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JP2007254429A - 粉末状化粧料 - Google Patents

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JP2007254429A
JP2007254429A JP2006084313A JP2006084313A JP2007254429A JP 2007254429 A JP2007254429 A JP 2007254429A JP 2006084313 A JP2006084313 A JP 2006084313A JP 2006084313 A JP2006084313 A JP 2006084313A JP 2007254429 A JP2007254429 A JP 2007254429A
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薫 廣江
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Abstract

【課題】粉体同士の凝集が無く、使用時の粉末の飛散性が少なく、しかも肌への付着性やテカリ防止効果(経時的に皮膚から分泌される皮脂により、油光する現象)に優れる粉末状化粧料を提供する。
【解決手段】 次の成分(a)及び(b);
(a)中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体であって、平均粒子径1〜80μm、且つ見掛け比重0.12〜0.5の複合粉体
(b)部分架橋型オルガノポリシロキサンゲル
を配合し、且つ、成分(a)の配合量が5〜25質量%であることを特徴とする粉末状化粧料。

Description

本発明は、中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体であって、平均粒子径1〜80μm、且つ見掛け比重0.12〜0.5の複合粉体を5〜25質量%と、部分架橋型オルガノポリシロキサンゲルとを配合してなる粉末状化粧料に関するものであり、より詳細には、粉体同士の凝集が無く、使用時の粉末の飛散性が少なく、しかも肌への付着性やテカリ防止効果(経時的に皮膚から分泌される皮脂により、油光する現象)に優れる粉末状化粧料に関するものである。
粉末状化粧料とは、粉体を主成分とし、これに油剤を分散させた連続相が粉体である化粧料であり、白粉等に汎用される化粧料剤型である。この粉末状化粧料は、ベースメイクの仕上げ用化粧料として応用されるため、肌への付着性が重要な品質特性となるが、更に、経時的に皮膚から分泌される皮脂や汗による化粧崩れ(テカリ、くすみ)を防止する機能や、化粧膜の質感を改質(均一や立体感の付与)する機能等が求められている。このような要求に対し、粉末状化粧料に配合する成分として、吸油量の大きい粉体や、球状粉体、光輝性性粉体等が配合されている。
また、優れた使用感と使用性の化粧料を得るために、中空発泡樹脂粉体を配合する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。更に、粉末を圧縮成形して得られる固形粉末化粧料において、ケーキングを生じず、伸び広がりが良く、肌に負担感が無い使用感を具現化するために、中空発泡樹脂粉体とオルガノポリシロキサン粉体を組み合わせる技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。そして、テカリが無くマットな仕上がり感の油性化粧料(連続相が油の化粧料)を得るために、中空発泡樹脂粉体と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物、シリコーン油、フッ素変性シリコーン油を組み合わせる技術もしられている(例えば、特許文献3参照)。
特開平3−47110号公報 特開平10−330225号公報 特開2003−313105号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、見掛け比重が0.1以下の中空発泡樹脂粉体を配合する技術なので、本発明のような粉末状化粧料に配合する場合、使用時に粉末が舞い散り、飛散性が多く、しかも粉体同士の凝集を生じ易いため、粉末状化粧料には応用できる技術ではなかった。また、特許文献2の技術は、圧縮成形された固形粉末化粧料のスポンジ等の小道具へのとれを良くしケーキングを防止する技術であり、粉末化粧料における粉体同士の凝集を無くし、使用時の粉末の飛散性を改良するためには、応用できる技術ではなかった。しかも、特許文献2のオルガノボリシロキサン粉体は、部分架橋型オルガノポリシロサンゲルとは異なり、肌への付着性を向上させることはできなかった。
そこで本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、粉末状化粧料において、特定の平均粒子径と特定の見掛け比重を有する中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体と、部分架橋型オルガノポリシロキサンゲルを組み合わせて配合することにより、上記課題が解決される粉末状化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(a)及び(b);
(a)中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体であって、平均粒子径1〜80μm、且つ見掛け比重0.12〜0.5の複合粉体
(b)部分架橋型オルガノポリシロキサンゲル
を配合し、且つ、成分(a)の配合量が5〜25質量%であることを特徴とする粉末状化粧料を提供するものである。
また、成分(b)の配合量が5〜25質量%であることを特徴とする前記粉末状化粧料を提供するものである。
本発明の粉末状化粧料は、粉体同士の凝集が無く、使用時の粉末の飛散性が少なく、しかも肌への付着性やテカリ防止効果に優れるものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)は、中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体であり、その平均粒子径が1〜80μm、且つ見掛け比重が0.12〜0.5の複合粉体である。前記中空発泡樹脂粉体は、加熱により気化する揮発性発泡剤を内包した熱可塑性樹脂粉体を加熱、膨張又は発泡せしめて得られるものをいう。この中空発泡樹脂粉体の外殻を形成する樹脂としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、メチルビニルエーテル等のビニル系モノマー、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のアクリル系モノマー、スチレン、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等から選択される一種以上のモノマーからなるホモポリマー又はコポリマーが挙げられる。好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそのエステル類、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、メタクリロニトリル等から選ばれるモノマーの二種以上からなる共重合体である。これらの重合体は、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、トリアクリルフォルマール等の架橋剤で架橋されていても良い。
揮発性発泡剤としては、特に限定されないが、例えば、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、イソブテン、イソペンタン、ネオペンタン、ネオヘキサン、アセチレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン等のハロゲン化炭化水素、テトラアルキルシラン等の低沸点化合物が用いられる。
この中空発泡樹脂粉体は、例えば特公昭59−53290号に開示されている如く、揮発性発泡剤を内包した熱可塑性樹脂粉体を加熱、発泡させる方法により製造される。例えば、エクスパンセル(KEMANORDPLAST
AB社製)やマツモトマイクロスフェアFシリーズ(松本油脂製薬社製)が、市販されているものとして挙げられる。
この中空発泡樹脂粉体の表面に被覆する無機粉体としては、特に限定されないが、目的とする効果により選択され、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、窒化ホウ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、シリカ等が例示される。また、これら無機粉体の粒子形状は特に制限なく、例えば、粒状、球状、板状、針状等のいずれでも良く、粒子径も特に限定されないが、0.001〜20μmが好ましい。また、例えば、紫外線遮断効果の向上を目的とした場合、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、等の微粒子粒状や針状粉体が用いられる。中空発泡樹脂粉体と無機粉体の質量比率は、5:95〜50:50が好ましい。
中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体を用いると、被覆されていない中空発泡樹脂粉体を用いた場合より、粉末化粧料中での該粉体の分散性、肌を隠蔽する効果が著しく向上する。無機粉体を被覆する方法は、例えば、特開平4−9319号に開示されている如く、発泡前又は発泡途中の揮発性発泡剤内包熱可塑性樹脂粉体と無機粉体を混合し、加熱する方法。また、その他の方法としては、無機粉体を水又は有機溶媒に分散させ分散液を調製し、中空発泡樹脂粉体とを混合し乾燥する方法や、この無機粉体分散液を中空発泡樹脂粉体に噴霧し乾燥する方法、金属アルコキシド等の金属酸化物前駆体を用いて中空発泡樹脂粉体の表面で金属酸化物を調製する方法、高い衝撃力等の物理的な力により複合化する乾式処理方法等が挙げられる。
中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体の平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定するとき、1〜80μmが好ましく、10〜60μmがより好ましい。平均粒子径が1μm未満であると、粉末状化粧料中に均一に分散することが難しくなり、さらさらとした粉末状化粧料を得ることが難しいので好ましくない。また、平均粒子径が80μmを超えた粉体は、肌にざらつきを与えるため好ましくない。
また、中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体の見掛け比重は、化粧品原料基準注釈に収載されている一般試験法の比重測定法の第2法〔すなわち、比重びんと灯油(日本工業規格K2203の1号に規定)を用いて20℃において測定する方法〕にて測定すると0.12〜0.5が好ましい。この見掛け比重が0.12未満であると、粉末状化粧料中に均一に分散することが難しくなり、使用時の粉末の飛散性も生じるため好ましくない。また、見掛け比重が0.5を超えた粉体は、さらさらとした粉末状化粧料を得ることが難しいので好ましくない。
本発明の粉末状化粧料における成分(a)の配合量は5〜25質量%(以下、単に「%」と略す。)であり、より好ましくは、5〜15%である。成分(a)の配合量が5%未満であると、テカリ防止効果に劣り、25%を超えて配合すると、粉末の飛散性が劣り、夫々好ましくない。
本発明に用いられる成分(b)部分架橋型オルガノポリシロキサンゲルは、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と低粘度シリコーン油からなるゲルである。前記部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、ベンゼンに不溶であるが、自己の質量と同質量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロキサン重合物である。部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる重合物であり、一部に三次元架橋構造を有し、R1 2SiO単位及びR1SiO1.5単位よりなり、R1 3SiO0.5単位及び/またはSiO2単位を含んでいてもよい化合物(但し、各構成単位のR1は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等などのアリール基、およびビニル基等の脂肪族不飽和基等が例示され、同種または異なった種類であってもよい。)等であり、特開平8−6035号公報等に記載されている化合物が例示できる。
このような部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物とゲルを形成する低粘度シリコーン油は、ジメチルポリシロサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
成分(b)は、KSG−15(部分架橋型メチルポリシロキサン5部とデカメチルシクロペンタシロキサン95部)、KSG−16(部分架橋型メチルポリシロキサン20〜30部とジメチルポリシロキサン70〜80部)、KSG−18(部分架橋型メチルフェニルポリシロキサン10〜20部とメチルフェニルポリシロキサン80〜90部)〔何れも、信越化学工業社製〕等の市販品を用いることができる。
本発明の粉末状化粧料における成分(b)の配合量は5〜25%であり、より好ましくは、5〜15%である。成分(b)をこの範囲で配合すると、テカリ防止効果がより優れた粉末状化粧料を得ることができる。
本発明の粉末状化粧料には、上記成分の他に、通常化粧料に配合される成分として、成分(b)以外の油性成分、成分(a)以外の粉体、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、薬効成分、清涼剤、色素、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
本発明の粉末状化粧料に配合可能な油性成分としては、化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、トリオクタン酸グリセリル,ジイソステアリン酸ポリグリセリル,トリイソステアリン酸ジグリセリル,トリベヘン酸グリセリル,2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、ポリオキシアルキル変性オルガノポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の粉末状化粧料に配合可能な粉体としては、化粧料に一般に使用される粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその一種又は二種以上を用いることができ、更にこれらを相互に複合化したものを用いても良い。
本発明の粉末状化粧料に配合可能な紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の粉末状化粧料は、白粉、ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、ハイライト、フェイスパウダー、アイブロウ等のメーキャップ化粧料、ボデイパウダー等のスキンケア化粧料等に適用可能である。本発明の粉末状化粧料とは、連続相が粉体であり、空隙を有する圧縮されていない流動性を有する粉末状の化粧料である。
本発明の粉末状化粧料の製造方法は、特に限定されてないが、例えば、成分(a)を含む粉体をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)等で混合分散し、ここに成分(b)及びその他の油剤等を添加し、ふるいにかけて容器に充填する方法等が挙げられる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例1〜5及び比較例1〜4:フェイスパウダー
下記表1及び表2に示す組成のフェイスパウダーを下記製造方法により調製し、「粉体同士の凝集の無さ」、「使用中の飛散性の無さ」、「肌への付着性」、「テカリ防止効果」について下記の評価方法及び判定方法により評価し、結果を併せて表1及び表2示した。
(製造方法)
A:成分(1)〜(10)及び成分(14)をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)等
で混合分散した。
B:成分(11)〜(13)を均一に混合する。
C:AにBを添加し、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)等で混合分散した。
D:Cを篩にかけ、容器に充填しフェイスパウダーを得た。
〔評価方法1:「粉体同士の凝集の無さ」〕
前記実施例及び比較例のフェイスパウダーをキーエンス社製のリアルサーフェスビュー顕微鏡VE−7800により、倍率200倍で粉体状態を観察し、以下に示す判定基準で評価した。
判定基準:
[観察状態] :[判 定]
粉体同士の凝集無し : ◎
僅かに粉体同士の凝集有り : △
明らかに粉体同士の凝集有り : ×
〔評価方法:「使用中の飛散性の無さ」、「肌への付着性」、「テカリ防止効果」〕
化粧品評価専門パネル20名に、前記実施例及び比較例のフェイスパウダーをパフ使用で顔面に塗布してもらい、「使用中の飛散性の無さ」、「肌への付着性」、「テカリ防止効果」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し各フェイスパウダー毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。尚、「テカリ防止効果」については、塗布後5時間後の評価を行った。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
表1及び表2の結果から明らかなように、実施例1〜5のフェイスパウダーは、「粉体同士の凝集の無さ」、「使用中の飛散性の無さ」、「肌への付着性」、「テカリ防止効果」の全ての項目に優れた粉末化粧料であった。一方、成分(a)を配合していない比較例1は、「粉体同士の凝集の無さ」と「テカリ防止効果」に劣り、成分(a)の代わりに、見掛け比重が0.1の中空発泡樹脂粉体を用いた比較例2は、「粉体同士の凝集の無さ」に劣り、「使用中の飛散性の無さ」や「肌への付着性」も良好ではなかった。更に、成分(b)を配合していない比較例3は、「使用中の飛散性の無さ」、「肌への付着性」に劣り、成分(b)の代わりに低粘度シリコーン油であるジメチルポリシロキサインを配合した比較例4は、「肌への付着性」におとり、「粉体同士の凝集の無さ」、「使用中の飛散性の無さ」、「テカリ防止効果」が良好ではなかった。
実施例6:白粉
(成分) (%)
1.25%タルクを表面に被覆した中空発発泡樹脂粉体(注4)20
2.ナイロンパウダー 5
3.合成マイカ 20
4.ステアリン酸マグネシウム 3
5.酸化チタン 1
6.タルク 残量
7.赤色226号 0.5
8.黄酸化鉄 1
9.群青 0.2
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
11.部分架橋型オルガノポリシロキサンゲル 10
注4:アクリロニトリルとメタクリル酸メチルとの共重合体である中空発泡樹脂に25%タルク(平均粒子径1μm)を表面被覆した複合粉体であって、平均粒子径30μm,見掛け比重0.15の複合粉体
(製造方法)
A:成分(1)〜(10)をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で均一分散する。
B:Aに成分(11)を添加し、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)等で混合分散し
た。
D:Cを篩にかけ、容器に充填し白粉を得た。
実施例6の白粉は、「粉体同士の凝集の無さ」、「使用中の飛散性の無さ」、「肌への付着性」、「テカリ防止効果」の全ての項目に優れた粉末化粧料であった。
以 上

Claims (2)

  1. 次の成分(a)及び(b);
    (a)中空発泡樹脂粉体の表面に無機粉体を被覆してなる複合粉体であって、平均粒子径1〜80μm、且つ見掛け比重0.12〜0.5の複合粉体
    (b)部分架橋型オルガノポリシロキサンゲル
    を配合し、且つ、成分(a)の配合量が5〜25質量%であることを特徴とする粉末状化粧料。
  2. 成分(b)の配合量が5〜25質量%であることを特徴とする請求項1記載の粉末状化粧料。
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