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JP2007324698A - テレビジョン信号処理装置 - Google Patents

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Takumi Yoshimoto
卓己 吉本
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

【課題】テレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号以外のAGC信号等を取得することなく,受信状態に応じて映像の表示状態を調整する。
【解決手段】テレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号の入力を受けるテレビジョン信号処理装置であって,前記コンポジット映像信号から分離された同期信号との位相差に基づき,前記同期信号に同期した前記クロック信号を生成するPLL回路と,前記コンポジット映像信号から分離された映像信号を調整する映像信号調整部とを有する。前記映像信号調整部は,前記位相差の積分値に応じ,前記映像信号の色濃度または輝度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は,コンポジット映像信号を処理するテレビジョン信号処理装置に関し,特に,PLL回路の基準信号と比較信号との位相差に応じて映像信号を調整することを特徴とするテレビジョン信号処理装置に関する。
近年,車両に搭載される車載テレビジョン装置が広く普及している。車載テレビジョン装置では,車両の移動に伴い受信する電波の電界強度が変化し,電界強度に応じてテレビジョン信号の受信状態も変化する。すなわち,電界強度が弱くなるとテレビジョン信号の受信状態が悪化し,受信状態が悪化するとノイズの影響により表示映像の品質の劣化が生じる。例えば,本来の色とは異なった色の映像が画面に表示される。
こうした映像品質の劣化に対処する方法の1つとして,テレビジョン信号の受信状態が一定のレベルを下回った場合に映像の色を消してしまう「カラーキラー」機能が知られている。また,カラーキラー機能が有効となるまでの範囲の受信状態においても,テレビジョン信号から分離される映像信号を受信状態に応じて調整し,受信状態の悪化に伴う映像の表示品質劣化を軽減する方法が特許文献1に記載されている。
この方法では,受信状態を検知する手段として,テレビジョン信号を受信するチューナの増幅器などのゲインを制御するAGC(自動利得制御装置)信号が利用される。受信状態が悪化すると増幅器のゲインが低下するので,AGCはより大きなゲインを得るAGC信号を出力する。よって,このAGC信号に応じて映像信号の調整が行われる。
特開2002−354495号公報
ところで,車載テレビジョン装置は,テレビジョン信号を受信してコンポジット映像信号を出力するフロントエンド回路(テレビジョン信号受信装置),コンポジット映像信号を処理して映像の表示に必要な各種信号を出力するテレビジョン信号処理装置,及び出力された各種信号に基づき映像や音声を出力する出力装置により構成される。そして,上記のAGCはテレビジョン信号受信装置に設けられており,映像信号の調整はテレビジョン信号処理装置で行われる。よって,上記従来例では,テレビジョン信号受信装置からテレビジョン信号処理装置へAGC信号を入力するような回路構成が必要となる。
しかしながら,テレビジョン信号受信装置とテレビジョン信号処理装置は,ユーザの目的や嗜好によって適宜に組み合わせて用いられることも多く,AGC信号を出力する回路構成を有していないテレビジョン信号受信装置からテレビジョン信号処理装置がAGC信号を取得することは困難となる。また,AGC信号を出力する回路構成を有しているテレビジョン信号受信装置からAGC信号をテレビジョン信号処理装置へ入力する場合であっても,配線が増加して煩雑となる。
そこで,本発明の目的は,テレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号以外のAGC信号等を取得することなく,受信状態に応じて映像の表示状態を調整するようなテレビジョン信号処理装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,テレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号の入力を受けるテレビジョン信号処理装置であって,前記コンポジット映像信号から分離された同期信号との位相差に基づき,前記同期信号に同期したクロック信号を生成するPLL回路と,前記コンポジット映像信号から分離された映像信号を調整する映像信号調整部とを有し,前記映像信号調整部は,前記位相差の積分値に応じ,前記映像信号の色濃度または輝度を調整することを特徴とする。
上記第1の側面において,PLL回路は,コンポジット映像信号から分離された同期信号の整数倍の周波数を有するクロック信号を出力し,そのクロック信号の分周信号をフィードバックする。そして,PLL回路は,同期信号とフィードバックされた信号との位相差に基づき,最終的に同期信号とクロック信号とが同期するように制御する。あるいは,同期信号と同じ周波数のクロック信号をフィードバックするようにPLL回路を構成してもよい。いずれの場合も,同期信号とフィードバックされた信号との位相差はテレビジョン信号の受信状態を反映しているので,その位相差の積分値に応じて映像信号調整部が映像の表示状態を調整することにより,テレビジョン信号処理装置はテレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号以外のAGC信号等の入力を受けなくても,受信状態に応じた表示状態の調整が可能となる。
本発明によれば,テレビジョン信号処理装置は,テレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号以外のAGC信号等の入力を受けなくても,受信状態に応じた表示状態の調整が可能となる。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,本実施の形態におけるテレビジョン信号処理装置の構成を説明する図である。テレビジョン信号処理装置200は,テレビジョン信号受信装置100から入力されるコンポジット映像信号CMVSを処理してRGB信号RGBを生成し,表示装置400へ出力する。テレビジョン信号受信装置100,テレビジョン信号処理装置200,表示装置400は車両に搭載されるテレビジョン装置を構成する。
テレビジョン信号受信装置100では,アンテナ11が受信した高周波(周波数帯域90〜700MHz)のテレビジョン信号から,チューナ10がユーザにより選択されたチャネルの周波数帯域を抽出して中間周波信号に変換する。チューナ10から出力される中間周波信号は中間周波信号増幅器12により増幅され,映像検波器14に入力される。映像検波器14は,中間周波信号から被搬送信号である映像中間周波信号を抽出する。
映像中間周波信号の一部はAGC(Automatic Gain Control)20へ入力され,一部は映像増幅器16により増幅されてコンポジット映像信号CMVSとしてテレビジョン信号処理装置200へ出力される。AGC20は,映像検波器14の出力を一定に保つため,映像検波器14から入力された映像中間周波信号に基づき,チューナ10及び中間周波信号増幅器12のゲインを制御する。
テレビジョン信号処理装置200では,映像増幅器16からのコンポジット映像信号CMVSをYC分離部22と同期分離回路30が受ける。YC分離部22は,まず色信号Cを所定の通過帯域で帯域フィルタを通過させることによりこれをコンポジット映像信号CMVSから分離し,コンポジット映像信号CMVSから色信号Cを減算することにより輝度信号Yを分離する。
分離された輝度信号Yは,輝度調整部25で一定のゲインに調整されてからマトリクス回路26に入力される。また,色信号Cは色復調部24に入力され,色復調部24は色信号Cを青色差信号と赤色差信号(以下,2つの信号を色差信号CDSという)とに分離して色濃度調整部27へ入力する。色濃度調整部27は,色差信号CDSをゲインが一定となるように調整し,マトリクス回路26に入力する。
マトリクス回路26は,入力される輝度信号Y,色差信号CDSに対応するRGB信号RGBを生成し,RGB調整部40に入力する。RGB調整部40はRGB信号RGBのブライトネス,コントラストなどの特徴量を調整して表示部400へ出力する。また,RGB調整部40は内蔵の記憶装置にガンマ補正テーブル42を格納しており,ガンマ補正テーブル42を参照して表示装置400のハード特性を補正するように調整したRGB信号RGBを表示部400へ出力する。
同期分離回路30は,入力されたコンポジット映像信号CMVSから水平同期信号HSと垂直同期信号VSとを取り出し,水平同期信号をPLL回路32に,垂直同期信号VSは位相差積分回路34に入力する。PLL回路32は,水平同期信号HSと同期したシステムクロックCLKを生成して表示装置400へ出力する。その際,PLL回路32は,入力される水平同期信号HSを基準信号として,この基準信号とシステムクロックCLKの分周信号との位相差に基づいて,後述するフィードバック制御を行う。そして,表示部400はシステムクロックCLKに基づいてRGB信号RGBに対応する映像を表示する。
上記構成の車載テレビジョン装置では,車両の移動に伴い受信電波の電界強度が変化する。電界強度の変化に応じてテレビジョン信号受信装置100が受信するテレビジョン信号の受信状態も変化し,受信状態が悪化するとテレビジョン信号におけるノイズの割合が増大する。そして輝度信号Yや色差信号CDSにノイズが混入すると,表示装置400に本来の色と異なる色の映像が表示されるなど,映像の表示品質が劣化する。
そこで,本実施形態のテレビジョン信号処理装置は,テレビジョン信号の受信状態に応じて輝度信号Yや色差信号CDS,またはこれらの信号に基づくRGB信号RGBなどの映像信号を調整することにより映像の表示品質の劣化を軽減する。その際,テレビジョン信号の受信状態を検知する手段として,PLL回路32で水平同期信号HSとシステムクロックCLKを分周した信号との位相差を位相差積分回路34で積分し,その積分値を用いる。すなわち,位相差積分回路34は位相差の積分値を制御部28へ出力し,制御部28はその積分値に応じて輝度調整部25,色濃度調整部27,RGB調整部40の動作を制御して映像信号の調整を行う。よって,制御部28,輝度調整部25,色濃度調整部27,RGB調整部40が映像信号調整部に対応する。
図2は,PLL回路32等の構成を説明する図であり,図3はPLL回路32等で処理される信号を説明する図である。図2,図3を用いて,PLL回路32及び位相差積分回路34の動作を説明する。
このPLL回路32では,コンポジット映像信号CMVSから同期分離回路30により分離された水平同期信号HS(図3(1))の整数倍の周波数を有するクロック信号が,システムクロックCLKとしてVCO(電圧制御発振器)53により生成される。そして,システムクロックCLKは分周器54により整数分の1に分周されて比較信号HSY(図3(2))としてフィードバックされる。
位相差検出器51は,水平同期信号HSを基準信号として,フィードバックされた比較信号HSYとの位相を比較し,位相差に応じたパルス幅の位相差検出パルスDP(図3(3))をローパスフィルタ52と位相差積分回路34に入力する。ローパスフィルタ52は,入力された位相差検出パルスDPを積分して,そのパルス幅に対応した制御電圧をVCO(電圧制御発振器)53に入力する。そして,VCO53は入力された電圧に応じて周波数を変化させたシステムクロックCLKを出力する。
すなわち,水平同期信号HSと比較信号HSYの位相差が大きい場合は,位相差検出パルスDPのパルス幅は大きくなるので,ローパスフィルタ52からVCOに入力される電圧は高くなり,これに応じてVCOが発振するシステムクロックの周波数は高くなる。そして,最終的にシステムクロックCLKが水平同期信号HSと同期するように制御される。
このように,テレビジョン信号の受信状態が良好なときは水平同期信号HSの位相が安定しているので,水平同期信号HSと比較信号HSYとの位相差は上記動作により縮小され,最終的には位相差が無くなり,システムクロックCLKが水平同期信号HSと同期する。しかし,テレビジョン信号の受信状態が悪化すると,コンポジット映像信号CMVSにおける相対的なノイズ成分量が多くなるので,同期分離回路30が水平同期信号HSを分離する際に信号のパルスが欠けたり,不要なパルスが混入したりする。そうすると,位相差検出器51へ入力される水平同期信号HSの位相が乱れ,水平同期信号HSと比較信号HSYとの位相差が拡大される。よって,本実施形態では位相差積分回路34で位相差検出パルスDPを積分し,その積分値を受信状態に対応したパラメータとして制御部28へ出力し,制御部28は積分値に応じて映像信号の調整を行う。
位相差積分回路34は,同期分離回路30から入力される垂直同期信号VS(図3(5))をリセット信号として,垂直同期信号区間n,n+1,n+2,・・・ごとに位相差検出パルスDPを加算し(図3(4)),その加算結果PD(n)を次の式1により積分して,積分値dPD(n)を算出する(図3(6))。
式1: dPD(n)=(1/4)PD(n)+(3/4)dPD(n−1)
すなわち,垂直同期信号区間nにおける位相差の積分値dPD(n)は,1つ前の垂直同期信号区間(n−1)までの積分値dPD(n−1)と,垂直同期信号区間nの位相差の加算結果PD(n)とにそれぞれ係数を乗じて加算して求められ,垂直同期信号区間nにおける位相差の加算結果PD(n)が一定量以上でないと積分値dPD(n)は減少する。よって,積分値dPD(n)が増加するときは垂直同期信号区間での位相差の加算結果PD(n)が一定以上であるので受信状態が悪い状態に対応し,位相差の積分値dPD(n)が減少するときは位相差の加算結果PD(n)が一定量を下回るので受信状態が良好な状態に対応する。
よって,制御部28では,図3(6)に示す位相差の積分値dPD(n)が閾値Thv以下の間は通常の映像信号の調整を行い,閾値Thvを超える場合(dPD(n+1)〜dPD(n+3),dPD(n+5)〜dPD(n+8))は受信状態が悪い場合の映像信号の調整を行う。
このようにして,本実施形態のテレビ信号処理装置200は,テレビジョン信号受信装置100から入力されるコンポジット映像信号CMVSから分離される水平同期信号HSと,PLL回路32が生成する比較信号HSYとの位相差の積分値dPD(n)を用いることにより,それ以外の信号をテレビジョン信号受信装置から受信しなくても,テレビジョン信号の受信状態に応じて映像の輝度や色濃度を調整することができる。また,位相差積分回路34は,垂直同期信号区間ごとの位相差の加算結果PD(n)を積分するので,積分値dPD(n)が閾値Thvを超えるタイミングは垂直同期信号VSとほぼ一致する。よって,映像信号の調整は映像の1フレーム分の走査が開始される時に行われ,映像を見たときの違和感が少なくなる。
図4は,位相差の積分値dPD(n)と映像信号調整部により調整される映像信号との関係を説明する図である。図4(A)は位相差積分回路34の出力する位相差の積分値dPD(n)に応じて制御部28が色濃度を調整する場合を示している。制御部28は色濃度調整部24を制御して,位相差積分値dPD(n)が閾値Thv以下の場合は色差信号CDSのゲインを一定に保ち,閾値Thvを超えると,位相差積分値dPD(n)の増加に応じて色差信号CDSのゲインを低下させる。
例えば,制御部28はCPU35に積分値dPD(n)を入力し,CPU35が記憶装置36に格納された処理プログラムに従って,積分値dPD(n)に応じて色差信号CDSに乗算する係数を算出する。そして,制御部28はCPU35から受け取った係数を色濃度調整部24に入力し,色濃度調整部24がこの係数を色差信号CDSに乗算して色差信号CDSのゲインを調整する。あるいは,制御器28は記憶装置29に位相差の積分値に応じた係数を格納したテーブルを格納し,このテーブルから位相差の積分値dPD(n)に対応した係数を抽出して色濃度調整部27に入力してもよい。
このようにして,位相差の積分値dPD(n)が大きい場合,つまりテレビジョン信号の受信状態が不良の場合は,表示される映像の色を薄くすることができ,本来と異なる色が出力されるなどの表示品質の劣化を目立たなくすることができる。なお,積分値dPD(n)がさらに値Thv2に達したときは,色濃度調整部27は色差信号CDSのゲインをゼロにして色差信号CDSがマトリクス回路26に入力されないようにし,映像の色を消すカラーキラーを行うこともできる。
図4(B)は,位相差積分回路34の出力する位相差の積分値dPD(n)に応じて制御部28が輝度を調整する場合を示している。テレビジョン信号の受信状態が悪くなると,輝度信号の電圧が小さくなるため,映像の輝度が低下する。そこで,制御部28は,輝度調整部25を制御し,位相差積分値dPD(n)が閾値Thv以下の間は輝度信号Yのゲインを一定に保ち,閾値Thvを超えると位相差積分値dPD(n)の増加に応じて輝度信号Yのゲインを増加させる。
例えば,制御部28はCPU35に積分値dPD(n)を入力し,CPU35が記憶装置36に格納された処理プログラムに従って,積分値dPD(n)に応じて輝度信号Yに乗算する係数を計算する。そして,制御部28はCPU35から受け取った係数を輝度調整部25に入力し,輝度調整部25がこの係数を輝度信号Yに乗算して輝度信号Yのゲインを増大させる。あるいは,制御部28は記憶装置29に積分値dPD(n)に対応した係数を格納したテーブルを保持しておき,このテーブルから抽出した係数を輝度調整部25に入力してもよい。
そうすることにより,テレビ信号処理装置200は積分値に応じて映像の輝度調整を行うことができる。つまりテレビジョン信号の受信状態が不良の場合でも,表示される映像の輝度を一定程度に保つことができる。
なお,上記の色差信号CDSのゲインを減少させる動作と,輝度信号Yのゲインを増加させる動作とは,いずれか1つを行っても良く,両方を行っても良い。両方を行うことにより,テレビジョン信号処理装置200は,受信状態が悪化した場合に,受信状態に応じて,色の乱れを目立たせずにある程度の輝度のある映像を表示装置400に表示することができる。また,次に述べるように,テレビジョン信号処理装置200はRGB調整部42でRGB信号RGBのコントラスト,ブライトネスといった特徴量を調整することによっても,映像の色の濃度を調整することができる。
図5は,RGB調整部40により調整されるRGB信号RGBを説明する図である。図5(A)は,RGB調整部40に入力されるRGB信号のうちR信号の入力信号が示す階調値Rin(0〜255)と,出力信号が示す階調値Rout(0〜255)との関係を示している。RGB調整部は,入力階調値Rinから次式F2で出力階調値Routを算出する。
式F2: Rout=(cont/64)×Rin+(brt−64)
ここで,係数cont(0〜127)はコントラストに対応した係数であり,係数brt(0〜127)はブライトネスに対応した係数である。すなわち,入力階調値と出力階調値が等しい状態(直線L1)に対し,係数contが増加すると入力階調値の変化量に比べて出力階調値の変化量がより大きくなるので映像の色の明暗が鮮明となり,逆に減少すると映像の色の明暗が不鮮明となる(直線L2)。また,係数brtが増加すると,出力階調値全体が増加するので,映像全体の色が明るくなり(直線L3),逆に減少すると色が暗くなる。
図5(B)は,位相差積分回路34の出力する位相差の積分値dPD(n)に応じて制御部28がRGB調整部40に入力する係数cont,係数brtとの関係を示す図である。制御部28は位相差積分値dPD(n)が閾値Thv以下の場合は係数contの値,係数brtの値ともに「64」に保ち,入力階調値Rinと出力階調値Routが等しくなるようにする(図5(A)の直線L1)。そして,位相差積分値dPD(n)が閾値Thvを超えると,制御器28は係数contを減少させるとともに係数brtを増加させ,これら係数をRGB調整部40へ入力し,RGB調整部40に各係数に基づくR,G,Bの出力信号を求める演算処理を実行させる。
例えば,制御部28はCPU35に積分値dPD(n)を入力し,CPU35が記憶装置36に格納された処理プログラムに従って積分値dPD(n)に応じた各係数を算出し,RGB調整部40が各係数による演算処理を実行する。あるいは,制御部28は記憶装置29に積分値dPD(n)に係数cont,係数brtを対応付けたテーブルを保持しておき,積分値dPD(n)に応じた係数を抽出してRGB調整部40へ供給してもよい。
このような調整をR,G,Bの各色について行うことにより,テレビジョン信号処理装置200はテレビジョン信号の受信状態に応じた映像の表示品質の劣化を軽減することができる。すなわち,明暗の差を抑制しつつ明るい色の映像が表示装置400に表示されるように,映像の色の濃度を調整できる。また,かかる調整量をR,G,Bごとに異ならせることにより,いずれかの色を他の色より強く(弱く)するなど映像の色合いを調整することもできる。
上述した色差信号CDSの色濃度調整,輝度信号Yの輝度調整,RGBブライトネス及びコントラストの調整は,それぞれ個別に行ってもよいし,いずれかを組み合わせて行うこともできる。
また,RGB調整部40はRGB信号のガンマ補正を行う際に,ガンマ補正テーブル42を参照する。このガンマ補正テーブル42は,RGB全階調値にわたって表示装置400のハード特性を補正するために構成され,例えば図6に示すように,入力されるRGB信号RGBの階調値(R1,G1,B1)に対して出力される階調値(R2,G2,B2)が対応づけられている。階調値(R1,G1,B1)のRGB信号の代わりに,ガンマ補正テーブル42において階調値(R1,G1,B1)に対応づけられた階調値(R2,G2,B2)のRGB信号を表示装置400に入力することにより,実際に表示装置400は階調値(R1,G1,B1)の映像を出力することができる。
そこで,RGB調整部40は,積分値dPD(n)が閾値Thv以下のときはガンマ補正テーブル42を用いて,マトリクス回路26が生成したRGB信号に対して,表示装置400のハード特性を補正する通常のガンマ補正を行う。そして,積分値dPD(n)が閾値Thvを上回るときはRGB調整部40は,入力されるRGB信号RGBの階調値(R1,G1,B1)に対して,表示装置400のハード特性を補正しつつ色の濃度を調整した出力階調値(R2±r,G2±g,B2±b)が得られるように構成された第2のガンマ補正テーブル42bを用いて,RGB信号RGBの補正を行う。
あるいは,制御部28はCPU35に積分値dPD(n)を入力し,CPU35が記憶装置36に格納された処理プログラムに従って,積分値dPD(n)に応じ,入力階調値(R1,G1,B1)に対応する色の濃度を調整した出力階調値(R2±r,G2±g,B2±b)を計算し,計算結果をRGB調整部40へ供給するようにしてもよい。
そうすることにより,受信状態が良好なときには表示装置400のハード特性を補正した映像出力を得ることができ,受信状態が悪化したときには,映像の表示品質の劣化を軽減することができる。
以上の実施形態において,制御部28の記憶装置29を書換え可能な記憶装置で構成し,記憶装置29に格納された,輝度調整部25に供給する係数を格納したテーブル,色濃度調整部27に供給する係数を格納したテーブル,RGBコントラスト,ブライトネスの各係数を格納したテーブル,あるいは積分値dPD(n)とガンマ補正テーブル42,42bとの対応付けを格納したテーブルのデータは適宜に設定可能としてもよい。そうすることにより,工場出荷時などにテレビジョン信号処理装置のハード特性に応じた最適なデータを設定することができる。
なお,上述したテレビジョン信号処理装置は,車両以外の移動体や携帯機器に搭載することも可能であり,移動に伴って受信状態が悪化したときに,映像の表示品質の劣化を軽減することができる。
以上説明したとおり,本実施の形態におけるテレビジョン信号処理装置によれば,テレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号以外のAGC信号等を取得することなく,受信状態に応じて映像の表示状態を調整することができる。
本実施の形態におけるテレビジョン信号処理装置の構成を説明する図である。 PLL回路32等の構成を説明する図である。 PLL回路32等で処理される信号を説明する図である。 位相差の積分値dPD(n)と映像信号調整部により調整される映像信号との関係を説明する図である。 RGB調整部40により調整されるRGB信号RGBを説明する図である。 ガンマ補正テーブル42を説明する図である。
符号の説明
100:テレビジョン信号受信装置 200:テレビジョン信号処理装置
32:PLL回路 28:制御部
24:色濃度調整部 25:輝度調整部
40:RGB調整部 HS:水平同期信号
HSY:比較信号 VS:垂直同期信号

Claims (2)

  1. テレビジョン信号受信装置からコンポジット映像信号の入力を受けるテレビジョン信号処理装置であって,
    前記コンポジット映像信号から分離された同期信号との位相差に基づき,前記同期信号に同期したクロック信号を生成するPLL回路と,
    前記コンポジット映像信号から分離された映像信号を調整する映像信号調整部とを有し,
    前記映像信号調整部は,前記位相差の積分値に応じ,前記映像信号の色濃度または輝度を調整することを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  2. 請求項1において,
    前記映像信号調整部は前記色濃度及び輝度を,前記積分値が第1の値のときは前記色濃度が第1の濃度,前記輝度が第1の輝度に,前記積分値が前記第1の値より大きい第2の値のときは前記色濃度は前記第1の濃度より小さい第2の濃度,前記輝度は前記第1の輝度より大きい第2の輝度にそれぞれ調整することを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
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