRTSR(RTS)を送信した場合には(S1107)、移動局2が移動局1に対して送信したCTSR(CTS)を移動局3は検知することにより(S1108)、当該のCTSRが移動局3に対するものではないことを把握することができる。このため、移動局3はそれ以降の一定時間については信号の送信等の処理を行わないよう動作することができる。また、移動局2が移動局1に送信するべきデータを持っていない場合には、CTSRではなく従来のCTSを送信し、移動局1はフルデュプレックスデータチャネルFDDCHで送信のみを行うことにより、他局への干渉を減らすことができる。
この第六の実施形態に係る無線通信装置100を備えた移動局1は、その通信制御部111において、通信相手装置である移動局2とのデータ通信前の前手順において当該移動局2に対してデータの送受信を行うためのパケット長を決定し、ディジタルベースバンド回路107において、決定されたパケット長においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御することができる。これにより、通信効率を向上させることができる。
[第七の実施形態]
次に、第七の実施形態を示す。本実施形態では、移動局と基地局との間で同時送受信を行う場合において、移動局から送信する送信データのデータ量と、基地局から送信する送信データのデータ量とを比較して、データ量の少ない方の送信データに対して、誤り訂正符号化または拡散などにより送信データの冗長度を増加させ、データ量の多い方の送信データよりも低い電力で送信させることを特徴とするものである。
この実施形態においては、図1に示す無線通信装置100における通信制御部111が、送信しようとする送信データのデータ量と、データ通信前の前手順において通信相手から受信した受信予定データのデータ量とを比較して、当該無線通信装置における送信データと通信相手の送信データの送信データ量の少ない方について、送信データに対して、誤り訂正符号化または拡散などにより送信データの冗長度を増加させ、送信データ量が多い方よりも低い電力で送信させるよう制御することになる。以下、本実施形態の処理について説明する。
図11は、第七の実施形態における回線制御のシーケンス図である。移動局は基地局に対して、同時送受信要求に併せて移動局から基地局に送信するデータの送信データ量情報を送信する(S1201)。同時送受信要求を受信した基地局は、同時送受信要求と同時に通知される移動局の送信データ量情報と、基地局から移動局に送信する送信データの送信データ量とを比較して、同時送受信を行う際に移動局で用いる誤り訂正符号化や拡散などの送信冗長度情報と送信電力、基地局で用いる誤り訂正符号化や拡散などの送信冗長度情報と送信電力とを決定する(S1202)。
その後、基地局は、移動局に対して、同時送受信応答、同時送受信無線リソース情報、移動局がデータ送信を行う上で用いる移動局の送信冗長度情報および送信電力情報、並びに基地局がデータ送信を行う上で用いる基地局の送信データ冗長度情報を通知する(S1203)。ここで、同時送受信無線リソース情報とは、同時送受信を行う上で用いる通信チャネル(TDDの場合には使用するタイムスロット、CDMAの場合には使用する拡散符号等)の情報を表す。
その後、移動局と基地局とは、データの同時送受信を行う(S1204)。同時送受信を行う際のデータ送信について、移動局は、基地局から通知された移動局の送信冗長度情報と送信電力情報とを用いてデータ送信を行う。また、基地局は、基地局の送信データ冗長度情報として移動局に通知した送信方法を用いてデータ送信を行う。一方、データの受信については、移動局は、基地局の送信データ冗長度情報として通知された内容に基づいて、基地局から送信されるデータの受信処理を行い、基地局は、移動局の送信データ冗長度情報として移動局に通知した内容に基づいて、移動局から送信されるデータの受信処理を行う。
同時送受信要求と移動局の送信データ量情報とを受信した基地局では、基地局から送信を行うデータの送信データ量と移動局からの送信データ量とを比較して、送信データ量が少ない方について誤り訂正符号化や拡散などにより送信データの冗長度を増加させて、送信データ量が多い方よりも低い電力でデータ送信を行うように、移動局の送信データ冗長度/送信電力と基地局の送信データ冗長度/送信電力を決定する。
例えば、移動局の送信データ量が基地局の送信データ量の1/8である場合には、移動局の送信データについて符号化率1/2の誤り訂正符号化と拡散率4のスペクトル拡散を行うことにより送信データ量を基地局と同一となるようにして、移動局の送信電力を基地局よりも小さくする。これにより、同時送受信を行う際に移動局の送信データが基地局の送信データを受信する際に与える干渉の影響を低減することができるために、基地局から送信された信号の受信信号品質を改善することができる。また、移動局から送信された信号は、誤り訂正符号化やスペクトル拡散により冗長度を増やして送信されているために、基地局の送信信号から受ける干渉の影響を低く抑えることができる。
図11に示す方法を用いずに同時送受信を行った場合、移動局の送信データ量と基地局の送信データ量とが異なると、時間的な一部の区間においては両方の無線通信装置から送信されたデータが干渉を引き起こすが、データ量の少ない無線通信装置からのデータ送信が終了した後は、干渉は生じない。この場合、干渉が生じた区間については、それぞれの無線通信装置においてデータを誤って検出してしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態の方法を用いた場合には、データ量の少ない方の送信データは冗長度を増やして、データ量の多い方の送信データと同一のデータ量となるようにしてデータ送信を行うために、データ送信区間の全区間において両方の無線通信装置から信号送信が行われているために干渉が生じる。しかし、一方の無線通信装置から送信されるデータについては低い送信電力でデータ送信が行われているために、干渉として与える影響を小さく抑えることができる。つまり、本方法は送信データ量が異なる無線通信装置間で同時送受信を行う上で生じる干渉について、時間ダイバーシチ効果による特性改善を得ることができる。
この図11において示される回線制御として、例えば、第一の実施形態から第六の実施形態(図3、図4、図6、図7、図9、および図10)と同等の方法を用いることができる。本実施形態の方法を用いる場合には、移動局が制御チャネルCCHで基地局に対してスロット予約のリクエストを行う際に、移動局の送信データ量情報を同時に送信する。次に、リクエストを受けた基地局は、通知された送信データ量情報と、同時送受信を行う上で基地局から送信するデータ量とを比較して、移動局の送信データ冗長度情報/送信電力、基地局の送信データ冗長度情報/送信電力を決定する。
その後、基地局は、同時送受信応答に併せて、同時送受信を行う上で用いるスロット番号を同時送受信無線リソース情報としてブロードキャストチャネルBCHを用いて移動局1に通知する、この時に、ブロードキャストチャネルBCHを用いて、移動局1は、移動局1の送信データ冗長度情報/送信電力と、基地局の送信データ冗長度情報とを同時に通知する。その後、同時送受信無線リソース情報として通知されたフルデュプレックスデータチャネルFDDCHのスロットにおいて同時送受信を行う。データの同時送受信の後に、フルデュプレックスACKチャネルFDACHにおいてACKまたはNAKの同時送受信を行う。
なお、移動局ではなく、基地局側から同時送受信要求を行う場合は、基地局は、ブロードキャストチャネルBCHを用いて、同時送受信要求と基地局からの送信データ量情報と、同時送受信を行う上で用いる通信チャネルを表す無線リソース情報とを移動局に通知する。そして、移動局において、通知された基地局の送信データ量情報と、同時送受信を行う上で移動局から送信するデータ量とを比較して、基地局の送信データ冗長度情報/送信電力、移動局の送信データ冗長度情報/送信電力を決定する。その後、移動局は、後続する制御チャネルCCHを用いて、同時送受信応答と、基地局の送信データ冗長度情報/送信電力と、移動局の送信データ冗長度情報を同時に通知する。
上述のようにTDMA/TDDに図11に示す方法を適用する場合には、タイムスロットとして区切られた時間間隔内でデータの送受信を行うために、タイムスロットとして区切られた時間間隔で送信できるデータ量よりも送信データ量が少ない場合には、誤り訂正符号やスペクトル拡散に応じて冗長度を増加させてデータ量を増やすことにより、タイムスロットとして区切られた時間間隔全体を利用して干渉耐性を強化するとともに、それに合わせて送信電力を低減することで、同時送受信を行う上で生じる干渉の影響を低減することができる。
また、本方法をCSMA/CAに適用する場合においても、図10に示す回線制御と同様の方法を用いることができる。この場合、移動局1から移動局2を通信対象として送信されるRTSRに、同時送受信要求情報と併せて移動局1の送信データ量情報を含めることとする。そして、移動局2では、移動局1の送信データ量情報と、移動局2の送信データ量情報を比較して、移動局1の送信データ冗長度情報/送信電力、移動局2の送信データ冗長度情報/送信電力を決定する。
移動局2は、後続するCTSRを用いて、同時送受信応答と、移動局1の送信データ冗長度情報/送信電力と、移動局2の送信データ冗長度情報を同時に通知する。その後、フルデュプレックスデータチャネルFDDCHにおいてデータの同時送受信を行う。さらに、フルデュプレックスACKチャネルFDACHにおいて、ACK/NACKについての同時送受信を行う。
無線LAN等で用いられている一般のCSMA/CA方式におけるパケット長について、最大パケット長は規定されているが、それ以下の長さにおいて、パケット長は送信するデータ量に応じて異なる。したがって、図11に示す方法をCSMA/CAに適用する場合においては、同時送受信を行う2つの移動局の送信データ量を比較して、送信データ量の少ない方について誤り訂正符号化やスペクトル拡散等によって冗長度を増加させて、送信データ量の多い方とデータ量が同じとなるようにして、低い送信電力で送信を行う。これにより、CSMA/CAに適用した場合においても、TDMA/TDDに適用した場合と同様の効果を得ることができる。
以上説明したとおり、第七の実施形態に係る無線通信装置100または無線通信装置200を備えた移動局(または基地局、中継局)は、その通信制御部111において、データ通信時において受信する受信データ量と送信する送信データ量とを比較し、送信データ量が少ない場合には、送信データの冗長度を増加させるよう送信データを加工することができ、タイムスロットとして区切られた時間間隔全体を利用して干渉耐性を強化するとともに、それに合わせて送信電力を低減することで、同時送受信を行う上で生じる干渉の影響を低減することができる。
第一の実施形態における無線通信装置のブロック図である。 第一の実施形態における移動局と基地局とが互いに同時送受信を行うときの処理を示すシーケンス図である。 第一の実施形態における基地局と移動局との間におけるTDMA/TDDにおけるSWARQに基づく回線制御を示すタイミングチャートである。 第二の実施形態におけるGBNまたはSRに基づく回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。 第三の実施形態における基地局300、中継局310および中継局320を用いたセルラー構成を示す図である。 第三の実施形態における間接中継する場合のハーフデュプレックス回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。 第四の実施形態における間接中継する場合のフルデュプレックス回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。 第五の実施形態におけるハイブリッドTDD/FDDにおける回線制御方法を実現するためのアナログ・ディジタル干渉キャンセラ付き無線通信装置のブロック図である。 第五の実施形態におけるダウンリンクとアップリンクとで異なるキャリア周波数を用いる、基地局および移動局の回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。 第六の実施形態におけるCSMA/CAにおけるSR ARQに基づく回線制御のタイミングフローを示すタイミングチャートである。 第七の実施形態における回線制御のシーケンス図である。
符号の説明
100…無線通信装置、101a…アンテナ、101…サーキュレータ、102…アッテネータ、103…減算器、104…アナログ干渉キャンセラ、105…受信アナログ回路、106…減算器、107…ディジタルベースバンド回路、108…送信アナログ回路、109…ディジタル干渉キャンセラ、110…電力制御回路、111…通信制御部、112…干渉キャンセル部、115…信号処理部、200…無線通信装置、300…基地局、310…中継局、320…中継局。

Claims (7)

  1. 通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定する時間区間決定ステップと、
    前記時間区間決定ステップにより決定された時間区間においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御ステップと、
    を備える無線通信方法。
  2. 通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定するとともに、前記通信相手装置とは異なる別の通信相手装置とのデータ通信前の前手順において前記通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を当該別の通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間として決定する時間区間決定ステップと、
    前記時間区間決定ステップにより決定された時間区間において、前記通信相手装置からデータの受信と前記別の通信相手装置に対してデータの送信とを行うよう制御し、または前記別の通信相手装置からデータの受信と前記通信相手装置に対してデータの送信とを行うよう制御するデータ通信制御ステップと、
    を備える無線通信方法。
  3. 通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための第1の時間区間を決定するとともに、前記通信相手装置とは異なる別の通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該別の通信相手装置に対してデータの送受信を行うための前記第1の時間区間とは異なる第2の時間区間を決定する時間区間決定ステップと、
    前記時間区間決定ステップにより決定された第1の時間区間において、前記通信相手に対してデータを送受信するよう制御するとともに、前記時間区間決定ステップにより決定された第2の時間区間において、前記別の通信相手装置に対してデータを送受信するよう制御するデータ通信制御ステップと、
    を備える無線通信方法。
  4. 通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定する時間区間決定ステップと、
    前記時間区間決定ステップにより決定された時間区間において一の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するともに、前記時間区間において、前記一の周波数帯域とは異なる別の周波数帯域を用いてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御ステップと、
    を備える無線通信方法。
  5. 通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うためのパケット長を決定するパケット長決定ステップと、
    前記パケット長決定ステップにより決定されたパケット長においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御ステップと、
    を備える無線通信方法。
  6. 前記データ通信制御ステップは、受信する受信データ量と送信する送信データ量とを比較し、送信データ量が少ない場合には、送信データの冗長度を増加させるよう送信データを加工することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
  7. 通信相手装置とのデータ通信前の前手順において当該通信相手装置に対してデータの送受信を行うための時間区間を決定する時間区間決定手段と、
    前記時間区間決定手段により決定された時間区間においてデータの送信を行うと同時に、データの受信を行うよう制御するデータ通信制御手段と、
    を備える無線通信装置。
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