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JP2007281194A - コンデンサの製造方法 - Google Patents

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JP2007281194A JP2006105695A JP2006105695A JP2007281194A JP 2007281194 A JP2007281194 A JP 2007281194A JP 2006105695 A JP2006105695 A JP 2006105695A JP 2006105695 A JP2006105695 A JP 2006105695A JP 2007281194 A JP2007281194 A JP 2007281194A
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宏次 芦野
Takashi Noji
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Abstract

【課題】セパレータを巻回させながら電極箔を積層させるコンデンサの製造方法において、コンデンサの小型化及び軽量化が可能なコンデンサの製造方法を提供すること。
【解決手段】表面に複数の矩形の陽極箔5及び陰極箔6を適宜配置した帯状のセパレータ2を折り曲げて平板状に巻回することにより、このセパレータ2の平板状面にて陽極箔5と陰極箔6を積層し、陽極箔5及び陰極箔6が配置されていないセパレータ2の折り曲げ部位を取り除く。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の矩形の陽極箔及び陰極箔をセパレータを介して積層させたコンデンサの製造方法に関する。
従来、コンデンサとしては、電解コンデンサ、電気2重層コンデンサなどがあり、帯状のセパレータの一面側に複数の矩形の陽極箔を所定間隔あけて、例えば接着剤等で貼着し、もう1つの帯状のセパレータの一面側に同様に複数の矩形の陰極箔を所定間隔あけて貼着し、両セパレータを重ね合わせて平板状に巻回したコンデンサ素子の製造方法がある(例えば、特許文献1参照)。
この巻回式コンデンサは電極箔が存在しないセパレータ部分で折り曲げて巻回するようにしているので、電極箔に巻回時の負荷が掛からず亀裂や、特に陽極箔の誘電体酸化被膜の損傷を避けることができる。また、セパレータを巻回させながら電極箔を積層させられるので、コンデンサ素子を量産するときに、コンデンサ素子の製造速度を向上させることができる利点を有している。
特公平2−52850号公報(第3頁左欄、図2)
しかしながら、特許文献1に記載されたコンデンサ素子の製造方法にあっては、電極箔が配置されたセパレータを巻回した後に、電極箔が存在していない部分を折り曲げ部分に選定して成型圧力を加えることで、コンデンサ素子を扁平形に形成しているが、コンデンサ素子を扁平形に形成した後であっても、電極箔が存在しないセパレータ部分が残ってしまい、その無駄なセパレータが存在する分だけコンデンサ素子の容積と重量が大きくなってしまう問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、セパレータを巻回させながら電極箔を積層させるコンデンサの製造方法において、コンデンサの小型化及び軽量化が可能なコンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のコンデンサの製造方法は、
表面に複数の矩形の陽極箔及び陰極箔を適宜配置した帯状のセパレータを折り曲げて平板状に巻回することにより、該セパレータの平板状面にて前記陽極箔と陰極箔を積層し、前記陽極箔及び陰極箔が配置されていないセパレータの折り曲げ部位を取り除くことを特徴としている。
この特徴によれば、陽極箔及び陰極箔が介在されない無駄なセパレータの部位を取り除けるので、取り除いたセパレータの容積と重量分だけコンデンサを小型化及び軽量化させることができる。
本発明の請求項2に記載のコンデンサの製造方法は、請求項1に記載のコンデンサの製造方法であって、
前記陽極箔及び陰極箔を、該箔の幅寸法よりも大きな巻回寸法のセパレータの平板状面に配置して巻回することを特徴としている。
この特徴によれば、巻回寸法が大きなセパレータの平板状面に陽極箔及び陰極箔が配置されるので、陽極箔及び陰極箔の配置位置が多少ずれた場合であっても、陽極箔及び陰極箔をセパレータを介して積層させることができる。
本発明の請求項3に記載のコンデンサの製造方法は、請求項2に記載のコンデンサの製造方法であって、
前記陽極箔及び陰極箔の幅寸法よりも大きな巻回寸法の巻軸を使用して前記セパレータを巻回することを特徴としている。
この特徴によれば、巻回寸法の大きな巻軸に取り付けられたセパレータに陽極箔及び陰極箔が配置されるので、陽極箔及び陰極箔がセパレータとともに巻回されるときに、陽極箔及び陰極箔の端部の捲れを防止することができる。
本発明の請求項4に記載のコンデンサの製造方法は、請求項1ないし3のいずれかに記載のコンデンサの製造方法であって、
前記セパレータの同一面に陽極箔と陰極箔とを適宜配置するとともに、該セパレータを巻回することにより、陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して積層することを特徴としている。
この特徴によれば、帯状のセパレータの同一面のみに陽極箔と陰極箔を配置すればよいので、セパレータへの電極箔の配置精度を高められ、位置ずれが抑制されるとともに、製造工程が単純で手間が掛からず、またセパレータが少なくとも1枚あれば製造可能であるので、巻回後のコンデンサを薄型とすることができる。
本発明に係るコンデンサの製造方法を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、実施例における巻回装置の全体像を示す斜視図であり、図2は、電極箔とセパレータを示す平面図であり、図3は、コンデンサ素子の製造工程を示す概念図であり、図4から図6は、コンデンサ素子の製造工程を示す概念図であり、図7は、コンデンサ素子を示す斜視図である。
図1の符号1は、本発明のコンデンサの製造方法を実施するための巻回装置である。この巻回装置1には、帯状のセパレータ2がロール状に巻き回されて取り付けられている。
また図1に示すように、巻回装置1には、セパレータ2を電極箔5,6と共に巻き回すための巻軸板7が設けられている。巻軸板7は略平板状を成しており、その一端が駆動部8に固着されている。巻軸板7は、駆動部8によって垂直方向に回転され、巻軸板7の上下面が180°反転できるようになっている。尚、巻軸板7は時計回り(図1中の矢印の方向)に連続的に回転され、セパレータ2を巻き取ることができる。
尚、巻軸板7の近傍には、押え板10が配置されており、この押え板10は巻軸板7の下面または上面に重なるようになっている。押え板10の一端は、駆動部9に固着されており、巻軸板7の垂直方向の回転と同時に、押え板10が垂直方向に回転できるようになっている。また、この押え板10は水平方向と上下方向にスライドできるようになっている。
図1に示すセパレータ2は、複数のローラ11によって案内されながらその先端が巻軸板7まで延びている。また、巻軸板7の近傍には、セパレータ2を切断できる切断装置12が設けられている。
更に図1に示すように、巻軸板7の近傍には、水平方向にスライドされるスライド板13が配置されており、このスライド板13の上面には、複数枚の陽極箔5及び陰極箔6で構成される電極箔が載置されている。このスライド板13の上方には、電極箔5,6を巻軸板7の上面まで移動させることができるアーム14が配置されている。このアーム14は、上下方向と水平方向にスライド移動でき、アーム14の下端には、吸着パット15が設けられている。
図1に示すように、アーム14の下端の吸着パット15を電極箔5,6に接触させて吸着パット内の空気圧を低減させることで、電極箔5,6を1枚づつ保持できるようになっている。そして、図2に示すように、アーム14によって電極箔5,6を巻軸板7の上面まで移動させて、吸着パット15内の空気圧を増大させると、電極箔5,6が吸着パット15から離れて、セパレータ2上に載置されるようになっている。
図2に示すように、巻軸板7の上面のセパレータ2の表面上に電極箔6が載置されると、駆動部8によって巻軸板7が180°反転され、次の電極箔5がセパレータ2上に載置されるようになっている。この動作を繰り返すことで、セパレータ2が電極箔5,6を巻き込みながら平板状に巻回されるようになっている。
また、巻軸板7及び押え板10の左右幅寸法α(巻回寸法)は、陽極箔5及び陰極箔6の左右幅寸法βよりも大きくなるように形成されており、陽極箔5及び陰極箔6は、巻軸板7及び押え板10の幅方向の中央位置に積層されるように配置される。尚、本実施例では、巻軸板7及び押え板10の左右幅寸法αが陽極箔5及び陰極箔6の左右幅寸法βの約1.2〜2.0倍になっている。
図4(e)に示すように、巻軸板7に取り付けられて巻回されるセパレータ2には、平板状面(平坦面)が形成されるようになっており、この平板状面の左右方向の長さ寸法γ(セパレータ2の巻回寸法)は、陽極箔5及び陰極箔6の左右幅寸法βよりも大きくなるように形成されている。
図2に示すように、セパレータ2上に陽極箔5及び陰極箔6が各々2枚づつ交互に載置されるようになっている。セパレータ2上に載置される電極箔5,6には、平面視で右側にアルミタブ16が取り付けられた陽極箔5と、左側にアルミタブ16が取り付けられた陽極箔5と、右側にアルミタブ17が延設された陰極箔6と、左側にアルミタブ17が延設された陰極箔6との4種類の電極箔5,6が使用される。
これら4種類の電極箔5,6は、同極の電極箔がセパレータの折り曲げ位置に対して対称となるように配置される。つまり、陽極箔5は、隣接する陽極箔5とアルミタブ16が近接する様に配置され、陰極箔6は、隣接する陰極箔6とアルミタブ17が離間する様に配置され、セパレータ2が巻回された際には、アルミタブ16,17は、それぞれ揃って重ね合わされる。尚、セパレータ2に、陰極箔6のアルミタブ17を近接するように配置し、陽極箔5のアルミタブ16を離間するように配置しても良い。
更に図2に示すように、セパレータ2上には、最初に巻回される方から順に、1枚の陰極箔6、2枚の陽極箔5、2枚の陰極箔6、以降2枚の陽極箔5と、2枚の陰極箔6とが交互に配置され、最後に2枚の陰極箔6で終わるようにセパレータ2上に電極箔5,6が順次配置されるようになっている。このようにすれば、陽極箔5の枚数に対してコンデンサ素子20として有効に機能する最小限の陰極箔6の枚数をもって巻回することができるので、巻回後のコンデンサ素子20をより薄型とすることができる。
尚、コンデンサの電気的特性(ESR)を低減させる際には、1枚の陽極箔5に対してその両面に対向するように2枚の陰極箔6が配置されるようにすることが望ましい。この陽極箔5の両面に陰極箔6を対向するように巻回する際には、前述した配置の仕方以外にも、例えば、最初に1枚の陽極箔5を配置したならば、次に2枚の陰極箔、以降2枚の陽極箔5と、2枚の陰極箔6とが交互に配置され、最後に2枚の陰極箔6で終わるようにセパレータ2上に配置すればよい。最初に巻回される電極箔5,6を適宜選択することで、電気的特性が優れ且つ収納効率の高い薄型のコンデンサが得られる。
図2に示す陽極箔5及び陰極箔6は、それぞれアルミニウムで形成されている。尚、本実施例の陰極箔6のアルミタブ17は、陰極箔6から延設され一体となって形成されているが、別途アルミタブを取り付けても良い。
図3から図6に示すコンデンサ素子20の概念図を用いて製造工程を詳述する。先ず図3(a)に示すように、巻軸板7の下面にセパレータ2を当接させるとともに、巻軸板7の下面に下方から押え板10を当接させ、セパレータ2を押え板10と巻軸板7によって挟持する。このときセパレータ2の先端部2aは巻軸板7と押え板10との間から所定長突出される。
次に図3(b)に示すように、駆動部8,9を駆動させて、巻軸板7が垂直方向に回転されて巻軸板7の上面が所定角度傾斜されることで、巻軸板7とセパレータ2の上面によって側面視で略V字状をなす谷間が形成される。そして、1枚目の陰極箔6を、スライド板13からアーム14によって巻軸板7の近傍のセパレータ2の上面、つまりV字の谷間に移動する。セパレータ2が巻軸板7に巻き付くまで押え板10と巻軸板7によりセパレータ2を挟持しているので、巻きはじめのセパレータ2の滑りを押さえることができる。
尚、巻軸板7の近傍には、本実施例における押圧手段としての位置決め装置45が配置されている。この位置決め装置45は、ローラ46がバネ等の付勢手段47によって巻軸板7に近づく方向に付勢されており、ローラ46がV字の谷間を形成するセパレータ2の外面側に当接して巻軸板7に向かって押圧し、巻軸7と位置決め装置45との間でセパレータ2を固定して位置決め装置45がV字の谷間の下部を狭窄させるようになっている。このようにV字の谷間の下部を狭窄させることで、セパレータ2が弛んだり陰極箔6の載置位置がずれることを防止でき、正確に陰極箔6をセパレータ2上に載置できる。
また、巻軸板7の左右幅寸法αが電極箔5,6の左右幅寸法βよりも大きく形成されていても、位置決め装置45によってV字の谷間の下部を狭窄させることで、電極箔5,6を巻軸板7の中央位置に正確に配置できるようになる。
更に尚、本実施例では、ローラ46が付勢手段47によって付勢される位置決め装置45が用いられているが、ローラ46以外にも、セパレータ2の外面側に当接される板部材等を付勢手段47によって付勢する構成とした位置決め装置45であってもよい。
図3(c)に示すように、1枚目の陰極箔6がセパレータ2の上面に配置された状態で、巻軸板7及び押え板10を巻回初めの位置から180°回転(半回転)させると、1枚目の陰極箔6が巻軸板7とセパレータ2との間に挟持される。更に、図3(d)に示すように、巻軸板7及び押え板10を回転させてV字の谷間を形成し、1枚目の陽極箔5を巻軸板7の近傍のセパレータ2の上面(V字の谷間)に載置する。
更に、図4(e)に示すように、巻軸板7及び押え板10を巻回初めの位置から360°回転(1回転)させると、1枚目の陽極箔5が巻軸板7とセパレータ2との間に挟持される。そして、押え板10を水平方向にスライド移動させて抜き取る。このように押え板10は、少なくともセパレータ2が巻軸板7に巻き付くまで、セパレータ2の巻きはじめの滑りを押さえることができ、セパレータ2が巻軸板7に巻き付いた後は押え板10を取り除くことで、巻き付け後のコンデンサ素子の厚みを減らすことができる。ここで、陽極箔5は、セパレータの先端部2aによって覆われているため、陰極箔6と接触してショートすることはない。
図4(f)に示すように、巻軸板7を回転させて巻回されたセパレータ2の外面側と巻回前のセパレータ2の内面側とでV字の谷間を形成し、2枚目の陽極箔5を巻軸板7の近傍のセパレータ2の上面(V字の谷間)に載置する。以後、図4(g)に示すように、巻軸板7の回転が繰り返されるたびに、セパレータ2の上面(V字の谷間)に配置される陽極箔5及び陰極箔6はセパレータ2に挟持されて積層される。このような動作を繰り返すことで、巻回されたセパレータ2内で陽極箔5と陰極箔6が積層されるようになっていおり、かつ陽極箔5と陰極箔6がセパレータ2の内側の同一面に配置されるようになる。
尚、巻軸板7にセパレータ2が巻回されると、巻回されたセパレータ2の厚み(大きさ)が増していき、陽極箔5及び陰極箔6が正確に積層されなくなってしまう虞があるが、V字の谷間を形成する巻回前のセパレータ2の外面側を位置決め装置45により押圧してV字の谷間の下部を狭窄することで、セパレータ2上の所定の位置(巻軸板7の幅方向の中央位置)に陽極箔5及び陰極箔6を配置することができ、陽極箔5及び陰極箔6の位置ズレを防止できる。
このような動作を繰り返すことで、巻回されたセパレータ2内で陽極箔5と陰極箔6が積層されるようになっている。このように、陽極箔5又は陰極箔6をセパレータ2を介して巻軸の中心に配置して巻軸を回転し、その後巻軸の中心に陽極箔5又は陰極箔6を順次配置するだけで、巻回して積層される陽極箔5及び陰極箔6のアルミタブ16,17を容易に揃えることができ好ましい。
尚、セパレータ2に予め陽極箔5及び陰極箔6を順次配置して巻回する場合に比べて、巻回数によって電極箔5,6の配置距離が変わり、予めこの配置距離を考慮して電極箔を配置しなければならないなどの手間が省ける。
巻軸板7による巻回を終了させるときには、図5(h)に示すように、セパレータ2が最外周に配置されるようようにして、切断装置12によってセパレータ2を切断する。そして、図5(i)に示すように、平板状に巻回されたセパレータ2から巻軸板7を取り除き、陽極箔5及び陰極箔6が配置されていないセパレータ2の折り曲げ部位を、切断装置26によってセパレータ2の巻回後に切断して取り除く。
尚、切断装置26は、2つの切断刃26a,26aから構成されており、巻回されたセパレータ2の側部に形成される折り曲げ部位を2つの切断刃26a,26aで同時に切断できる。また、切断刃26a,26a同士の離間距離δは、陽極箔5及び陰極箔6の左右幅寸法βとほぼ同一になっており、巻回されたセパレータ2の中央位置と切断装置26の中央位置を合わせて切断作業を行うと、陽極箔5及び陰極箔6の縁辺近傍のセパレータ2が切断できるようになっている。
尚、本実施例の切断装置26は、2つの切断刃26a,26aを用いて図5(i)中における右側と左側のセパレータ2の折り曲げ部位を同時に切断するようにしているが、その他にも1つの切断刃を有する切断装置を用いて、右側と左側のセパレータ2の折り曲げ部位を別々に切断するようにしてもよい。
次に図5(j)に示すように、積層された陽極箔5と陰極箔6とセパレータ2の周囲にテープ21を巻き付けてユニット22を形成する。図6(k)に示すように、平板状に仕上げた両面を上下方向から押圧してプレス整形する。このように巻軸板7を取り除き、平板状に仕上げた両面をプレス整形することで、ユニット22の厚みを更に減らすことができる。
また、図3から図6に示した概念図では、陽極箔5及び陰極箔6の枚数を簡略化して示しているが、本実施例では、1つのユニット22に12枚の陽極箔5と13枚の陰極箔6とが用いられるようになっている。尚、1つのユニット22に使用される陰極箔6の枚数は、陽極箔5の枚数よりも1枚多くなっている。
また、前述したコンデンサ素子20を1つのユニットにて使用することもできるが、図6(l)に示すように、3つのユニット22を積層してワンユニットに形成することで1つの大容量形電解コンデンサ素子20が製造される。尚、ユニット22の積層数を選択することにより、コンデンサ素子20の容量の調整が可能である。
尚、複数のユニット22を積層したワンユニットのコンデンサ素子20では、図6(l)に示すように、各ユニット22は、陰極箔6同士が対向する形態となっており、対向する一方の陰極箔6を予め外してコンデンサ素子20を作成すること、例えば中央のユニットの最外周に配置される2枚の陰極を外すことで、コンデンサ素子20の厚みを低減することができる。
図7に示すように、製造されたコンデンサ素子20のセパレータ2からアルミタブ17,16が外部に延びている。尚、陽極箔5のアルミタブ16と陰極箔6のアルミタブ17とが、各々束ねられるようになっている。アルミタブ17,16には、外部リード23が冷間圧接、超音波溶接、レーザ溶接などによって取り付けられる。その後、コンデンサ素子20は電解液に含浸され、セパレータ2の内部に電解液が保持される。そして、コンデンサ素子20の周りをラミネートフィルム24で覆い、熱溶着させて内部を密封することで、積層電解コンデンサ25が形成される。
前記実施例では、図3(a)に示すように、巻回初めに巻軸板7の下面に下方から押え板10を当接させていたが、巻回初めにおけるその他の巻回方法について説明する。図8は、コンデンサ素子20の製造工程の変形例を示す概念図である。先ず図8(a)に示すように、巻軸板7の下面にセパレータ2を当接させるとともに、セパレータ2の先端部2aを巻軸板7の上面に当接するように折り曲げ、巻軸板7の上面に上方から押え板10を当接させ、セパレータ2の先端部2aを押え板10と巻軸板7によって挟持する。次に図8(b)に示すように、巻軸板7が垂直方向に回転されて巻軸板7の上面が所定角度傾斜されることで、巻軸板7とセパレータ2の上面によって側面視で略V字状をなす谷間が形成される。
そして、1枚目の陰極箔6を、巻軸板7の近傍のセパレータ2の上面、つまり前記V字の谷間に移動して、図8(c)に示すように、巻軸板7及び押え板10を巻回初めの位置から180°回転(半回転)させると、1枚目の陰極箔6が巻軸板7とセパレータ2との間に挟持される。このときに押え板10を水平方向にスライド移動させて抜き取ると、先端部2aが巻軸板7と巻軸板7の下面側のセパレータ2との間に挟持される。以後、図8(d)に示すように、巻軸板7が半回転されるたびに、セパレータ2上に配置される陽極箔5及び陰極箔6がセパレータ2とともに巻回されて積層される。
以上、本実施例のコンデンサ25の製造方法によれば、陽極箔5及び陰極箔6が配置されていないセパレータ2の折り曲げ部位を、セパレータ2の巻回後に切断して取り除くことにより、陽極箔5及び陰極箔6が介在されない無駄なセパレータ2の側部を取り除けるので、取り除いたセパレータ2の容積と重量分だけコンデンサ25を小型化及び軽量化させることができる。また、電極箔5,6の積層枚数が多くなるほど、コンデンサ素子20の電極箔5,6が介在されない側部が厚くなり、コンデンサ素子20の左右幅寸法が大きくなってしまってもセパレータ2の側部を取り除けるようになる。
また、陽極箔5及び陰極箔6を、これら電極箔5,6の幅寸法βよりも大きな巻回寸法γのセパレータ2の平板状面に配置して巻回することで、陽極箔5及び陰極箔6の配置位置が多少ずれた場合であっても、陽極箔5及び陰極箔6をセパレータ2を介して積層させることができる。
尚、位置決め装置45が設けられていることによって、巻回寸法γが大きなセパレータ2の平板状面の中央部に陽極箔5及び陰極箔6を配置できる。更に、図4(e)及び図5(h)に示すように、セパレータ2の平板状面の左右方向の長さ寸法γは、巻回初めの寸法γよりも巻回後の寸法γ’が大きくなるが、このようにセパレータ2の平板状面の左右方向の長さ寸法γ,γ’が巻回の途中で変化しても、位置決め装置45によって、電極箔5,6の配置位置が適宜調節されるので、電極箔5,6は正確に積層される。
また、陽極箔5及び陰極箔6の左右幅寸法βよりも大きな左右幅寸法α(巻回寸法)の平板状の巻軸板7を使用してセパレータ2を巻回することにより、左右幅寸法αの大きな巻軸板7に取り付けられたセパレータ2に陽極箔5及び陰極箔6が配置されるので、陽極箔5及び陰極箔6がセパレータ2とともに巻回されるときに、陽極箔5及び陰極箔6の端部の捲れを防止することができる。
また、帯状のセパレータ2の同一面に陽極箔5と陰極箔6とを適宜配置するとともに、そのセパレータ2を巻回することにより、陽極箔5と陰極箔6とをセパレータ2を介して交互に積層することができるようになり、そのためセパレータ2の同一面のみに陽極箔5と陰極箔6を配置すればよいので、セパレータ2への電極箔5,6の配置精度を高められ、位置ずれが抑制されるとともに、製造工程が単純で手間が掛からず、またセパレータ2が少なくとも1枚あれば製造可能であるので、巻回後のコンデンサ25を薄型とすることができる。
尚、セパレータ2に配置する陽極箔5の枚数が偶数枚の際には、最初に巻回される方から順に、陰極箔6、以降2枚の陽極箔5と、2枚の陰極箔6を交互にセパレータ2上に配置して巻回し、セパレータ2に配置する陽極箔5の枚数が奇数枚の際には、最初に巻回される方から順に、陽極箔5、以降2枚の陰極箔6、2枚の陽極箔5を交互にセパレータ2上に配置して巻回することで、陽極箔5の枚数に対してコンデンサ25として有効に機能する最小限の陰極箔6の枚数をもって巻回することができるので、巻回後のコンデンサ25をより薄型とすることができる。
尚、陽極箔5及び陰極箔6の左右幅寸法βとほぼ同一間隔で離間された2つの切断刃26a,26aを用いてセパレータ2の折り曲げ部位を同時に切断することにより、効率よくセパレータ2の切断作業を行うことができ、かつ2つの切断刃26a,26aの離間間隔δは陽極箔5及び陰極箔6の左右幅寸法βとほぼ同一をなしているので、セパレータ2の折り曲げ部位を切断するときに、陽極箔5及び陰極箔6を誤って切断してしまう虞がなくなる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、コンデンサとして電解コンデンサを例示して説明してきたが、これに限らず、電気2重層コンデンサ、電気化学キャパシタなどの各種コンデンサ、キャパシタに適用でき、更には、電池にも適用できる。
実施例における巻回装置の全体像を示す斜視図である。 電極箔とセパレータを示す平面図である。 コンデンサ素子の製造工程を示す概念図である。 コンデンサ素子の製造工程を示す概念図である。 コンデンサ素子の製造工程を示す概念図である。 コンデンサ素子の製造工程を示す概念図である。 コンデンサ素子を示す斜視図である。 コンデンサ素子の製造工程の変形例を示す概念図である。
符号の説明
1 巻回装置
2 セパレータ
5 陽極箔(電極箔)
6 陰極箔(電極箔)
7 巻軸板(巻軸)
10 押え板
20 コンデンサ素子
24 ラミネートフィルム
25 電解コンデンサ
26 切断装置
26a 切断刃

Claims (4)

  1. 表面に複数の矩形の陽極箔及び陰極箔を適宜配置した帯状のセパレータを折り曲げて平板状に巻回することにより、該セパレータの平板状面にて前記陽極箔と陰極箔を積層し、前記陽極箔及び陰極箔が配置されていないセパレータの折り曲げ部位を取り除くことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  2. 前記陽極箔及び陰極箔を、該箔の幅寸法よりも大きな巻回寸法のセパレータの平板状面に配置して巻回する請求項1に記載のコンデンサの製造方法。
  3. 前記陽極箔及び陰極箔の幅寸法よりも大きな巻回寸法の巻軸を使用して前記セパレータを巻回する請求項2に記載のコンデンサの製造方法。
  4. 前記セパレータの同一面に陽極箔と陰極箔とを適宜配置するとともに、該セパレータを巻回することにより、陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して積層する請求項1ないし3のいずれかに記載のコンデンサの製造方法。
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