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JP2007258072A - 希ガス放電ランプ点灯装置 - Google Patents

希ガス放電ランプ点灯装置 Download PDF

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JP2007258072A
JP2007258072A JP2006083056A JP2006083056A JP2007258072A JP 2007258072 A JP2007258072 A JP 2007258072A JP 2006083056 A JP2006083056 A JP 2006083056A JP 2006083056 A JP2006083056 A JP 2006083056A JP 2007258072 A JP2007258072 A JP 2007258072A
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fluorescent lamp
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Shinichiro Kaneoka
慎一郎 金岡
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

【課題】周囲温度が変化した場合でも照度安定性の変化が小さく、補正が簡単な希ガス放電ランプ点灯装置を提供すること。
【解決手段】ランプON/OFF制御端子73にON信号が入力されると電力制御回路70が動作開始し、発振回路72の発振周波数に応じた周波数で電力制御素子30が駆動されランプ50が点灯する。また、検出回路60の出力が電力制御回路70にフィードバックされる。発振定数回路20中に、抵抗値が変化するサーミスタ23が発熱素子に熱的に接触するよう設けられ、点灯開始時のランプ点灯回路の周囲温度を擬似的に検出すると該発熱素子の温度に応じて発振周波数が変化する。希ガス放電ランプは周囲温度が低いときは低い周波数で、また温度上昇に伴い周波数を高くしてランプを点灯させることで照度安定性を一定化することができ、上記のように制御することで照度安定性の変化を小さくすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファクシミリ、複写機、イメージリーダ等の情報機器における原稿照明用等に利用される希ガス蛍光ランプに関する。
複写機などの読み取り用光源として希ガス放電ランプが知られている。
希ガス放電ランプは、高周波高電圧がランプに印加されて放電が開始されると、発光管の内部に封入された放電用ガスであるキセノンが励起され、エキシマ発光による172nmや147nmの紫外線が放射されると共に、この紫外線が発光管内部に塗布された蛍光体が励起して所定波長の光が放射され、放射光を得るランプである。
図4は希ガス放電ランプの従来の点灯回路の一例を示す図である。
不図示の直流電源装置から供給されたDC24Vが電源端子72に供給されると平滑コンデンサ70に充電電圧が得られる。
続いて点灯回路外部に設けられたランプON/OFF制御端子73からランプON/OFF制御信号のON信号が入力されると、トランジスタTr1のコレクタがLOWレベルに落ちることによってトランジスタTr2がONし、電力制御回路10に電源電圧Vccが供給される。
電圧Vccが入力されると、PWM制御IC等よりなる電力制御回路10が動作開始する。
電力制御回路10の外部にはコンデンサ21及び抵抗22からなる発振定数回路20が設けられており、発振定数回路20により定まる発振周波数に基づいて発振回路12が発振動作し、その出力に上記発振周波数の鋸歯状波が発生する。なお、符号121,122は、それぞれ発振定数回路20のコンデンサ21、抵抗22が接続される端子である。
一方、後述する検出回路60により検出されたランプ電力に相当した信号が電力制御回路10の検出部13に入力され、誤差増幅回路14で増幅される。
比較器15は、上記発振回路12の出力と誤差増幅回路14の出力を比較し、誤差増幅回路14の出力電圧に比例したデューティ比の矩形波からなる信号を発生する。
比較器15の出力は駆動回路11に入力され、駆動回路11のDRV端子から、例えばFET等からなる電力制御素子30のゲートに、上記デューティ比を持つ矩形波からなる信号が出力される。
ゲート信号がHIGH期間は電力制御素子30はON期間となりこの間トランス40の1次側に電磁エネルギーが蓄積され、次にゲート信号がLOW期間となって電力制御素子30がOFFした瞬間、1次側に蓄積されていた電磁エネルギーが2次側に放出され、これによって2次側に誘起された出力電力が希ガス放電ランプ50に印加され、該ランプ50が点灯する。
電力制御素子30とトランス40の接続点には検出回路60が接続される。検出回路60により上記接続点の電位が検出され、この電位は前記電力制御回路10の検出部13にフィードバックされる。
なお、図4において符号71はインバータに過電流が流れた場合に溶断してインバータを保護するヒューズ、R1は抵抗である。
ところで、原稿読み取り用のランプにおいては、一般にランプ点灯直後の光出力と一定時間経過後の光出力との差が少ないことが望ましい。これは、ランプ点灯初期から1画像のスキャンが完了するまでの期間に照度変動があった場合、1画像中の色合い、濃淡等が変化するからである。
例えば、高精細に画像をスキャンする場合などはランプを連続点灯した状態(すなわちランプON/OFF制御信号をONとしたままの状態)で行うため、数分間に亘ってランプの光出力を安定化させることが望ましい。
そこで、ランプ点灯後の光出力と安定時における光出力との差異を測定して照度安定性として表し規格化することによってランプ連続点灯時においても画質が低下しないよう補償することが行われている。
図5は希ガス放電ランプを連続点灯した場合の照度減衰特性を示す図であり横軸を時間、縦軸は(a)ランプON/OFF制御信号、(b)ランプの照度をそれぞれ示した図である。
同図のように、希ガス放電ランプはランプ点灯開始後0〜0.1s以内という極めて短い時間に最高照度Lmaxに到達すると、その後急速に低下して例えば300sまでの間に徐々に減衰し、安定照度に落ち着く。
一例においては、ランプ点灯後0.1s後の光出力L1と300s後の光出力L2を採取して照度安定性を次式(式1)により数値化することが行われている(例えば、特許文献1参照)。なお(式1)における照度安定性Lsは小さい方が補正の必要が無く好ましい。 [(L1−L2)/L2]×100(%)=Ls…(式1)
特開2004−319436号公報
同一構成の希ガス放電ランプであっても、周囲温度の変化によって出射光の光出力が変化し、結果として照度安定性が低下することが本発明者らの研究の結果判明した。
図6はある希ガス放電ランプの照度の周囲温度依存性を示す図であり、図5と同様、横軸を時間、縦軸は(a)ランプON/OFF制御信号、(b)ランプの照度をそれぞれ示した図である。
同図(b)において曲線アは周囲温度が25°Cにおける点灯特性を、曲線イは周囲温度が−10°Cにおける特性をそれぞれ示す図である。
この希ガス放電ランプにおいては、周囲温度が低い(曲線イ)方が点灯開始直後高い光出力Lmaxが得られるものの安定状態に落ち着くまでに大きく減衰し、その照度は周囲温度が比較的高いランプ(曲線ア)の照度に近似したものとなる。
この結果、照度の差異(ΔL)が大きくなり、照度安定性(Ls)としては悪くなる。
ところで、原稿に対してランプ照明を行った後で、ランプ点灯直後からの照度低下に対し画質処理を行い補正するといった対策をとることがある。しかしながら周囲温度によって照度安定性が変化すると、一定の処理を行う回路であっては周囲温度が変化して照度安定性が初期の状態から変動した場合に対応することができず、結局画質低下が生じてしまう。
一方、ランプ点灯直後から一定時間経過後の光出力の変動が常に一定で、照度安定性が常に同じ特性を示せば、スキャナや複写機に一定の補正処理を行う回路を用いることで、ランプの周囲温度変化によって生じる画質低下を抑制することができる。
すなわち、周囲温度が変化した場合でも照度安定性の変化が小さければ、補正回路等による補正は簡単となり、一定の補正処理を行う回路で補正することが可能となる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、周囲温度が変化した場合でも照度安定性の変化が小さく、補正が簡単な希ガス放電ランプ点灯装置を提供することを目的とする。
先にも述べたように、希ガス放電ランプは周囲温度に依存して点灯直後に到達する照度ピーク値が変動する。例えば図6で示した希ガス放電ランプにおいては、周囲温度が低い(−10°C)場合に照度ピークが比較的高くなって安定時の照度との差が大きくなり、結果として照度安定性が悪くなる。
一方、周囲温度が高くなる(25°C)と、ピークが比較的低くなり、安定時の照度との差が小さくなるので照度安定性としては良好になる。
なお、上記とは異なる特性を示す希ガス放電ランプもあり、この特性は希ガス放電ランプの発光管内に塗布された蛍光体の特性に依存するものとも考えられる。
図7は周囲温度と照度安定性について、給電装置への入力電力が一定の条件でランプの点灯周波数を種々変化させて調査した結果を示す図であり、横軸はランプ点灯初期温度(°C)、縦軸は前記式(1)に示した照度安定性である。なお、このように給電装置への入力電力が一定である場合には、ランプ入力電力も略一定であるとみなすことができる。
ランプの発振周波数は50kHz、55kHz、60kHzであり、周囲温度−10°C〜60°Cの範囲における照度安定性の変移を示している。
−10°C〜60°Cの範囲全域において発振周波数が低い方が照度安定性が良好なことが分かる。このランプでは30〜35°C前後に照度安定性の変曲点があり−10°C〜約30°Cまでは温度に逆比例して温度と共に照度安定性が良くなり、それを越えると傾斜が逆転し、温度上昇に伴い照度安定性が悪くなる傾向を示す。
図7中に示した直線は照度安定性が4,8%のラインであり、30°C以下の範囲においては各周波数の曲線と0°C、9.5°C、19°Cで交差する。
図8は、図7において前記4.8%ラインで交差する温度と点灯周波数をプロットしなおした図である。この関係に基づいて、ランプ周囲温度0°Cのときは比較的低い周波数でランプを点灯し、温度上昇に伴い周波数を高くしてランプを点灯することで、照度安定性(Ls)を一定化(図7の例では4.8%)することができる。
すなわち、給電装置への入力電力が一定の条件において希ガス放電ランプの発振周波数を小さくすることによってランプ点灯直後ピーク照度を小さくすることができるので、この現象を利用し、希ガス放電ランプの照度安定性が所期の状態よりも悪くなるような温度条件で使用される場合には点灯初期、すなわち、ランプの周囲温度が照度安定性が所期の状態となる温度に到達するまでの期間、制御回路の発振周波数を小さくする。
これにより、照度ピークの過剰な上昇が抑制され、照度変動(ΔL)を小さく抑えることができ、照度安定性の変動が小さくなる。よって、周囲温度が変わった場合でも照度安定性が所期の状態に近づき、すなわち照度安定性の変動を小さく(一定)にできる。
ここで、図7からわかるように、ランプの点灯周波数を低くすれば、照度安定性はよくなる。したがって、ランプの点灯周波数を低くしてランプを点灯させれば照度安定性を比較的良好にすることが可能であるが、一般にランプの点灯周波数を低くするとランプの点灯効率は低下する。このため、ランプの点灯周波数をできるだけ高くして点灯させたいという要求がある。
そこで、上記のようにランプ周囲温度に応じて、ランプの点灯周波数を制御して照度安定性の変化を小さくし、照度変化を前記したように一定の補正処理を行う回路で補正することで、ランプ効率をそれほど低下させずに、照度安定性の変化を小さくすることが可能となる。
以上に基づき、本発明においては、次のようにして前記課題を解決する。
(1)ランプ入力電力に相関する電気量が一定になるように、希ガス蛍光ランプに印加される高周波電圧を発生するインバータ回路部を制御するとともに、照度安定性が一定になるように、希ガス蛍光ランプ装置の給電手段に設けられた発熱素子温度に応じて上記点灯初期における上記高周波電圧の周波数を変化させる。
(2)上記(1)において、発振回路の発振時定数回路中に、温度に応じて抵抗値が変化する感温素子を設け、該感温素子の抵抗値に応じて上記発振回路の発振周波数を変化させ、インバータ回路部を駆動する駆動周波数を変化させる。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ランプ入力電力が略一定に制御された希ガス蛍光ランプ装置の給電手段に設けられた発熱素子の温度に応じて、点灯初期における上記高周波電圧の周波数を変化させることにより、当該希ガス蛍光ランプの周囲温度が変化した場合でも感度よく追従し、照度安定性の変化を小さくすることができる。
その結果、周囲温度が変化した時に生じる画質低下が抑制され、スキャナや複写機に具備された補正回路が一定の処理をするものであっても補正が可能になり、補正を簡単に行える希ガス放電ランプ点灯装置を提供することができるようになる。
(2)インバータ回路部を駆動する駆動回路に駆動信号を与える発振回路の発振時定数回路中に、温度に応じて抵抗値が変化する感温素子を設けることで、従来の点灯回路に簡単な変更を加えるだけで、照度安定性の変化を小さくすることが可能となる。
図1は本発明の第1の実施例を示す図であり、同図はフライバック駆動式の希ガス放電ランプ点灯装置を説明する図である。
図1において、前記図4で説明したように、不図示の直流電源装置から供給されたDC24Vが電源端子72に供給され、平滑コンデンサ70に充電電圧が得られる。
ランプON/OFF制御端子73はトランジスタTr1のベースに接続され、トランジスタTr1のコレクタが抵抗R1を介してトランジスタTr2のベースに接続されている。また、トランジスタTr2のエミッタが上記平滑コンデンサ70に接続され、コレクタが電力制御回路10の電源端子に接続されている。
したがって、ランプON/OFF制御端子73からランプON/OFF信号のON信号が入力されると、トランジスタTr1のコレクタがLOWレベルに落ち、トランジスタTr2がONし、上記平滑コンデンサ70から電力制御回路10に電源電圧Vccが供給される。
電力制御回路10は、検出回路60の出力が入力される検出部13と検出部13の出力を増幅する誤差増幅回路14と、発振回路12と、発振回路12の出力と誤差増幅回路14の出力を比較する比較器15と、比較器15の出力に接続された駆動回路11から構成される。発振回路12には発振定数回路20が接続され、発振定数回路20にはコンデンサ21と、抵抗22とサーミスタ23の直列回路が接続されている。上記サーミスタ23はランプ点灯装置における発熱素子と熱的に接触するよう設けられ、該発熱素子の温度を検出する温度センサとして機能する。そして上記発熱素子の温度に応じて抵抗値が変わり、温度が低下すると抵抗値は増大する。サーミスタ23を接触させておく発熱素子としては、後述する電力制御素子30などを考えることができ、具体的な使用を挙げると、該電力制御素子30の放熱に使用するヒートシンクに接触させて配置する。
発振回路12は、上記発振定数回路20の発振定数に応じた周波数で発振し、発振定数回路のサーミスタ23の抵抗値が増大すると、それに応じて発振周波数が低くなる。
駆動回路11の出力はFETなどから構成される電力制御素子30に供給され、電力制御素子30は駆動回路11の出力によりスイッチング動作をする。
また、前記平滑コンデンサ70は、トランス40の一次側巻線を介して、上記電力制御素子30に接続されており、トランス40の一次側巻線と電力制御素子30の接続点には、前記検出回路60が接続されている。上記電力制御素子30とトランス40でインバータ回路部を構成する。
さらに、トランス40の二次側には放電ランプ50が接続される。放電ランプ50は、内部に放電を発生させる外囲器を有し、外囲器の外表面に少なくとも一方の電極を設け、外囲器の内側に蛍光体層を配設した、放電により発生するエキシマ光を利用する希ガス蛍光ランプである。
図1において、前記したようにランプON/OFF制御端子73からON信号が入力され、トランジスタTr1、トランジスタTr2がONし、電力制御回路10に電源電圧Vccが供給されると、PWM制御IC等よりなる電力制御回路10が動作開始する。
発振回路12は、発振定数回路20により定まる発振周波数で発振動作し、その出力に上記発振周波数の鋸歯状波が発生する。
一方、検出回路60により検出された放電ランプ50に入力される電力に相当した信号が電力制御回路10の検出部13に入力され、誤差増幅回路14で増幅される。
比較器15は、上記発振回路12の出力と誤差増幅回路14の出力を比較し、誤差増幅回路14の出力電圧に比例したデューティ比の矩形波からなる信号を発生する。
比較器15の出力は駆動回路11に入力され、駆動回路11のDRV端子から、例えばFET等からなる電力制御素子30のゲートに、上記デューティ比を持つ矩形波からなる信号が出力される。
ゲート信号がHIGH期間は電力制御素子30はON期間となりこの間トランス40の1次側に電磁エネルギーが蓄積され、次にゲート信号がLOW期間となって電力制御素子30がOFFした瞬間、1次側に蓄積されていた電磁エネルギーが2次側に放出される。これによって2次側に放電ランプ50にパルス電流が流れるような、例えば図9で示すような波形の電圧が希ガス放電ランプ50に印加され、該ランプ50が点灯する。
また、検出回路60により電力制御素子30とトランス40の接続点の電位が検出され、この電位は前記電力制御回路10の検出部13にフィードバックされ、前記したように、ランプ50への入力電力が制御される。ここで検出回路が検出する上記電位は、ピーク値でもよいし、例えばコンデンサとダイオードを追加して平均値としてもよい。
一方、発振周波数を決定する発振定数回路20中に、抵抗値が変化するサーミスタ23が設けられ、固定抵抗22に直列に接続されている。
このため、発振回路12の発振周波数Fは、例えば以下の式で決定される。
F=1.2/(Ct+Rt)
(Ct:コンデンサ21の容量、Rt:抵抗22とサーミスタ23の合成抵抗)
発振定数回路中の合成抵抗Rtは、固定抵抗22の抵抗値Rとサーミスタ23の抵抗値PRの和(R+PR)になり、該サーミスタと熱的に接触する発熱素子の温度が低い場合、サーミスタ23の抵抗値が高くなり発振周波数が低くなる。かかる発熱素子はランプ50を点灯すると発熱してランプ50とともに温度が上昇するため、サーミスタ23は擬似的にランプ周囲温度を検知することができてランプ周囲温度に感度よく追従することができる。
以上のように、本実施例においては、発振回路の発振定数回路20の抵抗に直列に温度センサであるサーミスタを設けたので、ランプ点灯装置の点灯開始時の発熱素子、すなわち希ガス蛍光ランプの周囲温度が低い場合は、ランプは低い発振周波数で点灯する。
このため、前述したように、照度安定性の変動を小さくすることができる。
一方、点灯開始時のランプ点灯装置の発熱素子、すなわち希ガス蛍光ランプの周囲温度が高い場合には、ランプは周囲温度が低い場合に比べ高い周波数で点灯する。前述したようにランプ点灯装置の周囲温度が高い場合、照度安定性は良くなるが、上記のようにランプの点灯周波数を高くすることで、その分照度安定性は悪くなり、点灯開始時の周囲温度が低い場合と同程度の照度安定性となる。すなわち、点灯開始時の温度に係わらず、照度安定性をほぼ同じ程度とすることができる。
図2は本発明に第2の実施例を示す図であり、本実施例は本発明をプッシュプル駆動式の希ガス放電ランプ点灯装置に適用した場合を示している。
図2において、図1に示したものと同一のものには同一の符号が付されており、電力制御回路10、発振定数回路20、電力制御回路10に電源を供給するトランジスタTr1,Tr2からなる回路の構成は同様であるが、電力制御回路10の駆動回路11には、2個のDRV端子が設けられ、それぞれのDRV端子からは、誤差増幅回路14の出力電圧に比例したデューティ比の矩形波からなるパルス信号が交互に出力される。
上記DRV端子には、電力制御素子30−1,30−2のゲートが接続され、電力制御素子30−1,30−2は、上記パルス信号により、交互にONとなる。
上記電力制御素子30−1,30−2は、トランス40の一次側巻線に接続され、トランス40の一次側巻線のセンタータップには出力電圧が可変の直流電圧源である昇圧チョッパ回路80が接続されている。また、トランス40の二次側にはランプ50が接続される。上記電力制御素子30−1,30−2とトランス40とでインバータ回路部を構成する。
昇圧チョッパ回路80は、チョークコイル81とダイオード82の直列回路と、チョークコイル81とダイオード82の接続点に接続されたFETなどの電力制御素子84と、ダイオード82のカソード側に接続されたコンデンサ83から構成され、上記チョークコイル81の他方端は平滑コンデンサ70に接続され、ダイオード82のカソード側はトランス40のセンタータップに接続されている。
そして、上記電力制御素子84は、電力制御回路10の駆動回路11の出力端子にダイオード85を介して接続されている。
電力制御回路10の駆動回路11の出力により、電力制御素子84がオン/オフを繰り返すと、チョークコイル81に蓄積されるエネルギーにより、コンデンサ83が充電され、コンデンサ83の両端には、昇圧された直流電圧が発生する。
また、トランスの40のセンタータップには、前記した検出回路60が接続され、検出回路の出力は、前記と同様電力制御回路10の検出部13に与えられる。
また、第1の実施例と同様、発振定数回路20にはコンデンサ21と、抵抗22とサーミスタ23の直列回路が接続されている。上記サーミスタ23は電力制御素子30−1,30−2等の発熱素子に熱的に接触するよう配設されており、該発熱素子の温度を検出することにより擬似的にランプ周囲温度を得る。ランプ点灯に伴い、発熱素子の温度が上昇するので、結果的にランプ点灯装置の周囲温度に応じて抵抗値が変わり、周囲温度が低下すると抵抗値は増大する。
図2の回路の動作は、基本的には図1に示したものと同様であり、前記したようにランプON/OFF制御端子73からON信号が入力され、電力制御回路10に電源電圧Vccが供給されると、電力制御回路10が動作開始し、発振回路12は、発振定数回路20により定まる発振周波数で発振動作し、その出力に上記発振周波数の鋸歯状波が発生する。
一方、検出回路60の出力が、電力制御回路10の検出部13に入力され、誤差増幅回路14で増幅され、比較器15は、誤差増幅回路14の出力電圧に比例したデューティ比の矩形波からなる信号を発生する。
比較器15の出力は駆動回路11に入力され、駆動回路11のそれぞれのDRV端子から、電力制御素子30−1,30−2のゲートに、上記デューティ比を持つ矩形波からなる信号が出力され、電力制御素子30−1,30−2は交互にONとなり、トランス40の2次側に図10で示すような矩形波的な電圧が誘起されて出力電力が希ガス放電ランプ50に印加され、該ランプ50が点灯する。なお、トランスの2次側に矩形波的な電圧を誘起させる手段として、ハーフブリッジ回路やフルブリッジ回路を用いてもよい。
また、検出回路60により昇圧チョッパ回路80とトランス40の接続点の電位が検出され、この電位は前記電力制御回路10の検出部13にフィードバックされ、前記したように、ランプ50への入力電力が制御される。
発振周波数を決定する発振定数回路20中には、第1の実施例と同様、抵抗値が変化するサーミスタ23が設けられ、固定抵抗22に直列に接続されている。
このため、前記したように、ランプ点灯回路の周囲温度が低い場合、サーミスタ23の抵抗値が高くなり発振周波数が低くなる。
以上のように、本実施例においては、前記第1の実施例と同様、発振回路の発振定数回路20の抵抗に直列にサーミスタを設けたので、ランプ点灯装置の点灯開始時の周囲温度が低い場合は、ランプは低い発振周波数で点灯する。
このため、前述したように、照度安定性の変動を小さくすることができる。
図3は本発明の第3の実施例を示す図であり、同図はフライバック駆動式の希ガス放電ランプ点灯装置を説明する図である。
図3において、図1に示したものと同一のものには同一の符号が付されており、電力制御回路10、発振定数回路20、電力制御回路10に電源を供給するトランジスタTr1、Tr2からなる回路の構成は同様であるが、トランス40の二次側とランプ50の接続点のいずれか一方が接地されており、その接地された側には抵抗61が設けられており、抵抗61とランプ50の接続点に検出回路60が接続されている。
図3の回路の動作は、基本的には図1に示したものと同様であり、前記したようにランプON/OFF制御端子73からON信号が入力され、トランジスタTr1、トランジスタTr2がONし、電力制御回路10に電源電圧Vccが供給されると、PWM制御IC等よりなる電力制御回路10が動作開始する。
発振回路12は、発振定数回路20により定まる発振周波数で発振動作し、その出力に上記発振周波数の鋸歯状波が発生する。
一方、検出回路60により検出された放電ランプ50に入力される電力に相当した信号が電力制御回路10の検出部13に入力され、誤差増幅回路14で増幅される。
比較器15は、上記発振回路12の出力と誤差増幅回路14の出力を比較し、誤差増幅回路14の出力電圧に比例したデューティ比の矩形波からなる信号を発生する。
比較器15の出力は駆動回路11に入力され、駆動回路11のDRV端子から、例えばFET等からなる電力制御素子30のゲートに、上記デューティ比を持つ矩形波からなる信号が出力される。
ゲート信号がHIGH期間は電力制御素子30はON期間となりこの間トランス40の1次側に電磁エネルギーが蓄積され、次にゲート信号がLOW期間となって電力制御素子30がOFFした瞬間、1次側に蓄積されていた電磁エネルギーが2次側に放出さる。これによって放電ランプ50にパルス電流が流れ、2次側に図9で示すような波形の電圧が希ガス放電ランプ50に印加され、該ランプ50が点灯する。
また、ランプ50に流れる電流は抵抗61に現れる電位として検出され、この電位はランプ50と抵抗61との接続点に接続された検出回路60によって前記電力制御回路10の検出部13にフィードバックされ、前記したように、ランプ50への入力電力が制御される。
なお、検出回路60により検出される抵抗61に現れる電位は、ピーク値でもよいし、例えばコンデンサとダイオードを追加することにより、平均値としてもよい。
発振周波数を決定する発振定数回路20中には、第1の実施例と同様、抵抗値が変化するサーミスタ23が、固定抵抗22に直列に接続されている。発熱素子と熱的に接触するよう設けられており、擬似的にランプ周囲温度を検出することによりランプの周囲温度が低い場合、サーミスタ23の抵抗値が高くなり発振周波数が低くなる。
以上のように、本実施例においては、前記第1の実施例と同様、発振回路の発振定数回路20の抵抗に直列にサーミスタ23を設け、かつその配置を発熱素子に熱的に接触させたので、ランプ点灯装置の点灯開始時の周囲温度が低い場合は、ランプは低い発振周波数で点灯する。
このため、前述したように、照度安定性の変動を小さくすることができる。
本発明の第1の実施例を示す図である。 本発明の第2の実施例を示す図である。 本発明の第3の実施例を示す図である。 希ガス放電ランプの従来の点灯回路の一例を示す図である。 希ガス放電ランプを連続点灯した場合の照度減衰特性を示す図である。 希ガス放電ランプの照度の周囲温度依存性を示す図である。 周囲温度と照度安定性について、ランプの点灯周波数を種々変化させて調査した結果を示す図である。 図7において前記4.8%ラインで交差する温度と点灯周波数をプロットしなおした図である。 フライバック駆動式の希ガス放電ランプ点灯装置により希ガス放電ランプに印加される電圧波形の一例を示す図である。 プッシュプル駆動式の希ガス放電ランプ点灯装置により希ガス放電ランプに印加される電圧波形の一例を示す図である。
符号の説明
10 電力制御回路
11 駆動回路
12 発振回路
13 検出部
14 誤差増幅回路
15 比較器
20 発振定数回路
21 コンデンサ
22 抵抗
23 サーミスタ
30 電力制御素子
40 トランス
50 ランプ
60 検出回路
61 抵抗
70 平滑コンデンサ
72 電源端子
73 ランプON/OFF制御端子
80 昇圧チョッパ回路
81 チョークコイル
82 整流ダイオード
83 コンデンサ
84 電力制御素子
85 ダイオード
90 温度センサ
91 電圧増幅器
92 V−Fコンバータ

Claims (5)

  1. 内部に放電を発生させる外囲器と、該外囲器の外表面に少なくとも一方の電極を配設し、該外囲器の内側に蛍光体層を配設し、放電により発生するエキシマ光を利用する希ガス蛍光ランプと、該希ガス蛍光ランプの電極間に高周波電圧を印加する給電手段とからなる希ガス蛍光ランプ装置であって、
    上記給電手段は、上記希ガス蛍光ランプに印加される高周波電圧を発生するインバータ回路部と、電力制御回路と、ランプ入力電力に相関する電気量を検出する検出回路と、上記給電手段の発熱素子と熱的に接触を有する温度センサとを具備し、
    上記インバータ回路部は、上記希ガス蛍光ランプにパルス電流が流れる波形の高周波電圧を発生させるものであり、
    上記電力制御回路は、上記インバータ回路部を上記検出回路からの信号が一定となるように制御するとともに、照度安定性が一定となるように、上記温度センサの出力に応じて点灯初期における上記高周波電圧の周波数を変化させる
    ことを特徴とする希ガス蛍光ランプ装置。
  2. 上記インバータ回路部は、一次側巻線と二次側巻線を有するトランスを具備し、該一次側巻線にスイッチング素子を接続したフライバック駆動式であって、
    上記検出回路は、上記ランプ入力電力に相関する電気量として上記スイッチング素子の電圧を検出することを特徴とする請求項1に記載の希ガス蛍光ランプ装置。
  3. 上記インバータ回路部は、一次側巻線と二次側巻線を有するトランスを具備し、該一次側巻線にスイッチング素子を接続したフライバック駆動式であって、
    上記検出回路は、上記ランプ入力電力に相関する電気量として上記希ガス蛍光ランプに流れる電流を検出することを特徴とする請求項1に記載の希ガス蛍光ランプ装置。
  4. 内部に放電を発生させる外囲器と、該外囲器の外表面に少なくとも一方の電極を配設し、該外囲器の内側に蛍光体層を配設し、放電により発生するエキシマ光を利用する希ガス蛍光ランプと、該希ガス蛍光ランプの電極間に高周波電圧を印加する給電手段とからなる希ガス蛍光ランプ装置であって、
    上記給電手段は、出力電圧が可変の直流電圧源と、上記希ガス蛍光ランプに印加される高周波電圧を発生するインバータ回路部と、電力制御回路と、上記給電手段の発熱素子と熱的に接触を有する温度センサとを具備し、
    上記インバータ回路部は、一次側巻線と二次側巻線を有するトランスを具備し、該一次側巻線を複数のスイッチング素子を用いて、上記直流電圧源の出力電圧を印加することによって駆動し、上記二次側巻線に急峻な立ち上がりを有する矩形波的な電圧を発生させるものであって、
    上記電力制御回路は、上記直流電源装置の出力電圧を上記ランプ電力に相関する上記電気量とし、上記電気量を一定となるよう制御すると共に、照度安定性が一定となるように、上記温度センサの出力に応じて点灯初期における上記高周波電圧の周波数を変化させる
    ことを特徴とする希ガス蛍光ランプ装置。
  5. 上記電力制御回路は、インバータ回路部を駆動する駆動回路と、該駆動回路に駆動信号を加える発振回路とを有し、
    上記温度センサは、上記発振回路の発振周波数を定める発振時定数回路中に設けられ、周囲の温度に応じて抵抗値が変化する感温素子であって、該感温素子の抵抗値に応じて上記発振回路の発振周波数が変化する
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載の希ガス蛍光ランプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013089360A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 放電ランプ点灯装置
JP2023135993A (ja) * 2022-03-16 2023-09-29 東芝ライテック株式会社 放電ランプ用点灯装置、および車両用照射装置

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