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JP2007257756A - 磁気ディスクの製造方法及び磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスクの製造方法及び磁気ディスク Download PDF

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JP2007257756A JP2006082114A JP2006082114A JP2007257756A JP 2007257756 A JP2007257756 A JP 2007257756A JP 2006082114 A JP2006082114 A JP 2006082114A JP 2006082114 A JP2006082114 A JP 2006082114A JP 2007257756 A JP2007257756 A JP 2007257756A
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magnetic
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Masafumi Ishiyama
雅史 石山
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Hoya Magnetics Singapore Pte Ltd
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Hoya Corp
Hoya Magnetics Singapore Pte Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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    • G11B5/8408Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers protecting the magnetic layer

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Abstract

【課題】3nm以下の保護層膜厚であっても、耐摩耗性、摺動特性に好適な磁気ディスクを提供する。また、LUL方式用として好適な磁気ディスクを提供する。
【解決手段】基板1と、磁気記録を行うために基板1上に成膜された磁性層3と、磁性層3を保護するために磁性層3上に成膜された保護層4とを少なくとも備える磁気ディスクの製造方法において、保護層4は、実質的に炭素及び水素からなる炭化水素保護膜4aを磁性層3側に有し、磁気ディスクの製造方法は、安定したプラズマ放電を確保するためのイグナイターを用いてプラズマ点火を行いつつ、0.1Pa以上2Pa以下の真空度の雰囲気中で炭化水素保護膜4aを成膜する炭化水素保護膜成膜工程を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、HDD(ハードディスクドライブ)等の磁気ディスク装置に用いられる磁気ディスクの製造方法及び磁気ディスクに関する。
今日、情報記録技術、特に磁気記録技術は、IT産業の発達に伴い飛躍的な技術革新が要請されている。HDD(ハードディスクドライブ)等の磁気ディスク装置に搭載される磁気ディスクでは、60Gbit/inch〜100Gbit/inch以上の情報記録密度を達成できる技術が求められている。従来、磁気ディスクでは、基板上に情報記録を担う磁性層が設けられ、磁性層上には、磁性層を保護するための保護層、浮上飛行する磁気ヘッドからの干渉を緩和する潤滑層が設けられている。
近年の高記録密度化の要請の中で、60Gbit/inch以上の情報記録密度を達成するために様々なアプローチが為されている。そのひとつとして、スペーシングロスを改善してS/N比を向上させるために、磁気ディスクの磁性層と、磁気ヘッドの記録再生素子との間隙(磁気的スペーシング)は、20nm以下にまで狭めることが求められている。
この磁気的スペーシングを達成する観点から、磁気ディスクの保護層膜厚は3nm以下の薄膜化が求められている。また、磁気ヘッドの浮上量は10nm以下に低浮上量化することが求められている。更に、HDDの起動停止機構として、従来のCSS方式に代わって、高容量化の可能なLUL方式(ランプロード方式)とすることが求められている。また、磁気ディスクに成膜される薄膜の耐摩耗性、摺動特性を確保するため、プラズマCVD法で保護層を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような手法で得られた保護層では、膜厚が3nmを下回る薄膜領域において、十分な摺動耐久性(耐久信頼性)が得られない。保護層の摺動耐久性が十分に得られない場合、例えば今日のLUL方式の磁気ディスク装置では、磁気ヘッドが磁気ディスク上にロードされた時の衝撃で、磁気ディスク上に微少なスクラッチ等が発生し、再生信号が低下する問題が起こる。更に、磁気ヘッドの浮上高さを10nm以下にした場合、磁気ヘッドと磁気ディスクとの間に間欠的な接触が発生し、浮上が安定しないという問題点や、磁気ヘッドの記録再生素子部を汚し記録再生が不能となる重大問題が発生する。
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものである。本発明の目的は、3nm以下の保護層膜厚であっても耐摩耗性、摺動特性に好適な磁気ディスクを提供することにある。また、本発明の目的は、LUL方式用として好適な磁気ディスクを提供することにある。
国際公開第99/O14746号パンフレット
従来、磁性層直上に保護層を形成する方法としては、炭化水素系ガスのみを反応性ガス(材料ガス)として用いてCVD法で炭化水素保護膜を作製する方法、Ar等の不活性ガスと炭化水素系ガスの混合ガスを用いて炭化水素保護膜を作成する方法、又は水素ガスと炭化水素系ガスの混合ガスを用いて保護層を作製する方法等が知られている。これらの方法において、反応性ガスの圧力(真空度)は、2〜6Paに設定される。
しかし、本発明者は、これらの方法で3nm以下の非常に薄い保護層を形成した場合、保護層自身の耐久強度が不足するため、膜強度が著しく低下してしまうという問題点を見出した。この場合、例えばLUL方式の磁気ディスク等では、磁気ヘッドが磁気ディスク上にロードされた時の衝撃で、磁気ディスク上に微小なスクラッチ等が発生し、再生信号が低下する問題が発生する。
これを回避するため、本発明者は、鋭意研究を行った。そして、保護層の膜厚が3nm以下の場合においても良好な摺動耐久性を確保するため、保護層成膜時の真空度に着目した。その結果、炭化水素保護膜の成膜時の雰囲気の真空度を調整することにより、保護層の膜強度を高めることができることを見出した。そして、この雰囲気の真空度(反応性ガスの圧力)を圧力の低い真空度(以下、低圧真空度という、0.1〜2Pa)にすることにより、保護層の膜厚が3nm以下の場合においても、良好な摺動耐久性を確保できることを見出した。
ところが、例えばプラズマCVD法等のプラズマを用いた方法で成膜を行う場合、真空度が2Pa以下であると、圧力が非常に低いためプラズマ形成が容易でなく、安定した放電ができないという問題が更に生じた。即ち、2Pa以下の真空度は放電不安定領域であり、プラズマが安定して放電せず、保護層の成膜が安定してできない問題が併せて起こった。
これに対し、本発明者は、イグナイターを用いて予めプラズマ点火させることにより、低圧真空度(0.1〜2Pa)でも容易にプラズマを発生させ放電させることができることを見出した。これにより、低圧真空度(0.1〜2Pa)でも安定した保護層の成膜が可能となった。これらの知見に基づいて、本発明者は本発明に至った。即ち、本発明は以下の構成を有するものである。
(構成1)基板と、磁気記録を行うために基板上に成膜された磁性層と、磁性層を保護するために磁性層上に成膜された保護層とを少なくとも備える磁気ディスクの製造方法において、保護層は、実質的に炭素及び水素からなる炭化水素保護膜を磁性層側に有し、磁気ディスクの製造方法は、安定したプラズマ放電を確保するためのイグナイターを用いてプラズマ点火を行いつつ、0.1Pa以上2Pa以下の真空度の雰囲気中で炭化水素保護膜を成膜する炭化水素保護膜成膜工程を備える。
このようにすれば、従来製法ではスクラッチ等の耐久性異常が発生し、再生信号等の劣化が生じていた3nm以下の保護層を用いた場合でも、良好な摺動耐久性を確保できる。また、これにより、例えばLUL方式の磁気ディスクに使用した場合にも耐久性が問題ない磁気ディスクを得ることができる。
炭化水素保護膜を低圧真空度(0.1〜2Pa)で成膜する理由は以下のとおりである。低圧真空度(0.1〜2Pa)にした場合、プラズマで分解された炭素原子が基板に到達するまでの間に、その運動エネルギーを妨げる妨害分子等の影響が、圧力の高い(2〜6Pa)真空度(以下、高圧真空度という)に比べ非常に少なくなる。そして、炭素原子の基板到達までに妨害分子等に衝突する機会が低減されるということは、高エネルギーを維持して炭素原子が基板まで到達できることを意味している。この場合、この高エネルギーを維持した炭素原子により炭化水素保護膜が成膜されることから、緻密で耐久性のある保護層が成膜できることとなる。このように、低圧真空度(0.1〜2Pa)で成膜することで緻密な膜ができる。尚、0.1Paよりも圧力が低い真空度でもイグナイターを用いれば点火可能である。しかし、この場合、炭化水素保護膜を成膜する成膜速度が極端に遅くなり、実用上問題がある。よって、0.1Pa以上2Pa以下が好適である。
ここで、基板は、例えば非磁性の基板である。基板としてはガラス基板を用いることが好ましい。ガラス基板は、平滑かつ高剛性が得られるので、磁気的スペーシング、中でも、磁気ヘッドの浮上量をより安定的に低減できるので、特に好まししい。ガラス基板の材料としては、アルミノシリケートガラスが特に好ましい。アルミノシリケートガラスは化学強化により、高い剛性強度を得ることができる。磁気ディスク表面の表面粗さは、Rmaxで4nm以下であることが好ましい。4nmを超えると、磁気的スペーシング低減を阻害する場合があるので好ましくない。ここで言う表面粗さとは、日本工業規格(JIS)B0601に定めるものである。また、磁気ディスクは、非磁性の下地層等の他の層を更に備えてもよい。下地層は、例えば、基板と磁性層との間に成膜される。
(構成2)磁気ディスクは、保護層上に成膜された潤滑層を更に備え、保護層は、炭化水素保護膜と潤滑層との間に、炭素及び窒素を含み、潤滑層に対する密着性が炭化水素保護膜よりも高い表層部を有し、磁気ディスクの製造方法は、2Pa以上6Pa以下の真空度の雰囲気中で表層部を形成する表層部形成工程を更に備える。
このようにすれば、保護層と潤滑層との密着性を高めることができる。表層部形成工程は、例えば、窒素を含む雰囲気中で炭化水素保護膜を表面処理することにより、表層部を形成する。表層部形成工程は、プラズマCVD法等の成膜工程により表層部を形成してもよい。また、保護層成膜後、表層部までの層が成膜された基板を、例えば超純水とイソプロピルアルコールで洗浄することが好ましい。これにより、磁気ディスクの表面品位を向上できる。
表層部を高圧真空度(2〜6Pa)で成膜する理由は以下のとおりである。この表層部には、上層に成膜される潤滑層との密着性を確保する機能が必要とされる。そこで、潤滑層との密着性を確保するため、表層部は、窒素を導入して形成される。しかし、一般的に、炭化水素膜と炭化窒素膜の耐久性を比較した場合、炭化窒素膜は耐久性に劣ることが知られている。
そのため、潤滑層との密着性を確保するために炭化窒素膜の表層部は必要であるのだが、必要以上に窒素を配向させ過ぎた場合、耐久性が劣るという問題点が生じる。そこで、炭化水素保護膜の成膜方法と逆の考え方で、窒素を炭化水素保護膜表面に必要以上に配向させないようにするため、高圧真空度(2〜6Pa)の雰囲気中で表層部を形成する。尚、表層部の形成を低圧真空度で行った場合、窒素が炭化水素保護膜に多量に打ち込まれ、表面に存在する窒素が増大し、耐久性が劣化する。従って、表層部を形成する雰囲気は、高圧真空度(2〜6Pa)の範囲が好適である。
このように、低圧真空度(0.1〜2Pa)での炭化水素保護膜の形成と高圧真空度(2Pa〜6Pa)での表層部の形成とを組み合わせて成膜した保護層は、耐久性、及び潤滑層との密着性の両方を兼ね備えている。そのため、保護層の膜厚が3nm以下としても、耐摩耗性、摺動特性に好適な磁気ディスクを提供できる。
尚、潤滑層は、末端基に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル化合物を含有する層とすることが好ましい。パーフルオロポリエーテルは直鎖構造を備え、磁気ディスク用に適度な潤滑性能を発揮するともに、末端基に水酸基(OH)を備えることで、保護層に対して高い密着性能を発揮することができる。特に、保護層の表面に窒素を含有する表層部を備える本構成では(N+)と(OH−)とが高い親和性を奏するので、高い潤滑層密着率を得ることができ、好適である。末端基に水酸基を有するパーフルオロポリエーテル化合物として、1分子が備える水酸基の数は、2個〜4個とすると好ましい。2個未満では、潤滑層の密着率が低下する場合があるため好ましくない。また、4個を超えると、密着率が向上し過ぎる結果、潤滑性能を低下させる場合がある。潤滑層の膜厚は、0.5nm〜1.5nmの範囲内で適宜調節するとよい。0.5nm未満では潤滑性能が低下する場合があり、1.5nmを超えると、潤滑層密着率が低下する場合がある。
(構成3)炭化水素保護膜成膜工程は、反応性ガスとして実質的に直鎖飽和炭化水素系ガスのみを用い、かつキャリアガスを用いないプラズマCVD法により、炭化水素保護膜を成膜する。
プラズマCVD法で炭化水素保護膜を形成する場合、反応性ガスとして炭化水素ガスのみを用いて、ダイヤモンドライク炭素を形成することが好ましい。他の不活性ガス(例えばAr等)、水素ガス等のキャリアガスを炭化水素ガスと混合させた場合、炭化水素保護膜中にこれらの不純ガスが取り込まれ、膜密度を低下させるため、好ましくない。
また、反応性ガスとしては、低級炭化水素を用いることが好ましい。中でも、直鎖低級飽和炭化水素、又は直鎖低級不飽和炭化水素といった直鎖低級炭化水素を用いることが好ましい。直鎖低級飽和炭化水素としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、オクタン等を用いることができる。直鎖低級不飽和炭化水素としては、エチレン、プロピレン、ブチレン、アセチレン等を用いることができる。尚、ここで言う低級炭化水素とは、1分子当たりの炭素数が1〜10の炭化水素のことである。直鎖低級炭化水素を用いることが好ましい理由は、炭素数が増大するに従って、ガスとして気化させて成膜装置に供給することが困難となることに加え、プラズマ放電時の分解が困難となるからである。また、炭素数が増大すると、形成した保護層の成分に高分子の炭化水素成分が多く含有されやすくなり、保護層の緻密性と硬度を低下させるため好ましくない。また、環式炭化水素の場合、プラズマ放電時の分解が直鎖炭化水素に比べて困難であるため好ましくない。この観点から、炭化水素として、直鎖低級炭化水素を用いることが特に好適である。中でも、エチレンを用いると、緻密かつ、高硬度の保護層を形成することができるので特に好ましい。
ここで、プラズマCVD法で形成する保護層の膜厚は、1nm以上であることが好ましい。1nm未満では、保護層の被覆率が低減してしまうため、磁性層の金属イオンのマイグレートを防止するのに十分でない場合がある。また、耐摩耗性に問題がある。保護層の膜厚に特に上限を設ける必要はないが、磁気的スペーシング改善を阻害しないよう、実用上3nm以下とするのが好ましい。
炭化水素保護膜成膜工程は、成膜温度が室温以上250℃以下になる雰囲気中で炭化水素保護膜を成膜することが好ましい。本発明者の研究の結果、基板温度を室温以上250℃以下とした場合、緻密かつ、高硬度の炭化水素保護膜を形成することができることがわかった。これは、成膜温度が高くなり過ぎると基板に到達した炭素原子が基板上で動きやすい状況となり、表層まで炭素原子が拡散し、グラファイト的な成長となることが原因と思われる。即ち、室温以上250℃以下とし、更に低圧真空度(0.1〜2Pa)で炭化水素保護膜を成膜することが好ましい。
更に好ましくは、炭化水素保護膜の成膜直前に基板を強制的に冷却することが望ましい。このときの温度は、150℃以下が望ましい。通常、所望の保持力を維持するために基板を加熱する工程がある。基板加熱後、下地層、シード層、磁性層等と成膜していくに連れ、徐々に温度は低下するが、十分でない場合が生じる。この場合、炭化水素保護膜を成膜する直前に基板を冷却することが望ましい。具体的には、炭化水素保護膜の成膜直前のチャンバーにクーリング機能を持たせ、比熱が大きく冷却効率の高いHeガス等を導入することで、基板温度を低減することが可能である。
また、炭化水素保護膜成膜工程は、−50V〜−300Vのバイアスを基板に印加して炭化水素保護膜を成膜することが好ましい。−50V未満ではバイアス印可の効果が十分ではない。また、−300Vを超える印可電圧をかけた場合、基板に過度なエネルギーが加えられることでアーキングが発生し、パーティクル、コンタミネーションの原因となり好ましくない。
(構成4)保護層の最表面において、窒素と炭素の原子量比(N/C)が0.05以上0.15以下である。窒素/炭素の原子量比(N/C)は、例えばX線光電子分光法(以下、ESCAという)を用いて測定することができる。ESCAで測定したNlsスペクトルとClsスペクトルの強度から窒素/炭素の原子量比を求めることができる。N/Cが0.05未満の場合、潤滑層との密着性が損なわれる場合がある。また、N/Cが0.15を超えると、保護層の硬度が低下する場合があるので好ましくない。従って、N/Cが0.05〜0.15の範囲内とすることで、例えばCVDで形成する保護層と潤滑層との密着性と硬度を特に好適なものとすることができる。
(構成5)磁気ディスクは、LUL方式HDD用の磁気ディスクである。このようにすれば、構成1と同様の効果により、LUL方式の磁気ディスクに使用した場合にも耐久性が問題ない磁気ディスクを得ることができる。
(構成6)基板と、磁気記録を行うために基板上に成膜された磁性層と、磁性層を保護するために磁性層上に成膜された保護層とを少なくとも備える磁気ディスクであって、保護層は、実質的に炭素及び水素からなる炭化水素保護膜を磁性層側に有し、保護層の最表面において、窒素と炭素の原子量比(N/C)が0.05以上0.15以下である。このように構成すれば、構成4と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、3nm以下の保護層膜厚であっても、耐摩耗性、摺動特性に好適な磁気ディスクを提供することができる。また、本発明によれば、LUL方式用として好適な磁気ディスクを提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気ディスク10の層構成を模式的に示す断面図である。磁気ディスク10は、基板1と、この基板1上に形成された磁性層3と、この磁性層3上に形成された保護層4と、この保護層4上に形成された潤滑層5とを少なくとも備える。この実施の形態において、磁気ディスク10は、基板1と磁性層3との間に、第1下地層2aと第2下地層2bとを有する非磁性金属層2を更に備える。また、磁性層3と保護層4、保護層4と潤滑層5とは接して形成されている。磁気ディスク10において、磁性層3以外の構成要素は全て非磁性体である。保護層4は、炭化水素保護膜4a及び表層部4bを有する。炭化水素保護膜4aは、実質的に炭素及び水素からなる膜である。炭化水素保護膜4aは、磁性層3に接して磁性層3側に、プラズマCVDで形成される。表層部4bは、炭素及び窒素を含む表面処理層であり、炭化水素保護膜4a上に接して形成される。表層部4bは、実質的に炭素及び窒素からなる層であってよい。
以上の磁気ディスク10について、実施例及び比較例により具体的に説明する。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。表1は、以下に説明する実施例及び比較例の製造条件及び試験結果を示す。
[実施例1]
実施例1の磁気ディスク及びその製造方法を説明する。最初に、ガラス基板及び各層の材料について詳細に説明する。ガラス基板はアモルファスガラス基板であり、組成はアルミノシリケートである。ガラス基板の表面には、ディスクの円周方向に磁気特性が卓越する磁気異方性を磁性層に付与するテクスチャが形成されている。このテクスチャは、ディスクの円周方向に沿う略規則的な線状の筋溝を有している。ガラス基板の直径は65mm、内径は20mm、ディスク厚は0.635mmの2.5インチ型磁気ディスク用基板であった。ここで、得られたガラス基板の表面粗さをAFM(原子間力顕微鏡)で観察したところ、Rmaxが3.48nm、Raが0.35nmの平滑な表面であることを確認した。
次に、キャノンアネルバ社製C3040スパッタ成膜装置を用いて、基板1上に、DCマグネトロンスパッタリング法で順次、第1下地層2a、第2下地層2b、磁性層3の成膜を行った。即ち、まずスパッタリングターゲットとして、CrTi(Cr:55at%、Ti:45at%)合金を用い、ガラス基板上1に、膜厚20nmのCrTi合金からなる第1下地層2aをスパッタリングで成膜した。成膜時の真空度は0.6Paであった。ついで、スパッタリングターゲットとしてCoW(Co:45at%、W:55at%)合金を用い、第1下地層2a上に、膜厚7nmのCrMo合金からなる第2下地層2bをスパッタリングで成膜した。成膜時の真空度は0.6Paであった。ついで、スパッタリングターゲットとしてCoCrPtB(Cr:20at%、Pt:12at%、B:5at%、残部Co)合金からなるスパッタリングターゲットを用い、第2下地層2b上に、15nmのCoCrPtB合金からなる磁性層3をスパッタリングで形成した。成膜時の真空度は0.6Paであった。
また、保護層形成時の基板温度が250℃になるように、非磁性金属層2(第1下地層2a及び第2下地層2b)を成膜する前に、ヒータ加熱方式を用いて基板を加熱した。尚、基板温度は保護層4を形成する直前にチャンバーの窓より放射温度計を用いて確認した。
次に、磁性層3まで形成したディスク上に、エチレンガス250sccmを導入し、真空度をlPaとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながらプラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。炭化水素保護膜4a形成時の成膜速度は1nm/sであった。
ここでイグナイターについて詳細に説明する。低圧力下でのプラズマ放電を容易にさせるため、チャンバー内にイグナイターを設置した。このイグナイターは、最適な点火時期に制御された点火信号がイグナイターに送られスパープラグに点火する方式である。イグナイターは、この点火信号に同期してパワートランジスターをON/OFFさせる。そして、パワートランジスターがOFFになるとイグニッションコイルに高電圧が発生し、スパークプラグに点火する。
更に、炭化水素保護膜4aを形成後、プラズマ中に窒素ガスのみを200sccm導入して3Paの真空度に調整した。そして、この圧力下で炭化水素保護膜4aを窒素雰囲気下に曝し、表面処理を行い、表層部4bを形成した。表層部4bまで成膜した後、透過型電子顕微鏡(TEM)による断面観察により、保護層4の実膜厚を測定した。保護層4の膜厚は3.0nmであった。
また、保護層4を形成後、ESCAにて保護層4の窒素/炭素の原子量比(N/C)を測定した。原子量比(N/C)は0.140であった。尚、ESCA分析の測定条件は以下のとおりに行った。
装置:アルバックファイ社製 Quantum2000
X線励起源:Al−Kα線(1486.6eV)
X線源:20W
分析室真空度:<2×10−7Pa
パスエネルギー:117.5eV
光電子検出角:45°
測定対象ピーク:Cls、Nls
分析領域:100μmφ
積算回数:10回
次に、保護層4を形成後、70℃の純水中で400秒浸漬洗浄後、更にIPAにて400秒洗浄し、仕上げ乾燥としてIPAベーパーにて乾燥を行った。次に、超純水及びIPA洗浄後の保護層4の上に、ディップ法を用いてPFPE(パーフルオロポリエーテル)化合物からなる潤滑層5を形成した。具体的には、アウジモント社製のアルコール変性フォンプリンゼット誘導体を用いた。この化合物は、PFPEの主鎖の両末端にそれぞれ1個〜2個、即ち、一分子当たり2個〜4個の水酸基を末端基に備えている。潤滑層5の膜厚は1.4nmである。以上のように、磁気ディスク10を製造した。
得られた磁気ディスク10の表面粗さをAFMで観察したところ、Rmaxが3.1nm、Raが0.30nmの平滑な表面であることを確認した。また、グライドハイトを測定したところ3.6nmであった。磁気ヘッドの浮上量を安定的に10nm以下とする場合、磁気ディスクのグライドハイトは4.5nm以下とすることが望ましい。
得られた磁気ディスク10の各種性能を以下のようにして評価分析した。
(1)LUL耐久性試験
LUL耐久性試験は、5400rpmで回転する2.5インチ型HDDと、浮上量が10nmの磁気ヘッドを用いて行った。尚、磁気ヘッドのスライダーはNPAB(負圧型)スライダーを用い、再生素子はTMR型素子を用いた。磁気ディスク10をこのHDDに搭載し、前述の磁気ヘッドによりLUL動作を連続して行う。HDDが故障することなく耐久したLUL回数を測定することにより、LUL耐久性を評価した。また、試験環境は70C/80%RHの環境下で行った。これは通常のHDD運転環境よりも、過酷な条件であり、カーナビゲーション等の用途に使用されるHDDを想定した環境下で行うことにより、磁気ディスクの耐久信頼性をより的確に判断するためである。
本実施例の磁気ディスク10では、LUL回数は故障なく100万回を超えることができた。通常、LUL耐久性試験では、故障なくLUL回数が連続して40万回を超えることが必要とされる。通常のHDDの使用環境では、LUL回数が40万回を超えるには10年程度の使用が必要であると言われている。尚、本LUL耐久性試験においては、LUL回数が100万回を超えた場合を合格とした。
(2)ピンオンディスク試験
ピンオンディスク試験は次のようにして行った。即ち、保護層4の耐久性及び耐磨耗性を評価するために、Al−TiCからなる直径2mmの球を15g荷重で磁気ディスク10の半径22mm位置の保護層4上に押し付けながら、この磁気ディスク10を回転させる。これにより、Al−TiC球と保護層4とを2m/secの速度で相対的に回転摺動させ、この摺動により保護層4が破壊に至るまでの摺動回数を測定した。
このピンオンディスク試験では、保護層4が破壊に至るまでの摺動回数を保護層4の膜厚で規格化した値(即ち摺動回数/nm)が300回/nm以上であれば合格とする。尚、通常、磁気ヘッドは磁気ディスク10に接触しないので、このピンオンディスク試験は実際の使用環境に比べて過酷な環境での耐久試験である。磁気ディスク10では、摺動回数/nmが500回/nmあった。
[実施例2]
次に、実施例2の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。更に、炭化水素保護膜4aを形成後、プラズマ中に窒素ガスのみを200sccm導入して2Paの真空度に調整した圧力下で炭化水素保護膜4aを窒素雰囲気下に曝し、表面処理を行い表層部4bを形成した。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本実施例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。
[実施例3]
次に、実施例3の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。更に、炭化水素保護膜4aを形成後、プラズマ中に窒素ガスのみを200sccm導入して6Paの真空度に調整した圧力下で炭化水素保護膜4aを窒素雰囲気下に曝し、表面処理を行い表層部4bを形成した。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本実施例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。
[実施例4]
次に、実施例4の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を2Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。更に、炭化水素保護膜4aを形成後、プラズマ中に窒素ガスのみを200sccm導入して3Paの真空度に調整した圧力下で炭化水素保護膜4aを窒素雰囲気下に曝し、表面処理を行い表層部4bを形成した。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本実施例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。
[実施例5]
次に、実施例5の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を0.1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。更に、炭化水素保護膜4aを形成後、プラズマ中に窒素ガスのみを200sccm導入して3Paの真空度に調整した圧力下で炭化水素保護膜4aを窒素雰囲気下に曝し、表面処理を行い表層部4bを形成した。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本実施例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。
[比較例1]
次に、比較例1の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を3Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。保護層4の形成工程は、炭化水素保護膜4aを除いて実施例1と同様である。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本比較例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。これは、炭化水素保護膜4aの硬度が実施例1に比べ弱くなったため、表層部4bの窒素が炭化水素保護膜4aにより多く打ち込まれ、若干増加したものと思われる。そのため保護層4全体の硬度が十分でなくなり、ピンオンディスクの摺動特性、LUL試験ともに不合格であった。
[比較例2]
次に、比較例2の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を0.05Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aの形成を試みた。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。しかし、本比較例では、プラズマ点火はしたが、成膜速度が0.lnm/sと極端に低下したため、所望の膜厚3nmを得ることができなかった。
[比較例3]
次に、比較例3の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。更に、炭化水素保護膜4aを形成後、プラズマ中に窒素ガスのみを200sccm導入して1Paの真空度に調整した圧力下で炭化水素保護膜4aを窒素雰囲気下に曝し、表面処理を行い表層部4bを形成した。
保護層4の形成工程は表層部4bの形成工程を除いて実施例1と同様である。この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本比較例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。窒素/炭素の原子量比(N/C)が0.175と極端に大きくなっており、保護層4全体の硬度が十分でないため、ピンオンディスクの摺動特性、LUL試験ともに不合格であった。
[比較例4]
次に、比較例4の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。更に、炭化水素保護膜4aを形成後、プラズマ中に窒素ガスのみを200sccm導入して7Paの真空度に調整した圧力下で炭化水素保護膜4aを窒素雰囲気下に曝し、表面処理を行い表層部4bを形成した。
保護層4の形成工程は表層部4bの形成工程を除いて実施例1と同様である。この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本比較例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。ピンオンディスク試験は、750回と実施例1よりも良好な値を示した。これは表層部4bの窒素/炭素の原子量比(N/C)が0.049と極端に小さくなっており、このことからほとんど窒素が表面に存在していないことが伺われる。そのため、保護層4の硬度が高くなり、ピンオンディスクの摺動特性が実施例1よりも向上したと思われる。しかし、表面の窒素が極端に少ないため、LUL試験において磁気ヘッドが吸着現象(フライスティクション)が発生し、30万回で故障してしまった。
[比較例5]
次に、比較例5の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。このときの成膜時の基板温度を260℃とした。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本比較例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。窒素/炭素の原子量比(N/C)が0.154となった。これは、高温で炭化水素保護膜4aを成膜したため、炭化水素保護膜4aがグラファイト化し、硬度が実施例1に比べ弱くなったものと考える。そのため保護層4全体の硬度が十分でなくなり、ピンオンディスクの摺動特性、LUL試験ともに不合格であった。
[実施例6]
次に、実施例6の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。このときの成膜直前のクーリングチャンバーにて、比熱が大きく冷却効率の高いHeガスを導入し、基板を強制冷却し、成膜時の基板温度を25℃とした。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本実施例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。窒素/炭素の原子量比(N/C)が0.135となった。実施例1に比べピンオンディスクの摺動特性が向上し、より緻密な保護層4が形成されていることがわかる。
[比較例6]
次に、比較例6の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−40V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。このときの成膜時の基板温度を250℃とした。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本比較例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。窒素/炭素の原子量比(N/C)が0.162となった。これは、バイアス印可電圧が低過ぎたためであると考えられる。そのため、保護層4全体の硬度が十分でなくなり、ピンオンディスクの摺動特性、LUL試験ともに不合格であった。
[比較例7]
次に、比較例7の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−310V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。このときの成膜時の基板温度を250℃とした。
この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本比較例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。このとき、過度なバイアス印可のため、異常放電が発生し、基板が破損されるという結果となった。
[比較例8]
次に、比較例8の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いずにプラズマ点火を試みた。しかし、放電せず、炭化水素保護膜4aを成膜できないという結果となった。
[実施例7]
次に、実施例7の磁気ディスクを製造した。実施例1の磁気ディスクにおいて、保護層4を形成するとき、エチレンガス250sccmを導入し、真空度を1Paとした圧力下で、イグナイターを用いてプラズマ点火を行い、バイアスを−300V印加させながら、プラズマCVD法で炭化水素保護膜4aを形成した。この後、表層部4bを形成する工程を行わなかった。
保護層4の形成工程は表層部4bの形成工程を行わなかったことを除いて実施例1と同様である。この点以外は実施例1と同様の製造方法による同様の磁気ディスクである。得られた本実施例の磁気ディスクに対して実施例1と同様に評価分析を行った結果は表1に示したとおりである。表層部4bがないため、ピンオンディスクの摺動特性は非常に良好であった。尚、本実施例は、炭化水素保護膜4aの硬度が高まることの効果を確認するためのものである。そのため、LUL試験は行わなかった。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えば磁気ディスクに好適に利用できる。
本発明の実施の形態に係る磁気ディスク10の層構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1・・・基板、10・・・磁気ディスク、2・・・非磁性金属層、2a・・・第1下地層、2b・・・第2下地層、3・・・磁性層、4・・・保護層、4a・・・炭化水素保護膜、4b・・・表層部、5・・・潤滑層

Claims (6)

  1. 基板と、磁気記録を行うために前記基板上に成膜された磁性層と、前記磁性層を保護するために前記磁性層上に成膜された保護層とを少なくとも備える磁気ディスクの製造方法において、
    前記保護層は、実質的に炭素及び水素からなる炭化水素保護膜を前記磁性層側に有し、
    前記磁気ディスクの製造方法は、
    安定したプラズマ放電を確保するためのイグナイターを用いてプラズマ点火を行いつつ、0.1Pa以上2Pa以下の真空度の雰囲気中で前記炭化水素保護膜を成膜する炭化水素保護膜成膜工程を備えることを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
  2. 前記磁気ディスクは、前記保護層上に成膜された潤滑層を更に備え、
    前記保護層は、前記炭化水素保護膜と前記潤滑層との間に、炭素及び窒素を含み、前記潤滑層に対する密着性が前記炭化水素保護膜よりも高い表層部を有し、
    前記磁気ディスクの製造方法は、
    2Pa以上6Pa以下の真空度の雰囲気中で前記表層部を形成する表層部形成工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスクの製造方法。
  3. 前記炭化水素保護膜成膜工程は、反応性ガスとして実質的に直鎖飽和炭化水素系ガスのみを用い、かつキャリアガスを用いないプラズマCVD法により、前記炭化水素保護膜を成膜することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ディスクの製造方法。
  4. 前記保護層の最表面において、窒素と炭素の原子量比(N/C)が0.05以上0.15以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の磁気ディスクの製造方法。
  5. 前記磁気ディスクは、LUL方式HDD用の磁気ディスクであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の磁気ディスクの製造方法。
  6. 基板と、磁気記録を行うために前記基板上に成膜された磁性層と、前記磁性層を保護するために前記磁性層上に成膜された保護層とを少なくとも備える磁気ディスクであって、
    前記保護層は、実質的に炭素及び水素からなる炭化水素保護膜を前記磁性層側に有し、
    前記保護層の最表面において、窒素と炭素の原子量比(N/C)が0.05以上0.15以下であることを特徴とする磁気ディスク。
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