JP2008014231A - インジェクタの取付構造 - Google Patents
インジェクタの取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008014231A JP2008014231A JP2006186576A JP2006186576A JP2008014231A JP 2008014231 A JP2008014231 A JP 2008014231A JP 2006186576 A JP2006186576 A JP 2006186576A JP 2006186576 A JP2006186576 A JP 2006186576A JP 2008014231 A JP2008014231 A JP 2008014231A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retainer
- injector
- bolt
- mounting structure
- cylinder head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 9
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 9
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000295 fuel oil Substances 0.000 description 1
- 239000003595 mist Substances 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】エンジンのインジェクタの近傍には、種々の部品が集中して配置されている。よって、一般的なインジェクタのリテーナによる固定構造においては、インジェクタ近傍に位置するボルトを、上方から締め付けて固定することが困難な場合があった。
【解決手段】シリンダヘッド6に設けた取付孔6aにインジェクタ30を上方から挿入し、該インジェクタ30の上端部をリテーナ40の一側で押圧固定するインジェクタ30の取付構造において、前記リテーナの他側にネジ孔40dを設けて、該ネジ孔40dにボルト41を上方から螺挿し、該ボルト41の下端部41aを前記シリンダヘッド6に当接するとともに、該リテーナ40中途部に揺動支点を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】シリンダヘッド6に設けた取付孔6aにインジェクタ30を上方から挿入し、該インジェクタ30の上端部をリテーナ40の一側で押圧固定するインジェクタ30の取付構造において、前記リテーナの他側にネジ孔40dを設けて、該ネジ孔40dにボルト41を上方から螺挿し、該ボルト41の下端部41aを前記シリンダヘッド6に当接するとともに、該リテーナ40中途部に揺動支点を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、ディーゼルエンジンのインジェクタ取付構造に関する。
従来、ディーゼルエンジンのインジェクタを、弁腕室からシリンダヘッド内に挿入して、リテーナによって上方から押さえつけて固定する、インジェクタの取付構造は公知である。一般的に、このようなインジェクタの取付構造においては、リテーナの一端側でインジェクタを押さえつけ、リテーナの他端側をシリンダヘッド等に当接させて支点とし、該支点と前記インジェクタとの間をボルトで締め付けて固定していた(特許文献1参照。)。図9においては、側面視略矩形のリテーナ640によるインジェクタ30の取付けを示しており、図10においては、側面視略三角形のリテーナ740によるインジェクタ30の取付けを示している。このような構造においては、インジェクタ30、ボルト641(741)、揺動支点640c(740c)の順に配置されるため、インジェクタ30の近傍に、固定用のボルト641(741)が位置することになる。
特開2002−221124号公報
インジェクタは、通常弁腕室内部に搭載されているが、燃料の入口・出口通路や、インジェクタ制御用の配線は、弁腕室内外で接続する必要があり、弁腕室内外の構造が複雑となり、レイアウト上、インジェクタ30と固定用のボルト641(741)が接近して配設されるため、固定用のボルト641(741)を締め付けることができない場合があった。そこで、図11に示すように、インジェクタ30を弁腕室865外側から貫通して配置し、リテーナ840も弁腕室865外側に装着する構造が考えられるが、締め付け時にリテーナ840が可動するため、その開口が必要で、弁腕室865が常時大気開放された状態となり、ミスト等が排出されてしまうのである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、シリンダヘッドに設けた取付孔にインジェクタを上方から挿入し、該インジェクタの上端部をリテーナの一側で押圧固定するインジェクタの取付構造において前記リテーナの他側にネジ孔を設けて、該ネジ孔にボルトを上方から螺挿し、該ボルトの下端部を前記シリンダヘッドに当接するとともに、該リテーナ中途部に揺動支点を設けたものである。
請求項2においては、シリンダヘッドに設けた取付孔にインジェクタを上方から挿入し、該インジェクタの上端部をリテーナの一側で押圧固定するインジェクタの取付構造において前記シリンダヘッドにネジ孔を設けて、該ネジ孔にボルトを上方から螺挿し、該ボルトの上端部を前記リテーナの他側の下面に当接するとともに、該リテーナ中途部に揺動支点を設けたものである。
請求項3においては、シリンダヘッドに設けた取付孔にインジェクタを上方から挿入し、該インジェクタの上端部をリテーナの中途部で押圧固定するインジェクタの取付構造において、前記リテーナの一側に挿通孔を設け、その下方のシリンダヘッドにネジ孔を形成し、前記挿通孔にボルトを上方から挿通して前記ネジ孔に螺挿するとともに、リテーナの他側に揺動支点を設けたものである。
請求項4においては、請求項1乃至請求項3のインジェクタの取付構造において、前記揺動支点は、リテーナ側を曲面凸状に形成し、該リテーナの受け側を平面状に形成して構成したものである。
請求項5においては、請求項1乃至請求項3のインジェクタの取付構造において、前記揺動支点は、リテーナ側を曲面凹状に形成し、該リテーナの受け側を曲面凸状に形成して構成したものである。
請求項6においては、請求項1乃至請求項5のインジェクタの取付構造において、前記シリンダヘッドに取り付けるボンネットの前記リテーナ上方に開口部を形成し、該開口部を被覆する蓋体を設けたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、リテーナ取付用のボルトをインジェクタから遠ざけて配置できるため、レイアウトの自由度が高まり、エンジン構造の簡略化・低コスト化を図ることができる。そして、リテーナの上方に空間を確保しなくても、横方向からボルトを締め付けて組み立てることができる。また、シリンダヘッド側にネジ孔を形成する必要がなく加工数を減少できる。
請求項2においては、リテーナ取付用のボルトをインジェクタから遠ざけて配置できるため、レイアウトの自由度が高まり、エンジン構造の簡略化・低コスト化を図ることができる。そして、リテーナの上方に空間を確保しなくても、横方向からボルトを締め付けて組み立てることができる。また、リテーナ側にネジ孔加工が不要となり、リテーナを簡単な構成とすることができる。
請求項3においては、リテーナ取付用のボルトをインジェクタから遠ざけて配置できるため、レイアウトの自由度が高まり、エンジン構造の簡略化・低コスト化を図ることができる。また、揺動支点とボルトまでの距離を長くすることができるため、小さな力でインジェクタを押圧固定することができる。
請求項4においては、インジェクタの取付構造を簡単な構造として構成することができる。そして、部品点数を抑制して、低コストで製造可能となる。
請求項5においては、インジェクタの取付構造を簡単な構造として構成することができる。そして、部品点数を抑制して、低コストで製造可能となる。また、支点の受面が広くなり安定して支持できる。
請求項6においては、配管・配線との接続部を弁腕室外側に位置して、インジェクタを取り付けることが可能となるため、配管・配線の組付作業が容易となる。さらに、インジェクタ本体のシールのみで済むので、構造の簡略化と低コスト化を図ることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジンの全体的な構成を示した側断面図である。図2は実施例1に係る、インジェクタの取付構造を示す側面図、図3は実施例1において、リテーナの揺動支点を、リテーナ受け側に設けた状態を示す図、図4は実施例2に係る、インジェクタの取付構造を示す側面図、図5は実施例2において、リテーナの揺動支点を、リテーナ受け側に設けた状態を示す図、図6は実施例3に係る、インジェクタの取付構造を示す側面図、図7は実施例3において、リテーナの揺動支点を、リテーナ受け側に設けた状態を示す図である。図8は弁腕室の上後部に、リテーナ取付用の窓を設けた状態を示す斜視図である。図9は従来の側面視略矩形のリテーナによるインジェクタの取付けを示す側面図、図10は従来の側面視略三角形のリテーナによるインジェクタの取付けを示す側面図、図11はインジェクタを弁腕室外側から貫通して配置した状態を示す斜視図である。
図1は本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジンの全体的な構成を示した側断面図である。図2は実施例1に係る、インジェクタの取付構造を示す側面図、図3は実施例1において、リテーナの揺動支点を、リテーナ受け側に設けた状態を示す図、図4は実施例2に係る、インジェクタの取付構造を示す側面図、図5は実施例2において、リテーナの揺動支点を、リテーナ受け側に設けた状態を示す図、図6は実施例3に係る、インジェクタの取付構造を示す側面図、図7は実施例3において、リテーナの揺動支点を、リテーナ受け側に設けた状態を示す図である。図8は弁腕室の上後部に、リテーナ取付用の窓を設けた状態を示す斜視図である。図9は従来の側面視略矩形のリテーナによるインジェクタの取付けを示す側面図、図10は従来の側面視略三角形のリテーナによるインジェクタの取付けを示す側面図、図11はインジェクタを弁腕室外側から貫通して配置した状態を示す斜視図である。
まず、図1より、エンジンの全体構成から説明する。
エンジン1は、シリンダブロック2の上部をシリンダ2a、下部をクランクケース5としている。シリンダ2aを上下方向に形成してピストン4を収納している。クランクケース5には、クランク軸3が前後方向に軸支されている(図1左側を前方とする)。該ピストン4とクランク軸3の間はコンロッド17により連結されている。シリンダブロック2の上部はシリンダヘッド6に覆われ、また、該シリンダヘッド6の上部はボンネット7に覆われる。該ボンネット7内は弁腕室65を構成し、該ボンネットの一端(左側)にマフラー(図示せず)が配置され、他端(右側)に燃料タンクやエアクリーナー(図示せず)等が配置されている。
エンジン1は、シリンダブロック2の上部をシリンダ2a、下部をクランクケース5としている。シリンダ2aを上下方向に形成してピストン4を収納している。クランクケース5には、クランク軸3が前後方向に軸支されている(図1左側を前方とする)。該ピストン4とクランク軸3の間はコンロッド17により連結されている。シリンダブロック2の上部はシリンダヘッド6に覆われ、また、該シリンダヘッド6の上部はボンネット7に覆われる。該ボンネット7内は弁腕室65を構成し、該ボンネットの一端(左側)にマフラー(図示せず)が配置され、他端(右側)に燃料タンクやエアクリーナー(図示せず)等が配置されている。
前記シリンダブロック2下部のクランクケース5内の右側には燃料噴射ポンプ(図示せず)が配置されている。該燃料噴射ポンプは、燃料タンクからの燃料を吸入し、燃料供給パイプ48を介して、該インジェクタ30に所定のタイミングで所定量の燃料を供給するようにしている。
また、吸気カム21と排気カム22が設けられ、該吸気カム21と排気カム22にそれぞれ吸気プッシュロッド23と排気プッシュロッド24の下端がそれぞれ当接されている。さらに、該吸気プッシュロッド23と排気プッシュロッド24を収納する吸気プッシュロッド室60と排気プッシュロッド室61が、シリンダブロック2及びシリンダヘッド6、ボンネット7の略垂直方向に形成されている。
前記吸気プッシュロッド23と排気プッシュロッド24の上端は、弁腕室65内において、吸気弁腕25と排気弁腕26の一側の下端にそれぞれ当接されている。また、該吸気弁腕25と排気弁腕26の他側の下端には、吸気弁27と排気弁28の上端がそれぞれ当接されている。弁腕室65内には、弁腕軸34が、前記シリンダヘッド6上部に回転不可能かつ軸方向移動不能となるように横架されており、該弁腕軸34に、前記吸気弁腕25と排気弁腕26の長手方向中央部が回転自在に支持されている。
インジェクタ30は、前記弁腕室65からシリンダヘッド6内へ挿入され、リテーナ40によって、上方から押さえられて、その上下方向の配置位置が固定されている。
インジェクタ30は、前記弁腕室65からシリンダヘッド6内へ挿入され、リテーナ40によって、上方から押さえられて、その上下方向の配置位置が固定されている。
本発明に係るインジェクタ30の取付構造の実施例1を、図2、図3を用いて説明する。
シリンダヘッド6の所定位置には、インジェクタ30の取付孔6aが上下方向に設けられて燃焼室内に通じるようにしており、インジェクタ30は該シリンダヘッド6の取付孔6a内に上方より挿入され、該インジェクタ30の上部は弁腕室65内でリテーナ40の長手方向一端側の下面で押圧されている。該リテーナ40の長手方向他端側には、ネジ孔40dが上下方向に穿設され、該ネジ孔40dに螺挿されたボルト41に、該リテーナ40の長手方向他端側は支持されている。該ボルトの下端部41aはシリンダヘッド6と当接しており、該ボルト41と前記インジェクタ30の中間部において、リテーナ40の上部が当接部42と当接して、リテーナ40の揺動支点が形成されている。
シリンダヘッド6の所定位置には、インジェクタ30の取付孔6aが上下方向に設けられて燃焼室内に通じるようにしており、インジェクタ30は該シリンダヘッド6の取付孔6a内に上方より挿入され、該インジェクタ30の上部は弁腕室65内でリテーナ40の長手方向一端側の下面で押圧されている。該リテーナ40の長手方向他端側には、ネジ孔40dが上下方向に穿設され、該ネジ孔40dに螺挿されたボルト41に、該リテーナ40の長手方向他端側は支持されている。該ボルトの下端部41aはシリンダヘッド6と当接しており、該ボルト41と前記インジェクタ30の中間部において、リテーナ40の上部が当接部42と当接して、リテーナ40の揺動支点が形成されている。
図2に示すように、リテーナ40の長手方向中途部の上部には、上方に突設する略半円形の曲面凸状の揺動支点部40cが形成されており、該揺動支点部40cがシリンダヘッド6、または、ボンネット7より延設した平面状の当接部42と接することで、該リテーナ40の揺動支点が形成されている。すなわち、リテーナ40の揺動支点は、リテーナ40側を曲面凸状に形成して、リテーナ40の受け側を平面状に形成して構成している。
なお、図3に示すように、リテーナ140の揺動支点は、リテーナ140側を曲面凹状に形成し、該リテーナの受け側を曲面凸状に形成することもできる。
すなわち、図2に示す実施形態においては、リテーナ40の揺動中心は揺動支点部40cの先端でリテーナ40側に形成されているが、図3に示す実施形態においては、リテーナ140の揺動中心は回動軸142aの中心となり、リテーナを受ける側に形成されている。この実施例では、リテーナ140を上方で受けるように、軸部142aがシリンダヘッド6、または、ボンネット7に横設して形成され、一方、リテーナ140には該軸部142a外周と当接する円弧状の溝140cが形成されている。
すなわち、図2に示す実施形態においては、リテーナ40の揺動中心は揺動支点部40cの先端でリテーナ40側に形成されているが、図3に示す実施形態においては、リテーナ140の揺動中心は回動軸142aの中心となり、リテーナを受ける側に形成されている。この実施例では、リテーナ140を上方で受けるように、軸部142aがシリンダヘッド6、または、ボンネット7に横設して形成され、一方、リテーナ140には該軸部142a外周と当接する円弧状の溝140cが形成されている。
また、シリンダヘッド6上面に当接する前記ボルト41の下端部41aは、球面状に形成されており、該ボルト41は下端部41aを回動基部として摩擦抵抗が小さく回動と同時に摺動することができるよう構成されている。
次に、前記インジェクタ30をリテーナ40により固定する方法を説明する。
まず、シリンダヘッド6の取付孔6aにインジェクタ30を上方より挿入しておく、そして、リテーナ40を当接部42の下方に位置させて、その長手方向一端側40aをインジェクタ30の上端の嵌合部に挿入または係合させ、リテーナ40の長手方向他端側40bにボルト41を螺装する。そして、該ボルト41を締め付けていくと、リテーナ40の他端側40bが上昇し、揺動支点部40cが当接部42下面に当接する。更にボルト41を締め付けていくと、リテーナ40は揺動支点部40cを中心に回動してリテーナ40の一端側40aは下方へ回動し、インジェクタ30を下方に押圧する。このようにして、リテーナ40に押圧されて、インジェクタ30は固定される構成となっている。
まず、シリンダヘッド6の取付孔6aにインジェクタ30を上方より挿入しておく、そして、リテーナ40を当接部42の下方に位置させて、その長手方向一端側40aをインジェクタ30の上端の嵌合部に挿入または係合させ、リテーナ40の長手方向他端側40bにボルト41を螺装する。そして、該ボルト41を締め付けていくと、リテーナ40の他端側40bが上昇し、揺動支点部40cが当接部42下面に当接する。更にボルト41を締め付けていくと、リテーナ40は揺動支点部40cを中心に回動してリテーナ40の一端側40aは下方へ回動し、インジェクタ30を下方に押圧する。このようにして、リテーナ40に押圧されて、インジェクタ30は固定される構成となっている。
次に本発明に係るインジェクタ30の取付構造の実施例2を、図4、図5を用いて説明する。
実施例1と共通する部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施例においては、リテーナ240の一端側240aでインジェクタ30を押さえつけ、リテーナ240の長手方向他端側240bは、シリンダヘッド206に設けられたネジ孔206bに螺装したボルト241の上端部241aで押し上げられる構成となっている。該ネジ孔206bはインジェクタ30からリテーナ240の長さと略等しい長さ離れた位置に設けられる。
リテーナ240の他端側の下部が当接する前記ボルト241の上端部241aは、球面状に形成されており、リテーナ240の他端側の下面と該上端部241aとの間で摩擦抵抗が小さい状態で摺接するように構成している。
該ボルト241と前記インジェクタ30の中間部においては、実施例1と同じように、リテーナ240の揺動支点が構成されている。すなわち、リテーナ240の上部には、上方に突設する略半円形の揺動支点部240c形成されており、該揺動支点部240cが前記同様にその上方に形成した部材242と当接することで、該リテーナ240の揺動支点が形成されている。
実施例1と共通する部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施例においては、リテーナ240の一端側240aでインジェクタ30を押さえつけ、リテーナ240の長手方向他端側240bは、シリンダヘッド206に設けられたネジ孔206bに螺装したボルト241の上端部241aで押し上げられる構成となっている。該ネジ孔206bはインジェクタ30からリテーナ240の長さと略等しい長さ離れた位置に設けられる。
リテーナ240の他端側の下部が当接する前記ボルト241の上端部241aは、球面状に形成されており、リテーナ240の他端側の下面と該上端部241aとの間で摩擦抵抗が小さい状態で摺接するように構成している。
該ボルト241と前記インジェクタ30の中間部においては、実施例1と同じように、リテーナ240の揺動支点が構成されている。すなわち、リテーナ240の上部には、上方に突設する略半円形の揺動支点部240c形成されており、該揺動支点部240cが前記同様にその上方に形成した部材242と当接することで、該リテーナ240の揺動支点が形成されている。
次に、リテーナ240により前記インジェクタ30を固定するための方法を説明する。
シリンダヘッド206の上面から下方に穿設したネジ孔206bにボルト241を螺装して、ボルト頭がシリンダヘッド206の上面に当接する程度までねじ込んでおく。そして、リテーナ240の一端側240aをインジェクタ30の上端に係合させ、リテーナ240の他端側240bをボルト241の上端部241a上に位置させる。この状態で、ボルト241を緩める(上昇する)方向に回動すると、ボルト241の上端部241aがリテーナ240の他端側の下面を押し上げ、該リテーナ240は前記揺動支点部240cを回動支点として回動し、リテーナ240の一端側240aは下方へ回動し、インジェクタ30を下方に押圧する。こうして、インジェクタ30は固定される。
シリンダヘッド206の上面から下方に穿設したネジ孔206bにボルト241を螺装して、ボルト頭がシリンダヘッド206の上面に当接する程度までねじ込んでおく。そして、リテーナ240の一端側240aをインジェクタ30の上端に係合させ、リテーナ240の他端側240bをボルト241の上端部241a上に位置させる。この状態で、ボルト241を緩める(上昇する)方向に回動すると、ボルト241の上端部241aがリテーナ240の他端側の下面を押し上げ、該リテーナ240は前記揺動支点部240cを回動支点として回動し、リテーナ240の一端側240aは下方へ回動し、インジェクタ30を下方に押圧する。こうして、インジェクタ30は固定される。
また、前記同様に、図5に示すように、リテーナ340の揺動支点をシャフト状の軸部342aとし、リテーナ240の長手方向中途部に凹部340cを形成する構成としてもよい。
次に本発明に係るインジェクタ30の取付構造の実施例3を、図6、図7を用いて説明する。
実施例1と共通する部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施例においては、インジェクタ30を中央としたリテーナ440の両端側に、ボルト441と揺動支点が配置される構成となっている。リテーナ440の一端側に揺動支点が設けられ、該揺動支点は、リテーナ440端部上から半円形に突部が形成されて揺動支点部440cが形成され、該揺動支点部440cは前記同様にその上方に形成した当接部材442と当接する構成となっている。また、リテーナ440の他端には挿通孔440dを開口して前記ボルト441を上方から挿通している。該挿通孔440d下方のシリンダヘッド406にはネジ孔406bが形成され、前記ボルト441を螺挿している。
実施例1と共通する部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施例においては、インジェクタ30を中央としたリテーナ440の両端側に、ボルト441と揺動支点が配置される構成となっている。リテーナ440の一端側に揺動支点が設けられ、該揺動支点は、リテーナ440端部上から半円形に突部が形成されて揺動支点部440cが形成され、該揺動支点部440cは前記同様にその上方に形成した当接部材442と当接する構成となっている。また、リテーナ440の他端には挿通孔440dを開口して前記ボルト441を上方から挿通している。該挿通孔440d下方のシリンダヘッド406にはネジ孔406bが形成され、前記ボルト441を螺挿している。
リテーナ440の長手方向中間部の上面には円弧状の突出部440aが設けられ、インジェクタ30の上部に当接するように構成している。なお、前記リテーナ440の他端に設けた挿通孔440dは、リテーナ440が揺動したときにボルト441上を上下摺動自在とするために、ボルト441の頭部441bよりも小さくボルト441の軸部441dよりも大きくし、または、長孔として形成している。
次に、前記インジェクタ30をリテーナ440により固定する方法を説明する。
リテーナ440の一端の揺動支点部440cを当接部材442の下方に位置させ、中途部をインジェクタ30の上部に配置し、前記ボルト441を、リテーナ440の長手方向他端側440bの挿通孔440dに挿通して、シリンダヘッド406のネジ孔406bに螺挿する。この状態で、ボルト441をねじ込むと、リテーナ440の他端側440bが下方に回動され、該リテーナ440は、一端側に形成された揺動支点部440cを回動支点として回動する。リテーナ440が下方に回動することで、ボルト441と回動基部の間に配置されたインジェクタ30が下方に押圧されてインジェクタ30は固定される。
リテーナ440の一端の揺動支点部440cを当接部材442の下方に位置させ、中途部をインジェクタ30の上部に配置し、前記ボルト441を、リテーナ440の長手方向他端側440bの挿通孔440dに挿通して、シリンダヘッド406のネジ孔406bに螺挿する。この状態で、ボルト441をねじ込むと、リテーナ440の他端側440bが下方に回動され、該リテーナ440は、一端側に形成された揺動支点部440cを回動支点として回動する。リテーナ440が下方に回動することで、ボルト441と回動基部の間に配置されたインジェクタ30が下方に押圧されてインジェクタ30は固定される。
なお、本実施例においても、前記同様に、リテーナ440の揺動支点となる揺動支点部440cを、図7に示すように、リテーナ540の一端側上方に軸部542aを設け、リテーナ440一端上面を円弧状の凹部540cに形成する構成としてもよい。
また、実施例1〜3において、図8に示すように、ボルトが配置される他端側の弁腕室165上方に開口部107aを設け、該開口部107aからボルトを操作したり、その他メンテナンス等をできるようにすることもできる。即ち、シリンダヘッド6上部に設けるリテーナ40や吸気弁腕25や排気弁腕26等の上方がボンネット107により覆われ、該ボンネット107の一側に開口部107aが開口されている。この場合インジェクタ30の上部はボンネット107より外側に突出され、燃料送油管の配管や制御用の配線等が容易に行えるようになっている。前記開口部107aは前記ボルトが配置される上方とする。該開口部107aは蓋体107bにより被覆する構成とする。こうして、蓋体107bを開けることで、開口部107aからボルトを操作したり、その他メンテナンス等ができるのである。
なお、前記蓋体107bに、内圧の上昇した室内のブローバイガスを抜き、ブローバイガスに含まれる油滴を除去するブリーザ装置を配置することも可能である。すなわち、蓋体107bに、ブリーザ弁等を用いたブリーザ装置を配置することで、ブリーザ装置を弁腕室165の別の箇所に設ける必要がなくなる。よって、弁腕室165内のスペースを有効に活用することができ、部品点数を低減することができる。
6 シリンダヘッド
6a 取付孔
30 インジェクタ
40 リテーナ
40c 揺動支点部
40d ネジ孔
41 ボルト
42 当接部
140 リテーナ
140c 溝
142a 軸部
206 シリンダヘッド
206b ネジ孔
240 リテーナ
240c 揺動支点部
241 ボルト
242 当接部
340 リテーナ
340c 凹部
342a 軸部
406 シリンダヘッド
406b ネジ孔
440 リテーナ
440c 揺動支点部
440d 挿通孔
441 ボルト
442 当接部
540 リテーナ
540c 凹部
542a 軸部
6a 取付孔
30 インジェクタ
40 リテーナ
40c 揺動支点部
40d ネジ孔
41 ボルト
42 当接部
140 リテーナ
140c 溝
142a 軸部
206 シリンダヘッド
206b ネジ孔
240 リテーナ
240c 揺動支点部
241 ボルト
242 当接部
340 リテーナ
340c 凹部
342a 軸部
406 シリンダヘッド
406b ネジ孔
440 リテーナ
440c 揺動支点部
440d 挿通孔
441 ボルト
442 当接部
540 リテーナ
540c 凹部
542a 軸部
Claims (6)
- シリンダヘッドに設けた取付孔にインジェクタを上方から挿入し、該インジェクタの上端部をリテーナの一側で押圧固定するインジェクタの取付構造において、
前記リテーナの他側にネジ孔を設けて、該ネジ孔にボルトを上方から螺挿し、該ボルトの下端部を前記シリンダヘッドに当接するとともに、該リテーナ中途部に揺動支点を設けたことを特徴とするインジェクタの取付構造。 - シリンダヘッドに設けた取付孔にインジェクタを上方から挿入し、該インジェクタの上端部をリテーナの一側で押圧固定するインジェクタの取付構造において、
前記シリンダヘッドにネジ孔を設けて、該ネジ孔にボルトを上方から螺挿し、該ボルトの上端部を前記リテーナの他側の下面に当接するとともに、該リテーナ中途部に揺動支点を設けたことを特徴とするインジェクタの取付構造。 - シリンダヘッドに設けた取付孔にインジェクタを上方から挿入し、該インジェクタの上端部をリテーナの中途部で押圧固定するインジェクタの取付構造において、
前記リテーナの一側に挿通孔を設け、その下方のシリンダヘッドにネジ孔を形成し、前記挿通孔にボルトを上方から挿通して前記ネジ孔に螺挿するとともに、リテーナの他側に揺動支点を設けたことを特徴とするインジェクタの取付構造。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のインジェクタの取付構造において、
前記揺動支点は、リテーナ側を曲面凸状に形成し、該リテーナの受け側を平面状に形成して構成したことを特徴とするインジェクタの取付構造。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のインジェクタの取付構造において、
前記揺動支点は、リテーナ側を曲面凹状に形成し、該リテーナの受け側を曲面凸状に形成して構成したことを特徴とするインジェクタの取付構造。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のインジェクタの取付構造において、
前記シリンダヘッドに取り付けるボンネットの前記リテーナ上方に開口部を形成し、該開口部を被覆する蓋体を設けたことを特徴とするインジェクタの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186576A JP2008014231A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | インジェクタの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186576A JP2008014231A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | インジェクタの取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008014231A true JP2008014231A (ja) | 2008-01-24 |
Family
ID=39071486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006186576A Pending JP2008014231A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | インジェクタの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008014231A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019082515A1 (ja) | 2017-10-26 | 2019-05-02 | ヤンマー株式会社 | エンジン |
-
2006
- 2006-07-06 JP JP2006186576A patent/JP2008014231A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019082515A1 (ja) | 2017-10-26 | 2019-05-02 | ヤンマー株式会社 | エンジン |
KR20200064981A (ko) | 2017-10-26 | 2020-06-08 | 얀마 가부시키가이샤 | 엔진 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103133073B (zh) | 内燃机的凸轮轴支承结构 | |
PL1908943T3 (pl) | Przewód wlotowy rozgałęziony, o zmiennej geometrii dla silnika spalania wewnętrznego | |
RU2008129660A (ru) | Опорная конструкция распределительного вала для двигателя внутреннего сгорания | |
TW200704871A (en) | Engine valve operating system | |
CA2650895A1 (en) | Cylinder head structure in four-cycle engine | |
CN106460722B (zh) | 发动机 | |
JP2009275519A (ja) | オイルレベルゲージの取付構造 | |
JP4343021B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
US8171923B2 (en) | Cylinder head lubricating structure for engine | |
JP2008014231A (ja) | インジェクタの取付構造 | |
EP1930559A3 (en) | Rocker arm installed module | |
US7584733B2 (en) | Mounting structure of ignition plug tube | |
JP6069172B2 (ja) | 内燃機関のホルダ構造 | |
JP2008223609A (ja) | エンジンの上部構造 | |
JP2005233176A (ja) | デコンプ装置及びそれを有する4サイクルエンジン | |
TW200641243A (en) | Internal combustion engine | |
DE602006015734D1 (de) | Ölwanne und Brennkraftmaschine | |
CN106687678B (zh) | Ohc型内燃机 | |
JP2009185649A (ja) | エンジンの動弁構造 | |
AU2007306907A1 (en) | 4-cycle engine | |
TWI302581B (en) | In-cylinder direct-injection internal combustion engine | |
US7523729B2 (en) | Rocker assembly with adjustable swivel foot | |
JP2002061549A (ja) | 燃料ポンプ取付け構造 | |
JP2008095672A (ja) | エンジンの動弁機構 | |
CN111448372B (zh) | 内燃发动机 |