JP2008014392A - 歯車の噛合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに噛合する歯車の位置決め機能を確保しつつ、バックラッシュを防止するための歯部の撓み機能を十分に確保できる歯車の噛合構造の提供を図る。
【解決手段】セクタギア10のラック歯12と本体部11との間に、ラック歯12の撓みを許容するスリット14を形成し、ブリッジ状部材31で形成して、そのブリッジ状部材31の両端部31E1,31E2を撓み非影響部15となるスリット14の両端連結部14E1,14E2に固定(この例では一体形成)し、かつ、ブリッジ状部材31にピニオンギア20の位置決めピン22を係合させる位置決め凹部32を形成することにより、スリット14の機能が阻害されることなくラック歯12の撓みが許容されるとともに、セクタギア10とピニオンギア20の初期噛合位置の位置決めを目視によることなく簡単に行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】セクタギア10のラック歯12と本体部11との間に、ラック歯12の撓みを許容するスリット14を形成し、ブリッジ状部材31で形成して、そのブリッジ状部材31の両端部31E1,31E2を撓み非影響部15となるスリット14の両端連結部14E1,14E2に固定(この例では一体形成)し、かつ、ブリッジ状部材31にピニオンギア20の位置決めピン22を係合させる位置決め凹部32を形成することにより、スリット14の機能が阻害されることなくラック歯12の撓みが許容されるとともに、セクタギア10とピニオンギア20の初期噛合位置の位置決めを目視によることなく簡単に行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯車の噛合構造に関する。
従来の歯車の噛合構造としては、互いに噛合される2つの歯車で一方から他方に伝達する回転が往復回転である場合には、セクタギアとピニオンギアとの噛合構造が一般に用いられるが、例えば、ウインドレギュレータやワイパーの駆動部、あるいは、空調装置の空調風吹出口で吹出し方向を調節するルーバーを傾動させる駆動部等に用いられている
ところで、このようにセクタギアおよびピニオンギアを用いて往復回転させる場合に、回転方向の切換え部分でギアのバックラッシュによるガタが発生され、円滑な往復運動が阻害されてしまう。
ところで、このようにセクタギアおよびピニオンギアを用いて往復回転させる場合に、回転方向の切換え部分でギアのバックラッシュによるガタが発生され、円滑な往復運動が阻害されてしまう。
そこで、例えば、前記空調風の吹出口のルーバー駆動部では、セクタギアを、僅かにピッチをずらせて相対回転可能に同軸配置した2枚のギアで構成し、それら2つのギア間に回転方向の弾発力を持たせることにより、バックラッシュの発生を防止するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、この場合はピッチの異なる2枚のギアを用意し、かつ、それらの間に弾発力を持たせる必要があることなどから構造が複雑化し、かつ、コストアップが余儀なくされる。
このため、簡単な構造によってバックラッシュを防止できる手段として、少なくとも一方のギアの歯部形成部分に沿って本体部との間にスリットを形成し、そのスリットの潰れを伴って歯部が撓むことにより、そのときの弾発力をもってバックラッシュを防止できるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−237361号公報
特開2000−355212号公報
ところで、このように往復回転させる歯車の噛合構造では、往復回転時の初期位置を合わせるために、それぞれの歯車に印等の位置決め部を設け、組み付け時にそれら位置決め部を合わせるようになっている。
このような位置決め部を、互いに係合する係合部によって形成すると、歯部の近傍の剛性が高まって、歯部の撓み自由度が低下してバックラッシュを十分に防止できない虞がある。
そこで、本発明は、互いに噛合する歯車の位置決め機能を確保しつつ、バックラッシュを防止するための歯部の撓み機能を十分に確保できる歯車の噛合構造を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、歯車の噛合構造であって、本体部の外周部に形成された歯部と、歯部の内周側で前記歯部と前記本体部との間に設けられ前記歯部の撓みを許容する撓み許容部と、を有する第1のギアと、前記第1のギアの歯部に噛合する第2のギアと、前記第2のギアに設けられ、両ギアの噛合位置を合わせるための位置決め部と、前記第1のギアの歯部の撓みに影響しない撓み非影響部に固定された部材であって、前記第2のギアの位置決め部と係合して両ギアの噛合位置を合わせるための位置決め部を有する部材と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の歯車の噛合構造であって、前記第2のギアの位置決め部は突起部であり、かつ、前記第1のギアの位置決め部は、前記突起部に係合する位置決め凹部であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の歯車の噛合構造であって、前記撓み非影響部は、前記撓み許容部の両端側で前記歯部と前記本体部とを連結する両端連結部であり、前記部材は、前記歯部に沿って設けられたブリッジ状部材であって、その両端部が前記両端連結部に固定されたブリッジ状部材であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の歯車の噛合構造であって、前記ブリッジ状部材の両端部の一方が、前記両端連結部の一方にヒンジ部を介して回動自在に連結されるとともに、前記ブリッジ状部材の両端部の他方が、前記両端連結部の他方に着脱自在に係合されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の歯車の噛合構造であって、前記ブリッジ状部材は、前記第1のギアと一体形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の歯車の噛合構造であって、前記ブリッジ状部材の両端部が、前記両端連結部一体形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1または2の歯車の噛合構造であって、前記撓み非影響部は、前記第1ギアの本体部であり、前記部材は、前記本体部の一側面に固定されたプレート状部材であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、撓み許容部により歯部の撓みが許容されるため、バックラッシュを効率良く防止できる。また、第1のギアと第2のギアとの位置合わせは、両位置決め部によって行うことができる。このとき、第1のギアの位置決め部を形成した部材が、撓み非影響部に固定されているため、撓み許容部の機能が阻害されることなく歯部の撓みが許容され、バックラッシュを十分に防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、第2のギアの位置決め部としての突起部が、第1のギアの位置決め部としての凹部に係合して第1・第2両ギアの位置決めがなされるため、簡素な構造となる。また位置決めを、目視によることなく正確かつ簡単に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1および2の効果に加えて、前記部材を前記第1のギアの歯部に沿って配置されるブリッジ状部材で形成して、その両端部が撓み許容部の両端側に設けられた両端連結部に固定されることにより、ブリッジ状部材の剛性が撓み許容部に影響するのを防止し、ひいては、バックラッシュを効率良く防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加えて、第1のギアの組み付け時に、前記ブリッジ状部材の一端部を撓み許容部の一端部に設けたヒンジ部を中心に回動して、他端部をその撓み許容部の他端部に係合すればよく、位置決め部を形成した部材の組み付け性を簡素化して、組付作業性の向上を図ることができる。
請求項5、6に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、ブリッジ状部材が第1のギアと一体形成されているため、部品点数が少なく、部品管理が容易になる利点がある。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1および2の効果に加えて、位置決め部を形成した部材としてのプレート状部材を、第1のギアの本体部に固定したので、位置決め部を形成したそのプレート状部材が撓み許容部に影響するを防止し、ひいては、バックラッシュを効率良く防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は本発明にかかる歯車の噛合構造の第1実施形態を示し、図1は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の正面図、図2は図1中A−A線に沿った断面図、図3は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の斜視図である。
図1〜図3は本発明にかかる歯車の噛合構造の第1実施形態を示し、図1は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の正面図、図2は図1中A−A線に沿った断面図、図3は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の斜視図である。
本実施形態の歯車の噛合構造は、図1〜図3に示すように本体部11の外周に歯部としてのラック歯12を形成した第1のギアとしてのセクタギア10と、そのセクタギア10に噛合する第2のギアとしてのピニオンギア20と、の噛合部分に適用される。
セクタギア10側とピニオンギア20側とには、両ギア10,20の噛合位置を合わせるための位置決め部13,21がそれぞれ設けられるとともに、前記セクタギア10のラック歯12と本体部11との間に、そのラック歯12の撓みを許容する撓み許容部としてのスリット14が形成されている。
そして、本発明では前記セクタギア10の位置決め部13がそのセクタギア10とは部材30に形成され、その部材30を、セクタギア10のラック歯12の撓みに影響しない撓み非影響部15に固定するようになっている。
本実施形態では、前記セクタギア10は、自動車に搭載される空調装置の外気導入口と内気導入口との開度調整するエアミックスドアの駆動レバーとして用いられ、回転制御される電動モータで回転されるピニオンギア20の回転量をセクタギア10に伝達し、このセクタギア10の回転中心孔16に固定したエアミックスドアの回転軸を回転制御するようになっている。
前記セクタギア10の本体部11は、前記回転中心孔16を中心とする扇状を成し、その外周部に前記ラック歯12が形成されており、そのラック歯12の内周に沿って前記スリット14が弧状に形成されている。
スリット14は、本実施形態では同心円状に配置される外周側のメインスリット14aと内周側のサブスリット14bとで構成され、サブスリット14bはメインスリット14aよりも短く形成されて、そのメインスリット14aの周方向中央部に配置され、これらメインスリット14aとサブスリット14bとによってラック歯12の撓み変形が許容される。
このように構成されたセクタギア10では、ラック歯12の撓み変形に影響しない前記撓み非影響部15は、前記スリット14の両端側で本体部11とラック歯12とを連結する両端連結部14E1,14E2であり、また、本体部11全体である。
ここで、前記部材30が、前記ラック歯12に沿って設けられたブリッジ状部材31として形成され、その両端部31E1,31E2が前記スリット14の両端連結部14E1,14E2に固定されている。この実施形態では、初めらかブリッジ状部材31は第1のギアとしてのセクタギア10に一体成形されている。
ブリッジ状部材31は、図2に示すように断面矩形状の部材をもって弓形に形成され、その両端部31E1,31E2が本体部11の中心方向に折曲して、その折曲片が前記両端連結部14E1,14E2に一体形成されている。
このとき、ピニオンギア20の位置決め部21は突起部としての位置決めピン22であり、かつ、セクタギア10の位置決め部13は、その位置決めピン22に係合する位置決め凹部32として形成される。
つまり、本実施形態では図1に示すようにブリッジ状部材31を、ピニオンギア20の初期噛合位置に対応する部位で本体部11側に凹設し、その凹設部分を前記位置決め凹部32としてあり、ピニオンギア20の位置決めピン22が前記位置決め凹部32の底部に位置した時が、初期噛合位置となっている。
以上の構成により本実施形態の歯車の噛合構造によれば、セクタギア10の位置決め凹部32を形成したブリッジ状部材31を撓み非影響部となるスリット14の両端連結部14E1,14E2に固定することにより、スリット14の機能が阻害されることなくラック歯12の撓みが許容される。
このため、ラック歯12とピニオンギア20との噛合部分に作用する押圧力が変化した場合に、ラック歯12の撓みが許容されてバックラッシュを効率良く防止することができる。
また、本実施形態ではセクタギア10とピニオンギア20との位置合わせは、ブリッジ状部材31に形成した位置決め凹部32にピニオンギア20に形成した位置決めピン22が係合されることによって行われるため、その位置決めを目視によることなく正確かつ簡単に行うことができる。
更に、部材30を前記ラック歯12に沿って配置されるブリッジ状部材31で形成して、その両端部31E1,31E2がスリット14の両端連結部14E1,14E2に固定(この例では一体成形)されることにより、そのブリッジ状部材31の剛性がスリット14に影響するのを防止し、ひいては、バックラッシュを効率良く防止することができる。
以下、本実施形態の効果を列挙する。
本実施形態の歯車の噛合構造は、本体部11と、本体部11の外周部に形成された歯部12と、この歯部12の内周側で前記歯部12と前記本体部11との間に設けられ前記歯部12の撓みを許容する撓み許容部14(この例ではスリット14)と、を有する第1のギア10(この例ではセクタギア)と、前記第1のギア10の歯部12に噛合する第2のギア20と、前記第2のギア20に設けられ両ギア10、20の噛合位置を合わせるための位置決め部21と、前記第1のギア10の歯部12の撓みに影響しない撓み非影響部15に固定(この例では一体成形)された部材30であって、前記第2のギア20の位置決め部21と係合して両ギア10、20の噛合位置を合わせるための位置決め部13を有する部材30と、を備える。
そのため、位置決め部13を有する部材30が、撓み非影響部15に固定されているため、撓み許容部14の機能が阻害されることなく、歯部12の撓みが許容されるため、バックラッシュを効率良く防止できる。勿論、第1のギア10と第2のギア20との位置合わせは、部材30に形成した位置決め部13と第2のギア20に形成した位置決め部21とによって行うことができる。
また本実施形態の歯車の噛合構造は、前記第2のギア20の位置決め部21は突起部22であり、かつ、前記第1のギア10の位置決め部13は、前記突起部22に係合する位置決め凹部32である。
そのため、第2のギア20の位置決め部21としての突起部22が、第1のギア10の位置決め部13としての凹部32に係合して、第1・第2両ギア10、20の位置決めがなされるため、その位置決めを、目視によることなく正確かつ簡単に行うことができる。
また、本実施形態の歯車の噛合構造は、前記撓み非影響部15は、前記撓み許容部14の両端側で前記歯部12と前記本体部11とを連結する両端連結部14E1,14E2であり、前記部材30は、前記歯部12に沿って設けられたブリッジ状部材であって、その両端部31E1,31E2が前記両端連結部14E1,14E2に固定されたブリッジ状部材31である。
そのため、位置決め部13を有する部材30を、第1のギア10の歯部12に沿って設けられるブリッジ状部材31で形成したことにより、ブリッジ状部材31の剛性が撓み許容部14に影響するのを防止し、ひいては、バックラッシュを効率良く防止できる。
また、本実施形態の歯車の噛合構造では、前記ブリッジ状部材31は、前記第1のギア10と一体形成されている。より具体的には、前記ブリッジ状部材31の両端部31E1,31E2が、前記両端連結部14E1,14E2一体形成されている。そのため、部品点数が少なく、部品管理が容易になる利点がある。
(第2実施形態)
図4,図5は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図4はブリッジ状部材が開かれた状態で第1のギアと第2のギアとが噛合した状態を示す斜視図、図5はブリッジ状部材が正規に取付けられた状態で第1のギアと第2のギアとが噛合した状態を示す斜視図である。
図4,図5は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図4はブリッジ状部材が開かれた状態で第1のギアと第2のギアとが噛合した状態を示す斜視図、図5はブリッジ状部材が正規に取付けられた状態で第1のギアと第2のギアとが噛合した状態を示す斜視図である。
本実施形態では前記ブリッジ状部材31の両端部31E1,31E2の一方(つまり、一端部31E1)が、前記スリット14の両端部に設けられる両端連結部14E1,14E2の一方(つまり、一方の連結部14E1)に、ヒンジ部33を介して回動自在に一体形成されるとともに、前記両端部31E1,31E2の他方(つまり、他端部31E2)が、前記両端連結部14E1,14E2の他方(つまり、他方の連結部14E2)に着脱自在に係合される点が第1実施形態と異なっている。
前記ブリッジ状部材31の他端部31E2の係合構造は、スリット14の他方の連結部14E2近傍の本体部11に係合ピン34を突設するとともに、ブリッジ状部材31の他端部31E2を本体部11方向に折曲して、その折曲片35の先端部に形成した係合穴35aが、前記係合ピン34に抜き差し自在に嵌合されるようになっている。
勿論、前記ブリッジ状部材31には、ピニオンギア20の位置決めピン22を係合する位置決め凹部32が形成されている。
以上の構成により本実施形態の歯車の噛合構造によれば、ブリッジ状部材31の一端部31E1を、スリット14の一方の連結部14E1にヒンジ部33を介して回動自在に連結し、他端部31E2を他方の連結部14E2に着脱自在に係合したので、セクタギア10の組み付け時に、ブリッジ状部材31をヒンジ部33を中心に回動して、他端部31E2をスリット14の他方の連結部14E2に係合すればよく、ブリッジ状部材31がセクタギア10と別体で形成された構造において、ブリッジ状部材31の組み付け性が簡素化して、組付作業性が向上する。
(第3実施形態)
図6〜図8は本発明の第3実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図6は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の正面図、図7は図6中B−B線に沿った断面図、図8は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の斜視図である。
図6〜図8は本発明の第3実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図6は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の正面図、図7は図6中B−B線に沿った断面図、図8は第1のギアと第2のギアとが位置合わせ位置で噛合した状態の斜視図である。
本実施形態では、図6〜図8に示すように部材30がプレート状部材36で形成されている点が第1および第2実施形態と異なる。プレート状部材36は、撓み非影響部15である本体部11の一側面11aに固定されて、その外周部がラック歯12の片面を覆うようになっている。
即ち、前記プレート状部材36は、本体部11の外周部分の所定範囲に沿った扇状に形成され、それの内周部分36aを本体部11の一側面11aに結合するとともに、図7に示すようにラック歯12に対応する外周部分36bを前記内周部分36aから段差状に持ちあげてラック歯12の片面を覆ってある。
尚、本実施形態では前記プレート状部材36には、本体部分11の突起部17を避ける開口部36cが形成されている。
勿論、前記プレート状部材36には、外周部分36bにピニオンギア20の位置決めピン22に係合する位置決め凹部32が形成されている。
以上の構成により本実施形態の歯車の噛合構造によれば、部材30として形成したプレート状部材36を本体部11に固定したので、位置決め凹部32を形成したそのプレート状部材36がスリット14に影響するを防止し、ひいては、バックラッシュを効率良く防止することができる。
ところで、本発明の歯車の噛合構造は前記第1〜第3実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができ、例えば、撓み許容部はスリット14に限ることなくラック歯12の撓みを許容できる構造、例えば薄肉部とすることもでき、また、そのスリット14はメインスリット14aおよびサブスリット14bの二重構造に限ることなく、一重構造または三重構造以上でもよい。
10 セクタギア(第1のギア)
11 本体部
12 ラック歯
13 位置決め部
14 スリット(撓み許容部)
14E1,14E2 スリットの連結部
15 撓み非影響部
20 ピニオンギア(第2のギア)
21 位置決め部
22 位置決めピン(突起部)
31 ブリッジ状部材(部材)
32 位置決め凹部
33 ヒンジ部
36 プレート状部材(部材)
11 本体部
12 ラック歯
13 位置決め部
14 スリット(撓み許容部)
14E1,14E2 スリットの連結部
15 撓み非影響部
20 ピニオンギア(第2のギア)
21 位置決め部
22 位置決めピン(突起部)
31 ブリッジ状部材(部材)
32 位置決め凹部
33 ヒンジ部
36 プレート状部材(部材)
Claims (7)
- 本体部(11)の外周部に形成された歯部(12)と、歯部(12)の内周側で前記歯部(12)と前記本体部(11)との間に設けられ前記歯部の撓みを許容する撓み許容部(14)と、を有する第1のギア(10)と、
前記第1のギア(10)の歯部(12)に噛合する第2のギア(20)と、
前記第2のギア(20)に設けられ、両ギア(10,20)の噛合位置を合わせるための位置決め部(21)と、
前記第1のギア(10)の歯部(12)の撓みに影響しない撓み非影響部(15)に固定された部材であって、前記第2のギア(20)の位置決め部(21)と係合して両ギア(10、20)の噛合位置を合わせるための位置決め部(13)を有する部材と、を備えることを特徴とする歯車の噛合構造。 - 請求項1に記載の歯車の噛合構造であって、
前記第2のギア(20)の位置決め部(21)は突起部(22)であり、かつ、
前記第1のギア(10)の位置決め部(13)は、前記突起部(22)に係合する位置決め凹部(32)であることを特徴とする歯車の噛合構造。 - 請求項1または2に記載の歯車の噛合構造であって、
前記撓み非影響部(15)は、前記撓み許容部(14)の両端側で前記歯部(12)と前記本体部(11)とを連結する両端連結部(14E1,14E2)であり、
前記部材(30)は、前記歯部(12)に沿って設けられたブリッジ状部材であって、その両端部(31E1,31E2)が前記両端連結部(14E1,14E2)に固定されたブリッジ状部材(31)であることを特徴とする歯車の噛合構造。 - 請求項3に記載の歯車の噛合構造であって、
前記ブリッジ状部材(31)の両端部(31E1,31E2)の一方が、前記両端連結部(14E1,14E2)の一方にヒンジ部(33)を介して回動自在に連結されるとともに、前記ブリッジ状部材(31)の両端部(31E1,31E2)の他方が、前記両端連結部(14E1,14E2)の他方に着脱自在に係合されることを特徴とする歯車の噛合構造。 - 請求項3に記載の歯車の噛合構造であって、
前記ブリッジ状部材(31)は、前記第1のギア(10)と一体形成されていることを特徴とする歯車の噛合構造。 - 請求項5に記載の歯車の噛合構造であって、
前記ブリッジ状部材(31)の両端部(31E1,31E2)が、前記両端連結部(14E1,14E2)一体形成されていることを特徴とする歯車の噛合構造。 - 請求項1または2の歯車の噛合構造であって、
前記撓み非影響部(15)は、前記第1ギアの本体部(11)であり、
前記部材(30)は、前記本体部(11)の一側面に固定されたプレート状部材(36)であることを特徴とする歯車の噛合構造。
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JP2006185688A JP2008014392A (ja) | 2006-07-05 | 2006-07-05 | 歯車の噛合構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006185688A JP2008014392A (ja) | 2006-07-05 | 2006-07-05 | 歯車の噛合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008014392A true JP2008014392A (ja) | 2008-01-24 |
Family
ID=39071612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008014392A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020517A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Keihin Corp | ダンパ装置 |
JP2011020516A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Keihin Corp | ダンパ装置 |
WO2023199556A1 (ja) * | 2022-04-13 | 2023-10-19 | 三菱重工業株式会社 | 駆動機構、制御棒駆動装置および原子炉 |
-
2006
- 2006-07-05 JP JP2006185688A patent/JP2008014392A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020517A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Keihin Corp | ダンパ装置 |
JP2011020516A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Keihin Corp | ダンパ装置 |
WO2023199556A1 (ja) * | 2022-04-13 | 2023-10-19 | 三菱重工業株式会社 | 駆動機構、制御棒駆動装置および原子炉 |
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