JP2008015040A - 光導波路および光モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で、光結合効率の高い光導波路および光モジュールを提供する。
【解決手段】光モジュールは、発光素子14、受光素子15のほか、円形の複数の光ファイバからなるリボン光ファイバ7が光結合される平板状の光導波路10を備えており、この光導波路10は、発光素子14及び受光素子15からなる光素子の搭載面に対して縦長の断面形状を有する複数の発光導波路コア11と、同様に、横長の断面形状を有する複数の受光導波路コア12を内蔵している。光導波路10の端部には、ミラー面10aが設けられており、発光導波路コア11及び受光導波路コア12と、発光素子14及び受光素子15との間で光の反射を行う。
【選択図】図3
【解決手段】光モジュールは、発光素子14、受光素子15のほか、円形の複数の光ファイバからなるリボン光ファイバ7が光結合される平板状の光導波路10を備えており、この光導波路10は、発光素子14及び受光素子15からなる光素子の搭載面に対して縦長の断面形状を有する複数の発光導波路コア11と、同様に、横長の断面形状を有する複数の受光導波路コア12を内蔵している。光導波路10の端部には、ミラー面10aが設けられており、発光導波路コア11及び受光導波路コア12と、発光素子14及び受光素子15との間で光の反射を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、光ファイバ等と発光素子や受光素子等の光素子とを導波路コアを介して光結合する光導波路および光モジュールに関する。
インターネットをはじめとする情報通信技術の普及及び発展にともない、大容量の高速伝送が可能な光ファイバ通信システムの構築が進んでいる。そして、光ファイバケーブルの多心化や高密度化にともない、多心コネクタによる接続の一括化が不可欠となっている。
このような多心コネクタとして、例えば、複数の光導波路コアを1次元または2次元状に配列した光モジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この光モジュールは、回路基板を有し、回路基板上に、複数の光導波路コアを1次元または2次元状に配列したシート状の光導波路と、発光素子または受光素子からなる複数の光電変換素子とを搭載し、光導波路の一方の端面に形成されたミラー面によって複数の光電変換素子と光結合させている。ミラー面によって光路を折り返しているので、薄型化することができる。
特開2004−191564号公報
しかし、従来の光モジュールでは、光導波路の外装部材に対する位置ずれや熱変形や製造時のばらつきによる導波路コアの位置ずれなどの理由で、複数の導波路コアと複数の光ファイバを結合させる場合に光結合効率が低下するおそれがある。また、光電変換素子として発光素子を用いた場合、光導波路の熱膨張によってミラー面と発光素子との間に位置ずれが発生すると、光導波路コアを伝播しない光が発生し、光結合効率が低下するおそれがある。また、光電変換素子として受光素子を用いた場合、ミラー面で反射し受光素子に投影する像と受光素子との異形状に起因して光結合効率が低下するおそれがある。
従って、本発明の目的は、小型で、光結合効率の高い光導波路および光モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、以下の光導波路および光モジュールを提供する。
[1]一端に光ファイバが光結合され、他端に発光素子が光結合される光導波路において、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する発光導波路コアと、前記発光導波路コアの前記他端に設けられ、前記発光導波路コアの断面形状の外径が大なる方向に傾斜して前記発光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光導波路。
上記構成の光導波路によれば、ミラー面が熱膨張によって発光導波路コアの長手方向にずれ、ミラー面と発光素子との間に位置ずれが生じても、発光素子から出射され、ミラー面で反射した光のほとんどが光導波路コアを伝播するので、位置ずれに起因する光結合効率(光損失)の低下を抑制することができる。ミラー面は、光導波路をダイシングして形成することができるが、表面に金属膜を形成してもよい。
[2]一端に光ファイバが光結合され、他端に受光素子が光結合される光導波路において、
互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する受光導波路コアと、前記受光導波路コアの前記他端に設けられ、前記受光導波路コアの断面形状の外径が小なる方向に傾斜して前記受光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光導波路。
互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する受光導波路コアと、前記受光導波路コアの前記他端に設けられ、前記受光導波路コアの断面形状の外径が小なる方向に傾斜して前記受光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光導波路。
上記構成の光導波路によれば、受光導波路コアを伝播し、ミラー面で反射した光は、概ね台形に歪んで受光素子に投影され、その投影像の受光導波路コアの長手方向の長さが短くなり、これにより受光素子からのはみ出し量が少なくなり、投影像と受光部との異形状に起因する光結合効率(光損失)の低下を抑制することができる。
[3]所定の方向に配列された複数の導波路コアを有し、前記複数の導波路コアの一端に複数の光ファイバが光結合され、前記複数の導波路コアの他端に発光素子および受光素子が光結合される平板状の光導波路において、前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、小なる外径が前記所定の方向に配置された発光導波路コアと、前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、大なる外径が前記所定の方向に配置された前記受光導波路コアと、前記所定の方向に垂直な方向に傾斜して、前記発光導波路コアと前記発光素子とを光結合させ、前記受光導波路コアと前記受光素子とを光結合させるミラー面とを備えたことを特徴とする光導波路。
上記構成の光導波路によれば、上記[1]と同様に、ミラー面と発光素子との間の位置ずれに起因する光結合効率の低下を抑制することができる。また、上記[2]と同様に、投影像と受光部との異形状に起因する光結合効率の低下を抑制することができる。従って、光結合効率の高い双方向の光導波路を構成することができる。
[4]前記発光導波路コアは、断面形状の外径が小なる方向に配列された複数の発光導波路コアであることを特徴とする前記[1]に記載の光導波路。複数の発光導波路を用いると、ミラー面と発光素子との位置ずれが起き易いが、上記の構成により光結合効率の低下の大きな抑制効果が得られる。
[5]前記受光導波路コアは、断面形状の外径が大なる方向に配列された複数の受光導波路コアであることを特徴とする前記[2]に記載の光導波路。複数の受光導波路を用いると、複数の受光素子からの投影像のはみ出し量の総量が多くなるが、上記の構成により光結合効率の低下の大きな抑制効果が得られる。
[6]前記発光導波路コアは、前記所定の方向に配列された複数の発光導波路コアであり、
前記受光導波路コアは、前記所定の方向に配列された複数の受光導波路コアであることを特徴とする前記[3]に記載の光導波路。上記の構成により光損失及び光結合効率の低下の大きな抑制効果が得られる。
前記受光導波路コアは、前記所定の方向に配列された複数の受光導波路コアであることを特徴とする前記[3]に記載の光導波路。上記の構成により光損失及び光結合効率の低下の大きな抑制効果が得られる。
[7]前記発光素子は、前記複数の発光導波路コアに対応して配置された複数の発光部を備え、前記受光素子は、前記複数の受光導波路コアに対応して配置された複数の受光部を備えたことを特徴とする前記[3]に記載の光導波路。
[8]前記発光導波路コアまたは前記受光導波路コアは、長方形の断面形状を有することを特徴とする前記[1]、[2]または[3]に記載の光導波路。コアの断面形状は、長方形に限られず、互いに直交する方向の外径が異なるなら、台形や長円形等でもよい。
[9]前記発光導波路コアまたは前記受光導波路コアは、前記長方形の断面形状の長辺と短辺の長さの差が5μm以上であることを特徴とする前記[8]に記載の光導波路。この構成によれば、長辺と短辺の長さの差が5μm以上のときに、光素子に対する光結合効率及び光損失の低下を抑制する効果が大きくなる。
[10]前記発光導波路コアまたは前記受光導波路コアは、入射端と出射端が同一断面形状であることを特徴とする前記[1]、[2]または[3]に記載の光導波路。この構成によれば、モード変換損失が生じないので、高光効率を得ることができる。
[11]前記発光導波路コアおよび前記受光導波路コアは、前記所定の方向に垂直な方向の外径が同じであることを特徴とする前記[3]に記載の光導波路。この構成によれば、同一のフォトリソマスクから容易に製造することができる。
[12]高分子材料から形成されたことを特徴とする前記[1]、[2]または[3]に記載の光導波路。この構成によれば、熱膨張による変形を抑制することができる。
[13]前記受光導波路コアは、長方形の断面形状を有し、長辺の長さが前記光ファイバのコアの直径より大きく、短辺の長さが前記光ファイバのコアの直径より小さいことを特徴とする前記[2]または[3]に記載の光導波路。
[14]一端に光ファイバが光結合される光導波路と、前記光導波路の他端に光結合される発光素子とを有する光モジュールにおいて、前記光導波路は、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する発光導波路コアと、前記光導波路の前記他端に設けられ、前記発光導波路コアの断面形状の外径が大なる方向に傾斜して前記発光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光モジュール。
上記構成の光モジュールによれば、ミラー面が熱膨張によって発光導波路コアの長手方向にずれ、ミラー面と発光素子との間に位置ずれが生じても、発光素子から出射され、ミラー面で反射した光のほとんどが光導波路コアを伝播するので、位置ずれに起因する光結合効率(光損失)の低下を抑制することができる。
[15]一端に光ファイバが光結合される光導波路と、前記光導波路の他端に光結合される受光素子とを有する光モジュールにおいて、前記光導波路は、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する受光導波路コアと、前記光導波路の前記他端に設けられ、前記受光導波路コアの断面形状の外径が小なる方向に傾斜して前記受光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光モジュール。
上記構成の光モジュールによれば、受光導波路コアを伝播し、ミラー面で反射した光は、概ね台形に歪んで受光素子に投影され、その投影像の受光導波路コアの長手方向の長さが短くなり、これにより受光素子からのはみ出し量が少なくなり、投影像と受光部との異形状に起因する光結合効率(光損失)の低下を抑制することができる。
[16]一端に複数の光ファイバが光結合され、所定の方向に配列された複数の導波路コアを有する平板状の光導波路と、前記光導波路の他端に光結合される発光素子および受光素子とを有する光モジュールにおいて、前記光導波路は、前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、小なる外径が前記所定の方向に配置された発光導波路コアと、前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、大なる外径が前記所定の方向に配置された前記受光導波路コアと、前記所定の方向に垂直な方向に傾斜して、前記発光導波路コアと前記発光素子とを光結合させ、前記受光導波路コアと前記受光素子とを光結合させるミラー面とを備えたことを特徴とする光モジュール。
上記構成の光モジュールによれば、上記[14]と同様に、ミラー面と発光素子との間の位置ずれに起因する光結合効率の低下を抑制することができる。また、上記[15]と同様に、投影像と受光部との異形状に起因する光結合効率の低下を抑制することができる。従って、光結合効率の高い双方向の光モジュールを構成することができる。
[17]前記光導波路は、多芯光ファイバ用フェルールとして用いられているMT(Mechanically Transferable)フェルールを光導波路用に拡張した外装部材(以下、MT形フェルール)に保持され、前記MT形フェルールは、前記光ファイバとの位置合わせを行うためのガイドピンを備えることを特徴とする前記[14]、[15]または[16]に記載の光モジュール。この構成によれば、MT形フェルールと光ファイバとの位置合わせが正確に行えるようになる。
本発明によれば、小型で、光結合効率の高い光導波路および光モジュールを得ることができる。
[第1の実施の形態]
(光モジュールの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールの構成を示す。この光モジュール100は、光導波路及び光素子を備える光サブアセンブリ1と、光サブアセンブリ1に光学的に結合されると共に外部からの光ファイバが接続される光コネクタ2と、図示しない電子部品が搭載されると共に光サブアセンブリ1の下側に配設された回路基板3と、回路基板3の下側に配設されて他の基板等に電気的に接続するためのフラットケーブル等が接続される電気コネクタ4と、上記各部材を収納する筐体5と、筐体5に被せられる蓋6と備えている。
(光モジュールの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光モジュールの構成を示す。この光モジュール100は、光導波路及び光素子を備える光サブアセンブリ1と、光サブアセンブリ1に光学的に結合されると共に外部からの光ファイバが接続される光コネクタ2と、図示しない電子部品が搭載されると共に光サブアセンブリ1の下側に配設された回路基板3と、回路基板3の下側に配設されて他の基板等に電気的に接続するためのフラットケーブル等が接続される電気コネクタ4と、上記各部材を収納する筐体5と、筐体5に被せられる蓋6と備えている。
(光サブアセンブリの構成)
図2は、光サブアセンブリの構成を示す。同図中、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
図2は、光サブアセンブリの構成を示す。同図中、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
光サブアセンブリ1は、各複数からなる発光導波路コア11及び受光導波路コア12を有する板状の光導波路10と、光導波路10を内蔵すると共にその両側に一対のガイドホール13aが設けられたMT形フェルール13と、レーザダイオード(LD)等からなり、光導波路10の端部に配設され発光素子14と、フォトダイオード(PD)等からなり、発光素子14に隣接配置された受光素子15と、光素子である発光素子14及び受光素子15が搭載されたホルダ16と、ホルダ16に隣接して配設された基板17と、基板17に実装されて発光素子14を変調して発光させる駆動回路18と、受光素子15で光電変換された電気信号を増幅する増幅回路19と、上記各部材、各光素子及び各回路を収納すると共に蓋20aを付属する筐体20とを備えて構成されている。
(光導波路及びMT形フェルールの構成)
図3は、光導波路及びMT形フェルールの詳細を示し、(a)は斜視図、(b)は光導波路の正面図である。光導波路10は、上記発光導波路コア11及び上記受光導波路コア12が、クラッド10bの中心部の同一平面上に所定間隔に設けられている。光導波路10の一端には、図1の光コネクタ2に挿入されたリボン光ファイバ7の端部が光結合されている。
図3は、光導波路及びMT形フェルールの詳細を示し、(a)は斜視図、(b)は光導波路の正面図である。光導波路10は、上記発光導波路コア11及び上記受光導波路コア12が、クラッド10bの中心部の同一平面上に所定間隔に設けられている。光導波路10の一端には、図1の光コネクタ2に挿入されたリボン光ファイバ7の端部が光結合されている。
リボン光ファイバ7は、例えば、コアの断面形状が円形のマルチモード光ファイバ7aの複数本をリボン状にして構成されている。
光導波路10は、他端にミラー面10aが設けられている。ミラー面10aは、アルミ蒸着等により鏡面が形成され、発光素子14の発光部14aからの光を発光導波路コア11へ導くと共に、受光導波路コア12からの光を受光素子15の受光部15aへ導くことができる角度、例えば、45°に設定されている。なお、ミラー面10aの角度は45°に限定されない。
更に、発光導波路コア11の端面11aは、図3(b)に示すように、光導波路10の水平面に対して、換言すれば、光素子の搭載面に対して縦長の長方形(h1>w1)の断面形状を有し、受光導波路コア12の端面12aは横長の長方形(h2<w2)の断面形状を有している。発光導波路コア11及び受光導波路コア12の断面形状は、全長にわたって同一である。また、発光導波路コア11と受光導波路コア12の高さは等しく構成されている(h1=h2)。このように、発光導波路コア11と受光導波路コア12の断面形状を、縦長と横長の長方形の組み合せにしたことにより、本発明の実施の形態では、後記するような効果が得られている。
MT形フェルール13は、樹脂成型等によって板状に作られており、後部には、発光素子14及び受光素子15を配置するための凹部13bが設けられている。また、MT形フェルール13は、図示しない一対のガイドピンが一対のガイドホール13aに挿入され、上記ガイドピン及び図示しないクランプ部材によってリボン光ファイバ7を保持するコネクタ(図示せず)を固定する。
発光素子14は、光導波路10のミラー面10aの下方に一列に配設された複数の発光部14aを備える。また、受光素子15は、ミラー面10aの下方に一列に配設された複数の受光部15aを備える。複数の発光部14aは、それぞれが独立に駆動され、複数の受光部15aは、それぞれが独立に受光する。
(光導波路の製造方法)
次に、光導波路の製造方法について説明する。図4(a)〜(g)は、光導波路の製造工程図である。
次に、光導波路の製造方法について説明する。図4(a)〜(g)は、光導波路の製造工程図である。
まず、図4の(a)に示すように、発光導波路コア11及び受光導波路コア12に対応する凸部102が形成された原盤101を、例えば、フォトリソグラフィー法を用いて作製する。
次に、図4の(b)に示すように、原盤101の凸部102が形成された面に、例えば、500〜7000mPa・s程度の粘度で、紫外領域や可視領域において光透過性を有する硬化性樹脂、例えば、分子中にメチルシロキサン基、エチルシロキサン基、フェニルシロキサン基を含む硬化性オルガノポリシロキサンの層を塗布等により設け、その後、硬化させて硬化層103を構成する。
次に、図4の(c)に示すように、硬化層103を原盤101から剥離し、凸部102に対応する凹部104を有した鋳型105を作製する。
次に、図4の(d)に示すように、鋳型105に、この鋳型105との密着性に優れる樹脂、例えば、脂環式アクリル樹脂フィルム、脂環式オレフィン樹脂フィルム、三酢酸セルロースフィルム、フッ素樹脂フィルム等からなるクラッド用フィルム基材106を密着させる。
次に、図4の(e)に示すように、鋳型105の凹部104に、例えば、紫外線硬化性又は熱硬化性のモノマー、オリゴマー若しくはモノマーとオリゴマーの混合物、エポキシ系、ポリイミド系、アクリル系の紫外線硬化性樹脂等からなる硬化性樹脂107を充填する。
次に、図4の(f)に示すように、凹部104内の硬化性樹脂107を硬化させて発光導波路コア11及び受光導波路コア12とした後、鋳型105を剥離する。これにより、クラッド用フィルム基材106上に発光導波路コア11及び受光導波路コア12が残される。
次に、図4の(g)に示すように、クラッド用フィルム基材106、発光導波路コア11及び受光導波路コア12を覆うようにクラッド層108を設ける。クラッド層108として、例えば、フィルム、クラッド用硬化性樹脂を塗布して硬化させた層、高分子材料の溶剤溶液を塗布し乾燥してなる高分子膜等が挙げられる。最後に、光導波路10の発光導波路コア11及び受光導波路コア12が露出する片面をダイサーによって垂直に切断し、更に、対向する他方の面をダイサーによって所定の角度に切削してミラー面10aを形成する。更に光導波路コアに平行にダイサーで切り出すことにより、クラッド用フィルム基材106及びクラッド層108をクラッド10bとした光導波路10が完成する。
(光モジュールの組み立て)
次に、光モジュール100の組み立てについて説明する。まず、図2に示すように、光導波路10を内蔵したMT形フェルール13を用意する。次に、駆動回路18及び増幅回路19が実装された基板17を筐体20内に設置する。また、筐体20内にホルダ16を設置し、ホルダ16に発光素子14及び受光素子15を搭載する。なお、発光素子14及び受光素子15は、予めホルダ16に実装されていてもよい。次に、MT形フェルール13を筐体20の所定位置に設置し、光導波路10と、発光素子14及び受光素子15との位置合わせを行う。これにより、光サブアセンブリ1が完成する。
次に、光モジュール100の組み立てについて説明する。まず、図2に示すように、光導波路10を内蔵したMT形フェルール13を用意する。次に、駆動回路18及び増幅回路19が実装された基板17を筐体20内に設置する。また、筐体20内にホルダ16を設置し、ホルダ16に発光素子14及び受光素子15を搭載する。なお、発光素子14及び受光素子15は、予めホルダ16に実装されていてもよい。次に、MT形フェルール13を筐体20の所定位置に設置し、光導波路10と、発光素子14及び受光素子15との位置合わせを行う。これにより、光サブアセンブリ1が完成する。
次に、図1に示すように、光コネクタ2、回路基板3及び電気コネクタ4が実装済の筐体5内に光サブアセンブリ1を搬入し、光コネクタ2に光導波路10の端面11a,12bを位置合わせし、更に、ミラー面10aを発光素子14の発光部14a及び受光素子15の受光部15aに位置合わせをした後、回路基板3上に固定する。最後に、蓋6を筐体5に取り付けることにより、光モジュール100が完成する。
(光ファイバと光導波路の光結合)
光導波路コアは前述のような製造方法で形成されるが、この工程中の熱変形やプロセスばらつきにより光導波路コア間の距離に一定のばらつきが生じる。また、光導波路の外形は前述のようにダイサーなどにより形成されるため、ダイシング時のばらつきにより光導波路端面から光導波路コアまでの距離が一定のばらつきを持つ。また、形成された光導波路は周囲環境に応じた熱膨張などにより光導波路コアの位置にずれが生じる。これらの位置ずれが光導波路コアの配列方向(図3(b)のX方向)において大きくなるが、図3(b)に示すように、発光導波路コアの端面は縦長の長方形(h1>w1)の断面形状を有し、受光導波路コア12の端面12aは横長の長方形(h2<w2)の断面形状を有しているので、X方向の位置ずれが生じても光ファイバとの光結合の低下を生じにくい。
光導波路コアは前述のような製造方法で形成されるが、この工程中の熱変形やプロセスばらつきにより光導波路コア間の距離に一定のばらつきが生じる。また、光導波路の外形は前述のようにダイサーなどにより形成されるため、ダイシング時のばらつきにより光導波路端面から光導波路コアまでの距離が一定のばらつきを持つ。また、形成された光導波路は周囲環境に応じた熱膨張などにより光導波路コアの位置にずれが生じる。これらの位置ずれが光導波路コアの配列方向(図3(b)のX方向)において大きくなるが、図3(b)に示すように、発光導波路コアの端面は縦長の長方形(h1>w1)の断面形状を有し、受光導波路コア12の端面12aは横長の長方形(h2<w2)の断面形状を有しているので、X方向の位置ずれが生じても光ファイバとの光結合の低下を生じにくい。
(受光動作)
図5は、光導波路から受光素子に光を入射したときの光経路を示す。同図中、(a)は本実施の形態における受光導波路コアの場合であり、(b)は受光導波路コアの断面形状が正方形を成した比較例の場合である。
図5は、光導波路から受光素子に光を入射したときの光経路を示す。同図中、(a)は本実施の形態における受光導波路コアの場合であり、(b)は受光導波路コアの断面形状が正方形を成した比較例の場合である。
図5の(a)に示すように、横長の長方形の断面形状を有する受光導波路コア12からの光は、ミラー面10aで反射した後、受光素子15の受光部15aに投影像15bを投影する。ミラー面10aによる反射光は、概ね台形に歪むため、光結合効率が悪化し易いが、投影像15bの短辺方向のはみ出し量が少ないため、光結合効率の悪化を抑制することができる。
一方、図5の(b)に示すように、断面形状が正方形である受光導波路コア12’の場合、受光部15aのサイズが(a)の場合と同じ受光素子15に対する投影像15bは、受光部15aの全体をカバーする様になるため、受光部15aから漏れ出る光量が多くなり、光結合効率が悪化する。このため、図5の(a)の構成に比べ、受光効率が低下する。なお、光導波路コアの断面形状を図5(a)の受光導波路コア12の短辺を一辺とする正方形とすれば、光導波路と受光素子との光結合効率を受光効率を更に改善することは可能であるが、その場合には、前述の光ファイバと光導波路との光結合効率が悪化してしまう。
(発光動作)
図6は、発光素子から光導波路へ光を照射したときの光経路を示す。同図中、(a)は本実施の形態における発光導波路コアの場合であり、(b)は発光導波路コアの断面形状が正方形を成した比較例の場合である。
図6は、発光素子から光導波路へ光を照射したときの光経路を示す。同図中、(a)は本実施の形態における発光導波路コアの場合であり、(b)は発光導波路コアの断面形状が正方形を成した比較例の場合である。
図6の(a)に示すように、縦長の長方形の断面形状を有する発光素子14からの光は、ミラー面10aで反射した後、発光導波路コア11に入射する。仮に、発光素子14の発熱によって光導波路10が発光導波路コア11の長さ方向に熱膨張して発光素子14と発光導波路コア11との間に位置ずれが生じたとしても、発光導波路コア11が縦長であるため、発光素子14と発光導波路コア11との間の光結合効率の低下は抑制される。
一方、図6の(b)に示すように、断面形状が正方形である発光導波路コア11’の場合、(a)の場合と同様にして、発光素子14からの光は、ミラー面10aで反射した後、発光導波路コア11’に入射する。このとき、発光導波路コア11’の断面形状が正方形であるため、光導波路10と発光素子14との間に位置ずれが生じていた場合、発光素子14からの光の一部が発光導波路コア11’の上部から漏れ出るため、発光素子14から発光導波路コア11’に入射する光量が図6の(a)の場合に比べて減少する。つまり、光結合効率が低下する。なお、ミラー面の位置ずれによる光結合効率の低下は、受光素子側でも起こりうるが、図5において同様にミラー面位置をずらしてみればわかるように、本発明の方が位置ずれが生じても光結合効率が低下しにくい。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(イ)発光導波路コア11の断面形状を、光素子の搭載面に対して縦長にしたため、発光導波路コア11と光ファイバ7aの間に位置ずれが生じていても、また、発光導波路コア11と発光素子14の間に位置ずれが生じていても、光損失の低下を抑制することができる。
(ロ)受光導波路コア12の断面形状を、光素子の搭載面に対して横長にしたため、受光導波路コア12と光ファイバ7aの間に位置ずれが生じていても、また、受光部15aとの光結合効率を向上させることができる。
(ハ)発光導波路コア11及び受光導波路コア12は、高さが同じであるため、同一のフォトリソマスクから容易に製造することができる。
(ニ)発光導波路コア11及び受光導波路コア12の断面形状は、全長にわたって一定に保たれているため、断面形状が変化することに伴うモード変換損失の発生を抑制することができる。
(ホ)ミラー面10aにより折り返して発光素子14および受光素子15と光学的に結合しているので、薄型の光モジュールを実現することができる。
第1の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(イ)発光導波路コア11の断面形状を、光素子の搭載面に対して縦長にしたため、発光導波路コア11と光ファイバ7aの間に位置ずれが生じていても、また、発光導波路コア11と発光素子14の間に位置ずれが生じていても、光損失の低下を抑制することができる。
(ロ)受光導波路コア12の断面形状を、光素子の搭載面に対して横長にしたため、受光導波路コア12と光ファイバ7aの間に位置ずれが生じていても、また、受光部15aとの光結合効率を向上させることができる。
(ハ)発光導波路コア11及び受光導波路コア12は、高さが同じであるため、同一のフォトリソマスクから容易に製造することができる。
(ニ)発光導波路コア11及び受光導波路コア12の断面形状は、全長にわたって一定に保たれているため、断面形状が変化することに伴うモード変換損失の発生を抑制することができる。
(ホ)ミラー面10aにより折り返して発光素子14および受光素子15と光学的に結合しているので、薄型の光モジュールを実現することができる。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る光モジュールの光導波路及びMT形フェルールの構成を示す。同図中、(a)は発光側アセンブリを示し、(b)は受光側アセンブリを示す。本実施の形態は、第1の実施の形態において、発光側アセンブリ8と受光側アセンブリ9に分離独立させ、これらと駆動回路18及び増幅回路19を組み合わせ、発光用と受光用の光サブアセンブリ1を構成するようにしたものであり、その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る光モジュールの光導波路及びMT形フェルールの構成を示す。同図中、(a)は発光側アセンブリを示し、(b)は受光側アセンブリを示す。本実施の形態は、第1の実施の形態において、発光側アセンブリ8と受光側アセンブリ9に分離独立させ、これらと駆動回路18及び増幅回路19を組み合わせ、発光用と受光用の光サブアセンブリ1を構成するようにしたものであり、その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
発光側アセンブリ8における光導波路10は、図7の(a)に示すように、縦長の長方形の断面形状を成した複数(ここでは8つ)の発光導波路コア11のみからなり、発光素子14は、上記コア数に合わせた個数の発光部14aを有している。
同様に、受光側アセンブリ9における光導波路10は、図7の(b)に示すように、横長の長方形の断面形状を成した複数(ここでは8つ)の受光導波路コア12のみからなり、受光素子15は、上記コア数に合わせた個数の受光部15aを有している。
(受光側アセンブリを用いた光サブアセンブリの構成)
図8は、受光側アセンブリを用いて構成した受光用の光サブアセンブリの構成を示す。この受光用の光サブアセンブリ1は、第1の実施の形態の図2において、光導波路10を受光導波路コア12のみからなる構成とし、ホルダ16に8つの受光部15aを有する受光素子15を配設したものである。
図8は、受光側アセンブリを用いて構成した受光用の光サブアセンブリの構成を示す。この受光用の光サブアセンブリ1は、第1の実施の形態の図2において、光導波路10を受光導波路コア12のみからなる構成とし、ホルダ16に8つの受光部15aを有する受光素子15を配設したものである。
また、発光側アセンブリ8を用いた発光用の光サブアセンブリ1は、図8において、光導波路10を発光導波路コア11のみからなる構成とし、ホルダ16に8つの発光部14aを有する発光素子14を配設し、更に、増幅回路19に代えて駆動回路18を基板17に実装することにより、構成することができる。なお、発光導波路コア11と受光導波路コア12の高さを同一にしておけば、発光側と受光側で同一のMT形フェルールを利用できる。
第2の実施の形態によれば、用途等に応じて受光用または発光用に特化した光モジュール100を構成することができる。
図9は、発光及び受光導波路コアの断面形状と光結合効率(Fresnel損を除いたオーバーラップ損失)の関係を示し、(a)は本実施例における光結合効率特性を示し、(b)は比較例の光結合効率特性を示す。同図中、TXは発光導波路コア、RXは受光導波路コアを示している。また、リボン光ファイバ7を光ファイバと表記している。
本実施の形態に係る図9の(a)の特性は、直径50μmのマルチモード光ファイバに光モジュール100を光結合した場合であり、光導波路10は、発光導波路コア11が幅30μm、高さ45μm、そして、受光導波路コア12が、幅60μm、高さ45μmの仕様になっている。
図9の(a)から明らかなように、本発明の実施例によれば、光ファイバと光導波路コアの位置が、位置ずれが問題となる面内方向(X方向)に対して、例えば、10μmずれても、0.6dB以下の光損失で済むことが分かる。
一方、図9の(b)に示す比較例は、発光導波路コア11及び受光導波路コア12が、共に45μm角の正方形の仕様による光導波路10の場合である。この比較例は、光結合の観点では、最も効率的であるが、10μmずれただけで、1.3dB以上の損失を発生することが分かる。
図10は、光ファイバと光導波路コアの位置がX方向に10μmずれたときの光結合効率を、長方形断面の長辺と短辺の長さの差に対してプロットした図である。図から明らかなように、正方形(差=0)に対して長方形(差>0)の方が光結合効率の低下が少なく、差が5μm以上あれば0.3dB以上の改善効果のあることが分かる。
次に、光導波路底面から光導波路コア下端までの距離h0(図3(b))が50μmで、受光素子の直径が80μmのとき、ミラー面で反射されて光導波路を出た光が受光素子に入射する際の光損失(オーバーラップ損失)は、約0.6dBであった(図5(a)に相当)。これに対して光導波路コアの断面が60μm角の正方形の場合(図5(b)に相当)には、同様の光損失が約1.0dBであり、本実施の形態の構造とすることによって受光素子に対する光結合効率の低下を抑制できることが分かる。
以上の結果から、発光導波路コア11及び受光導波路コア12は、光導波路10の切削精度、及びMT形フェルール13の機械精度を考慮すると、長方形断面の長辺と短辺の長さの差を5μm以上にすれば、光結合効率の低下を抑制する効果が高められることが分かる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。
1 光サブアセンブリ
2 光コネクタ
3 回路基板
4 電気コネクタ
5 筐体
6 蓋
7 リボン光ファイバ
7a 光ファイバ
8 発光側アセンブリ
9 受光側アセンブリ
10 光導波路
10a ミラー面
10b クラッド
11,11’ 発光導波路コア
11a,12b 端面
12,12’ 受光導波路コア
13 MT形フェルール
13a ガイドホール
13b 凹部
14 発光素子
14a 発光部
15 受光素子
15a 受光部
15b 投影像
16 ホルダ
17 基板
18 駆動回路
19 増幅回路
20 筐体
20a 蓋
100 光モジュール
101 原盤
102 凸部
103 硬化層
104 凹部
105 鋳型
106 クラッド用フィルム基材
107 硬化性樹脂
108 クラッド層
2 光コネクタ
3 回路基板
4 電気コネクタ
5 筐体
6 蓋
7 リボン光ファイバ
7a 光ファイバ
8 発光側アセンブリ
9 受光側アセンブリ
10 光導波路
10a ミラー面
10b クラッド
11,11’ 発光導波路コア
11a,12b 端面
12,12’ 受光導波路コア
13 MT形フェルール
13a ガイドホール
13b 凹部
14 発光素子
14a 発光部
15 受光素子
15a 受光部
15b 投影像
16 ホルダ
17 基板
18 駆動回路
19 増幅回路
20 筐体
20a 蓋
100 光モジュール
101 原盤
102 凸部
103 硬化層
104 凹部
105 鋳型
106 クラッド用フィルム基材
107 硬化性樹脂
108 クラッド層
Claims (17)
- 一端に光ファイバが光結合され、他端に発光素子が光結合される光導波路において、
互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する発光導波路コアと、
前記発光導波路コアの前記他端に設けられ、前記発光導波路コアの断面形状の外径が大なる方向に傾斜して前記発光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光導波路。 - 一端に光ファイバが光結合され、他端に受光素子が光結合される光導波路において、
互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する受光導波路コアと、
前記受光導波路コアの前記他端に設けられ、前記受光導波路コアの断面形状の外径が小なる方向に傾斜して前記受光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光導波路。 - 所定の方向に配列された複数の導波路コアを有し、前記複数の導波路コアの一端に複数の光ファイバが光結合され、前記複数の導波路コアの他端に発光素子および受光素子が光結合される平板状の光導波路において、
前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、小なる外径が前記所定の方向に配置された発光導波路コアと、
前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、大なる外径が前記所定の方向に配置された前記受光導波路コアと、
前記所定の方向に垂直な方向に傾斜して、前記発光導波路コアと前記発光素子とを光結合させ、前記受光導波路コアと前記受光素子とを光結合させるミラー面とを備えたことを特徴とする光導波路。 - 前記発光導波路コアは、断面形状の外径が小なる方向に配列された複数の発光導波路コアであることを特徴とする請求項1に記載の光導波路。
- 前記受光導波路コアは、断面形状の外径が大なる方向に配列された複数の受光導波路コアであることを特徴とする請求項2に記載の光導波路。
- 前記発光導波路コアは、前記所定の方向に配列された複数の発光導波路コアであり、
前記受光導波路コアは、前記所定の方向に配列された複数の受光導波路コアであることを特徴とする請求項3に記載の光導波路。 - 前記発光素子は、前記複数の発光導波路コアに対応して配置された複数の発光部を備え、
前記受光素子は、前記複数の受光導波路コアに対応して配置された複数の受光部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の光導波路。 - 前記発光導波路コアまたは前記受光導波路コアは、長方形の断面形状を有することを特徴とする請求項1、2または3に記載の光導波路。
- 前記発光導波路コアまたは前記受光導波路コアは、前記長方形の断面形状の長辺と短辺の長さの差が5μm以上であることを特徴とする請求項8に記載の光導波路。
- 前記発光導波路コアまたは前記受光導波路コアは、入射端と出射端が同一断面形状であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の光導波路。
- 前記発光導波路コアおよび前記受光導波路コアは、前記所定の方向に垂直な方向の外径が同じであることを特徴とする請求項3に記載の光導波路。
- 高分子材料から形成されたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光導波路。
- 前記受光導波路コアは、長方形の断面形状を有し、長辺の長さが前記光ファイバのコアの直径より大きく、短辺の長さが前記光ファイバのコアの直径より小さいことを特徴とする請求項2または3に記載の光導波路。
- 一端に光ファイバが光結合される光導波路と、前記光導波路の他端に光結合される発光素子とを有する光モジュールにおいて、
前記光導波路は、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する発光導波路コアと、前記光導波路の前記他端に設けられ、前記発光導波路コアの断面形状の外径が大なる方向に傾斜して前記発光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光モジュール。 - 一端に光ファイバが光結合される光導波路と、前記光導波路の他端に光結合される受光素子とを有する光モジュールにおいて、
前記光導波路は、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有する受光導波路コアと、前記光導波路の前記他端に設けられ、前記受光導波路コアの断面形状の外径が小なる方向に傾斜して前記受光素子に光結合されるミラー面とを備えたことを特徴とする光モジュール。 - 一端に複数の光ファイバが光結合され、所定の方向に配列された複数の導波路コアを有する平板状の光導波路と、前記光導波路の他端に光結合される発光素子および受光素子とを有する光モジュールにおいて、
前記光導波路は、前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、小なる外径が前記所定の方向に配置された発光導波路コアと、前記導波路コアとして、互いに直交する方向の外径が異なる断面形状を有し、大なる外径が前記所定の方向に配置された前記受光導波路コアと、前記所定の方向に垂直な方向に傾斜して、前記発光導波路コアと前記発光素子とを光結合させ、前記受光導波路コアと前記受光素子とを光結合させるミラー面とを備えたことを特徴とする光モジュール。 - 前記光導波路は、MT(Mechanically Transferable)形フェルールに保持され、前記MT形フェルールは、前記光ファイバとの位置合わせを行うためのガイドピンを備えることを特徴とする請求項14、15または16に記載の光モジュール。
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WO2013046501A1 (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-04 | 日本電気株式会社 | 光モジュール及び光伝送装置 |
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2006
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