JP2007301116A - トレーニング兼補助用椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】立上りの補助用に加えて筋力トレーニング用としても用いることができるトレーニング兼補助用椅子を提供する。
【解決手段】椅子本体と、椅子本体に設けられた中間支持体6と、中間支持体6に装着された座部8と、中間支持体6と座部8との間に介在された第1コイルばね10と、中間支持体6と椅子本体との間に介在された第2コイルばね12と、座部8を着座角度位置に保持するための第1ロック手段と、座部8を着座位置に保持するための第2ロック手段と、を備えたトレーニング兼補助用椅子。通常の椅子として使用するときには、第1及び第2ロック手段がロック状態になり、座部が着座位置及び着座角度位置に保持され、トレーニング兼補助用椅子として使用するときには、第1及び第2ロック手段がロック解除状態になり、中間支持体6が上下方向に移動自在に、座部8が旋回自在となる。
【選択図】図3
【解決手段】椅子本体と、椅子本体に設けられた中間支持体6と、中間支持体6に装着された座部8と、中間支持体6と座部8との間に介在された第1コイルばね10と、中間支持体6と椅子本体との間に介在された第2コイルばね12と、座部8を着座角度位置に保持するための第1ロック手段と、座部8を着座位置に保持するための第2ロック手段と、を備えたトレーニング兼補助用椅子。通常の椅子として使用するときには、第1及び第2ロック手段がロック状態になり、座部が着座位置及び着座角度位置に保持され、トレーニング兼補助用椅子として使用するときには、第1及び第2ロック手段がロック解除状態になり、中間支持体6が上下方向に移動自在に、座部8が旋回自在となる。
【選択図】図3
Description
本発明は、高齢者の介護予防などのためのトレーニングに用いたり、立ち上がりを行いやすくするための補助に用いたりするトレーニング兼補助用椅子に関する。
高齢者の立ち上がりを補助するための補助椅子として、基台を有する椅子本体と、この基台に支持された座部とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この補助椅子では、座部が相互に旋回自在に連結された前部及び後部から構成され、基台の前部と座部前部の間に前方エアバックが介在され、基台の後部と座部後部との間に後方エアバックが介在され、コンプレッサからの圧縮空気が前方及び後方エアバックに供給されるように構成されている。
この補助椅子においては、通常、前方及び後方エアバックが収縮した状態に保たれて座部が着座位置に保持され、使用者はこの着座位置に保持された座部に座るようになる。そして、使用者が立ち上がる際には、コンプレッサからの圧縮空気が前方及び後方エアバックの双方に供給されて膨張し、前方及び後方エアバックを介して座部全体(前部及び後部)が上方に上昇位置まで上昇された後に、前方エアバックが収縮して座部前部が座部後部を支点として前下方に揺動し、座部がこのように移動することによって、座部に座った使用者のお尻が持ち上げら、膝がのびるようになり、かくして、使用者は補助椅子からの立ち上がりを容易に行うことができ、足腰が弱った高齢者の立上り動作を補助することができる。
しかしながら、上述した補助椅子は、立上りを補助するための専用のものであり、それ故に、立上り補助用には用いることができるが、その他の目的、例えば筋力トレーニングなどには用いることができない。一般に、補助椅子を使用する高齢者は、足腰が弱っているので、更に足腰が弱るのを防止するために、身近なものを用いて筋力トレーニングを行うことが望ましが、この筋力トレーニングの器具として用いることができるものが少なく、身近なものとしての補助椅子を改良して筋力トレーニングにも用いることができるものの実現が望まれている。
本発明の目的は、立上りの補助用に加えて筋力トレーニング用としても用いることができるトレーニング兼補助用椅子を提供することである。
本発明の請求項1に記載のトレーニング兼補助用椅子は、床面に設置される椅子本体と、上下方向に移動自在に且つ前端部を旋回中心として旋回自在に前記椅子本体に支持された座部と、前記椅子本体及び前記座部の後部間に介在された第1ばね手段と、前記椅子本体及び前記座部の前部間に介在された第2ばね手段と、前記座部を着座角度位置にロック保持するための第1ロック手段と、前記座部を着座位置にロック保持するための第2ロック手段とを備え、第1の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック状態に保持され、前記座部が前記着座位置及び前記着座角度位置に保持され、通常の椅子として機能し、また第2の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック解除状態に保持され、前記座部が上下方向に移動自在になるとともに、前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1及び第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第1トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記第1ロック手段がロック解除され、前記第2ロック手段がロック保持される第3の使用形態での使用が可能であり、前記第3の使用形態では、前記座部が前記着座位置に保持された状態にて、この座部が前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1ばね手段の反発力を利用して移動され、第2トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記第2ロック手段がロック解除され、前記第1ロック手段がロック保持される第4の使用形態での使用が可能であり、前記第4の使用形態では、前記座部が前記着座角度位置に保持された状態にて、前記座部が上下方向に移動自在となり、前記座部が前記第1及び第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第3トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のトレーニング兼補助用椅子では、床面に設置される椅子本体と、前記椅子本体に設けられた中間支持体と、前記中間支持体に装着された座部と、前記中間支持体と前記座部との間に介在された第1ばね手段と、前記中間支持体と前記椅子本体との間に介在された第2ばね手段と、前記座部を前記着座角度位置にロック保持するための第1ロック手段と、前記座部を前記着座位置にロック保持するための第2ロック手段と、を備え、第1の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック状態に保持され、前記座部が前記着座位置及び前記着座角度位置に保持され、通常の椅子として機能し、また第2の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック解除状態に保持され、前記中間支持体が上下方向に移動自在になるとともに、前記座部が前記中間支持体に対して前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1ばね手段の反発力を利用して移動されるとともに、前記中間支持体が前記第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第1トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記第1ロック手段がロック解除され、前記第2ロック手段がロック保持される第3の使用形態での使用が可能であり、前記第3の使用形態では、前記座部が前記着座位置に保持された状態にて、この座部が前記中間支持体に対して前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1ばね手段の反発力を利用して移動され、第2トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記第2ロック手段がロック解除され、前記第1ロック手段がロック保持される第4の使用形態での使用が可能であり、前記第4の使用形態では、前記座部が前記着座角度位置に保持された状態にて、前記中間支持体が上下方向に移動自在となり、前記中間支持体が前記第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第3トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記椅子本体は、前記座部の背面側に配設された背もたれ部と、前記背もたれ部の両側部から前方に延びる一対の肘掛け部とを有し、前記一対の肘掛け部の先端部の各々には、トレーニング用椅子として使用するときに把持する把持部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記把持部は前記肘掛け部に収納可能に取り付けられ、通常の椅子として使用するときには、前記把持部は前記肘掛け部に収納される収納位置に保持され、トレーニング用椅子として使用するときには、前記把持部は前記肘掛け部から突出する突出位置に保持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記一対の肘掛け部の各々には、トレーニング用バーが設けられ、前記トレーニングバーは、前記肘掛け部に収納される収納位置と、前記肘掛け部から内側に延びる使用位置との間を旋回自在に装着されており、前記第1及び第2ロック手段がロック保持されて前記座部が前記着座位置及び前記着座角度位置に保持された状態において、前記トレーニングバーが前記使用位置に保持される使用形態においては、前記トレーニングバーが使用者の太股の動きを拘束し、筋力トレーニング用椅子として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記椅子本体には、前記座部の前記着座位置を調整するための着座位置調整機構が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記第1ばね手段及び/又は第2ばね手段に関連して、前記座部に作用する反発力を調整するための反発力調整機構が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記第1ばね手段及び/又は前記第2ばね手段は交換可能に取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記座部に加速度検知センサが設けられ、前記加速度検知センサは第2の使用形態における前記座部の移動加速度を検知することを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記座部に加速度検知センサが設けられ、前記加速度検知センサは第2の使用形態における前記座部の移動加速度を検知することを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記座部に関連してカウンタ手段が設けられ、前記カウンタ手段は前記加速度センサの検知信号を利用して前記座部の移動回数をカウントすることを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記一対の肘掛け部のいずれか一方の把持部には、心拍数を検知するための心拍数検知センサが設けられていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項16に記載のトレーニング兼補助用椅子では、前記椅子本体の両側部には一対の揺動アームが揺動自在に装着され、前記一対の揺動アームの先端部間に連結部材が装着され、また前記一対の揺動アームの少なくとも一方と前記椅子本体との間には弾性偏倚部材が介在され、足のトレーニングを行うときには、前記弾性偏倚部材の弾性偏倚作用に抗して前記連結部材が上方に移動されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、椅子本体と、この椅子本体に装着された座部とから構成され、椅子本体及び座部の後部間に第1ばね手段が介在され、椅子本体及び座部の前部間に第2ばね手段が介在されている。第1の使用形態においては、座部が第1ロック手段により着座角度位置に、また第2ロック手段により着座位置にロック保持され、座部が移動することがなく、通常の椅子として機能する。また、第2の使用形態では、第1及び第2ロック手段がロック解除状態に保持され、座部は上下方向に、且つ旋回中心を中心として旋回自在となり、座部が第1及び第2ばね手段の大きな反発力を利用して移動され、第1トレーニング兼補助用椅子として機能する。この第2の使用形態では、座部が上方に移動することによって、着座した使用者の重心位置が高くなり、また座部が旋回中心を中心として旋回することによって、着座した使用者の重心が前上方に移動し、大きな反動を利用して着座姿勢からの一連の立上り動作が容易となり、このような一連の立上り動作を補助するように、またこのような一連の立上り動作のトレーニングを行うのに用いることができる。
また、本発明の請求項2に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、第3の使用形態では、第1ロック手段がロック解除状態に保持され(第2ロック手段はロック状態に保持される)、座部は着座位置に保持された状態で旋回中心を中心として旋回自在となり、座部が第1ばね手段の反発力を利用して移動され、第2トレーニング兼補助用椅子として機能する。この第3の使用形態では、座部が旋回移動することによって、着座した使用者の重心が前上方に移動し、これによって、着座姿勢からの立上りが容易となり、一連の立上り動作のうちの前上方への重心移動を補助するように、またこの前上方への重心移動のトレーニングを行うのに用いることができる。
また、本発明の請求項3に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、第4の使用形態では、第2ロック手段がロック解除状態に保持され(第1ロック手段はロック状態に保持される)、座部は着座角度位置に保持された状態で上下方向に移動自在となり、座部が第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第3トレーニング兼補助用椅子として機能する。この第4の使用形態では、座部が上下移動することによって、着座した使用者の重心が上方に移動し、これによって、着座姿勢からの立上りが容易となり、一連の立上り動作のうちの上方への重心移動を補助するように、またこの上方への重心移動のトレーニングを行うのに用いることができる。
また、本発明の請求項4に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、椅子本体と、この椅子本体に設けられた中間支持体と、中間支持体に装着された座部とから構成され、中間支持体と座部との間に第1ばね手段が介在され、中間支持体と椅子本体との間に第2ばね手段が介在される。第1の使用形態においては、座部が第1ロック手段により着座角度位置に、また中間支持体とともに座部が第2ロック手段により着座位置にロック保持され、座部が移動することがなく、通常の椅子として機能する。また、第2の使用形態では、第1及び第2ロック手段がロック解除状態に保持され、座部は旋回中心を中心として旋回自在に、且つ中間支持体とともに上下方向に移動自在となり、座部が第1及び第2ばね手段の大きな反発力を利用して移動され、第1トレーニング兼補助用椅子として機能する。従って、このようなトレーニング兼補助椅子においても、上述したと同様に、第1及び第2ばね手段による大きな反動を利用して着座姿勢からの一連の立上り動作を補助するように、またこのような一連の立上り動作のトレーニングを行うのに用いることができる。
また、本発明の請求項5に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、第3の使用形態では、第1ロック手段がロック解除状態に保持され(第2ロック手段はロック状態に保持される)、座部は着座位置に保持された状態で旋回中心を中心として旋回自在となるので、上述したと同様に、座部が旋回移動することによって、着座した使用者の重心が前上方に移動し、一連の立上り動作のうちの前上方への重心移動を補助するように、またこの前上方への重心移動のトレーニングを行うのに用いることができる。
また、本発明の請求項6に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、第4の使用形態では、第2ロック手段がロック解除状態に保持され(第1ロック手段はロック状態に保持される)、座部は着座角度位置に保持された状態で上下方向に移動自在となるので、上述したと同様に、座部が上下移動することによって、着座した使用者の重心が上方に移動し、一連の立上り動作のうちの上方への重心移動を補助するように、またこの上方への重心移動のトレーニングを行うのに用いることができる。
また、本発明の請求項7に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、椅子本体の背もたれ部の両側部には、前方に延びる一対の肘掛け部が設けられ、かかる一対の肘掛け部の先端部には把持部が設けられているので、かかる把持部を把持することによって、使用者は安定して椅子に着座することができ、椅子を用いたトレーニング動作、またこの椅子からの立上り動作を安定的に行うことができる。
また、本発明の請求項8に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、通常の椅子として使用するときには、把持部は収納位置に保持されて肘掛け部に収納されるので、使用者の邪魔となることがなく、またトレーニング用椅子として使用するときには、把持部は突出位置に位置付けられて肘掛け部から突出するので、容易に且つ安定的に把持部を把持することができる。
また、本発明の請求項9に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、一対の肘掛け部にはトレーニング用バーが収納位置と使用位置との間を移動自在に設けられる。筋力トレーニングを行うときには、第1及び第2ロック手段がロック状態に保持されて座部は着座位置及び着座角度位置に保持されるとともに、トレーニングバーが使用位置に位置付けられ、着座した使用者の太股の上側に位置する。従って、このような状態では、トレーニングバーによって、太股の上方への動きが拘束され、脚の筋力トレーニングを効果的に行うことができる。
また、本発明の請求項10に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、座部の着座位置を調整するための着座位置調整機構が設けられているので、この着座位置を使用者の身長に合うように調整することができる。
また、本発明の請求項11に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、第1ばね手段及び/又は第2ばね手段に関連して反発力調整機構が設けられているので、例えば、第1及び第2ばね手段に反発力調整機構を設けることによって、トレーニングとして用いるとき、また補助椅子として用いるときの反発力を調整することができ、使用者の脚力レベルに応じた反発力となるように設定することができる。尚、反発力調整機構としては、油圧ダンパなどを用いることができる。
また、本発明の請求項12に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、第1ばね手段及び/又は第2ばね手段が交換可能であるので、ばね定数の異なるものに交換することによって、トレーニングとして用いるとき、また補助用椅子として用いるときの反発力を調整することができる。
また、本発明の請求項13に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、座部に加速度検知センサが設けられているので、第1トレーニング兼補助用椅子として機能させてトレーニングしているときの座部の立上り加速度(上下動及び/又は旋回動の加速度)を検知することができる。
また、本発明の請求項14に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、カウンタ手段は加速度センサの検知信号を利用して座部の移動回数をカウントするので、このカウンタ手段のカウント数によってトレーニング回数を把握することができる。
また、本発明の請求項15に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、肘掛け部の把持部に心拍数検知センサが設けられているので、この椅子を用いたトレーニング時の使用者の心拍数を検知することができ、検知した心拍数を使用者のトレーニングの指標として利用することができる。
更に、本発明の請求項16に記載のトレーニング兼補助用椅子によれば、椅子本体の両側に一対の揺動アームが装着され、この揺動アーム間に連結部材(例えば、帯状部材)が装着され、座部に座った状態でもって足で弾性偏倚部材が偏倚作用に抗して連結部材を上方へ移動するようになるので、椅子を利用した足のトレーニングを効果的に行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うトレーニング兼補助用椅子の実施形態について説明する。図1は、一実施形態のトレーニング兼補助用椅子を示す斜視図であり、図2は、図1のトレーニング兼補助用椅子の椅子本体を一部断面で示す断面図であり、図3は、図1のトレーニング兼補助用椅子の中間支持体を一部断面で示す断面図であり、図4は、図1のトレーニング兼補助用椅子における第1ロック機構及びこれに関連する構成を示す部分断面図であり、図5は、図1のトレーニング兼補助用椅子における第2ロック機構及びこれに関連する構成を示す部分断面図である。
図1〜図3において、図示のトレーニング兼補助用椅子2は、椅子本体4と、この椅子本体4に移動自在に支持された中間支持体6と、この中間支持体6に旋回自在に支持された座部8とを備え、中間支持体6と座部8との間に、第1ばね手段を構成する複数のコイルばね10(図3において一つ示す)が配設され、また中間支持体6と椅子本体4との間に、第2ばね手段を構成する複数のコイルばね12(図2及び図3において三つ示す)が配設されている。
椅子本体4は、床面などに設置されるベース部材14と、このベース部材14の四角部に取り付けられた支持部材16a,16b(図1において三つ示す)とを有し、前側の一対の支持部材16aと後側の一対の支持部材16bとの間に中間支持体6が配設され、ベース部材14の支持突部15と中間支持体6の底部との間に、複数のコイルばね12(第2ばね手段)が配設されている。この中間支持体6は、後述するように、通常のときにはロック手段18(第2ロック手段を構成する)により、図1及び図2に示すとともに、図3に実線で示す着座位置にロック保持され、またロック手段18によるロック状態を解除したときには複数のコイルばね12により弾性的に支持され、例えば図2に二点鎖線6Aで示す上昇位置と例えば二点鎖線6Bで示す下降位置との間を上下移動される。
中間支持体6は内部が中空の箱状体から構成され、その底壁部20が複数のコイルばね12により支持されるように構成され、その上壁部22の上面に凹部24が設けられ、かかる凹部24に座部8が収容可能に構成され、底壁部20と上壁部22との間が側壁部26により接続されている。また、上壁部22の凹部24の後部には各コイルばね10に対応して開口28が設けられ、各コイルばね10の上端部側は対応する開口28を通して上方に突出可能に構成されている。
この実施形態では、前側の一対の支持部材16aの内側には上下方向に延びる案内溝20が設けられ、中間支持体6の前端両側部には、前方に突出する一対のピン30が設けられ、かかるピン30が前側の支持部材16aの案内溝20に上下方向に移動自在に受け入れられている。また、後側の一対の部材16bの内側にも、上下方向に延びる案内溝32が設けられ、中間支持体6の後端両側部には、後方に突出する一対のピン34が設けられ、これらピン34が後側の支持部材16bの案内溝32に上下方向に移動自在に受け入れられている。このように構成されているので、ピン30,34が案内溝20,32内を移動することによって、中間支持体6は上下方向に確実に移動される。
座部8はプレート状部材から構成され、その前端部が支持軸38(旋回中心として機能する)を中心として旋回自在に支持される。従って、この座部8は支持軸38を旋回中心として旋回自在であり、中間支持体6の凹部24の底面に当接してほぼ全体がこの凹部24に収容される着座角度位置(図3参照)と、図3に一点鎖線で示す上旋回角度位置との間を旋回自在である。
図4を参照して、座部8に関連して、ロック手段42(第1ロック手段を構成する)が設けられている。ロック手段42はロックレバー44を備え、このロックレバー44が中間支持体6の上壁部22の内面に取り付けられた取付プレート46に支持ピン48を介して旋回自在に装着されている。ロックレバー44の一端部には係合爪50が設けられ、その他端部に連結部52が設けられている。更に、支持ピン48にはねじりコイルばね54が装着され、このねじりコイルばね54の一端部がロックレバー44に係止されている。ねじりコイルばね54はロックレバー44を図4において反時計方向に弾性的に偏倚する。また、取付プレート46には当接ピン56が設けられ、ロックレバー44の図4に示す角度位置を越える旋回動が阻止され、後述するロックが可能となる。
座部8の底面には、ロック手段42側に突出する突部58が設けられ、この突部58にロックレバー44に対応してピン60が設けられている。更に、ロックレバー44の連結部52にはケーブル62の一端部が連結され、このケーブル62の他端部は前側の一方の支持部材16aに取り付けられた操作レバー(図示せず)に連結されている。
このように構成されているので、座部8を中間支持体6の凹部24に収容される上記着座角度位置に旋回させると、ロックレバー44の係合爪50が座部8のピン60に係合してロック手段42がロック状態となり、座部8は図3及び図4に実線で示す着座角度位置(座部8の上面が実質上水平となる角度位置)にロック保持される。また、このロック状態にて操作レバー(図示せず)を操作してケーブル62を矢印64(図4参照)で示す方向に引っ張ると、ロックレバー44が図4において時計方向に旋回され、このロックレバー44の係合爪50と座部8側のピン60との係合状態が解除されてロック手段42がロック解除状態となり、操作レバーをこの状態に保持することによって、ロック手段42がロック解除状態に保持される。このロック解除状態では、コイルばね10(第1ばね手段)が座部8の底面に作用し、この座部8は、図3及び図4に一点鎖線で示すように支持軸38を中心として上方に旋回される。
次に、図5を参照して、中間支持体6に関連して設けられたロック手段66(第2ロック手段)について説明すると、このロック手段66は一対のロックロッド68(図5において、椅子本体4の右側部に配設されたものを示す)を備え、このロックロッド68の一端部に頭部70が設けられている。椅子本体4の前側及び後側の支持部材16a、16bにはロック用の貫通孔72が設けられ(図5において、前側の支持部材16aに設けられた貫通孔72のみを示す)、また中間支持体6の上壁部22の両側部には、これらロック用貫通孔72に対応して挿通孔74が設けられ、ロックロッド68は前側の支持部材16aの貫通孔72、中間支持体6の挿通孔74及び後側の支持部材16bの貫通孔72を通して挿入され、かく装着すると第2ロック手段18がロック状態になって中間支持体6は図2及び図3に示す着座位置にロック保持される。また、頭部70を引っ張ってロックロッド68を取り外すと、第2ロック手段18のロック状態が解除され、中間支持体6は座部8とともに上下方向に移動自在となる。
この実施形態では、支持部材16a、16bに貫通孔72を一つ設けているが、この貫通孔72を上下方向に間隔をおいて複数設けることによって、第2ロック手段18と着座位置調整機構との双方の機能を持たせることができる。即ち、ロックロッド68を挿入する貫通孔72を選択することによって、中間支持体6の上下方向の装着位置(換言すると、これに装着された座部8の装着位置)を調整することができ、使用者に合わせた座部8の着座位置を設定することができる。尚、第2ロック手段18と着座位置調整機構とを別個の独立したものとして構成することもできる。
この実施形態では、更に、後側の一対の支持部材16b間に背もたれ部75が設けられており、この背もたれ部75は、支持部材16bの上端から中間支持体6の上下方向中央部近傍まで延びており、中間支持体6が後述するようにして上下方向に移動したときにも着座した使用者の背面側を支持するように設けられている。また、椅子本体4の下部には、その四側面にカバープレート75が設けられ、かかるカバープレート75は中間支持体6及びコイルばね12の周囲を覆っている。
また、前側の支持部材16a及び後側の支持部材16bの上端部間には、前方(図2〜図3において左方)に延びる肘掛け部76,78が設けられている。この実施形態では、一対の後側の支持部材16b間には補強接続部材80が設けられ、背もたれ部75の上端部はこの補強接続部材80に接続されている。一方(図1において上側に示し、図2及び図3に示すもの)の肘掛け部76は、補強接続部材80の一端部に固定された一端部から前方に延び、一方の前側支持部材16aに支持され、その他端側は更に前方に延びている。また他方(図1において下側に示すも)の肘掛け部78は、補強接続部材80の他端部に固定された一端部から前方に延び、他方の前側支持部材16aに支持され、その他端側は更に前方に延びている。
背もたれ部75から前方に延びる一対の肘掛け部76,78の先端部には、後述するトレーニング時に使用者が把持するための把持部81,82が設けられている。把持部81,82は、図1〜図3に示すように、対応する肘掛け部76,78に収納可能に構成されている。即ち、各肘掛け部76,78には先端面から後方に延びる収納空間(図示せず)が設けられ、かかる収納空間に把持部81,82の後端側が摺動自在に装着されている。従って、後方に押し込むことによって、把持部81,82は図1〜図3に実線で示す収納位置に保持され、その大部分が肘掛け部76,78に収納され、また前方に引き出すことによって、把持部81,82は図1〜図3に一点鎖線で示す突出位置に保持され、その大部分が肘掛け部76,78から前方に突出し、トレーニング時に容易に且つ安定的に把持することができる。このように把持部81,82を設けることによって、使用者は安全にトレーニングを行うことができる。
一対の把持部81,82のいずれか一方に、心拍数を検知するための心拍数検知センサ(図示せず)が内蔵される。このように心拍数検知センサを設けることによって、トレーニング時の心拍数を検知し、この検知結果を利用して各使用者のトレーニングの指標とすることができる。尚、椅子本体4の所定部位にメモリ手段(図示せず)を設け、この心拍数検知センサからの検知データを記憶するようにすることができ、このように記憶することによって、過去の検知データとの比較などを容易に行うことが可能となる。
この実施形態では、更に、一対の肘掛け部76,78にトレーニングバー84,86が設けられている。トレーニングバー84,86は、背もたれ部75側の端部が軸(図示せず)を介して水平方向に旋回自在に装着され、図1に実線で示す収納位置と図1に一点鎖線で示す使用位置との間を旋回動することができ、上記収納位置にあるときには肘掛け部76,78の中間部の下部に設けられた凹部内に収容され、上記使用位置にあるときには上記凹部から内側に延びた状態となる。この状態においては、座部8に着座した使用者の両太股の上側に位置して上方への動きを拘束する。
このトレーニング兼補助用椅子2は、使用目的に応じて、次のように使用することができる。第1の使用形態として、通常の椅子として用いることができる。この第1の使用形態においては、ロック手段42(第1ロック手段)とロック手段18(第2ロック手段)との双方がロック状態に保持される(尚、把持部81,82は収納位置に保持され、トレーニングバー84,86も収納位置に保持される)。ロック手段42がロック保持されると、ロックレバー44の係合爪50が座部8側のピン60に係合し、座部8が上記着座角度位置に保持され、またロック手段18がロック保持されると、ロックロッド68が支持部材16a,16bの貫通孔72及び中間支持体6の挿通孔74を通して挿通され、中間支持体6を介して座部8が上記着座位置に保持される。従って、トレーニング兼補助用椅子2は、図1〜図3に実線に示す状態となり、その座部8が着座位置及び着座角度位置に保持され、通常の椅子として用いることができる。
また、第2の使用形態として、第1トレーニング兼補助用椅子として用いることができる。この第2の使用形態においては、ロック手段18,42がロック解除状態に保持されるとともに把持部81,82が突出位置に保持される。ロック手段42(第1ロック手段)がロック解除されると、座部8は支持軸38を支点として旋回自在となり上記着座角度位置から上方への旋回動が許容され、またロック手段18がロック解除されると、中間支持体6(従って、これに装着された座部8)が上下方向に移動自在となる。更に、把持部81,82が突出位置に保持されると、把持部81,82は肘掛け部76,78から前方に突出する。従って、座部8には、コイルばね10(第1ばね手段)からの反発力が作用するとともに、中間支持体6を介してコイルばね12(第2ばね手段)からの反発力が作用し、使用者の体重を利用することによってこれらコイルばね10,1の反発力をより大きくすることができ、使用者は両手で把持部81,82を把持した状態で体を上下動させることによって、コイルばね10,12の大きな反発力を利用し、着座姿勢からの一連の立上り動作を補助するように、またこのような一連の立上り動作のトレーニングを行うことができる。
また、第3の使用形態として、第2トレーニング兼補助用椅子として用いることができる。この第3の使用形態においては、ロック手段18がロック状態に保持されるが、ロック手段42がロック解除状態に保持され、座部8が上記着座位置にロック保持された状態にて、支持軸38を支点として旋回自在となり、また把持部81,82が突出位置に保持される。従って、座部8には、コイルばね10(第1ばね手段)からの反発力が作用し、使用者の体重を利用することによってコイルばね10の反発力を大きくすることができ、使用者は両手で把持部81,82を把持した状態で体を上下動させることによって、コイルばね10の反発力を利用して重心を前上方に移動させることができ、一連の立上り動作のうちの前上方への重心移動を補助するように、またこの前上方への重心移動のトレーニングを行うことができる。
また、第4の使用形態として、第3トレーニング兼補助用椅子として用いることができる。この第4の使用形態においては、ロック手段42がロック状態に保持されるが、ロック手段18がロック解除状態に保持され、座部8が上記着座角度位置にロック保持された状態にて、中間支持体6及び座部8が上下方向に移動自在となり、また把持部81,82が突出位置に保持される。従って、座部8には、中間支持体6を介してコイルばね12(第2ばね手段)からの反発力が作用し、使用者の体重を利用することによってコイルばね12の反発力を大きくすることができ、使用者は両手で把持部81,82を把持した状態で体を上下動させることによって、中間支持体6を介するコイルばね12の反発力を利用して、重心を上方に移動させることができ、一連の立上り動作のうちの上方への重心移動を補助するように、またこの前上方への重心移動のトレーニングを行うことができる。
更に、第5の使用形態として、筋力トレーニング用椅子として用いることができる。この第5の使用形態においては、ロック手段18,42がロック状態に保持され、また把持部81,82が突出位置に保持され、更にトレーニングバー84,86が収納位置から使用位置に位置付けられ、トレーニングバー84,86が座部8に着座した使用者の両太股の上側に位置してかかる両太股の上方への移動を拘束する。従って、使用者は両手で把持部81,82を把持した状態で両膝を上方に移動さるように力を入れることによって、両脚の筋力トレーニングを行うことができる。
以上、本発明に従うトレーニング兼補助用椅子の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の実施形態では、中間支持体6と座部8との間にコイルばね10(第1ばね手段)を設けているが、このコイルばね10に関連して、反発力を調整するための反発力調整機構を設けるようにしてもよい。この反発力調整機構は、例えば、中間支持体6と座部8との間に介在される油圧ダンパ(減衰力が調整可能なもの)などから構成してもよく、或いはコイルばね10の一端側(中間支持体6側)の取付位置を調整する位置調整機構などから構成するようにしてもよい。また、中間支持体6と椅子本体4のベース部材14の支持突部15との間にコイルばね12(第2ばね手段)を設けているが、このコイルばね12に関連して、コイルばね10と同様に、油圧ダンパ、位置調整機構などから構成される反発力調整機構を設けるようにしてもよい。尚、このような反発力調整機構を設けることに代えて、コイルばね10(第1ばね手段)及び/又はコイルばね12(第2ばね手段)を交換可能に構成するようにしてもよく、このように構成してばね定数の異なるコイルばね10及び/又はコイルばね12と交換することによってその反発力を調整することができる。
また、例えば、上述した実施形態において、座部8に加速度検知センサ(図示せず)を設けるようにしてもよく、このように構成することにより、座部8の移動の加速度を検知し、トレーニングの度合いを知ることができる。また、座部8に関連してカウンタ手段を設けるようにしてもよい。この場合、上記加速度センサの検知信号を利用して座部8の移動回数をカウントすることによって、簡単な構成で容易に移動回数をカウントすることができ、このカウンタ手段のカウント値を見ることによってトレーニング量を知ることができる。
また、例えば、上述した実施形態では、第1〜第5の使用形態にて使用可能に構成しているが、これら全ての使用形態にて使用するようにする必要はなく、第1及び第2の使用形態にて使用できるようにすることによって、所望の効果を達成することができ、第1及び第2の使用形態に加えて、例えば第3〜第5の使用形態のうち任意の一つ又は二つを使用できるようにしてもよく、或いは他のトレーニング機能を追加するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、椅子本体4と座部8との間に中間支持体6を介在させているが、この中間支持体6を省略するようにしてもよい。このような場合、例えば、つぎのように構成することができる。即ち、椅子本体に座部を上下方向に移動自在に装着するとともに、椅子本体に対して座部の先端部を旋回自在に装着し、椅子本体と座部の後部との間に第1ばね手段(例えば、コイルばね)を介在させるとともに、椅子本体と座部の前部との間に第2ばね手段(例えば、コイルばね)を介在させ、第1ばね手段を利用する座部の旋回動に関連して第1ロック手段を設け、第1及び第2ばねを利用する座部の上下移動に関連して第2ロック手段を設けるようにすることができる。
このようなトレーニング兼補助用椅子においては、第1の使用形態で使用するときには、第1及び第2ロック手段がロック状態に保持される。従って、座部8が上記着座位置及び上記着座角度位置にロック保持され、通常の椅子として用いることができる。第2の使用形態として使用するときには、第1及び第2ロック手段がロック解除される。従って、座部は旋回中心を中心として旋回自在になるとともに、上下方向に移動自在となり、第1及び第2ばね手段の大きな反発力を利用して、着座姿勢からの一連の立上り動作を補助するように、またこの一連の立上り動作のトレーニングを行うことができる。
尚、このトレーニング兼補助用椅子にいおいて、第3の使用形態及び/又は第4の使用形態での使用するためには、例えば、次のように構成することができる。第3の使用形態として使用するときには、第2ロック手段をロック保持する一方、第1ロック手段をロック解除すればよく、また第4の使用形態で使用するときには、第1ロック手段をロック保持する一方、第2ロック手段をロック解除するようにすればよい。
更に、上述した実施形態では、ロック手段18,42のロック、ロック解除を手動で行うように構成しているが、このロック、ロック解除を電気的に行うようにすることもできる。また、トレーニングを楽しく、またリズムに合わせて行うことができるように、リズムボックスなどを設置するようにしてもよく、また初心者でも使用方法が容易に理解できるように、音声ガイダンスを付けるようにしてもよい。
また、座部は、図6に示すように構成するのが望ましい。図6において、この変形形態においては、座部8Aの前端部に凹所92が設けられ、その幅方向両側部を除く大部分に凹所92が設けられている。このように凹所92を設けることによって、立上り又はトレーニングの際に、大股が座部8Aの前端部に強く当たるのを回避することができる。
また、立上り動作の際の体重の前移動を容易にするためには、足の踵を椅子本体4側に近づけるように位置付けるのがよく、このようなことから、椅子本体4の前面側下部に凹部を設け、かかる凹部に踵を位置付けて立上り又はトレーニングを行うようにするのが望ましい。
更に、図7に示すように構成して、次のトレーニング機能を追加するようにしてもよい。図7において、この実施形態の椅子本体4の両側部(この形態では、両側面のカバープレート75)には一対の揺動アーム94(図7において、一方の揺動アーム及びそれに関連する構成のみを示す)が設けられている。揺動アーム94は略V字状であり、その一端部がピン96を介して揺動自在に支持されている。この揺動アーム94の他端側は前方に向けて上方に傾斜して延び、かかる一対の揺動アーム94の先端部間に連結部材98が装着されている。この連結部材98は、強度の大きい帯状部材、弾性部材で被覆された棒状部材などから構成することができる。
この揺動アーム94と椅子本体4との間には、弾性偏倚手段を構成するコイルばね100が介在され、コイルばね100の一端側が揺動アーム94の一端側に連結され、その他端側が椅子本体4のカバープレート75に連結されている。このコイルばね100は揺動アーム94を後側に弾性的に偏倚する。このようなコイルばね100は、一対の揺動アーム94の少なくとも一方に設ければよい。
この椅子においては、足の運動を行わないときには、一対の揺動アーム94は図7に一点鎖線94Aで示す位置に保持される。即ち、このときには、コイルばね100は揺動アーム94を後側に偏倚し、連結部材98が椅子本体4の前端面に当接することによって、一対の揺動アーム94が上記位置に保持され、揺動アーム94の前後方向への移動が拘束される。
一方、連結部材98を用いて足の運動を行うときには、一対の揺動アーム94を矢印102で示す前上方に揺動させて椅子本体4のカバープレート75の所定部位に当接ピン104を着脱自在に螺着させて図7に実線で示す位置に保持される。このときには、コイルばね100は揺動アーム94を後側に偏倚し、当接ピン104に当接することによって、揺動アーム94は上記位置に保持される。
このような状態において、使用者は座部8に座った状態にて椅子本体4と一対の揺動アーム94間に装着された連結部材98との間に両足を位置付け、両足を前方に持ち上げてそれらの向こう脛を連結部材98に当て、このように当接させた状態で更に矢印102で示す方向に前上方に持ち上げる。かくすると、一対の揺動アーム94がコイルばね100の弾性偏倚作用に抗して矢印102で示す方向に揺動され、このように足を上下動することによって、足のトレーニングを行うことができる。
2 トレーニング兼補助用椅子
4 椅子本体
6 中間支持体
8,8A 座部
10,12 コイルばね
16a,16b 支持部材
18,42 ロック手段
75 背もたれ部
76,78 肘掛け部
81,82 把持部
84,86 トレーニングバー
94 揺動アーム
98 連結部材
4 椅子本体
6 中間支持体
8,8A 座部
10,12 コイルばね
16a,16b 支持部材
18,42 ロック手段
75 背もたれ部
76,78 肘掛け部
81,82 把持部
84,86 トレーニングバー
94 揺動アーム
98 連結部材
Claims (16)
- 床面に設置される椅子本体と、上下方向に移動自在に且つ前端部を旋回中心として旋回自在に前記椅子本体に支持された座部と、前記椅子本体及び前記座部の後部間に介在された第1ばね手段と、前記椅子本体及び前記座部の前部間に介在された第2ばね手段と、前記座部を着座角度位置にロック保持するための第1ロック手段と、前記座部を着座位置にロック保持するための第2ロック手段とを備え、第1の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック状態に保持され、前記座部が前記着座位置及び前記着座角度位置に保持され、通常の椅子として機能し、また第2の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック解除状態に保持され、前記座部が上下方向に移動自在になるとともに、前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1及び第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第1トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とするトレーニング兼補助用椅子。
- 前記第1ロック手段がロック解除され、前記第2ロック手段がロック保持される第3の使用形態での使用が可能であり、前記第3の使用形態では、前記座部が前記着座位置に保持された状態にて、この座部が前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1ばね手段の反発力を利用して移動され、第2トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする請求項1に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記第2ロック手段がロック解除され、前記第1ロック手段がロック保持される第4の使用形態での使用が可能であり、前記第4の使用形態では、前記座部が前記着座角度位置に保持された状態にて、前記座部が上下方向に移動自在となり、前記座部が前記第1及び第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第3トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする請求項2に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 床面に設置される椅子本体と、前記椅子本体に設けられた中間支持体と、前記中間支持体に装着された座部と、前記中間支持体と前記座部との間に介在された第1ばね手段と、前記中間支持体と前記椅子本体との間に介在された第2ばね手段と、前記座部を前記着座角度位置にロック保持するための第1ロック手段と、前記座部を前記着座位置にロック保持するための第2ロック手段と、を備え、第1の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック状態に保持され、前記座部が前記着座位置及び前記着座角度位置に保持され、通常の椅子として機能し、また第2の使用形態では、前記第1及び第2ロック手段がロック解除状態に保持され、前記中間支持体が上下方向に移動自在になるとともに、前記座部が前記中間支持体に対して前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1ばね手段の反発力を利用して移動されるとともに、前記中間支持体が前記第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第1トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とするトレーニング兼補助用椅子。
- 前記第1ロック手段がロック解除され、前記第2ロック手段がロック保持される第3の使用形態での使用が可能であり、前記第3の使用形態では、前記座部が前記着座位置に保持された状態にて、この座部が前記中間支持体に対して前記旋回中心を中心として旋回自在となり、前記座部が前記第1ばね手段の反発力を利用して移動され、第2トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする請求項4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記第2ロック手段がロック解除され、前記第1ロック手段がロック保持される第4の使用形態での使用が可能であり、前記第4の使用形態では、前記座部が前記着座角度位置に保持された状態にて、前記中間支持体が上下方向に移動自在となり、前記中間支持体が前記第2ばね手段の反発力を利用して移動され、第3トレーニング兼補助用椅子として機能することを特徴とする請求項5に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記椅子本体は、前記座部の背面側に配設された背もたれ部と、前記背もたれ部の両側部から前方に延びる一対の肘掛け部とを有し、前記一対の肘掛け部の先端部の各々には、トレーニング用椅子として使用するときに把持する把持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記把持部は前記肘掛け部に収納可能に取り付けられ、通常の椅子として使用するときには、前記把持部は前記肘掛け部に収納される収納位置に保持され、トレーニング用椅子として使用するときには、前記把持部は前記肘掛け部から突出する突出位置に保持されることを特徴とする請求項7に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記一対の肘掛け部の各々には、トレーニング用バーが設けられ、前記トレーニングバーは、前記肘掛け部に収納される収納位置と、前記肘掛け部から内側に延びる使用位置との間を旋回自在に装着されており、前記第1及び第2ロック手段がロック保持されて前記座部が前記着座位置及び前記着座角度位置に保持された状態において、前記トレーニングバーが前記使用位置に保持される使用形態においては、前記トレーニングバーが使用者の太股の動きを拘束し、筋力トレーニング用椅子として機能することを特徴とする請求項1又は4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記椅子本体には、前記座部の前記着座位置を調整するための着座位置調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記第1ばね手段及び/又は第2ばね手段に関連して、前記座部に作用する反発力を調整するための反発力調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記第1ばね手段及び/又は前記第2ばね手段は交換可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記座部に加速度検知センサが設けられ、前記加速度検知センサは第2の使用形態における前記座部の移動加速度を検知することを特徴とする請求項1又は4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記座部に関連してカウンタ手段が設けられ、前記カウンタ手段は前記加速度センサの検知信号を利用して前記座部の移動回数をカウントすることを特徴とする請求項13に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記一対の肘掛け部のいずれか一方の把持部には、心拍数を検知するための心拍数検知センサが設けられていることを特徴とする請求項1又は4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
- 前記椅子本体の両側部には一対の揺動アームが揺動自在に装着され、前記一対の揺動アームの先端部間に連結部材が装着され、また前記一対の揺動アームの少なくとも一方と前記椅子本体との間には弾性偏倚部材が介在され、足のトレーニングを行うときには、前記弾性偏倚部材の弾性偏倚作用に抗して前記連結部材が上方に移動されることを特徴とする請求項1又は4に記載のトレーニング兼補助用椅子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006132076A JP2007301116A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | トレーニング兼補助用椅子 |
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JP2006132076A JP2007301116A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | トレーニング兼補助用椅子 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007215894A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Univ Of Yamanashi | トレーニング装置及びこれを用いたトレーニング方法、並びに運動プログラム |
JP2019208958A (ja) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | コクヨ株式会社 | 椅子の管理システム及び管理プログラム |
JP2023123104A (ja) * | 2022-02-24 | 2023-09-05 | 美津濃株式会社 | 出力装置及びトレーニング用具 |
-
2006
- 2006-05-11 JP JP2006132076A patent/JP2007301116A/ja not_active Withdrawn
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