[go: up one dir, main page]

JP2007303139A - 電気錠のクラッチ機構 - Google Patents

電気錠のクラッチ機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2007303139A
JP2007303139A JP2006132201A JP2006132201A JP2007303139A JP 2007303139 A JP2007303139 A JP 2007303139A JP 2006132201 A JP2006132201 A JP 2006132201A JP 2006132201 A JP2006132201 A JP 2006132201A JP 2007303139 A JP2007303139 A JP 2007303139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
claw piece
engagement
gear
clutch gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006132201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5278934B2 (ja
Inventor
Katsunori Nakamura
中村勝則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK, Miwa Lock Co Ltd filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP2006132201A priority Critical patent/JP5278934B2/ja
Publication of JP2007303139A publication Critical patent/JP2007303139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5278934B2 publication Critical patent/JP5278934B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract


【課題】停電時、デッドボルトを強制的に解錠状態にできるクラッチ機構を提案すること。
【解決手段】凹所を有するクラッチ歯車に摺動体を備えたクラッチ板を組込み、クラッチ板には、基準軸を介して係合爪片を軸支し、一方、係合爪片に係合する係合突起を有すると共に、ダルマに連動する駆動アームを凹所側に配設し、係合突起は基準軸の外側に位置するときは係合爪片を介してクラッチ板とクラッチ歯車とが共働回転するように合体し、停電時、手動操作に起因して摺動体が自動的に原点位置へ移動し、該移動に伴い係合爪片が回転変位すると、以後、クラッチ板は手動の操作力により作動する駆動アームの移動を許容するように停止中のクラッチ歯車に対して単独で回転すること。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気錠のクラッチ機構に関する。
特許文献1には、「制御部に制御されて駆動する駆動モータ、この駆動モータの駆動力をダルマに伝達する歯車伝達手段、前記ダルマの駆動力により進退動するデッドボルト、手動の操作力により回転する前記ダルマの駆動力を駆動モータに対して切断可能なクラッチ手段を備えた電気錠のクラッチ機構に於いて、火災や地震が発生した非常時に、錠箱に付設した外部操作部材の操作により、錠箱内に設けた非常解錠手段の作動を介して前記デッドボルトを錠箱内へ後退させる事項」が記載されている。
しかして、前記非常解錠手段は、基本的には、錠箱に直接又は間接的に設けられた棒状の外部操作部材と、錠箱内に回動可能に設けられ、かつ、前記外部操作部材の内端部に一端部が枢着された解除レバーと、この解除レバーの他端部に上端部が係合すると共に、その他端部が解錠用受け歯車にラック部が噛み合うラック板と共働可能に係合連結された長板状の解錠板とから構成されている。
上記構成に於いては、非常時に、錠箱の側壁に添設された外部操作部材用の収納箱の表面板等を破壊し、外部操作部材を一定方向へ操作すると、L形状の解除レバーが傾倒方向へ回転し、その結果、解錠板、ラック板、解錠用受け歯車、ダルマを介してデッドボルトを錠箱内へ後退させることができる。
したがって、特許文献1に記載の発明は、火災や地震の非常時に外部操作部材を操作すると、強制的に電気錠を解錠状態にできるので、劇場、大きなイベント会場等の非常口用の扉に適合している。
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、特定の場所の非常事態を想定した電気錠であるから、非常時に解錠する場合には、収納箱の表面板等を破壊し、外部操作部材を一定方向へ操作する必要性がある。したがって、例えば停電等の異常時に合鍵を含む操作部材を利用して解錠状態にすることができない場合があるという問題点がある。
そこで、出願人は、特許文献1の問題点を考慮し、完全施錠時の正常時のみならず、異常時(例えば停電時)に於いて、仮に中途半端にデッドボルトが突出している場合でも、強制的に解錠状態にできる電気錠のクラッチ機構を提案した(以下、この新規提案のクラッチ機構を、「先願発明」という。)
先願発明は、例えば駆動歯車と共働すると共に単独で回転可能な係合板、或いはまた駆動歯車と共働すると共に単独で摩擦回転可能な捕捉板により、特許文献1の問題点を解消した点で優れている。
しかしながら、先願発明の駆動歯車(クラッチ歯車)と、該駆動歯車の凹所に組み込んだ係合板(クラッチ板)との係合関係は、前記凹所内の被係合部(切欠部分)と係合板の弾性係合変位部(樹脂バネ部分)の係合突起との関係であることから、作動時に、駆動歯車が空転する恐れがある。この問題点に関して敷衍する。
例えば第1実施例のクラッチ機構は、「駆動歯車(クラッチ歯車)と、該駆動歯車の一側上面に形成した凹所内に組み込まれ、かつ、正常時には駆動アーム及び駆動歯車と一緒になって共働する非円形状の係合板とから成り、異常時に於いて、合鍵操作によって前記駆動アームを介して係合板に一定以上のトルクが加わった場合には、該係合板は、前記凹所の被係合部から外れるように内側に変位し得る弾性係合変位部を有する合成樹脂製の係合板(クラッチ板)とから構成」されている。
しかしながら、上記第1実施例は、係合板の弾性係合変位部の剛性的機能(硬さ)、弾性変位機能(軟らかさ)、弾性復帰機能(バネ力)等の各機能と駆動歯車の被係合部の形状(係止力、摩擦力)との微妙なバランスが要求される。
すなわち、両部材の係合関係が不十分(係合力が弱い)ならば、駆動歯車が空転する恐れがあり、一方、両部材の係合関係を強固(係合力が強い)ならば、合鍵等の操作部材を用いて解錠する際、相当な力を入れなければ係合板が簡単に単独回転しない(係合関係が弱い力で解消しない)という欠点がある。つまり、異常時、子供やお年寄りが簡単に解錠することができない。
そこで、先願発明の問題点を改良する新規なクラッチ機構(以下、この新規改良提案のクラッチ機構を、「本発明」という。)の出現が要望されている。
特開平8−303077公報 特願2004−326294
本発明の第1の目的は、異常時(例えば停電時)に於いて、合鍵を含む操作部材により、突出しているデッドボルトを、強制的に完全解錠状態又は完全施錠状態にすることができること。
第2の目的は、少なくとも強制解錠の操作に於いて、手動でダルマを操作すると、ラッチ板が自動的に原点(中立)位置に戻り、その結果、ラッチ板の係合爪片22が若干回動し、ラッチ板がクラッチ歯車に対して独自に回転し得るように前記係合爪片22用の基準軸を基準として駆動アームの係合ポイントが内側に切り替わること。
第3の目的は、異常時、子供やお年寄りが簡単に解錠することができるように、クラッチ板の回転を滑らかにし、手動側の操作力の軽減化を図ることができること。
第4の目的は、樹脂バネを利用しないことにより、製作の容易性を図ることができることである。
本発明の電気錠のクラッチ機構は、一側面に凹所15を有するクラッチ歯車11に摺動体23を備えたクラッチ板21を組込み、前記クラッチ板には、基準軸26を介して係合爪片22を軸支し、一方、前記係合爪片22に係合する係合突起31を有すると共に、ダルマ5に連動する駆動アーム4を前記凹所側に配設し、前記係合突起31が前記基準軸26の外側に位置するときは前記係合爪片22を介してクラッチ板21とクラッチ歯車11とが共働回転するように合体し、一方、停電時、手動操作に起因して前記摺動体が自動的に原点位置へ移動し、該移動に伴い前記係合爪片22が回転変位すると、以後、クラッチ板21は、手動の操作力により作動する前記駆動アーム4の移動を許容するように停止中のクラッチ歯車11に対して単独で回転することを特徴とする。
また、本発明の電気錠のクラッチ機構は、クラッチ歯車11と、該クラッチ歯車の中心軸部13に嵌合する嵌合部24、該嵌合部に延設する取付け部分25の収納部27内に半径方向に移動自在に設けた摺動体23及び前記取付け部分に基準軸26を介して軸支された係合爪片22を有するクラッチ板21と、前記中心軸部13に嵌合する金属製若しくは磁性体のクラッチ軸10とを備え、施錠から解錠へとクラッチ歯車11が作動している最中に停電して該クラッチ歯車が停止した場合に於いて、手動でダルマ5を操作すると、前記摺動体23が中立位置へ復帰する作用を介して前記クラッチ板21が所要量回転し、該クラッチ板21の回転に伴い前記中心軸部のカム部16bに摺動する係合爪片22はクラッチ板21に対してロックを解き、クラッチ板21は前記クラッチ歯車11に対して独自に回転し得るようになることを特徴とする。
さらに、本発明の電気錠のクラッチ機構は、一側面に凹所を有するクラッチ歯車に摺動体を備えたクラッチ板を組込み、前記クラッチ板には、基準軸を介して係合爪片を軸支し、一方、前記係合爪片に係合する係合突起を有すると共に、ダルマに連動する駆動アームを前記凹所側に配設し、前記係合突起が前記基準軸の外側に位置するときは前記係合爪片を介してクラッチ板とクラッチ歯車とが共働回転するように合体し、一方、停電時、手動操作に起因して前記摺動体が付勢手段の付勢力により自動的に原点位置へ移動し、該移動に伴い前記係合爪片が回転変位すると、以後、手動の操作力により作動する前記駆動アームの移動を許容するようにクラッチ板が停止中のクラッチ歯車に対して単独で回転することを特徴とする。
(1)異常時(例えば停電時)に於いて、合鍵を含む操作部材の操作により、突出しているデッドボルトを、強制的に解錠状態にすることができる。したがって、特許文献1のように、解錠用の外部操作部材、或いは錠箱の外に外端部が突出する解錠用の操作部材等を設ける必要がない。
(2)また、手動でダルマを操作すると、ラッチ板が自動的に原点(中立)位置に戻り、その結果、ラッチ板に基準軸を介して軸支された係合爪片22が若干回動し、ラッチ板がクラッチ歯車に対して独自に回転し得るように基準軸を基準として駆動アームの係合ポイントが内側に簡単に切り替わる。
(3)また、駆動アームの係合ポイントの切換えに関して、異常時、外部から駆動アームを操作すると、クラッチ板は、吸着力または付勢手段のバネ力によりクラッチ歯車のカム面に圧接する摺動体を介してクラッチの原点位置まで回転する。その結果、前記(2)の作用・効果を得ることかでき、駆動アームを所要位置(例えば解錠方向)へとスムースに案内することができる。
(4)さらに、先願発明のように、クラッチ板(係合板)の係合突起が駆動歯車(クラッチ歯車)の凹所の内周壁に圧接しないので、クラッチ板が滑らかに回転することから、手動側の操作力の軽減化を図ることができる。
(1)電気錠Xの主な構成部材
まず、図1乃至図11に示す本発明の一実施例の構成・作用を説明する。図1、図2で示す本発明の電気錠Xは、制御部1、駆動モータ2、歯車伝達手段3、クラッチ機構Y、クラッチ機構Yを構成するクラッチ歯車11及びクラッチ板21、該クラッチ板21の係合爪片22と係合する駆動アーム4、駆動アームに連動するダルマ5、該ダルマに連動するクランクアーム6、クランクアーム6を介して進退動するデッドボルト7等を備えている。
駆動モータ2は制御部1に制御されて駆動し、駆動モータ2の駆動力は歯車伝達手段3、クラッチ機構Y及び駆動アーム4を介してダルマ5に伝わる。
一方、前記クラッチ機構Yは、例えば合鍵の操作力により回転する前記ダルマ5の駆動力をクラッチ板21の空回りを介して駆動モータ2に対して切断可能である。具体的には、例えば施錠から解錠へとクラッチ歯車11が作動している最中に停電して該クラッチ歯車11が停止した場合に於いて、手動(合鍵操作)でダルマ5を操作すると、クラッチ板21に設けた摺動体22が中立位置へ復帰する作用を介してクラッチ板21が所要量回転し、該クラッチ板21の回転に伴いクラッチ歯車11の中心軸部13のカム部に摺動する係合爪片22が該係合爪片22を軸支する基準軸26を支点に若干回動し、クラッチ板21はクラッチ歯車11に対して独自に回転し得るようになる。
そこで、本実施例では、手動でダルマ5を動かすと、前記駆動アーム4の係合ポイント(係合突起)31が基準軸26の内側へと切り替わるので、駆動アーム4の移動に対応してラッチ板21が空回りし、デッドボルト7を完全解錠位置又は完全施錠位置へと戻すことができる。
付言すると、停電時、クラッチ歯車11が止まり、該クラッチ歯車11が停止状態のままであっても(例えばデッドボルト7が中途半端に停止しても)、手動の操作力により、ダルマ5、駆動アーム4、クラッチ板21、クランクアーム6、デッドボルト7等を同時に動かすことができる。
なお、通常時に於いて、前記デッドボルト7は、駆動モータ2の駆動力により回転する歯車伝達手段3、該歯車伝達手段3の歯車の一つと噛合するクラッチ機構Yのクラッチ歯車11、係合爪片22を介してクラッチ歯車11と共働回転するクラッチ板21、前記係合爪片22に係合する駆動アーム4、この駆動アームと共働するダルマ5、このダルマに連結されたクランクアーム6を介してフロント8を基準にして進退動する。この場合、駆動アーム4の係合突起31が係合爪片22の基準軸26の外側に位置して該係合爪片22を介してクラッチ板21とクラッチ歯車11とが共働回転するように合体する。
(2)クラッチ機構Y
まず、本願発明のクラッチ機構Yは、クラッチ歯車11と、該クラッチ歯車11の筒状中心軸部13に外嵌合する筒状嵌合部24を有するクラッチ板21と、該クラッチ板21に基準軸26を介して軸支された係合爪片22とから成り、両部材(クラッチ歯車11、クラッチ板21)は、磁性体又は非磁性体のクランク軸10を中心軸として回転する。
付言すると、両部材11、21は、デッドボルト7の後方と錠箱の後壁9との間の空間部分に設けられ、錠箱に横設軸架されたクラッチ軸10に回転自在に設けられている。
次に、図1を基準にすると、クラッチ歯車11の上方には、横方向の駆動モータ2の出力軸2aに設けられた歯車2bが位置している。一方、クラッチ歯車11の斜め下方には、ダルマ5が図示しない支持座を介して回転自在に位置している。
そして、駆動アーム4の上端部は、クラッチ歯車11の凹所15側に添設状態に位置付けられ、その係合突起31はクラッチ板21の係合爪片22に係脱可能に設けられている。一方、駆動アーム4の下端部はダルマ5に枢着されている。
また、クラッチ板21は駆動アーム4の上端部とクラッチ歯車11の一側面に形成された凹所側(実施例ではクラッチ板21は凹所15に組み込まれている)との間に位置するようにクラッチ歯車11の中心軸部13にその筒状嵌合部24が外嵌合している。
次に、本願発明のクラッチ機構Yは、停電等の異常時に施錠状態或いは中途半端に突出しているデッドボルト7を合鍵等の操作部材の操作により強制的に解錠状態にできるように工夫されている。
ここで、図3ないし図7を参照にして、クラッチ機構Yを構成するクラッチ歯車11とクラッチ板21の具体的構成を説明する。
まず、クラッチ歯車11は、前述したように貫通孔14を貫通(遊挿)する金属製又はマグネットのクラッチ軸10に回転自在に設けられている。
例えば図4で示すように、合成樹脂製のクラッチ歯車11は、周側部の外周にギヤ部12が形成されていると共に、その中心部に貫通孔14を有する円形筒状の中心軸部13が突出形成されている。中心軸部13の一部はクラッチ歯車11の周側部の一側面から所要量突出する。また、中心軸部13と周側部の内周面との間には環状の凹所15が形成されている。したがって、円形筒状の中心軸部13は、環状凹所15の内壁底面から突出している。
さらに、前記中心軸部13の回りには、前記環状凹所15の内壁底面に、その外周面が「マッシュルーム形状」に連設形成され、かつ、複数個の機能を有する突起状部分16が設けられている。この突起状部分16はギヤ部12の一側面(周面)より若干低い。
しかして、16aは係合爪片22の第2係合部に係合する小突起、16bは該小突起16aの左右に対称的に位置し、係合爪片22の弧状内面に摺接可能な一対の肩状カム部、16cは左右の肩状カム部を始端乃至終端とする円弧状のガイド部である。ガイド部16cの環状凹所15の内周面と対向する外周面は、駆動アーム4の係合突起31を案内する。
また、中心軸部13の一部(実施例では小突起16aと一方の肩状カム部16bの間に位置する所)に、摺動体用の制御部(例えばカム面)17が形成されている。この制御部17は中心軸部13の一部を軸方向に適宜に切断することにより形成されている。本実施例のカム面17は、クラッチ歯車11の貫通孔14と連通する縦長開口18を含んでいる。
さらに、クラッチ歯車11は、そのギヤ部12の一側面(周面)に段差状の切欠部分19が形成されている。この切欠部分19は、係合爪片22の薄い板状第1係合部(爪部)を外側へと逃す機能を有している。
次に、クラッチ板21の構成について説明する。クラッチ板21は、金属製のクラッチ軸10に吸着し得る、又はクラッチ軸10の極性に対応して吸着し得るピン状の摺動体23及び後述する係合爪片22を備え、クラッチ歯車11に回転自在に外嵌合している。
例えば図5で示すように、クラッチ板21は、クラッチ歯車11の中心軸部13に外嵌合する筒状嵌合部24と、該嵌合部24の外周壁の中央部分から半径外方向にやや扇状に延びる取付け部分25と、該取付け部分25の両端部の一側面(図5では裏側)に突出形成された左右一対の基準軸26と、一端部側の他側面(図5では表側)に突出形成された摺動体(例えば磁性体)23用収納部27を有している。
しかして、前記収納部27は、クラッチ歯車11の中心軸部13に外嵌合する筒状嵌合部24に半径外方向に連設形成され、該収納部27ないし嵌合部24の段面形状は、一般的な鉤孔(古くら使用されている一般的な鉤孔のこと)をしている。
したがって、クラッチ板21の筒状嵌合部24もクラッチ歯車11の中心軸部13と同様に開口27aを有している。また、収納部27内の摺動体23は半径方向に移動可能である。
次に、クラッチ板21の取付け部分25に基準軸26を介して軸支された一組の係合爪片22について説明する。例えば図5で示すように、係合爪片22は同一構成なので、説明の便宜上、一方の構成を説明し、他方には同一の符合を付す。
係合爪片22は、本実施例では、取付け部分25の両端部にそれぞれ軸支されている。しかして、22aは中央部に形成された基準軸26用の軸孔、22bは駆動アームの係合突起と係合する薄い板状の第1係合部、22cはクラッチ歯車の中心軸部側(例えば小突起16a)と係合可能なL形状の第2係合部、22dはクラッチ歯車の突起状部分16のカム部16bと摺動可能な内側の弧状面、22eは外側の弧状面である。
本実施例の係合爪片22は、全体として指先状に形成され、第1係合部22bは、いわば爪部分に相当する。したがって、第1係合部22bが外方向へ回転変位した場合には、クラッチ歯車11の切欠部分19に位置する。
また、図1で示すように、係合爪片22の第1係合部22bは露出して見えるが、第2係合部22cは取付け部分25の収納空間内に入り込んでいる。さらに、第1係合部22bは第2係合部22cに比べて大きいと共に、駆動アーム4の係合突起31と係合する係合面は曲面状(例えば小弧状)に形成されている。
(3)その他の部材−駆動アーム4、ダルマ5など
ここでは、図1及び図2を参照にして、駆動アーム4、ダルマ5などのその他の部材を説明する。
まず、駆動アーム4は、上端部(一端部)にクラッチ歯車11の凹所15内に常時位置するピン状の係合突起31を有する係合アーム本体4aと、この係合アーム本体4aの下端部側の薄肉部分に複数本の固着具を介して一体的に取付けられたやや逆L型形状の連結板4bとから成り、前記連結板4bの下端部は、可動枢支ピンを介してダルマ5の第3連結突起に連結されている。
次に、ダルマ5は、シリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように図示しない錠箱の支持座(軸受け)に配設されている。ダルマ5は、錠箱の中央部、後壁9寄りの部位等に配設することが可能であるが、一つの用途(例えば電気錠)を考慮して錠箱下部の後壁9寄りの部位に配設されている。
このダルマ5の特徴は、従来のようにデッドの逆ハの字型突起や切欠溝に対する半径外方向の作動アームを有さない反面、クランクアーム6の他端部6bを、枢軸を介して軸支するための第1連結突起36を有していることである。やや幅広の第1連結突起の先端部には長孔が形成されており、該長孔37及び枢軸35を介してクランクアーム6の他端部6bがダルマ5に連結されている。
ダルマ5には、その余の連結突起も半径外方向に適宜に形成されている。すなわち、38は第1連結突起36に対して指を開いたように連設する第2連結突起で、この第2連結突起38にはダルマ5のポジション位置(施錠位置と解錠位置)に対応して所定方向に切り換え付勢する付勢手段41が連結される。付勢手段41は、デッドボルト7とダルマ5の間の空間に配設された棒状連結杆42と、この連結杆に巻装された付勢バネ43とを含んでいる。
さらに、ダルマ5は、第1連結突起36及び第2連結突起38に対して反対方向にヒレ状に突設された第3連結突起39を有し、この第3連結突起39には、アーム4の連結板4bの下端部が枢着される。
次に、クランクアーム6の一端部6aは、空洞状のデッドボルト7のデッド用第1可動ピン45に連結されていると共に、クランクアーム6の中間部分に設けられたクランク用第2可動ピン46は、例えば錠箱の案内部材51の案内部52に係合し、かつ、クランクアーム6の他端部6bは、ダルマ5の半径外方向突起する第1連結突起36に枢着されている。またデッドボルト7に連動する鎌片55の周知事項についての説明は割愛する。
次に、動力伝達機構は、錠箱内に設けられた制御部1に制御される駆動モータ(例えばマイクロモータ)2、この駆動モータ2の駆動力により回転する歯車伝達手段3、この歯車伝達手段3の伝動力により正逆方向へ回転するクラッチ機構Yのクラッチ歯車11、このクラッチ歯車11が所定量回転すると、クラッチ板21の何れかの係合爪片22を介して所定方向へと移動する駆動アーム4、この駆動アーム4と共働するように錠箱の軸受けに回動自在に設けられたダルマ5、このダルマ5に連結されかつデッドボルト7を押し出す又は引き戻すクランクアーム6とから成る。なお、本実施例のクラッチ歯車11は、例えば360度回転する。また、歯車伝達手段3の詳細は割愛する。
(4)摺動体の原点位置への移動
図6を参照して、まず、摺動体23の原点位置への移動について説明する。例えば図6(a)は、クラッチ板21が図示しないクラッチ歯車に対して若干回転して原点位置が「ずれた」状態を示す。一方、図6(b)は、クラッチ板21が図示しないクラッチ歯車に対して「原点位置」の状態、或いはクラッチ板21が自動的に「原点位置」への移動した(戻った)状態を示す。
上記構成に於いて、クラッチ板21は、停電時、操作部材(例えば合鍵)の操作力により駆動アーム4の係合突起31が係合爪片22の第1係合部22bから離れる方向へ多少移動した瞬間に、クラッチ軸10に対する吸着力により、クラッチ歯車11の中心軸部13のカム面17に圧接するピン状の摺動体23の作用(中立位置へと復帰しようとする力)により、クラッチ板21が矢印Aで示す時計方向へ若干回転する。この回転は、ここでは「クラッチが原点(中立)位置」になったことを意味する。
ところで、摺動体23の作用により、クラッチが原点(中立)位置になると、係合爪片22の爪状第1係合部22bは、クラッチ歯車11の内側に位置変位する(引っ込む)。図7はその理由を示す概略説明図である。
図7の(a)は、係合爪片22の第1係合部22bが引っ込み始めている状態の一例を示すものであるが、図6で示すように、クラッチ板21が矢印Aで示す時計方向へ若干回転すると、クラッチ板21と係合爪片22は基準軸26を介して連結されていることから、一緒に同方向(矢印方向)へ移行する。その際、係合爪片22の内側22dがクラッチ歯車11のカム部16aに押圧されるので、基準軸26を支点にして時計方向へと回転する(引っ込み始める)。
この状態になると、係合爪片22のアングル形状(例えばL形状)の第2係合部22cは、クラッチ歯車11の小突起16aから相当はなれているので、係合爪片22のクラッチ板に対するロック子としての機能が一時的に喪失する。
(5)主要部の作用
次に、図8及び図9を参照にして、クラッチ機構Yの主要部の作用について説明する。図8は係合爪片22がクラッチ板21をロックする場合を示し、一方、図9は係合爪片22がクラッチ板21をロックしない場合を示す。図8及び図9に於いて、黒塗りの丸い印は、駆動アームの係合突起31を意味している。
そこで、図8を見ると、前記係合突起31が前記基準軸26の外側に位置していることが判る。このように、係合突起31が係合爪片22の第1係合部22bを基準軸26の外側から押す態様の場合には、係合突起31は基準軸26を支点に矢印方向(反時計方向)へ移行することから、係合爪片22の第2係合部22cは、クラッチ歯車11の小突起16aに衝突係合する。
したがって、係合爪片22を介してクラッチ板21とクラッチ歯車11とが共働回転することができるように合体する。つまり、係合爪片22はクラッチ板21をロックする。
一方、図9を見ると、係合爪片22が基準軸26を支点に矢印方向(時計方向)に回転することから、係合突起31は前記基準軸26の内側へと移行する。このような状態になる理由は次のとおりである。
例えば停電時、手動(合鍵)でダルマを多少操作すると、係合突起31が係合爪片22の第1係合部22bから多少は離れる格好となる。その瞬間、図6で説明したように、摺動体23の作用(中立位置へと復帰しようとする力)により、クラッチ板21が矢印で示す時計方向へ若干回転する(図6)。この回転は、前述したように摺動体23が自動的に原点位置へ移動することを意味する。であるから、摺動体23の移動に伴い係合爪片22の第1係合部が内側へと回転変位して、係合突起31が基準軸26の内側へと位置する。
このようにクラッチが自動的に入ると、以後、手動の操作力により作動する駆動アームの移動を許容するようにクラッチ板22が停止中のクラッチ歯車11に対して単独で回転する。
(6)作動態様の一例
本発明の作動態様の一例について説明する。なお、駆動モータの駆動力で施・解錠する時の作動態様の説明は、(a)通常時における施錠状態から解錠状態、(b)通常時における解錠状態から施錠状態があり、一方、電動途中で停電した場合における手動操作に基づくクラッチの入れ替えは、前記(a)、(b)のそれぞれの場合に対応して、施錠方向、又は解錠方向へとそれぞれ手動操作が可能であるが、これらの態様を事細かに説明すると非常に重複的になるので、主な態様に関して説明する。
ここでは、前記(a)の場合と、該(a)の場合に於いて、途中停電した場合における手動操作に基づくクラッチの入れ替えの一態様(デッドボルトを施錠方向へ戻す態様)を説明する。
(7)通常時における施錠状態から解錠状態
図10は、通常時、駆動モータ2の駆動力(電動)により、施錠状態から解錠状態になる場合に於いて、本発明のポイント部分(図8)を示す説明である。
まず、図10(a)は施錠状態である。この時、クラッチ歯車11とクラッチ板21は原点位置(図1参照)にあり、クラッチ板21側の摺動体(磁石)23とクラッチ軸10は、互いに吸着している。ここで「原点(中立)位置」とは、完全施錠時(又は図示しない完全解錠時)、停電時の手動操作等に於いて、図6(b)で示すように、クラッチ板21の摺動体23の内端面がクラッチ歯車11のカム面17に対して面接触状態に対向した位置を言う。
図10(b)は、電動で解錠し始めた所。つまり、クラッチ歯車11は、解錠方向(図面上、時計方向)へ回転開始。この段階では、摺動体23は図6(b)の状態であることから、クラッチ板21はクラッチ歯車11と共に矢印方向へと回転する。しかし、まだ、クラッチ板21の係合爪片22の第1係合部22bは駆動アーム4の係合突起31に当たっていない。付言すると、前記係合爪片22は回転していない。であるから、まだ駆動アーム、ダルマ、クランク等の各部材も解錠方向へ作動しているわけでもない。
図10(c)は、クラッチ歯車11がさらに回転し続け、係合爪片22の第1係合部22bが当たった(係合)場合に於いて、駆動アーム4の係合突起31が外側へ寄せられた後に、係合爪片22が基準軸を支点に回転し、爪状第1係合部22bの弧状面が係合突起31に係合した場合を示す。この時、係合爪片22のL形状の第2係合部22cは図8の状態になる。つまり、第2係合部22cはクラッチ歯車11の中心軸部側の小突起16aに噛み合う(係合)することから、係合爪片22のロック機能が働く。この時、本実施例では、第2係合部22cが小突起16aに十分に噛み合うようにするために、係合爪片22の薄い板状の第1係合部22bは、クラッチ歯車11の切欠部分19の位置まで移行している。
図10(d)は、クラッチ板21とクラッチ歯車11とが、いわば合体状態となり、両部材21、11が共働回転している状態を示す。この状態でクラッチ歯車11及びクラッチ板21が矢印方向へ回転すると、動アーム、ダルマ、クランク等の各部材も解錠方向へ作動する(図面は省略)。
(8)停電時における手動操作
図11は、図10の(a)〜(d)の流れに於いて、停電した場合おける手動操作を示す。電動で解錠中に「停電」した時、当然のことながら、クラッチ歯車11が停止状態となる。したがって、手動操作(合鍵を利用)してダルマ5を動かす必要がある。手動操作する場合には、二つの操作態様がある。その一つは、合鍵をそのまま解錠方向へ回して駆動アーム4を下げる場合である。ここでは、クラッチ板21が単独回転する例として、駆動アーム4を上げる態様(デッドボルトを施錠方向へ戻す態様)を説明する。
停電時、駆動アーム4は、負荷がないため、「酔っ払いの如くフラフラの状態」である。そこで、図11の(a)は、クラッチ歯車11の凹所15を利用して駆動アーム4を若干下げた場合に於いて、図6及び図7で示すように、摺動体23、クラッチ板21等が作用し、クラッチ板21のロック状態が解かれた場合を示す。
重複的説明になるが、摺動体23が原点(中立)位置に復帰すると、係合爪片22は完全に引っ込むから、クラッチ板21は停止中のクラッチ歯車11に対して単独で回転可能になる。
そこで、図11の(b)及び(c)は、クラッチ板21は、ダルマ5及び駆動アーム4の移動を許容している状態を示す。このようにして、停電時、手動により、駆動アーム、ダルマ等の各部材を「施錠位置」又は「解錠位置」へと動かすことができる。
クラッチ軸10とクラッチ歯車11は一体でも別体でも良い。また、クラッチ板21を原点位置へ戻す構成は、「錠箱側の金属製又は磁性体のクラッチ軸10」に対する「クラッチ板21の収納部27に設けられかつ吸着力によりクラッチ歯車11のカム面17に圧接する摺動体23」であるが、この構成については、任意に設計変更することができる。
図12(a)及び(b)は、本発明の要部の設計変更例を示す。この設計変更例(第2実施例)のラッチ板21を原点位置へ戻す構成は、磁性体の吸着力を利用するものではなく、クラッチ板21の収納部27に内装された付勢手段23aと、該付勢手段23aに付勢される摺動体23bの端部の圧接力とクラッチ歯車11のカム面17の制御との関係を利用している。
すなわち、図12(a)及び(b)に於いて、23aはクラッチ板21の収納部27に内装されたバネ部材、23bはクラッチ歯車11のカム面17に内端部が常時面接触状態で圧接するように前記バネ部材に付勢されたピン状の摺動体である。この摺動体とバネ部材はクラッチ板21を原点位置へ戻すための付勢手段を構成している。
したがって、第2実施例のクラッチ軸10Aは、非金属製或いは非磁性体の支軸で良い。このように構成に於いても、第1実施例と同様の作用・効果を得ることができる。
その他、特に図示しないが、クラッチ歯車の筒状中心軸部のカット面或いは面取り部分(第1実施例のカム面に相当)に第1磁性体を固定し、一方、この第1磁性体の極性に対して吸着し得る可動の第2磁性体(摺動体)をクラッチ板21に半径方向に移動可能に設けても良い。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図11は本発明の最良の実施例(第1実施例)を示す各説明図。図12は本発明の要部の設計変更例を示す概略説明図(第2実施例)である。
第1実施例の環境と主要部を示す概略説明図。 主要部の概略説明図(完全解除時、原点位置の一例)。 クラッチ機構を構成する部材の概略説明図(斜視からの説明図)。 クラッチ歯車の正面図。 クラッチ板と係合爪片の各正面図。 (a)、(b)は、要部の「原点位置がずれた状態」と「原点位置」の一例を示す各概略説明図(特に、クラッチ板回転)。 (a)、(b)は、クラッチ板が回転した場合における係合爪片の作動状態を示す各概略説明図。 係合爪片がロックした場合の説明図。 係合爪片がロックしない場合の説明図。 (a)、(b)、(c)は、通常の作動状態の一部を示す概略説明図。 図10の(a)〜(c)に於いて、停電時、クラッチ板が操作力により駆動する駆動アームを介して停止状態のクラッチ歯車とは別個に単独回転する場合の概略説明図。 要部の設計変更例(第2実施例)を示す概略断面説明図。
符号の説明
X…電気錠、Y…クランク機構、1…制御部、2…駆動モータ、3…歯車伝達手段、4…駆動アーム、5…ダルマ、6…クランクアーム、7…デッドボルト、10,10A…クラッチ軸、11…クラッチ歯車、12…ギヤ部、13…中心軸部、14…貫通孔、15…凹所、16…中心軸部の突起状部分、16a…小突起、16b…肩状カム部、16c…ガイド部、17…カム面、18…開口、19…ギヤ部の切欠部分、21…クラッチ板、22…係合爪片、22a…軸孔、22b…第1係合部、22c…第2係合部、22d…内側の弧状面、23…摺動体(例えば磁性体)、24…筒状嵌合部、25…取付け部分、26…基準軸、27…収納部、27a…開口、31…駆動アームの係合突起、23a…付勢手段、23a…摺動体(非磁性体)。

Claims (7)

  1. 凹所を有するクラッチ歯車に摺動体を備えたクラッチ板を組込み、クラッチ板には、基準軸を介して係合爪片を軸支し、一方、係合爪片に係合する係合突起を有すると共に、ダルマに連動する駆動アームを凹所側に配設し、係合突起が基準軸の外側に位置するときは係合爪片を介してクラッチ板とクラッチ歯車とが共働回転するように合体し、停電時、手動操作に起因して摺動体が自動的に原点位置へ移動し、該移動に伴い係合爪片が回転変位すると、以後、クラッチ板は手動の操作力により作動する前記駆動アームの移動を許容するように停止中のクラッチ歯車に対して単独で回転することを特徴とする電気錠のクラッチ機構。
  2. 請求項1に於いて、係合爪片は、基準軸を介して軸支され、一端部に駆動アームの係合突起と係合する爪状第1係合部を有し、一方、他端部にクラッチ歯車の中心軸部側と係合する第2係合部を有することを特徴とする電気錠のクラッチ機構。
  3. 請求項1に於いて、駆動アームの係合ポイントが基準軸よりも外側に位置している場合には、係合爪片はクラッチ歯車に対してロック状態に係合し、クラッチ板はクラッチ歯車と共に回転することを特徴とする電気錠のクラッチ機構。
  4. クラッチ歯車と、該クラッチ歯車の中心軸部に嵌合する嵌合部、該嵌合部に延設する取付け部分の収納部内に半径方向に移動自在に設けた摺動体及び前記取付け部分に基準軸を介して軸支された係合爪片を有するクラッチ板と、前記中心軸部に嵌合する金属製若しくは磁性体のクラッチ軸とを備え、施錠から解錠へとクラッチ歯車が作動している最中に停電して該クラッチ歯車が停止した場合に於いて、手動でダルマを操作すると、前記摺動体が中立位置へ復帰する作用を介して前記クラッチ板が所要量回転し、該クラッチ板の回転に伴い前記中心軸部のカム部に摺動する係合爪片22はクラッチ板21に対してロックを解き、クラッチ板21は前記クラッチ歯車11に対して独自に回転し得るようになることを特徴とする電気錠のクラッチ機構。
  5. 請求項4に於いて、クラッチ歯車の中心軸部の外周には、係合爪片の第2係合部と係合する突起部分が形成されていることを特徴とする電気錠のクラッチ機構。
  6. 請求項4に於いて、クラッチ歯車は、ギヤ部分に切欠部分を有すると共に、中心軸部側はカム機能を有することを特徴とする電気錠のクラッチ機構。
  7. 一側面に凹所を有するクラッチ歯車に摺動体を備えたクラッチ板を組込み、前記クラッチ板には、基準軸を介して係合爪片を軸支し、一方、前記係合爪片に係合する係合突起を有すると共に、ダルマに連動する駆動アームを前記凹所側に配設し、前記係合突起が前記基準軸の外側に位置するときは前記係合爪片を介してクラッチ板とクラッチ歯車とが共働回転するように合体し、一方、停電時、手動操作に起因して前記摺動体が付勢手段の付勢力により自動的に原点位置へ移動し、該移動に伴い前記係合爪片が回転変位すると、以後、手動の操作力により作動する前記駆動アームの移動を許容するようにクラッチ板が停止中のクラッチ歯車に対して単独で回転することを特徴とする電気錠のクラッチ機構。
JP2006132201A 2006-05-11 2006-05-11 電気錠のクラッチ機構 Expired - Fee Related JP5278934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006132201A JP5278934B2 (ja) 2006-05-11 2006-05-11 電気錠のクラッチ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006132201A JP5278934B2 (ja) 2006-05-11 2006-05-11 電気錠のクラッチ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007303139A true JP2007303139A (ja) 2007-11-22
JP5278934B2 JP5278934B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=38837303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006132201A Expired - Fee Related JP5278934B2 (ja) 2006-05-11 2006-05-11 電気錠のクラッチ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5278934B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204367A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Miwa Lock Co Ltd 動力伝達機構及び施解錠装置
CN108757854A (zh) * 2018-07-20 2018-11-06 深圳市罗曼斯科技有限公司 一种变速箱
CN109339587A (zh) * 2018-10-18 2019-02-15 宁波盛威卓越安全设备有限公司 机械电子离合分动锁
CN110043133A (zh) * 2019-05-24 2019-07-23 河北贝安比工业设计有限责任公司 一种保险箱门锁的总成机构
CN113338715A (zh) * 2021-06-30 2021-09-03 珠海优特物联科技有限公司 离合器和锁体
CN113338716A (zh) * 2021-06-30 2021-09-03 珠海优特物联科技有限公司 离合器和锁体
US20240076904A1 (en) * 2022-09-06 2024-03-07 Snap-On Incorporated Locking Device

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58168770A (ja) * 1982-03-31 1983-10-05 国産金属工業株式会社 電気錠
JPS61189949U (ja) * 1985-05-20 1986-11-26

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58168770A (ja) * 1982-03-31 1983-10-05 国産金属工業株式会社 電気錠
JPS61189949U (ja) * 1985-05-20 1986-11-26

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204367A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Miwa Lock Co Ltd 動力伝達機構及び施解錠装置
CN108757854A (zh) * 2018-07-20 2018-11-06 深圳市罗曼斯科技有限公司 一种变速箱
CN108757854B (zh) * 2018-07-20 2024-04-23 深圳市罗漫斯智能家居有限公司 一种变速箱
CN109339587A (zh) * 2018-10-18 2019-02-15 宁波盛威卓越安全设备有限公司 机械电子离合分动锁
CN109339587B (zh) * 2018-10-18 2024-01-30 宁波盛威卓越安全设备有限公司 机械电子离合分动锁
CN110043133A (zh) * 2019-05-24 2019-07-23 河北贝安比工业设计有限责任公司 一种保险箱门锁的总成机构
CN110043133B (zh) * 2019-05-24 2023-11-28 河北贝安比工业设计有限责任公司 一种保险箱门锁的总成机构
CN113338715A (zh) * 2021-06-30 2021-09-03 珠海优特物联科技有限公司 离合器和锁体
CN113338716A (zh) * 2021-06-30 2021-09-03 珠海优特物联科技有限公司 离合器和锁体
US20240076904A1 (en) * 2022-09-06 2024-03-07 Snap-On Incorporated Locking Device
US12305423B2 (en) * 2022-09-06 2025-05-20 Snap-On Incorporated Locking device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5278934B2 (ja) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5278934B2 (ja) 電気錠のクラッチ機構
AU2011283430B2 (en) Electronic door lock device for connecting clutch easily
US9217264B2 (en) Low energy clutch for electronic door lock
KR20180005888A (ko) 잠금장치
JP6644249B2 (ja) 扉の施錠装置における非常解錠装置
JP2007217933A (ja) 錠前の解錠機構
JP4878964B2 (ja) 電気錠のクラッチ機構
KR102018633B1 (ko) 조립성 및 작동 안정성이 향상된 모티스
JP4611816B2 (ja) 電気錠のクラッチ機構及び電気錠
JP2011080291A (ja) デッドボルト構造
KR101467984B1 (ko) 디지털 도어락
JP4847266B2 (ja) 電気錠用のクラッチ機構
JP4741333B2 (ja) 電気錠のクラッチ機構
CN208396458U (zh) 防猫眼装置、门锁及具有该门锁的门
JP2007197991A (ja) 電気錠に於けるデッドボルト駆動機構
JP4619096B2 (ja) 建具としての扉用電気錠のクラッチ機構
JP2006132088A (ja) 電気錠のスイッチ機構
JP4716840B2 (ja) 電気錠
JP6644250B2 (ja) 電気錠付き操作ユニット
JP4504159B2 (ja) 電気錠のクラッチ機構
JP2007205056A (ja) ドアの開閉装置
JP4553689B2 (ja) 電気錠のスイッチ機構
JP4784934B2 (ja) デスク
JP2014167236A (ja) ドアロック装置
JP4692992B2 (ja) 収納装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees